JPH08218910A - 自動変速機搭載車のエンジン制御装置 - Google Patents
自動変速機搭載車のエンジン制御装置Info
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- JPH08218910A JPH08218910A JP4772995A JP4772995A JPH08218910A JP H08218910 A JPH08218910 A JP H08218910A JP 4772995 A JP4772995 A JP 4772995A JP 4772995 A JP4772995 A JP 4772995A JP H08218910 A JPH08218910 A JP H08218910A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract
発進を確実にする。 【構成】 自動変速機12に対して設定される「低摩擦
係数路面に適合させたホールドモード」をエンジン11
側の制御にも反映させる。エンジンコントロールユニッ
ト17は、発進完了まで一時的にエンジン11の出力ト
ルクを抑制し、また、暖機等を目的としてエンジンの回
転数を増加させる制御も中断させる。これにより、低い
出力トルクとアイドル回転数の状態で発進を実行するか
ら、車輪20から路面21に伝達されるトルクが小さく
なり、低摩擦係数路面でもスリップやスタックを起こさ
ないで済む。
Description
ンジン制御装置に関する。特に、雪道等の低摩擦係数路
面における発進を確実にするためのエンジン制御に関す
る。
発進時の変速段は1速であるため、自動変速機搭載車
は、ぬかるみ、凍結路面、雪道等の低摩擦係数路面にお
ける発進時にスリップやスタックを起こす可能性があ
る。ここで、スリップは、路面に対するタイヤの縦方向
および横方向の滑りであり、スタックは、タイヤが縦滑
りして路面上を空転するために自動車が発進できない状
態である。自動変速機の1速が持つ高い変速比は、この
ような低摩擦係数路面ではグリップできないレベルのト
ルクを、タイヤから路面へ伝達するからである。また、
高い変速比ではエンジン負荷が小さいため、アクセルペ
ダルの踏み込みがエンジン回転数を速やかに上昇させ
て、タイヤを空転させてしまう。
者が2速や3速を意図的に設定して発進操作を実行すれ
ば、アクセルペダルを踏み込んでもエンジン回転数がゆ
るやかにしか上昇しなくなり、発進時にタイヤから路面
に伝達されるトルクのレベルも下がって、このような低
摩擦係数路面でも円滑な発進が可能である。そこで、自
動変速機搭載車では、通常の変速モードに加えて、スノ
ーモードやウィンターモードやホールドモードと言った
特殊な変速モードを設けている。これらの特殊な変速モ
ードでは、発進時の変速段が2速または3速に設定され
る。
ドを設けた自動変速機搭載車は、例えば、特開昭63−
149453号公報に示される。ここでは、従来のスノ
ーモード設定における複雑なセットおよび解除操作を解
決しており、スノーモードで2速発進した後に走行速度
が一定値に達した時点で、スノーモードを解除して自動
的に通常モードへ復帰させている。
るエンジンの回転数が高いと、スノーモードを設定して
2速や3速で発進を行っても、発進時に自動変速機が締
結された瞬間にタイヤがスリップを起こす可能性があ
る。スノーモードを設定するような状況では、運転者自
身が注意深く発進操作を行うから、手荒くアクセルペダ
ルを踏み込んでエンジンの回転数を急上昇させる可能性
は低い。しかし、アイドル回転数を増加させる制御で
は、エンジンの回転数および出力トルクがかなり高い状
態で自動変速機が締結される。アイドル回転数を増加さ
せる制御は、エンジン起動後の暖気やエアコン負荷によ
るエンスト防止を目的として、エンジンのアイドル回転
数を自動的に高める。回転数の増大は出力トルクの増大
を伴う。このとき、発進時にタイヤから路面に伝達され
るトルクのレベルが急激に高まり、タイヤが空転してス
リップを起こす可能性がある。
うためには、自動変速機の変速比を低くしてエンジンの
負荷を高めるとともに、エンジンの出力トルクが低い状
態で自動変速機を締結してタイヤの駆動を開始させる必
要がある。しかし、従来のスノーモードは、自動変速機
の制御に影響を与えるのみであり、エンジンの入出力状
態には無関係である。
場合により鮮明である。ディーゼルエンジンは、(1)
低速回転領域における出力トルクが高く、(2)安定し
た温度状態に到達するまでアイドル回転数を高めて暖機
を行う必要があり、(3)低公害の燃焼状態を保つため
に、アイドル回転数をあまり低く設定できないからであ
る。
るエンジン出力に起因する不都合を排除して、低摩擦係
数路面に適合する変速モードでの発進を円滑に実行でき
る自動変速機搭載車のエンジン制御装置を提供すること
を目的としている。
ジンの運転状態を変化させて、エンジン出力トルクを調
整可能な「自動変速機搭載車のエンジン制御装置」にお
いて、発進時に2速以上の変速段を使用する変速モード
を自動変速機に設定可能なモード設定手段と、発進時を
識別可能な信号を出力する発進検知手段と、走行速度を
識別可能な信号を出力する速度検知手段と、前記モード
設定手段が前記変速モードに設定された状況では、前記
発進検知手段および速度検知手段の出力に基づいて前記
エンジンの運転状態を変化させることにより発進時のエ
ンジン出力トルクを抑制し、走行速度が所定速度に達し
た時点で前記エンジン出力トルクの抑制を中止させる制
御手段とを有するものである。
が、発進から所定時間経過後は走行速度が前記所定速度
に達していなくても前記エンジン出力トルクの抑制を中
止するものである。
御手段が、アクセルペダルが所定範囲以上に踏み込まれ
た場合には前記所定時間内または前記所定速度未満であ
っても、前記エンジン出力トルクの抑制を中止するもの
である。
転数を通常レベルよりも自動的に上昇させる制御を実行
する「自動変速機搭載車のエンジン制御装置」におい
て、発進時に2速以上の変速段を使用する変速モードを
自動変速機に設定可能なモード設定手段と、発進時を識
別可能な信号を出力する発進検知手段と、走行速度を識
別可能な信号を出力する速度検知手段と、前記モード設
定手段が前記変速モードに設定された状況では、前記発
進検知手段および速度検知手段の出力に基づいて前記制
御を中断させることにより、発進時のアイドル回転数の
上昇を抑制し、走行速度が所定速度に達した時点で前記
アイドル回転数の上昇の抑制を中止させる制御手段とを
有するものである。
変化させて、エンジン出力トルクを調整可能なエンジン
制御装置において、発進時に2速以上の変速段を使用す
る変速モードを自動変速機に設定可能なモード設定手段
と、発進時を識別可能な信号を出力する発進検知手段
と、走行速度を識別可能な信号を出力する速度検知手段
と、前記モード設定手段が前記変速モードに設定された
状況では、前記発進検知手段および速度検知手段の出力
に基づいて前記エンジンの運転状態を変化させることに
より発進時のエンジン出力トルクを抑制し、発進後に所
定時間が経過した時点で前記エンジン出力トルクの抑制
を中止させる制御手段とを有するものである。
転数を通常レベルよりも自動的に上昇させる制御を実行
するエンジン制御装置において、発進時に2速以上の変
速段を使用する変速モードを自動変速機に設定可能なモ
ード設定手段と、発進時を識別可能な信号を出力する発
進検知手段と、走行速度を識別可能な信号を出力する速
度検知手段と、前記モード設定手段が前記変速モードに
設定された状況では、前記発進検知手段および速度検知
手段の出力に基づいて前記制御を中断させることによ
り、発進時のアイドル回転数の上昇を抑制し、発進後に
所定時間が経過した時点で前記アイドル回転数の上昇の
抑制を中止させる制御手段とを有するものである。
置は、スノーモードやウィンターモードと言った低摩擦
係数路面で発進するための変速モードでは、自動変速機
のみならず、エンジンにまで溯って発進を確実にするた
めの制御を実行する。具体的には、エンジンの点火位相
角度、燃料供給量、出力気筒数、およびシリンダー内へ
の排気ガス還流割合等のうち少なくとも1つを変化させ
て、エンジンの運転状態を通常の制御範囲から逸脱させ
る。これにより、発進時に自動変速機が締結される際の
エンジンの出力トルクを意図的に抑制して、自動変速機
が締結された際にタイヤから路面に伝達されるトルクを
低下させ、エンジン負荷が小さくても急激なエンジン回
転数の上昇を起こさないようにしている。エンジンの出
力トルクを抑制する上述の手法は、従来、エンジンの回
転数や出力トルクや走行状態に適合させてエンジンの能
力や効率を最大限に発揮させる目的で採用されていた。
ここでは、逆に、エンジンの運転状態を「エンジンの能
力や効率を最大限に発揮できる状態」からずらせて、意
図的に出力や効率を低下させることにより、「低摩擦係
数路面での発進に都合の良い状態」とする。
おけるエンジンの出力トルクを抑制する制御は、発進完
了後に走行速度が所定速度に達した時点で中止され、通
常のエンジン制御へと自動的に復帰する。自動変速機が
締結されてタイヤが路面をグリップして回転を正常に始
めた以降は、なるべく早い時点でエンジンを通常の制御
に戻して、エンジン回転の安定性や自動車の加速性能等
への悪影響を回避する。
御装置では、渋滞等でいつまでたっても所定速度に達し
得ない場合に、予め設定した時間を限度として、エンジ
ン出力トルクを抑制する制御を強制的に中止させる。発
進を完了して自動車がひとまず前進を始めれば、タイヤ
から路面に伝達されるトルクの大きな変動が無くなり、
通常の制御でもスリップやスタックを発生しない。
御装置では、運転者が自ら選択して強い加速を求めてい
る場合には、エンジン出力トルクを抑制する制御を強制
的に中止させる。低摩擦係数路面に適合させた変速モー
ドにおけるアクセルペダルの大きな踏み込みは、道路の
凍結範囲を通過完了する等して、運転者がもはやスリッ
プの心配が無いと判断して強い加速を求める意思表示で
ある。
御装置では、エンジンのアイドル回転数を通常レベルよ
りも自動的に上昇させる制御が実行されている場合、発
進時にこの制御を停止させ、エンジンのアイドル回転数
を通常レベル戻している。これにより、自動変速機が締
結された時点で、運転者がアクセルペダルを踏み込んで
いないにもかかわらず、エンジン側の高いアイドル回転
数によってタイヤの回転速度が急激に高まり、結果的に
スリップやスタックを生じてしまう事態が回避される。
から所定時間経過後は、走行速度が所定速度に達してい
なくてもエンジン出力トルクの抑制を中止することとし
てもよい。また、請求項3の発明と同様に、アクセルペ
ダルが所定範囲以上に踏み込まれた場合には、所定時間
内であっても、エンジン出力トルクの抑制を中止するこ
ととしてもよい。
御装置では、請求項1の発明と同様に、発進時のエンジ
ンの運転状態を「エンジンの能力や効率を最大限に発揮
させる通常の状態」からずらせて、意図的に出力や効率
を低下させることにより、スリップやスタックを回避し
ている。しかし、発進開始から所定時間が経過した時点
で、エンジンの運転状態を通常の状態に復帰させてい
る。
御装置では、請求項4の発明と同様に、エンジンのアイ
ドル回転数を通常レベルよりも自動的に上昇させる制御
が実行されている状態の発進では、この制御を中断して
エンジンのアイドル回転数を通常レベルに戻すことによ
り、スリップやスタックを回避している。しかし、発進
開始から所定時間が経過した時点で、エンジンのアイド
ル回転数を通常レベルよりも自動的に上昇させる元の制
御に復帰させている。
制御を図1、図2を参照して説明する。実施例の自動変
速機搭載車は、低摩擦係数路面で発進を行うためのホー
ルドモードを設けており、ホールドモードでは、発進時
の自動変速機が3速に設定されるとともに、エンジンの
出力トルクが抑制されて、アイドル回転数を増加させる
制御も中断される。図1は実施例のシステム構成図、図
2は制御のフローチャートである。
自動変速機12が連結される。自動変速機12の出力
は、ディファレンシャル機構13を介して自動車の後輪
20を駆動する。エンジン11のスロットルバルブ11
Aは、アクセルワイヤー14Aによってアクセルペダル
14に接続される。エンジン11の出力は、アクセルペ
ダル14の踏み込み量に応じて変化する。エンジン11
の燃料供給系11Bはエンジンコントロールユニット1
7によって制御される。エンジンコントロールユニット
17は、また、FICD(Fast Idle ControlDevice)
を用いて、暖機またはエンスト防止を目的としてエンジ
ンのアイドル回転数を通常レベルよりも自動的に上昇さ
せる制御(以下の説明では簡単に「アイドル回転数を増
加させる制御」と呼ぶ)を実行して、エンジン起動後の
所定時間、およびエアコン作動時には、アイドル回転数
を自動的に通常レベルよりも高める。
替えて前進5段階、後退1段階に変速比を変更可能であ
る。変速機構の切り替えは、コントロールバルブユニッ
ト12Cの油路を電磁弁で切り替えて実行される。コン
トロールバルブユニット12Cの電磁弁は、自動変速機
コントロールユニット18によって制御される。スロッ
トルバルブ11Aに設けたスロットルセンサーの出力が
自動変速機コントロールユニット18に入力されて、刻
々のスロットル開度が求められる。自動変速機12の出
力軸の回転速度を検知する回転センサー12Aの出力が
自動変速機コントロールユニット18に入力されて、走
行速度が求められる。自動変速機コントロールユニット
18は、そのときのスロットル開度と走行速度の組み合
わせに応じて自動変速機12の変速段を切り替える。
ブレーキスイッチ15Aの出力が自動変速機コントロー
ルユニット18に入力されて、ブレーキペダル15の踏
み込み/解放が識別される。自動変速機コントロールユ
ニット18は、ブレーキペダル15が解放された時点で
走行速度が0の場合を発進時と判断する。
定手段としての変速モードスイッチ16を通じて運転者
により設定される。変速モードスイッチ16は、車室内
のフロントパネルの一隅に配置され、中央のモメンタル
なシーソースイッチ16Bの上下にインジケーターラン
プ16A、16Bを配置する。通常状態では、シーソー
スイッチ16Bが発光して、自動変速機12にエコノミ
ーモードが設定されていることを表示している。
押すと、シーソースイッチ16Bの発光が消えて、イン
ジケーターランプ16Aが点灯し、自動変速機12のパ
ワーモード設定が表示される。この状態で、シーソース
イッチ16Bの下部を押すと、インジケーターランプ1
6Aが消灯してシーソースイッチ16Bが発光し、自動
変速機12のエコノミーモード復帰が表示される。
下部を押すと、シーソースイッチ16Bの発光が消え
て、インジケーターランプ16Cが点灯し、自動変速機
12のホールドモード設定が表示される。この状態で、
シーソースイッチ16Bの上部を押すと、インジケータ
ーランプ16Cが消灯してシーソースイッチ16Bが発
光し、自動変速機12のエコノミーモード復帰が表示さ
れる。自動変速機コントロールユニット18は、変速モ
ードスイッチ16の設定状態に応じて、自動変速機12
の変速モードをエコノミーモード、パワーモード、ホー
ルドモードの3モードに切り替える。
行状態で選択される。パワーモードは、車載重量が大き
い場合や大きな加速を望む場合や登坂時に選択される。
エコノミーモードおよびパワーモードでは、エンジン1
1に溯る制御は行われない。そして、発進時の自動変速
機の変速段が1速であり、発進後に走行速度の上昇に伴
って、2速、3速、4速と切り替わる。
ル開度が比較的に小さな段階で変速が実行され、4速の
後には、オーバードライブ変速段の5速へと変速が実行
される。これにより、走行速度の全領域でエンジン負荷
を大きめに保って、エンジン回転数をあまり高めないか
ら、燃費が良好である。これに対して、パワーモードで
は、スロットル開度がかなり大きくなってから変速が実
行されるから、エコノミーモードよりも高い走行速度ま
で同じ変速段が使用される。オーバードライブ変速段の
5速は使用されない。これにより、燃費はやや劣るが強
い加速性能を発揮できる。
路面、雪道等の低摩擦係数路面で運転者が選択するモー
ドである。ホールドモードでは、1速が使用されず、自
動変速機12を最初から2速として発進が実行される。
また、自動変速機12にとどまらず、エンジン11に溯
って発進を円滑にするための以下の2つの制御が実行さ
れる。ホールドモードでは、エンジンコントロールユニ
ット17は、(1)アイドル回転数を増加させる制御を
中断して暖機運転中のアイドル回転数を低下させるとと
もに、(2)一部の気筒に対する燃料供給を遮断してエ
ンジン11の出力トルクを減少させる。これにより、ア
クセルペダル14を踏み込んでもエンジン11の回転数
がゆっくりとしか上昇しなくなり、自動変速機12が締
結された際に車輪20のタイヤから路面21に伝達され
るトルクが小さくなって、低摩擦係数路面でも円滑な発
進が実行される。
2のフローチャートに従ってホールドモードの制御を実
行する。ステップ101では、変速モードスイッチ16
がホールドモードに設定されているか否かを識別する。
ステップ102とステップ103では、自動車が発進時
であるか否かを識別する。ブレーキスイッチ15AがO
NからOFFに変化した時点で走行速度が0km/時の
場合だけを発進時と判断してエンジン11に溯った制御
を開始する。つまり、変速モードスイッチ16がホール
ドモードに設定されると、自動変速機12の最低変速段
は2速となるが、これだけでは、エンジン11に溯った
制御は開始されない。自動車が停止状態で運転者がブレ
ーキペダル15を解放した瞬間からエンジン11に関す
るホールドモード特有の制御が開始される。ステップ1
08では、フラグFを1にする。発進後は、ステップ1
02、103でnoと判断されるが、フラグFが1であ
る限り、ステップ107でステップ104に戻されて、
後述するステップ111〜113の制御を継続する。
された限界値Akm/時未満か否かを識別する。走行速
度がAkm/時に達した時点でエンジン11に関する制
御は終了する。Akm/時は、例えば、10km/時等
の値に設定し、走行状態や運転条件に応じて変更可能で
ある。ステップ105では、アクセルペダル14の踏み
込み量が予め設定された限界値B未満か否かを識別す
る。アクセルペダル14がB以上に踏み込まれた場合、
運転者がエンジン出力トルクの抑制の必要無しと判断し
たものと見做して、エンジン11に関する制御を終了さ
せ、エンジン11の出力トルクおよびアイドル回転数を
元に戻す。
が予め設定された限界値T未満か否かを識別する。自動
車が停止状態から発進して一度動き出せば、車輪20の
タイヤから路面21に伝達されるトルクはそれほど大き
く変動しない。従って、渋滞等で走行速度がAkm/時
に達しない場合にいつまでもエンジン12に関する制御
を継続する利益が無い。そして、エンジン12のアイド
ル回転数を増加させる制御を中断している期間は、エン
ジン11の運転状態が不安定であるし、そもそも出力ト
ルクを抑制する制御は、「エンジンの能力を最大限に発
揮できない運転状態」をエンジン12に意図的に設定す
ることであるから、できるだけ短時間で通常状態に復帰
させることが望ましい。さらに、車速センサー12Aが
故障して速度Aに到達したことを検出できない場合もあ
る。そこで、T秒という限界値を設けている。T秒は、
例えば60秒等の値に設定し、走行状態や運転条件に応
じて変更可能である。
カウントをインクリメントする。後にステップ106で
制御タイマーtaのカウント値が識別され、制御タイマ
ーtaがタイムアップすると制御が終了される。ステッ
プ112では、FICDを用いてアイドル回転数を増加
させる制御が停止される。アイドル回転数を増加させる
制御は、エンジン11の起動後に5分間程度、バイパス
の給気路を開くとともに、燃料供給も若干増加させて、
アイドル回転数を数10%増加させる。これにより、エ
ンジン11各部の温度が定常状態となるまでの回転を安
定させ、暖機を早めている。ホールドモードでは、一時
的にアイドル回転数を増加させる制御を停止させ、アイ
ドル回転数が低い状態で発進操作を実行させる。ステッ
プ113では、エンジン出力トルクを減少させる制御が
実行される。具体的には、複数系統の燃料噴射ラインの
うちの1系統を停止させて、一部のシリンダーを圧縮負
荷として使用する。
かで「no」の判断がなされた場合には、エンジン11
に関してホールドモード特有の制御を開始しない。ま
た、ステップ104、105、106のいずれかで「n
o」の判断がなされた場合には、エンジン11を通常の
制御に戻してホールドモード特有の制御を終了させる。
ステップ114では、制御タイマーtaをリセットして
次の発進時の制御に備える。ステップ115では、FI
CDを用いてアイドル回転数を増加させる制御の停止が
解除される。暖機期間中やエアコンの作動中であれば、
アイドル回転数がただちに増加される。ステップ116
では、エンジン11を通常の制御として「エンジンの能
力を最大限に発揮できる運転状態」に復帰させる。ステ
ップ109では、フラグFを0に戻して、その後に再び
発進が検知されるまで、ホールドモード特有の制御を実
行させない。
では、ぬかるみ、凍結路面、雪道等の低摩擦係数路面で
も、ホールドモードをセットすることで、安全確実な発
進を実行できる。このような悪条件の発進でも、特殊な
状況判断や操作技術は必要とされず、スリップ(または
スタック)を引き起こす心配が無い。
モードスイッチ16を用いた自動変速機12側の設定に
付随して実行されるから、運転者自身が変速モードスイ
ッチ16以外の特別なスイッチ操作や設定を行う必要が
無い。また、エンジン11に関する制御の終了に関して
も、時間、アクセルペダル踏み込み量、走行速度の3項
目を識別して自動的に実行するから、制御の解除を忘れ
て、不都合な運転状態で走行し続ける心配が無い。つま
り、エンジン11を発進に都合のよい状態に自動的に調
整し、発進が完了すれば、すみやかにエンジン11を走
行に都合のよい状態に自動的に戻すが、その間、運転者
はエンジン11に関して特別な制御が行われていること
を自覚しないで済む。
は、エンジンコントロールユニット17に変速モードス
イッチ16の信号を入力するラインを除けば、既存のエ
ンジンシステムをそのまま転用して、エンジンコントロ
ールユニット17の制御プログラムのわずかな変更のみ
で実現される。従って、実施のための設計変更や部品追
加が少なく、必要なコストもわずかで済む。
料供給を遮断して出力気筒数を減らすことでエンジン1
1の出力を低下させたが、この他にもエンジンコントロ
ールユニット17によって制御される以下の制御項目を
利用可能である。これらの制御項目を組み合わせて利用
してもよい。 (1)点火位相角度の制御(リタード)は、元来、回転
速度が高まるとともに点火位相(ガソリンエンジンでは
着火時期、ディーゼルエンジンでは燃料噴射時期)を早
めて、高回転数領域での爆発膨張とピストン動作のタイ
ミングを最適化している。そこで、例えば、意図的に点
火位相を遅くすることで、爆発膨張からピストンに取り
出される出力を低下させる。 (2)複数のシリンダーに対する燃料供給を平均的に減
少させる等して、全体の燃料供給量を少なくすればエン
ジン出力は低下する。 (3)シリンダー内へ排気ガスを還流する目的は、排気
ガス中の未燃焼ガスを完全燃焼させて排気ガスを浄化す
ることであるが、排気ガス還流の割合を高めれば、実質
的に燃料供給を削減することとなり、エンジン出力を低
下させることができる。
速モードスイッチを用いたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、セレクトレバー自体で変速モードを選
択するものや、路面状態が滑りやすい状態にあることを
検知して自動的に2速発進モードを選択するものでもよ
い。
ジンの出力トルクを抑制するから、低摩擦係数路面でも
円滑な発進が可能である。自動変速機の変速モードの設
定によってエンジン側の制御が設定され、制御の終了が
発進完了後に自動的に実行されるから、エンジン側で独
立に設定と解除を行う手間がかからない。発進と同時に
エンジン側の制御を開始し、発進完了後はすみやかにエ
ンジン側の制御を終了させるから、エンジンの運転状態
を通常の制御範囲から逸脱させる期間が短くて済み、エ
ンジンの調子や燃費、自動車の加速性能等に悪影響を及
ぼさない。つまり、エンジンに関する制御を運転者に自
覚させることなく、自動変速機搭載車の発進操作を理想
的に実行できる。
度が低いままの場合でも、発進完了後に速やかにエンジ
ン側の制御を終了できる。
優先してエンジン側の制御を中止するから、自動変速機
搭載車の加速性能が確保され、運転者にパワー不足を感
じさせない。
ンのアイドル回転数が低いから、低摩擦係数路面でも円
滑な発進が可能である。自動変速機の変速モードの設定
によってエンジン側の制御が設定され、制御の終了が発
進完了後に自動的に実行されるから、エンジン側で独立
に設定と解除を行う手間がかからない。発進と同時にエ
ンジン側の制御を開始し、発進完了後はすみやかにエン
ジン側の制御を終了させるから、エンジンの運転状態を
通常の制御範囲から逸脱させる期間が短くて済み、エン
ジンの調子や燃費、自動車の加速性能等に悪影響を及ぼ
さない。つまり、エンジンに関する制御を運転者に自覚
させることなく、自動変速機搭載車の発進操作を理想的
に実行できる。
ンジン出力トルクの抑制を所定時間に限界付けているか
ら、滑りやすい路面状態でも確実な発進ができる一方、
エンジン出力トルクを際限無く続けてエンジンの調子や
燃費、自動車の加速性能等に悪影響を及ぼす心配が無
い。
イドル回転数の上昇の抑制を所定時間に限界付けている
から、滑りやすい路面状態でも確実な発進ができる一
方、アイドル回転数の上昇の抑制を際限無く続けてエン
ジンの調子や自動車の加速性能等に悪影響を及ぼす心配
が無い。
ある。
チャートである。
11、112、113、115、116 ステップ
Claims (6)
- 【請求項1】 エンジンの運転状態を変化させて、エン
ジン出力トルクを調整可能なエンジン制御装置におい
て、 発進時に2速以上の変速段を使用する変速モードを自動
変速機に設定可能なモード設定手段と、 発進時を識別可能な信号を出力する発進検知手段と、 走行速度を識別可能な信号を出力する速度検知手段と、 前記モード設定手段が前記変速モードに設定された状況
では、前記発進検知手段および速度検知手段の出力に基
づいて前記エンジンの運転状態を変化させることにより
発進時のエンジン出力トルクを抑制し、走行速度が所定
速度に達した時点で前記エンジン出力トルクの抑制を中
止させる制御手段と、を有することを特徴とする自動変
速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、発進から所定時間経過
後は、走行速度が前記所定速度に達していなくても前記
エンジン出力トルクの抑制を中止することを特徴とする
請求項1記載の自動変速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、アクセルペダルが所定
範囲以上に踏み込まれた場合には、前記所定時間内また
は前記所定速度未満であっても、前記エンジン出力トル
クの抑制を中止することを特徴とする請求項1または2
記載の自動変速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項4】 エンジンのアイドル回転数を通常レベル
よりも自動的に上昇させる制御を実行するエンジン制御
装置において、 発進時に2速以上の変速段を使用する変速モードを自動
変速機に設定可能なモード設定手段と、 発進時を識別可能な信号を出力する発進検知手段と、 走行速度を識別可能な信号を出力する速度検知手段と、 前記モード設定手段が前記変速モードに設定された状況
では、前記発進検知手段および速度検知手段の出力に基
づいて前記制御を中断させることにより、発進時のアイ
ドル回転数の上昇を抑制し、走行速度が所定速度に達し
た時点で前記アイドル回転数の上昇の抑制を中止させる
制御手段とを有することを特徴とする自動変速機搭載車
のエンジン制御装置。 - 【請求項5】 エンジンの運転状態を変化させて、エン
ジン出力トルクを調整可能なエンジン制御装置におい
て、 発進時に2速以上の変速段を使用する変速モードを自動
変速機に設定可能なモード設定手段と、 発進時を識別可能な信号を出力する発進検知手段と、 走行速度を識別可能な信号を出力する速度検知手段と、 前記モード設定手段が前記変速モードに設定された状況
では、前記発進検知手段および速度検知手段の出力に基
づいて前記エンジンの運転状態を変化させることにより
発進時のエンジン出力トルクを抑制し、発進後に所定時
間が経過した時点で前記エンジン出力トルクの抑制を中
止させる制御手段と、を有することを特徴とする自動変
速機搭載車のエンジン制御装置。 - 【請求項6】 エンジンのアイドル回転数を通常レベル
よりも自動的に上昇させる制御を実行するエンジン制御
装置において、 発進時に2速以上の変速段を使用する変速モードを自動
変速機に設定可能なモード設定手段と、 発進時を識別可能な信号を出力する発進検知手段と、 走行速度を識別可能な信号を出力する速度検知手段と、 前記モード設定手段が前記変速モードに設定された状況
では、前記発進検知手段および速度検知手段の出力に基
づいて前記制御を中断させることにより、発進時のアイ
ドル回転数の上昇を抑制し、発進後に所定時間が経過し
た時点で前記アイドル回転数の上昇の抑制を中止させる
制御手段と、を有することを特徴とする自動変速機搭載
車のエンジン制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4772995A JP3529184B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 自動変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4772995A JP3529184B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 自動変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08218910A true JPH08218910A (ja) | 1996-08-27 |
| JP3529184B2 JP3529184B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=12783438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4772995A Expired - Lifetime JP3529184B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 自動変速機搭載車のエンジン制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3529184B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001323864A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンの点火時期制御装置 |
| JP2007313947A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の出力制御装置 |
| JP2009150269A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Toyota Motor Corp | 排気浄化制御装置 |
| JP2013194660A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の制御装置 |
| EP3106651A1 (en) | 2015-05-12 | 2016-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle and control method for vehicle |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP4772995A patent/JP3529184B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001323864A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンの点火時期制御装置 |
| JP2007313947A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の出力制御装置 |
| JP2009150269A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Toyota Motor Corp | 排気浄化制御装置 |
| JP2013194660A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車の制御装置 |
| EP3106651A1 (en) | 2015-05-12 | 2016-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle and control method for vehicle |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3529184B2 (ja) | 2004-05-24 |
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