JPH08228787A - 牛成長ホルモンの大量生産方法 - Google Patents
牛成長ホルモンの大量生産方法Info
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- JPH08228787A JPH08228787A JP7342632A JP34263295A JPH08228787A JP H08228787 A JPH08228787 A JP H08228787A JP 7342632 A JP7342632 A JP 7342632A JP 34263295 A JP34263295 A JP 34263295A JP H08228787 A JPH08228787 A JP H08228787A
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Abstract
る方法に関するものである。 【解決手段】 本発明は5'−末端部分の塩基配列が該
末端にコードされているアミノ酸配列を変化させずに修
飾した牛成長ホルモン遺伝子と前記遺伝子の3'−末端
に連結されたtrpA転写ターミネーターとを含むことを
特徴とする牛成長ホルモン発現ベクター、該発現ベクタ
ーによって形質転換された大腸菌を用いて牛成長ホルモ
ンを大量生産することを特徴とする。
Description
5'−末端遺伝子の一部を、該末端にコードされるアミ
ノ酸配列を変えないで変異させるとともに、この牛成長
ホルモンの3'−末端の後にtrp A転写ターミネーター
遺伝子を結合させて得られる発現ベクターを利用するこ
とによって牛成長ホルモンのみを大量に生産する方法に
関するものである。
11712号に開示された牛成長ホルモン遺伝子の塩基
配列を用いて該遺伝子の5'−末端部分にコードされる
アミノ酸配列を変化させないで、該5'−末端部分の塩
基配列のみをランダムに変化させるプライマー(primer)
を合成した後、これを用いて牛成長ホルモン遺伝子を大
量に増幅させ、また該遺伝子の3'−末端にtrpA転写タ
ーミネーターを連結させて得られる牛成長ホルモン遺伝
子を含む発現ベクターを用いることによって牛成長ホル
モン蛋白を大量製造する方法を提供する。
まで使われた動物成長促進剤はステロイド(steroid)系
の製品(例:Estradiol-Compudose、Eli Lilly社製、Est
radiol Benzoate-Synovax、Syntax Agribusiness Inc.
社製、Zeramol-Ralgro、International Minerals and C
hemicals社製)であったが、これらは脂溶性(fat−solub
le)であるため動物の体内に残留し、これを摂取すると
人体に悪い影響を及ぼすことが明らかになり、米国を初
め先進各国では現在使用を禁止している。
長ホルモンは不脂溶性であるとともに種特異性(Species
−Specific)を示し、動物の成長促進、乳牛の牛乳分泌
増加および飼料効率を高める効果があると判明した。
(参考文献:Bauman,D.E.et al.,Journal of Animal Sci
ence,60,583(1985);Hart,I.C.,et al.,Journal of Endo
crinology, 105,189(1985);Newswatch,June 17,1985;Wa
ll Street Journal,July22,1986)。このような成長ホル
モンは1940年以来、動物の脳下垂体から直接抽出、
精製して研究目的に使用されたが、この方法で生産でき
る量は極めて制限されており家畜業用に実用化すること
はできなかった。しかし、遺伝子工学技術の最近の発達
によりこのような動物成長ホルモンを大腸菌を利用して
大量に生産できるようになった。
から牛成長ホルモンをコードするcDNAを分離して塩
基配列およびアミノ酸配列を明らかにし、この遺伝子を
trpプロモーターを用いた大腸菌発現ベクターにクロー
ニングして発現させた(Seeburg,P.H.,et al.,DNA,2,37
(1983))。その後、多くの研究グループが牛成長ホルモ
ンの発現率を高めることを試みた。
伝子のリボソーム結合部位(ribosome binding site)と
翻訳開始コドンATGとの間の塩基の配列および長さに
よって発現率が変化することを明らかにするとともに、
この部位の塩基を調節することによって大腸菌全蛋白対
比15%の牛成長ホルモンを発現させた(George H.J.,e
t al.,DNA,4,273(1985))。オルセン(Olsen)らは,牛成
長ホルモン遺伝子のリボソーム結合部位と翻訳開始コド
ンATGとの間の塩基配列におけるA−T塩基対の割合
を多くしたものとtrpプロモーターを含む大腸菌発現ベ
クターを使って牛成長ホルモン遺伝子を発現させた結
果、大腸菌全蛋白対比15%〜20%の牛成長ホルモン
が生産されることを報告した(Olsen,M.K.,et al.,J.Bio
technol.,9,179(1989))。ワトソン(Watson)らは、牛成
長ホルモン遺伝子がクローニングされたプラスミドをラ
ンダム突然変異(random mutation)させた結果、牛成長
ホルモンのN末端の4個のアミノ酸をコードする塩基配
列中1個の塩基が置換された突然変異体を得、この変異
体を用いると大腸菌全蛋白対比20%の牛成長ホルモン
が発現したことを報告した(Watson,et al.,Gene,86,137
(1990))。本発明者も、牛成長ホルモンの遺伝子を大腸
菌に適合するコドンをもって修正し、これをtrpプロモ
ーターの調節を受ける鮭成長ホルモン遺伝子を持つ大腸
菌発現ベクターにクローニングさせるとともに、リボソ
ーム結合部位と開始コドンATGとの間にmRNA2次
構造が生じないように鮭成長ホルモン遺伝子と牛成長ホ
ルモン遺伝子との間に合成リンカーを連結して牛成長ホ
ルモンの発現ベクターを作った後、これを大腸菌で発現
させた結果、大腸菌全蛋白対比27%の牛成長ホルモン
を生産し得たことを報告した(大韓民国特許公告第92
−3665号)。
に効率的なrho−非依存性(rho-independent)ターミネー
ターであると報告されており(Christie,G.E.,et al.,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,78,4180(1981))、発現させよ
うとする遺伝子の3'−末端にtrpA転写ターミネーター
を挿入して不必要な転写過程を遮断することによってプ
ラスミドによる不必要な蛋白生産を抑制しながら所望の
蛋白のみを大量生産できると報告されている(Gentz,R.,
et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,78,4936(1981))。
実際に、Matsukiらは、鼠のカルモジュリン(Calmoduli
n)遺伝子をtrpプロモーターおよびtrpA転写ターミネー
ターによって変成された遺伝子を含むベクターを大腸菌
に用いて発現させた結果、大腸菌全蛋白対比30%の鼠
カルモジュリンが発現したことを報告し(Matsuki、S.,et
al.,Biotech.Appl.Biochem.,12,284(1990))、また、Sa
toらは、インターロイキン−2遺伝子をtrpプロモータ
ーの存在下大腸菌を用いて発現させた場合、trpA転写
ターミネーターを挿入することによって発現率が約5倍
増加したことを報告している(Sato,et al.,J.Biochem.,
101,525(1987))。
成長ホルモンを生産する場合、大腸菌全蛋白対比30%
以上の収率が得られないという限界がある。本発明者
は、牛成長ホルモン発現率を更に高め得る発現ベクター
製作に鋭意努力した結果、牛成長ホルモン遺伝子の5'
−末端部分にコードされるアミノ酸配列を変化させずに
該部分の塩基配列のみをランダムに変化させ得るランダ
ムプライマーを用いて牛成長ホルモン遺伝子を合成した
後、この牛成長ホルモン遺伝子と該遺伝子の3'−末端
後に挿入されたtrpA転写ターミネーターを含む発現ベ
クターを大腸菌で発現させると、大腸菌全蛋白対比50
%以上の高収率で牛成長ホルモンを大量発現できること
を発見した。
遺伝子の5'−末端の遺伝子塩基配列を変化させmRN
Aの2次構造の形成を最小化するとともに3'−末端後
にtrpA転写ターミネーターを挿入することによって
得られる遺伝子を含み、大腸菌において全蛋白対比50
%以上の牛成長ホルモン発現を誘導できる発現ベクター
およびその製造方法を提供し、これに伴って大量の牛成
長ホルモンを安く供給することにある。
5’−末端塩基配列が、この末端にコードされるアミノ
酸の配列を変化させずに変化させた牛成長ホルモン遺伝
子、および更に前記遺伝子の3'−末端に連結されたtrp
A転写ターミネーター遺伝子が含まれることを特徴とす
る発現ベクター、前記ベクターによって形質転換された
大腸菌およびこれを用いて牛成長ホルモンを製造する方
法を提供するものである。
本発明の発現ベクターは牛成長ホルモン遺伝子の5'−
末端部分の塩基配列が牛成長ホルモンmRNAの2次構
造の形成を最小化させることによって遺伝子の発現率を
高めるように変化させた牛成長ホルモン遺伝子を含み、
好ましくは下記のような塩基配列(配列番号:1)を有す
る5'−末端部分を含む: 5'−ATG GCT TTT CCG GCT ATG TCT CTA TCT GGC CTA TTC GCA AAT GCC GTT CTT CGA GCT CAG CAT CTT CAT CAG CTG GCT-3'
ン遺伝子の3'−末端に連結されたtrpA転写ターミネー
ターを含み、trpA転写ターミネーターは好ましくは次
の塩基配列(配列番号:2)を有する。 5'-AGCCCGCCTA ATGAGCGGGC TTTTTTTT- 3'
遺伝子組換えまたは合成方法を用いて製造することがで
き、例えば次のような方法で製造することができる。先
ず、牛成長ホルモンをコードする塩基配列情報(韓国特
許公告第92−3665号)に基づき、牛成長ホルモン
遺伝子の5'−末端塩基配列を変化させるために行うポ
リメラーゼ連鎖反応法(polymerase chain reaction,PC
R)に用いられるランダムプライマー(random primer)を
合成する。このランダムプライマーは、牛成長ホルモン
遺伝子が制限酵素SacIの認識部位を含むように考案さ
れているとともにアミノ酸の配列を変化させずに塩基配
列のみがランダムに変化するように設計されている。ま
た牛成長ホルモン遺伝子がクローニングされた組換えベ
クターptrphs BGH 1−13(大韓民国特許公告第
92−3665号:ATCC 68975(1992.
5.6寄託))の唯一の制限酵素PvuI認知部位を含むよ
うに設計されたプライマーを合成した後、このプライマ
ーとランダムプライマーとを用いてポリメラーゼ連鎖反
応を行うことによって牛成長ホルモン遺伝子の5'−末
端の塩基配列を変化させた変異遺伝子を増幅し、増幅さ
れた遺伝子を制限酵素で切断して得られる遺伝子断片
と、ptrphs BGH 1−13組換えベクターを制限酵
素PvuIとSacIで切断して得られる断片とを接合させ
た後、大腸菌を形質転換させてptrphs BGHRANプ
ラスミドを得る。
ホルモン発現ベクターに挿入する目的のために、trpA
転写ターミネーター遺伝子および制限酵素SalI認識部
位を含むようにプライマーを合成するとともに、またプ
ライマーはptrphs BGHRAN組換えベクターの唯一
の制限酵素PvuI認識部位を含むようにプライマーを合
成した後、これらプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖
反応を行って遺伝子を増幅した後、この増幅された遺伝
子を制限酵素で切断して得た遺伝子断片とptrphs BG
HRANプラスミドを制限酵素PvuIとSalIで切断し
て得た遺伝子断片を連結した後、連結混合物で大腸菌を
形質転換させてptrp3H BGHRANプラスミドを得
る。
発現に好適な大腸菌を形質転換させて大腸菌形質転換体
を調製し、この大腸菌形質転換体を適切な培地で培養し
た後、発現した高収率の牛成長ホルモンを分離・精製し
て生産する。
的に説明するが、下記実施例は本発明を例示するもので
あって制限するものではない。 実施例1:5'−末端に修飾した塩基配列を有する牛成
長ホルモン遺伝子の増幅および修飾牛成長ホルモンの発
現ベクターの製作 (段階1)クローニングされた牛成長ホルモン遺伝子の塩
基配列(大韓民国特許公告第92−3665号)の情報か
ら次のようなランダムプライマーを合成した。プライマ
ーPBGHRAN(5'-TGCTGAGCTC GNAGNACNGC RTTNGCRA
AN AGNCCNGANA GNGACATNGC NGGRAANGCC ATTTATAATT CCT
CCA-3')(配列番号:3)は制限酵素SacI認識部位を有
しており、牛成長ホルモン遺伝子の5'−末端部分がコ
ードする16個のアミノ酸配列を変化させずに塩基配列
のみを変化させたものである。前記配列中、NはA,
T,GまたはCであり、RはAまたはGである。プライ
マーPPBR3720(5'-TCCTTCGGTC CTCCGATCGT TGTC
A-3')(配列番号:4)は牛成長ホルモン発現ベクターで
あるptrphs BGH 1−13のAmpr遺伝子に位置す
るとともに制限酵素PvuI認識部位を含んでいる。
ターptrphs BGH 1−13(大韓民国特許公告第9
2−3665号参照、ATCC 68975)1ngと段
階1で作ったプライマーPBGHRAN 2μgおよび
プライマーPPBR 3720 3μgを鋳型に入れた
後、10μlの10xポリメラーゼ反応緩衝溶液、10
μlの場合dNTP(dGTP,dCTP,dATPおよ
びdTTPを各々2mM含む)と2.5単位のTaqポリメ
ラーゼを加え蒸留水で総容量を100μlにした後、9
5℃で1分(denaturation)、55℃で40秒(annealin
g)、72℃に2分(polymerization)の条件でポリメラー
ゼ連鎖反応を25回行った。ここで得たPCR産物を5
%ポリアクリルアミドゲルを用いて分離した結果、約9
90塩基対のDNAが増幅されたことが確認され、この
DNAを同一のポリアクリルアミドゲルを用いて分離精
製した。以下この断片をBGHRANと称する。
13 2μgをでNEB(New England Biolab.社)緩衝溶
液1(10mM Bis Trispropane−HCl,10mM Mg
Cl2,1mMDTT,pH 7.0)中で制限酵素SacIを
用いて完全切断した後、引き続いてNEB緩衝溶液3
(100mM NaCl,50mM Tris−HCl,10mM
MgCl2,1mM DTT,pH7.9)中で制限酵素P
vuIを用いて完全切断し、0.7%アガロースゲルを用
いて約2kb断片を分離した。以下この断片を断片PBG
H−T/Pと称する。一方、段階2で得た断片BGHR
ANをNEB緩衝溶液1中で制限酵素SacIを用いて完
全切断した後、さらにNEB緩衝溶液3中で制限酵素P
vuIを用いて完全切断した後、フェノール/クロロホル
ムで抽出して20μlのTE溶液に溶解した。こうして
得られた断片を断片BGHRAN−T/Pと称する。
応を行った。反応管に、前記の断片BGHRAN−T/
P100ng、断片PBGH−T/P100ng、2μlの
10x接合緩衝溶液と10単位のT4DNAリガーゼを
入れ総容量が20μlになるように蒸留水を加えた後、
16℃で12時間反応させた。この接合反応物を用いて
大腸菌W3110(ATCC 37339)を形質転換さ
せて断片BGHRANを含むプラスミドptrphs BGH
RANを得た(図2)。
を有する牛成長ホルモン遺伝子の発現誘導およびその塩
基配列の確認 (段階1)前記実施例1で得た組換え大腸菌コロニー10
0余個を50μg/mlのアンピシリンが含まれた液体ル
リア(Luria)培地(6%バクトトリップトン、0.5%酵
母抽出物、1%塩化ナトリウム)中で12時間培養した
後、この培養液3mlを300mlのM9培地(40mM K
2HPO4,22mM KH2PO4,8.5mM NaCl,
18.7mM NH4Cl,1%グルコース,0.1mM M
gSO4,0.1mMCaCl2,0.4%カサミノ酸、10μ
g/ml Vit.B1、40μg/mlアンピシリン)に移して
37℃で約4時間振盪培養し、細菌の650nmの波長で
の吸光度が約0.3程度になったときインドールアクリ
ル酸(indoleacrylic acid,IAA)を最終濃度50μg
/mlとなるように加えた。IAAを加えてから約4時間
後に細胞培養液の吸光度を測定した後、遠心分離器(Bec
kman J2-21,JA14 rotor)を用いて11,000rpmで25
分間遠心分離して細菌細胞沈澱物を取り集め、この細胞
沈澱物をレムリの方法(Laemmli,Nature,227,680(1970))
によってSDSの存在下に15%ポリアクリルアミドゲ
ルを用いて電気泳動させて牛成長ホルモンの発現度を測
定した。この結果、プラスミドptrphs BGH 1−1
3を含む対照大腸菌に比べて牛成長ホルモンの発現量が
40%増加したクローンを選別し、これに含まれるプラ
スミドをptrphs BGHRAN #5と命名した(図
3)。
BGHRAN #5クローンの塩基配列を確認するため
にサンガー(Sangar)らの方法による実験を次のように行
った。先ず、プラスミドptrphs BGHRAN #5
2μgをNEB緩衝溶液1中で制限酵素SacIを用いて
完全切断した後、次いでNEB緩衝溶液3中で制限酵素
EcoRIを用いて完全切断し、7%アクリルアミドゲル
を用いて約187塩基対のDNA断片を分離精製した。
以下このDNA断片を断片BGHRAN−T/Rと称す
る。一方、プラスミドM13mp18 2μgをNEB緩
衝溶液1で制限酵素SacIを用いて完全切断した後、N
EB緩衝溶液3で制限酵素EcoRIを用いて完全切断し
た。その後反応混合物は0.7%アガロースゲルを用い
て約7kbのDNA断片を分離した。以下このDNA断片
を断片M13−T/Rと称する。前記の断片BGHRA
N−T/R100ng、断片M13−T/R100ng、2
μlの10x接合緩衝溶液および10単位の4DNAリ
ガーゼを接合反応容器に入れ蒸留水で総容量を20μl
にした後、16℃で12時間反応させた。この接合反応
物10μlを大腸菌JM105(ATCC 47016)
コンピテント(competent)細胞200μlと混合した後、
ここに、8μlの0.2M IPTG溶液、予め培養され
たヘルパー(helper)細胞(大腸菌JM105)100μ
l、3mlの2XYT上層寒天(軟性寒天:16gバクトト
リップトン、10g酵母抽出物、5g NaCl、5gバ
クト寒天/l)と25μlの4%X−gal溶液を加えた。
この混合物を、Min Aプレート(10.5g KH2P
O4,1g(NH4)2SO4、0.5gクエン酸ナトリウム、
12gバクト寒天、1ml20%MgSO4、0.5ml1%V
itB、10mlの50%グルコース/l)上に塗布した
後、37℃で12時間培養して生成させた透明なプラー
ク(plaque)を選り分けて2mlの2XYT液体培地に移し
て37℃、5時間培養した後、遠心分離して得た上澄液
に1/4容積のPEG/NaCl(20%polyethylene gl
ycol,2.5M NaCl)を加えた後、M13ファージ(p
hage)を分離した後、一本鎖DNAを抽出し、牛成長ホ
ルモン遺伝子の5'−末端塩基の配列を確認した(図
1)。
子を有する発現ベクターの製作 (段階1)trpAターミネーター遺伝子を前記実施例2で
製作した牛成長ホルモン発現ベクターに挿入するために
次のようなプライマーを合成した。プライマーPTRP
ATER (5'-GCTTTGTCGA CTAATTAAAG CCCGCCTAAT GAG
CGGGCTT TTTTTTGCCT CGCGCGTTTC GGT-3')(配列番号:
5)は制限酵素SacI認識部位を含み、23番目から5
0番目までの塩基部分はtrpA転写ターミネーター遺伝
子を示し、51番目から67番目までの塩基部分は発現
ベクター内の牛成長ホルモン遺伝子3'末端からの塩基
配列を示している。プライマーPPBR3740(5'-TG
ACAACGAT CGGAGGACCG AAGGA-3')(配列番号:6)は牛成
長ホルモンの発現ベクターptrphs BGH 1−13の
Ampr遺伝子に位置するとともに制限酵素Pvu I認識
部位を含んでいる。
ターptrphs BGH 1−13 1ngを、段階1で作っ
たプライマーPTRPATER2μgおよびプライマー
PPBR37402μgとともに鋳型に入れた後、10
μlの10xポリメラーゼ反応緩衝溶液、10μlの場合
dNTP(dGTP,dATP,dCTP,dTTPを
各々2mM含む)および2.5単位Taqポリメラーゼを
加えた蒸留水で総容量を100μlにした後、95℃で
1分、55℃で40秒、72℃で2分の条件で重合連鎖
反応を25回行った。生成したPCR産物を1%アガロ
ースゲルを用いて分離した結果、約1.5kb塩基対のD
NAが増幅されたことを確認し、このDNAを同一のア
ガロースゲルを使って分離精製した。以下このDNA断
片を断片PBRと称する。
13(ATCC 68975)2μgをNEB緩衝溶液3
中で制限酵素SacIとPvuIを用いて完全切断し、0.
7%アガロースゲルを用いて約1.5kbのDNA断片を
分離精製した。以下このDNA断片を断片PBGH−P
/Lと称する。前記実施例2の段階1で得たプラスミド
ptrphsBGHRAN #5 2μgをNEB緩衝溶液3
中で制限酵素SalIとPvuIを用いて完全切断し、0.
7%アガロースゲルを用いて約1.5kbのDNA断片を
分離した。以下このDNA断片を断片PBGHRAN−
P/Lと称する。一方、前記段階2で得た断片PBRを
NEB緩衝溶液3中で制限酵素SalIとPvuIを用いて
完全切断した後、生成した断片をフェノール/クロロホ
ルムで抽出して20μlのTE溶液に溶存した。以下こ
の断片PBR−P/Lと称する。
に接合反応を行った。接合反応管Aに断片PBGH−P
/L 100ngを、接合反応管Bに断片PBGHRAN
−P/L 100ngをそれぞれ入れた後、各管に100
ngの断片PBR−P/L、2μlの10x接合反応溶
液、および10単位のT4 DNAリガーゼを加え、蒸
留水で総容量を20μlにした後、16℃で12時間反
応させた。この接合反応物を用いてCell法に従って大
腸菌W3110(ATCC 37339)を形質転換させ
た結果、反応管AからtrpA転写ターミネーターを含むp
trp3H BGH1−13を、また反応管BからtrpA転
写ターミネーターを含むptrp 3HBGHRANを各々
得た(図2参照)。
む牛成長ホルモン発現ベクターを用いた牛成長ホルモン
発現誘導 プラスミドptrphs BGH 1−13、ptrphs BGH
RAN #5、ptrp3H BGH 1−13およびptrp
3H BGHRANを各々含む組換え大腸菌細胞を各
々、50μg/mlアンピシリンが含まれた液体ルリア(Lu
ria)培地(6%バクトトリップトン、0.5%酵母抽出
物、1%塩化ナトリウム)で12時間振盪培養した後、
各々の培養液3mlを各々300mlのM9培地(40mM
K2HPO4,22mM KH2PO4,8.3mM NaC
l,18.7mM NH4Cl,1%グルコース,0.1mM
MgSO4,0.1mM CaCl2,0.4%カサミノ酸、
10μg/Vit.B1、40μg/ml アンピシリン)に移
して37℃で約4時間振盪培養し、細菌の650nmの波
長での吸光度が約0.3程度になったときインドールア
クリル酸(indoleacrylic acid,IAA)を最終濃度50
μg/mlとなるように加えた。IAAを加えてから約4
時間後に細胞培養液の吸光度を測定した後、遠心分離器
(Beckman J2-21,JA14 rotor)を用いて11,000rpmで
25分間遠心分離して細菌細胞沈澱物を取り集め、この
細胞沈澱物をレムリの方法(Laemmli,Nature,227,680(19
70))によってSDSの存在下で15%ポリアクリルアミ
ドゲルを用いて電気泳動させて牛成長ホルモンの発現を
確認した結果を図3に示した。
H BGH 1−13によって形質転換された大腸菌を
用いて発現された牛成長ホルモンと、プラスミドptrp3
HBGHRANによって形質転換された大腸菌を用いて
発現された牛成長ホルモンは各々、大腸菌全蛋白対比3
9.9%と57.3%の発現率を示した。この発現率は、
プラスミドptrp3H BGHRAN 1−13で形質転
換された大腸菌を使用した場合の牛成長ホルモンの当該
発現率26.3%を、またはプラスミドptrphs BGH
RAN #5で形質転換された大腸菌を使った場合の牛
成長ホルモンの当該発現率39.9%に比べて40〜5
0%高いことが判明した(図4参照)。プラスミドptrp
3H BGHRANによって形質転換された大腸菌W3
110は1994年12月26日付で韓国科学技術研究
院付設の遺伝工学研究所遺伝子銀行(KCTC)に寄託番
号KCTC 0143BPで寄託されている。
端部分の塩基配列変換によるmRNA2次構造の形成を
最小化するとともに前記遺伝子の3'−末端にtrpA転写
ターミネーターを挿入することによって製造された発現
ベクターを用いて大腸菌全蛋白対比57.3%の高収率
で牛成長ホルモンを生産し得、これによって牛成長ホル
モンを経済的に大量生産する手段を提供する。
H 1−13)の5'−末端部分とこの変異体(ptrphs BG
HRAN #5)の塩基配列を比較したもので、
ラスミドptrphs BGHRANの作製過程を図示したも
のであり、
異体とその3'−末端に挿入されたtrpA転写ターミネー
ターとを各々含むプラスミドptrp3H BGH 1−1
3およびptrp3H BGHRANの作製過程を図示した
ものであり、
3、ptrphs BGHRAN #5、ptrp3H BGH
1−13またはptrp3H BGHRANで形質転換され
た大腸菌細胞沈澱物を用いたSDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動(PAGE)の結果を示し、
3、ptrphs BGHRAN #5、ptrp3H BGH
1−13およびptrp3H BGHRANで各々形質転換
された大腸菌細胞で発現された牛成長ホルモンの量をデ
ンシトメーターで測定した結果を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 5'−末端部分にコードされているアミ
ノ酸配列を変えることなく該末端部分の塩基配列のみを
変化させて得られる修飾牛成長ホルモン遺伝子、および
前記遺伝子の3'−末端に連結されたtrpA転写ターミネ
ーターを含むことを特徴とする牛成長ホルモン発現ベク
ター。 - 【請求項2】 前記修飾牛成長ホルモン遺伝子の5'−
末端部分が下記塩基配列(配列番号:1)を有することを
特徴とする請求項1記載の発現ベクター: 5'-ATG GCT TTT CCG GCT ATG TCT CTA TCT GGC CTA TTC GCA AAT GCC GTT CTT CGA GCT CAG CAT CTT CAT CAG CTG GCT-3' (式中、ATGは牛成長ホルモン遺伝子の翻訳開始コードン
を指す)。 - 【請求項3】 前記trpA転写ターミネーターが下記塩
基配列(配列番号:2)を有することを特徴とする請求項
1または2記載の発現ベクター: 5'-AGCCCGCCTA ATGAGCGGGC TTTTTTTT-3' - 【請求項4】 請求項3記載の発現ベクターptrp3H
BGHRAN (KCTC 0143BP)。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発
現ベクターによって形質転換された大腸菌。 - 【請求項6】 前記ベクターptrp3H BGHRANに
よって形質転換された請求項5記載の大腸菌W3110
(KCTC 0143BP)。 - 【請求項7】 請求項5または6に記載の大腸菌を培養
した後、牛成長ホルモンを分離することを特徴とする牛
成長ホルモンの製造方法。
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