JPH0822837A - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池

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JPH0822837A
JPH0822837A JP6155545A JP15554594A JPH0822837A JP H0822837 A JPH0822837 A JP H0822837A JP 6155545 A JP6155545 A JP 6155545A JP 15554594 A JP15554594 A JP 15554594A JP H0822837 A JPH0822837 A JP H0822837A
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fuel cell
fuel
contact
gas
polymer electrolyte
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JP6155545A
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Takeshi Matsushita
毅 松下
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】不良燃料電池セルの交換に要する作業時間の短
縮と、反応ガスのガス漏れの発生度を低減することが可
能な固体高分子電解質型燃料電池を提供する。 【構成】固体高分子電解質型燃料電池は、複数の単電池
3、加圧装置4を備えた複数の個別積層体2を用いてい
る。単電池3は、従来例に対し燃料電池セル7よりも大
きい面方向寸法を持つ、炭素板製のセパレータ31A,
31Bを用いることが異なる。加圧装置4は、個別積層
体2の両外側面部に設置され,セパレータ31A,31
Bと同一の面方向外形寸法を有し,その内部に冷却水を
通流させる冷却路412が形成されている1対の炭素板
製の当接板41,41と、両当接板41,41に跨がっ
て装着される複数のねじ421,ねじ421に嵌め合わ
されるナット422,ねじ421に嵌め込まれて装着さ
れ安定した加圧力を与えるための皿ばね423を有する
加圧体42を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体高分子電解質型
燃料電池に係わり、燃料電池セルの交換等が容易となる
ように改良されたその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池として、これに使用される電解
質の種類により、固体高分子電解質型,りん酸型,溶融
炭酸塩型,固体酸化物型などの各種の燃料電池が知られ
ている。このうち、固体高分子電解質型燃料電池は、分
子中にプロトン(水素イオン)交換基を有する高分子樹
脂膜を飽和に含水させると,低い抵抗率を示してプロト
ン導電性電解質として機能することを利用した燃料電池
である。
【0003】図4は、従来例の固体高分子電解質燃料電
池が備える単電池を展開した状態で模式的に示した側面
断面図である。図4において、7は、電解質層7Cと、
燃料電極(アノード極でもある。)7Aと、酸化剤電極
(カソード極でもある。)7Bとで構成されている燃料
電池セルである。電解質層7Cとしては、パ−フルオロ
スルホン酸樹脂膜(例えば、米国のデュポン社製、商品
名ナフィオン膜)が最近は良く知られるようになってき
ており、このパ−フルオロスルホン酸樹脂膜は、飽和に
含水させることにより常温で20〔Ω・cm〕以下の抵
抗率を示して良好なプロトン導電性電解質として機能す
る膜である。また、電解質層(以降、PE膜と略称する
ことがある。)7Cは、電極膜7A,7Bの面方向の外
形寸法よりも大きい面方向の外形寸法を持つものであ
り、したがって、電極膜7A,7Bの周辺部には、PE
膜7Cの端部との間にPE膜7Cの露出面が存在するこ
とになる。
【0004】燃料電極7Aは、PE膜7Cの一方の主面
に密接して積層されて、燃料ガス(例えば、水素あるい
は水素を高濃度に含んだガスである。)の供給を受ける
電極である。また,酸化剤電極7Bは、PE膜7Cの他
方の主面に密接して積層されて、酸化剤ガス(例えば、
空気である。)の供給を受ける電極である。燃料電極7
Aの外側面側が,燃料電池セル7の一方の側面7aであ
り、酸化剤電極7Bの外側面側が,燃料電池セル7の他
方の側面7bである。燃料電極7Aおよび酸化剤電極7
Bは、共に触媒活物質を含むそれぞれの触媒層と、この
触媒層を支持すると共に反応ガス(以降、燃料ガスと酸
化剤ガスを総称してこのように言うことが有る。)を供
給および排出するとともに集電体としての機能を有する
多孔質の電極基材とからなり、前記触媒層をPE膜7C
の両主面にホットプレスにより密着されるのが一般であ
る。
【0005】また、61Aは、ガスを透過せず,しかも
良好な熱伝導性と良好な電気伝導性を備えた材料(例え
ば炭素板である。)を用いて製作され、燃料電池セル7
の一方の側面7a側に配設されて,その片面に図示しな
い燃料ガスを通流させると共に,未消費の水素を含む燃
料ガスを排出するための同一の間隔により複数個設けら
れた凹状の溝(ガス流通用溝)611Aと、このガス流
通溝611A間に介在する凸状の隔壁612Aとが、互
いに交互に形成されているセパレータである。61B
は、燃料電池セル7の他方の側面7b側に配設されて,
その片面に図示しない酸化剤ガスを通流させるととも
に,未消費の酸素を含む酸化剤ガスを排出するための同
一の間隔により複数個設けられた凹状の溝(ガス流通用
溝)611Bと、このガス流通溝611B間に介在する
凸状の隔壁612Bとが、互いに交互に形成されてお
り、セパレータ61Aと同様の材料で製作されたセパレ
ータである。なお、凸状の隔壁612A,612Bの頂
部は、それぞれ、セパレータ61A,61Bの側面61
Aa,61Baと同一面になるように形成されている。
セパレータ61Aは、この側面61Aaを燃料電池セル
7の側面7aに密接させて、また、セパレータ61B
は、この側面61Baを燃料電池セル7の側面7bに密
接させて、それぞれ燃料電池セル7を挟むようにして配
設される。
【0006】さらに、71は、セパレータ61A,61
Bのガス流通溝611A,611B中を通流する反応ガ
スが、通流路外に漏れ出るのを防止する役目を負う弾性
材製のガスシール体(例えば、Oリングである。)であ
り、それぞれのセパレータ61A,61Bの周縁部と、
燃料電池セル7のPE膜7Cが露出した前記の周縁部と
の間の空所に配置されている。
【0007】1個の燃料電池セル7が発生する電圧は、
1〔V〕程度以下と低い値であるので、前記した構成を
持つ単電池6の複数個を、各燃料電池セル7と,これに
介挿されるセパレータ61A,61Bを介して、互いに
直列接続した燃料電池セル集積体として構成し、電圧を
高めて実用に供されるのが一般である。図5は、従来の
固体高分子電解質型燃料電池の一例を模式的に示した構
成図で、(a)はその側面図であり、(b)はその上面
図である。なお、図5中には、図4で付した符号につい
ては、代表的な符号のみを記した。図5において、9
は、互いに直列積層された複数の単電池6と、この単電
池6の直列積層体を,その両端末に位置するセパレータ
61A,61Bの外側面側から加圧する加圧装置8とを
備えた固体高分子電解質型燃料電池(以降、燃料電池ス
タックと略称することがある。)である。加圧装置8
は、単電池6の直列積層体の両端末に位置するセパレー
タ61Aおよびセパレータ61Bのそれぞれの外側面に
当接される当接体81Aおよび当接体81Bと、両当接
体81A,81Bに,単電池6の直列積層体の両端末に
位置するセパレータ61A,61Bの外側面側から適正
な加圧力を与える加圧体82とを有している。
【0008】当接体81Aは、単電池6の直列積層体の
一方の端末に位置するセパレータ61Aの外側面に直接
当接される導電材製の集電板811Aと、燃料電池スタ
ック9の一方の最外端部に装着される金属板製の締付板
812Aと、単電池6群および集電板811Aを,加圧
体82および締付板812Aから電気的に絶縁するため
の電気絶縁材製の電気絶縁板813Aを備えている。当
接体81Bは、単電池6の直列積層体の他方の端末に位
置するセパレータ61Bの外側面に直接当接される導電
材製の集電板811Bと、燃料電池スタック9の他方の
最外端部に装着される金属板製の締付板812Bと、単
電池6群および集電板811Bを,加圧体82および締
付板812Bから電気的に絶縁するための電気絶縁材製
の電気絶縁板813Bを備えている。また、加圧体82
は、それぞれの締付板812A,812Bに跨がって装
着される六角ボルト等の複数のねじ821と、それぞれ
のねじ821に嵌め合わされる六角ナット等のナット8
22と、例えばねじ821に嵌め込まれて装着され,そ
れぞれの締付板812A,812Bに安定した加圧力を
与えるための皿ばね等であるばね体823を備えてい
る。
【0009】このように構成された燃料電池スタック9
において、それぞれのセパレータ61A,61Bは、ガ
ス流通溝611A,611B中を通流する反応ガスの流
れ方向が、図5(a)中に矢印で示したごとく、その供
給側を重力方向に対して上側に、その排出側を重力方向
に対して下側になるように配置されている。燃料電池セ
ル7においては、よく知られている固体高分子電解質型
燃料電池の持つ発電機能によって直流電気の発電を行う
際に、発電する電力とほぼ同等量の損失が発生すること
は避けられないものである。この損失による熱を積極的
に除去するために、燃料電池セル集積体に冷却体を装着
した燃料電池スタックも知られている。図6は、冷却体
を装着した従来例の固体高分子電解質型燃料電池の構成
を模式的に示したその側面図である。図6において、図
5に示した従来例による固体高分子電解質型燃料電池と
同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。な
お、図6においては、単電池は簡略化して図示をしてい
る。なおまた、図6中には、図4,図5で付した符号に
ついては、代表的な符号のみを記した。
【0010】図6において、9Aは、図5に示した従来
例による固体高分子電解質型燃料電池9に対して、複数
の単電池6を積層する毎に冷却体83を介挿するように
した固体高分子電解質型燃料電池である。冷却体83に
は、熱を除去するための図示しない水,空気等の冷却用
媒体を通流させて、燃料電池セル7を適温(固体高分子
電解質型燃料電池においては、50〔℃〕から100
〔℃〕程度の温度条件で運転されるのが一般である。)
に保持する。したがって、図6に示した構成の燃料電池
スタック9Aにおいては、図5に示した従来例による燃
料電池スタック9の場合と同様に、それぞれの単電池6
が備えるセパレータは、ガス流通用溝によって反応ガス
の通流路を確保すると共に、燃料電池セルで発電された
直流電気を凸状の隔壁等を介して集電板811A,81
1Bに伝達する役目を果たしている。燃料電池スタック
9Aの備える単電池6が備えるセパレータは、これに加
えて、燃料電池セルで発生した熱を、凸状の隔壁等を介
して冷却体83に伝達する役目も果たしていることにな
る。
【0011】従って、燃料電池スタック9Aでは、燃料
電池セル7から集電板811A,811Bおよび冷却体
83に至る間の電気抵抗,熱抵抗の値を小さく抑えるこ
とが、燃料電池の特性を向上することになるので、各接
触部における電気抵抗および熱抵抗の低減を図るため
に、ほぼ一定の圧力が加わるようするばね体823を備
えた加圧装置8により加圧されているのである。一般に
この加圧力は、燃料電池セル7の見掛けの表面積あたり
で、5〔kg/cm2〕内外程度である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る固体高分子電解質型燃料電池9,9Aにおいては、数
十個(10〜50個であることが多い。)あるいはそれ
以上の個数の単電池6を積層しており、所要の電圧値を
持つ直流電気を発生して、直流発電の機能を十分に発揮
するのであるが、次のような問題が有る。すなわち、 単電池6に与える加圧力は、加圧装置8が備える1対
の締付板である締付板812A,812Bを介して加え
られるので、発電性能が低下等の不良の燃料電池セル7
を交換する場合には、まず加圧体82を取り外し、そう
して、燃料電池セル集積体を不良の燃料電池セル7まで
分解する必要が有る。不良の燃料電池セル7が良品の燃
料電池セル7に交換されると、分解時とは逆の順序で、
全数の単電池6の積層作業と加圧装置8の組み込み作業
が行われ、加圧装置8によって所定の値の加圧力で加圧
することで、固体高分子電解質型燃料電池9,9Aの再
組み立てを行う必要が有る。すなわち、不良の燃料電池
セル7の交換に、極めて長い作業時間を要している。ま
た、 前記項による不良の燃料電池セル7の交換等の燃料
電池スタック9,9Aの分解時には、単電池6がそれぞ
れ備える全てのガスシール体71を加圧する加圧力もい
ったんは零になる。加圧力が零になったガスシール体7
1は、燃料電池スタック9Aの再組立時に、加圧体82
によって再度加圧されることになる。しかし、それぞれ
の単電池6のガスシール体71には弾性材が用いられて
いることにより、燃料電池スタック9Aの運転によって
ガスシール体71が変形することが有り得るものであ
る。ガスシール体71に大きな変形を生じている場合に
は、加圧装置8によって再度加圧力を加えたとしても、
ガスシール体71が電解質層7Cを加圧する加圧力は、
分解前の燃料電池スタック9,9Aで得られていた加圧
力よりも低下することが起こり得るのである。このため
に、燃料電池スタック9,9Aでは、再組立後に、反応
ガスに対するシール性能が低下するということが発生し
ている。
【0013】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、不良燃料電池セル
の交換に要する作業時間を短縮すると共に、反応ガスの
ガス漏れの発生度を低減することが可能な固体高分子電
解質型燃料電池を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて直流電力
を発電する複数の燃料電池セルと、それぞれの燃料電池
セルの両面に配置されて,燃料電池セルに燃料ガスまた
は酸化剤ガスを供給するための複数個のガス流通溝を有
するセパレータと、前記の複数の燃料電池セルと複数の
セパレータとの直列積層体をこの直列積層体の両端末に
位置するセパレータの外側面側から加圧する加圧装置と
を備え、それぞれの燃料電池セルは、固体高分子電解質
膜でなる電解質層と、この電解質層の二つの主面のそれ
ぞれに密着して配置された電極とを有するものであり、
それぞれのセパレータは、燃料電池セルが持つ電極と接
する側の側面に、複数個のガス流通用溝を有し、セパレ
ータの燃料電池セルと接する側のそれぞれの側面の周縁
部分には,燃料ガスまたは酸化剤ガスのガス流通路の外
部への漏れ出しを防止するガスシール体を有するもので
あり、加圧装置は、直列積層体の両端末に位置するセパ
レータのそれぞれの外側面に当接される当接体と、両当
接体に直列積層体の両端末に位置するセパレータの外側
面側から加圧するための加圧力を与える加圧体とを有す
るものである、固体高分子電解質型燃料電池において、
燃料電池セルとセパレータとの直列積層体は、複数の燃
料電池セルと複数のセパレータとが直列積層された個別
積層体の複数が互いに直列に積層されてなり、それぞれ
の個別積層体は、この個別積層体の両端末に位置するセ
パレータの外側面側から加圧する加圧装置を備え、個別
積層体が備えるこの加圧装置は、個別積層体の両端末に
位置するセパレータのそれぞれの外側面に当接される当
接体と、両当接体に個別積層体の両端末に位置するセパ
レータの外側面側から加圧する加圧力を与えるための加
圧体とを有してなる構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、個別積層体が備え
る当接体は、燃料電池セルから発生した熱を除去する冷
却用媒体を通流させるための冷却路を一体に備える構成
とすること、により達成される。
【0015】
【作用】この発明においては、固体高分子電解質型燃料
電池において、 燃料電池セルとセパレータとの直列積層体を、複数の
燃料電池セルと複数のセパレータとが直列積層された個
別積層体の複数が互いに直列に積層されてなり、それぞ
れの個別積層体は、この個別積層体の両端末に位置する
セパレータの外側面側から加圧する加圧装置を備え、個
別積層体が備えるこの加圧装置は、個別積層体の両端末
に位置するセパレータのそれぞれの外側面に当接される
当接体と、両当接体に個別積層体の両端末に位置するセ
パレータの外側面側から加圧する加圧力を与えるための
加圧体とを有してなる構成とすることにより、不良の燃
料電池セルの交換に際して、加圧体を取り外すことは従
来技術の固体高分子電解質型燃料電池と同様であるが、
燃料電池セル集積体から不良の燃料電池セルを取り出す
作業においては、燃料電池セル集積体の全てを分解する
のでは無く、不良の燃料電池セルが含まれている個別積
層体のみを分解すればよいことになる。この該当する個
別積層体の分解は、この個別積層体の加圧装置が持つ加
圧体をまず取り外し、そうして、個別積層体を不良の燃
料電池セル7まで分解することで行われる。不良の燃料
電池セルが良品の燃料電池セルに交換されると、分解時
とは逆の順序で、個別積層体の積層と加圧とが行われ
る。続いて、固体高分子電解質型燃料電池全体に対する
全ての個別積層体の組み込みと、加圧の作業とが行われ
て、固体高分子電解質型燃料電池の再組み立てが完了す
る。すなわち、不良燃料電池セルの交換時の、不良燃料
電池セルまでの分解作業を、個別積層体のみに限定する
ことが可能となる。
【0016】前記項において、個別積層体が備える
当接体を、燃料電池セルから発生した熱を除去する冷却
用媒体を通流させるための冷却路を一体に備える構成と
することにより、個別積層体が備える当接体は、その冷
却路に冷却用媒体を通流させることで、冷却体の機能を
兼ねさせることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、この発明の一実施例による固体高
分子電解質型燃料電池が備える個別積層体を模式的に示
す一部破断したその側面図である。図2は、図1に示す
個別積層体を用いた固体高分子電解質型燃料電池を模式
的に示すその側面図であり、図3は、図2に示す固体高
分子電解質型燃料電池の組み立て途中の状態を模式的に
示す一部破断したその側面図である。図1〜図3におい
て、図4,図5に示した従来例による固体高分子電解質
型燃料電池と同一部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。なお、図1〜図3中には、図4,図5で付し
た符号については、代表的な符号のみを記した。また、
図2,図3中には、図1で付した符号については、代表
的な符号のみを記した。
【0018】図1,図2において、1は、図5に示した
従来例による固体高分子電解質型燃料電池9に対して、
単電池6の直列積層体に替えて複数の個別積層体2を用
いるようにした固体高分子電解質型燃料電池(以降、燃
料電池スタックと略称することがある。)である。個別
積層体2は、図1に示した事例では、互いに直列積層さ
れた3個の単電池3と、この単電池3の直列積層体を,
その両端末に位置するセパレータ31A,31Bの外側
面側から加圧する加圧装置4とを備えている。
【0019】単電池3は、図4に示した従来例による単
電池6に対して、セパレータ61Aおよびセパレータ6
1Bに替えて、それぞれ、セパレータ31Aおよびセパ
レータ31Bを用いるようにしたものである。セパレー
タ31A,31Bは、セパレータ61A,61Bに対し
て、燃料電池セル7の面方向の外形寸法よりも大きい面
方向の外形寸法を持ち、しかも、燃料電池セル7の面方
向の外形寸法の外側となる部位に,複数の貫通穴32を
備えていることが異なっている。
【0020】加圧装置4は、単電池3の直列積層体の両
端末に位置するセパレータ31Aおよびセパレータ31
Bのそれぞれの外側面に当接される当接体として、1対
の当接板41,41と、この両当接板41,41に,単
電池3の直列積層体の両端末に位置するセパレータ31
A,31Bの外側面側から適正な加圧力を与える加圧体
42とを有している。
【0021】それぞれの当接板41は、単電池3の直列
積層体の一方の端末に位置するセパレータ31Aおよび
セパレータ31Bの外側面に直接当接されるものであ
り、セパレータ31A,31Bの材料と同等の材料が用
いられると共に、セパレータ31A,31Bと同一の面
方向の外形寸法を有している。それぞれの当接板41に
は、セパレータ31A,31Bが備える貫通穴32に対
向する部位に、穴411が形成されていると共に、その
内部には、図示しない水,空気等の冷却用媒体を通流さ
せるための冷却路412が形成されている。前記の穴4
11は、貫通穴と、この貫通穴と同心の座ぐり穴とで構
成されている。また、加圧体42は、それぞれの当接板
41,41に跨がって、それぞれの穴411において装
着される複数のねじ421と、それぞれのねじ421に
嵌め合わされるナット422と、ねじ421に嵌め込ま
れて装着され,それぞれの当接板41,41に安定した
加圧力を与えるための皿ばね等であるばね体423を備
えている。
【0022】この加圧体42によって与えられる加圧力
の値は、燃料電池セル7から当接板41に至る間の電気
抵抗,熱抵抗の値を小さい値に抑えるために、各接触部
における電気抵抗および熱抵抗の値の低減が可能な値に
設定されている。また、燃料電池スタック1における、
隣接される個別積層体2の相互間、および、個別積層体
2と集電板811Aまたは集電板811Bとの間の、電
気抵抗,熱抵抗の値を小さい値に抑えるために、加圧装
置8によって常に一定の圧力で加圧されることは、従来
例の燃料電池スタック9,9Aの場合と同様である。
【0023】さらに、燃料電池スタック1の組み立て
は、まず所要の個数の個別積層体2が準備され、この個
別積層体2が、図3中に例示したごとく、順次,加圧装
置8を介して積層され、所定の個数の個別積層体2が積
層されると、加圧装置8によって所要の値の加圧力で加
圧されて、燃料電池スタック1の組み立て作業が完了す
ることになる。また、個別積層体2の組み立ては、まず
所要の個数の単電池3が準備され、この単電池3が,順
次,加圧装置4によって積層され、所定の個数の単電池
3が積層されると、加圧装置4によって所要の値の加圧
力で加圧されて、個別積層体2の組み立て作業が完了す
ることになる。
【0024】図1〜図3に示す実施例では、前記の構成
としたことにより、不良となった燃料電池セル7の交換
に際しては、まず、加圧装置8が備える加圧体82の持
つナット822を緩めて、少なくとも当接体81Aの位
置を,当接体81Bとの間隔が拡がるようにずらし、不
良となった燃料電池セル7が含まれている個別積層体2
だけを、燃料電池スタック1から取り出す。続いて、こ
の取り出された個別積層体2が有する加圧装置4が備え
る加圧体42の持つナット422を取り外して、単電池
3の直列積層体を分解して、不良の燃料電池セル7を良
品の燃料電池セル7に交換することになる。そうして,
良品の燃料電池セル7に交換したところで、単電池3の
直列積層体の積層と加圧とが行われて、個別積層体2が
再組み立てされる。
【0025】また、前記の構成を備える各個別積層体2
は、少数の燃料電池セル7を同数のセパレータ31A,
31Bと共に積層した,個別の燃料電池スタックとして
取り扱うことが可能である。従って、不良の燃料電池セ
ル7の交換の際に、予め用意されていた良品の燃料電池
セル7だけが用いられている交換用の個別積層体2に置
き換えることも可能である。この場合には、不良の燃料
電池セル7の良品の燃料電池セル7えの交換は、別途,
随時に行うことでよいものであり、不良の燃料電池セル
7の緊急の交換が必要となる場合には有効である。
【0026】不良の燃料電池セル7が良品の燃料電池セ
ル7に交換された後の,燃料電池スタック1の再組立作
業は、前記した分解時とは逆の順序で行われる。すなわ
ち、燃料電池スタック1の不良の燃料電池セル7を持つ
個別積層体2を取り出したことで生じた空所に、全て良
品の燃料電池セル7を持つ個別積層体2が組み込まれ
る。そうして、加圧装置8が備える加圧体82の持つナ
ット822が締め込まれて所要の加圧力値に設定され
て、燃料電池スタック1の再組み立てが完了する。
【0027】このように、この発明による燃料電池スタ
ック1においては、不良となった燃料電池セル7の交換
に際して、不良の燃料電池セル7までの分解作業を、不
良の燃料電池セル7を持つ個別積層体2のみの限定する
ことが可能となる。これにより、不良の燃料電池セル7
の交換に要する作業時間を、短縮することが可能とな
り、かつ、分解されるガスシール体71の個数を、不良
の燃料電池セル7が組み込まれている個別積層体2が持
つガスシール体71のみに限定することが可能となるの
である。
【0028】また、燃料電池スタック1の個別積層体2
が備えるそれぞれの当接板41は、冷却路412を備え
ているので、従来例の燃料電池スタック9Aが持つ冷却
体83と同等の冷却機能を有している。従って、燃料電
池スタック1に、燃料電池セル7を冷却するための冷却
用の装置を設置する必要が有る場合には、燃料電池セル
7を冷却する機能の一部または全部を当接板41によっ
て分担することが可能である。
【0029】実施例における今までの説明では、燃料電
池スタック1の加圧装置4が備える当接板41には、冷
却路412が形成されているとしてきたが、これに限定
されるものではなく、例えば、燃料電池スタック1に冷
却体を設置するまでの冷却能を持たせる必要が無い場合
には、当接板41には、冷却路412を形成しなくても
よいものである。
【0030】
【発明の効果】この発明においては、前述の構成とした
ことにより、次記する効果が有る。すなわち、 不良の燃料電池セルの交換に際しての不良燃料電池セ
ルまでの分解作業を、不良の燃料電池セルが組み込まれ
ている個別積層体のみに限定することが可能となる。ま
た、交換用の個別積層体を準備しておいて,これと交換
することも可能である。これにより、不良の燃料電池セ
ルの交換に要する作業時間を短縮することが可能とな
る。また、 不良の燃料電池セルの交換に際して分解されるガスシ
ール体の個数を、不良の燃料電池セルが組み込まれてい
る個別積層体が持つガスシール体のみに限定することが
可能となり、分解,および,再組立の対象となるガスシ
ール体の個数が減少される。これにより、燃料電池スタ
ックの再組立時に、ガスシール体によって電解質層を加
圧する加圧力が低下することの発生頻度を低減すること
が可能となり、反応ガスに対するシール性能に関する信
頼性を向上することが可能となるのである。さらにま
た、 前記,項において、個別積層体が備える当接体
を、燃料電池セルから発生した熱を除去する冷却用媒体
を通流させるための冷却路を一体に備える構成とするこ
とにより、燃料電池スタックと必要とする冷却能の一部
または全部を、この当接板によって分担することが可能
となるので、燃料電池スタックの構成が簡素化されると
共に、その製造原価を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による固体高分子電解質型
燃料電池が備える個別積層体を模式的に示す一部破断し
たその側面図
【図2】図1に示す個別積層体を用いた固体高分子電解
質型燃料電池を模式的に示すその側面図
【図3】図2に示す固体高分子電解質型燃料電池の組み
立て途中の状態を模式的に示す一部破断したその側面図
【図4】従来例の固体高分子電解質燃料電池が備える単
電池を展開した状態で模式的に示した側面断面図
【図5】従来の固体高分子電解質型燃料電池の一例を模
式的に示した構成図で、(a)はその側面図、(b)は
その上面図
【図6】冷却体を装着した従来例の固体高分子電解質型
燃料電池の構成を模式的に示したその側面図
【符号の説明】
1 固体高分子電解質型燃料電池(燃料電池スタッ
ク) 2 個別積層体 3 単電池 31A セパレータ 31B セパレータ 4 加圧装置 41 当接板 412 冷却路 42 加圧体 421 ねじ 422 ナット 423 ばね体(皿ばね) 7 燃料電池セル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて
    直流電力を発電する複数の燃料電池セルと、それぞれの
    燃料電池セルの両面に配置されて,燃料電池セルに燃料
    ガスまたは酸化剤ガスを供給するための複数個のガス流
    通溝を有するセパレータと、前記の複数の燃料電池セル
    と複数のセパレータとの直列積層体を,この直列積層体
    の両端末に位置するセパレータの外側面側から加圧する
    加圧装置とを備え、 それぞれの燃料電池セルは、固体高分子電解質膜でなる
    電解質層と、この電解質層の二つの主面のそれぞれに密
    着して配置された電極とを有するものであり、 それぞれのセパレータは、燃料電池セルが持つ電極と接
    する側の側面に、複数個のガス流通用溝を有し、セパレ
    ータの燃料電池セルと接する側のそれぞれの側面の周縁
    部分には,燃料ガスまたは酸化剤ガスのガス流通路の外
    部への漏れ出しを防止するガスシール体を有するもので
    あり、 加圧装置は、直列積層体の両端末に位置するセパレータ
    のそれぞれの外側面に当接される当接体と、両当接体に
    直列積層体の両端末に位置するセパレータの外側面側か
    ら加圧するための加圧力を与える加圧体とを有するもの
    である、固体高分子電解質型燃料電池において、 燃料電池セルとセパレータとの直列積層体は、複数の燃
    料電池セルと複数のセパレータとが直列積層された個別
    積層体の複数が互いに直列に積層されてなり、それぞれ
    の個別積層体は、この個別積層体の両端末に位置するセ
    パレータの外側面側から加圧する加圧装置を備え、個別
    積層体が備えるこの加圧装置は、個別積層体の両端末に
    位置するセパレータのそれぞれの外側面に当接される当
    接体と、両当接体に個別積層体の両端末に位置するセパ
    レータの外側面側から加圧する加圧力を与えるための加
    圧体とを有してなることを特徴とする固体高分子電解質
    型燃料電池。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の固体高分子電解質型燃料
    電池において、 個別積層体が備える当接体は、燃料電池セルから発生し
    た熱を除去する冷却用媒体を通流させるための冷却路を
    一体に備えることを特徴とする固体高分子電解質型燃料
    電池。
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