JPH08230637A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents
液圧ブレーキ装置Info
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- JPH08230637A JPH08230637A JP3827795A JP3827795A JPH08230637A JP H08230637 A JPH08230637 A JP H08230637A JP 3827795 A JP3827795 A JP 3827795A JP 3827795 A JP3827795 A JP 3827795A JP H08230637 A JPH08230637 A JP H08230637A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1個のポンプによって吐出された作動液が2
個のホイールシリンダに供給される液圧ブレーキ装置に
おいて、ホイールシリンダの液圧の制御性の向上を図
る。 【構成】 電磁方向切換弁54を図示の第一状態として
ポンプ52からの作動液をホイールシリンダ16のみに
供給し、あるいは第二状態としてホイールシリンダ20
のみに供給する。それにより一方のホイールシリンダの
液圧のみを増圧することができる。また、電磁方向切換
弁54を第一状態と第二状態とに交互に切り換え、作動
液を両ホイールシリンダ16,20に供給する。前者の
場合におけるポンプ52の回転速度は、モータ58への
供給電流の制御により、後者の場合における回転速度の
半分とする。それによって、いずれの場合のホイールシ
リンダ液圧の増圧勾配も同じにすることができる。
個のホイールシリンダに供給される液圧ブレーキ装置に
おいて、ホイールシリンダの液圧の制御性の向上を図
る。 【構成】 電磁方向切換弁54を図示の第一状態として
ポンプ52からの作動液をホイールシリンダ16のみに
供給し、あるいは第二状態としてホイールシリンダ20
のみに供給する。それにより一方のホイールシリンダの
液圧のみを増圧することができる。また、電磁方向切換
弁54を第一状態と第二状態とに交互に切り換え、作動
液を両ホイールシリンダ16,20に供給する。前者の
場合におけるポンプ52の回転速度は、モータ58への
供給電流の制御により、後者の場合における回転速度の
半分とする。それによって、いずれの場合のホイールシ
リンダ液圧の増圧勾配も同じにすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液圧ブレーキ装置に関
するものであり、特に、複数個のホイールシリンダに対
して1個のポンプしか設けられていない液圧ブレーキ装
置に関するものである。
するものであり、特に、複数個のホイールシリンダに対
して1個のポンプしか設けられていない液圧ブレーキ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の液圧ブレーキ装置の一例が特開
昭62─134361号公報に記載されている。この液
圧ブレーキ装置においては、1個のポンプの吐出口に複
数個のホイールシリンダが直接接続されているため、複
数個のホイールシリンダには、ポンプによって吐出され
た作動液が同様に供給される。
昭62─134361号公報に記載されている。この液
圧ブレーキ装置においては、1個のポンプの吐出口に複
数個のホイールシリンダが直接接続されているため、複
数個のホイールシリンダには、ポンプによって吐出され
た作動液が同様に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の液
圧ブレーキ装置においては、複数個のホイールシリンダ
の液圧の制御性の向上を図ることができないという問題
があった。従来の液圧ブレーキ装置においては、例え
ば、複数個のホイールシリンダのうちの1個以上のホイ
ールシリンダを含む第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみを増圧したり、他の1個以上のホイ
ールシリンダを含む第二ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみを増圧したりすることができないの
である。また、第一,第二ホイールシリンダ群のホイー
ルシリンダ液圧の増圧勾配をそれぞれ望ましい大きさに
制御することもできない。ポンプをホイールシリンダ群
毎に設ければ、これらの問題を解決することができる
が、その場合には、装置全体の重量が重くなり、コスト
アップになる。
圧ブレーキ装置においては、複数個のホイールシリンダ
の液圧の制御性の向上を図ることができないという問題
があった。従来の液圧ブレーキ装置においては、例え
ば、複数個のホイールシリンダのうちの1個以上のホイ
ールシリンダを含む第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみを増圧したり、他の1個以上のホイ
ールシリンダを含む第二ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみを増圧したりすることができないの
である。また、第一,第二ホイールシリンダ群のホイー
ルシリンダ液圧の増圧勾配をそれぞれ望ましい大きさに
制御することもできない。ポンプをホイールシリンダ群
毎に設ければ、これらの問題を解決することができる
が、その場合には、装置全体の重量が重くなり、コスト
アップになる。
【0004】そこで、第一発明および第二発明の共通の
課題は、複数個のホイールシリンダに1個のポンプしか
設けられていない液圧ブレーキ装置において、ポンプの
個数を増やさないで第一,第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧の制御性の向上を図ることにあ
り、特に、第一発明の課題は、第一ホイールシリンダ群
のホイールシリンダ液圧と第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダ液圧とをそれぞれ制御し得るようにする
ことにあり、第二発明の課題は、第一ホイールシリンダ
群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配と、第二ホイール
シリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配とをそれ
ぞれ望ましい大きさに制御し得るようにすることにあ
る。
課題は、複数個のホイールシリンダに1個のポンプしか
設けられていない液圧ブレーキ装置において、ポンプの
個数を増やさないで第一,第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧の制御性の向上を図ることにあ
り、特に、第一発明の課題は、第一ホイールシリンダ群
のホイールシリンダ液圧と第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダ液圧とをそれぞれ制御し得るようにする
ことにあり、第二発明の課題は、第一ホイールシリンダ
群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配と、第二ホイール
シリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配とをそれ
ぞれ望ましい大きさに制御し得るようにすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の課題は、(1) 複数
個の車輪の各々のホイールシリンダと、(2) それら複数
個のホイールシリンダから排出された作動液を収容する
1個のリザーバと、(3) そのリザーバに収容された作動
液を汲み上げて前記複数個のホイールシリンダに供給す
る1個のポンプと、(4) それらリザーバ,ホイールシリ
ンダおよびポンプの間に設けられた電磁制御弁装置と、
(5) その電磁制御弁装置を制御することによって、各々
のホイールシリンダの液圧を車輪のスリップ率がほぼ適
正値にあるように制御する液圧制御手段とを備えた液圧
ブレーキ装置において、電磁制御弁装置を、ポンプによ
って汲み上げられた作動液の、複数個のホイールシリン
ダのうちの1個以上のホイールシリンダを含む第一ホイ
ールシリンダ群への供給を許容する場合には他の1個以
上のホイールシリンダを含む第二ホイールシリンダ群へ
の供給を阻止し、第一ホイールシリンダ群への供給を阻
止する場合には第二ホイールシリンダ群への供給を許容
する択一的作動液供給電磁弁装置を含むものとすること
によって解決される。
個の車輪の各々のホイールシリンダと、(2) それら複数
個のホイールシリンダから排出された作動液を収容する
1個のリザーバと、(3) そのリザーバに収容された作動
液を汲み上げて前記複数個のホイールシリンダに供給す
る1個のポンプと、(4) それらリザーバ,ホイールシリ
ンダおよびポンプの間に設けられた電磁制御弁装置と、
(5) その電磁制御弁装置を制御することによって、各々
のホイールシリンダの液圧を車輪のスリップ率がほぼ適
正値にあるように制御する液圧制御手段とを備えた液圧
ブレーキ装置において、電磁制御弁装置を、ポンプによ
って汲み上げられた作動液の、複数個のホイールシリン
ダのうちの1個以上のホイールシリンダを含む第一ホイ
ールシリンダ群への供給を許容する場合には他の1個以
上のホイールシリンダを含む第二ホイールシリンダ群へ
の供給を阻止し、第一ホイールシリンダ群への供給を阻
止する場合には第二ホイールシリンダ群への供給を許容
する択一的作動液供給電磁弁装置を含むものとすること
によって解決される。
【0006】第一,第二ホイールシリンダ群それぞれに
含まれるホイールシリンダの個数は、2個以上であって
も1個であってもよい。また、第一,第二ホイールシリ
ンダ群それぞれに含まれるホイールシリンダは、左右前
輪に対応するものと左右後輪に対応するものとしても、
左前輪,右後輪に対応するものと右前輪,左後輪にそれ
ぞれ対応するものとしても、左前輪に対応するものと右
前輪に対応するものとしても、左後輪に対応するものと
右後輪に対応するものとしてもよい。
含まれるホイールシリンダの個数は、2個以上であって
も1個であってもよい。また、第一,第二ホイールシリ
ンダ群それぞれに含まれるホイールシリンダは、左右前
輪に対応するものと左右後輪に対応するものとしても、
左前輪,右後輪に対応するものと右前輪,左後輪にそれ
ぞれ対応するものとしても、左前輪に対応するものと右
前輪に対応するものとしても、左後輪に対応するものと
右後輪に対応するものとしてもよい。
【0007】第二の課題は、前記(1) 複数個ホイールシ
リンダ, (2) 1個のリザーバ, (3)1個のポンプ, (4)
電磁制御弁装置および(5) 液圧制御手段を備えた液圧ブ
レーキ装置において、電磁制御弁装置を、少なくとも、
ポンプによって吐出された作動液の、複数個のホイール
シリンダのうちの1個以上のホイールシリンダを含む第
一ホイールシリンダ群への供給を許容する第一許容状態
と、第一ホイールシリンダ群への供給を阻止する第一阻
止状態と、作動液の複数個のホイールシリンダのうちの
他の1個以上のホイールシリンダを含む第二ホイールシ
リンダ群への供給を許容する第二許容状態と、第二ホイ
ールシリンダ群への供給を阻止する第二阻止状態とに電
気的に切換え可能な供給状態制御電磁弁装置を含むもの
とし、かつ、前記液圧制御手段を、その供給状態制御電
磁弁装置を、前記第一許容状態と第一阻止状態および第
二許容状態と第二阻止状態とにそれぞれ切り換えるとと
もに、その切り換えられた第一許容状態と第一阻止状態
とのいずれか一方と、第二許容状態と第二阻止状態との
いずれか一方との組み合わせに応じてポンプの作動状態
を制御することによって、第一ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧の増圧勾配と、第二ホイールシリ
ンダ群のホイールシリンダの液圧の増圧勾配とをそれぞ
れ制御する増圧勾配制御手段を含むものとすることによ
って解決される。
リンダ, (2) 1個のリザーバ, (3)1個のポンプ, (4)
電磁制御弁装置および(5) 液圧制御手段を備えた液圧ブ
レーキ装置において、電磁制御弁装置を、少なくとも、
ポンプによって吐出された作動液の、複数個のホイール
シリンダのうちの1個以上のホイールシリンダを含む第
一ホイールシリンダ群への供給を許容する第一許容状態
と、第一ホイールシリンダ群への供給を阻止する第一阻
止状態と、作動液の複数個のホイールシリンダのうちの
他の1個以上のホイールシリンダを含む第二ホイールシ
リンダ群への供給を許容する第二許容状態と、第二ホイ
ールシリンダ群への供給を阻止する第二阻止状態とに電
気的に切換え可能な供給状態制御電磁弁装置を含むもの
とし、かつ、前記液圧制御手段を、その供給状態制御電
磁弁装置を、前記第一許容状態と第一阻止状態および第
二許容状態と第二阻止状態とにそれぞれ切り換えるとと
もに、その切り換えられた第一許容状態と第一阻止状態
とのいずれか一方と、第二許容状態と第二阻止状態との
いずれか一方との組み合わせに応じてポンプの作動状態
を制御することによって、第一ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧の増圧勾配と、第二ホイールシリ
ンダ群のホイールシリンダの液圧の増圧勾配とをそれぞ
れ制御する増圧勾配制御手段を含むものとすることによ
って解決される。
【0008】作動液供給制御電磁弁装置は、1個の電磁
弁から成るものであっても、複数個の電磁弁を含むもの
であってもよい。また、請求項1の択一的作動液供給電
磁弁装置も請求項2における作動液供給制御電磁弁装置
たり得、この場合には、第一許容状態と第二阻止状態と
が同一の状態となり、第一阻止状態と第二許容状態とが
同一の状態となる。
弁から成るものであっても、複数個の電磁弁を含むもの
であってもよい。また、請求項1の択一的作動液供給電
磁弁装置も請求項2における作動液供給制御電磁弁装置
たり得、この場合には、第一許容状態と第二阻止状態と
が同一の状態となり、第一阻止状態と第二許容状態とが
同一の状態となる。
【0009】
【作用】第一発明の液圧ブレーキ装置には択一的作動液
供給電磁弁装置が設けられる。そのため、ポンプによっ
て吐出された作動液が第一ホイールシリンダ群のみに供
給される場合と、第二ホイールシリンダ群のみへ供給さ
れる場合とがある。作動液が第一ホイールシリンダ群の
みへ供給されれば、第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみが増圧され、第二ホイールシリンダ
群のみへ供給されれば、第二ホイールシリンダ群のホイ
ールシリンダの液圧のみが増圧される。
供給電磁弁装置が設けられる。そのため、ポンプによっ
て吐出された作動液が第一ホイールシリンダ群のみに供
給される場合と、第二ホイールシリンダ群のみへ供給さ
れる場合とがある。作動液が第一ホイールシリンダ群の
みへ供給されれば、第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダの液圧のみが増圧され、第二ホイールシリンダ
群のみへ供給されれば、第二ホイールシリンダ群のホイ
ールシリンダの液圧のみが増圧される。
【0010】したがって、ホイールシリンダ群毎にポン
プを設けなくても、第一,第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧をそれぞれ制御することが可能と
なり、液圧の制御性の向上を図ることができる。また、
択一的作動液供給電磁弁装置は、励磁電流の制御により
切換可能なものであるため、第一ホイールシリンダ群へ
の作動液供給許容状態と、第二ホイールシリンダ群への
作動液供給許容状態との切換えを電気制御装置により直
接的に行い得る。
プを設けなくても、第一,第二ホイールシリンダ群のホ
イールシリンダの液圧をそれぞれ制御することが可能と
なり、液圧の制御性の向上を図ることができる。また、
択一的作動液供給電磁弁装置は、励磁電流の制御により
切換可能なものであるため、第一ホイールシリンダ群へ
の作動液供給許容状態と、第二ホイールシリンダ群への
作動液供給許容状態との切換えを電気制御装置により直
接的に行い得る。
【0011】第二発明の液圧ブレーキ装置が有する供給
状態制御電磁弁装置は、第一許容状態と第一阻止状態と
への切換えと、第二許容状態と第二阻止状態とへの切換
えとが可能なものである。そして、切り換えられた第一
許容状態と第一阻止状態とのいずれか一方と、第二許容
状態と第二阻止状態とのいずれか一方との組み合わせに
応じてポンプの作動状態が制御される。これら供給状態
制御電磁弁装置の切換えおよびポンプの作動状態は、液
圧制御手段によって制御される。
状態制御電磁弁装置は、第一許容状態と第一阻止状態と
への切換えと、第二許容状態と第二阻止状態とへの切換
えとが可能なものである。そして、切り換えられた第一
許容状態と第一阻止状態とのいずれか一方と、第二許容
状態と第二阻止状態とのいずれか一方との組み合わせに
応じてポンプの作動状態が制御される。これら供給状態
制御電磁弁装置の切換えおよびポンプの作動状態は、液
圧制御手段によって制御される。
【0012】例えば、供給状態制御電磁弁装置が第一許
容状態および第二許容状態に保たれる場合、すなわち、
第一ホイールシリンダ群と第二ホイールシリンダ群の両
方について許容状態に保たれる場合には、ポンプの作動
状態が最大能力とされる。ポンプによって吐出された作
動液は、同時に第一,第二両ホイールシリンダ群のホイ
ールシリンダに供給される。また、第一許容状態および
第二阻止状態に保たれる場合、すなわち、第一ホイール
シリンダ群については許容状態に保たれ、第二ホイール
シリンダ群については阻止状態に保たれる場合には、ポ
ンプの作動状態が最大能力の1/2とされる。第一阻止
状態および第二許容状態に保たれる場合も同様である。
さらに、第一許容状態および第二阻止状態と第二許容状
態および第一阻止状態とに短い時間周期で交互に切り換
えられる場合も同様である。これらいずれの場合におい
ても、ポンプによって吐出された作動液は、一時期には
第一,第二両ホイールシリンダ群のいずれか一方の群の
ホイールシリンダにのみ供給される。
容状態および第二許容状態に保たれる場合、すなわち、
第一ホイールシリンダ群と第二ホイールシリンダ群の両
方について許容状態に保たれる場合には、ポンプの作動
状態が最大能力とされる。ポンプによって吐出された作
動液は、同時に第一,第二両ホイールシリンダ群のホイ
ールシリンダに供給される。また、第一許容状態および
第二阻止状態に保たれる場合、すなわち、第一ホイール
シリンダ群については許容状態に保たれ、第二ホイール
シリンダ群については阻止状態に保たれる場合には、ポ
ンプの作動状態が最大能力の1/2とされる。第一阻止
状態および第二許容状態に保たれる場合も同様である。
さらに、第一許容状態および第二阻止状態と第二許容状
態および第一阻止状態とに短い時間周期で交互に切り換
えられる場合も同様である。これらいずれの場合におい
ても、ポンプによって吐出された作動液は、一時期には
第一,第二両ホイールシリンダ群のいずれか一方の群の
ホイールシリンダにのみ供給される。
【0013】しかし、第一許容状態および第二阻止状態
と第二許容状態および第一阻止状態とに短い時間周期で
交互に切り換えられる場合においては、切換え時間周期
に対して長い時間で考えれば、両ホイールシリンダ群の
ホイールシリンダに作動液が供給されると考えることも
でき、その場合には、ポンプの作動状態を最大としても
よい。
と第二許容状態および第一阻止状態とに短い時間周期で
交互に切り換えられる場合においては、切換え時間周期
に対して長い時間で考えれば、両ホイールシリンダ群の
ホイールシリンダに作動液が供給されると考えることも
でき、その場合には、ポンプの作動状態を最大としても
よい。
【0014】第一ホイールシリンダ群と第二ホイールシ
リンダ群との構成が同じ、すなわち、各群に属するホイ
ールシリンダの数や大きさが同じである場合には、上記
のようにポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2と
に切り換えられることによって、ポンプによって吐出さ
れた作動液が第一,第二ホイールシリンダ群のいずれか
一方の群のホイールシリンダにのみ供給される場合にお
いても、両方の群のホイールシリンダに供給される場合
においても、ホイールシリンダ液圧の増圧勾配がほぼ同
じ大きさになる。それに対して、第一ホイールシリンダ
群と第二ホイールシリンダ群との構成が互いに異なる場
合には、ポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2と
に切り換えられても、ホイールシリンダ液圧の増圧勾配
は同じ大きさにはならない。両ホイールシリンダ群の構
成が異なれば、第一ホーイルシリンダ群と第二ホイール
シリンダ群とで液圧を同じ量だけ増大させるために必要
な作動液の量が異なるのが普通であり、例えば、第一ホ
イールシリンダ群で必要な作動液の量が第二ホイールシ
リンダ群で必要な作動液の量より大きい場合には、第一
許容状態および第二阻止状態に保たれる場合には、ポン
プの作動状態が最大能力の1/2より大きい状態とさ
れ、第一阻止状態および第二許容状態に保たれる場合に
はポンプの作動状態が最大能力の1/2より小さい状態
とされるように構成されなければ、増圧勾配は同じには
ならないのである。ただし、第一ホイールシリンダ群と
第二ホイールシリンダ群との構成が互いに異なる場合に
ポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2とに切り換
えられても、ポンプの作動状態が常に一定に保たれる場
合に比較すれば、増圧勾配の差が小さくなり、効果が得
られる。
リンダ群との構成が同じ、すなわち、各群に属するホイ
ールシリンダの数や大きさが同じである場合には、上記
のようにポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2と
に切り換えられることによって、ポンプによって吐出さ
れた作動液が第一,第二ホイールシリンダ群のいずれか
一方の群のホイールシリンダにのみ供給される場合にお
いても、両方の群のホイールシリンダに供給される場合
においても、ホイールシリンダ液圧の増圧勾配がほぼ同
じ大きさになる。それに対して、第一ホイールシリンダ
群と第二ホイールシリンダ群との構成が互いに異なる場
合には、ポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2と
に切り換えられても、ホイールシリンダ液圧の増圧勾配
は同じ大きさにはならない。両ホイールシリンダ群の構
成が異なれば、第一ホーイルシリンダ群と第二ホイール
シリンダ群とで液圧を同じ量だけ増大させるために必要
な作動液の量が異なるのが普通であり、例えば、第一ホ
イールシリンダ群で必要な作動液の量が第二ホイールシ
リンダ群で必要な作動液の量より大きい場合には、第一
許容状態および第二阻止状態に保たれる場合には、ポン
プの作動状態が最大能力の1/2より大きい状態とさ
れ、第一阻止状態および第二許容状態に保たれる場合に
はポンプの作動状態が最大能力の1/2より小さい状態
とされるように構成されなければ、増圧勾配は同じには
ならないのである。ただし、第一ホイールシリンダ群と
第二ホイールシリンダ群との構成が互いに異なる場合に
ポンプの作動状態が最大能力とそれの1/2とに切り換
えられても、ポンプの作動状態が常に一定に保たれる場
合に比較すれば、増圧勾配の差が小さくなり、効果が得
られる。
【0015】供給状態制御電磁弁装置が、第一阻止状態
および第二阻止状態に保つことが可能なものであり、そ
のように切り換えられた場合には、ポンプの作動状態を
最大能力の1/n(nは1より大きい値)としても、非
作動状態にしてもよい。前者のように制御すれば、次
に、第一,第二許容状態に切り換えられた場合における
ポンプからの作動液の供給を迅速に立ち上がらせること
ができ、後者のように制御すれば、無駄なエネルギの消
費を回避することができる。
および第二阻止状態に保つことが可能なものであり、そ
のように切り換えられた場合には、ポンプの作動状態を
最大能力の1/n(nは1より大きい値)としても、非
作動状態にしてもよい。前者のように制御すれば、次
に、第一,第二許容状態に切り換えられた場合における
ポンプからの作動液の供給を迅速に立ち上がらせること
ができ、後者のように制御すれば、無駄なエネルギの消
費を回避することができる。
【0016】いずれにしても、第二発明によれば、ホイ
ールシリンダ群ごとにポンプを設けなくても、第一,第
二ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾
配の大きさをそれぞれ望ましい大きさに制御することが
でき、液圧の制御性の向上を図ることができる。また、
供給状態制御電磁弁装置は励磁電流の制御により第一許
容状態,第一阻止状態および第二許容状態,第二阻止状
態に切り換え可能であるため、切換えを電気制御装置に
より直接的に行い得る。
ールシリンダ群ごとにポンプを設けなくても、第一,第
二ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾
配の大きさをそれぞれ望ましい大きさに制御することが
でき、液圧の制御性の向上を図ることができる。また、
供給状態制御電磁弁装置は励磁電流の制御により第一許
容状態,第一阻止状態および第二許容状態,第二阻止状
態に切り換え可能であるため、切換えを電気制御装置に
より直接的に行い得る。
【0017】
【発明の効果】第一発明の液圧ブレーキ装置において
は、択一的作動液供給電磁弁装置が設けられているた
め、第一,第二ホイールシリンダ群のホイールシリンダ
液圧を各々制御することができ、第二発明の液圧ブレー
キ装置においては、供給状態制御電磁弁装置が設けら
れ、この供給状態制御電磁弁装置の状態が制御されると
ともに、それに応じてポンプの作動状態が制御されるた
め、各ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増
圧勾配の大きさをそれぞれ望ましい大きさに制御するこ
とができる。すなわち、ポンプの個数を増やさなくて
も、ホイールシリンダ液圧の制御性の向上を図ることが
できるのである。
は、択一的作動液供給電磁弁装置が設けられているた
め、第一,第二ホイールシリンダ群のホイールシリンダ
液圧を各々制御することができ、第二発明の液圧ブレー
キ装置においては、供給状態制御電磁弁装置が設けら
れ、この供給状態制御電磁弁装置の状態が制御されると
ともに、それに応じてポンプの作動状態が制御されるた
め、各ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増
圧勾配の大きさをそれぞれ望ましい大きさに制御するこ
とができる。すなわち、ポンプの個数を増やさなくて
も、ホイールシリンダ液圧の制御性の向上を図ることが
できるのである。
【0018】
【発明の望ましい実施態様】以下、本発明の望ましい実
施態様を列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行
う。 (1)前記第一ホイールシリンダ群および前記第二ホイ
ールシリンダ群がそれぞれ1個ずつのホイールシリンダ
により構成されている請求項1または2に記載の液圧ブ
レーキ装置。択一的作動液供給電磁弁装置や供給状態制
御電磁弁装置が、ポンプによって吐出された作動液の3
個以上のホイールシリンダへの供給を制御するようにす
ることも可能であるが、3個以上のホイールシリンダに
供給する場合には、ポンプの容量をその分大きくしなけ
ればならない。また、択一的作動液供給電磁弁装置や供
給状態制御電磁弁装置の制御手段の制御が複雑になった
りする。したがって、2個のホイールシリンダに対し
て、1個のポンプと択一的作動液供給電磁弁装置または
供給状態制御電磁弁装置とを設けることが実際上望まし
い。 (2)前記液圧制御手段が、前記択一的作動液供給電磁
弁装置を、前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給
状態と前記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態
とに設定された時間比率で切り換える電磁弁切換制御手
段を含む請求項1または態様1に記載の液圧ブレーキ装
置。択一的作動液供給電磁弁装置を上述のように切り換
えれば、第一ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液
圧の増圧勾配と第二ホイールシリンダ群のホイールシリ
ンダ液圧の増圧勾配とをそれぞれ制御することができ
る。ポンプの作動状態を制御しなくても、第一,第二ホ
イールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配を
制御することが可能なのである。ただし、ポンプの作動
状態を制御しない場合には、択一的作動液供給電磁弁装
置が、第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態に保
たれた場合における第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダ液圧の増圧勾配と、第一ホイールシリンダ群へ
の作動液供給状態と第二ホイールシリンダ群への作動液
供給状態とに交互に設定された時間比率で切り換えられ
ている場合における第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダ液圧の増圧勾配とを同じ大きさに制御すること
はできない。後者の場合における増圧勾配は、必然的に
前者の場合における増圧勾配より小さく(第一,第二両
ホイールシリンダ群の構成が互いに同じである場合には
1/2の大きさ)になってしまうのである。また、第一
ホイールシリンダ群における増圧勾配を大きくすれば第
二ホイールシリンダ群における増圧勾配が小さくなり、
逆もまた真であって、各群の増圧勾配を互いに独立に制
御することもできない。しかし、実際上、一方のホイー
ルシリンダ群のホイールシリンダのみに作動液が供給さ
れる場合と両方のホイールシリンダ群のホイールシリン
ダに作動液が供給される場合とにおいて、増圧勾配の大
きさを互いに同じにする必要がない場合や、各群の増圧
勾配を互いに独立に制御する必要がない場合があり、こ
れらの場合には、ポンプの作動状態を制御することは不
可欠ではなく、択一的作動液供給電磁弁装置をポンプ作
動状態の制御とは切り離して採用することが可能であ
る。 (3)前記供給状態制御電磁弁装置が、前記ポンプによ
って汲み上げられた作動液の前記第一ホイールシリンダ
群への供給を許容する場合には前記第二ホイールシリン
ダ群への供給を阻止し、第一ホイールシリンダ群への供
給を阻止する場合には第二ホイールシリンダ群への供給
を許容する択一的作動液供給電磁弁装置を含み、かつ、
前記液圧制御手段が、その択一的作動液供給電磁弁装置
を前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態と前
記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態とに切り
換えるとともに、その択一的作動液供給電磁弁装置の作
動液供給状態に応じてポンプの作動状態を制御すること
によってそれら両ホイールシリンダ群のホイールシリン
ダの液圧の増圧勾配をそれぞれ制御する択一的作動液供
給電磁弁装置対応増圧勾配制御手段を含む請求項2また
は態様1に記載の液圧ブレーキ装置。 (4)前記液圧制御手段が、前記択一的作動液供給電磁
弁装置を前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給状
態と前記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態と
に予め設定された時間比率で切り換えるとともに、その
時間比率に応じてポンプの作動状態を制御することによ
ってそれら両ホイールシリンダ群のホイールシリンダの
液圧の増圧勾配をそれぞれ制御する択一的作動液供給電
磁弁装置対応増圧勾配制御手段を含む態様3に記載の液
圧ブレーキ装置。択一的作動液供給電磁弁装置の第一ホ
イールシリンダ群への作動液供給許容状態は、請求項2
における第一許容状態および第二阻止状態に対応し、第
二ホイールシリンダ群への作動液供給許容状態は、第一
阻止状態および第二許容状態に対応する。単純化のため
に第一ホイールシリンダ群と第二ホイールシリンダ群と
の構成が同じと仮定すれば、択一的作動液供給電磁弁装
置が第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態(第一
許容状態および第二阻止状態)に保たれて、ポンプの作
動状態が最大能力の1/2に制御された場合と、第一ホ
イールシリンダ群への作動液供給状態と第二ホイールシ
リンダ群への作動液供給状態(第一許容状態および第二
阻止状態と第一阻止状態および第二許容状態)とに1対
1の時間比率で交互に切り換えられる(第一ホイールシ
リンダ群へ作動液が供給されるのは全時間のうちの1/
2である)とともに、ポンプの作動状態が最大能力に制
御された場合とにおいては、第一ホイールシリンダ群の
ホイールシリンダの液圧の増圧勾配はいずれも1×(1
/2)=1/2,(1/2)×1=1/2となって同じ
になる。また、第一ホイールシリンダ群への作動液供給
状態と第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態とに
2対1の時間比率で交互に切り換えられる(第一ホイー
ルシリンダ群へ作動液が供給されるのは全時間のうちの
2/3である)とともに、ポンプの作動状態が最大能力
の3/4となるように制御されれば、第一ホイールシリ
ンダ群のホイールシリンダの液圧の増圧勾配は(2/
3)×(3/4)=1/2となって、上述の場合におけ
るそれと同じ大きさになる。第一ホイールシリンダ群と
第二ホイールシリンダ群との構成が異なる場合には、先
に第二発明に関して説明した理由により、さらに両ホイ
ールシリンダ群の液圧を同じ量だけ増大させるために必
要な作動液の量の比率をも考慮に入れる必要がある。本
態様2の技術思想を態様1の技術思想と合わせて請求項
2の発明に適用した場合には、第一,第二ホイールシリ
ンダ群がぞれぞれ1個ずつのホイールシリンダにより構
成されることとなり、これら2個のホイールシリンダの
各々の増圧勾配をそれぞれ望ましい大きさに制御するこ
とができる。 (5)前記供給状態制御電磁弁装置が、前記第一ホイー
ルシリンダ群と前記第二ホイールシリンダ群とに対して
それぞれ設けられて少なくともそれぞれのホイールシリ
ンダ群をポンプの吐出口に連通させてリザーバから遮断
する増圧状態とホイールシリンダ群をポンプの吐出口か
ら遮断してリザーバに連通させる減圧状態とに切換え可
能な2個の電磁方向制御弁装置を含み、かつ、前記液圧
制御手段が、それら2個の電磁方向制御弁装置の各々を
増圧状態と増圧状態以外の状態とに切り換えるととも
に、2個の電磁方向制御弁のそれぞれの状態に応じてポ
ンプの作動状態を制御するものとする請求項2または態
様1に記載の液圧ブレーキ装置。各電磁方向制御弁装置
は、増圧状態と減圧状態との2状態に切換え可能な1個
の電磁方向制御弁、増圧状態と減圧状態と保持状態との
3状態に切換え可能な1個の電磁方向制御弁、増圧用お
よび減圧用の2個の開閉弁の組合わせ等により構成する
ことができる。この場合、増圧状態が、請求項2にいう
第一許容状態あるいは第二許容状態に対応し、減圧状態
および保持状態が、第一阻止状態あるいは第二阻止状態
に含まれることになる。また、2個の電磁方向制御弁装
置が設けられているため、本態様においては、第一許容
状態と第一阻止状態との切換えと、第二許容状態と第二
阻止状態との切換えとが互いに独立に行われ得る。電磁
方向制御弁装置が増圧状態に切り換えられれば、その電
磁弁に対応するホイールシリンダ群にポンプの吐出口が
連通させられてポンプから吐出された作動液がそのホイ
ールシリンダ群に供給され、増圧状態以外の状態に切り
換えられれば、ホイールシリンダ群はポンプから遮断さ
れ、ポンプから吐出された作動液はホイールシリンダ群
には供給されなくなる。なお、増圧状態以外の状態と
は、電磁方向制御弁装置が増圧状態と減圧状態とのみに
切換え可能なものである場合には減圧状態を意味し、ま
た、電磁方向制御弁装置が保持状態にも切換え可能なも
のである場合には減圧状態と保持状態とのいずれかを意
味する。 (6)当該液圧ブレーキ装置が、前記ポンプを駆動する
モータを備え、前記液圧制御手段が、前記供給状態制御
電磁弁装置の切り換えられた状態に応じてそのモータに
供給する電流量を制御するモータ電流制御手段を備えた
請求項1,2,態様1〜5のいずれか1つに記載の液圧
ブレーキ装置。モータへの供給電流量の制御によりポン
プの作動状態が制御される。モータに供給される電流量
が多くなれば、ポンプの回転速度が増大して単位時間当
たりの吐出量が多くなる。 (7)前記液圧ブレーキ装置が、さらに、マスタシリン
ダと、そのマスタシリンダの加圧室と前記第一,第二ホ
イールシリンダ群のうちの一方のホイールシリンダ群と
を接続するとともに、その途中に前記ポンプの吐出口と
の吐出口接続部を有する第一ブレーキ液通路と、その第
一ブレーキ液通路の前記吐出口接続部より前記加圧室側
の部分から分岐させられ、その先端に他方のホイールシ
リンダ群が接続されるとともに、その途中に前記ポンプ
の吐出口との吐出口接続部を有する第二ブレーキ液通路
と、前記第一ブレーキ液通路の第二ブレーキ液通路との
分岐点より加圧室側に設けられ、加圧室と前記第一,第
二ホイールシリンダ群とを連通する連通状態と、これら
を遮断する遮断状態とに切換可能な開閉弁と、前記第一
ブレーキ液通路の、前記吐出口接続部と前記分岐点との
間の部分に設けられ、前記分岐点から前記一方のホイー
ルシリンダ群への作動液の流れを許容するが、逆向きの
流れを阻止する第一逆止弁と、前記第二ブレーキ液通路
の、前記吐出口接続部と前記分岐点との間の部分に設け
られ、前記分岐点から前記他方のホイールシリンダへの
作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する第
二逆止弁とを含む請求項1,2,態様1〜6のいずれか
1つに記載の液圧ブレーキ装置。第一ブレーキ液通路お
よび第二ブレーキ液通路の各々に開閉弁が設けられてい
れば、2個のホイールシリンダ群のホイールシリンダを
独立に加圧室に連通させたり、加圧室から遮断したりす
ることができる。しかし、その場合には、開閉弁が2個
必要となり、コストアップを回避することができない。
それに対して、開閉弁を1個にすれば、分岐点を経て、
一方のホイールシリンダ群と他方のホイールシリンダ群
とが互いに連通させられる。これらの間における作動液
の流通が許容され、2群のホイールシリンダの液圧をそ
れぞれ制御することができなくなる。そこで、第一逆止
弁および第二逆止弁を設ければ、一方のホイールシリン
ダ群から分岐点を経て他方のホイールシリンダ群への作
動液の流れおよび逆方向の作動液の流れを阻止すること
ができる。 (8)前記液圧制御手段が、アンチスキッド制御手段と
トラクション制御手段との少なくとも一方を含む請求項
1,2,態様1〜7のいずれか1つに記載の液圧ブレー
キ装置。トラクション制御は、通常、ホイールシリンダ
群をマスタシリンダから遮断して行われる。したがっ
て、ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧を増圧
する場合には、ポンプから吐出された作動液が利用され
る。また、アンチスキッド制御も、ホイールシリンダ群
をマスタシリンダから遮断して行われる場合があり、そ
の場合には、トラクション制御が行われる場合と同様
に、ポンプから吐出された作動液によってホイールシリ
ンダ液圧が増圧されることになる。液圧制御手段を、ア
ンチスキッド制御手段とトラクション制御手段との両方
を含むものとすることもできる。
施態様を列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行
う。 (1)前記第一ホイールシリンダ群および前記第二ホイ
ールシリンダ群がそれぞれ1個ずつのホイールシリンダ
により構成されている請求項1または2に記載の液圧ブ
レーキ装置。択一的作動液供給電磁弁装置や供給状態制
御電磁弁装置が、ポンプによって吐出された作動液の3
個以上のホイールシリンダへの供給を制御するようにす
ることも可能であるが、3個以上のホイールシリンダに
供給する場合には、ポンプの容量をその分大きくしなけ
ればならない。また、択一的作動液供給電磁弁装置や供
給状態制御電磁弁装置の制御手段の制御が複雑になった
りする。したがって、2個のホイールシリンダに対し
て、1個のポンプと択一的作動液供給電磁弁装置または
供給状態制御電磁弁装置とを設けることが実際上望まし
い。 (2)前記液圧制御手段が、前記択一的作動液供給電磁
弁装置を、前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給
状態と前記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態
とに設定された時間比率で切り換える電磁弁切換制御手
段を含む請求項1または態様1に記載の液圧ブレーキ装
置。択一的作動液供給電磁弁装置を上述のように切り換
えれば、第一ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液
圧の増圧勾配と第二ホイールシリンダ群のホイールシリ
ンダ液圧の増圧勾配とをそれぞれ制御することができ
る。ポンプの作動状態を制御しなくても、第一,第二ホ
イールシリンダ群のホイールシリンダ液圧の増圧勾配を
制御することが可能なのである。ただし、ポンプの作動
状態を制御しない場合には、択一的作動液供給電磁弁装
置が、第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態に保
たれた場合における第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダ液圧の増圧勾配と、第一ホイールシリンダ群へ
の作動液供給状態と第二ホイールシリンダ群への作動液
供給状態とに交互に設定された時間比率で切り換えられ
ている場合における第一ホイールシリンダ群のホイール
シリンダ液圧の増圧勾配とを同じ大きさに制御すること
はできない。後者の場合における増圧勾配は、必然的に
前者の場合における増圧勾配より小さく(第一,第二両
ホイールシリンダ群の構成が互いに同じである場合には
1/2の大きさ)になってしまうのである。また、第一
ホイールシリンダ群における増圧勾配を大きくすれば第
二ホイールシリンダ群における増圧勾配が小さくなり、
逆もまた真であって、各群の増圧勾配を互いに独立に制
御することもできない。しかし、実際上、一方のホイー
ルシリンダ群のホイールシリンダのみに作動液が供給さ
れる場合と両方のホイールシリンダ群のホイールシリン
ダに作動液が供給される場合とにおいて、増圧勾配の大
きさを互いに同じにする必要がない場合や、各群の増圧
勾配を互いに独立に制御する必要がない場合があり、こ
れらの場合には、ポンプの作動状態を制御することは不
可欠ではなく、択一的作動液供給電磁弁装置をポンプ作
動状態の制御とは切り離して採用することが可能であ
る。 (3)前記供給状態制御電磁弁装置が、前記ポンプによ
って汲み上げられた作動液の前記第一ホイールシリンダ
群への供給を許容する場合には前記第二ホイールシリン
ダ群への供給を阻止し、第一ホイールシリンダ群への供
給を阻止する場合には第二ホイールシリンダ群への供給
を許容する択一的作動液供給電磁弁装置を含み、かつ、
前記液圧制御手段が、その択一的作動液供給電磁弁装置
を前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態と前
記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態とに切り
換えるとともに、その択一的作動液供給電磁弁装置の作
動液供給状態に応じてポンプの作動状態を制御すること
によってそれら両ホイールシリンダ群のホイールシリン
ダの液圧の増圧勾配をそれぞれ制御する択一的作動液供
給電磁弁装置対応増圧勾配制御手段を含む請求項2また
は態様1に記載の液圧ブレーキ装置。 (4)前記液圧制御手段が、前記択一的作動液供給電磁
弁装置を前記第一ホイールシリンダ群への作動液供給状
態と前記第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態と
に予め設定された時間比率で切り換えるとともに、その
時間比率に応じてポンプの作動状態を制御することによ
ってそれら両ホイールシリンダ群のホイールシリンダの
液圧の増圧勾配をそれぞれ制御する択一的作動液供給電
磁弁装置対応増圧勾配制御手段を含む態様3に記載の液
圧ブレーキ装置。択一的作動液供給電磁弁装置の第一ホ
イールシリンダ群への作動液供給許容状態は、請求項2
における第一許容状態および第二阻止状態に対応し、第
二ホイールシリンダ群への作動液供給許容状態は、第一
阻止状態および第二許容状態に対応する。単純化のため
に第一ホイールシリンダ群と第二ホイールシリンダ群と
の構成が同じと仮定すれば、択一的作動液供給電磁弁装
置が第一ホイールシリンダ群への作動液供給状態(第一
許容状態および第二阻止状態)に保たれて、ポンプの作
動状態が最大能力の1/2に制御された場合と、第一ホ
イールシリンダ群への作動液供給状態と第二ホイールシ
リンダ群への作動液供給状態(第一許容状態および第二
阻止状態と第一阻止状態および第二許容状態)とに1対
1の時間比率で交互に切り換えられる(第一ホイールシ
リンダ群へ作動液が供給されるのは全時間のうちの1/
2である)とともに、ポンプの作動状態が最大能力に制
御された場合とにおいては、第一ホイールシリンダ群の
ホイールシリンダの液圧の増圧勾配はいずれも1×(1
/2)=1/2,(1/2)×1=1/2となって同じ
になる。また、第一ホイールシリンダ群への作動液供給
状態と第二ホイールシリンダ群への作動液供給状態とに
2対1の時間比率で交互に切り換えられる(第一ホイー
ルシリンダ群へ作動液が供給されるのは全時間のうちの
2/3である)とともに、ポンプの作動状態が最大能力
の3/4となるように制御されれば、第一ホイールシリ
ンダ群のホイールシリンダの液圧の増圧勾配は(2/
3)×(3/4)=1/2となって、上述の場合におけ
るそれと同じ大きさになる。第一ホイールシリンダ群と
第二ホイールシリンダ群との構成が異なる場合には、先
に第二発明に関して説明した理由により、さらに両ホイ
ールシリンダ群の液圧を同じ量だけ増大させるために必
要な作動液の量の比率をも考慮に入れる必要がある。本
態様2の技術思想を態様1の技術思想と合わせて請求項
2の発明に適用した場合には、第一,第二ホイールシリ
ンダ群がぞれぞれ1個ずつのホイールシリンダにより構
成されることとなり、これら2個のホイールシリンダの
各々の増圧勾配をそれぞれ望ましい大きさに制御するこ
とができる。 (5)前記供給状態制御電磁弁装置が、前記第一ホイー
ルシリンダ群と前記第二ホイールシリンダ群とに対して
それぞれ設けられて少なくともそれぞれのホイールシリ
ンダ群をポンプの吐出口に連通させてリザーバから遮断
する増圧状態とホイールシリンダ群をポンプの吐出口か
ら遮断してリザーバに連通させる減圧状態とに切換え可
能な2個の電磁方向制御弁装置を含み、かつ、前記液圧
制御手段が、それら2個の電磁方向制御弁装置の各々を
増圧状態と増圧状態以外の状態とに切り換えるととも
に、2個の電磁方向制御弁のそれぞれの状態に応じてポ
ンプの作動状態を制御するものとする請求項2または態
様1に記載の液圧ブレーキ装置。各電磁方向制御弁装置
は、増圧状態と減圧状態との2状態に切換え可能な1個
の電磁方向制御弁、増圧状態と減圧状態と保持状態との
3状態に切換え可能な1個の電磁方向制御弁、増圧用お
よび減圧用の2個の開閉弁の組合わせ等により構成する
ことができる。この場合、増圧状態が、請求項2にいう
第一許容状態あるいは第二許容状態に対応し、減圧状態
および保持状態が、第一阻止状態あるいは第二阻止状態
に含まれることになる。また、2個の電磁方向制御弁装
置が設けられているため、本態様においては、第一許容
状態と第一阻止状態との切換えと、第二許容状態と第二
阻止状態との切換えとが互いに独立に行われ得る。電磁
方向制御弁装置が増圧状態に切り換えられれば、その電
磁弁に対応するホイールシリンダ群にポンプの吐出口が
連通させられてポンプから吐出された作動液がそのホイ
ールシリンダ群に供給され、増圧状態以外の状態に切り
換えられれば、ホイールシリンダ群はポンプから遮断さ
れ、ポンプから吐出された作動液はホイールシリンダ群
には供給されなくなる。なお、増圧状態以外の状態と
は、電磁方向制御弁装置が増圧状態と減圧状態とのみに
切換え可能なものである場合には減圧状態を意味し、ま
た、電磁方向制御弁装置が保持状態にも切換え可能なも
のである場合には減圧状態と保持状態とのいずれかを意
味する。 (6)当該液圧ブレーキ装置が、前記ポンプを駆動する
モータを備え、前記液圧制御手段が、前記供給状態制御
電磁弁装置の切り換えられた状態に応じてそのモータに
供給する電流量を制御するモータ電流制御手段を備えた
請求項1,2,態様1〜5のいずれか1つに記載の液圧
ブレーキ装置。モータへの供給電流量の制御によりポン
プの作動状態が制御される。モータに供給される電流量
が多くなれば、ポンプの回転速度が増大して単位時間当
たりの吐出量が多くなる。 (7)前記液圧ブレーキ装置が、さらに、マスタシリン
ダと、そのマスタシリンダの加圧室と前記第一,第二ホ
イールシリンダ群のうちの一方のホイールシリンダ群と
を接続するとともに、その途中に前記ポンプの吐出口と
の吐出口接続部を有する第一ブレーキ液通路と、その第
一ブレーキ液通路の前記吐出口接続部より前記加圧室側
の部分から分岐させられ、その先端に他方のホイールシ
リンダ群が接続されるとともに、その途中に前記ポンプ
の吐出口との吐出口接続部を有する第二ブレーキ液通路
と、前記第一ブレーキ液通路の第二ブレーキ液通路との
分岐点より加圧室側に設けられ、加圧室と前記第一,第
二ホイールシリンダ群とを連通する連通状態と、これら
を遮断する遮断状態とに切換可能な開閉弁と、前記第一
ブレーキ液通路の、前記吐出口接続部と前記分岐点との
間の部分に設けられ、前記分岐点から前記一方のホイー
ルシリンダ群への作動液の流れを許容するが、逆向きの
流れを阻止する第一逆止弁と、前記第二ブレーキ液通路
の、前記吐出口接続部と前記分岐点との間の部分に設け
られ、前記分岐点から前記他方のホイールシリンダへの
作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する第
二逆止弁とを含む請求項1,2,態様1〜6のいずれか
1つに記載の液圧ブレーキ装置。第一ブレーキ液通路お
よび第二ブレーキ液通路の各々に開閉弁が設けられてい
れば、2個のホイールシリンダ群のホイールシリンダを
独立に加圧室に連通させたり、加圧室から遮断したりす
ることができる。しかし、その場合には、開閉弁が2個
必要となり、コストアップを回避することができない。
それに対して、開閉弁を1個にすれば、分岐点を経て、
一方のホイールシリンダ群と他方のホイールシリンダ群
とが互いに連通させられる。これらの間における作動液
の流通が許容され、2群のホイールシリンダの液圧をそ
れぞれ制御することができなくなる。そこで、第一逆止
弁および第二逆止弁を設ければ、一方のホイールシリン
ダ群から分岐点を経て他方のホイールシリンダ群への作
動液の流れおよび逆方向の作動液の流れを阻止すること
ができる。 (8)前記液圧制御手段が、アンチスキッド制御手段と
トラクション制御手段との少なくとも一方を含む請求項
1,2,態様1〜7のいずれか1つに記載の液圧ブレー
キ装置。トラクション制御は、通常、ホイールシリンダ
群をマスタシリンダから遮断して行われる。したがっ
て、ホイールシリンダ群のホイールシリンダ液圧を増圧
する場合には、ポンプから吐出された作動液が利用され
る。また、アンチスキッド制御も、ホイールシリンダ群
をマスタシリンダから遮断して行われる場合があり、そ
の場合には、トラクション制御が行われる場合と同様
に、ポンプから吐出された作動液によってホイールシリ
ンダ液圧が増圧されることになる。液圧制御手段を、ア
ンチスキッド制御手段とトラクション制御手段との両方
を含むものとすることもできる。
【0019】
【実施例】以下、第一および第二発明に共通の一実施例
である液圧ブレーキ装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1において、10はマスタシリンダ,12はブレ
ーキペダルである。マスタシリンダ10は2個の加圧室
を備えたタンデム式のものであり、ブレーキペダル12
の踏込みに応じて2個の加圧室には、それぞれ等しい液
圧が発生させられる。一方の加圧室には、右前輪14の
ホイールシリンダ16と左前輪18のホイールシリンダ
20とが接続され、他方の加圧室には、右後輪22のホ
イールシリンダ24と左後輪26のホイールシリンダ2
8とがそれぞれ接続されている。本液圧ブレーキ装置
は、前後配管なのである。
である液圧ブレーキ装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1において、10はマスタシリンダ,12はブレ
ーキペダルである。マスタシリンダ10は2個の加圧室
を備えたタンデム式のものであり、ブレーキペダル12
の踏込みに応じて2個の加圧室には、それぞれ等しい液
圧が発生させられる。一方の加圧室には、右前輪14の
ホイールシリンダ16と左前輪18のホイールシリンダ
20とが接続され、他方の加圧室には、右後輪22のホ
イールシリンダ24と左後輪26のホイールシリンダ2
8とがそれぞれ接続されている。本液圧ブレーキ装置
は、前後配管なのである。
【0020】右前輪14のホイールシリンダ16と加圧
室とは右前輪液通路30によって接続され、その右前輪
液通路30の途中から左前輪液通路32が分岐させら
れ、その先端に左前輪18のホイールシリンダ20が接
続されている。右前輪液通路30の左前輪液通路32と
の分岐点34より加圧室側には、第一開閉弁36が設け
られている。第一開閉弁36は、加圧室とホイールシリ
ンダ16,20を接続する共通の液通路に設けられてい
るのである。第一開閉弁36は、加圧室とこれらホイー
ルシリンダ16,20とを連通させる連通状態と、これ
らを遮断する遮断状態とに切換可能なものである。
室とは右前輪液通路30によって接続され、その右前輪
液通路30の途中から左前輪液通路32が分岐させら
れ、その先端に左前輪18のホイールシリンダ20が接
続されている。右前輪液通路30の左前輪液通路32と
の分岐点34より加圧室側には、第一開閉弁36が設け
られている。第一開閉弁36は、加圧室とホイールシリ
ンダ16,20を接続する共通の液通路に設けられてい
るのである。第一開閉弁36は、加圧室とこれらホイー
ルシリンダ16,20とを連通させる連通状態と、これ
らを遮断する遮断状態とに切換可能なものである。
【0021】ホイールシリンダ16には、リザーバ40
が右前輪リザーバ通路42を介して接続されている。右
前輪リザーバ通路42の途中には、第二開閉弁44が設
けられており、この第二開閉弁44はホイールシリンダ
16とリザーバ40とを連通させる連通状態と遮断する
遮断状態とに切換え可能とされている。同様に、ホイー
ルシリンダ20とリザーバ40とを接続する左前輪リザ
ーバ通路46の途中には、ホイールシリンダ20とリザ
ーバ40とを連通させる連通状態と遮断する遮断状態と
に切換可能な第二開閉弁48が設けられている。
が右前輪リザーバ通路42を介して接続されている。右
前輪リザーバ通路42の途中には、第二開閉弁44が設
けられており、この第二開閉弁44はホイールシリンダ
16とリザーバ40とを連通させる連通状態と遮断する
遮断状態とに切換え可能とされている。同様に、ホイー
ルシリンダ20とリザーバ40とを接続する左前輪リザ
ーバ通路46の途中には、ホイールシリンダ20とリザ
ーバ40とを連通させる連通状態と遮断する遮断状態と
に切換可能な第二開閉弁48が設けられている。
【0022】リザーバ40からはポンプ通路50が延び
出させられ、その途中にポンプ52が設けられている。
ポンプ52の吐出口は択一的作動液供給電磁弁装置であ
って、かつ、供給状態制御電磁弁装置でもある電磁方向
切換弁54を介してそれぞれ右前輪液通路30,左前輪
液通路32に接続されている。電磁方向切換弁54と右
前輪液通路30とは右ポンプ接続通路56によって接続
され、電磁方向切換弁54と左前輪液通路32とは左ポ
ンプ接続通路57によって接続されている。ポンプ52
はモータ58により駆動され、ポンプ52の作動状態は
モータ58を制御することにより制御される。
出させられ、その途中にポンプ52が設けられている。
ポンプ52の吐出口は択一的作動液供給電磁弁装置であ
って、かつ、供給状態制御電磁弁装置でもある電磁方向
切換弁54を介してそれぞれ右前輪液通路30,左前輪
液通路32に接続されている。電磁方向切換弁54と右
前輪液通路30とは右ポンプ接続通路56によって接続
され、電磁方向切換弁54と左前輪液通路32とは左ポ
ンプ接続通路57によって接続されている。ポンプ52
はモータ58により駆動され、ポンプ52の作動状態は
モータ58を制御することにより制御される。
【0023】電磁方向切換弁54は、3ポート2位置弁
であり、それぞれのポートにはポンプ通路50,右ポン
プ接続通路56,左ポンプ接続通路57が接続されてい
る。ソレノイド60が消磁されてOFFとされた場合に
は図示する第一状態にあり、ポンプ通路50を右ポンプ
接続通路56に連通させて左ポンプ接続通路57から遮
断する。ポンプ52によって吐出された作動液は右前輪
14のホイールシリンダ16に供給されて、左前輪18
のホイールシリンダ20には供給されない。この第一状
態は、請求項2にいう第一許容状態と第二阻止状態とを
同時に実現する状態である。ソレノイド60が励磁され
てONとされれば、ポンプ通路50を右ポンプ接続通路
56から遮断して左ポンプ接続通路57に連通させる第
二状態に切り換えられる。ポンプ52によって吐出され
た作動液は左前輪18のホイールシリンダ20に供給さ
れて、右前輪14のホイールシリンダ16には供給され
ない。この第二状態は、請求項2にいう第一阻止状態と
第二許容状態とを同時に実現する状態である。このよう
に、ポンプ52から吐出された作動液は、電磁方向切換
弁54によってホイールシリンダ16,20のいずれか
一方に択一的に供給される。
であり、それぞれのポートにはポンプ通路50,右ポン
プ接続通路56,左ポンプ接続通路57が接続されてい
る。ソレノイド60が消磁されてOFFとされた場合に
は図示する第一状態にあり、ポンプ通路50を右ポンプ
接続通路56に連通させて左ポンプ接続通路57から遮
断する。ポンプ52によって吐出された作動液は右前輪
14のホイールシリンダ16に供給されて、左前輪18
のホイールシリンダ20には供給されない。この第一状
態は、請求項2にいう第一許容状態と第二阻止状態とを
同時に実現する状態である。ソレノイド60が励磁され
てONとされれば、ポンプ通路50を右ポンプ接続通路
56から遮断して左ポンプ接続通路57に連通させる第
二状態に切り換えられる。ポンプ52によって吐出され
た作動液は左前輪18のホイールシリンダ20に供給さ
れて、右前輪14のホイールシリンダ16には供給され
ない。この第二状態は、請求項2にいう第一阻止状態と
第二許容状態とを同時に実現する状態である。このよう
に、ポンプ52から吐出された作動液は、電磁方向切換
弁54によってホイールシリンダ16,20のいずれか
一方に択一的に供給される。
【0024】前記右前輪液通路30の、左前輪液通路3
2との分岐点34と右ポンプ接続通路56の接続部63
との間の部分には、第一逆止弁64が設けられ、同じ
く、前記左前輪液通路32の左ポンプ接続通路57の接
続部65より加圧室側の部分には、第二逆止弁66が設
けられている。第一逆止弁64は、分岐点34からホイ
ールシリンダ16へ向かう作動液の流れを許容するが、
逆向きの流れを阻止するものであり、同様に、第二逆止
弁66は、分岐点34からホイールシリンダ20へ向か
う作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する
ものである。このように、第一,第二逆止弁64,66
が設けられているため、ホイールシリンダ16とホイー
ルシリンダ20との間の分岐点34を経る作動液の双方
向の流れが阻止されることになる。ホイールシリンダ1
6,20の液圧をそれぞれ制御することが可能になるの
である。
2との分岐点34と右ポンプ接続通路56の接続部63
との間の部分には、第一逆止弁64が設けられ、同じ
く、前記左前輪液通路32の左ポンプ接続通路57の接
続部65より加圧室側の部分には、第二逆止弁66が設
けられている。第一逆止弁64は、分岐点34からホイ
ールシリンダ16へ向かう作動液の流れを許容するが、
逆向きの流れを阻止するものであり、同様に、第二逆止
弁66は、分岐点34からホイールシリンダ20へ向か
う作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する
ものである。このように、第一,第二逆止弁64,66
が設けられているため、ホイールシリンダ16とホイー
ルシリンダ20との間の分岐点34を経る作動液の双方
向の流れが阻止されることになる。ホイールシリンダ1
6,20の液圧をそれぞれ制御することが可能になるの
である。
【0025】また、右前輪液通路30には第一開閉弁3
6をバイパスする戻り通路70が設けられ、戻り通路7
0にはホイールシリンダ16から加圧室へ向かう作動液
の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する逆止弁7
2が設けられている。同様に、左前輪液通路32側に
も、第一開閉弁36をバイパスする戻り通路74が設け
られるとともに、逆止弁76が設けられている。戻り通
路74によって、左前輪液通路32と、右前輪液通路3
0の第一開閉弁30の加圧室側の部分とが接続される。
これら戻り通路70,74,逆止弁72,76は、ブレ
ーキペダル12の踏み込みが緩められた場合にホイール
シリンダ16,20の作動液を加圧室に戻すために設け
られたものである。
6をバイパスする戻り通路70が設けられ、戻り通路7
0にはホイールシリンダ16から加圧室へ向かう作動液
の流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する逆止弁7
2が設けられている。同様に、左前輪液通路32側に
も、第一開閉弁36をバイパスする戻り通路74が設け
られるとともに、逆止弁76が設けられている。戻り通
路74によって、左前輪液通路32と、右前輪液通路3
0の第一開閉弁30の加圧室側の部分とが接続される。
これら戻り通路70,74,逆止弁72,76は、ブレ
ーキペダル12の踏み込みが緩められた場合にホイール
シリンダ16,20の作動液を加圧室に戻すために設け
られたものである。
【0026】マスタシリンダ10の他方の加圧室には、
先端に右後輪22のホイールシリンダ24が接続された
右後輪液通路90が接続され、右後輪液通路90は分岐
点92から分岐させられて、先端に左後輪26のホイー
ルシリンダ28が接続された左後輪液通路94とされて
いる。これら右後輪液通路90の分岐点92よりホイー
ルシリンダ24側の部分および左後輪液通路94の途中
には、それぞれ、第一開閉弁96,98が設けられてい
る。後輪側においては、このように、第一開閉弁98,
96が2個、左右後輪液通路94,90の分岐点92よ
りホイールシリンダ28,24側の部分に各々設けられ
いるため、第一開閉弁96,98の少なくとも一方が閉
状態にあれば、ホイールシリンダ24,28が分岐点9
2を経て互いに連通させられることがない。したがっ
て、前輪側においては必要であった、第一,第二逆止弁
64,66に相当する逆止弁は不要である。
先端に右後輪22のホイールシリンダ24が接続された
右後輪液通路90が接続され、右後輪液通路90は分岐
点92から分岐させられて、先端に左後輪26のホイー
ルシリンダ28が接続された左後輪液通路94とされて
いる。これら右後輪液通路90の分岐点92よりホイー
ルシリンダ24側の部分および左後輪液通路94の途中
には、それぞれ、第一開閉弁96,98が設けられてい
る。後輪側においては、このように、第一開閉弁98,
96が2個、左右後輪液通路94,90の分岐点92よ
りホイールシリンダ28,24側の部分に各々設けられ
いるため、第一開閉弁96,98の少なくとも一方が閉
状態にあれば、ホイールシリンダ24,28が分岐点9
2を経て互いに連通させられることがない。したがっ
て、前輪側においては必要であった、第一,第二逆止弁
64,66に相当する逆止弁は不要である。
【0027】第一開閉弁96,98は、図2に示すよう
に、弁子100を有するプランジャ102と、それが着
座する弁座104を有する弁座部材106とから成る逆
止弁108を備えており、プランジャ102は弁座部材
106やソレノイド110を有するハウジング112に
移動可能に保持されている。ハウジング112の内周面
とプランジャ102の外周面との間には隙間が形成さ
れ、プランジャ102の後端面114を含む全表面にマ
スタシリンダ10の液圧が作用するようにされている。
また、プランジャ102の段部とハウジング112の内
壁との間にはスプリング116が配設され、プランジャ
102を後退方向に付勢している。一般的な逆止弁10
8とスプリング116の付勢方向が逆なのである。
に、弁子100を有するプランジャ102と、それが着
座する弁座104を有する弁座部材106とから成る逆
止弁108を備えており、プランジャ102は弁座部材
106やソレノイド110を有するハウジング112に
移動可能に保持されている。ハウジング112の内周面
とプランジャ102の外周面との間には隙間が形成さ
れ、プランジャ102の後端面114を含む全表面にマ
スタシリンダ10の液圧が作用するようにされている。
また、プランジャ102の段部とハウジング112の内
壁との間にはスプリング116が配設され、プランジャ
102を後退方向に付勢している。一般的な逆止弁10
8とスプリング116の付勢方向が逆なのである。
【0028】ソレノイド110が励磁されれば、プラン
ジャ102がスプリング116の付勢力に抗して前進位
置に移動させられ、弁子100が弁座104に押し付け
られて、右後輪液通路90,左後輪液通路94がそれぞ
れ遮断される。ホイールシリンダ24,28とマスタシ
リンダ10との間の作動液の双方向の流れが阻止され
る。
ジャ102がスプリング116の付勢力に抗して前進位
置に移動させられ、弁子100が弁座104に押し付け
られて、右後輪液通路90,左後輪液通路94がそれぞ
れ遮断される。ホイールシリンダ24,28とマスタシ
リンダ10との間の作動液の双方向の流れが阻止され
る。
【0029】ソレノイド110が消磁されれば、プラン
ジャ102はスプリング116の後方への付勢力、ホイ
ールシリンダ液圧およびマスタシリンダ液圧によって決
定される位置に移動させられる。弁子100が弁座10
4に着座した状態では、プランジャ102には、弁子1
00と弁座104との円環状の接触線に囲まれた円の面
積にマスタシリンダ液圧からホイールシリンダ液圧を引
いた液圧差を掛けた大きさの前進方向の力と、スプリン
グ116の後退方向の付勢力とが作用し、これら力の大
小によりプランジャ102の位置が決まるのである。
ジャ102はスプリング116の後方への付勢力、ホイ
ールシリンダ液圧およびマスタシリンダ液圧によって決
定される位置に移動させられる。弁子100が弁座10
4に着座した状態では、プランジャ102には、弁子1
00と弁座104との円環状の接触線に囲まれた円の面
積にマスタシリンダ液圧からホイールシリンダ液圧を引
いた液圧差を掛けた大きさの前進方向の力と、スプリン
グ116の後退方向の付勢力とが作用し、これら力の大
小によりプランジャ102の位置が決まるのである。
【0030】マスタシリンダ液圧が、ホイールシリンダ
液圧およびスプリング116の付勢力との関係において
高い場合には、弁子100が弁座104に当接した前進
位置に保たれる。それに対して、上記後退方向の力が前
進方向の力より大きくなれば、開状態に切り換わる。ス
プリング116の付勢力によってプランジャ102が図
示する後退位置に移動させられ、逆止弁108が開状態
となって、マスタシリンダ10とホイールシリンダ2
4,28との間の双方向の流れが許容される。このよう
に、常開弁である第一開閉弁96,98は、常には、マ
スタシリンダ10とホイールシリンダ24,28とを連
通させる連通状態にあるが、ソレノイド110が励磁さ
れた場合と、励磁された後消磁されたがマスタシリンダ
圧がホイールシリンダ圧より設定値(スプリング116
の付勢力と、弁子100と弁座104との円環状の接触
線に囲まれた円の面積とによって決まる)以上高い場合
とには、逆止弁108がマスタシリンダ10とホイール
シリンダ24,28とを遮断する遮断状態となるのであ
る。
液圧およびスプリング116の付勢力との関係において
高い場合には、弁子100が弁座104に当接した前進
位置に保たれる。それに対して、上記後退方向の力が前
進方向の力より大きくなれば、開状態に切り換わる。ス
プリング116の付勢力によってプランジャ102が図
示する後退位置に移動させられ、逆止弁108が開状態
となって、マスタシリンダ10とホイールシリンダ2
4,28との間の双方向の流れが許容される。このよう
に、常開弁である第一開閉弁96,98は、常には、マ
スタシリンダ10とホイールシリンダ24,28とを連
通させる連通状態にあるが、ソレノイド110が励磁さ
れた場合と、励磁された後消磁されたがマスタシリンダ
圧がホイールシリンダ圧より設定値(スプリング116
の付勢力と、弁子100と弁座104との円環状の接触
線に囲まれた円の面積とによって決まる)以上高い場合
とには、逆止弁108がマスタシリンダ10とホイール
シリンダ24,28とを遮断する遮断状態となるのであ
る。
【0031】図3に示すように、ソレノイド110は通
常制動時には消磁状態に保たれる。そのため、マスタシ
リンダ10とホイールシリンダ24,28との間の作動
液の双方向の流れが許容される。アンチスキッド制御時
には、制御開始時に一旦励磁された後に消磁される。励
磁されることによってプランジャ102は前進位置に移
動させられ、その後消磁されてもマスタシリンダ10の
液圧が十分に大きいために前進位置に保たれ、弁子10
0が弁座104に着座した状態に保たれる。アンチスキ
ッド制御終了時等、マスタシリンダ10の液圧が低下す
れば、弁子100が弁座104から離間させられ、ホイ
ールシリンダ24,28の作動液がマスタシリンダ10
へ戻される。
常制動時には消磁状態に保たれる。そのため、マスタシ
リンダ10とホイールシリンダ24,28との間の作動
液の双方向の流れが許容される。アンチスキッド制御時
には、制御開始時に一旦励磁された後に消磁される。励
磁されることによってプランジャ102は前進位置に移
動させられ、その後消磁されてもマスタシリンダ10の
液圧が十分に大きいために前進位置に保たれ、弁子10
0が弁座104に着座した状態に保たれる。アンチスキ
ッド制御終了時等、マスタシリンダ10の液圧が低下す
れば、弁子100が弁座104から離間させられ、ホイ
ールシリンダ24,28の作動液がマスタシリンダ10
へ戻される。
【0032】トラクション制御中には励磁状態に保た
れ、制御終了後に消磁される。トラクション制御中は、
マスタシリンダ10の液圧はほぼ大気圧にあるため、第
一開閉弁96,98を励磁状態に保たないと、ホイール
シリンダ24,28の液圧を増圧することができないか
らである。トラクション制御が終了すると、ソレノイド
110が消磁されるが、この時点においては、ホイール
シリンダ液圧はマスタシリンダ液圧より高いため、第一
開閉弁96,98は直ちに連通状態に切り換えられ、ホ
イールシリンダ24,28の作動液はマスタシリンダ1
0に早急に戻される。
れ、制御終了後に消磁される。トラクション制御中は、
マスタシリンダ10の液圧はほぼ大気圧にあるため、第
一開閉弁96,98を励磁状態に保たないと、ホイール
シリンダ24,28の液圧を増圧することができないか
らである。トラクション制御が終了すると、ソレノイド
110が消磁されるが、この時点においては、ホイール
シリンダ液圧はマスタシリンダ液圧より高いため、第一
開閉弁96,98は直ちに連通状態に切り換えられ、ホ
イールシリンダ24,28の作動液はマスタシリンダ1
0に早急に戻される。
【0033】ホイールシリンダ24とリザーバ120と
を接続する右後輪リザーバ通路122の途中には、第二
開閉弁124が設けられている。第二開閉弁124は、
第二開閉弁44,48と同様に、リザーバ120とホイ
ールシリンダ24とを連通させる連通状態と遮断する遮
断状態とに切換え可能なものである。同様に、ホイール
シリンダ28とリザーバ120とを接続する左後輪リザ
ーバ通路126の途中には、第二開閉弁128が設けら
れている。
を接続する右後輪リザーバ通路122の途中には、第二
開閉弁124が設けられている。第二開閉弁124は、
第二開閉弁44,48と同様に、リザーバ120とホイ
ールシリンダ24とを連通させる連通状態と遮断する遮
断状態とに切換え可能なものである。同様に、ホイール
シリンダ28とリザーバ120とを接続する左後輪リザ
ーバ通路126の途中には、第二開閉弁128が設けら
れている。
【0034】リザーバ120から延び出させられている
ポンプ通路130の途中には、ポンプ132が設けられ
ている。ポンプ132は、電磁方向切換弁134および
右ポンプ接続通路136,左ポンプ接続通路137を介
して、右後輪液通路90,左後輪液通路94にそれぞれ
接続される。ポンプ132はモータ138により駆動さ
れる。電磁方向切換弁134は、電磁方向切換弁54と
同様なものである。リザーバ120には、ポンプ通路1
30の他に補助通路142が、流入制御弁144を介し
て接続されている。補助通路142は、マスタシリンダ
10とリザーバ120とを接続する通路である。
ポンプ通路130の途中には、ポンプ132が設けられ
ている。ポンプ132は、電磁方向切換弁134および
右ポンプ接続通路136,左ポンプ接続通路137を介
して、右後輪液通路90,左後輪液通路94にそれぞれ
接続される。ポンプ132はモータ138により駆動さ
れる。電磁方向切換弁134は、電磁方向切換弁54と
同様なものである。リザーバ120には、ポンプ通路1
30の他に補助通路142が、流入制御弁144を介し
て接続されている。補助通路142は、マスタシリンダ
10とリザーバ120とを接続する通路である。
【0035】リザーバ120はブレーキ液を収容するリ
ザーバ室150を備えている。リザーバ室150は、ハ
ウジングにリザーバピストン152が実質的に気密かつ
摺動可能に嵌合されることによって形成される。そのリ
ザーバ室150の容積が通常値から増加するときにはリ
ザーバピストン152が図示の通常位置から容積増加位
置に、容積が減少するときには、通常位置から容積減少
位置にそれぞれ移動させられる。リサーバピストン15
2の底部には、付勢手段としてのスプリング154がリ
テーナ156を介して係合させられる。リテーナ156
はそれのフランジ部がハウジングの段付き部に当接する
ことによってリザーバ室150側への移動限度が規定さ
れている。また、リテーナ156はリザーバピストン1
52に緩く係合されている。したがって、リザーバピス
トン152は、リザーバ室150の容積が減少すれば、
リテーナ156を原位置に残したまま単独で図の上方の
容積減少位置へ移動させられるが、リザーバ室152の
容積が増加すれば、リテーナ156と共にスプリング1
54を圧縮しつつ下方の容積増加位置へ移動させられ
る。
ザーバ室150を備えている。リザーバ室150は、ハ
ウジングにリザーバピストン152が実質的に気密かつ
摺動可能に嵌合されることによって形成される。そのリ
ザーバ室150の容積が通常値から増加するときにはリ
ザーバピストン152が図示の通常位置から容積増加位
置に、容積が減少するときには、通常位置から容積減少
位置にそれぞれ移動させられる。リサーバピストン15
2の底部には、付勢手段としてのスプリング154がリ
テーナ156を介して係合させられる。リテーナ156
はそれのフランジ部がハウジングの段付き部に当接する
ことによってリザーバ室150側への移動限度が規定さ
れている。また、リテーナ156はリザーバピストン1
52に緩く係合されている。したがって、リザーバピス
トン152は、リザーバ室150の容積が減少すれば、
リテーナ156を原位置に残したまま単独で図の上方の
容積減少位置へ移動させられるが、リザーバ室152の
容積が増加すれば、リテーナ156と共にスプリング1
54を圧縮しつつ下方の容積増加位置へ移動させられ
る。
【0036】流入制御弁144は弁子160と弁座16
2とを有しており、これらは互いに共同してマスタシリ
ンダ10からリザーバ室150に向かう作動液の流れは
阻止するが、逆向きの流れを許容する。弁子160は付
勢手段としてのスプリング164によって弁座162に
着座する向きに常時付勢されている。流入制御弁144
は、常にはマスタシリンダ10内の作動液がリザーバ室
150に流入することを阻止する流入阻止状態にある。
リザーバピストン152が図示する通常位置から容積減
少位置に移動させられば、リザーバピストン152に設
けられたピン166によって弁子160が弁座162か
ら離間させられ、マスタシリンダ10内の作動液がリザ
ーバ室150内に流入することを許容する流入許容状態
となる。リザーバピストン152は、ポンプ132によ
ってリザーバ室150の作動液が汲み上げられて負圧に
されると、容積減少位置に移動させられる。
2とを有しており、これらは互いに共同してマスタシリ
ンダ10からリザーバ室150に向かう作動液の流れは
阻止するが、逆向きの流れを許容する。弁子160は付
勢手段としてのスプリング164によって弁座162に
着座する向きに常時付勢されている。流入制御弁144
は、常にはマスタシリンダ10内の作動液がリザーバ室
150に流入することを阻止する流入阻止状態にある。
リザーバピストン152が図示する通常位置から容積減
少位置に移動させられば、リザーバピストン152に設
けられたピン166によって弁子160が弁座162か
ら離間させられ、マスタシリンダ10内の作動液がリザ
ーバ室150内に流入することを許容する流入許容状態
となる。リザーバピストン152は、ポンプ132によ
ってリザーバ室150の作動液が汲み上げられて負圧に
されると、容積減少位置に移動させられる。
【0037】本液圧ブレーキ装置には、制御装置170
が設けられている。制御装置170は、入力部,出力
部,CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを
主体とするものであり、入力部には、図示しない各車輪
14,18,22,26の回転速度を検出する車輪速セ
ンサ,ブレーキペダル12が踏み込まれるとON信号を
出力するブレーキスイッチ,図示しないアクセルペダル
が踏み込まれるとON信号を出力するアクセルスイッチ
等が接続されるとともに、出力部には、第一開閉弁3
6,96,98の各々のソレノイド、第二開閉弁44,
48,124,128の各々のソレノイド、電磁方向切
換弁54,134のソレノイド60,172,モータ5
8,138が図示しない駆動回路を介して接続されてい
る。また、ROMには、図5のフローチャートで表され
るソレノイド制御プログラム,図6のフローチャートで
表されるモータ制御プログラム等の他、アンチスキッド
用制御モード決定プログラム,トラクション制御プログ
ラム等種々のプログラムが格納されている。
が設けられている。制御装置170は、入力部,出力
部,CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを
主体とするものであり、入力部には、図示しない各車輪
14,18,22,26の回転速度を検出する車輪速セ
ンサ,ブレーキペダル12が踏み込まれるとON信号を
出力するブレーキスイッチ,図示しないアクセルペダル
が踏み込まれるとON信号を出力するアクセルスイッチ
等が接続されるとともに、出力部には、第一開閉弁3
6,96,98の各々のソレノイド、第二開閉弁44,
48,124,128の各々のソレノイド、電磁方向切
換弁54,134のソレノイド60,172,モータ5
8,138が図示しない駆動回路を介して接続されてい
る。また、ROMには、図5のフローチャートで表され
るソレノイド制御プログラム,図6のフローチャートで
表されるモータ制御プログラム等の他、アンチスキッド
用制御モード決定プログラム,トラクション制御プログ
ラム等種々のプログラムが格納されている。
【0038】以上のように構成された液圧ブレーキ装置
は、通常は図示の状態にある。通常制動時には、マスタ
シリンダ10の一方の加圧室の作動液が、連通状態にあ
る第一開閉弁36,第一,第二逆止弁64,66経てホ
イールシリンダ16,20にそれぞれ供給され、他方の
加圧室の作動液が、連通状態にある第一開閉弁96,9
8を経てホイールシリンダ24,28にそれぞれ供給さ
れる。ブレーキペダル12の踏込みが解除されれば、ホ
イールシリンダ16,20の作動液は、逆止弁72,7
6を経てそれぞれマスタシリンダ10に戻され、ホイー
ルシリンダ24,28の作動液は、連通状態にある第一
開閉弁96,98を経てマスタシリンダ10に戻され
る。
は、通常は図示の状態にある。通常制動時には、マスタ
シリンダ10の一方の加圧室の作動液が、連通状態にあ
る第一開閉弁36,第一,第二逆止弁64,66経てホ
イールシリンダ16,20にそれぞれ供給され、他方の
加圧室の作動液が、連通状態にある第一開閉弁96,9
8を経てホイールシリンダ24,28にそれぞれ供給さ
れる。ブレーキペダル12の踏込みが解除されれば、ホ
イールシリンダ16,20の作動液は、逆止弁72,7
6を経てそれぞれマスタシリンダ10に戻され、ホイー
ルシリンダ24,28の作動液は、連通状態にある第一
開閉弁96,98を経てマスタシリンダ10に戻され
る。
【0039】次に、アンチスキッド制御について説明す
る。各ホイールシリンダ16,20,24,28の液圧
が、各車輪14,18,22,26の制動スリップがほ
ぼ適正値になるよう制御される。本実施例においては、
左右前輪18,14および左右後輪26,22それぞれ
について独立に行われるようになっている。アンチスキ
ッド用制御モード決定プログラムの実行によって制御モ
ードが決定されると、それに応じて、ソレノイド制御プ
ログラム,モータ制御プログラムの実行により、電磁方
向切換弁54,134の状態(ソレノイド60,172
への供給電流)およびポンプ52,132の作動状態
(モータ58,158への供給電流)が決定される。ソ
レノイド60,172、モータ58,158はその決定
に基づいて駆動回路により制御されるのである。本実施
例においては、モータ58,158は、電磁方向切換弁
54,134の状態に応じて制御される。
る。各ホイールシリンダ16,20,24,28の液圧
が、各車輪14,18,22,26の制動スリップがほ
ぼ適正値になるよう制御される。本実施例においては、
左右前輪18,14および左右後輪26,22それぞれ
について独立に行われるようになっている。アンチスキ
ッド用制御モード決定プログラムの実行によって制御モ
ードが決定されると、それに応じて、ソレノイド制御プ
ログラム,モータ制御プログラムの実行により、電磁方
向切換弁54,134の状態(ソレノイド60,172
への供給電流)およびポンプ52,132の作動状態
(モータ58,158への供給電流)が決定される。ソ
レノイド60,172、モータ58,158はその決定
に基づいて駆動回路により制御されるのである。本実施
例においては、モータ58,158は、電磁方向切換弁
54,134の状態に応じて制御される。
【0040】まず、右前輪14のみに対してアンチスキ
ッド制御が行われる場合について説明する。アンチスキ
ッド制御が開始されれば、第一開閉弁36が遮断状態に
切り換えられ、モータ58にはデューティ比1/2で制
御された電流が供給される。モータ58は、最大回転速
度の1/2の速度で回転させられ、ポンプ52の吐出能
力が最大能力の半分にされる。モータ58はアンチスキ
ッド制御が行われている間は継続して作動させられる。
ッド制御が行われる場合について説明する。アンチスキ
ッド制御が開始されれば、第一開閉弁36が遮断状態に
切り換えられ、モータ58にはデューティ比1/2で制
御された電流が供給される。モータ58は、最大回転速
度の1/2の速度で回転させられ、ポンプ52の吐出能
力が最大能力の半分にされる。モータ58はアンチスキ
ッド制御が行われている間は継続して作動させられる。
【0041】減圧モードが設定された場合には、第二開
閉弁44が連通状態に切り換えられるとともに、ソレノ
イド60がONにされ、電磁方向切換弁54がポンプ通
路50を左ポンプ接続通路57に連通させる第二状態に
切り換えられる。ホイールシリンダ16の作動液が第二
開閉弁44を経てリザーバ40に流出させられ、その作
動液がポンプ52によって汲み上げられてアンチスキッ
ド制御対象でない左前輪18のホイールシリンダ20に
供給される。
閉弁44が連通状態に切り換えられるとともに、ソレノ
イド60がONにされ、電磁方向切換弁54がポンプ通
路50を左ポンプ接続通路57に連通させる第二状態に
切り換えられる。ホイールシリンダ16の作動液が第二
開閉弁44を経てリザーバ40に流出させられ、その作
動液がポンプ52によって汲み上げられてアンチスキッ
ド制御対象でない左前輪18のホイールシリンダ20に
供給される。
【0042】増圧モードが設定された場合には、第二開
閉弁44が遮断状態に切り換えられるとともに、ソレノ
イド60がOFFにされ、電磁方向切換弁54が図示す
る第一状態に切り換えられる。ポンプ52によって汲み
上げられた作動液はホイールシリンダ16に供給され、
ホイールシリンダ16の液圧が増圧される。この場合の
増圧勾配の大きさを10とする。増圧勾配の大きさが1
0の場合は、モータ58にデューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給され、かつ、1個のホイールシリンダの
液圧のみを増圧する場合である。なお、増圧勾配の大き
さを10としたのは、後述する各制御状態における場合
と比較するためである。
閉弁44が遮断状態に切り換えられるとともに、ソレノ
イド60がOFFにされ、電磁方向切換弁54が図示す
る第一状態に切り換えられる。ポンプ52によって汲み
上げられた作動液はホイールシリンダ16に供給され、
ホイールシリンダ16の液圧が増圧される。この場合の
増圧勾配の大きさを10とする。増圧勾配の大きさが1
0の場合は、モータ58にデューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給され、かつ、1個のホイールシリンダの
液圧のみを増圧する場合である。なお、増圧勾配の大き
さを10としたのは、後述する各制御状態における場合
と比較するためである。
【0043】保持モードが設定された場合には、第二開
閉弁44が遮断状態に、電磁方向切換弁54が第二状態
に切り換えられる。ホイールシリンダ16がリザーバ4
0からもポンプ52からも遮断されるため、ホイールシ
リンダ16の液圧が保持される。ポンプ52によって汲
み上げられた作動液は、ホイールシリンダ20に供給さ
れる。ホイールシリンダ16の液圧が制御されることに
よってアンチスキッド制御対象でない左前輪18のホイ
ールシリンダ20の液圧が不足することをできる限り回
避するために、ホイールシリンダ16に減圧モードある
いは保持モードが設定された間にはホイールシリンダ2
0に作動液が供給されるようになっているのである。左
前輪18のみにアンチスキッド制御が行われる場合に
も、同様に制御される。
閉弁44が遮断状態に、電磁方向切換弁54が第二状態
に切り換えられる。ホイールシリンダ16がリザーバ4
0からもポンプ52からも遮断されるため、ホイールシ
リンダ16の液圧が保持される。ポンプ52によって汲
み上げられた作動液は、ホイールシリンダ20に供給さ
れる。ホイールシリンダ16の液圧が制御されることに
よってアンチスキッド制御対象でない左前輪18のホイ
ールシリンダ20の液圧が不足することをできる限り回
避するために、ホイールシリンダ16に減圧モードある
いは保持モードが設定された間にはホイールシリンダ2
0に作動液が供給されるようになっているのである。左
前輪18のみにアンチスキッド制御が行われる場合に
も、同様に制御される。
【0044】次に、左右前輪18,14に対してアンチ
スキッド制御が行われる場合について、図4に基づいて
説明する。第一開閉弁36は、アンチスキッド制御中は
遮断状態に保たれる。ホイールシリンダ16,20に共
に減圧モードが設定された場合には、電磁方向切換弁5
4のソレノイド60には、デューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給されるが、モータ58には電流が供給さ
れない。また、第二開閉弁44,46は、共に連通状態
に切り換えられる。ソレノイド60にデューティ比1/
2で制御された電流が供給されるため、電磁方向切換弁
54は第一状態と第二状態とに時間比率1対1で切り換
えられることになる。
スキッド制御が行われる場合について、図4に基づいて
説明する。第一開閉弁36は、アンチスキッド制御中は
遮断状態に保たれる。ホイールシリンダ16,20に共
に減圧モードが設定された場合には、電磁方向切換弁5
4のソレノイド60には、デューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給されるが、モータ58には電流が供給さ
れない。また、第二開閉弁44,46は、共に連通状態
に切り換えられる。ソレノイド60にデューティ比1/
2で制御された電流が供給されるため、電磁方向切換弁
54は第一状態と第二状態とに時間比率1対1で切り換
えられることになる。
【0045】モータ58に電流が供給されず、モータ5
8の回転が完全に停止している場合には、ポンプ52か
ら作動液が吐出されないため、電磁方向切換弁54を第
一状態と第二状態とに切り換える必要はない。しかし、
モータ58への電流の供給が停止されても、モータ58
の回転は直ちには停止しないため、ポンプ52から作動
液が吐出され、その作動液がホイールシリンダに供給さ
れることになる。作動液が供給されるのが、電磁方向切
換弁54によって決められたホイールシリンダ16,2
0のうちのいずれか一方のホイールシリンダに限定され
ると、そのホイールシリンダの液圧のみが増圧されるこ
とになり、両ホイールシリンダ16,20間の液圧差が
大きくなってしまう。それを回避するために、ソレノイ
ド60にデューティ比1/2で制御された電流を供給
し、電磁方向切換弁54を第一状態と第二状態とに切り
換え、ポンプ52によって作動液が吐出されても、その
吐出された作動液を両ホイールシリンダ16,20に均
等に分配するのである。
8の回転が完全に停止している場合には、ポンプ52か
ら作動液が吐出されないため、電磁方向切換弁54を第
一状態と第二状態とに切り換える必要はない。しかし、
モータ58への電流の供給が停止されても、モータ58
の回転は直ちには停止しないため、ポンプ52から作動
液が吐出され、その作動液がホイールシリンダに供給さ
れることになる。作動液が供給されるのが、電磁方向切
換弁54によって決められたホイールシリンダ16,2
0のうちのいずれか一方のホイールシリンダに限定され
ると、そのホイールシリンダの液圧のみが増圧されるこ
とになり、両ホイールシリンダ16,20間の液圧差が
大きくなってしまう。それを回避するために、ソレノイ
ド60にデューティ比1/2で制御された電流を供給
し、電磁方向切換弁54を第一状態と第二状態とに切り
換え、ポンプ52によって作動液が吐出されても、その
吐出された作動液を両ホイールシリンダ16,20に均
等に分配するのである。
【0046】ポンプ52から吐出された作動液は、ホイ
ールシリンダに供給されるが、ポンプ52にかかる負荷
は、供給先であるホイールシリンダの液圧が高いほど大
きい。そのため、ポンプ52の吐出口が液圧が比較的高
いホイールシリンダに連通させられた状態においてモー
タ58への電流の供給が停止されれば、モータ58の慣
性による回転は速やかに停止する。それに対して、液圧
が比較的低いホイールシリンダに連通させられた状態に
おいては、モータ58への電流の供給が停止させられて
も回転は直ちには停止せず、継続する。特に、路面の摩
擦係数が小さい場合には、ホイールシリンダ液圧が比較
的低い値に制御されるためにポンプ52にかかる負荷が
小さく、モータ58への電流の供給が停止された後に
も、慣性による回転が比較的長く継続する。したがっ
て、この場合に特に、電磁方向切換弁54を第一状態と
第二状態とに交互に切り換える必要性が高い。
ールシリンダに供給されるが、ポンプ52にかかる負荷
は、供給先であるホイールシリンダの液圧が高いほど大
きい。そのため、ポンプ52の吐出口が液圧が比較的高
いホイールシリンダに連通させられた状態においてモー
タ58への電流の供給が停止されれば、モータ58の慣
性による回転は速やかに停止する。それに対して、液圧
が比較的低いホイールシリンダに連通させられた状態に
おいては、モータ58への電流の供給が停止させられて
も回転は直ちには停止せず、継続する。特に、路面の摩
擦係数が小さい場合には、ホイールシリンダ液圧が比較
的低い値に制御されるためにポンプ52にかかる負荷が
小さく、モータ58への電流の供給が停止された後に
も、慣性による回転が比較的長く継続する。したがっ
て、この場合に特に、電磁方向切換弁54を第一状態と
第二状態とに交互に切り換える必要性が高い。
【0047】また、ホイールシリンダ16,20に共に
保持モードが設定された場合には、減圧モードが設定さ
れた場合と同様に、ソレノイド60にはデューティ比1
/2で制御された電流が供給され、モータ58へは電流
は供給されない。第二開閉弁44,46は、遮断状態に
切り換えられる。
保持モードが設定された場合には、減圧モードが設定さ
れた場合と同様に、ソレノイド60にはデューティ比1
/2で制御された電流が供給され、モータ58へは電流
は供給されない。第二開閉弁44,46は、遮断状態に
切り換えられる。
【0048】ホイールシリンダ16に減圧モードが設定
され、ホイールシリンダ20に保持モードが設定された
場合には、ソレノイド60がONにされて電磁方向切換
弁54が第二状態に切り換えられ、上述の場合と同様
に、モータ58には電流は供給されない。また、第二開
閉弁44が連通状態に、第二開閉弁48が遮断状態にそ
れぞれ切り換えられる。これにより、ホイールシリンダ
16はポンプ52から遮断され、リザーバ40に連通さ
せられる。一方、ホイールシリンダ20はリザーバ40
から遮断され、ポンプ52に連通させられるが、ホイー
ルシリンダ20からポンプ52に向かう向きの作動液の
流れはポンプ52の吐出弁により阻止される。なお、前
述のように、モータ58への電流供給が停止されても回
転が継続し、ポンプ52が作動液を吐出し続けることが
あるが、その作動液は減圧モードが設定されたホイール
シリンダ16に供給されないで、保持モードが設定され
たホイールシリンダ20に供給される。ホイールシリン
ダ16に保持モードが設定され、ホイールシリンダ20
に減圧モードが設定された場合には、上述の場合とは逆
に、ソレノイド60がOFFにされて電磁方向切換弁5
4は第一状態に切り換えられる。
され、ホイールシリンダ20に保持モードが設定された
場合には、ソレノイド60がONにされて電磁方向切換
弁54が第二状態に切り換えられ、上述の場合と同様
に、モータ58には電流は供給されない。また、第二開
閉弁44が連通状態に、第二開閉弁48が遮断状態にそ
れぞれ切り換えられる。これにより、ホイールシリンダ
16はポンプ52から遮断され、リザーバ40に連通さ
せられる。一方、ホイールシリンダ20はリザーバ40
から遮断され、ポンプ52に連通させられるが、ホイー
ルシリンダ20からポンプ52に向かう向きの作動液の
流れはポンプ52の吐出弁により阻止される。なお、前
述のように、モータ58への電流供給が停止されても回
転が継続し、ポンプ52が作動液を吐出し続けることが
あるが、その作動液は減圧モードが設定されたホイール
シリンダ16に供給されないで、保持モードが設定され
たホイールシリンダ20に供給される。ホイールシリン
ダ16に保持モードが設定され、ホイールシリンダ20
に減圧モードが設定された場合には、上述の場合とは逆
に、ソレノイド60がOFFにされて電磁方向切換弁5
4は第一状態に切り換えられる。
【0049】ホイールシリンダ16に減圧モードが設定
され、ホイールシリンダ20に増圧モードが設定された
場合には、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換えら
れ、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。ポンプ52からの作動液が増圧モード
が設定されたホイールシリンダ20に供給されるのであ
る。また、第二開閉弁44が連通状態に、第二開閉弁4
8が遮断状態にそれぞれ切り換えられる。逆に、ホイー
ルシリンダ16に増圧モードが設定され、ホイールシリ
ンダ20に減圧モードが設定された場合には、電磁方向
切換弁54が第一状態に切り換えられる。ポンプ52か
らの作動液がホイールシリンダ16に供給されるのであ
る。
され、ホイールシリンダ20に増圧モードが設定された
場合には、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換えら
れ、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。ポンプ52からの作動液が増圧モード
が設定されたホイールシリンダ20に供給されるのであ
る。また、第二開閉弁44が連通状態に、第二開閉弁4
8が遮断状態にそれぞれ切り換えられる。逆に、ホイー
ルシリンダ16に増圧モードが設定され、ホイールシリ
ンダ20に減圧モードが設定された場合には、電磁方向
切換弁54が第一状態に切り換えられる。ポンプ52か
らの作動液がホイールシリンダ16に供給されるのであ
る。
【0050】ホイールシリンダ16に保持モードが設定
され、ホイールシリンダ20に増圧モードが設定された
場合には、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換えら
れ、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。第二開閉弁44,48は、共に遮断状
態に切り換えられる。ポンプ52によって吐出された作
動液はホイールシリンダ20のみに供給され、液圧が増
圧される。逆に、ホイールシリンダ16に増圧モード
が、ホイールシリンダ20に保持モードが設定された場
合には、電磁方向切換弁54が第一状態に切り換えられ
る。
され、ホイールシリンダ20に増圧モードが設定された
場合には、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換えら
れ、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。第二開閉弁44,48は、共に遮断状
態に切り換えられる。ポンプ52によって吐出された作
動液はホイールシリンダ20のみに供給され、液圧が増
圧される。逆に、ホイールシリンダ16に増圧モード
が、ホイールシリンダ20に保持モードが設定された場
合には、電磁方向切換弁54が第一状態に切り換えられ
る。
【0051】上述のように、ホイールシリンダ16,2
0のうちのいずれか一方のホイールシリンダに増圧モー
ドが設定され、他方のホイールシリンダに減圧モードあ
るいは保持モードが設定された場合には、ソレノイド6
0はOFFあるいはONにされ、電磁方向切換弁54
は、第一状態あるいは第二状態に切り換えられる。ま
た、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。したがって、いずれの場合において
も、増圧モードが設定されたホイールシリンダの液圧の
増圧勾配は10である。
0のうちのいずれか一方のホイールシリンダに増圧モー
ドが設定され、他方のホイールシリンダに減圧モードあ
るいは保持モードが設定された場合には、ソレノイド6
0はOFFあるいはONにされ、電磁方向切換弁54
は、第一状態あるいは第二状態に切り換えられる。ま
た、モータ58にはデューティ比1/2で制御された電
流が供給される。したがって、いずれの場合において
も、増圧モードが設定されたホイールシリンダの液圧の
増圧勾配は10である。
【0052】それに対して、ホイールシリンダ16,2
0に共に増圧モードが設定された場合には、ソレノイド
60にデューティ比1/2で制御された電流が供給され
るとともに、モータ58に最大の電流が供給される。電
磁方向切換弁54は第一状態と第二状態とに時間比率1
対1で切り換えられ、ポンプ52は、上記一方のホイー
ルシリンダのみに増圧モードが設定された場合の2倍の
能力で作動させられる。ポンプ52によって汲み上げら
れた作動液は、ホイールシリンダ16,20にそれぞれ
等しく分配される。この場合には、ポンプ52によって
吐出された作動液が2個のホイールシリンダ16,20
に分配されるが、モータ58の吐出量が上述の場合の2
倍であるため、結果的に、ホイールシリンダ16,20
の液圧の増圧勾配は上述の各場合と同様に10となる。
0に共に増圧モードが設定された場合には、ソレノイド
60にデューティ比1/2で制御された電流が供給され
るとともに、モータ58に最大の電流が供給される。電
磁方向切換弁54は第一状態と第二状態とに時間比率1
対1で切り換えられ、ポンプ52は、上記一方のホイー
ルシリンダのみに増圧モードが設定された場合の2倍の
能力で作動させられる。ポンプ52によって汲み上げら
れた作動液は、ホイールシリンダ16,20にそれぞれ
等しく分配される。この場合には、ポンプ52によって
吐出された作動液が2個のホイールシリンダ16,20
に分配されるが、モータ58の吐出量が上述の場合の2
倍であるため、結果的に、ホイールシリンダ16,20
の液圧の増圧勾配は上述の各場合と同様に10となる。
【0053】電磁方向切換弁54が第一状態あるいは第
二状態に保たれる場合は、電磁方向切換弁54が第一状
態と第二状態とに1対0の時間比率あるいは0対1の時
間比率で切り換えられると考えることができる。すなわ
ち、時間比率1対0あるいは0対1で切り換えられる場
合には、モータ58には、デューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給され、1対1の時間比率で切り換えられ
る場合にはモータ58にはデューティ比1で制御された
電流が供給される。モータ58が時間比率に応じて制御
されるのである。後者の場合には、前者の場合の2倍の
電流が供給されることになり、ポンプ58の吐出量も2
倍になる。したがって、1個のホイールシリンダの液圧
のみが増圧される場合と、2個のホイールシリンダの液
圧が増圧される場合とにおいて、ホイールシリンダ液圧
の増圧勾配を同じ大きさにすることができる。
二状態に保たれる場合は、電磁方向切換弁54が第一状
態と第二状態とに1対0の時間比率あるいは0対1の時
間比率で切り換えられると考えることができる。すなわ
ち、時間比率1対0あるいは0対1で切り換えられる場
合には、モータ58には、デューティ比1/2で制御さ
れた電流が供給され、1対1の時間比率で切り換えられ
る場合にはモータ58にはデューティ比1で制御された
電流が供給される。モータ58が時間比率に応じて制御
されるのである。後者の場合には、前者の場合の2倍の
電流が供給されることになり、ポンプ58の吐出量も2
倍になる。したがって、1個のホイールシリンダの液圧
のみが増圧される場合と、2個のホイールシリンダの液
圧が増圧される場合とにおいて、ホイールシリンダ液圧
の増圧勾配を同じ大きさにすることができる。
【0054】上記電磁方向切換弁54の制御は図5のフ
ローチャートで表されるソレノイド制御プログラムに従
って行われる。ステップ1(以下、S1と略称する。他
のステップにおいても同様とする)において左前輪18
のホイールシリンダ20に増圧モードが設定されたか否
かが判定され、S2,3において、右前輪14のホイー
ルシリンダ16に増圧モードが設定されたか否かが判定
される。また、S4においては、ホイールシリンダ16
に減圧モードが設定されたか否か判定され、S5,6に
おいては、ホイールシリンダ20に減圧モードが設定さ
れたか否かがそれぞれ判定される。
ローチャートで表されるソレノイド制御プログラムに従
って行われる。ステップ1(以下、S1と略称する。他
のステップにおいても同様とする)において左前輪18
のホイールシリンダ20に増圧モードが設定されたか否
かが判定され、S2,3において、右前輪14のホイー
ルシリンダ16に増圧モードが設定されたか否かが判定
される。また、S4においては、ホイールシリンダ16
に減圧モードが設定されたか否か判定され、S5,6に
おいては、ホイールシリンダ20に減圧モードが設定さ
れたか否かがそれぞれ判定される。
【0055】ホイールシリンダ16,20に共に減圧モ
ードが設定された場合には、S1,2における判定はN
O、S4,5における判定がYESとなり、S7におい
てソレノイド60にデューティ比1/2で制御された電
流を供給する指令が発せられる。それにより電磁方向切
換弁54が第一状態と第二状態とに1対1の時間比率で
切り換えられる。ホイールシリンダ16,20に共に保
持モードが設定された場合および両方に増圧モードが設
定された場合にも、同様に、S7においてソレノイド6
0にデューティ比1/2で制御された電流を供給する指
令が発せられる。両方に保持モードが設定された場合に
は、S1,2,4,6における判定がNOとなり、両方
に増圧モードが設定された場合には、S1,3における
判定が共にYESとなる。
ードが設定された場合には、S1,2における判定はN
O、S4,5における判定がYESとなり、S7におい
てソレノイド60にデューティ比1/2で制御された電
流を供給する指令が発せられる。それにより電磁方向切
換弁54が第一状態と第二状態とに1対1の時間比率で
切り換えられる。ホイールシリンダ16,20に共に保
持モードが設定された場合および両方に増圧モードが設
定された場合にも、同様に、S7においてソレノイド6
0にデューティ比1/2で制御された電流を供給する指
令が発せられる。両方に保持モードが設定された場合に
は、S1,2,4,6における判定がNOとなり、両方
に増圧モードが設定された場合には、S1,3における
判定が共にYESとなる。
【0056】ホイールシリンダ16に減圧モードが設定
され、ホイールシリンダ20に増圧モードあるいは保持
モードが設定された場合には、S8において、ソレノイ
ド60をONにする指令が発せられる。電磁方向切換弁
54は第二状態に切り換えられる。この場合には、S1
における判定がYES,S3における判定がNOの場合
と、S1,2における判定がNO,S4における判定が
YES,S5における判定がNOの場合とがある。ま
た、ホイールシリンダ16に保持モードが設定され、ホ
イールシリンダ20に増圧モードが設定された場合に
も、同様に、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換え
られる。
され、ホイールシリンダ20に増圧モードあるいは保持
モードが設定された場合には、S8において、ソレノイ
ド60をONにする指令が発せられる。電磁方向切換弁
54は第二状態に切り換えられる。この場合には、S1
における判定がYES,S3における判定がNOの場合
と、S1,2における判定がNO,S4における判定が
YES,S5における判定がNOの場合とがある。ま
た、ホイールシリンダ16に保持モードが設定され、ホ
イールシリンダ20に増圧モードが設定された場合に
も、同様に、電磁方向切換弁54が第二状態に切り換え
られる。
【0057】逆に、ホイールシリンダ20に減圧モード
が設定され、ホイールシリンダ16に保持モードあるい
は増圧モードが設定された場合には、S9においてソレ
ノイド60をOFFにする指令が発せられる。電磁方向
切換弁54は第一状態に切り換えられる。この場合に
は、S1,2,4における判定がNO,S6における判
定がYESの場合と、S1における判定がNO,S2に
おける判定がYESの場合とがある。また、ホイールシ
リンダ20に保持モードが設定され、ホイールシリンダ
16に増圧モードが設定された場合にも、同様に、第一
状態に切り換えられる。
が設定され、ホイールシリンダ16に保持モードあるい
は増圧モードが設定された場合には、S9においてソレ
ノイド60をOFFにする指令が発せられる。電磁方向
切換弁54は第一状態に切り換えられる。この場合に
は、S1,2,4における判定がNO,S6における判
定がYESの場合と、S1における判定がNO,S2に
おける判定がYESの場合とがある。また、ホイールシ
リンダ20に保持モードが設定され、ホイールシリンダ
16に増圧モードが設定された場合にも、同様に、第一
状態に切り換えられる。
【0058】一方、モータ58の制御は図6のフローチ
ャートで表されるモータ制御プログラムに従って行われ
る。S11において、左前輪18のホイールシリンダ2
0に増圧モードが設定されたか否かが判定され、S1
2,S13において、右前輪14のホーイルシリンダ1
6に増圧モードが設定されたか否かが判定される。ホイ
ールシリンダ16,20に、共に減圧モードあるいは保
持モードが設定さた場合には、S11,12の両方のス
テップにおける判定がNOとなり、S14において、モ
ータ58への電流の供給を停止する指令が発せられる。
また、ホイールシリンダ16,20のいずれか一方のホ
イールシリンダに増圧モードが設定され、他方のホイー
ルシリンダには保持モードあるいは減圧モードが設定さ
れた場合には、S11の判定がNO,S12の判定がY
ESとなるか、S11の判定がYESでS13の判定が
NOとなり、それらの場合には、S15においてモータ
58にデューティ比1/2で制御された電流を供給する
指令が発せられる。さらに、ホイールシリンダ16,2
0の両方に増圧モードが設定された場合には、S11お
よびS13の判定が共にYESとなり、S16において
モータ58にデューティ制御されない最大電流を供給す
る指令が発せられる。
ャートで表されるモータ制御プログラムに従って行われ
る。S11において、左前輪18のホイールシリンダ2
0に増圧モードが設定されたか否かが判定され、S1
2,S13において、右前輪14のホーイルシリンダ1
6に増圧モードが設定されたか否かが判定される。ホイ
ールシリンダ16,20に、共に減圧モードあるいは保
持モードが設定さた場合には、S11,12の両方のス
テップにおける判定がNOとなり、S14において、モ
ータ58への電流の供給を停止する指令が発せられる。
また、ホイールシリンダ16,20のいずれか一方のホ
イールシリンダに増圧モードが設定され、他方のホイー
ルシリンダには保持モードあるいは減圧モードが設定さ
れた場合には、S11の判定がNO,S12の判定がY
ESとなるか、S11の判定がYESでS13の判定が
NOとなり、それらの場合には、S15においてモータ
58にデューティ比1/2で制御された電流を供給する
指令が発せられる。さらに、ホイールシリンダ16,2
0の両方に増圧モードが設定された場合には、S11お
よびS13の判定が共にYESとなり、S16において
モータ58にデューティ制御されない最大電流を供給す
る指令が発せられる。
【0059】次に、右後輪22のみに対してアンチスキ
ッド制御が行われる場合について説明する。この場合に
は、第一開閉弁96がソレノイド110の励磁により閉
じられ、第一開閉弁98はマスタシリンダ10とホイー
ルシリンダ28とを連通させる連通状態に保たれる。ま
た、電磁方向切換弁134はポンプ通路130を右ポン
プ接続通路136に接続する第一状態に保たれる。上述
のように、ホイールシリンダ24に減圧モードや保持モ
ードが設定された場合に電磁方向切換弁134を第二状
態に切り換えなくてもよい。ホイールシリンダ28に
は、マスタシリンダ10の作動液が第一開閉弁98を経
て供給されるため、ポンプ132から吐出された作動液
を供給する必要がないからである。
ッド制御が行われる場合について説明する。この場合に
は、第一開閉弁96がソレノイド110の励磁により閉
じられ、第一開閉弁98はマスタシリンダ10とホイー
ルシリンダ28とを連通させる連通状態に保たれる。ま
た、電磁方向切換弁134はポンプ通路130を右ポン
プ接続通路136に接続する第一状態に保たれる。上述
のように、ホイールシリンダ24に減圧モードや保持モ
ードが設定された場合に電磁方向切換弁134を第二状
態に切り換えなくてもよい。ホイールシリンダ28に
は、マスタシリンダ10の作動液が第一開閉弁98を経
て供給されるため、ポンプ132から吐出された作動液
を供給する必要がないからである。
【0060】ただし、電磁方向切換弁134が第一状態
に保たれる場合には、ホイールシリンダ24に減圧モー
ドが設定された場合においても、ポンプ132によって
吐出された作動液が供給されることになる。減圧モード
が設定された場合にリザーバ120に流出させられた作
動液がポンプ132によって汲み上げられるのである。
しかし、本実施例においては、ポンプ132の吐出量が
ホイールシリンダから流出させられる作動液量よりかな
り小さく設定されているため、減圧時にポンプ132に
よって吐出された作動液が供給されても差し支えない。
同様に、アンチスキッド制御が左後輪26に対してのみ
行われる場合には、逆に、第一開閉弁98のソレノイド
110のみが励磁されることになる。
に保たれる場合には、ホイールシリンダ24に減圧モー
ドが設定された場合においても、ポンプ132によって
吐出された作動液が供給されることになる。減圧モード
が設定された場合にリザーバ120に流出させられた作
動液がポンプ132によって汲み上げられるのである。
しかし、本実施例においては、ポンプ132の吐出量が
ホイールシリンダから流出させられる作動液量よりかな
り小さく設定されているため、減圧時にポンプ132に
よって吐出された作動液が供給されても差し支えない。
同様に、アンチスキッド制御が左後輪26に対してのみ
行われる場合には、逆に、第一開閉弁98のソレノイド
110のみが励磁されることになる。
【0061】左右後輪26,22に対してアンチスキッ
ド制御が行われる場合には、左右前輪18,14に対し
て行われる場合と同様に、モータ138,ソレノイド1
72が制御される。この場合には、前述のように、第一
開閉弁96,98のソレノイド110には、一旦電流が
供給された後、供給が停止される。アンチスキッド制御
中には、マスタシリンダ液圧がホイールシリンダ液圧よ
り高いため、逆止弁108は閉じられたままであるが、
アンチスキッド制御終了時マスタシリンダ液圧が低下す
ると、逆止弁108が開かれ、ホイールシリンダ24,
28の作動液がマスタシリンダ10に戻される。
ド制御が行われる場合には、左右前輪18,14に対し
て行われる場合と同様に、モータ138,ソレノイド1
72が制御される。この場合には、前述のように、第一
開閉弁96,98のソレノイド110には、一旦電流が
供給された後、供給が停止される。アンチスキッド制御
中には、マスタシリンダ液圧がホイールシリンダ液圧よ
り高いため、逆止弁108は閉じられたままであるが、
アンチスキッド制御終了時マスタシリンダ液圧が低下す
ると、逆止弁108が開かれ、ホイールシリンダ24,
28の作動液がマスタシリンダ10に戻される。
【0062】次に、トラクション制御について簡単に説
明する。トラクション制御においてはホイールシリンダ
28,24の液圧が、左右後輪26,22の駆動スリッ
プがほぼ適正値になるように制御される。制御中は、第
一開閉弁98,96が遮断状態に保たれ、モータ138
と電磁方向切換弁134のソレノイド172とが、アン
チスキッド制御が行われる場合と同様に、制御装置17
0の指令に基づいて、図示しない駆動回路により制御さ
れる。減圧モードが設定されれば、第二開閉弁124,
128が連通状態に切り換えられ、ホイールシリンダ2
4,28の作動液がリザーバ120に供給される。ま
た、増圧モードが設定されれば、リザーバ120に収容
された作動液は、ポンプ132によって汲み上げられて
ホイールシリンダ24,28に供給される。それによっ
て、リザーバ120の作動液量が少なくなり、リザーバ
室150が負圧になると、リザーバピストン152が容
積減少位置に移動させられる。ピン166によって弁子
160が弁座162から離間させられ、マスタシリンダ
10の作動液が補助通路142を経てリザーバ室150
に吸入される。トラクション制御が終了すれば、第一開
閉弁96,98が連通状態に切り換えられる。ホイール
シリンダ液圧はマスタシリンダ液圧より高いため、逆止
弁108が開かれ、ホイールシリンダ22,28の作動
液がマスタシリンダ10に戻される。
明する。トラクション制御においてはホイールシリンダ
28,24の液圧が、左右後輪26,22の駆動スリッ
プがほぼ適正値になるように制御される。制御中は、第
一開閉弁98,96が遮断状態に保たれ、モータ138
と電磁方向切換弁134のソレノイド172とが、アン
チスキッド制御が行われる場合と同様に、制御装置17
0の指令に基づいて、図示しない駆動回路により制御さ
れる。減圧モードが設定されれば、第二開閉弁124,
128が連通状態に切り換えられ、ホイールシリンダ2
4,28の作動液がリザーバ120に供給される。ま
た、増圧モードが設定されれば、リザーバ120に収容
された作動液は、ポンプ132によって汲み上げられて
ホイールシリンダ24,28に供給される。それによっ
て、リザーバ120の作動液量が少なくなり、リザーバ
室150が負圧になると、リザーバピストン152が容
積減少位置に移動させられる。ピン166によって弁子
160が弁座162から離間させられ、マスタシリンダ
10の作動液が補助通路142を経てリザーバ室150
に吸入される。トラクション制御が終了すれば、第一開
閉弁96,98が連通状態に切り換えられる。ホイール
シリンダ液圧はマスタシリンダ液圧より高いため、逆止
弁108が開かれ、ホイールシリンダ22,28の作動
液がマスタシリンダ10に戻される。
【0063】以上のように、本実施例の液圧ブレーキ装
置においては、2個のホイールシリンダ16,20に1
個のポンプ52しか設けられていない液圧ブレーキ装置
において、ホイールシリンダ16,20の液圧の制御性
の向上を図ることができる。アンチスキッド制御あるい
はトラクション制御において、ホイールシリンダ16,
20の液圧の制御精度の向上等を図ることができるので
ある。具体的には、ホイールシリンダ16の液圧のみを
増圧したり、ホイールシリンダ20の液圧のみを増圧し
たりすることができるとともに、ホイールシリンダ16
の液圧の増圧勾配と、ホイールシリンダ20の液圧の増
圧勾配とをそれぞれ望ましい大きさに制御することがで
きる。アンチスキッド制御やトラクション制御の対象が
片輪のみである場合と両輪である場合とにおいて、ま
た、ホイールシリンダ16にのみ増圧モードが設定され
た場合と、両ホイールシリンダ16,20に増圧モード
が設定された場合とにおいて、ホイールシリンダ液圧の
増圧勾配を同じ大きさにすることができるのである。
置においては、2個のホイールシリンダ16,20に1
個のポンプ52しか設けられていない液圧ブレーキ装置
において、ホイールシリンダ16,20の液圧の制御性
の向上を図ることができる。アンチスキッド制御あるい
はトラクション制御において、ホイールシリンダ16,
20の液圧の制御精度の向上等を図ることができるので
ある。具体的には、ホイールシリンダ16の液圧のみを
増圧したり、ホイールシリンダ20の液圧のみを増圧し
たりすることができるとともに、ホイールシリンダ16
の液圧の増圧勾配と、ホイールシリンダ20の液圧の増
圧勾配とをそれぞれ望ましい大きさに制御することがで
きる。アンチスキッド制御やトラクション制御の対象が
片輪のみである場合と両輪である場合とにおいて、ま
た、ホイールシリンダ16にのみ増圧モードが設定され
た場合と、両ホイールシリンダ16,20に増圧モード
が設定された場合とにおいて、ホイールシリンダ液圧の
増圧勾配を同じ大きさにすることができるのである。
【0064】また、本実施例の電磁方向切換弁54,1
34は、ホイールシリンダ毎に増圧弁および減圧弁の2
個の電磁弁がそれぞれ設けられた液圧ブレーキ装置にお
いて、2つのホイールシリンダにそれぞれ設けられた合
計2個の増圧弁を兼ねたものとみなすことができる。し
たがって、上述のホイールシリンダ毎に増圧弁および減
圧弁の2個の電磁弁がそれぞれ設けられた液圧ブレーキ
装置に比較して電磁弁の個数を減らしつつ、2つのホイ
ールシリンダの液圧をそれぞれ制御することができ、2
つの車輪に対して独立にアンチスキッド制御やトラクシ
ョン制御を行い得るという利点もある。
34は、ホイールシリンダ毎に増圧弁および減圧弁の2
個の電磁弁がそれぞれ設けられた液圧ブレーキ装置にお
いて、2つのホイールシリンダにそれぞれ設けられた合
計2個の増圧弁を兼ねたものとみなすことができる。し
たがって、上述のホイールシリンダ毎に増圧弁および減
圧弁の2個の電磁弁がそれぞれ設けられた液圧ブレーキ
装置に比較して電磁弁の個数を減らしつつ、2つのホイ
ールシリンダの液圧をそれぞれ制御することができ、2
つの車輪に対して独立にアンチスキッド制御やトラクシ
ョン制御を行い得るという利点もある。
【0065】さらに、左右前輪18,14のホイールシ
リンダ20,16の液圧を同じ大きさに制御したり、同
じ増圧勾配で増圧したりすることができるため、アンチ
スキッド制御時の操縦安定性の向上を図ることができる
という利点もある。
リンダ20,16の液圧を同じ大きさに制御したり、同
じ増圧勾配で増圧したりすることができるため、アンチ
スキッド制御時の操縦安定性の向上を図ることができる
という利点もある。
【0066】また、上記実施例における液圧ブレーキ装
置においては、電磁方向切換弁54,134が、前輪側
にも後輪側にも設けられているため、ホイールシリンダ
16,20,24,28の液圧を各々制御することがで
きる。換言すれば、還流式アンチスキッド制御装置にお
いて、ポンプの個数を増やさないで左右前後輪18,1
4,26,22の各々に対して独立に液圧制御を行うこ
とができるとともに、左右後輪26,22各々に対して
トラクション制御を行うことができるのである。
置においては、電磁方向切換弁54,134が、前輪側
にも後輪側にも設けられているため、ホイールシリンダ
16,20,24,28の液圧を各々制御することがで
きる。換言すれば、還流式アンチスキッド制御装置にお
いて、ポンプの個数を増やさないで左右前後輪18,1
4,26,22の各々に対して独立に液圧制御を行うこ
とができるとともに、左右後輪26,22各々に対して
トラクション制御を行うことができるのである。
【0067】なお、ソレノイド60,172やモータ5
8,138に、1/2以外のデューティ比で制御された
電流を供給することもできる。例えば、図7に示すよう
に、ソレノイド60にデューティ比3/4(3対1)で
制御された電流を供給し、モータ58にデューティ比2
/3で制御された電流を供給すれば、ホイールシリンダ
16の液圧の増圧勾配が10になり、ホイールシリンダ
20の液圧の増圧勾配は3.3となる。またぎ路走行中
あるい車両旋回中等、左右前輪18,12のホイールシ
リンダ20,16の液圧を、異なる大きさの増圧勾配で
制御した方が望ましい場合もあり、左右前輪18,12
のホイールシリンダ20,16の液圧の増圧勾配を常に
同じ大きさに制御することが望ましいとは限らない。
8,138に、1/2以外のデューティ比で制御された
電流を供給することもできる。例えば、図7に示すよう
に、ソレノイド60にデューティ比3/4(3対1)で
制御された電流を供給し、モータ58にデューティ比2
/3で制御された電流を供給すれば、ホイールシリンダ
16の液圧の増圧勾配が10になり、ホイールシリンダ
20の液圧の増圧勾配は3.3となる。またぎ路走行中
あるい車両旋回中等、左右前輪18,12のホイールシ
リンダ20,16の液圧を、異なる大きさの増圧勾配で
制御した方が望ましい場合もあり、左右前輪18,12
のホイールシリンダ20,16の液圧の増圧勾配を常に
同じ大きさに制御することが望ましいとは限らない。
【0068】さらに付言すれば、本実施例の液圧ブレー
キ装置においては、電磁方向切換弁54,134が前輪
側と後輪側とにおいてそれぞれ設けられていたが、電磁
方向切換弁は、前輪側と後輪側とのいずれか一方にのみ
設けられてもよい。また、トラクション制御可能とする
必要は必ずしもない。例えば、図8に示すように、後輪
側には電磁方向切換弁を設けなくてもよい。この場合に
は、左右後輪26,22に対しては、共通のアンチスキ
ッド制御が行われることになる。
キ装置においては、電磁方向切換弁54,134が前輪
側と後輪側とにおいてそれぞれ設けられていたが、電磁
方向切換弁は、前輪側と後輪側とのいずれか一方にのみ
設けられてもよい。また、トラクション制御可能とする
必要は必ずしもない。例えば、図8に示すように、後輪
側には電磁方向切換弁を設けなくてもよい。この場合に
は、左右後輪26,22に対しては、共通のアンチスキ
ッド制御が行われることになる。
【0069】本実施例の液圧ブレーキ装置においてはト
ラクション制御は行われない。そのため、リザーバ18
0は流入制御弁144が設けられていない通常のリザー
バであり、左右後輪液通路182の途中に設けられた第
一開閉弁184も第一開閉弁36と同様なものであっ
て、第一開閉弁184をバイパスする戻り通路186お
よび逆止弁188が設けられている。トラクション制御
が行われないため、ホイールシリンダ液圧をマスタシリ
ンダ液圧より高くする必要がないからである。
ラクション制御は行われない。そのため、リザーバ18
0は流入制御弁144が設けられていない通常のリザー
バであり、左右後輪液通路182の途中に設けられた第
一開閉弁184も第一開閉弁36と同様なものであっ
て、第一開閉弁184をバイパスする戻り通路186お
よび逆止弁188が設けられている。トラクション制御
が行われないため、ホイールシリンダ液圧をマスタシリ
ンダ液圧より高くする必要がないからである。
【0070】さらに、図9に示すように、前輪側におい
て、第一開閉弁190,192をホイールシリンダ1
6,20に対してそれぞれ設けてもよい。
て、第一開閉弁190,192をホイールシリンダ1
6,20に対してそれぞれ設けてもよい。
【0071】また、第二発明においては、作動液供給制
御電磁弁装置を、図10に示す2個の電磁液圧制御弁2
00,202を含むものとしてもよい。電磁液圧制御弁
200は、マスタシリンダ10とホイールシリンダ16
とを接続する右前輪液通路30の、第一開閉弁36とホ
イールシリンダ16との間の部分に設けられ、電磁液圧
制御弁202は、左前輪液通路32の途中に設けられて
いる。また、ポンプ52の吐出口がポンプ接続通路20
4により、右前輪液通路30の第一開閉弁36と分岐点
34との間の部分に接続されている。第一開閉弁36が
連通状態にある場合には、液圧源はマスタシリンダ10
であり、遮断状態にある場合には、ポンプ52である。
御電磁弁装置を、図10に示す2個の電磁液圧制御弁2
00,202を含むものとしてもよい。電磁液圧制御弁
200は、マスタシリンダ10とホイールシリンダ16
とを接続する右前輪液通路30の、第一開閉弁36とホ
イールシリンダ16との間の部分に設けられ、電磁液圧
制御弁202は、左前輪液通路32の途中に設けられて
いる。また、ポンプ52の吐出口がポンプ接続通路20
4により、右前輪液通路30の第一開閉弁36と分岐点
34との間の部分に接続されている。第一開閉弁36が
連通状態にある場合には、液圧源はマスタシリンダ10
であり、遮断状態にある場合には、ポンプ52である。
【0072】電磁液圧制御弁200,202は、3ポー
ト3位置弁であり、3個のポートには、それぞれ液圧源
と、ホイールシリンダ16,20と、リザーバ40とが
接続されている。図示する増圧位置にある場合には、ホ
イールシリンダ16,20が液圧源に連通させられてリ
ザーバ40から遮断されるが、ソレノイド210,21
2が励磁されて保持位置に切り換えられると、液圧源か
らもリザーバ40からも遮断される。さらに強く励磁さ
れて減圧位置に切り換えられると、液圧源から遮断され
てリザーバ40に連通させられる。本態様においては、
電磁液圧制御弁200の増圧位置が第一許容状態に対応
し、保持位置および減圧位置が第一阻止状態に対応す
る。同様に、電磁液圧制御弁202の増圧位置が第二許
容状態に対応し、保持位置および減圧位置が第二阻止状
態にそれぞれ対応する。
ト3位置弁であり、3個のポートには、それぞれ液圧源
と、ホイールシリンダ16,20と、リザーバ40とが
接続されている。図示する増圧位置にある場合には、ホ
イールシリンダ16,20が液圧源に連通させられてリ
ザーバ40から遮断されるが、ソレノイド210,21
2が励磁されて保持位置に切り換えられると、液圧源か
らもリザーバ40からも遮断される。さらに強く励磁さ
れて減圧位置に切り換えられると、液圧源から遮断され
てリザーバ40に連通させられる。本態様においては、
電磁液圧制御弁200の増圧位置が第一許容状態に対応
し、保持位置および減圧位置が第一阻止状態に対応す
る。同様に、電磁液圧制御弁202の増圧位置が第二許
容状態に対応し、保持位置および減圧位置が第二阻止状
態にそれぞれ対応する。
【0073】また、ポンプ52の吐出口は、リリーフ弁
214を介してリザーバ40に接続されている。電磁液
圧制御弁200,202が、共に保持位置あるいは減圧
位置にある場合には、ポンプ52から吐出された作動液
がリリーフ弁214を経てリザーバ40に戻されるので
ある。
214を介してリザーバ40に接続されている。電磁液
圧制御弁200,202が、共に保持位置あるいは減圧
位置にある場合には、ポンプ52から吐出された作動液
がリリーフ弁214を経てリザーバ40に戻されるので
ある。
【0074】後輪側においても、マスタシリンダ10の
加圧室と左右後輪26,22のホイールシリンダ28,
24とを接続する左右後輪液通路182の、第一開閉弁
184とホイールシリンダ24,28との間に電磁液圧
制御弁216が設けられている。電磁液圧制御弁216
は電磁液圧制御弁200,202と同様のものである。
また、ポンプ132は、リリーフ弁218を介してリザ
ーバ180に接続されている。左右後輪26,22に対
しては、アンチスキッド制御が共通に行われることにな
る。
加圧室と左右後輪26,22のホイールシリンダ28,
24とを接続する左右後輪液通路182の、第一開閉弁
184とホイールシリンダ24,28との間に電磁液圧
制御弁216が設けられている。電磁液圧制御弁216
は電磁液圧制御弁200,202と同様のものである。
また、ポンプ132は、リリーフ弁218を介してリザ
ーバ180に接続されている。左右後輪26,22に対
しては、アンチスキッド制御が共通に行われることにな
る。
【0075】左右前輪18,14の少なくとも一方の車
輪に対してアンチスキッド制御が行われる場合には、第
一開閉弁36が遮断状態に切り換えられるとともに、ソ
レノイド210に供給される電流やモータ58に供給さ
れる電流が、図示しないフローチャートで表されるソレ
ノイド制御プログラム,モータ制御プログラムの実行に
よって制御される。
輪に対してアンチスキッド制御が行われる場合には、第
一開閉弁36が遮断状態に切り換えられるとともに、ソ
レノイド210に供給される電流やモータ58に供給さ
れる電流が、図示しないフローチャートで表されるソレ
ノイド制御プログラム,モータ制御プログラムの実行に
よって制御される。
【0076】右前輪14のみに対してアンチスキッド制
御が行われる場合には、ソレノイド212はOFFにさ
れ、電磁液圧制御弁202は増圧位置に保たれる。ホイ
ールシリンダ20にはポンプ52から吐出された作動液
が供給される ホイールシリンダ16に減圧モードあるいは保持モード
が設定されれば、ソレノイド210が励磁にされ、電磁
液圧制御弁200が減圧位置あるいは保持位置に切り換
えられるが、増圧モードが設定されれば、電磁液圧制御
弁200が増圧位置に復帰させられる。また、モータ5
8には、減圧モードや保持モードが設定された場合には
デューティ比1/2で制御された電流が供給されるが、
増圧モードが設定された場合にはデューティ制御されな
い最大電流が供給される。増圧モードが設定された場合
には、ポンプ58によって吐出された作動液が両ホイー
ルシリンダ20,16に供給されるため、ポンプ58の
吐出量も2倍にされるのである。
御が行われる場合には、ソレノイド212はOFFにさ
れ、電磁液圧制御弁202は増圧位置に保たれる。ホイ
ールシリンダ20にはポンプ52から吐出された作動液
が供給される ホイールシリンダ16に減圧モードあるいは保持モード
が設定されれば、ソレノイド210が励磁にされ、電磁
液圧制御弁200が減圧位置あるいは保持位置に切り換
えられるが、増圧モードが設定されれば、電磁液圧制御
弁200が増圧位置に復帰させられる。また、モータ5
8には、減圧モードや保持モードが設定された場合には
デューティ比1/2で制御された電流が供給されるが、
増圧モードが設定された場合にはデューティ制御されな
い最大電流が供給される。増圧モードが設定された場合
には、ポンプ58によって吐出された作動液が両ホイー
ルシリンダ20,16に供給されるため、ポンプ58の
吐出量も2倍にされるのである。
【0077】同様に、左右前輪18,14にアンチスキ
ッド制御が行われる場合には、ソレノイド210,21
2に供給される電流やモータ58に供給される電流が、
図示しないフローチャートで表されるソレノイド制御プ
ログラム,モータ制御プログラムの実行によって制御さ
れる。モータ58は、ソレノイド210,212に供給
される電流、すなわち、電磁液圧制御弁200の状態と
電磁液圧制御弁202の状態との組み合わせに応じて制
御されるのである。ホイールシリンダ16,20のいず
れか一方のホイールシリンダにのみ増圧モードが設定さ
れた場合(いずれか一方の電磁液圧制御弁が増圧位置に
ある場合)には、モータ58にはデューティ比1/2で
制御された電流が供給されるが、ホイールシリンダ1
6,20の両方に増圧モードが設定された場合(電磁液
圧制御弁200,202が共に増圧位置にある場合)に
は、最大電流が供給され、ポンプ52の吐出量は上述の
場合の2倍にされる。両方のホイールシリンダ16,2
0に減圧モードあるいは保持モードが設定された場合に
は、電磁方向切換弁200,202は、共に減圧位置あ
るいは保持位置に切り換えられるとともに、モータ58
にはデューティ比1/2以下で制御された電流が供給さ
れる。ポンプ52から吐出された作動液はリリーフ弁2
14を経てリザーバ40に戻される。ここで、モータ5
8への電流の供給を停止してポンプ52を非作動状態に
しないのは、次にポンプ52から作動液を供給する必要
が生じた場合に、制御遅れが生じないようにするためで
ある。ただし、ポンプ52にかかる負荷を小さくし、リ
ザーバ40に戻される作動液量を少なくし、エネルギの
無駄を小さくする観点からは、モータ58への電流の供
給を停止することが望ましい。
ッド制御が行われる場合には、ソレノイド210,21
2に供給される電流やモータ58に供給される電流が、
図示しないフローチャートで表されるソレノイド制御プ
ログラム,モータ制御プログラムの実行によって制御さ
れる。モータ58は、ソレノイド210,212に供給
される電流、すなわち、電磁液圧制御弁200の状態と
電磁液圧制御弁202の状態との組み合わせに応じて制
御されるのである。ホイールシリンダ16,20のいず
れか一方のホイールシリンダにのみ増圧モードが設定さ
れた場合(いずれか一方の電磁液圧制御弁が増圧位置に
ある場合)には、モータ58にはデューティ比1/2で
制御された電流が供給されるが、ホイールシリンダ1
6,20の両方に増圧モードが設定された場合(電磁液
圧制御弁200,202が共に増圧位置にある場合)に
は、最大電流が供給され、ポンプ52の吐出量は上述の
場合の2倍にされる。両方のホイールシリンダ16,2
0に減圧モードあるいは保持モードが設定された場合に
は、電磁方向切換弁200,202は、共に減圧位置あ
るいは保持位置に切り換えられるとともに、モータ58
にはデューティ比1/2以下で制御された電流が供給さ
れる。ポンプ52から吐出された作動液はリリーフ弁2
14を経てリザーバ40に戻される。ここで、モータ5
8への電流の供給を停止してポンプ52を非作動状態に
しないのは、次にポンプ52から作動液を供給する必要
が生じた場合に、制御遅れが生じないようにするためで
ある。ただし、ポンプ52にかかる負荷を小さくし、リ
ザーバ40に戻される作動液量を少なくし、エネルギの
無駄を小さくする観点からは、モータ58への電流の供
給を停止することが望ましい。
【0078】このように、電磁方向切換弁200,20
2の状態を制御するとともに、その状態の組み合わせに
応じてモータ58に供給する電流を制御することによっ
て、ホイールシリンダ16,20の液圧の増圧勾配を望
ましい大きさにすることができる。また、本実施例にお
いては、ポンプ52が作動状態にあっても、電磁液圧制
御弁200,202が保持位置あるいは減圧位置にあれ
ば、ホイールシリンダ16,20には作動液が供給され
ない。そのため、両方のホイールシリンダ16,20に
減圧モードあるいは保持モードが設定された場合におい
ても、ソレノイド210,212に供給する電流をデュ
ーティ制御する必要がない。さらに、それぞれのホイー
ルシリンダ16,20に対して電磁液圧制御弁200,
202が設けられているため、ホイールシリンダ16,
20の液圧を独立に制御できるという利点もある。
2の状態を制御するとともに、その状態の組み合わせに
応じてモータ58に供給する電流を制御することによっ
て、ホイールシリンダ16,20の液圧の増圧勾配を望
ましい大きさにすることができる。また、本実施例にお
いては、ポンプ52が作動状態にあっても、電磁液圧制
御弁200,202が保持位置あるいは減圧位置にあれ
ば、ホイールシリンダ16,20には作動液が供給され
ない。そのため、両方のホイールシリンダ16,20に
減圧モードあるいは保持モードが設定された場合におい
ても、ソレノイド210,212に供給する電流をデュ
ーティ制御する必要がない。さらに、それぞれのホイー
ルシリンダ16,20に対して電磁液圧制御弁200,
202が設けられているため、ホイールシリンダ16,
20の液圧を独立に制御できるという利点もある。
【0079】さらに、上記実施例においては、本発明が
前後配管の液圧ブレーキ装置に適用された場合について
説明したが、ダイヤゴナル式の液圧ブレーキ装置に適用
することもできる。その他、いちいち例示することはし
ないが、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知
識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
前後配管の液圧ブレーキ装置に適用された場合について
説明したが、ダイヤゴナル式の液圧ブレーキ装置に適用
することもできる。その他、いちいち例示することはし
ないが、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知
識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図1】第一,第二発明に共通の一実施例である液圧ブ
レーキ装置の回路図である。
レーキ装置の回路図である。
【図2】上記液圧ブレーキ装置の第一開閉弁の正面断面
図である。
図である。
【図3】上記第一開閉弁のソレノイドの制御の一例であ
る。
る。
【図4】上記液圧ブレーキ装置の制御装置によるモー
タ,ソレノイドの制御例を示す図表である。
タ,ソレノイドの制御例を示す図表である。
【図5】上記液圧ブレーキ装置の制御装置のROMに格
納されたソレノイド制御プログラムを表すフローチャー
トである。
納されたソレノイド制御プログラムを表すフローチャー
トである。
【図6】上記液圧ブレーキ装置の制御装置のROMに格
納されたモータ制御プログラムを表すフローチャートで
ある。
納されたモータ制御プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図7】上記液圧ブレーキ装置においてアンチスキッド
制御が行われた場合のソレノイド・モータの制御例を示
す図表である。
制御が行われた場合のソレノイド・モータの制御例を示
す図表である。
【図8】第一,第二発明の別の実施例である液圧ブレー
キ装置の回路図である。
キ装置の回路図である。
【図9】第一,第二発明のさらに別の実施例である液圧
ブレーキ装置の回路図である。
ブレーキ装置の回路図である。
【図10】第一,第二発明のさらに別の実施例である液
圧ブレーキ装置の回路図である。
圧ブレーキ装置の回路図である。
40 リザーバ 52,132 ポンプ 54,134 電磁方向切換弁 58,138 モータ 60,172 ソレノイド 120 リザーバ 170 制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 複数個の車輪の各々のホイールシリンダ
と、 それら複数個のホイールシリンダから排出された作動液
を収容する1個のリザーバと、 そのリザーバに収容された作動液を汲み上げて前記複数
個のホイールシリンダに供給する1個のポンプと、 それらリザーバ,ホイールシリンダおよびポンプの間に
設けられた電磁制御弁装置と、 その電磁制御弁装置を制御することによって、各々のホ
イールシリンダの液圧を前記車輪のスリップ率がほぼ適
正値にあるように制御する液圧制御手段とを備えた液圧
ブレーキ装置において、 前記電磁制御弁装置が、前記ポンプによって汲み上げら
れた作動液の、前記複数個のホイールシリンダのうちの
1個以上のホイールシリンダを含む第一ホイールシリン
ダ群への供給を許容する場合には他の1個以上のホイー
ルシリンダを含む第二ホイールシリンダ群への供給を阻
止し、第一ホイールシリンダ群への供給を阻止する場合
には第二ホイールシリンダ群への供給を許容する択一的
作動液供給電磁弁装置を含むことを特徴とする液圧ブレ
ーキ装置。 - 【請求項2】 複数個の車輪の各々のホイールシリンダ
と、 それら複数個のホイールシリンダから排出された作動液
を収容する1個のリザーバと、 そのリザーバに収容された作動液を汲み上げて前記複数
個のホイールシリンダに供給する1個のポンプと、 それらリザーバ,ホイールシリンダおよびポンプの間に
設けられた電磁制御弁装置と、 その電磁制御弁装置を制御することによって、各々のホ
イールシリンダの液圧を車輪のスリップ率がほぼ適正値
にあるように制御する液圧制御手段とを備えた液圧ブレ
ーキ装置において、 前記電磁制御弁装置が、前記ポンプによって吐出された
作動液の、前記複数個のホイールシリンダのうちの1個
以上のホイールシリンダを含む第一ホイールシリンダ群
への供給を許容する第一許容状態と、第一ホイールシリ
ンダ群への供給を阻止する第一阻止状態と、前記作動液
の前記複数個のホイールシリンダのうちの他の1個以上
のホイールシリンダを含む第二ホイールシリンダ群への
供給を許容する第二許容状態と、第二ホイールシリンダ
群への供給を阻止する第二阻止状態とに電気的に切換え
可能な供給状態制御電磁弁装置を含み、かつ、前記液圧
制御手段が、その供給状態制御電磁弁装置を、前記第一
許容状態と第一阻止状態および第二許容状態と第二阻止
状態とにそれぞれ切り換えるとともに、その切り換えら
れた前記第一許容状態と第一阻止状態とのいずれか一方
と第二許容状態と第二阻止状態とのいずれか一方との組
み合わせに応じて前記ポンプの作動状態を制御すること
によって、前記第一ホイールシリンダ群のホイールシリ
ンダの液圧の増圧勾配と、前記第二ホイールシリンダ群
のホイールシリンダの液圧の増圧勾配とをそれぞれ制御
する増圧勾配制御手段を含むことを特徴とする液圧ブレ
ーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3827795A JPH08230637A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 液圧ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3827795A JPH08230637A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 液圧ブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08230637A true JPH08230637A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12520822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3827795A Pending JPH08230637A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 液圧ブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08230637A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008018807A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Advics:Kk | アンチスキッド制御装置 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3827795A patent/JPH08230637A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008018807A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Advics:Kk | アンチスキッド制御装置 |
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