JPH08245936A - 加圧または加熱により粘着可能な粘着剤組成物。 - Google Patents

加圧または加熱により粘着可能な粘着剤組成物。

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JPH08245936A
JPH08245936A JP7080690A JP8069095A JPH08245936A JP H08245936 A JPH08245936 A JP H08245936A JP 7080690 A JP7080690 A JP 7080690A JP 8069095 A JP8069095 A JP 8069095A JP H08245936 A JPH08245936 A JP H08245936A
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pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
thermoplastic resin
sensitive
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JP7080690A
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Yasuaki Kitazaki
寧昭 北崎
Yoshio Kishimoto
芳男 岸本
Eiichi Sugiura
栄一 杉浦
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Nichiban Co Ltd
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Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保管時には粘着性を示さず、使用時に加圧ま
たは加熱することにより粘着性を発現することができる
粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる層を基材上
に形成した粘着シートを提供すること。 【構成】 粘着剤中に、熱可塑性樹脂の有機溶媒溶液か
ら形成されたゲル状物が微細粒子として分散されている
ことを特徴とする加圧または加熱により粘着可能な粘着
剤組成物。該粘着剤組成物からなる層が、基材の片面に
形成されていることを特徴とする加圧または加熱により
粘着可能な粘着シートまたはフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保管時等の常温常圧に
おいては殆ど粘着性を示さず、使用時に、加圧または加
熱することにより、粘着性が発現する粘着剤組成物、及
び該粘着剤組成物からなる層を基材上に設けた粘着シー
トまたはフィルム(以下、単に「粘着シート」という)
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エコロジー問題の一つとして、離
型紙の問題が取り上げられている。即ち、粘着ラベル、
粘着シート、両面粘着テープなどでは、製造工程上ある
いは取り扱い上、粘着剤層の表面に離型紙が貼られるこ
とが多い。離型紙としては、紙にレジンをアンダーコー
トしたもの、紙の表面にシリコーンなどの剥離性能を有
する離型剤を塗布したもの、プラスチックフィルム、及
びアルミ箔などの金属箔などが用いられている。これら
の離型紙は、粘着シートの分野において、コスト的に大
きな割合を占めるだけではなく、使用の際などに剥して
捨てられるため、再生困難な産業廃棄物を大量に産出す
るという問題点を抱えている。したがって、離型紙を必
要としない粘着剤組成物または粘着シートを得ることが
できるならば、コストの削減にとどまらず、エコロジー
問題への対応策ともなる。そのために、保管時等の非使
用時には粘着性を示さないが、使用時に容易に粘着性能
を示す粘着剤組成物あるいは粘着シートの実現が望まれ
ている。
【0003】一方、離型紙を必要としない粘着シートの
分野においても、保管時等には粘着性を示さない粘着シ
ートが望ましい場合がある。例えば、塗装マスキング用
テープなどの保護用粘着シートは、一般に、ロール状に
巻回して製造販売され、使用時に巻き戻して使用するた
め、離型紙を必要とはしない。しかし、自動車塗装など
におけるように、被着体の貼付面積が大きい場合には、
保護用粘着シートの粘着性が作業性を困難にすることが
ある。即ち、保護用粘着シートを貼付面積の大きな被着
体の所定の位置に貼付する場合、位置決め作業中に保護
用粘着シートが被着体に粘着して正確な位置決めができ
なかったり、貼付位置の修正によりしわが寄ったりする
不都合が生じ易い。したがって、保護用粘着シートを被
着体の所定位置に配置した後に、粘着性能を発現させる
ことができるならば、作業性を大幅に向上させることが
できる。
【0004】従来より、非使用時に粘着を生じないよう
にした粘着剤または粘着シートなどに関して、いくつか
の提案がなされている。例えば、特開平2−10228
0号公報には、粘着成分を非粘着性シェル中に内包する
マイクロカプセル化粘着剤が提案されている。特開平2
−238078号公報には、感圧接着剤及びシートにお
いて、内層及び外層の2層構造粒子を有する特定の水系
(共)重合体エマルジョン(即ち、コア・シェルエマル
ジョン)を用いることにより、優れた感圧接着性と耐ブ
ロッキング性を同時に付与することが提案されている。
しかしながら、これらの方法では、十分な耐ブロッキン
グ性と粘着性の発現の両立は難しく、保管時等における
ブロッキングを十分に防止するには、マイクロカプセル
またはシェル層を硬くあるいは厚くする必要があり、そ
の結果、粘着力は大きく低下することになる。
【0005】特開平5−2716545号公報には、
0.5〜1.0μmの大粒子径の粘着性を示すエマルジ
ョンに、0.2μm以下の小粒子径でガラス転移温度が
50℃以上の固いエマルジョンを配することにより乾燥
被膜がブロッキングを示さず、圧力によって粘着性を発
現する本質的に離型紙を必要としない水系粘着剤樹脂組
成物が提案されている。
【0006】実公昭54−3184号公報には、薄葉基
材の少なくとも一方の面に、感圧性接着剤層に該層厚と
同等もしくは若干小さい径を有する熱賦活型接着剤粉末
を約50〜95容量%の割合いで分散させた薄膜を設け
てなる貼着時の位置変え可能な接着テープが開示されて
いる。この接着テープは、熱賦活型接着剤樹脂の添加量
が約50〜95容量%の割合であることから、加熱前は
仮着できる程度の接着力に制限されているが、加熱し、
押圧した後は、熱賦活型接着剤粉末による強い接着力が
得られる。同様に、特公昭51−8406号公報には、
加熱前は仮着できる程度の接着力に制限されているが、
加熱し、押圧した後は、熱賦活型接着剤粉末による強い
接着力が得られる衣料用熱融着型接着剤が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保管
時には粘着性を示さず、使用時に加圧または加熱するこ
とにより粘着性を発現することができる粘着剤組成物を
提供することにある。本発明の他の目的は、基材上に前
記粘着剤組成物からなる層を形成することにより、加圧
または加熱により粘着性を発現することができる粘着シ
ートを提供することにある。
【0008】本発明者らの研究により、今や新しいタイ
プの加圧または加熱により粘着可能な粘着剤組成物が見
いだされた。即ち、本発明者らは、ゴム系粘着剤やアク
リル系粘着剤などの汎用の溶剤型粘着剤において、粘着
剤中に、熱可塑性樹脂のゲル状物を微細粒子として分散
させることにより、保管時等の非使用時には粘着性が抑
制され、使用時には、加圧または加熱により粘着性を発
現することができる粘着剤組成物の得られることを見い
だした。
【0009】より具体的に、本発明の粘着剤組成物は、
粘着剤中に、熱溶媒に可溶であるが冷却すると溶液がゲ
ル化する熱可塑性樹脂のゲル状物を微細に分散させるこ
とにより得ることができる。本発明の粘着剤組成物は、
加熱前は非粘着であることが望ましく、加熱または加圧
後には、粘着剤成分による粘着性が発現する。熱可塑性
樹脂の微細化したゲル状物の添加効果は、加熱前の粘着
剤成分の非粘着化にあり、加熱・加圧した後の該熱可塑
性樹脂による強い接着力の発現を図るものではない。本
発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、粘着剤
中に、熱可塑性樹脂の有機溶媒溶液から形成されたゲル
状物が微細粒子として分散されていることを特徴とする
加圧または加熱により粘着可能な粘着剤組成物が提供さ
れる。また、本発明によれば、粘着剤中に、熱可塑性樹
脂の有機溶媒溶液から形成されたゲル状物が微細粒子と
して分散されている粘着剤組成物からなる層が、基材の
片面に形成されていることを特徴とする加圧または加熱
により粘着可能な粘着シートまたはフィルムが提供され
る。
【0011】以下、本発明について詳述する。本発明で
使用する粘着剤としては、ゴム系粘着剤やアクリル系粘
着剤等の既に公知の溶剤型粘着剤を挙げることができ
る。溶剤型粘着剤は、粘着剤が溶剤に溶解された状態
で、塗工、揮散されて使用される粘着剤である。ゴム系
粘着剤は、常温でゴム状弾性を示す各種ゴムに、粘着付
与剤を配合した組成物であり、必要に応じて、軟化剤、
充填剤、老化防止剤などが配合されている。ゴム系粘着
剤に用いるゴム成分としては、例えば、天然ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合ゴム、ポリイソブチレン、ブチ
ルゴムなどがある。また、ゴム成分として、スチレン−
イソプレン−スチレン型ブロック共重合体(SIS)、
スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体
(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン型ブロック
共重合体(SEBS)、SEPS等のブロック共重合体
も使用することができる。
【0012】粘着付与剤としては、ロジン、エステルガ
ム、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂、ア
ルキルフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、クマ
ロンインデン樹脂などを挙げることができる。粘着付与
剤は、ゴム成分100重量部に対して、通常、30〜1
50重量部、好ましくは50〜120重量部の割合で使
用される。軟化剤としては、各種可塑剤、ポリブテン、
ポリイソブチレン低重合物、ポリビニルイソブチルエー
テル低重合物、ラノリン、解重合ゴム、プロセスオイ
ル、加硫オイル、液状ポリアクリレートなどが挙げられ
る。軟化剤は、ゴム成分100重量部に対して、通常、
0〜30重量部の割合で使用される。
【0013】充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シ
リカ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、澱粉、クレー、タルクなどが挙げられる。充填剤
は、ゴム成分100重量部に対して、通常、0〜30重
量部の割合で使用される。老化防止剤としては、フェノ
ール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤などが使用され
る。老化防止剤は、ゴム成分100重量部に対して、通
常、0〜10重量部の割合で使用される。
【0014】溶液型粘着剤のゴム系粘着剤は、一般に、
ゴム用揮発油、トリクレン、トルエン、n−ヘキサンな
どの溶媒に溶解して使用される。アクリル系粘着剤は、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを主体と
し、各種モノマーと共重合して得られる粘着剤である。
2−エチルヘキシルアクリレートを主モノマーとした共
重合ポリマーが汎用されている。アクリル系粘着剤の溶
剤としては、重合時の溶媒として用いられる酢酸エチ
ル、トルエン、メチルエチルケトンなどが使用される。
【0015】本発明では、これらの粘着剤中に、熱可塑
性樹脂の有機溶媒溶液から形成されたゲル状物を微細粒
子として分散する。本発明で使用する熱可塑性樹脂は、
溶剤型粘着剤中に微細で安定なゲル状物として存在する
ために、一定濃度の樹脂溶液で常温より高いゲル化温度
を有することが必要である。寒天やゼラチンなどの特定
の物質は、熱い溶媒に可溶であるが、冷却すると溶液は
固化する。この固化する現象をゲル化とよぶ。ゲル化
は、ゲル化時間、ゲル化温度、及びゲル化が起こり得る
最小のコロイド濃度によって特徴付けられる。ゲル化温
度とは、所定濃度の溶液を所定温度に24時間静置した
場合、均一溶液からゲル状物が生成しはじめる温度をい
う。
【0016】本発明では、熱溶媒に可溶であるが、常温
に冷却すると溶液がゲル化する熱可塑性樹脂を使用す
る。実際に粘着剤組成物を製造する場合、熱可塑性樹脂
溶液が完全にゲル化してから使用するのが好ましい。熱
可塑性樹脂としては、上記のようなゲル化温度を有する
樹脂であれば、特に限定されない。ゲル化温度の低い樹
脂にあっては、架橋等の処理をすることも可能であり、
あるいは常温よりも低温に冷却し、ゲル化を促進させる
こともできる。
【0017】このような熱可塑性樹脂としては、低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン
・無水マレイン酸共重合体、アイオノマー、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエステル、メト
キシ化ナイロンなどが好ましい。これらの中でも、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体及び超低密度ポリエチレンな
どのαオレフィン共重合体が特に好ましい。
【0018】熱可塑性樹脂の配合割合(固形分基準)
は、粘着剤の固形分100重量部に対して、通常、5〜
150重量部、好ましくは10〜100重量部である。
粘着剤の粘着特性が、強粘着タイプであれば、分散させ
る熱可塑性樹脂量は多くなり、一方、弱粘着タイプであ
れば少なくなる傾向がある。
【0019】本発明の粘着剤組成物は、以下の(1)〜
(2)のような方法により製造することができる。 (1)粘着剤と熱可塑性樹脂を一定濃度になるよう溶媒
に添加し、加熱しながら溶解する。溶解後、溶液温度が
ゲル化温度以下になるまで冷却し、ゲル化させる。次い
で、ゲル状物が微細に分散するまで撹拌分散する。通常
は、ゲル状物がスラリー状になるまで攪拌粉砕する。あ
るいは、溶液温度を下げながら、撹拌して、ゲル状物の
微細粒子をスラリー状に粉砕して分散させてもよい。 (2)熱可塑性樹脂を有機溶媒に加熱下に溶解させて、
次いで、溶液を冷却してゲル状物を生成し、これを攪拌
粉砕して微細に分散したものと、粘着剤溶液とを混合撹
拌することにより粘着剤組成物を製造することができ
る。
【0020】いずれの方法でも、熱可塑性樹脂の加熱有
機溶媒溶液を冷却して形成したゲルを攪拌粉砕してスラ
リー状にする。ゲル状物の微細粒子の大きさは、平均粒
径1〜200μmの範囲が適当であり、好ましくは3〜
100μmである。この範囲よりも粒径が小さいか、あ
るいは大きいと、粘着剤の常態での粘着性を消失させる
のに、ゲル状物を多量に添加する必要があり、加圧・加
熱後に発現する粘着性が乏しいものとなる。粒径が大き
すぎる場合、粘着剤の厚さにも関係するが、粘着剤層の
凝集性が低下し、好ましくない。有機溶媒としては、特
に限定されないが、トルエンなど前記粘着剤溶液調製時
の溶媒を使用することが好ましい。
【0021】本発明の粘着剤組成物は、その製法から明
らかなように、加熱溶解した熱可塑性樹脂の多くは、粘
着剤中にゲル状微粒子として分散するが、一部は溶媒に
溶解して存在する。このことが、粘着剤と熱可塑性樹脂
との分散性を高め、粘着剤の凝集性を低下することなく
ゲル状物が安定的に分散できることに寄与していると考
えられる。
【0022】粘着剤溶液中に熱可塑性樹脂のゲル状物が
微細粒子として分散した溶液は、シートやフィルムなど
の基材(支持体)上に塗布し、乾燥させることにより、
粘着剤組成物の層が形成された粘着シートを作成するこ
とができる。本発明の粘着剤組成物及び粘着シートは、
保管時等の非使用時には、粘着性を全くあるいは殆ど示
さないが、使用に際し、加圧または加熱することによ
り、粘着剤の粘着性能が発現する。
【0023】
【作用】本発明の粘着剤組成物は、粘着剤中に微細に熱
可塑性樹脂のゲル状物を配することで、塗工後、保存時
には粘着性剤を示さず、使用時に圧力あるいは加熱によ
り粘着性を発現することが可能である。圧力、加熱部位
あるいは面積を任意に設定することで、必要な部分のみ
を粘着化することが可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例を
挙げてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。物性の評価方法
は、次のとおりである。 (1)耐ブロッキング性 処理フィルムの樹脂面に、ポリエステルフィルム(PE
Tフィルム)とポリエチレンフィルム(PEフィルム)
の塗装面を当て、2kgのゴムローラーで圧着した後、
各フイルムの剥離性によって3段階に評価した。 ○:ほとんど粘着性を示さない △:弱い力で剥離できる ×:剥離するのにかなりの力を要する (2)接着力 加熱接着力試験:処理フィルム(幅15mm、長さ1
50mm)を塗装済み鋼板に、塗装面と処理樹脂面が当
たるように静置し、ドライヤーでフィルムを加熱しなが
ら布を巻いたローラーでフィルムを圧着した。次いで、
180°剥離力を引っ張り速度300mmで測定した。 加圧接着力試験:処理フィルム(幅15mm、長さ1
50mm)に剥離紙を合わせ、卓上テストプレス(10
TON卓上テストプレス、ゴンノ油圧機製作所製)で5
0kg/cm2のプレスをした。次いで、処理フィルム
を塗装済みの鋼板の塗装面に貼付し、180°剥離力を
引っ張り速度300mmで測定した。
【0025】[実施例1]反応容器に、2−エチルヘキ
シルアクリレート50重量部、ブチルアクリレート45
重量部、アクリル酸5重量部、及びトルエン100重量
部を仕込み、次いで、窒素気流下、還流する程度の温度
に加熱した後、6時間の反応時間の間に、過酸化ベンゾ
イル0.15重量部をトルエン30ccに溶解した過酸
化ベンゾイル溶液を10分割して添加して反応させ、固
形分濃度が約50重量%の粘着剤溶液を得た。この粘着
剤溶液にトルエンを追加して、固形分濃度を約20重量
%に調整した。一方、熱可塑性樹脂としてエチレン・酢
酸ビニル共重合体〔三井・デュポン・ポリケミカル
(株)製、エバフレックス210〕20重量部をトルエ
ン80重量部に添加し、加熱溶解した。冷却後、生成し
たゲル化物をミキサーでスラリー状になるまで撹拌粉砕
した。微細化したゲル状物の平均粒径は8μmであり、
最大粒径は20μmであった。次に、粘着剤溶液70重
量部とスラリー状になるまで微細にした熱可塑性樹脂分
散液30重量部とを撹拌混合して、本発明の加圧・加熱
粘着可能な樹脂組成物を得た。上記樹脂組成物の溶液
を、塗布膜厚さがドライで30μmになるようハンドア
プリケーターで、コロナ処理したポリエチレンフィルム
面に塗布し、ドライヤーで乾燥して処理フィルムを得
た。得られた処理フィルムについて、耐ブロッキング性
及び接着力の2項目について評価し、その結果を表1に
示した。
【0026】[実施例2]粘着剤組成物として、スチレ
ン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体(SI
S:シェル社製、クレイトンTR−1107)100重
量部、粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル社製、YSレジ
ンPX−1150)75重量部、老化防止剤(川口化学
工業社製、アンテージW500)6重量部、及びトルエ
ン700重量部を混合溶解し、固形分濃度が約20重量
%の粘着剤組成物を調製した。一方、熱可塑性樹脂とし
てエチレン−αオレフィン共重合体(三井石油化学工業
社製、タフマーA−20090)20重量部をトルエン
80重量部に添加し、加熱溶解した。冷却後、生成した
ゲル化物をミキサーでスラリー状になるまで撹拌粉砕し
た。微細化したゲル状物の平均粒径は8μmであり、最
大粒径は20μmであった。次に、粘着剤溶液70重量
部とスラリー状になるまで微細にした熱可塑性樹脂分散
液30重量部を撹拌混合して、本発明の加圧・加熱粘着
可能な樹脂組成物をえた。実施例1と同様にして処理フ
ィルムを作製し、評価した。
【0027】[実施例3]粘着剤組成物として、高分子
量ポリイソブチレン(エクソン社製、ビスタネックスM
ML−100)100重量部、低分子量ポリイソブチレ
ン(エクソン社製、ビスタネックスLM−MS)75重
量部、及びトルエン700重量部を混合溶解し、固形分
濃度が約20重量%の粘着剤組成物を調製した。一方、
熱可塑性樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体〔三
井・デュポン・ポリケミカル(株)製、エバフレックス
210〕20重量部をトルエン80重量部に添加し、加
熱溶解した。冷却後、生成したゲル化物をミキサーでス
ラリー状になるまで撹拌粉砕した。微細化したゲル状物
の平均粒径は8μmであり、最大粒径は20μmであっ
た。次に、粘着剤溶液70重量部とスラリー状になるま
で微細にした熱可塑性樹脂分散液30重量部を撹拌混合
して、本発明の加圧・加熱粘着可能な樹脂組成物をえ
た。実施例1と同様にして処理フィルムを作製し、評価
した。
【0028】[比較例1〜3]実施例1〜3において、
熱可塑性樹脂を加熱溶解した後、ゲル化する前に、各粘
着剤溶液に添加し、ゲル化しないよう加熱撹拌し、均一
な樹脂組成物溶液を調製した。得られた均一な樹脂組成
物溶液を用いて、実施例1〜3と同様に処理フィルムを
作製し、評価した。ただし、比較例1〜3の処理フィル
ムの接着力については、塗装鋼板に貼付後、2kgのゴ
ムローラーで圧着し、測定した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、保管時には粘着性を示
さず、使用時に加圧または加熱することにより粘着性を
発現することができる粘着剤組成物が提供される。本発
明によれば、離型紙不要の粘着シートなどの粘着製品を
提供することができる。また、粘着性が作業性の煩雑さ
(貼付部位の位置あわせ、しわ)の原因となっていた分
野では、本発明の粘着製品は、使用時に粘着性がないこ
とから、作業性が向上する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 123/00 JBW C09J 123/00 JBW 133/08 JDD 133/08 JDD 201/00 JBC 201/00 JBC

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤中に、熱可塑性樹脂の有機溶媒溶
    液から形成されたゲル状物が微細粒子として分散されて
    いることを特徴とする加圧または加熱により粘着可能な
    粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 粘着剤が、ゴム系粘着剤及びアクリル系
    粘着剤から選ばれる1種である請求項1記載の粘着剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂
    である請求項1記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 ゲル状物の微細粒子が、熱可塑性樹脂の
    加熱有機溶媒溶液を冷却して形成したゲルを攪拌粉砕し
    てスラリー状にしたものである請求項1記載の粘着剤組
    成物。
  5. 【請求項5】 粘着剤中に、熱可塑性樹脂の有機溶媒溶
    液から形成されたゲル状物が微細粒子として分散されて
    いる粘着剤組成物からなる層が、基材の片面に形成され
    ていることを特徴とする加圧または加熱により粘着可能
    な粘着シートまたはフィルム。
JP7080690A 1995-03-13 1995-03-13 加圧または加熱により粘着可能な粘着剤組成物。 Pending JPH08245936A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999014283A1 (en) * 1997-09-16 1999-03-25 Teijin Limited Gel-form pressure-sensitive adhesive, and adhesive material and adhesive medicinal preparation both containing the same
KR20200123131A (ko) * 2018-02-21 2020-10-28 닛토덴코 가부시키가이샤 점착성 물품

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