JPH08254906A - 転写材担持部材及び画像形成装置 - Google Patents

転写材担持部材及び画像形成装置

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JPH08254906A
JPH08254906A JP5737995A JP5737995A JPH08254906A JP H08254906 A JPH08254906 A JP H08254906A JP 5737995 A JP5737995 A JP 5737995A JP 5737995 A JP5737995 A JP 5737995A JP H08254906 A JPH08254906 A JP H08254906A
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JP
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Application number
JP5737995A
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English (en)
Inventor
Masataka Kawahara
正隆 川原
Teigo Sakakibara
悌互 榊原
Shunichiro Nishida
俊一郎 西田
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返し使用しても、転写ムラや転写ヌケの
ない画像が得られる転写材担持部材及びそれを有する画
像形成装置を提供する。 【構成】 式[I]の構成単位を有する熱可塑性コポリ
カーボネート樹脂、又は式[I]及び式[II]の構成単
位を有し[II]の構成単位が50重量%以下の熱可塑性
コポリカーボネート樹脂を含有し、該コポリカーボネー
ト樹脂には酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム微粒
子からなる粉体が含有されていることを特徴とする転写
材担持部材、及びそれを有する画像形成装置である。 【化16】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写材担持部材及び画像
形成装置に関するものであり、特に電子写真方式、静電
記録方式などにより形成された画像担持体上にトナー像
を転写材に転写する転写材担持部材、及び該転写材担持
部材を有する画像形成装置に関するものである。このよ
うな画像形成装置としては、白黒、モノカラー又はフル
カラーの電子写真複写機、プリンター、その他種々の記
録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】従来より画像担持体上の画像を転写材に
転写するときに用いられる転写材担持部材としては様々
なものがある。例えば、帯電−像露光−トナー現像−転
写−クリーニングといった像形成手段を有する電子写真
装置においては、感光体上のトナー像を転写材(例えば
紙)に転写する手段として図1及び図2に示されるよう
な転写ドラム及び転写装置が挙げられる。
【0003】転写ドラム10は両端に配置されたシリン
ダ12、13とこれらのシリンダを連結する連結部14
とから構成される支持体を有し、この支持体の外周面開
口域には転写材担持部材11が張設される。また、前記
連結部14には、給紙装置から送給された転写材を把持
する転写材グリッパ15を有する。更に、転写ドラム1
0の内側及び外側には転写用放電器21、及び除電手段
を構成する内側除電用放電器23及び外側除電用放電器
22、24が配置される。転写工程において、転写材担
持部材11には転写材の搬送、転写帯電、除電及びクリ
ーニングなど様々な機械的又は電気的外力が加えられる
ため、これらの外力に対する耐久性、即ち機械的強度、
耐摩耗性や電気的耐久性、更にはクリーニング部材など
に対する潤滑性に優れるといった特性が要求される。従
って、前記転写材担持部材としては、テフロン、ポリエ
ステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテートなどの
樹脂フィルムが用いられてきた。しかし、これらの樹脂
フィルムを転写材担持部材として用いた場合、転写直後
に転写材が感光ドラムより剥離される時に剥離放電が生
じ、転写材がこの剥離放電に起因して帯電し、この帯電
電荷は逃げることができずに転写材及び転写材担持部材
に保持されてしまい転写材上のトナー画像が乱れたり、
次回の転写帯電が均一に行われない場合があった。この
ような場合、転写電流値の精密な制御、又は転写材担持
部材上の残留電荷を逆帯電又はAC帯電により消去する
など、転写条件の厳密な設定が必要であった。
【0004】このような欠点を改良するために、特開昭
60−10625号公報に示されているように、転写材
担持部材に用いる樹脂にカーボンブラックを分散して樹
脂フィルムの体積抵抗を任意にコントロールする方法が
試みられている。しかし、樹脂にカーボンブラックを分
散した場合、樹脂の透光性が失われてしまうという問題
点があった。また、従来転写材担持部材に使用されてい
る樹脂に導電性フィラーを分散した場合、樹脂中にフィ
ラーを均一に分散することは非常に困難なことであり、
上記のフィラー分散フィルムの体積抵抗を広範囲で測定
した場合は目標とする抵抗値を示していても、微少部分
の抵抗値はフィラーの分散不良により不均一となってい
た。このフィルムを転写材担持部材に用いた場合はフィ
ルムの抵抗が不均一であるため、転写ムラや転写ヌケな
どによる画像欠陥が生じ易かった。
【0005】更に、分散性が悪いためフィラー分散樹脂
フィルムは生産安定性、膜強度、抵抗コントロールなど
に問題があった。
【0006】特に近年、画像の更なる高画質化を実現す
るために潜像を高精細にし、その潜像再現性を向上させ
るべく現像剤として、粒径10μm以下、平均粒径8μ
m程度のいわゆる小粒径トナー粒子を使用するようにな
ってきている。そのために、転写時に転写材担持部材上
の極軽微な電位ムラをトナー粒子が拾い易いので、更に
帯電ムラの生じにくい転写材担持部材が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の特性に優れ、転写ムラや転写ヌケのない常に良好な画
像を得ることのできる転写材担持部材及びそれを有する
画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】即ち、本発明
は、式[I]で示される構成単位を有する熱可塑性コポ
リカーボネート樹脂を含有し、又は、式[I]で示され
る構成単位及び式[II]で示される構成単位を有し、
[II]の構成単位が50重量%以下である熱可塑性コポ
リカーボネート樹脂を含有し、該コポリカーボネート樹
脂には酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム微粒子か
らなる粉体が含有されていることを特徴とする転写材担
持部材。
【0009】
【化5】 (式[I]中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖もし
くは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン
基、又は−O−、−S−、−CO−もしくは−SO2
示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示
す。式[II]中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又
はアルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアル
キル基、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜20
0の整数を示す。) また、本発明は、上記転写材部材を有する画像形成装置
である。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明に用いられ式[I]で示される構成
単位を持つ共重合体は、下記式[III]
【0012】
【化6】 (式中、R1 〜R4 は前記のものと同じ。)で示される
ビスフェノールをホスゲン、炭酸エステル又はクロロホ
ーメートなどの存在下、界面重合させることによって得
ることができる。
【0013】本発明に用いられ、式[I]で示される構
成単位及び[II]で示される構成単位を有する共重合体
は、下記式[III]
【0014】
【化7】 (式中、R1 〜R4 は前記のものと同じ。)で示される
ビスフェノールと、下記式[IV]
【0015】
【化8】 (式中、R5 〜R7 は前記のものと同じ。)で示される
オルガノポリシロキサンをホスゲン、炭酸エステル又は
クロロホーメートなどの存在下、界面重合させることに
よって得ることができる。この場合、式[II]で示され
る構成単位は共重合体の全重量の50重量%以下であ
り、好ましくは0.1〜30重量%である。また、nは
1〜200の整数を示し、好ましくは5〜100を示
す。R5 としてはエチレン、プロピレン、イソプロピレ
ン、ブチレン、ペンチレン、及びヘキシレンなどが挙げ
られるが、特にはエチレン、プロピレン、イソプロピレ
ンが好ましい。
【0016】以下に式[III] で示されるビスフェノール
の具体例を示すが、本発明に用いられるビスフェノール
はこれらに限定されるものではない。
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】次に、本発明に用いられるポリオルガノシ
ロキサンの具体例を示すが、これらに限られるものでは
ない。
【0023】
【化14】
【0024】
【化15】
【0025】本発明に好ましく用いられ式[I]で示さ
れる共重合体は、式[I]で示される構成単位を2種以
上含有してもよい。また、本発明に好ましく用いられ式
[I]で示される構成単位及び式[II]で示される構成
単位を持つ共重合体は、式[I]又は式[II]で示され
る構成単位を2種以上含有してもよい。更に、上記の共
重合体を他の樹脂と混合して用いることもできる。
【0026】また、所望に応じて、従来、該樹脂に公知
の種々の添加剤類が配合可能であり、これらとしては補
強剤、酸化防止剤、充填剤、安定剤、紫外線吸収剤、滑
剤、離型剤、染料、顔料、その他の難燃剤や耐衝撃性改
良用のエラストマーなどが挙げられる。例えば、安定剤
としては特に亜リン酸又はホスファイトが好適である。
また、離型剤としては飽和脂肪酸のモノマー又は多価ア
ルコールのエステルが挙げられ、ステアリルステアレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサオクトエートなどが
好適なものとして例示される。更に、通常のポリカーボ
ネート、ポリエステルカーボネート、ポリアリレートな
どの樹脂類も当然目的に応じて適宜好適に用いることが
できる。
【0027】フィラーとなる硫酸バリウム微粒子の添加
量は本発明の転写材担持部材100重量部に対して20
〜50重量部である。フィラーは、硫酸バリウム微粒子
に被覆層を設けることにより、コポリカーボネート粉末
と単純ブレンドすることができる。融解混練はバッチ、
連続のいずれも可能である。
【0028】硫酸バリウム微粒子は分散性が非常に優れ
ている。また、硫酸バリウム微粒子の屈折率は、バイン
ダー樹脂の屈折率にほぼなどしいため、光透過性が低下
しない。
【0029】本発明においては、硫酸バリウム微粒子に
導電性被覆層を設けることにより、フィラーとしては適
切な比抵抗としている。被覆層としては酸化スズで形成
された被覆層を使用する。被覆層を有する硫酸バリウム
からなる粉体の比抵抗は0.1〜1000Ωcm、更に
は1〜1000Ωcmが好ましい。
【0030】本発明において、粉体比抵抗は三菱油化製
の抵抗測定装置ロレスタAP(Loresta AP)
を用いて測定した。測定対象の粉体は、500kg/c
2の圧力で固めてコイン状のサンプルとして上記測定
装置に装着した。
【0031】被覆層の被覆率は10〜80重量%、更に
は30〜60重量%が好ましい。被覆層の被覆率とは被
覆層を有する微粒子からなる粉体の重量に対する、この
粉体に使用されている被覆層の全重量の割合である。被
覆層を有する硫酸バリウム微粒子の平均粒径は0.05
〜1.0μm、更には0.07〜0.7μmが好まし
い。本発明において、微粒子の平均粒径は遠心沈降法に
より測定した値である。
【0032】被覆層には必要に応じてフッ素又はアンチ
モンを含有してもよい。フッ素又はアンチモンを含有さ
せることにより、被覆層の比抵抗を低下させることがで
きる。フッ素又はアンチモンを含有した酸化スズの被覆
層は、酸化スズの結晶格子にフッ素原子又はアンチモン
原子が取り込まれた固溶体である。フッ素又はアンチモ
ンの含有量は、被覆層に対して0.01〜30重量%、
更には0.1〜10重量%が好ましい。
【0033】また、還元法により酸化スズの酸素を欠損
させることによっても、被覆層の比抵抗を低下させるこ
とができる。
【0034】本発明に用いられる転写材担持部材用樹脂
フィルムは押出成形、射出成形などの方法により成形す
ることができる。かかる樹脂フィルムの体積抵抗率は1
×102 Ωcm〜1×1017Ωcmが好ましく、比誘電
率は2.5以上であることが好ましい。形状はシート状
でもシート端部を熱融着、超音波融着及び接着剤による
接着などの手段によりエンドレスベルト状としてもよ
く、用いる画像形成装置によって任意の最も好ましい形
状にするのがよい。フィルムの膜厚は体積抵抗や比誘電
率によって異なるが、50μm〜300μm、特には7
0μm〜200μmが好ましい。
【0035】本発明の転写材担持部材は、転写帯電、除
電、紙搬送、クリーニング処理などにより電気的、機械
的外力が加えられても、それらの外力に対する耐久性、
即ち電気的耐久性、機械的強度が優れているため、繰り
返し使用にも耐え得る。更に、電気的特性にも優れてい
るため、常に安定でムラやヌケのない転写を行なうこと
ができる。更に、転写材担持部材自身の耐油性が優れて
おり、転写材担持部材表面へのオイル付着が少なく、感
光体を汚染しない。
【0036】その結果、繰り返し耐久しても常に良好な
転写が行なわれ、常に安定な画像を得ることができる。
【0037】以下に、本発明の画像形成装置の説明を行
なう。
【0038】本発明の転写材担持部材を有する画像形成
装置の態様の具体例を図3及び図4に示す。図3及び図
4に示される多色電子写真複写装置には、回転自在に軸
支され矢印方向に回転する画像担持体、即ち感光ドラム
3が配置され、その外周部に画像形成手段が配置され
る。画像形成手段は任意の手段として得るが、本例で
は、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電器34
と、色分解された光像又はこれに相当する光像を照射
し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する。例えば、
レーザービーム露光装置などからなる露光手段32と、
感光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする回転式現
像装置31とを具備する。
【0039】回転式現像装置31は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各々収納する4個の現像器31
Y、31M、31C、31Bkと、これら4個の現像器
31Y、31M、31C、31Bkを保持しかつ回転自
在に軸支された略円柱形状の筺体とからなっている。前
記回転式現像装置31は、筺体の回転によって所望の現
像器を感光ドラム33の外周面と対向する位置に搬送
し、感光ドラム上の静電潜像の現像を行ない、4色分の
フルカラー現像が可能となるように構成されている。
【0040】感光ドラム33に一次帯電器34により均
一な帯電を行ない、露光手段32にて画像情報に応じた
光像Eを照射し、感光ドラム33上に静電潜像が形成さ
れる。該静電潜像は、回転式現像装置31により、感光
ドラム33に樹脂を基材とした平均粒径8〜12μmの
トナーによりトナー像として可視化される。
【0041】一方、転写材Pはレジストローラ36によ
り画像と同期して転写ドラム10へと送られ、グリッパ
15などによりその先端部を把持され、該転写ドラム1
0にて図中矢印方向に搬送される。
【0042】次いで、感光ドラム33と当接する領域に
おいて転写ドラム10の転写材担持部材11の背面から
転写用放電器21によってトナーと逆極性のコロナ放電
を受けることにより、感光ドラム33上のトナー像が転
写材Pに転写される。
【0043】転写材Pは必要回数の転写工程が行なわれ
た後、除電用放電器22、23、24により除電を受け
つつ分離爪28の作用により転写ドラム10から剥離さ
れ搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を
受けた後、機外に排出される。
【0044】他方、感光ドラム33は、表面の残留トナ
ーをクリーニング装置37で清掃された後再度画像形成
プロセスに供せられる。
【0045】また、転写ドラム10の転写材担持部材1
1表面も同様にブレード、ファーブラシなどにより成る
クリーニング装置35及びクリーニング補助手段35b
の作用により清掃された後再度、画像形成プロセスに供
せられる。
【0046】本発明においては、図2に示すように転写
用コロナ放電器21の転写ドラム10の回転方向(矢印
bの方向)下流側シールド板に絶縁性部材26、例えば
ポリカーボネート樹脂板などを設けて転写コロナのうち
感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした構
成とすることが好ましい。
【0047】また、本発明においては、転写材担持部材
11の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸び
る、弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押
圧部材27は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好
ましくは体積抵抗率が1010Ωcm以上、特に好ましく
は1014Ωcm以上の合成樹脂フィルムで構成し、転写
部の全域にわたって配置される。
【0048】図4には形状をエンドレスベルト状にした
場合の本発明の転写材担持部材を用いた画像形成装置の
具体例が示されている。
【0049】図4に示された画像形成装置は、感光ドラ
ム41a〜41dを有し、その回りに一次帯電器42a
〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜4
4d、転写帯電器45a〜45d、除電帯電気46a〜
46d、及び47a〜47d、感光ドラム用クリーニン
グ装置48a〜48dが位置され、更にこれらのユニッ
トを貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベル
ト状の本発明の転写材担持部材40が配置され、ウレタ
ンブレード49を有する転写材担持部材用クリーニング
装置50が配置される。
【0050】転写材Pは給紙ローラにより給紙された
後、エンドレスベルト状転写材担持部材40により各転
写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して
搬送される。
【0051】以下に本発明の実施例を述べるが、本発明
はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
【0052】
【実施例】
(実施例1)水酸化ナトリウム3.8kgを水45リッ
トルに溶解し、20℃に保ちながら、これにビスフェノ
ールA(BPA)7.2kgと両末端が2−(4−ヒド
ロキシフェニル)エチル基でシロキサン鎖の平均繰り返
し数n=40のポリジメチルシロキサン(X−22−1
65B、信越化学(株)製)1.3kg、及びハイドロ
サルファイト8gを溶解した。
【0053】これに、メチレンクロライド(MC)32
リットルを加えて撹拌しつつ、p−t−ブチルフェノー
ル(PTBP)158gを加え、次いでホスゲン3.5
gを60分かけて吹き込んだ。ホスゲン吹き込み後、激
しく撹拌して反応液を乳化させ、乳化後、8gのトリエ
チルアミンを加え、約1時間撹拌し重合させた。
【0054】重合液を水層と有機層に分離し、有機層を
リン酸で中和した後、イソプロパノール35リットルを
加え、重合物を沈殿させ、沈殿物を濾過後、乾燥するこ
とにより白色状のポリカーボネート樹脂PC−Xを得
た。
【0055】このポリカーボネート樹脂PC−X70重
量部、及び酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム微粒
子からなる粉体(被覆率50重量%、粉体比抵抗700
Ωcm)30重量部をタンブラーで混合し、ベント付き
二軸押出機を用いてペレット化した。
【0056】得られたペレットを押出成形した後、冷却
ロールを介して厚さ110μmのフィルムシートを得
た。
【0057】この樹脂フィルムの潤滑性を評価するため
に、表面性試験機(HEIDON−14、新東化学
(株)製)を用いて、荷重10gのときのウレタンブレ
ードに対する滑り性を測定した。その結果センサーの出
力値は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの出力を
1とすると、0.50であった。なお、この場合、セン
サーの出力値が小さいほうが滑り抵抗が小さい、即ち潤
滑性が高いことを示す。
【0058】この樹脂フィルムを用いて図1及び図2に
示されるような転写ドラムを作成した。
【0059】即ち、転写材担持部材11として、前記樹
脂フィルムを2つのアルミニウムシリンダ12、13の
間に張架して転写ドラム10を作成した。転写材担持部
材11の両端部は転写ドラム10を構成する2つのアル
ミニウムシリンダ12、13を連結する連結部14上に
固定した。本実施例においては、転写ドラム10の直径
を160mm、移動速度を150mm/secとした。
また、転写用コロナ放電器21の開口幅は19.5mm
に、放電ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距
離は11mmに、放電ワイヤー25と転写コロナ放電器
21のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ
設定した。
【0060】また、押圧部材27としてはポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルムを用いた。
【0061】本実施例においては、図3に示されるよう
な画像形成装置にてマイナス極性に帯電された感光ドラ
ム33に潜像を形成し、平均粒径が8μmのトナーを用
いて反転現像にてトナー画像を得た。この時、トナー
は、樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上
させるための添加剤などにより構成され、現像器中でキ
ャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯電するも
のであった。
【0062】その後、該トナー画像を上記構成の転写装
置により転写材に転写した。次いで、転写材は転写ドラ
ム10より分離し、定着器にて定着した。
【0063】本実施例においては、転写ドラム10の転
写材担持部材11の表面を、ウレタンブレードを有する
クリーニング装置35a、及びクリーニング補助手段3
5bによりクリーニングする。
【0064】上記構成の多色電子写真複写装置にて、1
000枚の画像出し耐久テストを行なった。その結果、
初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久
後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。上記
の結果を表1に示す。
【0065】(実施例2)実施例1で用いたポリジメチ
ルシロキサン(X−22−165B、信越化学株式会社
製)1.3kgの代わりに、両末端が3−(2−ヒドロ
キシフェニル)プロピル基でシロキサン鎖の平均繰り返
し数n=40のポリジメチルシロキサン(BY16−7
52、東レダウコーニングシリコン株式会社製)1.3
kgを用いた以外は、実施例と同様に評価した。その結
果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、
耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
上記の結果を表1に示す。
【0066】(実施例3)実施例1で用いた共重合体の
代わりにポリカーボネート樹脂(ユーピロンS−200
0、三菱瓦斯化学株式会社製)75重量部を用いる以外
は、実施例1と同様にして転写材担持部材を作成し、実
施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0067】(実施例4)実施例1で用いたフィラーの
代わりに、フッ素含有の酸化スズ被覆層を有する硫酸バ
リウム微粒子からなる粉体(被覆率50重量%、被覆層
におけるフッ素含有率9重量%、粉体比抵抗40Ωc
m)40重量部を用いる以外は、実施例1と同様にして
転写材担持部材を作成し、実施例1と同様に評価した。
結果を表1に示す。
【0068】(実施例5)実施例1で用いたフィラーの
代わりに、アンチモン含有の酸化スズ被覆層を有する硫
酸バリウム微粒子からなる粉体(被覆率50重量%、被
覆層におけるアンチモン含有率9重量%、粉体比抵抗4
0Ωcm)25重量部を用いる以外は、実施例1と同様
にして転写材担持部材を作成し、実施例1と同様に評価
した。結果を表1に示す。
【0069】(比較例1)実施例1で用いたフィラーの
代わりに、アンチモン含有の酸化スズ微粒子からなる粉
体(T−1、三菱マテリアル株式会社製)25重量部を
用いる以外は、実施例1と同様にして転写材担持部材を
作成し、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0070】(比較例2)実施例1で用いた共重合体の
代わりにポリカーボネート樹脂(ユーピロンS−200
0、三菱瓦斯化学株式会社製)75重量部を用い、フィ
ラーとしてアンチモン含有の酸化スズ微粒子からなる粉
体(T−1、三菱マテリアル株式会社製)25重量部を
用いる以外は、実施例1と同様にして転写材担持部材を
作成し、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示
す。
【0071】
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機械的
強度、潤滑性、透光性に優れ、また電気的特性にも優れ
るので、繰り返し使用しても転写ムラや転写ヌケのない
良好な画像の得られる転写材担持部材及びそれを有する
画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写材担持部材を用いた転写ドラムの
概略構成例である。
【図2】本発明の転写材担持部材を用いた転写装置の概
略構成例である。
【図3】シート状の本発明の転写材担持部材を用いた画
像形成装置の概略構成例である。
【図4】エンドレスベルト状の本発明の転写材担持部材
を用いた画像形成装置の概略構成例である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[I]で示される構成単位を有す
    る熱可塑性コポリカーボネート樹脂を含有し、該コポリ
    カーボネート樹脂には酸化スズの被覆層を有する硫酸バ
    リウム微粒子からなる粉体が含有されていることを特徴
    とする転写材担持部材。 【化1】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖もしくは環
    状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
    は−O−、−S−、−CO−もしくは−SO2 を示し、
    1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
    1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
  2. 【請求項2】 式[I]で示される構成単位及び式[I
    I]で示される構成単位を有し、[II]の構成単位が5
    0重量%以下である熱可塑性コポリカーボネート樹脂を
    含有し、該コポリカーボネート樹脂には酸化スズの被覆
    層を有する硫酸バリウム微粒子からなる粉体が含有され
    ていることを特徴とする転写材担持部材。 【化2】 (式[I]中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖もし
    くは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン
    基、又は−O−、−S−、−CO−もしくは−SO2
    示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
    炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示
    す。式[II]中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又
    はアルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアル
    キル基、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜20
    0の整数を示す。)
  3. 【請求項3】 前記被覆層の被覆率が10〜80重量%
    である請求項1記載の転写材担持部材。
  4. 【請求項4】 前記被覆層にフッ素又はアンチモンを含
    有する請求項1記載の転写材担持部材。
  5. 【請求項5】 前記フッ素又はアンチモンの含有量が、
    前記被覆層に対して0.01〜30重量%である請求項
    3記載の転写材担持部材。
  6. 【請求項6】 画像担持体及び転写材担持部材を有する
    画像形成装置において、該転写材担持部材が下記式
    [I]で示される構成単位を有する熱可塑性コポリカー
    ボネート樹脂を含有し、該コポリカーボネート樹脂には
    酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム微粒子からなる
    粉体が含有されていることを特徴とする画像形成装置。 【化3】 (式中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖もしくは環
    状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、又
    は−O−、−S−、−CO−もしくは−SO2 を示し、
    1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は炭素数
    1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
  7. 【請求項7】 画像担持体及び転写材担持部材を有する
    画像形成装置において、該転写材担持部材が式[I]で
    示される構成単位及び式[II]で示される構成単位を有
    し、[II]の構成単位が50重量%以下である熱可塑性
    コポリカーボネート樹脂を含有し、前記コポリカーボネ
    ート樹脂には酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム微
    粒子からなる粉体が含有されていることを特徴とする画
    像形成装置。 【化4】 (式[I]中、Aは炭素数1〜10の直鎖、分岐鎖もし
    くは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン
    基、又は−O−、−S−、−CO−もしくは−SO2
    示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素、ハロゲン又は
    炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示
    す。式[II]中、R5 は炭素数2〜6のアルキレン基又
    はアルキリデン基、R6 及びR7 は炭素数1〜3のアル
    キル基、フェニル基又は置換フェニル基、nは1〜20
    0の整数を示す。)
  8. 【請求項8】 前記被覆層の被覆率が10〜80重量%
    である請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記被覆層にフッ素又はアンチモンを含
    有する請求項6記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記フッ素又はアンチモンの含有量
    が、前記被覆層に対して0.01〜30重量%である請
    求項8記載の画像形成装置。
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