JPH08217672A - キサントン誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 - Google Patents

キサントン誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬

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JPH08217672A
JPH08217672A JP2063495A JP2063495A JPH08217672A JP H08217672 A JPH08217672 A JP H08217672A JP 2063495 A JP2063495 A JP 2063495A JP 2063495 A JP2063495 A JP 2063495A JP H08217672 A JPH08217672 A JP H08217672A
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mangostin
helicobacter pylori
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xanthone
xanthone derivative
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JP2063495A
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English (en)
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Hiroyuki Onishi
浩之 大西
Masanori Nagatsu
雅則 長津
Hirokazu Hasegawa
弘和 長谷川
Shigenori Nozawa
滋典 野沢
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記式1で示されるで示されるキサントン誘導
体などを含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬。 【化1】 (式中、R1〜R4は、水素原子、低級アルキル基、低級
アルキルオキシカルボニルまたはアシル基を示す。) 【効果】抗ヘリコバクター・ピロリ作用を有するため、
ヘリコバクター・ピロリに起因する上部消化器疾患の予
防剤および治療薬として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗ヘリコバクター・ピロ
リ作用を有し、ヘリコバクター・ピロリの感染が原因と
考えられる上部消化管の疾患(例えば消化性潰瘍、胃
炎、胃癌など)の治療に有効なキサントン誘導体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】消化性潰瘍治療におけ
るヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)除
菌療法の有効性が潰瘍の早期治癒と再発防止の両面で確
認され、3剤併用療法(抗生物質2種とビスマス製剤)
(例えばジ・アメリカン・ジャーナル・ガストロエンテ
ロロジー[the Am.J.of Gastroenterology]87巻171
6頁1992年)や、プロトンポンプ阻害剤と抗生物質
との併用療法(例えばジ・アメリカン・ジャーナル・ガ
ストロエンテロロジー[the Am.J.of Gastroenterology]
88巻491頁1993年)が知られている。消化性潰
瘍治療におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法では、
再発予防を目的とした維持療法は不要となり、H2ブロ
ッカーや防御因子増強剤に比べ、再発率の低下や、治癒
までの時間の短縮、治療費の削減の効果がある。
【0003】イン ビトロ(in vitro)でヘリコバクタ
ー・ピロリに対して抗菌作用を示す抗生物質などは生体
に投与された場合、いずれも単剤での除菌率が低い。そ
のため、2剤・3剤併用療法(抗生物質とビスマス製
剤)、プロトンポンプ阻害剤と抗生物質との併用療法等
が検討され、有効である事がすでに知られているが、い
ずれも問題を含んでいる。例えば投与回数の頻度の多さ
や、常用量以上の大量投与を必要とする事や、下痢・便
秘等の副作用、耐性菌の出現の可能性があるということ
である。従って、このような場合には、消化性潰瘍治療
におけるヘリコバクター・ピロリ除菌を目的としてヘリ
コバクター・ピロリに選択的で、単剤での除菌率の高い
薬物が必要となってくる。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、ヘリコ
バクター・ピロリ感染に起因する上部消化器疾患の治療
におけるヘリコバクター・ピロリの除菌のための有用な
抗ヘリコバクター・ピロリ薬を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、消化性潰
瘍治療におけるヘリコバクター・ピロリ除菌作用を有す
る物質を求めて鋭意検討したところ、ある種のα−マン
ゴスチン誘導体が、強力なヘリコバクター・ピロリ除菌
作用を有することを見いだした。このことにより、上述
した単剤または複合剤がもつ問題点を解決できることが
わかり、本発明を完成するに至った。上記目的に沿う本
発明とは下記の通りである。
【0006】(1)下記式1で示されるで示されるキサ
ントン誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬で
ある。
【0007】
【化4】
【0008】(式1中、R1、R2、R3およびR4は、水
素原子、低級アルキル基、低級アルキルオキシカルボニ
ルまたはアシル基を示す。)
【0009】(2)下記式2で示されるキサントン誘導
体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬である。
【0010】
【化5】
【0011】(式2中、R1、R2、R3およびR4は水素
原子、低級アルキル基、低級アルキルオキシカルボニル
またはアシル基を示す。)
【0012】(3)下記式3で示されるキサントン誘導
体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬である。
【0013】
【化6】
【0014】(式3中、R1およびR2は、水素原子、低
級アルキル基、低級アルキルオキシカルボニルまたはア
シル基を示し、R3とR5は環状となって−C(CH32
−(CH22−、R4は、水素原子、低級アルキル基、
低級アルキルオキシカルボニルまたはアシル基を示す
か、または、R4とR5は環状となって−C(CH32
(CH22−、R3は水素原子、低級アルキル基、低級
アルキルオキシカルボニルまたはアシル基を示す。)
【0015】本発明に係わる上記式1から3に示される
キサントン誘導体において、低級アルキル基とは炭素数
6以下のアルキルを示し、好ましくはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、tert―ブチル基を示
し、また、アシル基とは炭素数0から6の低級アシル基
を示し好ましくはアセチル基やプロピオニル基やピバロ
イル基や置換していてもよいベンゾイル基を示す。式3
のキサントン誘導体において、R4とR5は環状となって
−C(CH32−(CH22−を示し、その時のR3
水素原子、低級アルキル基、低級アルキルオキシカルボ
ニルまたはアシル基を示し、あるいはR3とR5は環状と
なって−C(CH32−(CH22−を示し、その時の
4は水素原子、低級アルキル基、低級アルキルオキシ
カルボニルまたはアシル基を示す。
【0016】本発明は、ヘリコバクター・ピロリ感染に
起因する上部消化器疾患の治療におけるヘリコバクター
・ピロリの除菌のための有用な抗ヘリコバクター・ピロ
リ薬であり、また本発明はより有効な消化性潰瘍の再発
予防薬となり得る。またヘリコバクター・ピロリが関与
する様々な病態の治療薬あるいは予防薬として有効であ
る。
【0017】本発明のキサントン誘導体はいずれも既知
の化合物であり、公知の方法を準用する事によって製造
することができる。例えばカナディアン・ジャーナル
オブケミストリー(Canadian Journal of Chemistry)4
8巻680頁1970年やジャーナル オブ アメリカ
ン ケミカル ソサエティー(Jornal of AmericanChemi
cal Society)80巻1691頁1958年などに示され
ている。
【0018】即ち、α、βまたはγ−マンゴスチン(m
angostin)を常法に従ってアルキル化(好まし
くはジメチル硫酸との反応、適当な塩基存在下アルキル
ハライドやアルキル メシレートやアルキル トシレー
トとの反応)またはアシル化(好ましくは適当な塩基存
在下、アシルハライドや混合酸無水物との反応が挙げら
れる)または、アルキルオキシカルボニル化(好ましく
は適当な塩基存在下、アルキルオキシカルボニルハライ
ドとの反応)することによって得る事ができる。また
は、常法に従って接触還元(適当な触媒、好ましくパラ
ジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金等の存在下、常
圧または加圧して水素添加)することによって得る事が
できる。または、酸性条件下(好ましくはp−トルエン
スルホン酸存在下、加熱する)で環化させて得る事がで
きる。
【0019】本発明のキサントン誘導体はヘリコバクタ
ー・ピロリに起因される疾患に有効な予防剤および治療
剤として使用でき、例えば消化性潰瘍・胃炎・肝炎治療
薬や、消化性潰瘍・胃炎・肝炎・胃癌・肝癌の再発予防
剤として使用され、投与量は症状により異なるが、一般
に成人一日量0.10〜3000mg、好ましくは1〜1
000mgであり、症状に応じて必要により1〜4回に分
けて投与するのがよい。投与方法は投与に適した任意の
形態をとることができ、特に経口投与が望ましいが静注
も可能である。
【0020】本発明のキサントン誘導体は、有効成分の
1つとして、単独または製剤担体と共に公知の製剤技術
によって錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ
剤、水剤、懸濁剤、注射剤、点眼剤、もしくは座剤等の
投与に適した任意の製剤形態をとることができる。具体
的な製剤担体としては、でんぷん類、ショ糖、乳糖、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウ
ム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、
および合成ケイ酸アルミニウム等の賦形剤、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ゼラチンおよびポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、架橋カル
ボキシメチルセルロースナトリウムおよび架橋ポリビニ
ルピロリドン等の崩解剤、ステアリン酸マグネシウムお
よびタルク等の滑沢剤、セルロースアセテートフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、メタアクリル酸およびメタアクリル酸メチ
ルコーポリマー等の被覆剤、ポリエチレングリコール等
の溶解補助剤、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチン、ソ
ルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油およびグリセリルモノステアレート等の乳化
剤、EDTAなどのキレート剤、緩衝剤、保湿剤、防腐
剤、カカオ脂およびウイテブゾールW35等の基剤を挙
げることが出来る。
【0021】
【実施例】以下、実施例、試験例を示し本発明を更に詳
細に説明する。
【0022】(実施例1)3,6−O−ジメチル α−
マンゴスチンおよび1,3,6−O−トリメチル α−マ
ンゴスチンの精製 α−マンゴスチン47.93mgをアセトン10mlに溶解
し、炭酸カリウム333mgと硫酸ジメチル67μlを加
え、6時間還流した。反応混合物に水を加え、クロロホ
ルムで抽出後、有機層を水洗し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−ヘ
キサン(3:7v/v)溶出画分より黄色固体を得た。
これをプレパラティブTLCに付し、クロロホルム−ヘ
キサン(3:7v/v)で展開し、3,6−O−ジメチ
ルα−マンゴスチン25.60mgと1,3,6−O−トリ
メチル α−マンゴスチン11.17mgを得た。これら
のものの分光学的データは下記構造式を支持する。
【0023】3,6−O−ジメチル α−マンゴスチン
(下記式4) 融点97℃(エタノールより再結晶) IR(KBr)cm-1:1645,1598,1469,
1455,14221 H-NMR(CDCl3)δ:1.68(6H,s),1.
80(3H,s),1.85(3H,s),3.35(2
H,d,J=7.0Hz),3.79(3H,s),3.90
(3H,s),3.95(3H,s),4.13(2H,d,
J=6.6Hz),5.21−5.27(2H,m),6.3
1(1H,s),6.73(1H,s),13.47(1
H,s)
【0024】
【化7】
【0025】1,3,6−O−トリメチル α−マンゴス
チン(下記式5) IR(film)cm-1:1649,1612,1595,1
450,,14241 H-NMR(CDCl3)δ:1.64(3H,s),1.
67(3H,s),1.79(3H,s),1.85(3
H,s),3.39(2H,d,J=7.0Hz),3.79
(3H,s),3.86(3H,s),3.91(3H,
s),3.94(3H,s),4.14(2H,d,J=6.
8Hz),5.16−5.34(2H,m),6.58(1
H,s),6.71(1H,s)
【0026】
【化8】
【0027】(実施例2)テトラヒドロ−α−マンゴス
チンの精製 α−マンゴスチン49.75mgをメタノール10mlに溶
解し、10%パラジウム−炭素10mgを加え、水素雰囲
気下、常温常圧で55時間、接触還元を行った。反応混
合物を濾過し、濾液から溶媒を減圧留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
溶出画分よりテトラヒドロ−α−マンゴスチン46.2
7mgを得た。これらのものの分光学的データは下記構造
式(式6)を支持する。
【0028】IR(film)cm-1:1642,1608,
1585,1460,12841 H-NMR(CDCl3)δ:0.97(3H,s),0.
98(3H,s),1.00(3H,s),1.01(3
H,s),1.41−1.51(2H,m),1.61−1.
79(2H,m),2.63−2.67(2H,m),3.
31−3.35(2H,m),3.84(3H,s),5.
30(1H,s),5.55(2H,m),6.25(1
H,s),6.79(1H,s),13.83(1H,s)
【0029】
【化9】
【0030】(実施例3)3,6−O−ジメチルイソ−
α−マンゴスチンの精製 p−トルエンスルホン酸一水和物50mgをベンゼン50
mlに溶解し15分間還流する事によって脱水処理した溶
液に3,6−O−ジメチル−α−マンゴスチン50mgを
加え、30分間還流した。反応液は冷却後、酢酸エチル
で希釈し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9v
/v)溶出画分より3,6−O−ジメチルイソ−α−マ
ンゴスチン32.98mgを得た。これらのものの分光学
的データは下記構造式(式7)を支持する。
【0031】融点:98℃(エーテル−ヘキサンより再
結晶) IR(KBr)cm-1:1613,1597,1450,
1422,1252,1211,11151 H-NMR(CDCl3)δ:1.43(6H,s),1.
66(3H,s),1.82(2H,t,J=6.9Hz),
1.84(3H,s),2.63(2H,t,J=6.9H
z),3.78(3H,s),3.89(3H,s),3.9
3(3H,s)
【0032】
【化10】
【0033】(実施例4)3−イソ−α−マンゴスチン
および1−イソ−α−マンゴスチンの精製 p−トルエンスルホン酸一水和物80mgをベンゼン80
mlに溶解し加熱し20mlの初留を分留することによって
脱水処理し、α−マンゴスチン82.10mgを加え、3
0分間還流した。反応液は冷却後、酢酸エチルで希釈
し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルム溶出画分より3−イソ−α
−マンゴスチン45.78mgと1−イソ−α−マンゴス
チン30.36mgを得た。これらのものの分光学的デー
タは下記構造式を支持する。
【0034】1−イソ−α−マンゴスチン(下記式8) 融点:135℃(エタノールより再結晶) IR(KBr)cm-1:1600,1459,1278,
10861 H-NMR(CDCl3)δ:1.40(6H,s),1.
59(3H,s),1.75(3H,s),1.81−1.
84(2H,m),2.64−2.69(2H,m),3.
78(3H,s),4.06−4.09(2H,m),5.
32−5.35(2H,m),6.70(1H,s),6.
39(1H,s)
【0035】
【化11】
【0036】3−イソ−α−マンゴスチン(下記式9) 融点:84〜85℃(ヘキサンより再結晶) IR(KBr)cm-1:1642,1598,1457,
1281,11581 H-NMR(CDCl3)δ:1.37(6H,s),1.
69(3H,s),1.83(3H,s),1.83−1.
85(2H,m),2.64−2.66(2H,m),3.
80(3H,s),4.09(2H,d,J=6.2Hz),
5.27(1H,m),6.28(1H,s),6.35
(1H,br),6.81(1H,s),13.66(1H,
s)
【0037】
【化12】
【0038】(実施例5)α−マンゴスチン−3,6−
ジアセテートおよびα−マンゴスチン−1,3,6−トリ
アセテートの精製 α−マンゴスチン100mgを無水酢酸・ピリジン(5:
1v/v)混液6mlに加え、室温にて17時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出し、有
機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をプレパラティブTLCに付し、クロロホルム−ヘ
キサン(1:1v/v)で展開し、α−マンゴスチン−
3,6−ジアセテート49.96mgとα−マンゴスチン−
1,3,6−トリアセテート37.35mgを得た。これら
のものの分光学的データは下記構造式を支持する。
【0039】α−マンゴスチン−3,6−ジアセテート
(下記式10) 融点:118〜120℃ IR(KBr)cm-1:1771,1755,1640,
1598,1460,11991 H-NMR(CDCl3)δ:1.69(6H,s),1.
78(3H,s),1.83(3H,s),2.34(3
H,s),2.39(3H,s),3.32(2H,d,J=
7.0Hz),3.78(3H,s),4.13(2H,d,J
=6.4Hz),5.14−5.21(2H,m),6.64
(1H,m),7.13(1H,s),13.42(1H,
s)
【0040】
【化13】
【0041】α−マンゴスチン−1,3,6−トリアセテ
ートの精製 融点:108〜109℃ IR(KBr)cm-1:1774,1652,1614,
1602,1455,1421,13681 H-NMR(CDCl3)δ:1.68(6H,s),1.
75(3H,s),1.82(3H,s),2.34(3
H,s),2.38(3H,s),2.46(3H,s),
3.26−3.30(2H,m),3.76(3H,s),
4.07−4.12(2H,m),5.01−5.04(1
H,m),5.17−5.20(1H,m),7.10(1
H,s),7.13(1H,s)
【0042】
【化14】
【0043】(実施例6)3,6−O−ジエトキシカル
ボニル−α−マンゴスチンの精製 α−マンゴスチン100mgをクロロホルム10mlに溶解
し、氷冷下トリエチルアミン338μlおよびクロロ炭
酸エチル70μlを加えて、室温で16.5時間撹拌し、
反応混合物から溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
−ヘキサン(1:1v/v)溶出画分より3,6−O−
ジエトキシカルボニル−α−マンゴスチン128.25m
gを得た。このものの分光学的データは下記の構造式
(式12)を指示する。
【0044】IR(KBr)cm-1:1768,164
0,1621,1605,1461,1427,124
4,12001 H-NMR(CDCl3)δ:1.38−1.43(6H,
m),1.68(3H,s),1.69(3H,s),1.
78(3H,s),1.84(3H,s),3.36(2
H,d,J=7.1Hz),3.80(3H,s),4.14
(2H,d,J=6.4Hz),4.32−4.38(4H,
m),5.17−5.19(2H,m),6.74(1H,
s),7.21(1H,s),13.41(1H,s)
【0045】
【化15】
【0046】(試験例1)in vitroにおける抗
ヘリコバクター・ピロリ作用 最小発育阻止濃度(MIC)の測定により本発明のキサ
ントン誘導体の抗ヘリコバクター・ピロリ作用を測定し
た。ヘリコバクター・ピロリ標準株(NCTC 119
16)および臨床分離株を5%馬脱繊維血添加スキロー
寒天平板に接種し、微好気条件(10%CO2,5%
2,85%N2)、37℃にて3〜5日間前培養する。
本発明のキサントン誘導体をジメチルスルホキシド(di
methyl sulfoxide:DMSO)に溶解し、終濃度1〜4
00μg/ml(ジメチルスルホキシド終濃度1%以下)と
なるよう2段階希釈し5%馬脱繊維血添加スキロー寒天
平板に添加し、MIC測定用寒天平板を作成した。ヘリ
コバクター・ピロリ標準株および臨床分離株を前培養し
た寒天平板より採取し、生理食塩液に懸濁し、108CFU
/mlの菌液を得る。該菌液をMIC測定用寒天平板表面
に十字画線にて接種し、微好気条件(10%CO2,5
%O2,85%N2)、37℃にて1週間培養する。MI
C測定用寒天平板を観察し、寒天平板表面に十字様にヘ
リコバクター・ピロリの増殖が認められる寒天平板と、
認められない寒天平板を分け、増殖の認められない寒天
平板のうち本発明のキサントン誘導体の添加量に連続性
を示す最小濃度の寒天平板を見い出し、その添加量を本
発明のキサントン誘導体の該ヘリコバクター・ピロリ菌
株に対する最小発育阻止濃度(MIC)とする。結果を
表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】結果に示すように本発明のキサントン誘導
体は優れた抗ヘリコバクター・ピロリ作用を有する。ま
た試験例には示さない他の本発明のキサントン誘導体に
ついても同様な効果を示した。
【0049】(急性毒性)ICR系雄性マウス(5週
令)を用いて、経口投与による急性毒性試験を行った。
本発明化合物のLD50値はいずれも300mg/kg以上で
あり、高い安全性が確認された。
【0050】
【発明の効果】本発明のキサントン誘導体は、試験例に
示されるように、優れた抗ヘリコバクター・ピロリ作用
を有する。したがって、本発明のキサントン誘導体を含
有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬は、ヘリコバクター
・ピロリに起因する上部消化器疾患の予防剤および治療
薬として有効である。特に消化性潰瘍・胃炎・肝炎治療
薬や、消化性潰瘍・胃炎・肝炎・胃癌・肝癌の再発予防
剤として有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野沢 滋典 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式1で示されるで示されるキサントン
    誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬。 【化1】 (式1中、R1、R2、R3およびR4は、水素原子、低級
    アルキル基、低級アルキルオキシカルボニルまたはアシ
    ル基を示す。)
  2. 【請求項2】下記式2で示されるキサントン誘導体を含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬。 【化2】 (式2中、R1、R2、R3およびR4は水素原子、低級ア
    ルキル基、低級アルキルオキシカルボニルまたはアシル
    基を示す。)
  3. 【請求項3】下記式3で示されるキサントン誘導体を含
    有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬。 【化3】 (式3中、R1およびR2は、水素原子、低級アルキル
    基、低級アルキルオキシカルボニルまたはアシル基を示
    し、R3とR5は環状となって−C(CH32−(C
    22−、R4は、水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルキルオキシカルボニルまたはアシル基を示すか、また
    は、R4とR5は環状となって−C(CH32−(C
    22−、R3は水素原子、低級アルキル基、低級アル
    キルオキシカルボニルまたはアシル基を示す。)
JP2063495A 1995-02-08 1995-02-08 キサントン誘導体を含有する抗ヘリコバクター・ピロリ薬 Pending JPH08217672A (ja)

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