JPH082245Y2 - 二重壁の構造 - Google Patents

二重壁の構造

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JPH082245Y2
JPH082245Y2 JP10771689U JP10771689U JPH082245Y2 JP H082245 Y2 JPH082245 Y2 JP H082245Y2 JP 10771689 U JP10771689 U JP 10771689U JP 10771689 U JP10771689 U JP 10771689U JP H082245 Y2 JPH082245 Y2 JP H082245Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、躯体壁の内側に所定間隔を隔てて設けた二
重壁の構造に関するものであって、例えば、地下外壁の
透湿、結露対策として利用される。
〔従来の技術〕
一般に、地下外壁においては、内側に防水モルタル等
による防水層を形成することが多いが、内防水の場合
は、完全な防水が期し難く、また防水層表面に結露しや
すい。
このため、従来では、第12図に示すように、躯体壁a
の内側にコンクリートブロックbの組積造による二重壁
cを構築し、内部に排水路dを形成すると共に、必要個
所に二重壁内部の点検口を設けていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来例では、コンクリートブロックの重量が大
きいため、運搬が大変であるばかりでなく、コンクリー
トブロックの積み上げに多くの時間を要して、工事の能
率が悪く、しかも、湿式工法であるため、養生期間が必
要で、工期が長くなる等々の問題点があった。
このような従来例の問題点は、二重壁においても、一
般的な間仕切り壁において知られている乾式工法、つま
り、軽鉄下地を組み、これに硅酸カルシウムセメント板
やその他の無機質系ボード等の壁パネルをビスや釘で取
り付けるといった工法を採用することによって解決する
ことが可能である。
本考案は、この考え方をさらに発展させたもので、軽
鉄下地と壁パネルを用いた乾式工法による二重壁をより
能率良く構築できるようにすることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案が講じた技術的
手段は、次の通りである。即ち、本考案による二重壁の
構造は、躯体壁の内側に所定間隔を隔てて二重壁を設け
た構造であって、躯体壁に連なる梁の底面とこれに対向
する床に、夫々、横長の取付け板部と該取付け板部に対
して上下方向に折曲連設された折曲板部とを備えたラン
ナーを取り付け、壁パネルとその裏面に所定ピッチで固
着された軽量鉄骨製間柱とを備え且つ前記間柱の上下両
端に前記ランナーの折曲板部とスライド自在に嵌合する
横方向の溝を形成してなる壁ユニットを、上下のランナ
ーに、前記溝が前記折曲板部と嵌合した状態に取り付け
て前記二重壁を構成し、上下ランナーのうち、少なくと
も一方には、その折曲板部に間柱ピッチに対応したピッ
チで壁ユニット取付け用の切欠き部を形成してあること
を特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、予め、軽量鉄骨製間柱が壁パネ
ル裏面に所定ピッチで固着されており、間柱の上下両端
には、上下のランナーの折曲板部と嵌合する溝が形成さ
れているので、梁底と床にランナーを取り付け、壁ユニ
ット(軽量鉄骨製間柱付き壁パネル)を上下のランナー
に前記溝が前記折曲板部と嵌合した状態に取り付けると
いった手順により、二重壁を構築することができる。
また、上下のランナーに壁ユニットを取り付けるにあ
たっては、上下ランナーのうち少なくとも一方の折曲板
部に、間柱ピッチに対応したピッチで切欠き部を形成し
てあるので、間柱と切欠き部とが合致する位置で壁ユニ
ットを上下のランナー間に挿入し、ランナーに沿ってス
ライドさせることにより、前記溝を各ランナーの折曲板
部に嵌合させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を地下外壁の透湿、結露対策としての二
重壁に適用した実施例について説明する。
図において、1は躯体壁の一例である地下外壁であ
り、その内側の壁面には防水モルタル等による防止層
(図示せず)が形成されている。2は躯体壁1の内側に
所定間隔を隔てて設けられた二重壁である。3は躯体壁
1と二重壁2の間に形成された排水路、4は躯体壁1に
連なる梁、5は床、6は柱、7は地中梁、8は排水路3
に連通させた集水ピット等として利用される地下ピット
である。
梁4の底面とこれに対向する床5の隆起部5a上面に
は、夫々、横長の取付け板部9aと該取付け板部9aに対し
て上下方向へ略直角に折曲連設された折曲板部9bとを備
えた断面L字形のランナー9,9が前記取付け板部9a,9aを
貫通するヒルティーやその他のコンクリート釘(図示せ
ず)等によって取り付けられている。10…は、上下のラ
ンナー9,9にわたって取り付けられた複数枚の壁ユニッ
トである。
各壁ユニット10は、硅酸カルシウムセメント板やその
他の無機質系ボード等の壁パネル11とその裏面に所定ピ
ッチ(例えば、300mmピッチ)で配置され且つビス等に
より固着された複数本の軽量鉄骨製間柱12…とを備えて
いる。前記間柱12…の上下両端には、第4図に示すよう
に、上下のランナー9,9の折曲板部9b,9bとスライド自在
に嵌合する横方向の溝13,13を形成してある。より詳細
に説明すると、第5図〜第7図に示すように、チャンネ
ル状をなす間柱12の上下両端部のうち、壁パネル11に対
向する部分(第5図に二点鎖線で示す部分p)を切除す
ると共に、その切除した部分の縦縁部に適度の弾性を有
し且つ摩擦抵抗の小さな合成樹脂製のスリップ材14を嵌
合固着し、当該スリップ材14とこれに対向する壁パネル
11裏面との間に前記折曲板部9bの厚さよりもやや幅狭の
溝13を形成してある。スリップ材14の断面形状は適宜選
択できるが、図示の実施例では、間柱12に対する嵌合溝
14aを備えた二股状部分14bの先端部にガイド片14cを連
設したものを使用している。各壁パネル11の両側縁部に
は、本ざね、合じゃくり等の嵌合構造の加工を施してお
くことが望ましい。
上下のランナー9,9には、各々の折曲板部9b,9bに間柱
ピッチに対応したピッチで壁ユニット取付け用の切欠き
部15…を形成してある。
そして、前記壁ユニット10を、間柱12…と切欠き部15
…とが合致する位置で上下のランナー9,9間に壁パネル1
1裏面が各ランナー9,9の折曲板部9b,9bに当接する位置
まで挿入し、この状態で、当該壁ユニット10を上下のラ
ンナー9,9に沿って横方向に所要距離(間柱12の横幅以
上の距離である。)スライドさせることにより、前記溝
13,13を上下のランナー9,9の折曲板部9b,9bに嵌合させ
てある。この嵌合状態においては、スリップ材14,14の
一部が弾性的に折曲板部9b,9bを押圧しており、上下方
向、前後方向(壁パネル11の厚さ方向)、横方向(ラン
ナー9,9の長手方向)における壁ユニット10のガタツキ
が防止されている。
尚、二重壁2の構築後、壁パネル11の表面に塗装を施
したり、クロス貼を行う等して表面仕上げを行うように
してもよい。間柱12としては、錆の発生を抑制できるよ
うに亜鉛メッキしたものや樹脂コーティングしたものを
使用することが望ましい。ランナー9も、亜鉛メッキ、
樹脂コーティング等の手段により防錆効果を高めたもの
やステンレス製のものを使用することが望ましい。柱6
と端部の壁パネル11との間に生じる隙間には、当該隙間
の幅に合わせて裁断した幅狭の壁パネルを配置し、上下
のランナー9,9の折曲板部9b,9bにビス止め等の手段で固
定すればよい。
この実施例によれば、第8図に示す如く、壁ユニット
10を壁パネル11裏面が折曲板部9b,9bに当接する位置ま
で上下のランナー9,9間に挿入することにより、溝13,13
と折曲板部9b,9bの位置が合致し、この状態で、壁ユニ
ット10を横方向にスライドさせるだけで、壁ユニット10
を上下方向及び面外方向でのガタツキのない状態に取り
付けることができる。
スリップ材14として、第9図に示すように、間柱12に
対する嵌合溝14aを備えた二股状部分14bの先端に中空部
14dを形成したものを使用すれば、比較的硬質の合成樹
脂を用いても十分な弾性復元力を付与することができ
る。尚、第5図や第9図の実施例では、いずれもスリッ
プ材14として、二股状部分14bの片側にのみガイド片14c
を設けたものを使用したが、ガイド片14cを二股状部分1
4bから両側へ突出させて左右対称形としたものを使用し
てもよい。
第10図、第11図は本考案の別実施例を示す。この実施
例は、溝13,13を間柱12の上下両端縁の中間部(前後方
向中間部)に設けた点に特徴がある。その他の構成は先
の実施例と同じであるため説明を省く。この実施例にお
いては、図示の通り、間柱12の切除部に嵌着した略U字
状のスリップ材14で前記溝13を形成すると共に、溝13の
壁パネル11側の一側縁にのみガイド片14cを設けること
が望ましい。このようにすれば、第10図に示すように、
間柱12と切欠き部15とが合致する位置で壁ユニット10を
ガイド片14cが折曲板部9bに当接する位置まで上下ラン
ナー9,9間に挿入することにより、溝13,13と折曲板部9
b,9bの位置を合わせることができ、間柱12の上下両端縁
の中間部に溝13,13を形成しているにもかかわらず、溝1
3,13と折曲板部9b,9bの嵌合を容易に行うことができる
のである。
尚、上記の各実施例では、いずれも、上下ランナー9,
9の折曲板部9b,9bに切欠き部14…を形成したが、切欠き
部14…は、上方又は下方のランナー9の折曲板部9bにの
み形成してもよい。但し、この場合には、切欠き部14の
ない折曲板部9bに嵌合する溝13の深さと幅を大きくする
と共に、スリップ材14として弾性変形量の大きいものを
使用したり、壁パネル11を前記折曲板部9bにビス止めす
る等して、ガタツキをなくすことが必要である。また、
上記各実施例では、いずれも、躯体壁1が地下外壁であ
るが、躯体壁1としては一般階の外壁や内壁であっても
よい。即ち、本考案の二重壁の構造は、一般階のコンク
リート壁の仕上げ用内装壁として実施することも可能で
ある。
〔考案の効果〕
本考案は、上述した構成よりなるから、次の効果を奏
し得るのである。
予め、軽量鉄骨製間柱が壁パネル裏面に所定ピッチで
固着されており、間柱の上下両端には、上下のランナー
の折曲板部と嵌合する溝が形成されているので、梁底と
床にランナーを取り付け、壁ユニット(軽量鉄骨製間柱
付き壁パネル)を上下のランナーに前記溝が前記折曲板
部と嵌合した状態に取り付けるといった手順により、二
重壁を構築することができ、現場でチャンネル材を1本
ずつ組み付けて軽鉄下地を構築する場合に比して施工能
率が良く、短工期に且つ精度良く施工できる。
上下のランナーに壁ユニットを取り付けるにあたって
は、上下ランナーのうちの少なくとも一方の折曲板部
に、間柱ピッチに対応したピッチで切欠き部を形成して
あるので、間柱と切欠き部とが合致する位置で壁ユニッ
トを上下のランナー間に挿入し、ランナーに沿ってスラ
イドさせることにより、前記溝を各ランナーの折曲板部
に嵌合させることができ、ガタツキの皆無あるいは極め
て少なく、上下方向に隙間のない状態に取り付けること
ができる。因に、ケンドン方式の場合、上下方向、前後
方向での大きな融通間隙を必要とするので、壁ユニット
の装着後、ビス止め等の手段により、ガタツキをなくす
ることと、上下方向にやりとりをした寸法だけ壁パネル
が短くなり、この部分に壁材を貼ることが必要不可欠と
なるが、少なくとも一方に、切欠き部を形成することに
より、ガタツキが皆無ないしは微小となり、上下方向に
隙間のない状態となり、このような不都合を解消するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本考案の一実施例を示し、第1図は
縦断正面図、第2図は横断平面図、第3図は縦断側面
図、第4図は要部の縦断側面図、第5図は要部の横断平
面図、第6図は要部の分解斜視図、第7図は要部の分解
斜視図、第8図は施工方法を説明する概略斜視図、第9
図は合成樹脂製スリップ材の一例を示す断面図である。 第10図は本考案の別実施例を示す要部の横断平面図、第
11図は要部の分解斜視図である。 第12図は従来例の説明図である。 1……躯体壁、2……二重壁、4……梁、5……床、9
……ランナー、9a……取付け板部、9b……折曲板部、10
……壁ユニット、11……壁パネル、12……間柱、13……
溝、15……切欠き部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体壁の内側に所定間隔を隔てて二重壁を
    設けた構造であって、躯体壁に連なる梁の底面とこれに
    対向する床に、夫々、横長の取付け板部と該取付け板部
    に対して上下方向に折曲連設された折曲板部とを備えた
    ランナーを取り付け、壁パネルとその裏面に所定ピッチ
    で固着された軽量鉄骨製間柱とを備え且つ前記間柱の上
    下両端に前記ランナーの折曲板部とスライド自在に嵌合
    する横方向の溝を形成してなる壁ユニットを、上下のラ
    ンナーに、前記溝が前記折曲板部と嵌合した状態に取り
    付けて前記二重壁を構成し、上下ランナーのうち、少な
    くとも一方には、その折曲板部に間柱ピッチに対応した
    ピッチで壁ユニット取付け用の切欠き部を形成してある
    ことを特徴とする二重壁の構造。
JP10771689U 1989-09-14 1989-09-14 二重壁の構造 Expired - Lifetime JPH082245Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102223942B1 (ko) * 2020-04-16 2021-03-05 동양디앤에프 주식회사 3d 입체영상 또는 가상현실(vr) 시뮬레이션을 활용한 건축용 벽체 시공방법 및 그 방법에 따라 시공된 건축용 벽체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102223942B1 (ko) * 2020-04-16 2021-03-05 동양디앤에프 주식회사 3d 입체영상 또는 가상현실(vr) 시뮬레이션을 활용한 건축용 벽체 시공방법 및 그 방법에 따라 시공된 건축용 벽체

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