JPH08236120A - 多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極 - Google Patents
多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極Info
- Publication number
- JPH08236120A JPH08236120A JP7042061A JP4206195A JPH08236120A JP H08236120 A JPH08236120 A JP H08236120A JP 7042061 A JP7042061 A JP 7042061A JP 4206195 A JP4206195 A JP 4206195A JP H08236120 A JPH08236120 A JP H08236120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal foil
- cathode body
- electrolytic
- electrode
- drum cathode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D1/00—Electroforming
- C25D1/08—Perforated or foraminous objects, e.g. sieves
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D1/00—Electroforming
- C25D1/04—Wires; Strips; Foils
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/64—Carriers or collectors
- H01M4/70—Carriers or collectors characterised by shape or form
- H01M4/80—Porous plates, e.g. sintered carriers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多孔質の電解金属箔を連続的に製造する方法
と、その多孔質電解金属箔を集電基板として用いる二次
電池用電極を提供する。 【構成】 この多孔質電解金属箔は、ドラムカソード体
とアノード体を用いてドラムカソード体の表面に金属を
電析してその金属箔層を形成し、それをドラムカソード
体から剥離して電解金属箔にする際に、剥離後に露出し
たドラムカソード体の表面に、少なくとも厚みが14n
mである酸化皮膜を形成し、その上に電解金属箔として
製造され、それを用いた電極は、厚み方向に連通孔2を
有する前記多孔質の電解金属箔1を集電基板とし、その
集電基板に活物質合剤のような電極用合剤3が担持され
ている。
と、その多孔質電解金属箔を集電基板として用いる二次
電池用電極を提供する。 【構成】 この多孔質電解金属箔は、ドラムカソード体
とアノード体を用いてドラムカソード体の表面に金属を
電析してその金属箔層を形成し、それをドラムカソード
体から剥離して電解金属箔にする際に、剥離後に露出し
たドラムカソード体の表面に、少なくとも厚みが14n
mである酸化皮膜を形成し、その上に電解金属箔として
製造され、それを用いた電極は、厚み方向に連通孔2を
有する前記多孔質の電解金属箔1を集電基板とし、その
集電基板に活物質合剤のような電極用合剤3が担持され
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多孔質電解金属箔の製造
方法とその電解金属箔を集電基板として用いた二次電池
用電極に関し、更に詳しくは、集電基板に電極用合剤が
強固に担持されていて、また充放電サイクル時における
電子の授受反応が均一に起こりやすい二次電池用電極
と、それに用いる集電基板を電解めっき法で製造する方
法に関する。
方法とその電解金属箔を集電基板として用いた二次電池
用電極に関し、更に詳しくは、集電基板に電極用合剤が
強固に担持されていて、また充放電サイクル時における
電子の授受反応が均一に起こりやすい二次電池用電極
と、それに用いる集電基板を電解めっき法で製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラやノート型パソコン
などのポータブルな電子機器の普及に伴い、その電源と
して、小型で高容量の二次電池に対する需要が高まって
いる。現在、使用されている二次電池の大半は、アルカ
リ電解液を用いたニッケル・カドミウム電池であるが、
この電池はその電池電圧が1.2V程度である。そのた
め、更に高出力の電池としてニッケル・水素電池が注目
を集め、また、リチウム電池の開発が進められている。
などのポータブルな電子機器の普及に伴い、その電源と
して、小型で高容量の二次電池に対する需要が高まって
いる。現在、使用されている二次電池の大半は、アルカ
リ電解液を用いたニッケル・カドミウム電池であるが、
この電池はその電池電圧が1.2V程度である。そのた
め、更に高出力の電池としてニッケル・水素電池が注目
を集め、また、リチウム電池の開発が進められている。
【0003】ニッケル・水素電池は水素を負極活物質と
して作動する。そして、水素を可逆的に吸蔵・放出する
ことができる水素吸蔵合金を集電基板に担持させて負極
が構成され、また正極活物質である例えば水酸化ニッケ
ルを同じく集電基板に担持させて正極が構成されてい
る。例えば、ニッケル・水素電池の負極製造に際して
は、水素吸蔵合金粉末とNiなどの導電材粉末とポリフ
ッ化ビニリデンのような結着材粉末の所定量を混合して
混合粉末とし、ここに例えばカルボキシメチルセルロー
スの水溶液を添加することにより負極用の合剤であるス
ラリーを調製し、このスラリーを、所望開口率のパンチ
ングNiシートや所望多孔度のNi発泡体シートやNi
粉末の焼結体のような集電基板に充填し、乾燥,圧延,
熱処理を順次行って、前記集電基板の表面と内部空隙に
前記した合剤を密着した状態で担持させる。
して作動する。そして、水素を可逆的に吸蔵・放出する
ことができる水素吸蔵合金を集電基板に担持させて負極
が構成され、また正極活物質である例えば水酸化ニッケ
ルを同じく集電基板に担持させて正極が構成されてい
る。例えば、ニッケル・水素電池の負極製造に際して
は、水素吸蔵合金粉末とNiなどの導電材粉末とポリフ
ッ化ビニリデンのような結着材粉末の所定量を混合して
混合粉末とし、ここに例えばカルボキシメチルセルロー
スの水溶液を添加することにより負極用の合剤であるス
ラリーを調製し、このスラリーを、所望開口率のパンチ
ングNiシートや所望多孔度のNi発泡体シートやNi
粉末の焼結体のような集電基板に充填し、乾燥,圧延,
熱処理を順次行って、前記集電基板の表面と内部空隙に
前記した合剤を密着した状態で担持させる。
【0004】また、正極製造の場合は、正極活物質であ
る水酸化ニッケルの粉末とNi粉末のような導電材との
所定量を混合して混合粉末とし、ここにカルボキシメチ
ルセルロース水溶液の所定量を添加し、全体を攪拌して
スラリー状にした正極用の合剤を調製したのち、この正
極用合剤をNi発泡体シートなどの集電基板に充填し、
乾燥,圧延処理を順次行って、前記集電基板に前記正極
用合剤を担持させる。
る水酸化ニッケルの粉末とNi粉末のような導電材との
所定量を混合して混合粉末とし、ここにカルボキシメチ
ルセルロース水溶液の所定量を添加し、全体を攪拌して
スラリー状にした正極用の合剤を調製したのち、この正
極用合剤をNi発泡体シートなどの集電基板に充填し、
乾燥,圧延処理を順次行って、前記集電基板に前記正極
用合剤を担持させる。
【0005】一方、リチウム電池には、大別して、金属
リチウム電池とリチウムイオン電池がある。金属リチウ
ム電池の場合は、負極は金属リチウムで構成され、正極
はLiCoO2 のような正極活物質を集電基板に担持さ
せて構成され、また、リチウムイオン電池の場合は、正
極は上記と同じ構成であるが、負極としては、リチウム
イオンを吸蔵・放出することができる例えば炭素(C)
を集電基板に担持させたものが使用されている。
リチウム電池とリチウムイオン電池がある。金属リチウ
ム電池の場合は、負極は金属リチウムで構成され、正極
はLiCoO2 のような正極活物質を集電基板に担持さ
せて構成され、また、リチウムイオン電池の場合は、正
極は上記と同じ構成であるが、負極としては、リチウム
イオンを吸蔵・放出することができる例えば炭素(C)
を集電基板に担持させたものが使用されている。
【0006】これらタイプのリチウム電池のうち、前者
の電池の場合は、充電時に負極である金属リチウムの表
面にデンドライド状のリチウム再結晶が析出し、充放電
サイクルの進行につれてそれが成長することにより電池
のサイクル寿命は低下するという問題が発生するだけで
はなく、最悪の場合には、成長した上記リチウム再結晶
が正極と負極間に介在するセパレータを突き破って短絡
事故を起こすこともある。
の電池の場合は、充電時に負極である金属リチウムの表
面にデンドライド状のリチウム再結晶が析出し、充放電
サイクルの進行につれてそれが成長することにより電池
のサイクル寿命は低下するという問題が発生するだけで
はなく、最悪の場合には、成長した上記リチウム再結晶
が正極と負極間に介在するセパレータを突き破って短絡
事故を起こすこともある。
【0007】このようなことから、リチウム電池に関し
ては、現在、集電基板にCを担持させた負極を組み込ん
だリチウムイオン電池の開発研究が進められている。こ
の負極では、充放電サイクル時に金属リチウム負極の場
合のような問題は起こらない。ところで、リチウム電池
の正極製造の場合は、まず、正極活物質である例えばL
iCoO2 の粉末と導電材である例えばCの粉末と結着
材である例えばポリフッ化ビニリデンの粉末との所定量
を混合して混合粉末とし、この混合粉末に例えばN−メ
チルピロリドンのような非水溶媒の所定量を添加して充
分に混練することにより正極用の合剤であるペースト状
混練物を調製する。ついで、この混練物を、例えば圧延
法で製箔したNi,Cu,Ti−Alなどの金属箔また
は合金箔から成る集電基板の表面に塗布したのち乾燥し
て、前記集電基板に前記正極用合剤を強固に密着一体化
して担持させる。
ては、現在、集電基板にCを担持させた負極を組み込ん
だリチウムイオン電池の開発研究が進められている。こ
の負極では、充放電サイクル時に金属リチウム負極の場
合のような問題は起こらない。ところで、リチウム電池
の正極製造の場合は、まず、正極活物質である例えばL
iCoO2 の粉末と導電材である例えばCの粉末と結着
材である例えばポリフッ化ビニリデンの粉末との所定量
を混合して混合粉末とし、この混合粉末に例えばN−メ
チルピロリドンのような非水溶媒の所定量を添加して充
分に混練することにより正極用の合剤であるペースト状
混練物を調製する。ついで、この混練物を、例えば圧延
法で製箔したNi,Cu,Ti−Alなどの金属箔また
は合金箔から成る集電基板の表面に塗布したのち乾燥し
て、前記集電基板に前記正極用合剤を強固に密着一体化
して担持させる。
【0008】一方、リチウムイオン電池の負極製造に際
しては、Cとして、繊維状,織布状,フェルト状の炭素
繊維それ自体を用いる場合もあるが、一般には、Cの粉
末と前記したような結着材の粉末と非水溶媒との所定量
を混合してペースト状の負極用の合剤を調製し、その合
剤を前記したような金属箔から成る集電基板に塗布,乾
燥後圧着して担持させている。
しては、Cとして、繊維状,織布状,フェルト状の炭素
繊維それ自体を用いる場合もあるが、一般には、Cの粉
末と前記したような結着材の粉末と非水溶媒との所定量
を混合してペースト状の負極用の合剤を調製し、その合
剤を前記したような金属箔から成る集電基板に塗布,乾
燥後圧着して担持させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した正
極と負極のそれぞれにとって重要な問題は、電池への組
み込み時や充放電サイクル時に、前記した正極用または
負極用の合剤(以後、電極用合剤という)が集電基板か
ら剥落しないことである。これら合剤が集電基板から剥
落すると、充放電サイクルの過程で分極の上昇が起こり
はじめてサイクル寿命特性の低下が引き起こされるから
である。
極と負極のそれぞれにとって重要な問題は、電池への組
み込み時や充放電サイクル時に、前記した正極用または
負極用の合剤(以後、電極用合剤という)が集電基板か
ら剥落しないことである。これら合剤が集電基板から剥
落すると、充放電サイクルの過程で分極の上昇が起こり
はじめてサイクル寿命特性の低下が引き起こされるから
である。
【0010】水素・ニッケル電池のように集電基板とし
てNi発泡体シートを用いた場合には、上記電極用合剤
は当該シートの内部にまで充填されているので剥落は起
こりにくい。しかしながら、このような発泡体シートの
孔径は100μm程度の大きさであり、シート全体に対
してその孔径は大きすぎる。そのため、電極用合剤の充
填量を高めることができるという点では好適であり、ま
た電極用合剤の剥落防止にとっては有用であるが、他方
では、シートの機械的強度は小さくなるので破れやす
く、また、電極用合剤の充填が不均一になって充放電サ
イクル時における電子の授受反応が不均一になりやすい
という問題がある。
てNi発泡体シートを用いた場合には、上記電極用合剤
は当該シートの内部にまで充填されているので剥落は起
こりにくい。しかしながら、このような発泡体シートの
孔径は100μm程度の大きさであり、シート全体に対
してその孔径は大きすぎる。そのため、電極用合剤の充
填量を高めることができるという点では好適であり、ま
た電極用合剤の剥落防止にとっては有用であるが、他方
では、シートの機械的強度は小さくなるので破れやす
く、また、電極用合剤の充填が不均一になって充放電サ
イクル時における電子の授受反応が不均一になりやすい
という問題がある。
【0011】また、所定径の開口が例えば千鳥格子模様
状に規則的に穿設されているパンチングメタルシートを
集電基板として用いる場合は、同じく、その開口はシー
ト全体に対して大きすぎるということと、その製造に
は、無孔シートに対しパンチングを行わなければならな
いためコスト上昇を招くという問題がある。更に、集電
基板にはエクスパンデッドメタルが用いられることもあ
るが、このエクスパンデッドメタルは、前記パンチング
メタルシートの場合と同様に無孔シートに対し特殊加工
をしなければならず、更にパンチングメタルシートより
もコスト上昇を招くという問題をかかえている。
状に規則的に穿設されているパンチングメタルシートを
集電基板として用いる場合は、同じく、その開口はシー
ト全体に対して大きすぎるということと、その製造に
は、無孔シートに対しパンチングを行わなければならな
いためコスト上昇を招くという問題がある。更に、集電
基板にはエクスパンデッドメタルが用いられることもあ
るが、このエクスパンデッドメタルは、前記パンチング
メタルシートの場合と同様に無孔シートに対し特殊加工
をしなければならず、更にパンチングメタルシートより
もコスト上昇を招くという問題をかかえている。
【0012】一方、リチウム電池の正極または負極の場
合、その集電基板としては、通常、圧延法で製箔した金
属箔を用い、その平滑な表面に電極用合剤などのペース
トを単に塗布・圧着してそれらを担持させただけである
ので、剥落は起こりやすくなる。そのため、金属箔に対
しては、少なくともその表面を適度に粗面化し、その粗
化面により担持されている電極用合剤へのアンカー効果
を発揮させて、電極用合剤と集電基板表面との密着強度
を高めるという処置が採られている。また、金属箔を多
孔質にする処置も行われている。
合、その集電基板としては、通常、圧延法で製箔した金
属箔を用い、その平滑な表面に電極用合剤などのペース
トを単に塗布・圧着してそれらを担持させただけである
ので、剥落は起こりやすくなる。そのため、金属箔に対
しては、少なくともその表面を適度に粗面化し、その粗
化面により担持されている電極用合剤へのアンカー効果
を発揮させて、電極用合剤と集電基板表面との密着強度
を高めるという処置が採られている。また、金属箔を多
孔質にする処置も行われている。
【0013】その場合、粗面化の方法としては、例えば
プレス加工やサンドブラスト処理のような機械的方法
や、例えば、銅箔に対しては、アンモニア水と過酸化水
素水(3%)と水が容量比で1:4:5になっているエ
ッチャント、またニッケル箔に対しては、硝酸50m
l,氷酢酸50mlのようなエッチャントを用いてエッ
チングする方法や、また、プリント回路基板用の銅箔に
対して適用されているように、金属箔の表面に粗粒結晶
を電析して粗面化する方法などが知られている。
プレス加工やサンドブラスト処理のような機械的方法
や、例えば、銅箔に対しては、アンモニア水と過酸化水
素水(3%)と水が容量比で1:4:5になっているエ
ッチャント、またニッケル箔に対しては、硝酸50m
l,氷酢酸50mlのようなエッチャントを用いてエッ
チングする方法や、また、プリント回路基板用の銅箔に
対して適用されているように、金属箔の表面に粗粒結晶
を電析して粗面化する方法などが知られている。
【0014】しかしながら、上記した方法の場合は、い
ずれも、既に製箔されている金属箔に対して新たに施す
処置であるため、工程増を招くことになり、その結果、
得られた集電基板の製造コストの上昇を引き起こし、ひ
いては電極コストの上昇を引き起こすという問題が発生
する。本発明は、二次電池用の集電基板として従来から
用いられていた金属箔における上記した問題を解決し、
製箔と同時に多孔構造になっている金属箔を電解めっき
法で製造し、その電解金属箔を集電基板として用いるこ
とにより、製造コストの低減が可能になるだけではな
く、その電極が組み込まれた電池のサイクル寿命特性が
向上する電極の提供を目的とする。
ずれも、既に製箔されている金属箔に対して新たに施す
処置であるため、工程増を招くことになり、その結果、
得られた集電基板の製造コストの上昇を引き起こし、ひ
いては電極コストの上昇を引き起こすという問題が発生
する。本発明は、二次電池用の集電基板として従来から
用いられていた金属箔における上記した問題を解決し、
製箔と同時に多孔構造になっている金属箔を電解めっき
法で製造し、その電解金属箔を集電基板として用いるこ
とにより、製造コストの低減が可能になるだけではな
く、その電極が組み込まれた電池のサイクル寿命特性が
向上する電極の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、金属イオンを含有する電解
液にアノード体と移動カソード体を浸漬し、前記移動カ
ード体を移動させながらアノード体と移動カソード体の
間に通電して電解反応を行うことにより前記移動カソー
ド体の表面に金属を電析させて金属箔層を連続的に形成
し、前記移動カソード体を移動させながらその表面から
前記金属箔層を連続的に剥離して電解金属箔を連続的に
製造する方法であって、前記金属箔層を剥離したのちに
露出した前記移動カソード体の露出表面を電解酸化して
そこに少なくとも厚みが14nmの酸化皮膜を形成し、
前記酸化皮膜の上に前記金属箔層を形成することを特徴
とする多孔質電解金属箔の製造方法が提供される。
ために、本発明においては、金属イオンを含有する電解
液にアノード体と移動カソード体を浸漬し、前記移動カ
ード体を移動させながらアノード体と移動カソード体の
間に通電して電解反応を行うことにより前記移動カソー
ド体の表面に金属を電析させて金属箔層を連続的に形成
し、前記移動カソード体を移動させながらその表面から
前記金属箔層を連続的に剥離して電解金属箔を連続的に
製造する方法であって、前記金属箔層を剥離したのちに
露出した前記移動カソード体の露出表面を電解酸化して
そこに少なくとも厚みが14nmの酸化皮膜を形成し、
前記酸化皮膜の上に前記金属箔層を形成することを特徴
とする多孔質電解金属箔の製造方法が提供される。
【0016】また、上記した方法で製造された電解金属
箔であって、厚み方向に連通孔を有する多孔質の電解金
属箔を集電基板とし、前記集電基板に電極用合剤が担持
されていることを特徴とする二次電池用電極が提供され
る。まず図1は、本発明の電極の断面構造例を模式的に
示す断面概略図である。図において、後述する方法で製
造され、厚みが10〜100μmである多孔質電解金属
箔から成る集電基板1には、その表面1aから他の表面
1bまでを貫通する連通孔2が3次元網状構造をなして
形成されている。そして、この多孔質電解金属箔1の表
面1a,1bは粗面になっていて、そこに、電極用合剤
3が連通孔2の開口部2aから内部に少し食い込んだ状
態で担持されている。
箔であって、厚み方向に連通孔を有する多孔質の電解金
属箔を集電基板とし、前記集電基板に電極用合剤が担持
されていることを特徴とする二次電池用電極が提供され
る。まず図1は、本発明の電極の断面構造例を模式的に
示す断面概略図である。図において、後述する方法で製
造され、厚みが10〜100μmである多孔質電解金属
箔から成る集電基板1には、その表面1aから他の表面
1bまでを貫通する連通孔2が3次元網状構造をなして
形成されている。そして、この多孔質電解金属箔1の表
面1a,1bは粗面になっていて、そこに、電極用合剤
3が連通孔2の開口部2aから内部に少し食い込んだ状
態で担持されている。
【0017】連通孔2の開口部2aの口径は、多孔質電
解金属箔1の厚みによっても変化するが、0.1〜10μ
mの範囲内にあることが好ましく、また、そのような連
通孔は、電解金属箔1の表面にその単位面積(1mm2 )
当り1〜500個分布していることが好ましい。なお、
この連通孔2は無秩序に形成されていて、全ての連通孔
が貫通孔として存在するとは限らず、一部は途中で閉塞
していることもあり得る。
解金属箔1の厚みによっても変化するが、0.1〜10μ
mの範囲内にあることが好ましく、また、そのような連
通孔は、電解金属箔1の表面にその単位面積(1mm2 )
当り1〜500個分布していることが好ましい。なお、
この連通孔2は無秩序に形成されていて、全ての連通孔
が貫通孔として存在するとは限らず、一部は途中で閉塞
していることもあり得る。
【0018】これら連通孔2の口径が0.1μmより小さ
い場合には、電極用合剤をここに塗布・圧着しても電極
用合剤3が連通孔2の内部にまで円滑に充填されなくな
るのでアンカー効果は減退し、電極用合剤3と集電基板
1との密着強度が低下するようになる。また、連通孔2
の口径が10μmより大きくなると、集電基板1として
の機械的強度が低下して、例えば、後述する製箔時にお
いて、移動カソード体の表面から剥離するときに破れて
しまうなどの不都合が生ずる。
い場合には、電極用合剤をここに塗布・圧着しても電極
用合剤3が連通孔2の内部にまで円滑に充填されなくな
るのでアンカー効果は減退し、電極用合剤3と集電基板
1との密着強度が低下するようになる。また、連通孔2
の口径が10μmより大きくなると、集電基板1として
の機械的強度が低下して、例えば、後述する製箔時にお
いて、移動カソード体の表面から剥離するときに破れて
しまうなどの不都合が生ずる。
【0019】また、これら連通孔2の分布密度が1個/
mm2 より小さい場合には、集電基板の表面1a,1bを
後述する表面粗度に粗面化することにより電極用合剤3
は当該表面1a,1bに担持されているとはいえ、その
密着強度は弱くなって剥落しやすくなる。なお、分布密
度が500個/mm2 より大きい場合は、電極用合剤3と
集電基板1との密着強度は向上するものの、集電基板1
は全体として過度に多孔構造になってしまい、前記した
ように、その機械的強度が低下して不都合である。
mm2 より小さい場合には、集電基板の表面1a,1bを
後述する表面粗度に粗面化することにより電極用合剤3
は当該表面1a,1bに担持されているとはいえ、その
密着強度は弱くなって剥落しやすくなる。なお、分布密
度が500個/mm2 より大きい場合は、電極用合剤3と
集電基板1との密着強度は向上するものの、集電基板1
は全体として過度に多孔構造になってしまい、前記した
ように、その機械的強度が低下して不都合である。
【0020】表面1a,1bの粗度は、同じく多孔質電
解金属箔の厚みによっても変化するが、JIS B06
01 で規定する粗度(Rz)で2〜40μmであるこ
とが好ましい。2μmより小さい場合は電極用合剤との
間で良好な密着強度が発現せず、また前記したように、
一般に集電基板としては厚みが10〜100μm程度の
ものを用いているので、その表面粗度は40μmを限度
にすることが必要となる。
解金属箔の厚みによっても変化するが、JIS B06
01 で規定する粗度(Rz)で2〜40μmであるこ
とが好ましい。2μmより小さい場合は電極用合剤との
間で良好な密着強度が発現せず、また前記したように、
一般に集電基板としては厚みが10〜100μm程度の
ものを用いているので、その表面粗度は40μmを限度
にすることが必要となる。
【0021】上記した連通孔の開口部の口径、連通孔の
分布密度、そして集電基板の表面粗度は、使用する集電
基板の厚みや電極用合剤を構成する各成分粉末の粒径と
の関係で適宜に選定されるが、厚み10〜100μmの
集電基板に対しては、連通孔の口径は0.1〜10μm,
分布密度は300〜400個/mm2 ,表面粗度は10〜
30μmであることがとくに好ましい。
分布密度、そして集電基板の表面粗度は、使用する集電
基板の厚みや電極用合剤を構成する各成分粉末の粒径と
の関係で適宜に選定されるが、厚み10〜100μmの
集電基板に対しては、連通孔の口径は0.1〜10μm,
分布密度は300〜400個/mm2 ,表面粗度は10〜
30μmであることがとくに好ましい。
【0022】本発明の電極において、上記した集電基板
1の表面1a,1bに担持される電極用合剤3は、構成
する電池との関係で適宜に選定される。例えば、ニッケ
ル・水素電池の正極の場合は、上記した集電基板の表面
に、水酸化ニッケル粉末を活物質とする前記した正極用
の合剤が担持されており、また負極の場合は、水素吸蔵
合金粉末を主成分とする負極用の合剤が担持されてい
る。
1の表面1a,1bに担持される電極用合剤3は、構成
する電池との関係で適宜に選定される。例えば、ニッケ
ル・水素電池の正極の場合は、上記した集電基板の表面
に、水酸化ニッケル粉末を活物質とする前記した正極用
の合剤が担持されており、また負極の場合は、水素吸蔵
合金粉末を主成分とする負極用の合剤が担持されてい
る。
【0023】リチウム電池の正極の場合には、上記した
集電基板の表面に、リチウム五酸化バナジウム,リチウ
ムマンガン酸化物,リチウムマンガン酸化物,リウチム
コバルト酸化物などの活物質粉末を主成分とする正極用
の合剤が担持され、また負極の場合は、熱分解炭素,コ
ークス,黒鉛,ガラス状炭素,樹脂焼成体,活性炭,炭
素繊維の細片や粉末などのCから成る粉末を主成分とす
る負極用の合剤が担持されている。
集電基板の表面に、リチウム五酸化バナジウム,リチウ
ムマンガン酸化物,リチウムマンガン酸化物,リウチム
コバルト酸化物などの活物質粉末を主成分とする正極用
の合剤が担持され、また負極の場合は、熱分解炭素,コ
ークス,黒鉛,ガラス状炭素,樹脂焼成体,活性炭,炭
素繊維の細片や粉末などのCから成る粉末を主成分とす
る負極用の合剤が担持されている。
【0024】本発明の電極に用いる集電基板は、次のよ
うな装置を運転することにより、多孔質電解金属箔とし
て連続的に製造される。図2は、本発明の集電基板(電
解金属箔)を製造するときに用いる装置例を示す概略図
である。また、図3は別の装置例を示す概略図である。
図2において、電解槽4には、製造目的の電解金属箔の
原料である金属イオンを含有する電解液5が収容され、
この電解液5の中にアノード体6が設置され、アノード
体6と対向してドラムカソード体7がその一部を電解液
5に浸漬した状態で配置されている。
うな装置を運転することにより、多孔質電解金属箔とし
て連続的に製造される。図2は、本発明の集電基板(電
解金属箔)を製造するときに用いる装置例を示す概略図
である。また、図3は別の装置例を示す概略図である。
図2において、電解槽4には、製造目的の電解金属箔の
原料である金属イオンを含有する電解液5が収容され、
この電解液5の中にアノード体6が設置され、アノード
体6と対向してドラムカソード体7がその一部を電解液
5に浸漬した状態で配置されている。
【0025】このドラムカソード体7を矢印p方向に回
転させてその表面を順次電解液5の中に移動させなが
ら、また、アノード体6とドラムカソード体7の間の隙
間8にディストリビュータ9から電解液5を供給し続け
ながら、アノード体6とドラムカソード体7の間に通電
して電解反応が進められる。また、図3の装置例の場合
は、図2のドラムカソード体7に代えてベルトカソード
体7’が用いられ、このベルトカソード体7’が図のp
方向に循環移動することにより、その表面が順次電解液
5の中を移動していくようになっている。
転させてその表面を順次電解液5の中に移動させなが
ら、また、アノード体6とドラムカソード体7の間の隙
間8にディストリビュータ9から電解液5を供給し続け
ながら、アノード体6とドラムカソード体7の間に通電
して電解反応が進められる。また、図3の装置例の場合
は、図2のドラムカソード体7に代えてベルトカソード
体7’が用いられ、このベルトカソード体7’が図のp
方向に循環移動することにより、その表面が順次電解液
5の中を移動していくようになっている。
【0026】本発明においては、上記したドラムカソー
ド体7やベルトカソード体7’を、電解金属箔が形成さ
れる表面が移動しているということで移動カソード体と
いう。金属イオンはドラムカソード体7やベルトカソー
ド体7’の表面に電析して、そこにはドラムカソード体
7やベルトカソード体7’の表面の移動方向に順次厚み
が増していく金属箔層が連続的に形成される。そして、
この金属薄層は、ドラムカソード体7やベルトカソード
体7’が電解液から出た地点でその表面から連続的に剥
離され、それは、ロール10a,10bを介して巻き取
りロール11に電解金属箔1として巻き取られる。
ド体7やベルトカソード体7’を、電解金属箔が形成さ
れる表面が移動しているということで移動カソード体と
いう。金属イオンはドラムカソード体7やベルトカソー
ド体7’の表面に電析して、そこにはドラムカソード体
7やベルトカソード体7’の表面の移動方向に順次厚み
が増していく金属箔層が連続的に形成される。そして、
この金属薄層は、ドラムカソード体7やベルトカソード
体7’が電解液から出た地点でその表面から連続的に剥
離され、それは、ロール10a,10bを介して巻き取
りロール11に電解金属箔1として巻き取られる。
【0027】そして、本発明方法では、ドラムカソード
体7やベルトカソード体7’の表面から金属箔層が剥離
されることによって当該ドラムカソード体7やベルトカ
ソード体7’に表出した露出表面7a,7’aに、後述
する酸化皮膜形成装置Aが装着されていて、この装置A
を作動することにより、露出表面7a,7’aが再び電
解液5に浸漬するまでの過程で、当該露出表面7a,
7’aを電解酸化し、そこに少なくとも厚みが14nm
の酸化皮膜が形成される。
体7やベルトカソード体7’の表面から金属箔層が剥離
されることによって当該ドラムカソード体7やベルトカ
ソード体7’に表出した露出表面7a,7’aに、後述
する酸化皮膜形成装置Aが装着されていて、この装置A
を作動することにより、露出表面7a,7’aが再び電
解液5に浸漬するまでの過程で、当該露出表面7a,
7’aを電解酸化し、そこに少なくとも厚みが14nm
の酸化皮膜が形成される。
【0028】ドラムカソード体7やベルトカソード体
7’の表面に上記酸化皮膜を形成した状態で、その上に
前記した金属箔層を形成すると、その金属箔層は連通孔
を有する多孔構造になる。そして、その金属箔層をドラ
ムカソード体7やベルトカソード体7’などの移動カソ
ード体から剥離して電解金属箔にすると、その電解金属
箔では、移動カソード体側の表面(S面)とその反対側
の表面(M面)はいずれも粗面となり、しかも、移動カ
ソード体側の表面よりも反対側の表面の方が表面粗度は
大きくなる。
7’の表面に上記酸化皮膜を形成した状態で、その上に
前記した金属箔層を形成すると、その金属箔層は連通孔
を有する多孔構造になる。そして、その金属箔層をドラ
ムカソード体7やベルトカソード体7’などの移動カソ
ード体から剥離して電解金属箔にすると、その電解金属
箔では、移動カソード体側の表面(S面)とその反対側
の表面(M面)はいずれも粗面となり、しかも、移動カ
ソード体側の表面よりも反対側の表面の方が表面粗度は
大きくなる。
【0029】このとき、形成する酸化皮膜の厚みを14
nmより薄くすると、その上に形成される金属箔層は前
記した連通孔とその分布密度や表面粗度を有する適正な
多孔構造になりにくく、そのため、前記したような電極
用合剤を良好な密着強度をもって担持させる集電基板と
しての性能低下が引き起こされる。しかし、この酸化皮
膜の厚みを厚くしすぎると、この上に形成される金属箔
層は過度に多孔構造となってしまい、その機械的強度が
低下し、移動カソード体から剥離するときに破れるとい
う不都合が頻発するので、その厚みは、上限を100n
mとすることが好ましい。
nmより薄くすると、その上に形成される金属箔層は前
記した連通孔とその分布密度や表面粗度を有する適正な
多孔構造になりにくく、そのため、前記したような電極
用合剤を良好な密着強度をもって担持させる集電基板と
しての性能低下が引き起こされる。しかし、この酸化皮
膜の厚みを厚くしすぎると、この上に形成される金属箔
層は過度に多孔構造となってしまい、その機械的強度が
低下し、移動カソード体から剥離するときに破れるとい
う不都合が頻発するので、その厚みは、上限を100n
mとすることが好ましい。
【0030】このような働きをする酸化皮膜を移動カソ
ード体の露出表面に形成する装置Aは、電解酸化用の電
解処理液を移動カソード体の露出表面に接触するように
保持するための保持手段;その保持手段の中で、前記移
動カソード体の露出表面と対向して配置された対極体;
および、前記保持手段に前記電解処理液を供給するため
の供給手段;とを備えている。
ード体の露出表面に形成する装置Aは、電解酸化用の電
解処理液を移動カソード体の露出表面に接触するように
保持するための保持手段;その保持手段の中で、前記移
動カソード体の露出表面と対向して配置された対極体;
および、前記保持手段に前記電解処理液を供給するため
の供給手段;とを備えている。
【0031】なお、アノード体6は、通常、鉛で製作さ
れ、また移動カソード体7,7’は、少なくともその表
面がステンレス鋼,Ti,Cr,AlまたはCr−Al
合金などで製作される。この装置Aは、移動カソード体
の運転を停止することなく、アノード体と移動カソード
体の間に通電して電解めっきを継続してその表面に前記
金属箔層を形成しつつ、前記供給手段から前記保持手段
に前記電解処理液を供給し続けて前記電解処理液を移動
カソード体の前記露出表面に接触させた状態で前記移動
カソード体と前記対極体との間に通電することにより当
該露出表面を陽極酸化する。
れ、また移動カソード体7,7’は、少なくともその表
面がステンレス鋼,Ti,Cr,AlまたはCr−Al
合金などで製作される。この装置Aは、移動カソード体
の運転を停止することなく、アノード体と移動カソード
体の間に通電して電解めっきを継続してその表面に前記
金属箔層を形成しつつ、前記供給手段から前記保持手段
に前記電解処理液を供給し続けて前記電解処理液を移動
カソード体の前記露出表面に接触させた状態で前記移動
カソード体と前記対極体との間に通電することにより当
該露出表面を陽極酸化する。
【0032】このとき、アノード体の動作電位と移動カ
ソード体の動作電位と対極体の動作電位の間では、この
順序で動作電位が小さくなるように操作される。動作電
位が上記関係を満たしていない場合には、移動カソード
体の露出表面は電解酸化されず、そこに酸化皮膜が形成
されないからである。また、装置Aによる酸化皮膜の形
成は、連続的に行ってもよく、間欠的に行ってもよい。
ソード体の動作電位と対極体の動作電位の間では、この
順序で動作電位が小さくなるように操作される。動作電
位が上記関係を満たしていない場合には、移動カソード
体の露出表面は電解酸化されず、そこに酸化皮膜が形成
されないからである。また、装置Aによる酸化皮膜の形
成は、連続的に行ってもよく、間欠的に行ってもよい。
【0033】電析によって形成された金属箔層を移動カ
ソード体の表面から剥離すると、酸化皮膜の一部も同時
に金属箔層側に取り去られていくので、電析−剥離の反
復により酸化皮膜の厚みは少しずつ薄くなり、この酸化
皮膜の上に形成される金属箔層が前記したような適正な
多孔構造にならなくなるので、この薄くなる状態を補完
するために、酸化皮膜の形成は連続的または間欠的に行
われることが必要になる。
ソード体の表面から剥離すると、酸化皮膜の一部も同時
に金属箔層側に取り去られていくので、電析−剥離の反
復により酸化皮膜の厚みは少しずつ薄くなり、この酸化
皮膜の上に形成される金属箔層が前記したような適正な
多孔構造にならなくなるので、この薄くなる状態を補完
するために、酸化皮膜の形成は連続的または間欠的に行
われることが必要になる。
【0034】装置Aの運転方法としては定電流法と定電
圧法を適用することができる。これらの方法のうち、定
電圧法を適用すると、移動カソード体の表面から取り去
られる酸化皮膜の分を自動的かつ即座に補完することが
でき、なおかつ、必要以上の厚みにまでその酸化皮膜の
厚みが成長するという事態を抑制することができるので
好適である。
圧法を適用することができる。これらの方法のうち、定
電圧法を適用すると、移動カソード体の表面から取り去
られる酸化皮膜の分を自動的かつ即座に補完することが
でき、なおかつ、必要以上の厚みにまでその酸化皮膜の
厚みが成長するという事態を抑制することができるので
好適である。
【0035】上記した装置Aの具体例を図面に則して説
明する。まず、図4は、装置A1 をドラムカソード体7
の露出表面7aに装着した状態を示す一部切欠斜視図で
ある。この装置Aは、中心に装置装着用のシャフト12
を有し、電解酸化処理時に、ドラムカソード体7に対向
する対極体として機能する導電性のロール13,この導
電性ロールを取り囲んで配設された電解処理液保持手段
14、および、この電解処理液保持手段に電解酸化用と
して用いる電解処理液15aを供給するための電解処理
液供給手段15であるパイプで構成されている。そし
て、電解処理液保持手段14が仮想線で示したドラムカ
ソード体7の露出表面7aと接触した状態で、前記シャ
フト12を図示しない手段で回転可能に支持することに
より装置A 1 の全体が、図2で示すように、ドラムカソ
ード体7の露出表面7aに装着されている。
明する。まず、図4は、装置A1 をドラムカソード体7
の露出表面7aに装着した状態を示す一部切欠斜視図で
ある。この装置Aは、中心に装置装着用のシャフト12
を有し、電解酸化処理時に、ドラムカソード体7に対向
する対極体として機能する導電性のロール13,この導
電性ロールを取り囲んで配設された電解処理液保持手段
14、および、この電解処理液保持手段に電解酸化用と
して用いる電解処理液15aを供給するための電解処理
液供給手段15であるパイプで構成されている。そし
て、電解処理液保持手段14が仮想線で示したドラムカ
ソード体7の露出表面7aと接触した状態で、前記シャ
フト12を図示しない手段で回転可能に支持することに
より装置A 1 の全体が、図2で示すように、ドラムカソ
ード体7の露出表面7aに装着されている。
【0036】導電性ロール13としては、全体がチタ
ン,ニッケル,クロム,銅,ステンレスのような耐食性
を有する材料から成るロール、またはこれら材料の表面
を、例えば、銀,銀合金,金,金合金,パラジウム,パ
ラジウム合金などの導電性を有すると同時に酸化皮膜形
成のために用いる電解処理液15aに対して耐食性を有
する材料で被覆したものを使用することもできる。ま
た、ポリプロピレン,ポリ塩化ビニルなど、非導電性の
プラスチック材から成るロールの表面を、導電性と耐食
性を有する材料の箔や線材やメッシュで覆ったもの、あ
るいは、上記ロール表面に導電性と耐食性を有する材料
をめっき,溶射,塗布したものを使用することができ
る。要は、少なくとも表面は導電性と耐食性を有してい
るロールが、ドラムカソード体表面の電解酸化用の対極
体として使用される。
ン,ニッケル,クロム,銅,ステンレスのような耐食性
を有する材料から成るロール、またはこれら材料の表面
を、例えば、銀,銀合金,金,金合金,パラジウム,パ
ラジウム合金などの導電性を有すると同時に酸化皮膜形
成のために用いる電解処理液15aに対して耐食性を有
する材料で被覆したものを使用することもできる。ま
た、ポリプロピレン,ポリ塩化ビニルなど、非導電性の
プラスチック材から成るロールの表面を、導電性と耐食
性を有する材料の箔や線材やメッシュで覆ったもの、あ
るいは、上記ロール表面に導電性と耐食性を有する材料
をめっき,溶射,塗布したものを使用することができ
る。要は、少なくとも表面は導電性と耐食性を有してい
るロールが、ドラムカソード体表面の電解酸化用の対極
体として使用される。
【0037】この導電性ロール(対極体)13を取り囲
んでいる電解処理液保持手段14は、通液性を有すると
ともに適当な弾性を備えている。この電解処理液保持手
段14は、用いる電解処理液に対して耐食性を備えた材
料、例えば、ポリウレタン,ポリビニルホルマールやポ
リエステルのフェルト,不織布,スプリットヤーンなど
で導電性ロール13の周囲を被覆して形成される。
んでいる電解処理液保持手段14は、通液性を有すると
ともに適当な弾性を備えている。この電解処理液保持手
段14は、用いる電解処理液に対して耐食性を備えた材
料、例えば、ポリウレタン,ポリビニルホルマールやポ
リエステルのフェルト,不織布,スプリットヤーンなど
で導電性ロール13の周囲を被覆して形成される。
【0038】この電解処理液保持手段14の上方には、
電解処理液保持手段14の軸方向に複数個の開口15b
が穿設されているパイプ15が電解処理液供給手段とし
て配置され、このパイプ15には、ポンプ15cによっ
て所定の電解処理液15aが供給されるようになってい
る。 供給される電解処理液15aは格別限定されるも
のではないが、金属箔層の製造に用いている電解液と混
合してもその金属箔層の製造に害を与えないものが用い
られ、例えば、金属箔層の製造においてドラムカソード
体の表面に金属を電析するために現に用いている電解液
と同一のもの、あるいはその電解液と成分は同一である
がその成分比が異なっているものを使用することができ
る。
電解処理液保持手段14の軸方向に複数個の開口15b
が穿設されているパイプ15が電解処理液供給手段とし
て配置され、このパイプ15には、ポンプ15cによっ
て所定の電解処理液15aが供給されるようになってい
る。 供給される電解処理液15aは格別限定されるも
のではないが、金属箔層の製造に用いている電解液と混
合してもその金属箔層の製造に害を与えないものが用い
られ、例えば、金属箔層の製造においてドラムカソード
体の表面に金属を電析するために現に用いている電解液
と同一のもの、あるいはその電解液と成分は同一である
がその成分比が異なっているものを使用することができ
る。
【0039】前記電解液としては、例えば、電解銅箔の
製造時には硫酸銅水溶液、電解ニッケル箔の製造時には
硫酸ニッケル水溶液やスルファミン酸ニッケル水溶液な
どを使用し、また電解アルミ箔の製造時には、特公昭4
8−4460号公報に記載されているAlCl3 −Li
AlH4 −テトラヒドロフラン浴やNaF・2Al(C
2 H5 O)3・4トルエン浴などを使用することができ
る。
製造時には硫酸銅水溶液、電解ニッケル箔の製造時には
硫酸ニッケル水溶液やスルファミン酸ニッケル水溶液な
どを使用し、また電解アルミ箔の製造時には、特公昭4
8−4460号公報に記載されているAlCl3 −Li
AlH4 −テトラヒドロフラン浴やNaF・2Al(C
2 H5 O)3・4トルエン浴などを使用することができ
る。
【0040】また、電解処理液15aとしては、ドラム
カソード体7に電析させる金属のイオンを含まないもの
を用いることもできる。このような電解処理液として
は、例えば、硫酸水溶液,リン酸水溶液,塩酸水溶液の
ような酸性水溶液や、硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,
塩化ナトリウム,塩化カリウムなどが溶解する中性水溶
液をあげることができる。なかでも、硫酸銅電解液を用
いる電解銅箔の製造に際しては、硫酸水溶液を用いるこ
とが好適である。
カソード体7に電析させる金属のイオンを含まないもの
を用いることもできる。このような電解処理液として
は、例えば、硫酸水溶液,リン酸水溶液,塩酸水溶液の
ような酸性水溶液や、硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,
塩化ナトリウム,塩化カリウムなどが溶解する中性水溶
液をあげることができる。なかでも、硫酸銅電解液を用
いる電解銅箔の製造に際しては、硫酸水溶液を用いるこ
とが好適である。
【0041】なお、電解処理液15aの供給手段として
は、上記したパイプ形式に限るものではなく、例えば、
導電性ロール13を中空体とし、その周面に多数の開口
を穿設し、導電性ロール13の中空部に電解処理液15
aを供給することにより、その周面の開口から電解処理
液保持手段14にその内側から電解処理液15aを供給
できるようなものであってもよい。
は、上記したパイプ形式に限るものではなく、例えば、
導電性ロール13を中空体とし、その周面に多数の開口
を穿設し、導電性ロール13の中空部に電解処理液15
aを供給することにより、その周面の開口から電解処理
液保持手段14にその内側から電解処理液15aを供給
できるようなものであってもよい。
【0042】装置A1 を用いた場合、ドラムカソード体
7の露出表面7aへの酸化皮膜は次のようにして形成さ
れる。まず、矢印pのように回転しているドラムカソー
ド体7の露出表面7aに、装置A1 の電解処理液保持手
段14を弾力性をもたせて接触させる。したがって電解
処理液保持手段14は図の矢印r方向に自動的に回転す
る。この状態を維持したままパイプ(電解処理液供給手
段)15に所定の電解処理液15aが供給される。
7の露出表面7aへの酸化皮膜は次のようにして形成さ
れる。まず、矢印pのように回転しているドラムカソー
ド体7の露出表面7aに、装置A1 の電解処理液保持手
段14を弾力性をもたせて接触させる。したがって電解
処理液保持手段14は図の矢印r方向に自動的に回転す
る。この状態を維持したままパイプ(電解処理液供給手
段)15に所定の電解処理液15aが供給される。
【0043】電解処理液15aは開口15bから電解処
理液保持手段14に滴下されて電解処理液保持手段14
の内部にまで含浸し、そこに保持される。その結果、導
電性ロール(電解酸化用の対極体)13とドラムカソー
ド体7の露出表面7aとの間は、電解処理液15aを介
して導通状態になる。ついで、導電性ロール13に付設
されている端子13a,13aを電源(図示しない)の
マイナス側に、ドラムカソード体7の露出表面7aを電
源のプラス側に接続し、導電性ロール13とドラムカソ
ード体の露出表面7aの間に電解電流を通電して露出表
面7aを陽極酸化する。このとき、上記導電性ロール
(対極体)13は、電解槽の中でドラムカソード体の表
面に金属箔層を形成させるときの電位よりも低い電位に
なるような状態で通電し、同時に電解槽の中に位置する
アノード体の電位はドラムカソード体の電位よりも高く
する。アノード体の電位よりもドラムカソード体の電位
を高くすると、ドラムカソード体の表面に金属が電析し
なかったり、あるいは、ドラムカソード体の電位よりも
導電性ロールの電位が高くなるような通電を行うと、導
電性ロール13がプラス極に、また、ドラムカソード体
7の露出表面7aがマイナス極となり、ドラムカソード
体7の露出表面7aが電解酸化されないという不都合が
生ずるからである。
理液保持手段14に滴下されて電解処理液保持手段14
の内部にまで含浸し、そこに保持される。その結果、導
電性ロール(電解酸化用の対極体)13とドラムカソー
ド体7の露出表面7aとの間は、電解処理液15aを介
して導通状態になる。ついで、導電性ロール13に付設
されている端子13a,13aを電源(図示しない)の
マイナス側に、ドラムカソード体7の露出表面7aを電
源のプラス側に接続し、導電性ロール13とドラムカソ
ード体の露出表面7aの間に電解電流を通電して露出表
面7aを陽極酸化する。このとき、上記導電性ロール
(対極体)13は、電解槽の中でドラムカソード体の表
面に金属箔層を形成させるときの電位よりも低い電位に
なるような状態で通電し、同時に電解槽の中に位置する
アノード体の電位はドラムカソード体の電位よりも高く
する。アノード体の電位よりもドラムカソード体の電位
を高くすると、ドラムカソード体の表面に金属が電析し
なかったり、あるいは、ドラムカソード体の電位よりも
導電性ロールの電位が高くなるような通電を行うと、導
電性ロール13がプラス極に、また、ドラムカソード体
7の露出表面7aがマイナス極となり、ドラムカソード
体7の露出表面7aが電解酸化されないという不都合が
生ずるからである。
【0044】このときに、ドラムカソード体7の回転速
度,導電性ロール(対極体)の動作電位などを適宜に選
定することにより、露出表面7aの上に所望する厚みの
酸化皮膜が形成される。この装置A1 において、電解処
理液保持手段14の幅は、ドラムカソード体7の幅より
も狭くし、当該ドラムカソード体7の露出表面7aの両
側部分7b,7bは電解酸化されないようにすることが
好ましい。
度,導電性ロール(対極体)の動作電位などを適宜に選
定することにより、露出表面7aの上に所望する厚みの
酸化皮膜が形成される。この装置A1 において、電解処
理液保持手段14の幅は、ドラムカソード体7の幅より
も狭くし、当該ドラムカソード体7の露出表面7aの両
側部分7b,7bは電解酸化されないようにすることが
好ましい。
【0045】この両側部分7b,7bの上に直接形成さ
れた金属箔層は、装置A1 によって形成された酸化皮膜
の上に形成される多孔構造の金属箔層よりもその機械的
強度が大きいので、金属箔層をドラムカソード体から剥
離するときに、前記両側部分7b,7b上に形成された
金属箔層の部分を剥離開始点とすることにより、剥離の
過程で金属箔層が破けるという事態を防止することがで
きるからである。
れた金属箔層は、装置A1 によって形成された酸化皮膜
の上に形成される多孔構造の金属箔層よりもその機械的
強度が大きいので、金属箔層をドラムカソード体から剥
離するときに、前記両側部分7b,7b上に形成された
金属箔層の部分を剥離開始点とすることにより、剥離の
過程で金属箔層が破けるという事態を防止することがで
きるからである。
【0046】図5は、別の装置A2 をドラムカソード体
7の露出表面7aに装着した状態を示す一部切欠斜視図
である。この装置A2 の場合、電解処理液保持手段16
は箱型の容器であり、その一方の面が開口していて、こ
の開口部16aがドラムカソード体7の露出表面7aと
液密に摺接または近接して配置されている。したがっ
て、容器16の両側部16b,16bがドラムカソード
体7の露出表面7aと摺接または近接する個所は、この
ドラムカソード体7の露出表面7aの曲率に合わせた屈
曲面になっている。
7の露出表面7aに装着した状態を示す一部切欠斜視図
である。この装置A2 の場合、電解処理液保持手段16
は箱型の容器であり、その一方の面が開口していて、こ
の開口部16aがドラムカソード体7の露出表面7aと
液密に摺接または近接して配置されている。したがっ
て、容器16の両側部16b,16bがドラムカソード
体7の露出表面7aと摺接または近接する個所は、この
ドラムカソード体7の露出表面7aの曲率に合わせた屈
曲面になっている。
【0047】なお、この容器16の幅は、装置A1 の電
解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカソード
体7の幅よりも狭幅になっていて、ドラムカソード体7
の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解酸化
されないようになっている。容器16は、用いる電解処
理液に対して耐食性を有する材料、例えば、ポリ塩化ビ
ニルやポリプロピレンなどで製造されていることが好ま
しい。
解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカソード
体7の幅よりも狭幅になっていて、ドラムカソード体7
の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解酸化
されないようになっている。容器16は、用いる電解処
理液に対して耐食性を有する材料、例えば、ポリ塩化ビ
ニルやポリプロピレンなどで製造されていることが好ま
しい。
【0048】また、容器16をドラムカソード体7の露
出表面7aに摺接して配置する場合には、耐摩耗性.潤
滑性,弾力性を備えている材料、例えばポリエチレン,
ポリエステル,ポリウレタン,シリコーンゴムなどで容
器16を構成することが好ましい。 この容器16の中
には、例えばチタンやステンレス鋼から成る、電解酸化
用の対極体17が配置され、この対極体17は容器16
の開口部16aから容器16の内部に露出しているドラ
ムカソード体7の露出表面7aと対向している。
出表面7aに摺接して配置する場合には、耐摩耗性.潤
滑性,弾力性を備えている材料、例えばポリエチレン,
ポリエステル,ポリウレタン,シリコーンゴムなどで容
器16を構成することが好ましい。 この容器16の中
には、例えばチタンやステンレス鋼から成る、電解酸化
用の対極体17が配置され、この対極体17は容器16
の開口部16aから容器16の内部に露出しているドラ
ムカソード体7の露出表面7aと対向している。
【0049】また、容器16の側壁には、電解処理液の
供給管18aが付設され、更に上壁には電解処理液の排
出管18bが付設されることにより両者で電解処理液供
給手段18が構成されている。酸化皮膜の形成に用いる
電解処理液は、供給管18aから容器16内に供給され
て容器16内に充満し、ドラムカソード体7の露出表面
7aを覆い排出管18bから系外に流出していく。
供給管18aが付設され、更に上壁には電解処理液の排
出管18bが付設されることにより両者で電解処理液供
給手段18が構成されている。酸化皮膜の形成に用いる
電解処理液は、供給管18aから容器16内に供給され
て容器16内に充満し、ドラムカソード体7の露出表面
7aを覆い排出管18bから系外に流出していく。
【0050】電解処理液を容器16内に流しながら、対
極体17とドラムカソード体7の間に通電することによ
り、容器16の開口部16aから露出しているドラムカ
ソード体の露出表面7aを電解酸化することができる。
このとき、容器16の開口部16aとドラムカソード体
7の露出表面7aとの間に若干のクリアランスが形成さ
れるように容器16を装着すると、供給された電解処理
液の一部はそのクリアランスからドラムカソード体7の
露出表面7aを伝って流出していき、その過程で開口部
16a内に露出するドラムカソード体の露出表面7aに
は厚みが均一な電解処理液の液膜が形成されるようにな
り、酸化皮膜の形成条件が安定化するので好適である。
極体17とドラムカソード体7の間に通電することによ
り、容器16の開口部16aから露出しているドラムカ
ソード体の露出表面7aを電解酸化することができる。
このとき、容器16の開口部16aとドラムカソード体
7の露出表面7aとの間に若干のクリアランスが形成さ
れるように容器16を装着すると、供給された電解処理
液の一部はそのクリアランスからドラムカソード体7の
露出表面7aを伝って流出していき、その過程で開口部
16a内に露出するドラムカソード体の露出表面7aに
は厚みが均一な電解処理液の液膜が形成されるようにな
り、酸化皮膜の形成条件が安定化するので好適である。
【0051】ところで、容器16内に供給する電解処理
液は、通常、金属箔層の製造に用いている電解液をポン
プで汲みあげてそれがそのまま使用される。図6および
図6のVII−VII線に沿う断面図である図7は、別
の装置A3をドラムカソード体の露出表面に装着した状
態を示す図である。この装置A3 は、電解処理液保持手
段が樋状容器19になっている。この樋状容器19は、
上部が開口し、長手方向における両端部19a,19a
は封止されている。一方の端部19aには電解処理液の
供給管20が付設されて電解処理液供給手段になってい
る。そして、樋状容器19の一側19bは、他側19c
よりもその高さが低くなっている。
液は、通常、金属箔層の製造に用いている電解液をポン
プで汲みあげてそれがそのまま使用される。図6および
図6のVII−VII線に沿う断面図である図7は、別
の装置A3をドラムカソード体の露出表面に装着した状
態を示す図である。この装置A3 は、電解処理液保持手
段が樋状容器19になっている。この樋状容器19は、
上部が開口し、長手方向における両端部19a,19a
は封止されている。一方の端部19aには電解処理液の
供給管20が付設されて電解処理液供給手段になってい
る。そして、樋状容器19の一側19bは、他側19c
よりもその高さが低くなっている。
【0052】なお、この樋状容器19の幅は、装置A1
の電解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカソ
ード体7の幅よりも狭幅になっていて、ドラムカソード
体7の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解
酸化されないようになっている。樋状容器19は、その
長手方向をドラムカソード体7の幅方向と一致させ、ま
た、その一側19bがドラムカソード体の露出表面7a
との間で若干のクリアランスを形成するように近接して
装着されている。
の電解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカソ
ード体7の幅よりも狭幅になっていて、ドラムカソード
体7の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解
酸化されないようになっている。樋状容器19は、その
長手方向をドラムカソード体7の幅方向と一致させ、ま
た、その一側19bがドラムカソード体の露出表面7a
との間で若干のクリアランスを形成するように近接して
装着されている。
【0053】樋状容器19の他側19dには対極体17
が配置され、また、対極体17とドラムカソード体の露
出表面7aとの間には金属粉除去フィルタ21が介装さ
れている。その結果、樋状容器19の中は、対極体17
が配置される空間19dとドラムカソード体の露出表面
7a側に位置する空間19eとに画分される。なお、上
記した金属粉除去フィルタ20は、電解処理時に対極体
17の表面に、用いる電解処理液に含まれている金属が
電析して金属粉として異常析出し、その金属粉が電解処
理液の流勢によって対極体から離脱してドラムカソード
体7の露出表面7aに析出することを防止するために介
装される。
が配置され、また、対極体17とドラムカソード体の露
出表面7aとの間には金属粉除去フィルタ21が介装さ
れている。その結果、樋状容器19の中は、対極体17
が配置される空間19dとドラムカソード体の露出表面
7a側に位置する空間19eとに画分される。なお、上
記した金属粉除去フィルタ20は、電解処理時に対極体
17の表面に、用いる電解処理液に含まれている金属が
電析して金属粉として異常析出し、その金属粉が電解処
理液の流勢によって対極体から離脱してドラムカソード
体7の露出表面7aに析出することを防止するために介
装される。
【0054】供給管20から樋状容器19に供給された
電解処理液は、樋状容器19を満たしたのち、一側19
bから溢れて、矢印p方向に回転しているドラムカソー
ド体の露出表面7aを伝って流下していく。したがっ
て、この過程で、ドラムカソード体の露出表面7aには
均一な厚みの電解処理液の液膜が連続的に形成されるこ
とになる。
電解処理液は、樋状容器19を満たしたのち、一側19
bから溢れて、矢印p方向に回転しているドラムカソー
ド体の露出表面7aを伝って流下していく。したがっ
て、この過程で、ドラムカソード体の露出表面7aには
均一な厚みの電解処理液の液膜が連続的に形成されるこ
とになる。
【0055】なお、電解処理液は金属箔層の製造に用い
ている電解液をそのまま使用してもよいが、樋状容器1
9の内部に形成されている空間19d,19eにそれぞ
れ連結する電解処理液供給管を別々に付設し、各供給管
から例えば空間19dには金属箔層の製造に用いている
電解液を供給し、また空間19eには組成が異なる電解
液や金属イオンを含まない電解液を供給してもよい。
ている電解液をそのまま使用してもよいが、樋状容器1
9の内部に形成されている空間19d,19eにそれぞ
れ連結する電解処理液供給管を別々に付設し、各供給管
から例えば空間19dには金属箔層の製造に用いている
電解液を供給し、また空間19eには組成が異なる電解
液や金属イオンを含まない電解液を供給してもよい。
【0056】また、樋状容器19の断面形状は、図6,
図7で示したように三角形に限定されるものではなく、
例えば四角形や六角形などの多角形、または半円形であ
ってもよい。要は、容器19内に満たされた電解処理液
がその一側19bから溢れて、ドラムカソード体の露出
表面7aに液膜を形成できるような形状であればよい。
図7で示したように三角形に限定されるものではなく、
例えば四角形や六角形などの多角形、または半円形であ
ってもよい。要は、容器19内に満たされた電解処理液
がその一側19bから溢れて、ドラムカソード体の露出
表面7aに液膜を形成できるような形状であればよい。
【0057】図8および図8のIX−IX線に沿う断面
図である図9は、更に別の装置A4をドラムカソード体
の露出表面に装着した状態を示す図である。この装置A
4 においては、電解処理液保持手段22は、断面が凸レ
ンズ形状をした細長い密閉容器になっている。すなわ
ち、この密閉容器22は、湾曲した曲板22aの背部に
電解酸化用の対極体17の取付け部22bが液密に装着
され、長手方向における両端部22c,22cが封止さ
れ、容器の略中央位置には電解処理液の供給管23が付
設され、前記曲板22aの先端には電解液の噴出手段2
2eが形成されていて、これら全体でドラムカソード体
7の露出表面7aへの電解液供給手段が構成されてい
る。なお、上記した噴出手段22eとしては、例えば、
曲板22aの長手方向に沿って穿設された複数個の孔
や、所定幅で曲板22aの長手方向に形成されたスリッ
トなどをあげることができる。
図である図9は、更に別の装置A4をドラムカソード体
の露出表面に装着した状態を示す図である。この装置A
4 においては、電解処理液保持手段22は、断面が凸レ
ンズ形状をした細長い密閉容器になっている。すなわ
ち、この密閉容器22は、湾曲した曲板22aの背部に
電解酸化用の対極体17の取付け部22bが液密に装着
され、長手方向における両端部22c,22cが封止さ
れ、容器の略中央位置には電解処理液の供給管23が付
設され、前記曲板22aの先端には電解液の噴出手段2
2eが形成されていて、これら全体でドラムカソード体
7の露出表面7aへの電解液供給手段が構成されてい
る。なお、上記した噴出手段22eとしては、例えば、
曲板22aの長手方向に沿って穿設された複数個の孔
や、所定幅で曲板22aの長手方向に形成されたスリッ
トなどをあげることができる。
【0058】また、この密閉容器22の長さは、装置A
1 の電解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカ
ソード体7の幅よりも短くなっていて、ドラムカソード
体7の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解
酸化されないようになっている。取付け部22bには対
極体17が配置され、容器全体は、その長手方向をドラ
ムカソード体7の幅方向と一致させ、また、その曲板2
2aに形成されている噴出手段22dがドラムカソード
体7の露出表面7aと所定の間隔を置いて対向するよう
に配置される。
1 の電解液保持手段15の場合と同じ理由で、ドラムカ
ソード体7の幅よりも短くなっていて、ドラムカソード
体7の露出表面7aにおける両側部分7b,7bは電解
酸化されないようになっている。取付け部22bには対
極体17が配置され、容器全体は、その長手方向をドラ
ムカソード体7の幅方向と一致させ、また、その曲板2
2aに形成されている噴出手段22dがドラムカソード
体7の露出表面7aと所定の間隔を置いて対向するよう
に配置される。
【0059】ポンプアップなどにより、供給管23から
容器22内に送入された電解処理液は、容器22内を満
たしたのち噴出手段22dから噴出し、矢印p方向に回
転するドラムカソード体7の露出表面7aに吹き当り、
露出表面7aに沿って下方に流下することにより、そこ
に均一な厚みの液膜を形成する。なお、電解処理液とし
ては、金属薄膜の製造に用いている電解液をそのまま使
用してもよいが、必要に応じては、他の電解液、例えば
希硫酸水溶液などを用いてもよい。
容器22内に送入された電解処理液は、容器22内を満
たしたのち噴出手段22dから噴出し、矢印p方向に回
転するドラムカソード体7の露出表面7aに吹き当り、
露出表面7aに沿って下方に流下することにより、そこ
に均一な厚みの液膜を形成する。なお、電解処理液とし
ては、金属薄膜の製造に用いている電解液をそのまま使
用してもよいが、必要に応じては、他の電解液、例えば
希硫酸水溶液などを用いてもよい。
【0060】この状態を維持しつつ、ドラムカソード体
7を陽極,対極体17を陰極にして、両極間に所定電圧
を印加することにより、ドラムカソード体の露出表面7
aは電解酸化される。そして、ドラムカソード体7は図
の矢印p方向に回転しているので、その露出表面7aに
は連続的または間欠的に酸化皮膜が形成される。なお、
この装置A4 では、ドラムカソード体の露出表面7aと
の対向面を曲面にしているが、その形状はこれに限定さ
れるものではなく、内部に充満した電解処理液がドラム
カソード体の露出表面7aに向かって噴出できるような
形状であればよい。また、容器22の内部に、電解処理
液を均一に分散させるような手段、例えば、パイプに均
一な小孔を穿設し、このパイプに電解処理液を供給して
前記小孔から噴出させるような手段を設けてもよい。更
には、供給管23の付設位置は装置A4 の中央位置でな
くてもよく、噴出手段22dから電解処理液が均一に噴
出できるような位置であればどこでもよい。
7を陽極,対極体17を陰極にして、両極間に所定電圧
を印加することにより、ドラムカソード体の露出表面7
aは電解酸化される。そして、ドラムカソード体7は図
の矢印p方向に回転しているので、その露出表面7aに
は連続的または間欠的に酸化皮膜が形成される。なお、
この装置A4 では、ドラムカソード体の露出表面7aと
の対向面を曲面にしているが、その形状はこれに限定さ
れるものではなく、内部に充満した電解処理液がドラム
カソード体の露出表面7aに向かって噴出できるような
形状であればよい。また、容器22の内部に、電解処理
液を均一に分散させるような手段、例えば、パイプに均
一な小孔を穿設し、このパイプに電解処理液を供給して
前記小孔から噴出させるような手段を設けてもよい。更
には、供給管23の付設位置は装置A4 の中央位置でな
くてもよく、噴出手段22dから電解処理液が均一に噴
出できるような位置であればどこでもよい。
【0061】また、対極体17と噴出手段22dとの間
に、装置A3 の場合と同様な金属粉除去フィルタを設け
て、対極体に電着した金属粉がドラムカソード体7の露
出表面7aに流れ出さないようにしてもよい。この装置
A4 は、電解処理液として金属濃度の比較的高い金属箔
層製造用の電解液を用いる場合に、噴出手段22dの噴
出口を極力小さくすることにより、電解液の使用量を少
なくすることができ、かつ、そのことにより電解液の飛
散量を少なくして、使用電解処理液中の金属塩が析出す
ることを極力抑制することができるという効果を奏す
る。
に、装置A3 の場合と同様な金属粉除去フィルタを設け
て、対極体に電着した金属粉がドラムカソード体7の露
出表面7aに流れ出さないようにしてもよい。この装置
A4 は、電解処理液として金属濃度の比較的高い金属箔
層製造用の電解液を用いる場合に、噴出手段22dの噴
出口を極力小さくすることにより、電解液の使用量を少
なくすることができ、かつ、そのことにより電解液の飛
散量を少なくして、使用電解処理液中の金属塩が析出す
ることを極力抑制することができるという効果を奏す
る。
【0062】例えば、硫酸銅電解液を用いる電解銅箔の
製造時には、銅濃度が比較的高い硫酸銅溶液が電解液と
して使用されているが、その電解液を酸化皮膜形成時の
電解処理液として使用した場合、温度が低くなると硫酸
銅の結晶が生成して、それが装置や電解銅箔に付着し、
装置の円滑な運転を阻害することがある。そのため、図
7,図8で示した装置A4 では、噴出手段22dの形状
およびドラムカソード体の露出表面7aとの距離を変え
るだけで、上記した不都合を容易に解消することができ
る。
製造時には、銅濃度が比較的高い硫酸銅溶液が電解液と
して使用されているが、その電解液を酸化皮膜形成時の
電解処理液として使用した場合、温度が低くなると硫酸
銅の結晶が生成して、それが装置や電解銅箔に付着し、
装置の円滑な運転を阻害することがある。そのため、図
7,図8で示した装置A4 では、噴出手段22dの形状
およびドラムカソード体の露出表面7aとの距離を変え
るだけで、上記した不都合を容易に解消することができ
る。
【0063】
実施例1,2,比較例1,2 1)集電基板の製造 図2で示した装置において、ドラムカソード体7をチタ
ン製とし、ここに、図8,図9で示した装置A4 を装着
した。
ン製とし、ここに、図8,図9で示した装置A4 を装着
した。
【0064】電解槽4に、銅イオン濃度100g/リッ
トル,硫酸濃度100g/リットル,浴温60℃の電解
液5を供給し、ドラムカソード体7を回転させながらド
ラムカソード体7とアノード体6の間に電流密度60A
/dm2 で通電し、ドラムカソード体7の表面に銅箔層を
連続的に形成し、それを剥離することにより電解銅箔1
の製造を連続的におこなった。
トル,硫酸濃度100g/リットル,浴温60℃の電解
液5を供給し、ドラムカソード体7を回転させながらド
ラムカソード体7とアノード体6の間に電流密度60A
/dm2 で通電し、ドラムカソード体7の表面に銅箔層を
連続的に形成し、それを剥離することにより電解銅箔1
の製造を連続的におこなった。
【0065】上記した電解銅箔1の製造を続けながら、
装置A4 の供給管23から前記した電解液を密閉容器2
2の中に供給してその噴出手段22dからp方向に回転
しているドラムカソード体7の露出表面7aに吹きつけ
つつ、ドラムカソード体7と対極体(チタン製)17の
間を50Vの定電圧に保持した。ドラムカソード体7の
露出表面7aには、厚み70nmのチタン酸化物皮膜が
連続的に形成されていた。
装置A4 の供給管23から前記した電解液を密閉容器2
2の中に供給してその噴出手段22dからp方向に回転
しているドラムカソード体7の露出表面7aに吹きつけ
つつ、ドラムカソード体7と対極体(チタン製)17の
間を50Vの定電圧に保持した。ドラムカソード体7の
露出表面7aには、厚み70nmのチタン酸化物皮膜が
連続的に形成されていた。
【0066】そして、このチタン酸化物皮膜には銅が電
析して銅箔層が形成され、その銅箔層をドラムカソード
体7から連続的に剥離して電解銅箔1を得た。ついで、
得られた電解銅箔1に対し、銅イオン濃度20g/リッ
トル,硫酸濃度40g/リットル,浴温30℃の電解液
を用い、電流密度30A/dm2 で粗面化処理を行った。
析して銅箔層が形成され、その銅箔層をドラムカソード
体7から連続的に剥離して電解銅箔1を得た。ついで、
得られた電解銅箔1に対し、銅イオン濃度20g/リッ
トル,硫酸濃度40g/リットル,浴温30℃の電解液
を用い、電流密度30A/dm2 で粗面化処理を行った。
【0067】粗面化処理後の電解銅箔は、その平均厚み
は50μmであり、ドラムカソード体からの剥離面(以
下、S面という)の表面粗度(Rz)は5μm,反対側
の面(以下、M面という)の表面粗度(Rz)は11μ
mであった。また、この電解電箔には、厚み方向に連通
する連通孔が認められ、その口径は0.1〜3μmであ
り、その分布密度は100〜200個/mm2 であった。
は50μmであり、ドラムカソード体からの剥離面(以
下、S面という)の表面粗度(Rz)は5μm,反対側
の面(以下、M面という)の表面粗度(Rz)は11μ
mであった。また、この電解電箔には、厚み方向に連通
する連通孔が認められ、その口径は0.1〜3μmであ
り、その分布密度は100〜200個/mm2 であった。
【0068】2)電極の製造 ケッチェンブラックEC(アクゾ社製のカーボンブラッ
ク、比表面積950m 2 /g、平均粒径0.03μm)1
00重量部に対し、ポリフッ化ビニリデン粉末10重量
部を混合し、得られた混合粉末にN−メチルピロリドン
2重量部を添加して活物質合剤(電極用合剤)のペース
トを調製した。
ク、比表面積950m 2 /g、平均粒径0.03μm)1
00重量部に対し、ポリフッ化ビニリデン粉末10重量
部を混合し、得られた混合粉末にN−メチルピロリドン
2重量部を添加して活物質合剤(電極用合剤)のペース
トを調製した。
【0069】このペーストを前記した電解銅箔の両面に
塗布し、乾燥したのち圧2000kg/cm2 でプレス成形
して、厚み100μm,幅10mm,長さ20mmの実施例
電極1を製造した。この電極における活物質合剤の担持
量は20mgであった。酸化皮膜形成時に対極体17とド
ラムカソード体7との間に10Vの定電圧を印加して、
ドラムカソード体7の露出表面7aに厚み14nmのチ
タン酸化物皮膜を形成しながら電解銅箔を製造したこと
を除いては、実施例電極1の場合と同様にして実施例電
極2を製造した。
塗布し、乾燥したのち圧2000kg/cm2 でプレス成形
して、厚み100μm,幅10mm,長さ20mmの実施例
電極1を製造した。この電極における活物質合剤の担持
量は20mgであった。酸化皮膜形成時に対極体17とド
ラムカソード体7との間に10Vの定電圧を印加して、
ドラムカソード体7の露出表面7aに厚み14nmのチ
タン酸化物皮膜を形成しながら電解銅箔を製造したこと
を除いては、実施例電極1の場合と同様にして実施例電
極2を製造した。
【0070】なお、この実施例電極2に用いた電解銅箔
は、平均厚み50μm,S面のRz2μm,M面のRz
10μmであり、連通孔の口径0.1〜3μm,その分布
密度20〜40個/mm2 であった。比較のために、厚み
50μmの圧延銅箔を用意し、この両面に前記したのと
同様にして活物質合剤を20mg担持させて比較例電極1
とした。
は、平均厚み50μm,S面のRz2μm,M面のRz
10μmであり、連通孔の口径0.1〜3μm,その分布
密度20〜40個/mm2 であった。比較のために、厚み
50μmの圧延銅箔を用意し、この両面に前記したのと
同様にして活物質合剤を20mg担持させて比較例電極1
とした。
【0071】また、上記圧延銅箔の両側を#800のエ
メリー紙でRz2〜5μm程度に粗面化し、ここに実施
例と同様にして前記活物質合剤20mgを担持させて比較
例電極2とした。 3)電極のサイルク寿命 プロピレンカーボネート1kgに過塩酸リチウム1Mを溶
解して成る電解液を調製し、ここに、前記した電極のそ
れぞれを負極として配置し、対極および参照極として金
属リチウム箔を配置して4種類の3極式セルを組み立て
た。
メリー紙でRz2〜5μm程度に粗面化し、ここに実施
例と同様にして前記活物質合剤20mgを担持させて比較
例電極2とした。 3)電極のサイルク寿命 プロピレンカーボネート1kgに過塩酸リチウム1Mを溶
解して成る電解液を調製し、ここに、前記した電極のそ
れぞれを負極として配置し、対極および参照極として金
属リチウム箔を配置して4種類の3極式セルを組み立て
た。
【0072】ついで、上記3極式セルに1.2mAの定電流
を通電して、参照極の電位に対し0Vとなるまで充電
し、20分間通電を停止し、再度1.2mAの定電流を通電
して参照極の電位に対し1.5Vまで放電するという充放
電サイクル試験を行った。上記した充放電サイクル試験
における各3極式セルの20回目の放電容量と1回目の
放電容量とを比較し、後者に対する前者の割合(%)を
算出した。その結果を表1に示した。
を通電して、参照極の電位に対し0Vとなるまで充電
し、20分間通電を停止し、再度1.2mAの定電流を通電
して参照極の電位に対し1.5Vまで放電するという充放
電サイクル試験を行った。上記した充放電サイクル試験
における各3極式セルの20回目の放電容量と1回目の
放電容量とを比較し、後者に対する前者の割合(%)を
算出した。その結果を表1に示した。
【0073】
【表1】 表示の結果から明らかなように、実施例電極は、充放電
サイクルの過程で放電容量の低下が起こりにくく、その
サイクル寿命特性に優れている。
サイクルの過程で放電容量の低下が起こりにくく、その
サイクル寿命特性に優れている。
【0074】これは、集電体(電解銅箔)が前記仕様の
多孔構造になっているため、そこに担持されている活物
質合剤との密着強度が高くなり、充放電サイクル試験の
過程で当該活物質合剤の剥落が有効に抑制されているか
らである。また、集電基板には3次元網状構造の連通孔
が厚み方向に貫通しているので、表面に担持されている
活物質合剤の間では、リチウムイオンが前記連通孔を通
って往来することにより、均一な電子授受反応が進行し
ているからであろうと考えられる。
多孔構造になっているため、そこに担持されている活物
質合剤との密着強度が高くなり、充放電サイクル試験の
過程で当該活物質合剤の剥落が有効に抑制されているか
らである。また、集電基板には3次元網状構造の連通孔
が厚み方向に貫通しているので、表面に担持されている
活物質合剤の間では、リチウムイオンが前記連通孔を通
って往来することにより、均一な電子授受反応が進行し
ているからであろうと考えられる。
【0075】実施例3 チタン製ドラムカソード体の露出表面に、図6,図7で
示した装置A3 を装着し、対極体17とドラムカソード
体7との間に25Vの定電圧を印加して、ドラムカソー
ド体7の露出表面7aに厚み35nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら電解銅箔を製造し、その電解銅箔に実
施例電極1の場合と同様の条件で粗面化処理を行った。
示した装置A3 を装着し、対極体17とドラムカソード
体7との間に25Vの定電圧を印加して、ドラムカソー
ド体7の露出表面7aに厚み35nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら電解銅箔を製造し、その電解銅箔に実
施例電極1の場合と同様の条件で粗面化処理を行った。
【0076】得られた電解銅箔は、平均厚み25μm,
S面のRz2μm,M面のRz9μmであり、連通孔の
口径0.1〜3μm,その分布密度150〜250個/mm
2 の多孔構造になっていた。この電解銅箔のS面を互い
に接触させて2枚重ねすることによりM面が表面になっ
ている平均厚み50μmの集電基板とし、そのM面に実
施例電極1の場合と同様にして活物質合剤を担持させて
実施例電極3を製造した。
S面のRz2μm,M面のRz9μmであり、連通孔の
口径0.1〜3μm,その分布密度150〜250個/mm
2 の多孔構造になっていた。この電解銅箔のS面を互い
に接触させて2枚重ねすることによりM面が表面になっ
ている平均厚み50μmの集電基板とし、そのM面に実
施例電極1の場合と同様にして活物質合剤を担持させて
実施例電極3を製造した。
【0077】この電極につき、実施例電極1の場合と同
様な充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は98%以上の
値を示し、サイクル寿命特性に優れているものであっ
た。 実施例4 チタン製ドラムカソード体の露出表面に、図4で示した
装置A1 を装着し、導電性ロール13とドラムカソード
体7との間に50Vの定電圧を印加して、ドラムカソー
ド体7の露出表面7aに厚み70nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら電解銅箔を製造した。
様な充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は98%以上の
値を示し、サイクル寿命特性に優れているものであっ
た。 実施例4 チタン製ドラムカソード体の露出表面に、図4で示した
装置A1 を装着し、導電性ロール13とドラムカソード
体7との間に50Vの定電圧を印加して、ドラムカソー
ド体7の露出表面7aに厚み70nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら電解銅箔を製造した。
【0078】得られた電解銅箔は、平均厚み20μm,
S面のRz2μm,M面のRz6μmであり、連通孔の
口径0.1〜3μm,その分布密度350〜450個/mm
2 の多孔構造になっていた。この電解銅箔のM面とS面
に実施例電極1で用いた活物質合剤をその担持量の比が
9:1となるように担持させたのち、実施例電極3の場
合と同じように、S面側を互いに接触させて2枚重ねに
し、乾燥し、2000kg/cm2 の圧でプレス成形して実
施例電極4を製造した。
S面のRz2μm,M面のRz6μmであり、連通孔の
口径0.1〜3μm,その分布密度350〜450個/mm
2 の多孔構造になっていた。この電解銅箔のM面とS面
に実施例電極1で用いた活物質合剤をその担持量の比が
9:1となるように担持させたのち、実施例電極3の場
合と同じように、S面側を互いに接触させて2枚重ねに
し、乾燥し、2000kg/cm2 の圧でプレス成形して実
施例電極4を製造した。
【0079】この電極につき、実施例電極1の場合と同
様な充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は99%以上の
値を示し、サイクル寿命特性に優れているものであっ
た。 実施例5 市販の炭酸リチウム(Li2 CO3)と塩基性炭酸コバル
ト(2CoCO3 ・3Co(OH)2)をLi/COのモ
ル比で1:1となるように秤量し、ジルコニア製のボー
ルミルによりエタノールを使用して湿式混合したのち、
温度900℃で2時間の熱処理を行なってLiCoO2
を合成した。
様な充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は99%以上の
値を示し、サイクル寿命特性に優れているものであっ
た。 実施例5 市販の炭酸リチウム(Li2 CO3)と塩基性炭酸コバル
ト(2CoCO3 ・3Co(OH)2)をLi/COのモ
ル比で1:1となるように秤量し、ジルコニア製のボー
ルミルによりエタノールを使用して湿式混合したのち、
温度900℃で2時間の熱処理を行なってLiCoO2
を合成した。
【0080】これを、上記ボールミルで粉砕して平均粒
径16μmの粉末とし、この粉末とこの粉末100重量
部に対し平均粒径0.1μmの黒鉛粉末6重量部とを配合
した。更に、ポリフッ化ビニリデン粉末3.5重量部をN
−メチルピロリドン30重量部で溶解し、これを前記し
たLiCoO2 粉末と黒鉛粉末との混合粉末に添加して
活物質合剤(電極用合剤)のペーストを調製した。
径16μmの粉末とし、この粉末とこの粉末100重量
部に対し平均粒径0.1μmの黒鉛粉末6重量部とを配合
した。更に、ポリフッ化ビニリデン粉末3.5重量部をN
−メチルピロリドン30重量部で溶解し、これを前記し
たLiCoO2 粉末と黒鉛粉末との混合粉末に添加して
活物質合剤(電極用合剤)のペーストを調製した。
【0081】このペーストを用い、実施例電極1で示し
た電解銅箔を集電基板とし、実施例電極1の場合と同様
にして、活物質合剤の担持量が20mgである実施例電極
5を製造した。この電極につき、実施例電極の場合と同
様の充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は98%以上の
値を示し、そのサイクル寿命特性に優れるものであっ
た。
た電解銅箔を集電基板とし、実施例電極1の場合と同様
にして、活物質合剤の担持量が20mgである実施例電極
5を製造した。この電極につき、実施例電極の場合と同
様の充放電サイクル試験を行った。この電極は、1回目
の放電容量に対する20回目の放電容量は98%以上の
値を示し、そのサイクル寿命特性に優れるものであっ
た。
【0082】実施例6 実施例1において、電解液を、硫酸ニッケル濃度300
g/リットル,ホウ酸濃度40g/リットル,浴温60
℃の電解ニッケル箔製造用の電解液に代え、その電解液
を用いて装置A4 でドラムカソード体の露出表面に50
V印加の定電圧法により厚み70nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら、電流密度30A/dm 2 で電解ニッケ
ル箔を製造した。
g/リットル,ホウ酸濃度40g/リットル,浴温60
℃の電解ニッケル箔製造用の電解液に代え、その電解液
を用いて装置A4 でドラムカソード体の露出表面に50
V印加の定電圧法により厚み70nmのチタン酸化物皮
膜を形成しながら、電流密度30A/dm 2 で電解ニッケ
ル箔を製造した。
【0083】得られた電解ニッケル箔は、その平均厚み
25μm,S’面のRz2μm,M面のRz7μmであ
り、連通孔の口径0.1〜4μm,その分布密度300〜
400個/mm2 であり、空隙率は5%の多孔構造になっ
ていた。一方、組成がMmNi3.55Mn0.4 Al0.3 C
o0.75(Mm:ミッシュメタル)から成り、粒径30〜
50μmの水素吸蔵合金粉末を用意し、この合金粉末1
00重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレン粉末の
60%分散液5重量部と1.2%カルボキシメチルセルロ
ース水溶液30重量部とを混合してペーストを調製し
た。
25μm,S’面のRz2μm,M面のRz7μmであ
り、連通孔の口径0.1〜4μm,その分布密度300〜
400個/mm2 であり、空隙率は5%の多孔構造になっ
ていた。一方、組成がMmNi3.55Mn0.4 Al0.3 C
o0.75(Mm:ミッシュメタル)から成り、粒径30〜
50μmの水素吸蔵合金粉末を用意し、この合金粉末1
00重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレン粉末の
60%分散液5重量部と1.2%カルボキシメチルセルロ
ース水溶液30重量部とを混合してペーストを調製し
た。
【0084】このペーストを前記した2枚のニッケル箔
の両面にそれぞれ塗布し、S面側を互いに接触させて2
枚重ねとし、乾燥したのち圧2000kg/cm2 でプレス
成形して厚み0.8mm,幅70mm,長さ100mmのニッケ
ル・水素電池用の負極を製造した。一方、厚み0.8mm,
幅70mm,長さ100mmで、水酸化ニッケルを正極活物
質とし、その放電容量は前記負極の放電容量に対し約0.
7倍の値に設定されている公知の正極を用意し、この正
極4枚と前記負極5枚のそれぞれの間にナイロンから成
る厚み0.2mmのセパレータを介在させ、6NKOH電解
液を用いて定格容量が10Ahのニッケル・水素電池を組
み立てた。
の両面にそれぞれ塗布し、S面側を互いに接触させて2
枚重ねとし、乾燥したのち圧2000kg/cm2 でプレス
成形して厚み0.8mm,幅70mm,長さ100mmのニッケ
ル・水素電池用の負極を製造した。一方、厚み0.8mm,
幅70mm,長さ100mmで、水酸化ニッケルを正極活物
質とし、その放電容量は前記負極の放電容量に対し約0.
7倍の値に設定されている公知の正極を用意し、この正
極4枚と前記負極5枚のそれぞれの間にナイロンから成
る厚み0.2mmのセパレータを介在させ、6NKOH電解
液を用いて定格容量が10Ahのニッケル・水素電池を組
み立てた。
【0085】この電池につき、0.5Cで120%の過充
電,1.0Cで放電終止電圧1.0Vまでの放電を1サイク
ルとする充放電サイクル試験を行い、500サイクル時
における放電容量の低下率を測定した。比較のために、
集電基板として開口率10%のパンチングニッケルシー
ト箔,多孔度50%のニッケル発泡体を用いて、前記と
同様の条件で合剤を担持させて負極を製造し、それぞれ
を比較例電極3,比較例電極4として、実施例と同様の
ニッケル・水素電池を組み立てた。これらについても、
実施例と同時にして500サイクル時における放電容量
の低下率を測定した。以上の結果を表2に示した。
電,1.0Cで放電終止電圧1.0Vまでの放電を1サイク
ルとする充放電サイクル試験を行い、500サイクル時
における放電容量の低下率を測定した。比較のために、
集電基板として開口率10%のパンチングニッケルシー
ト箔,多孔度50%のニッケル発泡体を用いて、前記と
同様の条件で合剤を担持させて負極を製造し、それぞれ
を比較例電極3,比較例電極4として、実施例と同様の
ニッケル・水素電池を組み立てた。これらについても、
実施例と同時にして500サイクル時における放電容量
の低下率を測定した。以上の結果を表2に示した。
【0086】なお、これら集電基板の引張強度と伸び率
をJIS C6511で規定する方法に準拠して測定し
それも表2に併記した。また、実施例電極6の製造コス
トを1としたときに算出される上記比較例電極の製造コ
ストも相対値として表2に示した。
をJIS C6511で規定する方法に準拠して測定し
それも表2に併記した。また、実施例電極6の製造コス
トを1としたときに算出される上記比較例電極の製造コ
ストも相対値として表2に示した。
【0087】
【表2】 表示の結果から明らかなように、本発明の電極を電池に
組み込んだときに、その電池は放電容量低下率が小さく
サイルク寿命特性に優れている。また、集電基板として
の機械的特性も優れていて、例えば、巻回して電池に収
容する場合でも折損等の事故を起こすことはない。そし
て、集電基板は電解めっき法で製造されるため大量生産
が可能となりその製造コストは低減され、結果として安
価な電極の提供に資する。
組み込んだときに、その電池は放電容量低下率が小さく
サイルク寿命特性に優れている。また、集電基板として
の機械的特性も優れていて、例えば、巻回して電池に収
容する場合でも折損等の事故を起こすことはない。そし
て、集電基板は電解めっき法で製造されるため大量生産
が可能となりその製造コストは低減され、結果として安
価な電極の提供に資する。
【0088】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の電極は、請求項2の方法で移動カソード体の露出表面
に厚み14nm以上の酸化皮膜を形成し、その酸化皮膜
の上に連続的に製造される多孔構造の電解金属箔を集電
基板としているので、そこに担持される電極用合剤と集
電基板との密着強度は大きくなって充放電サイクル時に
おける当該電極用合剤の剥落という事故は抑制され、ま
たリチウ電池の電極の場合には集電基板の連通孔を介し
て電池の作動時における電子授受反応が円滑に進行して
電池のサイルク寿命特性は向上する。
の電極は、請求項2の方法で移動カソード体の露出表面
に厚み14nm以上の酸化皮膜を形成し、その酸化皮膜
の上に連続的に製造される多孔構造の電解金属箔を集電
基板としているので、そこに担持される電極用合剤と集
電基板との密着強度は大きくなって充放電サイクル時に
おける当該電極用合剤の剥落という事故は抑制され、ま
たリチウ電池の電極の場合には集電基板の連通孔を介し
て電池の作動時における電子授受反応が円滑に進行して
電池のサイルク寿命特性は向上する。
【0089】また、集電基板は、連続的にかつ大量に生
産することができるので、その製造コストは低減し、従
来よりも大幅に安価な電極の製造が可能になる。
産することができるので、その製造コストは低減し、従
来よりも大幅に安価な電極の製造が可能になる。
【図1】本発明の電極例を示す断面図である。
【図2】電解金属箔の製造装置を示す概略図である。
【図3】別の製造装置を示す概略図である。
【図4】酸化皮膜の形成に使用する装置A1 をドラムカ
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図5】酸化皮膜の形成に使用する装置A2 をドラムカ
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図6】酸化皮膜の形成に使用する装置A3 をドラムカ
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】酸化皮膜の形成に使用する装置A4 をドラムカ
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
ソード体の露出表面に装着した状態を示す一部切欠斜視
図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
1 集電基板(電解金属箔) 1a,1b 集電体1の表面 2 連通孔 2a 連通孔2の開口部 3 活物質合剤(電極用合剤) 4 電解槽 5 電解液 6 アノード体 7 ドラムカソード体(移動カソード体) 7’ベルトカソード体(移動カソード体) 7a ドラムカソード体7の露出表面 7’a ベルトカソード体7’の露出表面 7b ドラムカソード体7の両側部分 8 隙間 9 ディストリビュータ 10a,10b ローラ 11 電解金属箔 12 シャフト 13 導電性ロール(対極体) 14 電解処理液保持手段 15 電解処理液供給手段 15a 酸化皮膜形成用の電解処理液 15b 開口 16 容器(電解処理液保持手段) 16a 容器16の開口部 16b 容器16の側部 17 対極体 18 電解処理液供給手段 18a 電解処理液の供給管 18b 電解処理液の排出管 19 樋状容器(電解処理液保持手段) 19a 樋状容器19の端部 19b 樋状容器19の一側 19c 樋状容器19の他側 19d,19e 樋状容器19内の空間 20 供給管(電解処理液供給手段) 21 金属粉除去フィルタ 22 密閉容器(電解処理液保持手段) 22a 曲板 22b 対極体の取付け部 22c 密閉容器22の端部 22d 電解処理液の噴出手段 23 供給管(電解処理液供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦澤 公一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 阿久津 司 栃木県今市市荊沢601番地2 古河サーキ ットフォイル株式会社今市事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 金属イオンを含有する電解液にアノード
体と移動カソード体を浸漬し、前記移動カード体を移動
させながらアノード体と移動カソード体の間に通電して
電解反応を行うことにより前記移動カソード体の表面に
金属を電析させて金属箔層を連続的に形成し、前記移動
カソード体を移動させながらその表面から前記金属箔層
を連続的に剥離して電解金属箔を連続的に製造する方法
であって、 前記金属箔層を剥離したのちに露出した前記移動カソー
ド体の露出表面を電解酸化してそこに少なくとも厚みが
14nmの酸化皮膜を形成し、前記酸化皮膜の上に前記
金属箔層を形成することを特徴とする多孔質電解金属箔
の製造方法。 - 【請求項2】 前記多孔質電解金属箔が、二次電池用電
極の集電基板である請求項1の多孔質電解金属箔の製造
方法。 - 【請求項3】 厚み方向に連通孔を有する多孔質の電解
金属箔を集電基板とし、前記集電基板に電極用合剤が担
持されていることを特徴とする二次電池用電極。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042061A JPH08236120A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極 |
| PCT/JP1996/002460 WO1998009003A1 (fr) | 1995-03-01 | 1996-08-30 | Procede de production d'une feuille de metal electrolytique poreuse |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042061A JPH08236120A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極 |
| PCT/JP1996/002460 WO1998009003A1 (fr) | 1995-03-01 | 1996-08-30 | Procede de production d'une feuille de metal electrolytique poreuse |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08236120A true JPH08236120A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=26381702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7042061A Pending JPH08236120A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08236120A (ja) |
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000015875A1 (fr) * | 1998-09-14 | 2000-03-23 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Feuille de cuivre poreuse, son utilisation et son procede de production |
| JP2001243957A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Sanyo Electric Co Ltd | リチウム二次電池 |
| WO2003105256A1 (ja) * | 2002-06-10 | 2003-12-18 | 松下電器産業株式会社 | 極板用芯材の製造方法およびアルカリ蓄電池の製造方法 |
| WO2004012285A1 (ja) * | 2002-07-25 | 2004-02-05 | Toyo Kohan Co., Ltd. | 電極用ニッケル箔および電極用ニッケル箔の製造方法 |
| JP2005509736A (ja) * | 2001-07-25 | 2005-04-14 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | テクスチュア化金属帯状体の製造方法および製造装置 |
| US6979517B2 (en) | 2000-04-28 | 2005-12-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrode plate for cell and method for manufacturing the same |
| KR100953804B1 (ko) * | 2003-12-04 | 2010-04-21 | 미츠이 마이닝 & 스멜팅 콤파니 리미티드 | 이차전지용 전극 및 그 제조방법 및 이차전지 |
| US7811709B2 (en) | 2002-11-29 | 2010-10-12 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Negative electrode for nonaqueous secondary battery, process of producing the negative electrode, and nonaqueous secondary battery |
| WO2011067957A1 (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | 三井金属鉱業株式会社 | 多孔質金属箔およびその製造方法 |
| JP2012102400A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Chang Chun Petrochemical Co Ltd | 多孔質銅箔の製造方法 |
| JP2012201961A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Hitachi Metals Ltd | 多孔質アルミニウム箔の製造方法 |
| JPWO2011059023A1 (ja) * | 2009-11-11 | 2013-04-04 | 日立金属株式会社 | 炭素性粒子が分散担持されてなるアルミニウム箔 |
| JP2015503027A (ja) * | 2011-11-15 | 2015-01-29 | ポスコ | 高速金属箔製造用水平電鋳装置及び製造方法 |
| KR101502373B1 (ko) * | 2013-10-14 | 2015-03-16 | 일진머티리얼즈 주식회사 | 전해동박, 이를 포함하는 전기부품 및 전지 |
| KR20150134310A (ko) * | 2013-03-26 | 2015-12-01 | 제온 코포레이션 | 리튬 이온 이차 전지 전극용 시트의 제조 방법 |
| JP2017135187A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 旭化成株式会社 | 非水系リチウム型蓄電素子用の負極、及びそれを用いた非水系リチウム型蓄電素子 |
| JP6355006B1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-07-11 | 日立金属株式会社 | 金属箔の製造方法および金属箔製造用陰極 |
| JP2019145446A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | トヨタ自動車株式会社 | ニッケル水素電池 |
| US20200212476A1 (en) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Industrial Technology Research Institute | Metal-ion battery |
| US11038165B2 (en) | 2014-05-29 | 2021-06-15 | Sila Nanotechnologies, Inc. | Ion permeable composite current collectors for metal-ion batteries and cell design using the same |
| WO2022054597A1 (ja) * | 2020-09-11 | 2022-03-17 | 古河電気工業株式会社 | 電解銅箔、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池 |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7042061A patent/JPH08236120A/ja active Pending
Cited By (32)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3262558B2 (ja) * | 1998-09-14 | 2002-03-04 | 三井金属鉱業株式会社 | 多孔質銅箔およびその用途ならびにその製造方法 |
| WO2000015875A1 (fr) * | 1998-09-14 | 2000-03-23 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Feuille de cuivre poreuse, son utilisation et son procede de production |
| JP2001243957A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Sanyo Electric Co Ltd | リチウム二次電池 |
| US6979517B2 (en) | 2000-04-28 | 2005-12-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrode plate for cell and method for manufacturing the same |
| JP2005509736A (ja) * | 2001-07-25 | 2005-04-14 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | テクスチュア化金属帯状体の製造方法および製造装置 |
| US7666290B2 (en) | 2001-07-25 | 2010-02-23 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and device for producing a textured metal strip |
| WO2003105256A1 (ja) * | 2002-06-10 | 2003-12-18 | 松下電器産業株式会社 | 極板用芯材の製造方法およびアルカリ蓄電池の製造方法 |
| WO2004012285A1 (ja) * | 2002-07-25 | 2004-02-05 | Toyo Kohan Co., Ltd. | 電極用ニッケル箔および電極用ニッケル箔の製造方法 |
| US7811709B2 (en) | 2002-11-29 | 2010-10-12 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Negative electrode for nonaqueous secondary battery, process of producing the negative electrode, and nonaqueous secondary battery |
| KR100953804B1 (ko) * | 2003-12-04 | 2010-04-21 | 미츠이 마이닝 & 스멜팅 콤파니 리미티드 | 이차전지용 전극 및 그 제조방법 및 이차전지 |
| KR100974402B1 (ko) * | 2003-12-04 | 2010-08-05 | 미츠이 마이닝 & 스멜팅 콤파니 리미티드 | 이차전지용 전극 및 그 제조방법 및 이차전지 |
| JPWO2011059023A1 (ja) * | 2009-11-11 | 2013-04-04 | 日立金属株式会社 | 炭素性粒子が分散担持されてなるアルミニウム箔 |
| US9514887B2 (en) | 2009-11-11 | 2016-12-06 | Hitachi Metals, Ltd. | Aluminum foil with carbonaceous particles dispersed and supported therein |
| WO2011067957A1 (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | 三井金属鉱業株式会社 | 多孔質金属箔およびその製造方法 |
| US8497026B2 (en) | 2009-12-04 | 2013-07-30 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Porous metal foil and production method therefor |
| JP2012102400A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Chang Chun Petrochemical Co Ltd | 多孔質銅箔の製造方法 |
| US9365940B2 (en) | 2010-11-08 | 2016-06-14 | Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. | Method for producing porous copper foil |
| JP2012201961A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Hitachi Metals Ltd | 多孔質アルミニウム箔の製造方法 |
| JP2015503027A (ja) * | 2011-11-15 | 2015-01-29 | ポスコ | 高速金属箔製造用水平電鋳装置及び製造方法 |
| KR20150134310A (ko) * | 2013-03-26 | 2015-12-01 | 제온 코포레이션 | 리튬 이온 이차 전지 전극용 시트의 제조 방법 |
| KR101502373B1 (ko) * | 2013-10-14 | 2015-03-16 | 일진머티리얼즈 주식회사 | 전해동박, 이를 포함하는 전기부품 및 전지 |
| US11038165B2 (en) | 2014-05-29 | 2021-06-15 | Sila Nanotechnologies, Inc. | Ion permeable composite current collectors for metal-ion batteries and cell design using the same |
| JP2017135187A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 旭化成株式会社 | 非水系リチウム型蓄電素子用の負極、及びそれを用いた非水系リチウム型蓄電素子 |
| CN109715863A (zh) * | 2017-01-25 | 2019-05-03 | 日立金属株式会社 | 金属箔的制造方法以及金属箔制造用阴极 |
| KR20190033649A (ko) | 2017-01-25 | 2019-03-29 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 금속박의 제조 방법 및 금속박 제조용 음극 |
| WO2018138989A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 日立金属株式会社 | 金属箔の製造方法および金属箔製造用陰極 |
| US10900138B2 (en) | 2017-01-25 | 2021-01-26 | Hitachi Metals, Ltd. | Metallic foil manufacturing method and cathode for manufacturing metallic foil |
| JP6355006B1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-07-11 | 日立金属株式会社 | 金属箔の製造方法および金属箔製造用陰極 |
| JP2019145446A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | トヨタ自動車株式会社 | ニッケル水素電池 |
| US20200212476A1 (en) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Industrial Technology Research Institute | Metal-ion battery |
| US11791496B2 (en) * | 2018-12-27 | 2023-10-17 | Industrial Technology Research Institute | Metal-ion battery |
| WO2022054597A1 (ja) * | 2020-09-11 | 2022-03-17 | 古河電気工業株式会社 | 電解銅箔、リチウムイオン二次電池用負極、及びリチウムイオン二次電池 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08236120A (ja) | 多孔質電解金属箔の製造方法、その電解金属箔を用いた二次電池用電極 | |
| US7838154B2 (en) | Negative electrode for nonaqueous secondary battery | |
| RU2336603C2 (ru) | Электрод для использования во вторичной батарее, способ его изготовления и вторичная батарея | |
| US20060147802A1 (en) | Anode for nonaqueous secondary battery, process of producing the anode, and nonaqueous secondary battery | |
| US6153077A (en) | Process for preparing porous electrolytic metal foil | |
| JP3799049B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極及びその製造方法 | |
| JP2010073533A (ja) | 充放電可能な電池 | |
| JP4616584B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極 | |
| WO2020093157A1 (en) | Systems, devices, and methods for electroplated zinc negative electrodes for zinc metal cells and batteries | |
| US7682739B2 (en) | Negative electrode for nonaqueous secondary battery and process of producing the same | |
| CN100524900C (zh) | 非水电解液二次电池用负极及其制造方法 | |
| JP3987851B2 (ja) | 二次電池用負極及びそれを備えた二次電池 | |
| KR100974402B1 (ko) | 이차전지용 전극 및 그 제조방법 및 이차전지 | |
| TWI310994B (en) | Negative electrode for nonaqueous secondary battery | |
| US20060147801A1 (en) | Electrode for secondary battery, process of producing the electrode, and secondary battery | |
| JP4764232B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極及び非水電解液二次電池 | |
| US20090191459A1 (en) | Electrode for nonaqueous electrolyte secondary battery | |
| JP4298578B2 (ja) | キャリア箔付き多孔質金属箔及びその製造方法 | |
| JP2005129264A (ja) | 多孔質金属箔及びその製造方法 | |
| JP4829483B2 (ja) | 無電解めっき物の製造方法 | |
| JP3906342B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極及びその製造方法 | |
| JP2002216771A (ja) | 二次電池負極集電体用電解金属箔およびその製造方法 | |
| JP2000228202A (ja) | リチウム二次電池 | |
| CN220788837U (zh) | 防撕边电解装置 | |
| JP3781058B2 (ja) | 電池用電極基板及びその製造方法 |