JPH08219576A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH08219576A
JPH08219576A JP7026867A JP2686795A JPH08219576A JP H08219576 A JPH08219576 A JP H08219576A JP 7026867 A JP7026867 A JP 7026867A JP 2686795 A JP2686795 A JP 2686795A JP H08219576 A JPH08219576 A JP H08219576A
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JP
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thermal switch
magnetic body
storage container
heat
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Kenji Nakamichi
憲治 中道
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、冷凍出力を向上できる冷凍装置を得
ることにある。 【構成】上下動可能な熱スイッチ45の下方に磁性体収納
容器54を設け、この容器54に超電導磁石36の内側空芯部
36a 内に配置される磁性体56を収納し、この磁性体56の
上端面56a に熱スイッチ45の下端面45a を接触させて超
電導磁石36の磁場の印加により発熱される磁性体56の熱
を、熱スイッチ45に放出する磁気式の冷凍装置を前提と
する。磁性体収納容器54をその下側からベローズ53で支
持して、このベローズ53の自由変形により磁性体56を収
納した磁性体収納容器54を傾き動き得るように設ける。
それにより、磁性体56の上端面56a に熱スイッチ45の下
端面45a が片当たりすることを防止して、磁性体56から
熱スイッチ45への排熱量を増加させることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍出力を向上させた
磁気式の冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気式の冷凍装置は磁気冷凍機とも通称
されており、その構成は図3に示されている。図3中1
は断熱真空容器、2は液体窒素3が収納される液体窒素
槽、4は液体窒素供給管、5は蒸発窒素排気管、6は超
電導磁石、7は超電導磁石6の液体ヘリウム6aが収納
される液体ヘリウム槽、8は液体ヘリウム供給管、9は
蒸発ヘリウム排気管、10は超電導空芯コイル、11は
ヘリウムガス12が封入された熱スイッチ収納容器、1
3は熱スイッチ、14はギフォード・マクマホン型冷凍
機(以下GM型冷凍機と略称する。)、15は磁性体収
納容器、16は再液化しようとする液体水素などの極低
温流体17が収納される極低温流体収納容器、18は磁
性体、19はパッキン、20はばね受けフランジ、21
はばね、22は支持台23に支持されたスイッチ昇降機
構、24は銅ブロック、25は銅の網である。
【0003】この冷凍装置は、断熱励磁過程、等温磁化
過程、断熱消磁過程、および等温消磁過程からなる磁気
冷凍サイクルを繰り返して、間欠的に低温を発生する。
すなわち、断熱励磁過程は、熱スイッチ13が磁性体1
8の平らな上端面18aの上方に離れた上昇位置にある
状態で、超電導磁石6によりその空芯部10a内に位置
された磁性体18に磁場を印加して、磁性体18を発熱
させて温度上昇させる過程である。
【0004】等温磁化過程は、磁性体18の温度がある
温度まで上昇した後に実行され、スィッチ昇降機構22
により熱スイッチ13をその平らな下端面13aを磁性
体18の上端面18aに接触させるとともに、磁性体1
8に印加する磁場の強さを増加させる過程である。この
過程では、磁性体18は温度を一定に保ったまま熱スイ
ッチ13に熱を放出(磁性体18側からみて排熱)す
る。こうして放出された低温の熱、すなわち、冷凍出力
は、熱スイッチ13に銅ブロック24および網25を介
して熱電動的に接続されたGM型冷凍機14に供給され
る。このGM型冷凍機14は、第1段寒冷発生部14a
と第2段寒冷発生部14bとを有して冷凍作用を営む。
【0005】次に、実施される断熱消磁過程は、スイッ
チ昇降機構22により熱スイッチ13を上昇位置に上昇
させるとともに、超電導磁石6により磁性体18に印加
する磁場の強さを減少させて、磁性体18の温度を降下
させる過程である。
【0006】最後に実施される等温消磁過程は、さらに
超電導磁石6により磁性体18に印加する磁場の強さを
減少させて、磁性体18の温度をさらに降下させる過程
である。ところで、前記磁性体収納容器15と極低温流
体収納容器16とは互いに連通しており、磁性体18は
その上端面18aを前記容器15から突出させるととも
に、前記容器15の内周面との間に極低温流体のガスを
再液化するギャップ26を形成して前記容器15内に収
納されているから、前記等温消磁過程により磁性体18
の温度が極低温流体17の沸点以下に下がることによ
り、ギャップ26において極低温流体17のガスを再液
化できる。
【0007】したがって、以上の磁気冷凍サイクルを繰
り返す磁気式冷凍装置は、間欠的に、言い換えれば、等
温磁化過程が実行されるたびに、低温を発生することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように磁気式冷
凍装置は、熱スイッチ13の下端面13aを磁性体18
の上端面18aに接触させることにより冷凍出力を得る
ものであるから、前記両面13a、18aを正確に面接
触させることが重要である。
【0009】しかし、熱スイッチ13および磁性体1
8、ならびにこれらを支持するスイッチ昇降機構22お
よび磁性体収納容器15等の寸法や位置のばらつき等に
よる制作誤差があるにも拘らず、従来においては、この
制作誤差を吸収するための手段を何等講じていない。
【0010】そのため、前記制作誤差に起因して磁性体
18の上端面18aに対し熱スイッチ13の下端面13
aが片当たりとなり易いから、磁性体18から熱スイッ
チ13への排熱性能が良くない。したがって、大きな冷
凍出力を得ることが難しいという問題があった。本発明
の目的は、冷凍出力を向上できる冷凍装置を得ることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状をなす超
電導磁石の上方に上下動可能な熱スイッチを設け、この
熱スイッチにギフォード・マクマホン型冷凍機を熱伝導
的に接続し、前記熱スイッチの下方に極低温流体を収納
する極低温流体収納容器を設け、この極低温流体収納容
器と前記熱スイッチとの間に前記極低温流体収納容器内
と連通する磁性体収納容器を設け、この磁性体収納容器
の上面から突出されるとともに前記熱スイッチの下端面
が接離する上端面を有して前記超電導磁石の内側に配置
される磁性体を、前記磁性体収納容器の内周面との間に
前記極低温流体のガスを再液化するギャップを形成して
前記磁性体収納容器に収納し、前記超電導磁石の磁場が
印加された前記磁性体に前記熱スイッチを接触させて、
この熱スイッチに前記磁性体の熱を放出する磁気式の冷
凍装置を前提とする。
【0012】そして、前記目的を達成するために、前記
磁性体収納容器をその下側からベローズで支持して、こ
のベローズの自由変形により前記磁性体を収納した前記
磁性体収納容器を傾き動き得るように設けたものであ
る。
【0013】
【作用】前記構成において、ベローズは、熱スイッチが
下降されて、その下端面が磁性体の上端面に当たること
により多少縮められる。その場合に、制作誤差により前
記両端面が片当たりするときには、ベローズはその自由
変形により磁性体収納容器を傾ける。それにより、前記
片当たりを解消して前記両端面を面接触させることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図1および図2を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る磁気
式冷凍装置の構成を概念的に示す図であっる。図1中3
1は外部からの侵入熱を少なくするために用いる断熱真
空容器である。この容器31は、有底筒状をなしている
とともに、その上端開口から外側に張り出すフランジ部
31aを有している。
【0015】断熱真空容器31内には、この容器31の
内周面に沿って内張されるようにして常温からの輻射熱
をシールドする液体窒素槽32が設けられている。液体
窒素槽32には液体窒素33が溜められる。この液体窒
素槽32には、その上端部から液体窒素供給管34が挿
入されているとともに、液体窒素槽32の上端部には液
体窒素33の蒸発分を外部に導く蒸発窒素排気管35が
接続されている。これらの管34、35は、断熱真空容
器31の上端開口を通って外部に導かれている。
【0016】液体窒素槽32の内側空間には環状をなす
超電導磁石36が配置されている。この磁石36は、超
電導物質から形成された超電導空芯コイル37と、この
コイル37を極低温に冷却保持するための冷却装置とで
形成されている。冷却装置は、超電導空芯コイル37を
内蔵する環状の液体ヘリウム槽38内に液体ヘリウム3
9を溜め、このヘリウム39に前記コイル37を浸して
形成されている。
【0017】液体ヘリウム槽38の上部には、液体ヘリ
ウム供給管40と、液体ヘリウム39の蒸発分を外部に
導く蒸発ヘリウム排気管41とが夫々接続されている。
これらの管40、41は、断熱真空容器31の上端開口
を通って外部に導かれている。
【0018】液体窒素槽32の内側空間には、超電導磁
石36の内側空芯部36aを上下方向に貫通して格納容
器42が配置されている。この容器42は、円筒状であ
って、超電導磁石36と同心的に設けられていて、その
下端には極低温流体収納容器43が連結されている。極
低温流体収納容器43には液体水素や液体ヘリウム等の
再液化しようとする極低温流体44が溜められている。
【0019】格納容器42の上部には熱スイッチ45が
収納されている。熱スイッチ45は、無垢の円柱状をな
す銅製の基部45aの下面に絶縁物製からなる円柱状の
接離ヘッド部45bを熱伝導的に連結して形成されてい
る。接離ヘッド部45bは、超電導磁石36が発生する
磁場がパルス的に出現するように超電導磁石36を励磁
する時に発生するジュール熱の影響を少なくするために
設けられている。このヘッド部45bには磁気冷凍サイ
クルの温度範囲内で熱伝導率が大きい絶縁物である水晶
などが使用されていて、その下端面45cは平らに形成
されている。
【0020】熱スイッチ45はスイッチ昇降機構46に
支持されている。この機構46は、例えば断熱真空容器
31の上端開口を横断して設けた支持台47に、格納容
器42の上端に対向してステッピングモータを駆動源と
して動作される昇降駆動部48を取付け、この駆動部4
8に支持ロッド49を昇降動自在に取付けて形成されて
いる。
【0021】昇降ロッド49の下部は格納容器42の上
端壁を気密に貫通していて、熱スイッチ45の基部45
aに連結して熱スイッチ45を超電導磁石36の上方位
置で吊持している。それにより、熱スイッチ45は格納
容器42内の上部に昇降動可能に支持されている。
【0022】格納容器42の上端部にはその周壁を気密
に貫通して銅製の伝熱ブロック50が取付けられてい
る。このブロック50の格納容器42内に位置される端
部は前記基部45aに熱伝導的に接触されている。伝熱
ブロック50に対して前記基部45aは摺動可能であ
る。また、伝熱ブロック50と熱スイッチ45の基部4
5aとには、これらに渡って銅製の伝熱網51が取付け
られている。この伝熱網51は、熱スイッチ45の昇降
に追従して容易に変形可能であって、熱スイッチ45か
ら伝熱ブロック50への熱的な接続を保持するために使
用されている。
【0023】格納容器42から突出された伝熱ブロック
50の他端部にはGM(ギフォード・マクマホン)型冷
凍機52の第2段寒冷発生部52aが接続されている。
したがって、この冷凍機52は伝熱ブロック50と網5
1とを介して熱スイッチ45と熱的に結合されている。
GM型冷凍機52は、第1段寒冷発生部52bと第2段
寒冷発生部52aとを備えていて、伝熱ブロック50に
より供給された低温の熱を受けて、所定の冷凍動作を営
むものである。
【0024】前記極低温流体収納容器43とこの上方に
配置された熱スイッチ45との間には、ベローズ53に
より支持された磁性体収納容器54が設けられている。
この格納容器42の下部に収納配置される収納容器54
は、円筒状をなす容器本体54aと、この本体54aの
下部に設けられたばね受け用の底板55とを備え、底板
55には通気孔55aが形成されている。
【0025】ベローズ53は、その上端面を底板55の
周部に連結するとともに、下端部を格納容器42の下端
部内周面に連結して設けられ、磁性体収納容器54をそ
の下側から支持している。このベローズ53は通気孔5
5aを塞いでいない。したがって、極低温流体収納容器
43とこの上方にベローズ53を介して連続的に配置さ
れた磁性体収納容器54とは、通気孔55aを通して連
通されている。
【0026】磁性体収納容器54には超電導磁石36の
前記内側空芯部36a内に配置される磁性体56が収納
されている。磁性体56は、GGGと通称されるガドリ
ニウム・ガリウム・ガーネット(Gd 3 ・Ga 5 ・
O12)等からなり、上部に凸部を有し段付き円柱状をな
している。この凸部の上端面56cは平らに形成されて
いる。この上端面56cには、その真上に対向配置され
た熱スイッチ45の下端面45cが、熱スイッチ45の
昇降により接離されるようになっている。これら両端面
45c、56cの直径は同じである。
【0027】磁性体56は、その凸部を磁性体収納容器
54の上面から突出させて、この容器54に内蔵され、
内蔵された大径部分の外周面と磁性体収納容器54の内
周面との間に環状をなすギャップgを設けている。ギャ
ップgは、蒸発した極低温流体44を再液化するために
設けられていて、その幅は 0.5mm程度である。
【0028】磁性体56の上部には前記凸部を取巻くリ
ング型のシール57が嵌合されており、これは磁性体収
納容器54の上面との間に挟持されて、前記凸部の貫通
部分の気密を図っている。磁性体56の下面と前記底板
55との間にコイルばね58が挟設されている。このば
ね58は前記貫通部分の気密を図るためにシール57に
必要な圧力を与えている。
【0029】また、前記格納容器42内にはヘリウムガ
ス59が満たされている。なお、図1中60は超電導磁
石36、格納容器42、極低温流体収納容器44、およ
びGM型冷凍機52の第2段寒冷発生部52aまわりを
覆って前記液体窒素槽32の内側に設けたシールド板で
あって、このシールド板60はその内側に配された各種
の部品に対する液体窒素槽32からの輻射侵入熱を抑制
するために設けられている。
【0030】前記構成の磁気式冷凍装置は、断熱励磁過
程、等温磁化過程、断熱消磁過程、および等温消磁過程
からなる磁気冷凍サイクルを繰り返し営み、それによ
り、間欠的に低温を発生する。
【0031】すなわち、断熱励磁過程は、スイッチ昇降
機構46により熱スイッチ45が、磁性体56の平らな
上端面56cの上方に離れた上昇位置に保持された状態
で、超電導磁石36の超電導空芯コイル37を励磁する
工程である。この励磁により超電導磁石36が発生する
磁場は、この電磁石36の内側空芯部36a内に位置さ
れた磁性体56に印加されるから、磁性体56は発熱作
用を営み温度上昇する。
【0032】等温磁化過程は、磁性体56の温度がある
温度まで上昇した後に実行される工程であって、このと
きスイッチ昇降機構46がその支持ロッド49を下降さ
せるから、熱スイッチ45が下降位置まで下降されてそ
の下端面45cが磁性体56の上端面56cに接触され
る。また、この工程では、同時に超電導空芯コイル37
に流れる電流を増やすことにより、磁性体56に印加す
る磁場の強さを増加させる。
【0033】そのため、この等温励磁過程では、磁性体
56の温度を一定に保ったまま、この磁性体56の熱が
熱スイッチ45に放出される。こうして放出された低温
の熱、すなわち、冷凍出力は、熱スイッチ45に伝熱ブ
ロック50および伝熱網51を介して熱的に結合された
GM型冷凍機52に供給される。GM型冷凍機52は、
低温の熱を受けて冷凍作用を営む。
【0034】次に、実施される断熱消磁過程では、スイ
ッチ昇降機構46がその支持ロッド49を上昇させるか
ら、熱スイッチ45が上昇位置に上昇されて、その下端
面45cが磁性体56の上端面56cから離れる。ま
た、この過程では、同時に、超電導磁石36が磁性体5
6に印加する磁場の強さを減少させる。それにより、磁
性体56の温度は降下する。
【0035】最後に実施される等温消磁過程は、さらに
超電導磁石36により磁性体56に印加する磁場の強さ
を減少させて、磁性体56の温度をさらに降下させる工
程である。
【0036】ところで、磁性体収納容器54とその下側
に配置された極低温流体収納容器43とは互いに連通し
ており、磁性体56と磁性体収納容器54の内周面との
間に極低温流体44のガスを再液化するギャップgが形
成されているから、この等温消磁過程により磁性体56
の温度が極低温流体44の沸点以下に下がると、ギャッ
プgにおいて極低温流体44のガスが再液化される。
【0037】以上のような磁気冷凍サイクルにより、こ
の磁気式冷凍装置は、等温磁化過程が実行されるたび
に、したがって、間欠的に低温を発生することができ
る。ところで、前記磁気冷凍サイクル中、磁場が印加さ
れることにより発熱する磁性体56に熱スイッチ45を
接触させて冷凍出力を出す(磁性体56が熱スイッチ4
5に排熱する。)等温磁化過程においては、その排熱量
を多くできる。
【0038】詳しくは、磁性体56が取付けられた磁性
体収納容器54はその下側からベローズ53で支持され
ているため、磁性体収納容器54は、前記ギャップgを
一定の大きさに保ったままで磁性体56ごと、ベローズ
53の自由変形により傾き動き得るように設けられてい
る。そのため、熱スイッチ45の下端面45cが磁性体
56の上端面56cに片当たりすることを防止できる。
【0039】すなわち、図2(A)〜(C)を参照して
説明する。図2(A)は前記断熱励磁過程での前記両端
面45c、56cの状態を示しており、これらの面45
c、56cは接触していない。なお、この時、磁性体5
6は、その中心を、超電導磁石36が発生する磁場より
受ける電磁力の釣り合いにより、磁場の中心位置に一致
させて保持される。
【0040】そして、制作誤差等により熱スイッチ45
の下端面45cが多少傾けられていると、等温磁化過程
において下降する熱スイッチ45の下端面45cが、図
2(B)に示されるように磁性体56の上端面56cに
片当たりする。
【0041】この当接点Dにおいては、熱スイッチ45
の下方への推力Aと、磁性体56が前記中心に戻ろうと
する力Bとは釣り合うが、接触していない側においては
前記当接点Dを支点とするモーメントCが働く。このモ
ーメントCは、磁性体56の上端面56cを傾いた熱ス
イッチ45の下端面45cに面接触させる方向、図2で
は前記当接点Dを中心とする反時計回り方向に働く。
【0042】したがって、このモーメントCにより、図
2(C)に示されるように前記両接触面45c、56c
が面接触して、前記片当たりが解消される。このとき、
ベローズ53は自由変形し、前記接触点の真下側部分で
は縮み、前記接触していない側では延びて、前記面接触
を実現するための磁性体収納容器54の傾きを可能にす
る。
【0043】以上のように磁気式冷凍装置によれば、そ
の各部品の制作誤差により前記両端面45c、56cが
片当たりしても、ベローズ53の自由変形により磁性体
収納容器54を傾け、前記片当たりを解消して前記両端
面45c、56cを面接触させることができる。
【0044】したがって、前記制作誤差に拘らず等温磁
化過程において磁性体56から熱スイッチ45への熱伝
導による排熱量、言い換えれば、冷凍出力を増やすこと
ができ、それにより、高性能な磁気式冷凍装置を得るこ
とができる。また、前記片当たりの解消作用により、各
部品の部品公差や組立ての精度を厳しくする必要がない
ので、部品製作および組立てを容易にできる。
【0045】なお、前記片当たりの解消作用は、磁性体
56の上端面56cに対して熱スイッチ45の下端面4
5cがいずれの方向に傾いた場合も、同様に得られるも
のであるとともに、この逆に、熱スイッチ45の下端面
45cに対して磁性体56の上端面56cがいずれの方
向に傾いた場合も、同様に得られるものである。また、
両端面45c、56cがいずれも傾いていた場合にも、
前記片当たりの解消作用を同様に得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳記したように本発明に係る磁気式
の冷凍装置によれば、超電導磁石の磁場の印加により発
熱する磁性体の熱を熱スイッチに放出する際に、制作誤
差に基づき熱スイッチの下端面と磁性体の上端面とが片
当たりすることがあっても、ベローズの自由変形により
前記片当たりを解消して熱スイッチへの排熱量を大きく
できるので、冷凍出力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気式冷凍装置の構成
を概念的に示す図。
【図2】(A)は同一実施例に係る磁気式冷凍装置にお
ける磁性体に対して熱スイッチが傾いて配置された状況
を説明するための図。(B)は同一実施例に係る磁気式
冷凍装置における熱スイッチが磁性体に片当たりした状
況を説明するための図。(C)は同一実施例に係る磁気
式冷凍装置における熱スイッチの磁性体への片当たりが
解消された状況を説明するための図。
【図3】従来例に係る磁気式冷凍装置の構成を概念的に
示す図。
【符号の説明】
36…超電導磁石、 37…超電導空芯コイル、 36a…内側空芯部、 43…極低温流体収納容器、 44…極低温流体、 45…熱スイッチ、 45c…熱スイッチの下端面、 46…スイッチ昇降機構、 52…GM(ギフォード・マクマホン)型冷凍機、 53…ベローズ、 54…磁性体収納容器、 56…磁性体、 56c…磁性体の上端面、 g…ギャップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状をなす超電導磁石の上方に上下動可能
    な熱スイッチを設け、この熱スイッチにギフォード・マ
    クマホン型冷凍機を熱伝導的に接続し、前記熱スイッチ
    の下方に極低温流体を収納する極低温流体収納容器を設
    け、この極低温流体収納容器と前記熱スイッチとの間に
    前記極低温流体収納容器内と連通する磁性体収納容器を
    設け、この磁性体収納容器の上面から突出されるととも
    に前記熱スイッチの下端面が接離する上端面を有して前
    記超電導磁石の内側に配置される磁性体を、前記磁性体
    収納容器の内周面との間に前記極低温流体のガスを再液
    化するギャップを形成して前記磁性体収納容器に収納
    し、前記超電導磁石の磁場が印加された前記磁性体に前
    記熱スイッチを接触させて、この熱スイッチに前記磁性
    体の熱を放出する磁気式の冷凍装置において、 前記磁性体収納容器をその下側からベローズで支持し
    て、このベローズの自由変形により前記磁性体を収納し
    た前記磁性体収納容器を傾き動き得るように設けたこと
    を特徴とする冷凍装置。
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JP2009270736A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Chubu Electric Power Co Inc 極低温装置
CN107424853A (zh) * 2017-04-24 2017-12-01 上海交通大学 一种用于低温系统的电磁离合主动控制接触式热开关装置

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