JPH08229864A - 産業用ロボットの衝突検知方法およびその装置 - Google Patents
産業用ロボットの衝突検知方法およびその装置Info
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- JPH08229864A JPH08229864A JP7041926A JP4192695A JPH08229864A JP H08229864 A JPH08229864 A JP H08229864A JP 7041926 A JP7041926 A JP 7041926A JP 4192695 A JP4192695 A JP 4192695A JP H08229864 A JPH08229864 A JP H08229864A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 産業用ロボットの動作速度に拘らずほぼ一定
の衝突検知感度を達成することができる産業用ロボット
の衝突検知方法およびその装置を提供する。 【構成】 乗算器1により関節角指令値の増分値DEL
POSにフィードバックゲインKFを乗算し、一次遅れ
フィルタ3に通して理論上の位置偏差PoserrTを
得、この位置偏差PoserrTに基づいて閾値設定部
4により上限値Ulimitおよび下限値Llimit
を設定し、衝突検知部5により位置偏差POSERRが
上限値と下限値との範囲外であるか否かを判定し、外で
ある場合に衝突検知を行う。
の衝突検知感度を達成することができる産業用ロボット
の衝突検知方法およびその装置を提供する。 【構成】 乗算器1により関節角指令値の増分値DEL
POSにフィードバックゲインKFを乗算し、一次遅れ
フィルタ3に通して理論上の位置偏差PoserrTを
得、この位置偏差PoserrTに基づいて閾値設定部
4により上限値Ulimitおよび下限値Llimit
を設定し、衝突検知部5により位置偏差POSERRが
上限値と下限値との範囲外であるか否かを判定し、外で
ある場合に衝突検知を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は産業用ロボットの衝突
検知方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、
産業用ロボットの位置偏差に基づいて障害物との衝突を
検知する方法およびその装置に関する。
検知方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、
産業用ロボットの位置偏差に基づいて障害物との衝突を
検知する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から産業用ロボットを制御するため
の制御系として、図22に示す構成の制御系(PID制
御系)が一般的に採用されている。この制御系では、位
置指令値SRVREFと位置現在値ACTPOSとの差
を算出することにより位置偏差POSERRを得る。ま
た、位置現在値ACTPOSに対して微分処理を施すこ
とにより速度現在値ACTVELを得、フィードバック
ゲインを乗算することによりフィードバック速度値KF
VELを得る。そして、位置偏差POSERRを速度指
令値REQVELとし、フィードバック速度値KFVE
Lとの差を算出することにより速度偏差VELERRを
得る。この速度偏差VELERRに対して微分・積分ゲ
インを乗算して得た値と比例ゲインを乗算して得た値と
を加算して動作指令を得る。なお、図22中、sは微分
演算子である。
の制御系として、図22に示す構成の制御系(PID制
御系)が一般的に採用されている。この制御系では、位
置指令値SRVREFと位置現在値ACTPOSとの差
を算出することにより位置偏差POSERRを得る。ま
た、位置現在値ACTPOSに対して微分処理を施すこ
とにより速度現在値ACTVELを得、フィードバック
ゲインを乗算することによりフィードバック速度値KF
VELを得る。そして、位置偏差POSERRを速度指
令値REQVELとし、フィードバック速度値KFVE
Lとの差を算出することにより速度偏差VELERRを
得る。この速度偏差VELERRに対して微分・積分ゲ
インを乗算して得た値と比例ゲインを乗算して得た値と
を加算して動作指令を得る。なお、図22中、sは微分
演算子である。
【0003】ここで、制御系のゲインは、位置比例ゲイ
ンKp(位置ループの遅れ時間を設定するゲイン)、速
度比例ゲインKv、速度積分時定数Tiv(mse
c)、速度フィードバックゲインKvfにより設定され
るのであり、具体的には、図22に示す各パラメータ
は、次のように設定される。 KP=−(Kp・Kv)/256 KI=−4・Kv・KP・(Tsv/Tiv) KF=(256・Kvf)/Kp ただし、Tsvは制御系のサンプリングタイム(mse
c)である。
ンKp(位置ループの遅れ時間を設定するゲイン)、速
度比例ゲインKv、速度積分時定数Tiv(mse
c)、速度フィードバックゲインKvfにより設定され
るのであり、具体的には、図22に示す各パラメータ
は、次のように設定される。 KP=−(Kp・Kv)/256 KI=−4・Kv・KP・(Tsv/Tiv) KF=(256・Kvf)/Kp ただし、Tsvは制御系のサンプリングタイム(mse
c)である。
【0004】そして、このような制御系を採用し、位置
偏差、または速度偏差が所定の閾値の範囲外であること
(位置偏差異常、または速度偏差異常)を検出したこと
に応答して産業用ロボットが障害物と衝突したことを検
知するようにしている。
偏差、または速度偏差が所定の閾値の範囲外であること
(位置偏差異常、または速度偏差異常)を検出したこと
に応答して産業用ロボットが障害物と衝突したことを検
知するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】位置偏差に基づくこの
ような衝突検知を行う場合には、産業用ロボットの各軸
のモータが最高速度で回転しているときに、位置ループ
の遅れの影響を受けて、例えば図23に示すように約9
000パルス(モータを駆動するためのパルス)の位置
偏差が生じる。したがって、位置偏差異常を検出するた
めの閾値は最低でも約10000パルスに設定する必要
がある。そして、閾値をこのように設定すると、位置偏
差が速度に比例する関係上、産業用ロボットの各軸のモ
ータが低速で動作しているときの位置偏差異常の検出が
困難になってしまう。
ような衝突検知を行う場合には、産業用ロボットの各軸
のモータが最高速度で回転しているときに、位置ループ
の遅れの影響を受けて、例えば図23に示すように約9
000パルス(モータを駆動するためのパルス)の位置
偏差が生じる。したがって、位置偏差異常を検出するた
めの閾値は最低でも約10000パルスに設定する必要
がある。そして、閾値をこのように設定すると、位置偏
差が速度に比例する関係上、産業用ロボットの各軸のモ
ータが低速で動作しているときの位置偏差異常の検出が
困難になってしまう。
【0006】速度偏差に基づくこのような衝突検知を行
う場合には、産業用ロボットの各軸のモータが最高速最
高加速で正常に回転しているときに、慣性などの影響を
受けて、例えば図24に示すように約2000パルス/
msecの速度偏差が生じる。したがって、速度偏差異
常を検出するための閾値は約3000〜4000パルス
/msecに設定する必要がある。ここで、図22のブ
ロック図から明らかなように、モータが停止していると
きは、速度偏差と位置偏差とが等しくなるので、低速時
において速度偏差異常を検出する場合の検出感度は、位
置偏差異常を検出する場合の検出感度と比較して、理論
上2倍以上向上する。
う場合には、産業用ロボットの各軸のモータが最高速最
高加速で正常に回転しているときに、慣性などの影響を
受けて、例えば図24に示すように約2000パルス/
msecの速度偏差が生じる。したがって、速度偏差異
常を検出するための閾値は約3000〜4000パルス
/msecに設定する必要がある。ここで、図22のブ
ロック図から明らかなように、モータが停止していると
きは、速度偏差と位置偏差とが等しくなるので、低速時
において速度偏差異常を検出する場合の検出感度は、位
置偏差異常を検出する場合の検出感度と比較して、理論
上2倍以上向上する。
【0007】しかし、速度偏差異常を検出する方法は、
最高速最高加速で運動している時の速度偏差に対する閾
値を設定しているので、低速低加速で運動しているとき
の速度偏差が全く考慮されておらず、検出感度を十分に
は高めることができない。即ち、何れの方法を採用した
場合にも、産業用ロボットが高速動作を行っている場合
には高感度の衝突検知を達成することができるが、低速
動作を行っている場合には衝突検知感度が著しく低下し
てしまう。換言すれば、低速動作時には、実際に衝突が
生じてから衝突検知が行われるまでの所要時間が著しく
長くなってしまう。
最高速最高加速で運動している時の速度偏差に対する閾
値を設定しているので、低速低加速で運動しているとき
の速度偏差が全く考慮されておらず、検出感度を十分に
は高めることができない。即ち、何れの方法を採用した
場合にも、産業用ロボットが高速動作を行っている場合
には高感度の衝突検知を達成することができるが、低速
動作を行っている場合には衝突検知感度が著しく低下し
てしまう。換言すれば、低速動作時には、実際に衝突が
生じてから衝突検知が行われるまでの所要時間が著しく
長くなってしまう。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、産業用ロボットの動作速度に拘らずほぼ
一定の衝突検知感度を達成することができる産業用ロボ
ットの衝突検知方法およびその装置を提供することを目
的としている。
たものであり、産業用ロボットの動作速度に拘らずほぼ
一定の衝突検知感度を達成することができる産業用ロボ
ットの衝突検知方法およびその装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の産業用ロボッ
トの衝突検知方法は、産業用ロボットの制御系の遅れ時
間に基づいて理論上の位置偏差を実時間で算出し、実際
の位置偏差との差、または比が所定の許容範囲内である
か否かを判定し、差または比が所定の許容範囲外である
と判定されたことに応答して産業用ロボットが障害物と
衝突したことを検知する方法である。
トの衝突検知方法は、産業用ロボットの制御系の遅れ時
間に基づいて理論上の位置偏差を実時間で算出し、実際
の位置偏差との差、または比が所定の許容範囲内である
か否かを判定し、差または比が所定の許容範囲外である
と判定されたことに応答して産業用ロボットが障害物と
衝突したことを検知する方法である。
【0010】請求項2の産業用ロボットの衝突検知方法
は、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて算出
した位置偏差の振幅を微調整するとともに、位相をも微
調整して理論上の位置偏差を実時間で算出する方法であ
る。請求項3の産業用ロボットの衝突検知装置は、産業
用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて理論上の位置
偏差を実時間で算出する位置偏差算出手段と、実際の位
置偏差との差、または比が所定の許容範囲内であるか否
かを判定し、差または比が所定の許容範囲外であると判
定されたことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突
したことを検知する衝突検知手段とを有している。
は、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて算出
した位置偏差の振幅を微調整するとともに、位相をも微
調整して理論上の位置偏差を実時間で算出する方法であ
る。請求項3の産業用ロボットの衝突検知装置は、産業
用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて理論上の位置
偏差を実時間で算出する位置偏差算出手段と、実際の位
置偏差との差、または比が所定の許容範囲内であるか否
かを判定し、差または比が所定の許容範囲外であると判
定されたことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突
したことを検知する衝突検知手段とを有している。
【0011】請求項4の産業用ロボットの衝突検知装置
は、位置偏差算出手段として、産業用ロボットの制御系
の遅れ時間に基づいて算出した位置偏差の振幅を微調整
するとともに、位相をも微調整して理論上の位置偏差を
実時間で算出するものを採用している。
は、位置偏差算出手段として、産業用ロボットの制御系
の遅れ時間に基づいて算出した位置偏差の振幅を微調整
するとともに、位相をも微調整して理論上の位置偏差を
実時間で算出するものを採用している。
【0012】
【作用】請求項1の産業用ロボットの衝突検知方法であ
れば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて理
論上の位置偏差を実時間で算出し、実際の位置偏差との
差、または比が所定の許容範囲内であるか否かを判定
し、差または比が所定の許容範囲外であると判定された
ことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突したこと
を検知するのであるから、産業用ロボットの動作速度に
対応して閾値が変化させられた状態になり、この閾値を
基準として衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことが
でき、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の
変動を抑制することができる。
れば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて理
論上の位置偏差を実時間で算出し、実際の位置偏差との
差、または比が所定の許容範囲内であるか否かを判定
し、差または比が所定の許容範囲外であると判定された
ことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突したこと
を検知するのであるから、産業用ロボットの動作速度に
対応して閾値が変化させられた状態になり、この閾値を
基準として衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことが
でき、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の
変動を抑制することができる。
【0013】請求項2の産業用ロボットの衝突検知方法
であれば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づい
て算出した位置偏差の振幅を微調整するとともに、位相
をも微調整して理論上の位置偏差を実時間で算出するの
であるから、理論上の位置偏差を正確に算出することが
でき、ひいては衝突検知感度を高めることができるとと
もに、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の
ばらつきを抑制することができる。
であれば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づい
て算出した位置偏差の振幅を微調整するとともに、位相
をも微調整して理論上の位置偏差を実時間で算出するの
であるから、理論上の位置偏差を正確に算出することが
でき、ひいては衝突検知感度を高めることができるとと
もに、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の
ばらつきを抑制することができる。
【0014】請求項3の産業用ロボットの衝突検知装置
であれば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づい
て位置偏差算出手段により理論上の位置偏差を実時間で
算出し、衝突検知手段により、実際の位置偏差との差、
または比が所定の許容範囲内であるか否かを判定し、差
または比が所定の許容範囲外であると判定されたことに
応答して産業用ロボットが障害物と衝突したことを検知
する。したがって、産業用ロボットの動作速度に対応し
て閾値が変化させられた状態になり、この閾値を基準と
して衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことができ、
産業用ロボットの動作速度に拘らずほぼ一定の衝突検知
感度を達成することができる。
であれば、産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基づい
て位置偏差算出手段により理論上の位置偏差を実時間で
算出し、衝突検知手段により、実際の位置偏差との差、
または比が所定の許容範囲内であるか否かを判定し、差
または比が所定の許容範囲外であると判定されたことに
応答して産業用ロボットが障害物と衝突したことを検知
する。したがって、産業用ロボットの動作速度に対応し
て閾値が変化させられた状態になり、この閾値を基準と
して衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことができ、
産業用ロボットの動作速度に拘らずほぼ一定の衝突検知
感度を達成することができる。
【0015】請求項4の産業用ロボットの衝突検知装置
であれば、位置偏差算出手段として、産業用ロボットの
制御系の遅れ時間に基づいて算出した位置偏差の振幅を
微調整するとともに、位相をも微調整して理論上の位置
偏差を実時間で算出するものを採用しているので、理論
上の位置偏差を正確に算出することができ、ひいては衝
突検知感度を高めることができるとともに、産業用ロボ
ットの動作速度に拘らずほぼ一定の衝突検知感度を達成
することができる。
であれば、位置偏差算出手段として、産業用ロボットの
制御系の遅れ時間に基づいて算出した位置偏差の振幅を
微調整するとともに、位相をも微調整して理論上の位置
偏差を実時間で算出するものを採用しているので、理論
上の位置偏差を正確に算出することができ、ひいては衝
突検知感度を高めることができるとともに、産業用ロボ
ットの動作速度に拘らずほぼ一定の衝突検知感度を達成
することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明の産業用ロボット
の衝突検知装置の一実施例を示すブロック図である。な
お、この衝突検知装置は、図22に示す構成の制御系に
適用されているが、図22以外の構成の制御系に適用で
きることはもちろんである。
明を詳細に説明する。図1はこの発明の産業用ロボット
の衝突検知装置の一実施例を示すブロック図である。な
お、この衝突検知装置は、図22に示す構成の制御系に
適用されているが、図22以外の構成の制御系に適用で
きることはもちろんである。
【0017】図1において、関節角指令値の増分値DE
LPOSに対して乗算器1によりフィードバックゲイン
KFを乗算して一次遅れフィルタ3に供給している。そ
して、位相微調整信号に対して加算器2によりフィード
バックゲインKFを加算して一次遅れフィルタ3に供給
することにより一次遅れフィルタ3の時定数を設定して
いる。そして、このように時定数が設定された一次遅れ
フィルタ3からの出力が理論上の位置偏差Poserr
Tである。この理論上の位置偏差PoserrTを閾値
設定部4に供給することにより、位置偏差の上限Uli
mitおよび下限Llimitを得る。そして、衝突検
知部5に実際の位置偏差POSERRと、上限Ulim
it、下限Llimitを供給することにより、実際の
位置偏差POSERRが上限と下限との範囲の外である
か否かを判定し、実際の位置偏差POSERRが上記範
囲外であると判定されたことに応答して、産業用ロボッ
トが障害物に衝突していることを検知する。
LPOSに対して乗算器1によりフィードバックゲイン
KFを乗算して一次遅れフィルタ3に供給している。そ
して、位相微調整信号に対して加算器2によりフィード
バックゲインKFを加算して一次遅れフィルタ3に供給
することにより一次遅れフィルタ3の時定数を設定して
いる。そして、このように時定数が設定された一次遅れ
フィルタ3からの出力が理論上の位置偏差Poserr
Tである。この理論上の位置偏差PoserrTを閾値
設定部4に供給することにより、位置偏差の上限Uli
mitおよび下限Llimitを得る。そして、衝突検
知部5に実際の位置偏差POSERRと、上限Ulim
it、下限Llimitを供給することにより、実際の
位置偏差POSERRが上限と下限との範囲の外である
か否かを判定し、実際の位置偏差POSERRが上記範
囲外であると判定されたことに応答して、産業用ロボッ
トが障害物に衝突していることを検知する。
【0018】したがって、上記範囲が産業用ロボットの
動作速度に応じて変動し、産業用ロボットの速度に拘ら
ずほぼ一定の衝突検知感度を達成することができる。さ
らに詳細に説明する。図22の制御系において次式が成
立する。 POSERR−KF・ACTVEL=VELERR ここで、制御系のゲインが十分に高く、かつ外乱の影響
を無視すると、VELERR=0になり、数1が成り立
つ。
動作速度に応じて変動し、産業用ロボットの速度に拘ら
ずほぼ一定の衝突検知感度を達成することができる。さ
らに詳細に説明する。図22の制御系において次式が成
立する。 POSERR−KF・ACTVEL=VELERR ここで、制御系のゲインが十分に高く、かつ外乱の影響
を無視すると、VELERR=0になり、数1が成り立
つ。
【0019】
【数1】
【0020】また、図22の制御系より、 POSERR=SRVREF−ACTPOS であるから次式が成り立つ。 SRVREF=ACTPOS+KF・ACTVEL ここで、SRVREF(関節角指令値)をqdとし、A
CTPOS(関節角現在値)をqとし、ACTVEL
(関節角速度)を数2とすると、上式は数3となる。
CTPOS(関節角現在値)をqとし、ACTVEL
(関節角速度)を数2とすると、上式は数3となる。
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】制御系ループのサンプリングタイムをTs
v(msec)とし、数3の両辺をラプラス変換すると
次式のようになる。ただし、Sは微分演算子である。 Qd=Q+KF・Q・Tsv・s この式を整理すると、次式のようになる。 Q={1/(1+KF・Tsv・s)}・Qd この式は、外乱の影響がない場合、関節角現在値は関節
角指令値に時定数KF・Tsvの一次遅れフィルタを通
した値と一致することを示している。すなわち、位置指
令値を、時定数KF・Tsvの一次遅れフィルタに通す
と、理論上の関節角現在値を求めることができる。ま
た、数1より位置偏差は関節角速度にフィードバックゲ
インKFを乗算した値に等しいので、理論上の位置偏差
PoserrTは次式に示すように、関節角指令値の増
分値DELPOSにフィードバックゲインKFを乗算し
たものを、一次遅れフィルタLpf()に通すことによ
り求めることができる。 PoserrT=Lpf(KF・DELPOS) しかし、実際には、慣性や摩擦の影響を無視することが
できないので、図1に示すように一次遅れフィルタ3の
時定数を微調整することによって理論上の位置偏差を正
常に動作しているときの実際の位置偏差に近づけるよう
にしている。
v(msec)とし、数3の両辺をラプラス変換すると
次式のようになる。ただし、Sは微分演算子である。 Qd=Q+KF・Q・Tsv・s この式を整理すると、次式のようになる。 Q={1/(1+KF・Tsv・s)}・Qd この式は、外乱の影響がない場合、関節角現在値は関節
角指令値に時定数KF・Tsvの一次遅れフィルタを通
した値と一致することを示している。すなわち、位置指
令値を、時定数KF・Tsvの一次遅れフィルタに通す
と、理論上の関節角現在値を求めることができる。ま
た、数1より位置偏差は関節角速度にフィードバックゲ
インKFを乗算した値に等しいので、理論上の位置偏差
PoserrTは次式に示すように、関節角指令値の増
分値DELPOSにフィードバックゲインKFを乗算し
たものを、一次遅れフィルタLpf()に通すことによ
り求めることができる。 PoserrT=Lpf(KF・DELPOS) しかし、実際には、慣性や摩擦の影響を無視することが
できないので、図1に示すように一次遅れフィルタ3の
時定数を微調整することによって理論上の位置偏差を正
常に動作しているときの実際の位置偏差に近づけるよう
にしている。
【0024】このようにして得られた理論上の位置偏差
PoserrTは、例えば、図2に破線で示すとおりに
なる。なお、図2は一方向への加速、定速動作、減速、
および逆方向への加速、定速動作、減速を示している。
また、この位置偏差PoserrTは閾値設定部4に供
給される。閾値設定部4においては、静止状態での位置
偏差許容パルスOffsetおよび理論上と実際との位
置偏差の比の許容範囲Zone(%)が予め設定されて
おり、次の2式の演算を行うことにより位置偏差の上限
Ulimitおよび下限Llimitを算出する。 Ulimit={(100+Zone)/100}・P
oserrT+Offset Llimit={(100−Zone)/100}・P
oserrT−Offset このようにして算出された上限、下限はそれぞれ図2に
実線で示すとおりであり、衝突検知部5において、実際
の位置偏差POSERRが上限および下限により規定さ
れる範囲外である場合に産業用ロボットが障害物に衝突
したことを検知する。
PoserrTは、例えば、図2に破線で示すとおりに
なる。なお、図2は一方向への加速、定速動作、減速、
および逆方向への加速、定速動作、減速を示している。
また、この位置偏差PoserrTは閾値設定部4に供
給される。閾値設定部4においては、静止状態での位置
偏差許容パルスOffsetおよび理論上と実際との位
置偏差の比の許容範囲Zone(%)が予め設定されて
おり、次の2式の演算を行うことにより位置偏差の上限
Ulimitおよび下限Llimitを算出する。 Ulimit={(100+Zone)/100}・P
oserrT+Offset Llimit={(100−Zone)/100}・P
oserrT−Offset このようにして算出された上限、下限はそれぞれ図2に
実線で示すとおりであり、衝突検知部5において、実際
の位置偏差POSERRが上限および下限により規定さ
れる範囲外である場合に産業用ロボットが障害物に衝突
したことを検知する。
【0025】以上から明らかなように、上限、下限によ
り規定される範囲が速度の変動に応じて変動しているの
であるから、産業用ロボットの速度に拘らずほぼ一定の
衝突検知感度を達成することができる。具体的には、O
ffsetを1000パルス、Zoneを20%にそれ
ぞれ設定することにより良好な衝突検知を達成すること
ができた。この設定値によれば、速度がほぼ0の場合に
衝突を検知できる位置偏差が1000パルスであり、従
来方法と比較して著しく高い衝突検知感度を達成でき
る。
り規定される範囲が速度の変動に応じて変動しているの
であるから、産業用ロボットの速度に拘らずほぼ一定の
衝突検知感度を達成することができる。具体的には、O
ffsetを1000パルス、Zoneを20%にそれ
ぞれ設定することにより良好な衝突検知を達成すること
ができた。この設定値によれば、速度がほぼ0の場合に
衝突を検知できる位置偏差が1000パルスであり、従
来方法と比較して著しく高い衝突検知感度を達成でき
る。
【0026】
【具体例】ブレーキ付のモータにイナーシャを取り付け
た装置を動作させ、モータの回転中にブレーキを動作さ
せることにより疑似的な衝突を起こし、その時の関節駆
動トルクと位置偏差、ブレーキ差動から位置偏差異常検
出までの時間を観察した。なお、ブレーキの停止トルク
はモータの定格出力トルクとほぼ同じである。また、関
節駆動トルクのソフトウェアリミッタをモータの定格出
力トルクと同じ値に設定した。さらに、制御系のパラメ
ータをKp:270、Kv:110、Tiv:90、K
vf:39に設定した。
た装置を動作させ、モータの回転中にブレーキを動作さ
せることにより疑似的な衝突を起こし、その時の関節駆
動トルクと位置偏差、ブレーキ差動から位置偏差異常検
出までの時間を観察した。なお、ブレーキの停止トルク
はモータの定格出力トルクとほぼ同じである。また、関
節駆動トルクのソフトウェアリミッタをモータの定格出
力トルクと同じ値に設定した。さらに、制御系のパラメ
ータをKp:270、Kv:110、Tiv:90、K
vf:39に設定した。
【0027】そして、閾値を15000パルスに設定
し、モータの回転速度を500、1000、2000、
4000(r.p.m.)に設定して位置偏差異常を検
出した場合の観察結果を図3、図4、図5、図6にそれ
ぞれ示している。なお、各図において上側がトルクを、
下側が位置偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置
偏差異常検出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は
時間軸である。
し、モータの回転速度を500、1000、2000、
4000(r.p.m.)に設定して位置偏差異常を検
出した場合の観察結果を図3、図4、図5、図6にそれ
ぞれ示している。なお、各図において上側がトルクを、
下側が位置偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置
偏差異常検出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は
時間軸である。
【0028】これらの図から明らかなように、位置偏差
異常検出のための所要時間は、回転速度の増加に伴なっ
て約450msec、約230msec、約120ms
ec、約70msecと減少し、回転速度とほぼ逆比例
の関係にあることが分かる。したがって、低速回転時に
位置偏差異常の検出感度が低くなることが分かる。閾値
を4000パルス/msecに設定し、モータの回転速
度を500、1000、2000、4000(r.p.
m.)に設定して位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図7、図8、図9、図10にそれぞれ示している。
なお、各図において上側がトルクを、下側が位置偏差
を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検出時
刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸である。
異常検出のための所要時間は、回転速度の増加に伴なっ
て約450msec、約230msec、約120ms
ec、約70msecと減少し、回転速度とほぼ逆比例
の関係にあることが分かる。したがって、低速回転時に
位置偏差異常の検出感度が低くなることが分かる。閾値
を4000パルス/msecに設定し、モータの回転速
度を500、1000、2000、4000(r.p.
m.)に設定して位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図7、図8、図9、図10にそれぞれ示している。
なお、各図において上側がトルクを、下側が位置偏差
を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検出時
刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸である。
【0029】これらの図から明らかなように、速度偏差
異常検出時の位置偏差は回転速度の減少に伴なって小さ
くなっている。特に回転速度が1000r.p.m.以
下になると、速度偏差異常検出時の位置偏差は、速度偏
差異常の閾値と同じになる。また、速度偏差異常検出の
ための所要時間は、回転速度の増加に伴なって約120
msec、約50msec、約50msec、約50m
secになっている。図3、図4、図5、図6の場合と
対比すれば、回転速度が500r.p.m.の場合に
は、位置偏差による異常検出と比較して速度偏差による
異常検出を行う場合の方が約1/4の所要時間ですんで
いる。また、速度偏差による異常検出を行う場合には、
回転速度が1000r.p.m.未満になると異常検出
所要時間が2倍以上長くなる。換言すれば、異常検出感
度が1/2以下になる。
異常検出時の位置偏差は回転速度の減少に伴なって小さ
くなっている。特に回転速度が1000r.p.m.以
下になると、速度偏差異常検出時の位置偏差は、速度偏
差異常の閾値と同じになる。また、速度偏差異常検出の
ための所要時間は、回転速度の増加に伴なって約120
msec、約50msec、約50msec、約50m
secになっている。図3、図4、図5、図6の場合と
対比すれば、回転速度が500r.p.m.の場合に
は、位置偏差による異常検出と比較して速度偏差による
異常検出を行う場合の方が約1/4の所要時間ですんで
いる。また、速度偏差による異常検出を行う場合には、
回転速度が1000r.p.m.未満になると異常検出
所要時間が2倍以上長くなる。換言すれば、異常検出感
度が1/2以下になる。
【0030】Offsetを1000パルス、Zone
を20%、制御系のサンプリングタイムを1msecに
設定し、図1の装置により位置偏差異常を検出する場合
には、一次遅れフィルタ3の時定数Terr(mse
c)が約37msecになる。そして、モータの回転速
度を500、1000、2000、4000(r.p.
m.)に設定して位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図11、図12、図13、図14にそれぞれ示して
いる。なお、各図において上側がトルクを、下側が位置
偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検
出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸であ
る。
を20%、制御系のサンプリングタイムを1msecに
設定し、図1の装置により位置偏差異常を検出する場合
には、一次遅れフィルタ3の時定数Terr(mse
c)が約37msecになる。そして、モータの回転速
度を500、1000、2000、4000(r.p.
m.)に設定して位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図11、図12、図13、図14にそれぞれ示して
いる。なお、各図において上側がトルクを、下側が位置
偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検
出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸であ
る。
【0031】これらの図から明らかなように、回転速度
の増加に伴なって異常検出時の位置偏差は約2400パ
ルス、約3600パルス、約6400パルス、約120
00パルスになっており、所要時間は約90msec、
約60msec、約60msec、約60msecにな
っている。したがって、回転速度が500r.p.m.
の場合の異常検出所要時間は約90msecであり、図
3の場合と比較して約1/5、図7の場合と比較して約
3/4になっている。したがって、低速時の異常検出感
度を高めることができる。
の増加に伴なって異常検出時の位置偏差は約2400パ
ルス、約3600パルス、約6400パルス、約120
00パルスになっており、所要時間は約90msec、
約60msec、約60msec、約60msecにな
っている。したがって、回転速度が500r.p.m.
の場合の異常検出所要時間は約90msecであり、図
3の場合と比較して約1/5、図7の場合と比較して約
3/4になっている。したがって、低速時の異常検出感
度を高めることができる。
【0032】
【実施例2】実施例1の場合にも、低速(1000r.
p.m.未満)時の異常検出感度が約2/3になってい
るので、このような異常検出感度の低下を防止すること
が一層好ましい。図15は、このような異常検出感度の
低下を防止するための装置の要部のみを示すブロック図
である。なお、図1と同じ構成部分には同一の符号を付
して説明を省略する。
p.m.未満)時の異常検出感度が約2/3になってい
るので、このような異常検出感度の低下を防止すること
が一層好ましい。図15は、このような異常検出感度の
低下を防止するための装置の要部のみを示すブロック図
である。なお、図1と同じ構成部分には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0033】図15において、関節角指令値の増分値D
ELPOSを乗算器6に供給して所定の係数を乗算する
ことにより振幅を微調整し、振幅が微調整された値を乗
算器1に供給している。また、一次遅れフィルタ3から
の出力を位相微調整用のフィルタ7に供給して理論上の
位置偏差PoserrTを得、閾値設定部4に供給して
いる。
ELPOSを乗算器6に供給して所定の係数を乗算する
ことにより振幅を微調整し、振幅が微調整された値を乗
算器1に供給している。また、一次遅れフィルタ3から
の出力を位相微調整用のフィルタ7に供給して理論上の
位置偏差PoserrTを得、閾値設定部4に供給して
いる。
【0034】さらに詳細に説明する。理論上の位置偏差
と実際の位置偏差とは、図16に示すように、振幅が相
違しているとともに、位相が相違している。そして、振
幅の相違および位相の相違が存在しているので、Off
setを余り小さくすることができないと思われる。そ
こで、増分値DELPOSを乗算器6に供給することに
より振幅の相違を解消させる。
と実際の位置偏差とは、図16に示すように、振幅が相
違しているとともに、位相が相違している。そして、振
幅の相違および位相の相違が存在しているので、Off
setを余り小さくすることができないと思われる。そ
こで、増分値DELPOSを乗算器6に供給することに
より振幅の相違を解消させる。
【0035】また、位相の相違は、制御系の位置指令値
SRVREFを次式のようなフィルタに通して平滑化を
行っていることが原因であると思われる。 y[k]={(24−1)y[k−1]+x[k]}/24 ただし、x[k]は入力信号、y[k]は出力信号、y
[k−1]は1サンプリング前の出力信号である。
SRVREFを次式のようなフィルタに通して平滑化を
行っていることが原因であると思われる。 y[k]={(24−1)y[k−1]+x[k]}/24 ただし、x[k]は入力信号、y[k]は出力信号、y
[k−1]は1サンプリング前の出力信号である。
【0036】また、実際の位置ループの遅れは高次の遅
れを伴なっているので、一次遅れフィルタの時定数を微
調整するだけでは位相の相違を解消させるのには不十分
であると考えられる。そこで、位相微調整用のフィルタ
7として、上式のフィルタを元にした次式で示すフィル
タを設けている。 y[k]={(29−φ)y[k−1]+φ・x[k]}/29 ただし、φは時定数微調整用のパラメータである。
れを伴なっているので、一次遅れフィルタの時定数を微
調整するだけでは位相の相違を解消させるのには不十分
であると考えられる。そこで、位相微調整用のフィルタ
7として、上式のフィルタを元にした次式で示すフィル
タを設けている。 y[k]={(29−φ)y[k−1]+φ・x[k]}/29 ただし、φは時定数微調整用のパラメータである。
【0037】したがって、図15の構成を採用すること
により、理論上の位置偏差の振幅を実際の位置偏差の振
幅と揃えることができるとともに、理論上の位置偏差の
位相を実際の位置偏差の位相と揃えることができ、ひい
てはOffsetを小さくして位置偏差異常検出感度を
高めることかできるとともに、回転速度に拘らずほぼ一
定の位置偏差異常検出感度を達成することができる。
により、理論上の位置偏差の振幅を実際の位置偏差の振
幅と揃えることができるとともに、理論上の位置偏差の
位相を実際の位置偏差の位相と揃えることができ、ひい
てはOffsetを小さくして位置偏差異常検出感度を
高めることかできるとともに、回転速度に拘らずほぼ一
定の位置偏差異常検出感度を達成することができる。
【0038】制御系のパラメータを上記具体例と同様に
設定し、しかもOffsetを400パルスに、Zon
eを20%にそれぞれ設定し、回転速度を上記具体例と
同様に変化させて位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図17、図18、図19、図20にそれぞれ示して
いる。なお、各図において上側がトルクを、下側が位置
偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検
出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸であ
る。
設定し、しかもOffsetを400パルスに、Zon
eを20%にそれぞれ設定し、回転速度を上記具体例と
同様に変化させて位置偏差異常を検出した場合の観察結
果を図17、図18、図19、図20にそれぞれ示して
いる。なお、各図において上側がトルクを、下側が位置
偏差を、Aがブレーキ作動時刻を、Bが位置偏差異常検
出時刻をそれぞれ示している。また、横軸は時間軸であ
る。
【0039】これらの図から明らかなように、回転速度
の増加に伴なって異常検出時の位置偏差は約2000パ
ルス、約3200パルス、約6400パルス、約110
00パルスになっており、所要時間は約60msec、
約50msec、約50msec、約50msecにな
っている。したがって、回転速度が500r.p.m.
の場合の異常検出所要時間は約60msecであり、図
3の場合と比較して約1/8、図7の場合と比較して約
1/2になっている。また、位置偏差異常検出のための
所要時間は回転速度によらずほぼ一定になっている。
の増加に伴なって異常検出時の位置偏差は約2000パ
ルス、約3200パルス、約6400パルス、約110
00パルスになっており、所要時間は約60msec、
約50msec、約50msec、約50msecにな
っている。したがって、回転速度が500r.p.m.
の場合の異常検出所要時間は約60msecであり、図
3の場合と比較して約1/8、図7の場合と比較して約
1/2になっている。また、位置偏差異常検出のための
所要時間は回転速度によらずほぼ一定になっている。
【0040】
【実施例3】図21はこの発明の衝突検知方法の一実施
例を説明するフローチャートである。ステップSP1に
おいて理論上の位置偏差の計算を行い、ステップSP2
において理論上の位置偏差の位相の微調整を行い、ステ
ップSP3において理論上の位置偏差の振幅の微調整を
行い、ステップSP4において位置偏差の上限値の計算
を行い、ステップSP5において位置偏差の下限値の計
算を行う。そして、ステップSP6において位置偏差が
上限値を越えたか否かを判定し、越えていなければステ
ップSP7において位置偏差が下限値を下回ったか否か
を判定する。そして、ステップSP7において位置偏差
が下限値を下回っていないと判定された場合にはステッ
プSP8において衝突が発生していないことを検出し
て、そのまま一連の処理を終了する。逆に、ステップS
P6において位置偏差が上限値を越えたと判定された場
合、またはステップSP7において位置偏差が下限値を
下回ったと判定された場合には、ステップSP9におい
て衝突が発生したことを検知し、必要な処理(例えば、
緊急停止など)を行ってそのまま一連の処理を終了す
る。
例を説明するフローチャートである。ステップSP1に
おいて理論上の位置偏差の計算を行い、ステップSP2
において理論上の位置偏差の位相の微調整を行い、ステ
ップSP3において理論上の位置偏差の振幅の微調整を
行い、ステップSP4において位置偏差の上限値の計算
を行い、ステップSP5において位置偏差の下限値の計
算を行う。そして、ステップSP6において位置偏差が
上限値を越えたか否かを判定し、越えていなければステ
ップSP7において位置偏差が下限値を下回ったか否か
を判定する。そして、ステップSP7において位置偏差
が下限値を下回っていないと判定された場合にはステッ
プSP8において衝突が発生していないことを検出し
て、そのまま一連の処理を終了する。逆に、ステップS
P6において位置偏差が上限値を越えたと判定された場
合、またはステップSP7において位置偏差が下限値を
下回ったと判定された場合には、ステップSP9におい
て衝突が発生したことを検知し、必要な処理(例えば、
緊急停止など)を行ってそのまま一連の処理を終了す
る。
【0041】なお、図21のフローチャートの処理は、
サンプリングタイム毎に行われる。したがって、この実
施例の場合にも、衝突検知感度(位置偏差異常検出感
度)を高めることができるとともに、回転速度に拘らず
ほぼ一定の衝突検知感度を達成することができる。
サンプリングタイム毎に行われる。したがって、この実
施例の場合にも、衝突検知感度(位置偏差異常検出感
度)を高めることができるとともに、回転速度に拘らず
ほぼ一定の衝突検知感度を達成することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、産業用ロボットの動
作速度に対応して閾値を変化させ、この閾値を基準とし
て衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことができ、産
業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の変動を抑
制することができるという特有の効果を奏する。
作速度に対応して閾値を変化させ、この閾値を基準とし
て衝突検知(位置偏差異常検知)を行うことができ、産
業用ロボットの動作速度による衝突検知感度の変動を抑
制することができるという特有の効果を奏する。
【0043】請求項2の発明は、理論上の位置偏差を正
確に算出することができ、ひいては衝突検知感度を高め
ることができるとともに、産業用ロボットの動作速度に
よる衝突検知感度のばらつきを抑制することができると
いう特有の効果を奏する。請求項3の発明は、産業用ロ
ボットの動作速度に対応して閾値を変化させ、この閾値
を基準として衝突検知(位置偏差異常検知)を行うこと
ができ、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度
の変動を抑制することができるという特有の効果を奏す
る。
確に算出することができ、ひいては衝突検知感度を高め
ることができるとともに、産業用ロボットの動作速度に
よる衝突検知感度のばらつきを抑制することができると
いう特有の効果を奏する。請求項3の発明は、産業用ロ
ボットの動作速度に対応して閾値を変化させ、この閾値
を基準として衝突検知(位置偏差異常検知)を行うこと
ができ、産業用ロボットの動作速度による衝突検知感度
の変動を抑制することができるという特有の効果を奏す
る。
【0044】請求項4の発明は、理論上の位置偏差を正
確に算出することができ、ひいては衝突検知感度を高め
ることができるとともに、産業用ロボットの動作速度に
よる衝突検知感度のばらつきを抑制することができると
いう特有の効果を奏する。
確に算出することができ、ひいては衝突検知感度を高め
ることができるとともに、産業用ロボットの動作速度に
よる衝突検知感度のばらつきを抑制することができると
いう特有の効果を奏する。
【図1】この発明の産業用ロボットの衝突検知装置の一
実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
【図2】理論上の位置偏差、上限値、下限値、実際の位
置偏差を示す図である。
置偏差を示す図である。
【図3】回転速度が500r.p.m.の場合における
位置偏差による異常検出結果を示す図である。
位置偏差による異常検出結果を示す図である。
【図4】回転速度が1000r.p.m.の場合におけ
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
【図5】回転速度が2000r.p.m.の場合におけ
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
【図6】回転速度が4000r.p.m.の場合におけ
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
る位置偏差による異常検出結果を示す図である。
【図7】回転速度が500r.p.m.の場合における
速度偏差による異常検出結果を示す図である。
速度偏差による異常検出結果を示す図である。
【図8】回転速度が1000r.p.m.の場合におけ
る速度偏差による異常検出結果を示す図である。
る速度偏差による異常検出結果を示す図である。
【図9】回転速度が2000r.p.m.の場合におけ
る速度偏差による異常検出結果を示す図である。
る速度偏差による異常検出結果を示す図である。
【図10】回転速度が4000r.p.m.の場合にお
ける速度偏差による異常検出結果を示す図である。
ける速度偏差による異常検出結果を示す図である。
【図11】回転速度が500r.p.m.の場合におけ
る図1の装置による異常検出結果を示す図である。
る図1の装置による異常検出結果を示す図である。
【図12】回転速度が1000r.p.m.の場合にお
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
【図13】回転速度が2000r.p.m.の場合にお
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
【図14】回転速度が4000r.p.m.の場合にお
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図1の装置による異常検出結果を示す図である。
【図15】この発明の産業用ロボットの衝突検知装置の
他の実施例を示すブロック図である。
他の実施例を示すブロック図である。
【図16】理論上の位置偏差と実際の位置偏差との振幅
の相違、位相の相違を説明する図である。
の相違、位相の相違を説明する図である。
【図17】回転速度が500r.p.m.の場合におけ
る図15の装置による異常検出結果を示す図である。
る図15の装置による異常検出結果を示す図である。
【図18】回転速度が1000r.p.m.の場合にお
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
【図19】回転速度が2000r.p.m.の場合にお
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
【図20】回転速度が4000r.p.m.の場合にお
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
ける図15の装置による異常検出結果を示す図である。
【図21】この発明の産業用ロボットの衝突検知方法の
一実施例を示すフローチャートである。
一実施例を示すフローチャートである。
【図22】産業用ロボットを制御するための制御系の構
成の一例を示すブロック図である。
成の一例を示すブロック図である。
【図23】産業用ロボット動作時における位置偏差を説
明する図である。
明する図である。
【図24】産業用ロボット動作時における速度偏差を説
明する図である。
明する図である。
【符号の説明】 1,6 乗算器 2 加算器 3 一次遅れフィルタ 4 閾値設定部 5 衝突検知部 7 位相微調整用のフィルタ
Claims (4)
- 【請求項1】 産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基
づいて理論上の位置偏差を実時間で算出し、実際の位置
偏差との差、または比が所定の許容範囲内であるか否か
を判定し、差または比が所定の許容範囲外であると判定
されたことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突し
たことを検知することを特徴とする産業用ロボットの衝
突検知方法。 - 【請求項2】 産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基
づいて算出した位置偏差の振幅を微調整するとともに、
位相をも微調整して理論上の位置偏差を実時間で算出す
る請求項1に記載の産業用ロボットの衝突検知方法。 - 【請求項3】 産業用ロボットの制御系の遅れ時間に基
づいて理論上の位置偏差を実時間で算出する位置偏差算
出手段(1)(2)(3)(6)(7)と、実際の位置
偏差との差、または比が所定の許容範囲内であるか否か
を判定し、差または比が所定の許容範囲外であると判定
されたことに応答して産業用ロボットが障害物と衝突し
たことを検知する衝突検知手段(4)(5)とを有する
ことを特徴とする産業用ロボットの衝突検知装置。 - 【請求項4】 位置偏差算出手段(6)(7)が、産業
用ロボットの制御系の遅れ時間に基づいて算出した位置
偏差の振幅を微調整するとともに、位相をも微調整して
理論上の位置偏差を実時間で算出するものである請求項
3に記載の産業用ロボットの衝突検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041926A JPH08229864A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 産業用ロボットの衝突検知方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041926A JPH08229864A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 産業用ロボットの衝突検知方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08229864A true JPH08229864A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12621854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7041926A Pending JPH08229864A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 産業用ロボットの衝突検知方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08229864A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2003068464A1 (en) | 2002-02-18 | 2003-08-21 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Drive control method and drive controller |
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1995
- 1995-03-01 JP JP7041926A patent/JPH08229864A/ja active Pending
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