JPH08220149A - 光電圧センサ - Google Patents
光電圧センサInfo
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- JPH08220149A JPH08220149A JP7051832A JP5183295A JPH08220149A JP H08220149 A JPH08220149 A JP H08220149A JP 7051832 A JP7051832 A JP 7051832A JP 5183295 A JP5183295 A JP 5183295A JP H08220149 A JPH08220149 A JP H08220149A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 センサ感度の安定した温度特性が得られる光
電圧センサを提供する。 【構成】 光路に沿って順に配置した偏光子3、1/4
波長板4、電気光学結晶5、検光子6からなる光電圧セ
ンサにおいて、電気光学結晶5がBi12GeO20または
Bi12SiO20のいずれか一方からなり、電気光学結晶
5の厚みによって決まる旋光角と電気光学結晶5のカッ
ト方向とを調整することによって、電気光学結晶5の温
度係数κc と1/4波長板4の温度係数κ1/4 との関係
を、κc =|(π/2)κ1/4 | としたものである。
電圧センサを提供する。 【構成】 光路に沿って順に配置した偏光子3、1/4
波長板4、電気光学結晶5、検光子6からなる光電圧セ
ンサにおいて、電気光学結晶5がBi12GeO20または
Bi12SiO20のいずれか一方からなり、電気光学結晶
5の厚みによって決まる旋光角と電気光学結晶5のカッ
ト方向とを調整することによって、電気光学結晶5の温
度係数κc と1/4波長板4の温度係数κ1/4 との関係
を、κc =|(π/2)κ1/4 | としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁界環境の過酷な電
力分野等における電圧を高精度で測定するための光電圧
センサに関する。
力分野等における電圧を高精度で測定するための光電圧
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光電圧センサは、図9に
示すように構成されている。発光ダイオードなどの発光
素子からなる光源(図示せず)から放出される光は、光
ファイバ1によって導かれ、コリメータレンズ2aで平
行光となり、偏光子3で光を反射または透過した後直線
偏光3aとなる。この直線偏光3aは、1/4波長板4
を透過する際に、図示する互いに直交する直線偏光4
a,4bが90度の位相差を生じて円偏光となる。この
円偏光が電気光学素子5を通過すると、その結晶の表裏
に設けられた透明電極を介して電界が印加されることに
より生じる複屈折を利用して、光位相変調を行う。その
後、この光を検光子6を通過させることによりアナログ
変調を行い、コリメータレンズ2bで集光し、光ファイ
バ1bを介して検出器(図示せず)に入力し、アナログ
変調の度合いに応じた電圧を検出している(例えば、特
公平2−10383号)。
示すように構成されている。発光ダイオードなどの発光
素子からなる光源(図示せず)から放出される光は、光
ファイバ1によって導かれ、コリメータレンズ2aで平
行光となり、偏光子3で光を反射または透過した後直線
偏光3aとなる。この直線偏光3aは、1/4波長板4
を透過する際に、図示する互いに直交する直線偏光4
a,4bが90度の位相差を生じて円偏光となる。この
円偏光が電気光学素子5を通過すると、その結晶の表裏
に設けられた透明電極を介して電界が印加されることに
より生じる複屈折を利用して、光位相変調を行う。その
後、この光を検光子6を通過させることによりアナログ
変調を行い、コリメータレンズ2bで集光し、光ファイ
バ1bを介して検出器(図示せず)に入力し、アナログ
変調の度合いに応じた電圧を検出している(例えば、特
公平2−10383号)。
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、光電圧センサの温度変化に対する出力特性の変化が
大きく、このことが電圧を高精度測定する上で大きな障
害となっていた。例えば、従来の巻線形PT(Pote
ntial transformer)の確度階級1P
級と同等の使い方をするためには、定格電圧の70%か
ら110%の電圧範囲で比誤差を1.0%以下にする必
要がある。しかしながら、現状の光電圧センサでこの温
度範囲内に収めることは、構成部品である1/4波長
板、電気光学結晶などの温度特性を考慮すると難しい問
題があった。本発明は、センサ感度の安定した温度特性
が得られる光電圧センサの温度特性安定化方法を提供す
ることを目的とするものである。
は、光電圧センサの温度変化に対する出力特性の変化が
大きく、このことが電圧を高精度測定する上で大きな障
害となっていた。例えば、従来の巻線形PT(Pote
ntial transformer)の確度階級1P
級と同等の使い方をするためには、定格電圧の70%か
ら110%の電圧範囲で比誤差を1.0%以下にする必
要がある。しかしながら、現状の光電圧センサでこの温
度範囲内に収めることは、構成部品である1/4波長
板、電気光学結晶などの温度特性を考慮すると難しい問
題があった。本発明は、センサ感度の安定した温度特性
が得られる光電圧センサの温度特性安定化方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、光路に沿って順に配置した偏光子、1/
4波長板、電気光学結晶、検光子からなる光電圧センサ
において、前記電気光学結晶がBi12GeO20(以下B
GOと呼ぶ)またはBi12SiO20(以下BSOと呼
ぶ)のいずれか一方からなり、前記電気光学結晶の厚み
によって決まる旋光角と前記電気光学結晶のカット方向
とを調整することにより、前記電気光学結晶の温度係数
κc と前記1/4波長板の温度係数κ1/4 との関係を、
κc =|(π/2)κ1/4 | としたものである。ま
た、前記偏光子と前記検光子とを直交させて配置したと
き、前記温度係数κc の符号が正になるものである。ま
た、前記偏光子と前記検光子とを平行に配置したとき、
前記温度係数κc の符号が負になるものである。
め、本発明は、光路に沿って順に配置した偏光子、1/
4波長板、電気光学結晶、検光子からなる光電圧センサ
において、前記電気光学結晶がBi12GeO20(以下B
GOと呼ぶ)またはBi12SiO20(以下BSOと呼
ぶ)のいずれか一方からなり、前記電気光学結晶の厚み
によって決まる旋光角と前記電気光学結晶のカット方向
とを調整することにより、前記電気光学結晶の温度係数
κc と前記1/4波長板の温度係数κ1/4 との関係を、
κc =|(π/2)κ1/4 | としたものである。ま
た、前記偏光子と前記検光子とを直交させて配置したと
き、前記温度係数κc の符号が正になるものである。ま
た、前記偏光子と前記検光子とを平行に配置したとき、
前記温度係数κc の符号が負になるものである。
【0005】
【作用】光電圧センサは、図2に示すように、偏光子3
と検光子6が直交する方式と、偏光子と検光子が平行と
なる方式があるが、直交する方式と平行する方式の二つ
に分けて考える。偏光子と検光子が直交する場合の透過
光量Pv(V、T) は、電圧Vおよび温度Tの関数として次の
式(1)で表される。 PV(V,T)=(P0/2)[1-cos{ δ(V,T)+δ1/4(T)}] …(1) また、偏光子と検光子が平行である場合の透過光量P
P(V、T) は、同様に電圧Vおよび温度Tの関数として次
の数式(1)で表される。 PP(V,T)=(P0/2)[1+cos{ δ(V,T)+δ1/4(T)}] …(2) ここで、δ(V,T) は温度T(℃)、印加電圧Vの条件で
の電気光学結晶中で生じる位相差(リターデーション)
である。δ1/4(T)は温度T(℃)での1/4波長板の位
相差である。また、P0 はδ(V,T)+δ1/4(T)=0またはπ
における透過光量である。図3は、縦軸に透過光量P
v(V、T) および透過光量PP(V、T) を、横軸に位相差であ
るδ(V,T)+δ1/4(T)をおいて式(1)および式(2)の
関係をまとめたものである。図3に示すように、δ(V,
T)+δ1/4(T)が増加するにつれて、偏光子と検光子が直
交する場合の透過光量Pv(V、T) は増加し、平行である場
合の透過光量PP(V、T)は減少する。
と検光子6が直交する方式と、偏光子と検光子が平行と
なる方式があるが、直交する方式と平行する方式の二つ
に分けて考える。偏光子と検光子が直交する場合の透過
光量Pv(V、T) は、電圧Vおよび温度Tの関数として次の
式(1)で表される。 PV(V,T)=(P0/2)[1-cos{ δ(V,T)+δ1/4(T)}] …(1) また、偏光子と検光子が平行である場合の透過光量P
P(V、T) は、同様に電圧Vおよび温度Tの関数として次
の数式(1)で表される。 PP(V,T)=(P0/2)[1+cos{ δ(V,T)+δ1/4(T)}] …(2) ここで、δ(V,T) は温度T(℃)、印加電圧Vの条件で
の電気光学結晶中で生じる位相差(リターデーション)
である。δ1/4(T)は温度T(℃)での1/4波長板の位
相差である。また、P0 はδ(V,T)+δ1/4(T)=0またはπ
における透過光量である。図3は、縦軸に透過光量P
v(V、T) および透過光量PP(V、T) を、横軸に位相差であ
るδ(V,T)+δ1/4(T)をおいて式(1)および式(2)の
関係をまとめたものである。図3に示すように、δ(V,
T)+δ1/4(T)が増加するにつれて、偏光子と検光子が直
交する場合の透過光量Pv(V、T) は増加し、平行である場
合の透過光量PP(V、T)は減少する。
【0006】次に、式(1)、(2)で用いた位相差δ
(V,T)、δ1/4(T)の温度特性およびその大きさについて説
明する。電気光学結晶の位相差δ(V,T) の温度特性は温
度Tと一次式の関係で表されるものと仮定し、その温度
係数をκc(1/℃) とすると、δ(V,T) は式(3)で表さ
れる。 δ(V,T) = δ0(V)(1+ κcT) …(3) ここで、δ0(V)は温度零( ℃) における電気光学結晶の
位相差で、印加する電圧Vの関数である。また、1/4
波長板の位相差δ1/4(T)の温度特性は、温度Tの一次式
で表されるものと仮定し、その温度係数をκ1/4(1/℃)
とすると、δ1/4(T)は式(4)で表される。 δ1/4(T) =( π/2) (1+ κ1/4T) …(4) この場合、1/4波長板は温度零( ℃) のときの位相差
がπ/2(1/4波長に相当)となるように設定されて
いるものとする。
(V,T)、δ1/4(T)の温度特性およびその大きさについて説
明する。電気光学結晶の位相差δ(V,T) の温度特性は温
度Tと一次式の関係で表されるものと仮定し、その温度
係数をκc(1/℃) とすると、δ(V,T) は式(3)で表さ
れる。 δ(V,T) = δ0(V)(1+ κcT) …(3) ここで、δ0(V)は温度零( ℃) における電気光学結晶の
位相差で、印加する電圧Vの関数である。また、1/4
波長板の位相差δ1/4(T)の温度特性は、温度Tの一次式
で表されるものと仮定し、その温度係数をκ1/4(1/℃)
とすると、δ1/4(T)は式(4)で表される。 δ1/4(T) =( π/2) (1+ κ1/4T) …(4) この場合、1/4波長板は温度零( ℃) のときの位相差
がπ/2(1/4波長に相当)となるように設定されて
いるものとする。
【0007】次に、偏光子と検光子が直交する場合の透
過光量Pv(V、T) の温度特性および平行である場合の透過
光量PP(V、T) の温度特性について説明する。透過光量Pv
(V、T) は式(3)と式(4)を式(1)に代入すること
により、次の式(5)で表される。 Pv(V、T) =(P0/2)[1+sin{δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T}] …(5) また同様に、式(3)、(4)を式(2)に代入すると
透過光量PP(V、T) は、次の式(6)によって表される。 PP(V、T) =(P0/2)[1-sin{δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T}] …(6) ここで、電気光学結晶で生じる位相差δ0(V)の値は、通
常10-2( rad)のオーダで使用され、また、κ1/4 は水
晶を使用した1/4波長板では10-4(1/ ℃)のオーダ
である。よって次の式(7)が成立する。 |δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T|≪1 …(7)
過光量Pv(V、T) の温度特性および平行である場合の透過
光量PP(V、T) の温度特性について説明する。透過光量Pv
(V、T) は式(3)と式(4)を式(1)に代入すること
により、次の式(5)で表される。 Pv(V、T) =(P0/2)[1+sin{δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T}] …(5) また同様に、式(3)、(4)を式(2)に代入すると
透過光量PP(V、T) は、次の式(6)によって表される。 PP(V、T) =(P0/2)[1-sin{δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T}] …(6) ここで、電気光学結晶で生じる位相差δ0(V)の値は、通
常10-2( rad)のオーダで使用され、また、κ1/4 は水
晶を使用した1/4波長板では10-4(1/ ℃)のオーダ
である。よって次の式(7)が成立する。 |δ0(V)(1+ κcT) + ( π/2) κ1/4T|≪1 …(7)
【0008】式(7)が成立する条件で偏光子と検光子
が直交する構成では、式(5)の透過光量Pv(V、T) は、
温度Tの関数として次の式(8)の近似式で表すことが
できる。 Pv(V、T) ≒(P0/2)[{1+( π/2) κ1/4T}+δ0(V)(1+ κcT) ] …(8) 式(8)の右辺は、透過光量Pv(V、T) の温度特性が印加
電圧Vに無関係の第1項と、印加電圧Vの関数である第
2項に分けて考えることができることを示している。同
様に、偏光子と検光子が平行の構成での透過光量PP(V、
T) は、式(6)から温度Tの関数として次の式(9)
の近似式で表すことができる。 PP(V、T) ≒(P0/2)[{1-( π/2) κ1/4T}-δ0(V)(1+ κcT) ] …(9) 式(8)、(9)の第1項は、印加電圧Vに無関係な項
で、1/4波長板の温度の影響を表す項である。偏光子
と検光子が直交する場合と平行である場合では、この項
の( π/2) κ1/4Tの符号が逆になるので、1/4波長板
の温度変化の影響が二つの構成で逆になっている。一
方、式(8)、(9)の右辺の第2項は、印加電圧Vの
影響を表す項で、電気光学結晶としてポッケルス効果を
有するBGO,BSOを利用すると、δ0(V)が印加電圧
Vの一次に比例して増減する。これら二つの式を比較す
ると、係数の符号が逆になっているので、透過光量は印
加電圧に対し、位相が180度異なることがわかる。位
相が逆転するにもかかわらず、κcTの符号が等しいの
で、電気光学結晶の温度の影響は、これら二つの構成で
等しいことがわかる。
が直交する構成では、式(5)の透過光量Pv(V、T) は、
温度Tの関数として次の式(8)の近似式で表すことが
できる。 Pv(V、T) ≒(P0/2)[{1+( π/2) κ1/4T}+δ0(V)(1+ κcT) ] …(8) 式(8)の右辺は、透過光量Pv(V、T) の温度特性が印加
電圧Vに無関係の第1項と、印加電圧Vの関数である第
2項に分けて考えることができることを示している。同
様に、偏光子と検光子が平行の構成での透過光量PP(V、
T) は、式(6)から温度Tの関数として次の式(9)
の近似式で表すことができる。 PP(V、T) ≒(P0/2)[{1-( π/2) κ1/4T}-δ0(V)(1+ κcT) ] …(9) 式(8)、(9)の第1項は、印加電圧Vに無関係な項
で、1/4波長板の温度の影響を表す項である。偏光子
と検光子が直交する場合と平行である場合では、この項
の( π/2) κ1/4Tの符号が逆になるので、1/4波長板
の温度変化の影響が二つの構成で逆になっている。一
方、式(8)、(9)の右辺の第2項は、印加電圧Vの
影響を表す項で、電気光学結晶としてポッケルス効果を
有するBGO,BSOを利用すると、δ0(V)が印加電圧
Vの一次に比例して増減する。これら二つの式を比較す
ると、係数の符号が逆になっているので、透過光量は印
加電圧に対し、位相が180度異なることがわかる。位
相が逆転するにもかかわらず、κcTの符号が等しいの
で、電気光学結晶の温度の影響は、これら二つの構成で
等しいことがわかる。
【0009】次に、偏光子と検光子が直交および平行の
二つの構成で、光センサの変調度を求め、その結果から
変調度の温度特性を導出する。この場合の変調度は、そ
れぞれ式(8)、(9)の右辺の第2項を第1項で割る
ことによって求められる。すなわち、検光子と偏光子が
直交する構成での変調度mV(V,T)は温度Tの関数として
次の式(10)で求められる。 mV(V,T)={δ0(V)(1+ κcT)}/{1 + ( π/2) κ1/4T} …(10) また、同様に検光子と偏光子が平行な場合の変調度m
P(V,T)は温度Tの関数として次の式(11)で求められ
る。 mV(V,T)={- δ0(V)(1+ κcT)}/{1 - ( π/2) κ1/4T} …(11) ここで、これら変調度mV(V,T)、mV(V,T)を絶対値で表
し、センサ感度と呼ぶことにする。
二つの構成で、光センサの変調度を求め、その結果から
変調度の温度特性を導出する。この場合の変調度は、そ
れぞれ式(8)、(9)の右辺の第2項を第1項で割る
ことによって求められる。すなわち、検光子と偏光子が
直交する構成での変調度mV(V,T)は温度Tの関数として
次の式(10)で求められる。 mV(V,T)={δ0(V)(1+ κcT)}/{1 + ( π/2) κ1/4T} …(10) また、同様に検光子と偏光子が平行な場合の変調度m
P(V,T)は温度Tの関数として次の式(11)で求められ
る。 mV(V,T)={- δ0(V)(1+ κcT)}/{1 - ( π/2) κ1/4T} …(11) ここで、これら変調度mV(V,T)、mV(V,T)を絶対値で表
し、センサ感度と呼ぶことにする。
【0010】次に、物理的な意味をより明確にするため
に、式(10)、(11)を次のように変形する。すな
わち、1/4波長板の温度変化( π/2) κ1/4Tが小さ
く、次の式(12)の条件がそれぞれ成立するものとす
る。 |( π/2) κ1/4T|≪1,|κcT|≪1 …(12) 式(12)が成立する条件では、偏光子と検光子が直交
する構成でのセンサ感度|mV(V,T)|は次の式(13)
で近似される。 |mV(V,T)|≒δ0(V){(1+( κc- (π/2) κ1/4)T}| …(13) 一方、同様に式(12)が成立する条件では、偏光子と
検光子が平行の時のセンサ感度|mP(V,T)|は次の式
(14)で近似される。 |mP(V,T)|≒δ0(V){(1+( κc+ (π/2) κ1/4)T}| …(14) 光センサ感度|m|として通常用いられるのは、|δ
0(V)|である。したがって、式(13)、(14)から
明らかであるように、ここで求めたセンサ感度は通常の
電圧の関数項δ0(V)に{} の温度の項が加わったこと
になる。また、式(13)と式(14)を比較すると、
二つの構成で1/4波長板の温度特性の影響が逆になる
ことがわかる。
に、式(10)、(11)を次のように変形する。すな
わち、1/4波長板の温度変化( π/2) κ1/4Tが小さ
く、次の式(12)の条件がそれぞれ成立するものとす
る。 |( π/2) κ1/4T|≪1,|κcT|≪1 …(12) 式(12)が成立する条件では、偏光子と検光子が直交
する構成でのセンサ感度|mV(V,T)|は次の式(13)
で近似される。 |mV(V,T)|≒δ0(V){(1+( κc- (π/2) κ1/4)T}| …(13) 一方、同様に式(12)が成立する条件では、偏光子と
検光子が平行の時のセンサ感度|mP(V,T)|は次の式
(14)で近似される。 |mP(V,T)|≒δ0(V){(1+( κc+ (π/2) κ1/4)T}| …(14) 光センサ感度|m|として通常用いられるのは、|δ
0(V)|である。したがって、式(13)、(14)から
明らかであるように、ここで求めたセンサ感度は通常の
電圧の関数項δ0(V)に{} の温度の項が加わったこと
になる。また、式(13)と式(14)を比較すると、
二つの構成で1/4波長板の温度特性の影響が逆になる
ことがわかる。
【0011】次に、二つの構成でセンサ感度の温度変化
を零にするためには、式(13)と式(14)の温度の
項である{}の中が零になればよい。よって、偏光子と
検光子が直交する場合には、次の式(15)が成立すれ
ばよい。 κc=( π/2) κ1/4 …(15) 一方、偏光子と検光子が平行の場合にセンサ感度の温度
変化を零とするためには、次の式(16)が成立すれば
よい。 κc=-(π/2) κ1/4 …(16) 式(15)は、偏光子と検光子が直交する場合のセンサ
感度の温度特性を安定化させる条件となり、式(16)
は偏光子と検光子が平行な場合のセンサ感度の温度特性
を安定化させる条件となる。
を零にするためには、式(13)と式(14)の温度の
項である{}の中が零になればよい。よって、偏光子と
検光子が直交する場合には、次の式(15)が成立すれ
ばよい。 κc=( π/2) κ1/4 …(15) 一方、偏光子と検光子が平行の場合にセンサ感度の温度
変化を零とするためには、次の式(16)が成立すれば
よい。 κc=-(π/2) κ1/4 …(16) 式(15)は、偏光子と検光子が直交する場合のセンサ
感度の温度特性を安定化させる条件となり、式(16)
は偏光子と検光子が平行な場合のセンサ感度の温度特性
を安定化させる条件となる。
【0012】式(15)、(16)を成立させるために
は、電気光学結晶の温度係数κc または1/4波長板の
温度係数κ1/4 のいずれかを調整する必要がある。ここ
では、電気光学結晶としてBGOまたはBSOを使用し
た時のδ0(V)の温度係数κc の調整法を説明する。この
ため、まず、式(3)に対応する位相差δ0(V)について
説明する。電気光学結晶に印加する電圧をV、半波長電
圧をVh および電気光学結晶の厚みで決まる旋光角をΦ
0 (これらはそれぞれ零度(℃)における値である)、
更に結晶の方位に関するカット方向をθとすると、結晶
中で生じる位相差δ0(V)は、次の式(17)で表され
る。 δ0(V)=(πV/Vh)(sin Φ0 / Φ0 )cos( Φ0 +2θ) …(17) 次に、式(3)の温度係数κc について説明する。この
ためまず、半波長電圧Vh および旋光角Φ0 が温度Tと
一時の関係にあるものと仮定し、それぞれの温度係数が
κa ,κb とすれば、半波長電圧Vh および旋光角Φ0
は次の式(18)で表される。 Vh(T)=Vh0(1+κaT ), Φ0 (T)=Φ0 (1+ κb T) …(18) 式(18)が成立する条件で、式(3)の温度係数κc
は次の式(19)で表される。 κc =-( κa + κb)+ κbF( Φ0 , θ) …(19) ここで、F(Φ0 , θ) は旋光角Φ0 と結晶方位θによっ
て定まる関数で、次の式(20)で表される。 F(Φ0 , θ) =(Φ0 /sinΦ0 ){cos(2 Φ0 +2θ)/cos(Φ0 +2θ)} …(20) κa およびκb は物性値によって定まるので、κc を制
御するためには、F(Φ0 , θ) の値を変えて設計すれば
よい。図4に厚み(旋光角)をパラメータに、結晶の方
位であるカット方向θと|δ(V) | の関係を、式(1
7)を用いて計算した結果を示した。ただし、縦軸は|
δ(V) | の代わりにπV/Vhで規格化した規格化センサ感
度|m|n を用いている。また、旋光角Φ0 と結晶の厚
みdは比例する。また、図5にカット方向θとセンサ感
度の温度係数κc の関係を、式(19)、(20)を用
いて計算した結果を示した。このように、カット方向θ
と旋光角Φ0 に比例する結晶の厚みdによって|δ(V)
| およびκc を調整できることがわかる。なお、カット
方向の定義を図6に示す。
は、電気光学結晶の温度係数κc または1/4波長板の
温度係数κ1/4 のいずれかを調整する必要がある。ここ
では、電気光学結晶としてBGOまたはBSOを使用し
た時のδ0(V)の温度係数κc の調整法を説明する。この
ため、まず、式(3)に対応する位相差δ0(V)について
説明する。電気光学結晶に印加する電圧をV、半波長電
圧をVh および電気光学結晶の厚みで決まる旋光角をΦ
0 (これらはそれぞれ零度(℃)における値である)、
更に結晶の方位に関するカット方向をθとすると、結晶
中で生じる位相差δ0(V)は、次の式(17)で表され
る。 δ0(V)=(πV/Vh)(sin Φ0 / Φ0 )cos( Φ0 +2θ) …(17) 次に、式(3)の温度係数κc について説明する。この
ためまず、半波長電圧Vh および旋光角Φ0 が温度Tと
一時の関係にあるものと仮定し、それぞれの温度係数が
κa ,κb とすれば、半波長電圧Vh および旋光角Φ0
は次の式(18)で表される。 Vh(T)=Vh0(1+κaT ), Φ0 (T)=Φ0 (1+ κb T) …(18) 式(18)が成立する条件で、式(3)の温度係数κc
は次の式(19)で表される。 κc =-( κa + κb)+ κbF( Φ0 , θ) …(19) ここで、F(Φ0 , θ) は旋光角Φ0 と結晶方位θによっ
て定まる関数で、次の式(20)で表される。 F(Φ0 , θ) =(Φ0 /sinΦ0 ){cos(2 Φ0 +2θ)/cos(Φ0 +2θ)} …(20) κa およびκb は物性値によって定まるので、κc を制
御するためには、F(Φ0 , θ) の値を変えて設計すれば
よい。図4に厚み(旋光角)をパラメータに、結晶の方
位であるカット方向θと|δ(V) | の関係を、式(1
7)を用いて計算した結果を示した。ただし、縦軸は|
δ(V) | の代わりにπV/Vhで規格化した規格化センサ感
度|m|n を用いている。また、旋光角Φ0 と結晶の厚
みdは比例する。また、図5にカット方向θとセンサ感
度の温度係数κc の関係を、式(19)、(20)を用
いて計算した結果を示した。このように、カット方向θ
と旋光角Φ0 に比例する結晶の厚みdによって|δ(V)
| およびκc を調整できることがわかる。なお、カット
方向の定義を図6に示す。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 [実施例1]図1は本発明の実施例を示す構成図であ
る。図において、1は発光ダイオードなどの発光素子か
らなる光源(図示せず)から放出される光を導く光ファ
イバ、2aは光ファイバ1からの光を平行光とするコリ
メータレンズ、3は偏光ビームスプリッタからなる偏光
子で、光を反射させて直線偏光3aとする。4は1/4
波長板で、直線偏光3aが1/4波長板4を透過する際
に、互いに直交する直線偏光4a,4bとなり、90度
の位相差を生じて円偏光となる。5は電気光学素子で、
この円偏光が電気光学素子5を通過すると、その結晶の
表裏に設けられた透明電極を介して電界が印加されるこ
とにより生じる複屈折を利用して、光位相変調を行う。
6は偏光ビームスプリッタからなる偏光子で、偏光子3
と検光子6が直交する条件は、偏光子3には反射光(S
偏光)を用い、検光子6には透過光(P偏光)を用いる
構成とした。この場合、光電圧センサの取扱を容易にす
るために、検光子6で反射される偏光子3と平行な透過
光量PP(V,T) はコリメータレンズ2bで集光し、光ファ
イバ1bを介して検出器(図示せず)に入力される。検
光子6を通過した偏光子3と直交する透過光量PS(V,T)
はミラー7によって90度光路が曲げられ、コリメータ
レンズ2cで集光し、光ファイバ1cを介して検出器
(図示せず)に入力される。
する。 [実施例1]図1は本発明の実施例を示す構成図であ
る。図において、1は発光ダイオードなどの発光素子か
らなる光源(図示せず)から放出される光を導く光ファ
イバ、2aは光ファイバ1からの光を平行光とするコリ
メータレンズ、3は偏光ビームスプリッタからなる偏光
子で、光を反射させて直線偏光3aとする。4は1/4
波長板で、直線偏光3aが1/4波長板4を透過する際
に、互いに直交する直線偏光4a,4bとなり、90度
の位相差を生じて円偏光となる。5は電気光学素子で、
この円偏光が電気光学素子5を通過すると、その結晶の
表裏に設けられた透明電極を介して電界が印加されるこ
とにより生じる複屈折を利用して、光位相変調を行う。
6は偏光ビームスプリッタからなる偏光子で、偏光子3
と検光子6が直交する条件は、偏光子3には反射光(S
偏光)を用い、検光子6には透過光(P偏光)を用いる
構成とした。この場合、光電圧センサの取扱を容易にす
るために、検光子6で反射される偏光子3と平行な透過
光量PP(V,T) はコリメータレンズ2bで集光し、光ファ
イバ1bを介して検出器(図示せず)に入力される。検
光子6を通過した偏光子3と直交する透過光量PS(V,T)
はミラー7によって90度光路が曲げられ、コリメータ
レンズ2cで集光し、光ファイバ1cを介して検出器
(図示せず)に入力される。
【0014】このように構成した光電圧センサを図7の
ブロック図に示す測定系で温度特性を測定した。この構
成で、光電圧センサ部と光源部とを光ファイバによって
接続し、別々の恒温槽に入れ、これらを独立に温度コン
トロールする構成とした。さらに、光源部と電圧センサ
部間の光ファイバの途中にビームスプリッタ(BS)を
挿入し、スペクトルアナライザにより波長の測定を行っ
た。ここで、光電圧センサの感度の温度特性の測定に際
しては、光電圧センサに60Hz、100ボルト一定電
圧(電圧安定度0.1%)を印加する条件に統一した。
なお、光電圧センサの温度特性は、応力および熱歪みに
大きく影響を受けるので、これらの影響を受けないよう
に特に配慮した。次に、測定データの処理方法を示す。
偏光子3と検光子6が直交する構成での光電圧センサの
感度の温度特性%m(T)を次の式(21)で定義す
る。すなわち、式(13)に該当するものとして式(2
1)によって%mV (T)を計算によって求める。 %mV(T)={|mV(100,T)|-|mV(100,20)|}/|mV(100),20)| ×100(%) …(21) 偏光子と検光子が平行する構成での%mP(T)も式(21)
と同様の方法で求める。ただし、式(21)で|mV(100,
T)| の代わりに|mP(100,T)| を用い、さらに、|mV(100,
20)|の代わりに|mP(100,20)|の実測値をそれぞれ使用す
る。
ブロック図に示す測定系で温度特性を測定した。この構
成で、光電圧センサ部と光源部とを光ファイバによって
接続し、別々の恒温槽に入れ、これらを独立に温度コン
トロールする構成とした。さらに、光源部と電圧センサ
部間の光ファイバの途中にビームスプリッタ(BS)を
挿入し、スペクトルアナライザにより波長の測定を行っ
た。ここで、光電圧センサの感度の温度特性の測定に際
しては、光電圧センサに60Hz、100ボルト一定電
圧(電圧安定度0.1%)を印加する条件に統一した。
なお、光電圧センサの温度特性は、応力および熱歪みに
大きく影響を受けるので、これらの影響を受けないよう
に特に配慮した。次に、測定データの処理方法を示す。
偏光子3と検光子6が直交する構成での光電圧センサの
感度の温度特性%m(T)を次の式(21)で定義す
る。すなわち、式(13)に該当するものとして式(2
1)によって%mV (T)を計算によって求める。 %mV(T)={|mV(100,T)|-|mV(100,20)|}/|mV(100),20)| ×100(%) …(21) 偏光子と検光子が平行する構成での%mP(T)も式(21)
と同様の方法で求める。ただし、式(21)で|mV(100,
T)| の代わりに|mP(100,T)| を用い、さらに、|mV(100,
20)|の代わりに|mP(100,20)|の実測値をそれぞれ使用す
る。
【0015】式(13)、(14)の妥当性を次のよう
にして確認した。図8(a)にBGO結晶の厚みが2m
mおよびθ=−45度でカットした時の温度特性を示
す。この例では光源部の温度を一定にすることにより、
発光波長λを一定の条件に設定して測定した。なお、図
(a)には同一結晶で、しかも同時に測定した時の%m
V(T)および%mP(T)の特性を合わせて示した。このよう
に、%mV(T)は温度が上昇すると大きくなり、%mP(T)は温
度が上昇すると小さくなる。さらに、これら二つのセン
サ感度の温度特性は、温度とほぼ直線的な関係があり、
式(13)、(14)のように温度の一次式で近似でき
ることがわかる。一方、これらの二つのセンサ感度の温
度係数が図8(a)に示した%mV(T)、%mP(T)の勾配から
求められる。これら、%mV(T)、%mP(T)の勾配から求めら
れた温度係数は、式(13)、(14)の温度項に該当
する。したがって 次の式(22)が成立する。 κc-( π/2) κ1/4=-4.0×10-4,κc+( π/2) κ1/4=-8.5×10-4 …(22) 式(22)から、実際に用いた1/4波長板のκ1/4 と
電気光学結晶BGOの温度係数κc を求めることができ
る。この結果、κ1/4 、κc は次の式(23)に示すよ
うな値となる。 ( π/2) κ1/4=2.25×104(1/℃) ,κc=-6.5×10-4(1/ ℃) …(23) このように、%mV(T)および%mP(T)から、センサ感度の温
度特性が温度の一次式で表されるときの光電圧センサの
構成部品である1/4波長板の温度係数κ1/4と電気光
学結晶BGOの温度係数κc を求めることができる。
にして確認した。図8(a)にBGO結晶の厚みが2m
mおよびθ=−45度でカットした時の温度特性を示
す。この例では光源部の温度を一定にすることにより、
発光波長λを一定の条件に設定して測定した。なお、図
(a)には同一結晶で、しかも同時に測定した時の%m
V(T)および%mP(T)の特性を合わせて示した。このよう
に、%mV(T)は温度が上昇すると大きくなり、%mP(T)は温
度が上昇すると小さくなる。さらに、これら二つのセン
サ感度の温度特性は、温度とほぼ直線的な関係があり、
式(13)、(14)のように温度の一次式で近似でき
ることがわかる。一方、これらの二つのセンサ感度の温
度係数が図8(a)に示した%mV(T)、%mP(T)の勾配から
求められる。これら、%mV(T)、%mP(T)の勾配から求めら
れた温度係数は、式(13)、(14)の温度項に該当
する。したがって 次の式(22)が成立する。 κc-( π/2) κ1/4=-4.0×10-4,κc+( π/2) κ1/4=-8.5×10-4 …(22) 式(22)から、実際に用いた1/4波長板のκ1/4 と
電気光学結晶BGOの温度係数κc を求めることができ
る。この結果、κ1/4 、κc は次の式(23)に示すよ
うな値となる。 ( π/2) κ1/4=2.25×104(1/℃) ,κc=-6.5×10-4(1/ ℃) …(23) このように、%mV(T)および%mP(T)から、センサ感度の温
度特性が温度の一次式で表されるときの光電圧センサの
構成部品である1/4波長板の温度係数κ1/4と電気光
学結晶BGOの温度係数κc を求めることができる。
【0016】[実施例2]ここでは、式(19)のF(Φ
0 , θ) の値を調整することによって、電気光学結晶の
温度係数κc の値を調整した例を示す。光電圧センサの
温度係数を零とするためには、偏光子と検光子が直交す
る条件で、式(15)が、また平行の条件で式(16)
が成立しなければならない。よってここでは、電気光学
結晶の温度係数を調整することにより、1/4波長板の
温度係数に合わせ、温度特性の安定化を図った例を述べ
る。まず、図1に示す偏光子と検光子が直交する構成
で、光電圧センサの温度特性を安定化させるために、電
気光学結晶にBGO結晶を用い、その厚みを4mm、カ
ット方向をθ=−20度とし、温度係数κc を次の式
(24)に示す値に調整した。 κc=-2.25 ×10-4(1/ ℃) …(24) 図8(b)に偏光子と検光子が直交する構成で測定した
%mV(T)の測定結果を示す。直交する構成において、この
ように光電圧センサの温度変化をほぼ零にすることがで
きた。この条件で同時に測定を行った検光子と偏光子が
平行の構成についての%mP(T)の例についても図8(b)
に合わせて示してある。この場合の温度勾配は、理論通
り負の大きさになっており、しかもその温度係数である
その%mP(T)の勾配は2κc となっている。
0 , θ) の値を調整することによって、電気光学結晶の
温度係数κc の値を調整した例を示す。光電圧センサの
温度係数を零とするためには、偏光子と検光子が直交す
る条件で、式(15)が、また平行の条件で式(16)
が成立しなければならない。よってここでは、電気光学
結晶の温度係数を調整することにより、1/4波長板の
温度係数に合わせ、温度特性の安定化を図った例を述べ
る。まず、図1に示す偏光子と検光子が直交する構成
で、光電圧センサの温度特性を安定化させるために、電
気光学結晶にBGO結晶を用い、その厚みを4mm、カ
ット方向をθ=−20度とし、温度係数κc を次の式
(24)に示す値に調整した。 κc=-2.25 ×10-4(1/ ℃) …(24) 図8(b)に偏光子と検光子が直交する構成で測定した
%mV(T)の測定結果を示す。直交する構成において、この
ように光電圧センサの温度変化をほぼ零にすることがで
きた。この条件で同時に測定を行った検光子と偏光子が
平行の構成についての%mP(T)の例についても図8(b)
に合わせて示してある。この場合の温度勾配は、理論通
り負の大きさになっており、しかもその温度係数である
その%mP(T)の勾配は2κc となっている。
【0017】[実施例3]次に、偏光子と検光子が平行
の構成で、センサ感度の温度特性を安定化させた例につ
いて述べる。この場合、電気光学結晶としてBGOを同
様に用いた。ただしその厚みを4mm、カット方向θ=
0度とし、電気光学結晶の温度係数を次の式(25)の
ように調整した。 κc=2.25×104(1/℃) …(24) 図8(c)に偏光子と検光子が平行の場合の温度特性%m
P(T)を示す。このように、電気光学結晶の温度係数を式
(25)の値に選ぶことによって、今度は平行の構成で
の光電圧センサの温度変化を小さく抑えることができ
た。一方、この条件で同時に測定した偏光子と検光子が
直交する構成での%mV(T)は、温度特性は正となり、しか
もその値は式(8)から明かのように、2κc に近い値
が得られることがこの実施例により確認できた。
の構成で、センサ感度の温度特性を安定化させた例につ
いて述べる。この場合、電気光学結晶としてBGOを同
様に用いた。ただしその厚みを4mm、カット方向θ=
0度とし、電気光学結晶の温度係数を次の式(25)の
ように調整した。 κc=2.25×104(1/℃) …(24) 図8(c)に偏光子と検光子が平行の場合の温度特性%m
P(T)を示す。このように、電気光学結晶の温度係数を式
(25)の値に選ぶことによって、今度は平行の構成で
の光電圧センサの温度変化を小さく抑えることができ
た。一方、この条件で同時に測定した偏光子と検光子が
直交する構成での%mV(T)は、温度特性は正となり、しか
もその値は式(8)から明かのように、2κc に近い値
が得られることがこの実施例により確認できた。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
電圧センサの電気光学結晶の厚みと結晶方位に関するカ
ット方向を最適に調整することによって、その温度特性
を1/4波長板の温度特性と一致させるようにして、光
電圧センサの温度変化を小さく抑えるので、温度特性の
安定した光電圧センサを提供できる。また、光電圧セン
サの温度特性の安定化のためには、電気光学結晶の設計
条件のみを調整することによって達成が可能であるの
で、新しく部品を追加することなく行える効果がある。
電圧センサの電気光学結晶の厚みと結晶方位に関するカ
ット方向を最適に調整することによって、その温度特性
を1/4波長板の温度特性と一致させるようにして、光
電圧センサの温度変化を小さく抑えるので、温度特性の
安定した光電圧センサを提供できる。また、光電圧セン
サの温度特性の安定化のためには、電気光学結晶の設計
条件のみを調整することによって達成が可能であるの
で、新しく部品を追加することなく行える効果がある。
【図1】 本発明の実施例を示す構成図。
【図2】 本発明の実施例の作用を示す説明図。
【図3】 本発明の実施例の透過光量と位相差の関係を
示す説明図。
示す説明図。
【図4】 本発明の実施例のカット方向とセンサ感度の
関係を示す説明図。
関係を示す説明図。
【図5】 本発明の実施例のカット方向と電気光学結晶
の温度係数との関係を示す説明図。
の温度係数との関係を示す説明図。
【図6】 本発明の実施例の電気光学結晶のカット方向
を示す説明図。
を示す説明図。
【図7】 本発明の実施例の測定装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】 本発明の実施例の光電圧センサの温度特性を
示す説明図。
示す説明図。
【図9】 従来例の作用を示す説明図である。
【符号の説明】 1 光ファイバ、2a,2b,2c コリメータレン
ズ、3偏光子、4 1/4波長板、5 電気光学結晶、
6 検光子、7 ミラー
ズ、3偏光子、4 1/4波長板、5 電気光学結晶、
6 検光子、7 ミラー
Claims (3)
- 【請求項1】 光路に沿って順に配置した偏光子、1/
4波長板、電気光学結晶、検光子からなる光電圧センサ
において、前記電気光学結晶がBi12GeO20またはB
i12SiO20のいずれか一方からなり、前記電気光学結
晶の厚みによって決まる旋光角と前記電気光学結晶のカ
ット方向とを調整することにより、前記電気光学結晶の
温度係数κc と前記1/4波長板の温度係数κ1/4 との
関係を、κc =|(π/2)κ1/4 | としたことを特
徴とする光電圧センサ。 - 【請求項2】 前記偏光子と前記検光子とを直交させて
配置したとき、前記温度係数κc の符号が正になる請求
項1記載の光電圧センサ。 - 【請求項3】 前記偏光子と前記検光子とを平行に配置
したとき、前記温度係数κc の符号が負になる請求項1
記載の光電圧センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7051832A JPH08220149A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 光電圧センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7051832A JPH08220149A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 光電圧センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08220149A true JPH08220149A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12897846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7051832A Pending JPH08220149A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 光電圧センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08220149A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6353494B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-03-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical voltage sensor |
| CN109030904A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-12-18 | 福州大学 | 一种纵向调制光学电压互感器的温度自补偿方法 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP7051832A patent/JPH08220149A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6353494B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-03-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical voltage sensor |
| CN109030904A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-12-18 | 福州大学 | 一种纵向调制光学电压互感器的温度自补偿方法 |
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