JPH08250019A - 表面伝導型電子放出素子、電子源基板および画像形成装置ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
表面伝導型電子放出素子、電子源基板および画像形成装置ならびにそれらの製造方法Info
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- JPH08250019A JPH08250019A JP4804495A JP4804495A JPH08250019A JP H08250019 A JPH08250019 A JP H08250019A JP 4804495 A JP4804495 A JP 4804495A JP 4804495 A JP4804495 A JP 4804495A JP H08250019 A JPH08250019 A JP H08250019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 素子電極間隔および膜厚が正確かつ均一な素
子電極を形成して、素子特性のばらつきを低減させるこ
とができ、コスト低減および製造歩留りの向上した、表
面伝導型電子放出素子の製造方法、その電子放出素子を
用いた電子源基板および画像形成装置の製造方法を提供
する。 【構成】 絶縁性基板上に、少なくとも1対の素子電極
を対向させて形成する工程および該素子電極間に電子放
出部を含む薄膜を形成する工程を有してなる表面伝導型
電子放出素子の製造方法において、素子電極対の形成
を、印刷法によって電極対を形成してから、該電極対に
挟まれた間隔部に対してレーザ照射による成形を施すこ
とによって行う。
子電極を形成して、素子特性のばらつきを低減させるこ
とができ、コスト低減および製造歩留りの向上した、表
面伝導型電子放出素子の製造方法、その電子放出素子を
用いた電子源基板および画像形成装置の製造方法を提供
する。 【構成】 絶縁性基板上に、少なくとも1対の素子電極
を対向させて形成する工程および該素子電極間に電子放
出部を含む薄膜を形成する工程を有してなる表面伝導型
電子放出素子の製造方法において、素子電極対の形成
を、印刷法によって電極対を形成してから、該電極対に
挟まれた間隔部に対してレーザ照射による成形を施すこ
とによって行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面伝導型電子放出素
子、それを用いた電子源および画像形成装置ならびにそ
れらの製造方法に関する。
子、それを用いた電子源および画像形成装置ならびにそ
れらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイの大面積化、高精細
化にともない、CRTディスプレイに代わるものとし
て、フラットパネルディスプレイの研究開発が様々なメ
ーカーで行われている。フラットパネルディスプレイに
は、プラズマディスプレイや液晶パネルディスプレイ、
表面伝導型電子放出素子ディスプレイ等がある。
化にともない、CRTディスプレイに代わるものとし
て、フラットパネルディスプレイの研究開発が様々なメ
ーカーで行われている。フラットパネルディスプレイに
は、プラズマディスプレイや液晶パネルディスプレイ、
表面伝導型電子放出素子ディスプレイ等がある。
【0003】その中で、視野角、輝度等の良好な表面伝
導型電子放出素子ディスプレイは、基板上に形成された
小面積の薄膜に、膜面に平衡に電流を流すことにより、
電子放出が生じる現象を利用したものである。表面伝導
型電子放出素子の例としては、エリンソンの報告(M.
I. Elinson, Radio Eng. Electron Phys., 10(1965))
に記載のもの等がある。
導型電子放出素子ディスプレイは、基板上に形成された
小面積の薄膜に、膜面に平衡に電流を流すことにより、
電子放出が生じる現象を利用したものである。表面伝導
型電子放出素子の例としては、エリンソンの報告(M.
I. Elinson, Radio Eng. Electron Phys., 10(1965))
に記載のもの等がある。
【0004】このような電子放出素子と蛍光体とを組み
合わせ、描画することにより、画像表示装置を作製する
ことができる。
合わせ、描画することにより、画像表示装置を作製する
ことができる。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、ハートウェル(Hartwell)の素子構
成を図2に示す。同図において、1は基板であり、4は
導電性薄膜で、H型形状のパターンにスパッタで形成さ
れた金属酸化物等からなり、後述のフォーミングと呼ば
れる処理により電子放出部5が形成される。ここで、電
子放出素子に均一に電圧をかける必要があるため、素子
電極は素子電極間隔と膜厚が正確かつ均一であることが
望ましい。
な素子構成として、ハートウェル(Hartwell)の素子構
成を図2に示す。同図において、1は基板であり、4は
導電性薄膜で、H型形状のパターンにスパッタで形成さ
れた金属酸化物等からなり、後述のフォーミングと呼ば
れる処理により電子放出部5が形成される。ここで、電
子放出素子に均一に電圧をかける必要があるため、素子
電極は素子電極間隔と膜厚が正確かつ均一であることが
望ましい。
【0006】これらの表面伝導型電子放出素子は、構造
が簡単であるため、多数個配置することが可能である、
対向する素子電極をそれぞれ結線することにより、画像
形成装置を構成する。
が簡単であるため、多数個配置することが可能である、
対向する素子電極をそれぞれ結線することにより、画像
形成装置を構成する。
【0007】電子放出は真空中で行う必要があるため、
配線、電子放出部の形成された前記電子源基板と、蛍光
対を備えたフェイスプレートを対向させ、支持枠を介し
てフリットガラスで、400℃程度以上の温度で封着す
ることによって真空容器部を形成する。
配線、電子放出部の形成された前記電子源基板と、蛍光
対を備えたフェイスプレートを対向させ、支持枠を介し
てフリットガラスで、400℃程度以上の温度で封着す
ることによって真空容器部を形成する。
【0008】前記の封着工程の後、実装と呼ばれる、真
空容器外部にある配線端部と電気駆動装置を電気的に接
続し、その後フォーミングと呼ばれる、薄膜に電界を印
加して薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、
電気的に高抵抗な状態にする工程を通して電子放出部を
形成する。この電子放出部の膜面に平行に電流を流すこ
とにより、電子放出が生じ、その電子がフェイスプレー
トの蛍光体に衝突して、画像表示が行われる。
空容器外部にある配線端部と電気駆動装置を電気的に接
続し、その後フォーミングと呼ばれる、薄膜に電界を印
加して薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、
電気的に高抵抗な状態にする工程を通して電子放出部を
形成する。この電子放出部の膜面に平行に電流を流すこ
とにより、電子放出が生じ、その電子がフェイスプレー
トの蛍光体に衝突して、画像表示が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
表面伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板は、
薄膜プロセスを用いて作製されていたが(特開昭3−2
0941)、薄膜プロセスでは大面積化にあたり、工程
数が多く、コストが非常に高いものとなっていた。
表面伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板は、
薄膜プロセスを用いて作製されていたが(特開昭3−2
0941)、薄膜プロセスでは大面積化にあたり、工程
数が多く、コストが非常に高いものとなっていた。
【0010】一方、スクリーン印刷等の印刷プロセス
を、電子源基板の作製に用いることが試みられている
が、素子電極は、電子放出素子に均一に電圧をかけるた
め、素子電極は電子放出素子に均一に電圧をかけるた
め、素子電極間隔が正確で、膜厚が均一でなければなら
ない。しかし、スクリーン印刷ではペーストがにじん
で、素子特性のばらつきが大きくなる場合があり、その
製造方法を用いた表面伝導型電子放出素子ディスプレイ
では、製造歩留りが低かった。
を、電子源基板の作製に用いることが試みられている
が、素子電極は、電子放出素子に均一に電圧をかけるた
め、素子電極は電子放出素子に均一に電圧をかけるた
め、素子電極間隔が正確で、膜厚が均一でなければなら
ない。しかし、スクリーン印刷ではペーストがにじん
で、素子特性のばらつきが大きくなる場合があり、その
製造方法を用いた表面伝導型電子放出素子ディスプレイ
では、製造歩留りが低かった。
【0011】従って、本発明の目的は、素子電極間隔お
よび膜厚が正確かつ均一な素子電極を形成して、素子特
性のばらつきを低減させることができ、コスト低減およ
び製造歩留りの向上した、表面伝導型電子放出素子の製
造方法、その電子放出素子を用いた電子源基板および画
像形成装置の製造方法を提供することにある。
よび膜厚が正確かつ均一な素子電極を形成して、素子特
性のばらつきを低減させることができ、コスト低減およ
び製造歩留りの向上した、表面伝導型電子放出素子の製
造方法、その電子放出素子を用いた電子源基板および画
像形成装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性基板上
に、少なくとも1対の素子電極を対向させて形成する工
程および該素子電極間に電子放出部を含む薄膜を形成す
る工程を有してなる表面伝導型電子放出素子の製造方法
において、素子電極対の形成を、印刷法によって電極対
を形成してから、該電極対に挟まれた間隔部に対してレ
ーザ照射による成形を施すことによって行うことを特徴
とする表面伝導型電子放出素子の製造方法を提供する。
に、少なくとも1対の素子電極を対向させて形成する工
程および該素子電極間に電子放出部を含む薄膜を形成す
る工程を有してなる表面伝導型電子放出素子の製造方法
において、素子電極対の形成を、印刷法によって電極対
を形成してから、該電極対に挟まれた間隔部に対してレ
ーザ照射による成形を施すことによって行うことを特徴
とする表面伝導型電子放出素子の製造方法を提供する。
【0013】
【作用】図3(a)および(b)はそれぞれ、本発明に
係わる表面伝導型電子放出素子の基本構成を示す模式的
平面図および断面図である。図3において31は基板、
32および33は素子電極、34は導電性薄膜、35は
電子放出部である。
係わる表面伝導型電子放出素子の基本構成を示す模式的
平面図および断面図である。図3において31は基板、
32および33は素子電極、34は導電性薄膜、35は
電子放出部である。
【0014】基板31としては、石英ガラス、Na等の
不純物含有量の少ないガラス、青板ガラス、SiO2を
表面に積層したガラス基板、ならびにアルミナ等のセラ
ミックス基板などが用いられる。
不純物含有量の少ないガラス、青板ガラス、SiO2を
表面に積層したガラス基板、ならびにアルミナ等のセラ
ミックス基板などが用いられる。
【0015】素子電極32および33の材料としては一
般的導電体が用いられ、例えば、Ni、Cr、Au、M
o、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属あるい
はそれらの合金、あるいはこれらの金属の合金、もしく
はPd、Ag、Au、RuO 2、Pd−Ag等の金属あ
るいは酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In
203−SnO2等の透明導電体等、ならびにポリシリコ
ンなどの半導体等から適宜選択される。
般的導電体が用いられ、例えば、Ni、Cr、Au、M
o、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属あるい
はそれらの合金、あるいはこれらの金属の合金、もしく
はPd、Ag、Au、RuO 2、Pd−Ag等の金属あ
るいは酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In
203−SnO2等の透明導電体等、ならびにポリシリコ
ンなどの半導体等から適宜選択される。
【0016】素子電極間隔Lは、好ましくは数百Å〜数
百μmである。また、素子電極間に印加する電圧は低い
方が望ましく、再現性よく作製することが要求されるた
め、さらに好ましい素子電極間隔は数μm〜数十μmで
ある。
百μmである。また、素子電極間に印加する電圧は低い
方が望ましく、再現性よく作製することが要求されるた
め、さらに好ましい素子電極間隔は数μm〜数十μmで
ある。
【0017】素子電極長さWは電極の抵抗値、電子放出
特性から数μm〜数百μmであり、また素子電極32お
よび33の膜厚dは、数百Å〜数μmが好ましい。
特性から数μm〜数百μmであり、また素子電極32お
よび33の膜厚dは、数百Å〜数μmが好ましい。
【0018】なお、図3に示した構成に限らず、本発明
においては、基板上に導電性薄膜、素子電極をその順に
形成した構成としてもよい。
においては、基板上に導電性薄膜、素子電極をその順に
形成した構成としてもよい。
【0019】ここで、本発明の特徴である素子電極の形
成工程に関して、代表例として、有機金属ペースト(以
下、MODペーストと称する)を用い、スクリーン印刷
法により行った場合について説明する。
成工程に関して、代表例として、有機金属ペースト(以
下、MODペーストと称する)を用い、スクリーン印刷
法により行った場合について説明する。
【0020】MODペーストは、Au−MOD、Pt−
MOD、AuPd−MODなど、各種金属を置換基とし
て含有する有機金属化合物をテルピネオール等のオイル
に溶解し、粘性率を1万cps〜百万cps程度に調整
したものを用いることができる。
MOD、AuPd−MODなど、各種金属を置換基とし
て含有する有機金属化合物をテルピネオール等のオイル
に溶解し、粘性率を1万cps〜百万cps程度に調整
したものを用いることができる。
【0021】このようなMODペーストを素子電極パタ
ーンの版を用いて、前記基板上にスクリーン印刷によっ
て塗布し、その後ペーストから有機物を除去するため
に、大気中あるいは酸素雰囲気中で600℃の熱処理を
行う。
ーンの版を用いて、前記基板上にスクリーン印刷によっ
て塗布し、その後ペーストから有機物を除去するため
に、大気中あるいは酸素雰囲気中で600℃の熱処理を
行う。
【0022】以上のようにして作製された素子電極の中
には、印圧、ペーストの粘度等によりペーストが滲んだ
り、薄く繋がったりしているものがある。
には、印圧、ペーストの粘度等によりペーストが滲んだ
り、薄く繋がったりしているものがある。
【0023】そこで、素子の素子電極間隔部36にレー
ザを照射し、ペーストを選択的に除去する。
ザを照射し、ペーストを選択的に除去する。
【0024】加工に用いるレーザは、金属等の導電体を
溶融蒸発させることを考えると、少なくとも1×107
W/cm2程度以上のパワー密度で、加工対象物の材料
の波長に対する吸収係数とレーザ波長との兼ね合いで
0.2〜10μmの波長領域から適宜その加工に適した
レーザを選択すればよく、レーザの種類は特に限定され
るものではない。
溶融蒸発させることを考えると、少なくとも1×107
W/cm2程度以上のパワー密度で、加工対象物の材料
の波長に対する吸収係数とレーザ波長との兼ね合いで
0.2〜10μmの波長領域から適宜その加工に適した
レーザを選択すればよく、レーザの種類は特に限定され
るものではない。
【0025】また、ペーストにレーザを照射する方法と
しては、レーザ光をレンズにより収束し、ペーストとレ
ーザ光の相対的な位置を変えて加工する方法と、太いレ
ーザ光をマスクにより整形し、ペースト表面で任意のレ
ーザ光として照射する方法とが適応可能である。
しては、レーザ光をレンズにより収束し、ペーストとレ
ーザ光の相対的な位置を変えて加工する方法と、太いレ
ーザ光をマスクにより整形し、ペースト表面で任意のレ
ーザ光として照射する方法とが適応可能である。
【0026】次に、上記方法により作製した素子電極上
に導電性薄膜34を形成する。
に導電性薄膜34を形成する。
【0027】導電性薄膜34は電子放出特性を得るため
に微粒子で構成された微粒子膜が特に好ましく、その膜
厚は素子電極32および33へのステップカバレージ、
素子電極32・33間の抵抗値、さらには後述する通電
フォーミング条件等によって適宜設定されるが、好まし
くは数Å〜数千Åで、特に好ましくは10Å〜500Å
である。そのシート抵抗値は、103〜107Ω/□であ
る。
に微粒子で構成された微粒子膜が特に好ましく、その膜
厚は素子電極32および33へのステップカバレージ、
素子電極32・33間の抵抗値、さらには後述する通電
フォーミング条件等によって適宜設定されるが、好まし
くは数Å〜数千Åで、特に好ましくは10Å〜500Å
である。そのシート抵抗値は、103〜107Ω/□であ
る。
【0028】また、導電性薄膜34を構成する材料は、
Pd、Pt、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、C
r、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属;Pd
O、SnO2、In2O3、PbO、Sb2O3等の酸化
物;HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、G
dB4等の硼化物;TiC、ZrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物;TiN、ZrN、HfN等の
窒化物;Si、Ge等の半導体;カーボン等が挙げられ
る。
Pd、Pt、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、C
r、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属;Pd
O、SnO2、In2O3、PbO、Sb2O3等の酸化
物;HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、G
dB4等の硼化物;TiC、ZrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物;TiN、ZrN、HfN等の
窒化物;Si、Ge等の半導体;カーボン等が挙げられ
る。
【0029】なお、ここで言う微粒子膜とは、複数の微
粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子
が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに
隣接あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を指
しており、微粒子の粒径は、数Å〜数千Å、好ましくは
10Å〜200Åである。
粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子
が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに
隣接あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を指
しており、微粒子の粒径は、数Å〜数千Å、好ましくは
10Å〜200Åである。
【0030】電子放出部35はフォーミング処理により
導電性薄膜4の一部に形成された高抵抗の亀裂である。
亀裂内には数Å〜数百Åの導電性微粒子を有することも
ある。この導電性微粒子は導電性薄膜34を構成する物
質の少なくとも一部の元素を含んでいる。また、電子放
出部35およびその近傍の導電性薄膜34は炭素あるい
は炭素化合物を有することもある。
導電性薄膜4の一部に形成された高抵抗の亀裂である。
亀裂内には数Å〜数百Åの導電性微粒子を有することも
ある。この導電性微粒子は導電性薄膜34を構成する物
質の少なくとも一部の元素を含んでいる。また、電子放
出部35およびその近傍の導電性薄膜34は炭素あるい
は炭素化合物を有することもある。
【0031】通電フォーミングは、素子電極32・33
間に不図示の電源から通電を行い、導電性薄膜34を局
所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させ
た部位を形成させるものである。この局所的に構造変化
させた部位を電子放出部35と称する。通電フォーミン
グの電圧波形の例を図4に示す。
間に不図示の電源から通電を行い、導電性薄膜34を局
所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させ
た部位を形成させるものである。この局所的に構造変化
させた部位を電子放出部35と称する。通電フォーミン
グの電圧波形の例を図4に示す。
【0032】電圧波形は特にパルス形状が好ましく、パ
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図4(a))と、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合(図4(b))とがある。まず、
パルス波高値が一定電圧とした場合(図4(a))につ
いて説明する。
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図4(a))と、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合(図4(b))とがある。まず、
パルス波高値が一定電圧とした場合(図4(a))につ
いて説明する。
【0033】図4(a)におけるT1およびT2は電圧波
形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1μ秒〜10
ミリ秒、T2を10μ秒〜100ミリ秒とし、三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は表面伝導
型電子放出素子の形態に応じて適宜選択し、適当な真空
度、例えば1×10-5Torr程度の真空雰囲気下で、
数秒〜数十分間印加する。なお、素子の電極間に印加す
る波形は三角波に限定する必要はなく、矩形波など所望
の波形を用いてもよい。
形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1μ秒〜10
ミリ秒、T2を10μ秒〜100ミリ秒とし、三角波の
波高値(通電フォーミング時のピーク電圧)は表面伝導
型電子放出素子の形態に応じて適宜選択し、適当な真空
度、例えば1×10-5Torr程度の真空雰囲気下で、
数秒〜数十分間印加する。なお、素子の電極間に印加す
る波形は三角波に限定する必要はなく、矩形波など所望
の波形を用いてもよい。
【0034】図4(b)におけるT1およびT2は、図4
(a)の場合と同様であり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ
程度ずつ増加させ適当な真空雰囲気下で印加する。
(a)の場合と同様であり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ
程度ずつ増加させ適当な真空雰囲気下で印加する。
【0035】なお、この場合の通電フォーミング処理
は、パルス間隔T2中に、導電性薄膜を局所的に破壊・
変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で、
素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば1MΩ以上の
抵抗を示した時に通電フォーミング終了とする。
は、パルス間隔T2中に、導電性薄膜を局所的に破壊・
変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で、
素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば1MΩ以上の
抵抗を示した時に通電フォーミング終了とする。
【0036】次に通電フォーミングが終了した素子に活
性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。
性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。
【0037】活性化工程とは、例えば、10-4〜10-5
Torr程度の真空度で、通電フォーミング同様、パル
ス波高値が一定の電圧パルスを繰返し印加する処理のこ
とであり、真空中に存在する有機物質に起因する炭素あ
るいは炭素化合物を導電性薄膜上に堆積させ素子電流I
f、放出電流Ieを著しく変化させる処理である。活性化
工程は素子電流Ifと放出電流Ieを測定しながら、例え
ば、放出電流Ieが飽和した時点で終了する。また、印
加する電圧パルスは動作駆動電圧で行うことが好まし
い。
Torr程度の真空度で、通電フォーミング同様、パル
ス波高値が一定の電圧パルスを繰返し印加する処理のこ
とであり、真空中に存在する有機物質に起因する炭素あ
るいは炭素化合物を導電性薄膜上に堆積させ素子電流I
f、放出電流Ieを著しく変化させる処理である。活性化
工程は素子電流Ifと放出電流Ieを測定しながら、例え
ば、放出電流Ieが飽和した時点で終了する。また、印
加する電圧パルスは動作駆動電圧で行うことが好まし
い。
【0038】なお、ここで炭素あるいは炭素化合物と
は、グラファイト(単結晶および多結晶の両方を指
す)、非晶質カーボン(非晶質カーボンおよび多結晶グ
ラファイトの混合物を指す)であり、その膜厚は500
Å以下が好ましく、より好ましくは300Å以下であ
る。
は、グラファイト(単結晶および多結晶の両方を指
す)、非晶質カーボン(非晶質カーボンおよび多結晶グ
ラファイトの混合物を指す)であり、その膜厚は500
Å以下が好ましく、より好ましくは300Å以下であ
る。
【0039】こうして作製した電子放出素子は、通電フ
ォーミング工程、活性化工程における真空度よりも高い
真空度の雰囲気下に置いて動作駆動させるのがよい。ま
た、さらに高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃
の加熱後に動作駆動させることが望ましい。
ォーミング工程、活性化工程における真空度よりも高い
真空度の雰囲気下に置いて動作駆動させるのがよい。ま
た、さらに高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃
の加熱後に動作駆動させることが望ましい。
【0040】なお、通電フォーミング工程、活性化処理
した真空度より高い真空度とは、例えば約10-6Tor
r以上の真空度であり、より好ましくは超高真空系であ
り、新たに炭素あるいは炭素化合物が導電性薄膜上にほ
とんど堆積しない真空度である。こうすることによっ
て、素子電流If、放出電流Ieを安定化させることが可
能となる。
した真空度より高い真空度とは、例えば約10-6Tor
r以上の真空度であり、より好ましくは超高真空系であ
り、新たに炭素あるいは炭素化合物が導電性薄膜上にほ
とんど堆積しない真空度である。こうすることによっ
て、素子電流If、放出電流Ieを安定化させることが可
能となる。
【0041】次に、本発明の画像形成装置について説明
する。
する。
【0042】画像形成装置に用いられる電子源基板は複
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。
【0043】表面伝導型電子放出素子の配列の方式に
は、表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下、はしご
型配置電子源基板と称する)や、表面伝導型電子放出素
子の一対の素子電極のそれぞれX方向配線、Y方向配線
を接続した単純マトリクス配置(以下、マトリクス型配
置電子源基板と称する)が挙げられる。なお、はしご型
配置電子源基板を有する画像形成装置には、電子放出素
子からの電子の飛翔を制御する電極である制御電極(グ
リッド電極)を必要とする。
は、表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下、はしご
型配置電子源基板と称する)や、表面伝導型電子放出素
子の一対の素子電極のそれぞれX方向配線、Y方向配線
を接続した単純マトリクス配置(以下、マトリクス型配
置電子源基板と称する)が挙げられる。なお、はしご型
配置電子源基板を有する画像形成装置には、電子放出素
子からの電子の飛翔を制御する電極である制御電極(グ
リッド電極)を必要とする。
【0044】以下、この原理に基づいて作製した電子源
の構成について、図5を用いて説明する。図中、51は
電子源基板、52はX方向配線、53はY方向配線、5
4は表面伝導型電子放出素子、55は結線である。
の構成について、図5を用いて説明する。図中、51は
電子源基板、52はX方向配線、53はY方向配線、5
4は表面伝導型電子放出素子、55は結線である。
【0045】同図において、電子源基板51に用いる基
板は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が
適宜設定される。
板は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が
適宜設定される。
【0046】m本のX方向配線52は、Dx1、Dx2、
・・・Dxmからなり、Y方向配線53はDy1、Dy
2、・・・Dynのn本の配線よりなる。
・・・Dxmからなり、Y方向配線53はDy1、Dy
2、・・・Dynのn本の配線よりなる。
【0047】また多数の表面伝導型電子放出素子にほぼ
均等な電圧が供給されるように、材料、膜厚、配線幅は
適宜設定される。
均等な電圧が供給されるように、材料、膜厚、配線幅は
適宜設定される。
【0048】これらm本のX方向配線52とn本のY方
向配線53の間は不図示の層間絶縁層により電気的に分
離されてマトリクス配線を形成する(m、nはともに正
の整数)。
向配線53の間は不図示の層間絶縁層により電気的に分
離されてマトリクス配線を形成する(m、nはともに正
の整数)。
【0049】不図示の層間絶縁層は、X方向配線52を
形成した電子源基板51の全面あるいは一部の所望の領
域に形成される。X方向配線52とY方向配線53はそ
れぞれ外部端子として引き出される。
形成した電子源基板51の全面あるいは一部の所望の領
域に形成される。X方向配線52とY方向配線53はそ
れぞれ外部端子として引き出される。
【0050】さらに表面伝導型電子放出素子54の素子
電極(不図示)がm本のX方向配線52とn本のY方向
配線53と結線55によって電気的に接続されている。
電極(不図示)がm本のX方向配線52とn本のY方向
配線53と結線55によって電気的に接続されている。
【0051】また表面伝導型電子放出素子は基板あるい
は不図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよい。
は不図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよい。
【0052】また詳しくは後述するが、前記X方向配線
52にはX方向に配列する表面伝導型電子放出素子54
の行を入力信号に応じて走査するための走査信号を印加
するための不図示の走査信号発生手段と電気的に接続さ
れている。
52にはX方向に配列する表面伝導型電子放出素子54
の行を入力信号に応じて走査するための走査信号を印加
するための不図示の走査信号発生手段と電気的に接続さ
れている。
【0053】一方、Y方向配線53には、Y方向に配列
する表面伝導型電子放出素子54の列の各列を入力信号
に応じて変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段と電気的に接続されている。
する表面伝導型電子放出素子54の列の各列を入力信号
に応じて変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段と電気的に接続されている。
【0054】さらに、表面伝導型電子放出素子の各素子
に印加される駆動電圧はその素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。
に印加される駆動電圧はその素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。
【0055】上記構成において、単純なマトリクス配線
だけで個別の素子を選択して独立に駆動可能になる。
だけで個別の素子を選択して独立に駆動可能になる。
【0056】次に、以上のようにして作製した単純マト
リクス配線の電子源を用いた画像形成装置について、図
6、図7および図8を用いて説明する。図6は画像形成
装置の基本構成を示す図であり、図7は蛍光膜、図8は
NTSC方式のテレビ信号に応じて表示をするための駆
動回路のブロック図であり、その駆動回路を含む画像形
成装置を表す。
リクス配線の電子源を用いた画像形成装置について、図
6、図7および図8を用いて説明する。図6は画像形成
装置の基本構成を示す図であり、図7は蛍光膜、図8は
NTSC方式のテレビ信号に応じて表示をするための駆
動回路のブロック図であり、その駆動回路を含む画像形
成装置を表す。
【0057】図6において、51は電子放出素子を基板
上に作製した電子源基板、61は電子源基板51を固定
したリアプレート、66はガラス基板63の内面に蛍光
膜64とメタルバック65等が形成されたフェースプレ
ート、62は支持枠であり、これらの部材によって外囲
器68が構成する。
上に作製した電子源基板、61は電子源基板51を固定
したリアプレート、66はガラス基板63の内面に蛍光
膜64とメタルバック65等が形成されたフェースプレ
ート、62は支持枠であり、これらの部材によって外囲
器68が構成する。
【0058】54は電子放出素子であり、図3の電子放
出部に相当する。52および53は表面伝導型電子放出
素子の一対の素子電極と接続されたX方向配線およびY
方向配線である。
出部に相当する。52および53は表面伝導型電子放出
素子の一対の素子電極と接続されたX方向配線およびY
方向配線である。
【0059】外囲器68は、上述のごとくフェースプレ
ート66、支持枠62、リアプレート61で構成されて
いるが、リアプレート61は主に電子源基板51の強度
を補強する目的で設けられるため、電子源基板51自体
で十分な強度を持つ場合は、別体のリアプレート61は
不要であり、電子源基板51に直接支持枠62を接合
し、フェースプレート66、支持枠62および電子源基
板51にて外囲器68を構成してもよい。またさらに、
フェースプレート66とリアプレート61の間に、スペ
ーサーと呼ばれる耐大気圧支持部材を設置することで、
大気圧に対して十分な強度を持つ外囲器68とすること
もできる。
ート66、支持枠62、リアプレート61で構成されて
いるが、リアプレート61は主に電子源基板51の強度
を補強する目的で設けられるため、電子源基板51自体
で十分な強度を持つ場合は、別体のリアプレート61は
不要であり、電子源基板51に直接支持枠62を接合
し、フェースプレート66、支持枠62および電子源基
板51にて外囲器68を構成してもよい。またさらに、
フェースプレート66とリアプレート61の間に、スペ
ーサーと呼ばれる耐大気圧支持部材を設置することで、
大気圧に対して十分な強度を持つ外囲器68とすること
もできる。
【0060】図7中、72は蛍光体である。蛍光体72
はモノクロームの場合は蛍光体のみからなるが、カラー
の蛍光膜の場合は蛍光体の配列によりブラックストライ
プあるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電
材71と蛍光体72とで構成される。ブラックストライ
プ(ブラックマトリクス)が設けられる目的は、カラー
表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体72間
の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくする
ことと、蛍光膜64における外光反射によるコントラス
トの低下を抑制することである。ブラックストライプの
材料としては、通常良く使用される黒鉛を主成分とする
材料だけでなく、導電性があり、光の透過および反射が
少ない材料であれば使用可能である。
はモノクロームの場合は蛍光体のみからなるが、カラー
の蛍光膜の場合は蛍光体の配列によりブラックストライ
プあるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電
材71と蛍光体72とで構成される。ブラックストライ
プ(ブラックマトリクス)が設けられる目的は、カラー
表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体72間
の塗り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくする
ことと、蛍光膜64における外光反射によるコントラス
トの低下を抑制することである。ブラックストライプの
材料としては、通常良く使用される黒鉛を主成分とする
材料だけでなく、導電性があり、光の透過および反射が
少ない材料であれば使用可能である。
【0061】ガラス基板73に蛍光体を塗布する方法と
しては、モノクロームであるかカラーであるかによら
ず、沈殿法や印刷法が用いられる。
しては、モノクロームであるかカラーであるかによら
ず、沈殿法や印刷法が用いられる。
【0062】また、蛍光膜64(図6)の内面側には通
常メタルバック65(図6)が設けられる。メタルバッ
クの目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェー
スプレート66側へ鏡面反射することにより輝度を向上
させること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極
として作用すること、外囲器内で発生した負イオンの衝
突によるダメージからの蛍光体の保護等である。メタル
バックは蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処
理(通常フィルミングと呼ばれる)を行い、その後Al
を真空蒸着等で堆積することで作製できる。
常メタルバック65(図6)が設けられる。メタルバッ
クの目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光をフェー
スプレート66側へ鏡面反射することにより輝度を向上
させること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極
として作用すること、外囲器内で発生した負イオンの衝
突によるダメージからの蛍光体の保護等である。メタル
バックは蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処
理(通常フィルミングと呼ばれる)を行い、その後Al
を真空蒸着等で堆積することで作製できる。
【0063】フェースプレート66にはさらに、蛍光膜
64の導電性を高めるため、蛍光膜64の外面側に透明
電極(不図示)を設けてもよい。
64の導電性を高めるため、蛍光膜64の外面側に透明
電極(不図示)を設けてもよい。
【0064】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対向させなくてはならず、十
分な位置合わせを行う必要がある。
蛍光体と電子放出素子とを対向させなくてはならず、十
分な位置合わせを行う必要がある。
【0065】外囲器68は不図示の排気管を通じ10-7
Torr程度の真空度にされ、封止が行われる。また、
外囲器68の封止後の真空度を維持するためにゲッター
処理を行う場合もある。これは、外囲器68の封止を行
う直前あるいは封止後の所定の位置(不図示)に配置さ
れたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理である。
ゲッターは通常Ba等が主成分であり、その蒸着膜の吸
着作用により、例えば1×10-5Torr〜1×10-7
Torrの真空度を維持するものである。なお、表面伝
導型電子放出素子の通電フォーミング以降の工程は適宜
設定される。
Torr程度の真空度にされ、封止が行われる。また、
外囲器68の封止後の真空度を維持するためにゲッター
処理を行う場合もある。これは、外囲器68の封止を行
う直前あるいは封止後の所定の位置(不図示)に配置さ
れたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理である。
ゲッターは通常Ba等が主成分であり、その蒸着膜の吸
着作用により、例えば1×10-5Torr〜1×10-7
Torrの真空度を維持するものである。なお、表面伝
導型電子放出素子の通電フォーミング以降の工程は適宜
設定される。
【0066】次に、単純マトリクス配置型基板を有する
電子源を用いて構成した画像形成装置について、NTS
C方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うた
めの駆動回路概略構成を図10のブロック図を用いて説
明する。81は前記表示パネルであり、また82は走査
回路、83は制御回路、84はシフトレジスタ、85は
ラインメモリ、86は同期信号分離回路、87は変調信
号発生器、VxおよびVaは直流電圧源である。
電子源を用いて構成した画像形成装置について、NTS
C方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うた
めの駆動回路概略構成を図10のブロック図を用いて説
明する。81は前記表示パネルであり、また82は走査
回路、83は制御回路、84はシフトレジスタ、85は
ラインメモリ、86は同期信号分離回路、87は変調信
号発生器、VxおよびVaは直流電圧源である。
【0067】以下、各部の機能を説明する。
【0068】まず表示パネル81は端子Dox1〜Dox
m、端子Doy1〜Doynおよび高圧端子Hvを介して外
部の電気回路と接続している。このうち、端子Dox1〜
Doxmには、前記表示パネル内に設けられている電子
源、すなわちm行n列の行列状にマトリクス配線された
表面伝導型電子放出素子群を一行(n個の素子)ずつ順
次駆動していくための走査信号が印加される。
m、端子Doy1〜Doynおよび高圧端子Hvを介して外
部の電気回路と接続している。このうち、端子Dox1〜
Doxmには、前記表示パネル内に設けられている電子
源、すなわちm行n列の行列状にマトリクス配線された
表面伝導型電子放出素子群を一行(n個の素子)ずつ順
次駆動していくための走査信号が印加される。
【0069】一方、端子Dy1〜Dynには前記走査信号
により選択された一行の表面伝導型電子放出素子の各素
子の出力電子ビームを制御するための変調信号が印加さ
れる。また、高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、例え
ば10kVの直流電圧が供給されるが、これは表面伝導
型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍光体を励
起するのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧
である。
により選択された一行の表面伝導型電子放出素子の各素
子の出力電子ビームを制御するための変調信号が印加さ
れる。また、高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、例え
ば10kVの直流電圧が供給されるが、これは表面伝導
型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍光体を励
起するのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧
である。
【0070】次に、走査回路82について説明する。同
回路は内部にm個のスイッチング素子を備えるもので
(図中、S1〜Smで示されている)、各スイッチング素
子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0(V)(グラ
ンドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネル81
の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続するものであ
る。S1〜Smの各スイッチング素子は制御回路83が出
力する制御信号Tscanに基づいて動作するものである
が、実際には例えばFETのようなスイッチング素子を
組み合せることにより構成することが可能である。
回路は内部にm個のスイッチング素子を備えるもので
(図中、S1〜Smで示されている)、各スイッチング素
子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0(V)(グラ
ンドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネル81
の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続するものであ
る。S1〜Smの各スイッチング素子は制御回路83が出
力する制御信号Tscanに基づいて動作するものである
が、実際には例えばFETのようなスイッチング素子を
組み合せることにより構成することが可能である。
【0071】なお、前記直流電圧源Vxは前記表面伝導
型電子放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づき走
査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出閾
値以下となるような一定電圧を出力するよう設定されて
いる。
型電子放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づき走
査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出閾
値以下となるような一定電圧を出力するよう設定されて
いる。
【0072】また、制御回路83は外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動
作を整合させる働きを持つものである。次に説明する同
期信号分離回路86より送られる同期信号Tsyncに基づ
いて各部に対してTscan、TsftおよびTmryの各制御信
号を発生する。
像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部の動
作を整合させる働きを持つものである。次に説明する同
期信号分離回路86より送られる同期信号Tsyncに基づ
いて各部に対してTscan、TsftおよびTmryの各制御信
号を発生する。
【0073】同期信号分離回路86は外部から入力され
るNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度信
号成分とを分離するための回路で周波数分離(フィルタ
ー)回路を用いれば構成できるものである。同期信号分
離回路86により分離された同期信号は、良く知られる
ように、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、ここ
では説明の便宜上、Tsync信号として図示した。一方、
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便
宜上DATA信号と表すが、同信号はシフトレジスタ8
4に入力される。
るNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度信
号成分とを分離するための回路で周波数分離(フィルタ
ー)回路を用いれば構成できるものである。同期信号分
離回路86により分離された同期信号は、良く知られる
ように、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、ここ
では説明の便宜上、Tsync信号として図示した。一方、
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便
宜上DATA信号と表すが、同信号はシフトレジスタ8
4に入力される。
【0074】シフトレジスタ84は時系列的にシリアル
に入力される前記DATA信号を画像の1ラインごとに
シリアル/パラレル変換するためのもので、前記制御回
路83より送られる制御信号Tsftに基づいて動作する
(すなわち、制御信号Tsftは、シフトレジスタ84の
シフトクロックであると言い換えてもよい)。
に入力される前記DATA信号を画像の1ラインごとに
シリアル/パラレル変換するためのもので、前記制御回
路83より送られる制御信号Tsftに基づいて動作する
(すなわち、制御信号Tsftは、シフトレジスタ84の
シフトクロックであると言い換えてもよい)。
【0075】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分(電子放出素子n素子分の駆動データに相当するも
の)のデータは、Id1〜Idnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ84より出力される。
ン分(電子放出素子n素子分の駆動データに相当するも
の)のデータは、Id1〜Idnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ84より出力される。
【0076】ラインメモリ85は、画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路83より送られる制御信号Tmryに従って
適宜Id1〜Idnの内容を記憶する。記憶された内容は
Id1〜Idnとして出力され、変調信号発生器87に入
力される。
ータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路83より送られる制御信号Tmryに従って
適宜Id1〜Idnの内容を記憶する。記憶された内容は
Id1〜Idnとして出力され、変調信号発生器87に入
力される。
【0077】変調信号発生器87は、前記画像データI
d1〜Idnの各々に応じて表面伝導型電子放出素子の各
々を適切に駆動変調するための信号源で、その出力信号
は端子Doy1〜Doynを通じて表示パネル81内の表面
伝導型電子放出素子に印加される。
d1〜Idnの各々に応じて表面伝導型電子放出素子の各
々を適切に駆動変調するための信号源で、その出力信号
は端子Doy1〜Doynを通じて表示パネル81内の表面
伝導型電子放出素子に印加される。
【0078】前述したように、本発明に関わる電子放出
素子は、放出電流Ieに対して以下の基本特性を有して
いる。すなわち、前述したように電子放出には明確な閾
値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時のみ
電子放出が生じる。
素子は、放出電流Ieに対して以下の基本特性を有して
いる。すなわち、前述したように電子放出には明確な閾
値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時のみ
電子放出が生じる。
【0079】また、電子放出閾値以上の電圧に対しては
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化してい
く。なお、電子放出素子の材料や構成、製造方法を変え
ることによって、電子放出閾値電圧Vthの値や印加電圧
に対する放出電流の変化の度合が変わる場合もあるが、
いずれにしても以下のようなことが言える。
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化してい
く。なお、電子放出素子の材料や構成、製造方法を変え
ることによって、電子放出閾値電圧Vthの値や印加電圧
に対する放出電流の変化の度合が変わる場合もあるが、
いずれにしても以下のようなことが言える。
【0080】すなわち、本素子パルス状電圧を印加する
場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子
放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する
場合には電子ビームが出力される。その際、第一にはパ
ルスの波高値Vmを変化させることにより、出力電子ビ
ームの強度を制御することが可能である。第二には、パ
ルスの幅Pwを変化させることにより出力される電子ビ
ームの電荷の総量を制御することが可能である。
場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子
放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する
場合には電子ビームが出力される。その際、第一にはパ
ルスの波高値Vmを変化させることにより、出力電子ビ
ームの強度を制御することが可能である。第二には、パ
ルスの幅Pwを変化させることにより出力される電子ビ
ームの電荷の総量を制御することが可能である。
【0081】従って、入力信号に応じて電子放出素子を
変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調方
式等が挙げられ、電圧変調方式を実施するには変調信号
発生器87としては一定の長さの電圧パルスを発生する
が入力されるデータに応じて適宜パルスの波高値を変調
するような電圧変調方式の回路を用いる。
変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調方
式等が挙げられ、電圧変調方式を実施するには変調信号
発生器87としては一定の長さの電圧パルスを発生する
が入力されるデータに応じて適宜パルスの波高値を変調
するような電圧変調方式の回路を用いる。
【0082】またパルス幅変調方式を実施するには、変
調信号発生器87としては、一定波高値の電圧パルスを
発生するが入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの
幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるも
のである。
調信号発生器87としては、一定波高値の電圧パルスを
発生するが入力されるデータに応じて適宜電圧パルスの
幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いるも
のである。
【0083】以上に説明した一連の動作により、本発明
の画像表示装置は表示パネル81を用いてテレビジョン
の表示を行える。なお、上記説明中特に記載してなかっ
たが、シフトレジスタ84やラインメモリ85はデジタ
ル信号式のものでもアナログ信号式のものでもいずれで
も差し支えなく、要は画像信号のシリアル/パラレル変
換や記録が所定の速度で行われればよい。
の画像表示装置は表示パネル81を用いてテレビジョン
の表示を行える。なお、上記説明中特に記載してなかっ
たが、シフトレジスタ84やラインメモリ85はデジタ
ル信号式のものでもアナログ信号式のものでもいずれで
も差し支えなく、要は画像信号のシリアル/パラレル変
換や記録が所定の速度で行われればよい。
【0084】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路86の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは86の出力部にA/D変換器を
備えれば可能である。また、これと関連してラインメモ
リ85の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かによ
り、変調信号発生器87に用いられる回路が若干異なっ
たものとなる。
号分離回路86の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは86の出力部にA/D変換器を
備えれば可能である。また、これと関連してラインメモ
リ85の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かによ
り、変調信号発生器87に用いられる回路が若干異なっ
たものとなる。
【0085】まず、デジタル信号の場合について述べ
る。電圧変調方式においては変調信号発生器87には、
例えば良く知られるD/A変換回路を用い、必要に応じ
て増幅回路などを付け加えればよい。
る。電圧変調方式においては変調信号発生器87には、
例えば良く知られるD/A変換回路を用い、必要に応じ
て増幅回路などを付け加えればよい。
【0086】また、パルス幅変調方式の場合、変調信号
発生器87は、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)および計数器の
出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパ
レータ)を組み合せた回路を用いることにより構成でき
る。必要に応じて比較器の出力するパルス幅変調された
変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで電
圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
発生器87は、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)および計数器の
出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパ
レータ)を組み合せた回路を用いることにより構成でき
る。必要に応じて比較器の出力するパルス幅変調された
変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで電
圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0087】次に、アナログ信号の場合について述べ
る。電圧変調方式においては、変調信号発生器87に
は、例えば良く知られるオペアンプなどを用いた増幅回
路を用いればよく、必要に応じてレベルシフト回路など
を付け加えてもよい。またパルス幅変調方式の場合に
は、例えば良く知られた電圧制御型発振回路(VCO)
を用いればよく、必要に応じて表面伝導型電子放出素子
の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加え
てもよい。
る。電圧変調方式においては、変調信号発生器87に
は、例えば良く知られるオペアンプなどを用いた増幅回
路を用いればよく、必要に応じてレベルシフト回路など
を付け加えてもよい。またパルス幅変調方式の場合に
は、例えば良く知られた電圧制御型発振回路(VCO)
を用いればよく、必要に応じて表面伝導型電子放出素子
の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加え
てもよい。
【0088】以上のように完成した画像表示装置におい
て、こうして各電子放出素子には、容器外端子Dox1〜
DoxmおよびDoy1〜Doynを通じ、電圧を印加するこ
とにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メタル
バック85、あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加
し、電子ビームを加速し、蛍光膜64に衝突させ、励起
・発光させることで画像を表示することができる。
て、こうして各電子放出素子には、容器外端子Dox1〜
DoxmおよびDoy1〜Doynを通じ、電圧を印加するこ
とにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メタル
バック85、あるいは透明電極(不図示)に高圧を印加
し、電子ビームを加速し、蛍光膜64に衝突させ、励起
・発光させることで画像を表示することができる。
【0089】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述の内容に
限られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよ
う適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方
式を挙げたが、これに限定するものではなく、PAL、
SECAM方式などの諸方式でもよく、また、これより
も多数の走査線から成るTV信号(例えばMUSE方式
をはじめとする高品位TV)方式でもよい。
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述の内容に
限られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよ
う適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方
式を挙げたが、これに限定するものではなく、PAL、
SECAM方式などの諸方式でもよく、また、これより
も多数の走査線から成るTV信号(例えばMUSE方式
をはじめとする高品位TV)方式でもよい。
【0090】次に、前述のはしご型配置電子源基板およ
びそれを用いた画像表示装置について図9および図10
を用いて説明する。
びそれを用いた画像表示装置について図9および図10
を用いて説明する。
【0091】図9において、90は電子源基板、91は
電子放出素子、92のDx1〜Dx10は前記電子放出素
子に接続する共通配線である。電子放出素子91は、基
板90上に、X方向に並列に複数個配置される(これを
素子行と呼ぶ)。この素子行を複数個基板上に配置し、
はしご型電子源基板となる。各素子行の共通配線間に適
宜駆動電圧を印加することで、各素子行を独立に駆動す
ることが可能になる。すなわち、電子ビームを放出させ
る素子行には、電子放出閾値以上の電圧の電子ビーム
を、放出させない素子行には電子放出閾値以下の電圧を
印加すればよい。また、各素子行間の共通配線Dx2〜
Dx9を、例えばDx2、Dx3を同一配線とするように
してもよい。
電子放出素子、92のDx1〜Dx10は前記電子放出素
子に接続する共通配線である。電子放出素子91は、基
板90上に、X方向に並列に複数個配置される(これを
素子行と呼ぶ)。この素子行を複数個基板上に配置し、
はしご型電子源基板となる。各素子行の共通配線間に適
宜駆動電圧を印加することで、各素子行を独立に駆動す
ることが可能になる。すなわち、電子ビームを放出させ
る素子行には、電子放出閾値以上の電圧の電子ビーム
を、放出させない素子行には電子放出閾値以下の電圧を
印加すればよい。また、各素子行間の共通配線Dx2〜
Dx9を、例えばDx2、Dx3を同一配線とするように
してもよい。
【0092】図10は、はしご型配置の電子源を備えた
画像形成装置の構造を示す図である。100はグリッド
電極、101は電子が通過するための空孔、102はD
ox1、Dox2・・・Doxよりなる容器外端子、103は
グリッド電極100と接続されたG1、G2・・・Gn
からなる容器外端子、104は前述のように各素子行間
の共通配線を同一配線とした電子源基板である。なお、
図6、図9と同一の符号は同一の部材を示す。前述の単
純マトリクス配置の画像形成装置(図6)との違いは、
電子源基板90とフェースプレート66の間にグリッド
電極100を備えていることである。
画像形成装置の構造を示す図である。100はグリッド
電極、101は電子が通過するための空孔、102はD
ox1、Dox2・・・Doxよりなる容器外端子、103は
グリッド電極100と接続されたG1、G2・・・Gn
からなる容器外端子、104は前述のように各素子行間
の共通配線を同一配線とした電子源基板である。なお、
図6、図9と同一の符号は同一の部材を示す。前述の単
純マトリクス配置の画像形成装置(図6)との違いは、
電子源基板90とフェースプレート66の間にグリッド
電極100を備えていることである。
【0093】グリッド電極100は、表面伝導型電子放
出素子から放出された電子ビームを変調することができ
るもので、はしご型配置の素子行と直交して設けられた
ストライプ状の電極に電子ビームを通過させるため、各
素子に対応して1個ずつ円形の開口101が設けられて
いる。グリッドの形状や設置位置は必ずしも図10のよ
うなものでなくともよく、開口としてメッシュ状に多数
の通過口を設けることもあり、また例えば表面伝導型電
子放出素子の周囲や近傍に設けてもよい。
出素子から放出された電子ビームを変調することができ
るもので、はしご型配置の素子行と直交して設けられた
ストライプ状の電極に電子ビームを通過させるため、各
素子に対応して1個ずつ円形の開口101が設けられて
いる。グリッドの形状や設置位置は必ずしも図10のよ
うなものでなくともよく、開口としてメッシュ状に多数
の通過口を設けることもあり、また例えば表面伝導型電
子放出素子の周囲や近傍に設けてもよい。
【0094】容器外端子102およびグリッド容器外端
子103は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
子103は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
【0095】本画像形成装置では、素子行を1列ずつ順
次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
【0096】また、本発明によればテレビジョン放送の
表示装置のみならずテレビ会議システム、コンピュータ
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置として用いることもできる。
表示装置のみならずテレビ会議システム、コンピュータ
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置として用いることもできる。
【0097】
(実施例1)図1は、本発明の特徴を最もよく表す図で
あり、この図を用いて、素子電極の形成方法を説明す
る。
あり、この図を用いて、素子電極の形成方法を説明す
る。
【0098】先ず、図1(a)において、清浄化した青
板ガラスからなる基板1に、スクリーン印刷法の素子電
極パターン(素子電極間隔20μm)の版を用い、Au
材料のMODペースト2で素子電極対を形成した。この
時、Auペーストが一部滲んでしまい、極端な場合は繋
がってしまう場合もあった。なお、ペーストの材料はA
uに限らず、Cu、Ag等でも同様であった。
板ガラスからなる基板1に、スクリーン印刷法の素子電
極パターン(素子電極間隔20μm)の版を用い、Au
材料のMODペースト2で素子電極対を形成した。この
時、Auペーストが一部滲んでしまい、極端な場合は繋
がってしまう場合もあった。なお、ペーストの材料はA
uに限らず、Cu、Ag等でも同様であった。
【0099】次に、図1(b)において、この基板1の
素子電極間隔部にNd:YAG第二高調波のレーザビー
ム8をスキャニングにて10μmで照射し、(a)の滲
み部を除去し、成形した。滲み部のペーストの膜厚は、
素子電極部の膜厚に比べて非常に薄いことから、レーザ
によるドロースは少ない。そのようにして、図1(c)
に示したような素子電極間隔および膜厚が均一な素子電
極が形成された。
素子電極間隔部にNd:YAG第二高調波のレーザビー
ム8をスキャニングにて10μmで照射し、(a)の滲
み部を除去し、成形した。滲み部のペーストの膜厚は、
素子電極部の膜厚に比べて非常に薄いことから、レーザ
によるドロースは少ない。そのようにして、図1(c)
に示したような素子電極間隔および膜厚が均一な素子電
極が形成された。
【0100】本実施例では、レーザはNd:YAGの第
二高調波を用いたが、それに限らず、Nd:YAG基本
波、第三高調波、KrFエキシマ等でも同様に使用する
ことができ、ギャップ幅は1〜50μmで制御可能であ
る。また、スキャニングではなく、マスクを用いてレー
ザをパターンに照射することも可能である。
二高調波を用いたが、それに限らず、Nd:YAG基本
波、第三高調波、KrFエキシマ等でも同様に使用する
ことができ、ギャップ幅は1〜50μmで制御可能であ
る。また、スキャニングではなく、マスクを用いてレー
ザをパターンに照射することも可能である。
【0101】この製造方法による素子電極を用いて特性
を評価した結果、ばらつきが小さく良好な結果を与え
た。
を評価した結果、ばらつきが小さく良好な結果を与え
た。
【0102】(実施例2)本実施例では、実施例1の製
造方法で作製した素子電極を用い、表面伝導型電子放出
素子ディスプレイの電子源基板および画像形成装置を作
製した。
造方法で作製した素子電極を用い、表面伝導型電子放出
素子ディスプレイの電子源基板および画像形成装置を作
製した。
【0103】図2に、単純マトリクス型電子配置の表面
伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板の一部を
示す。
伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板の一部を
示す。
【0104】まず、実施例1で素子電極4を形成したガ
ラス基板に、スクリーン印刷法で、行方向配線6、層間
絶縁膜7および列方向配線8を順次形成した。次に、素
子電極に重なるように、マトリクス状にPdを用いた電
子放出素子9を形成した。
ラス基板に、スクリーン印刷法で、行方向配線6、層間
絶縁膜7および列方向配線8を順次形成した。次に、素
子電極に重なるように、マトリクス状にPdを用いた電
子放出素子9を形成した。
【0105】ここで、配線6および8の形成方法は、ス
クリーン印刷で薄く形成した後、メッキ法で厚く形成す
ることも可能である。
クリーン印刷で薄く形成した後、メッキ法で厚く形成す
ることも可能である。
【0106】その後、配線、電子放出部の形成されたリ
アプレートと、蛍光体を備えたフェイスプレートを対向
させ、支持枠を解してフリットガラスで400℃程度以
上の温度で封着を行う。
アプレートと、蛍光体を備えたフェイスプレートを対向
させ、支持枠を解してフリットガラスで400℃程度以
上の温度で封着を行う。
【0107】封着工程後、前述の実装、そしてフォーミ
ングを行い、電子放出部を形成した。その電子放出部の
膜面に平行に電流を流し、画像表示したところ、均一な
輝度が得られた。
ングを行い、電子放出部を形成した。その電子放出部の
膜面に平行に電流を流し、画像表示したところ、均一な
輝度が得られた。
【0108】なお、本実施例では、先ず最初に素子電極
を形成したが、配線および絶縁層を先に印刷法で形成
し、その後、実施例1の方法で素子電極を形成すること
もできる。
を形成したが、配線および絶縁層を先に印刷法で形成
し、その後、実施例1の方法で素子電極を形成すること
もできる。
【0109】以上のような製造方法で表面伝導型電子放
出素子ディスプレイを歩留り良く、作製できた。
出素子ディスプレイを歩留り良く、作製できた。
【0110】(実施例3)本実施例では、実施例1の方
法で作製した素子電極を用いて、はしご型電子配置の表
面伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板および
画像形成装置の作製について説明する。
法で作製した素子電極を用いて、はしご型電子配置の表
面伝導型電子放出素子ディスプレイの電子源基板および
画像形成装置の作製について説明する。
【0111】図12に、はしご型電子配置の表面伝導型
電子放出素子ディスプレイの電子源基板の一部を示す。
電子放出素子ディスプレイの電子源基板の一部を示す。
【0112】まず。実施例1で素子電極を作製したガラ
ス基板に、スクリーン印刷法で、配線10を形成した。
次に、素子電極に重なるように、マトリクス状に電子放
出素子9を形成した。
ス基板に、スクリーン印刷法で、配線10を形成した。
次に、素子電極に重なるように、マトリクス状に電子放
出素子9を形成した。
【0113】ここで、配線10の形成方法は、スクリー
ン印刷で薄く形成した後、メッキ法で厚く形成すること
も可能である。
ン印刷で薄く形成した後、メッキ法で厚く形成すること
も可能である。
【0114】その後、実施例2のマトリクス型電子配置
の電子源基板と同様に封着、実装、フォーミングを行
い、画像を表示させたところ、均一な輝度が得られた。
の電子源基板と同様に封着、実装、フォーミングを行
い、画像を表示させたところ、均一な輝度が得られた。
【0115】なお、本実施例では、まず始めに素子電極
を形成したが、配線および絶縁層を先に印刷法で形成
し、その後実施例1の方法で素子電極を形成してもよ
い。
を形成したが、配線および絶縁層を先に印刷法で形成
し、その後実施例1の方法で素子電極を形成してもよ
い。
【0116】以上のような製造方法で表面伝導型電子放
出素子ディスプレイを歩留り良く作製できた。
出素子ディスプレイを歩留り良く作製できた。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
により、素子電極間隔および膜厚が正確かつ均一な素子
電極が形成でき、素子特性のばらつきが低減される。さ
らに、その方法で形成された素子電極を用いた表面伝導
型電子放出素子ディスプレイでは、コストを削減でき、
さらに製造歩留りを向上させることが可能である。
により、素子電極間隔および膜厚が正確かつ均一な素子
電極が形成でき、素子特性のばらつきが低減される。さ
らに、その方法で形成された素子電極を用いた表面伝導
型電子放出素子ディスプレイでは、コストを削減でき、
さらに製造歩留りを向上させることが可能である。
【図1】本発明の表面伝導型電子放出素子製造方法の1
例を示す工程図である。
例を示す工程図である。
【図2】従来の表面伝導型電子放出素子の模式的平面図
である。
である。
【図3】本発明の方法で製造される表面伝導型電子放出
素子の構成の1例を示す模式図であり、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
素子の構成の1例を示す模式図であり、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図4】本発明の表面伝導型電子放出素子製造時の通電
フォーミングにおける電圧波形を示すグラフであり、
(a)はパルス波高値が一定の場合、(b)はパルス波
高値が増加する場合である。
フォーミングにおける電圧波形を示すグラフであり、
(a)はパルス波高値が一定の場合、(b)はパルス波
高値が増加する場合である。
【図5】単純マトリクス配置の電子源の1例を示す模式
的部分平面図である。
的部分平面図である。
【図6】本発明の方法で製造される画像形成装置の1例
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図7】蛍光膜の構成を示す模式的部分図であり、
(a)はブラックストライプの設けられたもの、(b)
はブラックマトリクスの設けられたものの図である。
(a)はブラックストライプの設けられたもの、(b)
はブラックマトリクスの設けられたものの図である。
【図8】本発明の方法で製造される画像形成装置の1例
における駆動回路であって、NTSC方式のテレビ信号
に応じて表示を行うための駆動回路のブロック図であ
る。
における駆動回路であって、NTSC方式のテレビ信号
に応じて表示を行うための駆動回路のブロック図であ
る。
【図9】はしご配置の電子源の模式的部分平面図であ
る。
る。
【図10】本発明の方法で製造される画像表示装置の1
例を示す、一部を破断した概観斜視図である。
例を示す、一部を破断した概観斜視図である。
【図11】本発明の方法で製造される単純マトリクス型
電子配置の表面伝導型電子放出素子ディスプレイの1例
のリアプレートの一部を示す模式図である。
電子配置の表面伝導型電子放出素子ディスプレイの1例
のリアプレートの一部を示す模式図である。
【図12】本発明の方法で製造されるはしご型電子配置
の表面伝導型電子放出素子ディスプレイの1例のリアプ
レートの一部を示す模式図である。
の表面伝導型電子放出素子ディスプレイの1例のリアプ
レートの一部を示す模式図である。
1 ガラス基板 2 ペースト 3 導電性薄膜 4 素子電極 5 レーザビーム 6 素子電極間隔 7 行方向配線 8 層間絶縁膜 9 列方向配線 10 電子放出素子 11 配線 31 基板 32、33 素子電極 34 導電性薄膜 35 電子放出部 51 電子源基板 52 X方向配線 53 Y方向配線 54 表面伝導型電子放出素子 55 結線 61 リアプレート 62 支持枠 63 ガラス基板 64 蛍光膜 65 メタルバック 66 フェースプレート 67 高圧端子 68 外囲器 71 黒色導電材 72 蛍光体 73 ガラス基板 81 表示パネル 82 走査回路 83 制御回路 84 シフトレジスタ 85 ラインメモリ 86 同期信号分離回路 87 変調信号発生器 90 電子源基板 91 電子放出素子 92 共通配線 100 グリッド電極 101 空孔 102 容器外端子 103 容器外端子 104 電子源基板
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に、少なくとも1対の素子
電極を対向させて形成する工程および該素子電極間に電
子放出部を含む薄膜を形成する工程を有してなる表面伝
導型電子放出素子の製造方法において、素子電極対の形
成を、印刷法によって電極対を形成してから、該電極対
に挟まれた間隔部に対してレーザ照射による成形を施す
ことによって行うことを特徴とする表面伝導型電子放出
素子の製造方法。 - 【請求項2】 絶縁性基板上に、請求項1記載の方法で
表面伝導型電子放出素子を複数個形成し、該素子の対向
する素子電極対のそれぞれを、前記基板上の行方向配線
と、絶縁層を介して積層された列方向配線とによって結
線する電子源基板の製造方法。 - 【請求項3】 絶縁性基板上に、請求項1記載の方法で
表面伝導型電子放出素子を並列に複数個形成し、個々の
該素子の両端を配線で接続する電子源基板の製造方法。 - 【請求項4】 少なくとも、請求項2または3に記載の
方法で電子源基板を形成し、該電子源基板を有するリア
プレートを形成して、該リアプレートと蛍光膜を有する
フェースプレートとを、両プレートが対向するように支
持枠を介して接合させる工程を有する画像形成装置の製
造方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の方法で製造される表面伝
導型電子放出素子。 - 【請求項6】 請求項2または3記載の方法で製造され
る電子源基板。 - 【請求項7】 請求項4記載の方法で製造される画像形
成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4804495A JPH08250019A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 表面伝導型電子放出素子、電子源基板および画像形成装置ならびにそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4804495A JPH08250019A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 表面伝導型電子放出素子、電子源基板および画像形成装置ならびにそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08250019A true JPH08250019A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12792331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4804495A Pending JPH08250019A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 表面伝導型電子放出素子、電子源基板および画像形成装置ならびにそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08250019A (ja) |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP4804495A patent/JPH08250019A/ja active Pending
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