JPH0824712A - 異種樹脂材の静電選別方法およびその装置 - Google Patents

異種樹脂材の静電選別方法およびその装置

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JPH0824712A
JPH0824712A JP16365394A JP16365394A JPH0824712A JP H0824712 A JPH0824712 A JP H0824712A JP 16365394 A JP16365394 A JP 16365394A JP 16365394 A JP16365394 A JP 16365394A JP H0824712 A JPH0824712 A JP H0824712A
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JP16365394A
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Masao Hara
正雄 原
Tetsuya Nakada
徹也 中田
Ichirou Masamori
一郎 正守
Shigeo Mogi
茂男 茂木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】帯電特性が互いに異なる異種樹脂材の静電選別
法において、選別精度を高める。 【構成】摩擦によって互いに異なる極性をもつように帯
電させた樹脂材5,6に対しコロナ放電によって正又は
負の電荷を与えることによって、その本来の帯電特性と
は異なる極性に帯電している樹脂材の当該帯電量を減少
させ、又は該樹脂材にその本来の帯電特性の極性で帯電
させることによって異常帯電を解消し、これを電場中に
供給することによって、正に帯電した樹脂材と負に帯電
した樹脂材とに分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の樹脂材の帯電特
性が互いに異なることを利用してこれらを分別する異種
樹脂材の静電選別方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉砕された異種の材料を各々の帯電特性
の違いを利用して分別する静電選別装置は一般に知られ
ている。例えば、実開昭48−31682号公報には、
電線屑をチップ状に粉砕することによって樹脂材と銅材
との混合物を作り、この混合物を樹脂材と銅材とに分け
る静電選別装置が記載されている。
【0003】すなわち、上記公報のものは、上記混合物
を振動板上に供給し振動を与えることによって樹脂材を
負に、銅材を正に摩擦帯電させ、次にこの樹脂材と銅材
との混合物をアースされたローラと放電電極との間に通
し、該放電電極からの負の電荷の放電によって、負に帯
電した樹脂材を上記ローラに付着させる一方、正に帯電
した銅材をローラから落下させる、というものである。
この場合、負に帯電した樹脂材は上記放電によって反発
されて上記ローラに付着するものであり、正に帯電した
銅材はローラにリークしても負には帯電せずに放電電極
側へ引かれるものであり、このため、ローラに付着する
ことなく落下することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、帯電
特性が互いに異なる樹脂材同士を効率良く分別すること
にある。すなわち、樹脂材同士の場合でもその帯電特性
が互いに異なるものであれば、摩擦をかけることによっ
て一方が正に、他方が負に帯電することになる。よっ
て、この両者の混合物を電場中に供給すれば、正に帯電
したものが負の電極側に、負に帯電したものが正の電極
側にそれぞれ吸引され、この両者が分別されることにな
る。
【0005】しかし、樹脂材の中には、本来の帯電特性
からは負に帯電すべきものが正に帯電したり、正に帯電
すべきものが負に帯電するものがある。特に、静電選別
すべき樹脂材同士の帯電特性に大きな差がない場合に、
このような異常帯電が多くなる。これでは、これらの混
合物を電場中に供給しても、選別された特定種類の樹脂
材中に他の樹脂材が混入する割合が多くなり、後処理に
不利になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて実験・検討を重ねた結果、上述の如き摩擦帯電し
た樹脂材の混合物に対し例えば負の電荷をコロナ放電等
によって与えると、本来負に帯電すべきであるのに正に
異常帯電している樹脂材の正電荷量が減少し又は本来の
負に帯電し、このような異常帯電が解消されることを見
出だし、本発明を完成するに至ったものである。この場
合、上記公報に記載の放電と本発明の放電とは、公報の
放電が正に帯電している材料と負に帯電している材料と
を分けるためのものであるのに対し、本発明の放電が異
常帯電を解消するためのものである点で本質的に相違す
る。以下、各請求項に係る発明を具体的に説明する。
【0007】請求項1に係る発明は、帯電特性が互いに
異なる複数種類の樹脂材に摩擦をかけて帯電させる摩擦
帯電工程と、上記摩擦帯電工程を経た樹脂材に、正又は
負の電荷を放電によって与えることによって、その本来
の帯電特性とは異なる極性に帯電している樹脂材の当該
帯電量を減少させ、又は該樹脂材にその本来の帯電特性
の極性で帯電させる放電工程と、上記放電工程を経た樹
脂材を電場中に供給することによって、正に帯電した樹
脂材と負に帯電した樹脂材とに分ける分別工程とを備え
ていることを特徴とする異種樹脂材の静電選別方法であ
る。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1に記
載されている異種樹脂材の静電選別方法において、上記
摩擦帯電工程と放電工程との間に、摩擦帯電した樹脂材
を電場中に供給することによって正に帯電した樹脂材と
負に帯電した樹脂材とに分ける予備分別工程を有し、上
記放電工程においては、上記予備分別工程によって分け
られた帯電極性が正の樹脂材に対して負電荷を放電によ
って与え、帯電極性が負の樹脂材に対して正電荷を放電
によって与えることを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、上記請求項1に係
る発明を実施するための異種樹脂材の静電選別装置であ
って、帯電特性が互いに異なる複数種類の樹脂材に、各
々の帯電特性に応じた静電荷が生成するように摩擦をか
ける摩擦帯電手段と、上記摩擦帯電した樹脂材に対し、
その本来の帯電特性とは異なる極性に帯電している樹脂
材の当該帯電量が減少するように又は該樹脂材がその本
来の帯電特性の極性に帯電するように、正又は負の電荷
を放電によって与える放電手段と、正に帯電した樹脂材
を吸引する負電極部材と、負に帯電した樹脂材を吸引す
る正電極部材とを有し、上記放電を受けた樹脂材に対し
それらが正に帯電した樹脂材と負に帯電した樹脂材とに
分かれるように電場を与える分別手段とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、上記請求項3に記
載されている異種樹脂材の静電選別装置において、正に
帯電した樹脂材を吸引する負電極部材と、負に帯電した
樹脂材を吸引する正電極部材とを有し、上記摩擦帯電し
た樹脂材に対しそれらが正に帯電した樹脂材と負に帯電
した樹脂材とに分かれるように電場を与える予備分別手
段を有し、上記放電手段が、上記予備分別手段によって
分けられた帯電極性が正の樹脂材に対して負電荷を放電
によって与える負電荷放電手段と、帯電極性が負の樹脂
材に対して正電荷を放電によって与える正電荷放電手段
とを有することを特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、上記請求項4に記
載されている異種樹脂材の静電選別装置において、上記
摩擦帯電手段が、摩擦帯電した樹脂材を落下させるもの
であり、上記予備分別手段の正及び負の両電極部材が、
上記摩擦帯電手段の下方において、上記摩擦帯電して落
下する樹脂材を間において対峙するように配置され、上
記正電荷放電手段が、上記予備分別手段の正電極部材側
に配置され正の電圧が印加されるコロナ放電用の正電極
と、上記予備分別手段の正及び負の両電極部材間の中央
の下方に配置されて板面が上記正電極に向き且つアース
された板状のアース電極とによって構成され、上記負電
荷放電手段が、上記予備分別手段の負電極部材側に配置
され負の電圧が印加されるコロナ放電用の負電極と、上
記予備分別手段の正及び負の両電極部材間の中央の下方
に配置されて板面が上記負電極を向き且つアースされた
板状のアース電極とによって構成されていることを特徴
する。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明の場合、帯電特性が互いに
異なる複数種類の樹脂材は摩擦帯電工程おいて摩擦がか
けられることにより、各々の帯電特性に応じた極性に帯
電するが、その本来の帯電特性とは異なる極性に異常帯
電するものも生ずる。これに対して、この異常帯電した
樹脂材は放電工程において正又は負の電荷が放電によっ
て与えられると、その帯電量が減少し又は本来の極性に
帯電し、異常帯電が解消されることになる。よって、分
別工程において、例えば負に帯電すべき樹脂材に正に帯
電すべき樹脂材が混じったり、その逆を生じたりするこ
とが少なくなる。
【0013】請求項2に係る発明の場合は、摩擦帯電し
た樹脂材を正に帯電した樹脂材と負に帯電した樹脂材と
に分けてから放電工程に供するから、正に異常帯電した
樹脂材及び負に異常帯電した樹脂材の各々にその異常帯
電を解消するに相応しい電荷を放電によって与えること
ができ、異常帯電の解消に有利になる。
【0014】請求項3に係る発明は、帯電特性が互いに
異なる複数種類の樹脂材に摩擦帯電させる摩擦帯電手段
と、この摩擦帯電した樹脂材に対し正又は負の電荷を放
電によって与える放電手段と、負電極部材と正電極部材
とを有する分別手段とを備えてなるから、上記請求項1
に係る発明を実施することができる。
【0015】請求項4に係る発明は、負電極部材と正電
極部材とを有する予備分別手段を有し、上記放電手段
が、上記予備分別手段によって分けられた樹脂材の各々
に適切な電荷を放電によって与える負電荷用の放電手段
と正電荷用の放電手段とを有するから、上記請求項3に
記載されている発明を実施することができる。
【0016】請求項5に係る発明の場合、正電極に対向
するアース電極が板状であるからコロナ放電が広がり易
くなり、本来正に帯電すべきであるのに負に帯電して落
下する樹脂材に正電荷のイオンを確実に与えて異常帯電
を解消することができるとともに、該正電荷のイオンは
上記板状のアース電極によって遮られるため、本来負に
帯電すべきであるのにほとんど帯電しないまま上記予備
分別手段の電極部材間の中央を落下する樹脂材を正に帯
電させてしまうことが防止される。この点は負電荷用の
放電手段の場合も同じである。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、帯電特性
が互いに異なる複数種類の樹脂材に摩擦帯電させる摩擦
帯電工程と、この摩擦帯電された樹脂材に、正又は負の
電荷を放電によって与えることによって異常帯電を解消
させる放電工程と、この放電工程を経た樹脂材を電場中
に供給することによって正に帯電した樹脂材と負に帯電
した樹脂材とに分ける分別工程とを備えているから、選
別された特定種類の樹脂材中に異常帯電した他の樹脂材
が混入する割合が少なくなり、選別精度が高くなって後
処理に有利になる。
【0018】請求項2に係る発明によれば、摩擦帯電し
た樹脂材を正に帯電した樹脂材と負に帯電した樹脂材と
に分けてから上記放電工程に供し、異常帯電を解消する
に相応しい電荷を放電によって与えることができるか
ら、異常帯電をより確実に解消することができ、選別精
度が高くなる。
【0019】請求項3に係る発明によれば、上述の摩擦
帯電手段と放電手段と分別手段とを備えてなるから、上
記請求項1に係る発明を実施し、その効果を上げること
ができる。
【0020】請求項4に係る発明によれば、上述の予備
分別手段を有し、上記放電手段が上述の通りに構成され
ているから、上記請求項3に係る発明を実施し、その効
果を上げることができる。
【0021】請求項5に係る発明によれば、放電手段が
コロナ放電用の正電極と板状のアース電極とによって構
成された正電荷放電手段と、コロナ放電用の負電極と板
状のアース電極とによって構成された負電荷放電手段と
を備え、それらが予備分別手段の下方において適切に配
設されているから、異常帯電を効率よく解消することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】(静電選別装置)本例の異種樹脂材の静電
選別装置は図1に示されており、同図において、1は摩
擦帯電手段としてのサイクロン、2はサイクロン1の下
方に配設された予備分別手段、3は予備分別手段2の下
方に配設された放電手段、4は放電手段3の下方に配設
された分別回収手段である。
【0024】上記サイクロン1は、粒状ないしは粉状に
粉砕された帯電特性が互いに異なる複数種類の樹脂材が
供給され、この樹脂材に摩擦をかけて各々の帯電特性に
応じた静電荷を生成させるものである。この場合、同図
の○が負に帯電した樹脂材5(例えばナイロン)であ
り、△が正に帯電した樹脂材6(例えばポリエチレン)
である。
【0025】上記予備分別手段2は、電源7より正電圧
が印加される正電極板2aと、電源7より負電圧が印加
される負電極板2bとを備えてなる。この両電極板2
a,2bは、上記サイクロン1の下方において上記摩擦
帯電して落下する樹脂材5,6を間において対峙するよ
うに配置され、これらが正に帯電した樹脂材6と負に帯
電した樹脂材5とに分かれるように電場を形成するよう
になっている。
【0026】上記放電手段3は、上記予備分別手段2に
よって分けられた帯電極性が正の樹脂材6に対して負電
荷を放電によって与える放電手段と、帯電極性が負の樹
脂材5に対して正電荷を放電によって与える放電手段と
を有する。
【0027】すなわち、上記正電荷放電手段は、上記予
備分別手段2の正電極板2a側に配置され上記電源7よ
り正の電圧が印加されるコロナ放電用の正電極(針状電
極)3aと、上記予備分別手段2の正及び負の両電極板
2a,2b間の中央の下方に配置されて板面が上記正電
極3aを向き且つアースされた板状のアース電極3bと
によって構成されている。また、上記負電荷放電手段
は、上記予備分別手段2の負電極板2b側に配置され上
記電源7より負の電圧が印加されるコロナ放電用の負電
極(針状電極)3cと、上記予備分別手段2の正及び負
の両電極板2a,2b間の中央の下方に配置されて板面
が上記負電極を向き且つアースされた板状のアース電極
3dとによって構成されている。
【0028】また、上記正電荷放電手段のアース電極板
3bと上記負電荷放電手段のアース電極板3dとは、上
記予備分別手段2の正及び負の両電極板2a,2bの間
の中央部を落下する樹脂材5,6が通る隙間を存して配
置されている。
【0029】上記分別回収手段4は、上記電源7により
正電圧が印加され負に帯電した樹脂材5を吸引する正電
極ローラ(帯電ローラ)4aと、上記電源7により負電
圧が印加され正に帯電した樹脂材6を吸引する負電極ロ
ーラ(帯電ローラ)4bとを有し、上記放電を受けた樹
脂材5,6にそれらが正に帯電した樹脂材6と負に帯電
した樹脂材5とに分かれるように電場を形成するように
なっている。上記両電極ローラ4a,4bは互いに逆方
向に回転駆動されるものであり、両電極ローラ4a,4
bの両外側位置には吸着した樹脂材5,6を電極ローラ
4a,4bから落とすスクレーパ4c,4cが該電極ロ
ーラ4a,4bに摺動するように配設されている。
【0030】また、上記分別回収手段4は、上記正負の
電極ローラ4a,4bの下方に、該電極ローラ4a,4
bから剥落する樹脂材5,6を受けて回収する第1及び
第2の各回収タンク4d,4eが設けられているととも
に、この両回収タンク4d,4eの中間にはいずれの電
極ローラ4a,4bにも付着せずに落下する樹脂材5,
6を受ける再処理用回収タンク4fが配置されている。
【0031】(静電選別方法)次に上記静電選別装置に
よる異種樹脂材の静電選別方法について説明する。
【0032】−前処理− 静電選別すべき粉砕された樹脂材5,6は、これをさら
にプレスして扁平な形状にすることによってその表面積
を拡大する。これは単位質量当りの摩擦帯電量を多くし
て静電選別され易くするためであり、また、静電選別の
ための消費電力を抑えるためである。また、上記サイク
ロン1に供給する樹脂材の大きさを揃え、各樹脂材の重
さ及び帯電量を均一化する。
【0033】−摩擦帯電工程− 上記サイクロン1に帯電特性が互いに異なり且つ混じり
合った樹脂材5,6を投入し、摩擦をかけることによっ
て樹脂材5を負に帯電させ、樹脂材6を正に帯電させ
る。但し、本来は正に帯電すべきであるのに負に帯電し
たり、本来は負に帯電すべきであるのに正に帯電したも
のも生ずる。
【0034】−予備分別工程− 上記サイクロン1から落下する樹脂材5,6は、予備分
別手段2の電場の影響を受け、負に帯電している樹脂材
5が正電極板2aに引かれ、正に帯電している樹脂材6
が負電極板2bに引かれることによって左右に分かれる
が、本来は正に帯電すべきであるのに負に帯電した樹脂
材も正電極板2aに引かれ、本来は負に帯電すべきであ
るのに正に帯電した樹脂材も負電極板2bに引かれる。
【0035】−放電工程− 上記摩擦帯電した樹脂材5,6のうち上記予備分別手段
2の正電極板2aに引かれた樹脂材5(負に帯電してい
る)は、放電手段3の正電荷放電手段のコロナ放電用正
電極3aと板状のアース電極3bとの間を落下する。一
方、負電極板2bに引かれた樹脂材6(正に帯電してい
る)は、放電手段3の負電荷放電手段のコロナ放電用負
電極3cと板状のアース電極3dとの間を落下する。ま
た、上記予備分別手段2の正電極板2aと負電極板2b
のいずれにも充分に引かれず、この両電極板2a,2b
間の中央を落下する樹脂材5,6は上記板状アース電極
3b,3dの間を落下することになる。
【0036】上記放電手段3のコロナ放電用正電極3a
と板状アース電極3bとの間では、該正電極3aから板
状アース電極3bに向かう正電荷のイオンの流れを生じ
ている。このため、本来は正に帯電すべきであるのに負
に帯電した樹脂材(ポリエチレン)は、その負の帯電量
が少ないから上記正電荷のイオンによって簡単に中和さ
れ、その負の帯電量が減少し、ひいては正に帯電する。
また、本来の帯電特性から負に帯電している樹脂材5は
その帯電量が多いことから、上記正電荷のイオンによっ
て中和されてしまうことはない。
【0037】一方、上記放電手段3のコロナ放電用負電
極3cと板状アース電極3dとの間では、該負電極3c
から板状アース電極3dに向かう負電荷のイオンの流れ
を生じている。このため、本来は負に帯電すべきである
のに正に帯電した樹脂材(ナイロン)は、その正の帯電
量が少ないから上記負電荷のイオンによって簡単に中和
され、その正の帯電量が減少し、ひいては負に帯電す
る。また、本来の帯電特性から正に帯電している樹脂材
5は先と同様の理由から中和されない。
【0038】従って、上記放電手段3を通過した樹脂材
5,6の中には、異常帯電したものは極めて少なくな
る。ここに、上記アース電極3b,3dが板状であるか
らコロナ放電が比較的広い範囲に発生し易いため、予備
分別手段2を経て分離落下する各樹脂材の群の全体にコ
ロナ放電を与えて異常帯電を解消することができる。し
かも、正負の各イオンは上記板状のアース電極3b,3
dによって遮られるため、これらが上記予備分別手段2
の電極板2a,2b間の中央を落下する帯電量が少ない
樹脂材の2次的な異常帯電を引き起こしてしまうことも
防止される。
【0039】−分別回収工程− 上記放電手段3のコロナ放電用正電極3aと板状アース
電極3bとの間を落下する樹脂材5は、分別回収手段4
の正電極ローラ4aと負電極ローラ4bとによる電場を
通過するときに正電極ローラ4aの方に吸引されてこれ
に付着し、該ローラ4aの下側を通って外側へ回るが、
スクレーパ4cにより該ローラ4aから第1回収タンク
4dに掻き落とされて回収される。一方、コロナ放電用
負電極3cと板状アース電極3dとの間を落下する樹脂
材6は、上記電場を通過するときに負電極ローラ4bの
方に吸引されてこれに付着し、先の場合と同様にして第
2回収タンク4eに回収される。
【0040】また、上記放電手段のアース電極3b,3
d間を落下する樹脂材5,6は、帯電量の多いものは上
記電場を通過するときにその帯電極性と反対の極のロー
ラ4a,4bに引かれて上記回収タンク4d,4eに回
収されるが、帯電量が少ないものはそのまま中央の再処
理用回収タンク4fに落下しそこに回収される。
【0041】上記再処理回収タンク4fに回収された樹
脂材5,6は上記サイクロン1に再度供給され上記静電
選別にかけられる。また、上記第1及び第2の各回収タ
ンク4d,4eに回収された樹脂材5,6についても、
上記静電選別装置と同様の別の選別装置にかけてさらに
選別精度を高めるようにすることもできる。
【0042】(放電手段の放電電極について)上記放電
手段3のコロナ放電用の電極3a,3cには、図2に示
すように、横に並ぶ多数の針状電極9aを上下に多段
(図の例は2段であるが、3段以上設けてもよい)に設
けてなる放電電極9を用いることができる。このように
すれば、コロナ放電を広範囲に発生させることができ上
記異常帯電の解消に有利になる。図2中、9bは絶縁体
ケース、9cは導電部である。各段の導電部9cにはス
イッチ10,11を介して電源が接続されている。この
場合、強いコロナ帯電を必要とするときには全ての針状
電極9aに電圧を印加し、そうでないときには上下いず
れかの段の針状電極9aのみに電圧が印加されるように
上記スイッチ10,11をコントロールすることにな
る。
【0043】(電極ローラについて)上記実施例では放
電手段3から樹脂材を電極ローラ4a,4bに落下させ
るようにしているので、該ローラが硬いものである場合
には、樹脂材が一方のローラに衝突して跳ね上がり、そ
の勢いで他方のローラに接触するおそれがある。これに
対しては、図3に示す電極ローラ12を用いることが好
適である。
【0044】すなわち、この電極ローラ12は、剛性の
高いローラ芯12aが導電性ゴム12bによって覆われ
たものであって、この導電性ゴム12bに対して電圧が
印加される。導電性ゴム1bの硬さ(JIS−A)は4
0〜90で損失係数が0.05〜0.4(より好ましく
は0.1〜0.3)程度であり、また、その電気抵抗が
101 〜109 Ωcm(より好ましくは101 〜102 Ω
cm)程度のものである。このものによれば、上記樹脂材
の跳ねを抑えることができ、選別精度を高めることがで
きる。
【0045】図4は変形例を示すものであり、この電極
ローラ13は、高剛性のローラ芯13aの上にスポンジ
等によるクッション層13bを介して薄肉の導電性金属
板13cが設けられてなる。このものによれば、上記ク
ッション層13bによって上記図3の電極ローラ12と
同様の効果を得ることができるとともに、外表面が金属
板13cによって形成されているから、導電性及び耐候
性の点で有利なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】静電選別装置の構成図
【図2】放電電極の斜視図
【図3】電極ローラの断面図
【図4】電極ローラの変形例を示す断面図
【符号の説明】
1 サイクロン 2 予備分別手段 2a 正電極板 2b 負電極板 3 放電手段 3a コロナ放電用正電極 3b 板状アース電極 3c コロナ放電用負電極 3d 板状アース電極 4 分別回収手段 4a 正電極ローラ 4b 負電極ローラ 4c スクレーパ 4d 第1回収タンク 4e 第2回収タンク 4f 再処理用回収タンク 5,6 樹脂材 7 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 茂男 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電特性が互いに異なる複数種類の樹脂
    材に摩擦をかけて帯電させる摩擦帯電工程と、 上記摩擦帯電工程を経た樹脂材に、正又は負の電荷を放
    電によって与えることによって、その本来の帯電特性と
    は異なる極性に帯電している樹脂材の当該帯電量を減少
    させ、又は該樹脂材にその本来の帯電特性の極性で帯電
    させる放電工程と、 上記放電工程を経た樹脂材を電場中に供給することによ
    って、正に帯電した樹脂材と負に帯電した樹脂材とに分
    ける分別工程とを備えていることを特徴とする異種樹脂
    材の静電選別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている異種樹脂材の
    静電選別方法において、 上記摩擦帯電工程と放電工程との間に、摩擦帯電した樹
    脂材を電場中に供給することによって正に帯電した樹脂
    材と負に帯電した樹脂材とに分ける予備分別工程を有
    し、 上記放電工程においては、上記予備分別工程によって分
    けられた帯電極性が正の樹脂材に対して負電荷を放電に
    よって与え、帯電極性が負の樹脂材に対して正電荷を放
    電によって与えることを特徴とする異種樹脂材の静電選
    別方法。
  3. 【請求項3】 帯電特性が互いに異なる複数種類の樹脂
    材に、各々の帯電特性に応じた静電荷が生成するように
    摩擦をかける摩擦帯電手段と、 上記摩擦帯電した樹脂材に対し、その本来の帯電特性と
    は異なる極性に帯電している樹脂材の当該帯電量が減少
    するように又は該樹脂材がその本来の帯電特性の極性に
    帯電するように、正又は負の電荷を放電によって与える
    放電手段と、 正に帯電した樹脂材を吸引する負電極部材と、負に帯電
    した樹脂材を吸引する正電極部材とを有し、上記放電を
    受けた樹脂材に対しそれらが正に帯電した樹脂材と負に
    帯電した樹脂材とに分かれるように電場を与える分別手
    段とを備えてなることを特徴とする異種樹脂材の静電選
    別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されている異種樹脂材の
    静電選別装置において、 正に帯電した樹脂材を吸引する負電極部材と、負に帯電
    した樹脂材を吸引する正電極部材とを有し、上記摩擦帯
    電した樹脂材に対しそれらが正に帯電した樹脂材と負に
    帯電した樹脂材とに分かれるように電場を与える予備分
    別手段を有し、 上記放電手段が、上記予備分別手段によって分けられた
    帯電極性が正の樹脂材に対して負電荷を放電によって与
    える負電荷放電手段と、帯電極性が負の樹脂材に対して
    正電荷を放電によって与える正電荷放電手段とを有する
    ことを特徴とする異種樹脂材の静電選別装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されている異種樹脂材の
    静電選別装置において、 上記摩擦帯電手段が、摩擦帯電した樹脂材を落下させる
    ものであり、 上記予備分別手段の正及び負の両電極部材が、上記摩擦
    帯電手段の下方において、上記摩擦帯電して落下する樹
    脂材を間において対峙するように配置され、 上記正電荷放電手段が、上記予備分別手段の正電極部材
    側に配置され正の電圧が印加されるコロナ放電用の正電
    極と、上記予備分別手段の正及び負の両電極部材間の中
    央の下方に配置されて板面が上記正電極を向き且つアー
    スされた板状のアース電極とによって構成され、 上記負電荷放電手段が、上記予備分別手段の負電極部材
    側に配置され負の電圧が印加されるコロナ放電用の負電
    極と、上記予備分別手段の正及び負の両電極部材間の中
    央の下方に配置されて板面が上記負電極を向き且つアー
    スされた板状のアース電極とによって構成されているこ
    とを特徴する異種樹脂材の静電選別装置。
JP16365394A 1994-07-15 1994-07-15 異種樹脂材の静電選別方法およびその装置 Withdrawn JPH0824712A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002204980A (ja) * 2001-01-10 2002-07-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 静電選別装置
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