JPH09199010A - 表面伝導型電子放出素子の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置の製造方法 - Google Patents
表面伝導型電子放出素子の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置の製造方法Info
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- JPH09199010A JPH09199010A JP930296A JP930296A JPH09199010A JP H09199010 A JPH09199010 A JP H09199010A JP 930296 A JP930296 A JP 930296A JP 930296 A JP930296 A JP 930296A JP H09199010 A JPH09199010 A JP H09199010A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面伝導型電子放出素子の導電性薄膜のレー
ザ加工法によるパターニングに際し、導電性薄膜の溶融
・飛散物の付着で生じる絶縁不良を防止する。 【解決手段】 素子電極2、3及び導電性薄膜13を基
板1の一面1aに形成し、次いで基板1の一面1aを下
向にして上方向から基板1を透過してレーザビーム11
を照射してパターニングすることにより、回り込み電流
を遮断する分離帯17a、17bを形成する。
ザ加工法によるパターニングに際し、導電性薄膜の溶融
・飛散物の付着で生じる絶縁不良を防止する。 【解決手段】 素子電極2、3及び導電性薄膜13を基
板1の一面1aに形成し、次いで基板1の一面1aを下
向にして上方向から基板1を透過してレーザビーム11
を照射してパターニングすることにより、回り込み電流
を遮断する分離帯17a、17bを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単な工程によっ
て精密、かつ大面積化を実現する表面伝導型電子放出素
子及び画像形成装置の製造方法に関する。
て精密、かつ大面積化を実現する表面伝導型電子放出素
子及び画像形成装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子としては、熱電子源
と冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源
には、電界放出型(以下、FEと記す)、金属/絶縁層
/金属型(以下、MIMと記す)や表面伝導型電子放出
素子等がある。
と冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源
には、電界放出型(以下、FEと記す)、金属/絶縁層
/金属型(以下、MIMと記す)や表面伝導型電子放出
素子等がある。
【0003】FE型の例としては、W.P.Dyke & W.W.Dol
an, “Field emission”, Advancein Electron Physici
s, 8, 89 (1956)或いはC.A.Spindt, “Physical Proper
ties of thin-film field emission cathodes with mol
ybdenium ”, J.Appl.Phys., 47, 5248 (1976) 等が知
られている。
an, “Field emission”, Advancein Electron Physici
s, 8, 89 (1956)或いはC.A.Spindt, “Physical Proper
ties of thin-film field emission cathodes with mol
ybdenium ”, J.Appl.Phys., 47, 5248 (1976) 等が知
られている。
【0004】MIM型の例としては、C.A.Mead, “The
tunnel-emission amplifier, J. Appl. Phys., 32, 646
(1961) が知られている。
tunnel-emission amplifier, J. Appl. Phys., 32, 646
(1961) が知られている。
【0005】表面伝導型電子放出素子の例としては、M.
I.Elinson, Radio Eng. Electron Phys., 10, (1965)]
等がある。
I.Elinson, Radio Eng. Electron Phys., 10, (1965)]
等がある。
【0006】表面伝導型電子放出素子は基板上に形成さ
れた小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことによ
り、電子放出が生ずる現象を利用するものである。この
表面伝導型電子放出素子としては、前記Elinson 等によ
るSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの[G.
Dittmer:“Thin Solid Films", 9, 317 (1972)]、In2
O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.
Fonstad: “IEEE Trans. ED Conf.”,519 (1975)]、カ
ーボン薄膜によるもの[荒木久他:真空、第26巻、第
1号、22ページ(1983)]等が報告されている。
れた小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことによ
り、電子放出が生ずる現象を利用するものである。この
表面伝導型電子放出素子としては、前記Elinson 等によ
るSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの[G.
Dittmer:“Thin Solid Films", 9, 317 (1972)]、In2
O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.
Fonstad: “IEEE Trans. ED Conf.”,519 (1975)]、カ
ーボン薄膜によるもの[荒木久他:真空、第26巻、第
1号、22ページ(1983)]等が報告されている。
【0007】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、前述のM.Hartwellの素子構成を図1
5に示す。同図において1は、基板である。4は導電性
薄膜で、スパッタリングで形成されたH型形状の金属酸
化物薄膜等からなり、後述するフォーミングと呼ばれる
通電処理により電子放出部5が形成される。なお、図中
の素子電極間隔Lは、0.5〜1.0mm、W’は、
0.1mmで設定されている。又、電子放出部5の位置
及び形状については、不明であるので模式図として表わ
した。
な素子構成として、前述のM.Hartwellの素子構成を図1
5に示す。同図において1は、基板である。4は導電性
薄膜で、スパッタリングで形成されたH型形状の金属酸
化物薄膜等からなり、後述するフォーミングと呼ばれる
通電処理により電子放出部5が形成される。なお、図中
の素子電極間隔Lは、0.5〜1.0mm、W’は、
0.1mmで設定されている。又、電子放出部5の位置
及び形状については、不明であるので模式図として表わ
した。
【0008】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予めフォ
ーミングと呼ばれる通電処理することによって、電子放
出部5を形成するのが一般的であった。すなわち、通電
フォーミングとは、前記導電性薄膜4の両端に直流電
圧、或いは非常にゆっくりとした昇電圧、例えば1V/
分程度を印加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形
もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子
放出部5を形成することである。なお電子放出部5は導
電性薄膜4の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電
子放出が行われる。前記通電フオーミング処理をした表
面伝導型電子放出素子は、上記導電性薄膜4に電圧を印
加し、素子に電流を流すことにより上記電子放出部5よ
り電子を放出せしめるものである。
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予めフォ
ーミングと呼ばれる通電処理することによって、電子放
出部5を形成するのが一般的であった。すなわち、通電
フォーミングとは、前記導電性薄膜4の両端に直流電
圧、或いは非常にゆっくりとした昇電圧、例えば1V/
分程度を印加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形
もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子
放出部5を形成することである。なお電子放出部5は導
電性薄膜4の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電
子放出が行われる。前記通電フオーミング処理をした表
面伝導型電子放出素子は、上記導電性薄膜4に電圧を印
加し、素子に電流を流すことにより上記電子放出部5よ
り電子を放出せしめるものである。
【0009】また、本出願人は、特開平2−56822
等において素子電極間に電子を放出せしめる微粒子を分
散配置した新規な表面伝導形電子放出素子を技術開示し
た。この電子放出素子は上記従来の表面伝導形電子放出
素子に対し、電子放出位置を精密に制御でき、より高精
密に電子放出素子を配列する事ができる。この表面伝導
形電子放出素子の典型的な素子構成を図6に示す。これ
は、本発明の表面伝導型電子放出素子に相当するもので
もある。本図において、1は絶縁性基板、2、3は電気
的接続を得るための素子電極、4は分散配置された微粒
子電子放出材からなる導電性薄膜である。また、この素
子の製造に際しては、図7に示すように、基板1上に素
子電極2、3を形成し(図7(a))、次いで両素子電
極2、3間に導電性薄膜4を形成し(図7(b))、そ
の後電子放出部5を形成する(図7(c))。形成方法
は前述の通りである。
等において素子電極間に電子を放出せしめる微粒子を分
散配置した新規な表面伝導形電子放出素子を技術開示し
た。この電子放出素子は上記従来の表面伝導形電子放出
素子に対し、電子放出位置を精密に制御でき、より高精
密に電子放出素子を配列する事ができる。この表面伝導
形電子放出素子の典型的な素子構成を図6に示す。これ
は、本発明の表面伝導型電子放出素子に相当するもので
もある。本図において、1は絶縁性基板、2、3は電気
的接続を得るための素子電極、4は分散配置された微粒
子電子放出材からなる導電性薄膜である。また、この素
子の製造に際しては、図7に示すように、基板1上に素
子電極2、3を形成し(図7(a))、次いで両素子電
極2、3間に導電性薄膜4を形成し(図7(b))、そ
の後電子放出部5を形成する(図7(c))。形成方法
は前述の通りである。
【0010】この表面伝導形電子放出素子において、前
記一対の電極2、3の電極間隔は0.01μm〜100
μm、薄膜4の電子放出部のシート抵抗は1XlOの3
乗Ω/□〜1XlOの9乗Ω/□が適当である。
記一対の電極2、3の電極間隔は0.01μm〜100
μm、薄膜4の電子放出部のシート抵抗は1XlOの3
乗Ω/□〜1XlOの9乗Ω/□が適当である。
【0011】以上説明してきた表面伝導形電子放出素子
を電子放出素子として用いる際には、電子ビームを飛翔
させるため真空容器内に配置する必要がある。真空容器
内の素子の垂直上方向にフェースプレートを設けて電子
放出装置とし、電極間に電圧を印加して、電子放出部か
ら放出された電子線を蛍光体に照射することによって蛍
光体を発光させ、発光素子や平面形表示装置として用い
ることができる。
を電子放出素子として用いる際には、電子ビームを飛翔
させるため真空容器内に配置する必要がある。真空容器
内の素子の垂直上方向にフェースプレートを設けて電子
放出装置とし、電極間に電圧を印加して、電子放出部か
ら放出された電子線を蛍光体に照射することによって蛍
光体を発光させ、発光素子や平面形表示装置として用い
ることができる。
【0012】上述の表面伝導型電子放出素子は構造が単
純で製造も従来の半導体プロセス技術を用いて作製でき
ることから、この特徴を生かせるようないろいろな応用
が研究されている。
純で製造も従来の半導体プロセス技術を用いて作製でき
ることから、この特徴を生かせるようないろいろな応用
が研究されている。
【0013】また、このような表面伝導型電子放出素子
を用いて平面型表示装置を実用化する際、特に画面の大
面積化を実現する加工法としてレーザ加工技術を素子電
極や導電性薄膜の形成パターニングに用いることが検討
されている。
を用いて平面型表示装置を実用化する際、特に画面の大
面積化を実現する加工法としてレーザ加工技術を素子電
極や導電性薄膜の形成パターニングに用いることが検討
されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
で直接導電性薄膜の形成パターニング加工をした場合、
レーザの熱で溶融蒸発した導電性薄膜材料が、パターニ
ングで電気的に絶縁した部分に再付着し、絶縁不良を起
こす場合があった。
で直接導電性薄膜の形成パターニング加工をした場合、
レーザの熱で溶融蒸発した導電性薄膜材料が、パターニ
ングで電気的に絶縁した部分に再付着し、絶縁不良を起
こす場合があった。
【0015】本発明は画像形成装置における表面伝導型
電子放出素子の導電性薄膜の形成パターニングを、直接
パターン描画するレーザ加工法を用いるものではなく、
透明基板の裏側からパターン描画するレーザ加工法を用
いることで、加工の安定性を高め歩留を向上させ得たも
のである。
電子放出素子の導電性薄膜の形成パターニングを、直接
パターン描画するレーザ加工法を用いるものではなく、
透明基板の裏側からパターン描画するレーザ加工法を用
いることで、加工の安定性を高め歩留を向上させ得たも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、一対の素子電極と少なくとも前記一対の素
子電極間及び素子電極を覆う導電性薄膜とを予め透明基
板の一面に形成し、次いで前記基板の他面からレーザビ
ームを照射して前記導電性薄膜に前記一対の電極間の回
り込み電流を遮断する分離帯を形成することを特徴とす
る一対の素子電極と前記一対の素子電極間に形成した導
電性薄膜とからなる表面伝導型電子放出素子を透明基板
の一面に少なくとも1以上配列してなる表面伝導型電子
放出素子の製造方法を提案するもので、基板の他面を上
にし、レーザビームを他面の上方向から基板の他面を通
して一面に向けて照射すること、予め透明基板の一面に
形成する導電性薄膜が各一対の素子電極毎に分離して形
成されているものであること、予め透明基板の一面に形
成する導電性薄膜が基板の一面全体に一体に形成されて
いるものであることを含む。
に本発明は、一対の素子電極と少なくとも前記一対の素
子電極間及び素子電極を覆う導電性薄膜とを予め透明基
板の一面に形成し、次いで前記基板の他面からレーザビ
ームを照射して前記導電性薄膜に前記一対の電極間の回
り込み電流を遮断する分離帯を形成することを特徴とす
る一対の素子電極と前記一対の素子電極間に形成した導
電性薄膜とからなる表面伝導型電子放出素子を透明基板
の一面に少なくとも1以上配列してなる表面伝導型電子
放出素子の製造方法を提案するもので、基板の他面を上
にし、レーザビームを他面の上方向から基板の他面を通
して一面に向けて照射すること、予め透明基板の一面に
形成する導電性薄膜が各一対の素子電極毎に分離して形
成されているものであること、予め透明基板の一面に形
成する導電性薄膜が基板の一面全体に一体に形成されて
いるものであることを含む。
【0017】又本発明は、一対の素子電極にそれぞれ配
線した表面伝導型電子放出素子を透明基板の一面に複数
個形成した電子源基板と、前記電子源基板に対向して配
置された少なくとも蛍光体を搭載したフェースプレート
とを有する画像形成装置の製造方法において、前記表面
伝導型電子放出素子を上記製造方法によって製造するこ
とを特徴とする画像形成装置の製造方法である。
線した表面伝導型電子放出素子を透明基板の一面に複数
個形成した電子源基板と、前記電子源基板に対向して配
置された少なくとも蛍光体を搭載したフェースプレート
とを有する画像形成装置の製造方法において、前記表面
伝導型電子放出素子を上記製造方法によって製造するこ
とを特徴とする画像形成装置の製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0019】本発明において用いる表面伝導型電子放出
素子は基本的に平面型表面伝導型電子放出素子である。
素子は基本的に平面型表面伝導型電子放出素子である。
【0020】図6は基本的な表面伝導型電子放出素子の
構成を示す模式的平面図(a)、及び断面図(b)であ
る。
構成を示す模式的平面図(a)、及び断面図(b)であ
る。
【0021】図6において、1は基板、2、3は素子電
極、4は導電性薄膜、5は電子放出部である。
極、4は導電性薄膜、5は電子放出部である。
【0022】基板1としては、石英ガラス、Na等の不
純物含有量の少ないガラス、SiO 2を表面に形成した
ガラス基板、及びアルミナ等のセラミツクス基板が好ま
しい。
純物含有量の少ないガラス、SiO 2を表面に形成した
ガラス基板、及びアルミナ等のセラミツクス基板が好ま
しい。
【0023】素子電極2、3の材料としては、一般的導
電体が用いられ、例えばNi,Cr,Au,Mo,W,
Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属或は合金及びP
d,Ag,Au,RuO2,Pd−Ag等の金属或いは
金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In2
03ーSnO2等の透明導電体及びポリシリコン等の半導
体材料から適宜選択される。
電体が用いられ、例えばNi,Cr,Au,Mo,W,
Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属或は合金及びP
d,Ag,Au,RuO2,Pd−Ag等の金属或いは
金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In2
03ーSnO2等の透明導電体及びポリシリコン等の半導
体材料から適宜選択される。
【0024】素子電極間隔Lは好ましくは数百オングス
トロームより数百マイクロメートルである。また素子電
極間に印加する電圧は低い方が望ましく、再現良く作成
することが要求されるため好ましい素子電極間隔は数マ
イクロメートルより数十マイクロメートルである。
トロームより数百マイクロメートルである。また素子電
極間に印加する電圧は低い方が望ましく、再現良く作成
することが要求されるため好ましい素子電極間隔は数マ
イクロメートルより数十マイクロメートルである。
【0025】素子電極長さWは電極の抵抗値、電子放出
特性から数マイクロメートルより数百マイクロメートル
であり、また素子電極2、3の膜厚dは、数百オングス
トロームより数マイクロメートルが好ましい。
特性から数マイクロメートルより数百マイクロメートル
であり、また素子電極2、3の膜厚dは、数百オングス
トロームより数マイクロメートルが好ましい。
【0026】導電性薄膜4は良好な電子放出特性を得る
もので、その膜厚は素子電極2、3におけるステップカ
バレージ、素子電極2、3間の抵抗値、及び後述する通
電フォーミング条件等によって、適宜設定されるが、好
ましくは数オングストロームから数千オングストローム
で、特に好ましくは10オングストロームより500オ
ングストロームである。そのシート抵抗値は103〜1
07オーム/□である。
もので、その膜厚は素子電極2、3におけるステップカ
バレージ、素子電極2、3間の抵抗値、及び後述する通
電フォーミング条件等によって、適宜設定されるが、好
ましくは数オングストロームから数千オングストローム
で、特に好ましくは10オングストロームより500オ
ングストロームである。そのシート抵抗値は103〜1
07オーム/□である。
【0027】また導電性薄膜4を構成する材料は、P
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd等の金属、Pd
O,SnO2,In2O3,PbO,Sb2O3等の酸化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,G
dB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,
SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン等があげられ
る。
d,Pt,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pd等の金属、Pd
O,SnO2,In2O3,PbO,Sb2O3等の酸化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,G
dB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,
SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン等があげられ
る。
【0028】尚、ここで述べる導電性薄膜4とは複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜
をさしており、微粒子の粒径は数オングストロームから
数千オングストロームであり、好ましくは10オングス
トロームより200オングストロームである。
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜
をさしており、微粒子の粒径は数オングストロームから
数千オングストロームであり、好ましくは10オングス
トロームより200オングストロームである。
【0029】上記導電性薄膜は、図6(a)に示される
ように、電極長さWであるところの一対の素子電極2、
3の間の電極間隔Lの部分に配置されたW’×L’の形
状の薄膜で、これが最も基本的な素子構成である。ま
た、ここで、W’<W、L’>Lとなっている。
ように、電極長さWであるところの一対の素子電極2、
3の間の電極間隔Lの部分に配置されたW’×L’の形
状の薄膜で、これが最も基本的な素子構成である。ま
た、ここで、W’<W、L’>Lとなっている。
【0030】こうした形状への導電性薄膜のパターニン
グ加工が本発明の特徴となる部分である。この導電性薄
膜のパターニング形状は、特に限定されるものではな
い。基本的には、一対の素子電極2、3の間に挟まれた
電極間隔L部の導電性薄膜に電位がかかるようになれば
如何なる形状のパターニングであっても一向にさしつか
えない。
グ加工が本発明の特徴となる部分である。この導電性薄
膜のパターニング形状は、特に限定されるものではな
い。基本的には、一対の素子電極2、3の間に挟まれた
電極間隔L部の導電性薄膜に電位がかかるようになれば
如何なる形状のパターニングであっても一向にさしつか
えない。
【0031】導電性薄膜の具体的なパターニング方法に
は、レーザを用いる。透明基板の裏側(他面)から透明
基板を透過したレーザ光を導電性薄膜に照射すること
で、熱により溶融蒸発した飛散物が再付着しないように
除去加工するものである。この場合、素子電極上の導電
性薄膜は、基板裏面より、素子電極ごと除去されること
になる。
は、レーザを用いる。透明基板の裏側(他面)から透明
基板を透過したレーザ光を導電性薄膜に照射すること
で、熱により溶融蒸発した飛散物が再付着しないように
除去加工するものである。この場合、素子電極上の導電
性薄膜は、基板裏面より、素子電極ごと除去されること
になる。
【0032】加工に用いるレーザは、加工対象物が金属
や酸化物をはじめとする導電体で、このような材料を効
率よく溶融蒸発させるものであることを考慮すると、少
なくとも1×106W/cm2程度以上のパワー密度を有
するレーザで、用いる透明基板の透過率や被加工材料の
吸収係数とレーザ波長との兼ね合い、加工精度とレーザ
波長との兼ね合い等により、0.2〜5μmの波長領域
を有するものから適宜その加工に適した波長領域を有す
るレーザを選択すれば良い。
や酸化物をはじめとする導電体で、このような材料を効
率よく溶融蒸発させるものであることを考慮すると、少
なくとも1×106W/cm2程度以上のパワー密度を有
するレーザで、用いる透明基板の透過率や被加工材料の
吸収係数とレーザ波長との兼ね合い、加工精度とレーザ
波長との兼ね合い等により、0.2〜5μmの波長領域
を有するものから適宜その加工に適した波長領域を有す
るレーザを選択すれば良い。
【0033】レーザ加工による導電性薄膜のパターニン
グは、図6の基本的な表面伝導型電子放出素子と全く同
一の導電性薄膜形状とする必要はなく、導電性薄膜を電
極部のみに局所的に形成し、また、その導電性薄膜のレ
ーザによる除去加工も必要最低限の局所的除去を行なえ
ば良い。ここで、導電性薄膜の必要最低限な除去とは、
一対の素子電極2、3間に挟まれた電極間隔L部の導電
性薄膜に電位がかかるように、余分な導電性薄膜を除去
することを意味する。
グは、図6の基本的な表面伝導型電子放出素子と全く同
一の導電性薄膜形状とする必要はなく、導電性薄膜を電
極部のみに局所的に形成し、また、その導電性薄膜のレ
ーザによる除去加工も必要最低限の局所的除去を行なえ
ば良い。ここで、導電性薄膜の必要最低限な除去とは、
一対の素子電極2、3間に挟まれた電極間隔L部の導電
性薄膜に電位がかかるように、余分な導電性薄膜を除去
することを意味する。
【0034】図1は導電性薄膜の作成工程を示す概略
図、図2はレーザ加工装置の概略図である。
図、図2はレーザ加工装置の概略図である。
【0035】これらの図を参照して、導電性薄膜の作成
工程を工程順に説明する。
工程を工程順に説明する。
【0036】まず透明基板1に素子電極2、3を形成す
る。これには、スパッタ法、印刷法等が好ましい(図1
(a))。
る。これには、スパッタ法、印刷法等が好ましい(図1
(a))。
【0037】次に、この基板1上の素子電極2、3によ
る電極間隔L部が少なくとも完全に覆われるように局所
的導電性薄膜13を成膜する。(図1(b))。
る電極間隔L部が少なくとも完全に覆われるように局所
的導電性薄膜13を成膜する。(図1(b))。
【0038】この場合の導電性薄膜の成膜は、導電性薄
膜を形成する材料を含む溶液を用いて、メタルマスクと
スプレー法を併用することで局所的な塗布ができる。ま
た、ニードルを用いたディスペンサー法でも局所的な塗
布が可能である。その後、大気中で熱処理して膜を焼成
し、局所的導電性薄膜13が得られる。
膜を形成する材料を含む溶液を用いて、メタルマスクと
スプレー法を併用することで局所的な塗布ができる。ま
た、ニードルを用いたディスペンサー法でも局所的な塗
布が可能である。その後、大気中で熱処理して膜を焼成
し、局所的導電性薄膜13が得られる。
【0039】上記の局所的導電性薄膜13は、スプレー
法やディスペンサー法等の塗布方法を特に工夫している
訳ではなく、位置精度、形状精度ともに高精度ではない
為、図1(b)で示したような、にじみやはみ出しを伴
ったいびつな形状の場合があり、少なくとも400μm
程度の塗布領域で素子電極のほぼ全体を被覆している。
図1(b)のままで、素子電極2、3間に電極間電位を
与えても、素子電極の周囲にはみ出した部分の導電性薄
膜からの電位が回り込んでしまい、電極間隔L部内の導
電性薄膜にうまく電極間電位が与えられないものであ
る。
法やディスペンサー法等の塗布方法を特に工夫している
訳ではなく、位置精度、形状精度ともに高精度ではない
為、図1(b)で示したような、にじみやはみ出しを伴
ったいびつな形状の場合があり、少なくとも400μm
程度の塗布領域で素子電極のほぼ全体を被覆している。
図1(b)のままで、素子電極2、3間に電極間電位を
与えても、素子電極の周囲にはみ出した部分の導電性薄
膜からの電位が回り込んでしまい、電極間隔L部内の導
電性薄膜にうまく電極間電位が与えられないものであ
る。
【0040】そこで、電位の回り込みが生じないように
不用な部分の導電性薄膜をレーザで除去加工するわけで
あり、以下にその除去方法を具体的に述べる。
不用な部分の導電性薄膜をレーザで除去加工するわけで
あり、以下にその除去方法を具体的に述べる。
【0041】図1(c)において、基板1の一面1aに
素子電極2、3が、また局所的導電性薄膜13が形成さ
れている。基板1は一面1a側を下方に向けて、この状
態で他面1b側の上方から基板1を通してレーザービー
ム11が照射され、これにより導電性薄膜のレーザービ
ーム11で照射された部分が溶融、蒸発して飛散物19
として除去される。その結果、局所的導電性薄膜13に
は、図1(d)、(e)に示すレーザー加工パターン1
7が形成され、これらは電極間の回り込み電流を遮断す
る分離帯17a、17bとなるものである。
素子電極2、3が、また局所的導電性薄膜13が形成さ
れている。基板1は一面1a側を下方に向けて、この状
態で他面1b側の上方から基板1を通してレーザービー
ム11が照射され、これにより導電性薄膜のレーザービ
ーム11で照射された部分が溶融、蒸発して飛散物19
として除去される。その結果、局所的導電性薄膜13に
は、図1(d)、(e)に示すレーザー加工パターン1
7が形成され、これらは電極間の回り込み電流を遮断す
る分離帯17a、17bとなるものである。
【0042】溶融蒸発して除去された飛散物19は下向
きに落下して、サンプル面に再付着しない。
きに落下して、サンプル面に再付着しない。
【0043】レーザ加工は図2に示した構成のQスイッ
チ付きのNd:YAG第2高調波レーザ加工装置が好ま
しい。この装置は、集光したレーザ・ビームで加工パタ
ーンを直描する形式のものである。Nd:YAG第2高
調波レーザの波長は、532nmであり、この波長で石
英等による吸収はほとんどなく、逆にPdO等の微粒子
では比較的良く吸収が起こる。
チ付きのNd:YAG第2高調波レーザ加工装置が好ま
しい。この装置は、集光したレーザ・ビームで加工パタ
ーンを直描する形式のものである。Nd:YAG第2高
調波レーザの波長は、532nmであり、この波長で石
英等による吸収はほとんどなく、逆にPdO等の微粒子
では比較的良く吸収が起こる。
【0044】図1(d)に示す‘T’形状を上下に向か
い合わせた様に導電性薄膜を線状に除去する加工パター
ンを採用する場合は、‘T’形状の縦のラインは、電極
間隔L内で、縦方向に導電性薄膜の無くなる部分まで加
工することと、‘T’形状の横のラインは、電極間隔L
部とその両側の素子電極部分まで加工することが必要で
ある。尚、この場合のレーザによる除去では、微粒子の
みを除去しなくても、オーバー・パワー気味にして素子
電極部から根こそぎ除去しても良い。
い合わせた様に導電性薄膜を線状に除去する加工パター
ンを採用する場合は、‘T’形状の縦のラインは、電極
間隔L内で、縦方向に導電性薄膜の無くなる部分まで加
工することと、‘T’形状の横のラインは、電極間隔L
部とその両側の素子電極部分まで加工することが必要で
ある。尚、この場合のレーザによる除去では、微粒子の
みを除去しなくても、オーバー・パワー気味にして素子
電極部から根こそぎ除去しても良い。
【0045】また、‘T’形状が上下に向かい合った長
さW’の部分が、従来のW’と同じ意味で、実効素子長
ということになる。
さW’の部分が、従来のW’と同じ意味で、実効素子長
ということになる。
【0046】以上のようにして、基板1の素子電極2、
3の導電性薄膜が、電極間隔L内に長さ、W’で規定さ
れ、周囲にはみ出た導電性薄膜からの電流の回り込みが
無く、電極間電位が印加できる導電性薄膜17が形成さ
れる。
3の導電性薄膜が、電極間隔L内に長さ、W’で規定さ
れ、周囲にはみ出た導電性薄膜からの電流の回り込みが
無く、電極間電位が印加できる導電性薄膜17が形成さ
れる。
【0047】尚、レーザ加工形状は、図4(d)に示す
様に、中央に両電極2、3に重なる凸部を形成した形状
を用いてもよいが、この場合、横方向のラインを導電性
薄膜の無くなる部分まで十分加工する必要がある。
様に、中央に両電極2、3に重なる凸部を形成した形状
を用いてもよいが、この場合、横方向のラインを導電性
薄膜の無くなる部分まで十分加工する必要がある。
【0048】また、導電性薄膜の局所的な塗布方法も、
スプレー法、ディスペンサー法以外の如何なる方法でも
一向に構わない。
スプレー法、ディスペンサー法以外の如何なる方法でも
一向に構わない。
【0049】更に、レーザ加工装置も、図2で示した構
成以外に、図3の様なマスク・パターン転写方式でも一
向に構わない。
成以外に、図3の様なマスク・パターン転写方式でも一
向に構わない。
【0050】電子放出部5は導電性薄膜4の一部に形成
された高抵抗の亀裂であり、通電フォーミング等により
形成される。また亀裂内には数オングストロームから数
百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有すること
もある。この導電性微粒子は微粒子4を構成する物質の
少なくとも一部の元素を含んでいる。また電子放出部5
及びその近傍の導電性薄膜4は炭素及び炭素化合物を有
することもある。
された高抵抗の亀裂であり、通電フォーミング等により
形成される。また亀裂内には数オングストロームから数
百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有すること
もある。この導電性微粒子は微粒子4を構成する物質の
少なくとも一部の元素を含んでいる。また電子放出部5
及びその近傍の導電性薄膜4は炭素及び炭素化合物を有
することもある。
【0051】通電フォーミングは素子電極2、3間に不
図示の電源より通電を行い、導電性薄膜4を局所的に破
壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させた部位を
形成させるものである。この局所的に構造変化させた部
位を電子放出部5とよぶ(図6(b))。通電フォーミ
ングの電圧波形の例を図8に示す。
図示の電源より通電を行い、導電性薄膜4を局所的に破
壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させた部位を
形成させるものである。この局所的に構造変化させた部
位を電子放出部5とよぶ(図6(b))。通電フォーミ
ングの電圧波形の例を図8に示す。
【0052】電圧波形は特にパルス波形が好ましく、パ
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図8(a))と、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合(図8(b))とがある。まずパ
ルス波高値が一定電圧とした場合(図8(a))につい
て説明する。
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図8(a))と、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合(図8(b))とがある。まずパ
ルス波高値が一定電圧とした場合(図8(a))につい
て説明する。
【0053】図8(a)におけるT1及びT2は印加す
るパルス波形のパルス幅とパルス間隔である。T1を1
マイクロ秒〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜10
0ミリ秒とし、三角波の波高値(通電フォーミング時の
ピーク電圧)は表面伝導型電子放出素子の形態に応じて
適宜選択し、適当な真空度、例えば、10-5torr程
度の真空雰囲気下で、数秒から数十分印加する。尚、素
子の電極間に印加する波形は三角波に限定することはな
く、矩形波など任意の波形を用いることができる。
るパルス波形のパルス幅とパルス間隔である。T1を1
マイクロ秒〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜10
0ミリ秒とし、三角波の波高値(通電フォーミング時の
ピーク電圧)は表面伝導型電子放出素子の形態に応じて
適宜選択し、適当な真空度、例えば、10-5torr程
度の真空雰囲気下で、数秒から数十分印加する。尚、素
子の電極間に印加する波形は三角波に限定することはな
く、矩形波など任意の波形を用いることができる。
【0054】図8(b)におけるT1及びT2は、図8
(a)と同様のものであり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、適当な真空雰囲気下で例
えば0.1Vステップ程度づつ増加させ印加する。
(a)と同様のものであり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、適当な真空雰囲気下で例
えば0.1Vステップ程度づつ増加させ印加する。
【0055】尚、この場合の通電フォーミング処理はパ
ルス間隔T2中に、導電性薄膜2を局所的に破壊、変形
しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で、素子
電流を測定し、抵抗値を求め、例えば、1Mオーム以上
の抵抗を示した時に通電フォーモングを終了する。
ルス間隔T2中に、導電性薄膜2を局所的に破壊、変形
しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で、素子
電流を測定し、抵抗値を求め、例えば、1Mオーム以上
の抵抗を示した時に通電フォーモングを終了する。
【0056】次に、通電フォーミングが終了した素子に
活性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。活性化工
程とは、例えば、10-4〜10-5torr程度の真空度
で、通電フォーミング同様、パルス波高値が一定の電圧
パルスを繰り返し印加する処理のことであり、真空中に
存在する有機物質に起因する炭素及び炭素化合物を導電
性薄膜上に堆積させ、素子電流lf、放出電流leを著
しく変化させる処理である。活性化工程は素子電流lf
と放出電流leを測定しながら、例えば、放出電流le
が飽和した時点で終了する。また印加する電圧パルスは
動作駆動電圧で行うことが好ましい。
活性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。活性化工
程とは、例えば、10-4〜10-5torr程度の真空度
で、通電フォーミング同様、パルス波高値が一定の電圧
パルスを繰り返し印加する処理のことであり、真空中に
存在する有機物質に起因する炭素及び炭素化合物を導電
性薄膜上に堆積させ、素子電流lf、放出電流leを著
しく変化させる処理である。活性化工程は素子電流lf
と放出電流leを測定しながら、例えば、放出電流le
が飽和した時点で終了する。また印加する電圧パルスは
動作駆動電圧で行うことが好ましい。
【0057】尚、ここで炭素及び炭素化合物とはグラフ
ァイト(単、多結晶双方を指す)非晶質カーボン(非晶
質カーボン及び多結晶グラファイトとの混合物を指す)
であり、その膜厚は500オングストローム以下が好ま
しく、より好ましくは300オングストローム以下であ
る。
ァイト(単、多結晶双方を指す)非晶質カーボン(非晶
質カーボン及び多結晶グラファイトとの混合物を指す)
であり、その膜厚は500オングストローム以下が好ま
しく、より好ましくは300オングストローム以下であ
る。
【0058】こうして作成した電子放出素子をフォーミ
ング工程、活性化工程における真空度よりも高い真空度
の雰囲気下に置いて動作駆動させるのが良い。また更に
高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃の加熱後、
動作駆動させることが望ましい。
ング工程、活性化工程における真空度よりも高い真空度
の雰囲気下に置いて動作駆動させるのが良い。また更に
高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃の加熱後、
動作駆動させることが望ましい。
【0059】尚、フォーミング工程、活性化処理した真
空度より高い真空度とは、例えば約10-6torr以上
の真空度であり、より好ましくは超高度真空系であり、
新たに炭素及び炭素化合物が導電性薄膜上にほとんど堆
積しない真空度である。こうすることによって素子電流
lf、放出電流leを安定化させることが可能になる。
空度より高い真空度とは、例えば約10-6torr以上
の真空度であり、より好ましくは超高度真空系であり、
新たに炭素及び炭素化合物が導電性薄膜上にほとんど堆
積しない真空度である。こうすることによって素子電流
lf、放出電流leを安定化させることが可能になる。
【0060】次に本発明の製造方法によって製造される
画像形成装置について述べる。
画像形成装置について述べる。
【0061】画像形成装置に用いられる電子源基板は複
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。
【0062】表面伝導型電子放出素子の配列の方式に
は、表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下はしご型
配置電子源基板と呼ぶ)や、表面伝導型電子放出素子の
一対の素子電極にそれぞれX方向配線、Y方向配線を接
続した単純マトリクス配置(以下マトリクス型配置電子
源基板と呼ぶ)があげられる。尚、はしご型配置電子源
基板を有する画像形成装置には、電子放出素子からの電
子の飛翔を制御する電極である制御電極(グリッド電
極)を必要とする。
は、表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下はしご型
配置電子源基板と呼ぶ)や、表面伝導型電子放出素子の
一対の素子電極にそれぞれX方向配線、Y方向配線を接
続した単純マトリクス配置(以下マトリクス型配置電子
源基板と呼ぶ)があげられる。尚、はしご型配置電子源
基板を有する画像形成装置には、電子放出素子からの電
子の飛翔を制御する電極である制御電極(グリッド電
極)を必要とする。
【0063】以下、単純マトリクス配置電子源基板の構
成について、図9を用いて説明する。
成について、図9を用いて説明する。
【0064】71は電子源基板、72はX方向配線、7
3はY方向配線、74は表面伝導型電子放出素子、75
は結線である。
3はY方向配線、74は表面伝導型電子放出素子、75
は結線である。
【0065】同図において電子源基板71に用いる基板
は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が適
宜設定される。
は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が適
宜設定される。
【0066】m本のX方向配線72は、DX1、DX
2、・・・DXmからなり、Y方向配線73はDY1,
DY2・・・DYnのn本の配線よりなる。
2、・・・DXmからなり、Y方向配線73はDY1,
DY2・・・DYnのn本の配線よりなる。
【0067】これらm本のX方向配線72とn本のY方
向配線73との間は不図示の層間絶縁層により電気的に
分離されてマトリックス配線を構成する。(m、nは共
に正の整数)。
向配線73との間は不図示の層間絶縁層により電気的に
分離されてマトリックス配線を構成する。(m、nは共
に正の整数)。
【0068】不図示の層間絶縁層は、X方向配線72を
形成した基板71の全面或は一部の所望の領域に形成さ
れる。X方向配線72とY方向配線73はそれぞれ外部
端子によって引き出される。
形成した基板71の全面或は一部の所望の領域に形成さ
れる。X方向配線72とY方向配線73はそれぞれ外部
端子によって引き出される。
【0069】更に表面伝導型電子放出素子74の素子電
極(不図示)がm本のX方向配線72とn本のY方向配
線73と結線75によって電気的に接続されている。
極(不図示)がm本のX方向配線72とn本のY方向配
線73と結線75によって電気的に接続されている。
【0070】また、表面伝導型電子放出素子は、基板あ
るいは不図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよ
い。
るいは不図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよ
い。
【0071】また詳しくは後述するが、前記X方向配線
72には、X方向に配列する表面伝導型放出素子74の
行を入力信号に応じて走査するための走査信号を印加す
るための不図示の走査信号発生手段が電気的に接続され
ている。
72には、X方向に配列する表面伝導型放出素子74の
行を入力信号に応じて走査するための走査信号を印加す
るための不図示の走査信号発生手段が電気的に接続され
ている。
【0072】一方、Y方向配線73には、Y方向に配列
する表面伝導型電子放出素子74の列の各列を入力信号
に応じて、変調するための変調信号を印加する不図示の
変調信号発生手段が電気的に接続されている。
する表面伝導型電子放出素子74の列の各列を入力信号
に応じて、変調するための変調信号を印加する不図示の
変調信号発生手段が電気的に接続されている。
【0073】更に表面伝導型電子放出素子の各素子に印
加される駆動電圧は当該素子に印加される走査信号と変
調信号の差電圧として供給されるものである。
加される駆動電圧は当該素子に印加される走査信号と変
調信号の差電圧として供給されるものである。
【0074】上記構成とすることにより、単純なマトリ
クス配線だけで個別の素子を任意に選択して独立に駆動
可能になる。
クス配線だけで個別の素子を任意に選択して独立に駆動
可能になる。
【0075】次に、以上のようにして作成した単純マト
リクス配置の電子源を用いた画像形成装置について、図
10、図11及び図12を用いて説明する。図10は画
像形成装置の基本構成図であり、図11は蛍光膜、図1
2はNTSC方式のテレビ信号に応じて表示をするため
の駆動回路のブロック図を示し、その駆動回路を含む画
像形成装置を表す。
リクス配置の電子源を用いた画像形成装置について、図
10、図11及び図12を用いて説明する。図10は画
像形成装置の基本構成図であり、図11は蛍光膜、図1
2はNTSC方式のテレビ信号に応じて表示をするため
の駆動回路のブロック図を示し、その駆動回路を含む画
像形成装置を表す。
【0076】図10において71は電子放出素子を基板
上に作製した電子源基板、81は電子源基板71を固定
したリアプレート、86はガラス基板83の内面に蛍光
膜84とメタルバック85等が形成されたフェースプレ
ート、82は支持枠である。リアプレート81、支持枠
82及びフェースプレート86の接着部にフリットガラ
ス等を塗布し、大気中あるいは窒素中で400〜500
度で10分以上焼成することで封着して外囲器88を構
成する。
上に作製した電子源基板、81は電子源基板71を固定
したリアプレート、86はガラス基板83の内面に蛍光
膜84とメタルバック85等が形成されたフェースプレ
ート、82は支持枠である。リアプレート81、支持枠
82及びフェースプレート86の接着部にフリットガラ
ス等を塗布し、大気中あるいは窒素中で400〜500
度で10分以上焼成することで封着して外囲器88を構
成する。
【0077】図10において74は図6における電子放
出部に相当する。72、73は表面伝導型電子放出素子
の一対の素子電極と接続されたX方向配線及びY方向配
線である。
出部に相当する。72、73は表面伝導型電子放出素子
の一対の素子電極と接続されたX方向配線及びY方向配
線である。
【0078】外囲器88は、上述の如くフェースプレー
ト86、支持枠82、リアプレート81で構成したが、
リアプレート81は主に電子源基板71の強度を補強す
る目的で設けられるため、電子源基板71自体で十分な
強度を持つ場合は別体のリアプレート81は不要であ
り、電子源基板71に直接支持枠82を封着し、フェー
スプレート86、支持枠82、電子源基板71にて外囲
器88を構成しても良い。またさらには、フェースプレ
ート86、リアプレート81間に、スペーサーとよばれ
る耐大気圧支持部材を設置することで大気圧に対して十
分な強度をもつ外囲器88にすることもできる。
ト86、支持枠82、リアプレート81で構成したが、
リアプレート81は主に電子源基板71の強度を補強す
る目的で設けられるため、電子源基板71自体で十分な
強度を持つ場合は別体のリアプレート81は不要であ
り、電子源基板71に直接支持枠82を封着し、フェー
スプレート86、支持枠82、電子源基板71にて外囲
器88を構成しても良い。またさらには、フェースプレ
ート86、リアプレート81間に、スペーサーとよばれ
る耐大気圧支持部材を設置することで大気圧に対して十
分な強度をもつ外囲器88にすることもできる。
【0079】図11中92は蛍光膜84の構成要素の蛍
光体である。蛍光体92はモノクロームの場合は蛍光体
のみからなるが、カラー表示用の蛍光膜の場合は蛍光体
の配列によりブラックストライプ(図11(a))ある
いはブラックマトリクス(図11(b))などと呼ばれ
る黒色導電材91と蛍光体92とで構成される。ブラッ
クストライプ、ブラックマトリクスが設けられる目的は
カラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体
92間の塗り分け部を黒くすることで、混色等を目立た
なくすることと、蛍光膜84における外光反射によるコ
ントラストの低下を制御することにある。ブラックスト
ライプの材料としては、通常多用されている黒鉛を主成
分とする材料に限られない。導電性があり、光の透過及
び反射が少ない材料が用いられる。
光体である。蛍光体92はモノクロームの場合は蛍光体
のみからなるが、カラー表示用の蛍光膜の場合は蛍光体
の配列によりブラックストライプ(図11(a))ある
いはブラックマトリクス(図11(b))などと呼ばれ
る黒色導電材91と蛍光体92とで構成される。ブラッ
クストライプ、ブラックマトリクスが設けられる目的は
カラー表示の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体
92間の塗り分け部を黒くすることで、混色等を目立た
なくすることと、蛍光膜84における外光反射によるコ
ントラストの低下を制御することにある。ブラックスト
ライプの材料としては、通常多用されている黒鉛を主成
分とする材料に限られない。導電性があり、光の透過及
び反射が少ない材料が用いられる。
【0080】ガラス基板93に蛍光体を塗布するには、
モノクローム、カラーによらず沈殿法や印刷法が用いら
れる。
モノクローム、カラーによらず沈殿法や印刷法が用いら
れる。
【0081】また蛍光膜84(図10)の内面側には通
常メタルバック85(図10)が設けられる。メタルバ
ックの目的は蛍光体の発光のうち内面側へ向う先をフェ
ースプレート86側へ鏡面反射することにより輝度を向
上すること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極
として用いること、外囲器内で発生した負イオンの衝突
によるダメージから蛍光膜を保護することにある。メタ
ルバックは蛍光膜を作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑
化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を行い、その後
真空蒸着等でA1堆積することで作製できる。
常メタルバック85(図10)が設けられる。メタルバ
ックの目的は蛍光体の発光のうち内面側へ向う先をフェ
ースプレート86側へ鏡面反射することにより輝度を向
上すること、電子ビーム加速電圧を印加するための電極
として用いること、外囲器内で発生した負イオンの衝突
によるダメージから蛍光膜を保護することにある。メタ
ルバックは蛍光膜を作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑
化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を行い、その後
真空蒸着等でA1堆積することで作製できる。
【0082】フェースプレート86には、更に蛍光膜8
4の導電性を高めるため蛍光膜84の外面側に透明電極
(不図示)を設けてもよい。
4の導電性を高めるため蛍光膜84の外面側に透明電極
(不図示)を設けてもよい。
【0083】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と各電子放出素子とを、それぞれ位置的に対応さ
せるために十分な位置合わせを行なう必要がある。
蛍光体と各電子放出素子とを、それぞれ位置的に対応さ
せるために十分な位置合わせを行なう必要がある。
【0084】外囲器88は不図示の排気管を通じ、10
-7torr程度の真空度にされ、封止がおこなわれる。
また外囲器88の封止後の真空度を維持するためにゲッ
ター処理を行なう場合もある。これは外囲器88の封止
を行う直前、あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周
波加熱等の加熱法により、外囲器88内の所定の位置
(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、外囲器88
内部にゲッター材の蒸着膜を形成する処理である。ゲッ
ターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用
により、例えば1×10-5torr乃至は1×10-7t
orrの真空度を維持するものである。尚、表面伝導型
電子放出素子のフォーミング以降の工程は適宜設定され
る。
-7torr程度の真空度にされ、封止がおこなわれる。
また外囲器88の封止後の真空度を維持するためにゲッ
ター処理を行なう場合もある。これは外囲器88の封止
を行う直前、あるいは封止後に、抵抗加熱あるいは高周
波加熱等の加熱法により、外囲器88内の所定の位置
(不図示)に配置されたゲッターを加熱し、外囲器88
内部にゲッター材の蒸着膜を形成する処理である。ゲッ
ターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用
により、例えば1×10-5torr乃至は1×10-7t
orrの真空度を維持するものである。尚、表面伝導型
電子放出素子のフォーミング以降の工程は適宜設定され
る。
【0085】次に、単純マトリクス配置型基板を有する
電子源を用いて構成した画像形成装置を、NTSC方式
のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行う為の駆動
回路の概略構成を図12のブロック図を用いて説明す
る。101は前記表示パネルであり、また102は走査
回路、103は制御回路、104はシフトレジスタ、1
05はラインメモリ、106は同期信号分離回路、10
7は変調信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源であ
る。
電子源を用いて構成した画像形成装置を、NTSC方式
のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行う為の駆動
回路の概略構成を図12のブロック図を用いて説明す
る。101は前記表示パネルであり、また102は走査
回路、103は制御回路、104はシフトレジスタ、1
05はラインメモリ、106は同期信号分離回路、10
7は変調信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源であ
る。
【0086】以下、各部の機能を説明するが、まず表示
パネル101は端子Dox1ないしDoxm、および端
子Doy1ないしDoyn、および高圧端子Hvを介し
て外部の電気回路と接続している。このうち端子Dox
1ないしDoxmには、前記表示パネル内に設けられて
いる電子源、すなわちM行N列の行列状にマトリクス配
線された表面伝導型電子放出素子群を一行(N素子)ず
つ順次駆動してゆく為の走査信号が印加される。
パネル101は端子Dox1ないしDoxm、および端
子Doy1ないしDoyn、および高圧端子Hvを介し
て外部の電気回路と接続している。このうち端子Dox
1ないしDoxmには、前記表示パネル内に設けられて
いる電子源、すなわちM行N列の行列状にマトリクス配
線された表面伝導型電子放出素子群を一行(N素子)ず
つ順次駆動してゆく為の走査信号が印加される。
【0087】一方、端子Dy1ないしDynには前記走
査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素子
の各素子の出力電子ビームを制御する為の変調信号が印
加される。また高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、
例えば10k[V]の直流電圧が供給されるが、これは
表面伝導型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍
光体を励起するのに十分なエネルギーを付与する為の加
速電圧である。
査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素子
の各素子の出力電子ビームを制御する為の変調信号が印
加される。また高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、
例えば10k[V]の直流電圧が供給されるが、これは
表面伝導型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍
光体を励起するのに十分なエネルギーを付与する為の加
速電圧である。
【0088】次に走査回路102について説明する。同
回路は内部にM個のスイッチング素子を備えるもので
(図中、S1ないしSmで模式的に示している)、各ス
イッチング素子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル101の端子Dox1ないしDxmと電気的に
接続するものである。S1ないしSmの各スイッチング
素子は制御回路103が出力する制御信号Tscanに
基づいて動作するものであるが、実際には例えばFET
のようなスイッチング素子を組み合わせる事により構成
する事が可能である。
回路は内部にM個のスイッチング素子を備えるもので
(図中、S1ないしSmで模式的に示している)、各ス
イッチング素子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル101の端子Dox1ないしDxmと電気的に
接続するものである。S1ないしSmの各スイッチング
素子は制御回路103が出力する制御信号Tscanに
基づいて動作するものであるが、実際には例えばFET
のようなスイッチング素子を組み合わせる事により構成
する事が可能である。
【0089】尚、前記直流電圧源Vxは、前記表面伝導
型電子放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づい
て、走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子
放出閾値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう
設定されている。
型電子放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づい
て、走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子
放出閾値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう
設定されている。
【0090】また制御回路103は、外部より入力する
画像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように、各
部の動作を整合させる働きをもつものである。次に説明
する同期信号分離回路106より送られる同期信号Ts
yncに基づいて各部に対してTscan、Tsftお
よびTmryの各制御信号を発生する。
画像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように、各
部の動作を整合させる働きをもつものである。次に説明
する同期信号分離回路106より送られる同期信号Ts
yncに基づいて各部に対してTscan、Tsftお
よびTmryの各制御信号を発生する。
【0091】同期信号分離回路106は外部から入力さ
れるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度
信号成分とを分離する為の回路で、周波数分離(フィル
ター)回路を用いれば構成できるものである。同期信号
分離回路106により分離された同期信号は良く知られ
るように、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、こ
こでは説明の便宜上Tsync信号として図示した。一
方、前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分
を便宜上DATA信号と表すが同信号はシフトレジスタ
104に入力される。
れるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度
信号成分とを分離する為の回路で、周波数分離(フィル
ター)回路を用いれば構成できるものである。同期信号
分離回路106により分離された同期信号は良く知られ
るように、垂直同期信号と水平同期信号より成るが、こ
こでは説明の便宜上Tsync信号として図示した。一
方、前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分
を便宜上DATA信号と表すが同信号はシフトレジスタ
104に入力される。
【0092】シフトレジスタ104は時系列的にシリア
ルに入力される前記DATA信号を画像の1ライン毎に
シリアル/パラレル変換するためのもので前記制御回路
103より送られる制御信号Tsftに基づいて動作す
る。(すなわち制御信号Tsftは、シフトレジスタ1
04のシフトクロックであると言い換えても良い。)シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出
素子N素子分の駆動データに相当する)のデータはId
l乃至IdnのN個の並列信号として前記シフトレジス
タ104より出力される。
ルに入力される前記DATA信号を画像の1ライン毎に
シリアル/パラレル変換するためのもので前記制御回路
103より送られる制御信号Tsftに基づいて動作す
る。(すなわち制御信号Tsftは、シフトレジスタ1
04のシフトクロックであると言い換えても良い。)シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出
素子N素子分の駆動データに相当する)のデータはId
l乃至IdnのN個の並列信号として前記シフトレジス
タ104より出力される。
【0093】ラインメモリ105は画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であり、
制御回路103より送られる制御信号Tmryにしたが
って適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記憶さ
れた内容はIdlないしIdnとして出力され、変調信
号発生器107に入力される。
ータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であり、
制御回路103より送られる制御信号Tmryにしたが
って適宜IdlないしIdnの内容を記憶する。記憶さ
れた内容はIdlないしIdnとして出力され、変調信
号発生器107に入力される。
【0094】変調信号発生器107は前記画像データI
dlないしIdnの各々に応じて表面伝導型電子放出素
子の各々を適切に駆動変調する為の信号源で、その出力
信号は端子Doy1ないしDoynを通じて表示パネル
101内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
dlないしIdnの各々に応じて表面伝導型電子放出素
子の各々を適切に駆動変調する為の信号源で、その出力
信号は端子Doy1ないしDoynを通じて表示パネル
101内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0095】前述したように本発明に関わる電子放出素
子は放出電流leに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち前述したように電子放出には明確な閾値電
圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時のみ
電子放出が生じる。
子は放出電流leに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち前述したように電子放出には明確な閾値電
圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時のみ
電子放出が生じる。
【0096】また電子放出閾値以上の電圧に対しては、
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化してゆ
く。尚、電子放出素子の材料や構成、製造方法を変える
事により電子放出閾値電圧Vthの値や印加電圧に対す
る放出電流の変化の度合いが変わる場合もあるが、いず
れにしても以下のような事がいえる。
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化してゆ
く。尚、電子放出素子の材料や構成、製造方法を変える
事により電子放出閾値電圧Vthの値や印加電圧に対す
る放出電流の変化の度合いが変わる場合もあるが、いず
れにしても以下のような事がいえる。
【0097】すなわち、本素子にパルス状の電圧を印加
する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても
電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加
する場合には電子ビームが出力される。その際、第一に
はパルスの波高値Vmを変化させる事により出力電子ビ
ームの強度を制御する事が可能である。第二には、パル
スの幅Pwを変化させる事により出力される電子ビーム
の電荷の総量を制御する事が可能である。
する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても
電子放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加
する場合には電子ビームが出力される。その際、第一に
はパルスの波高値Vmを変化させる事により出力電子ビ
ームの強度を制御する事が可能である。第二には、パル
スの幅Pwを変化させる事により出力される電子ビーム
の電荷の総量を制御する事が可能である。
【0098】したがって、入力信号に応じて電子放出素
子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変
調方式等があげられる。電圧変調方式を実施するには変
調信号発生器107としては一定の長さの電圧パルスを
発生するが、入力されるデータに応じて適宜パルスの波
高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変
調方式等があげられる。電圧変調方式を実施するには変
調信号発生器107としては一定の長さの電圧パルスを
発生するが、入力されるデータに応じて適宜パルスの波
高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
【0099】またパルス幅変調方式を実施するには変調
信号発生器107としては、一定の波高値の電圧パルス
を発生するが、入力データに応じて適宜電圧パルスの幅
を変調するようなパレス幅変調方式の回路を用いるもの
である。
信号発生器107としては、一定の波高値の電圧パルス
を発生するが、入力データに応じて適宜電圧パルスの幅
を変調するようなパレス幅変調方式の回路を用いるもの
である。
【0100】以上に説明した一連の動作により、本発明
の画像表示装置は表示パネル101を用いてテレビジョ
ンの表示を行なえる。尚、上記説明中、特に記載しなか
ったがシフトレジスタ104やラインメモリ105はデ
ジタル信号式のものでもアナログ信号式のものでも差し
支えなく、要は画像信号のシリアル/パラレル変換や記
憶が所定の速度で行なわれればよい。
の画像表示装置は表示パネル101を用いてテレビジョ
ンの表示を行なえる。尚、上記説明中、特に記載しなか
ったがシフトレジスタ104やラインメモリ105はデ
ジタル信号式のものでもアナログ信号式のものでも差し
支えなく、要は画像信号のシリアル/パラレル変換や記
憶が所定の速度で行なわれればよい。
【0101】デジタル信号式を用いる場合には同期信号
分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは同期信号分離回路106の出力
部にA/D変換器を備えれば可能である。また、これと
関連してラインメモリ105の出力信号がデジタル信号
かアナログ信号かにより、変調信号発生器107に用い
られる回路が若干異なったものとなる。
分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは同期信号分離回路106の出力
部にA/D変換器を備えれば可能である。また、これと
関連してラインメモリ105の出力信号がデジタル信号
かアナログ信号かにより、変調信号発生器107に用い
られる回路が若干異なったものとなる。
【0102】まず、デジタル信号の場合について述べ
る。電圧変調方式においては、変調信号発生器107に
は、例えばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に
応じて増幅回路などを付け加えればよい。
る。電圧変調方式においては、変調信号発生器107に
は、例えばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に
応じて増幅回路などを付け加えればよい。
【0103】またパルス幅変調方式の場合、変調信号発
生器107は、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)および計数器の
出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパ
レータ)を組み合わせた回路を用いることにより構成で
きる。必要に応じて比較器の出力するパルス幅変調され
た変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで
電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
生器107は、例えば高速の発振器および発振器の出力
する波数を計数する計数器(カウンタ)および計数器の
出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コンパ
レータ)を組み合わせた回路を用いることにより構成で
きる。必要に応じて比較器の出力するパルス幅変調され
た変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで
電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0104】次にアナログ信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器107には、例
えばよく知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用
いればよく、必要に応じてレベルシフト回路などを付け
加えてもよい。またパルス幅変調方式の場合には、例え
ばよく知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いれ
ばよく、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電
圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよ
い。
電圧変調方式においては変調信号発生器107には、例
えばよく知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用
いればよく、必要に応じてレベルシフト回路などを付け
加えてもよい。またパルス幅変調方式の場合には、例え
ばよく知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いれ
ばよく、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電
圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよ
い。
【0105】以上のように完成した画像表示装置におい
て、各電子放出素子には、容器外端子Dox1ないしD
oxm、Doy1ないしDoynを通じ、電圧を印加す
ることにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メ
タルバック85、あるいは透明電極(不図示)に高圧を
印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜84に衝突させ、
励起・発光させることで画像を表示することができる。
て、各電子放出素子には、容器外端子Dox1ないしD
oxm、Doy1ないしDoynを通じ、電圧を印加す
ることにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メ
タルバック85、あるいは透明電極(不図示)に高圧を
印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜84に衝突させ、
励起・発光させることで画像を表示することができる。
【0106】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL、SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式でもよい。
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL、SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式でもよい。
【0107】次に、前述のはしご型配置電子源基板、及
びそれを用いた画像表示装置について図13、図14を
参照して説明する。
びそれを用いた画像表示装置について図13、図14を
参照して説明する。
【0108】図13において、110は電子源基板、1
11は電子放出素子、112のDx1〜Dx10、は前
記電子放出素子に接続する共通配線である。電子放出素
子111は、基板110上に、X方向に並列に複数個配
置される。(これを素子行と呼ぶ)。この素子行を複数
個基板上に配置し、はしご型電子源基板とする。各素子
行の共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、各素
子行を独立に駆動することが可能になる。すなわち、電
子ビームを放出させる素子行には電子放出閾値以上の電
圧を、電子ビームを放出させない素子行には電子放出閾
値以下の電圧を印加すればよい。また、各素子行間の共
通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx3を同一
配線とする様にしても良い。
11は電子放出素子、112のDx1〜Dx10、は前
記電子放出素子に接続する共通配線である。電子放出素
子111は、基板110上に、X方向に並列に複数個配
置される。(これを素子行と呼ぶ)。この素子行を複数
個基板上に配置し、はしご型電子源基板とする。各素子
行の共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、各素
子行を独立に駆動することが可能になる。すなわち、電
子ビームを放出させる素子行には電子放出閾値以上の電
圧を、電子ビームを放出させない素子行には電子放出閾
値以下の電圧を印加すればよい。また、各素子行間の共
通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx3を同一
配線とする様にしても良い。
【0109】図14ははしご型配置の電子源を備えた画
像形成装置の構造を示すものである。120はグリッド
電極、121は電子が通過するための空孔、122は、
Dox1、Dox2…Doxmよりなる容器外端子、1
23はグリッド電極120と接続されたG1、G2、…
Gnからなる容器外端子、124は前述の様に各素子行
間の共通配線を同一配線とした電子源基板である。尚、
図10、13と同一の符号は同一の部材を示す。前述の
単純マトリクス配置の画像形成装置(図10)との違い
は、電子源基板110とフェースプレート86の間にグ
リッド電極120を備えている事である。
像形成装置の構造を示すものである。120はグリッド
電極、121は電子が通過するための空孔、122は、
Dox1、Dox2…Doxmよりなる容器外端子、1
23はグリッド電極120と接続されたG1、G2、…
Gnからなる容器外端子、124は前述の様に各素子行
間の共通配線を同一配線とした電子源基板である。尚、
図10、13と同一の符号は同一の部材を示す。前述の
単純マトリクス配置の画像形成装置(図10)との違い
は、電子源基板110とフェースプレート86の間にグ
リッド電極120を備えている事である。
【0110】基板110とフェースプレート86の中間
には、グリッド電極120が設けられている。グリッド
電極120は、表面伝導型放出素子から放出された電子
ビームを変調することができるもので、はしご型配置の
素子行と直交して設けられたストライプ状の電極に電子
ビームを通過させるため、各素子に対応して1個ずつ円
形の開口121が設けられている。グリッドの形状や設
置位置は必ずしも図14のようなものでなくともよく、
開口としてメッシュ状に多数の通過口を設けることがあ
り、また例えば、表面伝導型放出素子の周囲や近傍に設
けてもよい。
には、グリッド電極120が設けられている。グリッド
電極120は、表面伝導型放出素子から放出された電子
ビームを変調することができるもので、はしご型配置の
素子行と直交して設けられたストライプ状の電極に電子
ビームを通過させるため、各素子に対応して1個ずつ円
形の開口121が設けられている。グリッドの形状や設
置位置は必ずしも図14のようなものでなくともよく、
開口としてメッシュ状に多数の通過口を設けることがあ
り、また例えば、表面伝導型放出素子の周囲や近傍に設
けてもよい。
【0111】容器外端子122およびグリッド容器外端
子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
【0112】本画像形成装置では素子行を1列ずつ順次
駆動(走査)していくのと同期して、グリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
駆動(走査)していくのと同期して、グリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
【0113】また本発明によれば、テレビジョン放送の
表示装置のみならずテレビ会議システム、コンピュータ
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置としても用いることもできる。
表示装置のみならずテレビ会議システム、コンピュータ
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置としても用いることもできる。
【0114】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0115】実施例1 図1、2を用いて、導電性薄膜の作成工程を工程順に説
明する。
明する。
【0116】まず、石英製透明基板1の一面に素子電極
を形成した。これには、スパッタ法でPt膜(膜厚10
00A)を用いた。(図1(a)) 次に、この基板1上の素子電極2、3による電極間隔L
部が少なくとも完全に覆われるようにPdOの局所的導
電性薄膜13を成膜した。(図1(b)) この場合のPdOの成膜は、有機パラジウム錯体溶液
を、図1(a)で示した素子電極の電極間隔L部を主体
に、メタルマスクとスプレー法を併用することで局所的
な塗布を行なった。その後、大気中300℃・10分間
の熱処理で膜を焼成し、PdOの局所的導電性薄膜13
を得た。
を形成した。これには、スパッタ法でPt膜(膜厚10
00A)を用いた。(図1(a)) 次に、この基板1上の素子電極2、3による電極間隔L
部が少なくとも完全に覆われるようにPdOの局所的導
電性薄膜13を成膜した。(図1(b)) この場合のPdOの成膜は、有機パラジウム錯体溶液
を、図1(a)で示した素子電極の電極間隔L部を主体
に、メタルマスクとスプレー法を併用することで局所的
な塗布を行なった。その後、大気中300℃・10分間
の熱処理で膜を焼成し、PdOの局所的導電性薄膜13
を得た。
【0117】上記の局所的導電性薄膜13は、塗布方法
を特に工夫している訳ではなく、位置精度・形状精度と
もに高精度ではない為、図1(b)で示したようなにじ
みやはみ出しを伴ったいびつな形状であり、少なくとも
縦、横400μm程度の塗布領域で素子電極のほぼ全体
を被覆していた。図1(b)に示す導電性薄膜形状のま
まで、素子電極2、3間に電極間電位を与えても、素子
電極の周囲にはみ出した導電性薄膜の部分からの電流が
回り込んでしまい、電極間隔L部内の導電性薄膜にうま
く電極間電位が与えられない。
を特に工夫している訳ではなく、位置精度・形状精度と
もに高精度ではない為、図1(b)で示したようなにじ
みやはみ出しを伴ったいびつな形状であり、少なくとも
縦、横400μm程度の塗布領域で素子電極のほぼ全体
を被覆していた。図1(b)に示す導電性薄膜形状のま
まで、素子電極2、3間に電極間電位を与えても、素子
電極の周囲にはみ出した導電性薄膜の部分からの電流が
回り込んでしまい、電極間隔L部内の導電性薄膜にうま
く電極間電位が与えられない。
【0118】そこで、電位の回り込みが生じないよう
に、不用な部分の導電性薄膜をレーザで除去加工した。
に、不用な部分の導電性薄膜をレーザで除去加工した。
【0119】図1(c)は、基板裏面(他面)からのレ
ーザー加工の様子を示す図であり、本発明の特徴をもっ
とも良く表している。この加工法では、被加工部である
PdO導電性薄膜13は、透明基板1の他面側からレー
ザ照射された。溶融蒸発して除去された飛散物は下向き
に落下して、サンプル面に再付着しない。
ーザー加工の様子を示す図であり、本発明の特徴をもっ
とも良く表している。この加工法では、被加工部である
PdO導電性薄膜13は、透明基板1の他面側からレー
ザ照射された。溶融蒸発して除去された飛散物は下向き
に落下して、サンプル面に再付着しない。
【0120】レーザ加工は、図2に示した構成のQスイ
ッチ付きNd:YAG第2高調波レーザ加工装置を用い
た。この装置は、集光したレーザー・ビームで加工パタ
ーンを直描する形式のものである。Nd:YAG第2高
調波レーザの波長は、532nmであり、この波長で石
英による吸収はほとんどなく、逆にPdOでは比較的良
く吸収が起こる。本実施例におけるPdO導電性薄膜の
加工条件は、Qスイッチ周波数は1〜3KHz、平均出
力は5W前後で、パルス幅100ns前後、被加工物表
面上の絞られたビーム形状が10μm□、走査速度が1
0mm/sec.であり、光学系の途中にNDフィルタ
ーを挿入せずにオーバーパワー気味の加工を行ってい
る。この条件で、レーザ・ビームが石英基板を通過し
て、基板へダメージを一切与えること無く、PdO導電
性薄膜のみが加工された。
ッチ付きNd:YAG第2高調波レーザ加工装置を用い
た。この装置は、集光したレーザー・ビームで加工パタ
ーンを直描する形式のものである。Nd:YAG第2高
調波レーザの波長は、532nmであり、この波長で石
英による吸収はほとんどなく、逆にPdOでは比較的良
く吸収が起こる。本実施例におけるPdO導電性薄膜の
加工条件は、Qスイッチ周波数は1〜3KHz、平均出
力は5W前後で、パルス幅100ns前後、被加工物表
面上の絞られたビーム形状が10μm□、走査速度が1
0mm/sec.であり、光学系の途中にNDフィルタ
ーを挿入せずにオーバーパワー気味の加工を行ってい
る。この条件で、レーザ・ビームが石英基板を通過し
て、基板へダメージを一切与えること無く、PdO導電
性薄膜のみが加工された。
【0121】以上のようにして、基板1の素子電極2、
3の導電性薄膜が、電極間隔L内に長さ、W’で規定さ
れ、周囲にはみ出た導電性薄膜からの回り込みの無い、
電極間電位が正確に印加できるPdOによるレーザ部分
加工導電性薄膜17が形成され、レーザ加工時に除去さ
れた飛散物の再付着のない良好な加工を実施できた(図
1(d))。
3の導電性薄膜が、電極間隔L内に長さ、W’で規定さ
れ、周囲にはみ出た導電性薄膜からの回り込みの無い、
電極間電位が正確に印加できるPdOによるレーザ部分
加工導電性薄膜17が形成され、レーザ加工時に除去さ
れた飛散物の再付着のない良好な加工を実施できた(図
1(d))。
【0122】このように本実施例1で示したレーザ加工
による導電性薄膜を用いて、表面伝導型電子放出素子を
作成したところ、従来方法によるものと同等の電子放出
特性が得られた。
による導電性薄膜を用いて、表面伝導型電子放出素子を
作成したところ、従来方法によるものと同等の電子放出
特性が得られた。
【0123】実施例2 本発明の表面伝導型電子放出素子の導電性薄膜の製造方
法を用い、画像形成装置を作成した例を図2、4、5、
9、10により説明する。
法を用い、画像形成装置を作成した例を図2、4、5、
9、10により説明する。
【0124】図2はレーザ加工装置の概略図、図4は、
複数の素子電極対に形成した導電性薄膜の加工の状況を
示す該略図、図5は電子源基板を示す概略図、図9はマ
トリクス配置による電子源基板の概略図、図10はマト
リクス配置による画像形成装置の概略構成図である。
複数の素子電極対に形成した導電性薄膜の加工の状況を
示す該略図、図5は電子源基板を示す概略図、図9はマ
トリクス配置による電子源基板の概略図、図10はマト
リクス配置による画像形成装置の概略構成図である。
【0125】以下、図2、図4(a)、図4(b)を用
いて、本実施例による導電性薄膜の作成方法を説明す
る。
いて、本実施例による導電性薄膜の作成方法を説明す
る。
【0126】まず、図4(a)において、青板ガラス基
板表側に、素子電極2、3がAu膜により印刷法にて形
成されていた。
板表側に、素子電極2、3がAu膜により印刷法にて形
成されていた。
【0127】次いで、その上にPdO導電性薄膜を基板
の全面を覆って形成した。この導電性薄膜は、有機パラ
ジウム溶液をスピンコート法で塗布後焼成して作成した
ものである。(このPdO導電性薄膜は不図示で、透視
した状況で示してある)。
の全面を覆って形成した。この導電性薄膜は、有機パラ
ジウム溶液をスピンコート法で塗布後焼成して作成した
ものである。(このPdO導電性薄膜は不図示で、透視
した状況で示してある)。
【0128】この図4(a)の青板ガラス基板の裏側か
らレーザ照射し、加工パターン20でPdO導電性薄膜
を加工し、必要な電気的絶縁性を確保した(図4
(b))。実施例1同様、飛散物の再付着の無い良好な
加工が実施できた。この加工は、やはり実施例1と同様
に、図2のレーザ加工装置を用い、条件も同一条件で行
った。基板に用いた青板ガラスはレーザを透過し、基板
ダメージはまったく無かった。
らレーザ照射し、加工パターン20でPdO導電性薄膜
を加工し、必要な電気的絶縁性を確保した(図4
(b))。実施例1同様、飛散物の再付着の無い良好な
加工が実施できた。この加工は、やはり実施例1と同様
に、図2のレーザ加工装置を用い、条件も同一条件で行
った。基板に用いた青板ガラスはレーザを透過し、基板
ダメージはまったく無かった。
【0129】上記の様にして加工された基板に、図5に
示すように印刷法により、Y方向配線14、層間絶縁膜
15、X方向配線16を形成した。なお、加工パターン
20の破線で示した部分は配線で隠れた部分である。
示すように印刷法により、Y方向配線14、層間絶縁膜
15、X方向配線16を形成した。なお、加工パターン
20の破線で示した部分は配線で隠れた部分である。
【0130】以上のようにして従来のものと同様の電子
源基板が得られた。
源基板が得られた。
【0131】以下、この電子源基板を用いて、図10に
示すマトリクス配線による画像形成装置を製造した。そ
の後、フォーミング過程を経て、各素子に電子放出部を
形成した。
示すマトリクス配線による画像形成装置を製造した。そ
の後、フォーミング過程を経て、各素子に電子放出部を
形成した。
【0132】本実施例2により作成された電子源基板と
それを用いた画像形成装置は、従来技術によるものと同
等の電子放出特性並びに画像表示特性を示した。
それを用いた画像形成装置は、従来技術によるものと同
等の電子放出特性並びに画像表示特性を示した。
【0133】なお、レーザ加工パターンは本実施例に示
すレーザ加工パターンに限定されるものではなく、各素
子と配線等の絶縁性が得られれば、いかなる加工パター
ンでも構わない。また、本実施例では、Au素子電極と
配線を印刷法で作成したが、この手法と材料に限定する
ものではない。
すレーザ加工パターンに限定されるものではなく、各素
子と配線等の絶縁性が得られれば、いかなる加工パター
ンでも構わない。また、本実施例では、Au素子電極と
配線を印刷法で作成したが、この手法と材料に限定する
ものではない。
【0134】更に、本実施例の配線形式は、前記のとお
り、単純マトリクス配置であるが、図13に示すはしご
配置による電子源基板にも適用でき、図14に示すはし
ご配置による画像形成装置を作成することも可能であ
る。
り、単純マトリクス配置であるが、図13に示すはしご
配置による電子源基板にも適用でき、図14に示すはし
ご配置による画像形成装置を作成することも可能であ
る。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、表面伝導型電子放出素
子の電極部の形成において、電子放出部となる導電性の
導電性薄膜に、透明基板の裏側からレーザ加工を施すこ
とにより、電気的に回り込みの無い独立した導電性薄膜
の形成パターン化を溶融飛散物の再付着なしに、より安
定的に、確実にできるものであり、その結果、従来より
製造歩留が大幅に向上する。
子の電極部の形成において、電子放出部となる導電性の
導電性薄膜に、透明基板の裏側からレーザ加工を施すこ
とにより、電気的に回り込みの無い独立した導電性薄膜
の形成パターン化を溶融飛散物の再付着なしに、より安
定的に、確実にできるものであり、その結果、従来より
製造歩留が大幅に向上する。
【図1】(a)乃至(d)又は(e)は本発明に係る表
面伝導型電子放出素子の導電性薄膜の作成工程例を示す
概略図である。
面伝導型電子放出素子の導電性薄膜の作成工程例を示す
概略図である。
【図2】本発明の実施に用いるビーム走査式レーザ加工
装置の一例を示す模式図である。
装置の一例を示す模式図である。
【図3】本発明の実施に用いるパターン露光式レーザ加
工装置の一例を示す模式図である。
工装置の一例を示す模式図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明に係る表面伝導型電
子放出素子の導電性薄膜の作成工程を示す概略図であ
る。
子放出素子の導電性薄膜の作成工程を示す概略図であ
る。
【図5】本発明の実施により製造される電子源基板の導
電性薄膜の加工パターンを示す概略図である。
電性薄膜の加工パターンを示す概略図である。
【図6】基本的な表面伝導型電子放出素子の構成を示す
(a)は平面図、(b)は側面図である。
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図7】(a)〜(c)は表面伝導型電子放出素子の作
成方法一例を示す工程図である。
成方法一例を示す工程図である。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ通電フォーミング
の電圧波形例を示すグラフである。
の電圧波形例を示すグラフである。
【図9】単純マトリクス配置による電子源基板の一例を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図10】単純マトリクス配置電子源基板を用いた画像
形成装置の一例を示す概略構成図である。
形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図11】(a)及び(b)はそれぞれ蛍光膜の概略構
造例を示す平面図である。
造例を示す平面図である。
【図12】NTSC方式のテレビ信号に応じて表示を行
なうための駆動回路を有する画像表示装置のブロック図
である。
なうための駆動回路を有する画像表示装置のブロック図
である。
【図13】はしご配置による電子源基板の構成を示す概
略図である。
略図である。
【図14】はしご配置の電子源基板を用いた画像形成装
置の一例を示す概略構成図である。
置の一例を示す概略構成図である。
【図15】従来の表面伝導型電子放出素子の構成の一例
を示す概略図である。
を示す概略図である。
1 透明基板 2、3 素子電極 4 導電性薄膜 5 電子放出部 10 導電性薄膜 11 レーザビーム 12 レーザ加工導電性薄膜 13 局所的な導電性薄膜 14 Y方向配線 15 層間絶縁膜 16 X方向配線 17 レーザ加工導電性薄膜 18 レーザ部分加工導電性薄膜 19 飛散物 20 レーザ加工パターン 25 レーザ発振器 26 レーザービーム 27 ミラー 28 アパーチャー 29 レンズ 30 被加工物 31 XYステージ 32 マスク 50 電流計 51 電源 53 高圧電源 54 アノード電極 55 電流計 56 真空装置 57 排気ポンプ 71 電子源基板 72 X方向配線 73 Y方向配線 74 表面伝導型電子放出素子 75 結線 81 リアプレート 82 支持枠 83 基板 84 蛍光膜 85 メタルバック 86 フェースプレート 87 高圧端子 88 外囲器 91 黒色導電材 92 蛍光体 93 基板 101 表示パネル 102 走査回路 103 制御回路 104 シフトレジスタ 105 ラインメモリ 106 同期信号分離回路 107 変調信号発生器 110 電子源基板 111 電子放出素子 112 共通配線 120 グリッド電極 121 空孔 122 容器外端子 123 容器外端子 124 電子源基板 Va、Vx 直流電圧源
Claims (5)
- 【請求項1】 一対の素子電極と少なくとも前記一対の
素子電極間及び素子電極を覆う導電性薄膜とを予め透明
基板の一面に形成し、次いで前記基板の他面からレーザ
ビームを照射して前記導電性薄膜に前記一対の電極間の
回り込み電流を遮断する分離帯を形成することを特徴と
する一対の素子電極と前記一対の素子電極間に形成した
導電性薄膜とからなる表面伝導型電子放出素子を透明基
板の一面に少なくとも1以上配列してなる表面伝導型電
子放出素子の製造方法。 - 【請求項2】 基板の他面を上にし、レーザビームを他
面の上方向から基板の他面を通して一面に向けて照射す
る請求項1に記載の表面伝導型電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項3】 予め透明基板の一面に形成する導電性薄
膜が各一対の素子電極毎に分離して形成されている請求
項1又は2に記載の表面伝導型電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項4】 予め透明基板の一面に形成する導電性薄
膜が基板の一面全体に一体に形成されている請求項1ま
たは2に記載の表面伝導型電子放出素子の製造方法。 - 【請求項5】 一対の素子電極にそれぞれ配線した表面
伝導型電子放出素子を透明基板の一面に複数個形成した
電子源基板と、前記電子源基板に対向して配置された少
なくとも蛍光体を搭載したフェースプレートとを有する
画像形成装置の製造方法において、前記表面伝導型電子
放出素子を請求項1乃至4のいずれかに記載された製造
方法によって製造することを特徴とする画像形成装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP930296A JPH09199010A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 表面伝導型電子放出素子の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP930296A JPH09199010A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 表面伝導型電子放出素子の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09199010A true JPH09199010A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11716682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP930296A Pending JPH09199010A (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 表面伝導型電子放出素子の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09199010A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010154265A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Asahi Glass Co Ltd | 電波吸収体用の透明部材の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-23 JP JP930296A patent/JPH09199010A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010154265A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Asahi Glass Co Ltd | 電波吸収体用の透明部材の製造方法 |
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