JPH08225453A - リポプロテイン(a)低下剤及びコレステロール低下剤並びにこれを含有する医薬 - Google Patents

リポプロテイン(a)低下剤及びコレステロール低下剤並びにこれを含有する医薬

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JPH08225453A
JPH08225453A JP7331178A JP33117895A JPH08225453A JP H08225453 A JPH08225453 A JP H08225453A JP 7331178 A JP7331178 A JP 7331178A JP 33117895 A JP33117895 A JP 33117895A JP H08225453 A JPH08225453 A JP H08225453A
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cholesterol
proanthocyanin
depressor
lowering agent
lowering
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Kazuo Kondo
和雄 近藤
Hiroshige Itakura
弘重 板倉
Yasushi Koda
裕史 好田
Hiroshi Tanahashi
博史 棚橋
Kazuaki Hosoda
和昭 細田
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Suntory Ltd
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Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血清Lp(a)レベルや血中コレステロール
レベルを低下させるために十分強力な効果を有し、かつ
人体に対して安全性等の面でなんら問題を起こすことの
ないLp(a)低下剤およびコレステロール低下剤を開
発し、提供すること。 【解決手段】 ブドウ抽出物等に含まれるプロアントシ
アニジンを有効成分とするリポプロテイン(a)低下剤
およびコレステロール低下剤並びにこれを含有する医
薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロアントシアニジ
ンを有効成分とするリポプロテイン(a)低下剤及びコ
レステロール低下剤並びにこれらを有効成分とする医薬
に関する。 本発明の医薬は虚血性心疾患、動脈硬化、
脳血管性痴呆、糖尿病及び血管障害性のパーキンソン病
等の治療や予防、あるいはHDL−コレステロールに影
響を与えず、血中の総コレステロール量を低下せしめる
ために有用である。
【0002】
【従来の技術】血清リポプロテイン(a)(以下、「L
p(a)」という)はコレステロールに富み、カルシウ
ム存在下で凝集しやすく、グリコサミノグルカンなどの
結合組織と結合しやすいため、動脈壁への脂質沈着を起
こす可能性が示唆されている(「動脈硬化」、第17
巻、第639〜658頁、(1989年))。 また、
グリコサミノグルカンなどと結合したLp(a)はマク
ロファージに取り込まれやすくなり、泡沫細胞化の促進
に働く可能性が考えられる。
【0003】更に、Lp(a)に特有なアポ蛋白のアポ
(a)はプラスミノーゲンとの相同性が高く(Biochem.
Biophys. Acta., 960, 91〜97, 1988)、線溶系を抑制
することが知られている(Biochemistry, 28, 2370〜23
74, 1988; Nature, 339, 303〜305, 1989)。
【0004】これらのことより、Lp(a)が動脈硬化
の発症、進展に関与していることが考えられる。 実
際、Lp(a)は虚血性心疾患、脳梗塞、頚動脈硬化、
脳血管性痴呆、糖尿病及び血管障害性のパーキンソン病
に対して、従来の低比重リポ蛋白コレステロールや血小
板凝集とは異なる危険因子と考えられている(「動脈硬
化」、第17巻、第639〜658頁、(1989
年))。
【0005】ところで、従来の高脂血症治療剤は、血漿
脂質のうち主に低比重リポ蛋白コレステロール及びトリ
グリセリドを低下させる作用に着目して開発された薬剤
であり、Lp(a)への作用はほとんど考慮されていな
い。 例えば、高脂血症治療薬として公知であるプロブ
コール(Atherosclerosis, 79, 267〜269, 1989)、ク
ロフィブレート(Metabolism, 24, 1047〜1054, 1975)
及びコレスチラミン(Atherosclerosis, 73, 135〜141,
1988)等はLp(a)低下作用を有さず上昇傾向を示
す例さえある。 わずかにニコチン酸とその誘導体に血
清Lp(a)低下作用が認められているにすぎない(At
herosclerosis, 57, 293〜301, 1985; Current Therapu
tic Res. 54, 550〜552, 1993)。
【0006】また、ステロイド剤であるスタノゾロール
(Biochem.Biophys.Acta., 795, 293〜296, 1984)、抗
生物質であるネオマイシン(Atherosclerosis, 57, 293
〜301, 1985)には血清Lp(a)低下作用が認められ
ているが、副作用等の面で問題がある。
【0007】食品に関しては、パーム油や魚肝油(Cli
n. Res., 38, 250A, 1990)が血清Lp(a)を低下さ
せたという報告がなされているのみである。しかし、魚
肝油に関しては、Lp(a)低下作用がないという報告
(Thrombosis Res., 58, 667〜668, 1990)もあり、相
反する結果が得られている。
【0008】しかも、魚肝油やパーム油で有効性を高め
るために投与量を上げると、脂肪や脂肪酸によりカロリ
ー過多になる危険性がある。 また、魚肝油の場合はビ
タミンAやDを過剰に摂取する危険性があり、更に悪
心、嘔吐、下痢、腹痛などの副作用の発現率も高い(La
ncet, No.8658, 177〜181, 1989)という問題もある。
【0009】一方、血中のコレステロールレベルが高い
状態(いわゆる高コレステロール血症)は、心臓血管疾
患における危険要因であるとして認識されている。 大
量の飽和脂肪酸およびコレステロールを摂取する集団
は、ほとんど例外なく相対的に高濃度の血清コレステロ
ールおよび冠動脈性心臓病による高い死亡率を有するこ
とが疫学的研究から証明されている。
【0010】従来、血中のコレステロールレベルを低下
させるためのコレステロール低下剤としては、外因性の
コレステロール吸収阻害剤、コレステロールの胆汁酸へ
の異化排泄促進剤、あるいはコレステロールの生合成阻
害剤等が利用されてきた。
【0011】これらの薬剤としては、種々のものが知ら
れているが、作用が十分でなかったり、化学合成品で長
期投与における安全性が必ずしも保証しえないものなど
が多く、未だ十分に満足のゆくものが得られていない状
況であった。特に、飲食物等に配合して利用する場合に
は、天然由来のより安全なコレステロール低下剤が求め
られていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
血清Lp(a)レベルや血中のコレステロールレベルを
低下させることが知られている薬物や食品は安全性や大
量摂取時の弊害の面で問題があった。従って、十分強力
な効果を有し、かつ人体に対して安全性等の面でなんら
問題を起こすことのないLp(a)低下剤およびコレス
テロール低下剤の開発が課題として残されていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】脂肪摂取量と心臓病発症
率とは相関するが、フランスでは脂肪摂取量が多いにも
かかわらず心臓病の発症率が低く、フレンチパラドック
スと呼ばれている。一方、赤ワインは古来よりヨーロッ
パを中心として広く飲用されてきた醸造酒であるが、特
にフランスでの消費量が多く、近年、このフレンチパラ
ドックスと赤ワインとの関係が注目されている(Lance
t, 339, 1523〜1526, 1992)。
【0014】本発明者らは、このフレンチパラドックス
に着目し鋭意研究を行った結果、ブドウ抽出物中に含ま
れるプロアントシアニジンには血清Lp(a)レベルを
低下させる作用および血中のコレステロールレベルを低
下させる作用があることを見出し本発明を完成させるに
いたった。
【0015】すなわち、本発明の目的は、ブドウ抽出
物、中でもプロアントシアニジンを有効成分とするLp
(a)低下剤およびコレステロール低下剤並びにこれら
を有効成分とする医薬を提供することである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のLp(a)低下剤および
コレステロール低下剤(以下、両者を併せて「脂質等低
下剤」という)の有効成分であるプロアントシアニジン
は、植物体中に存在する縮合タンニン、すなわちフラバ
ン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを単
位として縮合もしくは重合により結合した化合物であっ
て、プロペラルゴニジン(Properalgonidin)、プロシ
アニジン(Procyanidin)、プロデルフィニジン(Prode
lfinidin)、プロギボルチニジン(Proguibourtinidi
n)、プロフィセチニジン(Profisetinidin)、プロロ
ビネチニジン(Prorobinetinidin)、プロテラカシジン
(Proteracacidin)、プロメラカシジン(Promelacacid
in)、プロアピゲニニジン(Proapigeninidin)、プロ
ルテオリニジン(Proluteolinidin)などのプロアント
シアニジン及びこれらの立体異性体が含まれる。
【0017】本発明のプロアントシアニジンを得るに際
して、抽出原料はなんら限定されるものでなく、種々の
果実や樹木等の植物体が利用できるが、好適にはブドウ
果実であり、中でも赤ワイン製造時の搾酒工程で副生す
る搾りかす及び白ワインやグレープジュース等製造時の
搾りかすが好適に利用される。
【0018】植物体の抽出に使用する溶剤は、なんら限
定されるものではないが、水、低級アルコール、アセト
ン、アルキルケトン、酢酸エチル等からなる群から選ば
れる単独または2種以上の溶剤の任意の混合溶剤が挙げ
られる。
【0019】植物体の抽出にあたっては、植物体の乾燥
重量あるいは湿重量1に対して溶剤2〜1000重量倍
を加え、室温から常圧下での溶剤の沸点の範囲内の温度
で、2時間〜2週間抽出するのが好ましい。 抽出液は
常法により減圧下で濃縮し、必要に応じて更に凍結乾燥
も行う。 このようにして得られる植物体抽出物は粉末
状であり、プロアントシアニジン含量の比較的低い粗抽
出物の段階でも顕著な血清Lp(a)レベル低下作用お
よびコレステロール低下作用を示す。
【0020】上記のようにして得られた植物体抽出物
は、更に吸着剤処理法、膜分離法、溶剤分別法等の精製
法に付すことにより、高純度のプロアントシアニジンを
得ることができる。
【0021】例えば、植物体抽出物を吸着カラムクロマ
トグラフィーに付し、1種類以上の溶媒で抽出すること
により、高純度のプロアントシアニジンを得ることがで
きる。
【0022】植物体抽出物を吸着カラムクロマトグラフ
ィーに付して分子量による吸着分配を行うには、例え
ば、これを10倍量程度の水に溶かした後、セファデッ
クスLH−20(米国ファルマシア社製)、ダイヤイオ
ンHP20(三菱化成工業製)、セパビーズHP1MG
(三菱化成工業製)、トヨパールHW40F(東洋曹達
工業製)などのカラムクロマトグラフィーに付して吸着
させ、更にカラムを水で洗浄後、適当な溶媒で抽出すれ
ば良く、斯くすることにより、プロアントシアニジンを
含むカラム分画物を得ることができる。
【0023】溶出に使用する有機溶媒は、なんら限定さ
れるものではないが、低級アルコール、アセトン、アル
キルケトン、酢酸エチル、n−ヘキサン等が挙げられ、
特に低級アルコールおよびアセトンが好適である。 こ
れらの溶媒を2種類以上混合して使用しても良く、溶出
操作は常温で行うことが好ましい。
【0024】以上のようにして得られるプロアントシア
ニジンを用いて本発明の脂質等低下剤を調製するには、
これをそのまま若しくは公知の医薬用担体と共に製剤化
すればよい。
【0025】本発明の脂質等低下剤は、一般に使用され
る添加剤、担体、助剤等とともに製剤化することがで
き、常法に従って経口、非経口の製品として、医薬品の
分野で利用することができる。 経口剤としては、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドリン
ク剤等が、非経口剤としては軟膏剤、クリーム、水剤等
の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤等が挙げら
れる。
【0026】本発明の脂質等低下剤の製剤化は、医薬品
用のビヒクル、担体、賦形剤、統合剤、防腐剤、安定
剤、香味剤等と共に、要求される単位用量形態に混和さ
れることにより行われる。
【0027】本発明の脂質等低下剤の製剤化に当り、錠
剤、カプセル剤等に混和される佐薬としては次のような
ものが挙げられる。 すなわち、アラビアゴム、コーン
スターチ、ゼラチンのような統合剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、微晶性セルロースのような賦
形剤、ゼラチン化澱粉、アルギン酸のような膨化剤、シ
ョ糖、乳糖、サッカリンのような甘味料、ペパーミン
ト、チェリーのような香料等である。 また、カプセル
剤の場合は、上記の材料に加えて油脂のような液体担体
を含有させることもできる。
【0028】更に、他の材料を被覆剤として又は製剤の
物理的形態を変化させるために含有させることができ、
例えば、錠剤はシュラック、砂糖で被覆させることがで
きるし、シロップ又はエリキシルは活性化合物として、
ショ糖は甘味料として、メチルパラベン又はプロピルパ
ラベンは防腐剤として、ペパーミント又はオレンジ香味
は香料としてそれぞれ含有させることができる。
【0029】注射剤のための無菌組成物は、プロアント
シアニジンを、注射用水やヤシ油、ゴマ油、綿実油等の
ような天然植物油又はエチルオレエートのような合成脂
肪ビヒクルに溶解又は懸濁させる通常の方法によって処
方することができる。 この注射剤においては、防腐
剤、酸化防止剤、緩衝剤等は必要に応じて配合すること
ができる。
【0030】更に、外用剤とするときは、その基剤とし
てワセリン、親水軟膏、パラフィン、ラノリン、油脂
類、マクロゴール等を用いることができる。
【0031】本発明の脂質等低下剤のうち、Lp(a)
低下剤は、虚血性心疾患、動脈硬化、脳血管性痴呆、糖
尿病及び血管障害性のパーキンソン病等を治療するため
の医薬として使用できる。 一方、コレステロール低下
剤は、HDL−コレステロールに影響を与えることなく
血中総コレステロールを低下せしめるための医薬として
利用することができる。
【0032】そして、Lp(a)低下剤を前記の用途で
使用する場合のプロアントシアニジンの投与量は、乾燥
重量として0.5〜50mgを一日一回もしくは数回投
与する量、すなわち0.5〜150mg/日程度の投与
量とすればよい。 一方、コレステロール低下剤として
使用する場合は、プロアントシアニジンの乾燥重量とし
て50〜1,500mg/日程度を投与すれば良い。
【0033】また、本発明の脂質等低下剤は、血清Lp
(a)レベルや血中の総コレステロール量の低下を目的
として各種食品中に添加する剤形のものとすることがで
きる。 本発明の脂質等低下剤を添加できる食品の例と
しては、茶飲料、ジュース、コーヒー飲料、炭酸飲料、
チューイングガム、キャンディー、キャラメル、チョコ
レート、アイスクリーム等が挙げられる。
【0034】本発明の脂質等低下剤の主成分はブドウ成
分でもあるプロアントシアニジンであるので、安全性の
点での問題は全くないが、本発明の脂質低下剤を食品に
添加する場合は、色調の点からみて、0.001〜5.0
%の濃度範囲とすることが望ましい。
【0035】本発明のLp(a)低下剤を添加した食品
を、病気を予防し健康を維持するための健康食品や機能
性食品として摂取する時は、一日数回に分け、一日当た
り、プロアントシアニジン換算として0.5〜150m
gを摂取するのが望ましい。また、本発明のコレステロ
ール低下剤を添加した食品を、血中の総コレステロール
レベルを低下せしめるための健康食品や機能性食品とし
て摂取する時は、一日数回に分け、一日当たり、プロア
ントシアニジン換算として50〜1,500mgを摂取
するのが望ましい。 なお、食品中の配合量としては、
1〜5%程度とすることが望ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明のLp(a)低下剤は、顕著な血
清Lp(a)レベル低下作用を示し安全性も高いことか
ら、虚血性心疾患、動脈硬化、脳血管性痴呆、糖尿病及
び血管障害性のパーキンソン病等の治療や予防に利用す
ることができる。 また、このLp(a)低下剤は、食
品に添加して上記疾病の予防等にも利用することが出来
るものである。
【0037】一方、本発明のコレステロール低下剤は、
HDL−コレステロールに影響を与えず、血中総コレス
テロールのレベルを低下せしめることができるので、高
コレステロール血症の患者の総コレステロールを低下さ
せるために利用することができる。 また、これを日常
摂取する食品に添加すれば、自然に総コレステロールレ
ベルが上昇することを予防できる。
【0038】なお、本発明のLp(a)レベル低下剤や
コレステロール低下剤は、人間のみならず動物用にも使
用することができる。 特に、都会で飼育されている愛
玩用動物については、運動不足からの肥満が懸念されて
いるが、これらの動物については、プロアントシアニジ
ンを、好ましくは1〜5%含有した飼料を与えることに
より、肥満の原因となるLp(a)やコレステロールを
低下させることが可能となる。
【0039】
【実施例】次に本発明のブドウ抽出物の製造例、その薬
理作用についての試験例および製剤例等を実施例として
挙げるが、本発明はこれら実施例になんら制約されるも
のではない。
【0040】実 施 例 1 ブドウ抽出物の製造例(1):赤ワイン製造時の搾酒工
程で副生する搾りかす43g湿重量に、80容量%アセ
トン水200mlを加え、室温で一晩放置した。 グラ
スフィルターで濾過して得た液を減圧下濃縮乾固し、
0.23gの茶褐色の粉末を得た。 この粉末は、約30
%のプロアントシアニジンを含んでいた。 プロアント
シアニジンの定量は、R. Jambunathan ら
の方法(J. Agric. Food Chem., 34, 425-429(1986))
により行った。
【0041】実 施 例 2 ブドウ抽出物の製造例(2):赤ブドウ果実500g
に、50%エタノール2,000mlを加え、室温で一
週間放置した。 グラスフィルターで濾過して得た液を
減圧下濃縮乾固し、30gの茶褐色の粉末を得た。 こ
の粉末は、約3%のプロアントシアニジンを含んでい
た。
【0042】実 施 例 3 血清Lp(a)レベルに対する作用:実施例2で得られ
た赤ブドウ果実抽出物について、Lp(a)低下作用を
調べた。 まず、血清Lp(a)レベルが25mg/d
l以上の男性5名に赤ブドウ果実抽出物を150mg/
日、経口投与し、投与前、投与後2週目に採血し血清L
p(a)値を酵素免疫測定法で測定した。 この結果を
表1に示す。
【0043】
【0044】上記結果から明らかなように、赤ブドウ果
実抽出物の2週間連続投与により全例で有意なLp
(a)低下作用が認められた。 なお、検定はペアード
・t−検定(paired t−test)によった。
危険率は0.001未満であった。
【0045】実 施 例 4 プロアントシアニジンの製造例:赤ブドウ果実25kg
を原料とし、実施例2と同様にして1.5kgの抽出物
を得た。 これを10リットルの50%エタノールに溶
かし、ダイヤイオンHP−20(三菱化成工業製)のカ
ラム(φ30cm×32cm)に吸着させ、100リッ
トルの水で洗浄後、100リットルのエタノールで抽出
することによりプロアントシアニジン画分105gを得
た。 この画分は97%のプロアントシアニジンを含ん
でいた。
【0046】実 施 例 5 血清コレステロールに対する作用:実施例4で得られた
プロアントシアニジン画分の血清脂質に対する作用を以
下のようにして調べた。 10名の男性被験者(33〜
37才)にプロアントシアニジン画分を0.5g/日で
2週間経口投与した。 全ての被験者のカロリーおよび
栄養の摂取量は、投与2週間前から試験が終了するまで
標準食(タイヘイ社製;東京)を摂取することにより管
理した。 これら被験者の総コレステロール値およびH
DL−コレステロール値を投与2週間前、投与開始日お
よび投与2週間後に測定し、それらの値の変化からプロ
アントシアニジン画分の血中コレステロールに対する作
用を調べた。 この結果を表2に示す。
【0047】 (数値は、平均±標準偏差; * は投与開始日の値に対
してp<0.05)
【0048】上記結果から明らかなように、プロアント
シアニジン画分の2週間連続投与により、HDL−コレ
ステロールには影響を与えず、血清総コレステロールに
ついての有意な低下作用が認められた。
【0049】実 施 例 6 カプセル剤及び錠剤: ( 組 成 ) ( 重量% ) 実施例4のプロアント 2 シアニジン画分 乳 糖 83 ステアリン酸マグネシウム 15 ( 製 法 )各成分を均一に混合した後、常法に従いカ
プセル剤または錠剤とした。
【0050】実 施 例 7 散剤及び顆粒剤: ( 組 成 ) ( 重量% ) 実施例4のプロアント 5 シアニジン画分 澱 粉 55 乳 糖 40 ( 製 法 )各成分を均一に混合した後、常法に従い散
剤または顆粒剤とした。
【0051】実 施 例 8 注 射 剤: ( 組 成 ) ( 重量% ) 実施例4のプロアント 2 シアニジン画分 界面活性剤 8 生理食塩水 90 ( 製 法 )各成分を加熱混合し、滅菌して注射剤とし
た。
【0052】実 施 例 9 茶 飲 料:ウーロン茶葉を10倍量の約90℃の熱湯に
3〜5分浸して得た浸出液から茶殻を除き、ナイロンメ
ッシュで濾過した液に各1%の実施例2の抽出物とL−
アスコルビン酸ナトリウムをそれぞれ添加して茶飲料と
した。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/30 A23L 1/30 B A61K 31/35 ABN A61K 31/35 ABN // C07D 311/62 C07D 311/62 (72)発明者 棚橋 博史 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社ワイン研究所内 (72)発明者 細田 和昭 東京都千代田区紀尾井町4番1号 サント リー株式会社ヘルスケア事業開発部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロアントシアニジンを有効成分とする
    リポプロテイン(a)低下剤。
  2. 【請求項2】 プロアントシアニジンがブドウ抽出物に
    含まれるものである請求項1記載のリポプロテイン
    (a)低下剤。
  3. 【請求項3】 請求項第1項または第2項記載のリポプ
    ロテイン(a)低下剤を有効成分とする医薬。
  4. 【請求項4】 食品添加用剤である請求項第1項記載の
    リポプロテイン(a)低下剤。
  5. 【請求項5】 プロアントシアニジンを有効成分とする
    コレステロール低下剤。
  6. 【請求項6】 プロアントシアニジンがブドウ抽出物に
    含まれるものである請求項5記載のコレステロール低下
    剤。
  7. 【請求項7】 請求項第5項または第6項記載のコレス
    テロール低下剤を有効成分とする医薬。
  8. 【請求項8】 食品添加用剤である請求項第5項記載の
    コレステロール低下剤。
  9. 【請求項9】 プロアントシアニジンを1〜5重量%含
    有する食品。
  10. 【請求項10】 プロアントシアニジンを1〜5重量%
    含有する飼料を動物に摂取させることを特徴とする動物
    のリポプロテイン(a)レベルの低下方法。
  11. 【請求項11】 プロアントシアニジンを1〜5重量%
    含有する飼料を動物に摂取させることを特徴とする動物
    のコレステロールレベルの低下方法。
JP7331178A 1994-11-28 1995-11-28 リポプロテイン(a)低下剤及びコレステロール低下剤並びにこれを含有する医薬 Pending JPH08225453A (ja)

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Cited By (17)

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