JPH08246814A - ごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント - Google Patents

ごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント

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JPH08246814A
JPH08246814A JP7047497A JP4749795A JPH08246814A JP H08246814 A JPH08246814 A JP H08246814A JP 7047497 A JP7047497 A JP 7047497A JP 4749795 A JP4749795 A JP 4749795A JP H08246814 A JPH08246814 A JP H08246814A
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崎 操 鬼
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澤 進 小
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原 隆 幸 秋
Toshihisa Kiyokuni
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気量の変動時においても余剰蒸気を有効利
用でき、ガスタービンの起動・停止時においても蒸気タ
ービンの運転を継続することができるようにしたごみ焼
却炉利用コンバインドサイクル発電プラントを得るこ
と。 【構成】 ごみ焼却炉1で発生した蒸気をガスタービン
の排熱を利用する排熱回収ボイラ2で加熱した後、蒸気
タービン11に供給するようにしたごみ焼却炉利用コン
バインドサイクル発電プラントにおいて、蒸気タービン
11の主蒸気入口ノズル部を高温蒸気入口ノズル部26
aと低温蒸気入口ノズル部26bに2分割するととも
に、主蒸気系統を上記高温蒸気入口ノズル部と低温蒸気
入口ノズル部にそれぞれ接続された2つの系統25a,
25bに分岐し、その主蒸気系統に蒸気温度に対応して
上記2つの系統のいずれか一方に蒸気を供給する切替え
弁27a,27bを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉で発生した
蒸気をガスタービンの排熱を利用する排熱回収ボイラで
加熱した後、蒸気タービンに供給するようにしたごみ焼
却炉利用コンバインドサイクル発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ごみ焼却炉を利用した発電設備
では、清掃工場の所内電力を賄うことのみを目的として
計画されており、発電に使用する蒸気量以外の余剰蒸気
は蒸気タービンをバイパスさせ復水器などに回収するこ
とが行なわれており、ごみが有するエネルギーは必ずし
も有効利用されていない。
【0003】しかしながら、近年の逼迫する電力需要に
対応するとともに二酸化炭素の排出量の抑制を目的と
し、大型分散型電源として蒸気量の全量を発電に利用し
たり、一歩進めてより高効率をめざして、ガスタービン
とその排熱を利用する排熱回収ボイラと蒸気タービン設
備をもつコンバインドサイクルプラントとすることが多
くなってきている。
【0004】図12は、ごみ焼却炉1で発生した蒸気で
発電するようにしたプラントにガスタービンの排熱を利
用する排熱回収ボイラを組合わせたコンバインドサイク
ル発電プラントの概略系統図であって、上記ごみ焼却炉
1で発生した蒸気が排熱回収ボイラ2に供給されそこで
過熱されるようにしてある。
【0005】すなわち、上記排熱回収ボイラ2にはガス
タービン3の排ガスダクト4が接続されており、ガスタ
ービン3の排ガスが上記排ガスダクト4を介して排熱回
収ボイラ2に供給されるとともに、排熱回収ボイラ2内
には節炭器5、蒸発器6、及び過熱器7が設けられ、そ
の過熱器7に上記ごみ焼却炉1の主蒸気管8が接続され
ている。
【0006】しかして、ごみ焼却炉1で発生した蒸気
は、上記過熱器7でガスタービン3からの排ガスと熱交
換して過熱された後、主蒸気止め弁9及び蒸気加減弁1
0を経て蒸気タービン11に供給される。蒸気タービン
11に供給された蒸気はそこで仕事を行ない発電機12
を作動させ、一方蒸気タービン11で仕事を行なった蒸
気は復水器13で復水された後、復水ポンプ14及び給
水管15を介して前記ごみ焼却炉1に還流される。
【0007】上記給水管15には復水ポンプ14の下流
側からボイラ給水管16が分岐導出されており、そのボ
イラ給水管15がボイラ給水ポンプ17を介して前記節
炭器5に接続されている。節炭器5には蒸気ドラム18
が接続されており、その蒸気ドラム18には蒸発器6が
接続され、循環ポンプ19によって蒸気ドラム18内の
給水が蒸発器6に供給されるようにしてある。
【0008】したがって、復水ポンプ14によって給水
管15に送給された給水の一部はボイラ給水管16を経
て節炭器5で予熱された後蒸気ドラム18に流入し、さ
らに蒸発器6で加熱される。そして、そこで発生した蒸
気が前記主蒸気管8内のごみ焼却炉1で発生した蒸気と
合流される。
【0009】一方、前記主蒸気管8には主蒸気止め弁9
の上流側からタービンバイパス系20が分岐導出され、
減圧弁21及び減温器22を介して余剰蒸気を復水器1
3に放出するようにしてある。
【0010】ところで、上記ごみ焼却炉を利用するコン
バインドサイクルプラントにおけるガスタービン発電設
備はピーク電力需要に協力するため、昼間のみ運用し夜
間は停止することが要求され、連続運転よりもDSS
(Daily Start Stop)運転またはWSS(Weekly Start
Stop)運転の運用となることが一般的である。
【0011】また、ごみ焼却炉の蒸気温度は排ガス温度
と腐食の関係から安全な範囲としては150〜330℃
程度に限定される。したがってごみ発電の蒸気タービン
蒸気条件としては、ほぼ200〜300℃程度に設定す
るのが一般的である。
【0012】上記ごみ焼却炉利用のコンバインドサイク
ルプラントは、ごみ焼却炉からの蒸気(約200〜30
0℃程度の蒸気温度)をさらにガスタービンの排熱を利
用する排熱回収ボイラから発生する蒸気と合流させた
後、排熱回収ボイラの過熱器で約400〜500℃程度
の蒸気に加熱して蒸気タービンに導き運転するが、夜間
等はガスタービンを停止し、ごみ焼却炉からの蒸気(約
200〜300℃程度の蒸気温度)を上記蒸気タービン
に導き運転するため、昼・夜間の運用において、蒸気条
件の異なる2種類の主蒸気を同一の主蒸気系統によって
蒸気タービンに導き運転する必要がある。
【0013】ところが、この場合には昼間から夜間への
切替え運転の時、ガスタービンを夜間停止することで、
蒸気タービンの主蒸気温度が約400〜500℃程度の
蒸気温度から約200〜300℃程度の蒸気温度へ瞬時
(約1〜2分)で変化するため、ガスタービンと排熱回
収ボイラの負荷を蒸気タービン入口温度許容変化率に準
じて減少させた後に、ガスタービンを停止させざるを得
ない。そのため、停止に要する時間が約50〜70分程
度と長くなる。また、ガスタービン非常停止時は一旦蒸
気タービンを停止して再起動する手順を踏んでいた。
【0014】一方、ごみ焼却炉からの蒸気量は、ごみの
投入量やごみ質の変化などによって瞬間的に変動するた
め、その変動蒸気量は蒸気タービンに流入されず、蒸気
タービンをバイパスして復水器へ回収することが多い。
また、ごみ焼却炉利用発電プラントを計画した時点の、
ごみ焼却量、ごみ発熱量は将来的には必ず増加し、ごみ
焼却炉からの蒸気量も増加する。
【0015】しかし、計画時において蒸気タービン流入
蒸気量は決定されているため、蒸気量の増加分は復水器
へバイパスさせて回収している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにごみ焼却
炉を利用するコンバインドサイクル発電プラントは、運
用面からみると余剰小電力を電力会社へ売電する場合と
卸電気事業のように全量売電する場合があり、安定した
電源設備として機能しなくてはならないことと、DSS
及びWSS運転に対応することにより、起動・停止運転
の繰返しによって生じる機器の熱疲労による寿命低下を
軽減させる必要がある。また、未利用エネルギーの有効
利用・高効率化という観点から設置される発電プラント
であるにもかかわらず、瞬時のごみ蒸気量変化、将来の
ごみ焼却量、ごみ発熱量の変動による蒸気量の増加を有
効利用できない等の問題がある。
【0017】一方、運転方法として、従来は蒸気タービ
ンを運転しておいて、後にガスタービンを起動する場
合、ガスタービンは8〜15分程度で100%負荷まで
到達するため、排熱回収ボイラで過熱された主蒸気温度
が急激に上昇する。さらにプラント運転中にガスタービ
ンがトリップした場合は排熱がなくなるため、排熱回収
ボイラからの主蒸気温度が急激に降下し蒸気タービン温
度変化許容値を越える。したがって、一旦蒸気タービン
も停止させ再起動させなければならない等の問題があ
る。
【0018】また、DSS、WSSの運用をする場合、
蒸気タービンにおいては昼・夜間の運用で蒸気条件の異
なる2種類の主蒸気を同一ラインで蒸気タービンに供給
させるため、熱応力に対する蒸気タービンの構造上の対
応が必要となる。しかも、ごみ焼却場に隣接されるため
機器配置は極力コンパクトにすることが必要となる。
【0019】本発明はこのような点に鑑み、蒸気量の変
動時においても余剰蒸気を有効利用することができ、上
記運用時においても蒸気タービンの運転を継続すること
ができ、機器配置もコンパクトにできるごみ焼却炉利用
コンバインドサイクル発電プラントを得ることを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ごみ焼却
炉で発生した蒸気をガスタービンの排熱を利用する排熱
回収ボイラで加熱した後、蒸気タービンに供給するよう
にしたごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラン
トにおいて、蒸気タービンの主蒸気入口ノズル部を高温
蒸気入口ノズル部と低温蒸気入口ノズル部に2分割する
とともに、主蒸気系統を上記高温蒸気入口ノズル部と低
温蒸気入口ノズル部にそれぞれ接続された2つの系統に
分岐し、その両系統にそれぞれ蒸気温度に対応して上記
2つの系統のいずれか一方に蒸気を供給する切替え弁を
設けたことを特徴とする。
【0021】第2の発明は、上記排熱回収ボイラに排ガ
スを導入する排ガスダクトに、排熱回収ボイラをバイパ
スして排ガスを流通させる排ガスバイパス装置を設ける
とともに、排熱回収ボイラに導入される排ガス量を制御
するダンパを設けたことを特徴とする。
【0022】また、第3の発明は、排熱回収ボイラと蒸
気タービンを結ぶ主蒸気系統に蒸気ヘッダーまたはアキ
ュームレータを設けるとともに、上記ごみ焼却炉で発生
した蒸気を排熱回収ボイラをバイパスして直接上記蒸気
ヘッダーまたはアキュームレータに導く排熱回収ボイラ
バイパス系統を設けたことを特徴とする。
【0023】さらに、第4の発明は、排熱回収ボイラに
助燃用のパイロットバーナを設けたことを特徴とする。
【0024】第5の発明は、上記排熱回収ボイラの過熱
器の中間段から抽気し、その抽気を蒸気タービンの中間
段落に供給するようにしたことを特徴とする。
【0025】また、第6の発明は、ごみ焼却炉で発生し
た蒸気の一部を減圧器を介して蒸気タービンの中間段落
に供給するようにしたことを特徴とする。
【0026】第7の発明は、ごみ焼却炉発生蒸気量及び
蒸気加減弁の開度に対応して蒸気タービン入口蒸気圧の
圧力設定値を変更する前圧制御装置を設けたことを特徴
とする。
【0027】さらに第8の発明は、ガスタービン、発電
機及び蒸気タービンを一軸上に配設し、ガスタービンと
発電機、及び発電機と蒸気タービンとをそれぞれ自動嵌
脱装置を介して連結したことを特徴とする。
【0028】
【作用】第1の発明においては、昼夜間の主蒸気温度が
異なる場合でも、その温度に対応して主蒸気系統及び主
蒸気入口ノズル部を選択切り替えることにより、蒸気タ
ービンを停止させることなく運転を継続することができ
る。
【0029】また第2の発明においては、ガスタービン
起動時及び停止時にダンパの開度を調整し、排熱回収ボ
イラに流入する排ガス量を調整する。これによって蒸気
タービン入口温度の急変を抑えることができ、蒸気ター
ビンを一度停止することなくガスタービンを起動・停止
することができる。
【0030】第3の発明は、ガスタービン起動時及び停
止時に排熱回収ボイラバイパス系統への主蒸気の流量が
調整され、蒸気タービン入口温度の急変が抑えられる。
したがって、ガスタービン非常停止時においても蒸気タ
ービンの運転が継続可能となる。
【0031】さらに第4の発明は、ガスタービン起動・
停止時及びガスタービントリップ時に、パイロットバー
ナを点消火するとともに、パイロットバーナへの燃料供
給量を調整する。しかして、蒸気タービンの入口蒸気温
度の急変を抑えることができ、蒸気タービンの継続運転
が可能となる。
【0032】また第5の発明は、ガスタービン起動時及
び停止時に過熱器の中間段からの抽気を蒸気タービンの
中間段落に供給することができる。したがって、この場
合も蒸気タービンをトリップさせることなく継続運転が
可能となる。
【0033】第6の発明は、ごみ焼却炉から発生した蒸
気が蒸気タービンの最大呑込み量以上になった場合、そ
の余剰蒸気が蒸気タービンの中間段落に供給される。し
たがって、ごみ焼却炉からの蒸気を有効に利用できる。
【0034】さらに、第7の発明は、ごみ焼却炉からの
蒸気量により蒸気タービンの前圧制御の設定値が変更さ
れる。したがって、ごみ焼却炉発生蒸気が増加した場合
でもタービンバイパスで復水器に逃がすことなく発生蒸
気の有効活用が図れる。
【0035】また、第8の発明のように構成することに
より、設置スペースの省力化が図れる。
【0036】
【実施例】以下、図1乃至図11を参照して本発明の実
施例について説明する。なお図中図1と同一部分につい
ては同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0037】図1において、ごみ焼却炉1で発生した蒸
気を蒸気タービン11に導く主蒸気管8が排熱回収ボイ
ラ2の過熱器7の下流側において2つの蒸気管25a,
25bに分岐されており、その各蒸気管25a,25b
の先端が蒸気タービン11の互いに2分割された主蒸気
入口ノズル部に接続されている。
【0038】すなわち、蒸気タービン11の主蒸気入口
ノズル部は、蒸気温度が高温の場合にもできる限り絞る
必要がないようにした高温蒸気入口ノズル部26aと、
低温の蒸気を導入し得る低温蒸気入口ノズル部26bに
2分割されており、蒸気管25aが高温蒸気入口ノズル
部26aに接続され、蒸気管25bが低温蒸気入口ノズ
ル部26bに接続されている。そして、両蒸気管25
a,25bにそれぞれ切替弁27a,27b、主蒸気止
め弁9a,9b、蒸気加減弁10a,10bが設けられ
ている。
【0039】しかして、昼間の運用においては切替弁2
7aが開、切替弁27bが閉とされ、ごみ焼却炉1で発
生した主蒸気がガスタービン3の運転により発生する排
ガスを利用する排熱回収ボイラ2で高温化された後、主
蒸気止め弁9a及び蒸気加減弁10aを経て、高温蒸気
入口ノズル部26aから蒸気タービン11に導入され
る。
【0040】一方、夜間の運用においてはガスタービン
3とその排ガスを利用する排熱回収ボイラ2が停止され
るため排熱回収ボイラ2から出る蒸気温度が低温とな
る。そのため、切替弁27a,27bが切替えられ、切
替弁27aが閉、切替弁27bが開とされ、低温の主蒸
気は上記切替弁27b、主蒸気止め弁9b及び蒸気加減
弁10bを経て、低温蒸気入口ノズル部26bから蒸気
タービン11に導入される。
【0041】したがって、昼間運用から夜間運用への切
替え時においても、蒸気加減弁を大幅に絞るような作動
をさせる必要もなく蒸気タービン入口温度の急変に対応
することができる。したがって、ガスタービン3が非常
停止した場合でも切替弁27a,27bの操作により蒸
気タービン11の運転を継続することができる。すなわ
ち、昼・夜間における2種類の主蒸気をそれぞれの体積
流量に見合った昼夜間用の2系統の主蒸気ラインを介し
て蒸気タービンに導入することができる。
【0042】しかも、この場合には冬期等の夜間時に排
熱回収ボイラ2が停止した状態においても、その中をご
み焼却炉1で発生した蒸気が流通するので、排熱回収ボ
イラ2の凍結防止効果を奏する。
【0043】なお、上記実施例においては主蒸気管が排
熱回収ボイラ2より下流側で分岐したものを示したが、
図2に示すように、排熱回収ボイラ2の上流側で分岐さ
せてもよい。この場合には、夜間運用時に圧力損失が大
きな排熱回収ボイラ2を介さずに直接蒸気を蒸気タービ
ン11に導入させることができ、その分効率アップを図
ることができる。
【0044】図3は、本発明の他の実施例であり、ガス
タービン3に接続されている排ガスダクト4に排熱回収
ボイラ2をバイパスする排ガスバイパスダクト28が設
けられている。そして、上記排ガスバイパスダクト28
と排熱回収ボイラ2への通路の分岐点に上記排熱回収ボ
イラ2方向の排ガスダクト4及び排ガスバイパスダクト
28への開口面積を制御するダンパ29が設けられてお
り、排熱回収ボイラ2の出口温度を検出するボイラ出口
温度検出器30による検出温度によってモータ31が作
動され、そのモータ31によりダンパ29の開度が制御
されるようにしてある。
【0045】ところで、ごみ焼却炉1及び蒸気タービン
11のみで運転されている状態で、ガスタービン3を起
動する場合、そのままガスタービン3を起動した場合に
はごみ焼却炉1からの蒸気がガスタービン3の排ガスに
よって排熱回収ボイラ2で過熱されるため、蒸気タービ
ン入口温度が急速に上昇することとなり、蒸気タービン
温度変化率を越えることとなり、蒸気タービンとしては
多大な熱応力が発生し好ましくない。また、停止する場
合も同様に、ガスタービン3の排熱が瞬時になくなるた
め同様なことが発生する。
【0046】そこで、本実施例においては、ガスタービ
ン3の起動により排熱回収ボイラ2の出口部の蒸気温度
が上昇すると、それに応じてダンパ29が排ガスバイパ
スダクト28への開口が広くなるように作動され、ガス
タービンの排ガスの一部が排ガスバイパスダクト28を
介して排出され、蒸気タービン入口温度の急速な上昇が
防止される。そして、ボイラ出口温度検出器30で蒸気
温度をみながら排熱回収ボイラ2へのガス量が次第に多
くなるようにダンパ29の開度が制御され、蒸気タービ
ン11に問題ない上昇率で排熱回収ボイラ出口蒸気温度
が上昇される。
【0047】一方、ガスタービン3を停止させる場合
も、ガスタービン3が運転中に排熱回収ボイラ2への排
ガス流量が次第に少なくなるようにダンパ29を或一定
の降下率で閉動作させていき、ごみ焼却炉1からの蒸気
と排熱回収ボイラ出口蒸気温度が略同程度の蒸気温度と
なった時点でガスタービン3が停止される。このように
して、蒸気タービンの入口温度を常に所定の温度変化率
を越えることがないように制御でき、蒸気タービンの継
続運転を可能とする。
【0048】図4にダンパ開度とボイラ蒸気温度の関係
を示す。
【0049】図5は本発明のさらに他の実施例を示す図
であり、排熱回収ボイラ2と蒸気タービン11とを結ぶ
主蒸気管8の途中にはヘッダまたはアキュームレータ3
3が設けられており、排熱回収ボイラ2で過熱された蒸
気が一旦上記ヘッダまたはアキュームレータ33に導入
され、そこから蒸気タービン11に導入されるようにし
てある。
【0050】また、ごみ焼却炉1の出口部と上記ヘッダ
またはアキュームレータ33間には、排熱回収ボイラ2
をバイパスする排熱回収ボイラバイパス管34が設けら
れており、その排熱回収ボイラバイパス管34、排熱回
収ボイラ2の主蒸気入口部及び排熱回収ボイラ出口部に
は、蒸気タービン入口蒸気温度を検出する温度検出器3
5の検出信号によって制御されるバイパス弁36、排熱
回収ボイラ入口弁37及び排熱回収ボイラ出口弁38が
設けられている。
【0051】しかして、ガスタービン停止でごみ焼却炉
1と蒸気タービン11のみで運転される場合は、ごみ焼
却炉1からの蒸気は排熱回収ボイラ2を介せず、排熱回
収ボイラバイパス管34、ヘッダまたはアキュームレー
タ33を介して蒸気タービン11に導入される。
【0052】そこで、上記状態からガスタービン3を起
動する場合には、排熱回収ボイラ入口弁37及び排熱回
収ボイラ出口弁38が開方向に制御され、ごみ焼却炉1
からの蒸気が排熱回収ボイラ2に導かれる。この場合、
上記排熱回収ボイラ入口弁34、排熱回収ボイラ出口弁
38及びバイパス弁36は蒸気タービン入口蒸気温度を
検出する温度検出器35の検出信号に応じ、蒸気タービ
ン入口蒸気の温度変化率が規定値以下となるように開度
調整される。したがって、これによって蒸気タービン入
口温度の急変を抑えることができ、ガスタービン3を蒸
気タービン11の入口蒸気温度の急変を考慮して起動す
る必要がなく起動時間を短縮することができる。
【0053】また、通常運転状態からガスタービン3を
停止する場合、そのガスタービン停止とともに排熱回収
ボイラ出口蒸気温度は急速に低下するが、蒸気は一旦ヘ
ッダまたはアキュームレータ33により蒸気タービン入
口蒸気温度の急速な低下を緩和することができ、蒸気タ
ービン11の熱応力を低減することができる。また、通
常運転時にガスタービン3がトリップした場合も同様に
蒸気タービン入口蒸気温度の急速な低下を緩和でき、蒸
気タービン11をトリップさせることなく、運転を継続
することができる。
【0054】図6は本発明の他の実施例を示す図であ
り、排熱回収ボイラ2内にはパイロットバーナ40が設
けられている。一方、蒸気タービン11の蒸気入口部に
は蒸気タービン入口蒸気温度を検出する温度検出器35
が設けられており、その温度検出器35からの検出信号
によって、上記パイロットバーナ40用の燃料調整弁4
1の開度が制御されるようにしてある。
【0055】しかして、ごみ焼却炉1及び蒸気タービン
11のみで運転されている状態からガスタービン3を起
動する場合には、そのガスタービン3の起動前に、上記
パイロットバーナ40を点火し、燃料調整弁41で燃料
を調整して蒸気タービンに問題ない上昇率で排熱回収ボ
イラ出口蒸気温度を上昇させる。そして、蒸気温度がガ
スタービン運転時の温度付近まで到達した時点で、ガス
タービン3を起動する。このようにしてガスタービン3
が起動されたら排ガスの増加に伴ない排熱回収ボイラ出
口蒸気温度が規定値となるようにパイロットバーナ40
の燃料を調整し、排熱回収ボイラ2の熱源をパイロット
バーナ40からガスタービン排ガスに切り替える。この
ようにしてガスタービン起動時の蒸気タービン入口蒸気
温度の急変を抑えることができ、蒸気タービンの多大な
熱応力を防止することができる。
【0056】通常運転状態からガスタービン3を停止す
る場合も、同様にガスタービン停止前にパイロットバー
ナ40を点火し、ガスタービン3の停止に伴ない、蒸気
タービン入口蒸気温度変化率が許容値内になるように、
パイロットバーナ40の燃料を調整することにより、蒸
気タービン11の多大な熱応力を防止でき、蒸気タービ
ン11をトリップさせることなく運転を継続することが
できる。なお、パイロットバーナ40はガスタービント
リップで点火することでなく、通常運転時に点火してお
いてもよい。
【0057】図7は本発明のさらに他の実施例を示す図
であり、排熱回収ボイラ2の過熱器7から蒸気タービン
11に蒸気を供給する主蒸気管8には排熱回収ボイラ出
口弁42を設けるとともに、上記過熱器7の中間段と蒸
気タービン11の中間段落とが混圧系統43によって接
続されており、その混圧系統43には排熱回収ボイラ中
段出口弁44及び減圧弁45が設けられている。
【0058】ところで、前述のように通常の運転中か
ら、ガスタービン3を停止する場合には、ガスタービン
3の排熱がなくなるため、蒸気タービン入口温度が急速
に降下することになり、蒸気タービン温度変化率を越え
ることとなり、蒸気タービン11としては多大な熱応力
を発生し好ましくない。
【0059】そこで、本実施例においては、通常運転時
にガスタービン3がトリップした場合には排熱回収ボイ
ラ出口弁42を閉じ排熱回収ボイラ中段出口弁44を開
く。しかして、ごみ焼却炉1からの蒸気は過熱器7の中
間段から減圧弁45を介して蒸気タービン11の中間段
落に導入される。したがって、蒸気タービン11は上記
中間段落に供給された蒸気によって回転駆動することが
でき、運転を継続させることができる。
【0060】図8は、本発明のさらに他の実施例を示す
図であり、ごみ焼却炉1から蒸気を排熱回収ボイラ2に
導入する主蒸気管8の途中から混圧蒸気管46が分岐導
出され、その混圧蒸気管46が、調節弁47、混圧蒸気
止め弁48及び混圧蒸気加減弁49を介して蒸気タービ
ン11の中間段落に接続されている。そして、上記調節
弁47の上流側には圧力検出器50が設けられており、
その圧力検出器50により検出された、ごみ焼却炉1で
発生した蒸気圧信号によって上記調節弁47が制御され
るようにしてある。
【0061】しかして、蒸気タービン11の入口蒸気量
が蒸気タービン最大呑み込み量を越え、主蒸気圧力が上
昇すると、これが圧力検出器50によって検出され、調
節弁50が開かれる。したがって、余剰蒸気が混圧蒸気
止め弁48及び混圧蒸気加減弁49を介して蒸気タービ
ン11に導入され、余剰蒸気の活用が図られる。
【0062】また、通常運転時からガスタービン停止時
には、主蒸気止め弁9を閉とし、混圧蒸気系統すなわち
混圧蒸気管46から蒸気タービンの中間段落に蒸気を供
給することに切り替えることで蒸気タービンの運転を継
続することができる。
【0063】図9は本発明のさらに他の実施例を示す図
であり、ごみ焼却炉1からの蒸気量が蒸気タービンの計
画値以上に増加した場合に対応するため、蒸気タービン
11の前圧を調整する前圧制御装置51が設けられてい
る。
【0064】すなわち、排熱回収ボイラ2で加熱された
蒸気を蒸気タービン11に導入する主蒸気管8には、そ
の主蒸気の流量を検出する流量検出器52及び圧力検出
器53が設けられるとともに、蒸気加減弁10にはその
開度検出器54が設けられている。上記流量検出器5
2、及び開度検出器54からの検出信号はそれぞれ前圧
制御装置51の関数発生器55に入力され、そこで蒸気
タービン11に流入する蒸気量及び蒸気加減弁10の開
度に応じて、図10に示すように蒸気タービンの前圧の
設定値が変更され、その設定値と圧力検出器53で検出
される圧力とによって蒸気タービンの前圧が制御され
る。
【0065】しかして、ごみ焼却炉1からの蒸気が増加
し、蒸気タービン11の蒸気加減弁10が規定開度に到
達したら蒸気タービン前圧制御の設定値が上げられ、タ
ービンバイパス系統から復水器13に逃げる蒸気量が制
限される。したがって、ごみ焼却炉からの蒸気の有効活
用が図られる。
【0066】図11は、上述の如きプラントにおけるガ
スタービン3、発電機12及び蒸気タービン11の配置
関係を示す図であり、ガスタービン3、発電機12及び
蒸気タービン11が同一軸上に配置されており、ガスタ
ービン3と発電機12が自動嵌脱装置56によって連結
され、また発電機12と蒸気タービン11が自動嵌脱装
置57によって連結されている。しかして、この場合、
図1等に示すようにガスタービン3と蒸気タービン11
とを別軸にするものに比し、設置スペースを狭くするこ
とができ、設置スペースの省力化を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、ご
み質、量の変化にも十分対応することができ、ごみ焼却
炉から発生する蒸気を有効にエネルギーとして利用する
ことができる。しかも昼・夜の運用の変化時、ガスター
ビン非常停止時にも蒸気タービン入口蒸気温度変化の緩
和ができ、蒸気タービン運転を継続することができる。
また、一軸に設置した場合には設置スペースの省力化も
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のごみ焼却炉利用コンバインドサイクル
発電プラントの一実施例を示す図。
【図2】図1の他の実施例を示す図。
【図3】本発明の他の実施例を示す図。
【図4】ダンパ開度とボイラ出口蒸気温度変化説明図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す図。
【図6】本発明の他の実施例を示す図。
【図7】本発明の他の実施例を示す図。
【図8】図7の他の実施例を示す図。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す図。
【図10】前圧制御装置の圧力設定値変更説明図。
【図11】ガスタービン等の配置の一例を示す図。
【図12】従来のごみ焼却炉利用コンバインドサイクル
発電プラントの概略系統図。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 排熱回収ボイラ 3 ガスタービン 7 過熱器 8 主蒸気管 9,9a,9b 主蒸気止め弁 10,10a,10b 蒸気加減弁 13 復水器 20 タービンバイパス系 26a 高温蒸気入口ノズル部 26b 低温蒸気入口ノズル部 27a,27b 切替弁 28 排ガスバイパスダクト 29 ダンパ 30 ボイラ出口温度検出器 33 ヘッダまたはアキュームレータ 34 排熱回収ボイラバイパス管 37 排熱回収ボイラ入口弁 38,42 排熱回収ボイラ出口弁 40 パイロットバーナ 44 排熱回収ボイラ中段出口弁 46 混圧蒸気管 47 調節弁 51 前圧制御装置 55 関数発生器 56,57 自動嵌脱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清 國 寿 久 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、蒸気タービンの主蒸
    気入口ノズル部を高温蒸気入口ノズル部と低温蒸気入口
    ノズル部に2分割するとともに、主蒸気系統を上記高温
    蒸気入口ノズル部と低温蒸気入口ノズル部にそれぞれ接
    続された2つの系統に分岐し、その両系統にそれぞれ蒸
    気温度に対応して上記2つの系統のいずれか一方に蒸気
    を供給する切替え弁を設けたことを特徴とする、ごみ焼
    却炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
  2. 【請求項2】低温蒸気入口ノズル部に接続された主蒸気
    系統を排熱回収ボイラの上流側で分岐させたことを特徴
    とする、請求項1記載のごみ焼却炉利用コンバインドサ
    イクル発電プラント。
  3. 【請求項3】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、上記排熱回収ボイラ
    に排ガスを導入する排ガスダクトに、排熱回収ボイラを
    バイパスして排ガスを流通させる排ガスバイパス装置を
    設けるとともに、排熱回収ボイラに導入される排ガス量
    を制御するダンパを設けたことを特徴とする、ごみ焼却
    炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
  4. 【請求項4】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、排熱回収ボイラと蒸
    気タービンを結ぶ主蒸気系統に蒸気ヘッダーまたはアキ
    ュームレータを設けるとともに、上記ごみ焼却炉で発生
    した蒸気を排熱回収ボイラをバイパスして直接上記蒸気
    ヘッダーまたはアキュームレータに導く排熱回収ボイラ
    バイパス系統を設けたことを特徴とする、ごみ焼却炉利
    用コンバインドサイクル発電プラント。
  5. 【請求項5】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、排熱回収ボイラに助
    燃用のパイロットバーナを設けたことを特徴とする、ご
    み焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
  6. 【請求項6】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、上記排熱回収ボイラ
    の過熱器の中間段から抽気し、その抽気を蒸気タービン
    の中間段落に供給するようにしたことを特徴とする、ご
    み焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
  7. 【請求項7】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、上記ごみ焼却炉で発
    生した蒸気の一部を減圧器を介して蒸気タービンの中間
    段落に供給するようにしたことを特徴とする、ごみ焼却
    炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
  8. 【請求項8】ごみ焼却炉で発生した蒸気をガスタービン
    の排熱を利用する排熱回収ボイラで加熱した後、蒸気タ
    ービンに供給するようにしたごみ焼却炉利用コンバイン
    ドサイクル発電プラントにおいて、ごみ焼却炉発生蒸気
    量及び蒸気加減弁の開度に対応して蒸気タービン入口蒸
    気圧の圧力設定値を変更する前圧制御装置を設けたこと
    を特徴とする、ごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発
    電プラント。
  9. 【請求項9】ガスタービン、発電機及び蒸気タービンを
    一軸上に配設し、ガスタービンと発電機、及び発電機と
    蒸気タービンとをそれぞれ自動嵌脱装置を介して連結し
    たことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載
    のごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント。
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