JPH0823152A - パターニング方法 - Google Patents

パターニング方法

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Publication number
JPH0823152A
JPH0823152A JP15721594A JP15721594A JPH0823152A JP H0823152 A JPH0823152 A JP H0823152A JP 15721594 A JP15721594 A JP 15721594A JP 15721594 A JP15721594 A JP 15721594A JP H0823152 A JPH0823152 A JP H0823152A
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JP
Japan
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film
substrate
mask pattern
irradiation
metal oxide
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15721594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Uchida
寛人 内田
Masa Yonezawa
政 米澤
Nobuyuki Soyama
信幸 曽山
Tsutomu Atsugi
勉 厚木
Katsumi Ogi
勝実 小木
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機レジストを用いることなく金属酸化物よ
りなるマスクパターンを形成してパターニングプロセス
を簡易化する。 【構成】 基板1上に第1の膜2を形成した後(或いは
形成することなく直接に)、感光性の第2の膜3を形成
し、第2の膜3を所定のマスクパターンとした後、ドラ
イエッチング処理して第1の膜2(又は基板2)をパタ
ーニングする。加水分解性金属化合物と、活性線の照射
により水を遊離する感光剤とを含有する組成物を塗布し
て第2の膜3を形成し、この第2の膜3を活性線で画像
形成露光し、溶媒で現像して未露光部を除去した後、熱
処理して露光部の膜を金属酸化物に変換させてマスクパ
ターンを形成する。 【効果】 ゾルーゲル法を利用して、レジストを使用せ
ずにマスクパターンを形成することができるので、製造
工程の短縮化と高能率化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造工程
などに用いられるドライエッチングによるパターニング
方法に関する。詳しくは、ドライエッチングのためのマ
スクパターンの形成方法を改良したパターニング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に所定パターンをドライエッチン
グにより形成する従来例として、特開平5−17517
4号公報記載の金属パターンの形成方法を例示して、図
3を参照して説明する。
【0003】まず、図3(a)のように、基板11上に
金属膜12を成膜し、その上に無機質膜13を成膜し、
さらに通常のフォトリソグラフィーの有機レジスト膜1
4を成膜する。
【0004】次いで、成膜したレジスト膜14に感光・
現像処理を行なって、図3(b)の如くレジスト膜より
なるレジストマスク14Aを形成する。続いて、反応性
イオンエッチングなどにより無機質膜13を除去し、図
3(c)のように無機質膜よりなるマスクパターン13
Aを形成する。
【0005】次いで、酸素プラズマによるアッシャー処
理によって、図3(d)の如くレジストマスク14Aを
除去する。次いで、ハロゲンガスを用いたドライエッチ
ングにより金属膜12をエッチングし、図3(e)の状
態とする。その後、必要に応じ、残留した無機質膜のマ
スクパターン13Aを除去する。
【0006】なお、特開昭60−243284号公報に
は、図4(a)のように、基板11上に直接に無機質膜
13を成膜し、その上にレジスト膜14を成膜する方法
が記載されている。この場合、レジスト膜14の感光・
現像により図3(b)のようにレジストマスク14Aが
形成され、次いでイオンエッチングなどにより、図3
(c)のように無機質膜よりなるマスクパターン13A
が形成される。次いで、アッシャー処理によって図4
(d)の如くレジストマスク14Aを除去した後、ドラ
イエッチング処理する。これにより、図4(e)の如
く、基板11の表面11Aそれ自体が所定パターンに従
ってパターニング(凹凸付け)されるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来法において
は、レジスト膜14を形成している分だけプロセスが複
雑でコスト高になる。
【0008】本発明の目的は、有機レジストを用いるこ
となく金属酸化物よりなるマスクパターンを形成でき、
それによりプロセスが簡易化されたパターニング方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のパターニング
方法は、基板上に第1の膜を形成した後、感光性の第2
の膜を形成し、該第2の膜を所定のマスクパターンとし
た後、ドライエッチング処理することにより該第1の膜
を該マスクパターンに従ってエッチングし、該第1の膜
に由来する目的パターンを該基板上に残留させるように
したパターニング方法において、前記第2の膜を、少な
くとも加水分解性金属化合物と、活性線の照射により水
を遊離する感光剤とを含有する組成物を前記第1の膜上
に塗布することにより形成し、該第2の膜をパターン化
するに際しては、該第2の膜を活性線で画像形成露光
し、溶媒で現像して未露光部を除去した後、熱処理して
露光部の膜を金属酸化物に変換させ、これにより金属酸
化物よりなる前記マスクパターンを形成することを特徴
とする。
【0010】請求項2のパターニング方法は、請求項1
において、前記組成物は、さらに、活性線の照射により
酸を遊離する感光剤を含有することを特徴とする。
【0011】請求項3のパターニング方法は、基板上に
感光性の膜を形成し、該感光性膜を所定のマスクパター
ンとした後、ドライエッチング処理することにより該基
板表面を該マスクパターンに従ってエッチングし、該基
板表面に目的パターンの凹部を形成するようにしたパタ
ーニング方法において、前記感光性膜を、少なくとも加
水分解性金属化合物と、活性線の照射により水を遊離す
る感光剤とを含有する組成物を前記基板上に塗布するこ
とにより形成し、該感光性膜をパターン化するに際して
は、該感光性膜を活性線で画像形成露光し、溶媒で現像
して未露光部を除去した後、熱処理して露光部の膜を金
属酸化物に変換させ、これにより金属酸化物よりなる前
記マスクパターンを形成することを特徴とする。
【0012】請求項4のパターニング方法は、請求項3
において、前記組成物は、さらに、活性線の照射により
酸を遊離する感光剤を含有することを特徴とする。
【0013】以下に図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0014】図1(a)〜(d)は請求項1のパターニ
ング方法の一実施例方法を示す断面図、図2(a)〜
(c)は請求項3のパターニング方法の一実施例方法を
示す断面図である。
【0015】図1(a)〜(d)に示す方法において
は、基板1上に、まず、パターニングすべき第1の膜2
を蒸着法、スパッタリング法、CVD法、MOCVD
法、MBE法、ゾルーゲル法等により形成する。
【0016】この第1の膜2としては、Si,Ge,C
aAs,InP,GaN等の半導体又は化合物半導体
膜;Al,Al−Cu合金等のAl合金,Ti,Nb,
Ta,Cr,Mo,W,Ni,Pb,Pt,Ir,C
u,Au等の金属又は合金膜;ITO(インジウム錫酸
化物),ATO(アンチモン錫酸化物),FTO(フッ
素錫酸化物),FATO(フッ素アンチモン錫酸化
物),AZO(アルミニウム亜鉛酸化物),PZT(鉛
亜鉛チタン酸化物),RuO2 ,MgF2 ,CaF2
SrF2 ,BaF2 などの金属酸化物膜;或いは、ポリ
イミド,アクリル等の樹脂膜を形成することができ、そ
の厚さには特に制限はないが、通常の場合、0.01〜
10μm程度とされる。
【0017】なお、基板としては、Si基板,Ge基
板,MgO基板,LiNbO3 基板,GaAs基板,I
nP基板,GaN基板,バイコールガラス基板,シリカ
ガラス基板等を用いることができる。
【0018】第1の膜2を形成した後は、加水分解性金
属化合物と、活性線の照射により水を遊離する感光剤
(以下「水発生剤」と称す。)と、更に必要に応じて活
性線の照射により酸を遊離する感光剤(以下「酸発生
剤」と称す。)とを含む組成物(以下「マスクパターン
形成剤」と称す。)を第1の膜2上に塗布して、図1
(b)に示す如く、感光性の塗膜(第2の膜)3を形成
する。
【0019】このマスクパターン形成剤に含まれる加水
分解性金属化合物としては、塗膜の焼成により一般式A
BO3 で表される金属酸化物を形成し得る加水分解性有
機金属化合物又は金属ハロゲン化物が好適である。
【0020】なお、AはY,Sr,Ba,Ca,Mg,
Pb,Sn,Al,Ta及びLiよりなる群から選ばれ
る1種又は2種以上であり、BはY,Zr,Ti,N
b,Ta,Sb及びAlよりなる群から選ばれる1種又
は2種以上である。
【0021】上記ABO3 で表される金属酸化物、その
他本発明に好適な金属酸化物の具体例としては、PbZ
rTiO3 ,SrTiO3 ,BaTiO3 ,BaSrT
iO3 ,LiNbO3 ,TiO2 ,Al23 ,ZrO
2 ,Nb25 ,Ta25,Y23 ,SnO2 ,Z
nO,Sn(Sb)O2 (Sb/Sn=0.1〜15
%),Zn(Al)O(Al/Zn=0.1〜15%)
等が挙げられる。
【0022】このような金属酸化物を生成する加水分解
性有機金属化合物としては、加水分解により上記の金属
の水酸化物を形成することができるものであれば特に制
限されないが、その代表例としては、金属アルコキシ
ド、金属アセチルアセトナート錯体、および金属カルボ
ン酸塩を挙げることができる。金属アルコキシドは、エ
トキシド、プロポキシド、イソプロポキシド、ブトキシ
ド、イソブトキシドなどの低級アルコキシドが好まし
い。同様に、金属カルボン酸塩も、酢酸塩、プロピオン
酸塩などの低級脂肪酸塩が好ましい。
【0023】また、金属ハロゲン化物としては、塩化
物、フッ化物などの使用が可能である。
【0024】これらの加水分解性金属化合物は、生成す
る金属酸化物の金属元素組成に応じて、1種又は2種以
上を所定割合で使用できる。
【0025】この加水分解性金属化合物を加水分解反応
させる水を発生する水発生剤としては、o−ニトロベン
ジルアルコール、1−ヒドロキシメチル−2−ニトロナ
フタレン、2−ニトロエタノール、ホルムアルデヒド、
酒石酸、2−ヒドロキシベンジルアルコール、2−カル
ボキシベンジルアルコール、2−カルボキシベンズアル
デヒド、2−ニトロベンズアルデヒド及びフタル酸より
なる群から選ばれる1種又は2種以上が例示される。
【0026】この水発生剤は、活性線の照射を受けて脱
水反応して水を発生する。
【0027】本発明においては、この水発生剤による加
水分解性金属化合物の加水分解反応をさらに促進させる
ため、水発生剤に加えて、活性線の照射により酸を遊離
する酸発生剤を併用してもよい。酸発生剤が共存する
と、露光部で活性線の照射を受けて発生した酸が、加水
分解性金属化合物の硬化反応の触媒として作用し、硬化
がさらに一層促進され、従って、露光部と未露光部との
溶解度差の一層の増大および照射量の一層の低減が可能
となる。
【0028】酸発生剤としては、従来よりフォトレジス
トの分野で知られているものを使用することができる。
例としては、ヨードニウム塩、スルホニウム塩などのオ
ニウム塩;ハロゲン含有ベンゼン誘導体、ハロゲン置換
アルカンおよびシクロアルカン、ハロゲン含有s−トリ
アジンもしくはイソシアヌレート誘導体などの有機ハロ
ゲン化物;さらにはo−もしくはp−ニトロベンジルエ
ステル、ベンゼンポリスルホン酸エステル、ビスアリー
ルスルホニルジアゾメタン、2−フェニルスルホニルア
セトフェノンなどの芳香族スルホン酸エステルまたはス
ルホニル化合物等が挙げられる。
【0029】水発生剤と酸発生剤はいずれも1種もしく
は2種以上使用できる。
【0030】本発明で用いるマスクパターン形成剤は、
原料の加水分解性金属化合物を適当な有機溶媒(例、エ
タノール、イソプロパノール、2−メトキシエタノー
ル、n−ブタノールなどのアルコール類;酢酸、プロピ
オン酸などの低級脂肪族カルボン酸類など)に溶解した
後、得られた溶液に水発生剤(または水発生剤と酸発生
剤)を添加し、溶解させることにより調製できる。
【0031】本発明において、マスクパターン形成剤中
の加水分解性金属化合物の濃度は生成する金属酸化物換
算で1〜20重量%の範囲内が好ましい。水発生剤の濃
度は、0.001〜20重量%、特に、0.1〜10重
量%の範囲内、酸発生剤の濃度は20重量%以下、特
に、0.001〜20重量%、とりわけ0.1〜10重
量%の範囲内である。この場合、水発生剤と酸発生剤の
合計濃度は20重量%以下であることが好ましい。
【0032】ここで、水発生剤の添加量が少なすぎる
と、露光部と未露光部との溶解度差が大きくならず、鮮
明なパターンが形成できない。水発生剤の添加量が多す
ぎると、照射により周囲の未露光部の塗膜まで変性して
しまい、やはり鮮明なパターンが得られなくなる。
【0033】なお、マスクパターン形成剤には、貯蔵時
のゲル化を防止する安定化剤として、アセチルアセト
ン、エタノールアミン、オキソブタン酸エチルなどのキ
レート形成化合物を、加水分解性金属化合物1モルに対
して0.05〜10モルの割合で添加しても良い。
【0034】このマスクパターン形成剤の第1の膜上へ
の塗布は、均一な膜厚の塗膜が形成される塗布法であれ
ば特に制限されないが、工業的にはスピンコート法が採
用されることが多い。必要であれば、塗膜がゲル化した
後、塗布操作を繰り返して所望の塗膜厚みを得ることも
できる。本発明に係るマスクパターン形成剤では、水発
生剤の添加により少ないエネルギーで照射することがで
きるため、塗膜を厚くすることも可能である。
【0035】得られた塗膜は、短時間の放置で流動性を
失い、露光が可能となる。放置時間は、画像形成のため
の活性線照射が可能な程度に塗膜が乾く(流動性を喪失
する)ように決めればよく、通常は数秒〜数分の範囲内
でよい。
【0036】次いで、所望のマスクパターンに対応する
画像を形成するために活性線により画像形成露光を行
う。活性線としては、感光剤(水発生剤、酸発生剤)に
よっても異なるが、紫外線、電子線、イオンビームまた
はX線等が一般的である。紫外線源は、例えば、低圧水
銀灯、エキシマレーザー等でよい。画像形成露光は、常
法により、マスクを通して活性線を照射するか、或いは
活性線源がレーザーの場合にはパターン化されたレーザ
ー光を照射する直描法によって行うことができる。照射
エネルギー量は特に制限されず、膜厚や感光剤の種類に
よっても変動するが、通常は100mJ/cm2 以上で
あれば良い。
【0037】この活性線の照射により、露光部では前述
した塗膜の硬化反応加水分解反応及び重合反応が進行
し、塗膜が硬く、緻密になって、アルコールなどの溶媒
への溶解度が低下する。本発明では、水発生剤が共存し
ているので、少ない活性線照射エネルギーで、露光部の
硬化反応を選択的に促進することができる。そのため、
電子線などのエネルギー量密度が著しく高いものだけで
なく、それらよりもエネルギー密度が低い紫外線でも十
分に照射の目的を達成できる。塗膜に酸発生剤が共存す
る場合には、露光部で発生した酸によっても塗膜の硬化
反応がさらに促進される。
【0038】なお、所望により、上記活性線の照射後、
乾燥不活性ガス(N2 ,Ar等)雰囲気中で40〜10
0℃に1〜10分間程度放置しても良い。こうして空気
中の水分を遮断して温度保持することにより、未露光部
の塗膜成分の加水分解を抑制したまま、露光部の塗膜の
硬化反応を選択的に更に進めることができるので、露光
部と未露光部との溶解度差が一層大きくなる。
【0039】照射後、必要に応じて、基板を全面的に加
熱することにより塗膜を乾燥しても良い。これにより、
パターンとして残る露光部に残留している水分や有機溶
媒が除去される。この全面的な加熱は、例えば、100
〜150℃で5〜10分間程度行えば良い。
【0040】その後、適当な溶媒を用いて現像すること
により、未露光部にある未硬化の塗膜を除去すると、露
光部からなるネガ型のパターンが第1の膜上に形成され
る。現像剤として用いる溶媒は、未露光部の材料を溶解
でき、露光部の硬化膜に対する溶解性の小さい溶媒であ
れば良い。一般には、水又はアルコール類を使用するこ
とが好ましい。適当なアルコールとしては、2−メトキ
シエタノール、2−エトキシエタノールなどのアルコキ
シアルコールがある。これでは溶解力が高すぎ、露光部
の溶解が起こりうる場合には、上記アルコールにエチル
アルコール、イソプロピルアルコール(IPA)などの
アルキルアルコールを添加することにより、溶解力を調
整することができる。このように、現像にフッ酸/塩酸
の混酸といった腐食性に強い酸を使用する必要はなく、
腐食性のない、安全で安価なアルコール等の溶媒で現像
を行うことができることも、本発明の大きな利点の1つ
である。
【0041】現像は、例えば、常温の溶媒に10秒〜1
0分間程度浸漬することにより実施できる。現像条件
は、未露光部が完全に除去され、露光部は実質的に除去
されないように設定する。従って、現像条件は、活性線
の照射量、その後の熱処理の有無、現像に用いる溶媒の
種類に応じて変動する。
【0042】現像により未露光部を除去した後、必要以
上の塗膜溶解を阻止するために、露光部の塗膜の溶解能
がないか溶解能が小さい、適当な有機溶媒によってリン
スを行うことが好ましい。このリンス液としては、例え
ば、エステル類(例、酢酸エチル)、ケトン類(例、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン)、炭化水
素類(例、トルエン、n−ヘキサン)などが使用でき
る。また、イソプロピルアルコールのように、極性が比
較的小さいアルコールもリンス液として使用できる。
【0043】こうして露光部が残留したネガ型の塗膜パ
ターンが基板1の第1の膜2上に形成される。その後、
基板1を熱処理して塗膜中の金属化合物を完全に金属酸
化物に変換させると、所望の金属酸化物薄膜マスクパタ
ーン3Aが得られる。この熱処理は、通常は大気又は酸
素雰囲気中300〜800℃で1秒〜2時間の焼成によ
り行うことが好ましく、また、このマスクパターン3A
は、この熱処理後の厚さで0.01〜1.0μm程度で
あることが好ましい。
【0044】このようにしてマスクパターン3Aを形成
した後は、常法に従って、ドライエッチングを行い、マ
スクパターン3Aで保護されていない部分の第1の膜2
をエッチングする。
【0045】このドライエッチングは、マイクロ波プラ
ズマエッチング装置等を用い、圧力1〜200mTor
r,RFパワー(1〜200MHz)0.1〜1000
W程度の条件で行うことができる。また、エッチングガ
スとしては、HF,CF4 ,HCl,HBr,Br2
BCl3 ,Cl2 ,CCl22 ,SF6 ,BF3 ,S
iF4 ,C38 等のハロゲン系ガスを用いることがで
き、具体的には、上記ガスとAr,O2 ,NO2 ,N2
等の混合ガスで用いられることが多く、次のような組成
のものが好適に使用される。
【0046】BCl3 /Cl2 /HBr,CCl22
/O2 /HBr,CF4 /O2 /HBr,SF6 ,SF
6 /HBr,Ar/Cl2 /O2 ,CF4 /H2 ,CC
4 /Cl2 これにより、第1の膜2が第2の膜よりなるマスクパタ
ーン3Aに従ってエッチングされ、第1の膜2に由来す
る目的パターン2Aが基板1上に残留する。
【0047】なお、マスクパターン3Aは必要に応じて
除去されるが、このマスクパターン3Aを残したまま使
用に供される場合もある。また、マスクパターン3Aは
ドライエッチング工程で除去される場合もある。
【0048】請求項3の方法においては、第1の膜を形
成せずに、基板1に直接、マスクパターン形成剤を塗布
すること以外は、請求項1の方法と同様に行うことがで
きる。
【0049】即ち、まず、図2(a)に示す如く、基板
1上に前記マスクパターン形成剤を用いて、前述の方法
に従って、同様に塗膜(感光性膜)3を形成し、同様に
露光・現像を行ってマスクパターン3Aを形成する。
【0050】次いで、前述の方法に従ってドライエッチ
ングすることにより、基板1がマスクパターン3Aに従
ってエッチングされ、基板1の表面がエッチングされて
目的パターンの凹部1Aが形成される。
【0051】なお、この基板1のエッチング深さは基板
の使用目的に応じて適宜決定されるが、通常の場合0.
1〜50μm程度とされる。
【0052】この請求項3の方法においても、マスクパ
ターン3Aは必要に応じて除去されるが、これを残した
まま使用に供することもできる。
【0053】
【作用】本発明に係るマスクパターン形成剤中の加水分
解性金属化合物は、水と反応して加水分解し、含水金属
酸化物のゾルを経てゲル化し、さらに反応が進むと金属
−酸素の結合により三次元架橋する重合反応が起こって
膜が硬化する。このマスクパターン形成剤は、活性線照
射により水を遊離する水発生剤を含有しており、活性線
の照射によりこの水発生剤から水が発生し、加水分解性
金属化合物の加水分解反応が促進される。そのため、露
光部ではマスクパターン形成剤を塗布して得られた膜の
硬化反応が著しく進み、露光部と未露光部との溶解度差
が非常に大きくなる。
【0054】このマスクパターン形成剤の塗膜に画像形
成露光した後、溶媒と接触させることにより未露光部が
除去される。その後、熱処理することにより、露光部の
生成物がマスクパターンとして残留する。
【0055】なお、マスクパターン形成剤が酸発生剤を
含む場合には、活性線の照射により酸が発生し、酸の触
媒作用により上記の加水分解反応及び重合反応が著しく
促進される。
【0056】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0057】実施例1 図1に示す方法に従って、Al−Cu合金膜のパターニ
ングを行った。
【0058】まず、Si基板上に膜厚5μmのAl−C
u合金膜を蒸着し(図1(a))、このAl−Cu合金
膜上に、表1に示す組成のマスクパターン形成剤をスピ
ンコート法により3000rpm,15秒の条件で塗布
して塗膜を形成した(図1(b))。
【0059】この塗膜を室温で1分間放置した後、低圧
水銀灯を光源とする遠紫外線(中心波長254nm)を
マスクパターンを通して塗膜に照射した。照射量は90
0mJ/cm2 であり、使用したマスクは線幅10μm
のラインアンドスペースのフォトマスクであった。紫外
線照射後、基板を大気雰囲気下、100℃で1分間加熱
乾燥した。次いで、現像のために基板を室温のエッチン
グ液(2−メトキシエタノール)に1分間浸漬して塗膜
の未露光部を溶解除去した。次いで、基板をリンス液の
IPA(イソプロピルアルコール)中に室温で5秒間浸
漬した。その後、大気雰囲気下、400℃で5分間、更
に大気雰囲気下、500℃で10分間焼成して、Al−
Cu合金膜上に膜厚0.05μmのTiO2 膜よりなる
マスクパターンを得た(図1(c))。
【0060】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、異方性エッチングを
行った。エッチングガスとしては、下記混合組成のもの
を用い、チャンバ圧1.0〜3.0Pa,磁場150G
auss,RFパワー(13.56MHz)800Wの
条件で行った。
【0061】エッチングガス組成(sccm) BCl3 :8 Cl2 :15 HBr:15 これにより、図1(d)に示す如く、Al−Cu合金膜
を目的パターン形状にエッチングした基板を得ることが
できた。
【0062】実施例2 実施例1において、基板としてMgO基板を用い、第1
の膜として、PZT膜(厚さ0.5μm)を形成し、第
2の膜として表1に示す組成のマスクパターン形成剤を
用いて成膜したこと以外は同様に行って、PZT膜上に
膜厚0.01μmのBaSrTiO3 膜よりなるマスク
パターンを形成した。
【0063】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、異方性エッチングを
行った。エッチングガスとしては、下記混合組成のもの
を用い、チャンバ圧100mTorr,磁場100Ga
uss,RFパワー(13.56MHz)800Wの条
件で行った。
【0064】エッチングガス組成(sccm) CCl22 :8 O2 :5 HBr:15 これにより、図1(d)に示す如く、PZT膜を目的パ
ターン形状にエッチングした基板を得ることができた。
【0065】実施例3 実施例1において、第1の膜として、ポリイミド膜(厚
さ2μm)を形成し、第2の膜として表1に示す組成の
マスクパターン形成剤を用いて成膜したこと以外は同様
に行って、ポリイミド膜上に膜厚0.01μmのAl2
3 膜よりなるマスクパターンを形成した。
【0066】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、実施例1で用いたも
のと同組成のエッチングガスで、チャンバ圧200mT
orr,磁場150Gauss,RFパワー(13.5
6MHz)100Wの条件で異方性エッチングを行っ
た。
【0067】これにより、図1(d)に示す如く、ポリ
イミド膜を目的パターン形状にエッチングした基板を得
ることができた。
【0068】実施例4 実施例1において、基板としてバイコールガラス基板を
用い、第1の膜として、ITO膜(厚さ0.3μm)を
形成し、第2の膜として表1に示す組成のマスクパター
ン形成剤を用いて成膜したこと以外は同様に行って、I
TO膜上に膜厚0.01μmのSn(Sb)O2 (Sb
/Sn=2.8%)膜よりなるマスクパターンを形成し
た。
【0069】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、実施例2で用いたも
のと同組成のエッチングガスで、チャンバ圧100mT
orr,磁場150Gauss,RFパワー(13.5
6MHz)600Wの条件で異方性エッチングを行っ
た。
【0070】これにより、図1(d)に示す如く、IT
O膜を目的パターン形状にエッチングした基板を得るこ
とができた。
【0071】実施例5 実施例1において、第1の膜として、RuO2 膜(厚さ
0.2μm)を形成し、第2の膜として表1に示す組成
のマスクパターン形成剤を用いて成膜したこと以外は同
様に行って、RuO2 膜上に膜厚0.01μmのPbZ
rTiO3 膜よりなるマスクパターンを形成した。
【0072】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、下記組成のエッチン
グガスで、チャンバ圧100mTorr,磁場150G
auss,RFパワー(13.56MHz)150Wの
条件で異方性エッチングを行った。
【0073】エッチングガス組成(sccm) CF4 :10 O2 :5 HBr:15 これにより、図1(d)に示す如く、RuO2 膜を目的
パターン形状にエッチングした基板を得ることができ
た。
【0074】実施例6 図2に示す方法に従って、基板のパターニングを行っ
た。
【0075】まず、実施例1において、第1の膜を形成
することなく、直接、表1に示す組成のマスクパターン
形成剤を塗布したこと以外は同様に露光・現像を行っ
て、基板上に膜厚0.01μmのSrTiO3 膜よりな
るマスクパターンを形成した。
【0076】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、SF6 :2sccm
のエッチングガスで、チャンバ圧50μbar,磁場1
00Gauss,RF出力密度0.5W/cm2 の条件
で異方性エッチングを行った。
【0077】これにより、図2(c)に示す如く、目的
パターン形状にエッチングしたSi基板(エッチング深
さ2μm)を得ることができた。
【0078】実施例7 実施例6において、基板としてCaAs基板を用い、表
1に示す組成のマスクパターン形成剤を用いたこと以外
は同様に行って、基板上に膜厚0.02μmのBaSr
TiO3 膜よりなるマスクパターンを形成した。
【0079】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、下記組成のエッチン
グガスで、チャンバ圧1.0〜3.0Pa,磁場150
Gauss,RFパワー(13.56MHz)600W
の条件で異方性エッチングを行った。
【0080】エッチングガス組成(sccm) Ar:8 Cl2 :15 O2 :5 これにより、図2(d)に示す如く、目的パターン形状
にエッチングしたCaAs基板(エッチング深さ2.3
μm)を得ることができた。
【0081】実施例8 実施例6において、表1に示す組成のマスクパターン形
成剤を用いたこと以外は同様に行って、基板上に膜厚
0.01μmのTa25 膜よりなるマスクパターンを
形成した。
【0082】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、実施例6と同様にし
て異方性エッチングを行った。
【0083】これにより、図2(d)に示す如く、目的
パターン形状にエッチングしたSi基板(エッチング深
さ3μm)を得ることができた。
【0084】実施例9 実施例6において、基板としてInP基板を用い、表1
に示す組成のマスクパターン形成剤を用いたこと以外は
同様に行って、基板上に膜厚0.05μmのLiNbO
3 膜よりなるマスクパターンを形成した。
【0085】次いで、この基板をマイクロ波プラズマエ
ッチング用のチャンバ用に設置し、実施例1と同様にし
て異方性エッチングを行った。
【0086】これにより、図2(d)に示す如く、目的
パターン形状にエッチングしたInP基板(エッチング
深さ2μm)を得ることができた。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1,3のパタ
ーニング方法によれば、有機レジストを用いることなく
金属酸化物よりなるマスクパターンを容易かつ精度良く
形成することができる。このため、本発明によれば、ド
ライエッチングによるパターニングプロセスが大幅に簡
略化され、パターニングコスト、パターニング効率は著
しく改善される。
【0089】請求項2,4のパターニング方法によれ
ば、より一層効率的なパターニングを行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパターニング方法の一実施例方法を示
す断面図である。
【図2】本発明のパターニング方法の他の実施例方法を
示す断面図である。
【図3】従来のパターニング方法を示す断面図である。
【図4】従来のパターニング方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1A 凹部 2 第1の膜 2A 目的パターン 3 第2の膜(感光性膜) 3A マスクパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H05K 3/28 C (72)発明者 厚木 勉 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 小木 勝実 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の膜を形成した後、感光性
    の第2の膜を形成し、該第2の膜を所定のマスクパター
    ンとした後、ドライエッチング処理することにより該第
    1の膜を該マスクパターンに従ってエッチングし、該第
    1の膜に由来する目的パターンを該基板上に残留させる
    ようにしたパターニング方法において、 前記第2の膜を、少なくとも加水分解性金属化合物と、
    活性線の照射により水を遊離する感光剤とを含有する組
    成物を前記第1の膜上に塗布することにより形成し、 該第2の膜をパターン化するに際しては、該第2の膜を
    活性線で画像形成露光し、溶媒で現像して未露光部を除
    去した後、熱処理して露光部の膜を金属酸化物に変換さ
    せ、 これにより金属酸化物よりなる前記マスクパターンを形
    成することを特徴とするパターニング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記組成物は、さら
    に、活性線の照射により酸を遊離する感光剤を含有する
    ことを特徴とするパターニング方法。
  3. 【請求項3】 基板上に感光性の膜を形成し、該感光性
    膜を所定のマスクパターンとした後、ドライエッチング
    処理することにより該基板表面を該マスクパターンに従
    ってエッチングし、該基板表面に目的パターンの凹部を
    形成するようにしたパターニング方法において、 前記感光性膜を、少なくとも加水分解性金属化合物と、
    活性線の照射により水を遊離する感光剤とを含有する組
    成物を前記基板上に塗布することにより形成し、 該感光性膜をパターン化するに際しては、該感光性膜を
    活性線で画像形成露光し、溶媒で現像して未露光部を除
    去した後、熱処理して露光部の膜を金属酸化物に変換さ
    せ、 これにより金属酸化物よりなる前記マスクパターンを形
    成することを特徴とするパターニング方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記組成物は、さら
    に、活性線の照射により酸を遊離する感光剤を含有する
    ことを特徴とするパターニング方法。
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