JPH0824873B2 - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

塗布装置及び塗布方法

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JPH0824873B2
JPH0824873B2 JP63153194A JP15319488A JPH0824873B2 JP H0824873 B2 JPH0824873 B2 JP H0824873B2 JP 63153194 A JP63153194 A JP 63153194A JP 15319488 A JP15319488 A JP 15319488A JP H0824873 B2 JPH0824873 B2 JP H0824873B2
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恵吾 渡辺
裕之 中
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薄膜状のウェブ等に液状塗膜を形成する塗
布装置及び塗布方法に関するものである。
従来の技術 各種写真用フィルムや磁気テープ等に代表される薄膜
状ウェブへの塗工方式には、グラビア方式、キス方式、
条溝式リバース方式等があり、それぞれ目的に応じて使
い分けがなされてきた。例えば、ウェブ全幅に対し、こ
れを略均等に分割して間隔を設け縞状に連続塗布する、
いわゆるストライプ状の塗工に際しては条溝式リバース
方式が主に採用されてきた。ここでは条溝式リバース方
式を例にとり、ストライプ状塗工方法を説明する。
第6図は、条溝式リバース方式によるストライプ状塗
布工法の概略図である。71はウェブ、72はバックアップ
ロールでウェブ71を密着させて略一定周速で回転する。
73はストライプ状塗膜をウェブ71に転写させる溝付きロ
ール、74はアプリケーションロール、75はメタリングロ
ール76は塗料の溜り、77は塗料のかき取りブレードであ
る。
以上のように構成された塗布装置について、以下その
動作について説明する。まず、アプリケーションロール
74を略一定周速で回転させながら塗料の溜り76に侵す。
アプリケーションロール74に付着した塗料はメタリング
ロール75で適当な量に形成された後、溝付きロール73に
転移する。次に、溝付きロール73の付着塗料がウェブ71
に移ってストライプ状塗膜が得られる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記条溝式リバース方式の最大塗工速
度は、回転ロール上の塗液が遠心力で飛散する限界から
約200m/minと言われている。
更に、塗液が大気と接触するため、溶媒で希釈して塗
布する塗料は溶媒の蒸発によって経時変化を起こし、そ
の結果塗膜不良が発生する。塗工分野における最近の量
産合理化のニーズから、上記の現像は大きな課題となり
つつある。
他方溶媒で希釈した塗料を用いる時、その乾燥過程に
おいて、塗膜の固化に伴う、大幅な体積収縮が生じる。
通常、体積収縮は、塗料や溶媒の種類にもよるが、膜厚
変化量換算で約1/5〜1/20程度にまで低下する。この時
の収縮・固化現象を簡単に説明する。ウェブとの接合面
上の塗料は、流体力学で言うNO−Slip条件を満足し動か
ないことから、見掛け上変化が無く、これを補う形で、
接合面より上部の自由流体が収縮に伴って流動し、最終
的な塗膜分布形状を決定する。この時の塗料の動きを模
式化して第7図に示す。塗膜の端部エッジ(A部)にダ
レを生じる。但し、1はウェブの一部、2は塗工直後の
塗料形状、3は乾燥後の塗料形状を示す。
ところで、ウェブ全幅に対し、これを略均等に分割し
て間隔を設け、縞状に連続塗布する、いわゆるストライ
プ状の塗工に際しては、一組の塗膜幅が狭いため上記の
両エッジからのダレを伴う膜厚均一性の劣化は、品質上
致命的となる。
本発明は上記問題点に鑑み、高速にしかも塗料の自然
乾燥による塗膜不良やエッジダレの生じないストライプ
状塗膜を塗布する装置及び塗布方法を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の塗布装置は、
ダイのノズル先端に略均等に分割して設けられた略一定
深さの溝をもつ構成を備えたものである。又、ウェブに
張力を印加して焼きつける塗布方法を提供するものであ
る。
作用 本発明は上記した構成によって塗料が遠心力により飛
散することと塗料の自然乾燥現象を回避し、塗膜不良の
ないストライプ状塗膜を高速に塗布することができる。
また、ウェブに張力を印加してウェブを溝の内側に侵入
させることによってエッジダレを無くすことができる。
実 施 例 以下、発明の第1の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
本発明は、ノズル先端に溝を設けることによって高速
にしかも塗料の自然乾燥による塗膜不良の生じないスト
ライプ状塗膜を塗布する装置の提供を目的とする。
第1図は本発明の実施例における塗布装置の斜視図で
ある。11a,11bはダイ本体、12はダイ本体11a,11bの略中
央部付近に設けられた塗料溜り、13は塗料溜り12に接続
して設けられた流れ溝、14は流れ溝13から塗料をストラ
イプ状に供給するための塗料供給溝、15はノズル、16は
ノズル先端である。
17はノズル先端16に軟接触し、ノズル先端16に対し一
定の相対速度Uで摺動するウェブ、18はノズル先端16の
面上に設けられた一定深さのストライプ状塗膜形成溝で
ある。
第2図は第1図のA領域の拡大図、第3図は第2図の
B−B断面図であり、第3図における35は、塗料が大気
と接触する自由表面部である。
上記の様に構成された塗布装置の動作について、以下
説明する。別の供給手段(図示せず)から送られて来た
塗料は、塗料溜り12に一日蓄えられる。更に塗料の供給
が行なわれると、塗料溜り12内の流体圧が上昇して、流
れ溝13と塗料供給溝14の流体抵抗を越えるとき、ストラ
イプ状塗膜形成溝18への塗料噴出が生じる。またウェブ
17は走行方向に対し一定の張力がかけられており、更に
ノズル先端16は略一定の曲率半径をもった曲面となって
いるので、ウェブ17をその曲面に沿って接触されれば、
ウェブ17はノズル先端16と密着する。
そのため、自由表面部35以外の塗料は溝18内部に密封
された状態となり、溶剤の自然蒸発による塗料の経時変
化の度合いが大幅に減る。しかも、密封塗料は遠心力に
よる飛散の心配がないため約200m/min以上の高速塗工が
可能となる。
上記のように、従来から問題となっていた高速化のス
トライプ状塗工に関して塗料の自然乾燥等による不良の
ない塗膜を約200m/minの高速塗布で得ることができる。
尚本発明ではノズル先端部は一定の曲率半径をもった
曲面としたが、平面であってもストライプ状塗工は可能
である。
また、バックアップロールにフィルムを巻きつける方
法でも、ストライプ状塗膜が得られることは言うまでも
ない。
以下、第2の発明の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。溶媒で希釈した塗料を用いるとき、その乾
燥過程において、第7図に示すように、エッジのダレ現
象が生じる。生成膜の均一性を重要視する塗工製膜にお
いて端部エッジのダレ現象は、塗膜の品質安定性を低下
させるばかりでなく、歩留り率の低下につながる。更
に、ストライプ状塗工に際しては一組の塗膜幅が狭いた
め、両エッジからのダレに伴う膜圧均一性に劣化は致命
的となる。本発明は上記の問題点を解決する塗布工法を
提供することを目的とする。
第4図は本発明の実施例における斜視図である。41は
ノズル、42はノズル先端に設けられたストライプ状塗膜
形成溝、43は流れ溝(図示せず)から塗料をストライプ
状に供給するための塗料供給溝、44はウェブである。
第5図は第4図におけるA−A平面での断面図であ
る。
上記の様に構成された塗布装置の動作について、詳細
に説明する。第4図に示す通り、ウェブ44の走行方向に
張力を与えてノズル先端45の面上に巻きつける。
巻き付けられたウェブ44は張力の度合いに応じて、溝
42の内側に入り込むようになる。しかも、その割合は溝
42の中央部付近で最大となる。この様子を第5図に示
す。また塗布直後の塗膜厚さはクェット流れを仮定すれ
ば溝深さに比例することがわかっている。そのために、
第5図の現象は見かけ上中央部の溝深さが周辺部の溝深
さに対して浅くなっていることと等価であり、塗布直後
の生成塗膜の厚さは、中央部で最小、周辺部で最大とな
る。
ところで、第7図に示した通り、塗膜を均一に平坦化
塗布しても、乾燥仮定において周辺部が体積収縮し、エ
ッジが必ずダレてしまう。この欠陥を補うために、ウェ
ブ44に張力を与えたとき生じるウェブ44の溝42への入り
込み現象を有効に利用し、塗布直後には周辺部の膜厚を
中央部の膜厚に比べて、厚膜としておく。
上記のようにしておけば塗布に続く乾燥工程での周辺
部の体積収縮現象によって乾燥後の製品として得られる
塗膜はむしろ周辺部のエッジダレのない均一平坦化され
た膜となる。
張力約20g/mm与えて塗布したとき、塗膜のぬれ初めか
ら平坦部までの距離(立ち上がり距離と呼ぶ)が約30μ
mであった。一方、均一に塗布したときの乾燥後のエッ
ジの立ち上がり距離が数百μmであることを考えると、
エッヂ部のダレが大幅に改善されていることがわかる。
なお、本発明ではストライプ状塗工の場合を例に説明
したが、塗布領域全体にわたって塗布する工法において
も、エッジタレによる膜厚の不均一性が問題となるとき
には、本工法は有効である。
発明の効果 以上のように本発明は、前記ノズルの先端に略均等に
分割して設けられた略一定深さ溝を設けることにより、
均一な膜厚で塗料の経時変化による塗膜不良のない良品
な製品を高速に塗布することができる。
又、ウェブに張力を印加してウェブを溝の内側に侵入
させることによって、エッジダレを無くすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における塗布装置の斜視図、
第2図は第1図の要部拡大図、第3図は第2図のB−B
断面図、第4図は本発明の別の実施例におけるノズル先
端の斜視図、第5図は第4図のA−A断面図、第6図は
従来例におけるストライプ塗工法の斜視図、第7図はウ
ェブ上塗料の乾燥による変化の説明図である。 11a,11b……ダイ本体、12……塗料溜り、13……流れ
溝、14,43……塗料供給溝、15,41……ノズル、16……ノ
ズル先端、17,44……ウェブ、18,42……ストライプ塗膜
形成溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブロック状のダイ本体と、前記ダイ本体の
    一側面から突出して設けられたブロック状のノズルと、
    前記ノズルの先端に設けられた略一定曲率の曲面と、前
    記ノズルの先端の略中心部に略均等に分割して間隔を設
    けられた略矩形状断面を有する開口部と、前記ノズルの
    先端に略均等に分割して設けられた略一定深さの溝と、
    前記ダイ本体に設けられた塗料溜りと、前記開口部と前
    記塗料溜りを流体的に導通する略均等に分割して間隔を
    設けられた略薄肉平板状の空隙の流れ溝とからなる塗布
    装置。
  2. 【請求項2】ノズル先端の曲面の面上にそってウェブを
    巻きつけるとともに、このウェブが溝内に侵入するよう
    にウェブに張力を印加する請求項1記載の塗布装置を用
    いた塗布方法。
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