JPH0822809B2 - 防蟻剤及び木材防虫剤 - Google Patents

防蟻剤及び木材防虫剤

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JPH0822809B2
JPH0822809B2 JP13779187A JP13779187A JPH0822809B2 JP H0822809 B2 JPH0822809 B2 JP H0822809B2 JP 13779187 A JP13779187 A JP 13779187A JP 13779187 A JP13779187 A JP 13779187A JP H0822809 B2 JPH0822809 B2 JP H0822809B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は0,0−ジエチル0−3,5,6−トリクロル−2−
ピリジルホスホロチオエート及び0,0−ジエチル0−ジ
クロロフェニルホスホロチオエートの混合物を有効成分
とする防蟻剤及び木材防虫剤に係るものである。
[従来の技術] 近年、我国において、建築資材を始めとして、木材資
材の需要の伸びには著しいものがある。
そのため、国内の木材資源のみでは需要に追従できな
いところから、針葉樹木材は勿論のこと、従来余り使用
されなかった南洋材、アフリカ材等の海外木材を輸入し
て各種の分野に利用している。
係る木材の利用、特に、建築用木材にあっては、その
耐久的使用が望まれるが、木材はその性質上、腐朽し易
く、また、シロアリ、ヒラタキクイムシあるいは水喰虫
等の栄養源となるために、シロアリ、ヒラタキクイムシ
等の被害を受け易い。
特に、シロアリ等による木材の被害は甚大であり、従
来より各種の防蟻・防虫剤が開発され、使用されてき
た。
例えば、代表的なものを挙げれば、クロルデン、ディ
ルドリン、γ−BHC、DDT、クロルナフタレン等の有機塩
素系防虫剤、0,0−ジエチル0−(3−メチル−4−ニ
トロフェニル)チオホスフェート、フェニルグリオキシ
ロニトリルオキシム0,0−ジエチルホスホロチオエー
ト、0,0−ジエチル0−3,5,6−トリクロル−2−ピリジ
ルホスホロチオエート等の有機リン系化合物が知られて
いる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、クロルデン、ディルドリン、DDT等の
有機塩素系防虫剤は残留毒性が高く、且つ難分解性の化
合物であるため環境汚染の問題を生じ、最近はこれらに
代わって有機リン系防蟻剤が見直され、開発されてい
る。
例えば、代表的有機リン系防蟻剤として0,0−ジエチ
ル0−3,5,6−トリクロル−2−ピリジルホスホロチオ
エート(以下「クロルピリホス」と記載する)が使用さ
れているが、これには幾つかの問題点が指摘されてい
る。
一般に、防蟻剤は用上あるいは輸送、貯蔵上の理由か
らクロルピリホスにあっても、所望の溶媒に溶解させた
薬液剤として用いられる。
しかしながら、クロルピリホスは融点が42.0〜43.5℃
にあり、常温では白色粒状結晶であることから、適当な
溶媒に溶かした液剤としても、冬期は勿論のこと、その
保存条件の如何によっては、結晶が析出して薬剤組成が
不均質になると共に流動性を損ない、容器の内壁に固結
するなど、容器からの取り出しや使用上に極めて不便を
伴う現象が生ずる。
特に、また、クロルピリホスはその性質上悪臭を有
し、揮発性のある溶剤を用いると、この臭気はより助長
され、使用操作上の問題のみならず、土壌処理後に悪臭
が残留するなどの欠点がある。
更に、クロルピリホスの如き従来の有機リン系防蟻剤
は前記のように木材防虫剤として使用できるが、一般的
に安定性に劣り、特に、JAS規格により認可されたもの
であっても、熱的及びアルカリ側では分解し易く、いわ
ゆる薬剤の物理化学的安定性に欠けるため、経時変化し
て木材に対し防蟻・防虫性能を保持する期間が短いとい
う問題が生じている。
例えば、フェノール系の接着剤に前記薬剤を所定量配
合して合板を作製する場合、120〜140℃の熱圧条件で接
着操作を行なうが、このような温度において、また、接
着剤組成物のpHによって薬剤の分解が生じ、合板中の薬
剤量0.1kg/m3の品質基準を保証できない場合がしばしば
生ずる。
このため、薬剤の配合量を予め増量して設定すれば解
決できるが、これは経済的でなく、薬害などの問題も生
じ、決して好ましいことではない。
本発明者らは叙上の如きクロルピリホスの有する固有
の問題点に鑑み、クロルピリホスの防蟻剤について改善
すべく鋭意研究していたところ、0,0−ジエチル0−ジ
クロロフェニルホスホロチオエートとの混合剤としてみ
たところ、驚くべきことに前記の問題点が一挙に解決で
きることを知見し、本発明を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は0,0−ジエチル0−3,5,6−トリク
ロル−2−ピリジルホスホロチオエート(クロルピリホ
ス)及び0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルホスホロ
チオエートの混合物を有効成分とする防蟻剤にある。
更に、本発明は0,0−ジエチル0−3,5,6−トリクロル
−2−ピリジルホスホロチオエート(クロルピリホス)
及び0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルホスホロチオ
エートの混合物を有効成分とする木材防虫剤にある。
[作用] 本発明において、クロルピリホスの混合剤として使用
する0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルホスホロチオ
エート(0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルチオホス
フェートとも称される)(以下「ECP」と記載する)は
農薬用殺虫剤として公知であり、例えば、たまねぎ、豆
類、きゅうり等の野菜の殺虫剤に使用されている薬剤で
あるが、本発明者らは係る薬剤が前記農薬用殺虫剤の対
象害虫とは異なる木材を栄養源とするシロアリ、ヒラタ
キクイムシ等の昆虫類にも予想外に有効であることを知
見し、且つ驚くべきことに熱的且つpHの高いところでも
非常に安定であるところから、防蟻剤は勿論のこと木材
防虫剤として優れた適正をもつことを数多くの試験によ
り確認した。
なお、本発明において、木材の防虫とは前記の如く、
木材を栄養源とするシロアリ、ヒラタキクイムシあるい
は水喰虫等の昆虫類に対し殺生作用を有することを意味
する。
また、木材とは、木材を主材とするものであれば特に
限定はないが、各種の建築用木材、パーティクルボー
ド、合板等を含むことができ、特に合板が実用的な面か
ら最も対象となるものである。
本発明に係る防蟻剤、木材防虫剤において、クロルピ
リホスに配合するECPは、特に0,0−ジエチル0−2,4−
ジクロロフェニルホスホロチオエート(以下「2,4−EC
P」と記載する)が工業的にみて好ましい。
ECP、特に2,4−ECPは融点10〜13℃であって、常温で
は無色ないし淡黄褐色の液体であり、わずかにチオリン
酸エステル臭があるものの、クロルピリホスに比して殆
ど臭気を感じない。
他方、クロルピリホスの臭気は、その性質上ハロゲン
化ピリジン骨格構造を有するために特有の悪臭を放つも
のであるが、多くの場合、不可避的に混入する少量の不
純物もこの臭気を助長しているものと思われる。
しかるに、係るクロルピリホスに対してECPは相溶性
があり、その混合液は驚くべきことにキシレン等の芳香
族溶剤にクロルピリホスを溶解させた溶剤よりも著しく
臭気を低減させることである。
係る好ましい現象は全く予想外のことで、恐らくECP
がクロルピリホスの分解や悪臭成分の蒸気圧を他の溶剤
に比して抑制する作用が強いものと考えられる。
従って、クロルピリホスの結晶をECPにて溶解した混
合液は液剤として安定性があるのみならず、本発明で最
も好ましい特徴として挙げられることは、係る混合液が
他の溶剤の存在下または不在下でクロルピリホスの晶出
を実質的に生じさせないことである。
これらのことは、クロルピリホスの製剤時における取
扱上の便宜は勿論のこと製剤の使用上多くの利点を有す
ることにほかならない。
このように、ECPはクロルピリホスに対して製剤にお
ける効果的な溶剤であると共に前記した通りECP自体が
優れた防蟻及び木材防虫の作用があるので、クロルピリ
ホスの使用配合を低減しても製剤中の原体有効成分の濃
度を高くすることができる。
ECPのクロルピリホスに対する配合量は特に限定する
理由はないが、多くの場合、混合物当たりクロルピリホ
ス10〜50重量%及びECP90〜50重量%の範囲が適当であ
る。
本発明において、他の溶剤等の補助添加剤の存在下ま
たは不在下で、常温、48時間の放置条件下、両者の混合
物は液剤であることが特に好適である。
なお、本発明に係る防蟻剤及び木材防虫剤は上記の混
合物を有効成分とするものではあるが、他の防蟻剤との
併用を排除するものではない。
例えば、代表的な有機リン系防蟻剤として知られる0,
0−ジメチル0−(3−メチル−4−ニトロフェニル)
チオホスフェート、フェニルグリオキシロニトリルオキ
シム0,0−ジエチルホスホロチオエート(ホキシム)、
0,0−ジエチル0−(3−オキソ−2−フェニル−2H−
ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート(オフナッ
ク)やこれらの共力剤として知られる1,1,1,2,6,7,7,7
−オクタクロル−4−オキサヘプタン(S−421)等を
必要に応じて使用することができる。
本発明に係る防蟻剤、木材防虫剤においては、ECPが
クロルピリホスに対する溶剤としての作用があるため、
これらの混合物自体を製剤として用いることができる。
しかしながら、多くの場合、土壌や木材への浸透を容
易にするため、あるいは原体濃度の調整、その他の理由
により、周知の製剤化手段に基づいて上記混合物に界面
活性剤や他の溶剤等の補助添加剤を配合して乳剤あるい
は液剤として薬剤調製を行なうのがよい。
係る製剤化のための補助添加剤としては、例えばアル
キルベンゼンスルホン酸塩の如きスルホン酸塩系、アル
キルエーテルカルボン酸の如きカルボン酸塩系、アルキ
ルアリルエーテル硫酸塩の如き硫酸エステル系またはア
ルキルエーテルリン酸塩系のアニオン界面活性剤;アル
キル及びアリルポリオキシエチレンエーテルの如きエー
テル系、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエー
テルの如きエーテルエステル系、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステルの如きエステル系のノニオン界面活性
剤;水、灯油、軽油、パラフィン系溶剤、ソルベントナ
フサ、ベンゼン、キシレン、トルエン、高沸点芳香族溶
剤、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、セロソ
ルブ系溶剤、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、シ
クロヘキサノン、エチレングリコール、エチルブチルア
ルコール、ブチルエーテル、酢酸アミル、酢酸ベンジル
等の溶剤;その他、固着剤、酸化防止剤、着色剤、防錆
剤あるいは難燃剤等を必要に応じ使用することができ
る。
本発明に係る防蟻剤は上記の如く木材防虫剤としても
好適であるため、対象木材に浸漬、はけ塗り、スプレ
ー、圧入等の操作の薬剤処理により使用することができ
るが、多くの場合、合板用接着剤に配合して使用するこ
とが特に好適である。
すなわち、本発明に係る木材防虫剤は常法により合成
樹脂を主組成として構成する接着剤組成物に所定量配合
することにより調製することができる。
代表的には、フェノール系樹脂(変性樹脂も含む)、
メラミン系樹脂、尿素系樹脂、尿素、メラミン系樹脂等
のいわゆるホルムアルデヒドと縮合しうる熱硬化性樹脂
等が汎用接着剤として好適であるが、これらに限定され
るものではなく、他の合成樹脂、例えば酢酸ビニル樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等であってもよい。
また、接着剤を構成しうる他の配合剤として小麦粉、
その他のデンプン類、CMC等の糊剤や通常または必要に
応じて用いられる構成成分を配合することは何ら差支え
ない。
なお、所望に応じて、前記の如き界面活性剤や溶剤あ
るいは塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、酢酸ア
ンモニウムの如き硬化剤、更に、他の薬剤例えば硼砂、
硼酸、クロム化合物、他の有機リン系化合物、有機錫系
化合物、撥水剤、難燃剤、着色剤等も適宜併用すること
ができる。
本発明に係る薬剤の接着剤における含有量は、その使
用目的や使用方法あるいは接着剤の組成等によって一様
ではないが、大体0.05〜5重量%の範囲にあり、多くの
場合、対象木材中の有効成分の含有量をもって評価する
関係上、例えば合板にあっては薬剤の有効成分として0.
3〜0.5kg/m3(合板)の範囲になるような所定量に設定
して配合することができる。
防虫木材用接着剤を用いて防虫木材を製造すること
は、特に格別の方法を採る必要はなく、従来の合成樹脂
系接着剤の混入法により容易に防虫木材、特に防虫合板
とすることができる。
すなわち、ロールスプレッダーを介して芯単板を送行
させながら、調製した防虫糊液を芯単板に付着させる堆
積工程及び120〜140℃の温度、材種により8〜12kg/cm2
において合板の厚みに応じて所定時間を設定して熱圧す
る熱圧工程を経て防虫合板を得ることができる。
通常、クロルピリホスをはじめ、有機リン系防虫剤は
アルカリ性接着剤において、あるいは上記の如き熱圧工
程を必要とする合板の作製において、分解し易く、いわ
ゆる薬剤の物理化学的安定性に欠けるため、薬剤の配合
量を予め増量して設定することをよぎなくされるけれど
も、ECPはこの物理化学的安定性にも優れているため、
本発明に係る木材防虫剤は特に合板用防虫剤として接着
剤に混入して効果的に使用することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げ、本発明を更に説明する。
実施例1 クロルピリホス(以下、実施例では「CP」と記載す
る)と、2,4−ECPとを有効成分とする各種の防蟻剤(液
剤)を調製して、その低温安定性及び臭気について評価
したところ、第1表の結果が得られた。
なお、評価法は次の条件により行なった。
常温安定性:100mlの試験管に試料50mlを入れた直後
及び48時間暗所に放置した後、晶析の有無につき観察
し、3段階法で評価する。◎…晶析せず、○…わずかに
晶析、×…晶析する; 臭気性:試料3mlを採取して試験管に入れて密閉
し、常温にて1時間放置後、開封して上部より臭気の程
度を官能テストにて4段階法で評価する。◎…殆ど臭気
なし、○…わずかに臭気有り、△…臭気有り、×…臭気
強し。
実施例2(試験例) 実施例1で調製した防蟻剤試料の代表的なもの数種に
ついて、イエシロアリに対する殺蟻効果をみるために
紙接触法を用いて殺蟻試験を行なった。
調製試料及び比較としてクロルデン油剤を以下の第2
表に示す濃度に希釈し、得られた希釈液を紙に浸漬
後、風乾し、ペトリ皿に敷き、その上にイエシロアリを
20頭ずつ入れ、恒温器で飼育してその死亡数を数えたと
ころ、第2表に記載する結果が得られた。なお、第2表
中のブランクは無処理の紙を表す。
実施例3 本発明に係る防蟻剤を用いて土壌処理した防蟻効力を
調べるため、次のような条件にて室内防蟻試験を行なっ
た。
室内試験容器…第1図に示す室内試験容器を用いて
行なう。すなわち、この試験容器は内径50mm、高さ約12
0mmのガラス円筒B、Cの2本をそれぞれの底面から約2
0mmの所で内径約20mm、長さ105mmのガラス管A(両端の
擦り合わせ部分を除いた透明部の長さDが50mmで5mmお
きに目盛をつけたもの)で連絡したものである。
試験方法…第1図に示した容器を用いてE部に未処
理土壌(乾熱滅菌処理した粒径20メッシュ以下のサンデ
ーローム)、D部に薬剤処理土壌、G部におが屑をそれ
ぞれ充填した後、F部へイエシロアリの職蟻300頭及び
兵蟻30頭を無作為投入する。
次いで、この試験容器を温度28±2℃の恒温室に静置
して観察する。
なお、薬剤処理土壌は未処理土壌10重量部に対し薬剤
1重量部を加えて充分に混合し、この混合した土壌(耐
候操作なし)及び40±2℃の恒温器にて30日放置して耐
候操作を行なったものをそれぞれ供試土壌とした。
評価法…各試験容器ごとにイエシロアリの供試土壌
内への進行状態を観察し、イエシロアリの生存日数
(A)(全ての蟻が死滅するのに要した日数)及び供試
土壌への穿孔距離を5段階評価で穿孔度をもって表す。
得られた結果を第3表に示す。
実施例4 防虫合板の作製: 合板用熱硬化性樹脂100重量部、小麦粉30重量部、硬
化剤1重量部、水20重量部及び防虫剤設定量(約0.5重
量部)よりなる合板用接着剤の糊液を調製して常法によ
り合板を作成した。
すなわち、ラワンの芯単板(3mm)、表単板(1mm)、
裏単板(1mm)を用いた。芯単板の両面に糊液を合板中
に防虫剤が0.4kg/m3の割合となるように塗布操作を設定
して行ない、次いで10kg/cm2、1時間冷圧工程を経て合
板とした後、120℃3分間の条件の熱圧工程により合板
を作製した。
上記の合板作製条件において、各種の熱硬化性樹脂
(4種)を用い、且つ防虫剤として合剤A、B、C及び
JAS認可の市販の有機リン系防蟻剤(S)を比較に用い
てそれぞれ異なる樹脂と防虫剤とによる合計16種の合板
を作製した。
防虫剤の安定性試験: 上記で得られた16種の防虫合板を60℃において18時間
保持したものを切断して30cm×30cmの角板試験片を得、
次いで、これを対角線状に切断し、この切断面より削り
とった木粉を試料として該試料中の防虫剤の含有量を分
析して求め、この値と設定量とから回収率を求めてそれ
ぞれの防虫剤の安定性を評価したところ、第4表の結果
が得られた。
上記の結果からわかるように、本発明に係る防虫剤は
熱やpH等の物理化学的条件の変化に対し、市販の有機リ
ン系防虫剤に比して極めて安定であることが明らかとな
った。
実施例5 コナラ単板(厚さ1mm)の供試片を2,4−ECPとCPとの
合剤の油乳剤で浸漬処理した後、ヒラタキクイムシ幼虫
の羽化を阻止するか、否かを社団法人日本木材保存協会
規格第8号、木材防虫剤の防虫効力試験方法(1)に準
じてヒラタキクイムシ幼虫に対する防虫効力の試験を行
なった。結果を以下の第5表に記載する。
[発明の効果] 本発明に係る防蟻剤はECPがクロルピリホスの特徴的
な溶剤としてのみならずECP自体も防蟻作用を有するの
でクロルピリホスと同等以上の防蟻効果を有する。
しかも、従来、クロルピリホスの欠点とされた悪臭や
結晶化に伴う薬剤固結性が本発明に係る防蟻剤により実
質的に回避できるので、製剤化や薬剤の使用において、
その取扱いが非常に有利にできる。
更に、本発明に係る防蟻剤は熱やpH条件等の物理化学
的安定性があるので、木材防虫剤としても効果的に使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は防蟻剤で薬剤処理した処理土壌の防蟻効果を調
べるための室内試験容器の構成図である。 図中: A、B、C…ガラス円筒であり、B及びCは底部でAと
対象的に連結している; D…薬剤処理土壌充填部; E…無処理土壌; G…おが屑; F…供試蟻投入部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0,0−ジエチル0−3,5,6−トリクロル−2
    −ピリジルホスホロチオエート及び0,0−ジエチル0−
    ジクロロフェニルホスホロチオエートの混合物を有効成
    分とする防蟻剤。
  2. 【請求項2】混合物が、0,0−ジエチル0−3,5,6−トリ
    クロル−2−ピリジルホスホロチオエート10〜50重量%
    及び0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルホスホロチオ
    エート90〜50重量%の範囲にある特許請求の範囲第1項
    記載の防蟻剤。
  3. 【請求項3】混合物が補助添加剤の存在下または不在下
    で常温、48時間の放置条件において液体である特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の防蟻剤。
  4. 【請求項4】0,0−ジエチル0−ジクロロフェニルホス
    ホロチオエートが0,0−ジエチル0−(2,4−ジクロロフ
    ェニル)ホスホロチオエートである特許請求の範囲第1
    項から第3項までのいずれか1項に記載の防蟻剤。
  5. 【請求項5】0,0−ジエチル0−3,5,6−トリクロル−2
    −ピリジルホスホロチオエート及び0,0−ジエチル0−
    ジクロロフェニルホスホロチオエートの混合物を有効成
    分とする木材防虫剤。
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