JPH0822653B2 - スライディングルーフ装置 - Google Patents
スライディングルーフ装置Info
- Publication number
- JPH0822653B2 JPH0822653B2 JP3042878A JP4287891A JPH0822653B2 JP H0822653 B2 JPH0822653 B2 JP H0822653B2 JP 3042878 A JP3042878 A JP 3042878A JP 4287891 A JP4287891 A JP 4287891A JP H0822653 B2 JPH0822653 B2 JP H0822653B2
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- JP
- Japan
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- film
- adhered
- deflector
- rubber base
- roof panel
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のスライドルー
フパネルに装着されたEPDM製のウエザストリップを
有するスライディングルーフ装置に関するものである。
フパネルに装着されたEPDM製のウエザストリップを
有するスライディングルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に使用されるゴム部材
として、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等を重視した部位
にEPDM(エチレンプロピレンジエン三元系ゴム)が
数多く使用されている。このEPDMからなるゴム基体
に種々の部材を接着することにより、意匠性やその機能
を高めることが研究されている。
として、耐候性、耐オゾン性、耐熱性等を重視した部位
にEPDM(エチレンプロピレンジエン三元系ゴム)が
数多く使用されている。このEPDMからなるゴム基体
に種々の部材を接着することにより、意匠性やその機能
を高めることが研究されている。
【0003】例えば、いわゆるワンボックスワゴン車の
ボディの屋根には、スライドルーフパネルにより開口部
を開閉するスライディングルーフ装置が設けられている
ものがある。上記スライドルーフパネルの周囲には、E
PDM製のウエザストリップが装着されている。また、
この開口部の前縁部には、スライドルーフパネルを開け
たときに、開口部から車室内への風の巻き込みを低減す
るデフレクタが装着されている。このデフレクタは、ス
ライドルーフパネルを閉じると屋根の厚み内に格納さ
れ、一方、スライドルーフパネルを開くと起立して、屋
根の上に出っ張る構成となっているものである(実公昭
64−7055号公報)。この技術では、デフレクタを
スライドルーフパネルで押す機構として、摺動性に優れ
た表面処理を施した別部品によって実現している。しか
し、このような別部品は、部品点数の増加及びコストア
ップを招いていた。
ボディの屋根には、スライドルーフパネルにより開口部
を開閉するスライディングルーフ装置が設けられている
ものがある。上記スライドルーフパネルの周囲には、E
PDM製のウエザストリップが装着されている。また、
この開口部の前縁部には、スライドルーフパネルを開け
たときに、開口部から車室内への風の巻き込みを低減す
るデフレクタが装着されている。このデフレクタは、ス
ライドルーフパネルを閉じると屋根の厚み内に格納さ
れ、一方、スライドルーフパネルを開くと起立して、屋
根の上に出っ張る構成となっているものである(実公昭
64−7055号公報)。この技術では、デフレクタを
スライドルーフパネルで押す機構として、摺動性に優れ
た表面処理を施した別部品によって実現している。しか
し、このような別部品は、部品点数の増加及びコストア
ップを招いていた。
【0004】このような問題を解決する手段として、デ
フレクタに対するウエザストリップの摺動部位に、摺動
性に優れた被接着部材を接着したり、植毛等が考えられ
ている。このような、EPDM製のゴム基体についての
接着法として、例えば、以下の方法が知られている。す
なわち、押出成形及び加硫処理されたゴム基体に、バフ
処理、脱脂、プライマー塗布、接着剤塗布、乾燥、被接
着部材の貼付、接着剤硬化という処理を施す方法であ
る。しかし、従来の接着技術では、加硫処理の後に、上
述した多くの処理を必要とするので、生産ラインが長く
なり、生産性が低く、コストアップの要因となってい
た。
フレクタに対するウエザストリップの摺動部位に、摺動
性に優れた被接着部材を接着したり、植毛等が考えられ
ている。このような、EPDM製のゴム基体についての
接着法として、例えば、以下の方法が知られている。す
なわち、押出成形及び加硫処理されたゴム基体に、バフ
処理、脱脂、プライマー塗布、接着剤塗布、乾燥、被接
着部材の貼付、接着剤硬化という処理を施す方法であ
る。しかし、従来の接着技術では、加硫処理の後に、上
述した多くの処理を必要とするので、生産ラインが長く
なり、生産性が低く、コストアップの要因となってい
た。
【0005】また、ウエザストリップの摺動部位に植毛
を施す技術でも、接着塗布の後に、靜電植毛装置(特公
昭57−56378号公報)を用いた植毛、接着剤硬化
等の処理が必要となり、上述と同様な問題点があった。
を施す技術でも、接着塗布の後に、靜電植毛装置(特公
昭57−56378号公報)を用いた植毛、接着剤硬化
等の処理が必要となり、上述と同様な問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
することを課題とし、デフレクタに対して摺動するEP
DM製のゴム基体の部位に、摺動性に優れた被接着部材
を接着する手段として、バフ処理や接着剤の塗布等の処
理を必要とせず、しかもその接着強度に優れたウエザス
トリップを提供することを目的とする。
することを課題とし、デフレクタに対して摺動するEP
DM製のゴム基体の部位に、摺動性に優れた被接着部材
を接着する手段として、バフ処理や接着剤の塗布等の処
理を必要とせず、しかもその接着強度に優れたウエザス
トリップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、車両ボディの屋根の開口部を開閉
するスライドルーフパネルと、このスライドルーフパネ
ルの外周縁に装着されたEPDM製のゴム基体と、上記
開口部の前縁部に装着され、スライドルーフパネルが開
くと起立して車室内への風の巻き込みを低減するデフレ
クタと、を備えたスライディングルーフ装置において、
デフレクタと摺動するゴム基体の部位に、積層フィルム
を介して熱溶着された非金属性の摺動用被接着部材を有
し、上記積層フィルムとして、ゴム基体側に配設され、
かつ極性官能基を有するオレフィン系樹脂からなる第1
のフィルムと、被接着部材側に配設され、かつ極性を有
する熱可塑性樹脂からなる第2のフィルムとを積層した
ものを用いたことを特徴とする。
になされた本発明は、車両ボディの屋根の開口部を開閉
するスライドルーフパネルと、このスライドルーフパネ
ルの外周縁に装着されたEPDM製のゴム基体と、上記
開口部の前縁部に装着され、スライドルーフパネルが開
くと起立して車室内への風の巻き込みを低減するデフレ
クタと、を備えたスライディングルーフ装置において、
デフレクタと摺動するゴム基体の部位に、積層フィルム
を介して熱溶着された非金属性の摺動用被接着部材を有
し、上記積層フィルムとして、ゴム基体側に配設され、
かつ極性官能基を有するオレフィン系樹脂からなる第1
のフィルムと、被接着部材側に配設され、かつ極性を有
する熱可塑性樹脂からなる第2のフィルムとを積層した
ものを用いたことを特徴とする。
【0008】ここで、EPDMとは、エチレンプロピレ
ンジエン三元系ゴムを代表例とするエチレン−α−オレ
フィン−非共役ジエン共重合体ゴムをいう。
ンジエン三元系ゴムを代表例とするエチレン−α−オレ
フィン−非共役ジエン共重合体ゴムをいう。
【0009】また、積層フィルムは、第1のフィルムと
第2のフィルムとを積層したものである。第1のフィル
ムは、無極性のオレフィン系樹脂に極性官能基を導入し
たものである。つまり、第1のフィルムは、オレフィン
系樹脂の本来の性質としてEPDMに対して接着性を有
すると共に、極性官能基を導入することにより、ポリエ
チレンやナイロン等の樹脂に対しても接着性を付加した
ものである。このような性質を付加する極性官能基とし
ては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、ハロゲン
基、アクリル基等がある。また、第2のフィルムは、極
性を有する樹脂からなり、加熱により溶融する熱可塑性
樹脂である。つまり、第2のフィルムは、第1のフィル
ムと、非金属性の部材との両方に接着する性質を有する
ものである。
第2のフィルムとを積層したものである。第1のフィル
ムは、無極性のオレフィン系樹脂に極性官能基を導入し
たものである。つまり、第1のフィルムは、オレフィン
系樹脂の本来の性質としてEPDMに対して接着性を有
すると共に、極性官能基を導入することにより、ポリエ
チレンやナイロン等の樹脂に対しても接着性を付加した
ものである。このような性質を付加する極性官能基とし
ては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、ハロゲン
基、アクリル基等がある。また、第2のフィルムは、極
性を有する樹脂からなり、加熱により溶融する熱可塑性
樹脂である。つまり、第2のフィルムは、第1のフィル
ムと、非金属性の部材との両方に接着する性質を有する
ものである。
【0010】さらに、被接着部材は、第2のフィルムに
接着する性質を有し、かつ摺動性に優れた非金属性の部
材であり、例えば、ポリエステル、布等の織物や、ポリ
塩化ビニル(PVC)、ナイロン、ウレタン等の樹脂シ
ート等を用いることができる。
接着する性質を有し、かつ摺動性に優れた非金属性の部
材であり、例えば、ポリエステル、布等の織物や、ポリ
塩化ビニル(PVC)、ナイロン、ウレタン等の樹脂シ
ート等を用いることができる。
【0011】
【作用】本発明のゴム基体は、優れた耐熱性、耐候性及
び耐オゾン性を備えたEPDMを用いている。EPDM
は、無極性ポリマーであるので、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等と同系の無極性樹脂とは接着できるが、ポリ
エステルのような極性樹脂や布等の非金属等の素材とは
接着できない。このような性質を有するEPDM製のゴ
ム基体に、非金属性の被接着部材を接着するために、本
発明では、積層フィルムを用いている。積層フィルム
は、極性官能基を有するオレフィン系樹脂からなる第1
のフィルムと、極性を有する熱可塑性とからなる第2の
フィルムとを積層したものである。第1のフィルムは、
無極性のオレフィン系樹脂に、極性官能基を導入してい
るので、ポリエステル等の極性の熱可塑性樹脂である第
2のフィルムとも容易に積層される。このような積層フ
ィルムを用いて、積層フィルムの第1のフィルムをゴム
基体側に配設し、第2のフィルムを被接着部材側に配設
し、これらを加熱圧接する。これにより、第1のフィル
ムは、オレフィン系ゴムであるEPDMに相溶性がある
ことから接着し、第2のフィルムは、極性を有するため
被接着部材に強固に接着する。そして、この被接着部材
を接着した部位にて、デフレクタと接触することによ
り、デフレクタが車両ボディの屋根外への倒立したり、
屋根内への収納したりする動作が円滑に行われる。
び耐オゾン性を備えたEPDMを用いている。EPDM
は、無極性ポリマーであるので、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等と同系の無極性樹脂とは接着できるが、ポリ
エステルのような極性樹脂や布等の非金属等の素材とは
接着できない。このような性質を有するEPDM製のゴ
ム基体に、非金属性の被接着部材を接着するために、本
発明では、積層フィルムを用いている。積層フィルム
は、極性官能基を有するオレフィン系樹脂からなる第1
のフィルムと、極性を有する熱可塑性とからなる第2の
フィルムとを積層したものである。第1のフィルムは、
無極性のオレフィン系樹脂に、極性官能基を導入してい
るので、ポリエステル等の極性の熱可塑性樹脂である第
2のフィルムとも容易に積層される。このような積層フ
ィルムを用いて、積層フィルムの第1のフィルムをゴム
基体側に配設し、第2のフィルムを被接着部材側に配設
し、これらを加熱圧接する。これにより、第1のフィル
ムは、オレフィン系ゴムであるEPDMに相溶性がある
ことから接着し、第2のフィルムは、極性を有するため
被接着部材に強固に接着する。そして、この被接着部材
を接着した部位にて、デフレクタと接触することによ
り、デフレクタが車両ボディの屋根外への倒立したり、
屋根内への収納したりする動作が円滑に行われる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。 (1) 接着構造体 まず、実施例を説明するにあたって、基本的構成となる
図2に示す接着構造体及びその製造方法について説明す
る。図2において、接着構造体1は、EPDMからなる
ゴム基体5に、積層フィルム7を介して被接着部材9を
接着することにより構成されている。積層フィルム7
は、ゴム基体5側に配設された第1のフィルム11と、
被接着部材9側に配設された第2のフィルム13とから
なっている。ここで、EPDMは、エチレン、α−オレ
フィン(例えばプロピレン)に、第3成分として、エチ
リデンノボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエン等の非共役ジエンを微量添加し、共重合させ
て側鎖に二重結合を導入し、硫黄加硫可能としたもので
ある。このEPDMには、通常、補強性充填剤(カーボ
ンブラックまたは白色充填剤)、可塑剤、滑剤、加硫系
薬剤等の副資材を配合する。また、第1のフィルム11
の材料は、極性官能基を有するオレフィン系樹脂であ
る。例えば、アドマー(三井石油化学工業株式会社製:
商品名)、ボンドファースト(住友化学工業株式会社:
商品名)、モデイック(三菱油化株式会社:商品名)を
用いることができる。第2のフィルム13の材料は、共
重合ポリエステル樹脂である。例えば、ケミットR−2
48(東レ株式会社製:商品名)を用いることができ
る。さらに、被接着部材9は、第2のフィルム13と接
着性を有し、かつ摺動性に優れた素材であり、例えば、
ポリエステル等の布やPVC等の樹脂シート材を用いる
ことができる。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。 (1) 接着構造体 まず、実施例を説明するにあたって、基本的構成となる
図2に示す接着構造体及びその製造方法について説明す
る。図2において、接着構造体1は、EPDMからなる
ゴム基体5に、積層フィルム7を介して被接着部材9を
接着することにより構成されている。積層フィルム7
は、ゴム基体5側に配設された第1のフィルム11と、
被接着部材9側に配設された第2のフィルム13とから
なっている。ここで、EPDMは、エチレン、α−オレ
フィン(例えばプロピレン)に、第3成分として、エチ
リデンノボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエン等の非共役ジエンを微量添加し、共重合させ
て側鎖に二重結合を導入し、硫黄加硫可能としたもので
ある。このEPDMには、通常、補強性充填剤(カーボ
ンブラックまたは白色充填剤)、可塑剤、滑剤、加硫系
薬剤等の副資材を配合する。また、第1のフィルム11
の材料は、極性官能基を有するオレフィン系樹脂であ
る。例えば、アドマー(三井石油化学工業株式会社製:
商品名)、ボンドファースト(住友化学工業株式会社:
商品名)、モデイック(三菱油化株式会社:商品名)を
用いることができる。第2のフィルム13の材料は、共
重合ポリエステル樹脂である。例えば、ケミットR−2
48(東レ株式会社製:商品名)を用いることができ
る。さらに、被接着部材9は、第2のフィルム13と接
着性を有し、かつ摺動性に優れた素材であり、例えば、
ポリエステル等の布やPVC等の樹脂シート材を用いる
ことができる。
【0013】次に上記接着構造体1の製造方法について
説明する。上記接着構造体1は、図1の生産ラインによ
って製造されるが、生産ラインによる連続工程を説明す
る前に、積層フィルム7を形成する工程について説明す
る。このような積層フィルム7を形成する方法として
は、周知のエクストルージョンラミネーション法、ドラ
イラミネーション法、ウェットラミネーション法、ホッ
トメルトラミネーション法、2層インフレーション法等
を用いることができる。そのうち、最も好適な積層フィ
ルム7の製造方法であるエクストルージョンラミネーシ
ョン法は、押出機の先端に設けたT字型のダイスから、
第1のフィルム11及び第2のフィルム13の各溶融樹
脂材料を共押出することにより、幅広のフィルムを積層
形成するものである。また、ドライラミネーション法
は、別々に成形されたフィルムを別工程で接着剤で接着
する方法である。
説明する。上記接着構造体1は、図1の生産ラインによ
って製造されるが、生産ラインによる連続工程を説明す
る前に、積層フィルム7を形成する工程について説明す
る。このような積層フィルム7を形成する方法として
は、周知のエクストルージョンラミネーション法、ドラ
イラミネーション法、ウェットラミネーション法、ホッ
トメルトラミネーション法、2層インフレーション法等
を用いることができる。そのうち、最も好適な積層フィ
ルム7の製造方法であるエクストルージョンラミネーシ
ョン法は、押出機の先端に設けたT字型のダイスから、
第1のフィルム11及び第2のフィルム13の各溶融樹
脂材料を共押出することにより、幅広のフィルムを積層
形成するものである。また、ドライラミネーション法
は、別々に成形されたフィルムを別工程で接着剤で接着
する方法である。
【0014】次に、図1に示す成形工程について説明す
る。まず、ゴム基体5の押出成形を行なう。ゴム基体5
のソリッドゴムとしてEPDM材料21を用い、これを
押出機23にて押出成形することにより、ゴム基体5を
製造する。次に、加硫処理を施す。この工程は、押出成
形されたゴム基体5を加硫槽25に通すことにより行な
う。加硫の温度としては、EPDMを加硫するのに好適
な温度180℃〜240℃にて行なう。上述のような工
程を経て冷却や切断等の工程を施す。続いて、接着処理
を行なう。すなわち、この工程は、被接着部材9を接着
するゴム基体5の所定部位を加熱して、積層フィルム7
を予め接着した被接着部材9を圧着することにより、被
接着部材9をゴム基体5に接着する。これにより、積層
フィルム7が熱溶着して、被接着部材9がゴム基体5に
接着される。なお、ゴム基体5の所定部位を加熱する方
法として、加熱空気をノズルから噴射するホットジェッ
ト法、赤外線照射法、または金型にゴム基体を設置して
加熱する方法等がある。
る。まず、ゴム基体5の押出成形を行なう。ゴム基体5
のソリッドゴムとしてEPDM材料21を用い、これを
押出機23にて押出成形することにより、ゴム基体5を
製造する。次に、加硫処理を施す。この工程は、押出成
形されたゴム基体5を加硫槽25に通すことにより行な
う。加硫の温度としては、EPDMを加硫するのに好適
な温度180℃〜240℃にて行なう。上述のような工
程を経て冷却や切断等の工程を施す。続いて、接着処理
を行なう。すなわち、この工程は、被接着部材9を接着
するゴム基体5の所定部位を加熱して、積層フィルム7
を予め接着した被接着部材9を圧着することにより、被
接着部材9をゴム基体5に接着する。これにより、積層
フィルム7が熱溶着して、被接着部材9がゴム基体5に
接着される。なお、ゴム基体5の所定部位を加熱する方
法として、加熱空気をノズルから噴射するホットジェッ
ト法、赤外線照射法、または金型にゴム基体を設置して
加熱する方法等がある。
【0015】上記実施例では、EPDM製のゴム基体5
に、被接着部材9を接着するために、無極性のオレフィ
ン系樹脂に極性官能基を導入した第1のフィルム11
と、極性を有する第2のフィルム13とを積層した積層
フィルム7を用いている。すなわち、積層フィルム7の
第1のフィルム11をゴム基体5側に、第2のフィルム
13を被接着部材9側に配設するようにゴム基体5と被
接着部材9との間に積層フィルム7を介在させ、これら
を加熱した状態にて圧接する。これにより、第1のフィ
ルム11は、オレフィン系ゴムであるEPDMに相溶性
があることからゴム基体5に接着し、第2のフィルム1
3は、極性を有するので被接着部材9に強固に接着す
る。その結果、ゴム基体5に被接着部材9が強固に接着
されることになる。
に、被接着部材9を接着するために、無極性のオレフィ
ン系樹脂に極性官能基を導入した第1のフィルム11
と、極性を有する第2のフィルム13とを積層した積層
フィルム7を用いている。すなわち、積層フィルム7の
第1のフィルム11をゴム基体5側に、第2のフィルム
13を被接着部材9側に配設するようにゴム基体5と被
接着部材9との間に積層フィルム7を介在させ、これら
を加熱した状態にて圧接する。これにより、第1のフィ
ルム11は、オレフィン系ゴムであるEPDMに相溶性
があることからゴム基体5に接着し、第2のフィルム1
3は、極性を有するので被接着部材9に強固に接着す
る。その結果、ゴム基体5に被接着部材9が強固に接着
されることになる。
【0016】上述した実施例によれば、従来の技術と比
較して、以下に説明する効果を挙げることができる。
被接着部材9を接着するために、バフ処理や接着剤等
の塗布処理等の工程が不要であるので、生産ラインが短
くなり、設備が簡略化する。 また、加熱圧着による
熱溶着を利用しているので、接着剤が不要になり、よっ
てコストダウンを実現することもできる。
較して、以下に説明する効果を挙げることができる。
被接着部材9を接着するために、バフ処理や接着剤等
の塗布処理等の工程が不要であるので、生産ラインが短
くなり、設備が簡略化する。 また、加熱圧着による
熱溶着を利用しているので、接着剤が不要になり、よっ
てコストダウンを実現することもできる。
【0017】(2) ウエザストリップ 次に、ウエザストリップの実施例を説明する。図3に示
すように、ワンボックス車のボディ301の屋根には、
スライディングルーフ装置303が設けられている。こ
のスライディングルーフ装置303は、屋根の開口部3
05を開閉するスライドルーフパネル307を備え、こ
のスライドルーフパネル307をモータ(図示省略)の
駆動力によりスライド可能に構成されている。このスラ
イドルーフパネル307の周縁部には、EPDM製のウ
エザストリップ309が装着されている。このウエザス
トリップ309は、図5及び図6に明示するように、ス
ライドルーフパネル307に取り付けられる取付部31
1と開口部305の周縁部に当接するリップ部313と
を一体的に形成したゴム基体315からなっている。ま
た、開口部305の前縁部には、車室内への風の巻き込
みを低減するデフレクタ321が同一の構成にて左右対
称に2つ装着されている。デフレクタ321の一端部
は、ばね(図示省略)により図示の時計方向に付勢さ
れ、ボディ301に90゜回動可能に支持されている。
このデフレクタ321に当接するゴム基体315の部位
には、上述した積層フィルム323を介して被接着部材
325が接着されている。この被接着部材325は、デ
フレクタ321に対して摺動性に優れたポリエステルを
素材としたファブリックにて形成されている。
すように、ワンボックス車のボディ301の屋根には、
スライディングルーフ装置303が設けられている。こ
のスライディングルーフ装置303は、屋根の開口部3
05を開閉するスライドルーフパネル307を備え、こ
のスライドルーフパネル307をモータ(図示省略)の
駆動力によりスライド可能に構成されている。このスラ
イドルーフパネル307の周縁部には、EPDM製のウ
エザストリップ309が装着されている。このウエザス
トリップ309は、図5及び図6に明示するように、ス
ライドルーフパネル307に取り付けられる取付部31
1と開口部305の周縁部に当接するリップ部313と
を一体的に形成したゴム基体315からなっている。ま
た、開口部305の前縁部には、車室内への風の巻き込
みを低減するデフレクタ321が同一の構成にて左右対
称に2つ装着されている。デフレクタ321の一端部
は、ばね(図示省略)により図示の時計方向に付勢さ
れ、ボディ301に90゜回動可能に支持されている。
このデフレクタ321に当接するゴム基体315の部位
には、上述した積層フィルム323を介して被接着部材
325が接着されている。この被接着部材325は、デ
フレクタ321に対して摺動性に優れたポリエステルを
素材としたファブリックにて形成されている。
【0018】上記構成において、図3の開口部305が
開いている状態では、デフレクタ321は、ばね力によ
り起立して、整流作用により車室内への風の巻き込みを
低減する。この状態からモータの駆動力によりスライド
ルーフパネル307が閉じ方向へ移動すると、このスラ
イドルーフパネル307と一体のウエザストリップ30
9が被接着部材325にて摺動しながら、デフレクタ3
21を押し倒して屋根と面一にデフレクタ321を収納
する(図4参照)。これにより、ウエザストリップ30
9は、リップ部313にてボディ301との間をシール
する。この押し倒し動作において、被接着部材325
は、ゴム基体315だけでは得られないような、デフレ
クタ321に対して円滑に摺動する作用を行なう。
開いている状態では、デフレクタ321は、ばね力によ
り起立して、整流作用により車室内への風の巻き込みを
低減する。この状態からモータの駆動力によりスライド
ルーフパネル307が閉じ方向へ移動すると、このスラ
イドルーフパネル307と一体のウエザストリップ30
9が被接着部材325にて摺動しながら、デフレクタ3
21を押し倒して屋根と面一にデフレクタ321を収納
する(図4参照)。これにより、ウエザストリップ30
9は、リップ部313にてボディ301との間をシール
する。この押し倒し動作において、被接着部材325
は、ゴム基体315だけでは得られないような、デフレ
クタ321に対して円滑に摺動する作用を行なう。
【0019】次にウエザストリップ309の製造方法に
ついて図7にしたがって説明する。まず、押出成形を行
なった。押出成形には、押出機54を使用し、押出成形
体を形成した。このときの押出速度は、5m/分に設定
した。なお、本実施例にて使用したEPDMの配合は以
下の通りである。 注1) 「JSREP 57C」日本合成ゴム株式会社
製、商品名次に、加硫処理を行なった。この工程は、押
出成形体59を、主として加熱用のマイクロ波加熱装置
(UHF)61と、主として保温用の熱風加硫装置(H
AV)63とに通すことにより行なった。このときの加
硫条件として、200℃×5分を採用した。その後、加
硫後の形成体を冷却器69により冷却して所定の長さに
切断した。続いて、接着処理を行なった。この工程は、
ホトジェットガンにてウエザストリップ309の所定部
位を、表面温度が200℃程度まで加熱し、積層フィル
ム323を予め接着した被接着部材325を10kg/
cm2 にて圧接することにより、ゴム基体315の表面
に被接着部材325を熱溶着することにより行なった。
このとき、積層フィルム323は、第1のフィルムとし
て、オレフィン系樹脂・アドマー(三井石油化学工業株
式会社:商品名)を用い、第2のフィルムとして、共重
合ポリエステル樹脂・ケミットR−248(東レ株式会
社製:商品名)を用い、それらのフィルム厚をそれぞれ
50μm及び30μmとなるように積層形成したもので
ある。
ついて図7にしたがって説明する。まず、押出成形を行
なった。押出成形には、押出機54を使用し、押出成形
体を形成した。このときの押出速度は、5m/分に設定
した。なお、本実施例にて使用したEPDMの配合は以
下の通りである。 注1) 「JSREP 57C」日本合成ゴム株式会社
製、商品名次に、加硫処理を行なった。この工程は、押
出成形体59を、主として加熱用のマイクロ波加熱装置
(UHF)61と、主として保温用の熱風加硫装置(H
AV)63とに通すことにより行なった。このときの加
硫条件として、200℃×5分を採用した。その後、加
硫後の形成体を冷却器69により冷却して所定の長さに
切断した。続いて、接着処理を行なった。この工程は、
ホトジェットガンにてウエザストリップ309の所定部
位を、表面温度が200℃程度まで加熱し、積層フィル
ム323を予め接着した被接着部材325を10kg/
cm2 にて圧接することにより、ゴム基体315の表面
に被接着部材325を熱溶着することにより行なった。
このとき、積層フィルム323は、第1のフィルムとし
て、オレフィン系樹脂・アドマー(三井石油化学工業株
式会社:商品名)を用い、第2のフィルムとして、共重
合ポリエステル樹脂・ケミットR−248(東レ株式会
社製:商品名)を用い、それらのフィルム厚をそれぞれ
50μm及び30μmとなるように積層形成したもので
ある。
【0020】したがって、本実施例のウエザストリップ
309によれば、上述した〜の効果のほかに、ゴム
基体315に接着した被接着部材325がデフレクタ3
21に対して滑ってこれを倒すように作用するために、
従来の技術のようにデフレクタを倒すための別部材を設
ける必要がなく、構成を簡略化できるという効果を有す
る。また、デフレクタに摺動する部位だけに被接着部材
325を接着したので、被接着部材325によるコスト
アップも少ない。次に、このウエザストリップ309に
ついて、室温で24時間放置した後、以下に説明する剥
離試験を行なった。すなわち、ウエザストリップ309
から、図8に示すように、幅5mmの試験片73を切り
出し、ゴム基体75に対して、被接着部材77の先端を
矢印方向へ引張速度;100mm/分の条件で引っ張っ
た。このときの剥離強度は、2.5kg/5mmの荷重
にて、ゴム基体75での破壊となった。
309によれば、上述した〜の効果のほかに、ゴム
基体315に接着した被接着部材325がデフレクタ3
21に対して滑ってこれを倒すように作用するために、
従来の技術のようにデフレクタを倒すための別部材を設
ける必要がなく、構成を簡略化できるという効果を有す
る。また、デフレクタに摺動する部位だけに被接着部材
325を接着したので、被接着部材325によるコスト
アップも少ない。次に、このウエザストリップ309に
ついて、室温で24時間放置した後、以下に説明する剥
離試験を行なった。すなわち、ウエザストリップ309
から、図8に示すように、幅5mmの試験片73を切り
出し、ゴム基体75に対して、被接着部材77の先端を
矢印方向へ引張速度;100mm/分の条件で引っ張っ
た。このときの剥離強度は、2.5kg/5mmの荷重
にて、ゴム基体75での破壊となった。
【0021】また、スライディングルーフ装置303と
しては、図9に示すものであってもよい。すなわち、本
スライディングルーフ装置303は、開口部305の前
縁の全長にわたって起立するデフレクタ331を用い、
これをアーム333によって両側で支持するとともに、
スライドルーフパネル307を閉じると、スライドルー
フパネル307に装着したウエザストリップ335によ
りアーム333を押すことにより、デフレクタ331を
収納し、一方、スライドルーフパネル307を開くと、
ばね力によりデフレクタ331を起立させるものであ
る。そして、本実施例では、ウエザストリップ335の
ゴム基体337の下面部であって、アーム333に当接
する部位に、積層フィルム(図示省略)介して被接着部
材341を接着しており、この被接着部材341の作用
によりアーム333に対してウエザストリップ335が
滑らかに摺動する。この場合においても、デフレクタ3
31を起立・収納させるために、従来の技術のように、
スライドルーフパネル307とデフレクタ331との間
に別部材を設ける必要がなく、被接着部材341を接着
するだけでよいから、構成も簡単になる。
しては、図9に示すものであってもよい。すなわち、本
スライディングルーフ装置303は、開口部305の前
縁の全長にわたって起立するデフレクタ331を用い、
これをアーム333によって両側で支持するとともに、
スライドルーフパネル307を閉じると、スライドルー
フパネル307に装着したウエザストリップ335によ
りアーム333を押すことにより、デフレクタ331を
収納し、一方、スライドルーフパネル307を開くと、
ばね力によりデフレクタ331を起立させるものであ
る。そして、本実施例では、ウエザストリップ335の
ゴム基体337の下面部であって、アーム333に当接
する部位に、積層フィルム(図示省略)介して被接着部
材341を接着しており、この被接着部材341の作用
によりアーム333に対してウエザストリップ335が
滑らかに摺動する。この場合においても、デフレクタ3
31を起立・収納させるために、従来の技術のように、
スライドルーフパネル307とデフレクタ331との間
に別部材を設ける必要がなく、被接着部材341を接着
するだけでよいから、構成も簡単になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウエザス
トリップによれば、デフレクタとの摺動性に優れた被接
着部材をEPDM製のゴム基体に接着するための手段と
して、ゴム基体及び被接着部材にそれぞれ接着する積層
フィルムを用いているので、接着強度に優れている。ま
た、ゴム基体に接着した被接着部材がデフレクタに対し
て滑ってこれを倒すように作用するために、従来のよう
に別部材を設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
トリップによれば、デフレクタとの摺動性に優れた被接
着部材をEPDM製のゴム基体に接着するための手段と
して、ゴム基体及び被接着部材にそれぞれ接着する積層
フィルムを用いているので、接着強度に優れている。ま
た、ゴム基体に接着した被接着部材がデフレクタに対し
て滑ってこれを倒すように作用するために、従来のよう
に別部材を設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
【図1】本発明の一実施例による接着構造体の製造方法
を示す説明図。
を示す説明図。
【図2】接着構造体を示す断面図。
【図3】本実施例のスライディングルーフ装置を示す斜
視図。
視図。
【図4】本実施例のスライドパネルを閉じた状態を示す
斜視図。
斜視図。
【図5】デフレクタの周辺を示す断面図。
【図6】デフレクタの周辺を示す斜視図。
【図7】ウエザストリップの製造方法を示す説明図。
【図8】接着強度試験を説明する説明図。
【図9】他の実施例を一部破断して示す斜視図。
1 接着構造体 5 ゴム基体 7 積層フィルム 9 被接着部材 11 第1のフィルム 13 第2のフィルム 23 押出機 25 加硫槽 54 押出機 75 ゴム基体 77 被接着部材 301 ボディ 303 スライディングルーフ装置 305 開口部 307 スライドルーフパネル 309 ウエザストリップ 311 取付部 315 ゴム基体 321 デフレクタ 323 積層フィルム 325 被接着部材 331 デフレクタ 333 アーム 335 ウエザストリップ 337 ゴム基体 341 被接着部材
Claims (1)
- 【請求項1】 車両ボディの屋根の開口部を開閉するス
ライドルーフパネルと、このスライドルーフパネルの外
周縁に装着されたEPDM製のゴム基体と、上記開口部
の前縁部に装着され、スライドルーフパネルが開くと起
立して車室内への風の巻き込みを低減するデフレクタ
と、を備えたスライディングルーフ装置において、デフ
レクタと摺動するゴム基体の部位に、積層フィルムを介
して熱溶着された非金属性の摺動用被接着部材を有し、
上記積層フィルムとして、ゴム基体側に配設され、かつ
極性官能基を有するオレフィン系樹脂からなる第1のフ
ィルムと、被接着部材側に配設され、かつ極性を有する
熱可塑性樹脂からなる第2のフィルムとを積層したもの
を用いたことを特徴とするスライディングルーフ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3042878A JPH0822653B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | スライディングルーフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3042878A JPH0822653B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | スライディングルーフ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04260824A JPH04260824A (ja) | 1992-09-16 |
| JPH0822653B2 true JPH0822653B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=12648301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3042878A Expired - Fee Related JPH0822653B2 (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | スライディングルーフ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0822653B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP3042878A patent/JPH0822653B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04260824A (ja) | 1992-09-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |