JPH08216537A - 色材シート - Google Patents

色材シート

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JPH08216537A
JPH08216537A JP7025403A JP2540395A JPH08216537A JP H08216537 A JPH08216537 A JP H08216537A JP 7025403 A JP7025403 A JP 7025403A JP 2540395 A JP2540395 A JP 2540395A JP H08216537 A JPH08216537 A JP H08216537A
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sheet
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layer
coloring material
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JP7025403A
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Daisuke Kanazawa
大輔 金沢
Junji Mizukami
潤二 水上
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持体と色材層との離型性が優れた色材シー
トを提供する。 【構成】 少なくとも分散された状態のエマルジョンバ
インダーとカーボンブラックを含む色材層用塗布液を支
持体上に塗布して得られる色材シートにおいて、該カー
ボンブラッックの950℃での揮発分組成中のCOとC
2 から算出した全酸素量が、BET法で窒素吸着量か
ら求めた表面積100m2 /g当たりで7mg/g以上
であることを特徴とする色材シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成に使用する色材
シートに関する。詳しくは、色校正に適した高品質な転
写画像が常に得られ、支持体と色材層の離型性に優れた
色材シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては、印
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。近年、レーザ
ー装置とコンピューター画像形成技術の発展に伴ない、
銀塩フィルムを用いず、画像のデジタルデーターをコン
ピューターで作製し、色分解されたデジタル画像信号に
て制御された光による直接露光により、画像(プリプレ
スプルーフ)を得る画像形成方法が開発されつつある。
斯かる画像形成方法は、現像液を用いた現像工程が不要
であるため、工程の短縮化、省力化、低コスト化を図っ
たダイレクト製版を可能とする。
【0003】上記の画像形成方法として、例えば、特開
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
【0004】また、本発明者らは先に光重合性粘着層を
利用した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有
される増感色素により画像が影響されることのない新規
な画像形成方法、さらに、これら画像形成法に用いられ
る、特定以上の剥離強度を有するエマルジョン状態の有
機高分子物質を含有した色材層を設けた、色材画像形成
性と色材画像の受像シートへの転写性に優れた色材シー
トを提供した。斯かる画像形成方法及び色材シートは、
増感色素による画像の着色がなくて色再現性に優れ、し
かも、高感度で着色画像を与えるため、実用的なダイレ
クト製版を可能にする方法として期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、これらに使
用する色材シートのうち、黒色のものは、受像シートへ
画像を転写する際の支持体と色材層の離型性が極めて重
要な要素となる。例えば、色材層が支持体と離型しにく
い場合は、色材シート上の色材層を受像シートへ転写す
る際に色材層の一部が支持体上に残ってしまい、受像シ
ート上で画像濃度が低下することがあった。また、転写
したあとに色材シートと受像シートを剥離する際に、剥
離に大きな力が必要であるため、受像シートが伸びた
り、強度の小さい受像シートでは受像シートが破れたり
することがあった。さらに、転写条件によっては色材層
と一緒に、支持体の上に設けた熱軟化層も受像シート上
に転写してしまう現象も生じ得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
の問題の発生を未然に防止し得る、支持体と黒色の色材
層との離型性が改良された色材シートを提供することで
ある。より具体的には、少なくとも感光性層を有する感
光性シートを画像露光して画像様に粘着部分と非粘着部
分とを形成させ、前記画像が形成された感光性層を、少
なくとも色材と有機高分子を含有する色材層を支持体上
に設けた色材シートの色材層と面対面で積層し、感光性
シートと色材シートとを剥離することによって、色材層
を感光性層の粘着部分に選択的に付着させて、色材層ま
たは感光性層に色材画像を形成する方法に用いられる色
材シートにおいて、支持体と黒色の色材層との離型性が
優れた色材シートを提供することにある。本発明者らは
鋭意検討の結果、黒色顔料として揮発分組成中のCO,
CO2 から算出した全酸素量が一定表面積当たりで一定
以上のカーボンブラックを用いることにより上記目的が
達成できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】しかして、かかる本発明の目的は、少なく
とも分散された状態のエマルジョンバインダーと分散さ
れたカーボンブラックを含む色材層用塗布液を支持体上
に塗布して得られる色材シートにおいて、該カーボンブ
ラックの950℃での揮発分組成中のCOとCO2 から
算出した全酸素量が、BET法で窒素吸着量から求めた
表面積100m2 /g当たりで7mg/g以上であるこ
とを特徴とする色材シートを用いることによって容易に
達成される。
【0008】以下に本発明について詳細に説明する。ま
ず、感光性シートについて説明する。感光性シートの構
成及び組成は、画像露光により画像様に粘着性部と非粘
着性部とを形成しうる限り、特に限定されるものではな
いが、一般に支持体上に感光性層が設けられた構成が用
いられる。ここでは、画像部と非画像部が粘着性の強弱
によって区別されることが重要であって、画像部が粘着
性部であるか、非粘着性部であるかは場合に応じて選択
すれば良い。例えば、支持体上に、感光性層として粘着
性と光重合性を有し、露光により光重合するとともに粘
着性が低下する組成物を含有する光重合性粘着層を設け
た感光性シートを用いると、露光部に対応して、画像再
現性に優れた画像様非粘着性部を形成可能となるので特
に好適である。
【0009】支持体としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン
等のポリマーシート等が挙げられる。また、ポリマーシ
ートとしては通常の透明シートの他に、発泡処理やフィ
ラーの添加によってパール調の光沢を持たせたポリマー
シートも用いることができる。
【0010】また支持体表面には、支持体と感光性層の
接着を強めて、感光性層の色材シートへの転写を防ぐた
め、コロナ放電処理、ウレタンポリマーなどの各種ポリ
マー接着層の塗設、アルミニウム蒸着処理などの表面処
理を適宜行ってもよい。支持体の厚さは、通常1μm〜
10mm、好ましくは5μm〜1mmの範囲である。
【0011】感光性層として、光重合性粘着層を形成す
る場合には、粘着性および光重合性を有し、露光により
重合するとともに粘着性が低下する組成物が含有される
が、このような組成物としては、増感色素および活性剤
より成る光重合開始系とエチレン性不飽和二重結合を少
なくとも1個含有する付加重合可能な化合物(以下、エ
チレン性化合物と略す)とを少なくとも含有する。光重
合性組成物中のエチレン性化合物は、紫外または可視の
レーザー光などの光に感応して硬化することにより、光
重合性粘着層の露光部分の粘着性を適度に低下させるこ
とが出来る。また、光重合性組成物中に更に有機高分子
物質を添加して粘着性、塗膜強度の調整を行ってもよ
い。
【0012】上記の光重合開始系は、光源の光波長に合
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
【0013】上記のエチレン性化合物および有機高分子
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。エチレン性化合物としては、例
えば不飽和カルボン酸、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と
不飽和カルボン酸とのエステル;芳香族ポリヒドロキシ
化合物と不飽和カルボン酸とのエステル;不飽和カルボ
ン酸及び多価カルボン酸と脂肪族ポリヒドロキシ化合
物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロキシ化
合物とのエステル等があげられる。好ましいエチレン性
化合物としては、例えば、エチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサアクリレート等の他、ウレタン
アクリレート系オリゴマーもあげられる。
【0014】光重合性組成物中に添加できる有機高分子
物質の例としては、(メタ)アクリル酸共重合体、(メ
タ)アクリル酸誘導体共重合体、イタコン酸共重合体、
部分エステル化マレイン酸共重合体、セルロース変性
物、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、可溶性ナイロン、塩化ビニル共
重合体、塩化ビニリデン共重合体、スチレン共重合体、
酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
ビニルブチラール、ポリエステルなどが挙げられる。
【0015】なかでも、重量平均分子量(Mw)が1
0,000以上の有機高分子物質を使用すると、本発明
の色材シートとの組合わせにおいて、一段と確実かつ鮮
明に、必要な画像部分のみを色材シート上に形成するこ
とができて好適である。光重合開始系の使用量は、エチ
レン性化合物100重量部に対して0.1〜100重量
部、好ましくは0.2〜50部の範囲である。有機高分
子物質の使用量は、エチレン性化合物100重量部に対
して1〜500重量部、好ましくは10〜300重量部
の範囲である。有機高分子物質の含有量が多すぎると、
粘着性が低下し色材層の粘着層への転写が不十分となる
ことがある。
【0016】光重合性粘着層の厚さは、通常0.1〜1
00μm、好ましくは0.2〜70μm、更に好ましく
は0.3〜50μmの範囲である。厚さが0.1μm以
下の場合には、光重合性粘着性層の保存安定性が不十分
となることがあり、100μm以上の場合には、感度の
低下を生じることがある。また、感光性シートの層構成
は上記に限定されるものではなく、例えば特願平5−0
11959号において提案したように、支持体と光重合
性粘着層にさらに粘着層を設けてポジ画像を形成しても
よい。
【0017】また、光重合性粘着層を設けた感光性シー
トに画像露光する際に使用される光源としては特に限定
はされないが、例えば下記に示す光源を用いることがで
きる。レーザー光源としては、好ましくは紫外から可視
線波長に発光スペクトルを有するものの中から選択して
使用することが出来る。例えばYAGレーザー、半導体
レーザー、アルゴンイオンレーザー、He−Neレーザ
ー、He−Cdレーザー等を挙げることができ、特に、
安定性、寿命、価格の点で、アルゴンイオンレーザーや
半導体レーザーが優れている。また、レーザー以外の光
源としては、高圧水銀灯、ナトリウムランプ、キセノン
ランプ、タングステンランプ等を用いることが出来る。
【0018】また、本発明の感光性シートにおいては、
作業性の向上や感度の向上のために、支持体上の光重合
性粘着層のその上にカバーシートを設けることができ
る。カバーシートとしては、画像露光に用いられる光源
に対して透過率が高いもの、即ち、光学的特性が高い透
明な材料で構成されていることが好ましく、光重合性粘
着層の安定性を考慮した場合には、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6等のポリア
ミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコ
ール等の高分子あるいはこれらの共重合体や混合物が挙
げられ、特にポリエステル、ポリオレフィン樹脂が好ま
しい。
【0019】カバーシートの厚さは、支持体と同様に、
1μm〜10mmでよいが、光学特性および取扱い性を
考慮すれば10〜200μmであることが好ましい。次
に、本発明の色材シートについて説明する。色材シート
は、少なくとも支持体の上に色材層を積層して構成され
る。支持体は、前述の感光性シートの支持体と同様の材
質を用いることができる。また、その厚さも同様の範囲
から選択される。
【0020】支持体には、熱軟化層を設けるのが好まし
い。熱軟化層は、その上に形成される色材画像を後述す
る受像シート上に圧熱転写する際、受像シート表面の凹
凸に追従して変形しながら色材画像を受像シートに押し
当てる作用を有し、色材画像と受像シートとの密着性を
高めて転写性を向上させる効果を発揮する。また、熱軟
化層を有する色材シートを用いた場合、受像シート上に
転写された色材画像表面は、受像シート表面の凹凸と同
様の形状を有するため、受像シートと同等の光沢(質
感)を有し、過度の光沢が抑えられて一層印刷物に近い
転写画像が得られる。
【0021】熱軟化層は、圧熱転写の際、色材画像と共
に受像シート側へ移行しない材料から構成され、その材
料としては、軟化点が100℃以下の有機高分子物質を
用いるのが好ましい。ここで言う軟化点とは、VICA
T軟化点で示した値である。斯かる有機高分子物質とし
ては、J.BRANDRUP,E.H.IMMERGU
T「Polymer Handbook」second
edition(John Wiley & Son
s 出版)に記載の有機高分子物質などが挙げられる。
【0022】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル
共重合体;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレン、スチレンと無水マレイン酸の如きス
チレン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステルと酢酸
ビニルの如きアクリル酸エステル共重合体;ポリメタア
クリル酸エステル、メタアクリル酸メチルと酢酸ビニ
ル、メタアクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアク
リル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレンと
酢酸ビニルの如き酢酸ビニル共重合体;ビニルブチラー
ル樹脂、ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメ
チル化ナイロンの如きポリアミド樹脂;合成ゴム、石油
樹脂、塩化ゴム、ポリエチレングリコール、ポリビニル
アルコールハイドロジェンフタレート、セルロース誘導
体、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセ
テートサクシネート、シェラック、ワックス等であり、
好ましくは、ポリプロピレン樹脂、5〜50重量%のエ
チルアクリレートを含有するエチレン−エチルアクリレ
ート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等を
挙げることが出来る。
【0023】なかでもエチレン−酢酸ビニル共重合体、
アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニ
ル共重合体が、とりわけエチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル共重
合率は、一般には5〜60重量%、好ましくは7〜40
重量%の範囲から選択される。酢酸ビニルの共重合率が
5重量%以下の場合には、受像シート、特に紙への転写
性が低下する。また、共重合率が60重量%以上の場合
には、受像シートと重ね合わせて圧熱処理を行った際、
非画像部の上に受像シートが転写することがある。熱軟
化層の厚さは、通常1〜100μm、好ましくは5〜5
0μmの範囲である。
【0024】支持体に熱軟化層を設ける方法としては、
例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解して支持体上に塗
布したのち乾燥する方法、押出機により支持体上に有機
高分子物質をフィルム状に押し出してラミネートする方
法(押し出しラミネート法)等を採用することが出来
る。本発明の色材層では黒色顔料としてカーボンブラッ
クを用いるが、このカーボンブラックの揮発分組成中の
CO,CO2 から算出した全酸素量が一定表面積当たり
で一定以上のカーボンブラックを用いると驚くべきこと
に支持体と色材層の離型性が著しく向上し、離型性の低
さに由来する問題、すなわち(a)色材シート上の色材
層を受像シートへ転写する際に色材層の一部が支持体上
に残ってしまい、受像シート上で画像濃度が低下する、
(b)転写したあとに色材シートと受像シートを剥離す
る際に、剥離に大きな力が必要であるため、受像シート
が伸びたり、強度の小さい受像シートでは受像シートが
破れたりする、(c)色材層と一緒に支持体上の熱軟化
層も受像シート上に転写してしまう、などの問題が一挙
に解決することがわかった。本発明に用いるカーボンブ
ラックは、より正確には、950℃での揮発分組成中の
COとCO2 から算出した全酸素量が、BET法で窒素
吸着量から求めた表面積100m2 /g当たりで7mg
/g以上であるものである。このようなカーボンブラッ
クは、カーボンブラックをオゾンガス等で処理すること
によって製造できるが、該全酸素量が7mg/g以上で
あるならば、この製造方法に限定されるわけではない。
また、該全酸素量が10mg/g以上である場合には、
支持体と色材層の離型性が更に向上する。なお、上限
は、特に限定されるものではないが、カーボンブラック
の製造から50mg/g程度である。本発明ではこうし
て作成されたカーボンブラックを水に分散して用いる
が、水中での分散状態を安定化するためには公知の分散
剤を使用することができる。使用できる分散剤として
は、アニオン系、ノニオン系、カチオン系、両性イオン
系の分散剤が挙げられ、これらには高分子の分散剤も含
まれる。
【0025】支持体と色材層の離型性についての説明に
おいて、支持体上に前述した熱軟化層が設けられている
場合には、支持体と熱軟化層を合わせて支持体と考え
る。つまり、熱軟化層が設けられている場合には、より
正確には、色材層と熱軟化層との離型性の議論となる。
なお、支持体と色材層との離型性を向上させるための技
術として、特願平5−328451に記載されているよ
うに色材層と支持体(または熱軟化層)の間に離型層を
設ける方法が既に知られている。しかしこの技術は、製
造コストが上昇するだけではなく、離型層が色材層と一
緒に受像シートへ転写されるため、得られた画像の質感
が印刷物とは大きく異なるという致命的な欠点を有す
る。
【0026】色材層中のカーボンブラックの含有量は固
形分重量に対して、通常1〜98重量%、好ましくは5
〜90重量%の範囲である。本発明の色材層は、水に実
質的に不溶な有機高分子を水に分散させたエマルジョン
状分散液(厳密にはサスペンジョンというべき場合もあ
り得ようが、分散体の高分子が少なくともある程度の粘
弾性を有しているという意味において、本発明において
は以下単にエマルジョンバインダーと称する)を他の構
成成分とともに塗布、乾燥することによって作成され
る。エマルジョンバインダーに使用できる有機高分子と
しては、種々のモノマーを(共)重合させたものを用い
ることができる。モノマーの具体例としては、従来公知
の成分が可能であって、特に限定はされないが、例えば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸、アクリロニ
トリル、スチレン、塩化ビニル;酢酸ビニル、ピバリン
酸ビニル、安息香酸ビニル、p−tブチル安息香酸ビニ
ルなどのビニルエステル;ブタジエン等があげられ、好
ましくは、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビ
ニル、p−tブチル安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビ
ニルを挙げることができる。特に好ましくは、ピバリン
酸ビニル、安息香酸ビニル、p−tブチル安息香酸ビニ
ルを共重合割合として40重量%以上、更に好ましくは
65重量%以上含むものであり、このような有機高分子
を用いると特に高温保存安定性が優れる。
【0027】また、該有機高分子のガラス転移点(以
下、Tgと略す)は20〜100℃の範囲であることが
一般的で、30〜80℃の範囲であることが好ましい。
Tgが20℃以下の場合には、色材層のべとつき、画質
の低下を生じることがあり、100℃以上の場合には、
受像シートへの転写性の低下を生じることがある。前記
Tgを有する有機高分子を使用すると、色材シート上に
形成された色材画像の受像シート上への圧熱転写時に、
受像シート上へ転写された色材画像の透明性が向上し、
色再現性に一層優れた画像を得ることができる。また、
該有機高分子のMwは、一般に5万〜500万の範囲か
ら選択され、好ましくは7万〜200万の範囲であっ
て、更に好ましくは10万〜100万の範囲である。
【0028】なお、該有機高分子は1種類で使用する必
要はなく、上に挙げた各種(共)重合体を複数種類添加
しても良い。エマルジョンバインダーを使用する目的
は、塗膜性を高め、転写の際に必要な接着性を生じさ
せ、画質も向上させるためである。該有機高分子の分散
状態を安定化するために、エマルジョンバインダーを合
成する際には公知の乳化剤を使用することができる。使
用できる乳化剤としては具体的にはアニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系、両性イオン系の乳化剤が挙げられ、
これらには高分子の乳化剤も含まれる。
【0029】色材層中のエマルジョンバインダーの含有
量は固形分重量に対して、通常1〜98重量%、好まし
くは5〜90重量%の範囲である。さらに塗布液の粘度
を調整するためやカーボンブラックやその他の凝集を防
ぐために、色材層中には高分子量のポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、カルボ
キシメチルセルロース等の増粘剤を添加することができ
る。また、本発明の色材シートには塗布性の改良のため
に界面活性剤を添加することができる。好ましい界面活
性剤としてはノニオン系炭化水素界面活性剤、アニオン
系炭化水素界面活性剤が挙げられ、具体的にはノニオン
系炭化水素界面活性剤としては、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどであ
り、アニオン系炭化水素界面活性剤としては、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルアリル硫酸エステル塩などである。これらには
通常市販されているものを用いることができる。これら
の添加剤は、色材層の固形分重量に対して通常は0.0
1〜35重量%の範囲で用いられる。
【0030】また、色材シートを積み重ねて保存した際
に、互いに接着することを防止すること、または、色材
シートと受像シートを互いに重ね合わせた際の真空密着
性を高めること等を目的として、色材層の表面および/
または裏面に離型性の薄膜あるいは有機物質または無機
物質の微小隆起等を設けることが好ましい。具体的に
は、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等のセルロース誘導体;ゼラチン誘導体;ポリビニル
アルコールで形成された0.05〜10μm、好ましく
は0.1〜5μmの膜厚の離型層;特願平4−2638
24号の方法に記載された微小隆起などがあげられる。
【0031】次に、受像シートについて説明する。受像
シートとしては、最終受像シートであってもよいし、受
像シート上に形成した色材画像を最終受像シートへ圧熱
処理により再度転写する際の中間受像シートであっても
よい。最終受像シートの種類は、例えば、アート紙、コ
ート紙、新聞紙などの各種印刷紙、ポリエステルフィル
ム等のプラスチックフィルム、アルミニウム等の金属シ
ート等から目的に応じて適宜選択することが出来る。
【0032】中間受像シートも上記と同様に広範囲な種
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート上の色材画像を受け得る性質と共に、転写された色
材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を併せ持
つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性状は、
上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、例え
ば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シート上
の色材層に対する接着性が色材層の支持体に対する接着
性より強いが、色材層の最終受像シート表面に対する接
着性より弱くする必要がある。
【0033】例えば、色材シートの支持体、中間受像シ
ート、最終受像シートが何れも高分子物質で構成されて
いる場合は、それらのガラス転移点が最終受像シート、
中間受像シート、支持体の順に大きくなる様に選択すれ
ばよい。そして、一定条件では、前記の接着性順序が保
持されていなくとも、各転写条件を加味して接着性順序
が保持されていればよく、更には、中間受像シートと最
終受像シートとに接着される色材層は、その表裏の関係
が異なるため、色材層の表面と裏面との構成に差異を設
けて前記の接着性順序を保持してもよい。
【0034】上記の様な中間受像シートの表面性状は、
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
【0035】また、離型層は、中間受像シートの表面性
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順序保持は、色材層と離型層表面との接着性
(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とその下層
との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の場合、
前記の接着性順序において、中間受像シートの接着性
は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの離型
層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色材シ
ートの支持体との比較ではこれらの層間の接着性と表面
の接着性との両者を基準として考慮される。
【0036】そして、緩衝層を設けた中間受像シートを
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。なお、本発明に
おいて色材層の構成成分の一部が常温で液体である場合
もあり得るが、その様な場合、色材層を形成し、塗布溶
媒を乾燥除去した後に色材層に残存する限り、本発明で
いう固形分重量の中に包含されるものとする。以下に本
発明の色材シートを用いた画像形成方法の一例について
図1を用いて説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の画像形成方法に限定されるものではない。
【0037】図中、aは光重合性粘着層を有する感光性
シート、a1は支持体、a2は光重合性粘着層、a3は
カバーシート、bは色材シート、b1は支持体、b2は
色材層、b3は熱軟化層、cは受像シートを示す。本発
明における画像形成方法を工程順に説明すると、 (1)感光性シートに画像露光を行って画像様に粘着部
と非粘着部を形成させる。(図1(1))。 (2)画像様の粘着性部と非粘着性部を有する感光性シ
ートaのカバーシートa3を剥離して、光重合性粘着層
a2と色材シートbの色材層b2とを重ね合わせて加圧
または圧熱処理を施す(図1(2))。 (3)感光性シートaを剥離することにより、光重合性
粘着層a2の画像様粘着性部に色材層b2を転写し、非
粘着性部に対応する画像を色材シートbに残存させ、色
材シートbの色材層b2側に色材画像を形成する(図1
(3))。 (4)受像シートcと色材シートbの色材画像形成面と
を重ね合わせて加熱加圧することにより、色材シートb
上の粘着性部に対応する画像を受像シートcに転写する
(図1(4))。 (5)受像シートcから色材シートbを剥離する(図1
(5))。これによって、受像シートcに色材画像を転
写することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。 <有機高分子1及びエマルジョンバインダー1の合成>
下記に記載のモノマー混合液45g、界面活性剤(OP
−30:日光ケミカルズ(株)製)7.5g、脱塩水4
50gを窒素雰囲気下で攪拌し、懸濁液を作製した。次
いで、過硫酸カリウム0.1gおよび亜硫酸ナトリウム
0.1gを懸濁液に添加し、70℃で30分加熱し、続
いて下記のモノマー混合液180g、過硫酸カリウム
0.9gおよび亜硫酸ナトリウム0.9gを70℃で2
時間かけて添加し、さらに70℃で2時間加熱攪拌した
後、室温に戻すことによって水に分散されたエマルジョ
ンバインダー1を得た。このエマルジョンバインダーを
100℃、5Torrで2時間乾燥し、乾燥前重量と比
較することによりエマルジョン液中の固形分濃度を求め
たところ30重量%であった。また、乾燥により得られ
た固体をテトラヒドロフラン(以下、THFと略す)に
溶解して、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(溶媒:THF、カラム:東洋曹達(株)製TSK g
el GMHXL 2本)にてポリスチレン換算分子量
を測定したところMw=340,000であった。
【0039】
【表1】
【0040】<有機高分子2の合成>窒素雰囲気下で、
アセトン65gとメタノール65gの混合溶媒に下記に
記載のモノマー混合液90gとアゾイソブチロニトリル
1.7gを溶解し、この混合液を攪拌しながら60℃で
6時間加熱した。その後、この液を水中に投じて、高分
子化合物を沈殿させた。これをろ取し、70℃、5To
rrで一昼夜乾燥することにより有機高分子2を合成し
た。
【0041】
【表2】 <モノマー混合液> モル比 メタクリル酸メチル 75 アクリル酸ブチル 5 メタクリル酸 10 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 10
【0042】<カーボンブラック分散液の作成>カーボ
ンブラック#40B(三菱化学(株)製)の30gをガ
ラス製回転キルンに入れ、オゾンガスの発生量が1時間
当たり1.0g/h発生する空気含有ガス3リットル/
hを表−1記載の時間処理した。こうして得られたカー
ボンブラックの10gをエマルゲンA−60(花王
(株)製)2.5gを分散剤として、脱塩水37.5g
を用いて分散処理してカーボンブラック分散液を作成し
た。
【0043】また、分散処理する前のカーボンブラック
一定重量の揮発分組成中の全酸素量は以下のようにして
測定した。すなわち、表5記載の時間処理したカーボン
ブラック約0.5gを精秤し、石英サンプル管に入れ、
0.01Torrまで減圧したら、減圧系を閉じ、95
0℃の電気炉に挿入してカーボンブラックに存在する酸
素化合物や水素化合物を分解・揮発させる。揮発成分は
テプラーポンプを通じて、一定容量のガス捕集管に採取
する。ガス量は圧力と温度から計算して求める。ガスの
組成はガスクロマトグラフィーで分析し、上記のガス発
生量とそれぞれのガスの組成を求める。なお、電気炉へ
の挿入時間は30分である。そして、カーボンブラック
一定重量当たりの全酸素量は次式で求めた。
【0044】
【数1】全酸素量(mg/g)=CO(mg/g)×16/28+CO
2 (mg/g)×32/44
【0045】また、比表面積(m2 /g)はソープトマ
チック窒素吸着装置(カルロエルバ社製)を用いて、
B.E.T.法で窒素吸着量から求めた。このようにし
て測定した一定重量のカーボンブラックの揮発分組成中
の全酸素量と比表面積から、表面積100m2 /g当た
りの全酸素量をオゾンガス処理時間ごとに求めると表−
1のようになった。
【0046】<感光性シートの作製>厚さ75μmのポ
リエチレンテレフタレート(ルミラー T−60:東レ
(株)製)の上に、下記表3に示す組成の光重合性粘着
層用塗布液を乾燥膜厚が4μmとなる様に塗布して乾燥
し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレンフィルム
を室温で5kg/cm2 、50cm/分の加圧ロール処
理を行ってラミネートして感光性シート(a)を作成し
た。
【0047】
【表3】 光重合性粘着層用塗布液 塗布溶剤 :メチルエチルケトン/テトラヒドロフラン (4:1重量比) 50重量部 エチレン性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 7重量部 高分子有機物質 :有機高分子2 3重量部 活性剤(1) :2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5, 5′−テトラフェニルビイミダゾール 2重量部 活性剤(2) :2−メルカプトベンズチアゾール 0.5重量部 増感色素 :以下の化学式に記載の化合物 0.1重量部
【0048】
【化1】
【0049】<色材シートの作製>色材シート(b)
は、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートシート
(ルミラー T−60:東レ(株)製)上に、厚さ25
μmになるようにエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
AFLEX P−1407、酢酸ビニル含有率14重量
%、VICAT軟化点62℃:三井デュポンポリケミカ
ル製)を押し出しラミネート法により設け、これを支持
体としてこの上に下記に示す色材層用塗布液を乾燥膜厚
が2μmとなる様に塗布して乾燥することにより作成し
た。
【0050】
【表4】 色材層用塗布液 エマルジョンバ:エマルジョンバインダー(有機高分子1) 4.5重 量部 インダー (固形分濃度30重量%の水分散エマルジョン液) 着色材料 :カーボンブラック分散液 1.2重 量部 (固形分濃度25重量%) 添加剤 :エマルゲン709 0.05重 量部 (花王(株)製) 溶媒 :脱塩水 2.0重 量部
【0051】作製された感光性シート(a)を円周80
0mm、幅500mmの回転ドラムにテープで固定し、
さらに真空密着させた。続いて、このドラムを回転さ
せ、ビーム径7μmに絞ったレーザービーム(アルゴン
イオンレーザー488nm)により、5μmピッチで走
査画像露光を行った。露光したシートをドラムからはず
し、カバーシートを剥離した後、光重合性粘着層と色材
層が接するように、感光性シートと色材シート(b)を
室温で5kg/cm2 、50cm/分で加圧処理を施し
た後、感光性シートと色材シートを剥離して、色材シー
ト上に画像を形成させた。次に、該色材シートを受像シ
ート(アート紙または新聞紙)上にラミネートし、表−
2記載の転写圧、115℃、50cm/分で圧熱転写処
理を施し、その後色材シートと受像シートを剥離して、
画像を受像シート上に転写した。この一連の画像形成作
業における評価結果をカーボンブラックの種類ごとにま
とめると表−2のようになる。
【0052】
【表5】 表−1 カーボンブラックの種類 オゾンガス 表面積100m2 カーボンブラック名 処理時間 当たりの全酸素量 比較例1 0分 4.5mg カーボンブラックA 比較例2 30分 6.1mg カーボンブラックB 実施例1 1.5時間 7.5mg カーボンブラックC 実施例2 5.0時間 11mg カーボンブラックD
【0053】
【表6】 表−2 受像紙への転写結果 転写圧 アート紙へ 新聞紙への カーボンブ の転写結果 転写結果 ラック名 比較例 4.5kg/cm2 色材シート上に残 新聞紙が カーボンブラック 1A 膜が著しく残る 破れた A 比較例 5.5kg/cm2 熱軟化層も一部 新聞紙が カーボンブラック 1B 転写 破れた A 比較例 4.5kg/cm2 色材シート上に 新聞紙が カーボンブラック 2A 残膜残る 破れた B 比較例 5.5kg/cm2 熱軟化層も一部 新聞紙が カーボンブラック 2B 転写 破れた B 実施例 4.5kg/cm2 問題なく転写 問題なく転写 カーボンブラック 1 C 実施例 4.5kg/cm2 問題なく転写 問題なく転写 カーボンブラック 2 (剥離が特に軽い) D
【0054】以上の結果から明らかなように、本発明の
色材シートを用いると支持体と色材層との離型性が優れ
ているため、a色材シート上の色材層を受像シートへ転
写する際に色材層の一部が支持体上に残ってしまい、画
像濃度が低下する、b転写したあとに色材シートと受像
シートを剥離する際に、剥離に大きな力が必要であるた
め、受像シートが伸びたり、強度の小さい受像シートで
は受像シートが破れたりする、c色材層と一緒に支持体
上の熱軟化層も受像シート上に転写してしまう、などの
問題が解決できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、支持体と色材層との離
型性が優れた色材シートが得られ、受像シートへの画像
転写の際に問題が起きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色材シートを用いた画像形成方法の一
例を示す模式図である。
【図2】本発明の色材シートを用いた画像形成方法の一
例を示す模式図である。
【符号の説明】
a 感光性シート a1 支持体 a2 光重合性粘着層(感光性層) a3 カバーシート b 色材シート b1 支持体 b2 色材層 b3 熱軟化層 c 受像シート
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】しかして、かかる本発明の目的は、少なく
とも分散された状態のエマルジョンバインダーと分散さ
れたカーボンブラックを含む色材層用塗布液を支持体上
に塗布して得られる色材シートにおいて、該カーボンブ
ラックの950℃での揮発分組成中のCOとCO2 から
算出した全酸素量が、BET法で窒素吸着量から求めた
表面積1002 当たりで7mg以上であることを特徴
とする色材シートを用いることによって容易に達成され
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】支持体に熱軟化層を設ける方法としては、
例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解して支持体上に塗
布したのち乾燥する方法、押出機により支持体上に有機
高分子物質をフィルム状に押し出してラミネートする方
法(押し出しラミネート法)等を採用することが出来
る。本発明の色材層では黒色顔料としてカーボンブラッ
クを用いるが、このカーボンブラックの揮発分組成中の
CO,CO2 から算出した全酸素量が一定表面積当たり
で一定以上のカーボンブラックを用いると驚くべきこと
に支持体と色材層の離型性が著しく向上し、離型性の低
さに由来する問題、すなわち(a)色材シート上の色材
層を受像シートへ転写する際に色材層の一部が支持体上
に残ってしまい、受像シート上で画像濃度が低下する、
(b)転写したあとに色材シートと受像シートを剥離す
る際に、剥離に大きな力が必要であるため、受像シート
が伸びたり、強度の小さい受像シートでは受像シートが
破れたりする、(c)色材層と一緒に支持体上の熱軟化
層も受像シート上に転写してしまう、などの問題が一挙
に解決することがわかった。本発明に用いるカーボンブ
ラックは、より正確には、950℃での揮発分組成中の
COとCO2 から算出した全酸素量が、BET法で窒素
吸着量から求めた表面積1002 当たりで7mg以上
であるものである。このようなカーボンブラックは、カ
ーボンブラックをオゾンガス等で処理することによって
製造できるが、該全酸素量が7mg以上であるならば、
この製造方法に限定されるわけではない。また、該全酸
素量が10mg以上である場合には、支持体と色材層の
離型性が更に向上する。なお、上限は、特に限定される
ものではないが、カーボンブラックの製造から50mg
程度である。本発明ではこうして作成されたカーボンブ
ラックを水に分散して用いるが、水中での分散状態を安
定化するためには公知の分散剤を使用することができ
る。使用できる分散剤としては、アニオン系、ノニオン
系、カチオン系、両性イオン系の分散剤が挙げられ、こ
れらには高分子の分散剤も含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】また、比表面積(m2 /g)はソープトマ
チック窒素吸着装置(カルロエルバ社製)を用いて、
B.E.T.法で窒素吸着量から求めた。このようにし
て測定した一定重量のカーボンブラックの揮発分組成中
の全酸素量と比表面積から、表面積1002 当たりの
全酸素量をオゾンガス処理時間ごとに求めると表−1の
ようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 光雄 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも分散された状態のエマルジョ
    ンバインダーとカーボンブラックを含む色材層用塗布液
    を支持体上に塗布して得られる色材シートにおいて、該
    カーボンブラックの950℃での揮発分組成中のCOと
    CO2 から算出した全酸素量が、BET法で窒素吸着量
    から求めた表面積100m2 /g当たりで7mg/g以
    上であることを特徴とする色材シート。
  2. 【請求項2】 該カーボンブラックの該全酸素量が、B
    ET法で窒素吸着量から求めた表面積100m2 /g当
    たりで10mg/g以上であることを特徴とする請求項
    1記載の色材シート。
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