JPH08237761A - データ送信装置およびデータ受信装置 - Google Patents

データ送信装置およびデータ受信装置

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JPH08237761A
JPH08237761A JP7318404A JP31840495A JPH08237761A JP H08237761 A JPH08237761 A JP H08237761A JP 7318404 A JP7318404 A JP 7318404A JP 31840495 A JP31840495 A JP 31840495A JP H08237761 A JPH08237761 A JP H08237761A
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JP
Japan
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data
control device
data transmission
clock signal
pump
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JP7318404A
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English (en)
Inventor
Kenzo Yano
健三 矢野
Kengo Sugiura
健悟 杉浦
Shinichi Maeda
真一 前田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信を行う電子装置の簡素化を図る。 【解決手段】燃料噴射ポンプ1にはポンプ搭載側制御機
器4が搭載され、燃料噴射ポンプ毎の機差の情報を記憶
したEEPROM6と、ポンプ非搭載側制御機器5と信
号線L1〜L4を用いてEEPROM6の情報をポンプ
非搭載側制御機器5に転送するためのシリアル通信イン
ターフェース7と、クロック信号線L4を用いたポンプ
非搭載側制御機器5から供給される電力を蓄え、この電
力にてポンプ搭載側制御機器4の全体を駆動するための
コンデンサ9とを備えている。ポンプ非搭載側制御機器
5は、EEPROM6の燃料噴射ポンプ毎の機差の情報
を用いて燃料噴射ポンプ1のアクチュエータ2,3を駆
動制御するCPU11を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ送信装置
およびデータ受信装置に係り、例えば、ディーゼルエン
ジンに燃料を供給する燃料噴射ポンプにおける燃料噴射
量や燃料噴射時期等を制御する制御装置に好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼルエンジン用燃料噴射
ポンプの特性バラツキを補正する手段として図18に示
すように調整抵抗63,64を燃料噴射ポンプ50に搭
載することが行われている。この方法は、外部の制御装
置65により選択した調整抵抗値による電圧降下分をア
ナログ電圧として取り込んで補正データに変換し、制御
装置65がポンプの噴射量制御用アクチュエータ61に
駆動信号を出力して噴射量制御を行うとともに噴射時期
制御用アクチュエータ62に駆動信号を出力して噴射時
期制御を行うものである。
【0003】しかし、調整抵抗63,64のみを燃料噴
射ポンプ50に搭載する方法においては、アナログデー
タとして制御装置65に取り込む場合、そのデータ数だ
け調整抵抗、配線の本数が必要になる(図18の例では
調整抵抗2本、配線はグランド線をいれて3本)。この
ため、補正をきめ細かくしようとしてデータ数を増やす
と調整抵抗および配線の本数が増え、現実的な構成とな
らないし、逆に2〜3本程度の調整抵抗だと補正データ
数が2〜3データとなり、自由度が極めて制約されてし
まう。
【0004】これを解決するための一手法として、ディ
ーゼルエンジン用燃料噴射ポンプの特性バラツキを補正
するために、記憶素子を含む制御装置を燃料噴射ポンプ
に搭載する技術がある(例えば、特開昭61−1832
号公報)。この技術をより詳細に説明すると、図19に
示すように、燃料噴射ポンプ50に制御装置51が搭載
され、制御装置51にはCPU52と通信バッファ53
とインターフェース信号入出力バッファ54と電源回路
55と入力信号バッファ56と特性バラツキ記憶素子5
7とアクチュエータ駆動回路58とを備えている。電源
回路55はバッテリ59から電力の供給を受けて所定の
電圧を各機器に供給する。又、CPU52は入力信号バ
ッファ56を介して各種センサ信号を取り込むととも
に、通信バッファ53を介して外部の制御装置60とデ
ータ通信を行う。さらに、CPU52はインターフェー
ス信号入出力バッファ54を介して外部の制御装置60
とインターフェース信号(異常フラグや始動開始フラグ
等のフラグデータ)のやりとりを行う。CPU52は特
性バラツキ記憶素子57に記憶されたデータを用いてア
クチュエータ駆動回路58を介して噴射量制御用アクチ
ュエータ61に駆動信号を出力して噴射量制御を行うと
ともにアクチュエータ駆動回路58を介して噴射時期制
御用アクチュエータ62に駆動信号を出力して噴射時期
制御を行う。
【0005】この技術についてさらに言及すれば、ディ
ーゼル用燃料噴射ポンプには、構成部品の部品加工精
度、組付精度等の機械的な要因、あるいは個々のポンプ
に搭載された噴射量制御用アクチュエータ61や噴射時
期制御用アクチュエータ62の応答性、あるいは個々の
ポンプに搭載された各種センサの出力特性等の電気的、
磁気的な要因による個体間の性能バラツキが存在する。
そこで、噴射ポンプに搭載する特性バラツキ記憶素子5
7においては、燃料噴射量あるいは燃料噴射時期の制御
指令値に対する、実際の燃料噴射量あるいは燃料噴射時
期を然るべき目標公差内に納め、その制御精度を向上さ
せるため、標準的な特性を持ったディーゼル用燃料噴射
ポンプとの特性差異からそれぞれの噴射ポンプ固有の補
正データを記憶し、これを制御に反映させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図19に示
したように制御装置51を燃料噴射ポンプ50に搭載す
る場合、その搭載環境(振動、温度、被水、塵埃等)の
厳しさ、配線上の信頼性といった観点から、最小構成に
て機能実現したいという要求がある。つまり、制御装置
51においては、記憶素子57,CPU52(演算手
段),電源回路55,通信バッファ53,アクチュエー
タ駆動回路58等を備えた大規模なものとなり、信頼性
の面での懸念を増大させることになる。
【0007】又、両機器51,60にはCPUをそれぞ
れ設ける必要があり、構造の複雑化を招いている。そこ
で、制御装置60にのみCPUを設け、記憶素子57の
データを制御装置60のCPUに転送し、このデータに
基づいてCPUがアクチュエータ61,62を制御する
ことが考えられるが、このようにすると、制御装置51
と制御装置60との間における電力供給手段あるいはデ
ータの転送の際に各種の課題が残る。例えば、確実にデ
ータを転送するための技術の確立であるとか、電力量の
省力化であるとかについては具体的手法が確立されてい
ない。
【0008】そこで、この発明の第1の目的は、通信を
行う電子装置の簡略化を図ることにある。又、第2の目
的は、通信を行う電子装置の簡略化を図り、さらに、デ
ータ転送を行う際においてデータ転送の最適化を図るこ
とができる電子装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデータ
送信装置によれば、外部から送信されるクロック信号に
従って予め用意されたデータが送信されるが、このと
き、充電手段は前記クロック信号を前記データ送信のた
めの電力として蓄える。
【0010】このように、クロック信号を用いて電力の
供給が行われるので、専用の電力供給線を不要にでき、
かつ、内部に電源回路を設けることなく、構成が簡略化
される。
【0011】請求項4に記載のデータ送信装置によれ
ば、逆流防止手段により電流の逆流が防止される。請求
項5に記載のデータ送信装置によれば、充電手段がコン
デンサからなり、構成が簡単なものとなる。又、充電手
段がチャージポンプ回路からなり、電圧を昇圧すること
ができる。
【0012】請求項6に記載のデータ送信装置によれ
ば、データ送信装置の記憶素子にはデータが記憶されて
いる。このデータがシリアル通信にて外部の制御装置に
転送され、外部の制御装置において当該データを用いて
電気式アクチュエータの駆動が行われる。
【0013】前述の通信の際に、データ連続送出手段は
先頭識別子を付与した形で記憶素子のデータをデータ送
信装置から外部の制御装置に連続的に送出し、外部の制
御装置において先頭識別子の受信を確認した後に記憶素
子のデータを読み込む。このとき、何らかの理由により
先頭識別子の受信ができなかったとしても、次に送られ
てくるデータに基づいて再度のデータの取り込みが行わ
れる。このようにして確実に記憶素子のデータの取り込
みが行われる。その結果、通信を行う電子装置の簡略化
を図り、さらに、データ転送の最適化を図ることが可能
となる。
【0014】請求項7に記載のデータ送信装置によれ
ば、データ送信装置のデータが外部の制御装置に転送さ
れ、外部の制御装置において当該データを用いて電気的
アクチュエータの駆動が行われる。
【0015】前述の通信の際に、電力供給制御手段はデ
ータ転送に先立ち電力を外部の制御装置からデータ送信
装置に供給するとともにデータ転送終了にて電力の供給
を終了する。その結果、消費電力は最小で済む。このよ
うにして、通信を行う電子装置の簡略化を図り、さら
に、データ転送の最適化を図ることが可能となる。
【0016】請求項13に記載のデータ受信装置によれ
ば、外部の通信機器に対してシリアル通信を実行する際
の所定電位のクロックパルス信号を送出するクロック信
号線と、外部の通信機器の電源ラインとが共用される。
このように、クロック信号線を用いて電力の供給が行わ
れるので、専用の電力供給線を不要にでき、かつ、外部
の通信機器においてその内部に電源回路を設けることな
く、構成が簡略化される。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明の第1の実施の形
態を図面に従って説明する。
【0018】本実施の形態では、自動車に搭載されるデ
ィーゼルエンジンにおける燃料噴射ポンプの制御装置に
具体化している。図1には燃料噴射ポンプの制御装置の
全体構成を示す。
【0019】ディーゼルエンジンに燃料を供給するディ
ーゼル用燃料噴射ポンプ1(制御対象)には、燃料噴射
量、燃料噴射時期の電子制御を行うため、噴射量制御用
アクチュエータ2と噴射時期制御用アクチュエータ3が
設けられている。ディーゼル用燃料噴射ポンプ1を制御
する制御装置は、ポンプ1に搭載されるポンプ搭載側制
御機器4(特性バラツキ記憶装置)と、ポンプ1に搭載
されないポンプ非搭載側制御機器5(制御装置本体)と
からなる。ポンプ非搭載側制御機器5は、電子制御ユニ
ット(ECU)としてパッケージ化されている。
【0020】このポンプ搭載側制御機器4とポンプ非搭
載側制御機器5とはクロック同期式シリアル通信ができ
るようになっており、ポンプ搭載側制御機器4のOTP
ROM6に記憶された補正データがポンプ非搭載側制御
機器5に転送され、ポンプ非搭載側制御機器5のバック
アップメモリ7にストアされ、この補正データを用いて
アクチュエータ(電気的アクチュエータ)2,3が駆動
制御されるようになっている。
【0021】本実施の形態おいては、ポンプ搭載側制御
機器4をデータ送信装置とし、ポンプ非搭載側制御機器
5をデータ受信装置としている。又、ポンプ搭載側制御
機器4にとってはポンプ非搭載側制御機器5が外部の制
御装置となり、又、ポンプ非搭載側制御機器5にとって
はポンプ搭載側制御機器4が外部の通信機器となる。
【0022】以下、その詳細を説明していく。ポンプ搭
載側制御機器4は、記憶素子としてのOTPROM(特
性バラツキ記憶素子)6と、データ連続送出手段として
のシリアル通信インターフェース8と、通信バッファ9
と、入力フィルタ(ノイズフィルタ)10と、電源用コ
ンデンサ11と、逆流防止ダイオード12,13とから
なる。OTPROM6は書き込み可能な不揮発性記憶素
子であって、OTPROM6には燃料噴射ポンプ毎の機
差の情報が記憶されている。このデータは、燃料噴射ポ
ンプ1の工場からの出荷検査工程時に実際に燃料を噴射
させて噴射特性を調べ、標準的なポンプの噴射特性に対
するズレ分に相当するデータを補正データとして記憶し
ておいたものである。OTPROM6はデータの保持の
ための電源は必要としないが、アクセスのために電源が
必要な素子である。
【0023】図2にはOTPROM6に格納されている
データを示す。先頭識別データ記憶領域A1には1バイ
トの先頭識別データ1、1バイトの先頭識別データ2、
・・・、1バイトの先頭識別データM(M;所定の整
数)が格納されている。又、補正データ記憶領域A2に
は1バイトの補正データ1、1バイトの補正データ2、
・・・、1バイトの補正データN(N;所定の整数)が
格納されている。さらに、チェックサム記憶領域A3に
は前述の補正データに対する1バイトのチェックサムが
格納されている。
【0024】又、図1の通信バッファ9は、信号レベル
変換またはインピーダンス変換を行うためのものであ
る。このように、制御機器4はディーゼル用燃料噴射ポ
ンプ1に搭載され、ディーゼル用燃料噴射ポンプ1の交
換を行っても制御ユニットの再調整を行う必要がなく、
ディーゼル用燃料噴射ポンプ1と一体で管理される。
【0025】尚、OTPROM6の代わりに、EPRO
M、EEPROM、フラッシュメモリ等の他の不揮発性
記憶素子を用いてもよい。ポンプ非搭載側制御機器5
は、ディーゼル用燃料噴射ポンプ1の制御に関する種々
の演算を行うものであり、CPU14と入力信号バッフ
ァ15とアナログ・デジタルコンバータ(ADC)16
と電源回路17とPNPトランジスタ18と抵抗19と
通信バッファ20とアクチュエータ駆動回路21とRO
M22とバックアップメモリ7を備えている。電源回路
17はイグニッションキースイッチ24を介してバッテ
リ25から電力の供給を受けて所定の電圧をポンプ非搭
載側制御機器5の全体の各機器(回路)に供給する。C
PU14は入力信号バッファ15を介して各種センサ信
号を取り込む。尚、センサ信号がアナログ信号の場合に
はADC16によりデジタル値に変換して取り込む。こ
のセンサ信号は、アクセル開度センサからのアクセル開
度信号、エンジン回転数センサ(クランク角センサ)か
らのエンジン回転数信号、吸気圧センサからの吸気圧信
号、吸気温センサからの吸気温信号、エンジン冷却水温
センサからの水温信号等である。
【0026】ROM22にはエンジン機種毎の適合デー
タ(ポンプの機差がないとしたときの制御データ)が記
憶されている。つまり、ROM22は中心値制御データ
保存用記憶素子として機能する。尚、ROM22はCP
U14の外部ROMとしたが、CPU内蔵のROMとし
てもよい。
【0027】バックアップメモリ7はイグニッションキ
ースイッチ24をオフにした時にもバッテリ25からの
電力供給によりデータが保持される書き込み可能な記憶
素子であり、ポンプ搭載側制御機器4のOTPROM6
から転送された補正データが記憶される。これは、通信
にて一旦受け取った補正データを機関の運転中に電源が
供給されているときはもちろん、イグニッションキース
イッチ24をオフにした時にもバックアップメモリ7に
だけは電源供給を継続することにより補正データを保存
して通信の頻度を最小限に抑えるためである。つまり、
バックアップメモリ7は補正データ保存用記憶素子とし
て機能する。尚、バックアップメモリ7はCPU14の
外部メモリとしたが、CPU内蔵のメモリ、あるいはE
EPROM、フラッシュメモリなどの書換え可能な不揮
発性メモリとしてもよい。
【0028】ポンプ非搭載側制御機器5とポンプ搭載側
制御機器4とは通信のための3本の信号線L1〜L3に
て接続されている。ポンプ非搭載側制御機器5のPNP
トランジスタ18のエミッタ端子には電源電圧Vcc(5
ボルト)が印加されるとともにPNPトランジスタ18
のベース端子はCPU14に接続されている。さらに、
PNPトランジスタ18のコレクタ端子は抵抗19を介
して電力供給兼クロック信号線L1を通してポンプ搭載
側制御機器4の入力フィルタ10とダイオード12を経
由してコンデンサ11に接続されている。同時に電力供
給兼クロック信号線L1はポンプ搭載側制御機器4の内
部においてダイオード12の上流側で分岐し、シリアル
通信インターフェース8に接続されている。ポンプ搭載
側制御機器4において電源用コンデンサ11はダイオー
ド13を介してOTPROM6に接続されるとともに、
シリアル通信インターフェース8と接続されている。そ
して、CPU14はトランジスタ18をオン/オフ動作
させて電力供給兼クロック信号線L1を通してポンプ搭
載側制御機器4にLレベル(グランド電位)とHレベル
(Vcc電位;5ボルト)のパルス信号を送出する。この
パルス信号は入力フィルタ10を通してノイズを除去し
た後、シリアル通信インターフェース8に送られる。同
信号はシリアル通信インターフェース8にとってはクロ
ック信号となる。又、電力供給兼クロック信号線L1に
よるパルス信号は、OTPROM6とシリアル通信イン
ターフェース8にとっては電源となる。つまり、電源用
コンデンサ11により電力が蓄えられ、OTPROM6
とシリアル通信インターフェース8に電力の供給が行わ
れる。
【0029】又、ポンプ搭載側制御機器4のシリアル通
信インターフェース8は通信バッファ9とシリアル通信
線L2とポンプ非搭載側制御機器5内の通信バッファ2
0を経由してCPU14と接続されている。さらに、グ
ランド線L3はポンプ非搭載側制御機器5側のグランド
電位と、ポンプ搭載側制御機器4のグランド電位を直接
接続し双方の動作基準電位としている。
【0030】通常の制御中におけるデータ通信時は、こ
れら3本の線L1,L2,L3のみを接続することによ
り、ポンプ搭載側制御機器4内の書き込み可能なOTP
ROM6に予め書き込まれている補正データをポンプ非
搭載側制御機器5に送信することが可能である。又、書
き込み用電圧供給線L4がポンプ搭載側制御機器4の端
子として設けられているが、この端子はポンプ搭載側制
御機器4内の書き込み可能なOTPROM6に工場から
の出荷時あるいは出荷後においてデータの書き込みまた
は書換え時にのみ使用される。つまり、図1に一点鎖線
で示すデータ入力ツール26をL1〜L4につなぐとと
もに書き込み用電圧供給線L4に書き込み電圧を印加し
データ入力する。本例では、書き込みデータの入力信号
線はシリアル通信線L2を用いたが、別途書き込み時の
み使用する入力信号線を独立に設けてもよい。
【0031】通信の際には、ポンプ非搭載側制御機器5
から出力されるクロック信号に同期し、ポンプ搭載側制
御機器4内のOTPROM6からシリアル通信インター
フェース8と通信バッファ9を経由してシリアル通信線
L2に補正データが順次1ビットずつ出力される、いわ
ゆるクロック同期式通信が行われる。このとき、電源お
よびクロック信号が供給されている限りシリアル通信イ
ンターフェース8はOTPROM6のデータを繰り返し
送るようになっている。つまり、補正データの前に先頭
識別データを付けるとともに補正データの後にチェック
サムを付けた形で繰り返し連続して送り続けるようにな
っている。
【0032】ポンプ非搭載側制御機器5のアクチュエー
タ駆動回路21とディーゼル用燃料噴射ポンプ1の噴射
量制御用アクチュエータ2とが駆動線35にて接続され
るとともに、アクチュエータ駆動回路21と噴射時期制
御用アクチュエータ3とが駆動線36にて接続されてい
る。
【0033】ポンプ非搭載側制御機器5のCPU14は
各種センサ信号によりROM22に記憶されたエンジン
機種毎の適合データ(ポンプの機差がないとしたときの
データ)を用いた演算を行い、その演算結果を基にエン
ジンの運転状態に応じて要求される燃料噴射量、燃料噴
射時期となるようアクチュエータ駆動回路21を介して
噴射量制御用アクチュエータ駆動信号SG1と噴射時期
制御用アクチュエータ駆動信号SG2を出力する。この
駆動信号SG1,SG2により噴射量制御用アクチュエ
ータ2および噴射時期制御用アクチュエータ3が駆動さ
れる。
【0034】この際、ディーゼル用燃料噴射ポンプ1に
は機械加工精度、および組付精度などに起因する個体間
の特性バラツキが存在するため同じエンジンの運転状態
で同じ駆動信号を出力しても、実際の燃料噴射量、燃料
噴射時期は燃料噴射ポンプ機差によってバラツキが生じ
る。そこで、バックアップメモリ7に記憶されたOTP
ROM6の補正データを用いて補正を行って、特性バラ
ツキをきめ細かく補正し、なるべく要求値に近い燃料噴
射量、燃料噴射時期としてエンジンの性能向上を図って
いる。
【0035】このように、CPU14はOTPROM6
の燃料噴射ポンプ毎の機差の情報を用いてディーゼル用
燃料噴射ポンプ1のアクチュエータ2,3を駆動制御す
る。以下に、燃料噴射ポンプの制御装置の動作の詳細を
図3,4,5のフローチャートおよび図6のタイムチャ
ートを用いて説明する。
【0036】図3,4は、イグニッションキースイッチ
24がオンされた後、ポンプ搭載側制御機器4から送出
された通信データを読み込むための処理ルーチンであ
る。又、図5はトランジスタ18の駆動制御のための処
理ルーチンである。これらの処理はイグニッションキー
スイッチ24のオン後に1回だけ起動するものである。
【0037】イグニッションキースイッチ24がオンさ
れると(図6のt1のタイミング)、電源回路17にバ
ッテリ25から電力が供給され、所定の時間T1が経過
すると(図6のt2のタイミング)、電源回路17から
CPU14にリセット信号が出力される。このリセット
信号によりCPU14は起動され、図3,4,5の処理
を開始する。図5においてCPU14はステップ151
でリセット信号の入力により直ちにトランジスタ18を
オンして抵抗19と電力供給兼クロック信号線L1と入
力フィルタ10とダイオード12を経由してコンデンサ
11に対し充電を開始する。CPU14はステップ15
2で所定の時間T2が経過したか否か判定し、経過して
いないとステップ151に戻る。この所定の時間T2と
は、電力供給開始からコンデンサ充電完了までに必要と
なる時間であり、その間にフラグやカウンタ等通信に関
する初期化を行う。そして、CPU14はステップ15
2で所定の時間T2が経過すると(図6のt3のタイミ
ング)、ステップ153で図1の発振子23からの発振
信号に基づいて予め決められた周波数でトランジスタ1
8をオン/オフ制御してクロック信号を送出する。以
後、このクロック信号の送出動作を継続して行う。
【0038】このクロック信号の電圧変化によりコンデ
ンサ11が充放電を繰り返すが、この電圧レベルの変動
がポンプ搭載側制御機器4の最低作動電圧を下回らない
ようになっている。これを図7を用いて説明する。図7
は電力供給兼クロック信号線L1によりポンプ搭載側制
御機器4に供給されるクロック信号線動作波形と電源用
コンデンサ11の充放電波形の関係を概念図として示し
ている。ポンプ搭載側制御機器4の動作電源電圧(Vcc
=5ボルト)に対する許容電圧変動幅ΔV(例えば、
0.5ボルト)、通信クロック周期T(例えば、20μ
s)を図中に示す。
【0039】電源用コンデンサ充放電波形はクロック信
号線動作波形と同期し、Hレベルの時に充電し、Lレベ
ルの時に放電し、これを繰り返す。この時、Hレベル時
とは動作電源電圧の供給を意味し、その電流供給能力は
ポンプ搭載側制御機器4の消費電流よりも大きい。又、
Lレベル時とは通信システムのグランドレベルである
が、その時の放電による電圧低下がLレベル期間中にお
いて最低動作電圧を下回らないようになっている。通信
アイドル状態において電源用コンデンサ11に充電して
おき、通信中にクロック信号の変化に同期して充放電を
繰り返す。
【0040】通信時放電による電圧低下がポンプ搭載側
制御機器4の動作電源電圧の許容電圧変動幅を上回らな
ければ、このような簡易な電源供給で動作可能とするこ
とができる。この際、通信クロック周期とポンプ搭載側
制御機器4全体の消費電流により必要な電源用コンデン
サ11の容量が決定される。
【0041】具体的な数値例を次に示す。 まず、ポンプ搭載側制御機器4全体相当の負荷インピー
ダンスをRL [Ω] 電源用コンデンサ11の静電容量をC[F] ポンプ搭載側制御機器4の動作電源電圧をVcc[V] 上記Vccに対する許容変動幅をΔV[V] 通信クロック周期をT[sec] とすると、 Vcc・exp(−T/2RL C)=Vcc−ΔV であるから、これを変形すると C=−T/(2RL ln(1−ΔV/Vcc)) ここで、RL =250[Ω]、Vcc=5[V]、ΔV=
0.5[V]、T=20[μs]と仮定し必要容量Cを
計算すると、 C=−20・10-6/(2・250・ln(1−0.5/5)) =3.8・10-7[F] となり、比較的小容量、かつ小型のコンデンサで問題な
く動作できる。
【0042】尚、本計算例ではPNPトランジスタ1
8、抵抗19、信号線L1、入力フィルタ10、ダイオ
ード12などの電流経路における電圧低下分を無視して
いる。シリアル通信インターフェース8においてはこの
クロック信号によりOTPROM6に記憶されたデータ
を先頭識別データ、補正データ、チェックサムの順で、
シリアル通信線L2を通して連続的に繰り返し送る。
【0043】一方、図3においてCPU14は図6のt
4のタイミングにてデータの読み出しを開始する。CP
U14はステップ101でバックアップメモリ7(補正
データ保存用記憶素子)のチェックコードが正常かどう
かチェックする。このチェックコードは、バックアップ
メモリ7に記憶されているデータが有効かどうかをチェ
ックするためのものであり、サムチェック等により行わ
れる。尚、このチェックはミラーチェックにて行っても
よい。あるいは、補正データのチェックのためのブロッ
クチェックキャラクタBCCとしてチェックサム以外に
も水平パリティでもよい。
【0044】CPU14は、正常であれば、通信頻度を
最小限にするために何も処理せず終了する。チェックコ
ードが異常であった場合、CPU14はステップ102
に移行して受信許可を行う。CPU14はステップ10
3で1バイト分のデータを受信する。この際、1バイト
分のデータに対しパリティ、フレーミング、オーバーラ
ン等のエラーチェックを行ってもよい。CPU14はス
テップ104で先頭識別完了フラグF1が「1」か否か
判断する。当初、初期化によりF1=0であるので、C
PU14はステップ105に移行して1バイト分の受信
データが先頭識別データであるか否か判定し、先頭識別
データであると(図6のt5のタイミング)、ステップ
106で先頭識別データカウンタC1を「1」インクリ
メントする。そして、ステップ107で先頭識別データ
カウンタC1によるカウント値が「M」(先頭識別デー
タのバイト数)になっていないか判断し、カウント値が
「M」になっていないとステップ103に戻る。
【0045】このように、ステップ103→104→1
05→106→107→103を繰り返してステップ1
07において先頭識別データカウンタC1のカウント値
が「M」になると(図6のt6のタイミング)、ステッ
プ108に移行して先頭識別完了フラグF1を「1」し
てステップ103に戻る。
【0046】このようにステップ105〜108の処理
により先頭識別データの識別が行われる。又、先頭識別
データの受信途中で異常が発生すると、ステップ105
からステップ109に移行してフラグF1,F2,F
3、カウンタC1,C2およびサム値を全てクリア(=
0)し、ステップ103に移行する。これにより、これ
まで説明したのと同じ手順でデータの読み出し動作が再
度行われる。
【0047】先頭識別データの受信が完了した後におい
て次回のステップ104では先頭識別完了フラグF1が
「1」となっているので、図4のステップ110に移行
して補正データ受信完了フラグF2が「1」か否か判断
する。当初、初期化によりF2=0となっているので、
CPU14はステップ111に移行して1バイト分の受
信データをバックアップメモリ7に格納しステップ11
2で受信データにサム値を加算してサム値を更新する。
この際、桁数を制限するため下位8ビット分のみ有効化
し、他の上位桁数については無効化する。尚、当初、サ
ム値は初期化により「0」となっている。さらに、CP
U14はステップ113で補正データカウンタC2を
「1」インクリメントする。当初、補正データカウンタ
C2のカウント値は初期化により「0」となっている。
そして、CPU14はステップ114で補正データカウ
ンタC2によるカウント値が「N」(補正データのバイ
ト数)になっていないか判断し、カウント値が「N」に
なっていないと図3のステップ103に戻る。
【0048】このように、ステップ103→104→1
10→111→112→113→114→103を繰り
返してステップ114において補正データカウンタC2
が「N」になると(図6のt7のタイミング)、CPU
14はステップ115に移行して補正データ受信完了フ
ラグF2を「1」してステップ103に戻る。
【0049】次回のステップ110においては補正デー
タ受信完了フラグF2が「1」となっているので、CP
U14はステップ116に移行して送られてきたデータ
としてのサム値とステップ112によるサム値とが一致
するか否か判定し、一致するとステップ117で送られ
てきたチェックサム値をバックアップメモリ7に格納し
ステップ118でデータ受信完了フラグF3を「1」に
する(図6のt8のタイミング)。その後、ステップ1
19で受信禁止とする。
【0050】このようにデータ受信完了フラグF3が
「1」となるまでは、CPU14は補正に反映すべきデ
ータが存在しないため、ポンプ非搭載側制御機器5のR
OM22に保存されている中心値制御データによる制御
を継続して実行している。
【0051】一方、ステップ116において送られてき
たチェックサム値とステップ112によるサム値とが一
致しないと、CPU14は補正データの送信途中でノイ
ズが入る等によりエラーが発生したとして、図3のステ
ップ109に移行して、フラグF1,F2,F3、カウ
ンタC1,C2およびサム値を全てクリア(=0)し、
ステップ103に移行する。これにより、これまで説明
したのと同じ手順でデータの読み出し動作が再度行われ
る(図6においては一点鎖線で示したt8〜t9でのデ
ータ読み込み)。
【0052】図8はポンプ非搭載側制御機器5(制御装
置本体)のCPU14における燃料噴射量算出までの処
理を示したデータフローチャートである。まず、基本噴
射量演算部27はアクセル開度、エンジン回転数により
基本噴射量Qaを算出する。一方、基本最大噴射量演算
部28はエンジン回転数と吸気圧により基本最大噴射量
Qbを算出し、さらに、補正演算部29は吸気温による
補正係数K1と水温による補正係数K2とによる基本最
大噴射量Qbの補正を行い補正後基本最大噴射量Qb’
(=Qb・K1・K2)を算出する。そして、セレクタ
30は基本噴射量Qaと補正後基本最大噴射量Qb’の
うちの小さい方を選択し、加算部31はその最小値に対
し、アクセル開度による加速補正を行う。
【0053】一方、機差補正演算部32はポンプ搭載側
制御機器4によりシリアル通信データとして受信した補
正データと、エンジン回転数と、基本噴射量演算部27
による基本噴射量Qaとから機差バラツキ補正値ΔQを
演算する。そして、加減算部33は加算部31の出力値
に対し機差補正演算部32からの機差バラツキ補正量Δ
Qを加算または減算して噴射ポンプ毎の機差バラツキに
応じた補正を行う。さらに、加減算部34は、加減算部
33の出力値に対し各種補正値を加減算した後、最終噴
射量として演算結果を出力する。
【0054】このように、ポンプ搭載側制御機器4によ
りシリアル通信データとして受信した特性バラツキ補正
データによる噴射ポンプ毎の機差バラツキに応じた補正
を行い最終噴射量に反映させる。
【0055】ここで、補正データによる補正方法とし
て、図8の例では各エンジン回転数に対応した燃料噴射
補正量(機差バラツキ補正値ΔQ)の算出にあたり、基
本噴射量をパラメータとした。この結果、様々なエンジ
ンの運転状態にてきめ細かい補正制御が可能となり、性
能向上を図ることができる。
【0056】燃料噴射時期に関しても、方法は特に限定
しないが同様の補正を行うことができる。又、それぞれ
の演算結果を基にパルス出力のON/OFFタイミン
グ、ON/OFFデューティなど直接的にアクチュエー
タ2,3を駆動する信号形態に変換し出力するが、その
際に補正データを反映しアクチュエータ2,3の応答性
などの特性を補正することもできる。
【0057】このように本実施の形態では、ポンプ搭載
側制御機器4は、燃料噴射ポンプ毎の機差の情報を記憶
したOTPROM6(記憶素子)と、信号線L1〜L3
を用いてOTPROM6の情報をポンプ非搭載側制御機
器5に転送するためのシリアル通信インターフェース8
(通信手段)と、信号線L1〜L3におけるポンプ非搭
載側制御機器5からポンプ搭載側制御機器4に信号を送
る信号線L1を用いてポンプ非搭載側制御機器5から供
給される電力を蓄え、この電力にてポンプ搭載側制御機
器4の全体を駆動するための電源用コンデンサ11(充
電手段)とを備え、ポンプ非搭載側制御機器5は、OT
PROM6の燃料噴射ポンプ毎の機差の情報を用いて燃
料噴射ポンプ1のアクチュエータ2,3を駆動制御する
CPU14(制御手段)を備えている。つまり、クロッ
ク信号線L1を用いて電源用コンデンサ11(充電手
段)にポンプ非搭載側制御機器5から供給される電力を
蓄え、この電力にてポンプ搭載側制御機器4の全体を駆
動するようにした。このように、ポンプ搭載側制御機器
4は特別に電力供給専用の配線を設けるとか、内部に電
源回路を設けるなどの手法によらず、OTPROM6と
シリアル通信インターフェース8と通信バッファ9と入
力フィルタ10と電源用コンデンサ11と逆流防止ダイ
オード12,13のみにより構成している。その結果、
ポンプに搭載する機器を極力簡素化して、搭載環境(振
動、温度、被水、塵埃等)の厳しさに耐え配線上の信頼
性を確保しつつ機能が維持できる。
【0058】又、図18に示す構成では調整抵抗分しか
情報を用意することができなかったが、本構成ではOT
PROM6およびシリアル通信を用いて多数の情報を用
意することができる。
【0059】さらに、ポンプ非搭載側制御機器5からク
ロック信号の供給を受けて同期式シリアル通信を行うよ
うにしたので、クロック信号線は必要であるがクロック
源が不要となり、構成が簡略化される。
【0060】さらには、ダイオード12(逆流防止手
段)を設けたので、電源用コンデンサ11よりも下流側
の入力フィルタ10への電流の逆流が防止される。又、
充電手段がコンデンサ11であり、構成が簡単なものと
なる。
【0061】さらに、ポンプ搭載側制御機器4とポンプ
非搭載側制御機器5とを電力供給兼クロック信号線L1
およびシリアル通信線L2により接続したシステムにお
いて、データ連続送出手段としてのシリアル通信インタ
ーフェース8は、先頭識別子としての先頭識別データを
付与した形でOTPROM6(記憶素子)のデータをポ
ンプ搭載側制御機器4からポンプ非搭載側制御機器5に
連続して送出し、CPU14は先頭識別データの受信を
確認した後にOTPROM6のデータを読み込む。よっ
て、データを取り込むとき、何らかの理由(例えば、先
頭識別データの送信時に瞬間的な電源遮断が起こる等)
により先頭識別データの受信ができなかったとしても、
図3のステップ105から109に移行してフラグやカ
ウンタ等をクリアしてステップ103に移行して次に送
られてくるデータに基づいて再度のデータの取り込みを
行う。このようにして確実にOTPROM6のデータの
取り込みが行われる。その結果、通信を行う電子装置の
簡略化を図り、さらに、データ転送の最適化を図ること
ができることとなる。
【0062】又、先頭識別データの識別は必要である
が、ポンプ非搭載側制御機器5側に特別な処置をせず、
データを受信することができる。つまり、制御線により
同期をとったり、要求コマンドを出力する等の処理を不
要にできる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を第1の
実施の形態との相違点を中心に説明する。本実施の形態
においては、図9に示すように、充電手段としてのコン
デンサ11の代わりにチャージポンプ回路37を用いて
いる。図9においては、チャージポンプ回路37はNP
Nトランジスタ38と抵抗39とダイオード40,41
とコイル42とコンデンサ43,44とツェナーダイオ
ード45から構成されている。このチャージポンプ回路
37はクロック信号に同期して動作するものであり、ポ
ンプ非搭載側制御機器5より供給するクロック信号が常
時パルス出力を行い、ポンプ非搭載側制御機器5から供
給するクロック信号の振幅(0ボルト基準でのHレベル
の電圧値)が、ポンプ搭載側制御機器4の動作電源電圧
より小さい場合に有効である。
【0063】つまり、クロック信号がON/OFFする
ためON時にコイル42に蓄えたエネルギーによりOF
F時に発生するサージ波形を利用し充電可能にできるた
め、クロック信号振幅(0ボルト基準でのHレベルの電
圧値)以上の電圧に昇圧してポンプ搭載側制御機器4の
動作電源電圧(例えば、10ボルト仕様)を確保するこ
とができる。よって、特別電力供給のための配線を設け
るとか、内部に電源回路を設けるなどの手法によらず、
ポンプ搭載側制御機器4の動作を可能にすることができ
る。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を第1の
実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0064】図10には、本実施の形態におけるOTP
ROM6に格納されているデータを示す。先頭識別デー
タ記憶領域A1は無く、補正データ記憶領域A2とチェ
ックサム記憶領域A3が用意されている。又、通信の際
には電源供給後のデータ出力は必ず先頭(補正データ
1)から行われるようになっている。つまり、相手側
(受信側)にとっては先頭識別データによる同期をとる
必要がなくなる。
【0065】そして、図11,12に示す処理を実行す
る。図11はデータ読み込み処理ルーチンであり、図1
2はトランジスタ18の駆動制御のための処理ルーチン
である。又、図13にはタイムチャートを示す。
【0066】イグニッションキースイッチ24がオンさ
れると(図13のt11のタイミング)、電源回路17
にバッテリ25から電力が供給され、所定の時間T11
が経過すると(図13のt12のタイミング)、電源回
路17からCPU14にリセット信号が出力される。こ
のCPU14はリセット信号の入力により起動され、図
11,12の処理を実行する。
【0067】図12においてCPU14はステップ25
1でフラグやカウンタ等を含めシステムの初期化処理を
行う。本例ではT12がその処理時間を示している。T
12が経過すると(図13のt13のタイミング)、C
PU14はステップ252でトランジスタ18をオンし
て電力供給兼クロック信号線L1を通してコンデンサ1
1の充電を開始する。そして、CPU14はステップ2
53で所定時間T13が経過したか否か判断し、経過し
ていないとステップ252に戻る。所定時間T13とは
電力供給開始からコンデンサ充電完了までに必要となる
時間である。所定時間T13が経過すると(図13のt
14のタイミング)、CPU14はステップ254でト
ランジスタ18をオン/オフ制御してクロック信号を送
出する。以後、このクロック信号の送出動作を継続して
行う。
【0068】シリアル通信インターフェース8において
はこのクロック信号によりOTPROM6に記憶された
データを補正データ、チェックサムの順で、シリアル通
信線L2を通して送出する。
【0069】一方、図11においてCPU14は図13
のt14のタイミング(クロック信号の送出開始)にて
データの読み出しを開始する。予めCPU14はステッ
プ201でバックアップメモリ7(補正データ保存用記
憶素子)のチェックコードが正常かどうかチェックす
る。CPU14は、正常であれば、通信頻度を最小限に
するために何も処理せず終了する。従って、この場合は
図13のt13のタイミング以降のデータの読み出しの
ための処理は行わない。チェックコードが異常であった
場合、CPU14はステップ202に移行して受信許可
を行う。
【0070】CPU14はステップ203で1バイト分
のデータを受信し、ステップ210で補正データ受信完
了フラグF2が「1」となっているか否か判断し、
「1」となっていないと、ステップ211に移行して受
信データをバックアップメモリ7に格納しステップ21
2で受信データにサム値を加算してサム値を更新する。
さらに、ステップ213で補正データカウンタC2を
「1」インクリメントする。そして、CPU14はステ
ップ214で補正データカウンタC2によるカウント値
が「N」(補正データのバイト数)になっていないか判
断し、カウント値が「N」になっていないとステップ2
03に戻る。
【0071】このように、ステップ203→210→2
11→212→213→214→203を繰り返してス
テップ214において補正データカウンタC2が「N」
になると(図13のt15のタイミング)、CPU14
はステップ215に移行して補正データ受信完了フラグ
F2を「1」にしてステップ203に戻る。
【0072】次回のステップ210においては補正デー
タ受信完了フラグF2が「1」となっているので、ステ
ップ216に移行して送られてきたサム値とステップ2
12によるサム値とが一致するか否か判定し、一致する
とステップ217で送られてきたサム値をバックアップ
メモリ7に格納しステップ218でデータ受信完了フラ
グF3を「1」にする(図13のt16のタイミン
グ)。さらに、ステップ219で受信禁止とする。
【0073】又、CPU14はステップ216において
送られてきたサム値とステップ212によるサム値とが
一致しないとステップ217〜218を迂回してステッ
プ220において再送要求フラグF4を「1」にしてス
テップ219で受信を禁止した後、処理を終了する。こ
れと同時に、図12のステップ255においても、強制
的にステップ256に移行させトランジスタ・オフとす
る。又、通信途中に何らかの異常が発生しステップ20
3での受信ができなくなり通信開始から所定の時間が経
過したにもかかわらずF3=0のままである場合には、
図12のステップ256に強制的に移行させトランジス
タ・オフとする。このような異常の発生により、F3=
0のままであり、CPU14は補正に反映すべきデータ
が無いため、ポンプ非搭載側制御機器5のROM22に
保存されている中心値制御データによる制御を行う。し
かし、図には示していないが、フラグF4が「1」とな
った場合は、一定時間経過後に再度同様の手順により通
信を試みる。
【0074】CPU14は図12のステップ255でデ
ータ受信完了フラグF3を監視しており、正常にデータ
通信を完了した場合はF3=1となるため、ステップ2
56に移行してトランジスタ18をオフする。その結
果、クロック信号の供給および電力供給が終了される。
【0075】このように本実施の形態によれば、電力供
給制御手段としてのCPU14はデータ転送に先立ち電
源供給兼クロック信号線L1を用いて電力をポンプ非搭
載側制御機器5からポンプ搭載側制御機器4に供給する
とともに(図12のステップ251,252,253,
254)、データ転送終了にて電力の供給を終了する
(図12のステップ255,256)。その結果、消費
電力は最小で済む。このようにして、通信を行う電子装
置の簡略化を図り、さらに、データ転送の最適化を図る
ことができることとなる。
【0076】又、CPU14はデータ転送開始時に電源
供給兼クロック信号線L1を用いてクロック信号をポン
プ非搭載側制御機器5からポンプ搭載側制御機器4に供
給するとともに(図12のステップ253,254)、
データ転送終了にてクロック信号の供給を終了する(図
12のステップ255,256)。よって、クロック信
号は最小で済む。このようにクロック信号の出力も最低
限としているのでワイヤからクロック信号が放射しノイ
ズとなって他の電子機器に悪影響を及ぼすことが抑制さ
れる。
【0077】尚、本実施の形態においても種種のエラー
を考慮し確実性を向上するために、第1の実施の形態と
同様な先頭識別子を付与する構成としてもよい。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を第3の
実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0078】本実施の形態におけるOTPROM6に格
納されているデータは図10に示したものと同じであ
る。本例では前記図12の代わりに図14に示す処理を
実行する。又、図11に示す処理は同じである。さら
に、図15にはタイムチャートを示す。
【0079】本実施の形態では、CPU14は図14の
ステップ351でシステムの初期化処理に先立ってトラ
ンジスタをオンする。その後、ステップ354でトラン
ジスタのオン/オフ制御を行う。ステップ355でデー
タ受信完了フラグF3を監視しており、F3=1となる
と(図15のt26のタイミング)、ステップ356に
移行してトランジスタ18をオンする。その結果、クロ
ック信号の出力が終了され、電力の供給は継続される。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、図1
6に示す構成で実施した場合について第3の実施の形態
との相違点を中心に説明する。
【0080】本実施の形態におけるOTPROM6に格
納されているデータは図10に示したものと同じであ
る。本例では前記図1の代わりに図16に示す構成によ
り通信を行う。
【0081】図16は図1に対してシリアル通信線L
5、通信制御線L6を追加したものである。一方、グラ
ンド線L3は、ポンプ搭載側制御機器4とポンプ非搭載
側制御機器5のグランド電位の変動が問題にならない例
として廃止し、ポンプ搭載側制御機器4から燃料噴射ポ
ンプ1を経由して間接的にポンプ非搭載側制御機器5と
共通のアース電位に接続している。
【0082】シリアル通信線L5は、ポンプ搭載側制御
機器4からポンプ非搭載側制御機器5へのデータ送信を
可能とし、双方向の通信を実現するための通信線であ
る。又、通信制御線L6は、通信を行う期間中のみポン
プ搭載側制御機器4の通信を許可するための制御線であ
り、双方向の通信をより確実に行うためのものである。
【0083】図17は図16に示す構成で通信を行った
場合の手順を示すフローチャートである。図11に対し
ての相違点を中心に説明する。
【0084】まず、CPU14はステップ221におい
て通信制御線L6を許可側に設定する。又、CPU14
はステップ222ではデータ要求コマンドとしてのデー
タアドレスを送信し、それに対応した受信データとして
ステップ203にて1バイト分のデータを受信する。こ
のようにすることにより要求したデータを直接受信でき
ることから、よりデータの識別が明確なものとなる。C
PU14はステップ223においては順次データを受信
するためにデータ要求アドレスをインクリメントする。
【0085】CPU14はステップ224においては一
連の通信手順が終了し受信を禁止した後、通信制御線L
6を禁止側に設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼル用燃料噴射ポンプの制御装置の全体
図。
【図2】第1の実施の形態におけるデータ記憶内容を示
す説明図。
【図3】第1の実施の形態におけるデータの読み込み処
理を示すフローチャート。
【図4】第1の実施の形態におけるデータの読み込み処
理を示すフローチャート。
【図5】第1の実施の形態におけるトランジスタの駆動
処理を示すフローチャート。
【図6】第1の実施の形態における各種処理を示すタイ
ムチャート。
【図7】クロック信号線動作波形と充放電波形の関係
図。
【図8】燃料噴射量算出までの処理を示したデータフロ
ーチャート。
【図9】第2の実施の形態におけるポンプ搭載側制御機
器の構成図。
【図10】データ記憶内容を示す説明図。
【図11】データの読み込み処理を示すフローチャー
ト。
【図12】第3の実施の形態におけるトランジスタの駆
動処理を示すフローチャート。
【図13】第3の実施の形態における各種処理を示すタ
イムチャート。
【図14】第4の実施の形態におけるトランジスタの駆
動処理を示すフローチャート。
【図15】第4の実施の形態における各種処理を示すタ
イムチャート。
【図16】第5の実施の形態における全体構成図。
【図17】第5の実施の形態における処理を示すフロー
チャート。
【図18】従来の燃料噴射ポンプの制御装置の全体図。
【図19】従来の燃料噴射ポンプの制御装置の全体図。
【符号の説明】
1…ディーゼル用燃料噴射ポンプ、2…噴射量制御用ア
クチュエータ、3…噴射時期制御用アクチュエータ、4
…データ送信装置としてのポンプ搭載側制御機器、5…
データ受信装置としてのポンプ非搭載側制御機器、6…
記憶素子としてのOTPROM、7…バックアップメモ
リ、8…データ連続送出手段としてのシリアル通信イン
ターフェース、9…充電手段としての電源用コンデン
サ、12…逆流防止手段としてのダイオード、14…電
力供給制御手段としてのCPU、20…通信バッファ、
21…アクチュエータ駆動回路、37…充電手段として
のチャージポンプ回路、L1…電力供給兼クロック信号
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 380 F02D 45/00 380 395 395Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から送信されるクロック信号に従っ
    て予め用意されたデータを送信するデータ送信装置であ
    って、 前記クロック信号を前記データ送信のための電力として
    蓄える充電手段を備えたことを特徴とするデータ送信装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記データ送信装置
    は、外部の制御装置によって制御される電気的アクチュ
    エータを有する機器に搭載されるものである。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記データ
    送信装置は、外部の制御装置とシリアル通信線で結合さ
    れており、前記クロック信号に従って、前記データ送信
    装置と外部の制御装置とは同期式シリアル通信を行うも
    のである。
  4. 【請求項4】 請求項1において、電力が供給される信
    号線における前記充電手段の下流側に電流が逆流するの
    を防止する逆流防止手段を備える。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記充電手段は、コ
    ンデンサ又はチャージポンプ回路からなる。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記データ送信装置
    は、 シリアル通信にて前記外部の制御装置に転送されて前記
    電気的アクチュエータの駆動を行わせるためのデータを
    記憶した記憶素子と、 先頭識別子を付与した形で前記記憶素子のデータをデー
    タ送信装置から外部の制御装置に連続的に送出するデー
    タ連続送出手段とを有しており、 前記外部の制御装置は、前記先頭識別子の受信を確認し
    た後に前記記憶素子のデータを読み込むものである。
  7. 【請求項7】 請求項2において、前記外部の制御装置
    は、前記データ送信装置からのデータ転送に先立ち、前
    記データ送信装置のための電力を前記外部の制御装置か
    ら前記データ送信装置に供給するとともに、データ転送
    終了にて前記電力の供給を終了する電力供給制御手段を
    有するものである。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記電力供給制御手
    段は、前記データ送信装置に供給するための電力を、前
    記クロック信号として前記データ送信装置に送信するも
    のであり、このクロック信号を供給するためのクロック
    信号線が前記データ送信装置と前記外部の制御装置との
    間に結合されている。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記データ送信装置
    と前記外部の制御装置とは、同期式シリアル通信のため
    の線で結合されており、当該線の少なくとも1本が前記
    電力供給とクロック信号供給のための線として併用され
    ている。
  10. 【請求項10】 請求項2において、前記電気式アクチ
    ュエータは、機関に燃料を供給するためのアクチュエー
    タであって、前記データ送信装置は、このアクチュエー
    タが搭載された機器毎の機差データを記憶する記憶素子
    を有しており、前記外部の制御装置は、この記憶素子に
    記憶されたデータを前記データ送信装置から受信して当
    該機差データを用いて、機関運転状態に応じた電気的ア
    クチュエータの駆動を行うものである。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記データ送信
    装置は、燃料噴射ポンプに搭載されており、 前記外部の制御装置は、前記燃料噴射ポンプに搭載され
    ず、前記記憶素子に記憶された機差データと機関の運転
    状態を検出するセンサからの信号に応じて、前記電気的
    アクチュエータを制御するものである。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記記憶素子は
    OTPROMである。
  13. 【請求項13】 電気的アクチュエータを駆動するアク
    チュエータ駆動回路と、 前記電気的アクチュエータを制御するための制御データ
    を記憶するメモリと、 外部の通信機器との間でクロック信号に同期してシリア
    ル通信を実行し、前記電気的アクチュエータの制御デー
    タを外部の通信機器より取り込んで前記メモリに格納す
    るための通信バッファと、 前記外部の通信機器の電源ラインとして共用され、前記
    外部の通信機器に対して前記シリアル通信を実行する際
    の所定電位のクロックパルス信号を送出するクロック信
    号線とを備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記外部の通信
    機器は、 前記電気的アクチュエータを搭載した機器固有の制御デ
    ータを記憶する記憶素子と、 この記憶素子に格納された前記機器固有の制御データ
    を、前記クロックパルス信号のタイミングに同期して前
    記通信バッファに対して送信するシリアル通信インター
    フェースとを備えている。
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