JPH08225843A - 方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents
方向性珪素鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPH08225843A JPH08225843A JP7049270A JP4927095A JPH08225843A JP H08225843 A JPH08225843 A JP H08225843A JP 7049270 A JP7049270 A JP 7049270A JP 4927095 A JP4927095 A JP 4927095A JP H08225843 A JPH08225843 A JP H08225843A
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- JP
- Japan
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- inhibitor
- rolling
- seconds
- steel sheet
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- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄手方向性電磁鋼板を1回冷延法で安定して
安価に製造する。 【構成】 AlNおよびMnS(Se)を主インヒビタ
ーとする成分を含有した方向性電磁鋼スラブを粗圧延、
仕上げ圧延を経て熱延板とした後、熱延板焼鈍を行な
い、1回の冷間圧延を経て仕上げ厚みとする。次いで脱
炭焼鈍、二次加熱、窒化処理を施し焼鈍分離材を塗布後
二次再結晶焼鈍を行なう。この場合粗圧延開始温度と鋼
板のSあるいはSe含有量によって二次加熱温度を変更
させる。 【効果】 薄手方向性電磁鋼板を通常の熱延条件で(高
温スラブ加熱不要)、1回冷延工程で製造できる。
安価に製造する。 【構成】 AlNおよびMnS(Se)を主インヒビタ
ーとする成分を含有した方向性電磁鋼スラブを粗圧延、
仕上げ圧延を経て熱延板とした後、熱延板焼鈍を行な
い、1回の冷間圧延を経て仕上げ厚みとする。次いで脱
炭焼鈍、二次加熱、窒化処理を施し焼鈍分離材を塗布後
二次再結晶焼鈍を行なう。この場合粗圧延開始温度と鋼
板のSあるいはSe含有量によって二次加熱温度を変更
させる。 【効果】 薄手方向性電磁鋼板を通常の熱延条件で(高
温スラブ加熱不要)、1回冷延工程で製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さ0.30mmから
0.10mmのJIS C2553に規定するものより
薄手の範囲を含む方向性珪素鋼板(以下方向性電磁鋼板
という)に関するものである。
0.10mmのJIS C2553に規定するものより
薄手の範囲を含む方向性珪素鋼板(以下方向性電磁鋼板
という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶粒成長を抑える析出物や溶質原子等
をインヒビターと呼ぶが、AlNを主たるインヒビター
として使用し、一次再結晶前の冷延率が75%以上95
%以下である方法で製造されている一方向性電磁鋼板に
は特公昭57−9419,62−54846,59−4
8935,60−48862,63−11406,63
−11407等で開示された製造法(以下A法と呼ぶ)
と特公昭61−60896,62−45285等で開示
された製造法(以下B法と呼ぶ)が知られている。
をインヒビターと呼ぶが、AlNを主たるインヒビター
として使用し、一次再結晶前の冷延率が75%以上95
%以下である方法で製造されている一方向性電磁鋼板に
は特公昭57−9419,62−54846,59−4
8935,60−48862,63−11406,63
−11407等で開示された製造法(以下A法と呼ぶ)
と特公昭61−60896,62−45285等で開示
された製造法(以下B法と呼ぶ)が知られている。
【0003】A法では、二次再結晶粒成長に必要なイン
ヒビターとして微細分散させたAlNとMnSを主とし
て活用している。このためスラブ加熱時にこれら析出相
を完全に溶解させた後、熱延および熱延板焼鈍工程で微
細析出させる。このためスラブ加熱温度は1400℃程
度の高温にする必要がある。このように微細分散した析
出物が存在するため一次再結晶粒径は8μm程度と小さ
い。
ヒビターとして微細分散させたAlNとMnSを主とし
て活用している。このためスラブ加熱時にこれら析出相
を完全に溶解させた後、熱延および熱延板焼鈍工程で微
細析出させる。このためスラブ加熱温度は1400℃程
度の高温にする必要がある。このように微細分散した析
出物が存在するため一次再結晶粒径は8μm程度と小さ
い。
【0004】一方B法ではインヒビターとしてAlNを
主として使っている。このAlNの主たる部分は一次再
結晶後の窒化によって形成された鋼板表面相の窒化物を
二次再結晶焼鈍過程でAlNとして板厚方向にほぼ均等
に析出させることで構成される。B法ではスラブ加熱温
度が1150℃程度と低い。この段階ですでにAlNが
析出しているため一次再結晶焼鈍時には微細分散したA
lNやMnS析出物が殆ど存在しない。そのためA法と
ほぼ同一の840℃程度の一次再結晶焼鈍温度で一次再
結晶焼鈍後の結晶粒径は24μm程度と大きい。したが
ってB法では一次再結晶焼鈍後の状態でインヒビター強
度が弱いので二次再結晶焼鈍過程でインヒビターを強化
するため一次再結晶焼鈍後窒化処理を行い窒素量を20
0ppm程度とする。
主として使っている。このAlNの主たる部分は一次再
結晶後の窒化によって形成された鋼板表面相の窒化物を
二次再結晶焼鈍過程でAlNとして板厚方向にほぼ均等
に析出させることで構成される。B法ではスラブ加熱温
度が1150℃程度と低い。この段階ですでにAlNが
析出しているため一次再結晶焼鈍時には微細分散したA
lNやMnS析出物が殆ど存在しない。そのためA法と
ほぼ同一の840℃程度の一次再結晶焼鈍温度で一次再
結晶焼鈍後の結晶粒径は24μm程度と大きい。したが
ってB法では一次再結晶焼鈍後の状態でインヒビター強
度が弱いので二次再結晶焼鈍過程でインヒビターを強化
するため一次再結晶焼鈍後窒化処理を行い窒素量を20
0ppm程度とする。
【0005】A法はB法と比べて最終製品の磁束密度が
若干高いが、極めて高い温度でスラブを加熱する必要が
あり、Sを0.03%程度含有しているため熱延時耳割
れの発生が多いという欠点がある。B法はこのような高
温の加熱は必要なく、Sも低いため耳割れの発生もな
い。しかしA法と比較すると僅かながら磁束密度が低い
という欠点がある。
若干高いが、極めて高い温度でスラブを加熱する必要が
あり、Sを0.03%程度含有しているため熱延時耳割
れの発生が多いという欠点がある。B法はこのような高
温の加熱は必要なく、Sも低いため耳割れの発生もな
い。しかしA法と比較すると僅かながら磁束密度が低い
という欠点がある。
【0006】ところでA法で薄手方向性電磁鋼板を製造
する場合、例えば熱延厚みを2.3mmとした場合、製
品板厚を0.15mmとすると冷延率は93.5%程度
と高くなる。このような高い冷延率では磁気特性が劣化
するため通常熱延板に冷間圧延を行った後高温の熱延板
焼鈍を行い、一次再結晶前の冷延率を87%程度にして
いる。したがって最終厚みにするまでに焼鈍を挟んだ2
回の冷延が必要である。
する場合、例えば熱延厚みを2.3mmとした場合、製
品板厚を0.15mmとすると冷延率は93.5%程度
と高くなる。このような高い冷延率では磁気特性が劣化
するため通常熱延板に冷間圧延を行った後高温の熱延板
焼鈍を行い、一次再結晶前の冷延率を87%程度にして
いる。したがって最終厚みにするまでに焼鈍を挟んだ2
回の冷延が必要である。
【0007】このような冷間圧延工程を省略するために
は熱延板を最初から最終製品厚みに合わせて決めれば良
いが、熱延板の厚みを1.8mm以下薄くすればするほ
ど仕上げ圧延工程での鋼板の温度低下が著しく、この間
で析出物が大きく成長し、インヒビター効果が弱まり二
次再結晶が発現しがたくなるという問題が発生する。
は熱延板を最初から最終製品厚みに合わせて決めれば良
いが、熱延板の厚みを1.8mm以下薄くすればするほ
ど仕上げ圧延工程での鋼板の温度低下が著しく、この間
で析出物が大きく成長し、インヒビター効果が弱まり二
次再結晶が発現しがたくなるという問題が発生する。
【0008】一方B法では熱延工程ではインヒビターの
微細分散が不必要なため、熱延板の厚みを薄くすること
による温度降下は二次再結晶に影響を与えないので、最
終製品厚みに合った熱延板を使い1回の冷間圧延で製品
の製造が可能である。
微細分散が不必要なため、熱延板の厚みを薄くすること
による温度降下は二次再結晶に影響を与えないので、最
終製品厚みに合った熱延板を使い1回の冷間圧延で製品
の製造が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は1回の冷間圧
延でA法と同等以上の高い磁束密度を持った方向性電磁
鋼板を安定して安価に製造する技術を提供するものであ
る。
延でA法と同等以上の高い磁束密度を持った方向性電磁
鋼板を安定して安価に製造する技術を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、重量%で(以下同じ)、C:0.0
15〜0.100%,Si:2.0〜4.5%,酸可溶
性Al(solAl):0.020〜0.060%,
N:0.005〜0.010%,S,Seの一方または
両方:0.010〜0.040%,Cu:0.01〜1
%,Mn:0.01〜0.5%,Sn:0.001〜
0.3%を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物で
ある珪素鋼スラブを、1150℃から1400℃の温度
域で粗圧延を開始し、引き続き仕上げ圧延を行って厚さ
2.5mmから1.0mmの熱延板とした後、950℃
以上1150℃以下の温度で1秒以上60秒以下加熱後
空冷より遅い冷却速度好ましくは4℃/sec以下で9
00℃まで冷却後、空冷より速い速度好ましくは13℃
/sec以上で冷却し、1回の冷間圧延で厚み0.30
mmから0.10mmの範囲内に圧延後、830℃から
860℃の温度で20秒以上200秒以下脱炭雰囲気で
加熱(以下脱炭加熱と呼ぶ)後、粗圧延開始温度と鋼板
のSまたはSe量に応じて図1に示す温度領域で露点0
℃以下−40℃以上の還元性雰囲気で10秒以上180
秒以内加熱(以下二次加熱と呼ぶ)後全窒素量が100
ppm以上200ppm以下に調整した後焼鈍分離剤を
塗布することを特徴とする方向性珪素鋼板の製造方法で
ある。また前記珪素鋼スラブはさらに必要に応じて、B
i:0.0050〜0.15%,P:0.001〜0.
15%,Sb:0.001〜0.15%,Pb:0.0
01〜0.15%,B:0.0010〜0.1%の範囲
でこれらの1種またはそれ以上含有させることが効果的
である。
するものであって、重量%で(以下同じ)、C:0.0
15〜0.100%,Si:2.0〜4.5%,酸可溶
性Al(solAl):0.020〜0.060%,
N:0.005〜0.010%,S,Seの一方または
両方:0.010〜0.040%,Cu:0.01〜1
%,Mn:0.01〜0.5%,Sn:0.001〜
0.3%を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物で
ある珪素鋼スラブを、1150℃から1400℃の温度
域で粗圧延を開始し、引き続き仕上げ圧延を行って厚さ
2.5mmから1.0mmの熱延板とした後、950℃
以上1150℃以下の温度で1秒以上60秒以下加熱後
空冷より遅い冷却速度好ましくは4℃/sec以下で9
00℃まで冷却後、空冷より速い速度好ましくは13℃
/sec以上で冷却し、1回の冷間圧延で厚み0.30
mmから0.10mmの範囲内に圧延後、830℃から
860℃の温度で20秒以上200秒以下脱炭雰囲気で
加熱(以下脱炭加熱と呼ぶ)後、粗圧延開始温度と鋼板
のSまたはSe量に応じて図1に示す温度領域で露点0
℃以下−40℃以上の還元性雰囲気で10秒以上180
秒以内加熱(以下二次加熱と呼ぶ)後全窒素量が100
ppm以上200ppm以下に調整した後焼鈍分離剤を
塗布することを特徴とする方向性珪素鋼板の製造方法で
ある。また前記珪素鋼スラブはさらに必要に応じて、B
i:0.0050〜0.15%,P:0.001〜0.
15%,Sb:0.001〜0.15%,Pb:0.0
01〜0.15%,B:0.0010〜0.1%の範囲
でこれらの1種またはそれ以上含有させることが効果的
である。
【0011】
【作用】本発明者等は方向性電磁鋼板の(110)[0
01]二次再結晶粒の優先発現の条件について研究を行
い以下の結論を得た。一般にインヒビターは一次再結
晶粒の成長を抑えて一次再結晶粒径を小さくし、二次
再結晶焼鈍過程でのマトリクス結晶粒の成長を抑えて二
次再結晶開始温度に影響を与え、発現する二次再結晶
方位の選択に影響を与える。
01]二次再結晶粒の優先発現の条件について研究を行
い以下の結論を得た。一般にインヒビターは一次再結
晶粒の成長を抑えて一次再結晶粒径を小さくし、二次
再結晶焼鈍過程でのマトリクス結晶粒の成長を抑えて二
次再結晶開始温度に影響を与え、発現する二次再結晶
方位の選択に影響を与える。
【0012】一次再結晶組織の形成から二次再結晶の完
了までに働くインヒビターの役割を理解しやすくする目
的で、ここでは一次再結晶粒径を決めるともいうべきイ
ンヒビターを一次インヒビターと呼ぶ。一次インヒビタ
ーは、溶解から一次再結晶までの工程で形成されたもの
であり、一次再結晶焼鈍後窒化処理することでインヒビ
ターを付与するB法と対比させて先天的インヒビターと
も呼ぶべきものである。一次インヒビター強度が強いほ
ど一次再結晶粒径が小さい。
了までに働くインヒビターの役割を理解しやすくする目
的で、ここでは一次再結晶粒径を決めるともいうべきイ
ンヒビターを一次インヒビターと呼ぶ。一次インヒビタ
ーは、溶解から一次再結晶までの工程で形成されたもの
であり、一次再結晶焼鈍後窒化処理することでインヒビ
ターを付与するB法と対比させて先天的インヒビターと
も呼ぶべきものである。一次インヒビター強度が強いほ
ど一次再結晶粒径が小さい。
【0013】一次再結晶完了後二次再結晶発現までのイ
ンヒビターを二次インヒビターと呼ぶ。B法の窒化処理
の第一の目的は二次インヒビターを付与することであ
る。この窒化によるインヒビター付与は後天的インヒビ
ターとも呼ぶべきものである。二次再結晶粒の駆動力は
粒界エネルギーなので、駆動力が小さいすなわちマトリ
クス粒径が大きいほど、二次再結晶温度は高温となる。
同じ結晶粒径であれば二次インヒビター強度が強いほど
二次再結晶温度は高温となる。二次インヒビターの強さ
だけでは二次再結晶温度は決まらないが、ここでは結晶
粒径も考慮して、二次再結晶温度が低いとき二次インヒ
ビターが弱い、二次再結晶温度が高温ほど二次インヒビ
ターが強いと表現する。
ンヒビターを二次インヒビターと呼ぶ。B法の窒化処理
の第一の目的は二次インヒビターを付与することであ
る。この窒化によるインヒビター付与は後天的インヒビ
ターとも呼ぶべきものである。二次再結晶粒の駆動力は
粒界エネルギーなので、駆動力が小さいすなわちマトリ
クス粒径が大きいほど、二次再結晶温度は高温となる。
同じ結晶粒径であれば二次インヒビター強度が強いほど
二次再結晶温度は高温となる。二次インヒビターの強さ
だけでは二次再結晶温度は決まらないが、ここでは結晶
粒径も考慮して、二次再結晶温度が低いとき二次インヒ
ビターが弱い、二次再結晶温度が高温ほど二次インヒビ
ターが強いと表現する。
【0014】二次再結晶粒が選択的に成長している過程
でのインヒビター強度、すなわち二次再結晶方位の選択
に深く係わるインヒビター強度を三次インヒビター強度
と呼ぶ。三次インヒビター強度が強いほど、一般粒界と
対応粒界の粒界移動差が大きくなり、二次再結晶方位選
択性が強まる。二次再結晶開始時のインヒビター強度は
二次再結晶開始という点を強調すれば二次インヒビター
強度といえるし、二次再結晶粒が発生し成長しつつある
という点を強調すれば三次インヒビターともいえる。一
次再結晶焼鈍後窒化処理を行うB法では一次再結晶完了
時と二次再結晶焼鈍開始時ではインヒビター強度が著し
く異なるが、A法の場合一次インヒビター強度と、二次
再結晶焼鈍開始時の二次インヒビター強度とは同一であ
る。
でのインヒビター強度、すなわち二次再結晶方位の選択
に深く係わるインヒビター強度を三次インヒビター強度
と呼ぶ。三次インヒビター強度が強いほど、一般粒界と
対応粒界の粒界移動差が大きくなり、二次再結晶方位選
択性が強まる。二次再結晶開始時のインヒビター強度は
二次再結晶開始という点を強調すれば二次インヒビター
強度といえるし、二次再結晶粒が発生し成長しつつある
という点を強調すれば三次インヒビターともいえる。一
次再結晶焼鈍後窒化処理を行うB法では一次再結晶完了
時と二次再結晶焼鈍開始時ではインヒビター強度が著し
く異なるが、A法の場合一次インヒビター強度と、二次
再結晶焼鈍開始時の二次インヒビター強度とは同一であ
る。
【0015】上に述べたように一次再結晶粒径は一次イ
ンヒビターの強度でほぼ決まる。A法で例えばMnSの
みをインヒビターとした場合は18μm、AlNのみで
は14μm、AlNとMnSを併用している通常のA法
では8μmとなる。またスラブ加熱温度が1150℃と
低いB法の場合は同じAlNを使っているが、AlNの
析出サイズが大きいため一次インヒビターが弱いので一
次再結晶粒径は24μm程度と大きい。
ンヒビターの強度でほぼ決まる。A法で例えばMnSの
みをインヒビターとした場合は18μm、AlNのみで
は14μm、AlNとMnSを併用している通常のA法
では8μmとなる。またスラブ加熱温度が1150℃と
低いB法の場合は同じAlNを使っているが、AlNの
析出サイズが大きいため一次インヒビターが弱いので一
次再結晶粒径は24μm程度と大きい。
【0016】本発明鋼のスラブ加熱温度はB法より高
く、A法と同様またはA法より低い。本発明鋼のスラブ
加熱温度をB法より高くした理由を述べる。SとSeは
冶金的にほぼ等価の働きをするので以下の説明ではSに
限定して説明する。本発明鋼はインヒビターとしてSを
0.010%〜0.040%の範囲で含有している。こ
のように高いSを完全に溶解するためにはスラブ加熱温
度を1300℃以上の高温とする必要がある。しかしS
を完全に固溶させた場合、硫化物は熱間圧延中に微細均
一に析出し、一次インヒビター強度が強くなりすぎて一
次再結晶後結晶粒径が小さくなり後述する欠点が生じ
る。
く、A法と同様またはA法より低い。本発明鋼のスラブ
加熱温度をB法より高くした理由を述べる。SとSeは
冶金的にほぼ等価の働きをするので以下の説明ではSに
限定して説明する。本発明鋼はインヒビターとしてSを
0.010%〜0.040%の範囲で含有している。こ
のように高いSを完全に溶解するためにはスラブ加熱温
度を1300℃以上の高温とする必要がある。しかしS
を完全に固溶させた場合、硫化物は熱間圧延中に微細均
一に析出し、一次インヒビター強度が強くなりすぎて一
次再結晶後結晶粒径が小さくなり後述する欠点が生じ
る。
【0017】そこで本発明においては、粗圧延段階また
は仕上げ熱延工程で比較的粗大に析出するように粗圧延
温度を下げ熱延板の厚みを薄くして、仕上げ圧延中の温
度降下を大きくするようにした。このような条件で熱延
板を作れば熱延工程でA法と比べて比較的大きな硫化物
が析出し、一次インヒビター強度を弱め一次再結晶焼鈍
過程で結晶粒径の調節が可能となった。しかし粗圧延温
度を1150℃未満の低温とした場合は硫化物の分散が
不均一でかつサイズが大きくなり過ぎて三次インヒビタ
ー強度が弱くなり磁束密度が低くなるので粗圧延開始温
度を1150℃以上とした。
は仕上げ熱延工程で比較的粗大に析出するように粗圧延
温度を下げ熱延板の厚みを薄くして、仕上げ圧延中の温
度降下を大きくするようにした。このような条件で熱延
板を作れば熱延工程でA法と比べて比較的大きな硫化物
が析出し、一次インヒビター強度を弱め一次再結晶焼鈍
過程で結晶粒径の調節が可能となった。しかし粗圧延温
度を1150℃未満の低温とした場合は硫化物の分散が
不均一でかつサイズが大きくなり過ぎて三次インヒビタ
ー強度が弱くなり磁束密度が低くなるので粗圧延開始温
度を1150℃以上とした。
【0018】また粗圧延開始温度を1400℃以下とし
たのは、粗圧延開始温度をこれより高くし本発明で規定
した熱延厚みとした場合、熱延工程で硫化物が微細すぎ
て一次インヒビターが強すぎ、高い磁束密度が得られな
いためである。このように成分および熱延条件を調整後
図1で示した範囲で二次加熱を行うと一次再結晶粒径を
A法と比較して大きくでき、三次インヒビター強度はA
法同様またはそれ以上に強化でき集積度の高い(11
0)[001]二次再結晶組織が発達する。
たのは、粗圧延開始温度をこれより高くし本発明で規定
した熱延厚みとした場合、熱延工程で硫化物が微細すぎ
て一次インヒビターが強すぎ、高い磁束密度が得られな
いためである。このように成分および熱延条件を調整後
図1で示した範囲で二次加熱を行うと一次再結晶粒径を
A法と比較して大きくでき、三次インヒビター強度はA
法同様またはそれ以上に強化でき集積度の高い(11
0)[001]二次再結晶組織が発達する。
【0019】二次再結晶焼鈍により粒界移動による粒成
長が僅かに起きるが、ある温度に達すると一般粒界と対
応粒界の粒界移動速度に大きな差がある状態に達する。
この状態で、対応粒界と接する確率の最も高い結晶方位
が周囲の結晶粒を食べて大きくなり、サイズ効果(寸法
の優位性)を得て異常成長を開始する。すなわち二次再
結晶の発現である。
長が僅かに起きるが、ある温度に達すると一般粒界と対
応粒界の粒界移動速度に大きな差がある状態に達する。
この状態で、対応粒界と接する確率の最も高い結晶方位
が周囲の結晶粒を食べて大きくなり、サイズ効果(寸法
の優位性)を得て異常成長を開始する。すなわち二次再
結晶の発現である。
【0020】二次再結晶粒成長過程で動きやすい対応粒
界にはΣ5対応粒界からΣ33対応粒界まで存在する
が、方向性電磁鋼板の二次再結晶に関与する存在頻度の
高い対応粒界はΣ5,Σ7,Σ9の3種類であり、この
中でΣ7粒界は一方向性電磁鋼板で存在頻度が低いので
Σ5粒界とΣ9粒界を考慮すればよい。本発明の一次再
結晶板では(110)[001]方位粒は他の方位と比
べてΣ9対応粒界を形成する確率が最も高い。また理想
(110)[001]方位からはずれた方位ではΣ5対
応粒界を形成する確率も高い。
界にはΣ5対応粒界からΣ33対応粒界まで存在する
が、方向性電磁鋼板の二次再結晶に関与する存在頻度の
高い対応粒界はΣ5,Σ7,Σ9の3種類であり、この
中でΣ7粒界は一方向性電磁鋼板で存在頻度が低いので
Σ5粒界とΣ9粒界を考慮すればよい。本発明の一次再
結晶板では(110)[001]方位粒は他の方位と比
べてΣ9対応粒界を形成する確率が最も高い。また理想
(110)[001]方位からはずれた方位ではΣ5対
応粒界を形成する確率も高い。
【0021】Σ5対応粒界とΣ9対応粒界では動きやす
くなる温度領域が若干異なっており、Σ5粒界とΣ9粒
界が共存する場合は、Σ5粒界がより低温で優先的に動
きやすくなる。したがって(110)[001]集積度
の高い二次再結晶粒が優先的に成長するためには、Σ5
粒界が優先的に動きやすくなる温度域では二次インヒビ
ターが強く二次再結晶が発現することを防止する必要が
ある。
くなる温度領域が若干異なっており、Σ5粒界とΣ9粒
界が共存する場合は、Σ5粒界がより低温で優先的に動
きやすくなる。したがって(110)[001]集積度
の高い二次再結晶粒が優先的に成長するためには、Σ5
粒界が優先的に動きやすくなる温度域では二次インヒビ
ターが強く二次再結晶が発現することを防止する必要が
ある。
【0022】A法は一次結晶粒径が小さいので二次イン
ヒビターが弱く低温で二次再結晶が発現する。A法では
Alが0.022%から0.030%の範囲にあるが、
その範囲でAlが低いと一次再結晶粒径は1〜2μm程
度小さくなる。もう少し厳密には鋼中のNがすべてAl
Nになったとすると仮定した場合、(1)式で表せるA
lR (窒化物を形成しない固溶Al量を示す指標ともい
える値)が大きいほど一次再結晶焼鈍時の結晶粒径が大
きくなる、すなわち一次インヒビター強度が弱くなる傾
向があることを見いだした。 AlR [ppm]=solAl[ppm]−(27/14)N[ppm] ・・・(1)
ヒビターが弱く低温で二次再結晶が発現する。A法では
Alが0.022%から0.030%の範囲にあるが、
その範囲でAlが低いと一次再結晶粒径は1〜2μm程
度小さくなる。もう少し厳密には鋼中のNがすべてAl
Nになったとすると仮定した場合、(1)式で表せるA
lR (窒化物を形成しない固溶Al量を示す指標ともい
える値)が大きいほど一次再結晶焼鈍時の結晶粒径が大
きくなる、すなわち一次インヒビター強度が弱くなる傾
向があることを見いだした。 AlR [ppm]=solAl[ppm]−(27/14)N[ppm] ・・・(1)
【0023】例えばNが100ppmでsolAlが
0.0240%でも、Nが50ppmでsolAlが
0.0143%でも、Nが140ppmでsolAlが
0.0317%でもいずれもAlR は47となり、Al
が0.0143から0.0317%と大きく変化しても
一次再結晶粒径は同一となる。したがって一次インヒビ
ター強度を考える場合はAlR の考慮が必要である。し
かしながら脱Alによる二次インヒビター強度の低下は
Alの絶対量が小さいほど顕著であり、二次再結晶粒の
方位選択性に直接影響する三次インヒビター強度もAl
R が同じであればAlの絶対量が少ない場合は弱くな
る。
0.0240%でも、Nが50ppmでsolAlが
0.0143%でも、Nが140ppmでsolAlが
0.0317%でもいずれもAlR は47となり、Al
が0.0143から0.0317%と大きく変化しても
一次再結晶粒径は同一となる。したがって一次インヒビ
ター強度を考える場合はAlR の考慮が必要である。し
かしながら脱Alによる二次インヒビター強度の低下は
Alの絶対量が小さいほど顕著であり、二次再結晶粒の
方位選択性に直接影響する三次インヒビター強度もAl
R が同じであればAlの絶対量が少ない場合は弱くな
る。
【0024】二次再結晶焼鈍過程でAlが酸化され鋼板
表面近傍のAl量が減少し、この部分のインヒビター強
度が弱くなる。したがってこの部分から二次再結晶が発
現するが、AlR が小さく駆動力が大きい時、もともと
Alの絶対値が小さい場合は、二次再結晶が発現する温
度は925℃以下の低温であり、この温度ではΣ5粒界
が優先的に動くため、発現する二次再結晶方位は理想G
oss方位から10°以上離れた方位となる。
表面近傍のAl量が減少し、この部分のインヒビター強
度が弱くなる。したがってこの部分から二次再結晶が発
現するが、AlR が小さく駆動力が大きい時、もともと
Alの絶対値が小さい場合は、二次再結晶が発現する温
度は925℃以下の低温であり、この温度ではΣ5粒界
が優先的に動くため、発現する二次再結晶方位は理想G
oss方位から10°以上離れた方位となる。
【0025】一方Alが0.033%以上と高く、かつ
AlR が大きい時、一次粒径が大きくなるので駆動力
が減少するためと、Alの濃度そのものが高いので、
直ちにAlNが形成されてインヒビター強度が低下しな
いため、二次インヒビターが相対的に強くなり低温での
二次再結晶の発現は防止できる。そのためΣ5粒界の優
先的粒界移動に基づく方位の悪い二次再結晶の発現は防
止できる。
AlR が大きい時、一次粒径が大きくなるので駆動力
が減少するためと、Alの濃度そのものが高いので、
直ちにAlNが形成されてインヒビター強度が低下しな
いため、二次インヒビターが相対的に強くなり低温での
二次再結晶の発現は防止できる。そのためΣ5粒界の優
先的粒界移動に基づく方位の悪い二次再結晶の発現は防
止できる。
【0026】しかしながら二次再結晶温度が1100℃
以上の高温ではAlの酸化が急激に起き、三次インヒビ
ター強度が急激に低下して選択的な粒界移動が起き難く
なり、二次再結晶が発現しなくいわゆる細粒組織とな
る。したがってA法で(110)[001]方位の集積
度の高い二次再結晶を発現させるためには、低温で二次
再結晶が発現することを防ぐことと、高温で三次インヒ
ビター強度が急激に低下して細粒が発生するのを防ぐた
め、Al含有量とAlR 値を極めて狭い範囲に管理する
必要がある。
以上の高温ではAlの酸化が急激に起き、三次インヒビ
ター強度が急激に低下して選択的な粒界移動が起き難く
なり、二次再結晶が発現しなくいわゆる細粒組織とな
る。したがってA法で(110)[001]方位の集積
度の高い二次再結晶を発現させるためには、低温で二次
再結晶が発現することを防ぐことと、高温で三次インヒ
ビター強度が急激に低下して細粒が発生するのを防ぐた
め、Al含有量とAlR 値を極めて狭い範囲に管理する
必要がある。
【0027】一方B法ではAlが低く表面相近傍でAl
が減少しても粒径が大きいためΣ5粒界が優先的に動
きやすくなる925℃以下の低温では二次再結晶が発現
しない、表面相から窒化してあるので、脱Alが起き
ても、直ちにAlNが形成されるため表面相近傍のイン
ヒビターの低下を防止でき、925℃以下の低温では二
次再結晶の発現を防止できる。
が減少しても粒径が大きいためΣ5粒界が優先的に動
きやすくなる925℃以下の低温では二次再結晶が発現
しない、表面相から窒化してあるので、脱Alが起き
ても、直ちにAlNが形成されるため表面相近傍のイン
ヒビターの低下を防止でき、925℃以下の低温では二
次再結晶の発現を防止できる。
【0028】しかしながらB法では一次インヒビター強
度が弱いため、仕上げ熱延開始温度や固溶Al、一次再
結晶焼鈍温度のばらつき等により一次再結晶粒径は変動
しやすい。一次再結晶粒径が大きすぎる場合や、窒化量
が多すぎる場合、二次再結晶温度が1100℃以上とな
りAlの酸化速度が著しく速まり、三次インヒビター強
度が急激に減少し、Σ9粒界の選択的移動速度が相対的
に遅くなり、(110)[001]方位二次再結晶の集
積度が低下する。
度が弱いため、仕上げ熱延開始温度や固溶Al、一次再
結晶焼鈍温度のばらつき等により一次再結晶粒径は変動
しやすい。一次再結晶粒径が大きすぎる場合や、窒化量
が多すぎる場合、二次再結晶温度が1100℃以上とな
りAlの酸化速度が著しく速まり、三次インヒビター強
度が急激に減少し、Σ9粒界の選択的移動速度が相対的
に遅くなり、(110)[001]方位二次再結晶の集
積度が低下する。
【0029】A法ではB法と比べて低温で二次再結晶が
発現するが、発現する二次再結晶方位の(110)[0
01]方位集積度はB法と同等またはそれ以上である。
この理由はA法では微細分散したAlNに加えて微細分
散したMnSが存在するので、インヒビターが主として
AlNのみで構成されているB法と比べて三次インヒビ
ター強度がB法と同等またはそれ以上の強さのためであ
る。
発現するが、発現する二次再結晶方位の(110)[0
01]方位集積度はB法と同等またはそれ以上である。
この理由はA法では微細分散したAlNに加えて微細分
散したMnSが存在するので、インヒビターが主として
AlNのみで構成されているB法と比べて三次インヒビ
ター強度がB法と同等またはそれ以上の強さのためであ
る。
【0030】B法では一次再結晶後窒化することと、一
次再結晶粒径が大きいので二次再結晶発現までほとんど
粒成長は認められず、二次再結晶開始温度はA法と比べ
て高い。すなわち二次インヒビターの強さはA法より強
い。しかし発現する二次再結晶粒の方位集積度はA法と
同等または僅かに劣る。これは三次インヒビターはA法
と同等または若干弱いためである。
次再結晶粒径が大きいので二次再結晶発現までほとんど
粒成長は認められず、二次再結晶開始温度はA法と比べ
て高い。すなわち二次インヒビターの強さはA法より強
い。しかし発現する二次再結晶粒の方位集積度はA法と
同等または僅かに劣る。これは三次インヒビターはA法
と同等または若干弱いためである。
【0031】本発明鋼の場合は一次インヒビター強度は
硫化物の析出サイズが大きいのでA法より弱いが、B法
と比べて均一に分散したMn,Cu等の硫化物が多量に
存在することと、その硫化物を核としたAlNの微細分
散が図られているので、一次インヒビターはB法と比べ
て強く、さらに必要に応じてP,Sn,Pb,B,Sb
を添加しているのでこれらの効果および一次再結晶後の
窒化効果等で三次インヒビターはB法より強いだけでな
くA法より強くなっている。一次再結晶粒径が大きいの
で低温で二次再結晶が発現するおそれがないこと、三次
インヒビターが強いことから、急激にインヒビター強度
が弱まるおそれが少ないので、A法の如くAlR の値を
厳密に制御する必要はない。
硫化物の析出サイズが大きいのでA法より弱いが、B法
と比べて均一に分散したMn,Cu等の硫化物が多量に
存在することと、その硫化物を核としたAlNの微細分
散が図られているので、一次インヒビターはB法と比べ
て強く、さらに必要に応じてP,Sn,Pb,B,Sb
を添加しているのでこれらの効果および一次再結晶後の
窒化効果等で三次インヒビターはB法より強いだけでな
くA法より強くなっている。一次再結晶粒径が大きいの
で低温で二次再結晶が発現するおそれがないこと、三次
インヒビターが強いことから、急激にインヒビター強度
が弱まるおそれが少ないので、A法の如くAlR の値を
厳密に制御する必要はない。
【0032】しかし本発明材をA法、B法で通常採用さ
れている一次再結晶焼鈍を行う場合は結晶粒径が小さ
く、結果として二次インヒビターが弱くなり低温で二次
再結晶が発現する危険がある。本発明で一次再結晶焼鈍
過程で二次加熱を行う第一の理由は結晶粒径を調節する
ためである。A法では一次インヒビターが強すぎてこの
ような二次加熱を行っても一次再結晶粒径はほとんど変
化しない。B法では一次インヒビターが弱いので、図1
に示すような高温の二次加熱を行わないでも一次再結晶
粒径は大きくなる。
れている一次再結晶焼鈍を行う場合は結晶粒径が小さ
く、結果として二次インヒビターが弱くなり低温で二次
再結晶が発現する危険がある。本発明で一次再結晶焼鈍
過程で二次加熱を行う第一の理由は結晶粒径を調節する
ためである。A法では一次インヒビターが強すぎてこの
ような二次加熱を行っても一次再結晶粒径はほとんど変
化しない。B法では一次インヒビターが弱いので、図1
に示すような高温の二次加熱を行わないでも一次再結晶
粒径は大きくなる。
【0033】したがって本発明材の一次再結晶後の結晶
粒径はA法より大きくB法より小さい。本発明法の場合
の二次再結晶開始温度はB法と比べて結晶粒径が小さい
にも関わらずほぼ同等か若干低く、A法のそれと比べる
と高い。この理由は、A法と比べると粒径が大きいため
である。また粒径はB法と比べては小さいが、析出物や
溶質原子の量が多いため、二次インヒビターの強度はB
法より若干弱い程度で、二次再結晶開始温度はB法とほ
ぼ同等または若干低い程度である。
粒径はA法より大きくB法より小さい。本発明法の場合
の二次再結晶開始温度はB法と比べて結晶粒径が小さい
にも関わらずほぼ同等か若干低く、A法のそれと比べる
と高い。この理由は、A法と比べると粒径が大きいため
である。また粒径はB法と比べては小さいが、析出物や
溶質原子の量が多いため、二次インヒビターの強度はB
法より若干弱い程度で、二次再結晶開始温度はB法とほ
ぼ同等または若干低い程度である。
【0034】本発明法で発現する二次再結晶の(11
0)[001]方位集積度はA,Bいずれの方法より若
干良好である。その理由は、三次インヒビターがA,B
いずれの方法より強いためである。
0)[001]方位集積度はA,Bいずれの方法より若
干良好である。その理由は、三次インヒビターがA,B
いずれの方法より強いためである。
【0035】本発明で一次再結晶過程で二次加熱を行う
第二の理由は、表面酸化物の量と形態を制御するためで
ある。そのため二次加熱時の雰囲気を還元性として露点
を0℃以下−40℃以上としている。この理由はこれ以
上露点を高温とする場合は脱炭焼鈍過程で形成されたF
eOの還元が不十分でFeOの量が多すぎ二次再結晶焼
鈍過程でグラス皮膜の形成に悪影響を与えるためであ
り、露点が−40℃以下では鋼板表面に多量のSiO2
が形成され、このSiO2 が鋼板中のAlと反応して鋼
中のAl量が減少し、その結果三次インヒビター強度が
弱くなり(110)[001]方位二次再結晶の集積度
が低下し磁束密度が下がるためである。最適なFeO量
とSiO2 量をそのつど測定して露点を決めることは困
難であるので、目安としては一次再結晶焼鈍後の鋼板の
酸素量を500から800ppmに納まるように二次加
熱の露点を決めればよい。これ未満の酸素量では皮膜形
成が不十分であり、これを超える酸素量ではAlの選択
酸化により三次インヒビター強度が低下するためであ
る。
第二の理由は、表面酸化物の量と形態を制御するためで
ある。そのため二次加熱時の雰囲気を還元性として露点
を0℃以下−40℃以上としている。この理由はこれ以
上露点を高温とする場合は脱炭焼鈍過程で形成されたF
eOの還元が不十分でFeOの量が多すぎ二次再結晶焼
鈍過程でグラス皮膜の形成に悪影響を与えるためであ
り、露点が−40℃以下では鋼板表面に多量のSiO2
が形成され、このSiO2 が鋼板中のAlと反応して鋼
中のAl量が減少し、その結果三次インヒビター強度が
弱くなり(110)[001]方位二次再結晶の集積度
が低下し磁束密度が下がるためである。最適なFeO量
とSiO2 量をそのつど測定して露点を決めることは困
難であるので、目安としては一次再結晶焼鈍後の鋼板の
酸素量を500から800ppmに納まるように二次加
熱の露点を決めればよい。これ未満の酸素量では皮膜形
成が不十分であり、これを超える酸素量ではAlの選択
酸化により三次インヒビター強度が低下するためであ
る。
【0036】以下その他の条件を限定した理由を説明す
る。本発明法に従って処理すればCは0.015%未満
でも磁束密度の高い二次再結晶が得られるが、粗圧延開
始温度が1300℃以上の場合、二次再結晶が不完全に
なりいわゆる細粒と呼ばれる(110)[001]方位
でない結晶粒が形成されるため下限を0.015%とし
た。また上限を0.1%としたのはこれを超えるCでは
一次再結晶焼鈍の脱炭時間が長くなり経済的でないため
である。
る。本発明法に従って処理すればCは0.015%未満
でも磁束密度の高い二次再結晶が得られるが、粗圧延開
始温度が1300℃以上の場合、二次再結晶が不完全に
なりいわゆる細粒と呼ばれる(110)[001]方位
でない結晶粒が形成されるため下限を0.015%とし
た。また上限を0.1%としたのはこれを超えるCでは
一次再結晶焼鈍の脱炭時間が長くなり経済的でないため
である。
【0037】Siは含有量が多いほど固有抵抗が増加し
て製品の渦流損を減少させるので、渦流損を減少させる
ためにはSiは多いほど良い。Siを2%以上と限定し
たのはこれ未満では渦流損が大きく好ましくないので下
限を2%としたものである。しかしSiは添加量が増す
ほど冷間圧延工程で割れやすくなる。Siが4.5%を
超えると冷間圧延に特別の工夫が必要で経済的に製造す
るという本発明の目的にそれるので上限を4.5%とし
た。
て製品の渦流損を減少させるので、渦流損を減少させる
ためにはSiは多いほど良い。Siを2%以上と限定し
たのはこれ未満では渦流損が大きく好ましくないので下
限を2%としたものである。しかしSiは添加量が増す
ほど冷間圧延工程で割れやすくなる。Siが4.5%を
超えると冷間圧延に特別の工夫が必要で経済的に製造す
るという本発明の目的にそれるので上限を4.5%とし
た。
【0038】Alは(Al,Si)Nを形成しインヒビ
ターとして働くが、酸可溶性Alとして0.02%以上
ないとその効果が発揮されないので下限を0.02%と
した。上限を0.06%としたのは、これを超えるAl
が存在するとインヒビターとして有効に働かなくなるた
めである。
ターとして働くが、酸可溶性Alとして0.02%以上
ないとその効果が発揮されないので下限を0.02%と
した。上限を0.06%としたのは、これを超えるAl
が存在するとインヒビターとして有効に働かなくなるた
めである。
【0039】Nは(Al,Si)Nを形成しインヒビタ
ーとして働くが、スラブの段階で0.005%以上ない
とその効果が発揮されないので下限を0.005%とし
た。上限を0.01%としたのは、これを超えても磁気
特性の向上は認められないので上限を0.01%とし
た。
ーとして働くが、スラブの段階で0.005%以上ない
とその効果が発揮されないので下限を0.005%とし
た。上限を0.01%としたのは、これを超えても磁気
特性の向上は認められないので上限を0.01%とし
た。
【0040】以下の元素は一次インヒビターを強化する
働きがあるが主に三次インヒビターを強化する目的で添
加したものである。SまたはSeはこれらの一方または
両方が合わせて0.010〜0.040%の範囲にあれ
ばよい。このように限定したのは本発明素材成分におい
てはSまたはSeが0.010%未満では三次インヒビ
ターが弱く(110)[001]からはずれた二次再結
晶粒の発現が多くなるためである。Se,Sは多いほど
三次インヒビターを強化する効果があり、磁束密度が向
上するが、0.040%を超えると熱延時に耳割れが発
生しやすくなるので上限を0.040%とした。
働きがあるが主に三次インヒビターを強化する目的で添
加したものである。SまたはSeはこれらの一方または
両方が合わせて0.010〜0.040%の範囲にあれ
ばよい。このように限定したのは本発明素材成分におい
てはSまたはSeが0.010%未満では三次インヒビ
ターが弱く(110)[001]からはずれた二次再結
晶粒の発現が多くなるためである。Se,Sは多いほど
三次インヒビターを強化する効果があり、磁束密度が向
上するが、0.040%を超えると熱延時に耳割れが発
生しやすくなるので上限を0.040%とした。
【0041】CuはS,Seと析出物を形成したりまた
は単独で三次インヒビターを強化する働きがあるが、
0.01%未満ではその効果が小さいので下限を0.0
1%とした。1%を超えて添加しても三次インヒビター
強化効果があるが、それ以上添加するのは経済的でない
ので上限を1%とした。
は単独で三次インヒビターを強化する働きがあるが、
0.01%未満ではその効果が小さいので下限を0.0
1%とした。1%を超えて添加しても三次インヒビター
強化効果があるが、それ以上添加するのは経済的でない
ので上限を1%とした。
【0042】MnはS,Seと析出物を形成して三次イ
ンヒビターを強化する働きがあるが、0.01%未満で
はその効果が小さいので下限を0.01%とした。0.
5%を超えて添加しても三次インヒビター強化効果があ
るが、それ以上添加するのは経済的でないので上限を
0.5%とした。
ンヒビターを強化する働きがあるが、0.01%未満で
はその効果が小さいので下限を0.01%とした。0.
5%を超えて添加しても三次インヒビター強化効果があ
るが、それ以上添加するのは経済的でないので上限を
0.5%とした。
【0043】Snは三次インヒビターを強くする働きが
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Snは0.3%を超えても効果は
あるがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.3%とした。
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Snは0.3%を超えても効果は
あるがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.3%とした。
【0044】以下の元素は必要に応じてこれらの1種ま
たはそれ以上含有させるものである。Biは三次インヒ
ビターを強くする働きがあるが、0.0050%未満で
は効果が小さいので下限を0.005%とした。Biは
0.15%を超えても効果はあるがこれ以上添加するこ
とは経済的でないので上限を0.15%とした。
たはそれ以上含有させるものである。Biは三次インヒ
ビターを強くする働きがあるが、0.0050%未満で
は効果が小さいので下限を0.005%とした。Biは
0.15%を超えても効果はあるがこれ以上添加するこ
とは経済的でないので上限を0.15%とした。
【0045】Pは三次インヒビターを強くする働きがあ
るが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Pは0.15%を超えても効果は
あるがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.15%とした。
るが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Pは0.15%を超えても効果は
あるがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.15%とした。
【0046】Sbは三次インヒビターを強くする働きが
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Sbは0.15%を超えても効果
はあるがこれ以上添加することは経済的でないので上限
を0.15%とした。
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Sbは0.15%を超えても効果
はあるがこれ以上添加することは経済的でないので上限
を0.15%とした。
【0047】Pbは三次インヒビターを強くする働きが
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Pbは0.15%を超えても効果
はあるがこれ以上添加することは経済的でないので上限
を0.15%とした。
あるが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Pbは0.15%を超えても効果
はあるがこれ以上添加することは経済的でないので上限
を0.15%とした。
【0048】Bは三次インヒビターを強くする働きがあ
るが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Bは0.1%を超えても効果はあ
るがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.1%とした。
るが、0.001%未満では効果が小さいので下限を
0.001%とした。Bは0.1%を超えても効果はあ
るがこれ以上添加することは経済的でないので上限を
0.1%とした。
【0049】粗熱延開始温度を1150℃以上としたの
はこれ未満の温度では熱延時の圧延力が大きくなり不経
済のためと、硫化物のサイズが大きくなりすぎ三次イン
ヒビターの強度が弱まり高い磁束密度が得られないため
である。一方1400℃を超えても熱延仕上げ厚みを
1.6mm以下とすれば硫化物のサイズが大きくなり高
い磁束密度が得られるが、熱的に経済的でないので上限
を1400℃以下とした。
はこれ未満の温度では熱延時の圧延力が大きくなり不経
済のためと、硫化物のサイズが大きくなりすぎ三次イン
ヒビターの強度が弱まり高い磁束密度が得られないため
である。一方1400℃を超えても熱延仕上げ厚みを
1.6mm以下とすれば硫化物のサイズが大きくなり高
い磁束密度が得られるが、熱的に経済的でないので上限
を1400℃以下とした。
【0050】熱延板の厚みを2.5mm以下としたのは
これを超える厚みでは1回の冷間圧延では高い磁束密度
が得られなくなるので2.5mm以下とした。1mm以
上としたのはこれより薄い熱延板では高い磁束密度が得
にくいことによる。熱延板焼鈍の温度を950℃以上と
したのは950℃未満では高い磁束密度が得られないか
らであり、1150℃以下としたのはこれを超える温度
でも高い磁束密度は得られるが、1150℃以下の温度
でも高い磁束密度が得られるので、熱的に不経済となる
ので1150℃以下とした。900℃まで空冷より遅い
速度、好ましくは4℃/sec以下で冷却するのはこれ
より速い速度では磁束密度が下がるためであり、この温
度から空冷より速い速度、好ましくは13℃/sec以
上で冷却するのは、空冷より遅い速度で冷却すると磁束
密度が低下するためである。
これを超える厚みでは1回の冷間圧延では高い磁束密度
が得られなくなるので2.5mm以下とした。1mm以
上としたのはこれより薄い熱延板では高い磁束密度が得
にくいことによる。熱延板焼鈍の温度を950℃以上と
したのは950℃未満では高い磁束密度が得られないか
らであり、1150℃以下としたのはこれを超える温度
でも高い磁束密度は得られるが、1150℃以下の温度
でも高い磁束密度が得られるので、熱的に不経済となる
ので1150℃以下とした。900℃まで空冷より遅い
速度、好ましくは4℃/sec以下で冷却するのはこれ
より速い速度では磁束密度が下がるためであり、この温
度から空冷より速い速度、好ましくは13℃/sec以
上で冷却するのは、空冷より遅い速度で冷却すると磁束
密度が低下するためである。
【0051】製品厚みを0.30mm以下としたのはこ
れより厚い場合も高い磁束密度は得られるが、鉄損が悪
くなるので0.30mmとした。また製品板厚を0.1
0mm以上としたのはこれより薄い場合二次再結晶が不
完全で磁束密度が低下するためである。
れより厚い場合も高い磁束密度は得られるが、鉄損が悪
くなるので0.30mmとした。また製品板厚を0.1
0mm以上としたのはこれより薄い場合二次再結晶が不
完全で磁束密度が低下するためである。
【0052】一次再結晶焼鈍の脱炭焼鈍温度を830℃
から860℃の間に限定したのはこの温度域で最も効率
的に脱炭可能なためであり、この温度域を外れると脱炭
しにくいためである。時間を20秒以上200秒以下と
したのは20秒未満では0.0020%以下まで脱炭で
きないためであり、200秒以下としたのはこれを超え
て長い時間加熱しても鋼板のC量はほとんど変化せず不
経済なためである。
から860℃の間に限定したのはこの温度域で最も効率
的に脱炭可能なためであり、この温度域を外れると脱炭
しにくいためである。時間を20秒以上200秒以下と
したのは20秒未満では0.0020%以下まで脱炭で
きないためであり、200秒以下としたのはこれを超え
て長い時間加熱しても鋼板のC量はほとんど変化せず不
経済なためである。
【0053】図1は本発明法の二次加熱温度領域を示
し、図の領域AはSまたはSeが0.015%以下の領
域であり、Bは0.015%を超えて0.030%ま
で、Cは0.030%を超えて0.040%の場合の領
域を示す。粗圧延開始温度とSまたはSeの含有量で二
次加熱温度を変える必要があることを示すが、図1の二
次加熱条件をSまたはSe量によりA,B,Cに分けた
のはSまたはSeが多いほど一次再結晶での粒成長がし
にくくなるので、このような領域で二次加熱を行わない
と磁束密度の高い二次再結晶組織が得られないためであ
る。加熱時間10秒以上としたのはこれより短いと磁束
密度がばらつく傾向が見られるためであり、180秒以
下としたのはこれより長く加熱しても磁束密度の向上は
見られず、経済的でないためである。
し、図の領域AはSまたはSeが0.015%以下の領
域であり、Bは0.015%を超えて0.030%ま
で、Cは0.030%を超えて0.040%の場合の領
域を示す。粗圧延開始温度とSまたはSeの含有量で二
次加熱温度を変える必要があることを示すが、図1の二
次加熱条件をSまたはSe量によりA,B,Cに分けた
のはSまたはSeが多いほど一次再結晶での粒成長がし
にくくなるので、このような領域で二次加熱を行わない
と磁束密度の高い二次再結晶組織が得られないためであ
る。加熱時間10秒以上としたのはこれより短いと磁束
密度がばらつく傾向が見られるためであり、180秒以
下としたのはこれより長く加熱しても磁束密度の向上は
見られず、経済的でないためである。
【0054】一次再結晶後の全窒素量が100ppm以
上200ppm以下に入るように必要に応じて窒化処理
を行って調整するが、一次再結晶焼鈍後窒素量を100
ppm以上としたのは100ppm未満では三次インヒ
ビターが弱く高い磁束密度が得られないためである。ま
た200ppm以下と限定したのはこれより高くしても
高い磁束密度が得られるがこれ以上窒素量を高めるため
に窒化処理を施すことは経済的でないためである。
上200ppm以下に入るように必要に応じて窒化処理
を行って調整するが、一次再結晶焼鈍後窒素量を100
ppm以上としたのは100ppm未満では三次インヒ
ビターが弱く高い磁束密度が得られないためである。ま
た200ppm以下と限定したのはこれより高くしても
高い磁束密度が得られるがこれ以上窒素量を高めるため
に窒化処理を施すことは経済的でないためである。
【0055】
【実施例】以下本発明を実施例に従って具体的に説明す
る。 (実施例1)C:0.070%,Si:3.27%,M
n:0.073%,P:0.060%,solAl:
0.0270%,S:0.030%,Sn:0.13
%,Cu:0.08%,N:0.0070%を主成分と
したスラブを1200℃の温度で粗圧延を開始し、仕上
げ圧延を経て厚さ1.35mmの熱延板とした。その鋼
板を1130℃で10秒加熱後120秒かけて900℃
まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を行い厚さ
0.19mmとした。この場合、冷間圧延途中板厚1.
55mm,1.2mm,0.8mm,0.6mm,0.
4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分保持した
条件で冷延を行い厚み0.19mmとした。
る。 (実施例1)C:0.070%,Si:3.27%,M
n:0.073%,P:0.060%,solAl:
0.0270%,S:0.030%,Sn:0.13
%,Cu:0.08%,N:0.0070%を主成分と
したスラブを1200℃の温度で粗圧延を開始し、仕上
げ圧延を経て厚さ1.35mmの熱延板とした。その鋼
板を1130℃で10秒加熱後120秒かけて900℃
まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を行い厚さ
0.19mmとした。この場合、冷間圧延途中板厚1.
55mm,1.2mm,0.8mm,0.6mm,0.
4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分保持した
条件で冷延を行い厚み0.19mmとした。
【0056】次いで850℃の温度で露点66℃,75
%H2 −N2 雰囲気中で120秒加熱後引き続き900
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で60秒間6%NH
3 を含んだ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を120p
pmとした。次にMgO100部に対しTiO2 を5
部、Sb2 (SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.
3部の割合で混合した焼鈍分離剤を塗布し、95%N2
−H2 の雰囲気で昇温速度15℃/hrで1200℃ま
で加熱し、100%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却し
た。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を
本発明品(1)として表1に示す。
%H2 −N2 雰囲気中で120秒加熱後引き続き900
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で60秒間6%NH
3 を含んだ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を120p
pmとした。次にMgO100部に対しTiO2 を5
部、Sb2 (SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.
3部の割合で混合した焼鈍分離剤を塗布し、95%N2
−H2 の雰囲気で昇温速度15℃/hrで1200℃ま
で加熱し、100%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却し
た。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を
本発明品(1)として表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】比較のため同一スラブを1350℃で2時
間加熱後熱延を開始し厚さ1.55mmと2.3mmの
熱延板とした。2.3mmに圧延した熱延板は1000
℃で5分加熱後水冷した後冷間圧延を行って厚さ1.5
5mmとした。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍
冷延を行って、厚さ0.19mmとした。次いで850
℃の温度で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で1
20秒加熱した。
間加熱後熱延を開始し厚さ1.55mmと2.3mmの
熱延板とした。2.3mmに圧延した熱延板は1000
℃で5分加熱後水冷した後冷間圧延を行って厚さ1.5
5mmとした。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍
冷延を行って、厚さ0.19mmとした。次いで850
℃の温度で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で1
20秒加熱した。
【0059】次いで本発明と同一の焼鈍分離剤を塗布
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度15℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(1)として表1に示す。表1に示したご
とく本発明で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が高
い。本発明と同じ厚みに冷延した比較材(1)は二次再
結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が発生し磁
束密度が著しく低かった。また2.3mmの熱延板を2
回冷延で最終厚みとした材料(比較材(2)と呼ぶ)は
100%二次再結晶が発現していたが本発明品と比べ若
干磁束密度が低かった。
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度15℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(1)として表1に示す。表1に示したご
とく本発明で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が高
い。本発明と同じ厚みに冷延した比較材(1)は二次再
結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が発生し磁
束密度が著しく低かった。また2.3mmの熱延板を2
回冷延で最終厚みとした材料(比較材(2)と呼ぶ)は
100%二次再結晶が発現していたが本発明品と比べ若
干磁束密度が低かった。
【0060】(実施例2)C:0.091%,Si:
3.25%,Mn:0.071%,P:0.016%,
solAl:0.0238%,S:0.014%,S
e:0.014%,Sn:0.12%,Cu:0.08
%,N:0.0082%,Sb:0.024%を主成分
としたスラブを1250℃の温度で粗圧延を開始し、仕
上げ圧延を経て厚さ1.40mmの熱延板とした。その
鋼板を120秒で1130℃まで加熱後120秒かけて
900℃まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を
行い厚さ0.145mmとした。この場合冷間圧延途中
板厚1.55mm,1.2mm,0.8mm,0.6m
m,0.4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分
保持した条件で冷延を行った。
3.25%,Mn:0.071%,P:0.016%,
solAl:0.0238%,S:0.014%,S
e:0.014%,Sn:0.12%,Cu:0.08
%,N:0.0082%,Sb:0.024%を主成分
としたスラブを1250℃の温度で粗圧延を開始し、仕
上げ圧延を経て厚さ1.40mmの熱延板とした。その
鋼板を120秒で1130℃まで加熱後120秒かけて
900℃まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を
行い厚さ0.145mmとした。この場合冷間圧延途中
板厚1.55mm,1.2mm,0.8mm,0.6m
m,0.4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分
保持した条件で冷延を行った。
【0061】次いで850℃の温度で露点66℃,75
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き900
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を120ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱し、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(2)として表2に示す。
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き900
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を120ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱し、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(2)として表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】比較のため同一スラブを1350℃で2時
間加熱後熱延を開始し厚さ1.45mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
間加熱後熱延を開始し厚さ1.45mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
【0064】次いで本発明と同一の焼鈍分離剤を塗布
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(3)として表2に示す。表2に示したご
とく本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が
高い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(3)は二次
再結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積
の10%発生し磁束密度が著しく低かった。また1.8
mmに熱延後2回冷延で最終厚みとした材料(比較材
(4)と呼ぶ)は100%二次再結晶が発現していたが
本発明品と比べ若干磁束密度が低かった。比較材と比べ
て熱延温度が低いにもかかわらず本発明は100%二次
再結晶が発現し磁束密度も高い。
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(3)として表2に示す。表2に示したご
とく本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が
高い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(3)は二次
再結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積
の10%発生し磁束密度が著しく低かった。また1.8
mmに熱延後2回冷延で最終厚みとした材料(比較材
(4)と呼ぶ)は100%二次再結晶が発現していたが
本発明品と比べ若干磁束密度が低かった。比較材と比べ
て熱延温度が低いにもかかわらず本発明は100%二次
再結晶が発現し磁束密度も高い。
【0065】(実施例3)C:0.084%,Si:
3.24%,Mn:0.068%,P:0.011%,
solAl:0.0253%,S:0.026%,S
n:0.11%,Cu:0.09%,N:0.0071
%,Sb:0.025%を主成分としたスラブを125
0℃の温度で粗圧延を開始し、仕上げ圧延を経て厚さ
1.40mmの熱延板とした。その鋼板を120秒で1
130℃まで加熱後120秒かけて900℃まで冷却後
水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を行い厚さ0.145
mmとした。この場合冷間圧延途中板厚1.55mm,
1.2mm,0.8mm,0.6mm,0.4mm,
0.3mmの各厚みで250℃20分保持した条件で冷
延を行った。
3.24%,Mn:0.068%,P:0.011%,
solAl:0.0253%,S:0.026%,S
n:0.11%,Cu:0.09%,N:0.0071
%,Sb:0.025%を主成分としたスラブを125
0℃の温度で粗圧延を開始し、仕上げ圧延を経て厚さ
1.40mmの熱延板とした。その鋼板を120秒で1
130℃まで加熱後120秒かけて900℃まで冷却後
水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を行い厚さ0.145
mmとした。この場合冷間圧延途中板厚1.55mm,
1.2mm,0.8mm,0.6mm,0.4mm,
0.3mmの各厚みで250℃20分保持した条件で冷
延を行った。
【0066】次いで850℃の温度で露点66℃,75
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き930
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を150ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱後、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(3)として表3に示す。
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き930
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、750℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を150ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱後、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(3)として表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】比較のため同一スラブを1350℃で2時
間加熱後熱延を開始し厚さ1.45mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
間加熱後熱延を開始し厚さ1.45mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
【0069】次いで本発明と同一の焼鈍分離剤を塗布
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(5)として表3に示す。表3に示したご
とく本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が
高い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(5)は二次
再結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積
の50%発生し磁束密度が著しく低かった。また1.8
mmに熱延後2回の冷延で最終厚みとした材料(比較材
(6)と呼ぶ)も全面積の20%程度細粒が発生し本発
明品と比べ磁束密度がかなり低かった。比較材と比べて
熱延温度が低いにもかかわらず本発明品は100%二次
再結晶が発現し、磁束密度も高い。
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%H2 雰囲気で20時
間加熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を
測定し比較例(5)として表3に示す。表3に示したご
とく本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が
高い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(5)は二次
再結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積
の50%発生し磁束密度が著しく低かった。また1.8
mmに熱延後2回の冷延で最終厚みとした材料(比較材
(6)と呼ぶ)も全面積の20%程度細粒が発生し本発
明品と比べ磁束密度がかなり低かった。比較材と比べて
熱延温度が低いにもかかわらず本発明品は100%二次
再結晶が発現し、磁束密度も高い。
【0070】(実施例4)C:0.080%,Si:
3.21%,Mn:0.073%,P:0.010%,
solAl:0.0263%,S:0.017%,S
e:0.016%,Sn:0.12%,Cu:0.08
%,N:0.0092%,Sb:0.023%を主成分
としたスラブを1200℃の温度で粗圧延を開始し、仕
上げ圧延を経て厚さ1.20mmの熱延板とした。その
鋼板を120秒で1130℃まで加熱後120秒かけて
900℃まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を
行い厚さ0.145mmとした。この場合冷間圧延途中
板厚1.55mm,1.2mm,0.8mm,0.6m
m,0.4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分
保持した条件で冷延を行った。
3.21%,Mn:0.073%,P:0.010%,
solAl:0.0263%,S:0.017%,S
e:0.016%,Sn:0.12%,Cu:0.08
%,N:0.0092%,Sb:0.023%を主成分
としたスラブを1200℃の温度で粗圧延を開始し、仕
上げ圧延を経て厚さ1.20mmの熱延板とした。その
鋼板を120秒で1130℃まで加熱後120秒かけて
900℃まで冷却後水冷した。次いで酸洗後冷間圧延を
行い厚さ0.145mmとした。この場合冷間圧延途中
板厚1.55mm,1.2mm,0.8mm,0.6m
m,0.4mm,0.3mmの各厚みで250℃20分
保持した条件で冷延を行った。
【0071】次いで850℃の温度で露点66℃,75
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き950
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、770℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を180ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱後、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(4)として表4に示す。
%H2 −N2 雰囲気中で100秒加熱後引き続き950
℃の温度で15秒間、露点−20℃,75%H2 −N2
雰囲気中で加熱後、770℃の温度で6%NH3 を含ん
だ雰囲気中で窒化処理を行い窒素量を180ppmとし
た。次にMgO100部に対しTiO2 を5部、Sb2
(SO4 )3 を0.3部、NaBO3 を0.3部の割合
で混合した焼鈍分離剤を塗布し15%N2 −H2 の雰囲
気で昇温速度15℃/hrで1200℃まで加熱後、1
00%H2 雰囲気で20時間加熱後冷却した。次いで歪
取り焼鈍を行い磁束密度を測定した結果を本発明品
(4)として表4に示す。
【0072】
【表4】
【0073】比較のため同一スラブを1350℃で2時
間加熱後熱延を開始し厚さ1.20mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
間加熱後熱延を開始し厚さ1.20mmと1.80mm
の熱延板とした。1.80mmに圧延した熱延板は12
0秒で1000℃まで加熱し900℃まで空冷した後水
冷した。次いで冷間圧延を行って厚さ1.12mmとし
た。次いでこれら素材は本発明と同一の焼鈍冷延を行っ
て、厚さ0.145mmとした。次いで850℃の温度
で露点66℃,75%H2 −N2 雰囲気中で120秒加
熱した。
【0074】次いで本発明と同一の焼鈍分離剤を塗布
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%雰囲気で20時間加
熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を測定
し比較例(7)として表4に示す。表4に示したごとく
本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が高
い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(7)は二次再
結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積の
5%発生し磁束密度が若干低かった。また1.8mmに
熱延後2回の冷延で最終厚みとした材料(比較材(8)
と呼ぶ)は細粒が発生しなかったが本発明品と比べ磁束
密度が低かった。比較材と比べて熱延温度が低いにもか
かわらず本発明品は100%二次再結晶が発現し、磁束
密度も高い。
し、15%N2 −H2 の雰囲気で昇温速度25℃/hr
で1200℃まで加熱し、100%雰囲気で20時間加
熱後冷却した。次いで歪取り焼鈍を行い磁束密度を測定
し比較例(7)として表4に示す。表4に示したごとく
本発明方法で作成した電磁鋼板は著しく磁束密度が高
い。本発明と同じ厚みに熱延した比較材(7)は二次再
結晶した部分にいわゆる細粒と呼ばれる部分が全面積の
5%発生し磁束密度が若干低かった。また1.8mmに
熱延後2回の冷延で最終厚みとした材料(比較材(8)
と呼ぶ)は細粒が発生しなかったが本発明品と比べ磁束
密度が低かった。比較材と比べて熱延温度が低いにもか
かわらず本発明品は100%二次再結晶が発現し、磁束
密度も高い。
【0075】
【発明の効果】本発明により、磁気特性の優れた薄手の
方向性珪素鋼板が安価に製造できる。すなわちインヒビ
ターを制御するため成分範囲、熱延条件、焼鈍工程の組
み合わせを最適にすることによって、熱延板を1回の冷
延工程で処理することを可能ならしめたものである。
方向性珪素鋼板が安価に製造できる。すなわちインヒビ
ターを制御するため成分範囲、熱延条件、焼鈍工程の組
み合わせを最適にすることによって、熱延板を1回の冷
延工程で処理することを可能ならしめたものである。
【図1】冷間圧延後の焼鈍における二次加熱温度領域を
示すグラフ
示すグラフ
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.015〜0.100
%,Si:2.0〜4.5%,酸可溶性Al:0.02
0〜0.060%,N:0.005〜0.010%,
S,Seの一方または両方:0.010〜0.040
%,Cu:0.01〜1%,Mn:0.01〜0.5
%,Sn:0.001〜0.3%を含有し、残部はFe
および不可避的不純物である珪素鋼スラブを、1150
℃から1400℃の温度域で粗圧延を開始し、引き続き
仕上げ圧延を行って厚さ2.5mmから1.0mmの熱
延板とした後、950℃以上1150℃以下の温度で1
秒以上60秒以下加熱後空冷より遅い冷却速度で900
℃まで冷却後、空冷より速い速度で冷却し、1回の冷間
圧延で厚み0.30mmから0.10mmの範囲内に圧
延後、830℃から860℃の温度で20秒以上200
秒以下脱炭雰囲気で加熱後、粗圧延開始温度と鋼板のS
またはSe量に応じて図1のD点(860,140
0)、E点(880,1150)、F点(1050,1
150)、G点(920,1400)の範囲で囲まれる
温度領域で露点0℃以下−40℃以上の還元性雰囲気で
10秒以上180秒以内加熱後、全窒素量が100pp
m以上200ppm以下に調整した後、焼鈍分離剤を塗
布し、仕上焼鈍を施すことを特徴とする方向性珪素鋼板
の製造方法。 - 【請求項2】 珪素鋼スラブはさらに、Bi:0.00
50〜0.15%,P:0.001〜0.15%,S
b:0.001〜0.15%,Pb:0.001〜0.
15%,B:0.0010〜0.1%の範囲でこれらの
1種またはそれ以上含有することを特徴とする請求項1
記載の方向性珪素鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7049270A JPH08225843A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 方向性珪素鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7049270A JPH08225843A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 方向性珪素鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08225843A true JPH08225843A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12826158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7049270A Withdrawn JPH08225843A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 方向性珪素鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08225843A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-02-15 JP JP7049270A patent/JPH08225843A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
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