JPH08250062A - イオンビームのスキャン幅調整方法 - Google Patents
イオンビームのスキャン幅調整方法Info
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- JPH08250062A JPH08250062A JP7047528A JP4752895A JPH08250062A JP H08250062 A JPH08250062 A JP H08250062A JP 7047528 A JP7047528 A JP 7047528A JP 4752895 A JP4752895 A JP 4752895A JP H08250062 A JPH08250062 A JP H08250062A
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- scanning
- ion
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ビーム走査領域の最端のビーム軌道となるよ
うにイオンビームを偏向させ、その軌道にビームを止め
た状態において、マスク5の開口部5aを通過してフラ
ッグ6へ入射するイオンビームの電流の有無を、ビーム
電流計測器9によるビーム電流計測によって判断する。
そして、ビーム電流が計測されれば、ビームスキャン幅
を初期値から徐々に大きくして行き、ビーム電流計測値
が略0となったときに設定しているビームスキャン幅を
最適値とする。 【効果】 イオン注入処理条件によってイオンビーム径
が異なる場合でも、そのときのイオンビーム径に応じた
最適なオーバスキャン量となるようにスキャン幅を最適
に調整できる。
うにイオンビームを偏向させ、その軌道にビームを止め
た状態において、マスク5の開口部5aを通過してフラ
ッグ6へ入射するイオンビームの電流の有無を、ビーム
電流計測器9によるビーム電流計測によって判断する。
そして、ビーム電流が計測されれば、ビームスキャン幅
を初期値から徐々に大きくして行き、ビーム電流計測値
が略0となったときに設定しているビームスキャン幅を
最適値とする。 【効果】 イオン注入処理条件によってイオンビーム径
が異なる場合でも、そのときのイオンビーム径に応じた
最適なオーバスキャン量となるようにスキャン幅を最適
に調整できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンビームを走査し
てターゲットに照射するビーム走査方式のイオン注入装
置において、イオンビームのスキャン幅を最適に調整す
る方法に関するものである。
てターゲットに照射するビーム走査方式のイオン注入装
置において、イオンビームのスキャン幅を最適に調整す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、拡散したい不純物を
イオン源でイオン化し、該イオン源から強電界によって
イオンを引き出してビームを形成した後、磁場を用いた
質量分析法により所望のイオンのみを選択的に取り出
し、この後、必要によってイオンビームの加速、整形、
偏向、走査等を行ってウエハ等のターゲットに照射する
ことで、ターゲット内に不純物を注入するものであり、
半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定する不純
物を任意の量および深さに制御性良く注入できることか
ら、現在の集積回路の製造に重要な装置になっている。
イオン源でイオン化し、該イオン源から強電界によって
イオンを引き出してビームを形成した後、磁場を用いた
質量分析法により所望のイオンのみを選択的に取り出
し、この後、必要によってイオンビームの加速、整形、
偏向、走査等を行ってウエハ等のターゲットに照射する
ことで、ターゲット内に不純物を注入するものであり、
半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定する不純
物を任意の量および深さに制御性良く注入できることか
ら、現在の集積回路の製造に重要な装置になっている。
【0003】上記イオン注入装置には、質量分析部によ
って所望のイオンビームが得られた後、該イオンビーム
を垂直方向および水平方向に静電的に走査するビーム走
査方式のイオン注入装置がある。
って所望のイオンビームが得られた後、該イオンビーム
を垂直方向および水平方向に静電的に走査するビーム走
査方式のイオン注入装置がある。
【0004】図7に示すように、ビーム走査は、ビーム
通過経路を挟んで対向配置されてイオンビームを垂直方
向に走査する2枚1組の垂直走査電極51・51、およ
びその後段に配置されてイオンビームを水平方向に走査
する2枚1組の水平走査電極52・52のそれぞれに、
垂直走査電源53及び水平走査電源54より三角波状の
走査信号を印加することによってなされる。上記水平走
査電極52・52とターゲット57との間には、中央に
開口部55aが形成されたビーム整形用のマスク55が
設けられ、該マスク55の開口部55aを通過したイオ
ンビームのみがプラテン56に保持されたウエハ等のタ
ーゲット57に照射されるようになっている。
通過経路を挟んで対向配置されてイオンビームを垂直方
向に走査する2枚1組の垂直走査電極51・51、およ
びその後段に配置されてイオンビームを水平方向に走査
する2枚1組の水平走査電極52・52のそれぞれに、
垂直走査電源53及び水平走査電源54より三角波状の
走査信号を印加することによってなされる。上記水平走
査電極52・52とターゲット57との間には、中央に
開口部55aが形成されたビーム整形用のマスク55が
設けられ、該マスク55の開口部55aを通過したイオ
ンビームのみがプラテン56に保持されたウエハ等のタ
ーゲット57に照射されるようになっている。
【0005】このようなビーム走査において、ターゲッ
ト57の全面に均一に無駄なくイオンビームを照射する
ために、上記の垂直走査電極51・51および水平走査
電極52・52に印加する走査信号を調整して、イオン
ビームの走査状態を適正にする必要がある。つまり、イ
オンビームの走査領域の中心をターゲット57の中心
(すなわち、マスク55の開口部55aの中心)に合わ
せ(オフセット調整)、且つ、最適なオーバースキャン
量となるようにビームの走査幅を調整(スキャン幅調
整)しなければならない。そこで、従来より、マスク5
5とターゲット57との間にフラッグ58を配設し、イ
オン注入処理前に該フラッグ58をイオンビームの軌道
上に存在させ、フラッグ58に照射されたイオンビーム
のビーム電流を検出して垂直方向および水平方向の台形
波を得ることによって、イオンビームの走査状態を把握
して走査信号の調整(オフセット調整、スキャン幅調
整)を行うようになっている。
ト57の全面に均一に無駄なくイオンビームを照射する
ために、上記の垂直走査電極51・51および水平走査
電極52・52に印加する走査信号を調整して、イオン
ビームの走査状態を適正にする必要がある。つまり、イ
オンビームの走査領域の中心をターゲット57の中心
(すなわち、マスク55の開口部55aの中心)に合わ
せ(オフセット調整)、且つ、最適なオーバースキャン
量となるようにビームの走査幅を調整(スキャン幅調
整)しなければならない。そこで、従来より、マスク5
5とターゲット57との間にフラッグ58を配設し、イ
オン注入処理前に該フラッグ58をイオンビームの軌道
上に存在させ、フラッグ58に照射されたイオンビーム
のビーム電流を検出して垂直方向および水平方向の台形
波を得ることによって、イオンビームの走査状態を把握
して走査信号の調整(オフセット調整、スキャン幅調
整)を行うようになっている。
【0006】具体的には、先ず、走査させないスポット
状のイオンビームをフラッグ58に照射し、ビーム電流
計測器によってビーム電流を計測する(このときのビー
ム電流計測値をスポット電流Ispotと称する)。尚、ス
ポット電流Ispotは、所定の基準時間当たりの電流積算
値である。
状のイオンビームをフラッグ58に照射し、ビーム電流
計測器によってビーム電流を計測する(このときのビー
ム電流計測値をスポット電流Ispotと称する)。尚、ス
ポット電流Ispotは、所定の基準時間当たりの電流積算
値である。
【0007】次に、水平方向または垂直方向の何れか一
方向のみにビームを1次元走査させる。ここでは、先
ず、水平方向のビーム走査の制御について説明する。こ
のときフラッグ58に照射されたイオンビームのビーム
電流を縦軸に走査信号を横軸にとって得られる台形波
は、1次元走査の状態を示し、台形波の台形中央部の両
端部からの距離が等しくなるようにオフセットを調整す
る。オフセット調整は、波形発生手段が発生する基本の
三角波状の走査信号(近年では、注入均一性を高めるた
めに、上記三角波を歪ませることも多く、また、ターゲ
ット57に対して垂直でなく、所定の角度をつけてイオ
ンビームを注入する場合にも、同様に三角波を歪ませて
いる)にオフセット信号を加算することによってなされ
る。
方向のみにビームを1次元走査させる。ここでは、先
ず、水平方向のビーム走査の制御について説明する。こ
のときフラッグ58に照射されたイオンビームのビーム
電流を縦軸に走査信号を横軸にとって得られる台形波
は、1次元走査の状態を示し、台形波の台形中央部の両
端部からの距離が等しくなるようにオフセットを調整す
る。オフセット調整は、波形発生手段が発生する基本の
三角波状の走査信号(近年では、注入均一性を高めるた
めに、上記三角波を歪ませることも多く、また、ターゲ
ット57に対して垂直でなく、所定の角度をつけてイオ
ンビームを注入する場合にも、同様に三角波を歪ませて
いる)にオフセット信号を加算することによってなされ
る。
【0008】ビーム走査方式の場合、注入均一性を高め
るため、ビーム走査領域がマスク55の開口部55aよ
りも大きくなるようにオーバースキャンさせる必要があ
る。そこで、オフセット調整後、1次元走査の状態の状
態でフラッグ58に照射されたイオンビームのビーム電
流計測値(スキャン電流Iscanと称する)をスポット電
流Ispotのα%になるようにスキャン幅を調整する。す
なわち、オーバースキャンによってスポット電流Ispot
の(100−α)%のビーム電流がマスク55によって
遮断されるように調整する。スキャン幅を自動調整する
機能を有するイオン注入装置では、上記のαの値は予め
設定された一定値であり、ビーム径(イオンビームのス
ポット径)に依らずいつも開口部55aを通過するビー
ム量と通過しないでオーバースキャンとなるビーム量と
が一定の割合となるように調整されている。
るため、ビーム走査領域がマスク55の開口部55aよ
りも大きくなるようにオーバースキャンさせる必要があ
る。そこで、オフセット調整後、1次元走査の状態の状
態でフラッグ58に照射されたイオンビームのビーム電
流計測値(スキャン電流Iscanと称する)をスポット電
流Ispotのα%になるようにスキャン幅を調整する。す
なわち、オーバースキャンによってスポット電流Ispot
の(100−α)%のビーム電流がマスク55によって
遮断されるように調整する。スキャン幅を自動調整する
機能を有するイオン注入装置では、上記のαの値は予め
設定された一定値であり、ビーム径(イオンビームのス
ポット径)に依らずいつも開口部55aを通過するビー
ム量と通過しないでオーバースキャンとなるビーム量と
が一定の割合となるように調整されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、均一注入の
ためには、ビーム走査領域の最端のビーム(即ち、水平
走査電極52・52によって最も大きく偏向されたビー
ム)が完全にマスク55によって遮断され、全く開口部
55aを通過しない状態になっていなければならない。
そこで、上記のα%の値は次のようにして設定される。
すなわち、ビーム径はイオン種や加速電圧によって大き
く異なるので、イオンビームの最大スポット径を予想
し、予想したビーム径に基づいてα%の値を設定してい
る。
ためには、ビーム走査領域の最端のビーム(即ち、水平
走査電極52・52によって最も大きく偏向されたビー
ム)が完全にマスク55によって遮断され、全く開口部
55aを通過しない状態になっていなければならない。
そこで、上記のα%の値は次のようにして設定される。
すなわち、ビーム径はイオン種や加速電圧によって大き
く異なるので、イオンビームの最大スポット径を予想
し、予想したビーム径に基づいてα%の値を設定してい
る。
【0010】しかしながら、予想したビーム径よりも実
際のビーム径の方が大きかった場合、オーバースキャン
が不足する(図8中のビームスポットBS51のようにビ
ーム走査領域の最端のビームの一部が開口部55aを通
過する)ことになり、注入量の均一性が保てないという
問題がある。このような事態を回避するには、最悪の状
態を考えてα%の値を非常に小さい値に設定しなければ
ならないが、α%の値が小さいにも関わらず実際のビー
ム径が小さい場合、オーバースキャンが過剰になり(図
8中のビームスポットBS52のようにビーム走査領域の
最端のビームの軌道が開口部55aの端縁から必要以上
に離れる)、その分有効に注入に生かされないビーム量
が多くなるので、注入処理時間が長くなってスループッ
トの低下を招来するという問題がある。
際のビーム径の方が大きかった場合、オーバースキャン
が不足する(図8中のビームスポットBS51のようにビ
ーム走査領域の最端のビームの一部が開口部55aを通
過する)ことになり、注入量の均一性が保てないという
問題がある。このような事態を回避するには、最悪の状
態を考えてα%の値を非常に小さい値に設定しなければ
ならないが、α%の値が小さいにも関わらず実際のビー
ム径が小さい場合、オーバースキャンが過剰になり(図
8中のビームスポットBS52のようにビーム走査領域の
最端のビームの軌道が開口部55aの端縁から必要以上
に離れる)、その分有効に注入に生かされないビーム量
が多くなるので、注入処理時間が長くなってスループッ
トの低下を招来するという問題がある。
【0011】尚、上記の問題の解決策として、イオン種
や加速電圧に応じてα%の値を段階的に設定変更するこ
とも考えられるが、その場合でも的確なビーム径の予想
は困難であり、常に最適なスキャン幅調整をすることは
できない。
や加速電圧に応じてα%の値を段階的に設定変更するこ
とも考えられるが、その場合でも的確なビーム径の予想
は困難であり、常に最適なスキャン幅調整をすることは
できない。
【0012】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、イオンビームのビーム径に依らず、常
に最適なスキャン幅調整を簡単に行うことができるイオ
ンビームのスキャン幅調整方法を提供することにある。
り、その目的は、イオンビームのビーム径に依らず、常
に最適なスキャン幅調整を簡単に行うことができるイオ
ンビームのスキャン幅調整方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のイオンビームの
スキャン幅調整方法は、イオンビームを偏向させる電極
に略三角波の高周波走査信号を印加してイオンビームを
走査させ、上記電極とターゲットとの間に配置されたマ
スクの開口部を通過したイオンビームのみをターゲット
に注入させるイオン注入処理においてイオンビームのス
キャン幅を最適に調整する方法であって、上記の課題を
解決するために、以下の手段を講じたことを特徴として
いる。
スキャン幅調整方法は、イオンビームを偏向させる電極
に略三角波の高周波走査信号を印加してイオンビームを
走査させ、上記電極とターゲットとの間に配置されたマ
スクの開口部を通過したイオンビームのみをターゲット
に注入させるイオン注入処理においてイオンビームのス
キャン幅を最適に調整する方法であって、上記の課題を
解決するために、以下の手段を講じたことを特徴として
いる。
【0014】すなわち、マスクの開口部に対するイオン
ビームのオフセット調整を行った後、ビームスキャン幅
を初期値に設定して所定の一方向に走査した場合におけ
るビーム走査領域の最端のビーム軌道となるようにイオ
ンビームを偏向させる所定の直流信号を、上記電極に印
加し、イオンビームを一定の偏向角で偏向させ、その
後、ビームスキャン幅の設定を初期値より徐々に大きく
して行って、上記の初期のビーム軌道からイオンビーム
がマスクにて遮断される方向へビーム軌道を変化させな
がら、それと同時にマスクの開口部を通過するイオンビ
ームのビーム電流を計測し、マスクの開口部を通過する
イオンビームのビーム電流計測値が略0となったときに
設定しているビームスキャン幅を最適値とする。
ビームのオフセット調整を行った後、ビームスキャン幅
を初期値に設定して所定の一方向に走査した場合におけ
るビーム走査領域の最端のビーム軌道となるようにイオ
ンビームを偏向させる所定の直流信号を、上記電極に印
加し、イオンビームを一定の偏向角で偏向させ、その
後、ビームスキャン幅の設定を初期値より徐々に大きく
して行って、上記の初期のビーム軌道からイオンビーム
がマスクにて遮断される方向へビーム軌道を変化させな
がら、それと同時にマスクの開口部を通過するイオンビ
ームのビーム電流を計測し、マスクの開口部を通過する
イオンビームのビーム電流計測値が略0となったときに
設定しているビームスキャン幅を最適値とする。
【0015】
【作用】上記の方法によれば、ビーム走査領域の最端の
ビーム軌道となるようにイオンビームを偏向させる所定
の直流信号を電極に印加して、その軌道にビームを止め
た状態において、マスクの開口部を通過するイオンビー
ムの電流の有無をビーム計測によって判断する。そし
て、ビーム電流が計測されれば、ビームスキャン幅を初
期値から徐々に大きくして行き、ビーム電流計測値が略
0となったときに設定しているビームスキャン幅を最適
値とする。したがって、イオン注入処理条件によってイ
オンビーム径が異なる場合でも、イオンビーム径に依ら
ず、毎回、ビーム走査領域の最端のビーム軌道のイオン
ビームがマスクに遮断されてマスクの開口部を全く通過
せず、且つ、ビームが開口部の端縁に非常に近い位置に
なるようにスキャン幅調整がなされ、これにて必要最小
限のオーバースキャン量にて均一注入が可能となり、注
入処理時間の短縮が図れる。
ビーム軌道となるようにイオンビームを偏向させる所定
の直流信号を電極に印加して、その軌道にビームを止め
た状態において、マスクの開口部を通過するイオンビー
ムの電流の有無をビーム計測によって判断する。そし
て、ビーム電流が計測されれば、ビームスキャン幅を初
期値から徐々に大きくして行き、ビーム電流計測値が略
0となったときに設定しているビームスキャン幅を最適
値とする。したがって、イオン注入処理条件によってイ
オンビーム径が異なる場合でも、イオンビーム径に依ら
ず、毎回、ビーム走査領域の最端のビーム軌道のイオン
ビームがマスクに遮断されてマスクの開口部を全く通過
せず、且つ、ビームが開口部の端縁に非常に近い位置に
なるようにスキャン幅調整がなされ、これにて必要最小
限のオーバースキャン量にて均一注入が可能となり、注
入処理時間の短縮が図れる。
【0016】また、ビームを走査させた状態でスキャン
幅を調整するのではなく、スキャン幅を決定するビーム
走査領域の最端のビーム軌道にビームを止めた状態で、
マスクの開口部を利用したビーム計測によりスキャン幅
調整を行うので、非常に簡単にスキャン幅調整を行うこ
とができる。
幅を調整するのではなく、スキャン幅を決定するビーム
走査領域の最端のビーム軌道にビームを止めた状態で、
マスクの開口部を利用したビーム計測によりスキャン幅
調整を行うので、非常に簡単にスキャン幅調整を行うこ
とができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0018】本実施例に係るビーム走査方式のイオン注
入装置は、図1に示すように、スポット状の直進ビーム
を垂直方向に走査する2枚1組の垂直走査電極1・1を
有している。上記垂直走査電極1・1は、水平方向に一
致した電極面を有し、イオンビームの直進軌道を挟んで
対向するように設けられている。上記の垂直走査電極1
・1には、これらに略三角波状の垂直走査信号を印加す
る垂直走査電源3が接続されている。上記垂直走査電極
1・1には、互いに180度位相が異なる高周波(例え
ば88Hz)の三角波状の垂直走査信号がそれぞれ印加
され、これにより、垂直走査電極1・1間の略中央を通
過するスポット状のイオンビームは、電極間に形成され
る電界強度の変化によって扇形状の垂直走査ビームとな
る。
入装置は、図1に示すように、スポット状の直進ビーム
を垂直方向に走査する2枚1組の垂直走査電極1・1を
有している。上記垂直走査電極1・1は、水平方向に一
致した電極面を有し、イオンビームの直進軌道を挟んで
対向するように設けられている。上記の垂直走査電極1
・1には、これらに略三角波状の垂直走査信号を印加す
る垂直走査電源3が接続されている。上記垂直走査電極
1・1には、互いに180度位相が異なる高周波(例え
ば88Hz)の三角波状の垂直走査信号がそれぞれ印加
され、これにより、垂直走査電極1・1間の略中央を通
過するスポット状のイオンビームは、電極間に形成され
る電界強度の変化によって扇形状の垂直走査ビームとな
る。
【0019】尚、上記垂直走査電極1・1のビーム通過
経路の上流側には、所望のイオン種からなるイオンビー
ムを形成する手段として、図示しないイオン源と質量分
析マグネットとが設けられている。また、必要により質
量分析マグネットと垂直走査電極1・1との間に、イオ
ンを加速する加速管やビームを収束させるQレンズ等が
設けられる。
経路の上流側には、所望のイオン種からなるイオンビー
ムを形成する手段として、図示しないイオン源と質量分
析マグネットとが設けられている。また、必要により質
量分析マグネットと垂直走査電極1・1との間に、イオ
ンを加速する加速管やビームを収束させるQレンズ等が
設けられる。
【0020】上記垂直走査電極1・1の下流側には、扇
形状の垂直走査ビームを水平方向に走査する2枚1組の
水平走査電極2・2が設けられている。上記水平走査電
極2・2は、垂直方向に一致した電極面を有し、イオン
ビームの軌道を挟んで対向するように設けられている。
上記の水平走査電極2・2には、これらに三角波状の水
平走査信号を印加する水平走査電源4が接続されてい
る。上記水平走査電極2・2には、互いに180度位相
が異なる高周波(例えば502Hz)の三角波状の垂直
走査信号がそれぞれ印加され、これにより、前段の垂直
走査電極1・1で扇形状に1次元走査されたイオンビー
ムは、水平走査電極2・2間を通過することによって2
次元に走査されたイオンビームとなる。
形状の垂直走査ビームを水平方向に走査する2枚1組の
水平走査電極2・2が設けられている。上記水平走査電
極2・2は、垂直方向に一致した電極面を有し、イオン
ビームの軌道を挟んで対向するように設けられている。
上記の水平走査電極2・2には、これらに三角波状の水
平走査信号を印加する水平走査電源4が接続されてい
る。上記水平走査電極2・2には、互いに180度位相
が異なる高周波(例えば502Hz)の三角波状の垂直
走査信号がそれぞれ印加され、これにより、前段の垂直
走査電極1・1で扇形状に1次元走査されたイオンビー
ムは、水平走査電極2・2間を通過することによって2
次元に走査されたイオンビームとなる。
【0021】上記水平走査電極2・2の下流側には、2
次元に走査されたイオンビームの照射形状を整形する
(照射領域を決める)板状のマスク5が設けられてい
る。このマスク5の中央にはイオンビームを通過させる
開口部5aが形成されている。この開口部5aは、イオ
ンビームの照射対象となるウエハ等のターゲット7の形
状に対応した開口径および形状になっている。
次元に走査されたイオンビームの照射形状を整形する
(照射領域を決める)板状のマスク5が設けられてい
る。このマスク5の中央にはイオンビームを通過させる
開口部5aが形成されている。この開口部5aは、イオ
ンビームの照射対象となるウエハ等のターゲット7の形
状に対応した開口径および形状になっている。
【0022】上記のマスク5の開口部5aを通過したイ
オンビームの進行方向には、イオンビームの進行を遮断
可能な導電性のフラッグ6と、ウエハ等のターゲット8
を回転可能および傾斜可能に保持する導電性のプラテン
7とがこの順に設けられている。上記フラッグ6は図示
しない駆動機構によってイオン注入処理中はビーム経路
から退避され、後述するビームスキャン調整時等の必要
なときのみビーム経路内へ立てられる。上記フラッグ6
およびプラテン7は、リード線によってビーム電流計測
器9に接続されており、フラッグ6がターゲット8の前
に立てられているときは該フラッグ6に入射したイオン
ビームのビーム電流が、一方、フラッグ6が退避されて
いるときはターゲット8を保持したプラテン7に入射し
たイオンビームのビーム電流が、それぞれ上記ビーム電
流計測器9にて計測されるようになっている。
オンビームの進行方向には、イオンビームの進行を遮断
可能な導電性のフラッグ6と、ウエハ等のターゲット8
を回転可能および傾斜可能に保持する導電性のプラテン
7とがこの順に設けられている。上記フラッグ6は図示
しない駆動機構によってイオン注入処理中はビーム経路
から退避され、後述するビームスキャン調整時等の必要
なときのみビーム経路内へ立てられる。上記フラッグ6
およびプラテン7は、リード線によってビーム電流計測
器9に接続されており、フラッグ6がターゲット8の前
に立てられているときは該フラッグ6に入射したイオン
ビームのビーム電流が、一方、フラッグ6が退避されて
いるときはターゲット8を保持したプラテン7に入射し
たイオンビームのビーム電流が、それぞれ上記ビーム電
流計測器9にて計測されるようになっている。
【0023】上記のビーム電流計測器9は、イオンビー
ムの走査状態等を監視および制御する、マイクロコンピ
ュータ等からなるコントローラ10に接続されており、
該コントローラ10に対してビーム電流計測値を出力す
るようになっている。上記コントローラ10は、水平走
査信号の調整を行う水平走査コントロール部11と、垂
直走査信号の調整を行う垂直走査コントロール部12と
を備えている。
ムの走査状態等を監視および制御する、マイクロコンピ
ュータ等からなるコントローラ10に接続されており、
該コントローラ10に対してビーム電流計測値を出力す
るようになっている。上記コントローラ10は、水平走
査信号の調整を行う水平走査コントロール部11と、垂
直走査信号の調整を行う垂直走査コントロール部12と
を備えている。
【0024】上記水平走査コントロール部11は、上記
水平走査信号の元となる基本波形(完全な三角波でもよ
いが、ターゲット8に対して角度をつけてイオンビーム
を注入する場合等には三角波を歪ませた波形にすること
も多い)の信号aを発生する基本波形発生部13と、上
記の基本波形信号aに対してオフセット調整を行うため
の所定の直流信号であるオフセット信号bを発生するオ
フセット信号発生部14と、上記の基本波形信号aに対
してスキャン幅調整を行うための所定の直流信号である
スキャン幅信号cを発生するスキャン幅信号発生部15
とを備えている。
水平走査信号の元となる基本波形(完全な三角波でもよ
いが、ターゲット8に対して角度をつけてイオンビーム
を注入する場合等には三角波を歪ませた波形にすること
も多い)の信号aを発生する基本波形発生部13と、上
記の基本波形信号aに対してオフセット調整を行うため
の所定の直流信号であるオフセット信号bを発生するオ
フセット信号発生部14と、上記の基本波形信号aに対
してスキャン幅調整を行うための所定の直流信号である
スキャン幅信号cを発生するスキャン幅信号発生部15
とを備えている。
【0025】上記基本波形発生部13は、図2に示すよ
うに、CPU(Central ProcessingUnit)16、メモリ
17、およびディジタル/アナログ変換部(以下、D/
A部と称する)18にて構成され、1走査分(すなわ
ち、1周期分)の基本波形データが上記メモリ17内に
格納されている。上記基本波形データは、1走査分のデ
ータとして、例えば各点が8ビットに符号化(例えば0
V〜3Vの間を1000レベルに量子化して符号化)さ
れた時系列的な2000点(すなわち、1周期のサンプ
リング点が2000点)のデータからなる。この基本波
形発生部13では、CPU16がメモリ17から読み出
した基本波形データをD/A部18が所定の変換速度で
アナログ量に変換することによって、上記基本波形信号
aを生成するようになっている。
うに、CPU(Central ProcessingUnit)16、メモリ
17、およびディジタル/アナログ変換部(以下、D/
A部と称する)18にて構成され、1走査分(すなわ
ち、1周期分)の基本波形データが上記メモリ17内に
格納されている。上記基本波形データは、1走査分のデ
ータとして、例えば各点が8ビットに符号化(例えば0
V〜3Vの間を1000レベルに量子化して符号化)さ
れた時系列的な2000点(すなわち、1周期のサンプ
リング点が2000点)のデータからなる。この基本波
形発生部13では、CPU16がメモリ17から読み出
した基本波形データをD/A部18が所定の変換速度で
アナログ量に変換することによって、上記基本波形信号
aを生成するようになっている。
【0026】図1に示す上記垂直走査コントロール部1
2は、上記水平走査コントロール部11と同様の構成に
より、垂直走査信号を生成するための基本波形a、オフ
セット信号b、およびスキャン幅信号cを出力する。
2は、上記水平走査コントロール部11と同様の構成に
より、垂直走査信号を生成するための基本波形a、オフ
セット信号b、およびスキャン幅信号cを出力する。
【0027】上記水平走査コントロール部11から出力
された基本波形信号a、オフセット信号b、およびスキ
ャン幅信号cは、水平走査信号制御回路20へ入力さ
れ、該水平走査信号制御回路20において水平走査電源
4を制御する走査制御信号dHが生成される。この水平
走査信号制御回路20は、図3に示すように、スキャン
幅信号cに応じた増幅率で基本波形信号aを増幅する信
号増幅器21と、該信号増幅器21の出力にオフセット
信号bを加算する加算器22とを備え、オフセット信号
bおよびスキャン幅信号cに基づいて基本波形信号aを
調整して走査制御信号dH を生成する。この走査制御信
号dH は、図1に示すように、前述の水平走査電源4へ
送られる。そして、水平走査電源4は、走査制御信号d
H に応じた水平走査信号を水平走査電極2・2に印加す
るようになっている。
された基本波形信号a、オフセット信号b、およびスキ
ャン幅信号cは、水平走査信号制御回路20へ入力さ
れ、該水平走査信号制御回路20において水平走査電源
4を制御する走査制御信号dHが生成される。この水平
走査信号制御回路20は、図3に示すように、スキャン
幅信号cに応じた増幅率で基本波形信号aを増幅する信
号増幅器21と、該信号増幅器21の出力にオフセット
信号bを加算する加算器22とを備え、オフセット信号
bおよびスキャン幅信号cに基づいて基本波形信号aを
調整して走査制御信号dH を生成する。この走査制御信
号dH は、図1に示すように、前述の水平走査電源4へ
送られる。そして、水平走査電源4は、走査制御信号d
H に応じた水平走査信号を水平走査電極2・2に印加す
るようになっている。
【0028】また、垂直走査コントロール部12から出
力された基本波形信号a、オフセット信号b、およびス
キャン幅信号cは、垂直走査信号制御回路23へ入力さ
れ、該垂直走査信号制御回路23において垂直走査電源
3を制御する走査制御信号dV が生成される。この垂直
走査コントロール部12は、水平走査コントロール部1
1と同様の構成である(図3参照)。この走査制御信号
dV は前述の垂直走査電源3へ送られ、該水平走査電源
4が走査制御信号dV に応じた垂直走査信号を垂直走査
電極1・1に印加するようになっている。
力された基本波形信号a、オフセット信号b、およびス
キャン幅信号cは、垂直走査信号制御回路23へ入力さ
れ、該垂直走査信号制御回路23において垂直走査電源
3を制御する走査制御信号dV が生成される。この垂直
走査コントロール部12は、水平走査コントロール部1
1と同様の構成である(図3参照)。この走査制御信号
dV は前述の垂直走査電源3へ送られ、該水平走査電源
4が走査制御信号dV に応じた垂直走査信号を垂直走査
電極1・1に印加するようになっている。
【0029】上記の構成において、ターゲット8の全面
に均一に無駄なくイオンビームを照射するため、イオン
注入処理前に、イオンビームの走査領域の中心をターゲ
ット8の中心(すなわち、マスク5の開口部5aの中
心)に合わせるオフセット調整と、最適なオーバースキ
ャン量となるようにビームの走査幅を調整するスキャン
幅調整がなされる。このスキャン調整処理を以下に説明
する。
に均一に無駄なくイオンビームを照射するため、イオン
注入処理前に、イオンビームの走査領域の中心をターゲ
ット8の中心(すなわち、マスク5の開口部5aの中
心)に合わせるオフセット調整と、最適なオーバースキ
ャン量となるようにビームの走査幅を調整するスキャン
幅調整がなされる。このスキャン調整処理を以下に説明
する。
【0030】スキャン調整モードにおいては、フラッグ
6をプラテン7の前方に立て、マスク5の開口部5aを
通過したイオンビームがフラッグ6に入射するようにす
る。この状態で、水平走査コントロール部11または垂
直走査コントロール部12の何れか一方の制御により、
水平方向または垂直方向の何れか一方向のみにビームを
1次元走査させる。ここでは、先ず、水平走査コントロ
ール部11による水平方向のビーム走査の制御について
説明する。このときビーム電流計測器9にて計測される
ビーム電流計測値を縦軸に、そして基本波形信号aに対
応する基本波形データを横軸にとって得られる台形波
は、1次元走査の状態を示し、この台形波に基づいて、
水平走査コントロール部11はオフセット信号bを調整
する。具体的には、台形波の台形中央部の両端部からの
距離が等しくなるようにオフセット信号bを調整する。
6をプラテン7の前方に立て、マスク5の開口部5aを
通過したイオンビームがフラッグ6に入射するようにす
る。この状態で、水平走査コントロール部11または垂
直走査コントロール部12の何れか一方の制御により、
水平方向または垂直方向の何れか一方向のみにビームを
1次元走査させる。ここでは、先ず、水平走査コントロ
ール部11による水平方向のビーム走査の制御について
説明する。このときビーム電流計測器9にて計測される
ビーム電流計測値を縦軸に、そして基本波形信号aに対
応する基本波形データを横軸にとって得られる台形波
は、1次元走査の状態を示し、この台形波に基づいて、
水平走査コントロール部11はオフセット信号bを調整
する。具体的には、台形波の台形中央部の両端部からの
距離が等しくなるようにオフセット信号bを調整する。
【0031】その後、同様にして垂直走査コントロール
部12が垂直方向のオフセット調整を行う。
部12が垂直方向のオフセット調整を行う。
【0032】次に、水平走査コントロール部11および
垂直走査コントロール部12は、スキャン幅調整を行
う。本実施例のスキャン幅調整は、マスク5の開口部5
aを利用し、開口部5aの端縁の近傍にチェックポイン
トを絞り、マスク5の開口部5aの端縁の近傍のビーム
の状態を把握することによってスキャン幅調整を行うも
のである。このスキャン幅調整を以下に説明する。
垂直走査コントロール部12は、スキャン幅調整を行
う。本実施例のスキャン幅調整は、マスク5の開口部5
aを利用し、開口部5aの端縁の近傍にチェックポイン
トを絞り、マスク5の開口部5aの端縁の近傍のビーム
の状態を把握することによってスキャン幅調整を行うも
のである。このスキャン幅調整を以下に説明する。
【0033】垂直走査電極1・1に印加される垂直走査
信号の電圧値をSV 、水平走査電極2・2に印加される
水平走査信号の電圧値をSH とすると、SV の値とSH
の値によってイオンビームの偏向角度が一意に定まる。
したがって、SV の値とSHの値からイオンビームの軌
道を認識できる。図4に示すように、横軸を水平走査信
号、縦軸を垂直走査信号とした図において、水平走査信
号の電圧値SH の範囲をSH ( MIN)〜SH ( MA
X)、垂直走査信号の電圧値SV の範囲をSV (MI
N)〜SV ( MAX)とすると、斜線で示される領域内
に存在する点(SH,SV )がイオンビームを偏向(走
査)させる条件となる(この領域をビーム偏向条件領域
と称する)。先にオフセット調整がなされているので、
このビーム偏向条件領域の中心点P(SH 1,SV 1)
と、イオンビームがマスク5aの開口部5aを通過する
条件領域の中心とは一致する。
信号の電圧値をSV 、水平走査電極2・2に印加される
水平走査信号の電圧値をSH とすると、SV の値とSH
の値によってイオンビームの偏向角度が一意に定まる。
したがって、SV の値とSHの値からイオンビームの軌
道を認識できる。図4に示すように、横軸を水平走査信
号、縦軸を垂直走査信号とした図において、水平走査信
号の電圧値SH の範囲をSH ( MIN)〜SH ( MA
X)、垂直走査信号の電圧値SV の範囲をSV (MI
N)〜SV ( MAX)とすると、斜線で示される領域内
に存在する点(SH,SV )がイオンビームを偏向(走
査)させる条件となる(この領域をビーム偏向条件領域
と称する)。先にオフセット調整がなされているので、
このビーム偏向条件領域の中心点P(SH 1,SV 1)
と、イオンビームがマスク5aの開口部5aを通過する
条件領域の中心とは一致する。
【0034】図4は、スキャン幅調整が最適に行われた
ときの状態を示す図であり、同図中の円周Aは、図6中
のビームスポットBS1 (便宜上、イオンビームの断面
スポット形状を円形として図示しているが、長円形状で
あってもよい)のようにイオンビームのスポット中心
が、丁度、マスク5の開口部5aの端縁に位置するよう
にイオンビームを偏向させる条件を示す。すなわち、円
周Aに囲まれる領域内の偏向条件で偏向されたイオンビ
ームのスポット中心は、マスク5の開口部5aを通過す
る。スキャン幅調整が最適に行われた状態とは、点E
(SH ( MAX),SV 1)、点F(SH ( MIN),
SV 1)、点G(SH 1,SV ( MIN))、点H(S
H 1,SV ( MIN))の各偏向条件で偏向させたイオ
ンビームが、図6中のビームスポットBS2 のようにマ
スク5に遮断されてマスク5の開口部5aを全く通過せ
ず(すなわちビーム電流計測器9にてビーム電流が計測
されず)、且つ、ビームが開口部5aの端縁に非常に近
い位置にある状態である。このような状態になるように
スキャン幅調整を行えば、必要最小限のオーバースキャ
ン量にて均一注入が可能となる。
ときの状態を示す図であり、同図中の円周Aは、図6中
のビームスポットBS1 (便宜上、イオンビームの断面
スポット形状を円形として図示しているが、長円形状で
あってもよい)のようにイオンビームのスポット中心
が、丁度、マスク5の開口部5aの端縁に位置するよう
にイオンビームを偏向させる条件を示す。すなわち、円
周Aに囲まれる領域内の偏向条件で偏向されたイオンビ
ームのスポット中心は、マスク5の開口部5aを通過す
る。スキャン幅調整が最適に行われた状態とは、点E
(SH ( MAX),SV 1)、点F(SH ( MIN),
SV 1)、点G(SH 1,SV ( MIN))、点H(S
H 1,SV ( MIN))の各偏向条件で偏向させたイオ
ンビームが、図6中のビームスポットBS2 のようにマ
スク5に遮断されてマスク5の開口部5aを全く通過せ
ず(すなわちビーム電流計測器9にてビーム電流が計測
されず)、且つ、ビームが開口部5aの端縁に非常に近
い位置にある状態である。このような状態になるように
スキャン幅調整を行えば、必要最小限のオーバースキャ
ン量にて均一注入が可能となる。
【0035】そこで、点E(SH ( MAX),S
V 1)、点F(SH ( MIN),SV 1)、点G(SH
1,SV ( MIN))、または点H(SH 1,SV ( M
IN))の偏向条件で偏向させた状態(特定の軌道にビ
ームを止めた状態)において、マスク5の開口部5aを
イオンビームが通過するか否かをビーム電流計測によっ
てチェックしながら、初期状態よりスキャン幅を徐々に
大きく(すなわち、初期値よりスキャン幅信号cを徐々
に大きく)して行き、開口部5aを通過するイオンビー
ムのビーム電流値が略0となるスキャン幅信号cの値を
見つけることで、最適なスキャン幅を求める。これによ
り、簡単に適正なスキャン幅調整が可能となる。尚、上
記の初期状態とは、上記の点E、F、G、またはHの偏
向条件でビームを偏向させた状態において、そのビーム
の少なくとも一部がマスク5の開口部5aを通過してビ
ーム電流計測器9にてビーム電流が計測できる状態であ
る(通常、初期状態においては、ビーム全体が開口部5
aを通過するようになっている)。
V 1)、点F(SH ( MIN),SV 1)、点G(SH
1,SV ( MIN))、または点H(SH 1,SV ( M
IN))の偏向条件で偏向させた状態(特定の軌道にビ
ームを止めた状態)において、マスク5の開口部5aを
イオンビームが通過するか否かをビーム電流計測によっ
てチェックしながら、初期状態よりスキャン幅を徐々に
大きく(すなわち、初期値よりスキャン幅信号cを徐々
に大きく)して行き、開口部5aを通過するイオンビー
ムのビーム電流値が略0となるスキャン幅信号cの値を
見つけることで、最適なスキャン幅を求める。これによ
り、簡単に適正なスキャン幅調整が可能となる。尚、上
記の初期状態とは、上記の点E、F、G、またはHの偏
向条件でビームを偏向させた状態において、そのビーム
の少なくとも一部がマスク5の開口部5aを通過してビ
ーム電流計測器9にてビーム電流が計測できる状態であ
る(通常、初期状態においては、ビーム全体が開口部5
aを通過するようになっている)。
【0036】具体的には、コントローラ10は、スキャ
ン幅信号cを初期値に設定し、水平走査側最大点E(S
H ( MAX),SV 1)の偏向条件にてイオンビームを
偏向させ、その軌道にビームを止めた状態とする。すな
わち、水平走査コントロール部11は、基本波形信号a
を最大値(最大値に対応するアドレスから読み出した基
本波形データをD/A変換した直流出力)、オフセット
信号bを先のオフセット調整によって求めた所定値、ス
キャン幅信号cを初期値に設定して出力する。また、垂
直走査コントロール部12は、基本波形信号aを中間
値、オフセット信号bを先のオフセット調整によって求
めた所定値、スキャン幅信号cを初期値に設定して出力
する。この状態は、すなわち、垂直方向の走査を止めて
水平方向のみの1次元走査を行った場合において、水平
方向のビーム走査領域の最端のビーム軌道でビームを止
めた状態である。
ン幅信号cを初期値に設定し、水平走査側最大点E(S
H ( MAX),SV 1)の偏向条件にてイオンビームを
偏向させ、その軌道にビームを止めた状態とする。すな
わち、水平走査コントロール部11は、基本波形信号a
を最大値(最大値に対応するアドレスから読み出した基
本波形データをD/A変換した直流出力)、オフセット
信号bを先のオフセット調整によって求めた所定値、ス
キャン幅信号cを初期値に設定して出力する。また、垂
直走査コントロール部12は、基本波形信号aを中間
値、オフセット信号bを先のオフセット調整によって求
めた所定値、スキャン幅信号cを初期値に設定して出力
する。この状態は、すなわち、垂直方向の走査を止めて
水平方向のみの1次元走査を行った場合において、水平
方向のビーム走査領域の最端のビーム軌道でビームを止
めた状態である。
【0037】上記のようにしてイオンビームを所定の偏
向角度で偏向させた状態で、コントローラ10は、ビー
ム電流計測器9にてビーム電流が計測されるか否かをチ
ェックする。この場合は、スキャン幅信号cが初期値な
ので、図5中のB1に示すように、イオンビームは開口
部5aを通過し、ビーム電流計測器9にてビーム電流が
計測される。
向角度で偏向させた状態で、コントローラ10は、ビー
ム電流計測器9にてビーム電流が計測されるか否かをチ
ェックする。この場合は、スキャン幅信号cが初期値な
ので、図5中のB1に示すように、イオンビームは開口
部5aを通過し、ビーム電流計測器9にてビーム電流が
計測される。
【0038】この後、水平走査コントロール部11が出
力するスキャン幅信号cを初期値より所定値だけ大きく
し、水平方向のスキャン幅を大きくする。これにより、
イオンビームの軌道は、図5中のB2に示すように開口
部5aの中心側より半径方向に移動する。このときビー
ム電流計測器9にてビーム電流が計測されれば、スキャ
ン幅信号cをさらに所定値だけ大きくし、同様にビーム
電流の有無をチェックする。
力するスキャン幅信号cを初期値より所定値だけ大きく
し、水平方向のスキャン幅を大きくする。これにより、
イオンビームの軌道は、図5中のB2に示すように開口
部5aの中心側より半径方向に移動する。このときビー
ム電流計測器9にてビーム電流が計測されれば、スキャ
ン幅信号cをさらに所定値だけ大きくし、同様にビーム
電流の有無をチェックする。
【0039】このようにして、コントローラ10は、水
平走査側のスキャン幅信号cを初期値より徐々に大きく
しながら、ビーム電流計測器9にてビーム電流が計測さ
れるか否かをチェックし、図5中のB3に示すようにイ
オンビームが完全にマスク5に遮断され、ビーム電流計
測器9にてビーム電流が計測されなくなった(略0とな
った)ときのスキャン幅信号cの値を、水平走査側の最
適値と判断する。
平走査側のスキャン幅信号cを初期値より徐々に大きく
しながら、ビーム電流計測器9にてビーム電流が計測さ
れるか否かをチェックし、図5中のB3に示すようにイ
オンビームが完全にマスク5に遮断され、ビーム電流計
測器9にてビーム電流が計測されなくなった(略0とな
った)ときのスキャン幅信号cの値を、水平走査側の最
適値と判断する。
【0040】先のオフセット調整が正しく行われていれ
ば、水平走査側のスキャン幅信号cを上記で求めた最適
値に設定し、水平走査側最小点F(SH ( MIN),S
V 1)の偏向条件にてイオンビームを偏向させた場合、
図5中のB4に示すようにイオンビームが開口部5aの
端縁の近傍で完全にマスク5に遮断され、ビーム電流計
測器9にてビーム電流が計測されないはずである。そこ
で、確認のため、水平走査側のスキャン幅信号cを上記
で求めた最適値に設定した場合と、該スキャン幅信号c
をそれよりも所定値だけ小さい値に設定した場合とで、
水平走査側最小点Fの偏向条件にて偏向させたイオンビ
ームのビーム電流の有無をチェックする。この確認にお
いて、スキャン幅信号cを上記で求めた最適値に設定し
たにも関わらずビーム電流が検出された、または最適値
よりも所定値だけ小さい値に設定したにも関わらず、ビ
ーム電流が検出されなかった場合、先のオフセット調整
が正しくないか、または上記で求めた最適値が正しくな
いものと判断できる。
ば、水平走査側のスキャン幅信号cを上記で求めた最適
値に設定し、水平走査側最小点F(SH ( MIN),S
V 1)の偏向条件にてイオンビームを偏向させた場合、
図5中のB4に示すようにイオンビームが開口部5aの
端縁の近傍で完全にマスク5に遮断され、ビーム電流計
測器9にてビーム電流が計測されないはずである。そこ
で、確認のため、水平走査側のスキャン幅信号cを上記
で求めた最適値に設定した場合と、該スキャン幅信号c
をそれよりも所定値だけ小さい値に設定した場合とで、
水平走査側最小点Fの偏向条件にて偏向させたイオンビ
ームのビーム電流の有無をチェックする。この確認にお
いて、スキャン幅信号cを上記で求めた最適値に設定し
たにも関わらずビーム電流が検出された、または最適値
よりも所定値だけ小さい値に設定したにも関わらず、ビ
ーム電流が検出されなかった場合、先のオフセット調整
が正しくないか、または上記で求めた最適値が正しくな
いものと判断できる。
【0041】上記のようにして水平走査側のスキャン幅
調整が完了すれば、垂直走査側最大点G(SH 1,SV
( MIN))、垂直走査側最小点H(SH 1,SV ( M
IN))の偏向条件にてイオンビームを偏向させ、同様
にして垂直走査側のスキャン幅調整を行う。
調整が完了すれば、垂直走査側最大点G(SH 1,SV
( MIN))、垂直走査側最小点H(SH 1,SV ( M
IN))の偏向条件にてイオンビームを偏向させ、同様
にして垂直走査側のスキャン幅調整を行う。
【0042】尚、上記では、水平走査側最大点Eと垂直
走査側最大点Gとの偏向条件で水平および垂直のスキャ
ン幅の最適調整を行い、水平走査側最小点Fと垂直走査
側最小点Hとの偏向条件でその確認を行ったが、最小点
の条件で調整をして最大点の条件で確認を行ってもよい
し、また、4点全ての条件でスキャン幅の調整を行って
もよい。
走査側最大点Gとの偏向条件で水平および垂直のスキャ
ン幅の最適調整を行い、水平走査側最小点Fと垂直走査
側最小点Hとの偏向条件でその確認を行ったが、最小点
の条件で調整をして最大点の条件で確認を行ってもよい
し、また、4点全ての条件でスキャン幅の調整を行って
もよい。
【0043】以上のように、本実施例に係るイオンビー
ムのスキャン幅調整方法は、イオンビームを偏向させる
垂直走査電極1・1および水平走査電極2・2に略三角
波の高周波走査信号を印加してイオンビームを走査さ
せ、上記の走査電極とターゲット8との間に配置された
マスク5の開口部5aを通過したイオンビームのみをタ
ーゲット8に注入させるイオン注入装置において、イオ
ンビームのスキャン幅を最適に調整する方法であって、
マスク5の開口部5aに対するイオンビームのオフセッ
ト調整を行った後、ビームスキャン幅を初期値に設定し
て所定の一方向に走査した場合におけるビーム走査領域
の最端のビーム軌道となるようにイオンビームを偏向さ
せる所定の直流信号を、上記の走査電極に印加し、イオ
ンビームを一定の偏向角で偏向させ、その後、ビームス
キャン幅の設定を初期値より徐々に大きくして行って、
上記の初期のビーム軌道からイオンビームがマスク5に
て遮断される方向へビーム軌道を変化させながら、それ
と同時にマスク5の開口部5aを通過してフラッグ6に
照射されたイオンビームのビーム電流をビーム電流計測
器9にて計測し、そのビーム電流計測値が略0となった
ときに設定しているビームスキャン幅を最適値とするこ
とを特徴としている。
ムのスキャン幅調整方法は、イオンビームを偏向させる
垂直走査電極1・1および水平走査電極2・2に略三角
波の高周波走査信号を印加してイオンビームを走査さ
せ、上記の走査電極とターゲット8との間に配置された
マスク5の開口部5aを通過したイオンビームのみをタ
ーゲット8に注入させるイオン注入装置において、イオ
ンビームのスキャン幅を最適に調整する方法であって、
マスク5の開口部5aに対するイオンビームのオフセッ
ト調整を行った後、ビームスキャン幅を初期値に設定し
て所定の一方向に走査した場合におけるビーム走査領域
の最端のビーム軌道となるようにイオンビームを偏向さ
せる所定の直流信号を、上記の走査電極に印加し、イオ
ンビームを一定の偏向角で偏向させ、その後、ビームス
キャン幅の設定を初期値より徐々に大きくして行って、
上記の初期のビーム軌道からイオンビームがマスク5に
て遮断される方向へビーム軌道を変化させながら、それ
と同時にマスク5の開口部5aを通過してフラッグ6に
照射されたイオンビームのビーム電流をビーム電流計測
器9にて計測し、そのビーム電流計測値が略0となった
ときに設定しているビームスキャン幅を最適値とするこ
とを特徴としている。
【0044】上記の方法によれば、ビームを走査させた
状態でスキャン幅を調整するのではなく、スキャン幅を
決定するビーム走査領域の最端のビーム軌道にビームを
止めた状態で、マスク5の開口部5aを利用したビーム
計測によりスキャン幅調整を行うので、非常に簡単にス
キャン幅調整を行うことができる。そして、イオンビー
ム径に依らず、毎回、ビーム走査領域の最端のビーム軌
道のイオンビームがマスク5に遮断されてマスク5の開
口部5aを全く通過せず、且つ、ビームが開口部5aの
端縁に非常に近い位置になるようにスキャン幅調整がな
される。したがって、イオン種や加速電圧等のイオン注
入処理条件によってイオンビーム径が異なる場合でも、
そのときのイオンビーム径に応じて最適なオーバスキャ
ン量となるように最適なスキャン幅調整ができ、この結
果、注入処理時間の短縮が図れスループットを高めるこ
とができる。
状態でスキャン幅を調整するのではなく、スキャン幅を
決定するビーム走査領域の最端のビーム軌道にビームを
止めた状態で、マスク5の開口部5aを利用したビーム
計測によりスキャン幅調整を行うので、非常に簡単にス
キャン幅調整を行うことができる。そして、イオンビー
ム径に依らず、毎回、ビーム走査領域の最端のビーム軌
道のイオンビームがマスク5に遮断されてマスク5の開
口部5aを全く通過せず、且つ、ビームが開口部5aの
端縁に非常に近い位置になるようにスキャン幅調整がな
される。したがって、イオン種や加速電圧等のイオン注
入処理条件によってイオンビーム径が異なる場合でも、
そのときのイオンビーム径に応じて最適なオーバスキャ
ン量となるように最適なスキャン幅調整ができ、この結
果、注入処理時間の短縮が図れスループットを高めるこ
とができる。
【0045】特に、本実施例のイオンビームのスキャン
幅調整方法をビームの自動立ち上げ機能(所望のイオン
種のイオンビームのビーム電流、エネルギーの調整およ
びスキャン調整を自動で行う機能)を有するイオン注入
装置に適用し、スキャン調整の際のスキャン幅を自動調
整にした場合、簡単な構成で短時間に最適なスキャン幅
調整が可能である。
幅調整方法をビームの自動立ち上げ機能(所望のイオン
種のイオンビームのビーム電流、エネルギーの調整およ
びスキャン調整を自動で行う機能)を有するイオン注入
装置に適用し、スキャン調整の際のスキャン幅を自動調
整にした場合、簡単な構成で短時間に最適なスキャン幅
調整が可能である。
【0046】尚、本実施例においては、垂直方向および
水平方向の2次元にイオンビームを走査させるイオン注
入処理について説明したが、これに限定されることはな
く、所定の方向に1次元的にイオンビームを走査させる
イオン注入処理の場合でも、本発明のイオンビームのス
キャン幅調整方法を適用することができる。上記実施例
は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするもの
であって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈
されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求の範
囲内で、いろいろと変更して実施することができるもの
である。
水平方向の2次元にイオンビームを走査させるイオン注
入処理について説明したが、これに限定されることはな
く、所定の方向に1次元的にイオンビームを走査させる
イオン注入処理の場合でも、本発明のイオンビームのス
キャン幅調整方法を適用することができる。上記実施例
は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするもの
であって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈
されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求の範
囲内で、いろいろと変更して実施することができるもの
である。
【0047】
【発明の効果】本発明のイオンビームのスキャン幅調整
方法は、以上のように、イオンビームを偏向させる電極
に略三角波の高周波走査信号を印加してイオンビームを
走査させ、上記電極とターゲットとの間に配置されたマ
スクの開口部を通過したイオンビームのみをターゲット
に注入させるイオン注入処理においてイオンビームのス
キャン幅を最適に調整する方法であって、マスクの開口
部に対するイオンビームのオフセット調整を行った後、
ビームスキャン幅を初期値に設定して所定の一方向に走
査した場合におけるビーム走査領域の最端のビーム軌道
となるようにイオンビームを偏向させる所定の直流信号
を、上記電極に印加し、イオンビームを一定の偏向角で
偏向させ、その後、ビームスキャン幅の設定を初期値よ
り徐々に大きくして行って、上記の初期のビーム軌道か
らイオンビームがマスクにて遮断される方向へビーム軌
道を変化させながら、それと同時にマスクの開口部を通
過するイオンビームのビーム電流を計測し、マスクの開
口部を通過するイオンビームのビーム電流計測値が略0
となったときに設定しているビームスキャン幅を最適値
とする構成である。
方法は、以上のように、イオンビームを偏向させる電極
に略三角波の高周波走査信号を印加してイオンビームを
走査させ、上記電極とターゲットとの間に配置されたマ
スクの開口部を通過したイオンビームのみをターゲット
に注入させるイオン注入処理においてイオンビームのス
キャン幅を最適に調整する方法であって、マスクの開口
部に対するイオンビームのオフセット調整を行った後、
ビームスキャン幅を初期値に設定して所定の一方向に走
査した場合におけるビーム走査領域の最端のビーム軌道
となるようにイオンビームを偏向させる所定の直流信号
を、上記電極に印加し、イオンビームを一定の偏向角で
偏向させ、その後、ビームスキャン幅の設定を初期値よ
り徐々に大きくして行って、上記の初期のビーム軌道か
らイオンビームがマスクにて遮断される方向へビーム軌
道を変化させながら、それと同時にマスクの開口部を通
過するイオンビームのビーム電流を計測し、マスクの開
口部を通過するイオンビームのビーム電流計測値が略0
となったときに設定しているビームスキャン幅を最適値
とする構成である。
【0048】それゆえ、イオン注入処理条件によってイ
オンビーム径が異なる場合でも、そのときのイオンビー
ム径に応じた最適なオーバスキャン量となるようにスキ
ャン幅を最適に調整でき、この結果、注入処理時間の短
縮が図れスループットを高めることができるという効果
を奏する。また、ビームを走査させた状態でスキャン幅
を調整するのではなく、スキャン幅を決定するビーム走
査領域の最端のビーム軌道にビームを止めた状態で、マ
スクの開口部を利用したビーム計測によりスキャン幅調
整を行うので、簡単にスキャン幅調整を行うことができ
るという効果を奏する。
オンビーム径が異なる場合でも、そのときのイオンビー
ム径に応じた最適なオーバスキャン量となるようにスキ
ャン幅を最適に調整でき、この結果、注入処理時間の短
縮が図れスループットを高めることができるという効果
を奏する。また、ビームを走査させた状態でスキャン幅
を調整するのではなく、スキャン幅を決定するビーム走
査領域の最端のビーム軌道にビームを止めた状態で、マ
スクの開口部を利用したビーム計測によりスキャン幅調
整を行うので、簡単にスキャン幅調整を行うことができ
るという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、ビーム走
査方式のイオン注入装置の要部の構成を示すブロック図
である。
査方式のイオン注入装置の要部の構成を示すブロック図
である。
【図2】上記イオン注入装置の基本波形発生部の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】上記イオン注入装置の水平走査信号制御回路お
よび垂直走査信号制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
よび垂直走査信号制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】スキャン幅調整を説明するための説明図であ
り、スキャン幅調整が最適に行われたときの状態を示す
図である。
り、スキャン幅調整が最適に行われたときの状態を示す
図である。
【図5】スキャン幅調整を説明するための説明図であ
り、ビーム軌道の変化を示す図である。
り、ビーム軌道の変化を示す図である。
【図6】マスクの開口部とイオンビームのスポットとの
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図7】従来のビーム走査方式のイオン注入装置の要部
の構成を示す説明図である。
の構成を示す説明図である。
【図8】上記従来のイオン注入装置におけるマスクの開
口部とイオンビームのスポットとの関係を示す説明図で
ある。
口部とイオンビームのスポットとの関係を示す説明図で
ある。
1 垂直走査電極 2 水平走査電極 3 垂直走査電源 4 水平走査電源 5 マスク 5a 開口部 6 フラッグ 7 プラテン 8 ターゲット 9 ビーム電流計測器 10 コントローラ 11 水平走査コントロール部 12 垂直走査コントロール部 13 基本波形発生部 14 オフセット信号発生部 15 スキャン幅信号発生部 20 水平走査信号制御回路 23 垂直走査信号制御回路 a 基本波形信号 b オフセット信号 c スキャン幅信号
Claims (1)
- 【請求項1】イオンビームを偏向させる電極に略三角波
の高周波走査信号を印加してイオンビームを走査させ、
上記電極とターゲットとの間に配置されたマスクの開口
部を通過したイオンビームのみをターゲットに注入させ
るイオン注入処理においてイオンビームのスキャン幅を
最適に調整する方法であって、 マスクの開口部に対するイオンビームのオフセット調整
を行った後、 ビームスキャン幅を初期値に設定して所定の一方向に走
査した場合におけるビーム走査領域の最端のビーム軌道
となるようにイオンビームを偏向させる所定の直流信号
を、上記電極に印加し、イオンビームを一定の偏向角で
偏向させ、 その後、ビームスキャン幅の設定を初期値より徐々に大
きくして行って、上記の初期のビーム軌道からイオンビ
ームがマスクにて遮断される方向へビーム軌道を変化さ
せながら、それと同時にマスクの開口部を通過するイオ
ンビームのビーム電流を計測し、 マスクの開口部を通過するイオンビームのビーム電流計
測値が略0となったときに設定しているビームスキャン
幅を最適値とすることを特徴とするイオンビームのスキ
ャン幅調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7047528A JPH08250062A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | イオンビームのスキャン幅調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7047528A JPH08250062A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | イオンビームのスキャン幅調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08250062A true JPH08250062A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12777628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7047528A Pending JPH08250062A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | イオンビームのスキャン幅調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08250062A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001185072A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-07-06 | Applied Materials Inc | イオン注入装置およびそれに用いるビームストップ |
| WO2006042167A1 (en) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. | Ion beam implant current, spot width and position tuning |
| SG140444A1 (en) * | 1999-11-12 | 2008-03-28 | Nissin Electric Co Ltd | Method of controlling electrostatic lens and ion implantation apparatus |
| CN107653434A (zh) * | 2017-09-21 | 2018-02-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种掩模板挠度检测装置、调节装置及检测和调节方法 |
| WO2018096145A1 (de) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | mi2-factory GmbH | Verfahren und vorrichtung zur ionenimplantation in wafern |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP7047528A patent/JPH08250062A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001185072A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-07-06 | Applied Materials Inc | イオン注入装置およびそれに用いるビームストップ |
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| JP2008516402A (ja) * | 2004-10-07 | 2008-05-15 | バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド | イオンビームの注入流量、スポット幅および位置の調整 |
| US7442944B2 (en) | 2004-10-07 | 2008-10-28 | Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. | Ion beam implant current, spot width and position tuning |
| WO2018096145A1 (de) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | mi2-factory GmbH | Verfahren und vorrichtung zur ionenimplantation in wafern |
| US11056309B2 (en) | 2016-11-25 | 2021-07-06 | mi2-factory GmbH | Method and device for implanting ions in wafers |
| US11705300B2 (en) | 2016-11-25 | 2023-07-18 | mi2-factory GmbH | Method and device for implanting ions in wafers |
| US11929229B2 (en) | 2016-11-25 | 2024-03-12 | mi2-factory GmbH | Semiconductor wafer |
| CN107653434A (zh) * | 2017-09-21 | 2018-02-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种掩模板挠度检测装置、调节装置及检测和调节方法 |
| CN107653434B (zh) * | 2017-09-21 | 2019-04-26 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种掩模板挠度检测装置、调节装置及检测和调节方法 |
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