JPH08217746A - ε−カプロラクタムの精製法 - Google Patents

ε−カプロラクタムの精製法

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JPH08217746A
JPH08217746A JP7021972A JP2197295A JPH08217746A JP H08217746 A JPH08217746 A JP H08217746A JP 7021972 A JP7021972 A JP 7021972A JP 2197295 A JP2197295 A JP 2197295A JP H08217746 A JPH08217746 A JP H08217746A
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JP
Japan
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caprolactam
recovered
purifying
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nylon
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JP7021972A
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English (en)
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Tadaharu Fukuda
忠晴 福田
Kazuaki Nishimura
一明 西村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J11/00Recovery or working-up of waste materials
    • C08J11/04Recovery or working-up of waste materials of polymers
    • C08J11/10Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation
    • C08J11/14Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with steam or water
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2377/00Characterised by the use of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2377/02Polyamides derived from omega-amino carboxylic acids or from lactams thereof

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Abstract

(57)【要約】 【構成】ナイロン6を主成分とする熱可塑性物を解重合
して、回収ε−カプロラクタムを得、該回収ε−カプロ
ラクタムを精留することにより精製する。 【効果】ナイロン6を主成分とする熱可塑性物から得ら
れる回収ε−カプロラクタムを、繊維用原料、樹脂用原
料、原料中間体などとして利用できる純度の高いε−カ
プロラクタムに、工業的に有利な方法で精製することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ε−カプロラクタムの
精製法に関する。さらに詳しくは、ナイロン6を解重合
して得た回収ε−カプロラクタムの精製法に関する。
【0002】本発明により得られるε−カプロラクタム
は、繊維用原料、樹脂用原料、原料中間体などとして利
用できる有用な化合物である。
【0003】
【従来の技術】ナイロン6を主成分とし、他の素材を含
有する熱可塑性物については、ナイロン66を含むもの
を解重合し、水蒸気蒸留によりε−カプロラクタムとヘ
キサメチレンジアミンとの混合物が得られることが知ら
れているが(U.S.P.5266694号)、とくに
精製法については触れられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、ナイロン
6を主成分とし、他の素材を含有する熱可塑性物を解重
合し、ε−カプロラクタムを回収することには成功して
いるが、得られるε−カプロラクタムの純度において、
必ずしも満足とは言えない。
【0005】本発明の目的は、ナイロン6を主成分とす
る熱可塑性物を、解重合して得た回収ε−カプロラクタ
ムから、高純度のε−カプロラクタムを工業的に有利に
得る手段を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、ナイロン6を主成分とする熱可塑性物を、解重
合して得た回収ε−カプロラクタムは、他素材が分解し
て生成した多種、多量の夾雑不純物を含むにも拘らず、
精留操作を行うことによって、極めて効果的にそれらを
除くことができ、繊維用原料、樹脂用原料、原料中間体
などとして使用可能な高純度のε−カプロラクタムが得
られることを見い出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、ナイロン6を主成分
とする熱可塑性物を解重合して、回収ε−カプロラクタ
ムを得、該回収ε−カプロラクタムを精留することを特
徴とするε−カプロラクタムの精製法である。
【0008】以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0009】本発明で言うナイロン6は、ε−カプロラ
クタムを重合したものであれば、いかなるものであって
も良い。通常、ポリε−カプロラクタム、ε−カプロラ
クタムのオリゴマー等であり、他モノマーとの共重合体
であっても良い。共重合成分としては、ヘキサンメチレ
ンジアミン、1,4−ジアミノブタン、p−フェニレン
ジアミンなどのジアミン成分、セバシン酸、コハク酸、
テレフタル酸、イソフタル酸などのジカルボン酸成分、
あるいはラウロラクタムなどのアミノカルボン酸成分な
どを挙げることができる。好ましくは、ポリε−カプロ
ラクタム、ε−カプロラクタムのオリゴマーである。
【0010】本発明で用いる熱可塑性物は、ナイロン6
を原料・素材構成として、含んでおり、かつ、他原料・
素材を含んでいることが重要である。ナイロン6につい
ては、ε−カプロラクタムを回収するために、好ましく
は、50重量%以上含有する。さらに好ましくは、80
重量%以上含有する。
【0011】また、本発明で用いる熱可塑性物のナイロ
ン6以外の原料・素材構成は、いかなる有機物、無機物
であっても良い。熱可塑性物には、他の繊維、ポリマ
ー、添加物、コーティング剤、油剤、フィラーなどが含
まれていても良い。たとえば、綿、麻、レーヨン等のセ
ルロース系繊維、ウール、絹等のタンパク系繊維、ポリ
ウレタン、ポリアクリレート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ナイロン66、樹脂添加剤、繊維用油剤、繊維用
加工処理剤、ガラス繊維、炭素繊維、酸化チタン、シリ
カなどが含まれていても良い。好ましくは、セルロース
系繊維、タンパク系繊維、ポリウレタン、ポリアクリレ
ート、ポリエチレンテレフタレートあるいはナイロン6
6などが含まれる。さらに好ましくは、セルロース系繊
維を0.1から30重量%、あるいはポリウレタンを
0.1から30重量%含有する。さらに、セルロース系
繊維、あるいはポリウレタンを0.1から20重量%を
含有するものが好ましく用いられる。
【0012】本発明で用いる熱可塑性物としては、ナイ
ロン6を主成分とする製品、原料素材製造・素材加工・
製品組み立て製造過程で発生する産業廃棄物、あるいは
製品使用済み廃棄物などを挙げることができる。たとえ
ば、衣料用、屋内用、屋外用、工業用の繊維構造物、あ
るいは繊維屑など、また、家庭機器・器具用、工業用の
樹脂構造物、あるいはこれらの樹脂屑などを挙げること
ができる。さらに具体的には、繊維構造物としては、ユ
ニホーム、インナー、ストッキング、ニットウエアー、
水着などの衣料品、カーテン、カーペットなどの屋内用
品、ロープ、網、ベルト、シートなどの屋外用品、また
繊維屑としては、製造過程で生じるポリマー糸屑、布帛
の裁断屑、不良品屑、使用済み製品などを挙げることが
できる。樹脂構造物としては、家電製品用成型部品、玩
具用成型部品、自動車用成型部品、家財用成型部品、住
宅用成型部品など家庭用品、工業機械用成型部品、パッ
ケージ、フィルムなどの工業用品、また樹脂屑として
は、製造過程で生じるポリマー成型屑、フィルム屑、切
り屑、不良品屑、使用済み製品などを挙げることができ
る。また、これらは解重合原料として、ポリε−カプロ
ラクタム、あるいはε−カプロラクタムのオリゴマー等
と一緒に用いることもできる。
【0013】本発明で行う解重合法は、いかなる方法で
も良い。通常、ナイロン6は加熱により解重合され、触
媒を用いても良く、水の不存在下でも(乾式)、存在下
でも良い(湿式)。
【0014】解重合温度は、通常、100から400℃
であり、好ましくは、200から350℃、さらに好ま
しくは、220から300℃である。温度が低いと、ナ
イロン6が溶融しないうえ、解重合速度が遅くなる。温
度が高いと、不必要なナイロン6の分解が起こり、回収
ε−カプロラクタムの純度低下をもたらす。
【0015】触媒を用いる場合は、通常、酸、あるいは
塩基触媒などを用いる。酸触媒としては、リン酸、ホウ
酸、硫酸、有機酸、有機スルホン酸、固体酸、およびこ
れらの塩、また塩基触媒としては、アルカリ水酸化物、
アルカリ塩、アルカリ土類水酸化物、アルカリ土類塩、
有機塩基、固体塩基などが挙げられる。好ましくは、リ
ン酸、ホウ酸、有機酸、アルカリ水酸化物、アルカリ塩
などが挙げられる。さらに好ましくは、リン酸、リン酸
ナトリウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられる。
【0016】触媒の使用量は、通常、熱可塑性物に含ま
れるナイロン6成分に対して、0.01から100重量
%である。好ましくは、0.1から50重量%、さらに
好ましくは、1から20重量%である。触媒使用量は少
ないと、反応速度が遅くなり、多いと、副反応が多くな
るうえ、触媒コストがかさみ経済的に不利になる。
【0017】乾式解重合を行う場合は、通常、生成した
ε−カプロラクタムを反応器から減圧蒸留により留出さ
せ、回収ε−カプロラクタムを得る。解重合反応が終了
してから、減圧蒸留によりε−カプロラクタムを取り出
しても良いし、反応の進行とともに、連続的に取り出し
ても良い。
【0018】湿式解重合を行う場合は、通常、生成した
ε−カプロラクタムを反応器から水とともに留出させ、
回収ε−カプロラクタム水溶液を得る。解重合反応が終
了してから、蒸留によりε−カプロラクタム水溶液を取
り出しても良いし、反応の進行とともに、連続的に取り
出しても良い。好ましくは、反応器へ連続的に、水を供
給し、かつ、生成するε−カプロラクタム水溶液を反応
器から連続的に取り出す。さらに好ましくは、常圧で、
反応器へ連続的に水蒸気を供給し、かつ生成するε−カ
プロラクタム水溶液を反応器から連続的に取り出す。
【0019】湿式解重合の水使用量は、通常、熱可塑性
物に含まれるナイロン6成分に対して、0.1から10
0重量倍が好ましい。さらに好ましくは、0.5から5
0重量倍、さらに好ましくは、1から20重量倍であ
る。水の使用量が少ないと、反応速度が遅くなり、多い
と回収ε−カプロラクタム水溶液の濃度が低くなり、ε
−カプロラクタムの取得上、不利になる。
【0020】本発明においては、他の素材を含有する熱
可塑性物を解重合で得た回収ε−カプロラクタムを、精
留により精製することが重要である。回収ε−カプロラ
クタムには、他素材が分解して生成した多種、多量の夾
雑不純物が含まれが、精留により他の精製法では除けな
い不純物も、効果的に除去できる。
【0021】回収ε−カプロラクタムの精留操作は、バ
ッチ方式、あるいは連続方式のいずれでも良い。
【0022】回収ε−カプロラクタムの精留に用いる精
留塔としては、充填塔および、棚段塔などがある。充填
塔の充填物としては、ステンレス製、ガラス製、磁製な
どが挙げられる。棚段塔の棚段としては、泡鐘トレイ、
多孔板トレイ、バルブトレイなどが挙げられる。好まし
くは、ステンレス製螺旋状充填物、ラシヒリング、レッ
シングリング、ポールリング、泡鐘トレイ、多孔板トレ
イなどであり、単独であっても、2種類以上の精留塔の
組み合わせでも良い。
【0023】回収ε−カプロラクタムの精留塔の理論段
数としては、通常、1を越え50段まで、好ましくは、
2から30段、さらに好ましくは、3から10段であ
る。理論段数が低いと留出ε−カプロラクタムの純度低
下をもたらし、理論段数が高いと精留設備コストがかさ
み、経済的に不利である。
【0024】回収ε−カプロラクタムの精留塔の減圧度
としては、0.1から760mmHg,好ましくは、1
から400mmHg,さらに好ましくは、5から100
mmHgである。減圧度が高いと精留操作上の問題が多
くなり、減圧度が低いと精留温度が高くなり、ε−カプ
ロラクタムが劣化する。
【0025】回収ε−カプロラクタムの精留缶内温度は
精留する減圧度により決定されるが、通常、60から3
00℃であり、好ましくは、90から280℃であり、
さらに好ましくは、120から230℃である。温度が
低いと、精留操作上の問題が多くなり、温度が高いと、
ε−カプロラクタムが劣化し、留出ε−カプロラクタム
の収率低下をもたらす。
【0026】回収ε−カプロラクタムの精留塔還流比
は、通常、0.01から20、好ましくは、0.1から
10、さらに好ましくは、0.5から5である。還流比
が低いと留出ε−カプロラクタムの精留効果の低下をも
たらし、還流比が高いと運転コストが高くなり、経済的
に不利である。
【0027】精留における仕込み回収ε−カプロラクタ
ムに対する、低沸点留分の除去率は、0.1から30
%、好ましくは、1から20%である。除去率が高い
と、留出ε−カプロラクタムの収率低下をもたらす。
【0028】また、留出ε−カプロラクタム中のガスク
ロマトグラフィー(GC)不純物の量は、2%以下、好
ましくは、1%以下、さらに好ましくは、0.5%以下
である。不純物量が多いと製品品質上好ましくない。
【0029】回収ε−カプロラクタムを精留するに際し
ては、重合抑制剤を加えても良い。重合抑制剤として
は、無機塩基、有機塩基などが挙げられる。好ましく
は、アルカリ水酸化物、炭酸アルカリ、炭酸水素アルカ
リであり、さらに好ましくは、アルカリ水酸化物であ
り、なかでも水酸化ナトリウムである。
【0030】回収ε−カプロラクタム精留に添加する重
合抑制剤の量は、通常、ε−カプロラクタムのに対し
て、0.01から20重量%である。好ましくは、0.
05から5重量%、さらに好ましくは、0.1から2重
量%である。重合抑制剤が少ないと、重合抑制効果が現
れず、多いと不必要な分解が起こる上、薬品コストがか
さみ経済的に不利である。
【0031】なお、本発明で得られる精留ε−カプロラ
クタムは、通常、繊維用原料、樹脂用原料、原料中間体
などとして、十分に高純度ではあるが、さらに他の精製
手段を加え高純度化をはかることも可能である。他の精
製手段としては、晶析、イオン交換処理、活性炭処理、
酸化剤処理、還元剤処理、水素添加処理などが挙げられ
る。好ましくは、晶析、イオン交換処理、活性炭処理、
水素添加処理である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。実施例は、何ら本発明を限定するものではな
い。
【0033】実施例1 綿1重量%含有ナイロン6繊維161.6g(ナイロン
6、160g)と75重量%リン酸6.5g(リン酸
4.9g)を1L解重合缶へ仕込んだ。窒素雰囲気下
で、260℃まで加熱した。過熱水蒸気を導入速度25
0ml/時間で、解重合缶への吹き込みを始め、反応を
開始した。解重合缶から留出するε−カプロラクタム・
水蒸気を冷却、ε−カプロラクタム水溶液を回収しなが
ら、解重合反応を7時間続けた。
【0034】同反応をもう5回繰り返した。
【0035】得られた回収ε−カプロラクタム水溶液の
総重量は10215g、ε−カプロラクタム濃度は7.
73重量%、回収ε−カプロラクタムは790g、解重
合収率は82%であった。
【0036】回収ε−カプロラクタム水溶液を減圧30
mmHg、加熱温度55℃で、濃縮し、濃度94.5重
量%の濃縮ε−カプロラクタム836g(ε−カプロラ
クタム790g)を得た。
【0037】濃縮ε−カプロラクタムは、黒褐色油状
物、GC不純物は1.66%、液体クロマトグラフィー
(LC)不純物は145ppmであった。GC不純物と
は、島津製作所(株)製GC−14Aにおいて、ガラス
カラム3mmφ×2mに、カラム充填物として、液相は
Thermon3000 7%、担体はChromos
orbW(AW−DMCS) 80/100mesh
(和光純薬工業(株)製)を用い、130℃から200
℃まで4℃/min.で昇温させてFID検出器で分析
し、ε−カプロラクタム中に検出される不純物の面積百
分率のことである。また、LC不純物とは、Water
s製LC分析装置において、カラムはCOSMOSIL
4.6mmφ×250mm(Waters製 Pac
ked Column)、移動相はアセトニトリル/
水、ドデシル硫酸ナトリウム、pH2.95(リン酸)
を用い、波長290nmのUV検出器にて分析し、ε−
カプロラクタム中に検出される不純物を求めた値であ
る。
【0038】この濃縮ε−カプロラクタムのうち418
g(ε−カプロラクタム395g)を、1000mlの
3つ口ナシ型フラスコに入れ、これに20重量%水酸化
ナトリウム水溶液19.1g(水酸化ナトリウム3.8
2g)を添加し、精留塔(12φ×1000mm、柴田
科学製 Helipac ステンレス製螺旋状充填物、
SUS316L、5×5mm充填、段数7)に取り付
け、還流比2、炊き上げ量150g/Hr,減圧7mm
Hg,精留缶内温度165から180℃で8時間、バッ
チ方式で精留し、低沸点留分43gを除き(低沸点除去
率10.9%)主留分ε−カプロラクタム332g得
た。精留収率84%であった。
【0039】留出ε−カプロラクタムは、ほぼ無色の結
晶、同様に分析を行い、主留分のGC不純物は0.08
%、LC不純物は12ppmであり、繊維用ナイロン6
原料として使用可能であった。
【0040】比較例1 実施例1と同じ濃縮ε−カプロラクタム418g(ε−
カプロラクタム395g)を、1000mlホウベンフ
ラスコ(精留塔なし)に入れ、これに20重量%水酸化
ナトリウム水溶液19.1g(水酸化ナトリウム3.8
2g)を添加し、減圧5mmHg、蒸留缶内温度165
から180℃で3時間、バッチ方式で単蒸留し、低沸点
留分43gを除き(低沸点除去率10.9%)主留分ε
−カプロラクタム328gを得た。蒸留収率は83%で
あった。
【0041】留出ε−カプロラクタムは、黄色結晶、G
C不純物は1.03%、LC不純物は80ppmであ
り、繊維用ナイロン6原料として使えなかった。
【0042】実施例2 ナイロン6染色加工織物4.1gおよびナイロン6繊維
157.6gの混合物(ナイロン6合計、160g)中
に、75重量%リン酸6.5g(リン酸4.9g)を1
L解重合缶へ仕込んだ。窒素雰囲気下で、260℃まで
加熱した。過熱水蒸気を導入速度250ml/時間で、
解重合缶への吹き込みを始め、反応を開始した。解重合
缶から留出するε−カプロラクタム・水蒸気を冷却、ε
−カプロラクタム水溶液を回収しながら、解重合反応を
6時間続けた。
【0043】同反応をもう2回繰り返した。
【0044】得られた回収ε−カプロラクタム水溶液の
総重量は4546g、ε−カプロラクタム濃度は9.8
8重量%、回収ε−カプロラクタムは449g、解重合
収率は94%であった。
【0045】回収ε−カプロラクタム水溶液を減圧30
mmHg、加熱温度55℃で、濃縮し、濃度93.2重
量%の濃縮ε−カプロラクタム482g(ε−カプロラ
クタム449g)を得た。
【0046】濃縮ε−カプロラクタムは、黒褐色油状
物、GC不純物は1.00%、LC不純物は13ppm
であった。
【0047】濃縮ε−カプロラクタム445g(ε−カ
プロラクタム415g)を、1000mlの3つ口ナシ
型フラスコに入れ、これに20重量%水酸化ナトリウム
水溶液15.3g(水酸化ナトリウム3.05g)を添
加し、実施例1と同じ精留塔に取り付け、還流比2、炊
き上げ量150g/Hr,減圧7mmHg,精留缶内温
度165から180℃で8時間、バッチ方式で精留を行
い、低沸点留分37gを除き(低沸点除去率8.9%)
主留分ε−カプロラクタム336g得た。精留収率81
%であった。
【0048】留出ε−カプロラクタムは、ほぼ無色の結
晶、主留分のGC不純物は0.04%、LC不純物は3
ppmであり、繊維用ナイロン6原料として使用可能で
あった。
【0049】実施例3 ナイロン6撥水加工織物(フッ素系アクリル樹脂2重量
%含有)163.3g(ナイロン6、160g)と75
重量%リン酸6.5g(リン酸4.9g)を1L解重合
缶へ仕込んだ。窒素雰囲気下で、260℃まで加熱し
た。過熱水蒸気を導入速度250ml/時間で、解重合
缶への吹き込みを始め、反応を開始した。解重合缶から
留出するε−カプロラクタム・水蒸気を冷却、ε−カプ
ロラクタム水溶液を回収しながら、解重合反応を6時間
続けた。
【0050】同反応をもう2回繰り返した。
【0051】得られた回収ε−カプロラクタム水溶液の
総重量は4493g、ε−カプロラクタム濃度は9.8
2重量%、回収ε−カプロラクタムは441g、解重合
収率は92%であった。
【0052】回収ε−カプロラクタム水溶液を減圧30
mmHg、加熱温度55℃で、濃縮し、濃度93.8重
量%の濃縮ε−カプロラクタム470g(ε−カプロラ
クタム441g)を得た。
【0053】濃縮ε−カプロラクタムは、黒褐色油状
物、GC不純物は0.79%、LC不純物は162pp
mであった。
【0054】濃縮ε−カプロラクタム417g(ε−カ
プロラクタム391g)を、1000mlの3つ口ナシ
型フラスコに入れ、これに20重量%水酸化ナトリウム
水溶液19.1g(水酸化ナトリウム3.82g)を添
加し、実施例1と同じ精留塔に取り付け、還流比2、炊
き上げ量150g/Hr,減圧7mmHg,精留缶内温
度165から180℃で8Hr、バッチ方式で精留を行
い、低沸点留分35gを除き(低沸点除去率9.0%)
主留分ε−カプロラクタム314g得た。精留収率80
%であった。
【0055】留出ε−カプロラクタムは、ほぼ無色の結
晶、主留分のGC不純物は0.08%、LC不純物は1
9ppmであり、繊維用ナイロン6原料として使用可能
であった。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ナイロン6を主成分と
する熱可塑性物から得られる回収ε−カプロラクタム
を、繊維用原料、樹脂用原料、原料中間体などとして利
用できる純度の高いε−カプロラクタムに、工業的に有
利な方法で精製することができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物を
    解重合して、回収ε−カプロラクタムを得、該回収ε−
    カプロラクタムを精留することを特徴とするε−カプロ
    ラクタムの精製法。
  2. 【請求項2】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    が、ナイロン6を50重量%以上含有することを特徴と
    する請求項1記載のε−カプロラクタムの精製法。
  3. 【請求項3】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    が、繊維構造物、繊維屑、樹脂構造物あるいは、樹脂屑
    であることを特徴とする請求項1または2記載のε−カ
    プロラクタムの精製法。
  4. 【請求項4】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    が、セルロース系繊維、タンパク系繊維、ポリウレタ
    ン、ポリアクリレート、ポリエチレンテレフタレートお
    よびナイロン66から選ばれる少なくとも一種を含有す
    ることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項
    のε−カプロラクタムの精製法。
  5. 【請求項5】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    が、セルロース系繊維を0.1から30重量%含有する
    ことを特徴とする請求項4記載のε−カプロラクタムの
    精製法。
  6. 【請求項6】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    が、ポリウレタンを0.1から30重量%含有すること
    を特徴とする請求項4記載のε−カプロラクタムの精製
    法。
  7. 【請求項7】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物を
    解重合する際に、リン酸またはリン酸塩触媒を用い、水
    の存在下で、解重合することを特徴とする請求項1から
    6のうちいずれか一項記載のε−カプロラクタムの精製
    法。
  8. 【請求項8】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物を
    解重合する際に、解重合反応器へ連続的に水蒸気を供給
    し、かつ、解重合反応器から連続的に、回収ε−カプロ
    ラクタム水溶液を得ることを特徴とする請求項7記載の
    ε−カプロラクタムの精製法。
  9. 【請求項9】 回収ε−カプロラクタムを精留する際
    に、該回収ε−カプロラクタムに対する低沸点留分の除
    去率が0.1から30%であることを特徴とする請求項
    1から8のうちいずれか一項記載のε−カプロラクタム
    の精製法。
  10. 【請求項10】 回収ε−カプロラクタムを精留する際
    に、精留したε−カプロラクタム中のガスクロマトグラ
    フィー不純物の量が、0.5%以下であることを特徴と
    する請求項1から9のうちいずれか一項記載のε−カプ
    ロラクタムの精製法。
  11. 【請求項11】 回収ε−カプロラクタムを精留する際
    に、回収ε−カプロラクタムに対して、アルカリ水酸化
    物を0.01から20重量%添加することを特徴とする
    請求項1〜10のうちいずれか一項記載のε−カプロラ
    クタムの精製法。
  12. 【請求項12】 ナイロン6を主成分とする熱可塑性物
    を解重合して、回収ε−カプロラクタムを得、該回収ε
    −カプロラクタムを精留し、晶析することを特徴とする
    請求項1〜11のうちいずれか一項記載のε−カプロラ
    クタムの精製法。
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