JPH08224838A - 保護部材、及びその製造方法、並びに保護方法 - Google Patents

保護部材、及びその製造方法、並びに保護方法

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JPH08224838A
JPH08224838A JP14901795A JP14901795A JPH08224838A JP H08224838 A JPH08224838 A JP H08224838A JP 14901795 A JP14901795 A JP 14901795A JP 14901795 A JP14901795 A JP 14901795A JP H08224838 A JPH08224838 A JP H08224838A
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Application number
JP14901795A
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English (en)
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Toshio Fujii
敏雄 藤井
Kazuhiro Kato
和広 加藤
Takao Kadokura
孝雄 門倉
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持体aと支持体bとの間に、剥離可能に設
けた含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層からなる中間層
を有する積層シートより成る保護部材に関し、更には支
持体a上に含弗素樹脂層を有するフィルムAと、支持体
b上にホットメルト樹脂層を有するフィルムBとを該含
弗素樹脂層と該ホットメルト樹脂層とが接触するように
して圧着することにより、該保護部材を製造する方法に
関し、また上記保護部材から支持体bを剥離し、被保護
部材上にホットメルト樹脂層の露出面を重ね合わせた
後、支持体a側を加熱し、該ホットメルト樹脂層を被保
護部材に接着させた後、該支持体aを剥離することを特
徴とする被保護部材の保護方法に関する。 【効果】 本発明によれば、被記録材上に形成された画
像を保護し、密着性及び耐汚染性が良好な保護部材を、
工業的に安定かつ容易に製造でき、また、各種被覆鋼板
や樹脂成形品の保護フィルムとして、汚れ付着防止や付
着した後の拭き取りの容易さ、耐久性、鮮明性等を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種被覆鋼板、樹脂成
形品等の表面、紙やフィルム上に形成された画像等を保
護し、その耐久性、耐候性を高めると共に、表面光沢を
与えたり、汚れを付着しにくくする表面保護用部材、及
びその製造方法、並びに該部材を用いた表面保護方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板やアルミニウム板のような金属板の
表面を合成樹脂で被覆することによって得られた被覆金
属板については、被覆面自体を更に保護して、被覆面の
変色、退色防止や汚れの付着を抑制したり、一旦付着し
た汚れが簡単に拭き取れるような性能、更には耐水性や
鮮明性の向上の要望がある。また鋼板に限らず、各種樹
脂成形品についても同様の表面保護の要望がある。
【0003】一方、最近のカラー画像形成技術の進歩に
より、インクジェット、電子写真、カラープルーフ、熱
転写等の各種の記録方式によるカラーハードコピー記録
装置を使用して、いろいろな材料の画像支持体上に高画
質のフルカラー記録を行うことができるようになってき
た。しかしながら、これらの画像は定着性や安定性に難
点があり、薬品や水との接触で画像がにじんだり、他の
物と擦れたりすると画像が剥がれたり汚れたりする場合
が多い。
【0004】例えば、主に水性記録剤を使用するインク
ジェット記録方式などによって形成された記録画像に於
いては、記録画像の耐水性、耐溶剤性、耐摩耗性などが
必ずしも充分ではない。また記録剤に用いられる染料や
顔料の多くは、屋外に長時間曝されたとき等の耐光性に
劣り、画像の変色、退色や消色を起こしやすいという問
題がある。
【0005】また、筆記用具やほこり、タバコの煙等に
よる外的汚染にも無防備であり、これらの記録方式に用
いられる紙などの被記録材もまた長期間の屋外露光で黄
変したり、耐水性、耐汚染性の低いものが多い。さら
に、紙などの多孔質の被記録材の場合には被記録材表面
に艶が無いから、インクジェット記録方法等によって鮮
明に記録された画像でも、銀塩カラー写真やアート紙を
用いたオフセット印刷物に比べると目視した場合の画像
の鮮明性が不足するという欠点があり、この欠点を解消
する為に画像上に熱可塑性のフィルムを全面に熱的に貼
りつけるラミネート法が従来行われていたが、シワなく
ラミネートするためには、厚いフィルムが用いられる事
が多く、ラミネート後の画像支持体の手触りや印象が損
なわれ、必ずしも満足できるものではなかった。
【0006】また、弗素系樹脂を含む液を塗布して保護
膜を形成後にプラスチックフィルムを圧着せしめる方法
も提案されているが(特開平2−95883号公報)、
操作が繁雑である。この改善策として、ポリエステル樹
脂、天然ワックス、アクリル樹脂等の保護層をフィルム
上に剥離可能に設け、これを熱的に転写する方法が提案
され(例えば、特開昭60−23096号公報、特開昭
60−189486号公報、特開昭61−230973
号公報等)、簡便に画像の安定性を向上することができ
たが、耐候性や耐汚染性について必ずしも満足できるも
のと成っていない。
【0007】画像の安定性とは、単に保護されるべき画
像自体の保護安定性だけではなく、保護層を含めた全体
の安定性を言うものであり、従来の技術では保護層自体
の耐汚染性が不十分で外的汚染に対する耐汚染性が充分
とは言えず、また、耐候性についても保護層自体の劣化
等により画像の美観を損なってしまうので、耐候性が十
分であるとは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、画像保護
部材として、溶剤可溶性の含弗素樹脂又はこれを硬化剤
で硬化させたものとホットメルト樹脂とを含有する熱転
写性保護層を剥離性薄葉状基体上に形成した安定性の良
い画像を与える画像保護部材を用い、被記録材上に熱、
圧力を加えて接着せしめた後に、基体を剥離する方法を
提案した(特願平5−310561号)。この三層構造
の保護部材は、基体上に溶剤可溶性の含弗素樹脂液を塗
布、乾燥し、更にその上にホットメルト樹脂液を塗布、
乾燥することによって製造されている。
【0009】しかしながら、この方法によって保護部材
を製造する場合、ホットメルト樹脂液を塗布する含弗素
樹脂の乾燥状態により保護部材としての性能を十分発揮
できないことがある。特に二液硬化型弗素樹脂組成物の
塗布液を使用する場合、硬化が進み過ぎていると、含弗
素樹脂層とホットメルト樹脂層との接着性が不十分とな
り、逆に、硬化が不十分であると、弗素樹脂成分がホッ
トメルト樹脂層に溶出して該ホットメルト樹脂層が硬化
してしまい、被保護部材と熱圧着した際の被保護部材と
の接着性が低下するという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、安定に
良好な性能を有し、且つ上記のような問題を解決した保
護部材の提供、及び、その製造方法、並びに該保護部材
を用いた保護方法を提供しようとするものである。すな
わち本発明の要旨は、支持体aと支持体bとの間に、剥
離可能に設けた含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層から
なる中間層を有する積層シートより成る保護部材に関
し、更には支持体a上に含弗素樹脂層を有するフィルム
Aと、支持体b上にホットメルト樹脂層を有するフィル
ムBとを、該含弗素樹脂層と該ホットメルト樹脂層とが
接触するようにして圧着することにより、該保護部材を
製造する方法に関し、また上記保護部材から支持体bを
剥離し、被保護部材上にホットメルト樹脂層の露出面を
重ね合わせた後、支持体a側を加熱し、該ホットメルト
樹脂層を被保護部材に接着させた後、該支持体aを剥離
することを特徴とする被保護部材の保護方法に関するも
のである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。支持体a
及び支持体bとしては、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン、ポリイ
ミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリフルオロエ
チレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム基材
や、紙、布、金属箔等が挙げられ、好ましくは、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)が挙げられる。さらに
必要に応じてこれら基材同志を貼りあわせたものを用い
ることができ、必要に応じ、基材の一面に耐熱層を設け
たものであっても良い。
【0012】本発明に使用される支持体としては、その
表面にシリコン樹脂等の各種の剥離性能を有する剥離処
理剤を塗工するなどの表面処理をしたものを用いるのが
好ましい。また、支持体上に含弗素樹脂層又はホットメ
ルト樹脂層を設ける工程では一般に有機溶剤が使用され
るので、耐溶剤性に優れたものないしは耐溶剤性に優れ
た表面処理のなされたものを使用することが望ましい。
【0013】かかる支持体の厚みは通常、5μm〜1m
m、好ましくは10〜150μmであり、これは取扱の
容易さや加熱時の熱の伝わりやすさ等を考慮して選ばれ
る。なお、本発明では、支持体と含弗素樹脂層の剥離強
度が、他の支持体とホットメルト樹脂層との剥離強度よ
り大きい方が好ましく、6g/10mm幅以上の差があ
るのが更に好ましい。なお、本発明における剥離強度と
は、後記したJISZ−0237に基づく180°ピー
ル状剥離試験により求めた値を示す。また、含弗素樹脂
層を設ける支持体は、設ける方の表面の濡れ張力(JI
SK−6768)が30dyn/cm以上であるのが好
ましい。
【0014】本発明に使用される含弗素樹脂としては、
溶剤可溶性含弗素樹脂が好ましく、その具体例として
は、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、
ジフルオロエチレン、モノフルオロエチレン、ヘキサフ
ルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、ジク
ロロジフルオロエチレンの様な弗素を含有するオレフィ
ン類(フルオロオレフィン類)と酢酸ビニルエステル、
酪酸ビニルエステル、ステアリン酸ビニルエステルなど
のビニルエステル類との共重合体、フルオロオレフィン
類とメチルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートな
どの(メタ)アクリル酸エステル類との共重合体、フル
オロオレフィン類とエチルビニルエーテル、プロピルビ
ニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、ヘキシルビ
ニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、クロロ
エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ヒ
ドロキシカルボニルエチルビニルエーテルなどのビニル
エーテル類との共重合体等のフルオロオレフィン類を骨
格の構成成分として有する樹脂を挙げることができる。
【0015】これらの他に、例えばアクリル酸フルオロ
エチルエステルなどの弗素を含有するアルコールのアク
リル酸エステルの(共)重合体、例えばp−フルオロフ
ェニルエチレンなどの芳香環に弗素を含有するスチレン
の(共)重合体等の側鎖に弗素を含有する溶剤可溶性の
含弗素樹脂も本発明の目的に使用できる。
【0016】また上述のビニルエステル類との共重合体
をケン化したり、あるいは上述のフルオロオレフィン類
と他のモノマーとの共重合の際に、ヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート、グリセリンのモノアクリレート等の水酸基を
含有するアクリル酸エステル類のモノマー、ヒドロキシ
エチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエー
テル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシヘ
キシルビニルエーテル等の水酸基を含有するビニルエー
テル類のモノマーなどを更に共重合させることによって
水酸基を導入した溶剤可溶性含弗素樹脂も挙げることが
できる。
【0017】これら水酸基を含有するフッ素含有樹脂の
例としては例えば次の一般式(1)の様な、フルオロオ
レフィンとビニルエーテルが交互共重合した様な単位を
分子中に有するものや、一般式(2)の様なフルオロオ
レフィンと、アクリルエステル、ビニルエステルが共重
合した様な単位を分子中に有するものをあげることがで
きる。
【0018】
【化1】 (式中Xは、それぞれフッ素原子、塩素原子、トリフル
オロメチル基のいずれかを表し、Yは、それぞれアルコ
キシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒドロキシカルボニ
ルアルコキシ基を表す。)
【0019】
【化2】 (式中Aは、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチ
ル基のいずれかを表し、Bは、ヒドロキシカルボニル
基、またはヒドロキシアルコキシカルボニル基のいずれ
かを表し、Dは、アシルオキシ基、またはホルミルオキ
シ基を表す。)
【0020】本発明に使用される含弗素樹脂としては、
フルオロオレフィン類を骨格の構成成分として有する樹
脂の方が好ましい。この含弗素樹脂としては、フルオロ
オレフィン類が含弗素樹脂全体に占める割合が、組成比
率として1モル%以上、90モル%以下が好ましく、更
に好ましくは2モル%以上、70モル%以下である。ま
た、フッ素のフッ素樹脂全体に占める含有量としては、
0.5%以上、70%以下であり、好ましくは1%以
上、50%以下である。
【0021】尚、溶剤可溶性含弗素樹脂の「溶剤可溶
性」とは、汎用の有機溶剤、例えば、トルエン、キシレ
ン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロ
ピルアルコール、シクロヘキサノン等に対し、20℃で
2重量%以上の溶解度を示すものである。好ましくは1
0重量%以上、特に20重量%以上の溶解度を示すもの
が用いられる。
【0022】上記溶剤可溶性含弗素樹脂の具体例として
は、例えば、ルミフロン、フロロトップ(商品名、旭硝
子株式会社製品)、ザフロン(商品名、東亜合成化学工
業株式会社製品)、セフラルコート、ハイラー(商品
名、セントラル硝子株式会社製品)、Vフロン(商品
名、大日本塗料株式会社製品)、アレスフロン(商品
名、関西ペイント株式会社製品)、デュフロンK(商品
名、日本ペイント株式会社製品)、フローレン(商品
名、日本合成ゴム株式会社製品)等の商品が市販されて
おり、これらを用いることができる。
【0023】これらの含弗素樹脂としては、自己硬化性
を有するものや、硬化剤等を用いて硬化させる「硬化
型」のものを使用するのが好ましい。特に、含弗素樹脂
としては溶剤可溶性でかつ水酸基と弗素を含む樹脂を使
用することが好ましく、この場合には硬化剤を併用する
のが一般的である。硬化剤としては、イソシアネート
類、メラミン類を挙げることができるが、よりおだやか
な条件下での硬化が可能なイソシアネート類が好まし
い。
【0024】イソシアネート類としては、脂肪族ジイソ
シアネート類あるいは脂環族ジイソシアネート類等のポ
リイソシアネート(多官能、即ち複数のイソシアネート
基を有するイソシアネート)が、長期露光下での黄変が
少なく、また柔らかい架橋体を形成できるので好まし
く、特にヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシア
ネート、イソプロピリデンビス(4ーシクロヘキシルイ
ソシアネート)類が好ましい。中では、ヘキサメチレン
ジイソシアネートが最も一般的である。
【0025】これらジイソシアネート類には、種々の変
性されたものが知られており、例えばビュレット変性、
イソシアヌレート変性、ウレタン変性等がある。特にポ
リオールとポリイソシアネートを反応させた、多官能の
末端イソシアネート基を有するウレタン変性ポリイソシ
アネートは、ポリオールを選択することで、種々の物
性、例えば柔らかさや伸び性を硬化させた樹脂に与える
ことができるので好ましい。
【0026】ポリオールの代表的なものとしては、プロ
パンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ポ
リビニルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル、ヒドロキシエチルアジペート、ポリラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオールなどの多価アルコールを
あげることができる。これらポリオールの中では、一般
に、より直鎖の長い物が柔らかさの付与に適しているこ
とが知られている。
【0027】硬化剤としてイソシアネート類を使用する
場合の使用量比は、含弗素樹脂中の水酸基が硬化剤のイ
ソシアネート化合物のNCO基1モル当たり、0.8〜
2.0モルとなる量が適当である。より好ましくは0.
9〜1.2モルである。含フッ素樹脂中の水酸基の量
は、水酸基価が5〜150mgKOH/g樹脂の範囲で
あることが好ましく、さらに好ましくは10〜70mg
KOH/g樹脂の範囲である。水酸基の数が少ないと充
分な硬化が得られない。多すぎると、硬化に依って堅く
なり過ぎたり、そもそも有機溶剤に対する溶解度が得ら
れなかったりする。
【0028】水酸基とイソシアネートの反応は、触媒の
添加により促進することができる。触媒としてはジブチ
ルチンラウレートのようなスズ系化合物やトリエチレン
ジアミンのようなアミン化合物が用いられ、その添加量
は、数10〜数100ppm程度であり、含弗素樹脂層
を形成する際の樹脂の塗布可能時間や硬化速度から決め
られる。
【0029】ホットメルト樹脂層は、被保護部材と含弗
素樹脂層との熱による接着のために用いられるもので、
このために用いられるホットメルト樹脂としては、軟化
点が160〜350℃の範囲であるものが好ましく、エ
チルセルロース、酢酸ビニル樹脂及びその誘導体、ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、ポリスチレン及びその共重合体、ポリイソブチレ
ン、炭化水素樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0030】被保護部材が多孔質の場合には、加熱接着
時に被記録材中に溶融浸透するような溶融粘度の低い樹
脂を選択するのが好ましい。また加熱接着時の熱を有効
に利用するために、ガラス転移温度(Tg)の低いもの
が有利であり、好ましくは70℃以下である。本発明の
保護部材は、例えば、支持体a上に含弗素樹脂層を有す
るフィルムAと、支持体b上にホットメルト樹脂層を有
するフィルムBをそれぞれ製造し、これらの該含弗素樹
脂層と該ホットメルト樹脂層とを接触させて圧着するこ
とにより得られる。
【0031】支持体a上に含弗素樹脂層を有するフィル
ムAは、前に例示した支持体上に、前記含弗素樹脂を前
記有機溶媒に溶解して調製した樹脂濃度が10〜50重
量%、好ましくは20〜40重量%の塗布液をバーコー
ト、ブレードコート、ダイコート、リバースロールコー
ト、グラビアロールコート等により塗布し、塗布溶剤を
留去する処理を行うことによって形成される。
【0032】水酸基を有する含弗素樹脂を用い硬化剤を
併用する場合には、含弗素樹脂に硬化剤を配合したもの
を支持体aに塗布し、次いで熱処理等により部分的な硬
化処理を施して含弗素樹脂層を形成するのが好ましい。
含弗素樹脂層を形成するための塗布液は、他の熱硬化性
あるいは熱可塑性の樹脂を含んでいても良く、例えば、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹
脂、アクリルウレタン樹脂等をあげることができる。こ
れら樹脂は、塗布液固形分全体の50%を越えてはなら
ない。また画像の耐光性を向上させる目的から紫外線吸
収剤、酸化防止剤、及び光安定化剤等の添加剤を適宜選
択して含んでいてもよく、さらに必要に応じて剥離剤、
無機や有機の微粒子を含んでいてもよい。
【0033】その乾燥膜厚は、2〜50μm、好ましく
は5〜30μmである。薄すぎると十分な性能が発現し
ない。厚すぎると画像の透視性が不十分となったり、可
とう性が損なわれてくる。耐候性を向上させる為に用い
る添加剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤、ベン
ゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、又はベンゾエー
ト系紫外線吸収剤、酸性燐酸エステルの金属類等が挙げ
られる。
【0034】添加剤としては、例えば、ヒンダードアミ
ン系光安定剤として、SanolLS−770、同LS
2626、同LS−765(以上商品名、三共社製
品)、Tinuvin144、同292、同622、同
622LD、同770、同120、同900、Chim
asorb 944FL、同944LD、同199FL
(以上商品名、チバガイギー社製品)、アデカスタブL
A−57、同LA−77、同LA−62、同LA−6
7、同LA−63、同LA−68、同LA−82、同L
A−87(以上商品名、旭電化社製品)、Sumiso
rb TM−061(商品名、住友化学工業社製品)、
Cyasorb UV−3346(商品名、ACC社製
品)、Goodrite UV−3034(商品名、グ
ッドリッチ社製品)等が挙げられる。
【0035】また紫外線吸収剤としては、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤として、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−
ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が、ベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニ
ルサリシレート−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが、ベンゾエー
ト系紫外線吸収剤としては、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートなどが挙げられる。
【0036】また、酸性燐酸エステルの金属塩類として
は、ステアリルアシッドホスフェイト、マグネシウムス
テアリルホスフェイト、アルミニウムステアリルホスフ
ェイト、カルシウムステアリルホスフェイト、ジンクス
テアリルホスフェイト、バリウムステアリルホスフェイ
トなどが挙げられる。中でも、ジンクステアリルホスフ
ェイトが好適である。
【0037】これらの添加剤は、複数併用しても構わな
い。これらの中でも、ヒンダードアミン系光安定剤、特
に、Tinuvin 622、同622LD(コハク酸
ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合
物)、Chimasorb 944FL、同944LD
(ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕)、ベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、特に、2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフェノンが好適である。
【0038】ヒンダードアミン系光安定剤及びベンゾト
リアゾール系又はベンゾフェノン系又はベンゾエート系
紫外線吸収剤を用いる事により、充分な耐候性を付与す
る事が出来るが、更に燐酸エステルの金属塩類などのい
わゆる熱安定剤を用いる事により、より長期にわたって
耐候性を維持させる事が出来る。添加量は、含弗素樹脂
中については0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜
7重量%の範囲が適している。
【0039】上記のようなフィルムAの含弗素樹脂層
は、含弗素樹脂層同志の100g/cm2荷重下、10
0℃、60分加温後の接着面におけるピール状剥離試験
によるブロッキング強度が400g/10mm幅以上で
あるようにするのが好ましい。一方支持体b上にホット
メルト樹脂層を有するフィルムBは、前に例示した支持
体上に、前記ホットメルト樹脂を溶剤に溶解した樹脂濃
度10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%の塗
布液を塗布することによって形成される。溶剤として
は、前記の溶剤を使用することができ、塗布液中には、
前記含弗素樹脂層において挙げたものと同様の添加剤を
含有させてもよい。
【0040】ホットメルト樹脂層の乾燥膜厚は通常、2
〜50μm、好ましくは5〜30μmである。薄すぎる
と十分な接着性が得られない。ホットメルト樹脂層は、
塗布後に乾燥して、溶剤をよく除去しておくことが重要
である。乾燥条件は使用する塗布溶剤の種類等によって
異なるが、通常40〜150℃で30秒〜30分程度乾
燥しておけば良い。ホットメルト樹脂層をよく乾燥して
おくと、含弗素樹脂層の硬化状態を厳密に制御しなくて
も良好な品質の保護部材が得られる。
【0041】また、上記により製造したフィルムBを直
ちに使用せずに保管する場合には、ホットメルト樹脂層
上に好ましくはシリコン樹脂等で剥離処理されたPET
等のプラスチックフィルム等の保護層を設けて、ロール
状に巻いておくのが良い。本発明の保護部材は、上記の
フィルムAの含弗素樹脂層側と、フィルムBのホットメ
ルト樹脂層側とを対向させて重ね合わせ、圧着すること
により得られる。ホットメルト樹脂層上に保護層がある
場合には、その保護層を剥離してから重ね合わせる。
【0042】圧着は、フィルムAとフィルムBとを、そ
れぞれ塗布樹脂層側を重ね合わせ、例えば、油圧プレス
や加圧ロールを通すことによって行う。水酸基を有する
含弗素樹脂を用い硬化剤を併用する場合には、含弗素樹
脂が半硬化状態のときにホットメルト樹脂層を圧着すれ
ば、それらの接着性が向上するので好ましい。なお、本
発明において、「半硬化状態」とは、支持体a上に形成
した含弗素樹脂の表面を指で強く押したときに、該表面
に指紋が残る状態、或いは2枚のフィルムAを含弗素樹
脂層側を対向させて重ね、室温にて荷重(50〜100
g/cm2程度)をかけたときにブロッキングを生じる状
態、或いは含弗素樹脂層の形成に用いた含弗素樹脂溶液
を構成する溶媒をガーゼにしみ込ませ、このガーゼで、
指先を用いて含弗素樹脂層を1〜5回、好ましくは1〜
3回軽くこすったときに該樹脂層の表面が溶けだしてい
るのが目視で分かる状態を意味する。
【0043】該含弗素樹脂層に防汚染性、耐溶剤性、耐
熱性を付与するために、硬化性弗素樹脂を用いたフィル
ムA及びフィルムBを圧着後、例えば室温〜100℃
で、好ましくは室温〜50℃で15分〜2週間程度エー
ジング処理をして含弗素樹脂層を完全に硬化させるのが
よい。以上のような本発明の保護部材は、含弗素樹脂層
とホットメルト樹脂層が、碁盤目剥離試験による含弗素
樹脂層とホットメルト樹脂層間での接着強度(層間剥離
していない碁盤目の個数/粘着テープを貼付した部分の
碁盤目の個数×100(%))が100%であるのが好
ましい。また、含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層が、
ピール状剥離試験による含弗素樹脂層とホットメルト樹
脂層間の接着強度の値が100g/10mm幅以上であ
るのも好ましい。
【0044】本発明の保護部材を用いて被保護部材上に
保護層を設ける手段としては、一般にラミネーターと称
される装置を用い、上記保護部材から支持体bを剥離し
て、ホットメルト樹脂層を露出させ、ついて被保護部材
の被保護面上に該ホットメルト樹脂層の露出面を接する
ように重ねた後、この保護部材と被保護部材を同時に、
ラミネーター等のロールの間を圧力を加えながら通過さ
せ、ロールの熱と圧力によってホットメルト樹脂層を被
保護部材上に貼着させる(該装置のロールは保護部材側
から加熱するしくみ)等により、支持体a側から加熱
し、該ホットメルト樹脂層を被保護部材に接着させた
後、該支持体aを剥離する方法が一般的である。この
他、上記の如く重ね合わせた後に、保護部材の背面から
アイロンや平面型のヒーターを用いて加熱、加圧を行う
方法もある。この時の加熱温度は、50℃〜250℃、
好ましくは80℃〜200℃で行うのが良い。
【0045】被保護部材としては、ホットメルト樹脂層
との接着性があるものであれば、特に制限はなく、例え
ば鋼板やアルミニウム板のような金属板、樹脂成形品、
紙、ベニア板等に適用し得る。かかる被保護部材の表面
を本発明の保護部材で保護することにより、被保護部材
の耐久性、防汚性、汚れの拭き取り性、鮮明性等の向上
ができる。被保護部材が印刷物である場合に、本発明の
保護部材は特に有用である。
【0046】本発明の保護部材を用いて保護されたホッ
トメルト樹脂層と被記録材との接着強度が、ピール状剥
離試験で50g/10mm幅以上であるのが良い。ま
た、本発明の保護部材は、各種画像の保護にも優れてい
る。この保護される画像の種類は特に限定されないが、
特に水溶性の記録液が使用されるインクジェット記録に
よって得られた画像の保護には効果的である。その他、
電子写真記録方式、熱転写記録方式、銀塩カラー写真等
も挙げられる。これらの記録方式に応じた被記録材が選
択され、これらを本発明の保護部材で保護することがで
きる。
【0047】
【実施例】次に本発明を実施例をもってさらに具体的に
説明する。尚、文中の部または%は、特に断わりの無い
限り重量基準である。 実施例1 (1)フィルムBの製造 シリコン樹脂処理した剥離面を有する厚さ25μmのポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、ホ
ットメルト樹脂としてポリエステル樹脂(商品名ポリエ
スターLP−044、日本合成化学工業株式会社製品)
のトルエン−メチルエチルケトン(4:1)混合溶液を
乾燥厚み25μmになるように塗布し、100℃で3分
間乾燥してフィルムBを得た。
【0048】(2)フィルムAの製造 上記(1)で使用したPETフィルム上に、テトラフル
オロエチレンとビニルエステルを主とする共重合体であ
る溶剤可溶性で水酸基と弗素を含む樹脂(商品名フロロ
トップFT−1050、旭硝子株式会社製品、固形分濃
度50%品、樹脂中のフッ素含有量12%、水酸基価2
9.4mgKOH/g樹脂)100部と、イソシアヌレ
ート変性ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤(商
品名コロネートHX、日本ポリウレタン社製品、固形分
濃度50%品、NCO含量10.5%)12.5部と、
ポリオール変性ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化
剤(商品名デュラネートE405−80T、旭化成工業
株式会社製品、固形分濃度50%品、NCO含量4.3
%)30部と希釈溶媒メチルエチルケトン(MEK)と
から成る樹脂液を乾燥厚みが20μmになるように塗布
し、後記表−1の〜の条件でそれぞれ乾燥してフィ
ルムAを得た。このようにして製造されたフィルムAの
含弗素樹脂層はいずれもブロッキング性を有し、半硬化
の状態であった。
【0049】(3)保護部材の作製 上記(2)で調製したフィルムの含弗素樹脂層を乾燥し
た直後、表−1の条件で該含弗素樹脂層側に、上記
(1)で調製したフィルムBのホットメルト樹脂層側を
積層し、加圧ロールにて圧着(0.4kg/cm2
後、40℃で24時間処理することにより保護部材を得
た。
【0050】比較例1 実施例1において、フィルムAの含弗素樹脂層の乾燥条
件を160℃、3分間として、含弗素樹脂層を完全に硬
化させた以外は同様に保護部材を作製した。 実施例2 実施例1の(2)で使用した希釈溶媒のメチルエチルケ
トンの代わりにトルエンを使用し、含弗素樹脂層の乾燥
条件を表−2の〜に示す条件とする以外は、実施例
1と同一操作を行うことにより保護部材を得た。 比較例2 実施例2において、フィルムAの含弗素樹脂層の乾燥条
件を160℃、3分間として、含弗素樹脂層を完全に硬
化させた以外は同様に保護部材を作製した。上記の保護
部材についてHM密着性及びブロッキング性を評価した
結果を表−2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】(a)HM密着性(含弗素樹脂層とホット
メルト樹脂層との密着性)試験法 フィルムAをフィルムBと貼り合わせ、加圧ロールにて
圧着(0.4kg/cm2)後、40℃で24時間加熱
処理した。得られた保護部材の支持体bを剥離した後、
約150℃に加熱されたロールを有するラミネーターを
用いて、下記により調製した被記録材と貼り合わせた
後、支持体aを含弗素樹脂層より剥離した。
【0054】得られた被記録材上の含弗素樹脂層及びホ
ットメルト樹脂層から成る保護層に、該保護層の含弗素
樹脂層からホットメルト樹脂層表面に達する深さで、碁
盤目状(2cm×2cm角のマスを9個形成にカッター
で切り込みを入れ、その上に粘着テープ(商品名ネオク
ラフトテープ、リンテック株式会社製品)を指で軽くお
して貼付し、1m/secの速度にて粘着テープを剥離
した時に、含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層での層間
剥離の有無及び状態を見た。
【0055】○=9個のマスの全てにおいて含弗素樹脂
層とホットメルト樹脂層とが剥離していない。 ×=9個のマスのいずれかにおいて含弗素樹脂層とホッ
トメルト樹脂層とが剥離している。(2cm×2cm角
のマスの一部でも剥離していれば×と判定する。)
【0056】[被記録材の調製]水80部、ポリビニル
アルコール(商品名ゴーセノールGL−05、日本合成
株式会社製品)10部、粉状シリカ(商品名ニップシー
ルE200A、日本シリカ社製品)10部を混合し、ホ
モミキサーで分散して塗工液を調製した。厚さ100μ
mの軟質ポリ塩化ビニルシートを基体として、これにア
ンカー層として塩酢ビ樹脂(商品名VYNC、ユニオン
・カーバイド社製品)を乾燥厚み3μmになるように塗
工後、バーコーターを用いて上記塗工液を乾燥厚みが2
0μmになるように塗工して、被記録材を調製した。
【0057】(b)ブロッキング性試験法 2枚のフィルムAを、一部に非ブロッキング材を設置し
ておき、その含弗素樹脂層面同士を重ね、100g/c
2の荷重をかけた状態で100℃、60分間加温した
後、含弗素樹脂層間の接着度合いを見た。
【0058】<接着度合い判定法>上記処理後、非ブロ
ッキング材設置部を有し、接着部が幅10mm、長さ1
00mmにサンプルを切り出し、引っ張り試験機を用
い、300mm/分の一定速度で180゜ピール状に剥
離し、ブロッキング強度を測定した(単位:g/10m
m巾)。
【0059】実施例3 (1)保護用部材の調製 実施例1で乾燥条件が、比較例1、実施例2で乾燥条
件が、及び比較例2で得られた保護部材の支持体bを
剥離したもの並びに実施例1でフィルムAの含弗素樹脂
層を塗布、80℃、3分の条件で乾燥して、半硬化状態
のものに、ポリエステル樹脂(商品名バイロン#20
0、東洋紡株式会社製品)の溶液を乾燥厚み10μmに
なるように塗布、乾燥して製造したもの(比較例3)を
それぞれ用いた。
【0060】(2)被記録材の調製 水80部、ポリビニルアルコール(商品名ゴーセノール
GL−05、日本合成株式会社製品)10部、粉状シリ
カ(商品名ニップシールE200A、日本シリカ社製
品)10部を混合し、ホモミキサーで分散して塗工液を
調製した。厚さ100μmの軟質ポリ塩化ビニルシート
を基体として、これにアンカー層として塩酢ビ樹脂(商
品名VYNC、ユニオン・カーバイド社製品)を乾燥厚
み3μmになるように塗工後、バーコータを用いて上記
塗工液を乾燥厚みが20μmになるように塗工して、被
記録材を調製した。上記で調製した被記録材に、インク
ジェットプリンター(商品名IO−735、シャープ株
式会社製品)を用いてカラー画像を形成した。
【0061】(3)保護画像の調製 上記の記録画像上に上記(1)で調製した保護用部材を
重ね、ラミネーター(商品名LPE850PRO、フジ
プラ株式会社製品)を用いて、温度140℃、速度2m
/分で熱圧着処理し、その後フィルムAの支持体である
PETフィルムを剥がし、保護された記録画像を得た。
【0062】(4)接着性評価試験 上記で得られた保護された記録画像の被記録材を、被記
録材の基体である軟質塩化ビニルシート界面にて被記録
材側を一部剥離しておき、それを幅10mm、長さ20
0mmの大きさのサンプルに切り出す。このサンプルの
一部剥離した部分の画像保護部材側と被記録材側とをそ
れぞれ引っ張り試験機を用いて300mm/分の一定速
度で引っ張って、180゜ピール状に剥離し、剥離強度
を得た。同時に剥離部位を目視で調べた(表−3)。
【0063】
【表3】
【0064】実施例4 実施例1で乾燥条件をとして得られた保護部材を用
い、一方、被保護部材として、ポリエステル系の塗料で
白色に塗装された厚さ0.3mmの亜鉛メッキ鋼板を用
い、その上に支持体bのPETフィルムを予め剥離した
上記保護部材を重ねて、ラミネーター(商品名LPE8
50PRO、フジプラ株式会社製品)を用いて、温度1
40℃、速度2m/分で熱圧着処理し、その後フィルム
Aの支持体であるPETフィルムを剥がし、保護された
塗装鋼板を得た。得られた鋼板は、表面が含弗素樹脂層
で覆われており、汚れが付着しにくく、かつ付着しても
容易に拭き取れ、又表面の光沢も良好であった。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、各種の方法で被記録材
上に形成された画像を保護し、密着性及び耐汚染性が良
好な保護部材を、工業的に安定かつ容易に製造でき、ま
た、各種被覆鋼板や樹脂成形品の保護フィルムとして、
汚れ付着防止や付着した後の拭き取りの容易さ、耐久
性、鮮明性等を向上させることができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体aと支持体bとの間に、剥離可能
    に設けた含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層からなる中
    間層を有する積層シートより成る保護部材。
  2. 【請求項2】 含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層が、
    碁盤目剥離試験による含弗素樹脂層とホットメルト樹脂
    層間での接着強度(層間剥離していない碁盤目の個数/
    粘着テープを貼付した部分の碁盤目の個数×100
    (%))が100%である請求項1記載の保護部材。
  3. 【請求項3】 含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層が、
    ピール状剥離試験による含弗素樹脂層とホットメルト樹
    脂層間の接着強度の値が100g/10mm幅以上であ
    る請求項1記載の保護部材。
  4. 【請求項4】 支持体a上に含弗素樹脂層を有するフィ
    ルムAと、支持体b上にホットメルト樹脂層を有するフ
    ィルムBとを該含弗素樹脂層と該ホットメルト樹脂層と
    が接触するようにして圧着することにより、支持体a及
    び支持体b間に含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層から
    なる中間層を有する保護部材を製造することを特徴とす
    る保護部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 フィルムAの含弗素樹脂層が、完全には
    硬化していない状態である請求項4記載の保護部材の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 フィルムBのホットメルト樹脂層が、乾
    燥処理されたものである請求項4又は5に記載の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 フィルムAの含弗素樹脂層が、含弗素樹
    脂層同志の100g/cm2荷重下、100℃、60分
    加温後の接着面におけるピール状剥離試験によるブロッ
    キング強度が400g/10mm幅以上である請求項4
    ないし6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 圧着後に、含弗素樹脂層の硬化処理を行
    なう請求項4ないし7に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 2枚の支持体間に、少なくとも隣接して
    圧着された含弗素樹脂層とホットメルト樹脂層を有する
    積層体からなる保護層を有する保護部材から該ホットメ
    ルト樹脂層に近接する支持体bを剥離し、被保護部材上
    にホットメルト樹脂層の露出面を重ね合わせた後、該含
    弗素樹脂層に近接する支持体a側から加熱し、ホットメ
    ルト樹脂層を被保護部材に接着させた後、支持体aを剥
    離することを特徴とする被保護部材の保護方法。
  10. 【請求項10】 被保護部材が、表面に画像が形成され
    た被記録材である請求項9記載の保護方法。
  11. 【請求項11】 ホットメルト樹脂層と被記録材との接
    着強度が、ピール状剥離試験で50g/10mm幅以上
    である請求項9又は10に記載の保護方法。
  12. 【請求項12】 保護部材が、請求項4ないし7の方法
    で製造されたものである請求項9ないし11に記載の保
    護方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004101256A1 (ja) * 2003-05-14 2006-07-13 三菱樹脂株式会社 フッ素系積層フィルム及びその製造方法
CN117855669A (zh) * 2023-12-26 2024-04-09 惠州市冠宝新材料有限公司 电脑电池用高降噪型pet复合材料及其制备方法

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