JPH08243606A - 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法 - Google Patents
高光沢ステンレス鋼帯の製造方法Info
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- JPH08243606A JPH08243606A JP7466695A JP7466695A JPH08243606A JP H08243606 A JPH08243606 A JP H08243606A JP 7466695 A JP7466695 A JP 7466695A JP 7466695 A JP7466695 A JP 7466695A JP H08243606 A JPH08243606 A JP H08243606A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステンレス鋼板を冷間圧延するに際して、従
来からかかえていた表面光沢低下問題を解決し、優れた
表面光沢を有するステンレス冷延鋼帯を製造可能とする
こと。 【構成】 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法において、
複数のスタンドからなる冷間タンデムミルにて、上下の
ワークロール2、3を互いに交差するように配置すると
ともに、少なくとも第1スタンド及び/又は最終スタン
ドにWC合金からなるワークロールを用いて圧延するも
の。
来からかかえていた表面光沢低下問題を解決し、優れた
表面光沢を有するステンレス冷延鋼帯を製造可能とする
こと。 【構成】 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法において、
複数のスタンドからなる冷間タンデムミルにて、上下の
ワークロール2、3を互いに交差するように配置すると
ともに、少なくとも第1スタンド及び/又は最終スタン
ドにWC合金からなるワークロールを用いて圧延するも
の。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面光沢を有す
るステンレス冷延鋼帯を有利に生産し得る製造方法に関
する。
るステンレス冷延鋼帯を有利に生産し得る製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス冷延鋼帯は、熱延鋼帯
を焼鈍酸洗した後、ワークロール径 150mmφ以下のゼン
ジミアミル等において冷間圧延を施した後、仕上焼鈍酸
洗又は仕上光輝焼鈍して、圧下率1.2 %以下の仕上調質
圧延を施し製造していた。
を焼鈍酸洗した後、ワークロール径 150mmφ以下のゼン
ジミアミル等において冷間圧延を施した後、仕上焼鈍酸
洗又は仕上光輝焼鈍して、圧下率1.2 %以下の仕上調質
圧延を施し製造していた。
【0003】これら工程を経て製造されたステンレス冷
延鋼帯は、例えば、SUS430に代表されるフェライ
ト系の場合、製造後の表面のまま使用されることが多
く、仕上調質圧延後の製品に優れた表面光沢が要求され
る。また、SUS304に代表されるオーステナイト系
の場合、仕上調質圧延後にバフ研磨を施すことが多く、
このバフ研磨後に優れた表面光沢を呈することが重要で
ある。
延鋼帯は、例えば、SUS430に代表されるフェライ
ト系の場合、製造後の表面のまま使用されることが多
く、仕上調質圧延後の製品に優れた表面光沢が要求され
る。また、SUS304に代表されるオーステナイト系
の場合、仕上調質圧延後にバフ研磨を施すことが多く、
このバフ研磨後に優れた表面光沢を呈することが重要で
ある。
【0004】そこで、従来、ステンレス冷延鋼帯の表面
光沢を向上するため、ゼンジミアミル等の小径ワークロ
ールを用いる冷延圧延において、例えば特開平57-13362
号公報に示されるロール粗さを工夫する方法等が採られ
ていた。しかし、この方法を用いても、冷間圧延前の熱
得後に焼鈍酸洗した鋼帯表面の著しく大きい粗さが冷間
圧延後まで残留する結果、表面光沢は満足できるもので
はなかった。
光沢を向上するため、ゼンジミアミル等の小径ワークロ
ールを用いる冷延圧延において、例えば特開平57-13362
号公報に示されるロール粗さを工夫する方法等が採られ
ていた。しかし、この方法を用いても、冷間圧延前の熱
得後に焼鈍酸洗した鋼帯表面の著しく大きい粗さが冷間
圧延後まで残留する結果、表面光沢は満足できるもので
はなかった。
【0005】また、一方、圧延時間を大幅に短縮して高
能率にステンレス冷延鋼帯を製造するものとして、 150
mmφ以上の大径ワークロールで圧延する方法が採られて
いる。しかし、大径ワークロールで冷間圧延した鋼帯の
表面粗さは、前述の通り、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した表面
の著しく大きな粗さが冷間圧延後に残留し、しかも、小
径ワークロールを用いる冷間圧延に比べて更に大きい粗
さとして残留するため、その製品は、表面光沢を要求さ
れる用途には全く適用できなかった。
能率にステンレス冷延鋼帯を製造するものとして、 150
mmφ以上の大径ワークロールで圧延する方法が採られて
いる。しかし、大径ワークロールで冷間圧延した鋼帯の
表面粗さは、前述の通り、熱延鋼帯を焼鈍酸洗した表面
の著しく大きな粗さが冷間圧延後に残留し、しかも、小
径ワークロールを用いる冷間圧延に比べて更に大きい粗
さとして残留するため、その製品は、表面光沢を要求さ
れる用途には全く適用できなかった。
【0006】そこで、この種の表面光沢低下問題を解決
する方法として、従来、例えば特開平5-57304 号公報、
特開平5-123704号公報等のワークロールを特定条件の基
で圧延中に交差させる方法が開示されている。これらの
方法を採用した場合、これらに記載された特定条件が成
り立つ範囲において、比較的浅い凹凸を形成するオイル
ピットを消去できても、表面光沢は充分向上しなかっ
た。この理由は、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面の著
しく大きい粗さが冷間圧延後に残留するために、充分平
滑な表面が得られないためであって、製品の表面光沢は
不充分であり、更に改良を必要としていた。また、特開
平5-253604号公報に示されるようにスパイラルマーク状
の溝を 5〜60度の角度でロール表面に付与すると、角度
が大きすぎるために鋼板が真っ直ぐに圧延されず、蛇行
や平坦度不良による絞りが発生し、更に改良を必要とし
ていた。
する方法として、従来、例えば特開平5-57304 号公報、
特開平5-123704号公報等のワークロールを特定条件の基
で圧延中に交差させる方法が開示されている。これらの
方法を採用した場合、これらに記載された特定条件が成
り立つ範囲において、比較的浅い凹凸を形成するオイル
ピットを消去できても、表面光沢は充分向上しなかっ
た。この理由は、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面の著
しく大きい粗さが冷間圧延後に残留するために、充分平
滑な表面が得られないためであって、製品の表面光沢は
不充分であり、更に改良を必要としていた。また、特開
平5-253604号公報に示されるようにスパイラルマーク状
の溝を 5〜60度の角度でロール表面に付与すると、角度
が大きすぎるために鋼板が真っ直ぐに圧延されず、蛇行
や平坦度不良による絞りが発生し、更に改良を必要とし
ていた。
【0007】
【発明が解決しよとする課題】本発明は、ステンレス鋼
板を冷間圧延するに際して、従来からかかえていた表面
光沢低下問題を解決し、優れた表面光沢を有するステン
レス冷延鋼帯を製造可能とすることを目的とする。
板を冷間圧延するに際して、従来からかかえていた表面
光沢低下問題を解決し、優れた表面光沢を有するステン
レス冷延鋼帯を製造可能とすることを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る高光沢ステンレス鋼帯の製造方法は、複数のスタ
ンドからなる冷間タンデムミルにて、入側鋼帯の幅方向
の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワークロール表面の幅
方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記入側鋼帯の幅方向
の表面粗さの平均ピッチλa と前記ワークロール表面の
幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定義される合成粗さ
の平均ピッチλarを{(λa 2 +λr 2)/2}1/2 、
圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長をLと
するとき、上下のワークロールが被圧延材に平行な面内
で互いに交差するようにしたときの交差角度を、tan-1
(λa /L)の2倍以上、又はtan-1 (λr /L)の2
倍以上、又はtan-1 (λar/L)の2倍以上、5°以下
の範囲とし、少なくとも第1スタンド及び/又は最終ス
タンドにWC合金からなるワークロールを用いて圧延す
るようにしたものである。
に係る高光沢ステンレス鋼帯の製造方法は、複数のスタ
ンドからなる冷間タンデムミルにて、入側鋼帯の幅方向
の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワークロール表面の幅
方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記入側鋼帯の幅方向
の表面粗さの平均ピッチλa と前記ワークロール表面の
幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定義される合成粗さ
の平均ピッチλarを{(λa 2 +λr 2)/2}1/2 、
圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長をLと
するとき、上下のワークロールが被圧延材に平行な面内
で互いに交差するようにしたときの交差角度を、tan-1
(λa /L)の2倍以上、又はtan-1 (λr /L)の2
倍以上、又はtan-1 (λar/L)の2倍以上、5°以下
の範囲とし、少なくとも第1スタンド及び/又は最終ス
タンドにWC合金からなるワークロールを用いて圧延す
るようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明に係る高光沢ステ
ンレス鋼帯の製造方法は、複数のスタンドからなる冷間
タンデムミルにて、ワークロール表面にその周方向に対
して角度をもって延在する研磨溝部を設け、入側鋼帯の
幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワークロール表
面の幅方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記入側鋼帯の
幅方向の表面粗さの平均ピッチλa と前記ワークロール
表面の幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定義される合
成粗さの平均ピッチλarを{(λa 2 +λr 2)/2}
1/2 、圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長
をLとするとき、ワークロールの円周方向に対するワー
クロール表面の前記研磨溝部の延在方向の角度を、tan
-1 (λa /L)以上、又はtan-1 (λr /L)以上、
又はtan-1(λar/L)以上、5°以下の範囲とし、上
下のワークロールを前記研磨溝部の延在方向が被圧延材
側で互いに交差するように組み入れ、少なくとも第1ス
タンド及び/又は最終スタンドにWC合金からなるワー
クロールを用いて圧延するようにしたものである。
ンレス鋼帯の製造方法は、複数のスタンドからなる冷間
タンデムミルにて、ワークロール表面にその周方向に対
して角度をもって延在する研磨溝部を設け、入側鋼帯の
幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワークロール表
面の幅方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記入側鋼帯の
幅方向の表面粗さの平均ピッチλa と前記ワークロール
表面の幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定義される合
成粗さの平均ピッチλarを{(λa 2 +λr 2)/2}
1/2 、圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長
をLとするとき、ワークロールの円周方向に対するワー
クロール表面の前記研磨溝部の延在方向の角度を、tan
-1 (λa /L)以上、又はtan-1 (λr /L)以上、
又はtan-1(λar/L)以上、5°以下の範囲とし、上
下のワークロールを前記研磨溝部の延在方向が被圧延材
側で互いに交差するように組み入れ、少なくとも第1ス
タンド及び/又は最終スタンドにWC合金からなるワー
クロールを用いて圧延するようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明に係る高光沢ステ
ンレス鋼帯の製造方法は、請求項1又は2の方法で冷間
タンデムミルで圧延後、ワークロール径150mm 以下10mm
以上のワークロールで圧延するようにしたものである。
ンレス鋼帯の製造方法は、請求項1又は2の方法で冷間
タンデムミルで圧延後、ワークロール径150mm 以下10mm
以上のワークロールで圧延するようにしたものである。
【0011】
【作用】ステンレス冷延鋼帯の表面光沢を向上するため
には、製品の表面粗さを左右する冷間圧延後の鋼帯の表
面粗さの低減が有効であることが知られている。
には、製品の表面粗さを左右する冷間圧延後の鋼帯の表
面粗さの低減が有効であることが知られている。
【0012】一方、本発明者らの検討によって、冷間圧
延後の鋼帯の表面粗さには冷間圧延前の鋼帯の表面粗さ
の一部が残存しているために、製品の表面光沢が著しく
損なわれることを見い出したが、これは次のように説明
される。
延後の鋼帯の表面粗さには冷間圧延前の鋼帯の表面粗さ
の一部が残存しているために、製品の表面光沢が著しく
損なわれることを見い出したが、これは次のように説明
される。
【0013】ステンレス熱延鋼帯は熱間圧延後に焼鈍
し、酸洗されるか、又は熱間圧延後に焼鈍し、機械的脱
スケールし、酸洗されて、冷間圧延前の鋼帯とされる。
冷間圧延前の鋼帯表面粗さは、酸洗時のショットブラス
ト等の機械的脱スケール処理及び/又は硫酸等による酸
洗処理により、Ra 2〜4 μm と著しく大きくなってい
る。次いで、冷間タンデム圧延される際に、圧延機の入
側より大量の圧延油がロールと鋼帯の表面に供給される
ので、ワークロール及び鋼帯の表面に数μm 以上の圧延
油が付着し、鋼帯表面の凹部に圧延油が溜まったまま
で、ロールバイトに噛み込まれる。ここで、圧延油は潤
滑と冷却のために供給され、ヒートストリーク等の焼き
付き疵の発生を防止し、安定して圧延するために使用さ
れている。圧延油が溜まった鋼帯表面の凹部は、圧延油
などの液体が空気等の気体に比較して著しく圧縮され難
いために、圧延前よりも多少は小さくなるが、大部分は
圧延中に平滑化することなく圧延後にも残留する。この
ために冷間圧延後に仕上焼鈍酸洗又は仕上光輝焼鈍し、
仕上調質圧延するか、又は前記に更にバフ研磨を行なっ
て、表面粗さRaが0.1 μm 以下の製品となっても、そ
の影響が残り、製品の表面光沢が著しく損なわれるので
ある。
し、酸洗されるか、又は熱間圧延後に焼鈍し、機械的脱
スケールし、酸洗されて、冷間圧延前の鋼帯とされる。
冷間圧延前の鋼帯表面粗さは、酸洗時のショットブラス
ト等の機械的脱スケール処理及び/又は硫酸等による酸
洗処理により、Ra 2〜4 μm と著しく大きくなってい
る。次いで、冷間タンデム圧延される際に、圧延機の入
側より大量の圧延油がロールと鋼帯の表面に供給される
ので、ワークロール及び鋼帯の表面に数μm 以上の圧延
油が付着し、鋼帯表面の凹部に圧延油が溜まったまま
で、ロールバイトに噛み込まれる。ここで、圧延油は潤
滑と冷却のために供給され、ヒートストリーク等の焼き
付き疵の発生を防止し、安定して圧延するために使用さ
れている。圧延油が溜まった鋼帯表面の凹部は、圧延油
などの液体が空気等の気体に比較して著しく圧縮され難
いために、圧延前よりも多少は小さくなるが、大部分は
圧延中に平滑化することなく圧延後にも残留する。この
ために冷間圧延後に仕上焼鈍酸洗又は仕上光輝焼鈍し、
仕上調質圧延するか、又は前記に更にバフ研磨を行なっ
て、表面粗さRaが0.1 μm 以下の製品となっても、そ
の影響が残り、製品の表面光沢が著しく損なわれるので
ある。
【0014】以上から、表面光沢の良好な鋼帯を製造す
るためには、冷間圧延前の鋼帯表面の凹部に冷間圧延中
のワークロール表面の粗さの凸部を充分接触させて、鋼
帯表面の凹部を低減させれば良い訳である。
るためには、冷間圧延前の鋼帯表面の凹部に冷間圧延中
のワークロール表面の粗さの凸部を充分接触させて、鋼
帯表面の凹部を低減させれば良い訳である。
【0015】ところで、ワークロールを交差させて圧延
すると、最大深さで1/10μm 程度の浅い微小な凹凸は低
減できることが知られていたが、最大粗さで数十μm と
著しく大きい冷間圧延前の鋼帯表面の粗さを低減するこ
とはできなかった。
すると、最大深さで1/10μm 程度の浅い微小な凹凸は低
減できることが知られていたが、最大粗さで数十μm と
著しく大きい冷間圧延前の鋼帯表面の粗さを低減するこ
とはできなかった。
【0016】そこで、本発明者らが鋭意検討したとこ
ろ、図1に示すように上下のワークロールが被圧延材に
平行な面内で互いに交差するようにしたときの交差角度
θ(以下ワークロールの交差角度θとする)を、入側鋼
帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチλa と圧延時のワー
クロールのロールバイトの接触弧長をLとするとき、ta
n-1 (λa /L)の2倍以上とすると、板幅方向にもワ
ークロールの粗さの凸部を鋼板表面の凹部に接触でき
て、鋼板表面の粗さを低減でき、表面光沢を向上でき
た。この原因としては、通常のワークロールの交差角θ
が 0度では鋼帯がロールバイト内においてワークロール
で圧下されて、ロールバイトの入口から出口に移動する
間に、鋼帯表面のある位置の凹部はワークロール表面粗
さの凹部にしか接触しないことがあるので、余り押しつ
ぶされない部分が発生するが、本発明の場合、上ワーク
ロール又は下ワークロールが圧延方向に対してθ/2傾
いているので、鋼帯がロールバイト内においてワークロ
ールで圧下されて、ロールバイトの入口から出口に移動
する間に、鋼帯表面のある位置の凹部は、順次ワークロ
ールの表面の異なる凸部により押しつぶされることにな
る。その結果、鋼帯の表面の凹部に対して、ロールの粗
さを充分に接触させることができるので、表面光沢を改
善できるのである。
ろ、図1に示すように上下のワークロールが被圧延材に
平行な面内で互いに交差するようにしたときの交差角度
θ(以下ワークロールの交差角度θとする)を、入側鋼
帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチλa と圧延時のワー
クロールのロールバイトの接触弧長をLとするとき、ta
n-1 (λa /L)の2倍以上とすると、板幅方向にもワ
ークロールの粗さの凸部を鋼板表面の凹部に接触でき
て、鋼板表面の粗さを低減でき、表面光沢を向上でき
た。この原因としては、通常のワークロールの交差角θ
が 0度では鋼帯がロールバイト内においてワークロール
で圧下されて、ロールバイトの入口から出口に移動する
間に、鋼帯表面のある位置の凹部はワークロール表面粗
さの凹部にしか接触しないことがあるので、余り押しつ
ぶされない部分が発生するが、本発明の場合、上ワーク
ロール又は下ワークロールが圧延方向に対してθ/2傾
いているので、鋼帯がロールバイト内においてワークロ
ールで圧下されて、ロールバイトの入口から出口に移動
する間に、鋼帯表面のある位置の凹部は、順次ワークロ
ールの表面の異なる凸部により押しつぶされることにな
る。その結果、鋼帯の表面の凹部に対して、ロールの粗
さを充分に接触させることができるので、表面光沢を改
善できるのである。
【0017】ここで、ワークロールのロールバイトの接
触弧長Lはワークロール径dと板厚の圧下量Δhから
(d・Δh/2)1/2 で求め、入側鋼帯の幅方向の表面
粗さの平均ピッチλa は例えば図5に示す表面粗さの断
面曲線の凹凸の間隔Saiから式(1) で求める。
触弧長Lはワークロール径dと板厚の圧下量Δhから
(d・Δh/2)1/2 で求め、入側鋼帯の幅方向の表面
粗さの平均ピッチλa は例えば図5に示す表面粗さの断
面曲線の凹凸の間隔Saiから式(1) で求める。
【数1】
【0018】交差角度θは、ワークロール表面の幅方向
の粗さの平均ピッチをλr 、圧延時のワークロールのロ
ールバイトの接触弧長をLとするとき、tan-1 (λr /
L)の2倍以上、又は入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平
均ピッチλa とワークロール表面の幅方向の粗さの平均
ピッチλr とで定義される合成粗さの平均ピッチλarを
{(λa 2 +λr 2 )/2}1/2 とするとき、tan-1
(λar/L)の2倍以上としても、同一の効果が得られ
た。尚、ワークロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチ
λr は式(1) と同様にして求める。
の粗さの平均ピッチをλr 、圧延時のワークロールのロ
ールバイトの接触弧長をLとするとき、tan-1 (λr /
L)の2倍以上、又は入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平
均ピッチλa とワークロール表面の幅方向の粗さの平均
ピッチλr とで定義される合成粗さの平均ピッチλarを
{(λa 2 +λr 2 )/2}1/2 とするとき、tan-1
(λar/L)の2倍以上としても、同一の効果が得られ
た。尚、ワークロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチ
λr は式(1) と同様にして求める。
【0019】交差角度θを 5°よりも大きくすると、圧
延時の摩擦抵抗が大きくなるため、ロール粗さの凹部が
鋼帯表面に残留して、光沢が低下するので交差角度θは
5°以下とする。上下の摩擦係数が異なったときに、鋼
帯の幅方向に移動させる力が上下で異なり、鋼帯が蛇行
し圧延が不安定になるので、蛇行を小さく抑えるために
は、角度θは1.5 °以下とするのが更に好ましい。
延時の摩擦抵抗が大きくなるため、ロール粗さの凹部が
鋼帯表面に残留して、光沢が低下するので交差角度θは
5°以下とする。上下の摩擦係数が異なったときに、鋼
帯の幅方向に移動させる力が上下で異なり、鋼帯が蛇行
し圧延が不安定になるので、蛇行を小さく抑えるために
は、角度θは1.5 °以下とするのが更に好ましい。
【0020】更に、本発明者らは鋭意検討し、ロールバ
イト内において鋼帯表面の凹部に圧延油が封入されない
ようにロールバイト外に圧延油を逃がし、ワークロール
表面の凸部を鋼帯表面の凹部に充分接触させるには、図
2に示すようにワークロールの円周方向に対するワーク
ロール表面粗さの凹凸(研磨溝部)の延在方向の角度φ
を、入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、
圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長をLと
するとき、tan-1 (λa /L)以上とし、上下に組み込
んで圧延することで、最大粗さで数十μm と著しく大き
い冷間圧延前の鋼板表面の粗さを低減でき、製品の表面
光沢を向上できた。
イト内において鋼帯表面の凹部に圧延油が封入されない
ようにロールバイト外に圧延油を逃がし、ワークロール
表面の凸部を鋼帯表面の凹部に充分接触させるには、図
2に示すようにワークロールの円周方向に対するワーク
ロール表面粗さの凹凸(研磨溝部)の延在方向の角度φ
を、入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、
圧延時のワークロールのロールバイトの接触弧長をLと
するとき、tan-1 (λa /L)以上とし、上下に組み込
んで圧延することで、最大粗さで数十μm と著しく大き
い冷間圧延前の鋼板表面の粗さを低減でき、製品の表面
光沢を向上できた。
【0021】ワークロール表面粗さの凹凸の延在方向の
角度φを図3に示すようにワークロール表面の幅方向の
粗さの平均ピッチをλr とするとき、tan-1 (λr /
L)以上、又は図4に示すように入側鋼帯の幅方向の表
面粗さの平均ピッチλa とワークロール表面の幅方向の
粗さの平均ピッチλr とで定義される合成粗さの平均ピ
ッチλarを{(λa 2 +λr 2 )/2}1/2 とすると
き、tan-1 (λar/L)以上としても、同一の効果が得
られた。
角度φを図3に示すようにワークロール表面の幅方向の
粗さの平均ピッチをλr とするとき、tan-1 (λr /
L)以上、又は図4に示すように入側鋼帯の幅方向の表
面粗さの平均ピッチλa とワークロール表面の幅方向の
粗さの平均ピッチλr とで定義される合成粗さの平均ピ
ッチλarを{(λa 2 +λr 2 )/2}1/2 とすると
き、tan-1 (λar/L)以上としても、同一の効果が得
られた。
【0022】研磨溝部の延在方向の角度φを 5°よりも
大きくすると、圧延時の摩擦抵抗が大きくなるため、ロ
ール粗さの凹部が鋼帯表面に残留して、光沢が低下する
ので5°以下とする。
大きくすると、圧延時の摩擦抵抗が大きくなるため、ロ
ール粗さの凹部が鋼帯表面に残留して、光沢が低下する
ので5°以下とする。
【0023】また、上下のワークロール表面粗さの凹凸
の延在方向は、上下に交差するようにして組み込まない
と、鋼帯の幅方向に移動させる力が上下で同一方向に発
生して、鋼帯が蛇行し、圧延が不安定になるので、研磨
溝部は、上下に交差するようにして組み込む。上下のワ
ークロールの研磨溝部が、上下に交差するようにして組
み込んだ場合でも、上下の摩擦係数が異なったときに蛇
行を小さく抑えるためには、角度φは1.5 °以下とする
のが更に好ましい。
の延在方向は、上下に交差するようにして組み込まない
と、鋼帯の幅方向に移動させる力が上下で同一方向に発
生して、鋼帯が蛇行し、圧延が不安定になるので、研磨
溝部は、上下に交差するようにして組み込む。上下のワ
ークロールの研磨溝部が、上下に交差するようにして組
み込んだ場合でも、上下の摩擦係数が異なったときに蛇
行を小さく抑えるためには、角度φは1.5 °以下とする
のが更に好ましい。
【0024】尚、ワークロールの表面に角度φで延在せ
しめる研磨溝部は、研磨によるものに限らず、研削等に
よって施しても良い。
しめる研磨溝部は、研磨によるものに限らず、研削等に
よって施しても良い。
【0025】また、本発明のワークロールを用いた冷間
タンデム圧延後に、更に直径150mmφ以下のワークロー
ルを用いて圧延すると、ワークロールと鋼帯の間に圧延
油が封じ込められにくく、鋼帯表面に存在する微小な欠
陥を押しつぶすことができるので、鋼帯の表面光沢を向
上できる。また、あまり小径になるとロールが圧延圧力
で変形してしまうため、ワークロール径は10mm以上が良
い。
タンデム圧延後に、更に直径150mmφ以下のワークロー
ルを用いて圧延すると、ワークロールと鋼帯の間に圧延
油が封じ込められにくく、鋼帯表面に存在する微小な欠
陥を押しつぶすことができるので、鋼帯の表面光沢を向
上できる。また、あまり小径になるとロールが圧延圧力
で変形してしまうため、ワークロール径は10mm以上が良
い。
【0026】本発明者らは、更に光沢を向上する方法を
検討した。即ち、大径ワークロールを用いる冷間タンデ
ムミルにおいては、従来の小径ロールミルに比較してロ
ール径が大きいため、圧延油を充分にロールと鋼帯の間
に介在させてしまい、ロール表面の粗さの凸起を充分に
鋼帯表面に接触させることが難しい。
検討した。即ち、大径ワークロールを用いる冷間タンデ
ムミルにおいては、従来の小径ロールミルに比較してロ
ール径が大きいため、圧延油を充分にロールと鋼帯の間
に介在させてしまい、ロール表面の粗さの凸起を充分に
鋼帯表面に接触させることが難しい。
【0027】そのために、本発明者らの検討では、上記
の特定の角度でワークロールを交差して圧延する方法、
又はワークロール表面に特定の角度で研磨溝を形成させ
て圧延する方法に以下の方法を加えると良いことを見い
出した。
の特定の角度でワークロールを交差して圧延する方法、
又はワークロール表面に特定の角度で研磨溝を形成させ
て圧延する方法に以下の方法を加えると良いことを見い
出した。
【0028】(a) 圧延油をロールと鋼帯との間に引き込
まないようにすること。 (b) ロールと鋼帯との間に充分な圧力を生じさせるこ
と。
まないようにすること。 (b) ロールと鋼帯との間に充分な圧力を生じさせるこ
と。
【0029】まず、(a) について、ロールと鋼帯との間
に圧延油が引き込まれる原因は、圧延油に働く流体力学
的な力であり、この力はこれらの噛み込み角度に大きく
影響され、かつ、この角度を大きくすると圧延油が引き
込まれ難くなることがわかった。そこで、この角度を小
さくするには、圧延条件を種々検討するのが良いが、冷
間タンデムミルではスタンド数が限定されるため、小径
ロールミルのようなリバース圧延によるパス回数の変更
が容易にできないために、他の方法を検討する必要があ
った。
に圧延油が引き込まれる原因は、圧延油に働く流体力学
的な力であり、この力はこれらの噛み込み角度に大きく
影響され、かつ、この角度を大きくすると圧延油が引き
込まれ難くなることがわかった。そこで、この角度を小
さくするには、圧延条件を種々検討するのが良いが、冷
間タンデムミルではスタンド数が限定されるため、小径
ロールミルのようなリバース圧延によるパス回数の変更
が容易にできないために、他の方法を検討する必要があ
った。
【0030】本発明者らは、ロールのヤング率に着目し
た。即ち、ロールのヤング率が大きくなると噛み込み角
度を大きくできて、圧延油が引き込まれ難くできること
を把握したわけである。
た。即ち、ロールのヤング率が大きくなると噛み込み角
度を大きくできて、圧延油が引き込まれ難くできること
を把握したわけである。
【0031】また、ロールのヤング率が大きくなると、
圧延油が引き込まれ難くなり、ロールと鋼帯との間の圧
力が著しく増加し、(b) に示す効果もあることを把握し
た。
圧延油が引き込まれ難くなり、ロールと鋼帯との間の圧
力が著しく増加し、(b) に示す効果もあることを把握し
た。
【0032】そこで、ロールのヤング率を可能なかぎり
大きくする方法として、WC合金ロールを用いると良い
ことを見い出したわけである。WC合金は、例えばWC
50%〜99%にCo0 〜30%、Ni0 〜30%、他等を添加
したものが良い。
大きくする方法として、WC合金ロールを用いると良い
ことを見い出したわけである。WC合金は、例えばWC
50%〜99%にCo0 〜30%、Ni0 〜30%、他等を添加
したものが良い。
【0033】尚、従来の小径ワークロールにWC合金を
適用しても、小径ロールであるためにもともとロールと
鋼帯との噛み込み角度が大きくて、通常の鋼系合金ロー
ル(5%Cr鍛鋼、冷間ダイス、ハイス系)とWC合金
との圧延油の引き込み量の差は小さくて、ロールと鋼帯
との間に介在する圧延油の膜厚を小さくすることは難し
く、冷延素材表面の大きな粗さを低減する効果は、WC
合金ロール、通常の鋼系合金ロールともほぼ同じであ
る。しかし、冷間タンデムミルのように大径ワークロー
ルの場合、ロールのヤング率による圧延油の引き込み量
への影響は著しく大きくて、ロールと鋼帯との間に介在
する圧延油の膜厚を小さくすることが容易に行なえるわ
けである。
適用しても、小径ロールであるためにもともとロールと
鋼帯との噛み込み角度が大きくて、通常の鋼系合金ロー
ル(5%Cr鍛鋼、冷間ダイス、ハイス系)とWC合金
との圧延油の引き込み量の差は小さくて、ロールと鋼帯
との間に介在する圧延油の膜厚を小さくすることは難し
く、冷延素材表面の大きな粗さを低減する効果は、WC
合金ロール、通常の鋼系合金ロールともほぼ同じであ
る。しかし、冷間タンデムミルのように大径ワークロー
ルの場合、ロールのヤング率による圧延油の引き込み量
への影響は著しく大きくて、ロールと鋼帯との間に介在
する圧延油の膜厚を小さくすることが容易に行なえるわ
けである。
【0034】尚、本発明において、WC合金の一体ロー
ルを用いても良いが、コストが大きいため、ロールバレ
ル部分のみWC合金としロールネック部分は従来の鋼系
合金とするか、或いは、ロールバレル部分の表層のみを
WC合金とすると良い。更に、ロールバレル部分の表層
のみをWC合金とする方法として、WC合金を従来の鋼
系合金に嵌合したり溶射すると良いが、ヤング率を大き
くするためにその厚みは 5mm以上とすることが望まし
い。
ルを用いても良いが、コストが大きいため、ロールバレ
ル部分のみWC合金としロールネック部分は従来の鋼系
合金とするか、或いは、ロールバレル部分の表層のみを
WC合金とすると良い。更に、ロールバレル部分の表層
のみをWC合金とする方法として、WC合金を従来の鋼
系合金に嵌合したり溶射すると良いが、ヤング率を大き
くするためにその厚みは 5mm以上とすることが望まし
い。
【0035】冷間タンデムミルの全部のスタンドに本発
明方法を適用しても良いが、光沢向上の効果及びコスト
を考慮して、少なくとも第1スタンド及び/又は最終ス
タンドに適用すれば良い。
明方法を適用しても良いが、光沢向上の効果及びコスト
を考慮して、少なくとも第1スタンド及び/又は最終ス
タンドに適用すれば良い。
【0036】第1スタンドで適用すれば、前述した冷延
素材表面の大きな粗さの凹部を充分に低減できて、表面
光沢は向上する。更に、通常のロール材質では、平均粗
さRa 0.5μm 以上の大きな粗さをワークロールに付与
すると短距離の圧延で摩耗してその粗さを保持すること
が難しかったが、WC合金ロールを適用することによっ
て、摩耗を防止することができて大きな粗さを長時間保
持することができる。
素材表面の大きな粗さの凹部を充分に低減できて、表面
光沢は向上する。更に、通常のロール材質では、平均粗
さRa 0.5μm 以上の大きな粗さをワークロールに付与
すると短距離の圧延で摩耗してその粗さを保持すること
が難しかったが、WC合金ロールを適用することによっ
て、摩耗を防止することができて大きな粗さを長時間保
持することができる。
【0037】また、最終スタンドに適用すれば、その1
つ手前のスタンドまでに減少できなかった冷延素材表面
の凹部を充分に減少できて、著しく光沢を向上できる。
更に、通常のロール材質は平均粗さRa 0.15 μm 以下
と比較的小さい粗さのワークロールで長時間圧延する
と、鋼板の大きな粗さがロールに転写して粗さが増加
し、その結果光沢が低下する問題があった。これに対し
て、WC合金を適用すると、ロール粗さが増加すること
がなく、長時間に渡って高光沢を維持することができ
る。
つ手前のスタンドまでに減少できなかった冷延素材表面
の凹部を充分に減少できて、著しく光沢を向上できる。
更に、通常のロール材質は平均粗さRa 0.15 μm 以下
と比較的小さい粗さのワークロールで長時間圧延する
と、鋼板の大きな粗さがロールに転写して粗さが増加
し、その結果光沢が低下する問題があった。これに対し
て、WC合金を適用すると、ロール粗さが増加すること
がなく、長時間に渡って高光沢を維持することができ
る。
【0038】
(実施例1)(表1) フェライト系の例としてのSUS430鋼帯を用いて、
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロール
を入側鋼板粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の角度
でクロスし、かつ、ロール内芯をハイス鋼とし、ロール
外周にCoを10%含有するWC合金のワークロールを全
スタンドに適用して、該鋼帯を素材厚み4.0mm から仕上
げ厚み1.0mm まで冷間圧延した。
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロール
を入側鋼板粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の角度
でクロスし、かつ、ロール内芯をハイス鋼とし、ロール
外周にCoを10%含有するWC合金のワークロールを全
スタンドに適用して、該鋼帯を素材厚み4.0mm から仕上
げ厚み1.0mm まで冷間圧延した。
【0039】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Coを10%含有するWC合金のワ
ークロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Coを10%含有するWC合金のワ
ークロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
【0040】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の角度でクロスし、
かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全ス
タンドに適用して冷間圧延した。
3スタンドのワークロールを本発明の角度でクロスし、
かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全ス
タンドに適用して冷間圧延した。
【0041】更に、従来例として、ワークロールを全く
クロスさせず、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワー
クロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。その後
に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率0.8 %で
調質圧延した。これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢に
ついて、JIS Z 8741光沢測定方法 5(GS20°) により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として 5段階で評価した。
クロスさせず、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワー
クロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。その後
に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率0.8 %で
調質圧延した。これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢に
ついて、JIS Z 8741光沢測定方法 5(GS20°) により
測定し、良好な順に光沢度950 以上を特A、800 〜950
をA、600 〜800 をB、400 〜600 をC、400 以下をD
として 5段階で評価した。
【0042】表1に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表1】
【0043】(実施例2)(表2) フェライト系の例としてのSUS430鋼帯を用いて、
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドのワークロールをロール粗さの幅
方向ピッチに基づいて本発明の角度で研磨溝を形成し、
かつ、Coを30%含有するWC合金の一体型ワークロー
ルを第1スタンドから第3スタンドに適用して、該鋼帯
を素材厚み5.0mm から仕上げ厚み2.0mm まで冷間圧延し
た。
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドのワークロールをロール粗さの幅
方向ピッチに基づいて本発明の角度で研磨溝を形成し、
かつ、Coを30%含有するWC合金の一体型ワークロー
ルを第1スタンドから第3スタンドに適用して、該鋼帯
を素材厚み5.0mm から仕上げ厚み2.0mm まで冷間圧延し
た。
【0044】また、比較例として、第1スタンドのワー
クロールを本発明の範囲を逸脱した角度で研磨溝を形成
し、かつ、Coを30%含有するWC合金のワークロール
を第1スタンドから第3スタンドに適用して冷間圧延し
た。
クロールを本発明の範囲を逸脱した角度で研磨溝を形成
し、かつ、Coを30%含有するWC合金のワークロール
を第1スタンドから第3スタンドに適用して冷間圧延し
た。
【0045】また、比較例として、第1スタンドのワー
クロールを本発明の角度で研磨溝を形成し、かつ、通常
の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適
用して冷間圧延した。
クロールを本発明の角度で研磨溝を形成し、かつ、通常
の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適
用して冷間圧延した。
【0046】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0047】その後に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗
して伸び率1.2 %で調質圧延した。これらステンレス冷
延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評価し
た。
して伸び率1.2 %で調質圧延した。これらステンレス冷
延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評価し
た。
【0048】表2に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表2】
【0049】(実施例3)(表3) フェライト系の例としてのSUS430鋼帯を用いて、
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第3スタンドから第5スタンドのワークロール
を入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチとロール粗さの幅方
向ピッチとの合成粗さに基づいて本発明の範囲の角度で
クロスし、かつ、ロール軸芯を冷間ハイス鋼とし、ロー
ル外周にNiを 5%含有するWC合金を嵌合したワーク
ロールを第5スタンドに適用して、該鋼帯を素材厚み3.
0mm から仕上げ厚み0.7mm まで冷間圧延した。
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第3スタンドから第5スタンドのワークロール
を入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチとロール粗さの幅方
向ピッチとの合成粗さに基づいて本発明の範囲の角度で
クロスし、かつ、ロール軸芯を冷間ハイス鋼とし、ロー
ル外周にNiを 5%含有するWC合金を嵌合したワーク
ロールを第5スタンドに適用して、該鋼帯を素材厚み3.
0mm から仕上げ厚み0.7mm まで冷間圧延した。
【0050】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを 5%含有するWC合金のワ
ークロールを第5スタンドに適用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを 5%含有するWC合金のワ
ークロールを第5スタンドに適用して冷間圧延した。
【0051】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の角度でクロスし、
かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全ス
タンドに適用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の角度でクロスし、
かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロールを全ス
タンドに適用して冷間圧延した。
【0052】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0053】その後に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗
して伸び率0.9 %で調質圧延した。これらステンレス冷
延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評価し
た。
して伸び率0.9 %で調質圧延した。これらステンレス冷
延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評価し
た。
【0054】表3に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表3】
【0055】(実施例4)(表4) フェライト系の例としてのSUS430鋼帯を用いて、
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロール
を入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の
範囲の角度でクロスし、かつ、ロールネックをセミハイ
ス鋼とし、ロールバレルにNiを15%含有するWC合金
のワークロールを第4スタンド及び第5スタンドに適用
して、該鋼帯を素材厚み4.0mm から中間厚み1.3mm まで
冷間圧延した。
熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タンデ
ムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロール
を入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の
範囲の角度でクロスし、かつ、ロールネックをセミハイ
ス鋼とし、ロールバレルにNiを15%含有するWC合金
のワークロールを第4スタンド及び第5スタンドに適用
して、該鋼帯を素材厚み4.0mm から中間厚み1.3mm まで
冷間圧延した。
【0056】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを15%含有するWC合金のワ
ークロールを第4スタンド及び第5スタンドに適用して
冷間圧延した。
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを15%含有するWC合金のワ
ークロールを第4スタンド及び第5スタンドに適用して
冷間圧延した。
【0057】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度でクロ
スし、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロール
を全スタンドに適用して冷間圧延した。
3スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度でクロ
スし、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロール
を全スタンドに適用して冷間圧延した。
【0058】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0059】その後に、これら鋼帯を冷間ダイスの小径
ワークロール(ロール径55mm)を用いるゼンジミア圧延
機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで
圧延し、仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延
した。これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1
の方法と同一にして評価した。
ワークロール(ロール径55mm)を用いるゼンジミア圧延
機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み1.0mm まで5パスで
圧延し、仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率1.0 %で調質圧延
した。これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1
の方法と同一にして評価した。
【0060】表4に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表4】
【0061】(実施例5)(表5) オーステナイト系の例としてのSUS304鋼帯を用い
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロ
ールをロール粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の範
囲の角度で研磨溝を形成し、かつ、ロール内芯をハイス
鋼とし、ロール外周にCoを10%含有するWC合金を嵌
合したワークロールを全スタンドに適用して、該鋼帯を
素材厚み4.0mm から仕上げ厚み1.3mm まで冷間圧延し
た。
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第1スタンドから第3スタンドのワークロ
ールをロール粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の範
囲の角度で研磨溝を形成し、かつ、ロール内芯をハイス
鋼とし、ロール外周にCoを10%含有するWC合金を嵌
合したワークロールを全スタンドに適用して、該鋼帯を
素材厚み4.0mm から仕上げ厚み1.3mm まで冷間圧延し
た。
【0062】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度で研磨溝を形成し、かつ、Coを10%含有するWC合
金のワークロールを全スタンドに適用して冷間圧延し
た。
3スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度で研磨溝を形成し、かつ、Coを10%含有するWC合
金のワークロールを全スタンドに適用して冷間圧延し
た。
【0063】また、比較例として、第1スタンドから第
3スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度で研磨
溝を形成し、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワーク
ロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
3スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度で研磨
溝を形成し、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワーク
ロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
【0064】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0065】その後に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗
して伸び率0.6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
して伸び率0.6 %で調質圧延し、#600 のバフ研磨を3
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
【0066】表5に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表5】
【0067】(実施例6)(表6) オーステナイト系の例としてのSUS304鋼帯を用い
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第1スタンドのワークロールを入側鋼帯表
面粗さの幅方向ピッチとロール粗さの幅方向ピッチとの
合成粗さに基づいて本発明の範囲の角度でクロスし、か
つ、Coを30%含有するWC合金の一体型ワークロール
を第1スタンドから第3スタンドに適用して、該鋼帯を
素材厚み5.0mm から仕上げ厚み2.3mm まで冷間圧延し
た。
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第1スタンドのワークロールを入側鋼帯表
面粗さの幅方向ピッチとロール粗さの幅方向ピッチとの
合成粗さに基づいて本発明の範囲の角度でクロスし、か
つ、Coを30%含有するWC合金の一体型ワークロール
を第1スタンドから第3スタンドに適用して、該鋼帯を
素材厚み5.0mm から仕上げ厚み2.3mm まで冷間圧延し
た。
【0068】また、比較例として、第1スタンドのワー
クロールを本発明の範囲を逸脱した角度でクロスし、か
つ、Coを30%含有するWC合金のワークロールを第1
スタンドから第3スタンドに適用して冷間圧延した。
クロールを本発明の範囲を逸脱した角度でクロスし、か
つ、Coを30%含有するWC合金のワークロールを第1
スタンドから第3スタンドに適用して冷間圧延した。
【0069】また、比較例として、第1スタンドのワー
クロールを本発明の角度でクロスし、かつ、通常の 5%
Cr鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して
冷間圧延した。
クロールを本発明の角度でクロスし、かつ、通常の 5%
Cr鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して
冷間圧延した。
【0070】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0071】その後に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗
して伸び率0.8 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を2
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
して伸び率0.8 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を2
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
【0072】表6に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表6】
【0073】(実施例7)(表7) オーステナイト系の例としてのSUS304鋼帯を用い
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第3スタンドから第5スタンドのワークロ
ールを入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチに基づいて本発
明の範囲の角度でクロスし、かつ、ロール軸芯を冷間ダ
イス鋼とし、ロール外周にNiを 5%含有するWC合金
のワークロールを第1スタンドに適用して、該鋼帯を素
材厚み3.0mm から仕上げ厚み0.98mmまで冷間圧延した。
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第3スタンドから第5スタンドのワークロ
ールを入側鋼帯表面粗さの幅方向ピッチに基づいて本発
明の範囲の角度でクロスし、かつ、ロール軸芯を冷間ダ
イス鋼とし、ロール外周にNiを 5%含有するWC合金
のワークロールを第1スタンドに適用して、該鋼帯を素
材厚み3.0mm から仕上げ厚み0.98mmまで冷間圧延した。
【0074】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを 5%含有するWC合金のワ
ークロールを第1スタンドに適用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度でクロスし、かつ、Niを 5%含有するWC合金のワ
ークロールを第1スタンドに適用して冷間圧延した。
【0075】また、比較例として、第3スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度でクロ
スし、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロール
を全スタンドに適用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度でクロ
スし、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワークロール
を全スタンドに適用して冷間圧延した。
【0076】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0077】その後に、これら鋼帯を仕上げ焼鈍、酸洗
して伸び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
して伸び率1.0 %で調質圧延し、#400 のバフ研磨を1
パス施して鋼帯表面の光沢を調査した。これらステンレ
ス冷延鋼帯の表面光沢は実施例1の方法と同一にして評
価した。
【0078】表7に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表7】
【0079】(実施例8)(表8) オーステナイト系の例としてのSUS304鋼帯を用い
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第4スタンドから第5スタンドのワークロ
ールをロール粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の範
囲の角度で研磨溝を形成し、かつ、ロールネックをセミ
ハイス鋼とし、ロールバレルにNiを15%含有するWC
合金のワークロールを第3スタンド及び第5スタンドに
適用して、該鋼帯を素材厚み3.0mm から中間厚み1.3mm
まで冷間圧延した。
て、熱延鋼帯を焼鈍・酸洗した後に、5スタンド冷間タ
ンデムミルで第4スタンドから第5スタンドのワークロ
ールをロール粗さの幅方向ピッチに基づいて本発明の範
囲の角度で研磨溝を形成し、かつ、ロールネックをセミ
ハイス鋼とし、ロールバレルにNiを15%含有するWC
合金のワークロールを第3スタンド及び第5スタンドに
適用して、該鋼帯を素材厚み3.0mm から中間厚み1.3mm
まで冷間圧延した。
【0080】また、比較例として、第4スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度で研磨溝を形成し、かつ、Niを 5%含有するWC合
金のワークロールを第3スタンド及び第5スタンドに適
用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の範囲を逸脱した角
度で研磨溝を形成し、かつ、Niを 5%含有するWC合
金のワークロールを第3スタンド及び第5スタンドに適
用して冷間圧延した。
【0081】また、比較例として、第4スタンドから第
5スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度で研磨
溝を形成し、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワーク
ロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
5スタンドのワークロールを本発明の範囲の角度で研磨
溝を形成し、かつ、通常の 5%Cr鍛鋼を用いたワーク
ロールを全スタンドに適用して冷間圧延した。
【0082】更に、従来例として、ワークロールを従来
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
方法で研磨し、全くクロスさせず、かつ、通常の 5%C
r鍛鋼を用いたワークロールを全スタンドに適用して冷
間圧延した。
【0083】その後に、これら鋼帯を冷間ダイスの小径
ワークロール(ロール径120 mm)を用いるゼンジミア圧
延機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み0.8mm まで7パス
で圧延し、仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率0.6 %で調質圧
延し、#600 でバフ研磨を3パス施して鋼帯表面の光沢
を調査した。
ワークロール(ロール径120 mm)を用いるゼンジミア圧
延機で中間厚み1.3mm から仕上げ厚み0.8mm まで7パス
で圧延し、仕上げ焼鈍、酸洗して伸び率0.6 %で調質圧
延し、#600 でバフ研磨を3パス施して鋼帯表面の光沢
を調査した。
【0084】これらステンレス冷延鋼帯の表面光沢は実
施例1の方法と同一にして評価した。
施例1の方法と同一にして評価した。
【0085】表8に示す結果より、本発明方法で製造し
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
たステンレス冷延鋼帯は、比較例及び従来例で製造した
鋼帯に比較して著しく良好な光沢を有していた。
【表8】
【0086】
【発明の効果】以上のとおり、本発明方法により製造し
たステンレス冷延鋼帯は、従来の方法により製造した鋼
帯に比較して著しく優れた表面光沢を有する。特に、冷
間タンデムミル等の大径ワークロールを用いた圧延の場
合、従来全く到達不可能であったゼンジミアミル等の小
径ワークロールを用いた圧延と同等以上の優れた表面光
沢を有する。
たステンレス冷延鋼帯は、従来の方法により製造した鋼
帯に比較して著しく優れた表面光沢を有する。特に、冷
間タンデムミル等の大径ワークロールを用いた圧延の場
合、従来全く到達不可能であったゼンジミアミル等の小
径ワークロールを用いた圧延と同等以上の優れた表面光
沢を有する。
【図1】図1は本発明の一実施例を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の他の実施例を示す模式図であ
る。
る。
【図3】図3は本発明の他の実施例を示す模式図であ
る。
る。
【図4】図4は本発明の他の実施例を示す模式図であ
る。
る。
【図5】図5は表面粗さの平均ピッチを示す模式図であ
る。
る。
1 鋼帯 2 上ワークロール 3 下ワークロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河澄 英輔 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 清野 芳一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 赤澤 高 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のスタンドからなる冷間タンデムミ
ルにて、 入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワー
クロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記
入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチλaと前記ワ
ークロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定
義される合成粗さの平均ピッチλarを{(λa 2 +λr
2 )/2}1/2 、圧延時のワークロールのロールバイト
の接触弧長をLとするとき、 上下のワークロールが被圧延材に平行な面内で互いに交
差するようにしたときの交差角度を、 tan-1 (λa /L)の2倍以上、又はtan-1 (λr /
L)の2倍以上、又はtan-1 (λar/L)の2倍以上、
5°以下の範囲とし、 少なくとも第1スタンド及び/又は最終スタンドにWC
合金からなるワークロールを用いて圧延することを特徴
とする高光沢ステンレス鋼帯の製造方法。 - 【請求項2】 複数のスタンドからなる冷間タンデムミ
ルにて、 ワークロール表面にその周方向に対して角度をもって延
在する研磨溝部を設け、 入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチをλa 、ワー
クロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチをλr 、前記
入側鋼帯の幅方向の表面粗さの平均ピッチλaと前記ワ
ークロール表面の幅方向の粗さの平均ピッチλr とで定
義される合成粗さの平均ピッチλarを{(λa 2 +λr
2 )/2}1/2 、圧延時のワークロールのロールバイト
の接触弧長をLとするとき、 ワークロールの円周方向に対するワークロール表面の前
記研磨溝部の延在方向の角度を、 tan-1 (λa /L)以上、又はtan-1 (λr /L)以
上、又はtan-1 (λar/L)以上、5°以下の範囲と
し、 上下のワークロールを前記研磨溝部の延在方向が被圧延
材側で互いに交差するように組み入れ、 少なくとも第1スタンド及び/又は最終スタンドにWC
合金からなるワークロールを用いて圧延することを特徴
とする高光沢ステンレス鋼帯の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の方法で冷間タンデムミ
ルで圧延後、ワークロール径150mm 以下10mm以上のワー
クロールで圧延することを特徴とする高光沢ステンレス
鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7466695A JPH08243606A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7466695A JPH08243606A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08243606A true JPH08243606A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13553794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7466695A Withdrawn JPH08243606A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 高光沢ステンレス鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08243606A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115948702A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-04-11 | 浦项(张家港)不锈钢股份有限公司 | 一种冷轧镜面不锈钢带、制备工艺及应用 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP7466695A patent/JPH08243606A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115948702A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-04-11 | 浦项(张家港)不锈钢股份有限公司 | 一种冷轧镜面不锈钢带、制备工艺及应用 |
| CN115948702B (zh) * | 2022-12-26 | 2024-03-19 | 浦项(张家港)不锈钢股份有限公司 | 一种冷轧镜面不锈钢带、制备工艺及应用 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |