JPH08245240A - 抗菌性複合ガラス粒子 - Google Patents

抗菌性複合ガラス粒子

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JPH08245240A
JPH08245240A JP4556595A JP4556595A JPH08245240A JP H08245240 A JPH08245240 A JP H08245240A JP 4556595 A JP4556595 A JP 4556595A JP 4556595 A JP4556595 A JP 4556595A JP H08245240 A JPH08245240 A JP H08245240A
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JP
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titanium dioxide
glass particles
silver
fine particles
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JP4556595A
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Yoshiaki Kamiya
義明 神谷
Kenichi Tanaka
賢一 田中
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Koa Glass Co Ltd
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Koa Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗菌性が持続するとともに、抗菌剤として銀
イオンを用いた場合においても、見た目に着色がなく、
色感の優れた抗菌性複合ガラス粒子の提供を目的とす
る。 【構成】 銀イオンを含有する溶解性ガラス粒子と、該
ガラス粒子表面に設けられた、微細な無機質、有機質ま
たは金属質の微粒子からなる均一融着層を有する抗菌性
複合ガラス粒子において、該均一融着層にルチル形の二
酸化チタン及び他の微細な無機質、有機質または金属質
の微粒子を併用して含む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性の複合ガラス粒
子に関し、特に銀を抗菌剤として用いた場合において
も、白色系であって、色感に優れた抗菌性の複合ガラス
粒子に関する。
【0002】ここで、抗菌性とは、貯水槽、プール、ク
ーリングタワーあるいは湿気を帯びた壁等に発生するバ
クテリヤや藻類などの水棲細菌あるいは水棲生物等の発
生を防ぎ、結果として、スライムの発生や水質の汚濁等
を防止し、水の浄化等に寄与することをいう。
【0003】
【従来の技術】従来、抗菌性のガラス粒子として、抗菌
性の金属イオンを徐放して、一定の抗菌効果を得る、金
属等を内部に含むガラス粒子が知られていた。
【0004】かかる粒子は、通水性の繊維やフィルムと
組み合わされて、水中に配置されて、汚水中の汚濁発生
を防止したり、水の浄化や抗菌効果を発揮したりするこ
とが可能である。
【0005】さらに、かかるガラス粒子は、有機材料中
に、混合分散され、抗菌性塗料や抗菌性モルタル材とし
て使用されるなどもした。
【0006】しかしながら、かかる粒子は、抗菌性の金
属イオン等の均一な徐放性に乏しく、短時間で、抗菌効
果が低下するという問題があった。
【0007】特に、塩素、臭素あるいはヨウ素等のハロ
ゲンイオンを抗菌力の増加のために添加することも提案
されているが(特開平3−146436号公報)、ハロ
ゲンイオンの流出とともに金属イオンの流出も促進する
ため、ますます徐放性が低下するという問題があった。
【0008】そこで、出願人はすでに、かかる徐放性を
均一化すべく、金属イオン等を含有する溶解性ガラス粒
子表面に、かかるガラス粒子よりも微細な無機質、有機
質または金属質粒子を均一融着して表面改質処理を施す
ことを提案している(特開平1−183444号公報、
特開平5−271029号公報)。
【0009】かかる複合ガラス粒子によれば、金属イオ
ン等の徐放性が均一化し、結果として、優れた抗菌性が
持続することが判明している。
【0010】しかしながら、これらの抗菌性の金属イオ
ンのうち、銀イオンは、特に抗菌性の高いものであり、
重要なイオンであるが、銀イオンを抗菌剤として用いた
場合に、溶解性ガラス粒子表面において、微細粒子を加
熱融着すると、銀イオンが発色して、複合ガラスが黄色
に着色するというおそれがあった。
【0011】すなわち、かかる複合ガラスの抗菌性等の
効果については問題はなかったが、さらに色感の優れた
複合ガラスが望まれていた。
【0012】一方、出願人は、特開平1−183444
号公報や特開平5−271029号公報の中で、溶解性
ガラス粒子表面に微粒子として、酸化チタンや酸化アル
ミニウムを使用することを提案している。
【0013】しかし、一般に酸化チタンというと、二酸
化チタンを意味するが、ルチル形の二酸化チタンを用い
た場合には、溶解性ガラス粒子表面に、均一融着しよう
とする際に、二酸化チタンどおしが凝集して、均一な融
着層が成形できないという問題があった。
【0014】また、アナターゼ形の二酸化チタンは、経
時により、着色した色相が白っぽく変化する、いわゆる
白亜化のおそれがあると言われており、一般に使用され
ることは困難であると考えられていた。
【0015】さらに、酸化アルミニウムは、一般に、耐
摩耗性、耐腐食性付与のために用いられるが、二酸化チ
タンと併用して、分散効果を付与することは、何ら見い
だされていなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
従来の課題を解決し、二酸化チタン及び他の無機質、有
機質または金属質の微粒子を併用することにより、ある
いは特定の二酸化チタンを使用することにより、抗菌性
が持続するとともに、見た目に着色がなく、色感の優れ
た複合ガラスの提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、銀を含有する
溶解性ガラス粒子と、該溶解性ガラス粒子表面に設けら
れた、該溶解性ガラス粒子よりも微細な無機質、有機質
または金属質の微粒子からなる均一融着層を有する抗菌
性複合ガラス粒子において、該均一融着層にルチル形の
二酸化チタン及び他の無機質、有機質または金属質の微
粒子を併用して含む構成とし、かかる構成により従来の
問題を解決することが可能となった。
【0018】また、本発明の別の態様は、銀を含有する
溶解性ガラス粒子と、該溶解性ガラス粒子表面に設けら
れた、該溶解性ガラス粒子よりも微細な無機質、有機質
または金属質の微粒子からなる均一融着層を有する抗菌
性複合ガラス粒子において、該均一融着層にアナターゼ
形の二酸化チタンを含む構成である。
【0019】以下、本発明を構成要件等に分けて説明す
る。
【0020】(銀を含有する溶解性ガラス粒子)本発明
において、抗菌性を得るため、抗菌剤として、銀を使う
ことを特徴する。
【0021】すなわち、銀は、一価の銀イオンとして、
少量で優れた抗菌性を示すためである。
【0022】また、本発明が、かかる優れた抗菌性を有
する金属を用いたとしても、着色の問題がない、複合ガ
ラスの提供を目的とするためでもある。
【0023】但し、銀のほかに、他の抗菌性金属を併用
することは可能であり、例えば、銅、亜鉛、錫等が好適
であるなお、銀は、更に抗菌性の相乗的な向上等を目的
として、その他のイオンと併用することもでき、具体的
には、リン酸イオン、ホウ酸イオン、ハロゲンイオン等
が挙げられる。
【0024】次に、溶解性ガラス粒子について説明す
る。
【0025】本発明において、溶解性ガラス粒子を用い
るのは、抗菌剤としての金属イオンの徐放性に優れ、他
の塗料や樹脂への練り込みが容易で、取り扱いやすいた
めである。
【0026】ここで、溶解性ガラス粒子とは、結晶構造
として、アモルファス構造を取り、水によって、数時間
から、数年にわたり、一定速度で溶解するガラス粒子と
定義される。
【0027】すなわち、溶解性ガラス粒子は、Si
O2、B2O3等の網目形成酸化物、P2O5、Na2O、K
2O、CaO、MgO、BaO、ZnO等の網目修飾酸
化物あるいはAl2O3、TiO2等の添加物等からなる
水溶性ガラスの粒子である。
【0028】また、これらの組み合わせのうち、特公平
4−50878号公報に記載されるような、B2O3の添
加量が比較的多い硼酸系のものと、P2O5の添加量が比
較的多い燐酸系のものがあるが、どちらも本発明に使用
可能である。
【0029】但し、CaOとP2O5が80モル%以上で
あって、B2O3を1〜20モル%、残りが酸化銀やその
他酸化物からなる組成物は、銀イオンの徐放性及び熱溶
融性のバランスが良い点で本発明に好適である。
【0030】また、本発明の、溶解性複合ガラス粒子
は、500〜1000℃の温度で容易に概ね粒子表面が
溶融することが好適である。
【0031】なんとならば、かかる温度で粒子表面が溶
融するガラス粒子は、表面張力により、容易に球状化し
やすく、また、粒子表面に周囲に存する微粒子を融着さ
せ、容易にガラス粒子と微粒子が複合化するためであ
る。
【0032】さらに、かかる温度で概ね粒子表面が溶融
するガラス粒子は、室温等においては、一定の機械的強
度を有し、塗料等への練り込みが容易となるためでもあ
る。
【0033】ここで、溶解性ガラス粒子の平均粒径は、
1〜1000μmが好適である。
【0034】溶解性ガラス粒子の平均粒径が、1μm未
満では、融着層の微粒子との複合化が困難であり、また
製造入手が困難で高価になりやすいという問題も生じる
おそれがあるためである。
【0035】一方、平均粒径が、1000μmを越える
と、同様に、融着層の微粒子との複合化が困難となると
ともに、仮に複合化されたとしても複合ガラス粒子の塗
料等への練り込みが困難となるおそれがあるためであ
る。
【0036】(微細な無機質、有機質または金属質の微
粒子からなる均一融着層)本発明において、ルチル形の
二酸化チタンの場合には、必須併用成分として、アナタ
ーゼ形の二酸化チタンの場合には、好適な併用成分とし
て、他の微細な無機質、有機質または金属質微粒子が用
いられて、かかる微粒子からなる均一融着層を有するこ
とが特徴である。
【0037】二酸化チタンと併用される微粒子として
は、無機質、有機質または金属質の微粒子が使用可能で
ある。なお、本発明の微粒子の中には、いわゆる平均粒
径が1um程度以下の超微粒子も含んでいる。
【0038】これらは、二酸化チタンを均一に分散する
効果を付与し、二酸化チタンと併用した場合でも、均一
な融着層を有する複合ガラス粒子が得られるためであ
る。
【0039】さらにこれらの具体的な種類としては、酸
化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化バ
リウム、酸化チタニウム等のセラミック粒子や酸化第2
鉄、金、銀、銅、ニッケル、錫、半田等の金属粒子、雲
母、ゼオライト等の無機質粒子、あるいはアクリル粒
子、ポリスチレン粒子、ポリエステル粒子、ポリプロピ
レン粒子、ポリエチレン粒子、ポリアミド粒子、フッ素
系樹脂粒子、及び活性炭等の有機質粒子の一種または二
種以上の粒子が本発明に使用可能である。
【0040】特に、セラミック粒子は、少量で優れた粒
子の分散効果を示し、容易に均一融着層を有する本発明
の複合粒子が得られる点で好適である。
【0041】すなわち、銀を含有する溶解性ガラス粒子
と、該溶解性ガラス粒子表面に設けられた、該溶解性ガ
ラス粒子よりも微細な無機質、有機質または金属質の微
粒子からなる均一融着層を有する抗菌性複合ガラス粒子
において、該均一融着層にルチル形の二酸化チタン及び
他のセラミック粒子を併用して含む抗菌性複合ガラス粒
子の態様が好適である。
【0042】なお、セラミック粒子のなかでも、酸化ア
ルミニウムは、特に分散性に優れ、比較的安価な点で、
本発明に最適である。
【0043】次に二酸化チタンと併用される微粒子の平
均粒子径について説明する。
【0044】すなわち、本発明に用いられる、二酸化チ
タンと併用される微粒子の平均粒子径としては、5nm
〜1000μmの範囲が好適であり、さらに好適には、
10nm〜200μmの範囲である。
【0045】併用される微粒子の平均粒径が、5nm未
満では、製造入手困難である一方取り扱いも困難となる
おそれがあるためであり、逆に、併用される粒子の平均
粒径が、1000μmを越えると、溶解性ガラス粒子と
の複合化が困難となったり、その粒子径のため、複合粒
子の用途が限定されるおそれがあるためである。
【0046】また、二酸化チタンと併用される微粒子の
平均粒径は、溶解性ガラス粒子の平均粒径も考慮して、
決められることが好適である。
【0047】すなわち、溶解性ガラス粒子の平均粒径の
1/5以下、さらに好適には、1/100〜1/200
の範囲となるよう、併用される微粒子の平均粒径を決定
するのが好適である。
【0048】併用される微粒子の平均粒径が、溶解性ガ
ラス粒子の平均粒径の1/5を越えると、均一な複合化
が困難となるためである。
【0049】その他、かかる微粒子の軟化温度は、溶解
性ガラス粒子の軟化点よりも高いことが好適である。
【0050】微粒子の軟化温度が溶解性ガラス粒子の軟
化点と同程度かそれよりも低いと、溶解性ガラス粒子ど
おしが多量に融着し、微粒子と溶解性ガラス粒子の複合
化が困難となるおそれがあるためである。
【0051】なお、本発明において、微粒子からなる均
一融着層とは、溶解性ガラス粒子の周囲に、概ね微粒子
の単一層が施された状態をいうが、必ずしも微粒子が、
溶解性ガラス粒子の全面を被覆している必要はなく、ま
た、複数の微粒子が融着していても良い。
【0052】(二酸化チタン)本発明において、二酸化
チタンを用いるのは、白色であり、少量の添加で、優れ
た隠蔽力が得られ、銀イオンの変色等を防止可能なため
である。
【0053】また、耐熱性が高く(融点約1840℃、
分解温度約3000℃)、二酸化チタンとしても、溶解
性ガラス粒子の周囲に均一な粒子層を形成し、銀イオン
の徐放性に寄与するためである。
【0054】ここで、二酸化チタンとしては、結晶構造
として正方晶系をとる、ルチル形及びアナターゼ形のも
のが使用可能である。
【0055】但し、ルチル形の二酸化チタンを使用する
場合には、他の無機質、有機質または金属質の微粒子と
併用することが必要である。
【0056】これは、ルチル形の二酸化チタンは、微粒
子を加熱融着する際に凝集して適度な粒径の複合ガラス
粒子が得られないためである。
【0057】すなわち、他の無機質、有機質または金属
質の微粒子が、ルチル形の二酸化チタン等どおしの融着
を防止する分散効果を付与するためである。
【0058】また、ルチル形の二酸化チタンと他の無機
質、有機質または金属質の微粒子の混合比については、
銀イオンの徐放性や製造条件等を加味して決定される
が、ルチル形の二酸化チタン100重量部に対して、他
の無機質、有機質または金属質の微粒子を20〜500
重量部添加するのが好適である。
【0059】20重量部未満では、分散効果に乏しく、
ルチル形の二酸化チタンの凝集のおそれがあり、逆に微
粒子の添加量が500重量部を越えると、着色防止効果
に乏しくなるおそれがあるためである。
【0060】従って、かかる分散効果と着色効果のバラ
ンスをより良好とするためには、微粒子の添加量が50
〜300重量部、最適には、75〜200重量部の範囲
である。
【0061】次に、二酸化チタンのうち、アナターゼ形
の結晶構造をとるものを使用する場合について説明す
る。
【0062】アナターゼ形の二酸化チタンは、本発明に
おいて、単独で使用しても、ルチル形の二酸化チタンと
異なり、加熱融着する際に凝集することがなく、また心
配された白亜化も、用途や添加量を選べば、ほとんど問
題とならないことを見いだし、本発明の別な態様となっ
たものである。
【0063】従って、銀を含有する溶解性ガラス粒子
と、該溶解性ガラス粒子表面に設けられた、該溶解性ガ
ラス粒子よりも微細な無機質、有機質または金属質粒子
からなる均一融着層を有する抗菌性複合ガラス粒子にお
いて、該均一融着層にアナターゼ形の二酸化チタンを含
む構成とすることができる。
【0064】但し、アナターゼ形の二酸化チタンを用い
る場合であっても、さらに凝集を防止するため、他の酸
化アルミニウム等の無機質、有機質または金属質の微粒
子を併用して添加することもより好適である。
【0065】本発明において、二酸化チタンの添加量と
しては、溶解性ガラス粒子に対して、3〜30wt%と
なるようにするのが好適である。
【0066】二酸化チタンの添加量が、3wt%未満で
は、着色防止効果に乏しい恐れがある一方30wt%を
越えると、銀イオンの流出量が低下して、抗菌性の効果
が低下したり、その他、溶解性ガラス粒子に未融着の二
酸化チタンが生じ、その後の取り扱いが困難となった
り、経済的な問題を生じるおそれがあるためである。
【0067】なお、二酸化チタンの平均粒径は、隠蔽性
や複合化等を考慮して決定されるが、好適には、溶解性
ガラス粒子の平均粒径の1/5以下であるが、具体的に
は、10nm〜200μmの範囲が好適である。
【0068】(製造方法について)本発明の抗菌性複合
ガラス粒子の、製造方法は特に限定されるものではない
が、例えば、以下の工程により作成することができる。
【0069】(1)ガラス組成の選択工程 無機質粉末との関係で目的とする組成のガラス粉末を得
るためにガラス原料を選択する。
【0070】(2)ガラスの微粒子化工程 (2−1) 上述の選択されたガラス原料を1200〜
1600℃で1時間程度、加熱溶融した後、溶融ガラス
を水中に流し込んで、おおまかに水粉砕する。
【0071】(2−2) 水粉砕された溶融ガラスを乳
鉢等により粗粉砕する。
【0072】(2−3) 粗粉砕ガラスを振動ボールミ
ル等微粉砕する。また、必要に応じて、水、アルコール
等の媒体の存在下、無機質粉末も混合する。
【0073】(2−4) 微粉砕ガラスを乾燥し、ほぐ
す。
【0074】(3)ガラス粒子の球状化及び無機質粉末
の複合工程 (3−1) その種類と粒径等を考慮して、二酸化チタ
ン及び他の無機質粉末等を選択する。
【0075】(3−2) 微粉砕ガラス粉末と二酸化チ
タン及び他の無機質粉末等とを混合する。
【0076】(3−3) 700℃で1時間程度、オー
ブン等で加熱融着処理を行う。また、必要に応じて、球
状化や分相化を行う。
【0077】(3−4) 加熱融着処理した複合ガラス
粒子のほぐし及び、又は分級を行う。
【0078】
【作用】本発明の、抗菌性複合ガラス粒子は、その製造
にあたり、微細な無機質、有機質または金属質の微粒子
により、ルチル形の二酸化チタンが均一に分散され、一
方でルチル形の二酸化チタンは銀の発色を防止しつつ、
溶解性ガラス粒子を白色化することになる。
【0079】さらに、アナターゼ形の二酸化チタンの場
合は単独使用でも均一に分散され、銀の発色を防止しつ
つ、溶解性ガラス粒子を白色化することになる。
【0080】また、製造された抗菌性複合ガラス粒子
は、銀がガラス成分中に安定して存在しており、周囲の
水分等により、溶解性ガラスが徐々に溶解されるに従っ
て、表面から一価の銀イオンとして溶出し、優れた抗菌
性を示すことになる。
【0081】なお、本発明の抗菌性複合ガラス粒子は、
種々の態様で使用されるが、例えば以下のような具体例
が挙げられる。
【0082】(1)本発明の抗菌性複合ガラス粒子を、
通水性繊維布または、通水性合成樹脂フィルムに包み、
これを汚水中に設置することにより、水の汚濁を防止す
るとともに、水の浄化等の効果を発揮する。
【0083】(2)本発明の抗菌性複合ガラス粒子を、
塗料中に混和して、雑菌が繁殖する壁、床、柱、あるい
はまな板等の台所用品、さらには船底等に塗布すること
により、優れた抗菌効果を発揮する。
【0084】(3)本発明の抗菌性複合ガラス粒子を、
タイル目地に使われているモルタル中に混和して使用す
ることにより、優れた抗菌効果を発揮し、カビの発生等
によるモルタルの変色を防止する。
【0085】(4)本発明の抗菌性複合ガラス粒子を、
下着等の繊維類に練り込んだり、表面塗布したり、ある
いはフィルム状に成型した後、積層したりすることによ
り、汗等の悪臭を防止する。
【0086】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。
【0087】(実施例1)下記の酸化物組成となるよう
に、原料を合計で200g調合し、アルミナ磁器潰擂機
を使って、1時間、乾式混合した。
【0088】 CaO 50 モル% Na20 1 モル% B2O3 7 モル% P205 42 モル% Ag20 1 モル% そして、この混合粉末を白金ルツボに充填し、溶解温度
1200℃で1時間電気炉で溶融した。
【0089】その後、この溶融したガラスを乾燥し、乳
鉢で20メッシュ以下に粉砕し、更に振動ボールミルを
用いて、平均粒子径10μm程度の大きさになるように
粉砕し、溶解性ガラス粒子とした。
【0090】次に、かかる粉砕した溶解性ガラス粒子
に、平均粒径0.02μmのルチル形の二酸化チタンと
平均粒径0.02μmのアルミナ超微粒子を、それぞれ
10wt%混合した後、600℃で20分間加熱して、
溶解性ガラス粒子表面に、均一被覆融着させ、抗菌性溶
解性ガラス粒子とした。
【0091】そして、滅菌率や白色度を測定、評価し
た。
【0092】(1) 滅菌率の測定 寒天培地希釈倍率法を用い、初期の黄色ブドー状球菌の
菌数(6.3x103菌数/ml)が、抗菌性複合ガラ
ス粒子からの溶出液により、3時間の間にどの程度減少
するかを測定し、下式で表される滅菌率として検討し
た。
【0093】なお、抗菌性複合ガラス粒子からの溶出液
は、抗菌性複合ガラス粒子2gを、通水性合成樹脂フイ
ルムに包み、これを室温下、200mlの蒸留水に浸せ
きして、90日間放置した後、得たものである。また、
蒸留水は、毎日取り替えることとした。
【0094】
【0095】(2) 白色度の測定 以下の基準により、目視にて白色度を測定し、評価し
た。
【0096】 良好:黄色着色なし、白色に可視可 可 :少々黄色着色、白色に可視可 不良:黄色着色、白色に可視不可
【0097】(実施例2)二酸化チタンとして、ルチル
形のかわりに、アナターゼ形を用いた場合以外は、実施
例1と同様に、抗菌性複合ガラス粒子を作成し、滅菌率
と白色度を測定し、評価した。
【0098】(実施例3)二酸化チタンとして、アナタ
ーゼ形を用い、平均粒径0.02μmのアルミナ超微粒
子を使用しなかった場合以外は、実施例1と同様に、抗
菌性複合ガラス粒子を作成し、滅菌率と白色度を測定、
評価した。
【0099】(比較例1)二酸化チタンを用いなかった
以外は、実施例1と同様に、抗菌性複合ガラス粒子を作
成し、滅菌率と白色度を測定し、評価した。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、抗菌効果の持続性に優
れるばかりでなく、抗菌効果の高い銀を金属イオンとし
て用いた場合にも、白色度が高く、色感の優れた、抗菌
性複合ガラス粒子が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】二酸化チタンと酸化アルミニウム微粒子によ
り、溶解性ガラスが溶融被覆された模式図を示す。
【符号の説明】
1:溶解性ガラス粒子 2:二酸化チタン粒子 3:酸化アルミニウム粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀を含有する溶解性ガラス粒子と、該溶
    解性ガラス粒子表面に設けられた、該溶解性ガラス粒子
    よりも微細な無機質、有機質または金属質の微粒子から
    なる均一融着層を有する抗菌性複合ガラス粒子におい
    て、該均一融着層にルチル形の二酸化チタン及び他の無
    機質、有機質または金属質の微粒子を併用して含むこと
    を特徴とする抗菌性複合ガラス粒子。
  2. 【請求項2】 前記他の無機質、有機質または金属質の
    微粒子が、セラミック粒子であることを特徴とする請求
    項1に記載の抗菌性複合ガラス粒子。
  3. 【請求項3】 銀を含有する溶解性ガラス粒子と、該溶
    解性ガラス粒子表面に設けられた、該溶解性ガラス粒子
    よりも微細な無機質、有機質または金属質の微粒子から
    なる均一融着層を有する抗菌性複合ガラス粒子におい
    て、該均一融着層にアナターゼ形の二酸化チタンを含む
    ことを特徴とする抗菌性複合ガラス粒子。
  4. 【請求項4】 前記均一融着層に、前記アナターゼ形の
    二酸化チタン及び他の無機質、有機質または金属質の微
    粒子を併用して含むことを特徴とする請求項3に記載の
    抗菌性複合ガラス粒子。
JP4556595A 1995-03-06 1995-03-06 抗菌性複合ガラス粒子 Pending JPH08245240A (ja)

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