JPH0822655A - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH0822655A
JPH0822655A JP6177651A JP17765194A JPH0822655A JP H0822655 A JPH0822655 A JP H0822655A JP 6177651 A JP6177651 A JP 6177651A JP 17765194 A JP17765194 A JP 17765194A JP H0822655 A JPH0822655 A JP H0822655A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VTR等の磁気再生装置においてテープ性能
や記録の態様や過去の再生の態様による再生信号出力レ
ベルの変化に応じて再生信号系の特性を変えるための構
成を安価に提供する。 【構成】 トラッキング調整のために用いられている再
生信号レベル検出回路14を、テープTの性能等に応じ
て再生信号系の例えば、ディエンファシス回路46やノ
イズ抑圧回路48の特性を変えるための再生信号レベル
検出のために兼用する構成としている。また、再生信号
レベルがある程度以上変化したときは、再生信号系の特
性を制御する信号を変更する更新手段を設けることがで
き、同様にトラッキング調整を再度やり直す手段を設け
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気再生装置に関し、特
にビデオテープを再生するためのVTR(再生専用器を
含む)であって再生信号出力レベルに応じて再生信号系
の信号処理回路の特性等を制御する機能を有するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号及びオーディオ信号を記録・
再生する家庭用VTRは、VHS(登録商標)方式を中
心として広く普及している。かかるVTRに用いる磁気
記録媒体としてのビデオテープ(以下単にテープともい
う)の最近の性能の向上は著しく、同一フォーマットの
VTRに供されるテープであっても、安価で最低限の性
能を満たしたテープと、高性能テープでは、その再生信
号出力レベルにおいて大きな差(例えば2.5〜6dB
程度)がある。この再生信号出力レベルの差は、S/N
比の余裕の差となって現われるが、通常、再生信号系で
は最低限の性能のテープでも所定のS/N比以上の再生
画像が得られるように設計されるため、高性能テープを
使用してもS/N比がさらに良くなるものの、本質的に
安価なテープを使用した場合の画像と変わらないという
問題があった。これを改善するため、例えば特開平2−
18755号公報に示されるように、再生出力のレベル
を検出し、その結果により再生系のいくつかの信号処理
回路の特性を制御し、S/N比、鮮鋭度、ディテール再
現性等においてそのテープについてバランスの良い再生
画像が得られるようにしてテープの能力を十分に発揮さ
せる技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
テープの性能に応じて再生信号系の特性を自動的に変え
ようとすると、再生信号レベル検出回路を新たに付加す
る必要がある。これは、最近、VTRの低価格化が一段
と進んだことにより、構成部品や回路の増加を極力押え
る必要があるという要請に反し、結果的にコストの上昇
をもたらすという問題があった。
【0004】したがって、本発明はコストの上昇となる
ような回路の増加を極力抑えてテープの性能や、記録や
過去の再生の態様による再生信号出力レベルの変化に応
じて再生信号系の特性を変えるための構成を有する磁気
再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、従来からあるトラッキング調整のために
用いられている再生信号レベル検出回路を、テープの性
能等に応じて再生信号系の特性を変えるための再生信号
レベル検出のために兼用する構成としている。また、再
生信号レベルがある程度以上変化したときに再生信号系
の特性を制御する信号を変更する更新手段をも設けるこ
とができる。また、再生信号レベルがさらに変化したと
きにトラッキング調整を再度行うよう、制御を行う手段
を設けることができる。
【0006】すなわち本発明によれば磁気記録媒体に記
録された情報信号を読み出し再生する再生ヘッド手段
と、前記再生ヘッド手段により再生された前記情報信号
のレベルを検出する再生信号レベル検出回路と、前記再
生信号レベル検出回路の出力信号に応じて自動的にトラ
ッキング調整を行うオートトラッキング手段と、前記再
生ヘッド手段により再生された前記情報信号を処理する
再生信号系の信号処理回路とを有する磁気再生装置にお
いて、前記再生信号レベル検出回路の出力信号を用い
て、検出された再生信号のレベルに応じて前記再生信号
系の信号処理回路を制御するための制御信号を得る制御
信号発生手段を設けたことを特徴とする磁気再生装置が
提供される。
【0007】さらに本発明によれば磁気記録媒体に記録
された情報信号を読み出し再生する再生ヘッド手段と、
前記再生ヘッド手段により再生された前記情報信号のレ
ベルを検出する再生信号レベル検出回路と、前記再生信
号レベル検出回路の出力信号に応じて自動的にトラッキ
ング調整を行うオートトラッキング手段と、前記再生ヘ
ッド手段により再生された前記情報信号を処理する再生
信号系の信号処理回路とを有する磁気再生装置におい
て、前記再生信号レベル検出回路の出力信号を用いて、
検出された再生信号のレベルに応じて前記再生信号系の
信号処理回路を制御するための制御信号を得る制御信号
発生手段と、前記オートトラッキング手段がトラッキン
グ調整すべきトラッキング調整量を決定し、前記制御信
号発生手段が前記制御信号を発生させた後、前記再生信
号レベル検出回路により検出された再生信号のレベルが
所定値以上に又は所定率以上変化したことを検出するレ
ベル変化検出手段と、前記レベル変化検出手段の出力信
号に応答し、前記再生信号のレベルが前記所定値以上に
又は所定率以上変化したとき前記制御信号を変更する更
新手段とを、有することを特徴とする磁気再生装置が提
供される。
【0008】
【作用】したがって、請求項1記載の磁気再生装置によ
れば、再生信号レベル検出回路が、再生信号系の信号処
理回路へ供給する制御信号を作る制御信号発生手段とオ
ートトラッキング手段について兼用されるので回路構成
が簡単でありコストアップを抑えつつ、テープの性能に
応じた適切な再生状態を得ることができる。
【0009】また、請求項2記載の磁気再生装置によれ
ば、例えば1本のテープ中に異なるVTRで記録された
複数のプログラムがあり、これらを連続再生したり、あ
るいは、一つのプログラム中の特定の部分のみを過去に
繰り返し再生したため、その部分の再生信号出力レベル
がその前後に比べて落ちている場合に、再生信号系の特
性を制御する信号が再生信号出力レベルに応じて更新さ
れるので再生画像の品質が大きく変化することなく、ユ
ーザーは違和感なく、再生プログラムの画像を鑑賞する
ことができる。さらに請求項3記載の磁気再生装置によ
れば、再生出力レベルの変化が大きいときは、再度トラ
ッキング調整が行われるので、安定した再生を行うこと
ができる。
【0010】
【実施例】以下図面と共に本発明の好ましい実施例につ
いて説明する。図1は本発明の磁気再生装置の好ましい
実施例の要部のブロック図である。本発明の適用される
VTRの回路図は後述する図3に示されている。スイッ
チSWは再生FM輝度信号の入力端子10と再生FMオ
ーディオ信号の入力端子12にそれぞれ接続された接点
を有し、マイクロコンピュータ(マイコン)16からの
スイッチ制御信号により、これらの2つの入力信号の一
方を選択して再生信号レベル検出回路14へ供給するも
のである。再生信号レベル検出回路14はエンベロープ
検波回路を有し、入力信号のエンベロープを検出して信
号振幅に応じたDCレベル信号を出力するものである。
DCレベル信号はマイコン16に入力され、マイコン1
6内の図示省略のA/Dコンバータにてデジタル信号と
され、図示省略のメモリに格納される。
【0011】マイコン16からはサーボ回路18へ与え
られる制御信号とロジック回路26へ与えられるAラン
クフラグ、Cランクフラグの2つのフラグ信号が出力さ
れる。サーボ回路18は周知のヘリカルスキャン用回転
磁気ヘッドのトラッキング制御を行うものである。一
方、ロジック回路26は後述する再生信号系の信号処理
回路を制御するための制御信号を作るものでマイコン1
6とともに制御信号発生手段として動作する。ロジック
回路26に与えられているSPフラグは、スタンダード
プレイ、すなわち通常の再生モードにおける標準的なテ
ープ走行速度にて再生されていることを示すフラグであ
る。
【0012】図1においてロジック回路26からは4つ
の制御信号X、Y、U、Vが出力されていて、これらは
次に説明する再生信号系の信号処理回路において用いら
れる。再生信号系の信号処理回路について説明する前
に、典型的VTRの再生系のブロック図を示す図3によ
って再生系全体について説明する。磁気ヘッド30は磁
気テープTから記録映像信号を再生し、プリアンプ32
に供給する。プリアンプ32の出力信号はHPF34、
AGC回路36、イコライザ38、リミッタ40を順次
介してFM復調器42に与えられて、FM復調が行われ
る。FM復調器42の出力信号はLPF44、ディエン
ファシス回路46、ノイズ抑圧回路48を介して加算器
52に与えられる。一方プリアンプ32の出力信号はカ
ラー信号再生処理回路50を介して加算器52に与えら
れ、かかる構成によりノイズ抑圧回路48の出力信号で
ある再生FM輝度信号(Y信号)とカラー信号再生処理
回路50の出力信号であるクロマ信号(C信号)が加算
され、再生コンポジット映像信号として出力端子54か
ら出力される。
【0013】次にテープTからの再生信号レベルに応じ
て再生信号系、特に再生輝度信号系の特性を変更するた
めの回路例について説明する。なお、ここではシンクチ
ップレベルのときのFM瞬時周波数が3.4MHzで、
100%ホワイトレベルのときのFM瞬時周波数が4.
4MHzであるようなFM変調でテープTに記録された
情報信号を再生するものとする。図3の再生系の中の輝
度信号系はFM復調器42の前後で2つに分けて考える
こととする。
【0014】図4はFM復調器42の手前で回路特性を
テープTの性能等に応じて切り換える例として、図3中
のイコライザ38の具体例を示す回路図である。図4に
おいてトランジスタTrx、Tryはベース抵抗を内蔵した
トランジスタ素子(例えばローム株式会社製造の商品名
「デジタルトランジスタ」)である。
【0015】いま、ビデオテープの性能をFM輝度信号
の再生出力レベルに応じて後に述べる方法で3つのラン
クに分け、再生出力レベルが大きい方からA、B、Cと
する。図4のイコライザ38において、制御信号X、Y
のレベルを表1のようにする(Hはハイレベル、Lはロ
ーレベルを表わす)。
【0016】
【表1】
【0017】まず、Cランクのときには、トランジスタ
Trx、Tryはいずれもオフとなる。このとき、例えばコ
イルL12、コンデンサC12による並列共振回路で4〜
4.5MHz付近をピーキングし、コイルL13、コンデ
ンサC13による直列共振回路で5MHz付近をピーキン
グするように定数を定めると、抵抗R11、コイルL11に
よる高域通過特性と合わせて、イコライザ38全体とし
ての周波数特性は図5中のカーブFのようになる。次
に、Aランク及びBランクのときには、トランジスタT
rxはオンとなり、コイルL1xがコイルL12と並列に接続
される結果、これらの合成インダクタンスとコンデンサ
C12による並列共振回路のピーキング周波数は高域に移
動し、例えば5.3MHzとなる。Bランクについて
は、トランジスタTryはオフのままであるので、Cラン
クのときに対する特性の変化はこれによるもののみで、
図5中のカーブEのようになる。図5中のカーブEとF
の特性を比較すると、カーブFは4〜4.5MHzにピ
ークがあり、5MHz以上で減衰している。したがっ
て、例えばFMキャリア周波数が4MHzであるような
グレーの平坦部においては、その両側の帯域のノイズ成
分が減衰しており、S/N比が良い画像となる。黒から
白への立上がりエッジの直後においては、記録時のエン
ファシスにより、記録FM変調器入力において高レベル
側に伸びたヒゲが出た波形となる(図5下の波形図)た
め、エッジ直後における瞬時周波数は例えば5.3MH
zといった高い周波数となる。この結果、カーブFの特
性ではこの時点におけるキャリア成分(5.3MHz)
に対して、4.5MHz付近のノイズ成分のレベルが相
対的に大きくなるため、エッジS/Nが悪くなる。一
方、図5中のカーブEの特性は、4.0〜5.5MHz
付近にわたってなだらかなピークを形成しており、カー
ブFの特性の場合のようにグレーの平坦部においてその
両側の帯域のノイズが大きく減衰することもないが、黒
から白へのエッジの直後における前記のS/N比の劣化
も少なくなる。すなわち再生出力が小さく、平坦部のS
/N比が悪いテープについては、エッジのS/N比を多
少犠牲にしても、平坦部のS/N比が良くなる特性にし
て、全体としては見やすい画像を得るようにし、再生出
力がそれほど小さくないテープについては、平坦部のS
/N比にはある程度余裕があるため、エッジのS/N比
が向上する方向の特性にして、より高画質の再生画を得
ることができる。
【0018】さらに再生出力の大きいテープにおいて
は、Aランクと判定し、トランジスタTrxに加えてトラ
ンジスタTr1yもオンとされる。このとき、コイルL11
に並列にコンデンサC1yと抵抗R1yの直列回路が追加さ
れ、コイルL11とコンデンサC1yによる共振周波数1/
2π(L11C1y)1/2が、例えば2MHz付近となるよ
うに定数を選ぶことにより、抵抗R1yにより共振は大き
くダンピングされているものの、この付近がやや盛り上
がったような、図5中のカーブDの特性とされる。この
ように、輝度信号FM信号のサイドバンドに相当する周
波数成分のレベルをFMキャリアのレベルに対して相対
的に大きくすることにより、復調後の高域成分が多く再
現される鮮鋭度の高い画像を得ることができる。
【0019】以上がFM復調器以前の再生FM輝度信号
に対する回路切換例であるが、以下にFM復調後の切換
例について述べる。まず、図6は、復調後の周波数特性
の切換例で、ここでは、抵抗R1D、R2D、コンデンサC
1Dからなるディエンファシス回路46において、コイル
L3D、コンデンサC3D、抵抗R3Dからなる並列共振回路
が付加されている。ここで、制御信号Uとしてハイレベ
ルの電圧が加わり、トランジスタTru(前述のデジタル
トランジスタと同様のもの)がオンの場合には、この並
列共振回路はショートされて無視できるので、従来のデ
ィエンファシス特性のみの特性となる。制御信号Uの電
圧がローレベルのときは、トランジスタTruはオフとな
り、並列共振回路により、共振周波数付近の高域(例え
ば2〜3MHz)を持ち上げることにより、シャープな
画像を得ることができる。
【0020】さらに、復調後の再生信号系には例えば図
7のようなノイズ抑圧回路が入っていることが一般的で
ある。この回路は高域フィルタ(HPF)58で取り出
された高域成分のうち、リミッタ60を通過する小振幅
成分を取り出し、この成分をノイズとみなして原信号か
ら減算するものである。この回路によりS/N比は改善
されるが、本来信号の持っている小振幅のディテールも
失われると言う問題点もある。この回路において、抵抗
R1N、R2N、コンデンサC1N、トランジスタTrvからな
る回路を付加する。ここで、コンデンサC1Nは直流をカ
ットするための十分容量の大きいコンデンサである。制
御信号VがローレベルでトランジスタTrvがオフとなっ
ているときは、これらの付加回路は無視され、従来通り
の減算が行われる。制御信号Vがハイレベルでトランジ
スタTrvがオンのときには、リミッタ60の出力信号は
抵抗R1N、R2Nにより分圧されるので、原信号から高域
小振幅信号が減じられる度合いは小さくなり、S/N比
改善の効果は少ないものの、細部のディテールがよく再
現された画像を得ることができる。
【0021】ここで、図6及び図7のそれぞれのトラン
ジスタTru、Trvのベース端子に入力される制御信号
U、Vとしては、例えばAランクのときは、制御信号U
がローレベル、制御信号Vがハイレベルとし、B及びC
ランクのときは制御信号Uがハイレベル、制御信号Vが
ローレベルとする。ここで標準モードの他に、トラック
幅の狭い3倍モード等の長時間モードを有しているVT
Rの場合には、制御電圧U、Vについては、S/N比に
余裕のある標準モードにおいてのみ上記のレベル切換え
を行うこととし、長時間モードにおいてはAランクにお
いても上記のB及びCランクと同じ電圧としてもよい。
さて、このような切換えを行うためには、テープTから
の再生信号レベルを検出してランク分けを行う必要があ
る。
【0022】図2は図1に示す本発明の実施例における
磁気再生装置の制御を模式的に示す時系列手順図であ
る。また図8は、かかる磁気再生装置の制御を行うため
のマイコン16の処理手順を示すフローチャートであ
る。VTRが再生状態となると、マイコン16はレベル
検出回路14の出力信号をA/D変換するとともに、サ
ーボ回路18を制御してトラッキングの自動調整を行う
(ステップS1、S2)。なおスイッチSWの出力信号
は再生FM輝度信号と再生FMオーディオ信号のいずれ
かとされるが、この制御は図8では省略している。
【0023】再生FM輝度信号の入力端子10は、図3
のプリアンプ32の出力端子又はHPF34の出力端子
に接続されている。また再生FMオーディオ信号の入力
端子12は、図示せぬFMオーディオ再生プリアンプ出
力端子に接続される。かかる構成により、再生時にFM
輝度信号又はFMオーディオ信号のレベルが最大になる
ように、トラッキングを自動的に調整するオートトラッ
キングを行うようにしている。スイッチSWにより選択
された再生FM輝度信号又は再生FMオーディオ信号
は、周知のエンベロープ検波回路により構成されたレベ
ル検出回路14に入力され、その振幅に応じたDCレベ
ルとして出力される。これがマイコン16に入力され、
マイコン16内の図示しないA/Dコンバータにより、
デジタル信号とされる。そこで、マイコン16によりサ
ーボ回路18を制御することにより、上記のトラッキン
グ調整を行い、再生FM輝度信号又は再生FMオーディ
オ信号の振幅が最大となる点を見つける。スイッチSW
による切換えは、記録機と再生機でのビデオヘッドとF
Mオーディオヘッドの取付け誤差により、必ずしも両者
でその再生振幅が最大となるトラッキング位置が一致し
ないことや、FMオーディオ信号自体が記録されていな
いテープもあること等を考慮して、所定のアルゴリズム
で切り換えられてトラッキングが調整される。ここで、
最適トラッキングとみなす点は、必ずしも再生FM輝度
信号又は再生オーディオ信号の振幅が最大となる点でな
くても良く、両者のバランスの良い点を最適トラッキン
グとしてもよい。
【0024】トラッキング調整が完了したことをマイコ
ン16が判断すると(ステップS3)、次に図2に示す
テープ性能評価を行うモード(ステップS4〜S7)と
される。このとき、スイッチSWは再生FM輝度信号側
に切り換えられ、レベル検出回路14から出力されたD
Cレベルはマイコン16内部のA/Dコンバータにより
デジタル信号とされ(ステップS4)、このデジタル値
は図示しないメモリに格納される(ステップS5)。次
に、マイコン16により、A、B、Cランクが判定され
(ステップS6)、例えばAランクのときにハイレベル
となるAランクフラグとCランクのときにハイレベルと
なるCランクフラグを作成し(ステップS6)、これを
ロジック回路26に出力する(ステップS7)。ロジッ
ク回路26においては、これらのフラグ及び別の端子か
ら入力されるSPフラグにより、図4、6、7の各回路
へ与えるべき前述の制御信号X、Y、U、Vを出力す
る。ここで、ロジック回路26はマイコン16に対して
外付けとしたが、マイコン16にこのロジック回路26
の機能も持たせ、マイコン16の端子から直接制御信号
X、Y、U、Vを出力するようにして、ロジック回路2
6をも省略することもできる。
【0025】ここで、テープTの性能評価が終ると、制
御信号X、Y、U、Vは判定結果に応じたレベルにホー
ルドされ、マイコン16は図2に示すレベル監視モード
(ステップS8、S9)に入る。このモードは、再生F
M輝度信号や再生FMオーディオ信号のレベルがそれ以
前に対し大幅に変化しないかを監視するモードで、再生
FM輝度信号及び再生FMオーディオ信号の一方を、又
は双方をスイッチSWにより所定の周期で交互に切り換
えてマイコン16でレベルを監視し、所定範囲を超えて
レベルが変わったと判定されると(ステップS9)、テ
ープ性能評価を再度行い(ステップS4〜S7)、さら
に大きなレベル変化が検知されると(ステップS8)図
2に示したようにトラッキング調整からのやり直しが行
われる(ステップS1〜S7)。すなわちステップS
8、S9において△Lはレベルの変化量を示していて、
T2>T1の関係にある2つの基準値T2、T1との比較が
順次行われる。△L>T2のときは、変化量がかなり大
きいので、トラッキング調整に関連する処理(ステップ
S1〜S3)を行った後、テープ性能評価に関連する処
理(ステップS4〜S7)が行われる。一方、T1<△
L<T2のときは、ステップS4〜S7のみが行われ
る。また、△L≦T1のときは、ステップS8、S9が
繰り返し実行される。同一のテープを連続して再生する
場合であっても、過去に記録した番組の後に新たに番組
を記録した場合には、記録した機械が異なる場合や、一
方の番組を何度も繰り返して再生したためにその部分で
出力レベルが低下してしまっていることもあるために、
このような監視モードも設けて、制御信号X、Y、U、
Vを更新したり、トラッキング調整をやり直すことは有
効である。
【0026】なお、上記ステップS8、S9ではレベル
変化が所定値(範囲)以上となったことを検出するよう
にしているが、レベル変化率が所定値以上となったこと
を検出するようにしてもよい。また、ステップS8を設
けることは好ましい態様であるが、再生系の回路特性の
制御を中心に考える場合はこのステップは省略すること
もできる。
【0027】上記実施例はVTR等のテープ状記憶媒体
を用いた磁気再生装置について説明したが、本発明を円
盤状媒体である磁気ディスク(FD、HD等)や光ディ
スク(CD等)又は光磁気ディスク(MD等)等の再生
装置に応用することも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の磁気
再生装置によれば、VTR等の磁気再生装置の再生信号
系の特性の最適設定が大きなコストアップなしに実現で
き、テープの性能や記録状態に応じて常に好ましい画質
の再生映像を得ることができる。また特性の変化を何段
階かの切り換えをしたことにより、各々の切換箇所につ
いては簡単なトランジスタ1個と数個のL、C、Rによ
る追加回路で済むため、特性を連続的に変化させるとき
のような可変利得アンプ等が不要で安いコストで構成で
きると言う特長もある。
【0029】また、請求項2記載の磁気再生装置によれ
ば、トラッキング調整後に再生信号レベルの変化に応じ
て信号処理回路の制御信号を変更するので、上記した効
果に加え、例えば、記録状態(例えば、標準モード、長
時間モード)の異なる信号が複数記録されたテープを連
続再生するような場合において、記録状態が異なる信号
を連続再生してもその都度、それぞれの信号を最適の状
態で再生することができるという特長がある。
【0030】さらに、請求項3記載の磁気再生装置によ
れば、再生信号レベルの変化に応じてテープのトラッキ
ング調整を行うので、上記した効果に加え、例えば、記
録状態の異なる信号が記録された(例えば、独立した別
のVTR等で記録された)テープを再生するような場合
において、常に最適なトラッキング調整を行って信号を
再生することができるという特長がある。
【0031】さらにまた、請求項4記載の磁気再生装置
によれば、再生FM輝度信号及び再生FMオーディオ信
号を選択的に再生信号レベル検出回路に供給するスイッ
チ手段をこの再生信号レベル検出回路の前段に設けたこ
とにより、例えば、再生FMオーディオ信号に基づいて
トラッキング調整を行った後に再生FM輝度信号に基づ
いて信号処理回路の制御を行うことができるので、常に
高い精度において、好ましい画質の再生画像を得ること
ができるという特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気再生装置の好ましい実施例の要部
のブロック図である。
【図2】図1の磁気再生装置の動作を示す手順図であ
る。
【図3】本発明の適用されるVTRの再生系の一例を示
すブロック図である。
【図4】図1中のイコライザの一例を示す回路図であ
る。
【図5】図4中のイコライザの動作を説明するグラフ及
び波形図である。
【図6】図1中のディエンファシス回路の一例を示す回
路図である。
【図7】図1中のノイズ抑圧回路の一例を示す回路図で
ある。
【図8】図1中のマイコンの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10、12 信号入力端子 14 再生信号レベル検出回路 16 マイコン(レベル変化検出手段、更新手段、オー
トトラッキング手段を制御する手段として動作するとと
もに、下記のように他の回路とともにオートトラッキン
グ手段及び制御信号発生手段を構成する) 18 サーボ回路(マイコン16とともにオートトラッ
キング手段を構成する) 26 ロジック回路(マイコン16とともに制御信号発
生手段を構成する) 28 SPフラグ入力端子 30 磁気ヘッド(再生ヘッド手段) 32 プリアンプ 36 AGC(自動利得制御)回路 38 イコライザ 40、60 リミッタ 42 FM復調器 44 LPF 46 ディエンファシス回路 48 ノイズ抑圧回路 50 カラー信号再生処理回路 52 加算器 54 出力端子 58 HPF SW スイッチ(スイッチ手段) T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/93

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に記録された情報信号を読
    み出し再生する再生ヘッド手段と、前記再生ヘッド手段
    により再生された前記情報信号のレベルを検出する再生
    信号レベル検出回路と、前記再生信号レベル検出回路の
    出力信号に応じて自動的にトラッキング調整を行うオー
    トトラッキング手段と、前記再生ヘッド手段により再生
    された前記情報信号を処理する再生信号系の信号処理回
    路とを有する磁気再生装置において、 前記再生信号レベル検出回路の出力信号を用いて、検出
    された再生信号のレベルに応じて前記再生信号系の信号
    処理回路を制御するための制御信号を得る制御信号発生
    手段を設けたことを特徴とする磁気再生装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体に記録された情報信号を読
    み出し再生する再生ヘッド手段と、前記再生ヘッド手段
    により再生された前記情報信号のレベルを検出する再生
    信号レベル検出回路と、前記再生信号レベル検出回路の
    出力信号に応じて自動的にトラッキング調整を行うオー
    トトラッキング手段と、前記再生ヘッド手段により再生
    された前記情報信号を処理する再生信号系の信号処理回
    路とを有する磁気再生装置において、 前記再生信号レベル検出回路の出力信号を用いて、検出
    された再生信号のレベルに応じて前記再生信号系の信号
    処理回路を制御するための制御信号を得る制御信号発生
    手段と、 前記オートトラッキング手段がトラッキング調整を行
    い、前記制御信号発生手段が前記制御信号を発生させた
    後、前記再生信号レベル検出回路により検出された再生
    信号のレベルが所定値以上に又は所定率以上変化したこ
    とを検出するレベル変化検出手段と、 前記レベル変化検出手段の出力信号に応答し、前記再生
    信号のレベルが前記所定値以上に又は所定率以上変化し
    たとき前記制御信号を変更する更新手段とを、 有することを特徴とする磁気再生装置。
  3. 【請求項3】 前記レベル変化検出手段の出力信号に応
    答し、前記再生信号のレベルが前記所定値よりさらに大
    きい値以上に又は前記所定率よりさらに大きい値以上変
    化したときトラッキング調整を再度行うべく、前記オー
    トトラッキング手段を制御する手段を有する請求項2記
    載の磁気再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再生された情報信号として再生FM
    輝度信号及び再生FMオーディオ信号の一方又は双方を
    切り換えて用いるために、前記再生FM輝度信号と前記
    再生FMオーディオ信号の一方を選択的に前記再生信号
    レベル検出回路に供給するスイッチ手段を前記再生信号
    レベル検出回路の前段に設けた請求項1乃至3のいずれ
    か1つに記載の磁気再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6393194B1 (en) * 1997-10-16 2002-05-21 Victor Company Of Japan, Ltd. Magnetic recording and reproducing video signal in magnetic tape at video quality selectable from prescribed different qualities

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