JPH08233110A - オイルシールリング - Google Patents
オイルシールリングInfo
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- JPH08233110A JPH08233110A JP7343571A JP34357195A JPH08233110A JP H08233110 A JPH08233110 A JP H08233110A JP 7343571 A JP7343571 A JP 7343571A JP 34357195 A JP34357195 A JP 34357195A JP H08233110 A JPH08233110 A JP H08233110A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度、耐久性、取り扱い性を高める。
【解決手段】 オイルシールリング1は射出成形可能な
合成樹脂からなる有端リングで、両端の合口部1a、1
bのうち一方(合口部1a)の付近にゲート部1cを有
するものである。このオイルシールリング1は、射出成
形金型のキャビティに溶融樹脂を注入するためのゲート
を、キャビティの一方の端部の付近に設け、このゲート
からキャビティに溶融樹脂を注入して成形したものであ
る。
合成樹脂からなる有端リングで、両端の合口部1a、1
bのうち一方(合口部1a)の付近にゲート部1cを有
するものである。このオイルシールリング1は、射出成
形金型のキャビティに溶融樹脂を注入するためのゲート
を、キャビティの一方の端部の付近に設け、このゲート
からキャビティに溶融樹脂を注入して成形したものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動変速
機等に装着される有端のオイルシールリングに関する。
機等に装着される有端のオイルシールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、AT車の自動変速機において
は、作動油を密封するためのオイルシールリングが要所
(トルクコンバータ、オイルポンブ、油圧式クラッチ、
オイル・デストリビュータ部等)に装着されている。こ
の種のオイルシールリングとしては、一般に、キャスト
アイアンや合成樹脂を有端リング状に成形したものが使
用されているが、近時の車体重量軽減、低コスト化等の
傾向を反映して、合成樹脂の射出成形品を使用する場合
が多くなってきている。
は、作動油を密封するためのオイルシールリングが要所
(トルクコンバータ、オイルポンブ、油圧式クラッチ、
オイル・デストリビュータ部等)に装着されている。こ
の種のオイルシールリングとしては、一般に、キャスト
アイアンや合成樹脂を有端リング状に成形したものが使
用されているが、近時の車体重量軽減、低コスト化等の
傾向を反映して、合成樹脂の射出成形品を使用する場合
が多くなってきている。
【0003】従来、上記のようなオイルシールリングを
合成樹脂の射出成形により製造する場合、図3に示すよ
うに、射出成形金型のキャビティ12に溶融樹脂Pを注
入するためのゲート13をキャビティ12の全長の略中
央部に設け、このゲート13からキャビティ12に溶融
樹脂Pを注入して成形していた。
合成樹脂の射出成形により製造する場合、図3に示すよ
うに、射出成形金型のキャビティ12に溶融樹脂Pを注
入するためのゲート13をキャビティ12の全長の略中
央部に設け、このゲート13からキャビティ12に溶融
樹脂Pを注入して成形していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】略中央部に設けたゲー
ト13からキャビティ12に溶融樹脂Pを注入すると、
注入された溶融樹脂Pは、ゲート13から左右の末端に
向かって流れてゆく。そのため、溶融樹脂Pの流れの起
点となるゲート13の部分(ゲート部)では樹脂の配向
性が悪く、また、繊維などの充填材を配合する場合で
も、配向性が悪いことに起因して補強されにくいので、
一般に、ゲート部は他の部分に比べて強度が低い。した
がって、このような強度上のネックとなるゲート部が全
長の略中央部に存在することは、耐久性の点から好まし
くない。また、この種のオイルシールリングは装着・取
り外しの際、合口部を左右に広げて拡径させるが、その
時、応力が合口部と180度対向した部位つまり全長の
略中央部に集中するので、この部分にゲート部がある
と、損傷、欠損等の問題を生じやすい。
ト13からキャビティ12に溶融樹脂Pを注入すると、
注入された溶融樹脂Pは、ゲート13から左右の末端に
向かって流れてゆく。そのため、溶融樹脂Pの流れの起
点となるゲート13の部分(ゲート部)では樹脂の配向
性が悪く、また、繊維などの充填材を配合する場合で
も、配向性が悪いことに起因して補強されにくいので、
一般に、ゲート部は他の部分に比べて強度が低い。した
がって、このような強度上のネックとなるゲート部が全
長の略中央部に存在することは、耐久性の点から好まし
くない。また、この種のオイルシールリングは装着・取
り外しの際、合口部を左右に広げて拡径させるが、その
時、応力が合口部と180度対向した部位つまり全長の
略中央部に集中するので、この部分にゲート部がある
と、損傷、欠損等の問題を生じやすい。
【0005】本発明は、従来のオイルシールリングにお
ける上記のような強度上の問題点を解消し、その耐久
性、取り扱い性を高めることを目的とするものである。
ける上記のような強度上の問題点を解消し、その耐久
性、取り扱い性を高めることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、射出成形可能
な合成樹脂からなり、いずれか一方の端部に、成形時に
おける溶融樹脂の流れの起点となったゲート部を有する
有端のオイルシールリングを提供するものである。
な合成樹脂からなり、いずれか一方の端部に、成形時に
おける溶融樹脂の流れの起点となったゲート部を有する
有端のオイルシールリングを提供するものである。
【0007】また、上記構成のオイルシールリングを製
造する方法として、金型内に溶融樹脂を注入するための
ゲートを、オイルシールリングの一方の端部に対応する
部位に設け、このゲートから金型内に溶融樹脂を注入し
て成形する方法を提供するものである。
造する方法として、金型内に溶融樹脂を注入するための
ゲートを、オイルシールリングの一方の端部に対応する
部位に設け、このゲートから金型内に溶融樹脂を注入し
て成形する方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0009】図1に示すように、この実施形態のオイル
シールリング1は射出成形可能な合成樹脂からなる有端
リングで、両端の合口部1a、1bのうち一方(この実
施例では合口部1a)の付近にゲート部1cを有するも
のである。
シールリング1は射出成形可能な合成樹脂からなる有端
リングで、両端の合口部1a、1bのうち一方(この実
施例では合口部1a)の付近にゲート部1cを有するも
のである。
【0010】このオイルシールリング1は、図2に示す
ように、射出成形金型のキャビティ2に溶融樹脂Pを注
入するためのゲート3を、キャビティ2の一方の端部2
aの付近に設け、このゲート3からキャビティ2に溶融
樹脂Pを注入して成形したものである。尚、キャビティ
2の一方の端部2aはオイルシールリング1の一方の合
口部1aを成形する部分、キャビティ2の他方の端部2
bはオイルシールリング1の他方の合口部1bを成形す
る部分である。成形時、ゲート3からキャビティ2に注
入された溶融樹脂Pの大部分が、他方の端部2bに向か
って流れるので、樹脂の配合性が良く、強度上有利であ
る。
ように、射出成形金型のキャビティ2に溶融樹脂Pを注
入するためのゲート3を、キャビティ2の一方の端部2
aの付近に設け、このゲート3からキャビティ2に溶融
樹脂Pを注入して成形したものである。尚、キャビティ
2の一方の端部2aはオイルシールリング1の一方の合
口部1aを成形する部分、キャビティ2の他方の端部2
bはオイルシールリング1の他方の合口部1bを成形す
る部分である。成形時、ゲート3からキャビティ2に注
入された溶融樹脂Pの大部分が、他方の端部2bに向か
って流れるので、樹脂の配合性が良く、強度上有利であ
る。
【0011】
【実施例】以下に、上記オイルシールリング1の製造方
法と評価結果について述べる。
法と評価結果について述べる。
【0012】上記合成樹脂製のオイルシールリング1
を、耐熱性、機械的特性等に優れたポリエーテルケトン
系樹脂の一種であるポリエーテルエーテルケトン樹脂
(PEEK)を主材料(配合割合が50重量%未満とな
らないようにする。)とし、平均繊維径5〜20μm、
平均繊維長10〜500μmで適度な強度、弾性率、硬
度を有するピッチ系カーボンファイバ(CF)5〜25
重量%、摺動特性と離型性また分散性の良い平均粒径1
〜100μm、好ましくは10〜70μmのポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)やタルク、マイカ、炭酸
カルシウム、二硫化モリブデン、二硫化タングステン等
の、固体潤滑材等5〜35重量%を充填材料として配合
した原材料を、ミキサーを用いて乾式混合し、さらに押
出機にて溶融押出して造粒し、これを射出成形機にて射
出圧力80〜120MPa、シリンダ温度320〜42
0°C、金型温度160〜200°Cの条件で、縦断面
が略矩形状となるよう、所定の寸法形状に定めて射出成
形し、その後、180〜280°Cの熱処理を施し、寸
法測定、及び曲げ強度テストを行なった。尚、射出成形
に際して、射出圧力は20〜200MPa好ましくは5
0〜150MPaの範囲内に調整し、シリンダ温度は2
50〜450°C、ノズル付近は300〜500°Cの
範囲内に温調し、金型温度は100〜200°C、キャ
ビティ内は平均して120〜200°Cの範囲内に温調
して射出成形するのが良い。射出圧力が低すぎると充分
な機械的強度を有する成形体を得にくく、ボイド、ヒケ
の発生原因にもなり、射出圧力が高すぎると射出成形機
や成形体に負荷がかかりすぎ、ソリや型離れ不良の原因
となりやすいからである。また、シリンダ温度が低すぎ
ると熱可塑性樹脂が充分に溶融せず、ショートショット
の原因にもなり、シリンダ温度が高すぎると樹脂材が熱
分解し、過度な熱履歴をもつ樹脂材となり、ヤケの原因
にもなりやすい。さらに、金型温度が低すぎるとショー
トショットの原因にもなり、金型温度が高すぎると冷却
時の急冷によるヒケや型離れ不良の原因となりやすい。
を、耐熱性、機械的特性等に優れたポリエーテルケトン
系樹脂の一種であるポリエーテルエーテルケトン樹脂
(PEEK)を主材料(配合割合が50重量%未満とな
らないようにする。)とし、平均繊維径5〜20μm、
平均繊維長10〜500μmで適度な強度、弾性率、硬
度を有するピッチ系カーボンファイバ(CF)5〜25
重量%、摺動特性と離型性また分散性の良い平均粒径1
〜100μm、好ましくは10〜70μmのポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)やタルク、マイカ、炭酸
カルシウム、二硫化モリブデン、二硫化タングステン等
の、固体潤滑材等5〜35重量%を充填材料として配合
した原材料を、ミキサーを用いて乾式混合し、さらに押
出機にて溶融押出して造粒し、これを射出成形機にて射
出圧力80〜120MPa、シリンダ温度320〜42
0°C、金型温度160〜200°Cの条件で、縦断面
が略矩形状となるよう、所定の寸法形状に定めて射出成
形し、その後、180〜280°Cの熱処理を施し、寸
法測定、及び曲げ強度テストを行なった。尚、射出成形
に際して、射出圧力は20〜200MPa好ましくは5
0〜150MPaの範囲内に調整し、シリンダ温度は2
50〜450°C、ノズル付近は300〜500°Cの
範囲内に温調し、金型温度は100〜200°C、キャ
ビティ内は平均して120〜200°Cの範囲内に温調
して射出成形するのが良い。射出圧力が低すぎると充分
な機械的強度を有する成形体を得にくく、ボイド、ヒケ
の発生原因にもなり、射出圧力が高すぎると射出成形機
や成形体に負荷がかかりすぎ、ソリや型離れ不良の原因
となりやすいからである。また、シリンダ温度が低すぎ
ると熱可塑性樹脂が充分に溶融せず、ショートショット
の原因にもなり、シリンダ温度が高すぎると樹脂材が熱
分解し、過度な熱履歴をもつ樹脂材となり、ヤケの原因
にもなりやすい。さらに、金型温度が低すぎるとショー
トショットの原因にもなり、金型温度が高すぎると冷却
時の急冷によるヒケや型離れ不良の原因となりやすい。
【0013】実施例で使用した材料は以下の通りであ
る。 PEEK:50重量%(英国アイ・シー・アイ社製:V
ICTREX−PEEK150P) CF:20重量%(呉羽化学社製:クレハM207S
平均繊維径14.5μm) PTFE:10重量%(喜多村社製:300H) タルク:20重量%(松村産業社製:クラウンタルク
平均粒径11μm) 尚、主材料として用いる合成樹脂としては、PEEKの
他、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、熱可
塑性ポリイミド樹脂(TPI)、(全)芳香族液晶ポリ
エステル樹脂(LCP)等が挙げられる。上記PEEK
を主材料とする成形体の各物性値は以下の通りであった
(括弧内は好ましい試験方法を表しているが、これら測
定方法に限定されるものではない。)。 融点:330〜340°C(ASTM D−2117,
DSC法) 熱変形温度:270〜290°C(ASTM D−64
8(1.81MPa) ガラス転移点:140〜150°C 曲げ強度:120〜130MPa(ASTM D−79
0) 曲げ弾性率:9000〜10000MPa(ASTM
D−790) 硬度(ロックウェル硬度):M75〜M80(ASTM
D−785) また、上記成形体は、例えば、融点が280〜480°
C、熱変形温度がASTM D−648(1.81MP
a)の条件下で230〜430°C、また、曲げ強度が
ASTM D−790の条件下で100〜300MP
a、好ましくは110〜140MPa、曲げ弾性率がA
STM D−790の条件下で2000〜20000M
Pa、好ましくは4000〜20000MPa、硬度が
ASTM D−785(ロックウェル硬度、Mスケー
ル)にてM70〜M120の範囲の成形体であることが
好ましい。
る。 PEEK:50重量%(英国アイ・シー・アイ社製:V
ICTREX−PEEK150P) CF:20重量%(呉羽化学社製:クレハM207S
平均繊維径14.5μm) PTFE:10重量%(喜多村社製:300H) タルク:20重量%(松村産業社製:クラウンタルク
平均粒径11μm) 尚、主材料として用いる合成樹脂としては、PEEKの
他、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、熱可
塑性ポリイミド樹脂(TPI)、(全)芳香族液晶ポリ
エステル樹脂(LCP)等が挙げられる。上記PEEK
を主材料とする成形体の各物性値は以下の通りであった
(括弧内は好ましい試験方法を表しているが、これら測
定方法に限定されるものではない。)。 融点:330〜340°C(ASTM D−2117,
DSC法) 熱変形温度:270〜290°C(ASTM D−64
8(1.81MPa) ガラス転移点:140〜150°C 曲げ強度:120〜130MPa(ASTM D−79
0) 曲げ弾性率:9000〜10000MPa(ASTM
D−790) 硬度(ロックウェル硬度):M75〜M80(ASTM
D−785) また、上記成形体は、例えば、融点が280〜480°
C、熱変形温度がASTM D−648(1.81MP
a)の条件下で230〜430°C、また、曲げ強度が
ASTM D−790の条件下で100〜300MP
a、好ましくは110〜140MPa、曲げ弾性率がA
STM D−790の条件下で2000〜20000M
Pa、好ましくは4000〜20000MPa、硬度が
ASTM D−785(ロックウェル硬度、Mスケー
ル)にてM70〜M120の範囲の成形体であることが
好ましい。
【0014】融点や熱変形温度が上記程度であれば、油
圧式クラッチの使用中で温度が例えば80〜180°C
の高温となり、オイルシールリングが油圧式クラッチの
ピストンやシリンダ等の相手材と回転摺動して加熱され
ても、充分な耐熱性が期待できる。また、曲げ強度、曲
げ弾性率が上記程度であれば、この発明の構成と相互い
に関連して、オイルシールリングの欠損等を防ぐことが
期待できる。そして、表面硬度が上記程度であれば、油
圧式クラッチの使用中で油圧が例えば0.5〜2.5M
Paとなり、オイルシールリングが油圧式クラッチのピ
ストンやシリンダに油圧によって押しつけられても、充
分な耐クリープ性等の機械的特性を長期にわたって維持
できると考えられる。
圧式クラッチの使用中で温度が例えば80〜180°C
の高温となり、オイルシールリングが油圧式クラッチの
ピストンやシリンダ等の相手材と回転摺動して加熱され
ても、充分な耐熱性が期待できる。また、曲げ強度、曲
げ弾性率が上記程度であれば、この発明の構成と相互い
に関連して、オイルシールリングの欠損等を防ぐことが
期待できる。そして、表面硬度が上記程度であれば、油
圧式クラッチの使用中で油圧が例えば0.5〜2.5M
Paとなり、オイルシールリングが油圧式クラッチのピ
ストンやシリンダに油圧によって押しつけられても、充
分な耐クリープ性等の機械的特性を長期にわたって維持
できると考えられる。
【0015】アニール熱処理等の熱処理は、結着性耐熱
樹脂材のガラス転移点以上で、成形体材料の融点未満の
範囲の温度で行なうことが好ましく、具体的には例えば
本実施例のように、ガラス転移点以上、熱変形温度温度
よりも5〜40°C高い温度以下にて、好ましくは10
〜30°C高い温度以下にて、さらに好ましくは10〜
20°C高い温度以下の範囲で行なえば良い。熱処理温
度がガラス転移点未満の温度では結晶化されず、あるい
は、結晶化の進行に多大の時間を要して効率が悪く、成
形体のわずかな歪みを除くことも難しくなり、寸法安定
性も得にくい。熱処理温度が融点以上や、上記温度を越
える温度では結着性耐熱樹脂が溶融または著しく軟化す
るので、シーリング形状の成形体として成立しなかった
り、寸法精度を維持することが困難になる。
樹脂材のガラス転移点以上で、成形体材料の融点未満の
範囲の温度で行なうことが好ましく、具体的には例えば
本実施例のように、ガラス転移点以上、熱変形温度温度
よりも5〜40°C高い温度以下にて、好ましくは10
〜30°C高い温度以下にて、さらに好ましくは10〜
20°C高い温度以下の範囲で行なえば良い。熱処理温
度がガラス転移点未満の温度では結晶化されず、あるい
は、結晶化の進行に多大の時間を要して効率が悪く、成
形体のわずかな歪みを除くことも難しくなり、寸法安定
性も得にくい。熱処理温度が融点以上や、上記温度を越
える温度では結着性耐熱樹脂が溶融または著しく軟化す
るので、シーリング形状の成形体として成立しなかった
り、寸法精度を維持することが困難になる。
【0016】また、オイルシールリングの摺動面及びそ
の相手金型面の表面形状、表面粗さは、最大粗さ(Rm
ax)、算術平均粗さ(Ra)、十点平均粗さ(Rz)
等のJISで定義される評価法により、0.1〜25μ
m、好ましくは0.1〜10μm程度であれば、摺動性
と離型性に優れたものとなる。
の相手金型面の表面形状、表面粗さは、最大粗さ(Rm
ax)、算術平均粗さ(Ra)、十点平均粗さ(Rz)
等のJISで定義される評価法により、0.1〜25μ
m、好ましくは0.1〜10μm程度であれば、摺動性
と離型性に優れたものとなる。
【0017】図4は、この実施例のオイルシールリング
1と、従来のオイルシールリング(図3に示す態様で射
出成形したもの)について行なった強度試験の結果を示
す。試験に使用したオイルシールリング1および従来の
オイルシールリングは、いずれも、ポリエーテルケトン
樹脂(PEEK)を主材料とし、カーボン繊維(C
F)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)を
充填材として配合した合成樹脂を用い、内径14mm、
肉厚1.5mm、幅1.7mmに射出成形したものであ
る。そして、各オイルシールリングの内径に円錐台形状
のテーパ治具を挿通してゆき、オイルシールリングに割
れが生じた時のテーパ治具の径を測定した。同図で、○
印はこの実施例のオイルシールリング1、×印は従来の
オイルシールリングに関するもので、試験は両者5個づ
つについて行なった。同図に示すように、従来のオイル
シールリング(×印)は、テーパ治具をφ18mm付近
まで挿通した時点で割れが生じたが、この実施例のオイ
ルシールリング1(○印)はテーパ治具をφ21mmま
で挿通した時点でも割れが生じなかった。
1と、従来のオイルシールリング(図3に示す態様で射
出成形したもの)について行なった強度試験の結果を示
す。試験に使用したオイルシールリング1および従来の
オイルシールリングは、いずれも、ポリエーテルケトン
樹脂(PEEK)を主材料とし、カーボン繊維(C
F)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)を
充填材として配合した合成樹脂を用い、内径14mm、
肉厚1.5mm、幅1.7mmに射出成形したものであ
る。そして、各オイルシールリングの内径に円錐台形状
のテーパ治具を挿通してゆき、オイルシールリングに割
れが生じた時のテーパ治具の径を測定した。同図で、○
印はこの実施例のオイルシールリング1、×印は従来の
オイルシールリングに関するもので、試験は両者5個づ
つについて行なった。同図に示すように、従来のオイル
シールリング(×印)は、テーパ治具をφ18mm付近
まで挿通した時点で割れが生じたが、この実施例のオイ
ルシールリング1(○印)はテーパ治具をφ21mmま
で挿通した時点でも割れが生じなかった。
【0018】このように、実施例は、リング外径が30
mm以内、好ましくは25mm以内(下限値は特に限定
しないが、10mm以上好ましくは14mm以上)で、
肉厚、幅とも3mm以内、好ましくは2.5mm以内
(下限値は特に限定しないが、1mm以上好ましくは
1.4mm以上)のような、展開長さが短くかつ肉厚・
幅ともに小さいオイルシールリングに好適である。前記
材料は、溶融粘度が高いため、例えばポリアセタール等
のような樹脂材料よりも比較的流れにくいが、上記程度
の小径で肉厚・幅ともに小さい小径オイルシールリング
であれば、射出ゲートをリングの端部に設けても、溶融
樹脂はリングの終端部まで流れ、ショートショット等が
なく、寸法精度の良いシールリング成形体を容易に提供
することができる。
mm以内、好ましくは25mm以内(下限値は特に限定
しないが、10mm以上好ましくは14mm以上)で、
肉厚、幅とも3mm以内、好ましくは2.5mm以内
(下限値は特に限定しないが、1mm以上好ましくは
1.4mm以上)のような、展開長さが短くかつ肉厚・
幅ともに小さいオイルシールリングに好適である。前記
材料は、溶融粘度が高いため、例えばポリアセタール等
のような樹脂材料よりも比較的流れにくいが、上記程度
の小径で肉厚・幅ともに小さい小径オイルシールリング
であれば、射出ゲートをリングの端部に設けても、溶融
樹脂はリングの終端部まで流れ、ショートショット等が
なく、寸法精度の良いシールリング成形体を容易に提供
することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオイルシ
ールリングは、射出成形可能な合成樹脂からなり、いず
れか一方の端部に、成形時における溶融樹脂の流れの起
点となったゲート部を有するため、樹脂の配向性が良
く、強度、耐久性に優れている。また、装着・取り外し
時におけるゲート部の損傷、欠損等の問題が生じにくい
ので、取り扱い性にも優れている。
ールリングは、射出成形可能な合成樹脂からなり、いず
れか一方の端部に、成形時における溶融樹脂の流れの起
点となったゲート部を有するため、樹脂の配向性が良
く、強度、耐久性に優れている。また、装着・取り外し
時におけるゲート部の損傷、欠損等の問題が生じにくい
ので、取り扱い性にも優れている。
【図1】本発明の実施例に係わるオイルシールリングの
正面図(図a)、合口部周辺の外径側からみた平面図
(図b)、合口部周辺の斜視図である(図c)。
正面図(図a)、合口部周辺の外径側からみた平面図
(図b)、合口部周辺の斜視図である(図c)。
【図2】図1に示すオイルシールリングの製造方法を概
念的に示す図である。
念的に示す図である。
【図3】従来のオイルシールリングの製造方法を概念的
に示す図である。
に示す図である。
【図4】強度試験の結果を示す図である。
1 オイルシールリング 1c ゲート部 2 キャビティ 3 ゲート
Claims (2)
- 【請求項1】 射出成形可能な合成樹脂からなり、いず
れか一方の端部に、成形時における溶融樹脂の流れの起
点となったゲート部を有することを特徴とする有端のオ
イルシールリング。 - 【請求項2】 請求項1のオイルシールリングを製造す
る方法であって、金型内に溶融樹脂を注入するためのゲ
ートを、前記オイルシールリングの一方の端部に対応す
る部位に設け、このゲートから金型内に溶融樹脂を注入
して成形することを特徴とするオイルシールリングの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7343571A JPH08233110A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-28 | オイルシールリング |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32660594 | 1994-12-28 | ||
| JP6-326605 | 1994-12-28 | ||
| JP7343571A JPH08233110A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-28 | オイルシールリング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233110A true JPH08233110A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=26572235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7343571A Withdrawn JPH08233110A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-28 | オイルシールリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08233110A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004353760A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Ntn Corp | 樹脂製シールリング |
| US7559555B2 (en) | 2003-05-29 | 2009-07-14 | Ntn Corporation | Resin seal ring and manufacturing method |
| KR20190105583A (ko) * | 2017-01-10 | 2019-09-17 | 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 엘+에스 게엠베하 | 사출 성형된 밀봉 링 및 그의 제조 방법 |
| US10648567B2 (en) | 2017-01-10 | 2020-05-12 | Saint-Gobain Performance Plastics L+S GMBH | Seal rings and methods for making them |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7343571A patent/JPH08233110A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004353760A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Ntn Corp | 樹脂製シールリング |
| US7559555B2 (en) | 2003-05-29 | 2009-07-14 | Ntn Corporation | Resin seal ring and manufacturing method |
| US8028997B2 (en) | 2003-05-29 | 2011-10-04 | Ntn Corporation | Resin seal ring and manufacturing method |
| KR20190105583A (ko) * | 2017-01-10 | 2019-09-17 | 생-고뱅 퍼포먼스 플라스틱스 엘+에스 게엠베하 | 사출 성형된 밀봉 링 및 그의 제조 방법 |
| US10648567B2 (en) | 2017-01-10 | 2020-05-12 | Saint-Gobain Performance Plastics L+S GMBH | Seal rings and methods for making them |
| US10690248B2 (en) | 2017-01-10 | 2020-06-23 | Saint-Gobain Performance Plastics L+S GMBH | Injection molded seal rings and methods for making them |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |