JPH08250018A - 電子線発生装置及び画像形成装置 - Google Patents

電子線発生装置及び画像形成装置

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JPH08250018A
JPH08250018A JP5413495A JP5413495A JPH08250018A JP H08250018 A JPH08250018 A JP H08250018A JP 5413495 A JP5413495 A JP 5413495A JP 5413495 A JP5413495 A JP 5413495A JP H08250018 A JPH08250018 A JP H08250018A
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正弘 伏見
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尚人 中村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子放出部と該電子放出部に電圧を印加し電
子を放出させるための一対の素子電極により構成される
複数の冷陰極型の電子放出素子を有する電子源と、電子
放出部に対向配置され電子放出部より放出された電子に
作用する加速電圧を印加する加速電極とを有する電子源
を具備する電子線発生装置において、素子電極の電圧印
加方向と略直交する方向のビーム拡大を防ぐ電子線発生
装置を提案する。 【構成】 電子放出部1201と電子放出部に電圧を印
加し電子を放出させるための一対の素子電極1202,
1203により構成される複数の冷陰極型の電子放出素
子を有する電子源と、電子放出部に対向配置され電子放
出部より放出された電子に作用する加速電圧を印加する
加速電極とを有する電子源を具備し、一対の素子電極の
電圧印加方向と加速電極による印加方向とがなす面にお
いて、電圧印加方向と直交する方向で略凹状の等電位面
1205を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置等の画像形成
装置にかかわり、特に表面伝導型電子放出素子を多数個
備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子を用いた画像形成装置にお
いては、真空雰囲気を維持する外囲器、電子を放出させ
る為の電子源とその駆動回路、電子の衝突により発光す
る蛍光体等を有する画像形成部材、電子を画像形成部材
に向けて加速するための加速電極とその高圧電源が必要
である。また、薄型画像表示装置などのように偏平な外
囲器を用いる画像形成装置においては、耐大気圧構造体
として支持柱(スペーサ)を用いる場合もある。
【0003】画像形成装置の電子源に用いられる電子放
出素子としては、従来からCRT等で用いられてきた熱
陰極の他に冷陰極が知られている。冷陰極には電界放出
型(以下「FE」型と略す)、金属/絶縁層/金属型
(以下「MIM」型と略す)や表面伝導型電子放出素子
等がある。FE型の例としては、W. P. Dyke & W. W. D
olan, "Field Emission", Advance in Electron Physic
s, 8, 89 (1956)あるいはC. A. Spindt, "Physical Pro
perties of Thin-Film Field Emission Cathodes with
Molybdenium Cones", J. Appl. Phys., 47, 5248 (197
6)等が知られている。
【0004】MIM型の例としては、C. A. Mead, "Ope
ration of tunnel-emission devices, J. Appl. Phys.,
32, 646 (1961)等が知られている。表面伝導型電子放
出素子の例としては、M. I. Elinson, Radio Eng. Elec
tronPhys., 10, 1290, (1965)等がある。表面伝導型電
子放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜に、膜
面に平行に電流を流すことにより電子放出が生ずる現象
を利用するものである。この表面伝導型電子放出素子と
しては、前記エリンソン等によるSn02薄膜を用いた
もの、Au薄膜によるもの[G. Dittmer: "Thin Solid
Films", 9, 317 (1972)]、In2O3/SnO2 薄膜に
よるもの[M. Hartwell and C. G. Fonstad: "IEEETran
s. ED Conf.", 519 (1975)]、カーボン薄膜によるもの
[荒木久 他:真空、第26巻、第1号、22頁(19
83)]等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として前述のM.ハートウェルの素子構成を
図1に示す。同図において3001は絶縁性基板であ
る。3002は電子放出部形成用薄膜で、H型形状のパ
ターンに、スパッタで形成された金属酸化物薄膜等から
なり、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理により電
子放出部3003が形成される。
【0006】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜3
002を予めフォーミングと呼ばれる通電処理によって
電子放出部3003を形成するのが一般的であった。即
ち、フォーミングとは電子放出部形成用薄膜3002の
両端に電圧を印加通電し、電子放出部形成用薄膜を局所
的に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な
状態にした電子放出部3003を形成することである。
なお、電子放出部3003は、電子放出部形成用薄膜3
002の一部に発生した亀裂により形成され、その亀裂
付近から電子放出が行われる。以下、フォーミングによ
り形成した電子放出部3003を含む電子放出部形成用
薄膜3002を、「電子放出部を含む薄膜」3004と
呼ぶ。前記フォーミング処理をした表面伝導型電子放出
素子は、電子放出部を含む薄膜3004に電圧を印加
し、素子に電流を流すことにより、電子放出部3003
より電子を放出せしめるものである。
【0007】多数の表面伝導型電子放出素子を配列形成
した例としては、並列に表面伝導型電子放出素子を多数
配列し、個々の素子の両端を配線にてそれぞれ結線した
行を多数行配列した電子源があげられる(例えば、本出
願人の特開平1−31332号公報)。表面伝導型電子
放出素子を複数個配置してなる電子源と、上記電子源よ
り放出された電子によって可視光線を発光せしめる画像
形成部材としての蛍光体とを組み合わせることにより、
種々の画像形成装置、主として表示装置が構成されるが
(例えば、本出願人による米国特許第5,066,88
3号)、大画面の装置でも比較的容易に製造でき、かつ
表示品位に優れた自発光型表示装置であるため、CRT
に替わる画像形成装置として期待されている。
【0008】例えば、本出願人が先に提案した特開平2
−257551号公報等に記載された様な画像形成装置
において、多数形成された表面伝導型電子放出素子から
任意の素子を選択することは、上記表面伝導型電子放出
素子を並列に配置し結線した配線(行方向配線)、及び
上記行方向配線と直交する方向に(列方向)、電子源と
蛍光体間の空間に、設置され制御電極に結線した配線
(列方向配線)への適当な駆動信号によるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】より高精細な画像の得
られる画像形成装置を実現するには、より高密度に電子
放出素子を配置した電子源と、各電子放出素子から放出
される電子ビームを収束させてより小さい径の発光スポ
ットを得る機構が必要となる。特開平2−257551
号公報等に記載されたような、素子選択用の制御電極を
電子源と蛍光体間の空間に設けた装置の場合、より高精
細な画像形成装置になると、上記制御電極と各電子放出
素子との位置合せがより高い精度を要求される等、製作
上の負荷が多かった。
【0010】本出願人は、表面伝導型電子放出素子を用
いた画像形成装置をより簡単な構成でより信頼性を高め
て実現する方法として、複数本の行方向配線と複数本の
列方向配線とによって、表面伝導型電子放出素子の対向
する1対の素子電極をそれぞれ結線する事で、行列状
に、表面伝導型電子放出素子を配列した単純マトリクス
型の電子源を構成し、行方向と列方向に適当な駆動信号
を与える事で、多数の表面伝導型電子放出素子を選択
し、電子放出量を制御し得る系を考えている。
【0011】上記単純マトリクス型の電子源において
も、より高精細な画像形成装置を実現するためには、電
子ビームを収束させ、より小さい径の発光スポットを得
る機構が必須となる。本発明は上記問題点に鑑み、電子
放出部と該電子放出部に電圧を印加し電子を放出させる
ための一対の素子電極により構成される複数の冷陰極型
の電子放出素子を有する電子源と、該電子放出部に対向
配置され該電子放出部より放出された電子に作用する加
速電圧を印加する加速電極とを有する電子源を具備する
電子線発生装置において、素子電極の電圧印加方向と略
直交する方向のビーム拡大を防ぎ、簡易な構成でかつ容
易に素子の選択及び電子放出量を制御し得る電子線発生
装置を提案することを目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、上記電子線発生装置
を利用した高精細で高品位な画像を形成できる画像形成
装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、配線電極の電子源からの高さを高くする事によ
り電子源近傍にY方向の断面において凹状の等電位電界
を形成することによりビームスポットのY方向の広がり
は制御できる事を見いだした。そこで、電子放出部と該
電子放出部に電圧を印加し電子を放出させるための一対
の素子電極により構成される複数の冷陰極型の電子放出
素子を有する電子源と、該電子放出部に対向配置され該
電子放出部より放出された電子に作用する加速電圧を印
加する加速電極とを有する電子源を具備する電子線発生
装置は、前記一対の素子電極の電圧印加方向と前記加速
電極による印加方向とがなす面において、前記電圧印加
方向と直交する方向で略凹状の等電位面を形成する形成
手段を有することを特徴とする。
【0014】本発明の好適な一態様に拠れば、前記形成
手段は、前記素子電極の電圧印加方向と略平行な方向に
配置した配線電極を有する。前記配線電極は電圧印加方
向と直交する方向で略凹状の等電位面を形成するととも
に、前記素子電極への電源ラインも兼ねる。本発明の好
適な一態様に拠れば、前記配線電極は、前記加速電極に
よる加速電圧の印加方向に伸びた高さを有することを特
徴とする。このような配線電極は電圧印加方向と直交す
る方向で略凹状の等電位面を形成する。
【0015】本発明の好適な一態様に拠れば、該電子源
は、該素子電極に電流を供給する複数の行方向配線と複
数の列方向配線とが絶縁層を介して配置されており、該
一対の素子電極は該行方向配線及び該列方向配線とに結
線することで、絶縁性基板上に該複数の電子放出素子を
行列状に配置したことを特徴とする。本発明の好適な一
態様に拠れば、該電子放出素子から素子電極の電圧印加
方向と略平行な方向に配置された配線電極上端までの高
さが約1μm以上であることが好ましい。
【0016】本発明の好適な一態様に拠れば、該素子電
極への印加電圧Vfが−50V〜50V、加速電極への
印加電圧Vaが1kV〜30kV、該電子源から電子照
射部までの距離tが1mm〜10mmにあるとき該素子
電極の電圧印加方向とほぼ平行に配置する該配線電極に
ついて、該電子放出部と配線電極の距離をl、該電子放
出素子から該配線電極上端までの高さをhとし、A=
{(|Vf|/Va)×t×(l/h)}1/2としたと
き、前記Aが1×10-4〜5×10-1(m)の範囲にあ
ることを特徴とする電子線発生装 本発明の好適な一態
様に拠れば、該電子放出素子は対向する一対の素子電極
と該素子電極間に形成した電子放出素子を含む薄膜とで
構成される表面伝導型電子放出素子である。冷陰極素子
の中でもとりわけ好ましいのは、表面伝導型電子放出素
子(表面伝導型電子放出素子)である。表面伝導型電子
放出素子は構造が単純で製造が簡単であり、大面積のも
のも容易に作製できる。近年、特に大画面で安価な表示
装置が求められる状況においては、とりわけ好適な冷陰
極素子であるといえる。
【0017】本発明の好適な一態様に拠れば、該複数の
冷陰極型電子放出素子が表面伝導型電子放出素子である
ことを特徴とする。本発明の好適な一態様に拠れば、該
加速電圧により加速された電子線の衝突により画像が形
成される画像形成部材を設けた画像形成装置が提供され
る。
【0018】
【実施例】本発明に係わる実施例の画像形成装置は基本
的には、薄型の真空容器内に、基板上に多数の冷陰極素
子を配列してなるマルチ電子源と、電子の照射により画
像を形成する画像形成部材とを対向して備えている。冷
陰極素子は、例えばフォトリソグラフィー・エッチング
の様な製造技術を用いれば基板上に精密に位置決めして
形成できるため、微小な間隔で多数個を配列することが
可能である。しかも、従来からCRT等で用いられてき
た熱陰極と比較すると、陰極自身や周辺部が比較的低温
な状態で駆動できるため、より微小な配列ピッチのマル
チ電子源を容易に実現できる。本発明は、上述した冷陰
極素子をマルチ電子源として用いた画像形成装置に係わ
るものである。
【0019】また、冷陰極素子の中でもとりわけ好まし
いのは、表面伝導型電子放出素子(表面伝導型電子放出
素子)である。すなわち、冷陰極素子のうち、MIM型
素子は絶縁層や上部電極の厚さを比較的精密に制御する
必要があり、またFE型素子は針状の電子放出部の先端
形状を精密に制御する必要がある。そのため、これらの
素子は比較的製造コストが高くなったり、製造プロセス
上の制限から大面積のものを作製するのが困難となる場
合があった。
【0020】これに対して、表面伝導型電子放出素子は
構造が単純で製造が簡単であり、大面積のものも容易に
作製できる。近年、特に大画面で安価な表示装置が求め
られる状況においては、とりわけ好適な冷陰極素子であ
るといえる。また、本出願人は、表面伝導型電子放出素
子の中では、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜
から形成したものが特性上、或は大面積化する上で好ま
しいことを見出している。
【0021】そこで、以下に述べる本発明の実施例で
は、微粒子膜を用いて形成した表面伝導型電子放出素子
をマルチ電子源として用いた画像表示装置を、本発明の
画像形成装置の好ましい例として説明する。次に、本発
明の実施例について図面を参照しながら説明する。 〈第1実施例〉図2は、本発明の画像形成装置の一部を
破断した斜視図であり、図3は、図2に示した画像形成
装置の要部断面図(A−A’断面の一部)である。
【0022】図2及び図3において、リアプレート2に
は、複数の表面伝導型電子放出素子(以下電子放出素子
と略す)15がマトリクス状に配置された電子源1が固
定されている。電子源1には、硝子基板6の内面に蛍光
膜7と加速電極であるメタルバック8が形成された、画
像形成部材としてのフェースプレート3が、絶縁性材料
からなる支持枠4を介して対向配置されており、電子源
1とメタルバック8の間には不図示の電源により高電圧
が印加される。これらリアプレート2、支持枠4及びフ
ェースプレート3は互いにフリットガラス等で封着さ
れ、リアプレート2と支持枠4とフェースプレート3と
で外囲器10を構成する。
【0023】なお、外囲器10の内部は10-6Torr程度
の真空に保持されるので、大気圧や不意の衝撃などによ
る外囲器10の破壊を防止する目的で、耐大気圧構造体
として、外囲器10の内部にスペーサ等の保持部材を設
けても良い。以下に、上述した各構成要素について詳細
に説明する。電子源1 図4は、図2に示した画像形成装置の電子源1の要部平
面図であり、図5は図4に示した電子源1のB−B’線
断面図である。
【0024】図4及び図5に示すように、ガラス基板等
からなる絶縁性基板11には、m本のX方向配線12と
n本のY方向配線13とが、層間絶縁層14で電気的に
分離されてマトリクス状に配線されている。各X方向配
線12と各Y方向配線13との間には、それぞれ電子放
出素子15が電気的に接続されている。各電子放出素子
15は、それぞれX方向に間をおいて配置された1対の
素子電極16,17と各素子電極16,17を連絡する
電子放出部形成用薄膜18とで構成され、1対の素子電
極16,17のうち一方の素子電極16がX方向配線1
2に電気的に接続され、他方の素子電極17が、層間絶
縁層14に形成されたコンタクトホール14aを介して
Y方向配線13に電気的に接続される。X方向配線12
とY方向配線13は、それぞれ図2に示した外部端子D
ox1〜DoxmとDoy1〜Doynとして外囲器10の
外部に引き出されている。
【0025】絶縁性基板11としては、石英ガラス、N
a等の不純物含有量を減少したガラス、ソーダライムガ
ラス、ソーダライムガラスにスパッタ法等により形成し
たSiO2を積層したガラス基板等のガラス部材及びア
ルミナ等のセラミックス部材等が挙げられる。絶縁性基
板11の大きさ及び厚みは、絶縁性基板11に設置され
る電子放出素子の個数及び個々の電子放出素子の設計上
の形状や、電子源1自体が外囲器10の一部を構成する
場合の真空に保持する為の条件等に依存して適宜設定さ
れる。
【0026】X方向配線12及びY方向配線13は、そ
れぞれ絶縁性基板11上に真空蒸着法、印刷法、スパッ
タ法、メッキ法等により所望のパターンに形成された導
電性金属等からなり、多数の電子放出素子15にできる
だけ均等な電圧が供給されるように材料、膜厚、配線巾
が設定される。層間絶縁層14は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等で形成されたSiO2等であり、Y方
向配線13を形成した絶縁性基板11の全面或は一部に
所望の形状で形成され、特にX方向配線12とY方向配
線13の交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材
料、製法が適宜設定される。
【0027】電子放出素子15の素子電極16,17
は、それぞれ導電性金属等からなるものであり、真空蒸
着法、印刷法、スパッタ法、メッキ法等により所望のパ
ターンに形成される。X方向配線12とY方向配線13
と素子電極16,17の導電性金属は、その構成元素の
一部あるいは全部が同一であっても、またそれぞれ異な
ってもよく、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,T
i,Al,Cu,Pd等の金属、或は合金、及びPd,
Ag,Au,RuO2,Pd−Ag等の金属や金属酸化
物とガラスなどから構成される印刷導体、或はIn2O
3−SnO2等の透明導体及びポリシリコン等の半導体
材料等より適宜選択される。
【0028】電子放出部形成よう薄膜18を構成する材
料の具体例としては、Pd,Ru,Ag,Au,Ti,
In,Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd
等の金属、PdO,SnO2,In2O3,PbO,S
b2O3等の酸化物、HfB2,ZrB2,LaB6,
CeB6,YB4,GdB4等の硼化物、TiC,Zr
C,HfC,TaC,SiC,WC等の炭化物、Ti
N,ZrN,HfN等の窒化物、Si,Ge等の半導
体、カーボン、AgMg,NiCu,Pb,Sn等であ
り、微粒子膜からなる。
【0029】また、X方向配線12には、X方向に配列
する電子放出素子15の行を任意に走査するための走査
信号を印加するための不図示の走査信号発生手段と電気
的に接続されている。一方、Y方向配線13には、Y方
向に配列する電子放出素子15の各列を任意に変調する
ための変調信号を印加するための不図示の変調信号発生
手段と電気的に接続されている。ここにおいて、各電子
放出素子15に印加される駆動電圧は、当該電子放出素
子に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給
されるものである。
【0030】ここで、電子源1の製造方法の位置れにつ
いて図6により工程順に従って具体的に説明する。尚、
以下の工程a〜hは、図6の(a)〜(h)に対応す
る。工程a : 清浄化したソーダライムガラス上に厚さ0.
5μmのシリコン酸化膜をスパッタ法で形成した絶縁性
基板11上に、真空蒸着により厚さ50オングストロー
ムのCr、厚さ5000オングストロームのAuを順次
積層した後、ホトレジスト(AZ1370、ヘキスト社
製)をスピンナーにより回転塗布、ベークした後、ホト
マスク像を露光、現像して、Y方向配線13のレジスト
パターンを形成し、Au/Cr堆積膜をウェットエッチ
ングして、所望の形状のY方向配線13を形成した。
【0031】工程b: 次に、厚さ1.0μmのシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁層14をRFスパッタ法によ
り堆積した。工程c : 工程bで堆積したシリコン酸化膜にコンタク
トホール14aを形成するためのホトレジスタおパター
ンを作り、これをマスクとして層間絶縁層14をエッチ
ングしてコンタクトホール14aを形成した。エッチン
グはCF4とH2ガスを用いたRIE(Reactiv
e Ion Etching)法によった。
【0032】工程d: その後、素子電極と素子電極間
ギャップとなるべきパターンをホトレジスト(RD−2
000N−41 日立化成社製)で形成し、真空蒸着法
により、厚さ50オングストロームのTi、厚さ100
0オングストロームのNiを順次堆積した。ホトレジス
トパターンを有機溶剤で溶解し、Ni/Ti堆積膜をリ
フトオフし、素子電極間L1(図4参照)が3μm、素
子電極幅W1(図4参照)が300μmである素子電極
16,17を形成した。
【0033】工程e: 素子電極16,17の上にX方
向配線12をスクリーン印刷法を用いてAgペーストを
塗布し、焼成することによりAg電極を20μmの厚さ
に形成した。工程f : 図7に示すような、素子環電極間隔L1だけ
間をおいて位置する1対の素子電極16,17を跨ぐよ
うな開口20aを有するマスクを用い、膜厚1000オ
ングストロームのCr膜21を真空蒸着により堆積・パ
ターニングし、その上に有機Pd溶液(ccp4230
奥野製薬(株)社製)をスピンナーにより回転塗布、3
00℃で10分間の加熱焼成処理をした。
【0034】このようにして形成されたPdを主元素と
する微粒子から成る薄膜18の膜厚は約100オングス
トローム、シート抵抗値は5×10の4乗[Ω/□]で
あった。なお、ここで述べる微粒子膜とは、複数の微粒
子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子が
個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣
接、あるいは、重なり合った状態(島状も含む)の膜を
さし、その粒径とは、前記状態で粒子形状が認識可能な
微粒子についての径をいう。
【0035】なお、有機金属溶剤(本例では有機Pd溶
剤)とは、前記Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,
Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金
属を主元素とする有機化合物の溶液である。また、本例
では、電子放出部形成用薄膜18の製法として、有機金
属溶剤の塗布法を用いたが、これに限るものでなく、真
空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布
法、ディッピング法、スピンナー法等によって形成され
る場合もある。
【0036】工程g: 酸エッチャントによりCr膜2
1を除去して、所望のパターンを有する電子放出部形成
よう薄膜18を形成した。工程h : コンタクトホール14a部分以外にレジスト
を塗布するようなパターンを形成し、真空蒸着により厚
さ50オングストロームのTi、厚さ5000AのAu
を順次堆積した。リフトオフにより不要の部分を除去す
ることにより、コンタクトホール14aを埋め込んだ。
【0037】以上の工程を経て、X方向配線12、Y方
向配線13及び電子放出素子15が絶縁性基板11上に
2次元状にかつ等間隔に形成配置された。フォーミング処理 ここで、フォーミング処理について説明する。図9,図
10はフォーミング処理を説明する図であり、110
2,1103は素子電極、1104は電子放出部形成用
薄膜、1105は電子放出部、1110はフォーミング
電源、1111は電流計である。図9に示すように、フ
ォーミング用電源1110から素子電極1102と11
03の間に適宜の電圧を印加し、通電フォーミング処理
を行って、電子放出部1105を形成する。
【0038】通電フォーミング処理とは、微粒子膜で作
られた電子放出部形成用膜1104に通電を行って、そ
の一部を適宜に破壊、変形、もしくは変質せしめ、電子
放出を行うのに好適な構造に変化させる処理のことであ
る。微粒子膜で作られた導電性薄膜のうち電子放出を行
うのに好適な構造に変化した部分(すなわち電子放出部
1105)においては、薄膜に適当な亀裂が形成されて
いる。なお、電子放出部1105が形成される前と比較
すると、形成された後は素子電極1102と1103の
間で計測される電気抵抗は大幅に増加する。
【0039】通電方法をより詳しく説明するために、図
10に、フォーミング用電源1110から印加する適宜
の電圧波形の一例を示す。微粒子膜で作られた導電性薄
膜をフォーミングする場合には、パルス状の電圧が好ま
しく、本実施例の場合には同図に示したようにパルス幅
T1の三角波パルスをパルス間隔T2で連続的に印加し
た。その際には、三角波パルスの波高値Vpfを、順次
昇圧した。また、電子放出部1105の形成状況をモニ
ターするためのモニターパルスPmを適宜の間隔で三角
波パルスの間に挿入し、その際に流れる電流を電流計1
111で計測した。
【0040】実施例においては、たとえば10-5Torr程
度の真空雰囲気下において、たとえばパルス幅T1を1
[ミリ秒]、パルス間隔T2を10[ミリ秒]とし、波
高値Vpfを1パルスごとに0.1[V]ずつ昇圧した。
そして、三角波を5パルス印加するたびに1回の割り
で、モニターパルスPmを挿入した。フォーミング処理
に悪影響を及ぼすことがないように、モニターパルスの
電圧Vpmは0.1[V]に設定した。そして、素子電極
1102と1103の間の電気抵抗が1×106[オー
ム]になった段階、すなわちモニターパルス印加時に電
流計1111で計測される電流が1×10のマイナス7
乗[A]以下になった段階で、フォーミング処理にかか
わる通電を終了した。
【0041】なお、上記の方法は、本実施例の表面伝導
型放出素子に関する好ましい方法であり、たとえば微粒
子膜の材料や薄膜、あるいは素子電極間隔Lなど表面伝
導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じて
通電の条件を適宜変更するのが望ましい。次に、通電活
性化処理について説明する。図11〜図13は通電活性
化処理を説明する図であり、1112は活性化用電源、
1113は堆積物、1114はアノード電極、1115
は直流高電圧電源、1116は電流計である。
【0042】図11に示すように、活性化用電源111
2から素子電極1102と1103の間に適宜の電圧を
印加し、通電活性化処理を行って、電子放出特性の改善
を行う。通電活性化処理とは、前記通電フォーミング処
理により形成された電子放出部1105に適宜の条件で
通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物を堆
積せしめる処理のことである。(図においては、炭素も
しくは炭素化合物よりなる堆積物を部材1113として
模式的に示した。)なお、通電活性化処理を行うことに
より、行う前と比較して、同じ印加電圧における放出電
流を典型的には100倍以上に増加させることができ
る。
【0043】具体的には、10-4〜10-5[torr]
の範囲内の真空雰囲気中で、電圧パルスを定期的に印加
することにより、真空雰囲気中に存在する有機化合物を
起源とする炭素もしくは炭素化合物を堆積させる。堆積
物1113は、単結晶グラファイト、多結晶グラファイ
ト、非晶質カーボン、のいずれかか、もしくはその混合
物であり、膜厚は500[オングストローム]以下、よ
り好ましくは300[オングストローム]以下である。
【0044】通電方法をより詳しく説明するために、図
12に、活性化用電源1112から印加する適宜の電圧
波形の一例を示す。本実施例においては、一定電圧の矩
形波を定期的に印加して通電活性化処理を行なったが、
具体的には、矩形波の電圧Vacは14[V]、パルス幅
T3は1[ミリ秒]、パルス間隔T4は10[ミリ秒]と
した。なお、上述の通電条件は、本実施例の表面伝導型
放出素子に関する好ましい条件であり、表面伝導型放出
素子の設計を変更した場合には、それに応じて条件を適
宜変更するのが望ましい。
【0045】図11に示す1114は該表面伝導型放出
素子から放出される放出電流Ieを補足するためのアノ
ード電極で、直流高電圧電源1115及び電流計111
6が接続されている。(なお、基板1101を、表示パ
ネルの中に組み込んでから活性化処理を行う場合には、
表示パネルの蛍光面をアノード電極1114として用い
る。) 活性化用電源1112から電圧を印加する間、電流計1
112の動作を制御する。電流計1116で計測された
放出電流Ieの一例を図13に示すが、活性化電源11
12からパルス電圧を印加しはじめると、時間の経過と
ともに放出電流Ieは増加するが、やがて飽和してほと
んど増加しなくなる。このように、放出電流Ieがほぼ
飽和した時点で活性化用電源1112からの電圧印加を
停止し、通電活性化処理を終了する。
【0046】なお、上述の通電条件は、本実施例の表面
伝導型放出素子に関する好ましい条件であり、表面伝導
型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じて条
件を適宜変更するのが望ましい。上述のような構成と製
造方法によって作製された本発明の電子放出素子の特性
評価について、図14に示した評価装置の概略構成図を
用いて説明する。図14は、1個の電子放出素子を形成
した電子源に対応するものであり、11は絶縁性基板、
15は絶縁性基板11上に形成された1個の電子放出素
子全体、16及び17は素子電極、18は電子放出部を
含む薄膜、23は電子放出部を示す。また、31は素子
電極16,17間に素子電圧Vfを印加するための電
源、30は素子電極16,17間の電子放出部を含む薄
膜18を流れる素子電流Ifを測定するための電流計、
34は電子放出部23より放出される放出電流Ieを捕
捉するためのアノード電極、33はアノード電極34に
電圧Vaを印加するための高圧電源、32は電子放出部
23より放出される放出電流Ieを測定するための電流
計である。電子放出素子の上記素子電流If、放出電流
Ieの測定にあたっては、素子電極16,17に電源3
1と電流計30とを接続し、電子放出素子15の上方に
電源33と電流計32とを接続したアノード電極34を
配置している。また、電子放出素子15及びアノード電
極34は真空装置内に設置され、その真空装置には不図
示の排気ポンプ及び真空計等の真空装置に必要な機器が
具備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行
えるようになっている。
【0047】なお、アノード電極の電圧Vaは1kV〜
10kV、アノード電極と電子放出素子との距離Hは3
mm〜8mmの範囲で測定した。以下に、本発明者等の見出
した本発明の原理となる特性上の特徴を説明する。図1
4に示した測定評価装置により測定された放出電流Ie
および素子電流居fと素子電圧Vfの関係の典型的な例
を図15に示す。なお、図15は著しくIf,Ieの大き
さが異なるため任意単位で示した。図15からも明らか
なように、本発明に係わる電子放出素子は放出電流Ie
に対する三つの特性を有する。
【0048】まず第一に、本電子放出素子はある電圧
(閾値電圧と呼ぶ、図15のVth)以上の素子電圧Vf
を印加すると急激に放出電流Ieが増加し、一方閾値電
圧Vth以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。
すなわち、放出電流Ieに対する明確な閾値電圧Vthを
もった非線形素子である。また、素子電流Ifは素子電
圧Vfに対して単調増加する(MI特性と呼ぶ)特性を
示す。
【0049】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依存
するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御できる。第
三に、前記アノード電極34に捕捉される放出電荷は、
素子電圧Vfを印加する時間に依存する。すなわち、前
記アノード電極34に捕捉される電荷量は、素子電圧V
fを印加する時間により制御できる。
【0050】蛍光膜7 蛍光膜7は、モノクロームの場合は蛍光体のみから成る
が、カラーの場合は、図16,図17に示されるよう
に、蛍光体の配列によりブラックストライプ(図16)
あるいはブラックマトリクス(図17)などと呼ばれる
黒色導電材7bと蛍光体7aとで構成される。ブラック
ストライプ、ブラックマトリクスが設けられる目的は、
カラー表示の場合必要となる三原色蛍光体の各蛍光体7
a間の塗り分け部を黒くすることで混色を目立たなくす
ることと、蛍光膜7における外光反射によるコントラス
トの低下を抑制することである。黒色導電材7bの材料
としては、通常良く用いられている黒鉛を主成分とする
材料だけでなく、導電性があり、光の透過及び反射が少
ない材料であれば適用できる。また、ガラス基板6に蛍
光体7aを塗布する方法はモノクローム、カラーによら
ず、沈殿法や印刷方が用いられる。
【0051】メタルバック8 メタルバック8の目的は、蛍光体7aからの発光のうち
内面側への光をフェースプレート3側へ鏡面反射するこ
とにより輝度を向上すること、電子ビーム加速電圧を印
加するための加速電極として作用すること、外囲器10
内で発生した負イオンの衝突によるダメージからの蛍光
体7aの保護等である。メタルバック8は、蛍光膜7を
作成後、蛍光膜7の内側表面の平滑化処理(通常フィル
ミングと呼ばれる)を行い、その後Alを真空蒸着等で
堆積することで作製できる。フェースプレート3には、
さらに蛍光膜7の導電性と高めるため、蛍光膜7とガラ
ス基板6との間にITO等の透明電極(不図示)を設け
てもよい。
【0052】外囲器10 外囲器10は、不図示の排気管を通じ、10-6Torr程度
の真空度にされた後に封止される。そのため、外囲器1
0を構成するリアプレート2、フェースプレート3、支
柱枠4は、外囲器10に加わる大気圧に絶えて真空雰囲
気を維持でき、かつ、電子源1とメタルバック8間に印
加される高電圧に絶えるだけの絶縁性を有するものを用
いることが好ましい。その材料としては、例えば石英ガ
ラス、Na等の不純物含有量を減少したガラス、ソーダ
ライムガラス、アルミナ等のセラミック部材等が挙げら
れる。ただし、フェースプレート3については可視光に
対して一定以上の透過率を有するものを用いる必要があ
る。また、各々の部材の熱膨張率が互いに近いものを組
み合わせることが好ましい。
【0053】また、カラー画像形成装置において、外囲
器10を構成する場合、各色の蛍光体7aは各電子放出
素子15に対応して配置する必要があるので、蛍光体7
aを有するフェースプレート3と電子源1の固定された
リアプレート2との位置合せを精度よく行わなければな
らない。また、外囲器10の封止後の真空度を維持する
ために、ゲッター処理を行う場合もある。これは、外囲
器10の封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加熱或
は高周波加熱等により、外囲器10内の所定の位置(不
図示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成す
る処理である。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、
上記蒸着膜の吸着作用により、たとえば10-5〜10-7
Torrの真空度を維持するものである。
【0054】駆動方法 以上説明した画像形成装置の駆動方法について、図18
乃至図21を用いて説明する。図18は、NTSC方式
のテレビ信号に基づいてテレビジョン表示を行うための
駆動回路の概略構成をブロック図で示したものである。
図中、表示パネル1701は前述したように製造され、
動作する装置である。また、走査回路1702は表示ラ
インを走査し、制御回路1703は走査回路へ入力する
信号等を生成する。シフトレジスタ1704は1ライン
毎のデータをシフトし、ラインメモリ1705は、シフ
トレジスタ1704からの1ライン分のデータを変調信
号発生器1707に入力する。同期信号分離回路170
6はNTSC信号から同期信号を分離する。
【0055】以下、図18の装置各部の機能を詳しく説
明する。まず表示パネル1701は、端子Dox1〜D
oxm及び端子Doy1〜Doyn、及び高圧端子Hvを介
して外部の電気回路と接続されている。この内、端子D
ox1〜Doxmには、表示パネル1701内に設けられ
ている電子源、すなわちm行n列の行列上にマトリクス
配線された電子放出素子群15を一行(n素子)ずつ順
次駆動してゆくための走査信号が印加される。
【0056】一方、端子Doy1〜Doynには、前記走
査信号により選択された一行の電子放出素子15の各素
子の出力電子ビームを制御するための変調信号が印加さ
れる。また、高圧端子Hvには、直流電圧源Vaより、例
えば5(kV)の直流電圧が供給されるが、これは電子
放出素子15より出力される電子ビームに蛍光体を励起
するのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧で
ある。
【0057】次に、走査回路1702について説明す
る。同回路は、内部にm個のスイッチング素子(図中、
S1〜Smで模式的に示されている)を備えるもので、各
スイッチング素子は、直流電圧源Vxの出力電圧もしく
は0(V)(グランドレベル)のいずれか一方を選択
し、表示パネル1701の端子Dox1〜Doxmと電気
的に接続するものである。S1〜Smの各スイッチング素
子は、制御回路1703が出力する制御信号TSCANに基
づいて動作するものだが、実際には例えばFETの様な
スイッチング素子を組み合わせることにより容易に構成
することが可能である。
【0058】なお、前記直流電圧源Vxは、本実施例の
場合には図15に例示した電子放出素子15の特性(こ
の場合電子放出閾値電圧Vthが8(V)に基づき、走査
されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出閾値
Vth電圧以下となるよう、7(V)の一定電圧を出力す
るよう設定されている。また、制御回路1703は、外
部より入力する画像信号に基づいて適切な表示が行われ
るように各部の動作を整合させる働きを持つものであ
る。次に説明する同期信号分離回路1706より送られ
る同期信号TSYNCに基づいて、各部に対してTSCAN及び
TSFT及びTMRYの各制御信号を発生する。
【0059】同期信号分離回路1706は、外部から入
力されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分
(フィルタ)回路を用いれば容易に構成できるものであ
る。同期信号分離回路1706により分離された同期信
号は、よく知られるように垂直同期信号と水平同期信号
よりなるが、ここでは説明の便宜上、TSYNC信号として
図示した。一方、前記テレビ信号から分離された画像の
輝度信号成分を便宜上DATA信号として表すが、同信
号はシフトレジスタ1704に入力される。
【0060】シフトレジスタ1704は、時系列的にシ
リアルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライ
ン毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記
制御回路1703より送られる制御信号TSFTに基づい
て動作する。すなわち、制御信号TSFTは、シフトレジ
スタ1704のシフトクロックであると言い換えること
もできる。
【0061】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分のデータは、Id1〜Idnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ1704より出力される。ラインメ
モリ1705は、画像1ライン分のデータを必要時間の
間だけ記憶するための記憶装置であり、制御回路170
3より送られる制御信号TMRYにしたがって適宜Id1
〜Idnの内容を記憶する。記憶された内容は、Id'1
〜Id'nとして出力され、変調信号発生器1707に入
力される。
【0062】変調信号発生器1707は、前記画像デー
タId'1〜Id'nの各々に応じて電子放出素子6の各々
を適切に駆動変調するための信号源で、その出力信号
は、端子Doy1〜Doynを通じて表示パネル1701
内の電子放出素子15に印加される。図15を用いて説
明したように、本発明に関わる電子放出素子は放出電流
Ieに対して以下の基本特性を有している。すなわち、
図15のIeのグラフから明らかなように、電子放出に
は明確な閾値電圧Vth(本実施例の素子では8[V])
があり、閾値Vth以上の電圧を印加された時のみ電子放
出が生じる。
【0063】また、電子放出閾値Vth以上の電圧に対し
ては、グラフのように電圧の変化に応じて放出電流Ie
も変化してゆく。なお、電子放出素子の構成、製造方法
を変えることにより、電子放出閾値電圧Vthの値や、印
加電圧に対する放出電流の変化の度合が変る場合もある
が、いずれにしても以下のようなことが言える。すなわ
ち、本素子にパルス状の電圧を印加する場合、電子放出
閾値である8[V]以下の電圧を印加しても電子放出は
生じないが、電子放出閾値(8[V])以上の電圧を印
加する場合には電子ビームが出力される。
【0064】以上、図18に示された各部の機能につい
て述べたが、全体動作の説明に移る前に図19〜図21
を用いて前記表示パネル1701の動作についてより詳
しく説明しておく。図示の便宜上、表示パネルの画素数
を6×6(すなわちm=n=6)として説明するが、実
際に用いる表示パネル1701はこれよりもはるかに多
数の画素を備えたものであることはいうまでもない。
【0065】図19に示すのは、6行6列の行列上に電
子放出素子6をマトリクス配線した電子源1であり、説
明上、各素子を区別する為にD(1,1),D(1,
2)〜D(6,6)のように(X,Y)座標で位置を示
している。このような電子源1を駆動して画像を表示し
ていく際には、X軸と平行な1ラインを単位として、ラ
イン順次に画像を形成する方法をとっている。画像の1
ラインに対応した電子放出素子6を駆動するには、Do
x1〜Dox6のうち表示ラインに対応する行の端子に
0[V]を、それ以外の端子には7[V]を印加する。
それと同期して、当該ラインの画像パターンにしたがっ
てDoy1〜Doy6の各端子に変調信号を印加する。
【0066】例えば、図20に示すような画像パターン
を表示する場合を例にとって説明する。そこで、図20
の画像のうち、例えば第3ライン目を発光させる期間中
を例にとって説明する。図21は、前記画像の第3ライ
ン目を発光させる間に、端子Dox1〜Dox6、及び
端子Doy1〜Doy6を通じて電子源に印加する電圧値
を示したものである。同図から明らかなように、D
(2,3),D(3,3),D(4,3)の各電子放出
素子15には、電子放出の閾値電圧8[V]を越える1
4[V](図中黒塗りで示す素子)が印加されて電子ビ
ームが出力される。一方、上記3素子以外は7[V]
(図中斜線で示す素子)もしくは0[V](図中白抜き
で示す素子)が印加されるが、これは電子放出の閾値電
圧8[V]以下であるため、これらの素子からは電子ビ
ームは出力されない。
【0067】同様の方法で、他のラインについても図2
0の表示パターンにしたがって電子源を駆動してゆく
が、第1ラインから順次1ラインずつ駆動してゆくこと
により1画面の表示が行われる。これを毎秒60画面の
速さで繰り返すことにより、ちらつきのない画像表示が
可能である。なお、以上の説明では階調の表示に関して
触れていないが、階調表示は例えば、素子に印加する電
圧のパルス幅を変えることによって行なうことができ
る。
【0068】〈電子軌道のずれの修正〉本実施例に於い
て、画像形成部材であるところの蛍光膜7は、各色蛍光
体7aがY方向に延びるストライプ形状を採用し、黒色
導電材7bとしては各色蛍光体7a間だけでなく、Y方
向の画素間を分離した形状を用いた。先に黒色導電材7
bを形成し、その間隙部に各色蛍光体7aを塗布して、
蛍光膜7を作製した。ブラックストライプの材料として
通常よく用いられている黒鉛を主成分とする材料を用い
た。ガラス基板6に蛍光体7aを塗布する方法はスラリ
ー法を用いた。
【0069】また、蛍光膜7の内面側に設けられるメタ
ルバック8は、蛍光膜7の作製後、蛍光膜7の内面側表
面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を行
い、その後、A1を真空蒸着することで作製した。フェ
ースプレート3にはさらに蛍光膜7の導電性を高めるた
め、蛍光膜7の外面側に透明電極が設けられる場合もあ
るが、本実施例では、メタルバックのみで十分な導電性
が得られたので省略した。
【0070】前述の封着を行う際、各色蛍光体と電子放
出素子とを対応させなくてはいけないため、リアプレー
ト2、フェースプレート3は十分な位置合せを行った。
以上のようにして完成した外囲器10内の雰囲気を排気
管(不図示)を通じ真空ポンプにて排気し、十分な真空
度に達した後、容器外端子Dox1〜DoxmとDoy1
〜Doynを通じ電子放出素子15の素子電極16,1
7間に電圧を印加し、電子放出部形成用薄膜18を通電
処理(フォーミング処理)することにより電子放出部2
3を形成した。フォーミング処理は、図8に示した波形
の電圧を印加することにより行った。
【0071】次に、10-6Torr程度の真空度で、不図示
の排気管をガスバーナーで熱することで溶着し外囲器1
0の封止を行った。最後に、封止後の真空度を維持する
ために、ゲッター処理を行った。また、1画素のサイズ
は、600μm×600μmとし、ブラックストライプ
幅100μm、蛍光体部サイズは400μm×400μ
m(配線電極幅は100μm)とした。
【0072】以上のように完成した画像形成装置におい
て、各電子放出素子15には、容器外端子Dox1〜D
oxm、Doy1〜Doynを通じ、走査信号及び変調信
号を不図示の信号発生手段よりそれぞれ印加することに
より電子を放出させ、メタルバック8には、高圧端子H
vを通じて高圧を印加することにより放出電子ビームを
加速し、蛍光膜7に電子を衝突させ、蛍光体を励起・発
光させる事で画像を表示した。なお、高圧端子Hvへの
印加電圧Vaは3kV〜10kV、素子電極16,17
間へ印加電圧Vfは14Vとした。
【0073】なお、通常、電子放出素子15の一対の素
子電極16,17間の印加電圧Vfは12〜30V程
度、メタルバック8と電子放出素子15との距離dは2
mm〜8mm程度、メタルバック8と電子放出素子15間の
電圧Vaは1kV〜10kV程度である。以上述べた構
成は、画像表示等に用いられる好適な画像形成装置を作
製する上で必要な概略構成であり、例えば各部材の材料
や配置等、詳細な部分は上述内容に限定されるものでは
なく、画像形成装置の用途に適するように適宜選択す
る。
【0074】以上説明した装置構成及び駆動方法に基づ
き、各電子放出素子15には、容器外端子Dox1〜D
oxm、Doy1〜Doynを通じて電圧を印加すると、
電子放出部23から電子が放出される。それと同時にメ
タルバック8(或は不図示の透明電極)に高圧端子Hv
を通じて数kV以上の高圧を印加して電子放出部23か
ら放出された電子を加速し、フェースプレート3の内面
に衝突させる。これにより、蛍光膜7の蛍光体7aが励
起されて発光し、画像が表示される。
【0075】この様子を図22及び図23に示す。図2
2及び図23は、それぞれ図2に示した画像形成装置に
おける電子及び後述の散乱粒子の発生状況を説明するた
めの図であり、図22はY方向から見た図、図23はX
方向から見た図である。すなわち図22に示すように、
電子源1の素子電極16、17に電圧Vfを印加するこ
とにより電子放出部23から放出された電子は、フェー
スプレート3上のメタルバック8上に印加された加速電
圧Vaにより電子源1の面に対する電子放出部23から
の法線方向に進もうとするものの、素子電極17の方が
素子電極16に比して高電位側にあるために、素子電極
17の方にずれて、25tで示した放物線軌跡をとって
飛翔する。このため、蛍光膜7の発光部中心は電子源1
の面に対する電子放出部23からの法線上からずれるこ
とになる。このような放射特性は、電子源1に平行な面
内での電位分布が電子放出部23に対して非対称になる
ことによるものと考えられる。
【0076】図24に、本実施例の構成に於ける電子放
出部近傍における配線形状及びその配線形状によって発
生させられる等電位線を示す。図24に於いて、120
1は電子放出部(図22の電子放出部23に相当)、1
202および1203はX方向配線電極(図22のX方
向配線電極16に相当)、1204は絶縁性基板、12
05は等電位線、1206は鉛直方向に放出された電子
軌道を示す。また、印加電位は加速電圧5kVとしX方
向配線1202は14V、X方向配線1203は7Vと
した。また、本実施例に於いては、電子放出部からX配
線電極までの距離1は150μm、加速電極と電子放出
素子との距離tは4mmである。また、本実施例に於いて
は、電子放出素子15からX方向配線電極上端までの高
さhは100μmであり、 A={(|Vf|/Va)×t×(l/h)}1/2 としたとき、この実施例に於けるAの値は2.9×10
-3〜4.0×10-3(m)である。
【0077】このような印加電圧により、図24に示す
ように等電位曲線が凹状に形成され、電子放出部端部か
ら放出された電子は曲げられ結果としてビームスポット
が絞られる。図25は、図24に示した配線構造を有す
場合とそうでない場合とを示す。図25に於いて、矩形
の枠1301はブラックストライプを、1302は蛍光
体部を示す。従来の手法では、ビームスポット1304
が、蛍光体1302のみならずブラックストライプ13
01を超えて発散していることがわかる。尚、1304
はX方向配線を幅400μm、0.3μm厚に形成した
場合に於けるビームスポット形状による例を示す。
【0078】図25において、1303は図24のよう
に凹型の電位分布を形成したに於けるビームスポット形
状を示す。等電位曲線が凹状に形成されると、電子放出
部端部から放出された電子は曲げられ、結果としてビー
ムスポットは蛍光体(ブラックストライプ)の枠内に入
る。本実施例の素子を駆動させたところ、2次元上に等
間隔の発光スポット例が形成され、隣接画素へのビーム
のはみ出しがなく且つ高効率で発光する画像装置が得ら
れた。
【0079】〈第2実施例〉図26に第2実施例の特徴
を示す素子断面図を示す。図26において、2101は
ガラス基板等からなる絶縁性基板、2102はX方向配
線、2103はY方向配線、2104は層間絶縁層、2
105は電子放出部、2106及び2107はX方向に
おいて配置された1対の素子電極、2108は電子放出
素子、2109はコンタクトホールである。電子放出素
子2107は素子電極2106及び2107と電子放出
部2105で構成される。
【0080】第1実施例との違いは、層間絶縁層120
4をX方向配線2102の下層としてライン状に形成し
た点である。本実施例に於いて、層間絶縁層1204
は、フリットガラスをスクリーン印刷法を用いて、X方
向配線2102の下部のみに塗布し、焼成することによ
り30μm厚に形成した。また、本実施例に於いては、
電子源中心部からX方向配線電極までの距離は80μ
m、加速電極と電子放出素子との距離は5mmとし、Va
は6kV、Vfは14Vである。また、本実施例に於い
ては、電子放出部からX方向配線電極上端までの高さh
は層間絶縁層1204とX方向配線厚30μmの合計で
与えられるため、40μmとなる。従って、第2実施例
に於けるAの値は4.8×10-3(m)である。
【0081】第2実施例の構成に於いてもビームは良好
に絞られ、隣接画素へのビームのはみ出しがなく且つ高
効率で発光する画像装置が得られた。なお、第2実施例
に於いては層間絶縁層1204上のX方向配線電極12
02を形成することにより容易に電子放出素子とX方向
配線電極上端までの距離を大きくすることが可能であ
る。
【0082】〈第3実施例〉第3実施例においては、平
面フィールドエミッション(FE)型電子放出素子を電
子放出素子として用いた例を示す。図27は、平面FE
型電子源の上面図であり、3101は電子放出部、31
02及び3103は電子放出部3101に対して電位を
与える一対の素子電極、3104,3105,3106
はX方向配線、3107はY方向配線電極である。
【0083】電子放出は、素子電極3102,3103
間に電圧を印加することにより電子放出部3101内の
鋭利な先端部より電子が放出され、電子源と対向して設
けられた加速電圧(図示せず)に電子が引き寄せられて
蛍光体(図示せず)に衝突し蛍光体を発光させる。第3
実施例に於いては、X方向配線3104,3105、Y
方向配線3106,3107ともスクリーン印刷を用い
て形成しており、各々20μm厚に形成している。ま
た、層間絶縁層(図示せず)は、X方向配線電極310
4,3105とY方向配線電極3106,3107との
交差部のみに20μm厚で形成した。その他の、構成要
素は第1実施例と同様に形成した。
【0084】上記構成の第3実施例の電子放出素子を前
述の第1実施例と同様に駆動させたところ、第1実施例
と同様に、2次元上に等間隔の発光スポット列が形成さ
れ、隣接画素へのビームのはみ出しがなく且つ高効率で
発光する画像装置が得られた。なお、第3実施例におけ
るAの値は6×10-4である。
【0085】〈第4実施例〉図28は、本発明の画像形
成装置に、例えはテレビジョン放送をはじめとする種々
の画像情報源より提供される画像情報を表示できるよう
に構成した画像表示装置の一例を示すための図である。
尚、本表示装置は、例えばテレビジョン信号のように映
像情報と音声情報の両方を含む信号を受信する場合に
は、当然映像の表示と同時に音声を再生するものである
が、本発明の特徴と直接関係しない音声情報の受信、分
離、再生、処理、記憶などに関する回路やスピーカー等
については説明を省略する。
【0086】以下、画像信号の流れに沿って各部を説明
したゆく。まず、TV信号受信回路513は、例えば電
波や空間光通信などのようn無線伝送系を用いて伝送さ
れるTV画像信号を受信するための回路である。受信す
るTV信号の方式は特に限られるものではなく、例え
ば、NTSC方式、PAL方式、SECAM方式などの
諸方式でも良い。また、これらよりさらに多数の走査線
よりなるTV信号(例えばMUSE方式を始めとするい
わゆる高品位TV)は、大面積化や大画素化に適した本
発明の画像形成装置を用いたディスプレイパネル500
の利点を生かすのに好適な信号源である。TV信号受信
回路513で受信されたTV信号は、デコーダ504に
出力される。
【0087】また、画像TV信号受信回路512は、例
えは同軸ケーブルや光ファイバー等のような有線伝送系
を用いて伝送されるTV画像信号を受信するための回路
である。TV信号受信回路513と同様に、受信するT
V信号の方式は特に限られるものではなく、また本回路
で受信されたTV信号もデコーダ504に出力される。
【0088】画像入力インターフェース回路511は、
例えばTVカメラや画像読取スキャナー等の画像入力装
置から供給される画像信号を取り込むための回路で、取
り込まれた画像信号はデコーダ504に出力される。画
像メモリインターフェース回路510は、ビデオテープ
レコーダ(以下VTRと略す)に記憶されている画像信
号を取り込むための回路で、取り込まれた画像信号はデ
コーダ504に出力される。
【0089】画像メモリインターフェース回路509
は、ビデオディスクに記憶されている画像信号を取り込
むための回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ50
4に出力される。画像メモリインターフェース回路50
8は、いわゆる静止画ディスクのように、静止画像デー
タを記憶している装置から画像信号を取り込むための回
路で、取り込まれた静止画像データはデコーダ504に
出力される。
【0090】入出力インターフェース回路505は、本
表示装置と、外部のコンピュータ、コンピュータネット
ワークもしくはプリンタなどの出力装置とを接続するた
めの回路である。画像データや文字・図形情報の入出力
を行うのはもちろんのこと、場合によっては本表示装置
の備えるCPU506と外部との間で制御信号や数値デ
ータの入出力などを行うことも可能である。
【0091】画像生成回路507は、入出力インターフ
ェース回路505を介して外部から入力される画像デー
タや文字・図形情報や、あるいはCPU506より出力
される画像データや文字・図形情報に基づき表示よう画
像データを生成するための回路である。本回路の内部に
は、例えば画像データや文字・図形情報を蓄積するため
の書き換え可能メモリや、文字コードに対応する画像パ
ターンが記憶されている読み出し専用メモリや、画像処
理を行うためのプロセッサなどを初めとして画像の生成
に必要な回路が組み込まれている。画像生成回路507
により生成された表示用画像データは、デコーダ504
に出力されるが、場合によっては入出力インターフェー
ス回路505を介して外部のコンピュータネットワーク
やプリンタに出力することも可能である。
【0092】CPU506は、主として本表示装置の動
作制御や、表示画像の生成、選択、編集に係わる作業を
行う。例えば、マルチプレクサ503に制御信号を出力
し、ディスプレイパネルに表示する画像信号を適宜選択
したり組み合わせたりする。また、その際には表示する
画像信号に応じてディスプレイパネルコントローラ50
2に対して制御信号を発生し、画像表示よう周波数や走
査方法(例えばインターレースかノンインターレース
か)や一画面の走査線の数など表示装置の動作を適宜制
御する。また、画像生成回路507に対して画像データ
や文字・図形情報を直接出力したり、あるいは入出力イ
ンターフェース回路505を介して外部のコンピュータ
やメモリをアクセスして画像データや文字・図形情報を
入力する。
【0093】なお、CPU506はむろんこれ以外の目
的の作業にも係わるものであってもよい。例えば、パー
ソナルコンピュータやワードプロセッサなどのように、
情報を生成したり処理したりする機能に直接かかわって
も良い。あるいは、前述したように入出力インターフェ
ース回路505を介して外部のコンピュータネットワー
クと接続し、例えば数値計算などの作業を外部機器と協
同して行なってもよい。
【0094】入力部514は、CPU506に使用者が
命令やプログラム、あるいはデータなどを入力するため
のものであり、例えばキーボードやマウスの他、ジョイ
ステック、バーコードリーダ、音声認識装置など多様な
入力機器を用いることが可能である。デコーダ504
は、画像生成回路507〜TV信号受信回路513より
入力される種々の画像信号を3原色信号、または輝度信
号とI信号、Q信号に逆変換するための回路である。な
お、同図中に点線で示すように、デコーダ504は内部
に画像メモリを備えるのが望ましい。これは、例えばM
USE方式をはじめとして、逆変換するに際して画像メ
モリを必要とするようなテレビ信号を扱うためである。
また、画像メモリを備えることにより、静止画の表示が
容易になる、あるいは画像生成回路507及びCPU5
06と協同して画像の間引き、補間、拡大、縮小、合成
をはじめとする画像処理や編集が容易に行えるようにな
るという利点が生まれるからである。
【0095】マルチプレクサ503は、CPU506よ
り入力される制御信号に基づき表示画像を適宜選択する
ものである。すなわち、マルチプレクサ503はデコー
ダ504から入力される逆変換された画像信号のうちか
ら所望の画像信号を選択して駆動回路501に出力す
る。その場合には、一画面表示時間内で画像信号を切り
換えて選択することにより、いわゆる多画面テレビのよ
うに、一画面を複数の領域に分けて領域によって異なる
画像を表示することも可能である。
【0096】ディスプレイパネルコントローラ502
は、CPU506より入力される制御信号に基づき駆動
回路501の動作を制御するための回路である。ディス
プレイパネル500の基本的な動作に関わるものとし
て、例えばディスプレイパネル500の駆動用電源(不
図示)の動作シーケンスを制御するための信号を駆動回
路501に対して出力する。ディスプレイパネル500
の駆動方法に関わるものとして、例えば画面表示周波数
や走査方法(例えばインターレースかノンインターレー
スか)を制御するための信号を駆動回路501に対して
出力する。また、場合によっては表示画像の輝度、コン
トラスト、色調、シャープネスといった画質の調整に関
わる制御信号を駆動回路501に対して出力する場合も
ある。
【0097】駆動回路501は、ディスプレイパネル5
00に印加する駆動信号を発生するための回路であり、
マルチプレクサ503から入力される画像信号と、ディ
スプレイパネルコントローラ502より入力される制御
信号に基づいて動作するものである。以上、各部の機能
を説明したが、図27に例示した構成により、本表示装
置においては多様な画像情報源より入力される画像情報
をディスプレイパネル500に表示することが可能であ
る。すなわち、テレビジョン放送をはじめとする各種の
画像信号はデコーダ504において逆変換された後、マ
ルチプレクサ503において適宜選択され、駆動回路5
01に入力される。一方、ディスプレイコントローラ5
02は、表示する画像信号に応じて駆動回路501の動
作を制御するための制御信号を発生する。駆動回路50
1は、上記画像信号と制御信号に基づいてディスプレイ
パネル500に駆動信号を印加する。これにより、ディ
スプレイパネル500において画像が表示される。これ
らの一連の動作は、CPU506により統括的に制御さ
れる。
【0098】また、本表示装置においては、デコーダ5
04に内蔵する画像メモリや、画像生成回路507およ
びCPU506が関与することにより、単に複数の画像
情報の中から選択したものを表示するだけでなく、表示
する画像情報に対して、例えば拡大、縮小、回転、移
動、エッジ強調、間引き、補間、色変換、画像の縦横比
変換等をはじめとする画像処理や、合成、消去、接続、
入れ替え、はめ込みなどをはじめとする画像編集を行う
ことも可能である。また、本実施例の説明では、特に触
れなかったが、上記画像処理や画像編集と同時に、音声
情報に関しても処理や編集を行うための専用回路を設け
てもよい。
【0099】従って、本表示装置は、テレビジョン放送
の表示機器、テレビ会議の端末機器、静止画像及び動画
像を扱う画像編集機器、コンピュータの端末機器、ワー
ドプロセッサをはじめとする事務用端末機器、ゲーム機
などの機能を一台で兼ね備えることが可能で、産業用或
は民生用として極めて応用範囲が広い。尚、上記図27
は、本発明による画像形成装置を用いた表示装置の構成
の一例を示したに過ぎず、これのみに限定されるもので
ないことは言うまでもない。例えば図27の構成要素の
うち使用目的上必要のない機能に関わる回路は省いても
差し支えない。またこれとは逆に、使用目的によっては
さらに構成要素を追加してもよい。例えば、本表示装置
をテレビ電話機として応用する場合には、テレビカメ
ラ、音声マイク、照明機、モデムを含む送受信回路など
を構成要素に追加するのが好適である。
【0100】第5実施例の表示装置においては、とりわ
け前述の実施例による画像形成装置の薄型化が容易であ
るという効果のため、表示装置の奥行きを小さくするこ
とができる。それに加えて、大画面化が容易で輝度が高
く視野角特性にも優れるため、本表示装置は臨場感あふ
れ迫力に富んだ画像を視認性よく表示することが可能で
ある。
【0101】〈他の実施例〉また、本発明は、表面伝導
型電子放出素子以外の冷陰極型電子放出素子のうち、い
ずれの電子放出素子に対しても適用できる。具体例とし
ては、本出願人による特開昭63−274047号公報
に記載されたような対向する一対の電極を電子源をなす
基板面に沿って構成した電界放出型の電子放出素子があ
る。
【0102】また、本発明は、単純マトリクスがt等以
外の電子源を用いた画像形成装置に対しても適用でき
る。例えば、本出願人による特開平2−257551号
公報等に記載されたような制御電極を用いて表面伝導型
電子放出素子の選択を行う画像形成装置において、上記
のような支部部材を用いた場合である。また、本発明の
思想によれば、表示用として好適な画像形成表示に限る
ものでなく、感光性ドラムと発光ダイオード等で構成さ
れた光プリンタの発光ダイオード等の代替の発光源とし
て、上述の画像形成装置を用いることもできる。またこ
の際、上述のm本の行方向配線とn本の列方向配線を、
適宜選択することで、ライン状発光源だけでなく、2次
元上の発光源としても応用できる。
【0103】また、本発明の思想によれば、例えば電子
顕微鏡等のように、電子源からの放出電子の被照射部材
が、画像形成部材以外の部材である場合についても、本
発明は適用できる。従って、本発明は被照射部材を特定
しない電子線発生装置としての形態もとり得る。尚、本
発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用して
も、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、
本発明はシステム或は装置にプログラムを供給すること
によって達成される場合にも適用できることはいうまで
もない。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に於ける画
像表示装置においては、素子電極の電圧印加方向と略平
行な方向に配置された配線電極の厚さを大きくすること
により電子放出部近傍において形成される等電位線をこ
の素子電極への電圧印加方向に対して垂直方向の断面に
対し凹状に形成する事によりビームを絞り込み、隣接画
素へのビームはみ出しを抑えるとともに発生した電子が
効率よく蛍光膜に到達させ発光効率を高めることができ
た。この結果、画素密度が高い高分解能を有す高品位の
画像装置が提供可能となった。
【0105】また、本発明構成部材を増やすことなく、
配線電極の厚みを変えるだけで実現可能であり、非常に
量産性の優れた装置の提供ができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表面伝導型電子放出素子の平面図であ
る。
【図2】本発明の画像形成装置の第1実施例の一部を破
断した斜視図である。
【図3】図1に示した画像形成装置のスペーサ近傍のA
−A’線断面図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の電子源の要部平面
図である。
【図5】図4に示した電子源のB−B’線断面図であ
る。
【図6】図1に示した画像形成装置の電子源の製造工程
を順に示した図である。
【図7】電子放出部形成用薄膜を形成する際に用いられ
るマスクの一例の平面図である。
【図8】フォーミング処理に用いられる電圧波形の一例
を示す図である。
【図9】フォーミング処理を説明する図である。
【図10】フォーミング用電圧波形を示す図である。
【図11】通電化活性化処理を説明する図である。
【図12】活性化電圧波形を説明する図である。
【図13】活性化電圧波形を説明する図である。
【図14】実施例の電子放出素子の測定評価装置を示す
概略構成図である。
【図15】実施例の電子放出素子の基本的特性を説明す
るための図である。
【図16】蛍光膜の構成を説明するための図である。
【図17】蛍光膜の構成を説明するための図である。
【図18】実施例の画像形成装置の駆動回路の概略構成
を示すブロック図である。
【図19】実施例の画像形成装置の電子源の一部回路図
である。
【図20】実施例の画像形成装置の駆動方法を説明する
ための原画像の一例を示す図である。
【図21】実施例の画像形成装置の駆動電圧が印加され
た電子源の一部回路図である。
【図22】実施例の画像形成装置における電子および散
乱粒子の軌跡を説明するための図で、スペーサ近傍の電
子放出部をY方向からみた図である。
【図23】実施例の画像形成装置における電子および散
乱粒子の軌跡を説明するための図で、スペーサ近傍の電
子放出部をX方向から見た図である。
【図24】電子放出部近傍の等電位線および放出された
電子軌道の計算結果である。
【図25】ビームスポット比較例である。
【図26】本発明の第2の実施例に於ける素子断面図で
ある。
【図27】本発明の第3の実施例に於ける素子構成図で
ある。
【図28】画像表示装置の説明図である。
【符号の説明】
1 電子源 2 リアプレート 3 フェースプレート 4 支持枠 6 2102 硝子基板等からなる絶縁性基板 7 蛍光膜 8 メタルバック 10 外囲器 11,1204,3001 絶縁性基板 12,1202,1203,2102,3104,31
05 X方向配線 13,2103,3106,3107 Y方向配線 14,2104 層間絶縁層 15,1208 電子放出素子 18,1104 電子放出部形成用薄膜(電子放出部を
含む薄膜) 20 マスク 20a 開口 21 Cr膜 23 電子放出部 30,32,1111,1116 電流計 31,33,1110,1112 電源 34 アノード電極 1701 表示パネル 1702 走査回路 1703 制御回路 1704 シフトレジスタ 1705 ラインメモリ 1706 同期信号分離回路 1707 変調信号発生器 500 ディスプレイパネル 501 駆動回路 502 ディスプレイパネルコントローラ 503 マルチプレクサ 504 デコーダ 505 入出力インターフェース回路 506 CPU 507 画像生成回路 508,509,510 画像メモリインターフェース
回路 511 画像入力インターフェース回路 512,513 TV信号受信回路 514 入力部 1205 等電位線 1206 鉛直方向に放出された電子起動 1301 ブラックストライプ 1302 蛍光体部 1303,1304 ビームスポット形状 2106,2107,3102,3103 素子電極 1209 コンタクトホール 3002 電子放出部形成用薄膜 3003,1201,2105,3101 電子放出部 3004 電子放出部を含む薄膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出部と該電子放出部に電圧を印加
    し電子を放出させるための一対の素子電極により構成さ
    れる複数の冷陰極型の電子放出素子を有する電子源と、
    該電子放出部に対向配置され該電子放出部より放出され
    た電子に作用する加速電圧を印加する加速電極とを有す
    る電子源を具備する電子線発生装置において、 前記一対の素子電極の電圧印加方向と前記加速電極によ
    る印加方向とがなす面において、前記電圧印加方向と直
    交する方向で略凹状の等電位面を形成する形成手段を有
    することを特徴とする電子線発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項2に記載の電子線発生装置におい
    て、前記形成手段は、前記素子電極の電圧印加方向と略
    平行な方向に配置した配線電極を有することを特徴とす
    る電子線発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子線発生装置におい
    て、前記配線電極は、前記加速電極による加速電圧の印
    加方向に伸びた高さを有することを特徴とする電子線発
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子線発生装置におい
    て、該電子源は、該素子電極に電流を供給する複数の行
    方向配線と複数の列方向配線とが絶縁層を介して配置さ
    れており、該一対の素子電極は該行方向配線及び該列方
    向配線とに結線することで、絶縁性基板上に該複数の電
    子放出素子を行列状に配置したことを特徴とする電子線
    発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子
    線発生装置において、該電子放出素子から素子電極の電
    圧印加方向と略平行な方向に配置された配線電極上端ま
    での高さが約1μm以上であることを特徴とする電子線
    発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電子
    線発生装置において、該素子電極への印加電圧Vfが−
    50V〜50V、加速電極への印加電圧Vaが1kV〜
    30kV、該電子源から電子照射部までの距離tが1m
    m〜10mmにあるとき該素子電極の電圧印加方向とほ
    ぼ平行に配置する該配線電極について、該電子放出部と
    配線電極の距離をl、該電子放出素子から該配線電極上
    端までの高さをhとし、 A={(|Vf|/Va)×t×(l/h)}1/2とした
    とき、前記Aが1×10-4〜5×10-1(m)の範囲に
    あることを特徴とする電子線発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の電子
    線発生装置において、該電子放出素子は対向する一対の
    素子電極と該素子電極間に形成した電子放出素子を含む
    薄膜とで構成される表面伝導型電子放出素子であること
    を特徴とする電子線発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子線発生装置におい
    て、該複数の冷陰極型電子放出素子が表面伝導型電子放
    出素子であることを特徴とする電子線発生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の電子
    線発生装置を用いた画像形成装置において、該加速電圧
    により加速された電子線の衝突により画像が形成される
    画像形成部材を設けた画像形成装置。
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