JPH08240235A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH08240235A JPH08240235A JP7044691A JP4469195A JPH08240235A JP H08240235 A JPH08240235 A JP H08240235A JP 7044691 A JP7044691 A JP 7044691A JP 4469195 A JP4469195 A JP 4469195A JP H08240235 A JPH08240235 A JP H08240235A
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- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキパッドの倒れに起因するブレーキの
引き摺りを生じることなく制動時の異音の発生を抑制し
たディスクブレーキを安価に提供する。 【構成】 制動時にディスクロータ10の周方向へイン
ナパッド28が所定のクリアランスC1だけ移動してイ
ンナパッド28の側端部34a,34bがマウンティン
グ14のトルク受け部14a,14bに当接することを
許容することを条件として、インナパッド28(裏板3
4)の背面にピストン22側へ突き出す突起38を設け
るとともにピストン22に係合穴40を設け、且つその
隙間に両者に密着するように円環状の弾性部材42を介
在させた。
引き摺りを生じることなく制動時の異音の発生を抑制し
たディスクブレーキを安価に提供する。 【構成】 制動時にディスクロータ10の周方向へイン
ナパッド28が所定のクリアランスC1だけ移動してイ
ンナパッド28の側端部34a,34bがマウンティン
グ14のトルク受け部14a,14bに当接することを
許容することを条件として、インナパッド28(裏板3
4)の背面にピストン22側へ突き出す突起38を設け
るとともにピストン22に係合穴40を設け、且つその
隙間に両者に密着するように円環状の弾性部材42を介
在させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクブレーキに係
り、特に、マウンティングによってブレーキパッドをデ
ィスクロータの周方向の移動不能に保持する形式のディ
スクブレーキの改良に関するものである。
り、特に、マウンティングによってブレーキパッドをデ
ィスクロータの周方向の移動不能に保持する形式のディ
スクブレーキの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両などに広く用いられているディスク
ブレーキの一種に、(a)ディスクロータに向かって突
き出すピストンを備えたシリンダと、(b)そのシリン
ダと前記ディスクロータとの間に配設され、前記ピスト
ンによってそのディスクロータに押圧されるブレーキパ
ッドと、(c)前記シリンダを少なくとも前記ディスク
ロータの回転平面と平行な平面内の移動不能に保持する
とともに、そのディスクロータの周方向において前記ブ
レーキパッドの側端部との間に所定のクリアランスを有
する状態でそのブレーキパッドを保持するマウンティン
グとを有して構成されているものがある。図6は、その
ようなディスクブレーキの一例を説明する図で、(a)
はシリンダ側から見たディスクロータの回転平面と平行
な断面図、(b)は(a)の上方から見た平面図(一部
省略)である。これ等の図において、マウンティング1
00にはディスクロータ102の周方向に離間して一対
のトルク受け部104が設けられ、その一対のトルク受
け部104間に配設されたブレーキパッド106は、ピ
ストン108が突き出されることによりディスクロータ
102に押圧されるとともに、制動トルクがトルク受け
部104で受け止められるようになっている。ブレーキ
パッド106の幅寸法はトルク受け部104間の内側寸
法より小さめで所定のクリアランスを有し、寸法公差に
拘らずトルク受け部104間に配設できるようになって
いる。また、ブレーキパッド106の両側端部には突出
部110が設けられており、トルク受け部104に形成
されたガイド溝112と係合させられることにより、制
動時にブレーキパッド106がディスクロータ102の
外周側へ跳ね上がることを防止している。すなわち、図
6の(a)の場合、例えばディスクロータ102の回転
方向が左方向であると、ブレーキパッド106には左ま
わりのモーメントが発生し、回転方向の後側である図の
右側の端部が外周側(図の上方向)へ跳ね上がろうとす
るのである。
ブレーキの一種に、(a)ディスクロータに向かって突
き出すピストンを備えたシリンダと、(b)そのシリン
ダと前記ディスクロータとの間に配設され、前記ピスト
ンによってそのディスクロータに押圧されるブレーキパ
ッドと、(c)前記シリンダを少なくとも前記ディスク
ロータの回転平面と平行な平面内の移動不能に保持する
とともに、そのディスクロータの周方向において前記ブ
レーキパッドの側端部との間に所定のクリアランスを有
する状態でそのブレーキパッドを保持するマウンティン
グとを有して構成されているものがある。図6は、その
ようなディスクブレーキの一例を説明する図で、(a)
はシリンダ側から見たディスクロータの回転平面と平行
な断面図、(b)は(a)の上方から見た平面図(一部
省略)である。これ等の図において、マウンティング1
00にはディスクロータ102の周方向に離間して一対
のトルク受け部104が設けられ、その一対のトルク受
け部104間に配設されたブレーキパッド106は、ピ
ストン108が突き出されることによりディスクロータ
102に押圧されるとともに、制動トルクがトルク受け
部104で受け止められるようになっている。ブレーキ
パッド106の幅寸法はトルク受け部104間の内側寸
法より小さめで所定のクリアランスを有し、寸法公差に
拘らずトルク受け部104間に配設できるようになって
いる。また、ブレーキパッド106の両側端部には突出
部110が設けられており、トルク受け部104に形成
されたガイド溝112と係合させられることにより、制
動時にブレーキパッド106がディスクロータ102の
外周側へ跳ね上がることを防止している。すなわち、図
6の(a)の場合、例えばディスクロータ102の回転
方向が左方向であると、ブレーキパッド106には左ま
わりのモーメントが発生し、回転方向の後側である図の
右側の端部が外周側(図の上方向)へ跳ね上がろうとす
るのである。
【0003】ところで、このようにトルク受け部104
とブレーキパッド106との間にクリアランスがある
と、制動時にブレーキパッド106ががたついてカッチ
ン音等の異音が発生する。このため、例えば図7(図6
の(a)における右側面図に相当)に示すようにブレー
キパッド106の背面にスプリング114を取り付けて
ピストン108と係合させ、そのスプリング114の弾
性によってブレーキパッド106の移動を制約すること
により、トルク受け部104との当接時の衝撃を緩和し
て異音の発生を抑制することが考えられている。
とブレーキパッド106との間にクリアランスがある
と、制動時にブレーキパッド106ががたついてカッチ
ン音等の異音が発生する。このため、例えば図7(図6
の(a)における右側面図に相当)に示すようにブレー
キパッド106の背面にスプリング114を取り付けて
ピストン108と係合させ、そのスプリング114の弾
性によってブレーキパッド106の移動を制約すること
により、トルク受け部104との当接時の衝撃を緩和し
て異音の発生を抑制することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7のようなディスクブレーキにおいては、かしめなどに
よりスプリング114をブレーキパッド106の背面に
固設する必要があるため、コスト高となって必ずしも十
分に満足できるものでなかった。また、スプリング力の
ばらつきや寸法誤差などでブレーキパッド106が傾斜
し、非制動時でもブレーキパッド106がディスクロー
タ102に摺接する引き摺りを生じることがあった。図
8は、前記突出部110とガイド溝112との係合によ
り、スプリング114のうちディスクロータ102の内
周側(図の下側)に位置する部分はピストン108に接
触しているが、外周側(図の上側)に位置する部分はピ
ストン108と非接触となっている場合で、ブレーキパ
ッド106は外周側部分がディスクロータ102側(図
の右側)へ倒れた姿勢となる。
7のようなディスクブレーキにおいては、かしめなどに
よりスプリング114をブレーキパッド106の背面に
固設する必要があるため、コスト高となって必ずしも十
分に満足できるものでなかった。また、スプリング力の
ばらつきや寸法誤差などでブレーキパッド106が傾斜
し、非制動時でもブレーキパッド106がディスクロー
タ102に摺接する引き摺りを生じることがあった。図
8は、前記突出部110とガイド溝112との係合によ
り、スプリング114のうちディスクロータ102の内
周側(図の下側)に位置する部分はピストン108に接
触しているが、外周側(図の上側)に位置する部分はピ
ストン108と非接触となっている場合で、ブレーキパ
ッド106は外周側部分がディスクロータ102側(図
の右側)へ倒れた姿勢となる。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ブレーキパッドの倒
れに起因するブレーキの引き摺りを生じることなく制動
時の異音の発生を抑制したディスクブレーキを安価に提
供することにある。
もので、その目的とするところは、ブレーキパッドの倒
れに起因するブレーキの引き摺りを生じることなく制動
時の異音の発生を抑制したディスクブレーキを安価に提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a)ディスクロータに向かって突き
出すピストンを備えたシリンダと、(b)そのシリンダ
と前記ディスクロータとの間に配設され、前記ピストン
によってそのディスクロータに押圧されるブレーキパッ
ドと、(c)前記シリンダを少なくとも前記ディスクロ
ータの回転平面と平行な平面内の移動不能に保持すると
ともに、そのディスクロータの周方向において前記ブレ
ーキパッドの側端部との間に所定のクリアランスを有す
る状態でそのブレーキパッドを保持するマウンティング
とを有するディスクブレーキにおいて、(d)前記ディ
スクロータの周方向において前記ブレーキパッドの側端
部が前記マウンティングに当接することを許容すること
を条件として、そのブレーキパッドの背面に突起を設け
るとともに所定の隙間を有する状態でその突起と係合さ
せられる係合穴を前記ピストンに形成し、且つその突起
と係合穴との間の隙間に少なくとも前記ディスクロータ
の周方向において両者に密着する状態で環状の弾性部材
を介在させたことを特徴とする。
めに、本発明は、(a)ディスクロータに向かって突き
出すピストンを備えたシリンダと、(b)そのシリンダ
と前記ディスクロータとの間に配設され、前記ピストン
によってそのディスクロータに押圧されるブレーキパッ
ドと、(c)前記シリンダを少なくとも前記ディスクロ
ータの回転平面と平行な平面内の移動不能に保持すると
ともに、そのディスクロータの周方向において前記ブレ
ーキパッドの側端部との間に所定のクリアランスを有す
る状態でそのブレーキパッドを保持するマウンティング
とを有するディスクブレーキにおいて、(d)前記ディ
スクロータの周方向において前記ブレーキパッドの側端
部が前記マウンティングに当接することを許容すること
を条件として、そのブレーキパッドの背面に突起を設け
るとともに所定の隙間を有する状態でその突起と係合さ
せられる係合穴を前記ピストンに形成し、且つその突起
と係合穴との間の隙間に少なくとも前記ディスクロータ
の周方向において両者に密着する状態で環状の弾性部材
を介在させたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このようなディスクブレーキにおいては、制動
時には係合穴と突起との間の弾性部材の弾性変形によっ
てブレーキパッドはマウンティングに当接させられ、そ
のマウンティングによって制動トルクが受け止められ
る。その場合に、ブレーキパッドは弾性部材を弾性変形
させながら移動するため、移動速度が比較的緩やかでマ
ウンティングとの当接時の衝撃が緩和され、異音の発生
が抑制される。また、本発明では、ブレーキパッドの背
面に設けられた突起とピストンに形成された係合穴との
間の隙間に、少なくともディスクロータの周方向におい
て両者に密着するように弾性部材を介在させるだけで良
いため、前記図7のようにスプリング114をブレーキ
パッド106の背面に固設する場合に比較して装置が簡
単かつ安価に構成され得るとともに、そのスプリング1
14に比較してブレーキパッドに比較的近い部分でピス
トンと係合させられるため、ブレーキパッドの倒れが抑
制されて引き摺りが生じ難くなる。
時には係合穴と突起との間の弾性部材の弾性変形によっ
てブレーキパッドはマウンティングに当接させられ、そ
のマウンティングによって制動トルクが受け止められ
る。その場合に、ブレーキパッドは弾性部材を弾性変形
させながら移動するため、移動速度が比較的緩やかでマ
ウンティングとの当接時の衝撃が緩和され、異音の発生
が抑制される。また、本発明では、ブレーキパッドの背
面に設けられた突起とピストンに形成された係合穴との
間の隙間に、少なくともディスクロータの周方向におい
て両者に密着するように弾性部材を介在させるだけで良
いため、前記図7のようにスプリング114をブレーキ
パッド106の背面に固設する場合に比較して装置が簡
単かつ安価に構成され得るとともに、そのスプリング1
14に比較してブレーキパッドに比較的近い部分でピス
トンと係合させられるため、ブレーキパッドの倒れが抑
制されて引き摺りが生じ難くなる。
【0008】一方、係合穴と突起との係合によりブレー
キパッドとピストンとの所定量以上の相対移動が規制さ
れるため、制動時におけるブレーキパッドの跳ね上がり
が両者の係合によって抑制され、図6に示されている突
出部110やガイド溝112が必ずしも必要でなくな
り、この点でも装置が簡単且つ安価となる。また、弾性
部材は自身の弾性によって突起および係合穴に密着させ
られるため、インナパッドはピストンによって弾性的に
保持されることになり、制動解除時にはピストンと略一
体的にディスクロータから離間させられ、その制動解除
時におけるブレーキの引き摺りが良好に回避される。
キパッドとピストンとの所定量以上の相対移動が規制さ
れるため、制動時におけるブレーキパッドの跳ね上がり
が両者の係合によって抑制され、図6に示されている突
出部110やガイド溝112が必ずしも必要でなくな
り、この点でも装置が簡単且つ安価となる。また、弾性
部材は自身の弾性によって突起および係合穴に密着させ
られるため、インナパッドはピストンによって弾性的に
保持されることになり、制動解除時にはピストンと略一
体的にディスクロータから離間させられ、その制動解除
時におけるブレーキの引き摺りが良好に回避される。
【0009】なお、上記突起と係合穴との間の隙間は、
マウンティングによって保持されるブレーキパッドおよ
びシリンダの位置の寸法公差や突起および係合穴の加工
公差などに拘らず、突起を係合穴内に挿入することが可
能で且つ両者の隙間内に少なくともディスクロータの周
方向において両者に密着する状態で弾性部材を介在させ
ることができるとともに、その弾性部材が弾性変形させ
られることによりブレーキパッドの側端部がマウンティ
ングに当接することが許容される寸法に定められる。ま
た、弾性部材としては、ウレタンなどの合成樹脂やゴム
等が好適に用いられる。
マウンティングによって保持されるブレーキパッドおよ
びシリンダの位置の寸法公差や突起および係合穴の加工
公差などに拘らず、突起を係合穴内に挿入することが可
能で且つ両者の隙間内に少なくともディスクロータの周
方向において両者に密着する状態で弾性部材を介在させ
ることができるとともに、その弾性部材が弾性変形させ
られることによりブレーキパッドの側端部がマウンティ
ングに当接することが許容される寸法に定められる。ま
た、弾性部材としては、ウレタンなどの合成樹脂やゴム
等が好適に用いられる。
【0010】
【発明の効果】このように、本発明のディスクブレーキ
によれば、ブレーキパッドの倒れに起因するブレーキの
引き摺りを招くことなく制動時のブレーキパッドとマウ
ンティングとの当接に起因する異音の発生が抑制される
とともに、装置を簡単且つ安価に構成できるようにな
る。また、ブレーキパッドの跳ね上がりを防止するため
の突出部やガイド溝が必ずしも必要でなくなり、この点
でも装置が簡単且つ安価になる。更に、ブレーキパッド
がピストンに弾性的に保持され、制動解除時には略一体
的にディスクロータから離間させられるため、その制動
解除時におけるブレーキの引き摺りについても良好に回
避される。
によれば、ブレーキパッドの倒れに起因するブレーキの
引き摺りを招くことなく制動時のブレーキパッドとマウ
ンティングとの当接に起因する異音の発生が抑制される
とともに、装置を簡単且つ安価に構成できるようにな
る。また、ブレーキパッドの跳ね上がりを防止するため
の突出部やガイド溝が必ずしも必要でなくなり、この点
でも装置が簡単且つ安価になる。更に、ブレーキパッド
がピストンに弾性的に保持され、制動解除時には略一体
的にディスクロータから離間させられるため、その制動
解除時におけるブレーキの引き摺りについても良好に回
避される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は車両用ディスクブレーキの要部を
示す車輪の軸心と平行な断面図で、図2は図1における
II−II断面図である。図中、10はディスクロータ、1
2はキャリパ、14はマウンティングであり、図1にお
ける左側が車体側で、ディスクロータ10は図示しない
車輪と一体的に回転させられるようになっている。キャ
リパ12は、ディスクロータ10の軸心と平行な軸心を
有するシリンダ部16と、ディスクロータ10の外周側
を跨ぐようにそのシリンダ部16から一体に延び出して
設けられた連結部18と、ディスクロータ10を挟んで
シリンダ部16と反対側に位置するように連結部18に
一体に設けられた爪部20とを備えており、シリンダ部
16内にはピストン22がディスクロータ10側へ突き
出し可能に嵌合されている。マウンティング14は、図
2から明らかなようにディスクロータ10の周方向に離
間して一対のトルク受け部14a,14bを一体に有す
る略U字形状を成しており、車両のナックル24にボル
ト26の締結により固設されている。このマウンティン
グ14およびキャリパ12の何れか一方に図示しないス
ライドピンが設けられ、他方に設けられたスライドスリ
ーブと摺動可能に嵌合させられることにより、キャリパ
12はディスクロータ10の軸心方向の移動可能に且つ
ディスクロータ10の回転平面と平行な平面内の移動不
能にマウンティング14によって支持されている。
細に説明する。図1は車両用ディスクブレーキの要部を
示す車輪の軸心と平行な断面図で、図2は図1における
II−II断面図である。図中、10はディスクロータ、1
2はキャリパ、14はマウンティングであり、図1にお
ける左側が車体側で、ディスクロータ10は図示しない
車輪と一体的に回転させられるようになっている。キャ
リパ12は、ディスクロータ10の軸心と平行な軸心を
有するシリンダ部16と、ディスクロータ10の外周側
を跨ぐようにそのシリンダ部16から一体に延び出して
設けられた連結部18と、ディスクロータ10を挟んで
シリンダ部16と反対側に位置するように連結部18に
一体に設けられた爪部20とを備えており、シリンダ部
16内にはピストン22がディスクロータ10側へ突き
出し可能に嵌合されている。マウンティング14は、図
2から明らかなようにディスクロータ10の周方向に離
間して一対のトルク受け部14a,14bを一体に有す
る略U字形状を成しており、車両のナックル24にボル
ト26の締結により固設されている。このマウンティン
グ14およびキャリパ12の何れか一方に図示しないス
ライドピンが設けられ、他方に設けられたスライドスリ
ーブと摺動可能に嵌合させられることにより、キャリパ
12はディスクロータ10の軸心方向の移動可能に且つ
ディスクロータ10の回転平面と平行な平面内の移動不
能にマウンティング14によって支持されている。
【0012】ディスクロータ10とピストン22との間
には、上記一対のトルク受け部14a,14b間に収容
された状態でインナパッド28が配設されているととも
に、ディスクロータ10と爪部20との間には、そのデ
ィスクロータ10を挟んでインナパッド28と対向する
ようにアウタパッド30が配設されている。インナパッ
ド28およびアウタパッド30は、ディスクロータ10
に押圧されて制動力を発生する摩擦材32と、その摩擦
材32の裏側に固設された金属製の裏板34および36
とからそれぞれ構成されている。マウンティング14
は、図2から明らかなように、ディスクロータ10の周
方向において上記裏板34の両側端部34a,34bと
一対のトルク受け部14a,14bとの間に所定のクリ
アランスC1を有する状態でインナパッド28を保持し
ている。このクリアランスC1は、各部の寸法公差に拘
らずトルク受け部14a,14b間にインナパッド28
を配設できるように定められている。裏板34とマウン
ティング14との間に、両者を図2の上下方向に位置決
めするためのパッドサポートを必要に応じて配設するこ
とも可能である。そして、車両の制動時にシリンダ部1
6内へ供給されたブレーキ油圧によってピストン22が
ディスクロータ10に向かって突き出されると、インナ
パッド28がディスクロータ10の図1における左側面
に押圧されるとともに、その反作用でキャリパ12が図
1の左方向へ移動させられることにより、爪部20によ
ってアウタパッド30がディスクロータ10の図1にお
ける右側面に押圧される。本実施例ではキャリパ12の
シリンダ部16がシリンダに相当する。
には、上記一対のトルク受け部14a,14b間に収容
された状態でインナパッド28が配設されているととも
に、ディスクロータ10と爪部20との間には、そのデ
ィスクロータ10を挟んでインナパッド28と対向する
ようにアウタパッド30が配設されている。インナパッ
ド28およびアウタパッド30は、ディスクロータ10
に押圧されて制動力を発生する摩擦材32と、その摩擦
材32の裏側に固設された金属製の裏板34および36
とからそれぞれ構成されている。マウンティング14
は、図2から明らかなように、ディスクロータ10の周
方向において上記裏板34の両側端部34a,34bと
一対のトルク受け部14a,14bとの間に所定のクリ
アランスC1を有する状態でインナパッド28を保持し
ている。このクリアランスC1は、各部の寸法公差に拘
らずトルク受け部14a,14b間にインナパッド28
を配設できるように定められている。裏板34とマウン
ティング14との間に、両者を図2の上下方向に位置決
めするためのパッドサポートを必要に応じて配設するこ
とも可能である。そして、車両の制動時にシリンダ部1
6内へ供給されたブレーキ油圧によってピストン22が
ディスクロータ10に向かって突き出されると、インナ
パッド28がディスクロータ10の図1における左側面
に押圧されるとともに、その反作用でキャリパ12が図
1の左方向へ移動させられることにより、爪部20によ
ってアウタパッド30がディスクロータ10の図1にお
ける右側面に押圧される。本実施例ではキャリパ12の
シリンダ部16がシリンダに相当する。
【0013】図3は図2における III−III 断面図(一
部省略)であり、この図3からも明らかなように、イン
ナパッド28の裏板34の背面には、円柱状を成してピ
ストン22の軸心と略同心に垂直に突き出す突起38が
設けられている一方、ピストン22には、その円形外周
面と略同心の円形内周面を有する係合穴40が設けられ
ており、それらが径方向に所定の隙間を有する状態で係
合(嵌合)させられている。上記突起38は、平板状の
裏板34に例えば突起出しプレス加工等を施すことによ
って形成され、インナパッド28がディスクロータ10
に押圧される制動時の衝撃荷重に耐え得る強度を有して
いる。鋳造や鍛造,切削加工などによって例えば摩擦材
32側に凹みのない状態で突起38を設けたり、或いは
別体に構成された部品を裏板34の背面に溶接等によっ
て一体的に固設して突起38を設けたりすることも可能
である。一方、ピストン22は、突起38の突き出し高
さよりも係合穴40の深さが僅かに大きくなるように、
底部22aが軸方向の中間位置に設けられている。本実
施例ではインナパッド28がブレーキパッドに相当す
る。
部省略)であり、この図3からも明らかなように、イン
ナパッド28の裏板34の背面には、円柱状を成してピ
ストン22の軸心と略同心に垂直に突き出す突起38が
設けられている一方、ピストン22には、その円形外周
面と略同心の円形内周面を有する係合穴40が設けられ
ており、それらが径方向に所定の隙間を有する状態で係
合(嵌合)させられている。上記突起38は、平板状の
裏板34に例えば突起出しプレス加工等を施すことによ
って形成され、インナパッド28がディスクロータ10
に押圧される制動時の衝撃荷重に耐え得る強度を有して
いる。鋳造や鍛造,切削加工などによって例えば摩擦材
32側に凹みのない状態で突起38を設けたり、或いは
別体に構成された部品を裏板34の背面に溶接等によっ
て一体的に固設して突起38を設けたりすることも可能
である。一方、ピストン22は、突起38の突き出し高
さよりも係合穴40の深さが僅かに大きくなるように、
底部22aが軸方向の中間位置に設けられている。本実
施例ではインナパッド28がブレーキパッドに相当す
る。
【0014】そして、上記突起38と係合穴40との間
の隙間には、円環状の弾性部材42が介挿されており、
その弾性部材42は自身の弾性で突起38の外周面およ
び係合穴40の内周面に全周に亘ってそれぞれ密着させ
られている。この弾性部材42は、矩形形状の断面が円
形に連続したもの、例えばチューブを輪切りにした形状
で、耐熱性に優れたウレタンなどの合成樹脂やゴム等か
ら構成されている。突起38と係合穴40との間の隙間
すなわち環状空間の寸法と、弾性部材42の内径および
外径寸法とは相互に関連させられており、各部の寸法公
差や加工公差に拘らず突起38と係合穴40との間の環
状の隙間内に弾性部材42が適度な密着(締付)状態で
介在させられるとともに、制動時には弾性部材42の弾
性変形によってインナパッド28の側端部34aまたは
34bがトルク受け部14aまたは14bに当接するこ
とを許容するように予め設定される。かかる弾性部材4
2は、例えば突起38に嵌着して係合穴40内に圧入す
るようにしても良いが、加硫接着などにより突起38お
よび係合穴40の一方に一体的に固着しておいて他方に
圧入するようにしても良いなど、最終的に突起38と係
合穴40との間の環状空間内に弾性部材42が弾性変形
させられた状態で介在させられておれば良い。
の隙間には、円環状の弾性部材42が介挿されており、
その弾性部材42は自身の弾性で突起38の外周面およ
び係合穴40の内周面に全周に亘ってそれぞれ密着させ
られている。この弾性部材42は、矩形形状の断面が円
形に連続したもの、例えばチューブを輪切りにした形状
で、耐熱性に優れたウレタンなどの合成樹脂やゴム等か
ら構成されている。突起38と係合穴40との間の隙間
すなわち環状空間の寸法と、弾性部材42の内径および
外径寸法とは相互に関連させられており、各部の寸法公
差や加工公差に拘らず突起38と係合穴40との間の環
状の隙間内に弾性部材42が適度な密着(締付)状態で
介在させられるとともに、制動時には弾性部材42の弾
性変形によってインナパッド28の側端部34aまたは
34bがトルク受け部14aまたは14bに当接するこ
とを許容するように予め設定される。かかる弾性部材4
2は、例えば突起38に嵌着して係合穴40内に圧入す
るようにしても良いが、加硫接着などにより突起38お
よび係合穴40の一方に一体的に固着しておいて他方に
圧入するようにしても良いなど、最終的に突起38と係
合穴40との間の環状空間内に弾性部材42が弾性変形
させられた状態で介在させられておれば良い。
【0015】以上のように構成された本実施例のディス
クブレーキにおいては、ディスクロータ10が例えば図
3の白抜き矢印方向へ回転している状態において制動の
ためにインナパッド28が押し付けられると、インナパ
ッド28はディスクロータ10の回転方向へ移動させら
れ、突起38が弾性部材42の図3における左側部分を
係合穴40の内周面との間で挟圧(圧縮)することによ
り、弾性部材42の変形量に対応する分の制動力がピス
トン22を介してキャリパ12に受け止められる。そし
て、弾性部材42がある程度弾性変形させられると、裏
板34の左側の側端部34aがマウンティング14の左
側のトルク受け部14aに当接させられ、制動トルクが
インナパッド28から直接マウンティング14へ伝達さ
れるようになる。ディスクロータ10の回転方向が逆の
場合には、突起38が弾性部材42の図3における右側
部分を係合穴40の内周面との間で挟圧して弾性部材4
2を弾性変形させるとともに、裏板34の右側の側端部
34bがマウンティング14の右側のトルク受け部14
bに当接し、制動トルクをマウンティング14に伝達す
る。
クブレーキにおいては、ディスクロータ10が例えば図
3の白抜き矢印方向へ回転している状態において制動の
ためにインナパッド28が押し付けられると、インナパ
ッド28はディスクロータ10の回転方向へ移動させら
れ、突起38が弾性部材42の図3における左側部分を
係合穴40の内周面との間で挟圧(圧縮)することによ
り、弾性部材42の変形量に対応する分の制動力がピス
トン22を介してキャリパ12に受け止められる。そし
て、弾性部材42がある程度弾性変形させられると、裏
板34の左側の側端部34aがマウンティング14の左
側のトルク受け部14aに当接させられ、制動トルクが
インナパッド28から直接マウンティング14へ伝達さ
れるようになる。ディスクロータ10の回転方向が逆の
場合には、突起38が弾性部材42の図3における右側
部分を係合穴40の内周面との間で挟圧して弾性部材4
2を弾性変形させるとともに、裏板34の右側の側端部
34bがマウンティング14の右側のトルク受け部14
bに当接し、制動トルクをマウンティング14に伝達す
る。
【0016】このように、本実施例のディスクブレーキ
においては、インナパッド28の側端部34a,または
34bがマウンティング14に当接するのに先立って弾
性部材42が弾性変形させられるため、マウンティング
14に当接する際のインナパッド28の移動速度が低減
されて当接時の衝撃が緩和され、異音等の発生が抑制さ
れる。
においては、インナパッド28の側端部34a,または
34bがマウンティング14に当接するのに先立って弾
性部材42が弾性変形させられるため、マウンティング
14に当接する際のインナパッド28の移動速度が低減
されて当接時の衝撃が緩和され、異音等の発生が抑制さ
れる。
【0017】一方、インナパッド28の背面に設けられ
た突起38とピストン22に形成された係合穴40との
間の隙間に円環状の弾性部材42を介挿するだけで良い
ため、前記図7のようにスプリング114をブレーキパ
ッド106の背面に固設する場合に比較して装置が簡単
かつ安価に構成され得るとともに、そのようなスプリン
グ114に比較してインナパッド28に比較的近い部分
でピストン22と係合させられるため、インナパッド2
8の倒れが抑制されて引き摺りが生じ難くなる。突起3
8と係合穴40との係合によりインナパッド28とピス
トン22との所定量以上の相対移動が規制されるため、
制動時におけるインナパッド28の跳ね上がりが両者の
係合によって阻止され、図6に示されている突出部11
0やガイド溝112が必ずしも必要でなくなり、この点
でも装置が簡単且つ安価となる。
た突起38とピストン22に形成された係合穴40との
間の隙間に円環状の弾性部材42を介挿するだけで良い
ため、前記図7のようにスプリング114をブレーキパ
ッド106の背面に固設する場合に比較して装置が簡単
かつ安価に構成され得るとともに、そのようなスプリン
グ114に比較してインナパッド28に比較的近い部分
でピストン22と係合させられるため、インナパッド2
8の倒れが抑制されて引き摺りが生じ難くなる。突起3
8と係合穴40との係合によりインナパッド28とピス
トン22との所定量以上の相対移動が規制されるため、
制動時におけるインナパッド28の跳ね上がりが両者の
係合によって阻止され、図6に示されている突出部11
0やガイド溝112が必ずしも必要でなくなり、この点
でも装置が簡単且つ安価となる。
【0018】また、前記弾性部材42は自身の弾性によ
って突起38の外周面および係合穴40の内周面に密着
させられ、ピストン22がインナパッド28を弾性的に
保持するようになっているため、パッドサポート等を省
略し得るとともに錆付きが確実に防止される一方、車輪
停止後の制動解除時にはピストン22と略一体的にイン
ナパッド28がディスクロータ10から離間させられ、
制動解除時におけるブレーキの引き摺りが良好に回避さ
れる。
って突起38の外周面および係合穴40の内周面に密着
させられ、ピストン22がインナパッド28を弾性的に
保持するようになっているため、パッドサポート等を省
略し得るとともに錆付きが確実に防止される一方、車輪
停止後の制動解除時にはピストン22と略一体的にイン
ナパッド28がディスクロータ10から離間させられ、
制動解除時におけるブレーキの引き摺りが良好に回避さ
れる。
【0019】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、前述の実施例と共通する部分については同じ符号を
付して説明を省略する。前記図2と同様の断面を示す図
4、およびその図4のV−V断面図である図5に示すデ
ィスクブレーキにおいて、前記摩擦材32と共にインナ
パッド48を構成する裏板50は、背面に円柱状を成し
て垂直に突き出す一対の突起52,54を幅方向、すな
わち前記ディスクロータ10の周方向に離間する所定位
置に備えており、前記ピストン108と同様の形状を有
するピストン56の係合穴58内に所定の隙間を有する
状態で挿入されている。一対の突起52,54は、例え
ばプレスによる突起出しや溶接,螺合などによる別部材
の固設、鋳造などによる一体成形などにより設けられ
る。裏板50の両側端部50a,50bと前記マウンテ
ィング14のトルク受け部14a,14bとの間には、
前述の実施例と同様に所定のクリアランスC2がそれぞ
れ設けられている。
お、前述の実施例と共通する部分については同じ符号を
付して説明を省略する。前記図2と同様の断面を示す図
4、およびその図4のV−V断面図である図5に示すデ
ィスクブレーキにおいて、前記摩擦材32と共にインナ
パッド48を構成する裏板50は、背面に円柱状を成し
て垂直に突き出す一対の突起52,54を幅方向、すな
わち前記ディスクロータ10の周方向に離間する所定位
置に備えており、前記ピストン108と同様の形状を有
するピストン56の係合穴58内に所定の隙間を有する
状態で挿入されている。一対の突起52,54は、例え
ばプレスによる突起出しや溶接,螺合などによる別部材
の固設、鋳造などによる一体成形などにより設けられ
る。裏板50の両側端部50a,50bと前記マウンテ
ィング14のトルク受け部14a,14bとの間には、
前述の実施例と同様に所定のクリアランスC2がそれぞ
れ設けられている。
【0020】上記各突起52,54の外周まわりには、
自然状態において肉厚が一定の円環状の弾性部材60が
それぞれ嵌め着けられており、ディスクロータ10の周
方向において一対の突起52,54の外周面および係合
穴58の内周面に密着させられている。突起52,54
の位置や径寸法、係合穴58の径寸法、弾性部材60の
径寸法や肉厚などは、各部の寸法公差や加工公差などに
拘らず、突起52,54を係合穴58内に挿入すること
が可能で且つ両者の隙間内に少なくともディスクロータ
10の周方向において両者に密着する状態で弾性部材6
0を介在させることができるとともに、その弾性部材6
0が弾性変形させられることによりブレーキパッド48
の側端部50a,50bがマウンティング14に当接す
ることが許容される寸法に定められる。また、この弾性
部材60は、例えば突起52,54に嵌着して係合穴5
8内に圧入するようにしても良いが、加硫接着などによ
り突起52,54に一体的に固着しておいて係合穴58
に圧入するようにしても良い。
自然状態において肉厚が一定の円環状の弾性部材60が
それぞれ嵌め着けられており、ディスクロータ10の周
方向において一対の突起52,54の外周面および係合
穴58の内周面に密着させられている。突起52,54
の位置や径寸法、係合穴58の径寸法、弾性部材60の
径寸法や肉厚などは、各部の寸法公差や加工公差などに
拘らず、突起52,54を係合穴58内に挿入すること
が可能で且つ両者の隙間内に少なくともディスクロータ
10の周方向において両者に密着する状態で弾性部材6
0を介在させることができるとともに、その弾性部材6
0が弾性変形させられることによりブレーキパッド48
の側端部50a,50bがマウンティング14に当接す
ることが許容される寸法に定められる。また、この弾性
部材60は、例えば突起52,54に嵌着して係合穴5
8内に圧入するようにしても良いが、加硫接着などによ
り突起52,54に一体的に固着しておいて係合穴58
に圧入するようにしても良い。
【0021】上記のように構成された本実施例のディス
クブレーキにおいては、ディスクロータ10が例えば図
5の白抜き矢印方向へ回転している状態において制動の
ためにインナパッド48が押し付けられると、インナパ
ッド48はディスクロータ10の回転方向へ移動させら
れ、図5の左側の突起52に嵌着された弾性部材60の
左側部分を係合穴58との間で挟圧(圧縮)しつつその
分の制動力をピストン56を介して前記キャリパ12へ
伝達する。そして、弾性部材60がある程度弾性変形さ
せられると、裏板50の左側の側端部50aがマウンテ
ィング14の左側のトルク受け部14aに当接させら
れ、制動トルクがインナパッド48から直接マウンティ
ング14へ伝達されるようになる。ディスクロータ10
の回転方向が逆の場合には、突起54に嵌着された弾性
部材60の図5における右側部分を弾性変形させるとと
もに、裏板50の右側の側端部50bがマウンティング
14の右側のトルク受け部14bに当接し、制動トルク
をマウンティング14に伝達する。
クブレーキにおいては、ディスクロータ10が例えば図
5の白抜き矢印方向へ回転している状態において制動の
ためにインナパッド48が押し付けられると、インナパ
ッド48はディスクロータ10の回転方向へ移動させら
れ、図5の左側の突起52に嵌着された弾性部材60の
左側部分を係合穴58との間で挟圧(圧縮)しつつその
分の制動力をピストン56を介して前記キャリパ12へ
伝達する。そして、弾性部材60がある程度弾性変形さ
せられると、裏板50の左側の側端部50aがマウンテ
ィング14の左側のトルク受け部14aに当接させら
れ、制動トルクがインナパッド48から直接マウンティ
ング14へ伝達されるようになる。ディスクロータ10
の回転方向が逆の場合には、突起54に嵌着された弾性
部材60の図5における右側部分を弾性変形させるとと
もに、裏板50の右側の側端部50bがマウンティング
14の右側のトルク受け部14bに当接し、制動トルク
をマウンティング14に伝達する。
【0022】このように、本実施例においてもインナパ
ッド48の側端部50a,または50bがマウンティン
グ14に当接するのに先立って弾性部材60が弾性変形
させられるため、マウンティング14に当接する際のイ
ンナパッド48の移動速度が低減されて当接時の衝撃が
緩和され、異音等の発生が抑制される。また、突起5
2,54と係合穴58との間に弾性部材60を介挿する
だけでよく、装置が簡略且つ安価に構成されるととも
に、ブレーキの引き摺りが防止されるなど、前記実施例
と同様の効果が得られる。しかも、本実施例のピストン
56は、図6等に示す従来のピストンをそのまま使用で
きるため、発明の適用が容易となる利点がある。
ッド48の側端部50a,または50bがマウンティン
グ14に当接するのに先立って弾性部材60が弾性変形
させられるため、マウンティング14に当接する際のイ
ンナパッド48の移動速度が低減されて当接時の衝撃が
緩和され、異音等の発生が抑制される。また、突起5
2,54と係合穴58との間に弾性部材60を介挿する
だけでよく、装置が簡略且つ安価に構成されるととも
に、ブレーキの引き摺りが防止されるなど、前記実施例
と同様の効果が得られる。しかも、本実施例のピストン
56は、図6等に示す従来のピストンをそのまま使用で
きるため、発明の適用が容易となる利点がある。
【0023】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0024】例えば、前記図1の実施例では円柱状の突
起38と円形内周面を有する係合穴40との間の隙間に
円環状の弾性部材42が配設される場合であったが、弾
性部材は円形以外の環状を成していてもよいし、突起お
よび係合穴が種々の形状を成した外周面および内周面を
有するものであってもよい。図4の実施例についても同
様であり、加えて、突起52等の個数や配置も適宜変更
され得る。
起38と円形内周面を有する係合穴40との間の隙間に
円環状の弾性部材42が配設される場合であったが、弾
性部材は円形以外の環状を成していてもよいし、突起お
よび係合穴が種々の形状を成した外周面および内周面を
有するものであってもよい。図4の実施例についても同
様であり、加えて、突起52等の個数や配置も適宜変更
され得る。
【0025】また、前記実施例における弾性部材42,
60は、一定の矩形断面が円形に連続したものであった
が、弾性部材の上記断面形状およびその断面の規則性は
適宜変更され得、例えば内周面に対して外周面の中心線
がオフセットさせられて肉厚が連続的に変化させられて
いても差し支えない。
60は、一定の矩形断面が円形に連続したものであった
が、弾性部材の上記断面形状およびその断面の規則性は
適宜変更され得、例えば内周面に対して外周面の中心線
がオフセットさせられて肉厚が連続的に変化させられて
いても差し支えない。
【0026】また、前記実施例では弾性部材42,60
に対する各突起および係合穴の接触面はピストン22,
56の軸方向と平行であったが、突起,係合穴,弾性部
材の互いに接する部分に、ピストン22,56の軸方向
と直角な方向の凹凸を設けたり、軸方向に対して傾斜す
るテーパを設けたりすることも可能である。
に対する各突起および係合穴の接触面はピストン22,
56の軸方向と平行であったが、突起,係合穴,弾性部
材の互いに接する部分に、ピストン22,56の軸方向
と直角な方向の凹凸を設けたり、軸方向に対して傾斜す
るテーパを設けたりすることも可能である。
【0027】また、前記実施例ではインナパッド28,
48がピストン22,56の軸心まわりに回動可能であ
ったが、複数の突起および係合穴を設けるなどしてイン
ナパッドをピストンに対して回動不能に係合させること
も可能である。
48がピストン22,56の軸心まわりに回動可能であ
ったが、複数の突起および係合穴を設けるなどしてイン
ナパッドをピストンに対して回動不能に係合させること
も可能である。
【0028】また、前記実施例はシリンダ部16に一体
に設けられた爪部20によってアウタパッド30を押圧
するものであったが、マウンティング14などに位置固
定に配設された一対のシリンダによってディスクロータ
10の両側に配設された一対のブレーキパッドをそれぞ
れ押圧するものなど、前述のディスクブレーキとは異な
るタイプのディスクブレーキに対しても本発明は同様に
適用され得る。
に設けられた爪部20によってアウタパッド30を押圧
するものであったが、マウンティング14などに位置固
定に配設された一対のシリンダによってディスクロータ
10の両側に配設された一対のブレーキパッドをそれぞ
れ押圧するものなど、前述のディスクブレーキとは異な
るタイプのディスクブレーキに対しても本発明は同様に
適用され得る。
【0029】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】本発明の一実施例であるディスクブレーキの要
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図2における III−III 断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図で、図2に相
当する図である。
当する図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】従来のディスクブレーキの一例を説明する図で
ある。
ある。
【図7】異音の発生を抑制するための従来のブレーキパ
ッド保持形態の一例を示す断面図である。
ッド保持形態の一例を示す断面図である。
【図8】図7の保持形態例においてブレーキパッドが倒
れる状態を説明する断面図である。
れる状態を説明する断面図である。
10:ディスクロータ 14:マウンティング 16:シリンダ部(シリンダ) 22,56:ピストン 28,48:インナパッド(ブレーキパッド) 34a,34b,50a,50b:側端部 38,52,54:突起 40,58:係合穴 42,60:弾性部材 C1,C2:所定のクリアランス
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクロータに向かって突き出すピス
トンを備えたシリンダと、 該シリンダと前記ディスクロータとの間に配設され、前
記ピストンによって該ディスクロータに押圧されるブレ
ーキパッドと、 前記シリンダを少なくとも前記ディスクロータの回転平
面と平行な平面内の移動不能に保持するとともに、該デ
ィスクロータの周方向において前記ブレーキパッドの側
端部との間に所定のクリアランスを有する状態で該ブレ
ーキパッドを保持するマウンティングとを有するディス
クブレーキにおいて、 前記ディスクロータの周方向において前記ブレーキパッ
ドの側端部が前記マウンティングに当接することを許容
することを条件として、該ブレーキパッドの背面に突起
を設けるとともに所定の隙間を有する状態で該突起と係
合させられる係合穴を前記ピストンに形成し、且つ該突
起と係合穴との間の隙間に少なくとも前記ディスクロー
タの周方向において両者に密着する状態で環状の弾性部
材を介在させたことを特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7044691A JPH08240235A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7044691A JPH08240235A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08240235A true JPH08240235A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12698453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7044691A Pending JPH08240235A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08240235A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015183815A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
| JP2015218873A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | 日信工業株式会社 | ディスクブレーキ装置 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP7044691A patent/JPH08240235A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015183815A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 日信工業株式会社 | 車両用ディスクブレーキ |
| JP2015218873A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | 日信工業株式会社 | ディスクブレーキ装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040708 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041221 |