JPH08218086A - 高濃度アスファルト/水乳化燃料 - Google Patents
高濃度アスファルト/水乳化燃料Info
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- JPH08218086A JPH08218086A JP4618295A JP4618295A JPH08218086A JP H08218086 A JPH08218086 A JP H08218086A JP 4618295 A JP4618295 A JP 4618295A JP 4618295 A JP4618295 A JP 4618295A JP H08218086 A JPH08218086 A JP H08218086A
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- Japan
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- asphalt
- emulsion
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- particles
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 針入度80以下のアスファルト分60〜85
重量%で、アスファルト粒度分布が数式IとIIの勾配
が異なる2直線の2峰性で、2≦Da≦25であり、D
≦Daの小粒子の重量%(X)とD>Daの大粒子の重
量%(Y)との比が20:80〜60:40の高濃度ア
スファルト/水乳化燃料。 【効果】 2峰性の粒度分布により粒子間に適度の空隙
と充填が確保でき、流動性と安定性が同時に得られ、か
なりの高濃度までゲル化せずに安定性を保持できる。
重量%で、アスファルト粒度分布が数式IとIIの勾配
が異なる2直線の2峰性で、2≦Da≦25であり、D
≦Daの小粒子の重量%(X)とD>Daの大粒子の重
量%(Y)との比が20:80〜60:40の高濃度ア
スファルト/水乳化燃料。 【効果】 2峰性の粒度分布により粒子間に適度の空隙
と充填が確保でき、流動性と安定性が同時に得られ、か
なりの高濃度までゲル化せずに安定性を保持できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高濃度アスファルト/
水乳化燃料に関するものである。
水乳化燃料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アスファルトは、その防水性・耐衝撃性
等の優れた性質によりルーフィング・道路舗装用途等に
用いられている。このような用途においては、アスファ
ルト自体が常温において固体もしくは超高粘性を示すた
め、アスファルト乳剤として用いられるのが通常であ
る。
等の優れた性質によりルーフィング・道路舗装用途等に
用いられている。このような用途においては、アスファ
ルト自体が常温において固体もしくは超高粘性を示すた
め、アスファルト乳剤として用いられるのが通常であ
る。
【0003】また、燃料としては石油、石炭、LNG等
の化石燃料が使用され、特にハンドリング等の問題によ
り主として重油が用いられてきたが、石油ショック以
降、燃料ソースに規制を設け貴重な化石燃料資源の節約
を実施している。このように化石燃料として重要なウエ
イトを占めている石油は蒸留精製によりナフサ・ガソリ
ン・灯油・軽油等の付加価値の高い留分を抽出し、一
方、大量消費向け燃料用として重油を供給して各種産業
の基盤となっている。しかし重油には貴重な軽留分が多
量に含まれるため、新たな燃料資料として、石油蒸留残
査であるアスファルトが注目されているが、元来の流動
性の悪さからアスファルトをそのまま燃料として用いる
ことはコスト高となり困難であった。
の化石燃料が使用され、特にハンドリング等の問題によ
り主として重油が用いられてきたが、石油ショック以
降、燃料ソースに規制を設け貴重な化石燃料資源の節約
を実施している。このように化石燃料として重要なウエ
イトを占めている石油は蒸留精製によりナフサ・ガソリ
ン・灯油・軽油等の付加価値の高い留分を抽出し、一
方、大量消費向け燃料用として重油を供給して各種産業
の基盤となっている。しかし重油には貴重な軽留分が多
量に含まれるため、新たな燃料資料として、石油蒸留残
査であるアスファルトが注目されているが、元来の流動
性の悪さからアスファルトをそのまま燃料として用いる
ことはコスト高となり困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アスファルトの流動性
を改良する手段として、舗装用途等では以前よりアスフ
ァルト乳剤が用いられてきた。しかしながらそのアスフ
ァルト乳剤は施工の早さを要求されるため、高濃度にす
ることができず、ここで要求される高濃度のアスファル
ト燃料には適さないものである。高濃度のアスファルト
燃料で要求されることは、流動性と長期間保存しても安
定で凝集が起きないことである。流動性と長期保存安定
性を確保するためには乳化剤と保存安定剤の選択と同時
に、乳化物の粘度、粒度分布も重要な要素である。乳化
剤と安定化剤の選定については多くの文献に記載されて
いるが、粒度分布を制御して乳化させ流動性と安定性を
満足させる手段については過去あまり例をみない。
を改良する手段として、舗装用途等では以前よりアスフ
ァルト乳剤が用いられてきた。しかしながらそのアスフ
ァルト乳剤は施工の早さを要求されるため、高濃度にす
ることができず、ここで要求される高濃度のアスファル
ト燃料には適さないものである。高濃度のアスファルト
燃料で要求されることは、流動性と長期間保存しても安
定で凝集が起きないことである。流動性と長期保存安定
性を確保するためには乳化剤と保存安定剤の選択と同時
に、乳化物の粘度、粒度分布も重要な要素である。乳化
剤と安定化剤の選定については多くの文献に記載されて
いるが、粒度分布を制御して乳化させ流動性と安定性を
満足させる手段については過去あまり例をみない。
【0005】高濃度でも充分に流動性があり、長期間保
存しても安定であるエマルジョンについてはすでに石炭
−水スラリーで検討されている。例えば特開昭62−1
16691号公報では分散剤の存在下に最大径が40μ
m以下になるように粉砕したものに、分散剤の無添加に
石炭粒子の最大径が40μmをこえるように粉砕したも
のを混合することにより高濃度で低粘度の石炭水スラリ
ーが得られると述べている。また、特開昭58−173
193号公報や特開昭59−197496号公報では石
炭の粒径を調製することにより高濃度で流動性があり、
しかも安定性の良好なスラリーが得られることが述べら
れている。しかしこれらは、石炭を粉砕させる工程にお
いて粒径を制御する方法であり、エマルジョンに関して
はエマルジョンを調製する過程において粒径を調製し流
動性を保持し、しかも安定性の良好なものを得るといっ
た文献はあまり見られず、わずかに特開平6−8808
2号公報の粒径の調製についての記載があるのみであ
る。しかしながら、この文献に記載されているアスファ
ルトは、その針入度が比較的大きい軟らかいものであ
り、針入度の低い固いアスファルトについては粒径を調
製することは比較的困難なためその例を見ない。本発明
者は針入度の低い硬いアスファルトを用いて2峰性の粒
度分布を持った粒子を調製することにより、高濃度でも
流動性があり、しかも安定性に優れたエマルジョンを得
ることを見い出し本発明を完成するに至ったものであ
る。
存しても安定であるエマルジョンについてはすでに石炭
−水スラリーで検討されている。例えば特開昭62−1
16691号公報では分散剤の存在下に最大径が40μ
m以下になるように粉砕したものに、分散剤の無添加に
石炭粒子の最大径が40μmをこえるように粉砕したも
のを混合することにより高濃度で低粘度の石炭水スラリ
ーが得られると述べている。また、特開昭58−173
193号公報や特開昭59−197496号公報では石
炭の粒径を調製することにより高濃度で流動性があり、
しかも安定性の良好なスラリーが得られることが述べら
れている。しかしこれらは、石炭を粉砕させる工程にお
いて粒径を制御する方法であり、エマルジョンに関して
はエマルジョンを調製する過程において粒径を調製し流
動性を保持し、しかも安定性の良好なものを得るといっ
た文献はあまり見られず、わずかに特開平6−8808
2号公報の粒径の調製についての記載があるのみであ
る。しかしながら、この文献に記載されているアスファ
ルトは、その針入度が比較的大きい軟らかいものであ
り、針入度の低い固いアスファルトについては粒径を調
製することは比較的困難なためその例を見ない。本発明
者は針入度の低い硬いアスファルトを用いて2峰性の粒
度分布を持った粒子を調製することにより、高濃度でも
流動性があり、しかも安定性に優れたエマルジョンを得
ることを見い出し本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】エマルジョンは粒径が小
さくしかも粒度分布が狭い方が安定であるが、この場合
には粒子がより密に詰まっているため粒子同士の衝突の
機会が大きく長期間保存していると凝集が起きやすくな
る。一方、大きい粒子だけで構成されている場合は粒子
の隙間が大きくなるが粒子が大きいために沈降して、凝
集が起こり安定性が損なわれる。しかしながら、最適な
粒度分布を持ったエマルジョンでは粒子間に適度な隙間
が存在し、また、適度に充填されているために粒子間の
ファンデルワールス力により反発力が働き凝集を防止す
ると考えられる。そこで粒度がどのような構成であれば
凝集をおこさず、しかも流動性が保たれるかを各種の粒
度を調製して検討した結果、粒度分布が以下の式の該当
するものがその両者を満足させることができることを見
いだした。
さくしかも粒度分布が狭い方が安定であるが、この場合
には粒子がより密に詰まっているため粒子同士の衝突の
機会が大きく長期間保存していると凝集が起きやすくな
る。一方、大きい粒子だけで構成されている場合は粒子
の隙間が大きくなるが粒子が大きいために沈降して、凝
集が起こり安定性が損なわれる。しかしながら、最適な
粒度分布を持ったエマルジョンでは粒子間に適度な隙間
が存在し、また、適度に充填されているために粒子間の
ファンデルワールス力により反発力が働き凝集を防止す
ると考えられる。そこで粒度がどのような構成であれば
凝集をおこさず、しかも流動性が保たれるかを各種の粒
度を調製して検討した結果、粒度分布が以下の式の該当
するものがその両者を満足させることができることを見
いだした。
【0007】すなわち、本発明の高濃度アスファルト/
水乳化燃料は、針入度が80以下のアスファルトを60
〜85重量%含有するアスファルト/水乳化燃料であっ
て、アスファルト粒子の粒度分布が次の数2の式(I)
および式(II)で表わされる勾配が異なる2つの直線
からなり、2≦Da≦25であり、DがDaより小さい
粒子の重量%(X)と、DがDaより大きい粒子の重量
%(Y)の割合が、X:Y=20:80〜60:40の
範囲にあることを特徴とする。
水乳化燃料は、針入度が80以下のアスファルトを60
〜85重量%含有するアスファルト/水乳化燃料であっ
て、アスファルト粒子の粒度分布が次の数2の式(I)
および式(II)で表わされる勾配が異なる2つの直線
からなり、2≦Da≦25であり、DがDaより小さい
粒子の重量%(X)と、DがDaより大きい粒子の重量
%(Y)の割合が、X:Y=20:80〜60:40の
範囲にあることを特徴とする。
【0008】
【数2】 (D:粒径(μm) Da:基準粒径(μm) R(D):積算ふるい上重量% n,m:均等数、但し、nとmとは異なる κ:定数)
【0009】
【発明の実施態様】本発明では、アスファルト粒子が勾
配が異なる2つのRosin−Rammler(ロジン
−ラムラー)分布式をもち、2峰性の粒度分布を有する
ことが必要であり、具体的には以下の数3の(I)およ
び(II)の2つの粒度分布をもつ。
配が異なる2つのRosin−Rammler(ロジン
−ラムラー)分布式をもち、2峰性の粒度分布を有する
ことが必要であり、具体的には以下の数3の(I)およ
び(II)の2つの粒度分布をもつ。
【0010】
【数3】 (D:粒径(μm) Da:基準粒径(μm) R(D):積算ふるい上重量% n,m:均等数、但し、nとmとは等しくない κ:定数)
【0011】基準粒径Daは、2≦Da≦25(μm)
であり、好ましくは2≦Da≦20(μm)である。ま
た、粒径Dが基準粒径Daよりも小さい粒子の重量%
(X)と、DがDaよりも大きい粒子の重量%(Y)と
の割合は、X:Y=20:80〜60:40であり、好
ましくは30:70〜50:50である。粒径Dが基準
粒径Daより小さい粒子の重量%(X)が20%未満と
なり、かつ、Daが25μmを超えると、小さい粒子の
粒度分布が広くなり、沈降が大きく凝集しやすくなる。
一方、基準粒径Daが2μm未満でこの粒子が60%を
超えると、小さい粒子が密に充填されることになり粘度
が上昇して凝集を起こしやすくなる。
であり、好ましくは2≦Da≦20(μm)である。ま
た、粒径Dが基準粒径Daよりも小さい粒子の重量%
(X)と、DがDaよりも大きい粒子の重量%(Y)と
の割合は、X:Y=20:80〜60:40であり、好
ましくは30:70〜50:50である。粒径Dが基準
粒径Daより小さい粒子の重量%(X)が20%未満と
なり、かつ、Daが25μmを超えると、小さい粒子の
粒度分布が広くなり、沈降が大きく凝集しやすくなる。
一方、基準粒径Daが2μm未満でこの粒子が60%を
超えると、小さい粒子が密に充填されることになり粘度
が上昇して凝集を起こしやすくなる。
【0012】本発明のアスファルト/水乳化燃料では、
基準粒径Daを境として粒度分布の指漂を示す均等数
n,mが異なる。このように、従来の正規分布をもった
エマルジョンとは異なり、異なった粒径の粒子が混存す
ることにより、エマルジョンの流動性と安定性が同時に
得られる。上記の一般式(I)におけるnの値は0.5
≦n≦2.5が好適であり、より好ましくは1.0≦n
≦2.0である。また、上記の一般式(II)における
mの値は0.7≦m≦1.6が好適であり、好ましくは
1.0≦m≦1.6である。さらに、以下の数4の式
(III)で示される値が0.5〜1.5となるとこと
が好ましい。
基準粒径Daを境として粒度分布の指漂を示す均等数
n,mが異なる。このように、従来の正規分布をもった
エマルジョンとは異なり、異なった粒径の粒子が混存す
ることにより、エマルジョンの流動性と安定性が同時に
得られる。上記の一般式(I)におけるnの値は0.5
≦n≦2.5が好適であり、より好ましくは1.0≦n
≦2.0である。また、上記の一般式(II)における
mの値は0.7≦m≦1.6が好適であり、好ましくは
1.0≦m≦1.6である。さらに、以下の数4の式
(III)で示される値が0.5〜1.5となるとこと
が好ましい。
【0013】
【数4】 nが2.5を超えると小さい粒子が密に詰った状態とな
り、ゲル化を起こしやすく、また、mが0.7未満では
大きな粒子が多くなることから沈降を起こしやすくな
る。さらに、式(III)で示される値が1.5を超え
ると、全体の粒度分布が狭く、高濃度では流動性が悪く
なってゲル化しやすくなる。アスファルト粒子の平均粒
径は2.0〜25.0μmが好適であり、好ましくは2
0μm以下である。
り、ゲル化を起こしやすく、また、mが0.7未満では
大きな粒子が多くなることから沈降を起こしやすくな
る。さらに、式(III)で示される値が1.5を超え
ると、全体の粒度分布が狭く、高濃度では流動性が悪く
なってゲル化しやすくなる。アスファルト粒子の平均粒
径は2.0〜25.0μmが好適であり、好ましくは2
0μm以下である。
【0014】本発明のアスファルト/水乳化燃料は、上
記のように粒径の異なった粒子がエマルジョン中に存在
することにより、適度な空隙と適度な粒子の充填が得ら
れることによって、流動性と安定性が得られるものであ
る。このようなアスファルト/水乳化燃料は、アスファ
ルトと水とを乳化安定化用の添加剤の存在下に乳化する
ことにより得られ、以下の表1の配合量で混合すること
が望ましい。
記のように粒径の異なった粒子がエマルジョン中に存在
することにより、適度な空隙と適度な粒子の充填が得ら
れることによって、流動性と安定性が得られるものであ
る。このようなアスファルト/水乳化燃料は、アスファ
ルトと水とを乳化安定化用の添加剤の存在下に乳化する
ことにより得られ、以下の表1の配合量で混合すること
が望ましい。
【0015】
【表1】 表1:アスファルト/水乳化燃料の配合量 通常範囲 好ましい範囲 最適範囲 アスファルト 60〜85重量部 65〜85重量部 70〜80重量部 水 15〜40重量部 15〜35重量部 20〜30重量部
【0016】水40重量部に対してアスファルト量が6
0重量部未満となると、燃料としての燃焼カロリーが十
分でなく、一方、水15重量部に対してアスファルトが
85重量部を超えると、アスファルトが連続相となり流
動性を損なうおそれがある。
0重量部未満となると、燃料としての燃焼カロリーが十
分でなく、一方、水15重量部に対してアスファルトが
85重量部を超えると、アスファルトが連続相となり流
動性を損なうおそれがある。
【0017】本発明で用いられるアスファルトとして
は、「JIS K 2207」における試験にて針入度
が80以下、好ましくは10〜75、さらに「JIS
K 2207」に準拠した試験にて三塩化エタンまたは
4塩化炭素可溶分が99.7重量%以上のものが好適で
ある。アスファルトの特性値がこれらの値より逸脱する
と、貴重な軽留分を少量ではあるが含むこととなり、化
石燃料の有効活用という本来の目的を充分に達成できな
いと共に、不純物による燃焼炉の損傷等の問題が発生す
る。
は、「JIS K 2207」における試験にて針入度
が80以下、好ましくは10〜75、さらに「JIS
K 2207」に準拠した試験にて三塩化エタンまたは
4塩化炭素可溶分が99.7重量%以上のものが好適で
ある。アスファルトの特性値がこれらの値より逸脱する
と、貴重な軽留分を少量ではあるが含むこととなり、化
石燃料の有効活用という本来の目的を充分に達成できな
いと共に、不純物による燃焼炉の損傷等の問題が発生す
る。
【0018】本発明で用いるアスファルトは、「JIS
K 2265」における試験にて引火点が200℃以
上のものが適しており、好ましくは250℃以上、より
好ましくは300℃以上のものが適している。この値未
満では、アスファルト中に貴重な軽留分が多量に含まれ
ることになり、化石燃料の有効活用という本来の目的よ
り逸脱してしまう。
K 2265」における試験にて引火点が200℃以
上のものが適しており、好ましくは250℃以上、より
好ましくは300℃以上のものが適している。この値未
満では、アスファルト中に貴重な軽留分が多量に含まれ
ることになり、化石燃料の有効活用という本来の目的よ
り逸脱してしまう。
【0019】乳化安定化のための添加剤は、アスファル
トと水の総量100重量部に対して0.01〜5重量部
が好適であり、好ましくは0.05〜2重量部、より好
ましくは0.1〜1重量部である。この添加剤量が0.
01重量部未満となるとアスファルトが連続相となり流
動性を損なう恐れがある。一方、添加剤量が5重量部よ
り多いと、燃焼カロリー当たりのコストがかかり現実的
ではない。
トと水の総量100重量部に対して0.01〜5重量部
が好適であり、好ましくは0.05〜2重量部、より好
ましくは0.1〜1重量部である。この添加剤量が0.
01重量部未満となるとアスファルトが連続相となり流
動性を損なう恐れがある。一方、添加剤量が5重量部よ
り多いと、燃焼カロリー当たりのコストがかかり現実的
ではない。
【0020】添加剤としては、各種の界面活性剤、高分
子化合物を用いることができ、アニオン界面活性剤、ノ
ニオン界面活性剤、アニオン性高分子系界面活性剤など
が用いられ、これらは例えばアニオン界面活性剤とアニ
オン性高分子系界面活性剤とのように複数を併用するこ
ともできる。
子化合物を用いることができ、アニオン界面活性剤、ノ
ニオン界面活性剤、アニオン性高分子系界面活性剤など
が用いられ、これらは例えばアニオン界面活性剤とアニ
オン性高分子系界面活性剤とのように複数を併用するこ
ともできる。
【0021】本発明で用いられるアニオン界面活性剤の
具体例としては、以下の(a)〜(h)に示すものが挙
げられる。 (a)下記化1の一般式(I)または(II)ないしは
(III) で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル塩およ
びその誘導体。
具体例としては、以下の(a)〜(h)に示すものが挙
げられる。 (a)下記化1の一般式(I)または(II)ないしは
(III) で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル塩およ
びその誘導体。
【0022】
【化1】 (R1,R4:炭素数6〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン)
ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン)
【0023】(b)アルキル、アルケニルまたはアルキ
ルアリールスルホン酸塩。アルキル、アルケニルまたは
アルキルアリール基の炭素数は4〜22の範囲が好適で
あり、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のもので
ある。 (c)アルキルまたはアルケニル脂肪酸塩。アルキルま
たはアルケニル基の炭素数は4〜22の範囲が好適であ
り、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のものであ
る。
ルアリールスルホン酸塩。アルキル、アルケニルまたは
アルキルアリール基の炭素数は4〜22の範囲が好適で
あり、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のもので
ある。 (c)アルキルまたはアルケニル脂肪酸塩。アルキルま
たはアルケニル基の炭素数は4〜22の範囲が好適であ
り、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のものであ
る。
【0024】(d)アルキルまたはアルケニル硫酸エス
テル塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜2
2の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜1
8の範囲のものである。 (e)アルキルもしくはアルキルフェニルエーテル(=
ポリオキシアルキレンアルキルもしくはアルキルフェニ
ルエーテル)硫酸エステル塩またはスルホン酸塩。
テル塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜2
2の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜1
8の範囲のものである。 (e)アルキルもしくはアルキルフェニルエーテル(=
ポリオキシアルキレンアルキルもしくはアルキルフェニ
ルエーテル)硫酸エステル塩またはスルホン酸塩。
【0025】アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲のものである。また、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドの平均付加
モル数は1〜50の範囲が好適であり、より好ましくは
1〜30の範囲のものである。
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲のものである。また、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドの平均付加
モル数は1〜50の範囲が好適であり、より好ましくは
1〜30の範囲のものである。
【0026】(f)アルキルジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲のものである。 (g)アルファオレフィンスルホン酸塩。炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲である。 (h)アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
ル塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜22
の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜18
の範囲である。
ホン酸塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲のものである。 (g)アルファオレフィンスルホン酸塩。炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲である。 (h)アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
ル塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜22
の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜18
の範囲である。
【0027】本発明で用いられるアニオン性高分子系界
面活性剤としては、以下の(i)〜(p)に示したもの
が例示できる。 (i)リグニンスルホン酸塩。 (j)ロジン酸塩。 (k)ポリスチレンスルホン酸塩。 (l)ポリアクリル酸塩。 重量平均分子量(以下Mwと表記)としては、5,00
0〜100万が好適であり、より好ましくは1万〜50
万のものである。
面活性剤としては、以下の(i)〜(p)に示したもの
が例示できる。 (i)リグニンスルホン酸塩。 (j)ロジン酸塩。 (k)ポリスチレンスルホン酸塩。 (l)ポリアクリル酸塩。 重量平均分子量(以下Mwと表記)としては、5,00
0〜100万が好適であり、より好ましくは1万〜50
万のものである。
【0028】(m)ナフタレン、アルキルナフタレン、
アルキルフェノール等の芳香族環化合物のホルマリン等
のアルデヒド縮合物スルホン酸塩。平均縮合度として2
〜100が好適であり、より好ましくは2〜50のもの
である。 (n)無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
モノマーとの共重合体の塩。 (o)ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩。 (p)液状ブタジエンのマレイン化物塩。 上記のアニオン性高分子系界面活性剤の中でも、ポリス
チレンスルホン酸塩が特に好適に用いられる。ポリスチ
レンスルホン酸塩としては、重量平均分子量10000
〜50000のものが特に好ましい。
アルキルフェノール等の芳香族環化合物のホルマリン等
のアルデヒド縮合物スルホン酸塩。平均縮合度として2
〜100が好適であり、より好ましくは2〜50のもの
である。 (n)無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
モノマーとの共重合体の塩。 (o)ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩。 (p)液状ブタジエンのマレイン化物塩。 上記のアニオン性高分子系界面活性剤の中でも、ポリス
チレンスルホン酸塩が特に好適に用いられる。ポリスチ
レンスルホン酸塩としては、重量平均分子量10000
〜50000のものが特に好ましい。
【0029】アニオン界面活性剤、アニオン性高分子系
界面活性剤における対イオン(塩)としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミン塩が好適であり、好ましくはナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウム、
アルカノールアミンの水溶性塩である。
界面活性剤における対イオン(塩)としては、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等のアミン塩が好適であり、好ましくはナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウム、
アルカノールアミンの水溶性塩である。
【0030】また、本発明では更に他の天然系および合
成系の水溶性高分子などを添加剤として用いることがで
きる。水溶性高分子としては、キサンタンガム、グアー
ガム、アラビアガム、セルロース誘導体(カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど)、
ポリビニルアルコール(分子量20万〜100万)など
が例示できる。本発明のアスファルト/水乳化燃料は、
ラインミキサーやホモミキサータイプの一般的な乳化ま
たは撹拌装置を用いて製造可能であるが、ロータ回転式
ホモジナイザーやコロイドミルタイプの高剪断装置を用
いることが好ましい。特に好ましくは、回転子と固定子
とをそれぞれ複数個有し、かつ回転子および/または固
定子に細流路が形成されている乳化機内部の圧力を大気
圧に対して加圧状態に保持し、該乳化機内にアスファル
ト、水および添加剤を供給し、回転子を回転させてこれ
ら3者を混合、乳化して高濃度アスファルト/水乳化燃
料とすることが望ましい。
成系の水溶性高分子などを添加剤として用いることがで
きる。水溶性高分子としては、キサンタンガム、グアー
ガム、アラビアガム、セルロース誘導体(カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど)、
ポリビニルアルコール(分子量20万〜100万)など
が例示できる。本発明のアスファルト/水乳化燃料は、
ラインミキサーやホモミキサータイプの一般的な乳化ま
たは撹拌装置を用いて製造可能であるが、ロータ回転式
ホモジナイザーやコロイドミルタイプの高剪断装置を用
いることが好ましい。特に好ましくは、回転子と固定子
とをそれぞれ複数個有し、かつ回転子および/または固
定子に細流路が形成されている乳化機内部の圧力を大気
圧に対して加圧状態に保持し、該乳化機内にアスファル
ト、水および添加剤を供給し、回転子を回転させてこれ
ら3者を混合、乳化して高濃度アスファルト/水乳化燃
料とすることが望ましい。
【0031】固定子および回転子を有する乳化機内部の
圧力を大気圧以上に加圧して乳化することによって、貯
蔵安定性に優れた高濃度アスファルト/水乳化燃料が得
られる。乳化時の乳化機内部を大気圧に対して0.5k
g/cm2 以上加圧すること(0.5kg/cm2 Gと
すること)が好適であり、好ましくは2kg/cm2以
上、より好ましくは3kg/cm2 以上大気圧に対して
加圧することが適している。上限は乳化機の耐久性およ
び製造ラインの耐圧性能により異なるが、大気圧に対し
て10kg/cm2 以下とすることが好ましい。図1は
本発明の製造フロー図である。
圧力を大気圧以上に加圧して乳化することによって、貯
蔵安定性に優れた高濃度アスファルト/水乳化燃料が得
られる。乳化時の乳化機内部を大気圧に対して0.5k
g/cm2 以上加圧すること(0.5kg/cm2 Gと
すること)が好適であり、好ましくは2kg/cm2以
上、より好ましくは3kg/cm2 以上大気圧に対して
加圧することが適している。上限は乳化機の耐久性およ
び製造ラインの耐圧性能により異なるが、大気圧に対し
て10kg/cm2 以下とすることが好ましい。図1は
本発明の製造フロー図である。
【0032】アスファルトおよび添加剤水溶液が、それ
ぞれポンプ11、圧力計13およびポンプ21、圧力計
23を経て圧送され、乳化機に供給される。そして、乳
化機で均一混合して乳化されたエマルジョンは圧力計3
1および冷却管を経て回収され、高濃度アスファルト/
水乳化燃料が得られる。このとき系内で負圧でないこと
が圧力計11および圧力計21にて確認される。本発明
における乳化機内部の圧力は圧力計31にて確認でき
る。乳化機内部の圧力調整として調圧弁やニードル弁ま
たはボールバルブ等を乳化機以降に設置してもかまわな
い。また、アスファルトと添加剤水溶液の逆流防止、圧
力調整、流量調整等のためにポンプ11またはポンプ2
1以降に逆止弁等を設置してもかまわない。
ぞれポンプ11、圧力計13およびポンプ21、圧力計
23を経て圧送され、乳化機に供給される。そして、乳
化機で均一混合して乳化されたエマルジョンは圧力計3
1および冷却管を経て回収され、高濃度アスファルト/
水乳化燃料が得られる。このとき系内で負圧でないこと
が圧力計11および圧力計21にて確認される。本発明
における乳化機内部の圧力は圧力計31にて確認でき
る。乳化機内部の圧力調整として調圧弁やニードル弁ま
たはボールバルブ等を乳化機以降に設置してもかまわな
い。また、アスファルトと添加剤水溶液の逆流防止、圧
力調整、流量調整等のためにポンプ11またはポンプ2
1以降に逆止弁等を設置してもかまわない。
【0033】本発明における添加剤を使用したアスファ
ルト/水乳化燃料の製造におけるアスファルトおよび水
の温度は、それぞれが流動可能な温度に加熱することが
好ましい。アスファルト温度は好ましくは120℃以
上、より好ましくは140℃以上である。水または/か
つ添加剤の温度は好ましくは30℃以上、より好ましく
は40℃以上である。加熱されたアスファルトと添加剤
の含まれた水溶液を同時に乳化装置に加え、乳化を行
う。その際、突沸および発泡を起こさぬよう乳化方法を
工夫することが必要である。
ルト/水乳化燃料の製造におけるアスファルトおよび水
の温度は、それぞれが流動可能な温度に加熱することが
好ましい。アスファルト温度は好ましくは120℃以
上、より好ましくは140℃以上である。水または/か
つ添加剤の温度は好ましくは30℃以上、より好ましく
は40℃以上である。加熱されたアスファルトと添加剤
の含まれた水溶液を同時に乳化装置に加え、乳化を行
う。その際、突沸および発泡を起こさぬよう乳化方法を
工夫することが必要である。
【0034】図2、図3は、本発明で用いられる乳化機
の構造を示す一例であり、スリットを有する回転子と固
定子とを同軸軸上に複数有する場合を示している。ここ
で、図2は、キャビトロン(商品名、ユーロテック社
製)の縦断面図であり、図3は図2の線A−Aに沿った
一部切欠き断面図である。
の構造を示す一例であり、スリットを有する回転子と固
定子とを同軸軸上に複数有する場合を示している。ここ
で、図2は、キャビトロン(商品名、ユーロテック社
製)の縦断面図であり、図3は図2の線A−Aに沿った
一部切欠き断面図である。
【0035】乳化機のハウジング41には、供給管43
および排出管45が接続されている。また、ハウジング
41の内部には、その基部から突設した複数の固定子5
1が同軸円状に内周側から外周側に3列設けられてお
り、同軸円状の各固定子は部分的に切除されており、こ
の切除部が固定子スリット53を形成している。
および排出管45が接続されている。また、ハウジング
41の内部には、その基部から突設した複数の固定子5
1が同軸円状に内周側から外周側に3列設けられてお
り、同軸円状の各固定子は部分的に切除されており、こ
の切除部が固定子スリット53を形成している。
【0036】一方、駆動軸65を有する回転子基部から
も複数の回転子53が内周側から外周側に4列、固定子
51と噛み合うようにして突設されている。この同軸円
状の回転子61もまた、部分的に切除されており、この
切除部が回転子スリット63を形成している。
も複数の回転子53が内周側から外周側に4列、固定子
51と噛み合うようにして突設されている。この同軸円
状の回転子61もまた、部分的に切除されており、この
切除部が回転子スリット63を形成している。
【0037】供給管43から処理対象混合液であるアス
ファルトおよび添加剤水溶液を供給するとともに、駆動
軸65を回転させて回転子61を回転させると、混合液
が乳化されて、エマルジョン化されたアスファルト/水
乳化燃料が排出管45から排出される。なお、図2、図
3中の矢印は、液の流れおよび回転子63の回転方向を
示す。
ファルトおよび添加剤水溶液を供給するとともに、駆動
軸65を回転させて回転子61を回転させると、混合液
が乳化されて、エマルジョン化されたアスファルト/水
乳化燃料が排出管45から排出される。なお、図2、図
3中の矢印は、液の流れおよび回転子63の回転方向を
示す。
【0038】このとき混合液は、同心円状の回転子61
の高速回転による遠心力により大きな流動力が付与さ
れ、回転子61と固定子63とによるズリ応力、高周波
レベルの圧力変化、スリット53,63通過時の処理混
合液の一時封じ込み→開放による圧力変化作用などを受
けて均一化され、本発明の添加剤による貯蔵安定効果が
いっそう助長されるものと考えられる。
の高速回転による遠心力により大きな流動力が付与さ
れ、回転子61と固定子63とによるズリ応力、高周波
レベルの圧力変化、スリット53,63通過時の処理混
合液の一時封じ込み→開放による圧力変化作用などを受
けて均一化され、本発明の添加剤による貯蔵安定効果が
いっそう助長されるものと考えられる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、従来の正規分布を持っ
たエマルジョンでは高濃度になると粘度が上昇し、ゲル
化したりするのに対し、異なった粒径の粒子が最適な割
合で混存する、いわゆる2峰性の粒度分布をもったエマ
ルジョンとすることにより、粒子間に適度の空隙と充填
が確保でき、流動性と安定性が同時に得られる。これに
より、かなりの高濃度までゲル化せずに、アスファルト
/水エマルジョンの安定性を保持することができる。
たエマルジョンでは高濃度になると粘度が上昇し、ゲル
化したりするのに対し、異なった粒径の粒子が最適な割
合で混存する、いわゆる2峰性の粒度分布をもったエマ
ルジョンとすることにより、粒子間に適度の空隙と充填
が確保でき、流動性と安定性が同時に得られる。これに
より、かなりの高濃度までゲル化せずに、アスファルト
/水エマルジョンの安定性を保持することができる。
【0040】
【実施例】使用した原料アスファルトの性状を以下に示
す。
す。
【0041】
【表2】 表2:原料アスファルトの性状 項 目 アスファルトの種類 中東系 引火点(℃;JIS K 2265) 346 針入度(at 25℃;JIS K 2207) 68 三塩化エタン可溶分(重量%;JIS K 2207) 99.9 軟化点(℃;JIS K 2207) 46.5
【0042】評価方法および判定基準は以下のとおりで
ある。 [流動性]ハーケ動粘度測定器を用いて、25℃にて1
00sec-1downの粘度を測定し表示した。 [平均粒径]シーラス光散乱式粒度分布測定装置を使用
して、溶媒として水を用いて測定し、体積百分率で50
%の時の粒径を平均粒径とした。また、累積ふるい上重
量と粒径のグラフより粒度分布に代入してDa、R(D
a)およびn,mの値を求めた。
ある。 [流動性]ハーケ動粘度測定器を用いて、25℃にて1
00sec-1downの粘度を測定し表示した。 [平均粒径]シーラス光散乱式粒度分布測定装置を使用
して、溶媒として水を用いて測定し、体積百分率で50
%の時の粒径を平均粒径とした。また、累積ふるい上重
量と粒径のグラフより粒度分布に代入してDa、R(D
a)およびn,mの値を求めた。
【0043】エマルジョンの安定性はポリ瓶での加温し
た状態での保存安定性及びJISK2208でのアスフ
ァルト乳剤の貯蔵安定度試験により評価した。 [保存安定性]エマルジョンを密閉型ポリ瓶に入れ、こ
れを60℃の空気雰囲気にて7日間保存した後、室温に
て静かに試料を排出し底部の状態を評価した。 ○:沈降物が無い △:沈降物は有るが沈降物に流動性が有り、再分散が可
能 ×:沈降物が有り沈降物に流動性が無く、再分散が不可
能
た状態での保存安定性及びJISK2208でのアスフ
ァルト乳剤の貯蔵安定度試験により評価した。 [保存安定性]エマルジョンを密閉型ポリ瓶に入れ、こ
れを60℃の空気雰囲気にて7日間保存した後、室温に
て静かに試料を排出し底部の状態を評価した。 ○:沈降物が無い △:沈降物は有るが沈降物に流動性が有り、再分散が可
能 ×:沈降物が有り沈降物に流動性が無く、再分散が不可
能
【0044】[クリーミング安定性]アスファルト乳剤
の貯蔵安定度試験であるJIS K−2208を用いた
評価した。これは高さ35cmの上下に取り出し口がつ
いたガラス製のシリンダーに高さ30cmまでのエマル
ジョンを入れ、常温で5日間放置し、その後上部のエマ
ルジョンと最下層のエマルジョンの濃度を測定しその濃
度差により安定性を評価するものである。評価基準を次
のように設定した。 ○:濃度差が0.5%以下で水分離がないエマルジョン △:濃度差が0.5〜2%であり、水分離層が2mm以
下のエマルジョン ×:濃度差が2%以上で水分離層が2mm以上のエマル
ジョン 実施例及び比較例の添加剤処方と乳化方法を表3に示し
た。
の貯蔵安定度試験であるJIS K−2208を用いた
評価した。これは高さ35cmの上下に取り出し口がつ
いたガラス製のシリンダーに高さ30cmまでのエマル
ジョンを入れ、常温で5日間放置し、その後上部のエマ
ルジョンと最下層のエマルジョンの濃度を測定しその濃
度差により安定性を評価するものである。評価基準を次
のように設定した。 ○:濃度差が0.5%以下で水分離がないエマルジョン △:濃度差が0.5〜2%であり、水分離層が2mm以
下のエマルジョン ×:濃度差が2%以上で水分離層が2mm以上のエマル
ジョン 実施例及び比較例の添加剤処方と乳化方法を表3に示し
た。
【0045】実施例1 α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマルジョンに対して
0.2重量%)、ポリスチレンスルホン酸塩(エマルジ
ョンに対して0.3重量%)の60℃に加温した水溶液
と140℃に加温したアスファルトを図2、図3に示し
たローター回転式ホモジナイザー(キャビトロンCD1
010型、ユーロテック社製)にて回転数12000r
pmにて乳化を行ないエマルジョンを製造した。(エマ
ルジョン1)。α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマルジ
ョンに対して0.1重量%)、ポリスチレンスルホン酸
塩(エマルジョン対して0.5重量%)の添加剤組成物
で同様のホモジナイザーで同様の回転数で乳化を行ない
エマルジョンを製造した(エマルジョン2)。
0.2重量%)、ポリスチレンスルホン酸塩(エマルジ
ョンに対して0.3重量%)の60℃に加温した水溶液
と140℃に加温したアスファルトを図2、図3に示し
たローター回転式ホモジナイザー(キャビトロンCD1
010型、ユーロテック社製)にて回転数12000r
pmにて乳化を行ないエマルジョンを製造した。(エマ
ルジョン1)。α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマルジ
ョンに対して0.1重量%)、ポリスチレンスルホン酸
塩(エマルジョン対して0.5重量%)の添加剤組成物
で同様のホモジナイザーで同様の回転数で乳化を行ない
エマルジョンを製造した(エマルジョン2)。
【0046】α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマルジョ
ンに対して0.05重量%)、ポリスチレンスルホン酸
塩(エマルジョンに対して0.5重量%)の添加剤組成
物で、同様のホモジナイザーで同様の回転数で乳化を行
ないエマルジョンを製造した(エマルジョン3)。エマ
ルジョン1と同じ添加剤組成で、ローターの回転数を7
500rpmにして乳化を行ないエマルジョンを製造し
た(エマルジョン4)。得られたエマルジョン1〜4を
表3に示す比率で(重量比)ホモミキサーを用いて混合
し、表3に示す性状及び粒度のエマルジョンを得た。
ンに対して0.05重量%)、ポリスチレンスルホン酸
塩(エマルジョンに対して0.5重量%)の添加剤組成
物で、同様のホモジナイザーで同様の回転数で乳化を行
ないエマルジョンを製造した(エマルジョン3)。エマ
ルジョン1と同じ添加剤組成で、ローターの回転数を7
500rpmにして乳化を行ないエマルジョンを製造し
た(エマルジョン4)。得られたエマルジョン1〜4を
表3に示す比率で(重量比)ホモミキサーを用いて混合
し、表3に示す性状及び粒度のエマルジョンを得た。
【0047】
【表3】 表3:各エマルジョンの混合比率と性状及び粒度 エマルジョン 濃度 平均粒径 粘度 Da DがDaより小さ 均等数 均等数 混合比率 (μm) (cP) (μm) い粒子の重量% n m 1/2=75/25 73.9 8.66 470 7.2 49 1.80 1.15 1/2=50/50 73.2 5.98 260 3.5 33 2.14 1.10 1/2=25/75 73.6 5.27 295 3.5 35 2.30 0.95 1/3=50/50 73.9 5.90 460 4.7 49 1.60 1.00 1/4=50/50 73.2 7.21 310 7.0 49 1.25 0.90 なお、上記表中でエマルジョン混合比率として1/2=
75/25とあるのは、エマルジョン1とエマルジョン
2とを75/25の重量比で混合して最終的なエマルジ
ョンを製造したことを意味する。また、α−スルホ脂肪
酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が14/1
6のα−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウムを用い
た。また、ポリスチレンスルホン酸塩としては、重量平
均分子量14000のポリスチレンスルホン酸ナトリウ
ムを用いた。
75/25とあるのは、エマルジョン1とエマルジョン
2とを75/25の重量比で混合して最終的なエマルジ
ョンを製造したことを意味する。また、α−スルホ脂肪
酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が14/1
6のα−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウムを用い
た。また、ポリスチレンスルホン酸塩としては、重量平
均分子量14000のポリスチレンスルホン酸ナトリウ
ムを用いた。
【0048】実施例2 ポリスチレンスルホン酸塩(エマルジョンに対して0.
6重量%)の60℃に加温した添加剤水溶液と140℃
に加温したアスファルトを加圧状態にして、図2、図3
に示したローター回転式ホモジナイザー(キャビトロン
CD1010型、ユーロテック社製)にてローター回転
数12000rpmで乳化を行ないエマルジョンを製造
した(エマルジョン5)。添加剤としてポリスチレンス
ルホン酸塩(エマルジョンに対して0.6重量%)、カ
ルボキシメチルセルロース(エマルジョンに対して0.
1%)を使用してエマルジョン5と同一の条件で乳化を
行ないエマルジョンを製造した(エマルジョン6)。
6重量%)の60℃に加温した添加剤水溶液と140℃
に加温したアスファルトを加圧状態にして、図2、図3
に示したローター回転式ホモジナイザー(キャビトロン
CD1010型、ユーロテック社製)にてローター回転
数12000rpmで乳化を行ないエマルジョンを製造
した(エマルジョン5)。添加剤としてポリスチレンス
ルホン酸塩(エマルジョンに対して0.6重量%)、カ
ルボキシメチルセルロース(エマルジョンに対して0.
1%)を使用してエマルジョン5と同一の条件で乳化を
行ないエマルジョンを製造した(エマルジョン6)。
【0049】エマルジョン6と同一の添加剤組成でロー
ター回転数を7500rpmにして乳化を行ないエマル
ジョンを製造した(エマルジョン7)。ポリエチレンス
ルホン酸塩(エマルジョンに対して0.6重量%)、カ
ルボキシメチルセルロース(エマルジョンに対して0.
05重量%)の添加剤溶液を使用してエマルジョン5と
同一の条件で乳化を行ないエマルジョンを製造した(エ
マルジョン8)。エマルジョン6と同一の添加剤組成で
水とアスファルトの比率を変えて乳化を行い、アスファ
ルト濃度が75.0%のエマルジョンを得た(エマルジ
ョン9)。表4に各エマルジョンの混合比率と性状及び
粒径を示した。
ター回転数を7500rpmにして乳化を行ないエマル
ジョンを製造した(エマルジョン7)。ポリエチレンス
ルホン酸塩(エマルジョンに対して0.6重量%)、カ
ルボキシメチルセルロース(エマルジョンに対して0.
05重量%)の添加剤溶液を使用してエマルジョン5と
同一の条件で乳化を行ないエマルジョンを製造した(エ
マルジョン8)。エマルジョン6と同一の添加剤組成で
水とアスファルトの比率を変えて乳化を行い、アスファ
ルト濃度が75.0%のエマルジョンを得た(エマルジ
ョン9)。表4に各エマルジョンの混合比率と性状及び
粒径を示した。
【0050】
【表4】 表4:各エマルジョンの混合比率と性状及び粒度 エマルジョン 濃度 平均粒径 粘度 Da DがDaより小さ 均等数 均等数 混合比率 (μm) (cP) (μm) い粒子の重量% n m 5/6=30/70 72.1 17.3 430 18.1 54 1.45 0.93 6/7=50/50 72.2 18.0 390 18.0 42 1.80 1.07 6/8=50/50 72.6 16.2 400 17.8 46 1.18 1.54 5/9=30/70 73.9 17.3 650 14.2 43 1.82 1.15
【0051】比較例 比較例としてα−スルホ脂肪酸エステル塩(エマルジョ
ンに対して0.4重量%)を添加剤として使用したエマ
ルジョン(比較例1)、ポリスチレンスルホン酸塩(エ
マルジョンに対して0.4重量%)を使用したエマルジ
ョン(比較例2)、α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマ
ルジョンに対して0.1重量%)及びポリスチレンスル
ホン酸塩(エマルジョンに対して0.4重量%)を使用
したエマルジョン(比較例3)を示した。表5に比較例
のエマルジョンの性状及び粒度を示した。
ンに対して0.4重量%)を添加剤として使用したエマ
ルジョン(比較例1)、ポリスチレンスルホン酸塩(エ
マルジョンに対して0.4重量%)を使用したエマルジ
ョン(比較例2)、α−スルホ脂肪酸エステル塩(エマ
ルジョンに対して0.1重量%)及びポリスチレンスル
ホン酸塩(エマルジョンに対して0.4重量%)を使用
したエマルジョン(比較例3)を示した。表5に比較例
のエマルジョンの性状及び粒度を示した。
【0052】
【表5】 表5:比較例のエマルジョンの性状、粒度 濃度 平均粒径 粘度 Da DがDaより小さ 均等数 均等数 (μm) (cP) (μm) い粒子の重量% n m 比較例1 71.6 5.7 350 −* − − − 比較例2 70.3 32.0 84 26.3 42 1.58 0.98 比較例3 69.2 5.0 180 10.2 72 2.30 1.05 *変曲点を示さない 表6に実施例及び比較例の安定性評価結果を示す。
【0053】
【表6】 表6:安定性評価結果 エマルジョン混合比率 保存安定性 クリーミング安定性 1/2=75/25 ○ ○ 1/2=50/50 ○ ○ 1/2=25/75 △ ○ 1/3=50/50 ○ △ 1/4=50/50 ○ △ 5/6=30/70 △ ○ 6/7=50/50 ○ ○ 6/8=50/50 △ ○ 5/9=30/70 ○ ○ 比較例1 × △ 比較例2 × × 比較例3 × ×
【0054】表6より、2つの粒度分布式を持ちその定
数の範囲がある数値以上の粒度分布のエマルジョンは低
粘度で流動性があり、且つ安定性が良好である結果が得
られた。
数の範囲がある数値以上の粒度分布のエマルジョンは低
粘度で流動性があり、且つ安定性が良好である結果が得
られた。
【図1】本発明の乳化用添加剤を用いたアスファルト・
水乳化燃料の製造方法を示すフロー図である。
水乳化燃料の製造方法を示すフロー図である。
【図2】本発明で用いる乳化機の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図2の線A−Aに沿った断面図である。
11 ポンプ 13 圧力計 21 ポンプ 23 圧力計 31 圧力計 41 ハウジング 43 供給管 45 排出管 51 固定子 53 スリット 61 回転子 63 スリット 65 駆動軸
Claims (1)
- 【請求項1】 針入度が80以下のアスファルトを60
〜85重量%含有するアスファルト/水乳化燃料であっ
て、 アスファルト粒子の粒度分布が次の数1の式(I)およ
び式(II)で表わされる勾配が異なる2つの直線から
なり、 2≦Da≦25であり、DがDaより小さい粒子の重量
%(X)と、DがDaより大きい粒子の重量%(Y)の
割合が、X:Y=20:80〜60:40の範囲にある
ことを特徴とする高濃度アスファルト/水乳化燃料。 【数1】 (D:粒径(μm) Da:基準粒径(μm) R(D):積算ふるい上重量% n,m:均等数、但し、nとmとは等しくない κ:定数)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4618295A JPH08218086A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 高濃度アスファルト/水乳化燃料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4618295A JPH08218086A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 高濃度アスファルト/水乳化燃料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08218086A true JPH08218086A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12739898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4618295A Pending JPH08218086A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 高濃度アスファルト/水乳化燃料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08218086A (ja) |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP4618295A patent/JPH08218086A/ja active Pending
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