JPH08218830A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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Publication number
JPH08218830A
JPH08218830A JP25730495A JP25730495A JPH08218830A JP H08218830 A JPH08218830 A JP H08218830A JP 25730495 A JP25730495 A JP 25730495A JP 25730495 A JP25730495 A JP 25730495A JP H08218830 A JPH08218830 A JP H08218830A
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JP
Japan
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drive shaft
bolt
shaft
flange portion
intake
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Pending
Application number
JP25730495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Yamada
吉彦 山田
Seinosuke Hara
誠之助 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 駆動軸の外径を均一化できることにより、該
駆動軸の捩り剛性を向上させることが可能になると共
に、各構成部品の製造作業能率の向上とコストの低廉化
が図れる。 【解決手段】 駆動軸21の第2フランジ部32とカム
シャフト22の第1フランジ部27との間に、連繋配置
された環状ディスク29を、機関運転状態に応じて駆動
機構を介して偏心揺動させることにより、駆動軸21と
カムシャフト22との回転位相差を変化させて弁の開閉
時期を可変制御する。駆動軸21の外周面に第2フラン
ジ部32のスリーブ28をすきまばめによって嵌挿する
と共に、ボルト孔57と位置決め用溝21dに挿通した
ボルト59の締結によって第2フランジ部32を確実に
位置決めしつつ強固に固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転状
態に応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変制御する吸排
気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の装置としては種々提供さ
れており、その一つとして本出願人が先に出願した実願
平5−5276号に記載されたものがある。
【0003】図14,15に基づいて概略を説明すれ
ば、この吸排気弁駆動制御装置は、多気筒機関のクラン
ク軸からスプロケットを介して回転力が伝達される中空
状の駆動軸1と、該駆動軸1の外周同軸上に相対回転自
在に設けられたカムシャフト2と、各気筒毎に分割され
た該カムシャフト2の分割端部間に設けられた制御機構
3とを備えている。
【0004】前記駆動軸1は、駆動軸本体1aが図16
に示すように機関前後方向に沿って延設され、スプロケ
ット側の1番ジャーナル1fがシリンダヘッド7の上端
部に設けられた図外の軸受に回転自在に支持されてい
る。また、駆動軸本体1aは、1番ジャーナル1f側の
一端部から他端部側までの外径が段差状に縮径されてい
ると共に、その外周面の等間隔位置に1番気筒〜4番気
筒用のスプライン突部1b〜1eが軸方向に沿って形成
されている。
【0005】前記各カムシャフト2は、夫々外周に1気
筒当たり2つの吸気弁4,4をバルブリフター4a,4
aを介してバルブスプリング5のばね力に抗して開作動
させる2個のカム6,6を一体に有していると共に、シ
リンダヘッド7上の一対のカム軸受8,9によって回転
自在に支持されている。
【0006】前記制御機構3は、各カムシャフト2の一
端部に一体に設けられた円環状の第1フランジ部10
と、駆動軸1の所定外周位置にスリーブ12を介してス
プライン結合されて、前記第1フランジ部10に対向す
る円環状の第2フランジ部13と、両フランジ部10,
13間に介装されて駆動軸1の軸心Xから略径方向へ揺
動自在に設けられた略円環状のディスクハウジング14
と、該ディスクハウジング14の内周に有する大径な支
持孔14a内にプレーンベアリング15を介して回転自
在に保持された環状ディスク16とを備えている。前記
各スリーブ12は、中央孔12aの内周面に前記スプラ
イン突部1b〜1eに嵌合するスプライン溝12b〜1
2eが形成されている。
【0007】前記ディスクハウジング14は、直径方向
の一端部がシリンダヘッド7の上端部に固定された図外
の支軸によって回転自在に支持されていると共に、他端
部が前記支軸を中心に駆動機構により揺動するようにな
っている。更に、第1,第2フランジ部10,13の外
周部には、互いに180°位置に細長い係合溝17,1
8が半径方向に沿って形成されている。一方、環状ディ
スク16の両側面には、互いに反対方向に突出して前記
各係合溝17,18に係合するピン19,20が突設さ
れている。
【0008】そして、例えば機関の高回転時には、ディ
スクハウジング14が揺動せずに、環状ディスク16の
中心が駆動軸1の軸心Xに合致する一方、機関の低回転
時には、図外の駆動機構によりディスクハウジング14
が揺動し、環状ディスク16を駆動軸1の軸心Xに対し
て偏心動させる。
【0009】即ち、例えば機関高回転時には、環状ディ
スク16の中心が駆動軸1の軸心Xに合致して、駆動軸
1とカムシャフト2との回転位相差が生じない。したが
って、駆動軸1の回転に伴い制御機構3を介してカムシ
ャフト2が駆動軸1と同期回転し、カム6,6による弁
の作動角が図17Aの実線で示すように大きくなり、開
弁時期が早くなる共に、閉弁時期が遅くなるため、吸気
慣性力を利用した吸気充填効率が向上する。
【0010】一方、低回転域では、駆動機構によりディ
スクハウジング14を介して環状ディスク16の中心が
駆動軸1の軸心Xから偏心可能に制御されるため、各ピ
ン19,20が各係合溝17,18の内周面に沿って径
方向に摺動し、一方側ピン20が駆動軸1の軸心Xに接
近する場合は、他方側ピン19は軸心Xから離れる関係
になる。したがって、この場合は、環状ディスク16
は、駆動軸1に対して角速度が大きくなり、カムシャフ
ト2の角速度も大きくなる。このため、カムシャフト2
は、駆動軸1に対して2重に増速された状態になる。し
たがって、駆動軸1とカムシャフト2の回転位相差が図
17Bに示すように変化し、カムシャフト2の角速度が
相対的に大きい場合は、駆動軸1に対する回転位相は両
者1,2が等速になるまで進み、やがてカムシャフト2
の角速度が相対的に小さくなると、回転位相は両者1,
2が等速になるまで遅れる。
【0011】そして、図17Bで示すように回転位相差
の最大,最小点の途中に同位相点Pが存在し、同図Bの
回転位相の変化では、弁の作動角が図17Aの破線で示
すようにP点よりも前の開弁時期が遅れ、P点より後の
閉弁時期が進み、全体に小さく制御される。したがっ
て、吸排気弁のバルブオーバラップが小さくなり、燃焼
室の残留ガスが減少し、安定した燃焼により燃費の向上
が図れる。また、早い閉弁時期制御により吸気充填効率
が向上し、低速トルクを高めることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
願の発明にあっては、駆動軸1と各第2フランジ部13
とを、スリーブ12を介してスプライン結合するように
なっているため、駆動軸本体1aの外周面に形成された
スプライン突部1b〜1eの外周に有する凹凸にスリー
ブ12内周のスプライン溝12b〜12eの凹凸を軸方
向から嵌合させる必要上、隣接する各スプライン突部1
b〜1eの外径差を夫々大きく設定しなければならな
い。
【0013】即ち、各第2フランジ部13を夫々駆動軸
1に各スリーブ12の内径が大径なものから順次組み付
けるためには、1番ジャーナル1f側の第1スプライン
突部1bに嵌合する第1スリーブ12は第2スプライン
突部1cの外周を通過させるために、その中央孔12a
の内径を第2スプライン突部1cの外径より大きく設定
し、また、第2スプライン突部1cに嵌合する第2スリ
ーブ12はその内径を第3スプライン突部1dの外径よ
りも大きく設定しなければならない。例えば、モージュ
ールが0.5であるスプラインを用いてフランジとスリ
ーブの嵌合を行う場合、第1スプライン突部〜第4スプ
ライン突部の各スプライン突部1b〜1eの呼び径はそ
れぞれ22mm,20mm,18mm,15mmとなり、この結
果として、隣接する各スプライン突部1b〜1eの外径
差が大きくなってしまう。
【0014】このため、駆動軸1は、駆動軸本体1aの
一端部(1番ジャーナル1f側)から他端部に沿ってそ
の縮径度合いが必然的に大きくなってしまい、他端部側
ではその外径を十分に小径に形成せざるを得なくなる。
この結果、駆動軸1の捩り剛性(強度)が低下し、バル
ブタイミング制御精度が低下したり、吸気弁4のバウン
ド等の不整運動を招く惧れがある。
【0015】また、前述のように駆動軸本体1aを段差
縮径状に形成し、かつ外周面に各スプライン突部1b〜
1eを形成しなければならないため、該駆動軸本体1a
の製造加工作業が煩雑になり、コストの高騰を招いてい
る。
【0016】さらに、駆動軸本体1aの段差径に伴い、
各スリーブ12の内径や該駆動軸本体1aの外周面で支
持される各カムシャフト2の内径も夫々異ならせている
ため、各第2フランジ部13や各カムシャフト2を各々
別個に形成しなければならない。したがって、この点で
も夫々の製造作業能率の低下とコストの高騰が余儀なく
されている。
【0017】しかも、前述のようなスプライン結合で
は、スプライン歯間のピッチに起因して、各第2フラン
ジ部13の位相角度つまり4気筒では夫々90°の位相
角度に高精度に設定することが困難になる。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記先願の実
情に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機関
の上部に前後方向に沿って配設され、該機関によって回
転駆動する駆動軸と、該駆動軸の外周同軸上に相対回転
可能に設けられ、かつ外周に吸排気弁を作動させるカム
を有するカムシャフトと、該カムシャフトの一端部に固
定された第1フランジ部に対向配置され、かつ筒状の内
周部を介して前記駆動軸の所定外周面に固定された第2
フランジ部と、該両フランジ部に連繋しつつ駆動軸の軸
心に対して偏心揺動可能な環状ディスクと、該環状ディ
スクを機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構とを備
えた吸排気弁駆動制御装置において、前記駆動軸の外周
面に前記第2フランジ部の内周部をすきまばめによって
嵌挿すると共に、前記内周部と駆動軸とを該両者の略径
方向から螺入したボルトによって連結したことを特徴と
している。
【0019】請求項2の発明は、前記駆動軸の外周面所
定位置に位置決め用溝を略径方向に沿って形成する一
方、前記第2フランジ部の内周部に軸方向に沿って縦割
り溝を形成すると共に、内周部の第2フランジ部に対す
る結合基部の前記縦割り溝側に該縦割り溝側の内周部の
剛性を低下させる円弧状の横割り溝を形成し、かつ内周
部の内部に前記縦割り溝の垂直方向から穿たれたボルト
孔を形成し、該ボルト孔と位置決め用溝に係入したボル
トによって内周部と駆動軸とを連結したことを特徴とし
ている。
【0020】請求項3の発明は、前記駆動軸の内部直径
方向に位置決め用孔を貫通形成する一方、前記第2フラ
ンジ部の内周部に前記位置決め用孔に連通するボルト孔
を直径方向に沿って形成すると共に、該ボルト孔と位置
決め用孔に挿通したボルトによって内周部と駆動軸とを
連結したことを特徴としている。
【0021】請求項4の発明は、前記駆動軸の外径寸法
を長手方向全体に亘って均一に形成すると共に、各気筒
毎に駆動軸の外周に回転自在に支持される夫々のカムシ
ャフトの内径を均一に形成したことを特徴としている。
【0022】
【作用】前記請求項1及び2の発明によれば、駆動軸に
対して各第2フランジ部をすきまばめによって嵌挿する
と共に、各ボルト孔と各位置決め用溝を合致させた後
に、該ボルト孔からボルトを挿入して該ボルトの軸部の
側部を位置決め用溝に嵌合させる。その後、ボルトを締
め付けると、横割り溝により剛性が低下した内周部の縦
割り溝を中心とした左右の分割部位が互いに接近して駆
動軸の外周面を強く挾圧し、これによって、各第2フラ
ンジ部が駆動軸に適正に位置決めされつつ確実に固定さ
れる。この結果、駆動軸の外径を段差状に形成する必要
がなく、全体を均一径に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る吸排気弁駆動制御装
置は図4〜図6に示すように構成され、図4の21は図
外の4気筒機関のクランク軸からスプロケットを介して
回転力が伝達される駆動軸、22は該駆動軸21の外周
に一定の隙間をもって配置され、かつ駆動軸21の中心
Xと同軸上でかつ該駆動軸21と相対回動可能に設けら
れたカムシャフトである。
【0024】前記駆動軸21は、機関前後方向に延設さ
れていると共に、軽量化を図るために、内部中空状に形
成されている。また、この駆動軸21は、図3に示すよ
うに一端側のスプロケット取付部51及び1番ジャーナ
ル52側の一端部21aから他端部21bまでの外径が
均一に形成されていると共に、一端部21a側から他端
部21b側までの外周面21cの等間隔位置に、4つの
位置決め用溝21dが夫々形成されている。この各位置
決め用溝21dは、図2に示すように駆動軸21の外周
面21cを径方向(接線方向)から切欠した形に形成さ
れて、底面21eが後述するボルト59の軸部59aの
側面の曲率と略同一曲率の円弧状に形成されている。
【0025】前記カムシャフト22は、長手方向の所定
位置で各気筒毎に軸直角方向から4分割されており、内
部軸方向に形成された挿通孔22a内に駆動軸21が挿
通して該駆動軸21の外周面21cに摺動自在に支持さ
れていると共に、夫々が図外のシリンダヘッド上端部に
有する各1つのカム軸受54に回転自在に支持されてい
る。また、図6に示すように外周の所定位置に1気筒当
たり2つの吸気弁23をバルブスプリング24のばね力
に抗してバルブリフター25を介して開作動させる複数
のカム26…が一体に設けられている。
【0026】また、各カムシャフト22の一方側の分割
端部に第1フランジ部27が一体に固定されており、こ
の第1フランジ部27は、図7にも示すように中空部か
ら半径方向に沿った細長い矩形状の第1係合溝30が形
成されていると共に、その外周面の円周方向に後述する
環状ディスク29の一側面に摺接する突起面27aが一
体に設けられている。
【0027】また、この第1フランジ部27に一定の隙
間をもって対峙する他方側のカムシャフト22の端部側
に、内周部たるスリーブ28と該スリーブ28に一体に
有する第2フランジ部32が配置されており、第1フラ
ンジ部27と第2フランジ部32との対向面間に環状デ
ィスク29が配置されている。前記第2フランジ部32
は、図8に示すように第1フランジ部27の第1係合溝
30と径方向の反対側に半径方向に沿った細長い矩形状
の第2係合溝33が形成されていると共に、外周面に環
状ディスク29の他側面に摺接する突起面32aが一体
に設けられている。
【0028】前記各スリーブ28は、図1A〜図1D及
び図3に示すように外径及び中央孔28a内径が全て均
一に設定されて、駆動軸21の外周面21cに対してす
きまばめ可能な大きさに設定されている。また、各スリ
ーブ28は、前記第2フランジ部32の第2係合溝33
と反対側の周壁に縦割り溝55が軸方向に沿って形成さ
れていると共に、該縦割り溝55側の第2フランジ部3
2との結合基部に円弧状の横割り溝56が形成されてい
る。前記縦割り溝55は、その巾Wが該縦割り溝55を
中心とした下側左右の分割部位28b,28cが十分に
縮径方向へ変形可能な大きさに設定されている。また、
前記横割り溝56は、スリーブ28の図中下半分よりも
若干上側まで切欠形成されて、前記両分割部位28b,
28cの剛性の低下つまり縮径方向への移動を許容する
ようになっている。更に、両分割部位28b,28cの
内部接線方向、即ち、縦割り溝55の対向面55a,5
5bに対して垂直方向に沿ったボルト孔57,58が貫
通形成されている。また、図1B中右側のボルト孔58
の内周面に雌ねじが形成されている一方、図中左側のボ
ルト孔57の孔縁には、ボルト59の頭部59aを嵌入
隠蔽する円柱状の嵌入溝60が形成されている。
【0029】前記ボルト59は、軸部59bの先端側に
前記ボルト孔58の雌ねじが螺着する雄ねじが切られて
いる。
【0030】前記環状ディスク29は、図6に示すよう
に略ドーナツ板状を呈し、内径がカムシャフト22の内
径と略同径に形成されて、駆動軸21の外周面との間に
環状の隙間部Sが形成されていると共に、小巾の外周部
29aが環状ベアリング34を介してディスクハウジン
グ35の内周面に回転自在に支持されている。また、直
径線上の対向位置に貫通形成された保持孔29b,29
cには、各係合溝30,33に係入する一対のピン3
6,37が設けられている。この各ピン36,37は、
互いにカムシャフト軸方向へ逆向きに突出しており、基
部が保持孔29b,29c内に回転自在に支持されてい
ると共に、先端部の両側縁に図7及び図8に示すように
前記係合溝30,33の対向内面30a,30b、33
a,33bと当接する2面巾状の平面部36a,36
b、37a,37bが形成されている。
【0031】前記ディスクハウジング35は、図4〜図
6に示すように略円環状を呈し、外周の一端部に有する
ボス部35a及び該ボス部35aを貫通した枢支ピン3
8を支点として図6中上下に揺動自在に設けられている
一方、該ボス部35aと反対側の外周面にレバー部35
bが半径方向に沿って突設されている。また、このディ
スクハウジング35は、レバー部35bを介して駆動機
構39により揺動するようになっている。
【0032】前記駆動機構39は、図6及び図9に示す
ようにシリンダヘッドの所定部位に対向して形成された
第1,第2シリンダ40,41と、該各シリンダ40,
41内から出没自在に設けられて各先端縁で前記レバー
部35bの円弧状先端を上下方向から挾持する油圧ピス
トン42及びプランジャ43と、前記第1シリンダ40
内の受圧室40aに油圧を給排して油圧ピストン42を
進退動させる油圧回路44とを備えている。
【0033】前記第2シリンダ41内に設けられたプラ
ンジャ43は、略有底円筒状に形成され、第2シリンダ
41内に弾装されたコイルスプリング45のばね力で進
出方向(レバー部方向)に付勢されている。
【0034】前記油圧回路44は、一端部がオイルパン
46内に、他端部が受圧室40aに夫々連通した油通路
47と、該油通路47のオイルパン46側に設けられた
オイルポンプ48と、該オイルポンプ48の下流側に設
けられた3ポート2位置型の電磁切換弁49とから主と
して構成されている。前記電磁切換弁49は、機関回転
数や吸入空気量等の信号に基づいて現在の機関運転状態
を検出するコントローラ50からのON−OFF信号に
よって流路を切り換え作動し、ON信号によって油通路
47全体を連通する一方、OFF信号によって油通路4
7とドレン通路61を連通するようになっている。
【0035】以下、本実施例の作用について説明する。
尚、吸気弁23の作動角制御は、前述の先願の場合と同
様であるから簡単に説明する。
【0036】即ち、機関高回転時には、斯かる運転状態
を検出したコントローラ50から電磁切換弁49にON
信号が出力されると、オイルポンプ48から油通路47
に圧送された作動油はそのまま受圧室40aに供給され
る。したがって、該受圧室40aの内圧上昇に伴い油圧
ピストン42が、図6,図9の実線で示すようにコイル
スプリング45のばね力に抗してレバー部35bを押し
上げるので、ディスクハウジング35つまり環状ディス
ク29の回転中心Yと駆動軸21の中心Xが合致する。
この場合は、環状ディスク29と駆動軸21との間に回
転位相は生じず、またカムシャフト22の中心と環状デ
ィスク29の中心Yも合致しているため、両者22,2
9間の回転位相差も生じない。したがって、駆動軸21
の回転に伴い、連結軸31を介してスリーブ28が同期
回転すると共に、第2フランジ部32側の係合溝33と
ピン37,環状ディスク29,ピン36,第1フランジ
部27側の係合溝30を介してカムシャフト22も同期
回転する。したがって、吸気弁23は、弁作動角が大き
くなって、閉弁時期が十分に遅くなる。この結果、吸気
充填効率が向上して高出力トルクが得られる。
【0037】一方、機関低回転時には、コントローラ5
0から電磁切換弁49にOFF信号が出力されて、油通
路47の上流側を遮断すると共に、油通路47の下流側
とドレン通路61を連通する。このため、受圧室40a
内の作動油は、油通路47を逆流してドレン通路61か
らオイルパン46内に戻され、したがって、受圧室40
aの内圧低下に伴い油圧ピストン42がバルブスプリン
グ24及びコイルスプリング45のばね力でプランジャ
43を介して後退移動する。これにより、ディスクハウ
ジング35は、図6,図9の一点鎖線で示すようにプラ
ンジャ43により押し下げられて枢支ピン38を支点と
して下方へ揺動し、環状ディスク29の中心Yが駆動軸
21の中心Xと偏心する。したがって、第2フランジ部
32の係止溝33とピン37並びに第1フランジ部27
の係止溝30とピン36との摺動位置が駆動軸21の1
回転毎に往復移動し、環状ディスク29の角速度が変化
して不等角速度回転になる。したがって、吸気弁23
は、そのバルブリフト特性がバルブリフトは一定のまま
弁作動角(バルブタイミング)が小さくなり、閉弁時期
が十分に早くなる。このため、吸気充填効率が向上して
低速トルクが向上する。
【0038】そして、本実施例では、各第2フランジ部
32を駆動軸21に連結するには、図3に示すように、
まず各スリーブ28を均一径の駆動軸21に各中央孔2
8aを介してすきまばめを利用して順次嵌挿し、該各ス
リーブ28のボルト孔57,58を駆動軸21の位置決
め用溝21dに合致させる。その後、嵌合溝60を介し
てボルト59の軸部59bを各ボルト孔57,58に挿
通すると、ボルト59の軸部59b外側面が位置決め用
溝21aの底面21eに当接してスリーブ28の位置決
めが行われると共に、そのままボルト頭部59aを所定
の工具で締め付ける。これによって、両分割部位28
b,28cが、横割り溝56によって縮径方向の変形が
許容されつつ、互いに接近して、スリーブ28の内周面
全体で駆動軸21の外周面を締め付ける。この結果、ス
リーブ28(第2フランジ部32)は、駆動軸21の所
定位置に確実に位置決めされつつ強固に固定される。
【0039】このように、本実施例では、各第2フラン
ジ部32のスリーブ28を、駆動軸21にすきまばめを
利用して嵌挿した後、ボルト59によって締結固定する
ようにしたため、駆動軸21の外径を従来のようにテー
パ状に形成することなく、比較的大径な均一径に設定す
ることができる。
【0040】したがって、駆動軸21の捩り剛性の低下
が防止され、バルブタイミング制御精度の低下や吸気弁
23の不整運動の発生も防止できる。
【0041】また、駆動軸21の外径を均一にできるこ
とにより、各第2フランジ部32や各カムシャフト22
の内径も夫々均一にすることができるため、駆動軸21
自体の製造作業は勿論のこと、第2フランジ部32やカ
ムシャフト21の共用化が可能になるので製造作業能率
の向上とコストの大巾な低廉化が図れる。
【0042】しかも、駆動軸21の外径の均一化によ
り、外周面全体の径及び真直度の精度出しが容易にな
り、各気筒のカムシャフト22を駆動軸21の全長のい
ずれの位置でも安定して支持することが可能になる。し
たがってカムシャフト22の倒れを規制することができ
る結果、1つのカムシャフト22を外部から支持するカ
ム軸受54を1つにすることが可能になる。したがっ
て、部品点数の削減による製造作業性の向上とコストの
低廉化が図れる。
【0043】また、各スリーブ28を駆動軸21にすき
まばめを利用して嵌挿しながらカムシャフト22等の構
成部品を組み付けた後に、各スリーブ28を一度にボル
ト59で固定することが可能になるので、従来のように
圧入機を用いて各スリーブ28を夫々スプライン固定す
る場合に比較して組付作業能率の大巾な向上が図れる。
また、圧入機等も不要になるので、設備の簡素化による
コストの低廉化が図れる。
【0044】さらに、圧入強度ではなく、ボルト59の
締結トルク管理のみにより、スリーブ28の固定強度が
得られるので、該固定強度の安定化が得られる。
【0045】ところで、図18に示すように前記ボルト
59に代えてスリーブ28と駆動軸21に形成されたピ
ン孔70,71にピン72を圧入することにより、スリ
ーブ28を駆動軸21に固定することも考えられるが、
組み付け前に予め孔開け加工によってスリーブ28に形
成されたピン孔71と駆動軸のピン孔70が組み付け時
にずれが生じると、ピン72の圧入が不可能になる惧れ
があり、高精度な孔開け加工が要求される。また、組み
付け後に、各ピン孔70,71を同時に孔開け加工する
場合は、切削粉等が各構成部品の摺動部に入り込んでし
まう惧れがある。したがって本実施例のように圧入では
なくボルト59を利用することにより、高い孔開け加工
精度が不要になり、製造作業性やコストの点で有利にな
るのである。
【0046】図10〜図11は、本発明の第2実施例を
示し、駆動軸21の内部直径方向に位置決め用孔21f
が貫通形成されていると共に、該位置決め用孔21fの
孔縁にボルト59の頭部59aが着座する着座面21g
が形成されている。一方、スリーブ28は、内部直径方
向に位置決め用孔21fと連通するボルト孔62,63
が貫通形成され、ボルト軸部59bが先に挿通されるボ
ルト孔62の内径がボルト頭部59aの外径よりも若干
大きく設定されていると共に、ボルト59の首部59C
は前記位置決め用孔21Fの孔縁より若干細く設定され
位置決めのためのインロー部(21F,62)を形成す
る。また、他方側のボルト孔63の内周面に軸部59b
先端側の雄ねじが螺着する雌ねじ63aが形成されてい
る。
【0047】したがって、この実施例によれば、スリー
ブ28を固定するには、駆動軸21の位置決め用孔21
fにスリーブ28のボルト孔62,63を合致させた
後、ボルト59を一方側のボルト孔62から挿通して軸
部59bを位置決め用孔21fに挿入しつつ締め付けれ
ば、ボルト頭部59aが着座部21gに着座すると共
に、軸部59bの雄ねじとボルト孔63の雌ねじ63a
を介してスリーブ28が駆動軸21に確実に位置決めさ
れつつ強固に固定される。つまり、この第2実施例で
は、駆動軸21とスリーブ28とが隙間ばめにより固定
されることから、駆動軸21とスリーブ28とのボルト
59による固定前では両者の間に隙間が生じている。し
かしながら、ボルト59の締結力により駆動軸21の一
側面29が該一側面29に対向するスリーブ28の内周
面62に押しつけられると共に、駆動軸21自身も前記
締結力によりボルト59軸直角方向に変形膨張を生じる
ため、駆動軸21の外周面全周がスリーブ28の内周面
に強固に密着固定され、前記隙間が消失するのである。
【0048】また、ボルト59の頭部59A及び首部5
9Cによってのみスリーブ28と駆動軸21との位置決
めを行う構成であるため、位置精度が比較的得づらいね
じ部63Aでの軸心のいずれか位置決め用孔21Fと軸
部59BとのクリアランスCにより吸収される。したが
って、スリーブ28や駆動軸21、ボルト59に偏荷重
等が発生することなくスリーブ28と駆動軸21との位
置決めができる。
【0049】さらに、第1実施例に比べてボルト59の
径を大きく設定することができるから、スリーブ28と
駆動軸21の締結力も増加する。
【0050】図12〜図13は本発明の第3実施例を示
し、第2実施例と異なるところは、駆動軸21の位置決
め用孔21fの先端側にボルト59軸部59bの雄ねじ
が螺着する雌ねじ21hが形成されている。また、スリ
ーブ28は、内部半径方向にのみボルト孔64が穿設さ
れて、該ボルト孔64の孔縁にボルト頭部59aが着座
する着座面64aが形成されている。したがって、この
実施例も第2実施例と同様な作用効果が得られると共
に、スリーブ28のボルト孔64が一方側だけであるた
め、加工作業がさらに容易になる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、第2フランジ部を駆動軸に対してスプライン結
合や圧入結合ではなく、すきまばめを利用して嵌挿した
後にボルトによって固定するようにしたため、駆動軸の
外径全体を比較的大径な均一径に設定することが可能に
なる。この結果、駆動軸の捩り剛性が向上し、バルブタ
イミング制御精度の低下や吸排気弁の不整運動の発生を
防止できる。
【0052】また、駆動軸の外径の均一化に伴い、該駆
動軸の製造加工が容易になると共に、各内筒部や各カム
シャフトの各内径も均一に設定できるため、各内筒部及
び各カムシャフトの夫々の共用化が可能になり、この点
でも製造作業能率の向上とコストの低廉化が図れる。
【0053】しかも、請求項2及び3記載の発明によれ
ば、組み付け時における駆動軸に対する各第2フランジ
部の位置決めが容易になり、各第2フランジ部の位相角
度を高精度に設定できると共に、駆動軸に対する組み付
け作業能率の向上が図れる。
【0054】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1の発明と同様に駆動軸の外径寸法の均一化により、
各気筒毎の各カムシャフトを駆動軸の全長のいずれの位
置でも安定支持することが可能になる。この結果、各カ
ムシャフトの両端部の倒れを防止できるので、1つのカ
ムシャフトを外部から支持するカム軸受を単一にするこ
とが可能になる。したがって、部品点数の削減による製
造作業能率の向上とコストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明の実施例に供される第2フランジ部
の斜視図、Bは第2フランジ部の正面図、Cは同側面
図、Dは同平面図。
【図2】本実施例に供される駆動軸の一部を示す斜視
図。
【図3】本実施例に供される駆動軸と第2フランジ部を
示す正面図。
【図4】本実施例の要部を示す一部破断図。
【図5】本実施例の一部を示す平面図。
【図6】図4のA矢視図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】図6のC−C線断面図。
【図9】本実施例の駆動手段を示す概略図。
【図10】本発明の第2実施例を示す要部側面図。
【図11】図10のD−D線断面図。
【図12】本発明の第3実施例を示す要部側面図。
【図13】図12のE−E線断面図。
【図14】先願の装置における一部破断図。
【図15】図14のF−F線断面図。
【図16】先願装置の駆動軸と第2フランジ部を示す正
面図。
【図17】Aはバルブリフト特性図、Bは駆動軸とカム
シャフトとの回転位相差特性図。
【図18】ピンを利用して駆動軸にスリーブを固定する
場合を示す断面図。
【符号の説明】
21…駆動軸 21c…外周面 21d…位置決め用溝 21f…位置決め用孔 22…カムシャフト 23…吸気弁 26…カム 27…第1フランジ部 28…スリーブ 29…環状ディスク 32…第2フランジ部 35…ディスクハウジング 39…駆動機構 55…縦割り溝 55a,55b…対向面 56…横割り溝 57,58…ボルト孔 59…ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の上部に前後方向に沿って配設さ
    れ、該機関によって回転駆動する駆動軸と、該駆動軸の
    外周同軸上に相対回転可能に設けられ、かつ外周に吸排
    気弁を作動させるカムを有するカムシャフトと、該カム
    シャフトの一端部に固定された第1フランジ部に対向配
    置され、かつ筒状の内周部を介して前記駆動軸の所定外
    周面に固定された第2フランジ部と、該両フランジ部に
    連繋しつつ駆動軸の軸心に対して偏心揺動可能な環状デ
    ィスクと、該環状ディスクを機関運転状態に応じて揺動
    させる駆動機構とを備えた吸排気弁駆動制御装置におい
    て、前記駆動軸の外周面に前記第2フランジ部の内周部
    をすきまばめによって嵌挿すると共に、前記内周部と駆
    動軸とを該両者の略径方向から螺入したボルトによって
    連結したことを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸の外周面所定位置に位置決め
    用溝を略径方向に沿って形成する一方、前記第2フラン
    ジ部の内周部に軸方向に沿って縦割り溝を形成すると共
    に、内周部の第2フランジ部に対する結合基部の前記縦
    割り溝側に該縦割り溝側の内周部の剛性を低下させる円
    弧状の横割り溝を形成し、かつ内周部の内部に前記縦割
    り溝の垂直方向から穿たれたボルト孔を形成し、該ボル
    ト孔と位置決め用溝に係入したボルトによって内周部と
    駆動軸とを連結したことを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸の内部直径方向に位置決め用
    孔を貫通形成する一方、前記第2フランジ部の内周部に
    前記位置決め用孔に連通するボルト孔を直径方向に沿っ
    て形成すると共に、該ボルト孔と位置決め用孔に挿通し
    たボルトによって内周部と駆動軸とを連結したことを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関の吸排気弁駆動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸の外径寸法を長手方向全体に
    亘って均一に形成すると共に、各気筒毎に駆動軸の外周
    に回転自在に支持される夫々のカムシャフトの内径を均
    一に形成したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関
    の吸排気弁駆動制御装置。
JP25730495A 1994-12-12 1995-10-04 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Pending JPH08218830A (ja)

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JP30722894 1994-12-12
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