JPH082285B2 - 徐放性エタノール製剤 - Google Patents
徐放性エタノール製剤Info
- Publication number
- JPH082285B2 JPH082285B2 JP62330217A JP33021787A JPH082285B2 JP H082285 B2 JPH082285 B2 JP H082285B2 JP 62330217 A JP62330217 A JP 62330217A JP 33021787 A JP33021787 A JP 33021787A JP H082285 B2 JPH082285 B2 JP H082285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethanol
- sustained
- release
- volatile
- adsorbent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品の保存に適した刺戟的嗅気を低減せしめ
たエタノール製剤に関する。
たエタノール製剤に関する。
包装食品の防黴技法のひとつとして、エタノールガス
を利用する方法、つまり、エタノール剤を吸着剤に吸着
させた徐放性エタノール製剤をエタノールガス透過性容
器に密封したものを、食品の包装時、包装容器内に配置
する方法(特公昭55−2273など)が普及している。
を利用する方法、つまり、エタノール剤を吸着剤に吸着
させた徐放性エタノール製剤をエタノールガス透過性容
器に密封したものを、食品の包装時、包装容器内に配置
する方法(特公昭55−2273など)が普及している。
この方法がとられている食品としては、洋菓子、和菓
子、中華菓子、パン、餅、麺類、珍味類、惣菜、乾燥果
実、穀類、水産乾製品類がある。
子、中華菓子、パン、餅、麺類、珍味類、惣菜、乾燥果
実、穀類、水産乾製品類がある。
徐放性エタノール製剤は食品の味などに影響を与えず
優れた防腐防黴方法の一つであるが、エタノールによる
異臭、刺激臭を伴うことが大きな欠点があった。これら
の異臭、刺激臭の原因は従来明確でなく、エタノール自
身の刺激臭、エタノール中に含まれるアルデヒドなどの
不純物による異臭、フレーバーによる臭いなど種々の原
因が重なりあっているといわれており、これらの異臭、
刺激臭のない徐放性エタノール製剤が望まれている。
優れた防腐防黴方法の一つであるが、エタノールによる
異臭、刺激臭を伴うことが大きな欠点があった。これら
の異臭、刺激臭の原因は従来明確でなく、エタノール自
身の刺激臭、エタノール中に含まれるアルデヒドなどの
不純物による異臭、フレーバーによる臭いなど種々の原
因が重なりあっているといわれており、これらの異臭、
刺激臭のない徐放性エタノール製剤が望まれている。
本発明者らは種々検討の結果、揮発性酢酸エステル含
量を低減させたエタノールを吸着剤に吸着させた徐放性
エタノール製剤は著しく異臭・刺激臭の少ないことを見
い出し本発明を完成したものである。
量を低減させたエタノールを吸着剤に吸着させた徐放性
エタノール製剤は著しく異臭・刺激臭の少ないことを見
い出し本発明を完成したものである。
即ち、本発明者らは徐放性エタノール製剤における異
臭・刺激臭の原因を種々検討した結果、エタノール中に
含有される酢酸メチル、酢酸エチルに代表される揮発性
の酢酸エステルが異臭・刺激臭の主要原因物質であるこ
とを確認した。即ち従来徐放性エタノール性製剤に使用
されているエタノール中にはおおよそ1500ppm程度酢酸
メチル、酢酸エチルなどの揮発性酢酸エステルが含有さ
れており、そのようなエタノールを吸着体に吸着させて
製造した徐放性エタノール製剤はその揮発エタノール蒸
気中に異臭・刺激臭の主成分として酢酸メチル、酢酸エ
チルなどの揮発性酢酸エステル蒸気が相当量(700〜100
0ppm)含まれていることを見い出した。
臭・刺激臭の原因を種々検討した結果、エタノール中に
含有される酢酸メチル、酢酸エチルに代表される揮発性
の酢酸エステルが異臭・刺激臭の主要原因物質であるこ
とを確認した。即ち従来徐放性エタノール性製剤に使用
されているエタノール中にはおおよそ1500ppm程度酢酸
メチル、酢酸エチルなどの揮発性酢酸エステルが含有さ
れており、そのようなエタノールを吸着体に吸着させて
製造した徐放性エタノール製剤はその揮発エタノール蒸
気中に異臭・刺激臭の主成分として酢酸メチル、酢酸エ
チルなどの揮発性酢酸エステル蒸気が相当量(700〜100
0ppm)含まれていることを見い出した。
そこで本発明者らはエタノール中にこの揮発性の酢酸
メチルおよび酢酸エチルなどの揮発性酢酸エステルを減
少させたエタノールを吸着体に吸着させて徐放性エタノ
ール製剤としたところ、異臭・刺激臭はほとんど感じな
い程度に減少しており、揮発蒸気中のそれらのエステル
成分も従来のものの半分−1/5以下に減少していること
が判明した。特に好ましいものでは60ppm以下であっ
た。
メチルおよび酢酸エチルなどの揮発性酢酸エステルを減
少させたエタノールを吸着体に吸着させて徐放性エタノ
ール製剤としたところ、異臭・刺激臭はほとんど感じな
い程度に減少しており、揮発蒸気中のそれらのエステル
成分も従来のものの半分−1/5以下に減少していること
が判明した。特に好ましいものでは60ppm以下であっ
た。
揮発性酢酸エステルを減少させたエタノール中の酢酸
メチル、酢酸エチルの含量はガスクロマトグラフィーで
の定量でおおよそ1000ppm以下好ましくは700ppm以下程
度まで減少させたものがよい。
メチル、酢酸エチルの含量はガスクロマトグラフィーで
の定量でおおよそ1000ppm以下好ましくは700ppm以下程
度まで減少させたものがよい。
このように揮発性酢酸エステル含量を低減させたエタ
ノールは一般の食品用工業アルコールを物理化学的な処
理によって揮発性酸エステルを吸着除去してもよいが、
蛋白などの窒素含有化合物を多く含む穀物(例えば大豆
など)の醸造食品(例えばみそなど)中の油状成分中に
含まれる香気性物質をエタノールで抽出した抽出物(以
下香気性抽出物という。)を、該工業用アルコールに添
加するのがよい。この香気性抽出物の添加量は、抽出物
の種類や、用いる工業用エタノール中の揮発性酢酸エス
テル含量によって異なるので一概に決められないが一般
に工業用エタノールに対して2%(w/v)以下好ましく
は1%以下でも十分効果が達成される。
ノールは一般の食品用工業アルコールを物理化学的な処
理によって揮発性酸エステルを吸着除去してもよいが、
蛋白などの窒素含有化合物を多く含む穀物(例えば大豆
など)の醸造食品(例えばみそなど)中の油状成分中に
含まれる香気性物質をエタノールで抽出した抽出物(以
下香気性抽出物という。)を、該工業用アルコールに添
加するのがよい。この香気性抽出物の添加量は、抽出物
の種類や、用いる工業用エタノール中の揮発性酢酸エス
テル含量によって異なるので一概に決められないが一般
に工業用エタノールに対して2%(w/v)以下好ましく
は1%以下でも十分効果が達成される。
しかしこの香気性抽出物の添加量は、予備的実験で決
めるのがより好ましい。即ち用いる工業用アルコールの
当初の揮発性酢酸エステルの含量を測定しておき、次い
で抽出物を添加して、十分撹拌した後揮発性酢酸エステ
ル含量を再度定量し、その含量がおおよそ1000ppm以下
好ましくは700ppm以下にするためには、酸エタノールの
単位量あたりどの位添加する必要があるかを求めるよう
にするとよい。
めるのがより好ましい。即ち用いる工業用アルコールの
当初の揮発性酢酸エステルの含量を測定しておき、次い
で抽出物を添加して、十分撹拌した後揮発性酢酸エステ
ル含量を再度定量し、その含量がおおよそ1000ppm以下
好ましくは700ppm以下にするためには、酸エタノールの
単位量あたりどの位添加する必要があるかを求めるよう
にするとよい。
この香気性抽出物はそのまま単独で用いてもよいし、
他のフレーバーなどと併用してもよい。この香気性抽出
物を含むフレーバーの1例とは食品用フレーバー、H−
No.11があげられる。
他のフレーバーなどと併用してもよい。この香気性抽出
物を含むフレーバーの1例とは食品用フレーバー、H−
No.11があげられる。
本発明においてエタノールと食品用フレーバーH−N
o.11の割合は前者100重量部に対し、後者0.1重量部以
上、好ましくは0.3〜12重量部である。
o.11の割合は前者100重量部に対し、後者0.1重量部以
上、好ましくは0.3〜12重量部である。
この香気性抽出物を加えた工業用エタノールを吸着剤
に吸着し、徐放性エタノール製剤とすると、食品の香味
を劣化させる異臭・刺激臭を極端に低減させることがで
きる。
に吸着し、徐放性エタノール製剤とすると、食品の香味
を劣化させる異臭・刺激臭を極端に低減させることがで
きる。
本発明で使用するエタノールを吸着させる吸着剤とし
ては、例えば紙、綿やセルロース粉末、メチルセルロー
ス、澱粉、デキストリン、カルボキシビニルポリマー、
二酸化ケイ素、タルク、ゼオライト、セピオライト、黄
土、カオリン、ケイソウ土、ベントナイト、パーライ
ト、白土、アルミナなどの粉末があげられるが、二酸化
ケイ素が好ましい。
ては、例えば紙、綿やセルロース粉末、メチルセルロー
ス、澱粉、デキストリン、カルボキシビニルポリマー、
二酸化ケイ素、タルク、ゼオライト、セピオライト、黄
土、カオリン、ケイソウ土、ベントナイト、パーライ
ト、白土、アルミナなどの粉末があげられるが、二酸化
ケイ素が好ましい。
これらの吸着剤へのエタノールの吸着量は吸着剤100
重量部に対し、150重量部以上好ましくは230重量部程度
である。
重量部に対し、150重量部以上好ましくは230重量部程度
である。
本発明の徐放性エタノール製剤を製造するには、例え
ば次のようにすれば良い。即ち、工業用エタノール中の
酢酸メチル、酢酸エチル含量を減少させたエタノールを
吸着剤に吸着させ、よく混合し、その後、エタノールガ
ス透過性の容器に封入すれば良い。封入するエタノール
は吸着剤に吸着させて粉状にしたものが一般的である
が、粒状、ペレツト状、タブレット状など任意の形状に
して封入してもよい。
ば次のようにすれば良い。即ち、工業用エタノール中の
酢酸メチル、酢酸エチル含量を減少させたエタノールを
吸着剤に吸着させ、よく混合し、その後、エタノールガ
ス透過性の容器に封入すれば良い。封入するエタノール
は吸着剤に吸着させて粉状にしたものが一般的である
が、粒状、ペレツト状、タブレット状など任意の形状に
して封入してもよい。
次に本発明の効果を実験例により示す。
実施例(I) 二酸化ケイ素、100重量部に市販食品用フレーバーH
−No.11を0.6重量部溶解させた工業用エタノールを166
重量部吸着させた粉末吸着体を穴あきポリエチレンに和
紙をラミネートした小袋に充填密封し、本発明の試料と
した。
−No.11を0.6重量部溶解させた工業用エタノールを166
重量部吸着させた粉末吸着体を穴あきポリエチレンに和
紙をラミネートした小袋に充填密封し、本発明の試料と
した。
対照試料としては市販食品用フレーバーを含有しない
工業用エタノールを吸着させたものを使用した。
工業用エタノールを吸着させたものを使用した。
食品用フレーバーH−No.11を添加前の工業用アルコ
ール中の酢酸メチル、酢酸エチルの揮発性酢酸エステル
濃度はおおよそ1500ppm程度であったが、フレーバーH
−No.11を添加したものの揮発性酢酸エステル濃度はほ
ぼ500ppm程度であった。
ール中の酢酸メチル、酢酸エチルの揮発性酢酸エステル
濃度はおおよそ1500ppm程度であったが、フレーバーH
−No.11を添加したものの揮発性酢酸エステル濃度はほ
ぼ500ppm程度であった。
実験方法 粉末エタノール吸着体1gを穴あきポリエチレンに和紙
をラミネートした寸法45mm×60mmの小袋に充填、密封
し、徐放性エタノール製剤とした。この1g品をエタノー
ルガス透過性の少ないナイロンラミ袋に封入し、空気を
100cc注入し、室温5日後のヘツドスペースのガスをガ
スクロ分析した。
をラミネートした寸法45mm×60mmの小袋に充填、密封
し、徐放性エタノール製剤とした。この1g品をエタノー
ルガス透過性の少ないナイロンラミ袋に封入し、空気を
100cc注入し、室温5日後のヘツドスペースのガスをガ
スクロ分析した。
結果 対照品区を100として数値化した比較値ヘツドスペー
スガスの分析値から本発明品は酢酸メチルに関しては対
照品の5分の1以下、酢酸エチルに関しては殆んど0に
なり、揮発性酢酸エステルガスが著しく減少しているこ
とが判る。
スガスの分析値から本発明品は酢酸メチルに関しては対
照品の5分の1以下、酢酸エチルに関しては殆んど0に
なり、揮発性酢酸エステルガスが著しく減少しているこ
とが判る。
但しガスクロの条件は カラム PEG 9000 FID 温度 78℃ サンプルサイズ 1cc である。
実験例(II) 食パン1枚48gをナイロンラミ袋に入れ、本発明1g品
を封入し、密封4日後官能試験を実施した。
を封入し、密封4日後官能試験を実施した。
官能試験結果 7名のパネラーにより香りにつき試験した。
上記実験例(I)および(II)の結果から明らかなよ
うに、本発明の徐放性エタノール製剤は対照品に比し、
ヘツドスペースガス中の揮発性酢酸エステルガス含量お
よび刺激的香りが大幅に軽減されている。
うに、本発明の徐放性エタノール製剤は対照品に比し、
ヘツドスペースガス中の揮発性酢酸エステルガス含量お
よび刺激的香りが大幅に軽減されている。
従って、本発明は、香味の劣化の少ない食品用保存剤
として期待される。
として期待される。
Claims (1)
- 【請求項1】揮発性酢酸エステル含量を低減させたエタ
ノールを吸着剤に吸着させた徐放性エタノール製剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62330217A JPH082285B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 徐放性エタノール製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62330217A JPH082285B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 徐放性エタノール製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01174370A JPH01174370A (ja) | 1989-07-10 |
| JPH082285B2 true JPH082285B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=18230158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62330217A Expired - Lifetime JPH082285B2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 徐放性エタノール製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH082285B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4408398A4 (en) * | 2021-09-29 | 2025-08-13 | Boston Scient Scimed Inc | SHEAR-THINNING COMPOSITIONS FOR ABLATION |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS626665A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-13 | Freunt Ind Co Ltd | 食品保存剤 |
| JPS62155071A (ja) * | 1985-12-24 | 1987-07-10 | 陳 森義 | 食品用防腐剤及びこの防腐剤を使用した食品の保存方法 |
| JPH066050B2 (ja) * | 1986-05-13 | 1994-01-26 | 日本化薬株式会社 | 徐放性エタノ−ル製剤 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62330217A patent/JPH082285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01174370A (ja) | 1989-07-10 |
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