JPH08242776A - 犬用スナックおよびその製造方法 - Google Patents

犬用スナックおよびその製造方法

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JPH08242776A
JPH08242776A JP7048725A JP4872595A JPH08242776A JP H08242776 A JPH08242776 A JP H08242776A JP 7048725 A JP7048725 A JP 7048725A JP 4872595 A JP4872595 A JP 4872595A JP H08242776 A JPH08242776 A JP H08242776A
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calcium
bone
dog
dogs
minced
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JP7048725A
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Mamoru Ozaki
護 尾崎
Toru Tokoro
透 所
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NIPPON SUUPU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 犬が好んで摂餌すると同時にカルシウムの吸
収を促進させ、犬のストレス解消に役立ち、適切な栄養
補給ができ、犬の健康を維持し、保存性にも優れ、さら
に安価で飼い主が犬に与える時のベタつき等の取扱いに
も優れている犬用スナックを開発することである。 【構成】 犬の好む弾性をもつ豚、羊等の骨からなる芯
と、該芯にカルシウム剤を含む畜肉や鶏肉等のミンチ層
とを付着させる。その製造に際しては、加熱処理終了後
に真空冷却を行うことでミンチ層表面のベタ付きを解消
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬が好んで摂餌すると
同時に、カルシウムの吸収を促進させ犬のストレス解消
に役立ち、健康を維持し、保存性にも優れた犬用スナッ
クに関する。
【0002】
【従来の技術】ドッグフードとしては、各種の肉類、穀
物類、その他の材料をペレット状に固めたものや、棒状
に固めたもの (ジャーキー) が従来から知られている。
また、犬の歯を鍛え、ストレスを解消するために、犬用
のガムや、動物の骨が与えられてきた。
【0003】しかし、これら従来のドッグフードは、人
工的なものであるため、犬にとって自然な噛みごたえを
確保し、必要な栄養素を補給するため各種成分を添加す
ることが必要であり、そのために製造工程が複雑で高価
となる。その上、保存性や嗜好性等にも問題点があっ
た。
【0004】一方、ガムでは、犬の歯を鍛え、ストレス
を解消するには役立つが、栄養補給にはならない。その
点、動物の骨はそれに加え、カルシウムや各種ミネラル
およびビタミン等が補給できる長所があるが、その動物
の種類によっては、犬が好んで食べない骨もある。また
骨だけを与えると飽きがきてしまう。
【0005】実開昭63−38787 号公報には、動物性タン
パクを成型して中芯にして、これに動物性生皮繊維質で
ある肉質層を巻き、乾燥硬化させた畜犬用飼料が開示さ
れているが、中心がタンパクのためカルシウムや鉄分等
の各種ミネラル・ビタミン類が補給できない、嗜好性が
低い等の欠点がある。
【0006】また、特願平4−354398号公報、特開平6
−276958号公報には、家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処
理してから冷却して調味加工する方法が開示されてい
る。しかし、このようにして製造された加工骨は犬の嗜
好には合わないことが判明した。また、今日問題となっ
ているカルシウムの吸収利用性についても何ら考慮がさ
れていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、上記課題を解決し、犬が好んで摂餌すると同時にカ
ルシウムの吸収を促進させ、犬のストレス解消に役立
ち、適切な栄養補給ができ、犬の健康を維持し、保存性
にも優れ、さらに安価で飼い主が犬に与える時のベタつ
き等の取扱いにも優れた犬用スナックとその製法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは、こ
れらの問題を解決するために、各種のドッグフード用材
料およびその組合わせを検討、試験した結果、犬が好む
弾性を持つ豚、羊等の骨と、安価で栄養のある鶏肉のミ
ンチ等を組み合わせることで、カルシウムの補給と抜群
の嗜好性を有する犬用スナックが得られることを着想し
た。
【0009】しかし、骨と肉との結合形態が単に肉の収
縮による機械的結合であると、肉全体が収縮した場合に
は骨からの離脱が見られ、商品とならず、また外側だけ
収縮するようにしてうまく結合させてもその結合力は十
分でなく、犬の咀嚼力を満足させるものではないことが
判明した。また、得られた製品は表面に水分、油分、ア
ク等が浸出してきており、犬に与えるときに手がベトつ
いたりすることが避けられなかった。
【0010】そして、まず、そのような肉層と骨との固
着手段について種々検討したところ、例えば貝カルシウ
ムを肉層内に配合混合することによって、あるいは予め
骨にカルシウム含有液を十分に塗布しておくことにより
カルシウム系の接着層を肉層と骨との間に形成させるこ
とで自然に近い固着力が得られ、いわる歯ごたえも十分
であることが判明した。つまり、カルシウム剤を骨と肉
との固着剤として利用できることを知見した。また、加
熱処理を行う際にその後の冷却を真空下で行えば肉質表
面に浸出してきた水分、油分等が減少し、表面のベト付
きが解消されることを知見した。
【0011】すなわち、加熱加圧した豚、羊等の骨から
なる芯に畜肉や鶏肉のミンチ、必要によりさらにコラー
ゲン、植物タンパク、植物繊維、カルシウム剤およびビ
タミンE、ビタミンDなどを混合成型固着させて骨との
十分な固着力を確保するとともに骨に由来するカルシウ
ムの吸収性を特に鶏肉を使用したときには相乗的に増
し、しかも、使用時の水分、油分、アク等のベタつきを
除去した嗜好性の良い犬用スナックを完成させた。
【0012】ここに、本発明の要旨とするところは、犬
の好む弾性をもつ豚、羊等の骨からなる芯と、該芯に例
えばカルシウム系接着層を介して固着させた、前記骨に
対する固着剤としてのカルシウム剤を配合した畜肉や鶏
肉等のミンチ層とからなる犬用スナックである。
【0013】本発明の好適態様によれば、前記カルシウ
ム剤は、貝カルシウム、焼成カルシウムなどの水酸化カ
ルシウムおよび/または酸化カルシウム含有剤である。
また、前記ミンチ層は、さらに大豆タンパク、小麦タン
パク等の植物タンパク、貝カルシウム、抗酸化剤として
のビタミンE、およびビタミンDの少なくとも一種を混
合、含有していてもよい。
【0014】別の面からは、本発明にかかる方法は、
加熱加圧処理した豚、羊等の骨からなる芯に、畜肉や鶏
肉のミンチおよびカルシウム剤を混合して得たミンチを
固着させ、次いで、加熱処理を行い、該加熱処理終了後
に真空冷却を行うことを特徴とする犬用スナックの製造
方法である。
【0015】
【作用】次に、本発明における上述の限定をなした理由
およびその作用について詳述する。
【0016】骨について 犬が摂餌するのに適当な大きさを有する一般に入手しや
すい骨としては、人間の食用に供される牛、豚、鶏等の
骨がある。鶏の骨では喉に刺さりやすいため食餌が進ま
ない欠点、牛の骨では犬にとって大き過ぎるので、犬が
食べずに蓄える欠点がある。したがって入手が容易で安
価な点から、犬が好む骨としては豚、羊等の骨が適して
いる。
【0017】より好ましい骨としては、小型犬用には豚
や羊等の助骨、例えば助骨を長さ3〜5cmに切断したも
の、中型犬用には例えば8〜10cmの豚、羊や牛の助骨が
挙げられる。
【0018】<カルシウムの利用性とその効果>カルシ
ウムは成長期の小犬にとって大切なものであるだけでな
く、成犬になってからも、また老犬にとっても健康な体
を維持していくうえで、大変重要な栄養源の一つであ
る。カルシウムは成犬になっても骨や体液の中にあっ
て、絶えず入れかわっている。つまり、一旦体のでき上
った成犬の骨も、毎日新しくつくりかえられている。
【0019】このようにカルシウムは骨を丈夫にし、体
を支えている他に、体中の血液やリンパ液中にあって、
体液を弱アルカリ性に保ち、腸管から吸収されてきた栄
養素を各細胞にいきわたらせる役目をしている。また、
神経の興奮を抑えたり、動脈硬化の予防や血液の凝固作
用、酵素の補助作用などの重要な働きをしている。
【0020】カルシウムの吸収には各種の因子が関係し
ている。犬の成長に伴って、カルシウムの蓄積がさかん
な小犬期では約60%と吸収率が高く、老犬になると逆に
30〜40%と低くなって吸収されにくくなる。また、ビタ
ミンDの不足は腸からのカルシウムの吸収を妨げ、胃腸
の酵素の低下、肝臓や腎臓の機能低下に伴いカルシウム
の吸収が悪くなる。
【0021】カルシウムの吸収にはリンとの関係も重要
である。リンはカルシウムとともに骨を形成するうえで
大切であるが、リンを多量にとりすぎると余分のリンが
体内のカルシウムと結合して排泄されるためカルシウム
不足となる。そこで、カルシウムとリンの比率が問題と
なり、一般的にはカルシウム:リン比は1.2 以上:1.0
が最適とされている。また、カルシウムの吸収には良質
のアミノ酸、とくにリジンやアルギニンが重要とされて
いる。この点からは、本発明にかかるスナックにはアル
ギニン、リジン、グルタミン酸が多く含まれている鶏肉
を用いている。
【0022】骨はカルシウムやリンなどの無機質とコラ
ーゲンやプロテオグリカンとよばれる有機質から成り立
っている。この点、豚や羊の肋骨には活性の高い骨髄が
含まれている。骨髄は、脂肪、タンパク、ムコ多糖など
の栄養成分の宝庫でもある。そのほか、リン脂質、ミネ
ラル、アミノ酸、ビタミンB群なども豊富に含んでい
る。
【0023】肉について 肉またはそれに代替しうるものとしては、各種の動物や
魚類のミンチ、穀類を混ぜたもの (従来のドッグフード
に多くみられる) がある。このうち、比較的好ましいも
のはコレステロール含有が少なく、必須脂肪酸を多く含
む動物のミンチであり、そのなかでも特に鶏肉のミンチ
が好ましい。その理由には、脂肪含有が少なく、とくに
コレステロールを下げる作用を持つ不飽和脂肪酸が多
く、またタンパクも多く、アミノ酸組成も優れている点
が挙げられる。特にカルシウムの吸収にはアミノ酸が不
可欠である、この点からも鶏肉は最適である。
【0024】鶏肉のミンチのうちでも好ましくは、老鶏
の肉を用いると良い。老鶏肉は良質のタンパク、ビタミ
ン、ミネラル等を多く含有し、繊維が太く弾力性に富
み、かみ心地も優れている。なお、適宜鶏肉のミンチの
なかに、栄養補助剤、例えば各種ビタミン、ミネラル等
を加えてもよい。
【0025】コラーゲンについて コラーゲンは動物の細胞と細胞の間にあり、動物の体の
構築材になっており、動物の腱、歯、骨、皮や胃、肝、
肺、血管、食道に多く含まれている。とくにコラーゲン
は皮膚の80%、骨のタンパクの80%を占めている。コラ
ーゲンはタンパクの1種であり、体を作っているタンパ
クの30〜40%を構成している。
【0026】コラーゲンの働きは、体や臓器の構築、細
胞の接着、細胞機能の活性化、細胞の増殖作用、止血作
用や免疫能力の強化作用を有している。また、腸管内の
ビヒィズス菌の増殖のための栄養源となっており、便秘
の解消作用もある。その他、皮膚の下の結合組織を整備
し、皮膚の表面をなめらかにして、皮膚・被毛の保水効
果を高めて毛づやを保持する機能も持っている。
【0027】植物センイについて 植物センイは動物がもっている消化酵素によって分解さ
れない成分であり、種々の機能を有している。植物セン
イを摂取すると満腹感が得られ過食を防ぐとともに過剰
の栄養成分の吸収を防ぎ、肥満を防止する。とくに余分
なコレステロールが吸収されるのを防ぐことから成人病
を予防するといわれている。
【0028】また、植物センイは腸内細菌のうちビヒィ
ズス菌などの善玉菌の増殖を促し、保水性があることよ
り便のカサを増し、腸のぜん動運動を高めて便秘の予防
効果を有する。その他にも、食後の血糖値の上昇を抑
え、糖尿病の予防や血圧降下作用も認められる。本発明
において肉ミンチ層の配合割合およびその他の配合剤の
量はその種類に応じ、その都度適宜決めればよく、特に
制限はない。
【0029】カルシウム剤 本発明に云うカルシウム剤はカルシウム系接着層を構成
するカルシウム含有材料をいい、本発明における前述の
芯を構成する骨に含まれるカルシウムは排除される。
【0030】ところで、肉の結合剤としてカルシウムが
利用されることは例えば特開平2−245162号公報におい
てもカルシウム剤を用いることが開示されていることか
らも公知である。しかし、その場合にも見られるように
ハム加工用のブロック肉の身割れ防止などの作用を発揮
させるものとして利用されているにすぎない。
【0031】この点、本発明にあっては、ミンチ肉に骨
に対する固着剤としてカルシウム剤を配合し、芯として
用いる骨との結合力を増強するのであって、その目的、
効果において本質的に異なる。
【0032】例えば貝カルシウムを用い、それを単にミ
ンチ肉に配合混合すればよい。あるいはカルシウム剤を
骨に塗布しておけばよい。芯である骨とこれに接するミ
ンチ層と境界領域にはカルシウム含有接着層が形成され
る。これはカルシウム( またはカルシウムイオン) を仲
介とした骨とミンチ層との結合領域である。
【0033】本発明において用いられるカルシウムとし
ては、上述の貝カルシウムがあるが、これは貝を粉砕し
て得たものである。カルシウム剤は一般的には水酸化カ
ルシウムおよび/または酸化カルシウムから構成される
ものであれば特に制限はない。カルシウム剤の配合量
は、特に制限はない。肉の種類に応じて適宜決めればよ
い。一般的には肉重量に対してCa重量で 0.5〜5%あれ
ばよい。
【0034】製造工程 本発明にかかる製造方法によれば、混合、成型、
加熱処理、真空冷却、および加熱殺菌工程の各工程
を経て犬用スナックが製造される。なお、以下の説明に
おいては具体的な製造例をもって本発明の製造工程を説
明するもので、したがって、それにより本発明が不当に
制限されるものではない。
【0035】混合工程 屠殺して得られた脂肪分を除去した新鮮な鶏肉をミキサ
ーに投入し、攪拌しながらビタミンE、ビタミンD、お
よび水で均一に分散させた貝カルシウムを添加する。
【0036】次に植物タンパクを鶏肉に対し、例えば20
%の量だけ添加する。添加した植物タンパクが鶏肉中の
水分を十分に吸収し、指でおさえるとつぶれるのをミキ
シング完了の目安とする。
【0037】成型工程 長さ8〜10cm程度にカットした豚の助骨を水に浸漬して
おく。これは、豚肉と鶏肉ミンチを固着させる時、豚骨
に貝カルシウムを良く付着させるためである。豚骨の表
面に適度な水分がないと貝カルシウムの付着が悪くな
り、次の加熱工程の後で豚骨から鶏肉がはずれてしま
う。
【0038】貝カルシウムを良く付着させた豚骨を1本
取り、計量機に乗せる。これに鶏肉を合わせ豚骨および
鶏肉ミンチで本例の場合であれば合計90〜100 gとす
る。計量した鶏肉ミンチを楕円状にし、先程一緒に計量
した豚骨をこの鶏肉ダンゴの横から中心部に押込み、豚
骨を包み込むように成型する。このとき、豚骨と鶏肉ミ
ンチがしっかり固着するようにする。しっかりと固着で
きていないと次の加熱工程時の加熱により、豚骨表面を
覆っているスジ状のものが縮み、鶏肉ミンチが分離して
しまう。
【0039】成型の要領としては、鶏肉ダンゴより豚骨
が例えば2〜3cm出るようにして成型し、最後に鶏肉ダ
ンゴの厚みのある部分を押さえて少し薄くする。これは
最後のレトルト工程時の殺菌効率を良くするためであ
る。厚みがあると熱伝導に時間を要し、F値のクリア等
に支障がある。
【0040】加熱処理工程 前工程で成型が完了した製品を、水切りが可能な容器に
並べる。並べた製品を加熱処理工程と真空冷却が連続し
て可能な装置に投入し、加熱処理工程を行う。このとき
使用する加熱容器は一般には 100〜140 ℃の温度帯で使
用するため、1圧容器を用いなければならない。温度等
の設定条件としては脂肪、水分、アク等の除去には、10
0 〜300 ℃の加熱温度で1〜120 分間の処理を行えばよ
い。好ましくは100 〜200 ℃、10〜60分である。
【0041】真空冷却工程 加熱処理工程だけでは目的とする水分、油分、アク等の
十分な除去効果は得られない。また、この加熱処理工程
終了後、原料品質の劣化および、細菌等による汚染を防
ぐために急速冷却を行うことが望ましい。しかし、一般
的な急速冷凍庫等のユニットクーラーなどからの冷気に
よる冷却は、原料中心部へ徐々に冷えて行くこととな
る。そこで、原料の中心部を目的の温度まで冷却しよう
とすると、原料の表面温度と中心温度の差が過度に生じ
る。その結果、袋詰め工程時に原料表面に空気中の水分
が結露する等の問題が生じてくる。このような現象を防
ぐためには少し高めの温度で冷却するが、時間を要し細
菌汚染も問題となる。しかし、この場合も外から中へ向
かって冷やすため、表面温度が中心温度よりも低くなっ
てしまう。また、設備的にも大掛かりとなってしまう。
【0042】以上の問題を解決するため、様々な角度よ
り研究を重ねた結果、冷却の手段として真空状態で原料
を冷却する方法を見い出した。すなわち、密閉した容器
中でまず上記の温度帯、時間帯で原料の加熱処理工程を
行い、その後で真空ポンプを利用して容器内を強力に減
圧していく。その結果、原料中の水分の沸点は下降して
いき、原料の中心部の冷却が、前記の冷却方法に比べて
効率よく冷却することが可能となり、原料の表面温度と
中心温度の差をなくすことができた。
【0043】また、真空度を調整することで、表面およ
び中心部の原料全体の温度を短時間で均一に目的の温度
にすることが可能となった。このときの好適真空度は 7
00〜750mmHg であって、これで室温にまで低下させる。
【0044】さらに、真空状態なしで急速冷却して得ら
れた製品は、開封後に余分な脂質、水分等によりベタつ
きが見られ、飼主がこれを犬に与える時に手に付着し手
を汚す。また摂食した犬は口の周囲や体を汚すことにな
る。しかし、この真空状態で冷却する工程を取り入れる
ことにより余分な脂質、水分の除去が可能となり、製品
のベタつきの問題を改善することができた。真空冷却の
終了の目安は釜内の温度表示18℃前後とする。
【0045】この真空冷却のもう一つの効果として次に
行う真空包装工程における脱気効率を増加させることで
ある。次は真空包装工程である。真空冷却が終了した製
品を1個ずつアルミ蒸着のレトルト袋に入れ真空包装器
に掛け真空包装を行う。
【0046】加熱殺菌工程 (レトルト) レトルト加工は一般的に用いられる常温保管可能な食品
の加工法であるが、高温(100〜140 ℃) による熱処理を
行うため、素材が持つ味、フレーバー等が著しく損なわ
れてしまう。そこで様々な角度より経時変化を押さえる
研究を重ねた。その結果、鶏肉と豚骨の耐熱性の差を最
小限にすると味やフレーバーの損失を防ぐことが解っ
た。レトルト工程前に鶏肉部の水分を一定に保つこと
で、鶏肉と豚骨の耐熱性の差を最小限にすることができ
た。また、鶏肉ミンチに貝カルシウムを適量添加するこ
とも、鶏肉と豚骨の耐熱性の差を小さくすることが解っ
た。
【0047】以上の方法を採用することにより、一般に
言う高温処理時に発生するレトルト臭が30%程度押さえ
られる結果となった。犬の嗜好性を同じ温度条件で製造
した対照品よりも大幅に向上させることができた。ま
た、殺菌条件であるF0 値を犬の嗜好性を落とすことな
く解決することができた。レトルト工程は殺菌から冷却
が連続工程でできるシステムになっており、加熱後の製
品の経時変化を押さえることができる。
【0048】レトルト工程が終了したら次は包材外面の
乾燥工程である。これはコンベア上で送風し、包材表面
の水分を飛ばす方法である。これが終了すると製造工程
は完了し、出荷可能な状態となる。次に本発明の作用効
果について実施例を参照しながらさらに具体的に詳述す
る。
【0049】
【実施例】
(実施例1)本例では上述の製造方法に準じて混合、成
型、加熱処理、真空冷却、そして加熱殺菌の各工程を経
て犬用スナックを製造した。本例の処方はまとめると次
の通りであった。 配合:鶏肉、ビタミンE、ビタミンD、貝カルシウム、
植物タンパク(20%) 成型:豚の助骨 長さ8〜10cmにカット 豚骨+鶏肉ミンチ 合計90〜100 g。
【0050】(実施例2)本例でも前述の製造方法に準
じて、脂肪分を除去した新鮮な鶏肉をミキサーに投入
し、攪拌しながら、ビタミンE、ビタミンD、貝カルシ
ウムおよび植物タンパクを混合する。混合した鶏肉ミン
チを1.5 〜2.0 cmの容器に入れ表面が平らになるように
成型する。
【0051】豚の助骨を3〜5cmの長さにカットしてお
き、それぞれを115 ℃でで20分間加熱処理工程を行う。
次に原料の劣化および細菌等による汚染を防ぐために真
空状態で急速冷却工程を行う。
【0052】本工程を終了した鶏肉ミンチを容器から取
り出し、板状になった鶏肉ミンチを1.5 〜2.0 cm×4cm
×1.5 cmの大きさにカットする。加熱処理工程および真
空冷却工程を終了した豚助骨1本とカットした鶏肉ミン
チ1コを包材の中に入れる。その後、前述の製造例と同
様にして真空包装工程およびレトルト工程を行った。
【0053】(実施例3)コラーゲンおよび植物繊維を含
有する犬用スナックの製造方法およびその方法によって
得られた犬用スナックについて説明する。本例における
原料処方は表1に示す通りである。
【0054】
【表1】
【0055】新鮮な鶏肉の脂肪分を除去したものを用い
る。鶏冠は前処理としてアク抜きのために微沸状態で30
分処理後、水に空冷、良く水を切ったものを用いる。こ
れらをそれぞれにチョッパーにかけた後、所定の分量を
ミキサーに投入し、攪拌しながらビタミンEおよびビタ
ミンDを添加、良く攪拌した後で貝カルシウムを添加す
る。攪拌した原料を所定の容器に入れ板状に成型する。
成型したものは前述の製造例と同様に加熱工程、真空包
装工程を行い、最後に加熱殺菌工程 (レトルト工程) を
行って最終製品とする。
【0056】(実施例4)コラーゲン、植物繊維および弾
力性を有する豚骨を含有する犬用スナックおよびその方
法によって得られた犬用スナックについて説明する。本
例は、実施例3において弾力性を有する豚骨を包埋した
処方である。本実施例の製造方法について述べる。
【0057】前もって豚の骨を3〜4cmの長さにカット
した後、脂肪のアク抜きを行うため、105 〜140 ℃の温
度帯で10〜60分間加熱工程を行った後、真空冷却処理を
行っておく。成型の順序としては、容器の2分の1程度
に前もってミキシングを行った鶏肉ミンチを押し込む。
【0058】その上に処理した豚骨を中央部に置き、再
び鶏肉ミンチを押し込み、その上から少し圧をかけて中
の空気をなくす。その後、上下の面が平たくなように成
型する。その後、実施例1〜3と同様に加熱工程、真空
冷却工程、真空包装工程および加熱殺菌工程 (レトルト
工程) を行い完成する。
【0059】(比較試験I) <カルシウムの吸収利用性試験> 試験方法 実施例1〜4で試作した犬用スナック4種類および市販
スナックAを用いて、カルシウムの利用性について試験
を実施した。
【0060】産卵鶏は毎日2.2 gのカルシウムを含む卵
を生産しており、カルシウムの代謝が活発に行われてい
る。そこでカルシウムの利用性のスクリーニングに最適
であると考えられるため鶏を用いた。産卵鶏のふ化0日
齢のヒナを用いてカルシウムの利用性について試験し
た。実施例で試作した犬用スナック4種類を乾燥粉末化
したものをカルシウムフリーのとうもろこし、大豆粕お
よびふすまを配合した基礎飼料にカルシウム含有1%、
リン含有量0.5 %となるように添加して試験を実施し
た。
【0061】試験期間は各群10羽ずつとし、14日後に屠
殺して体重、大腿骨重量、大腿骨長および大腿骨の分析
を行った。対照群は市販の犬用スナックAを上記と同様
に乾燥、粉末化して給与した。
【0062】 結果 本試験の結果、実施例1〜4で試作した全群の14日齢の
ヒナの体重、大腿骨重量、大腿骨灰分および大腿骨カル
シウム含有は市販のスナックAの対照群に比べて顕著に
改善が認められた。また、大腿骨長も実施例の全群で対
照群よりも長い傾向が観察された。今回はカルシウムの
利用性を短時間で効果を観察するのに産卵鶏のヒナを供
試したが、本発明品はいずれもカルシウムの利用性に優
れていることが判明した。このことから本発明品は小犬
から老犬まで与えることができ、神経の興奮を押えるこ
とによるストレス予防、各種の疾病予防および丈夫な骨
の形成に役立つものと推察される。
【0063】
【表2】
【0064】(比較試験II) <嗜好性試験> 試験方法 実施例1〜4で試作した犬用スナックおよび骨およびス
ナックAを供試して、犬に与えて嗜好性試験を実施し
た。試験はいづれも飼主が自分の犬に食餌を与える時の
方法で実施してもらった。実施例1、3、4、および市
販スナックAは、体重約8〜10kgの中型犬を用い、実施
例2では体重約2kgの小型犬を用いた。今回は特に飼主
に犬の食べ振りを観察してもらい、アンケート調査用紙
に記入してもらった。
【0065】 結果 試験結果は、表3のとおりである。いづれの実施例とも
市販スナックAに比べて、いつもより早く食べたと回答
している。コメントにも、「あっという間に食べ終って
びっくりした」「あんまりあっという間に食べたので、
しっかり観察できませんでした」「喜んで食べた」など
といった感想が得られた。また、食べ残しの有無を調査
したが、市販スナックAは、ほとんどの犬に残餌が観察
されたが、本実施例で試作したスナックは「全部食べ
た」と回答したものが多かった。
【0066】以上のとおり、本発明によって得られた犬
用スナックは嗜好性に優れることが判明した。また、市
販スナックAおよび実施例1、2および4で骨の食べ残
しが観察されたが、コメント欄にはいづまでも骨を噛ん
でいたことが記録されており、犬のストレス予防、虫歯
予防および顎骨の強化にも効果があるものと推定され
る。
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、犬の嗜好性に優れ、カ
ルシウムの吸収を促進させ、しかもストレス解消に役立
ち、健康を維持し、保存性にも優れた犬用スナックが提
供される。また、犬の皮膚・被毛などの毛づやを保持す
る機能も認められ、飼主が本発明品を犬に給餌するとき
の手の汚れも防止できる有用なスナックである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 犬の好む弾性をもつ豚、羊等の骨からな
    る芯と、該芯に固着させた、前記骨に対する固着剤とし
    てのカルシウム剤を配合した畜肉や鶏肉等のミンチ層と
    からなる犬用スナック。
  2. 【請求項2】 前記カルシウム剤が、貝カルシウムであ
    る請求項1記載の犬用スナック。
  3. 【請求項3】 前記ミンチ層が、さらに大豆タンパク、
    小麦タンパク等の植物タンパク、貝カルシウム、抗酸化
    剤としてのビタミンE、およびビタミンDの少なくとも
    一種を混合、含有している請求項1または2記載の犬用
    スナック。
  4. 【請求項4】 加熱加圧処理した豚、羊等の骨からなる
    芯に、畜肉や鶏肉のミンチおよびカルシウム剤を混合し
    て得たミンチを固着させ、次いで、加熱処理を行い、該
    加熱処理終了後に真空冷却を行うことを特徴とする犬用
    スナックの製造方法。
JP7048725A 1995-03-08 1995-03-08 犬用スナックおよびその製造方法 Withdrawn JPH08242776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100285181A1 (en) * 2009-05-08 2010-11-11 Raymond Kenneth Moors Unconventional edible food products
JP2012157314A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Honekichido Honpo:Kk 骨状ペットフード

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US20100285181A1 (en) * 2009-05-08 2010-11-11 Raymond Kenneth Moors Unconventional edible food products
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