JPH08246143A - 酸化物焼結体 - Google Patents
酸化物焼結体Info
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- JPH08246143A JPH08246143A JP4814695A JP4814695A JPH08246143A JP H08246143 A JPH08246143 A JP H08246143A JP 4814695 A JP4814695 A JP 4814695A JP 4814695 A JP4814695 A JP 4814695A JP H08246143 A JPH08246143 A JP H08246143A
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Abstract
対密度が85%以上で、かつ、直径2μm以上の空孔の
面積基準の個数分布が任意表面で20%以下である酸化
物焼結体。又、インジウム、錫および酸素を主成分と
し、相対密度が85%以上で、かつ、直径2μm以上の
空孔の95%以上が断面形状の扁平率が2以下の概ね球
状である酸化物焼結体。 【効果】 スパッタリング中の異常放電回数がきわめて
少なく、また長時間使用後においてもノジュールが発生
しないITOターゲットが提供できる。
Description
って透明導電膜を形成する際のスパッタリング用ターゲ
ットとして極めて優れた性能を有する、酸化インジウム
・酸化錫(以下、「ITO」という)焼結体に関する。
れる透明導電膜は、その比抵抗値の低さから有望な膜と
して注目されている。例えば300℃程度に加熱された
基板上に適当な条件でITOをスパッタリングすること
により、透明性が良くかつ比抵抗値が2.0×10-4Ω
・cm以下の良質なITO膜が得られる。
るためのITO焼結体として、特開昭62−21751
号公報には酸化インジウム粉末と酸化錫粉末との適当な
量を配合し、混合・粉砕して、これを成形し仮焼した後
再度粉砕を行い、得られた仮焼済み粉末を、更に成形・
焼結して製造されたITO焼結体が開示されている。こ
のようにして得られたITO焼結体を用いてスパッタリ
ングを行うと、異常放電の発生によりプラズマ状態が不
安定になり、スパッタされた膜の構造が悪化し、膜の特
性値が劣化するという不都合を生じる。また、異常放電
が頻繁に発生する状況下で長時間ターゲットを使用して
いると、ターゲット表面にノジュールが生じ、これによ
り成膜速度が低下するという問題も生じる。これらの問
題の原因がターゲット中に存在する空孔にあると考え、
空孔の数を減らすことにより解決しようという試みがな
されている。例えば、特開平2−115326号公報に
は酸化インジウム粉末と金属錫粉末を適当な量だけ配合
し、仮焼した後再度粉砕を行って粉末とし、得られた仮
焼済み粉末を、加圧下での焼結法であるホットプレスに
よって高密度の、すなわち空孔数の少ないITO焼結体
の製造方法が開示されている。
ーゲットでさえも工業的に十分満足できるターゲットと
はいい難い。
TOターゲットのスパッタリングにかかわる問題点を解
決し、異常放電の発生およびノジュールの生成を有効に
抑制することが可能な酸化物焼結体を提供することを目
的とする。
の第1の本発明の酸化物焼結体は、インジウム、錫およ
び酸素を主成分とし、相対密度が85%以上で、かつ、
直径2μm以上の空孔の面積基準の個数分布が任意表面
で20%以下であることを特徴とする。又、第2の本発
明の酸化物焼結体は、インジウム、錫および酸素を主成
分とし、相対密度が85%以上で、かつ、直径2μm以
上の空孔の95%以上が断面形状の扁平率が2以下の概
ね球状であることを特徴とする。
抑制するためには空孔の数を減少させるだけでは不十分
であり、空孔の分布状態および、あるいは空孔の形状を
コントロールしなくてはならない。即ち異常放電やノジ
ュールの生成は、空孔が集中し電気伝導度が悪化してい
る微小領域や、空孔が鋭角の突起やくぼみを持ち電荷が
集中しやすい部分、あるいは空孔が互いにつながりなが
ら連続していて電荷の通過を妨げる部分を起点として生
じているため、これらの組織上の微小な欠陥を除去する
ことにより異常放電の発生およびノジュールの生成を有
効に抑制することが可能となるのである。
実質的にインジウム、錫および酸素を主成分とするもの
であり、酸化インジウム・酸化錫系のものである。この
組成自体は公知のITO焼結体と同様であり、一般に錫
の平均組成は3〜12重量%であり、インジウムの平均
組成は70〜78重量%である。
くてはならない。相対密度が90%以上であれば更に好
ましい。相対密度が85%未満であるとターゲット内に
存在する空孔の個数が多くなり、ターゲット全体の電気
伝導度が悪化してしまい、本発明の効果が得られなくな
る。なお相対密度は、理論密度を7.15g/cm3と
して計算される。
しないことが好ましい。但し本発明の要件を満たす空孔
であれば存在していたとしても本発明の効果を損なうこ
とはない。
の空孔の面積基準の個数分布が任意表面で20%以下で
なくてはならない。上記個数分布が20%を超える微小
領域が存在すると、それは空孔が集中していることを意
味するが、電気伝導度が他の領域と比較して相対的に高
くなり、異常放電やノジュールの起点となり易いからで
ある。なお、直径2μm未満の空孔の存在は電気伝導度
に与える影響が無視し得るほど小さいため、考慮する必
要はない。
結体の任意表面を鏡面に研磨した後、異なる20以上の
視野で1000倍の倍率で撮影された一辺100mmの
写真に存在する空孔の数を平均して求められる。
りなく球形に近いことが必要である。空孔が長くつなが
っていたり、鋭角の突起やくぼみをもっていると、その
部分に電荷が集中し易く異常放電やノジュールの起点と
なり易い。従って、直径2μm以上の空孔の95%以上
が断面形状の扁平率が2以下の概ね球状であることが必
要である。
れていても良い。
TO焼結体において空孔の分布が均一な焼結体を得るた
めには、原料粉末の選択と、混合・粉砕工程および成形
工程が極めて重要となる。
コントロールするためには、焼結温度および焼結時間、
昇温速度を正確にコントロールする必要がある。
m以下、平均粒径が1μm以下の微細なIn2O3および
SnO2酸化物粉末を用いる。原料粉末の一次粒径は微
細である方が好ましい。また、原料粉末の混合・粉砕に
は湿式ボールミルを用いる。混合には直径5mm以下の
ボールを使用し、ボールの挿入量は重量比で原料粉末の
2倍以上とする。また混合時間は18時間以上とする。
この条件は原料粉末の凝集を解砕するために必要な条件
である。
は行わない。これは仮焼によって粉末の粒度が大きくな
ると、焼結体の空孔の分布が不均一になるめである。
mから60μmの大きさで球形に造粒することが好まし
い。造粒方法としては例えばスプレードライヤーがあ
る。
軸のプレスであると厚み方向で空孔の分布が不均一にな
るので好ましくない。
下とする。焼結温度が1450℃未満であると、空孔の
形状が球形にならず、また1550℃よりも高温である
と空孔どうしの結合が起こり、空孔が粗大化あるいは連
続化してしまう。焼結保持時間は5時間以上15時間以
下とする。昇温速度は特に1000℃以上の温度範囲で
制御する必要があり、3℃/min以上、10℃/mi
n以下とする。また焼結雰囲気を酸素ガスの気流中とす
ると高密度の焼結体が得られる。
説明する。実施例1は第1、第2の本発明の要件を兼ね
備えた実施例、実施例2は第1の本発明の実施例、実施
例3は第2の本発明の実施例、比較例1、2はいずれの
要件も満たさない例である。である。
めた一次粒径が0.04μm、平均粒径が0.2μmの
酸化インジウム粉末と、BET比表面積から求めた一次
粒径が0.09μm、平均粒径が0.5μmの酸化錫粉
末を原料粉末とし、これらの粉末を酸化錫組成が10重
量%となるように配合した。粉末を5kg、成形用バイ
ンダーとしてPVAを50g、直径3mmのφジルコニ
アボールを12kg、イオン交換水を7.5kgを容量
20リットルの樹脂ポットに入れて24時間混合し、取
り出した後スプレードライヤーで造粒した。造粒粉をビ
ニル製の型に充填し3ton/cm2でCIP成形し
た。焼結は酸素ガスを5l/minで流しながら150
0℃にて10時間保持した。また1000℃から150
0℃までの昇温速度は5℃/minである。得られた焼
結体を幅127mm、長さ507mm、厚さ6mmに加
工した。
の分布および形状を観察した後スパッタリング用ターゲ
ット材として使用し、DCマグネトロンスパッタ法によ
ってスパッタリングを行った。使用開始から20時間経
過後の10分間当たりの異常放電回数の測定と、40時
間経過後のターゲット表面のノジュールの生成状況の観
察を行った。直径2μm以上の空孔の面積基準の個数分
布(%)、断面形状の扁平率が2以下の概ね球状である
直径2μm以上の空孔の存在率(%)、焼結体密度
(%)、異常放電回数(/10分)、ノジュールの発生
状況を表1に示す。
めた一次粒径が0.04μm、平均粒径が0.2μmの
酸化インジウム粉末と、BET比表面積から求めた一次
粒径が0.09μm、平均粒径0.5μmの酸化錫粉末
を原料粉末とし、これらの粉末を酸化錫組成が10重量
%となるように配合した。粉末を5kg、成形用バイン
ダーとしてPVAを50g、直径3mmのφジルコニア
ボールを12kg、イオン交換水を7.5kgを容量2
0リットルの樹脂ポットに入れて24時間混合し、取り
出した後スプレードライヤーで造粒した。造粒粉をビニ
ル製の型に充填し3ton/cm2でCIP成形した。
焼結は酸素ガスを5l/minで流しながら1400℃
にて15時間保持した。また1000℃から1500℃
までの昇温速度は1℃/minである。焼結体の大き
さ、および試験方法は実施例1と同様である。得られた
結果を表1に示す。
めた一次粒径が0.04μm、平均粒径が0.2μmの
酸化インジウム粉末と、BET比表面積から求めた一次
粒径が0.09μm、平均粒径0.5μmの酸化錫粉末
を原料粉末とし、これらの粉末を酸化錫組成が10重量
%となるように配合した。粉末を5kg、成形用バイン
ダーとしてPVAを50g、直径20mmのφジルコニ
アボールを5kg、イオン交換水を7.5kgを容量2
0リットルの樹脂ポットに入れて24時間混合し、取り
出した後スプレードライヤーで造粒した。造粒粉をビニ
ル製の型に充填し3ton/cm2でCIP成形した。
焼結は酸素ガスを5l/minで流しながら1500℃
にて10時間保持した。また1000℃から1500℃
までの昇温速度は5℃/minである。焼結体の大き
さ、および試験方法は実施例1と同様である。得られた
結果を表1に示す。
めた一次粒径が0.04μm、平均粒径が0.2μmの
酸化インジウム粉末と、BET比表面積から求めた一次
粒径が0.09μm、平均粒径0.5μmの酸化錫粉末
を原料粉末とし、これらの粉末を酸化錫組成が10重量
%となるように配合した。粉末を5kg、成形用バイン
ダーとしてPVAを50g、直径20mmのφジルコニ
アボールを5kg、イオン交換水を7.5kgを容量2
0リットルの樹脂ポットに入れて24時間混合し、取り
出した後スプレードライヤーで造粒した。造粒粉をビニ
ル製の型に充填し3ton/cm2でCIP成形した。
焼結は酸素ガスを5l/minで流しながら1400℃
にて20時間保持した。また1000℃から1500℃
までの昇温速度は1℃/minである。焼結体の大き
さ、および試験方法は実施例1と同様である。得られた
結果を表1に示す。
めた一次粒径が0.3μm、平均粒径が2μmの酸化イ
ンジウム粉末と、BET比表面積から求めた一次粒径が
0.5μm、平均粒径3μmの酸化錫粉末を原料粉末と
し、これらの粉末を酸化錫組成が10重量%となるよう
に配合した。粉末を5kg、成形用バインダーとしてP
VAを50g、直径20mmのφジルコニアボールを5
kg、イオン交換水を7.5kgを容量20リットルの
樹脂ポットに入れて24時間混合し、取り出した後スプ
レードライヤーで造粒した。造粒粉をグラファイト型に
充填し真空ホットプレスを用いて800℃、0.6to
n/cm2の条件で成形・焼結を行った。焼結体の大き
さ、および試験方法は実施例1と同様である。得られた
結果を表1に示す。
て、
常放電回数がきわめて少なく、また長時間使用後におい
てもノジュールが発生しないITOターゲットを提供す
ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 インジウム、錫および酸素を主成分と
し、相対密度が85%以上で、かつ、直径2μm以上の
空孔の面積基準の個数分布が任意表面で20%以下であ
ることを特徴とする酸化物焼結体。 - 【請求項2】 インジウム、錫および酸素を主成分と
し、相対密度が85%以上で、かつ、直径2μm以上の
空孔の95%以上が断面形状の扁平率が2以下の概ね球
状であることを特徴とする酸化物焼結体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04814695A JP3755159B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 酸化物焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04814695A JP3755159B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 酸化物焼結体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246143A true JPH08246143A (ja) | 1996-09-24 |
| JP3755159B2 JP3755159B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
ID=12795230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04814695A Expired - Lifetime JP3755159B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 酸化物焼結体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3755159B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002029744A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Sumitomo Chem Co Ltd | 酸化錫粉末の製造方法 |
| WO2008081585A1 (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | スパッタリングターゲットとその製造方法 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP04814695A patent/JP3755159B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002029744A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Sumitomo Chem Co Ltd | 酸化錫粉末の製造方法 |
| WO2008081585A1 (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | スパッタリングターゲットとその製造方法 |
| JP5215192B2 (ja) * | 2007-01-05 | 2013-06-19 | 株式会社東芝 | スパッタリングターゲット |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3755159B2 (ja) | 2006-03-15 |
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