JPH08225341A - シーリングガラス材料およびそれを用いた複合物 - Google Patents

シーリングガラス材料およびそれを用いた複合物

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JPH08225341A
JPH08225341A JP7197603A JP19760395A JPH08225341A JP H08225341 A JPH08225341 A JP H08225341A JP 7197603 A JP7197603 A JP 7197603A JP 19760395 A JP19760395 A JP 19760395A JP H08225341 A JPH08225341 A JP H08225341A
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glass material
sealing
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mill
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーリングフリットガラス材料において、よ
り強度が高く、より迅速なシールを可能ならしめる。 【解決手段】 熱的に結晶化しうるPbO-ZnO-B2O3シーリ
ングガラスフリットと、アルミナ、ジルコン、および二
酸化マンガンから成るグループより選択された、融着シ
ールの機械的強度をすくなくとも55.2 MPaまで増加させ
るのに十分な量であるが約5%を超えない量のミル添加物
とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング工程で
結晶化するPb0-ZnO-B 2 O 3 シーリングガラスフリット
の結晶化速度を速めたり、シール強度を向上させるミル
添加物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複合体(composite article) を作るため
に、それを構成する部材を溶融されたガラスシールで結
合することは、成熟した技法である。とりわけ、ガラス
の部材同士、あるいはガラス部材を金属、合金、セラミ
ックスなどと結合するための特別なシーリングガラスが
これまでに開発されてきた。
【0003】溶融タイプのシールにおいては、表面を濡
らし粘着性の密封した結合を形成するために十分なだけ
軟化するまで加熱されなければならない。多くの目的の
ために、シーリング温度は可能な限り低く保つことが望
ましい。このことは熱に敏感な部材やコーティングが一
般に用いられている電気あるいは電子装置には特にあて
はまる。
【0004】そのために、ガラスを低温シーリングガラ
スとして使用できるようにするために、かなりの注意が
払われてきた。例えば、430ー500℃の範囲の軟化
点と0ー300℃の温度にわたって70-90 x 10-7/℃の
範囲の線熱膨張係数を有する安定なシーリングガラス
が、米国特許第2,642,633 号(Dalton)に開示されてい
る。
【0005】多くのシーリングやコーティングの目的
で、ガラスはガラスフリットと呼ばれる粉末状で利用さ
れる。そのような用途の一つには、陰極線管のファンネ
ル部材とパネル部材間のシーリングの形成がある。シー
リングガラスフリットは、通常、アミルアセテートなど
の有機溶剤と混合され、流動性を有する、あるいは押し
出し可能であるペーストを形成する。そして、この混合
物は、例えば、ファンネルまたはパネルの円形の枠の外
周などの、シーリング表面に施される。ミル添加物をガ
ラスフリットに加えることも知られており、その第一の
理由は、シール中の極限熱膨張係数の改良および/また
は制御である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】工業的なフリットシー
リング工程は、金属化、真空排出、または焼きなましな
どのための二次的(シール後)熱処理を含んでいる。こ
の二次的熱処理工程はシーリング工程より低い温度で行
われる。しかし、その温度は、フリットシールの粘性変
形をおこすのに十分な高温であることもあり得る。この
ことは、シールされた複合体のゆがみや構成部分の不整
合を引き起こす。
【0007】この問題の解決策として、フリットの形態
で現場(in situ) で熱的に結晶化した鉛/亜鉛/ホウ酸
ガラスが開発された。これらのフリットは、シーリング
工程の初期段階におけるある期間には比較的ガラス質で
あり続ける。このことにより、このガラスは結晶化に先
だって軟化(流動化)してシーリング表面を濡らすこと
ができる。その後、シーリングする表面が完全にガラス
で濡らされた状態で、ガラス状のフリットは完全に結晶
化し、堅固な、変形に耐性のある融着シールとなる。こ
のシールは、続いておこる、例えば真空での燃焼(vacu
um bakeout)などの熱処理に、ゆがむこと無しに耐える
ことができる。これらの熱的に結晶化しうる鉛/亜鉛/
ホウ酸シーリングガラスは、電子産業において幅広い用
途で用いられている。それらは、陰極線管のパネル部材
とファンネル部材を互いにシールする際にとりわけ有用
である。しかしながら、生成されたシールとシーリング
工程との両方について、改良のための継続的な研究がな
されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱的に結晶化
しうるPbO-ZnO-B 2 O 3 シーリングガラスフリットと、
アルミナ、ジルコン、二酸化マンガンから成るグループ
より選択されたミル添加物とから成るシーリングガラス
材料であって、該ミル添加物の量が、融着シールの機械
的強度を少なくとも55.2 MPaに増加させるのに十分であ
るがシーリングガラス材料の約5重量パーセントを越え
ないことを特徴とするシーリングガラス材料である。
【0009】また本発明は、アルミナ、ジルコン、およ
び二酸化マンガンから成るグループより選択されたミル
添加物と熱的に結晶化しうるPbO-ZnO-B 2 O 3 シーリン
グガラスフリットとから成るシーリングガラス材料であ
って、融着シールの機械的強度を少なくとも55.2 MPaに
増加させるのに十分な量であるがシーリングガラス材料
の5重量パーセントを越えない量で前記ミル添加物が含
まれるシーリングガラス材料を溶融させかつ熱的に結晶
化したものである融着シールによって少なくとも二つの
構成部分を結合させて成る複合物である。
【0010】本発明は熱的に結晶化しうるPbO-ZnO-B 2
O 3 シーリングガラスフリットを改良する方法について
進められている研究からなされたものである。このよう
なフリットはガラス部品やセラミックス部品の低温(4
00ー500℃)でのシールに広く用いられている。特
に興味がもたれる用途の一つは、陰極線管のパネル(ウ
インドウ)部材とファンネル部材とを互いにシールする
ことである。
【0011】PbO-ZnO-B 2 O 3 シーリングガラスフリッ
トは、例えば69-82 重量%のPbO 、-16 重量%のZnO 、
および6-12重量%のB 2 O 3 から実質的に構成しうる。
さらに約5 % までの少量で、 SiO2 、BaO 、および Al
2 O 3 などの他の酸化物が存在してもよい。
【0012】図1には、参照番号10で示された、本発
明に従って生産された陰極線管半加工品が図示されてい
る。陰極線管半加工品10は、パネル部材12、ファン
ネル部材14、およびネック部材16より成る。パネル
部材12とファンネル部材14は、本発明に従って、熱
的に結晶化されたPbO-ZnO-B 2 O 3 シーリングガラスよ
り成る堅固な融着シール18によって結合されている。
【0013】現在、2種類の鉛/亜鉛/ホウ酸シーリン
グガラスフリットが、コーニング社(Corning Incorpor
ated, corning, New York )よりコードナンバー7580、
7590として商業的に入手可能である。コードナンバー75
80はガラス質のシーリングガラスフリットで、酸化物ベ
ースのおよその重量%で、表1に示された組成をもつも
のである。
【0014】
【表1】
【0015】コードナンバー7590は、コードナンバー75
80中にミル添加物として約1%のジルコンを含んでいるも
のである。ミル添加物のジルコンは、コードナンバー75
80のフリット中で、結晶化触媒として働く。それはシー
リングサイクル後期の結晶化を開始させる働きをする。
【0016】強度測定は、ピストン・オン・スリーボー
ル(Piston-On-Three-Ball、POTB)クニックとして知ら
れている方法により行った。この方法においては、ディ
スク型をしたサンプルが、枠内に支えられ間隔をおいて
置かれた三個のボールの上にのせられる。つづいてピス
トンが、サンプルの中心に押しつけられ、破壊が起こる
まで押圧する力の強度が増加されるというものである。
【0017】大型の陰極線管におけるフリットシールは
より大きい強度とより高い塑性変形点(set point )を必
要とする。ここで塑性変形点とは、シールが変形に抗し
て固体状態を保ちうるもっとも高い温度である。陰極線
管の加熱および冷却の間、並びに排気の間の応力に耐え
られるようにするために、大きい強度および高い塑性変
形点というような特性が必要であり、そのことはとくに
大型の陰極線管において顕著である。
【0018】コードナンバー7580のガラスフリットで作
られるガラス質シールは、34.5-38MPa(5000-5500psi )
の機械的強度と300℃の塑性変形点を有する。これら
の性質は、ガラス質フリットのシールが大型の陰極線管
のシーリングには不向きであることを示している。
【0019】コードナンバー7590のガラスフリットで作
られた結晶化されたガラスシールは48.5-51.8 MPa(7000
-7500psi )の範囲の機械的強度と450℃をこえる塑性
変形点を示す。ガラス質フリットと結晶化したフリット
との間で特性が大きく変化することは明白である。
【0020】ある種の陰極線管のシーリング操作には、
暗い色に着色されたフリットが必要である。これは、フ
リットが覆っている範囲とフリットの流れを視覚的試験
により正確に評価するために必要であると思われる。材
料に黒色を与えるために、二酸化マンガンを、ミル添加
物ジルコンとともにコードナンバー7590のガラスフリッ
トに混合することが考案されている。全く予想していな
かったことに、色をつけられたシーリング材料の強度測
定がなされたとき、強度が顕著に増加していたことが判
明した。黒い材料を用いてなされたシールでは、56 MPa
(8110psi )という値が出た。
【0021】この結果、シール強度の改良の手段とし
て、結晶化の触媒となる可能性のあるミル添加物の研究
へと発展した。偶発的な効果として、強度の増加と同時
に、シーリングサイクル時間の短縮もまた発見された。
【0022】
【発明の効果】本発明は、結晶化しうる鉛/亜鉛/ホウ
酸シーリングガラスフリットへ特定のミル添加物を供給
したものである。これらのミル添加物は、生成された融
着シールの機械的強度を改善する。これらにより、ガラ
スフリットが堅固なシールを形成する際に結晶化度を増
加させ、シーリングサイクルを早めることが可能になっ
た。
【0023】
【実施例】強度試験を行うため、生産ロットからコード
ナンバー7580のガラスフリットを用いた。このフリット
の平均粒径は約30ミクロンである。潜在的結晶化触媒で
あるミル添加物を、100-200 グラムのガラスフリットの
バッチに加えた。このミル添加したバッチを、プラスチ
ックのジャー中で数分間ローラーミリング(rollermilli
ng ) によって混合した。この中で有望な混合物につい
て、1-2kg の、より大きなバッチでさらにテストを行っ
た。このテストでは、ツインシェルミキサー(twin-shel
l mixer)を用いて混合した。
【0024】強度試験用のサンプルを、30-35 グラムの
混合物のバッチに数滴のイソプロパノールを加えること
によって調製した。この混合物を、円筒状成形型の中で
プレスし、440 ℃で焼成しディスクとした。焼成したサ
ンプルから、直径2.5cm のディスクをくり抜き、研削
し、研磨して強度試験に供した。おのおののバッチから
複数のサンプルを強度試験し、平均強度を求めた。1 重
量% 、2 重量% 、4 重量% の添加量で、数種類の異なっ
たミル添加物を試験した。表2には、前記の3種類の添
加量での、種種の添加物の平均の強度が、MPa(psi)単位
で報告されている。一般の標準偏差(typical standard
deviation)は平均値の 5-10%の範囲であった。何も添加
されていないコードナンバー7580のサンプルを、比較の
ために対照試料として用いた。それは36.0MPa(5210psi)
の強度を示した。
【0025】表2のデータから、2%を超える量でのジル
コンおよび細かいアルミナ(fine almina) は、本発明に
とって効果的な添加物であることがわかる。2%MnO 2
もまた効果的であった。
【0026】
【表2】
【0027】2%を超え、約5%までの量のアルミナは、常
に、改良された機械的強度、より短いシーリングサイク
ル時間、およびシールの結晶化前の好ましい流動性とい
う、望ましい特性を付与する。いくつかの理由で、二酸
化マンガンとジルコンを用いた繰り返した試験では、恒
常的な(再現性のある)結果が必ずしも得られなかっ
た。これは、混合の程度に影響されやすいことが理由で
あるかもしれない。このように、アルミナは、より望ま
しい結晶化触媒である。
【0028】アルミナの粒径が、結晶化触媒としての良
否に比較的重要であることが判明した。平均粒径が約10
ミクロンをこえる市販のアルミナを用いた場合には、ほ
とんど効果は得られなかった。平均粒径が5 ミクロン未
満のアルミナが好ましい。
【0029】アルミナの粒径による影響は、一つのバッ
チを13.2ミクロンの平均粒径のアルミナを3%添加して調
製し、比較のため二番目のバッチは、平均粒径3.3 ミク
ロンのアルミナを3%添加して調製して行った試験におい
て見られた。粗いアルミナのバッチの強度は49.4 MPa(7
160psi) であり、一方細かいアルミナの強度は57.9 MPa
(8390psi) であった。
【0030】この結果は、アルミナが、異質の、核形成
触媒として機能していることを示している。このよう
に、結晶化の開始のための自由表面を供給している思わ
れる。結晶化度は微分走査熱量測定法(differential s
canning calorimetry ,DSC)用いて測定された。この目
的のために、粉末化された、未焼成のサンプルを調製
し、強度測定のところで述べられたスケジュールと同様
のスケジュールに従って加熱した。概して、二つの異な
った結晶複合物(DSC法による測定において、それぞ
れ別々の結晶化ピークと発熱特性を有する)がPb0-ZnO-
B 2 O 3 シーリングフリットから結晶化する。
【0031】おのおのの試験において、440 ℃に温度保
持した開始の時点から第二の結晶化発熱反応の最大(ピ
ーク)時及び終了(完了)時までの時間が記録された。
これらのパラメーターは、このタイプのシーリング操作
での結晶化時間の効果的な測定を構成していることが判
明した。1%のジルコンのミル添加により核形成されたフ
リットの、前記ピークまでの典型的な時間は18-21 分、
前記完了までの典型的な時間は27-30 分である。
【0032】表3は、いくつかの異なるアルミナについ
て、440 ℃に温度保持した状態での前記ピークおよび前
記完了までのDSC 法での測定による結晶化時間を分で示
している。表3のデータより、細かいアルミナを用いる
とシーリングサイクル時間の改善が見られることがわか
る。
【0033】
【表3】
【0034】このデータは、ある一定量のアルミナ添加
において、アルミナの粒径が小さくなるにつれて結晶化
時間が短くなるという相関関係の傾向を示している。結
晶化時間短くなれは、それに伴って流動性が減少しない
のであれば、フリットシールがより迅速なものとなる。
陰極線管製造においては、このシーリングサイクルの短
縮は、より高い生産性に貢献するので重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である陰極線管の断面の模式
図である。
【符号の説明】
10 陰極線管半加工品 12 パネル部材 14 ファンネル部材 16 ネック部材 18 融着シール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱的に結晶化しうるPbO-ZnO-B 2 O 3
    ーリングガラスフリットと、アルミナ、ジルコン、二酸
    化マンガンから成るグループより選択されたミル添加物
    とから成るシーリングガラス材料であって、該ミル添加
    物の量が、融着シールの機械的強度を少なくとも55.2 M
    Paに増加させるのに十分であるがシーリングガラス材料
    の約5重量パーセントを越えないことを特徴とするシー
    リングガラス材料。
  2. 【請求項2】 二酸化マンガンからなるミル添加物を少
    なくとも2重量パーセント含むことを特徴とする請求項
    1記載のシーリングガラス材料。
  3. 【請求項3】 アルミナとジルコンから成るグループよ
    り選択されたミル添加物を2重量パーセントを超える量
    で含むことを特徴とする請求項1記載のシーリングガラ
    ス材料。
  4. 【請求項4】 前記ミル添加物が5重量パーセントまで
    の量のアルミナであることを特徴とする請求項3記載の
    シーリングガラス材料。
  5. 【請求項5】 アルミナ、ジルコン、および二酸化マン
    ガンから成るグループより選択されたミル添加物と熱的
    に結晶化しうるPbO-ZnO-B 2 O 3 シーリングガラスフリ
    ットとから成るシーリングガラス材料であって、融着シ
    ールの機械的強度を少なくとも55.2 MPaに増加させるの
    に十分な量であるがシーリングガラス材料の5重量パー
    セントを越えない量で前記ミル添加物が含まれるシーリ
    ングガラス材料を溶融させかつ熱的に結晶化したもので
    ある融着シールによって少なくとも二つの構成部分を結
    合させて成る複合物。
  6. 【請求項6】 融着シールにより結合された前記構成部
    分が、陰極線管半加工品のファンネル部材とパネル部材
    であることを特徴とする請求項5記載の複合物。
JP7197603A 1994-08-03 1995-08-02 シーリングガラス材料およびそれを用いた複合物 Pending JPH08225341A (ja)

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US285232 1981-07-20
US08/285,232 US5470804A (en) 1994-08-03 1994-08-03 Mill additions for sealing glasses

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JPH08225341A true JPH08225341A (ja) 1996-09-03

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US (1) US5470804A (ja)
EP (1) EP0695725B1 (ja)
JP (1) JPH08225341A (ja)
KR (1) KR960007479A (ja)
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