JPH08230459A - 自動車用サイドバイザー取付金具及びその塗装方法 - Google Patents

自動車用サイドバイザー取付金具及びその塗装方法

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JPH08230459A
JPH08230459A JP3726795A JP3726795A JPH08230459A JP H08230459 A JPH08230459 A JP H08230459A JP 3726795 A JP3726795 A JP 3726795A JP 3726795 A JP3726795 A JP 3726795A JP H08230459 A JPH08230459 A JP H08230459A
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Shinichi Tamura
慎一 田村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取付金具の表面に、薄くしかも耐候性の良好な
樹脂塗膜を容易に形成できる樹脂塗装方法を提供し、強
度が高く、錆が発生せず、その上、サイドバイザーの車
輌への装着に供してもガラスランの噛み込みを発生させ
ない自動車用サイドバイザー取付金具を提供すること。 【構成】ステンレス板を長尺帯状に打ち抜き、折り曲げ
ることによって、取付金具の基板を形成し、その基板
を、水槽に満たしたアクリル樹脂、エポキシ樹脂、アル
キド樹脂を含む混合樹脂塗料中に沈め、基板を陰極、水
槽を陽極として通電し、基板表面に混合樹脂を沈着させ
た後、取り出して焼きつけることによって、嵌合部3、
ボルト孔5を有し、約0.075mmの厚みの混合樹脂塗
膜が表面に形成された取付金具1を製造した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用サイドバイザ
ーをサイドウインドウ上部のドアフレームに装着する際
に用いる自動車用サイドバイザー取付金具(以下、単に
取付金具という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のサイドウインドウの上部には、
雨除けや日差し除け、あるいは装飾の目的でサイドバイ
ザーが装着されることが多く、ほとんどの場合、取付金
具を利用して、サイドウインドウ上部のドアフレームに
装着される。図1は、その取付金具の一例を示したもの
であり、取付金具1の固定側2には嵌合部3が設けられ
ており、固定側2と反対側のバイザー当接側4にはボル
ト孔5が設けられている。また、図2、図3は、上記の
取付金具によってサイドバイザーを装着した状態を示し
たものであり、取付金具1は、固定側2の嵌合部3がド
アフレーム7の端縁8を挾持するように、ドアフレーム
7とドアフレームに周設されたガラスラン9との間に挟
み込まれて固定されており、その固定された取付金具1
のバイザー当接側4のボルト孔5にサイドバイザー10
の上端部が螺着されている。上記の如くサイドバイザー
の装着に供される取付金具は、強度と靱性が要求される
ため、一般的には、ある程度の厚み(約0.1〜0.5
mm)を有するステンレス等の金属で製造される。そし
て、取付金具の表面には、ドアフレーム等の金属との直
接接触(いわゆるメタルタッチ)に起因して錆が発生し
ないように、樹脂塗装が施されることが多く、通常、安
価で簡便なナイロン粉体塗装が採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ナイロ
ン粉体塗装は、十分な耐候性を有する樹脂塗膜を取付金
具の表面に形成でき、取付金具に良好な防錆効果を付与
できるものの、薄い樹脂塗膜を形成することが困難であ
る。一方、サイドバイザーは、自動車に任意に装着され
るものであるため、通常、ドアフレームとガラスランの
間には、取付金具を挟むための特別な隙間は設けられて
いない。したがって、取付金具をサイドバイザーの装着
に供すると、その分だけガラスランが内部に(図3矢印
A方向に)突出することになる(たとえば、0.3mmの
ステンレス板で形成された取付金具の基板の表面に、
0.2mmの厚みの樹脂塗膜が形成されているとすると、
取付金具が挟まれていないときに比べて、0.7mm
(0.3mm+0.2mm×2)突出することになる)。こ
のため、ナイロン粉体塗装によって厚い樹脂塗膜が形成
された取付金具をサイドバイザーの装着に供すると、ガ
ラスランが大きく突出しサイドウインドウの上昇の際に
噛み込まれる、という不具合が生じてしまう。また、取
付金具は、図1の如く折れ曲がり一部にボルト孔が穿設
された複雑な形状であるため、単純に塗膜を薄くすると
耐候性が不良になり、樹脂塗膜のエッジ部分等に亀裂が
生じて、防錆効果を著しく低下させる結果となる。すな
わち、薄くしかも耐候性の良好な樹脂塗膜を、取付金具
の表面に容易に形成できる樹脂塗装方法は、これまで存
在しなかったのであり、強度に優れているとともに、錆
が発生せず、しかもサイドバイザーの装着に供してもガ
ラスランのみ込みを生じさせない取付金具は、これまで
存在しなかったのである。
【0004】本発明は、上記の課題を解消し、取付金具
の表面に、薄くしかも耐候性の良好な樹脂塗膜を容易に
形成できる樹脂塗装方法を提供するとともに、強度が高
く、錆が発生せず、その上、サイドバイザーの車輌への
装着に供してもガラスランの噛み込みを発生させない取
付金具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明は、少なく
ともアクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂を含む
混合樹脂によって表面が被覆されていることを特徴とす
る取付金具である。また、その取付金具において、表面
を被覆した混合樹脂の厚みを0.1mm以下としたもので
ある。さらに、本発明は、自動車用サイドバイザー取付
金具の塗装方法であって、金属製からなる取付金具の基
板の表面に、少なくともアクリル樹脂、エポキシ樹脂、
アルキド樹脂を含む混合樹脂塗料を塗装することを特徴
とするものである。また、その塗装方法において、塗装
を電着塗装としたものである。
【0006】本発明の取付金具において、表面を被覆す
る混合樹脂の厚みの好ましい範囲は、取付金具の基板で
ある金属板の厚みによって変動するが、約0.2mm〜
0.4mmの基板を使用した場合には、0.005mm以上
0.1mm以下であり、0.005mm以上0.05mm以下
であると特に好ましい。混合樹脂の厚みが0.1mmより
大きくなると、ガラスランの噛み込みが起こり易くなる
ので好ましくないし、逆に0.005mmより小さくなる
と、衝撃を受けたときに基板の表面から剥れ易くなるの
で好ましくない。なお、この好ましい厚みの範囲は、あ
くまで平均的なものであり、上記範囲を外れる部分があ
っても、何ら問題はない。
【0007】また、本発明のアクリル樹脂、エポキシ樹
脂、アルキド樹脂には、それらを主成分とした各種の共
重合体、各種の変性物が含まれる。また、塗料として
は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂が含ま
れた混合樹脂を市販の溶剤に溶かした後、水中に乳化分
散させた水系の塗料を用いることが好ましい。なお、混
合樹脂を溶かすための溶剤は、特に限定されるものでは
ないし、混合樹脂塗料は、水系のものに限られず、溶剤
系のものであっても良い。さらに、混合樹脂塗料を調整
する際の、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂
の混合割合は、特に限定されないが、アクリル樹脂10
0重量部に対して、エポキシ樹脂、アルキド樹脂が、そ
れぞれ、0.001〜0.1重量部、0.01〜1.0
重量部混合されていることが好ましい。エポキシ樹脂、
アルキド樹脂の混合割合が、それぞれ、0.001重量
部、0.01重量部以下であると、良好な耐候性を有す
る塗膜が得られないので好ましくないし、逆に、エポキ
シ樹脂、アルキド樹脂の混合割合が、それぞれ、0.1
重量部、1.0重量部以上であると、塗工性が悪化し塗
装面が不均一になるので好ましくない。
【0008】
【作用】アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂を
含有する混合樹脂塗料は、金属に対するぬれ特性がきわ
めて良好であるとともに紫外線に対して分解しにくい特
性を有しているので、かかる混合樹脂塗料を塗装するこ
とによって、耐候性の良好な混合樹脂塗膜を、薄く、か
つ均一で斑なく、取付金具の表面に形成することができ
る。また、上記の塗装方法によってアクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、アルキド樹脂からなる混合樹脂が薄く被覆さ
れた取付金具は、バイザーの装着に供した場合に、ガラ
スランを内部に突出させず、サイドウインドウの上昇に
伴う噛み込みを発生させない。また、かかる取付金具
は、樹脂塗膜が均一で斑や切れめがなく、その上、樹脂
塗膜が良好な耐光性を有しており高温・低温下、あるい
は過度の紫外線照射下等の過酷な条件下で長期間使用さ
れても亀裂が入ったりしないので、決して錆が発生した
りしない。一方、上記の塗装方法において電着塗装を採
用することによって、より薄くより均一な混合樹脂塗膜
を取付金具の基板表面に形成することができるし、ま
た、塗装が容易になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施の一例を図面に基づいて
詳細に説明する。 [実施例]厚さ0.3mmのステンレスを長尺帯状に打ち
抜いて、折り曲げ形成することによって、図1の形状を
有する取付金具の基板を形成した。一方、溶剤中にアク
リル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂が99.00:
0.01:0.09の重量割合で溶解された混合樹脂溶
液を、通常の方法によって水中に分散して、エマルジョ
ンタイプの混合樹脂塗料を調整した。そして、図4の如
く、水槽12にこの混合樹脂塗料13を満たして、その
中に取付金具の基板14を沈め、しかる後、その基板1
4を陰極(マイナス)、水槽12を陽極(プラス)とし
て通電し、混合樹脂を基板14の表面に沈着させた。そ
の後、通電状態を解除して、表面に混合樹脂が付着した
基板14を取り出し、約60℃の温度で60分間焼きつ
けた後、さらに、約135℃の温度で40分間焼きつけ
ることによって、実施例の取付金具を製造した。取付金
具の形状は図1に示した通りであり、取付金具1の固定
側2には嵌合部3が設けられており、固定側2と反対側
のバイザー当接側4にはボルト孔5が設けられている。
なお、表面に形成された塗膜の厚みは約0.075mmで
あった。そして、製造された取付金具を、次の (1)〜
(3)の各項目において評価した。 (1)紫外線照射時の光沢保持率 紫外線ランプによって取付金具の塗装面に400時間連
続して紫外線を照射し、照射前と照射後の光沢値の低下
率を測定した。 (2)温水浸漬時の脱着性 取付金具の塗装面に、約1mm四方の正方形が100個形
成されるように格子状に切り込みを入れた後、その取付
金具を、40℃の温水中に約240時間浸漬してから取
り出して、剥れた正方形の数をカウントした。なお、切
り込みの深さは塗膜の厚みと略同一にした。 (3)塩水噴霧時の錆発生度 取付金具の塗装面に、5%の塩水を約1000時間連続
して噴霧した後、目視によって塗装面を観察し、錆の発
生状況を評価した。評価は、錆が発生していない場合を
A、僅かに発生している場合をB、広範囲に亘って発生
している場合をCとして、3段階で行った。各項目の評
価結果を表1に示す。
【0010】一方、製造された取付金具を利用して、1
0台の車輌へのサイドバイザーの装着を行なった。な
お、装着状態は、図2、図3に示した通りであり、固定
側2の嵌合部3がドアフレーム7の端縁8を挾持するよ
うに、取付金具1が、ドアフレーム7とドアフレームに
周設されたガラスラン9との間に挟み込まれて固定され
ており、その固定された取付金具1のバイザー当接側4
のボルト孔5にサイドバイザー10の上端部が螺着され
ている。そして、サイドバイザーの装着された各車輌に
おいて、サイドウインドウの昇降を50回繰り返した
後、何台の車輌でガラスランの噛み込みが発生したか調
べた。結果を表1に示す。
【0011】[比較例1]実施例と同様の方法によっ
て、取付金具の基板を形成した。そして、得られた基板
を、ヒーターによって加熱し、その後、風によってナイ
ロン粉体が巻き上げられた雰囲気中を通過させて、基板
の表面にナイロン粉体を付着させた。そして、ナイロン
粉体が表面に付着した基板を再度加熱し、ナイロン粉体
を溶融させて均一の塗膜とした後、室温中に放置するこ
とによって、比較例1の取付金具を製造した。なお、取
付金具の形状は実施例の取付金具と同一であり、表面に
形成された塗膜の厚みは約0.2mmであった。そして、
製造された比較例1の取付金具を、実施例と同じ (1)〜
(3)の各項目について評価するとともに、比較例1の取
付金具を用いて10台の車輌にサイドバイザーを装着
し、実施例と同様の方法で、ガラスランの噛み込みの発
生状況を調べた。それぞれの結果を表1に示す。
【0012】[比較例2]実施例と同様の方法によっ
て、取付金具の基板を形成した。しかる後、その基板
に、溶剤に溶かしたメラミン樹脂を吹きつけて、ヒータ
ーで加熱してから放置し、基板表面に樹脂層を形成する
ことによって、比較例2の取付金具を製造した。なお、
取付金具の形状は実施例の取付金具と同一であり、表面
に形成された塗膜の厚みは約0.15mmであった。そし
て、製造された比較例2の取付金具を、実施例と同じ
(1)〜 (3)の各項目について評価するとともに、比較例
2の取付金具を用いて10台の車輌にサイドバイザーを
装着し、実例例と同様の方法で、ガラスランの噛み込み
の発生状況を調べた。それぞれの結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から、実施例の取付金具は、塗膜の厚
みが小さいにも拘らず、紫外線照射時の光沢保持率が高
く、かつ温水に長時間浸漬しても脱着せず、耐光性に優
れており、長時間塩水を噴霧した場合でも表面に錆が発
生せず、バイザーの取り付けに供してもガラスランの噛
み込みを発生させないものであることがわかる。
【0015】なお、本発明の塗装方法においては、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂からなる混合樹
脂塗料には、必要に応じて、種々の充填剤や顔料等を添
加することができる。また、混合樹脂塗料の調整方法も
実施例の方法に何ら限定されるものではなく、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂が、均一に混合され
た塗料を調整できれば、どのような方法を採用してもよ
い。さらに、混合樹脂塗料の電着塗装も実施例の態様に
拘束されるものではなく、適宜変更することができる
し、電着塗装後の焼き付けも実施例の温度、処理時間に
限定されず、必要に応じて変更できる。一方、取付金具
の形状は、ドアフレームとガラスランの間に固定された
状態でサイドバイザーを固着できる形状であれば、実施
例以外のいかなる形状でもよく、サイドバイザー上端に
設けた嵌合孔に嵌合可能な突片をバイザー当接側に設け
た形状であっても構わない。さらに、取付金具の基板を
形成する金属板の種類や厚み、あるいは取付金具の表面
を被覆する混合樹脂の厚みも、何ら実施例に限定される
ものではない。
【0016】
【発明の効果】上記の如く、本発明によれば、良好な耐
候性を備えた薄い樹脂塗膜が表面に形成されており錆が
発生せず、その上、強度が高く、さらに、サイドバイザ
ーの自動車への取り付けに供してもガラスランの噛み込
みを生じさせない、実用性に優れた取付金具を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付金具の斜視説明図である。
【図2】取付金具によってサイドバイザーを車輌に装着
した状態を示す説明図である。
【図3】取付金具によってサイドバイザーを車輌に装着
した状態の断面を示す説明図である。
【図4】取付金具の基板の表面へ混合樹脂を電着塗装す
る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・取付金具、2・・固定側、3・・嵌合部、4・・
バイザー当接側、5・・ボルト孔、6・・ボルト、7・
・ドアフレーム、8・・端縁、9・・ガラスラン、10
・・サイドバイザー、11・・ナット、12・・水槽、
13・・混合樹脂塗料、14・・基板、15・・電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 13/12 C25D 13/12 A F16B 5/12 F16B 5/12 V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともアクリル樹脂、エポキシ樹
    脂、アルキド樹脂を含む混合樹脂によって表面が被覆さ
    れていることを特徴とする自動車用サイドバイザー取付
    金具。
  2. 【請求項2】 表面を被覆した混合樹脂の厚みが0.0
    05mm以上0.1mm以下であることを特徴とする請求項
    1記載の自動車用サイドバイザー取付金具。
  3. 【請求項3】 自動車用サイドバイザー取付金具の塗装
    方法であって、金属製からなる取付金具の基板の表面
    に、少なくともアクリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド
    樹脂を含む混合樹脂塗料を塗装することを特徴とする自
    動車用サイドバイザー取付金具の塗装方法。
  4. 【請求項4】 前記塗装が電着塗装であることを特徴と
    する請求項3記載の自動車用サイドバイザー取付金具の
    塗装方法。
JP3726795A 1995-02-24 1995-02-24 自動車用サイドバイザー取付金具及びその塗装方法 Expired - Lifetime JP2649502B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105626652A (zh) * 2016-01-15 2016-06-01 浙江吉利控股集团有限公司 一种防漏电泳的螺栓
JP2018096425A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 日野自動車株式会社 搭載部品の固定構造および同構造を有する車両

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