JPH0825314A - 改質木材の製造方法および改質木材 - Google Patents

改質木材の製造方法および改質木材

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JPH0825314A
JPH0825314A JP18652794A JP18652794A JPH0825314A JP H0825314 A JPH0825314 A JP H0825314A JP 18652794 A JP18652794 A JP 18652794A JP 18652794 A JP18652794 A JP 18652794A JP H0825314 A JPH0825314 A JP H0825314A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】寸法安定性を付与するとともに難燃性を向上さ
せる。処理が容易で短時間で済む。目的外の副生成物を
生じない。 【構成】木材にコロダイルシリカ水溶液を減圧含浸させ
る。次に、リン酸二水素アンモニウム水溶液を減圧含浸
させる。含浸後の木材を乾燥し、160℃の温度条件
で、0.5〜10kg/cm2 の圧力で加圧、解放、加
圧と繰り返す。その木材に対し、160℃の温度条件
で、10kg/cm2 の圧力を30分間、加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性および寸法安定
性を備えた改質木材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の改質木材の製造方法および改質木
材としては、例えば、特開平5−69414号公報に示
すものがある。すなわち、塩基性窒素化合物とリン酸と
の塩ないしは化合物を、木材に塗布乾燥後、熱圧処理し
て、木材に難燃性および寸法安定性を付与するものであ
る。
【0003】また、従来の改質木材の製造方法および改
質木材として、例えば、特開昭62−144902号公
報に示すものがある。すなわち、木材を塩化カルシウム
溶液に浸漬後、リン酸ナトリウム溶液に浸漬して、木材
中に不燃性無機物を生成させた後、シリカゾルを含浸処
理して、木材に難燃性および寸法安定性を付与するもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−69414号公報に示す方法では、難燃性について
充分な改良を図ることができないという問題点があっ
た。
【0005】また、特開昭62−144902号公報に
示す方法では、二液拡散方法により処理するため、処理
する木材の含水率やpHを調整する手間がかかるうえ、
処理溶液を拡散させるのに時間がかかり、処理後には、
残った未反応液を除去するのに手間がかかり、さらに、
目的外の副生成物が材質に悪影響を与えるという種々の
問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、寸法安定性を付与するとともに難
燃性を向上させ、処理が容易で短時間で済み、目的外の
副生成物を生じない改質木材の製造方法および改質木材
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明に係る改質木材の製造方法は、木
材にリン酸化合物系の難燃剤溶液を含浸させるリン酸処
理工程と、木材にシリカ溶液を含浸させるシリカ処理工
程と、前記リン酸処理工程および前記シリカ処理工程後
の木材を120〜180℃以上の温度および0.1〜3
0kg/cm2 の圧力で加熱加圧処理する加熱加圧工程
とを有することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る改質木材の製造方
法では、請求項1の改質木材の製造方法において、前記
難燃剤溶液はリン酸アンモニウム溶液から成り、前記難
燃剤溶液および前記シリカ溶液の少なくとも一方はアル
コールを含むことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る改質木材の製造方
法では、請求項1または2の改質木材の製造方法におい
て、前記加熱加圧工程後の木材に、シリカと親和性の無
機系塗料を塗布することを特徴とする。
【0010】本発明の改質木材は、リン酸エステル化物
およびシリカのゲル化物の混合物を含むことを特徴とす
る。
【0011】改質木材の原料となる木材は、スギ、ブ
ナ、ケヤキ、セコイヤ、ミズキ、その他、いかなる樹木
であってもよく、広葉樹であっても針葉樹であってもよ
い。また、原料となる木材は、ソリッドであっても、木
質系材料であってもよい。
【0012】リン酸化合物系の難燃剤溶液は、例えば、
リン酸二水素アンモニウム水溶液、リン酸三水素アンモ
ニウム水溶液、リン酸二アンモニウム水溶液である。難
燃剤溶液中の難燃剤濃度は、20〜25重量%が好まし
い。リン酸化合物系の難燃剤溶液は、木材に着火抑制効
果を付与する。
【0013】シリカ溶液は、コロイド状シリカの水溶液
であっても、アルコール溶液であってもよい。シリカ溶
液中のシリカ濃度は、20〜30重量%が好ましい。シ
リカ粒子の大きさは、木材の細胞壁中に含浸させるた
め、粒子径20μ以下が好ましく、用途に応じて粒子の
大きさを使い分けてもよい。シリカ溶液は、木材に消煙
効果、寸法安定性、硬化性、耐候性および耐腐朽性を付
与する。リン酸化合物系の難燃剤溶液は発煙抑制効果が
充分とはいえないが、シリカ溶液を含浸させることによ
り、加熱時の発煙を顕著に減少させることができる。
【0014】シリカによる発煙抑制効果は、燃焼の際に
発生する粒子径0.1〜1.0μの煙微粒子のうち、粒
子径0.1〜0.2μのタールおよびすすをシリカゲル
が吸収するためと考えられる。また、シリカ溶液は、難
燃剤溶液にリン酸アンモニウム溶液を用いた場合に、ア
ンモニアの加熱酸化による木材の変色を抑制する。
【0015】リン酸化合物系の難燃剤溶液またはシリカ
溶液に、寸法安定性をより高めるため、グレオキザール
を添加してもよい。
【0016】リン酸処理工程とシリカ処理工程とは、リ
ン酸処理工程後にシリカ処理工程を行っても、シリカ処
理工程後にリン酸処理工程を行ってもよく、また、リン
酸化合物系の難燃剤とシリカとの混合溶液を木材に含浸
させることにより同時に行ってもよい。
【0017】加熱加圧工程により、難燃剤と木材とのリ
ン酸エステル化反応が起こり、木材に難燃性が付与され
る。また、加熱加圧工程により、シリカのゲル化が進
み、難燃剤はシリカゲルの中に取り込まれると考えられ
る。シリカゲルの生成により、木材の硬化が行われる。
さらに、加熱加圧工程で木材から発生した蒸気により、
木材はヘミセルロースなどの非晶質成分が分解して軟化
する。木材の軟化により、難燃剤と木材とのリン酸エス
テル化反応およびシリカゲルの生成が促進される。ま
た、この軟化した木材を加圧することで、木材の表面硬
化が行われる。
【0018】加熱加圧工程で加熱処理する温度は、12
0℃以下では、木材からの水抜きが不充分となって材質
改善が図りにくく、180℃以上では、木材の炭化が進
行して工業的に耐え得る強度を得にくいことから、12
0℃〜180℃の温度であることを要する。加熱処理す
る温度は、木材表面の硬化、シリカゲルの生成および生
成したシリカゲルからの完全脱水などにより材質改善効
果を高めるため、特に160〜180℃の温度が好まし
い。
【0019】加圧処理する圧力は、木材の含水率、厚
さ、表面の硬化程度などにより異なるが、0.1kg/
cm2 以下では、難燃剤溶液およびシリカ溶液の含浸率
を高めることができないため、充分な材質改善が図りに
くく、30kg/cm2 以上では、木材を破壊するおそ
れがあることから、0.1〜30kg/cm2 の圧力で
あることを要する。
【0020】加熱加圧処理は、含水率が約5〜30%程
度になるまで木材を乾燥後に行うのが好ましい。また、
加熱加圧処理は、木材からの蒸気による効果を有効に発
揮させるため、ホットプレスの加熱板の間に木材を挟ん
で行うことが好ましい。この場合、加熱方法は、熱板に
よる直接加熱、水蒸気加熱、高周波加熱など、いかなる
方法であってもよく、これらの2以上の組み合わせによ
る方法であってもよい。処理する木材の厚さに応じて、
これらの2以上の加熱方法を組み合わせることによっ
て、木材のより効果的な改質を行うことができる。
【0021】加熱加圧処理は、所定の加熱温度下で、木
材に加圧と加圧解放とを交互に繰り返した後、継続して
加熱加圧して行うのが好ましい。こうして加圧と解放と
を繰り返すことにより、木材の含有水分を拡散および蒸
散させて、難燃剤とシリカとの混合ゲルの木材表面部で
の生成を高め、木材表面部の硬化を図ることができる。
また、加熱加圧の継続により、木材表面の硬化を促進す
るとともに、難燃剤とシリカとの混合ゲルの木材内部お
よび木材細胞内での生成を高めることができる。木材の
硬化が行われることによって、木材の耐磨耗性が向上す
る。
【0022】加熱加圧時間は、加熱温度や、加圧圧力、
木材の厚さ、表面の硬化程度、製造する改質木材の性能
度(例えば、寸法安定性、耐腐朽性、強度性能の維持な
どの程度)などを考慮して設定されるが、5〜720分
程度が好ましく、15〜480分程度が特に好ましい。
【0023】加熱加圧処理は、空気など酸素を相当量含
む雰囲気下で行うと、処理後の木材の加工性が悪くなる
ため、不活性ガス雰囲気下または減圧環境下など、酸素
を含まない環境で行うことが好ましい。不活性ガスに
は、例えば、アルゴン、クリプトン、ヘリウム等の希ガ
ス、窒素、アンモニア、亜硝酸ガス、炭酸ガスなどの1
種または2種以上を使用することができる。
【0024】難燃剤溶液がリン酸アンモニウム溶液から
成る場合には、塩化バリウム溶液と異なり、毒性がな
い。また、リン酸アンモニウム溶液は、木材との親和性
が高く、含浸しやすい。
【0025】難燃剤溶液としてリン酸アンモニウム溶液
を含浸させた場合、加熱加圧工程で、アンモニアの熱酸
化により木材が黒く着色するが、難燃剤溶液およびシリ
カ溶液の少なくとも一方にアルコールを含ませることに
より、この着色を防ぐことができる。アルコールは、例
えば、エタノール、メタノール、これらの混合物などで
ある。
【0026】シリカと親和性の無機系塗料は、例えば、
無機質浸透・反応性の劣化・吸水防止剤として公知のも
のであり、特に、人工大理石等に耐候性を付与するため
の塗料が好ましい。シリカと親和性の無機系塗料を木材
に塗布することにより、木材の質感を損なわずに、木材
に耐水性および耐候性を付与することができる。
【0027】以下、図面に基づき本発明の実施例1〜4
について説明する。それぞれ改質木材を、以下のように
して製造した。
【0028】
【実施例1】厚さ3mmのスギ単板に、まず、粒子径1
0〜20μのコロダイルシリカの20重量%水溶液を減
圧含浸させ、次に、リン酸二水素アンモニウムの20重
量%水溶液を減圧含浸させた。含浸後の木材を含水率2
0%程度まで乾燥した後、乾燥後の木材に対し、ホット
プレスを用いて、160℃の温度条件で、0.5〜10
kg/cm2 の圧力を変化させながら加圧、解放を繰り
返した。この加熱加圧は、加圧・解放を1セットとして
3分間、5セットを行った。その後、木材に対し、16
0℃の温度条件で、10kg/cm2 の圧力を30分
間、加えた。こうして、実施例1の改質木材を製造し
た。
【0029】
【実施例2】実施例1の方法と含浸処理の順序を入れ替
え、同様のスギ単板に、まず、リン酸二水素アンモニウ
ムの20重量%水溶液を減圧含浸させ、次に、粒子径1
0〜20μのコロダイルシリカの20重量%水溶液を減
圧含浸させた。含浸後の木材に対し、実施例1の場合と
同様の条件で、乾燥し、加熱加圧を行った。こうして、
実施例2の改質木材を製造した。
【0030】
【実施例3】実施例1の方法とシリカ溶液の種類を代
え、同様のスギ単板に、まず、粒子径10〜20μのコ
ロダイルシリカの30重量%メタノール溶液を減圧含浸
させ、次に、リン酸二水素アンモニウムの20重量%水
溶液を減圧含浸させた。含浸後の木材に対し、実施例1
の場合と同様の条件で、乾燥し、加熱加圧を行った。こ
うして、実施例3の改質木材を製造した。
【0031】
【実施例4】難燃性試験で加熱時間の異なるものを試験
するため、実施例3と全く同様の方法により、実施例4
の改質木材を製造した。
【0032】実施例1〜4の改質木材の性能を従来の改
質木材の性能と比較するため、比較例1〜4の改質木材
を、以下のようにして製造した。
【0033】
【比較例1】厚さ3mmのスギ単板に、リン酸二水素ア
ンモニウムの30重量%水溶液を減圧含浸させた。含浸
後の木材に対し、実施例1の場合と同様の条件で、乾燥
し、加熱加圧を行った。こうして、比較例2の改質木材
を製造した。
【0034】
【比較例2】厚さ3mmのスギ単板に、粒子径10〜2
0μのコロダイルシリカの20重量%水溶液を減圧含浸
させた。含浸後の木材に対し、実施例1の場合と同様の
条件で、乾燥し、加熱加圧を行った。こうして、比較例
2の改質木材を製造した。
【0035】
【比較例3】厚さ3mmのスギ単板に、粒子径10〜2
0μのコロダイルシリカの30重量%メタノール溶液を
減圧含浸させた。含浸後の木材に対し、実施例1の場合
と同様の条件で、乾燥し、加熱加圧を行った。こうし
て、比較例3の改質木材を製造した。
【0036】
【比較例4】厚さ3mmのスギ単板に、まず、粒子径1
0〜20μのコロダイルシリカの20重量%水溶液を減
圧含浸させ、次に、リン酸二水素アンモニウムの20重
量%水溶液を減圧含浸させた。含浸後の木材を、熱風乾
燥機を用いて160℃で30分間、乾燥した。こうし
て、比較例4の改質木材を製造した。
【0037】次に、実施例1〜4の改質木材の効果につ
いて説明する。実施例1〜4の改質木材および比較例1
〜4の改質木材から得られる製品の防火性をみるため、
接着剤レゾルシノールを用いて、それぞれの改質木材に
より厚さ13mmのLVL(単板積層材)を作製し、こ
れについてJIS1321に基づく表面試験およびIS
O5927に基づく着火試験を行った。この結果を表1
に示す。また、この結果の標準温度曲線、排気温度およ
び発煙係数を示すグラフを図1〜図8に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1で、Tθは標準温度曲線を越える温度
時間を、Tdθは標準温度曲線を越える温度時間面積を
示す。表1および図1〜図8をみると、実施例1〜4の
改質木材は比較例1〜4の改質木材に比べて難燃性が向
上していることがわかる。実施例1のものではJIS
A1321の燃焼試験の難燃1級の基準を満たし、実施
例2および3のものでは難燃2級の基準を満たすほど難
燃性が向上している。
【0040】実施例1および3の改質木材、比較例1の
改質木材、並びに無処理の木材について、シリカと親和
性の無機系塗料(商品名:ハイドロサーム、製造、販売
元:日本ケミックス株式会社)を塗布し、乾燥後の木材
を、100℃で8時間、煮沸処理した。これらの処理木
材について、耐水性試験を行った。
【0041】耐水性試験は、JAS難燃合板の1類浸漬
剥離試験の試験条件をより厳しくして行った。すなわ
ち、試験片を沸騰水中に4時間浸漬した後、105±3
℃で20時間乾燥し、さらに沸騰水中に4時間浸漬した
後、60±3℃で48時間乾燥して行った。これによ
り、吸水率と寸法変化率と溶脱率とを求めた。吸水率
は、全乾重量法によって求めた。寸法変化率は、試験片
の厚み方向での寸法変化から求めた。溶脱率は、試験前
の全乾重量から試験後の全乾重量を引いた値を試験前の
全乾重量で割り、その値に100を掛けて求めた。これ
らの結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2を見ると、実施例1および3の改質木
材は比較例1の改質木材に比べて耐水性が向上している
ことがわかる。シリカと親和性の無機系塗料を塗布した
場合には、比較例1の改質木材に塗布したものでは耐水
性が殆ど変化しなかったのに対し、実施例1および3の
改質木材に塗布したものでは塗布しないものに比べてさ
らに耐水性が向上していることがわかる。
【0044】実施例1の改質木材、比較例2の改質木材
および無処理の木材について、JAS特殊合板の耐磨耗
性試験を行った。この結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3を見ると、実施例1の改質木材は、比
較例2の改質木材および無処理の木材に比べて、耐磨耗
性が向上していることがわかる。
【0047】実施例1および3の改質木材、比較例1の
改質木材、並びに無処理の木材について、色彩計により
材色を測定した。また、これらの木材について、全乾時
の寸法と100℃の熱水中で8時間煮沸処理後の寸法と
を測定し、寸法安定性をみるため、寸法変化率を算出し
た。これらの結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】表4で、「L☆」は明度指数を示し、「a
☆」は赤方向のクロマティクネス指数を示し、「b☆」
は黄方向のクロマティクネス指数を示している。表4を
見ると、実施例1および3の改質木材は、比較例1の改
質木材に比べて寸法安定性が良好で、色差も小さいこと
がわかる。メタノール溶液を含浸させた実施例3の改質
木材は、特に、寸法安定性が良好で、色差も小さくなっ
ている。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る改質木材の製造方法および
改質木材によれば、木材のリン酸エステル化とシリカの
ゲル化との相乗効果によって、寸法安定性を付与すると
ともに、難燃性を向上させる。また、本発明に係る改質
木材の製造方法によれば、処理する木材の含水率やpH
を調整する手間がかからず、処理溶液の拡散が短時間で
済むなど、処理が容易で短時間で済む。さらに、本発明
に係る改質木材の製造方法によれば、処理後の未反応液
を除去する手間がかからず、また、目的外の副生成物が
生成しないため、これによる材質の劣化を回避すること
ができる。
【0051】特に、本発明の請求項2に係る改質木材の
製造方法では、難燃剤溶液にリン酸アンモニウム溶液を
使用するため、塩化バリウム溶液のような危険物や劇物
を使用する場合に比べて、労働衛生環境を安全なものと
することができ、また、アルコールを使用することによ
り、木材の着色を抑えることができる。
【0052】特に、本発明の請求項3に係る改質木材の
製造方法では、シリカと親和性の無機系塗料を塗布する
ことにより、木材に耐水性および耐候性を容易に付与す
ることができ、外構部材として木材の屋外での使用の可
能性を広げることができる。
【0053】本発明に係る改質木材の製造方法により製
造された改質木材は、例えば、木工品材料や、テーブル
その他の家具材、自動車や建築物の内装材、窓枠、構造
用LVL・集成材の外貼り、木製ドア、システムキッチ
ン用装飾木材などとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の改質木材の製造方法による
改質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示
すグラフである。
【図2】本発明の実施例2の改質木材の製造方法による
改質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示
すグラフである。
【図3】本発明の実施例3の改質木材の製造方法による
改質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示
すグラフである。
【図4】本発明の実施例4の改質木材の製造方法による
改質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示
すグラフである。
【図5】従来の比較例1の改質木材の製造方法による改
質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示す
グラフである。
【図6】従来の比較例2の改質木材の製造方法による改
質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示す
グラフである。
【図7】従来の比較例3の改質木材の製造方法による改
質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示す
グラフである。
【図8】従来の比較例4の改質木材の製造方法による改
質木材の標準温度曲線、排気温度および発煙係数を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近 和栄 山形県最上郡金山町大字上台336−1 ヤ マガタウッドテック株式会社内 (72)発明者 三橋 博三 宮城県仙台市泉区寺岡3−11−21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材にリン酸化合物系の難燃剤溶液を含浸
    させるリン酸処理工程と、 木材にシリカ溶液を含浸させるシリカ処理工程と、 前記リン酸処理工程および前記シリカ処理工程後の木材
    を120〜180℃の温度および0.1〜30kg/c
    2 の圧力で加熱加圧処理する加熱加圧工程とを、 有することを特徴とする改質木材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記難燃剤溶液はリン酸アンモニウム溶液
    から成り、前記難燃剤溶液および前記シリカ溶液の少な
    くとも一方はアルコールを含むことを特徴とする請求項
    1記載の改質木材の製造方法。
  3. 【請求項3】前記加熱加圧工程後の木材に、シリカと親
    和性の無機系塗料を塗布することを特徴とする請求項1
    または2記載の改質木材の製造方法。
  4. 【請求項4】リン酸エステル化物およびシリカのゲル化
    物の混合物を含むことを特徴とする改質木材。
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