JPH08229405A - 炭化水素接触分解用触媒組成物 - Google Patents

炭化水素接触分解用触媒組成物

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JPH08229405A
JPH08229405A JP6342195A JP6342195A JPH08229405A JP H08229405 A JPH08229405 A JP H08229405A JP 6342195 A JP6342195 A JP 6342195A JP 6342195 A JP6342195 A JP 6342195A JP H08229405 A JPH08229405 A JP H08229405A
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aluminosilicate zeolite
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雅英 矢山
Tatsuo Masuda
立男 増田
Morio Fukuda
盛男 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭化水素、特に水素化処理した常圧残渣油な
どの重質炭化水素油の接触分解に使用して高い残油分解
能を有し、ガソリン、灯軽油留分(LCO)の収率が高
く、コークおよびガスの生成が少ない新規な炭化水素接
触分解用触媒組成物の提供。 【構成】 フォージャサイト型結晶性アルミノシリケー
トゼオライトを希土類金属イオンでイオン交換した希土
類金属交換結晶性アルミノシリケートゼオライトを水蒸
気の存在下で焼成して得られた結晶性アルミノシリケー
トゼオライトを、多孔性母材物質中に分散してなること
を特徴とする炭化水素接触分解用触媒組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素接触分解用触
媒組成物、特に重質炭化水素油の接触分解に使用して、
優れた耐メタル性を有し、コークおよびガス分の生成が
少なく、ガソリン留分や灯軽油留分などの液収率が高い
接触分解用触媒組成物に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、結晶性アルミノシ
リケートゼオライト(ゼオライト)を多孔性母材物質中
に分散させた構成の典型的な炭化水素接触分解用触媒組
成物にあっては、予め希土類金属イオンでイオン交換し
た結晶性アルミノシリケートゼオライトを多孔性母材物
質中に分散させたり、あるいは、当該触媒組成物に希土
類成分を導入するなどして、触媒の性能向上が図られて
きた。前者の例としては、例えば特公昭54−6519
号公報に、(a)シリカのアルミナに対する比、約3.
2〜7を有するフォージャサイト型ゼオライトを調製
し、(b)アンモニウム塩溶液による交換により、該ゼ
オライトのNa2O含量を約1.5〜4重量%まで減少
させ、(c)該ゼオライトをゼオライトの希土類又は金
属の含量を約0.3〜10重量%とするに充分な濃度の
希土類又は金属の塩と接触させ、(d)交換したゼオラ
イトを約371℃(700°F)〜871℃(1600
°F)の温度において約0.1〜3時間乾燥及び焼成
し、(e)アンモニウム塩溶液で交換してナトリウム含
量を1重量%まで低下させ、(f)該ゼオライトを洗
浄、乾燥し、回収したゼオライトを無機マトリックス
(多孔性母材物質)に分散させた接触クラッキング触媒
組成物が記載されている。
【0003】しかし、前述の希土類金属イオンでイオン
交換した希土類金属交換フォージャサイト型ゼオライト
を多孔性母材物質中に分散させた触媒組成物は、耐熱
性、耐水熱安定性が弱く、炭化水素の分解活性は高いも
ののガソリンや灯軽油留分(LCO)の液収率が小さ
く、また、ガソリンのオクタン価が低いなどの欠点があ
った。そこで、耐熱性、耐水熱安定に優れ、生成ガソリ
ンのオクタン価が高い触媒組成物として、アンモニウム
交換フォージャサイト型ゼオライトを水蒸気の存在下で
焼成してゼオライトの骨格構造から脱アルミニウムした
耐熱性、耐水熱安定性に優れた超安定性フォージャサイ
ト型ゼオライト(USY)を多孔性母材物質中に分散さ
せた触媒組成物が提案されている(例えば、特公昭46
−9132号)。しかし、この様な触媒組成物も、接触
分解の原料油にバナジウム、ニッケルなどを多量に含有
する残渣油などの劣悪な重質炭化水素油を使用した場合
には、生成ガソリンのオクタン価は高いものの、分解活
性が低く、コーク及びガス分の生成量が大幅に増加し、
耐メタル性に欠ける問題があった。さらに、スチミング
処理して得られた超安定性フォージャサイト型ゼオライ
ト(USY)を希土類金属でイオン交換したゼオライト
(RE交換USY)を使用した触媒組成物が提案されて
いる。しかし、該触媒は分解活性は高いもののコークお
よびガスの生成が多かった。
【0004】本出願人は、先に前述の問題を解決して、
多量の金属汚染物を含有する劣悪な重質炭化水素油にも
優れた性能を発揮する接触分解用触媒組成物の製造方法
を提案した(特開昭60−193543号公報)。該触
媒組成物の製造方法は、バイヤー法で製造された水酸化
アルミニウムを350〜700℃の熱風と接触させて得
られる気流焼成アルミナ、シリカとアルミナを主成分と
する粘土、シリカ系無機酸化物の前駆物質及び結晶性ア
ルミノシリケートからなる混合物の水性スラリーを噴霧
乾燥して微小球状粒子を調製し、この粒子をアルカリ金
属含有量が酸化物として1.0重量%以下になるまで洗
浄した後、その粒子に希土類金属成分を導入することを
特徴とする。しかし、前述の方法で得られる触媒組成物
もガソリン留分やLCO留分の液収率、コーク選択性な
どの点で改善の余地があった。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、炭化水素、特に水素化
処理した常圧残渣油などの重質炭化水素油の接触分解に
使用して高い残油分解能を有し、ガソリン、灯軽油留分
(LCO)の収率が高く、コークおよびガスの生成が少
ない新規な炭化水素接触分解用触媒組成物を提供するこ
とにある。
【0006】
【発明の構成】本発明は、フォージャサイト型結晶性ア
ルミノシリケートゼオライトを希土類金属イオンでイオ
ン交換し、生成した希土類金属交換結晶性アルミノシリ
ケートゼオライトを水蒸気の存在下で焼成して得られた
結晶性アルミノシリケートゼオライトを、多孔性母材物
質中に分散してなる炭化水素接触分解用触媒組成物に関
する。以下に本発明について具体的に説明する。本発明
の出発材料のフォージャサイト型結晶性アルミノシリケ
ートゼオライト(ゼオライト)は、天然および合成ゼオ
ライトを用いることができ、通常、Na2Oとして約1
0〜14重量%のナトリウムを含有する状態で、約3〜
6のSiO2/Al23モル比を有し、24.65Åよ
りも大きい単位格子定数を有する。また、このようなゼ
オライトをアンモニウムイオンでイオン交換したナトリ
ウム−アンモニウム形、アンモニウム形、あるいはこれ
らを焼成した水素形のゼオライトを出発材料として用い
ることができる。本発明では、前述のゼオライト出発材
料を希土類金属イオンと部分的にイオン交換する。な
お、イオン交換は通常の方法により行うことができる。
また、希土類金属としては、例えば周期律表のランタノ
イド元素の1種または2種以上の金属で、ランタン、セ
リウム、プラセオジム、ネオジウムなどが挙げられる。
【0007】出発材料にナトリウム形ゼオライトを用い
る場合には、希土類金属イオンとアンモニウムイオンを
含有する水溶液を用いて、生成希土類交換ゼオライト
は、ナトリウムがNa2Oとして6重量%以下、好まし
くは3〜6重量%の範囲となるようにイオン交換するこ
とが望ましい。Na2Oの量が6重量%よりも多いゼオ
ライトでは、水蒸気の存在下で焼成した際に、得られる
ゼオライトの単位格子定数の低下が起こりにくい傾向に
ある。また、出発材料にナトリウム−アンモニウム形ゼ
オライトを用いる場合にも、Na2Oの含有量が前述の
範囲にあるゼオライトを用いて希土類金属イオン交換す
ることが望ましい。
【0008】本発明での生成希土類交換ゼオライトは、
希土類金属交換率が5〜70%の範囲であることが好ま
しい。希土類交換率が5%よりも小さい場合には得られ
る触媒組成物は、所望の効果が得られ難い。また希土類
交換率が70%よりも高い場合には生成ガソリンのオク
タン価が低下する傾向にある。好ましい希土類金属交換
率は、10〜60%の範囲である。水蒸気の存在下で焼
成した際に、最良の結果を得る生成希土類金属交換ゼオ
ライトは、希土類金属交換率が10〜60%の範囲にあ
り、Na2Oを3〜6重量%含有するものである。この
様なゼオライトを水蒸気の存在下で焼成して得られたゼ
オライトは、結晶の破壊が少なく、単位格子定数(U
D)の低下が大きく、また、耐水熱安定性、耐酸性に優
れており、得られる触媒組成物は所望の優れた効果を有
する。
【0009】本発明は、前述の生成希土類交換ゼオライ
トを水蒸気の存在下で焼成することが重要である。該ゼ
オライトを水蒸気が存在しない雰囲気下で焼成した場合
には、得られる触媒組成物は、所望の効果が得られな
い。焼成中における水蒸気分圧は0.05kg/cm2
以上、好ましくは0.1〜1.2kg/cm2の範囲で
あることが望ましい。水蒸気分圧が0.05kg/cm
2より小さい場合には、得られるゼオライトは、結晶度
が低下し、所望の効果が得られない場合がある。また、
1.2kg/cm2を越えると、結晶度が低下する傾向
にある。生成希土類交換ゼオライトは、焼成温度が40
0〜900℃、好ましくは500〜800℃の範囲で、
得られたゼオライトのUDの値が24.65Å以下とな
るに十分な時間、通常0.5〜10時間、焼成されるこ
とが望ましい。焼成して得られたゼオライトは、UDの
値が24.65Å以下、好ましくは24.65〜24.
50Åの範囲で、ゼオライト骨格構造のSiO2/Al2
3モル比が6以上、好ましくは6〜9の範囲にあり、
結晶化度が70%以上、好ましくは80%以上であるこ
とが望ましい。ゼオライトのUD値が24.65Åより
大きい場合には、耐熱性、耐水熱安定性などが改善され
ず、また24.50Åよりも小さい場合には、触媒の分
解活性が低下する傾向にある。
【0010】本発明の炭化水素接触分解用触媒組成物
は、前述のゼオライトを多孔性母材物質中に分散したも
のである。該多孔性母材物質としては、通常の炭化水素
接触分解用触媒組成物に使用されるものを用いることが
できる。具体的には、シリカ、シリカ−アルミナ、アル
ミナ、シリカ−マグネシア、アルミナ−マグネシア、リ
ン−アルミナ、シリカ−ジルコニア、シリカ−マグネシ
ア−アルミナなど結合剤として作用する慣用の多孔性母
材物質である。このような多孔性母材物質には、カオリ
ン、ハロイサイト、モンモリロナイトなどの粘土やカル
シウムアルミネートなどの金属捕捉剤なども含有する。
本発明の触媒組成物では、前述の焼成して得られた結晶
性アルミノシリケートゼオライトは5〜50重量%、好
ましくは10〜40重量%の範囲で、多孔性母材物質は
95〜50重量%、好ましくは90〜60重量%の範囲
で含有することが望ましい。本発明の触媒組成物では、
前述の生成希土類交換ゼオライトを水蒸気の存在下で焼
成して得られたゼオライトと、多孔性母材物質の前駆体
とを均一に混合し、得られた混合物を噴霧乾燥して微小
球状粒子とし、所望により洗浄、乾燥、焼成して得られ
る。また、必要に応じて該微小球状粒子に希土類成分を
導入することも可能である。また、本発明の触媒組成物
は、通常の炭化水素の接触分解方法にて使用可能であ
る。
【0011】以下に実施例を示しさらに本発明を具体的
に説明する。
【実施例】
実施例−1 シリカ/アルミナ モル比が5.0、UD値が24.7
0Åのフォージャサイト型ゼオライト(NaY)5.0
kg(乾燥基準)に水40kgを加えて懸濁スラリーに
した。この懸濁スラリーを60℃に加温した後、濃度約
100%の硫酸アンモニウム2,482gを加え、更に
La、Ceを主成分とする希土類金属塩化物をゼオライ
ト単位重量あたりRE23換算で30重量%に相当する
量を添加した。次いで35%塩酸水溶液で懸濁スラリー
のpHを5.5に調整して60℃で1時間熟成を行って
アンモニウム交換と希土類金属交換を同時に行った。該
熟成スラリーを濾過し、ゼオライト量に対して10倍量
の60℃温水を掛けて洗浄し、その後120℃で16時
間乾燥して希土類交換ゼオライト(A−3)を得た。こ
の希土類交換ゼオライト(A−3)は、希土類交換率が
30%で、Na2Oを4.9重量%含有し、結晶化度が
100%であった。該希土類交換ゼオライトを直径1m
m以下に粉砕した後、回転焼成炉に4kg(乾燥基準)
投入し、次の様にして水蒸気の存在下に焼成した。回転
焼成炉の温度を徐々に昇温し、炉内の温度が350℃に
達した所で水蒸気分圧が0.2kg/cm2の雰囲気に
なる様に水を添加開始し、650℃まで2時間で昇温
し、更に650℃で20分間保持した。得られたゼオラ
イト(B−3)は、ゼオライト骨格構造のシリカ/アル
ミナ モル比が7.5で、UD値が24.63Å、結晶
化度が67%であった。
【0012】一方、濃度25wt%硫酸にSiO2濃度
12.73wt%の水硝子溶液を徐々に添加してpH
1.8とし、SiO2濃度で9.9wt%のシリカヒド
ロゾルを調製した。このシリカヒドロゾルに、前述のゼ
オライト(B−3)を固形分濃度で33wt%となる様
に水に懸濁してコロイドミルを通し均質化した後、スラ
リーのpHを3.9に調整して最終触媒組成物でのゼオ
ライト量が30wt%となる様に添加し、同時に最終触
媒組成物での量が50wt%となる様にカオリンを添加
して、混合物スラリーを調製した。この混合物スラリー
を噴霧乾燥して平均粒子径60μmの微小球状粒子を得
た。得られた微小球状粒子を60℃の温水に懸濁して5
分間撹拌した後、濾過、洗浄した。さらにこの微小球状
粒子を濃度10wt%硫酸アンモニウム溶液に再度懸濁
し、60℃で20分間撹拌した後、濾過、洗浄してアル
カリ分を除去し、乾燥して触媒組成物(C−3)を調製
した。この触媒組成物(C−3)の性状を表2に示す。
【0013】前述の希土類金属交換ゼオライトの製造法
において、ゼオライト単位重量あたりの希土類塩化物の
量をRE23換算で、それぞれ(10、20、50wt
%に相当する量を使用した以外は、同様にして希土類交
換ゼオライト(A−1)、(A−2)、(A−4)を調
製した。それぞれの希土類交換ゼオライトの性状を表1
に示す。また、これらの希土類交換ゼオライトを前述の
焼成方法と同様にして水蒸気の存在下に焼成した。得ら
れたそれぞれのゼオライト(B−1)、(B−2)、
(B−4)の性状を表1に示す。次に、これらのゼオラ
イトを用いて前述の方法と同様にして、それぞれ触媒組
成物(C−1)、(C−2)、(C−4)を調製した。
それぞれ触媒組成物の性状を表2に示す。
【0014】実施例−2 実施例−1で調製した触媒組成物(C−3)の一部1.
0kgを、温水4.4kgに懸濁し、この懸濁液に希土
類金属塩化物をRE23換算で触媒組成物の2.5wt
%に相当する量添加し、次いで濃度20wt%塩酸でp
H5.5に調製し、温度60℃で20分間撹拌して、希
土類金属を触媒に導入した。その後、濾過、洗浄、乾燥
して触媒組成物(C−5)を調製した。触媒組成物(C
−5)の性状を表3に示す。
【0015】比較例−1 実施例−1で使用したNaY 5.0kg(乾燥基準)
に水40kgを加えて懸濁スラリーにした。この懸濁ス
ラリーを60℃に加温した後、濃度約100%の硫酸ア
ンモニウム2482gを加えた。次いで、25wt%硫
酸水溶液で懸濁スラリーのpHを4.5に調整して、更
に80℃に加温して1時間保持してアンモニウムイオン
交換を行った。このゼオライトは、濾過、洗浄した後再
度水に懸濁し、この懸濁スラリーに希土類塩化物をRE
23換算でゼオライト単位重量あたり67重量%に相当
する量添加し、更に35%塩酸水溶液で懸濁スラリーの
pHを5.5に調整して60℃で1時間熟成を行って、
希土類交換した。該熟成スラリーを濾過、洗浄し、その
後120℃で16時間乾燥して希土類交換ゼオライト
(A−6)を得た。該希土類交換ゼオライト(A−6)
の性状を表1に示す。ゼオライト(A−6)を直径1m
m以下に粉砕した後、箱型の電気炉にて空気中で550
℃で3時間焼成して希土類交換ゼオライト(B−6)を
得た。その性状を表1に示す。このゼオライト(B−
6)を使用して、実施例−1の方法と同様にして触媒組
成物(C−6)を調製した。触媒組成物(C−6)の性
状を表3に示す。
【0016】比較例−2 実施例−1で使用したNaY 5.0kg(乾燥基準)
に水40kgを加えて懸濁スラリーにした。この懸濁ス
ラリーを60℃に加温した後、濃度約100%の硫酸ア
ンモニウム2482gを加えた。次いで、25wt%硫
酸水溶液で懸濁スラリーのpHを4.5に調整して、更
に80℃に加温して1時間保持してアンモニウムイオン
交換を行った。このゼオライトは、濾過、洗浄し、その
後120℃で16時間乾燥してアンモニウム交換率が7
0%のゼオライトを得た。このゼオライトを直径1mm
以下に粉砕した後、実施例−1の方法と同様にして水蒸
気の存在下に焼成した。焼成して得られた超安定性ゼオ
ライト(A−7)の性状を表1に示す。
【0017】この超安定性ゼオライト(A−7)3.0
kg(乾燥基準)を水24kgに懸濁し、60℃に加温
し、次いでこの懸濁スラリーに希土類塩化物をRE23
換算でゼオライト単位重量あたり30重量%に相当する
量を加え、更に20%塩酸水溶液で懸濁スラリーのpH
を5.5に調整して、更に60℃で1時間熟成を行って
希土類交換した。該熟成スラリーを濾過、洗浄し、その
後120℃で16時間乾燥して希土類交換ゼオライトを
得た。この希土類交換ゼオライトを直径1mm以下に粉
砕した後、電気炉にて空気中で550℃で3時間焼成し
て希土類交換ゼオライト(B−7)を得た。その性状を
表1に示す。このゼオライト(B−7)を使用して実施
例−1の方法と同様にして触媒組成物(C−7)を調製
した。触媒組成物(C−7)の性状を表3に示す。
【0018】比較例−3 比較例−2の超安定性ゼオライト(A−7)と全く同様
にして調製したゼオライトを使用して実施例−1の方法
と同様にして触媒組成物(C−8)を調製した。その性
状を表3に示す。
【0019】比較例−4 比較例−3で調製した触媒組成物(C−8)の一部を使
用して、実施例−2と同様の方法で希土類金属を触媒に
導入した触媒組成物(C−9)を調製した。その性状を
表3に示す。
【0020】実施例−3(性能評価試験) 実施例1、2および比較例1〜4で調製した触媒組成物
C−1〜C−9について性能評価試験を行った。性能評
価試験は、それぞれの触媒組成物約200gを空気中で
600℃−2時間焼成した試料にナフテン酸ニッケルと
ナフテン酸バナジウムを均等にV+Niとして10,0
00ppm含むベンゼン溶液を含浸し、次いで減圧下で
ベンゼンを除去した後、600℃で2時間焼成し、更に
100%水蒸気雰囲気中で732℃で17時間処理して
擬平衡化した触媒を使用して行った。接触分解反応は原
料油に水素化処理した減圧軽油(DSVGO)を用いて
次の反応条件で行った。 反応条件 反応温度 500℃ 空間速度 16hr-1 触媒/油比 3wt/wt 評価結果を表4、表5に示す。本発明の触媒組成物は転
化率が高く、しかもガソリン、灯軽油留分(LCO)の
収率が高く、水素、コークの生成が少ない。
【0021】
【表1】 *1 結晶度は、Aの試料のX−線のピーク高さを100%とした時の Bの試料のX−線のピーク高さの相対値である。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】 注: 1)反応速度定数k=転化率(wt%)/〔100−転化率(wt%)〕 2)水素選択性=水素(wt%)/k 3)コーク選択性=コーク(wt%)/k
【0025】
【表5】 注: 1)反応速度定数k=転化率(wt%)/〔100−転化率(wt%)〕 2)水素選択性=水素(wt%)/k 3)コーク選択性=コーク(wt%)/k
【0026】以下、本発明の具体的実施態様を示す。 1.フォージャサイト型結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトを希土類金属イオンでイオン交換した希土類交換
結晶性アルミノシリケートゼオライトを水蒸気の存在下
で焼成して得られた結晶性アルミノシリケートゼオライ
トを、多孔性母材物質中に分散してなる炭化水素接触分
解用触媒組成物。 2.フォージャサイト型結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトを希土類金属イオンおよびアンモニウムイオンで
イオン交換した希土類金属およびアンモニウム交換結晶
性アルミノシリケートゼオライトを水蒸気の存在下で焼
成して得られた結晶性アルミノシリケートゼオライト
を、多孔性母材物質中に分散してなる炭化水素接触分解
用触媒組成物。 3.焼成した結晶性アルミノシリケートゼオライトが、
焼成温度400〜900℃で焼成されたものである前記
第1または2の炭化水素接触分解用触媒組成物。 4.希土類交換結晶性アルミノシリケートゼオライトま
たは希土類金属およびアンモニウム交換結晶性アルミノ
シリケートゼオライトが、希土類イオン交換率が5〜7
0%、好ましくは10〜60%、また、NaイオンをN
2Oとして6重量%以下、好ましくは3〜6重量%を
含有する前記第1、2または3の炭化水素接触分解用触
媒組成物。
【0027】5.焼結後の結晶性アルミノシリケートゼ
オライトが、単位格子定数が24.65Å以下、好まし
くは24.65〜24.50Å、骨格構造のSiO2
Al23のモル比が6以上、好ましくは6〜9、かつ結
晶化度が70%以上、好ましくは80%以上である前記
第1ないし4の炭化水素接触分解用触媒組成物。 6.焼成して得られた結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトを5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、
かつ多孔性母材物質を95〜50重量%、好ましくは9
0〜60重量%を含有するものである前記第1ないし5
の炭化水素接触分解用触媒組成物。 7.フォージャサイト型結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトを希土類金属イオンまたは希土類金属イオンとア
ンモニウムイオンを含有する水溶液を用いてイオン交換
し、該イオン交換した結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトを水蒸気分圧0.05kg/cm2以上の水蒸気の
存在下で、焼成温度400〜900℃で焼成し、該焼成
した結晶性アルミノシリケートゼオライトを、多孔性母
材物質中に分散することを特徴とする前記第1ないし6
の炭化水素接触分解用触媒組成物の製造法。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、炭化水素油、特に重質
炭化水素油の接触分解に使用して、優れた耐メタル性を
有し、コークおよびガス分の生成が少なく、ガソリン留
分や灯軽油留分などの液収率が高い接触分解用触媒組成
物が提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォージャサイト型結晶性アルミノシリ
    ケートゼオライトを希土類金属イオンでイオン交換した
    希土類金属交換結晶性アルミノシリケートゼオライトを
    水蒸気の存在下で焼成して得られた結晶性アルミノシリ
    ケートゼオライトを、多孔性母材物質中に分散してなる
    ことを特徴とする炭化水素接触分解用触媒組成物。
  2. 【請求項2】 フォージャサイト型結晶性アルミノシリ
    ケートゼオライトを希土類金属イオンおよびアンモニウ
    ムイオンでイオン交換した希土類金属およびアンモニウ
    ム交換結晶性アルミノシリケートゼオライトを水蒸気の
    存在下で焼成して得られた結晶性アルミノシリケートゼ
    オライトを、多孔性母材物質中に分散してなることを特
    徴とする炭化水素接触分解用触媒組成物。
  3. 【請求項3】 希土類金属交換結晶性アルミノシリケー
    トゼオライトまたは希土類金属およびアンモニウム交換
    結晶性アルミノシリケートゼオライトが、希土類金属イ
    オンをイオン交換率が5〜70%の範囲で、かつNaイ
    オンをNa2Oとして3〜6重量%含有するものである
    請求項1または2記載の炭化水素接触分解用触媒組成
    物。
  4. 【請求項4】 焼成後の結晶性アルミノシリケートゼオ
    ライトが、単位格子定数が24.65Å以下で、かつ骨
    格構造のSiO2/Al23のモル比が6以上である請
    求項1ないし3記載の炭化水素接触分解用触媒組成物。
  5. 【請求項5】 フォージャサイト型結晶性アルミノシリ
    ケートゼオライトを希土類金属イオンまたは希土類金属
    イオンとアンモニウムイオンを含有する水溶液を用いて
    イオン交換し、該イオン交換した結晶性アルミノシリケ
    ートゼオライトを水蒸気分圧0.05kg/cm2以上
    の水蒸気の存在下で、焼成温度400〜900℃で焼成
    し、該焼成した結晶性アルミノシリケートゼオライト
    を、多孔性母材物質中に分散することを特徴とする請求
    項1ないし4記載の炭化水素接触分解用触媒組成物の製
    造法。
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