JPH08217787A - 脂溶性アントラサイクリン誘導体 - Google Patents

脂溶性アントラサイクリン誘導体

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JPH08217787A
JPH08217787A JP2637095A JP2637095A JPH08217787A JP H08217787 A JPH08217787 A JP H08217787A JP 2637095 A JP2637095 A JP 2637095A JP 2637095 A JP2637095 A JP 2637095A JP H08217787 A JPH08217787 A JP H08217787A
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JP2637095A
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English (en)
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Shiyuuko Udagawa
周子 宇田川
Takashi Ando
孝 安藤
Shunkai Fukuyasu
春海 福安
Masayuki Azedaka
政行 畔高
Akira Nakabayashi
暁 中林
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アドリアマイシンの脂溶性プロドラッグ誘導体
を提供する。 【構成】アドリアマイシンの14位、3’位、あるいは
また4’位に、脂溶性基を付与したアントラサイクリン
の脂溶性プロドラッグ誘導体。これらは、リピオドール
などの合成脂質や大豆油などの植物性脂質に良く混和す
るかまたは溶解する。したがって、脂質成分と共に、混
和または溶解状態の形で投与することができ、例えば、
リピオドールとともに動注療法に適用できる。またさら
に、本発明誘導体をリポソーム、リピッドマイクロスフ
ェア(またはリピッドエマルジョン)、リピッドナノス
フェアー、可溶化ミセルやミセルなどの微細なキャリヤ
ーに高い封入率で包含させることができ、薬物複合体の
水溶液として投与することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、癌疾患の治療に有効で
ある新規なアントラサイクリン誘導体、並びにこれら新
規化合物の製造に有用な中間体、およびこの新規化合物
を含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする問題点】ア
ントラサイクリン系制癌物質としては、アドリアマイシ
ン(米国特許第3、590、028)およびダウノマイシン
(米国特許第3、616、242号)が、代表的な例として挙
げられ、化学療法剤として広く臨床的に利用されてい
る。アドリアマイシンおよびダウノマイシンは、比較的
広い制癌スペクトルを持ち、臨床治療に用いられている
が、その制癌作用は必ずしも十分ではない。また、しば
しば白血球や血小板などの減少、蓄積性の心筋障害、脱
毛や嘔吐などの重篤な副作用を伴い、臨床適用上、大き
な問題となっている。
【0003】従って、従来より、さらに強い制癌作用を
持ち、なおかつ副作用の少ない癌疾患治療薬の開発が望
まれている。このために大きく分けて2つの開発の方向
性が試みられている。ひとつは、新規なアントラサイク
リン系制癌物質の創製であり、例えば、4'−O−テト
ラヒドロピラニルアドリアマイシン(特公昭56-47194公
報)、イダルビシン(Cancer Treat. Rep.,60,829,(197
6) )、MX-2(J. Antibiot.,40,1058,(1987) )など
が挙げられる。また、ふたつめの方向として、近年非常
にその重要性が言われるようになってきた薬物送達シス
テムの開発がある。その究極のねらいは、必要な部位
(癌組織部位)だけに、必要な時、必要な量の薬物を送
り込むことにあり、薬効が高く、副作用の強い薬物の体
内動態を制御しようとするものである。
【0004】これらの制癌剤の開発の考え方を組合せ、
より有用性の高い制癌剤を開発することが重要となって
きている。
【0005】また、従来より多くの誘導体は、その投与
の形態を考慮して、水溶性誘導体として提供される場合
が多い。例えば、アドリアマイシンの3’位のアミノ基
を残すかまたは塩基性を保ったN-置換アミノ基とした
のち塩酸塩などの塩としたものや、アドリアマイシンの
14位を14-O-ヘミピメレートなどの半エステルとするな
どしてナトリウム塩の形で水溶性を保つなどの例が挙げ
られる。また高い水溶性を持たない誘導体の例も多い
が、無荷電の合成油や植物油などのトリグリセリドを中
心とした不活性脂質成分と良く混和するなどの、脂溶性
が高いことを特徴とした誘導体の例は、極めて少ない。
【0006】一方、荷電を持つことがなく高い脂溶性を
備えた誘導体の場合には、いったん組織へ分布すると水
性の体液の流れにすぐ溶け込むことなく、その組織滞留
性のために治療効果の増大が期待される。またそれと同
時に、水に難溶の脂溶性薬物の場合には投与法の工夫が
課題となっていた。
【0007】しかし、今日、制癌剤の作用の選択性が重
要視され、また癌患者のQOL改善要求とともに、種々
の投与法が考案され、薬物送達システム(DDS)の開
発が行われてきている。例えば、リピオドールなどの組
織滞留性の油成分と共に脂溶性の薬物を肝動注する例
(スマンクス;Eur. J. Cancer Clin. Oncol.,19,1053,
(1983) )や、リポソーム(ステルスリポソーム;Bioch
im. Biophys. Acta,1066,29,(1991) )やリピッドマイ
クロスフェアー(またはリピッドエマルジョン)内に大
豆油と共に脂溶性の薬物を封入したうえで静注する例な
どが挙げられるようになってきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
【発明の構成】本発明者らは、脂溶性アントラサイクリ
ン誘導体を種々検討し、上記のような油成分としての投
与法を適用し、その有効性を引き出すために適した新規
なアントラサイクリン誘導体を見いだし、本発明を完成
するに至った。請求項第1項記載の脂溶性アントラサイ
クリン誘導体(以下本発明の化合物と言う)は、その脂
溶性が高く、リピオドールなどの合成油や、綿実油や大
豆油などの動植物油と良く混和するかまたは溶解する。
その混和または溶解の状態で油成分とともに動注する
か、またはリポソームやリピッドマイクロスフェアーな
どの薬物キャリヤー内に、必要ならば油成分とともに封
入したうえで静注することが可能である。
【0010】以下、これらについて詳述する。本発明
は、 一般式(I)
【0011】
【化5】
【0012】(I) [式中、R1 は炭素数12〜24の直鎖または分枝鎖脂
肪族アシル基を表し、R 2は下式(II)、
【0013】
【化6】
【0014】(II) 式(III)
【0015】
【化7】
【0016】(III) (式(III)中、R4は炭素数2〜24の直鎖または
分枝鎖脂肪族アシル基を表し、R5は水素原子またはメ
チル基を表す)または式(IV)
【0017】
【化8】
【0018】(IV) (式(IV)中、R6は炭素数2〜24の直鎖または分
枝鎖脂肪族アシル基を表し、Xは硫黄原子または酸素原
子を表す)のいずれかを表し、R3は水素原子、テトラ
ヒドロピラニル基もしくは炭素数2〜24の直鎖または
分枝鎖脂肪族アシル基を表す]で表されるアントラサイ
クリン脂溶性誘導体およびその合成中間体を提供する。
本脂溶性アントラサイクリンは、それ自体が細胞障害性
であるか、または生体内で例えばエステラーゼやリパー
ゼなどにより代謝を受けて、細胞障害性制癌物質である
アントラサイクリン系物質、例えば、アドリアマイシン
や4'−O−テトラヒドロピラニルアドリアマイシンな
どを生成する脂溶性プロドラッグである。
【0019】従って、アドリアマイシンのアミノ基を、
生体内では例えば、エステラーゼやリパーゼなどの作用
によりもとのアミノ基へと変換されるプロドラッグとす
るか、または生体内の通常の体液の液性で容易に加水分
解されるシッフ型のプロドラッグとするとともに、さら
にはアドリアマイシンの14位の水酸基や4’位の水酸基
に脂溶性基をエステル結合などの生分解性基として付与
することにより、十分な脂溶性を持った組織滞留性が期
待されるアントラサイクリンの誘導体とすることができ
る。
【0020】まず、上記一般式(I)で表される脂溶性
アントラサイクリン誘導体の製造法について説明する。
本発明の化合物の製造は、従来公知の方法を利用して行
えば良いが、例えば以下に示す工程によって提供するこ
とができる。4'−O−テトラヒドロピラニルアドリア
マイシンなどの4'位の水酸基の水素が置換されている
アントラサイクリン系化合物や14位の水酸基がエステ
ル結合化されている14-O-アシル−アドリアマイシン
や4’位と14位がともに置換されている誘導体、ある
いはまたアドリアマイシンや14−ブロモダウノマイシ
ンなどのアントラサイクリン誘導体の、3'位のアミノ
基を脂溶性の高い、かつ無荷電の形のプロドラッグとす
るためには、まず、芳香族アルデヒド化合物とのシッフ
塩基形成が有用である。これらの遊離アミノ基を持つア
ントラサイクリン誘導体の遊離塩基体を、有機溶媒、好
ましくはクロロホルムや塩化メチレンなどの不活性溶媒
または必要ならばメタノールやエタノールなどの低級ア
ルコールとの混合溶媒に溶解し、1.0〜3.0倍モル量のサ
リチルアルデヒドを加えて1時間〜3日間室温または加
熱することによって反応させることができる。反応液を
通常の処理をしたあと、必要に応じてクロマトグラフィ
ーにて単離精製して目的のシッフ塩基を得る。
【0021】また、次式
【0022】
【化9】
【0023】または
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R1 、R3 、R4 、R5 、R6
Xは前記と同じ意味を表す。)で表されるウレタン型と
することもできる。
【0026】4'−O−テトラヒドロピラニルアドリア
マイシンなどの4'位の水酸基の水素が置換されている
アントラサイクリン系化合物や14位の水酸基がエステ
ル結合されている14-O-アシル−アドリアマイシン、
あるいはまた両水酸基がともに上記のように塞がれてい
るか、ともに水酸基のままのアントラサイクリン誘導体
などの遊離塩基を有機溶媒、好ましくはクロロホルムや
塩化メチレンなどの不活性溶媒または必要ならばメタノ
ールやエタノールなどの低級アルコールとの混合溶媒に
溶解し、その溶液に1.0〜3.0倍モル量の次式(V)
【0027】
【化11】 (V)
【0028】もしくは、次式(VI)
【0029】
【化12】 (VI)
【0030】[式(V)または(VI)中、R4
5 、R6、Xは前記と同じ意味を表す。またR7 は p
-ニトロフェニルなど電子吸引性基がパラ位もしくはオ
ルト位に結合したフェニル基などの活性炭酸エステルを
形成するのに必要な基を表す。]の活性炭酸エステル、
例えば、p-ニトロフェニルカルボネートなどを加えて、
1時間〜3日間、室温または加熱することによって反応
させることができる。反応液を通常の処理をしたあと、
必要に応じてクロマトグラフィーにて単離精製して目的
のウレタン誘導体を得る。
【0031】次に、14位の水酸基をアシル化する。例
えば、3'位のアミノ基はシッフ型またはウレタン型と
してブロックし、また14位には水酸基を持つ場合の上
記プロドラッグのアントラサイクリン誘導体をトルエ
ン、塩化メチレンやアセトニトリルなど不活性溶媒中あ
るいはそれらの混合溶媒中でトリエチルアミン、N,N
−ジイソプロピルエチルアミンやピリジンなどの有機塩
基の存在下に1.0〜4倍モル相当量の炭素数2〜24、好ま
しくは炭素数12〜20の直鎖状または分枝状の脂肪酸無
水物、脂肪酸ハライドや脂肪酸活性エステルなどの活性
体と反応させることにより、14位エステル体とするこ
とができる。
【0032】14位エステル体は、また次のようにして
も得られる。14-ブロモダウノマイシン臭化水素塩を
N,N-ジメチルホルムアミドなど不活性極性溶媒に溶解
し、ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在
下、1.0〜4倍モル相当量の炭素数2〜24好ましくは炭素
数12〜20の直鎖状または分枝状の脂肪酸を加え、室温
もしくは加熱する。また、上記カルボン酸のアルカリ金
属塩と反応させることによっても得られる。ついで上記
と同様にしてアミノ基を、シッフ型またはウレタン型と
することによって脂溶性のプロドラッグとすることがで
きる。
【0033】また次のようにしても脂溶性誘導体が得ら
れる。上記のように14-ブロモダウノマイシン臭化水
素塩より14-アシルオキシダウノマイシンとしたあ
と、塩酸塩や臭化水素塩のままか、あるいは遊離塩基に
過剰量の次式
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R8は直鎖または分枝状であって
もよい炭素数1〜23、好ましくは炭素数1〜17のア
ルキル基またはアルケニル基を表す。またR’はメチル
基あるいはエチル基などの低級アルキル基を表す)で表
されるオルトカルボン酸トリエチル(またはオルトカル
ボン酸トリメチル)を加え、室温もしくは加熱すること
によって次式
【0036】
【化14】
【0037】(式中、R1 およびR8 は前記と同じ意味
を表す。)で表されるオキサゾリン誘導体をうる。
【0038】ここに得られたオキサゾリン誘導体を、水
と良く混和する、例えばイソプロピルアルコールなど低
級アルコールやアセトンなどの有機溶剤の溶液としたあ
と、塩酸などの酸で処理することによって、4'-O-ア
シル 14-O-アシル アドリアマイシンなどのアント
ラサイクリン誘導体の酸の塩とすることができる。さら
にアミノ基は上記と同じようにして、シッフ型またはウ
レタン型とすることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のアントラサイクリン誘導体は、
脂溶性が高く、トリグリセリドなどの植物性中性脂質な
どと良く混和するかまたは溶解する。本発明の化合物の
例およびそれらの脂溶性の度合を逆相高速液体クロマト
グラフィーでの保持時間で表すと表1のようになり、そ
の脂溶性の高さが分かる。
【0040】従って、油性製剤とともに投与する時には
有用となる。特に、リピオドールなどとともに腫瘍組織
支配動脈より動注する場合には、これまでのような水溶
性薬物の薬物水溶液と界面活性剤とリピオドールを混ぜ
るといった複雑な系を用いなくても、単純にリピオドー
ルと本発明物質を混和するだけで同等の薬物送達効果を
期待できる。さらに、近年、治療用製剤として用いられ
るようになってきたリポソームやリピッドエマルジョン
またはリピッドマイクロスフェアーさらにはリピッドナ
ノスフェアーなどと呼ばれる微粒子性キャリヤーに包含
させて投与するために適した物性を提供する。
【0041】本発明の脂溶性アントラサイクリン誘導体
を含有する微粒子性キャリヤーの調製は、公知の方法に
従えば良い。すなわち、本発明化合物および必要ならば
大豆油などの油成分を、界面活性性の膜成分とともに、
十分に分散混合することにより得られる。例えば、リポ
ソームの場合、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエ
リンやホスファチジルエタノールアミンなどのリン脂質
および必要ならば合成界面活性剤などの膜成分と、本発
明化合物をあらかじめ混合し、これを公知の方法(Ann.
Rev. Biophys. Bioeng., 9,467,(1980) )に従って調
整して、水分散液を得ることができる。かかるリポソー
ムは膜安定化剤としてポリオキシエチレン(POE)結合
型の界面活性剤などのほか、コレステロールなどのステ
ロール類、ジアルキルリン酸やステアリルアミンなどの
荷電物質、あるいはまたトコフェロールなどの酸化防止
剤を含んでいても良い。
【0042】リピッドマイクロスフェアーまたはリピッ
ドエマルジョンなどの場合、ホスファチジルコリンを主
成分とする卵黄レシチンなどのリン脂質および必要なら
ばポリオキシエチレン脂質結合体などの膜成分と、本発
明化合物さらには大豆油などの油成分とをあらかじめ混
合し、公知の調整方法に従い製造することができる。リ
ピッドナノスフェアーや可溶化ミセルやミセルなどの場
合、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの合成界面活
性剤および必要ならばリン脂質などの界面活性成分と、
本発明化合物さらには微量の大豆油などの油成分とをあ
らかじめ混合し、公知の調整方法に従い製造することが
できる。
【0043】このようにして製造される微粒子性キャリ
ヤーは、たとえば等張化液中に均一に分散させることが
でき、脂溶性の高い薬物を水溶液として体内に投与する
ことができる。さらには、これらの微粒子が十分に微細
であり、透過性の亢進した癌性血管などの炎症性血管を
通り、組織へ浸透させることができるならば組織中での
薬効を期待できる。
【0044】
【試験例】
マウス腺維肉腫(Meth A)に対する抗腫瘍活性 供試動物:BALB/Cマウス;6週齢;1群5匹 供試腫瘍:マウス腺維肉腫(Meth A)細胞(1x106個/マ
ウス)、背部皮下移植。 被検物質:本発明の化合物、大豆油、卵黄レシチン、お
よびPOE α・α-ジセチル酢酸エステル(特願平 6-5218
1)を公知の方法に従って、例えば、クロロホルム-メタ
ノール(1:1 V/V)に溶解して完全に混合したあ
と、溶媒を留去し、ついで0.24モルのグリセリン水を加
え超音波法にてリピッドナノスフェアーを得た。この等
張化した薬物を含有する水溶液を被検物質とした。 投与法: 各被検物質の水溶液の 12.5mg/kg THP-ADM
力価相当を、腫瘍細胞移植後、5日目と12日目の計2
度、静脈内投与した。 結果: 100日間観察。対照(0.24Mグリセリン
水)のマウスの生存日数と比較して算定したマウスの延
命率(ILS %)を求めた。 ___________________________________ 供試化合物 延命率(%) 体重変動(day5〜25) ___________________________________ 化合物 2 >176.2% 1.5g 化合物 6 >176.2 2.1 化合物 8 > 45.9 1.2 化合物 11 >101.1 2.1 化合物 12 > 68.5 1.2 THP−ADM > 9.4 1.0 0.24Mグリセリン水 0.0 6.1  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【0045】以下において参考例および実施例により本
発明をさらに具体的に説明する。
【0046】
【実施例】
【0047】参考例1 3’-N-サリチリデン−4’−O−テトラヒドロピラニ
ル−アドリアマイシン[化合物1] 4’−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマイシン
(THP-ADM)3gをクロロホルム20mlおよびメタノール20
mlに溶解し、サリチルアルデヒド760μlを加えて室温で
1時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去したあと少量のク
ロロホルムおよびイソプロピルエーテルを加えて沈澱を
得た。この沈澱をろ取して標題化合物1を3.5g得た。 RF : 0.87 クロロホルム:メタノール(10:1)
【0048】実施例1 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-サリチリデン−
4’−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマイシン
[化合物2] 化合物1(3.5g)をジクロロメタン50mlに溶解し、無
水パルミチン酸2.3gおよび触媒量の4−ジメチルアミ
ノピリジンを加え室温で5.5時間撹拌した。減圧下で
溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル(10:1))で精製して標題化合物
2を3.5g得た。 RF : 0.69 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +296.9゜(c=0.009 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.94(1H,s) , 13.
25(1H,s) , 8.35(1H,s) , 8.02(1H,dd) , 7.77(1H,t) ,
7.38(1H,d) , 7.30(1H,m) , 7.20(1H,dd) , 6.94(1H,
d) , 6.85(1H,t) , 5.64(1H,d), 5.35(1H,bs) , 5.32(1
H,d) , 5.14(1H,d) , 4.96(1H,s) , 4.61(1H,bd) , 4.2
1(1H,q) , 4.07(3H,s) , 3.96(1H,m) , 3.63(1H,bd) ,
3.40(1H,m) , 3.30(1H,bd) , 3.06(1H,d) , 2.54(1H,b
d) , 2.46(1H,t) , 2.42(1H,dd) , 2.13(1H,dd), 1.42
(3H,d) , 1.26(m) , 0.88(3H,t)
【0049】参考例2 α−クロロエチル p−ニトロフェニルカルボネート
[化合物3] P-ニトロフェノール10gをアセトニトリル300mlに溶解
しN、N−ジイソプロピルエチルアミン19mlを加え氷冷
下で撹拌した。α−クロロエチル クロロホルメート9.
3mlを加え室温で3時間撹拌したあと、減圧下で溶媒を
留去した。クロロホルムに溶解した後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し減
圧下で溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:酢酸エチル(100:1))で精製し
た。ジエチルエーテル−ヘキサンで再結晶しα-クロロ
エチル p-ニトロフェニルカルボネート15.95gを得
た。 RF: 0.61 トルエン:酢酸エチル(50:1)
【0050】参考例3 α−アセトキシエチル p−ニトロフェニルカルボネー
ト [化合物4] 化合物3(2.69g)、酢酸1.7ml、酢酸水銀4.77gおよ
びモレキュラーシーブスAW−300 15gをジクロロ
メタン20mlおよびジクロロエタン30ml中室温で3日間撹
拌し、ついで65℃で8時間撹拌した後ろ過した。減圧下
で溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(トルエン:酢酸エチル(100:1))で精製して標題化
合物4を2.22g得た。 RF: 0.36 トルエン:酢酸エチル(50:1)
【0051】参考例4 3’-N-(1−アセトキシエトキシ)カルボニル−4’
−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマイシン [化
合物5] THP−ADM1gをクロロホルム15mlおよびメタノー
ル15mlに溶解し、化合物4を500mg加えて室温で1晩撹
拌した。減圧下で溶媒を留去した後シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール(100:
1))で精製して標題化合物5を900mg得た。 RF: 0.38 クロロホルム:メタノール(20:1)
【0052】実施例2 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−アセトキ
シエトキシ)カルボニル−4’−O−テトラヒドロピラ
ニル−アドリアマイシン [化合物6] 化合物5(2.7g)をピリジン50mlに溶解し無水パルミ
チン酸1.58gおよび触媒量の4−ジメチルアミノピリジ
ンを加え室温で1晩撹拌した。減圧で溶媒を留去した後
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸
エチル(4:1))で精製して標題化合物6を1.07g得た。 RF: 0.34 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +187.6゜(c=0.017 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.81(1H,s) , 13.
04(1H,s) , 8.02(1H,dd) , 7.78(1H,t) , 7.40(1H,d) ,
6.77(1H,m) , 5.52(1H,bs) , 5.28(1H,bs) , 5.28(1H,
d) , 5.10(1H,d) , 5.03(1H,dd) , 4.52(1H,m) , 4.12
(1H,q) , 4.08(3H,s) , 4.02(1H,bd) , 3.86(1H,bd) ,
3.48(1H,m) , 3.28(1H,d) , 2.99(1H,d) , 2.46(1H,d)
, 2.10(1H,bd) , 2.02(3H,d) , 1.88(1H,bd) , 1.42(3
H,dd) , 1.32(3H,d) , 1.26(m) , 0.88(3H,t)
【0053】参考例5 α−ピバロイルオキシエチル p−ニトロフェニルカル
ボネートのピバリン酸との混合物 [混合物1] 酸化水銀(黄色)15.16gとピバリン酸71.4gを100
℃で6時間撹拌した後イソプロピルアルコール、トルエ
ンで共沸脱水し真空ポンプで1時間乾燥させた。ジクロ
ロエタンおよびα−クロロエチル p−ニトロフェニル
カルボネート6.0gを加え80℃で1晩撹拌した後ろ過
した。ろ液を濃縮した後シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(トルエン:酢酸エチル(3:1))で部分精製し
た。さらにジイソプロピルエーテルに不溶な成分を除い
て標題混合物1を得た。
【0054】参考例6 3’-N-(1−ピバロイルオキシエトキシ)カルボニル
−4’−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマイシン
[化合物7] THP−ADM2gをクロロホルム20mlおよびメタノー
ル20mlに溶解し、混合物1(1.19g)を加え室温で8時
間撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール(50:
1))で精製して標題化合物7を1.87g得た。 RF: 0.76 クロロホルム:メタノール(20:1)
【0055】実施例3 14−O−((Z)−9−オクタデセノイル)−3’-
N-(1−ピバロイルオキシエトキシ)カルボニル−
4’−O−テトラヒソロピラニル−アドリアマイシン
[化合物8] 化合物7(1.56g)をジクロロメタン20mlに溶解し無水
オレイン酸1.6gおよび触媒量の4−ジメチルアミノピ
リジンを加え室温で1晩撹拌した。さらに無水オレイン
酸1gを加え室温で5時間撹拌した。減圧下で溶媒を留
去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエ
ン:酢酸エチル(5:1))で精製して標題化合物8を2g得
た。 RF: 0.48 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +171.8゜(c=0.016 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.91(1H,s) , 13.
20(1H,s) , 8.01(1H,d) , 7.77(1H,t) , 7.38(1H,d) ,
6.73(1H,m) , 5.53(1H,bs) , 5.35(2H,m) , 5.35(1H,s)
, 5.30(1H,d) , 5.11(1H,d), 4.97(1H,dd) , 4.51(1H,
m) , 4.12(1H,m) , 4.07(3H,s) , 4.02(1H,m) , 3.86(1
H,bs) , 3.49(1H,m) , 3.25(1H,d) , 2.96(1H,dd) , 2.
46(1H,t) , 2.09(1H,bd) , 1.89(1H,bd) , 1.42(3H,t)
, 1.33(3H,t) , 1.26(m) , 1.15(9H,d) , 0.88(3H,t)
【0056】実施例4 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−ピバロイ
ルオキシエトキシ)カルボニル−4’−O−テトラヒド
ロピラニル−アドリアマイシン [化合物9] 化合物7(1.87g)をジクロロメタン20mlに溶解し無水
パルミチン酸1.15gおよび触媒量の4−ジメチルアミノ
ピリジンを加え室温で1晩撹拌した。さらに無水パルミ
チン酸0.5gを加え室温で10時間撹拌した。減圧下で
溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル(10:1))で精製して標題化合物
9を0.93g得た。 RF: 0.48 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +170.9゜(c=0.010 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.80(1H,s) , 13.
02(1H,s) , 7.92(1H,t) , 7.73(1H,t) , 7.35(1H,d) ,
6.72(1H,m) , 5.50(1H,bs) , 5.29(1H,d) , 5.12(1H,d
d) , 5.18(1H,bs) , 5.04(1H,m) , 4.52(1H,m) , 4.13
(1H,m) , 4.04(3H,s) , 4.02(1H,m) , 3.86(1H,bs) ,
3.49(1H,m) , 3.13(1H,bd) , 2.80(1H,dd) , 2.47(1H,
d) , 2.09(1H,bd) , 1.90(1H,m) , 1.41(3H,t) , 1.35
(3H,d) , 1.26(m) , 1.14(9H,d) , 0.88(3H,t)
【0057】参考例7 α−ヘキサデカノイルオキシエチル p−ニトロフェニ
ルカルボネートのパルミチン酸との混合物 [混合物
2] パルミチン酸39gと酸化水銀(黄色)3.29gを100℃
で2時間撹拌した後、トルエンを加え、共沸にて脱水し
た。これをジクロロエタン100mlに溶解しα−クロロエ
チル p−ニトロフェニルカルボネート3.5gを加え8
0℃で1晩撹拌した。反応液をイソプロピルアルコール
およびトルエンを加え溶液としたあと濾過した。ろ液を
減圧下で濃縮した後シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(トルエン:酢酸エチル(100:1))で部分精製して標
題混合物2を4.14g得た。 RF: 0.61 トルエン:酢酸エチル(50:1)
【0058】参考例8 3’-N-(1−ヘキサデカノイルオキシエトキシ)カル
ボニル−4’−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマ
イシン [化合物10] THP−ADM2gをクロロホルム30mlおよびメタノー
ル30mlに溶解し、混合物2を1.86g加え室温で1晩撹拌
した。減圧下で溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール(100:1))
で精製して標題化合物10を2g得た。 RF: 0.55 クロロホルム:メタノール(20:1)
【0059】実施例5 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−ヘキサデ
カノイルオキシエトキシ)カルボニル−4’−O−テト
ラヒドロピラニル−アドリアマイシン[化合物11] 化合物10(2g)をピリジン50mlに溶解し無水パルミ
チン酸1gおよび触媒量の4−ジメチルアミノピリジン
を加え室温で1晩撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸
エチル(10:1))で精製して標題化合物11を1g得た。 RF: 0.58 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +169.6゜(c=0.020 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.96(1H,s) , 13.
26(1H,s) , 8.05(1H,d) , 7.79(1H,t) , 7.39(1H,s) ,
6.77(1H,m) , 5.54(1H,bs) , 5.29(1H,bs) , 5.30(1H,
d) , 5.11(1H,dd) , 4.97(1H,dd) , 4.51(1H,m) , 4.12
(1H,q) , 4.08(3H,s) , 4.01(1H,bd) , 3.87(1H,bs) ,
3.48(1H,m) , 3.30(1H,d) , 3.03(1H,d) , 2.46(1H,d)
, 2.09(1H,bd) . 1.90(1H,bd) , 1.43(3H,t) , 1.34(3
H,d) , 1.26(m) , 0.88(6H,t)
【0060】実施例6 14−O−((Z)−9−オクタデセノイル)−3’-
N-サリチリデン−4’−O−テトラヒドロピラニル−
アドリアマイシノン [化合物12] 化合物10(2.04g)をジクロロメタン25mlに溶解し、
無水オレイン酸2.3gおよび触媒量の4−ジメチルアミ
ノピリジンを加え室温で8時間撹拌した。減圧下で溶媒
を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ト
ルエン:酢酸エチル(8:1))で精製して標題化合物12
を2.3g得た。 RF: 0.68 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +216.2゜(c=0.011 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.93(1H,s) , 13.
22(1H,s) , 8.35(1H,s) , 8.01(1H,d) , 7.77(1H,t) ,
7.37(1H,d) , 7.29(1H,m) , 7.19(1H,dd) , 6.94(1H,d)
, 6.85(1H,t) , 5.64(1H,d), 5.36(1H,bs) , 5.35(2H,
m) , 5.33(1H,d) , 5.14(1H,d) , 4.95(1H,s) , 4.61(1
H,bd) , 4.21(1H,q) , 4.06(3H,s) , 3.97(1H,m) , 3.8
2(1H,s) , 3.64(1H,d), 3.41(1H,m) , 3.29(1H,dd) ,
3.03(1H,d) , 2.54(1H,dd) , 2.47(1H,t) , 2.42(1H,d
d) , 2.13(1H,dd) , 1.42(3H,d) , 1.26(m) , 0.88(3H,
t)
【0061】参考例9 4−(アセチルチオ)ベンジルオキシ p−ニトロフェ
ニルカルボネート [化合物13] 4−メルカプト安息香酸0.3gをジクロロメタン3mlおよ
びピリジン1.5mlに溶解し0℃で撹拌しながら塩化アセ
チル210μlを加えて室温で5時間撹拌した。メタノール
を1ml加えた後減圧下で揮発成分を留去した。クロロホ
ルム溶液としたあと、2N塩酸および水で洗浄した。硫
酸ナトリウムで乾燥したあと減圧下で溶媒を留去して4
−(アセチルチオ)安息香酸0.31gを得た。(RF
0.53 クロロホルム:メタノール(5:1)) 4−(アセチルチオ)安息香酸2.94gをテトラヒドロフ
ラン30mlに溶解し0℃で撹拌しながらボランメチルスル
フィドコンプレックス4.27mlを加え0℃で2.5時間撹
拌した。ジエチルエーテルを加えたあと減圧下で溶媒を
留去した。再びテトラヒドロフラン30mlに溶解しボラン
メチルスルフィドコンプレックス4mlを加え0℃で5時
間撹拌した。ジエチルエーテルを加えたあと硫酸ナトリ
ウムで乾燥後減圧下で溶媒を留去した。シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール(50:
1))で精製して4−(アセチルチオ)ベンジルアルコー
ル1.6gを得た。(RF: 0.41 クロロホルム:メタノ
ール(20:1)) 4−(アセチルチオ)ベンジルアルコール1.6gをピリ
ジン5mlおよびジクロロメタン25mlに溶解しp−ニトロ
フェニル クロロホルメート1.82gを加え室温で3時間
撹拌した。クロロホルムを加えたあと、pH2の酸性水
で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下にて溶媒を
留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トル
エン:酢酸エチル(20:1))で精製して標題化合物13を
2.7g得た。 RF: 0.78 トルエン:酢酸エチル(3:1)
【0062】参考例10 3’-N-(4−(アセチルチオ)ベンジルオキシ)カル
ボニル−4'−O−テトラヒドロピラニル−アドリアマ
イシン [化合物14] THP−ADM2gをN,N-ジメチルホルムアミド50ml
に溶解し化合物13(1.19g)を加え0℃で4時間撹拌
した後減圧下で溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール(100:1))
で精製して標題化合物14を2g得た。 RF: 0.71 クロロホルム:メタノール(10:1)
【0063】実施例7 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(4−(アセチ
ルチオ)ベンジルオキシ)カルボニル−4’−O−テト
ラヒドロピラニル−アドリアマイシン[化合物15]
化合物14(1.86g)をジクロロメタンに溶解し無水パ
ルミチン酸1.1gおよび触媒量の4−ジメチルアミノピ
リジンを加えて室温で3.5時間撹拌した。減圧下で溶
媒を留去したあとシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(トルエン:酢酸エチル(5:1))で精製して標題化合物
15を1g得た。 RF: 0.4 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +186.4゜(c=0.010 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.77(1H,s) , 12.
96(1H,s) , 7.87(1H,d) , 7.67(1H,t) , 5.48(1H,bs) ,
5.28(1H,d) , 5.12(1H,d) , 5.12(1H,s) , 4.98(1H,d
d) , 4.44(1H,bd) , 4.13(1H,m) , 3.99(3H,s) , 3.37
(1H,m) , 3.09(1H,d) , 2.74(1H,d) , 2.46(1H,d) , 2.
33(3H,d) , 2.06(1H,dd) , 1.34(3H,d) , 0.88(3H,t)
【0064】参考例11 α−ブチロイルオキシエチル p−ニトロフェニルカル
ボネート[化合物16] 酪酸8.8gと酸化水銀(黄色)2.16gを100℃で2時
間半撹拌した後トルエンを加えて共沸脱水した。これを
ジクロロエタン50mlに溶解しα−クロロエチルp−ニト
ロフェニルカルボネート2.69gを加え80℃で1晩撹拌
した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチ
ル(100:1))で精製して標題化合物16を3g得た。 RF: 0.57 トルエン:酢酸エチル(50:1)
【0065】実施例8 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−ブチロイ
ルオキシエトキシ)カルボニル−4’−O−テトラヒド
ロピラニル−アドリアマイシン[化合物17] THP−ADM3gをクロロホルム20mlおよびメタノー
ル20mlに溶解し、化合物16(2.3g)を加えて室温で
1晩撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え
た後ろ過し沈殿物4gを得た。沈殿物3.8gをジクロロメ
タン20mlに溶解したあと無水パルミチン酸3.48gおよび
触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えて室温で1
晩撹拌した。反応液を減圧下で濃縮した後シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル(5:
1))で精製して標題化合物17を3.4g得た。 RF: 0.50 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +266.98゜(c=0.007 、クロロホル
ム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.93(1H,s) , 13.
22(1H,s) , 8.03(1H,d) , 7.78(1H,t) , 7.39(1H,d) ,
6.77(1H,m) , 5.53(1H,s) , 5.30(1H,dd) , 5.28(1H,s)
, 5.11(1H,dd) , 4.99(1H,dd) , 4.51(1H,m) , 4.12
(1H,m) , 4.08(3H,s) , 4.01(1H,bd) , 3.87(1H,bd) ,
3.49(1H,m) , 3.27(1H,d) , 2.99(1H,d) , 2.46(1H,t)
, 2.10(1H,bd) , 1.88(1H,dd) , 1.43(3H,t) , 1.34(3
H,d) , 1.25(m) , 0.90(3H,t) , 0.87(3H,t)
【0066】参考例12 α−ヘキサノイルオキシエチル p−ニトロフェニルカ
ルボネート [化合物18] カプロン酸11.6gと酸化水銀(黄色)2.16gを100℃
で3時間半撹拌した後トルエンを加えたあと共沸脱水し
た。これをジクロロエタン50mlに溶解しα−クロロエチ
ル p−ニトロフェニルカルボネート2.69gを加え80
℃で1晩撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下で濃
縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエ
ン:酢酸エチル(200:1))で精製して標題化合物18
を2g得た。 RF: 0.45 トルエン:酢酸エチル(50:1)
【0067】実施例9 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−ヘキサノ
イルオキシエトキシ)カルボニル−4’−O−テトラヒ
ドロピラニル−アドリアマイシン[化合物19] THP−ADM2.5gをクロロホルム20mlおよびメタノ
ール20mlに溶解し化合物18(2g)を加えて室温で1
晩撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加えた
後ろ過し沈殿3.3gを得た。沈殿3gをジクロロメタン20
mlに溶解し、無水パルミチン酸2.69gおよび触媒量の4
−ジメチルアミノピリジンを加えて室温で1晩撹拌し
た。反応液を減圧下で濃縮した後シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:酢酸エチル(5:1))で
精製して標題化合物19を2.75g得た。 RF: 0.50 トルエン:酢酸エチル(2:1) [α]D 22: +263.01゜(c=0.013 、クロロホル
ム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.94(1H,s) , 13.
23(1H,s) , 8.03(1H,dd) , 7.78(1H,t) , 7.39(1H,d) ,
6.76(1H,m) , 5.53(1H,bs) , 5.28(1H,bs) , 5.30(1H,
dd) , 5.11(1H,d) , 4.98(3H,s) , 4.52(1H,bs) , 4.12
(1H,m) , 4.08(3H,s) , 4.01(1H,bd) , 3.87(1H,bd) ,
3.47(1H,m) , 3.28(1H,d) , 3.01(1H,d) , 2.46(1H,d)
, 2.10(1H,bd) , 1.89(1H,dd) , 1.43(3H,t) , 1.34(3
H,d) , 0.87(6H,t)
【0068】実施例10 14−O−ヘキサデカノイル-アドリアマイシン臭化水素
塩 [化合物20] 14−ブロモダウノマイシン臭化水素塩5gをN,N−ジ
メチルホルムアミド120mlに溶解し、パルミチン酸1.86g
を加えて0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン
1.27mlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応終了後、
溶媒を減圧下濃縮し、ジイソプロピルエーテルを加え赤
色沈殿を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール(15:1))にて精製して
目的化合物を得た。さらにこれをトルエンに溶解したあ
とジイソプロピルエーテルにより析出させて標題化合物
20を赤色沈殿として2.78g得た。 RF: 0.55 クロロホルム:メタノール:水(30:8:
1) [α]D 22: +64.2゜(c=0.01 、クロロホルム)1 H−NMR(CDCl3:CD3OD=2:1) δpp
m: 8.03(1H,d)、7.84(1H,t)、7.50(1H,
d)、5.53(1H,s)、5.33(1H,d)、5.22(1H,s)、5.1
7(1H,d)、4.25(1H,q)、4.09(3H,s)、3.79(1H,
s)、3.56(1H,m)、3.04(1H,d)、2.47(2H,t)、1.6
9(2H,m)、1.47(24H,s)、1.34(3H,d)、0.88(3H,
t)。
【0069】実施例11 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-サリチリデン−
アドリアマイシン[化合物21] 14−ブロモダウノマイシン臭化水素塩3gのN,N−
ジメチルホルムアミド100ml溶液にパルミチン酸1.12g
を加え0℃で撹拌した。ここに、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン0.76mlを加え室温で4時間撹拌した。さ
らに、サリチルアルデヒド0.47mlおよびN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン0.76mlを加え0℃で2時間撹拌し
た。酢酸エチルを加えたあと水洗、乾燥後、減圧下で揮
発成分を留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(トルエン:酢酸エチル(5:2))で精製して14−
O−ヘキサデカノイル−3’−サリチリデンアミノ−ア
ドリアマイシン[化合物21]を875mg得た。 RF: 0.55 クロロホルム:メタノール(20:1) [α]D 22: +270.39゜(c=0.013 、クロロホル
ム)1 H−NMR(CDCl3) δppm:13.95(1H,s) , 13.
21(1H,bs) , 8.39(1H,s) , 8.01(1H,d) , 7.77(1H,t) ,
7.38(1H,d) , 7.30(1H,m) , 7.20(1H,d) , 6.93(1H,d)
, 6.84(1H,t) , 5.62(1H,d), 5.35(1H,bs) , 5.34(1H,
d) , 5.14(1H,d) , 4.23(1H,q) , 4.06(3H,s) , 3.75(1
F,bs) , 3.64(1H,d) , 3.29(1H,d) , 3.01(1H,d) , 2.5
4(1H,bd) , 2.47(2H,t) , 2.33(1H,m) , 2.15(1H,dd) ,
1.41(3H,d) , 1.26(m) , 0.88(3H,t)
【0070】実施例12 2−プロピル−(3’−デアミノ−4’−デオキシ−1
4−O−ヘキサデカノイルアドリアマイシノ)−
[3’,4’−d]−2−オキサゾリン [化合物2
2] 14−O−ヘキサデカノイルアドリアマイシン臭化水素
塩[化合物20]625mgをオルト酪酸メチル7mlに溶解
し、100℃にて3時間加熱還流した。反応終了後、反
応液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(トルエン:酢酸エチル(1:2))で精製して標題化
合物22を377mg得た。 RF: 0.25トルエン:酢酸エチル(3:2)1 H−NMR(CDCl3) δppm: 13.79(1H,
d)、13.20(1H,d)、8.00(1H,d)、7.75(1H,t)、7.
37(1H,d)、5.37(1H,dd)、5.30(1H,s)、5.12(1H,
d)、5.02(1H,d)、4.41(1H,dd)、4.35(1H,br
d)、4.07(3H,s)、3.99(1H,q)、3.24(1H,d)、2.9
6(1H,d)、2.65(1H,d)、2.46(2H,t)、2.31(2H,
t)、2.05(1H,dd)、1.34(3H,d)、1.26(24H,s)、
1.03(3H,t)、0.88(3H,t)。
【0071】実施例13 4’−O−ブチロイル−14−O−ヘキサデカノイル−
アドリアマイシン塩酸塩[化合物23] 2−プロピル−(3’−デアミノ−4’−デオキシ−1
4−O−ヘキサデカノイル−アドリアマイシノ)−
[3’,4’−d]−2−オキサゾリン[化合物22]
376mgをアセトン28mlに溶解し、1N塩酸0.84mlを加え
て室温にて4時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し
たのちクロロホルムにて抽出した。硫酸ナトリウムにて
乾燥後、濃縮して標題化合物23を定量的に得た。 RF: 0.43 クロロホルム:メタノール(15:1)1 H−NMR(CDCl3) δppm: 5.48(1H,
s)、5.29(1H,d)、4.19(1H,br d)、3.92(3H,s)、
3.61(1H,m)、3.13(1H,d)、2.82(1H,d)、2.45(4
H,t)、2.04(2H,m)、1.64(4H,m)、1.26(24H,s)、
1.12(3H,d)、0.88(6H,t)。
【0072】実施例14 4’−O−ブチロイル−14−O−ヘキサデカノイル−
3’-N-(1−ヘキサノイルオキシエトキシ)カルボニ
ル-アドリアマイシン [化合物24] 4’−O−ブチロイル−14−O−ヘキサデカノイル-
アドリアマイシン塩酸塩[化合物23]398mgをN,N
−ジメチルホルムアミド8mlに溶解し、α−ヘキサノイ
ルオキシエチル pーニトロフェニルカルボネート189m
gを加え、0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン120μlを加え、室温にて5時間撹拌した。反応終了後
酢酸エチルにて抽出し、水にて洗浄した。硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(トルエン:酢酸エチル(10:1))にて精製して標題
化合物24を355mg得た。 RF: 0.68 トルエン:酢酸エチル(3:2)1 H−NMR(CDCl3) δppm: 13.91(1H,
d)、13.12(1H,d)、7.99(1H,d)、7.77(1H,t)、7.
38(1H,d)、6.78(1H,m)、5.55(1H,s)、5.24(1H,
s)、5.20(1H,s)、5.09(2H,d)、5.31(2H,d)、4.6
6(2H,d)、4.77(2H,d)、4.25(1H,q)、4.07(3H,
s)、3.22(2H,d)、2.90(2H,d)、2.48ー2.19(6H,
m)、2.12(1H,m)、1.86(2H,m)、1.73ー1.51(6H,
m)、1.39(3H,2d)、1.26(28H,s)、1.19(3H,d)、
1.02ー0.79(9H,4t)。 [α]D 22: +198.0°(c=0.01 、クロロホルム)
【0073】実施例15 14−O−ヘキサデカノイル−3’-N-(1−ヘキサデ
カノイルオキシエトキシ)カルボニル-アドリアマイシ
ン [化合物25] 14−ブロモダウノマイシン臭化水素塩4gをN,N−ジ
メチルホルムアミド150mlに溶解し、パルミチン酸1.49g
を加えて0℃にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン
1.01mlを加え、室温にて3時間撹拌した。薄層クロマト
グラフィーにて原料の消失を確認したのち、反応液を0
℃まで冷却しα−ヘキサデカノイルオキシエチル pー
ニトロフェニルカルボネート2.70g及びN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン1.01mlを加え0℃にて一晩撹拌し
た。反応終了後、酢酸エチルにて抽出し、水にて洗浄し
た。硫酸ナトリウムにて乾燥後濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル(3:1))
にて精製して標題化合物25を1.98g得た。 RF: 0.47 トルエン:酢酸エチル(3:2)1 H−NMR(CDCl3) δppm: 13.79(1H,
s)、13.18(1H,s)、8.00(1H,d)、7.77(1H,t)、7.
37(1H,d)、6.75(1H,m)、5.49(1H,br d)、5.32(1
H,2d)、5.26(1H,s)、5.15(1H,2d)、5.07(1H,2
d)、4.19(1H,q)、4.06(3H,s)、3.86(1H,m)、3.2
5(1H,d)、2.96(1H,d)、2.46(2H,t)、1.41(3H,2
d)、1.32(3H,2d)、1.26(48H,s)、0.88(3H,t)。 [α]D 22: +177.0゜(c=0.01 、クロロホルム)
【0074】
【表1】HPLC条件 移動相;メタノール:水(9
5:5) カラム;YMC−A403(Ph) 4.6
×250mm 流速;1ml/min 検出基;U
V 260nm
【0075】
【0076】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畔高 政行 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 中林 暁 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (I) [式中、R1 は炭素数12〜24の直鎖または分枝鎖脂
    肪族アシル基を表し、R 2は式(II)、 【化2】 (II) 式(III) 【化3】 (III) (式(III)中、R4は炭素数2〜24の直鎖または
    分枝鎖脂肪族アシル基を表し、R5は水素原子またはメ
    チル基を表す)または式(IV) 【化4】 (IV) (式(IV)中、R6は炭素数2〜24の直鎖または分
    枝鎖脂肪族アシル基を表し、Xは硫黄原子または酸素原
    子を表す)のいずれかを表し、R3は水素原子、テトラ
    ヒドロピラニル基もしくは炭素数2〜24の直鎖または
    分枝鎖脂肪族アシル基を表す]で表されるアントラサイ
    クリン脂溶性誘導体。
  2. 【請求項2】R1が炭素数12〜20の直鎖または分枝
    鎖脂肪族アシル基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R3が水素原子、テトラヒドロピラニル基
    もしくは炭素数2〜18の直鎖または分枝鎖脂肪族アシ
    ル基である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】R6が炭素数2〜6のアルカノイル基であ
    り、Xが硫黄原子である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】R4の炭素数が2〜20である請求項4記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】請求項1記載のアントラサイクリン脂溶性
    誘導体を含んでなる医薬組成物。
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Cited By (6)

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JP2001522351A (ja) * 1997-01-24 2001-11-13 ノルスク・ヒドロ・アーエスアー 新規な脂肪酸誘導体
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