JPH08257132A - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents
医療用ガイドワイヤInfo
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- JPH08257132A JPH08257132A JP7087454A JP8745495A JPH08257132A JP H08257132 A JPH08257132 A JP H08257132A JP 7087454 A JP7087454 A JP 7087454A JP 8745495 A JP8745495 A JP 8745495A JP H08257132 A JPH08257132 A JP H08257132A
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Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全体的にしなやかな弾性を有し、先端部の柔
軟性が損なわれず、かつ、先端部が賦形しやすく、操作
性に優れ、製造が容易な医療用ガイドワイヤを提供す
る。 【構成】 超弾性材料からなる芯線12の先端部12a
を所定長さ細く形成し、芯線12の少なくとも先端部1
2aの外周は形状記憶樹脂膜となるようにして、芯線1
2の外周を合成樹脂膜13で被覆して医療用ガイドワイ
ヤ11とする。合成樹脂膜13の外周を、更に親水性樹
脂膜で被覆すると、潤滑性が向上するので好ましい。
軟性が損なわれず、かつ、先端部が賦形しやすく、操作
性に優れ、製造が容易な医療用ガイドワイヤを提供す
る。 【構成】 超弾性材料からなる芯線12の先端部12a
を所定長さ細く形成し、芯線12の少なくとも先端部1
2aの外周は形状記憶樹脂膜となるようにして、芯線1
2の外周を合成樹脂膜13で被覆して医療用ガイドワイ
ヤ11とする。合成樹脂膜13の外周を、更に親水性樹
脂膜で被覆すると、潤滑性が向上するので好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば血管、尿管、気
管などにカテーテルを挿入する際等に用いられる医療用
ガイドワイヤーに関する。
管などにカテーテルを挿入する際等に用いられる医療用
ガイドワイヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば心臓カテーテル検査などで
は、血管を切開することなく、経皮的にカテーテルを挿
入し、血管に造影剤などの薬剤を投与する技術が多く採
用されている。
は、血管を切開することなく、経皮的にカテーテルを挿
入し、血管に造影剤などの薬剤を投与する技術が多く採
用されている。
【0003】この経皮的にカテーテルを挿入する手順を
動脈穿刺を例に図8に従って説明すると、まず、穿刺針
1で動脈2を穿刺し(a)、次いで、この穿刺針1にガ
イドワイヤ3を挿通し、このガイドワイヤ3を動脈2内
に残して上記穿刺針1を抜く(b)。
動脈穿刺を例に図8に従って説明すると、まず、穿刺針
1で動脈2を穿刺し(a)、次いで、この穿刺針1にガ
イドワイヤ3を挿通し、このガイドワイヤ3を動脈2内
に残して上記穿刺針1を抜く(b)。
【0004】次いで、上記ガイドワイヤ3の外周に拡張
器4を装着し、この拡張器4の先端を上記ガイドワイヤ
3に沿って滑らせて動脈2の中へ押込む(c)。そし
て、拡張が終了したら上記拡張器4を抜去し(d)、そ
の後、カテーテル5を上記ガイドワイヤ3の外周に沿っ
て滑らせて(e)、このカテーテル5を動脈2内へ挿入
する(f)。
器4を装着し、この拡張器4の先端を上記ガイドワイヤ
3に沿って滑らせて動脈2の中へ押込む(c)。そし
て、拡張が終了したら上記拡張器4を抜去し(d)、そ
の後、カテーテル5を上記ガイドワイヤ3の外周に沿っ
て滑らせて(e)、このカテーテル5を動脈2内へ挿入
する(f)。
【0005】そして、上記カテーテル5が上記動脈2の
所定の位置まで挿入されたら、上記ガイドワイヤ3を抜
き、次いで、カテーテル5を介して動脈2へ造影剤など
の薬液を投与し、放射線透視カメラなどで検査を行う。
所定の位置まで挿入されたら、上記ガイドワイヤ3を抜
き、次いで、カテーテル5を介して動脈2へ造影剤など
の薬液を投与し、放射線透視カメラなどで検査を行う。
【0006】このように、カテーテル5の挿入に際して
は、これをガイドするガイドワイヤ3が用いられてい
る。なお、カテーテル5は、上記のような血管の検査、
治療ばかりでなく、尿管、気管などの人体のあらゆる管
状器官の検査、治療に用いられている。
は、これをガイドするガイドワイヤ3が用いられてい
る。なお、カテーテル5は、上記のような血管の検査、
治療ばかりでなく、尿管、気管などの人体のあらゆる管
状器官の検査、治療に用いられている。
【0007】上記のような用途に用いられる医療用ガイ
ドワイヤとしては、ステンレス、形状記憶合金等の金属
からなる細い線材をコイル状にして柔軟性をもたせたも
の、上記のような金属からなる線材を芯線にしてその外
周を合成樹脂膜などで覆ったもの、など各種のものが提
案されている。ガイドワイヤの操作性は、その先端部の
柔軟性に左右されることが多い。
ドワイヤとしては、ステンレス、形状記憶合金等の金属
からなる細い線材をコイル状にして柔軟性をもたせたも
の、上記のような金属からなる線材を芯線にしてその外
周を合成樹脂膜などで覆ったもの、など各種のものが提
案されている。ガイドワイヤの操作性は、その先端部の
柔軟性に左右されることが多い。
【0008】このようなガイドワイヤの1つとして、特
開昭61−106173号には、形状記憶合金(TiN
i合金)からなる芯線の先端部を細くして、その外周を
合成樹脂膜で覆ってなるガイドワイヤが提案されてい
る。このガイドワイヤは、形状記憶合金の超弾性により
しなやかさをもたすとともに、芯線の先端部を細くして
先端部を更に柔軟にした点に特徴がある。
開昭61−106173号には、形状記憶合金(TiN
i合金)からなる芯線の先端部を細くして、その外周を
合成樹脂膜で覆ってなるガイドワイヤが提案されてい
る。このガイドワイヤは、形状記憶合金の超弾性により
しなやかさをもたすとともに、芯線の先端部を細くして
先端部を更に柔軟にした点に特徴がある。
【0009】血管や気管にガイドワイヤを挿入する場
合、これらはところどころで分岐しているため、ガイド
ワイヤの先端を、分岐点で目指す管内に導く必要があ
る。この操作は、ガイドワイヤの基部を所望の角度で回
転させ、ガイドワイヤの先端を所望の方向に向けて挿入
することによりなされる。このため、ガイドワイヤを挿
入する前に、その先端を患者の患部に合わせてその場で
適宜賦形する(くせ曲げする)ことが行なわれている。
合、これらはところどころで分岐しているため、ガイド
ワイヤの先端を、分岐点で目指す管内に導く必要があ
る。この操作は、ガイドワイヤの基部を所望の角度で回
転させ、ガイドワイヤの先端を所望の方向に向けて挿入
することによりなされる。このため、ガイドワイヤを挿
入する前に、その先端を患者の患部に合わせてその場で
適宜賦形する(くせ曲げする)ことが行なわれている。
【0010】しかしながら、上記のように芯線を形状記
憶合金で形成した場合、その先端部を細くして柔軟性を
もたせても、形状記憶合金の超弾性により塑性変形せ
ず、先端部を所望の形状に賦形することができなかっ
た。
憶合金で形成した場合、その先端部を細くして柔軟性を
もたせても、形状記憶合金の超弾性により塑性変形せ
ず、先端部を所望の形状に賦形することができなかっ
た。
【0011】このような問題点を解決するため、本出願
人による実開平3−24144号及び実開平4−108
555号には、形状記憶合金からなる芯線の先端部を所
定長さ細く形成するとともに、この先端部を賦形しやす
くしたカテーテル用ガイドワイヤが開示されている。実
開平3−24144号に開示されたガイドワイヤは、細
く形成された芯線の先端部全体を熱処理して賦形しやす
くしたものであり、実開平4−108555号に開示さ
れたガイドワイヤは、細く形成された芯線の先端部の途
中を部分的に賦形しやすい物性にしたものである。
人による実開平3−24144号及び実開平4−108
555号には、形状記憶合金からなる芯線の先端部を所
定長さ細く形成するとともに、この先端部を賦形しやす
くしたカテーテル用ガイドワイヤが開示されている。実
開平3−24144号に開示されたガイドワイヤは、細
く形成された芯線の先端部全体を熱処理して賦形しやす
くしたものであり、実開平4−108555号に開示さ
れたガイドワイヤは、細く形成された芯線の先端部の途
中を部分的に賦形しやすい物性にしたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−24144号及び実開平4−108555号に開示
されたガイドワイヤは、芯線の先端部が賦形しやすくな
るものの、熱処理等によって形状記憶合金の超弾性が損
なわれ、処理した部分の剛性が高くなって、先端部の柔
軟性が損なわれるという問題があった。
3−24144号及び実開平4−108555号に開示
されたガイドワイヤは、芯線の先端部が賦形しやすくな
るものの、熱処理等によって形状記憶合金の超弾性が損
なわれ、処理した部分の剛性が高くなって、先端部の柔
軟性が損なわれるという問題があった。
【0013】また、形状記憶合金からなる芯線の先端部
の全体又は部分を、例えば所定の温度及び時間で厳密に
熱処理しなければならないため、熱処理条件等の設定や
管理が難しく、製造が煩雑であるという問題があった。
の全体又は部分を、例えば所定の温度及び時間で厳密に
熱処理しなければならないため、熱処理条件等の設定や
管理が難しく、製造が煩雑であるという問題があった。
【0014】したがって、本発明の目的は、全体的にし
なやかな弾性を有し、先端部の柔軟性が損なわれず、か
つ、先端部が賦形しやすく、操作性に優れ、製造の容易
な医療用ガイドワイヤを提供することにある。
なやかな弾性を有し、先端部の柔軟性が損なわれず、か
つ、先端部が賦形しやすく、操作性に優れ、製造の容易
な医療用ガイドワイヤを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の医療用ガイドワイヤは、超弾性材料からな
る芯線の外周に合成樹脂膜を被覆してなる医療用ガイド
ワイヤにおいて、前記芯線は、その先端部が所定長さ細
く形成されており、前記芯線の少なくとも先端部を被覆
する合成樹脂膜が形状記憶樹脂膜であることを特徴とす
る。
め、本発明の医療用ガイドワイヤは、超弾性材料からな
る芯線の外周に合成樹脂膜を被覆してなる医療用ガイド
ワイヤにおいて、前記芯線は、その先端部が所定長さ細
く形成されており、前記芯線の少なくとも先端部を被覆
する合成樹脂膜が形状記憶樹脂膜であることを特徴とす
る。
【0016】また、本発明の好ましい態様においては、
前記合成樹脂膜の外周が、更に親水性樹脂膜で被覆され
ている。
前記合成樹脂膜の外周が、更に親水性樹脂膜で被覆され
ている。
【0017】
【作用】形状記憶樹脂は、ガラス転移点以下の温度で
は、樹脂のように硬い物性を有するが、ガラス転移点以
上の温度では、ゴムのように軟らかくなって記憶された
形状に戻る性質を有している。一方、形状記憶合金から
なる芯線は、その先端部が所定長さ細くなるように形成
されているので、先端部における剛性はそれほど強くな
く、十分な柔軟性が付与されるようになっている。この
ため、ガイドワイヤの先端部を被覆する形状記憶樹脂膜
は、ガラス転移点以下の温度では芯線の先端部よりも剛
性が高くなるようにすることができる。
は、樹脂のように硬い物性を有するが、ガラス転移点以
上の温度では、ゴムのように軟らかくなって記憶された
形状に戻る性質を有している。一方、形状記憶合金から
なる芯線は、その先端部が所定長さ細くなるように形成
されているので、先端部における剛性はそれほど強くな
く、十分な柔軟性が付与されるようになっている。この
ため、ガイドワイヤの先端部を被覆する形状記憶樹脂膜
は、ガラス転移点以下の温度では芯線の先端部よりも剛
性が高くなるようにすることができる。
【0018】したがって、ガイドワイヤの先端部を形状
記憶樹脂のガラス転移点以上の温度に加温し、その状態
で所望形状に賦形してその形状を維持したまま形状記憶
樹脂のガラス転移点以下の温度に冷却すると、形状記憶
樹脂膜が上記の形状に固まって芯線の先端部よりも強い
剛性が付与されるため、ガイドワイヤの先端部をその形
状に維持することができる。このため、ガイドワイヤの
先端部を、血管、気管等の分岐点で目指す管に導きやす
くするように、患者の患部に合わせて容易に賦形するこ
とができ、ガイドワイヤの操作性がよくなる。
記憶樹脂のガラス転移点以上の温度に加温し、その状態
で所望形状に賦形してその形状を維持したまま形状記憶
樹脂のガラス転移点以下の温度に冷却すると、形状記憶
樹脂膜が上記の形状に固まって芯線の先端部よりも強い
剛性が付与されるため、ガイドワイヤの先端部をその形
状に維持することができる。このため、ガイドワイヤの
先端部を、血管、気管等の分岐点で目指す管に導きやす
くするように、患者の患部に合わせて容易に賦形するこ
とができ、ガイドワイヤの操作性がよくなる。
【0019】また、超弾性材料からなる芯線の先端部
に、熱処理などの物性を変化させるような処理を加える
必要がないので、芯線の超弾性が損なわれることがな
く、全体的にしなやかな弾性を有し、先端部の柔軟性も
維持される。また、芯線の外周に被覆された合成樹脂膜
は、血管、尿管、気管などの管状器官への挿入の際に、
その滑りを良好にする。
に、熱処理などの物性を変化させるような処理を加える
必要がないので、芯線の超弾性が損なわれることがな
く、全体的にしなやかな弾性を有し、先端部の柔軟性も
維持される。また、芯線の外周に被覆された合成樹脂膜
は、血管、尿管、気管などの管状器官への挿入の際に、
その滑りを良好にする。
【0020】更に、本発明のガイドワイヤは、芯線の外
周を、少なくとも先端部が形状記憶樹脂膜からなる合成
樹脂膜で被覆するだけで製造でき、厳密な温度管理を必
要とする加熱処理等が必要ないので、製造が容易であ
り、個々の製品における品質のバラツキも少なくなる。
周を、少なくとも先端部が形状記憶樹脂膜からなる合成
樹脂膜で被覆するだけで製造でき、厳密な温度管理を必
要とする加熱処理等が必要ないので、製造が容易であ
り、個々の製品における品質のバラツキも少なくなる。
【0021】なお、本発明の好ましい態様においては、
合成樹脂膜の外周を更に親水性樹脂膜で被覆することに
より、カテーテルの内壁に対する潤滑性がよくなり、操
作性がより良好になる。
合成樹脂膜の外周を更に親水性樹脂膜で被覆することに
より、カテーテルの内壁に対する潤滑性がよくなり、操
作性がより良好になる。
【0022】
【実施例】図1には、本発明による医療用ガイドワイヤ
の一実施例が示されている。このガイドワイヤ11は、
超弾性材料からなる芯線12と、その外周を被覆する合
成樹脂膜13とから構成されている。また、芯線12の
先端部12aは、テーパ状に細く形成されている。
の一実施例が示されている。このガイドワイヤ11は、
超弾性材料からなる芯線12と、その外周を被覆する合
成樹脂膜13とから構成されている。また、芯線12の
先端部12aは、テーパ状に細く形成されている。
【0023】芯線12の超弾性材料としては、TiNi
合金等の形状記憶合金が好ましく用いられる。芯線12
の線材は、例えば形状記憶合金を線状に成形し、この線
を加熱炉に入れて所望の太さになるまで引き伸ばすこと
によって製造できる。これによって、線材は所定の変態
点を有するように形状記憶される。なお、芯線12は、
少なくとも体温下でしなやかな超弾性が得られるように
するため、形状記憶合金の変態点を体温以下に設定する
ことが好ましい。
合金等の形状記憶合金が好ましく用いられる。芯線12
の線材は、例えば形状記憶合金を線状に成形し、この線
を加熱炉に入れて所望の太さになるまで引き伸ばすこと
によって製造できる。これによって、線材は所定の変態
点を有するように形状記憶される。なお、芯線12は、
少なくとも体温下でしなやかな超弾性が得られるように
するため、形状記憶合金の変態点を体温以下に設定する
ことが好ましい。
【0024】そして、この線材を所望の長さで切断し、
先端部をテーパ状に加工する。このような加工は、例え
ば先端部をエッチング液に浸漬して徐々に引き上げると
いうようなエッチングによる方法、切削研磨、スエージ
ング、圧延加工などの機械的加工方法によって行なうこ
とができる。
先端部をテーパ状に加工する。このような加工は、例え
ば先端部をエッチング液に浸漬して徐々に引き上げると
いうようなエッチングによる方法、切削研磨、スエージ
ング、圧延加工などの機械的加工方法によって行なうこ
とができる。
【0025】なお、芯線12の先端部12aの太さは、
0.03〜0.1 mmが好ましく、芯線12の先端部12a以外
の太さは、0.2 〜0.5 mmが好ましい。更に、芯線12の
先端部12aの長さは、50〜600 mmが好ましい。
0.03〜0.1 mmが好ましく、芯線12の先端部12a以外
の太さは、0.2 〜0.5 mmが好ましい。更に、芯線12の
先端部12aの長さは、50〜600 mmが好ましい。
【0026】芯線12に被覆する合成樹脂膜13は、こ
の実施例においては全体が形状記憶樹脂膜とされている
が、芯線12の少なくとも先端部12aの外周が形状記
憶樹脂膜となるようにすれば、芯線12の先端部12a
を除く部分の外周は、形状記憶樹脂膜以外の合成樹脂膜
であってもよい。
の実施例においては全体が形状記憶樹脂膜とされている
が、芯線12の少なくとも先端部12aの外周が形状記
憶樹脂膜となるようにすれば、芯線12の先端部12a
を除く部分の外周は、形状記憶樹脂膜以外の合成樹脂膜
であってもよい。
【0027】形状記憶樹脂としては、例えば、トリノル
ボルネン(日本ゼオン株式会社製)、スチレンブタジエ
ン共重合体(旭化成工業株式会社製)、ポリウレタン
(三菱重工業株式会社製)などが知られており、本発明
においては、これらのうち体温より高い温度のガラス転
移点をもつものが好ましく使用される。また、必要に応
じて芯線12の先端部12aを除く部分の外周に被覆さ
れる形状記憶樹脂以外の合成樹脂としては、例えばシリ
コン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、親水性樹脂
などの各種の樹脂が用いられる。
ボルネン(日本ゼオン株式会社製)、スチレンブタジエ
ン共重合体(旭化成工業株式会社製)、ポリウレタン
(三菱重工業株式会社製)などが知られており、本発明
においては、これらのうち体温より高い温度のガラス転
移点をもつものが好ましく使用される。また、必要に応
じて芯線12の先端部12aを除く部分の外周に被覆さ
れる形状記憶樹脂以外の合成樹脂としては、例えばシリ
コン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、親水性樹脂
などの各種の樹脂が用いられる。
【0028】合成樹脂膜13は、例えば、樹脂を芯線1
2にコーティングしたり、樹脂のチューブを芯線12に
被せて熱収縮させたり、樹脂を芯線12と一体にモール
ディングしたりする方法で形成することができる。合成
樹脂膜13の厚さは、特に限定されないが、芯線12の
先端部12aにおいては、形状記憶樹脂のガラス転移点
以下の温度で芯線12の先端部12aよりも剛性が高く
なるような厚さ、好ましくは5〜50μmとされ、芯線1
2の先端部12a以外の部分では、芯線12の柔軟性に
悪影響を与えない厚さ、好ましくは5〜20μmとされ
る。なお、芯線12の最先端を覆う合成樹脂膜13の先
端部は、丸く形成されていることが好ましい。
2にコーティングしたり、樹脂のチューブを芯線12に
被せて熱収縮させたり、樹脂を芯線12と一体にモール
ディングしたりする方法で形成することができる。合成
樹脂膜13の厚さは、特に限定されないが、芯線12の
先端部12aにおいては、形状記憶樹脂のガラス転移点
以下の温度で芯線12の先端部12aよりも剛性が高く
なるような厚さ、好ましくは5〜50μmとされ、芯線1
2の先端部12a以外の部分では、芯線12の柔軟性に
悪影響を与えない厚さ、好ましくは5〜20μmとされ
る。なお、芯線12の最先端を覆う合成樹脂膜13の先
端部は、丸く形成されていることが好ましい。
【0029】また、合成樹脂膜13の外周を、更に親水
性樹脂膜で被覆しておくと、カテーテルを挿入する際
に、カテーテル内壁に対する潤滑性がより良好になるの
で好ましい。このような親水性樹脂膜としては、例えば
特公平4−14991号に開示された樹脂などが挙げら
れる。
性樹脂膜で被覆しておくと、カテーテルを挿入する際
に、カテーテル内壁に対する潤滑性がより良好になるの
で好ましい。このような親水性樹脂膜としては、例えば
特公平4−14991号に開示された樹脂などが挙げら
れる。
【0030】次に、上記ガイドワイヤ11の作用につい
て説明すると、図4には、ガイドワイヤ11の先端部に
おける芯線12と、その外周に被覆された形状記憶樹脂
膜の温度と荷重(剛性)との関係が示されている。図4
において、SMAは、形状記憶合金からなる芯線12の
先端部12aの特性を示し、SMPは、芯線12の先端
部12aに被覆された形状記憶樹脂膜の特性を示してい
る。
て説明すると、図4には、ガイドワイヤ11の先端部に
おける芯線12と、その外周に被覆された形状記憶樹脂
膜の温度と荷重(剛性)との関係が示されている。図4
において、SMAは、形状記憶合金からなる芯線12の
先端部12aの特性を示し、SMPは、芯線12の先端
部12aに被覆された形状記憶樹脂膜の特性を示してい
る。
【0031】このように、形状記憶合金は、低温では剛
性が低く、変態点Aを超えて高温になると剛性が急速に
高まるという特性がある。また、形状記憶樹脂は、低温
では剛性が高く、ガラス転移点Bを超えて高温になると
剛性が低くなるという特性がある。このため、ガラス転
移点Bよりも高い温度では、形状記憶合金の芯線12の
方が剛性が高くなり、ガラス転移点Bよりも低い温度で
は、形状記憶樹脂膜の方が剛性が高くなるようになって
いる。
性が低く、変態点Aを超えて高温になると剛性が急速に
高まるという特性がある。また、形状記憶樹脂は、低温
では剛性が高く、ガラス転移点Bを超えて高温になると
剛性が低くなるという特性がある。このため、ガラス転
移点Bよりも高い温度では、形状記憶合金の芯線12の
方が剛性が高くなり、ガラス転移点Bよりも低い温度で
は、形状記憶樹脂膜の方が剛性が高くなるようになって
いる。
【0032】したがって、ガイドワイヤ11の少なくと
も先端部を形状記憶樹脂のガラス転移点Bよりも高い温
度に加温し、その状態でガイドワイヤ11を所望の形状
に賦形し、その形状を保ったまま形状記憶樹脂のガラス
転移点Bよりも低い温度に冷却すると、ガイドワイヤ1
1の先端部においては、芯線12よりもそれを覆う形状
記憶樹脂膜の方が剛性が高くなり、上記賦形された形状
が維持される。こうして、ガイドワイヤ11の先端部を
所望の形状に賦形することが可能となる。
も先端部を形状記憶樹脂のガラス転移点Bよりも高い温
度に加温し、その状態でガイドワイヤ11を所望の形状
に賦形し、その形状を保ったまま形状記憶樹脂のガラス
転移点Bよりも低い温度に冷却すると、ガイドワイヤ1
1の先端部においては、芯線12よりもそれを覆う形状
記憶樹脂膜の方が剛性が高くなり、上記賦形された形状
が維持される。こうして、ガイドワイヤ11の先端部を
所望の形状に賦形することが可能となる。
【0033】なお、本発明において、上記形状記憶合金
の変態点Aは、35〜40℃が好ましく、上記形状記憶樹脂
のガラス転移点Bは、50〜80℃が好ましい。
の変態点Aは、35〜40℃が好ましく、上記形状記憶樹脂
のガラス転移点Bは、50〜80℃が好ましい。
【0034】図2には、本発明による医療用ガイドワイ
ヤの他の実施例が示されている。このガイドワイヤ21
は、前記実施例と同じく形状記憶合金からなる芯線22
と、その外周を被覆する形状記憶樹脂からなる合成樹脂
膜23とから構成されている。ただし、この実施例では
芯線22の先端部22aが段部22bをなして縮径され
た形状をなしている。
ヤの他の実施例が示されている。このガイドワイヤ21
は、前記実施例と同じく形状記憶合金からなる芯線22
と、その外周を被覆する形状記憶樹脂からなる合成樹脂
膜23とから構成されている。ただし、この実施例では
芯線22の先端部22aが段部22bをなして縮径され
た形状をなしている。
【0035】このガイドワイヤ21も、芯線22の先端
部22aが細く形成され、その外周を被覆する合成樹脂
膜23が形状記憶樹脂とされているので、ガイドワイヤ
21の先端部は容易に賦形される。
部22aが細く形成され、その外周を被覆する合成樹脂
膜23が形状記憶樹脂とされているので、ガイドワイヤ
21の先端部は容易に賦形される。
【0036】図3には、本発明による医療用ガイドワイ
ヤの更に他の実施例が示されている。このガイドワイヤ
31は、形状記憶合金からなる2本の芯線32、33を
用い、そのうちの一本の芯線33の先端部33aを伸ば
して、芯線全体として先端部を細くしたものである。ま
た、2本の芯線32、33は、束ねられてそれらの外周
が形状記憶樹脂からなる合成樹脂膜34で被覆されてい
る。
ヤの更に他の実施例が示されている。このガイドワイヤ
31は、形状記憶合金からなる2本の芯線32、33を
用い、そのうちの一本の芯線33の先端部33aを伸ば
して、芯線全体として先端部を細くしたものである。ま
た、2本の芯線32、33は、束ねられてそれらの外周
が形状記憶樹脂からなる合成樹脂膜34で被覆されてい
る。
【0037】このガイドワイヤ31も、芯線32、33
の先端部33aが細く形成され、その外周を被覆する合
成樹脂膜34が形状記憶樹脂とされているので、ガイド
ワイヤ31の先端部は容易に賦形される。
の先端部33aが細く形成され、その外周を被覆する合
成樹脂膜34が形状記憶樹脂とされているので、ガイド
ワイヤ31の先端部は容易に賦形される。
【0038】このように、芯線の先端部を細くする構造
としては、各種の構造を採用できる。なお、芯線は、丸
線でも角線でもよいが、あらゆる方向に均等に曲がりや
すくするためには、丸線が最も好ましい。
としては、各種の構造を採用できる。なお、芯線は、丸
線でも角線でもよいが、あらゆる方向に均等に曲がりや
すくするためには、丸線が最も好ましい。
【0039】次に、図1に示したカテーテル用ガイドワ
イヤ11を例として、本発明のガイドワイヤの使用方法
について説明すると、例えば、図5に示すように、ガイ
ドワイヤ11の先端を、形状記憶樹脂膜のガラス転移点
以上の温度に加温して、芯金44に巻き付け、その状態
を維持したまま上記ガラス転移点以下の温度に冷却する
と、図6に示すように、ガイドワイヤ11の先端部を円
弧状に曲がった形に賦形することができる。このよう
に、先端部の形状を賦形することによって、ガイドワイ
ヤ11の挿入がしやすくなる。
イヤ11を例として、本発明のガイドワイヤの使用方法
について説明すると、例えば、図5に示すように、ガイ
ドワイヤ11の先端を、形状記憶樹脂膜のガラス転移点
以上の温度に加温して、芯金44に巻き付け、その状態
を維持したまま上記ガラス転移点以下の温度に冷却する
と、図6に示すように、ガイドワイヤ11の先端部を円
弧状に曲がった形に賦形することができる。このよう
に、先端部の形状を賦形することによって、ガイドワイ
ヤ11の挿入がしやすくなる。
【0040】すなわち、第7図は血管にガイドワイヤを
導く状態を示している。ここで、ガイドワイヤ11を挿
入する血管45は、その先方が枝管46、47に分岐
し、更に枝管47の先方が枝管48、49に分岐してい
る。そして、目的とする検査又は治療箇所が枝管49に
あるとき、ガイドワイヤ11の先端を図に示すように賦
形しておくことにより、図の矢印に沿ってガイドワイヤ
11の先端を移動して目的とする枝管49に容易に導く
ことができる。
導く状態を示している。ここで、ガイドワイヤ11を挿
入する血管45は、その先方が枝管46、47に分岐
し、更に枝管47の先方が枝管48、49に分岐してい
る。そして、目的とする検査又は治療箇所が枝管49に
あるとき、ガイドワイヤ11の先端を図に示すように賦
形しておくことにより、図の矢印に沿ってガイドワイヤ
11の先端を移動して目的とする枝管49に容易に導く
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば芯
線の少なくとも先端部の外周を形状記憶樹脂膜で被覆し
たので、ガイドワイヤの先端部を患者の適用箇所に合わ
せて所望の形状に賦形することができる。なお、超弾性
材料からなる芯線の先部部にはその物性を変化させるよ
うな処理を加えずにすむので、先端部の柔軟性が損なわ
れることはない。したがって、全体としてしなやかな弾
性を有し、先端部の柔軟性に優れ、しかも先端部を容易
に賦形することができ、それによって操作性に優れ、製
造が容易な医療用ガイドワイヤを提供することができ
る。
線の少なくとも先端部の外周を形状記憶樹脂膜で被覆し
たので、ガイドワイヤの先端部を患者の適用箇所に合わ
せて所望の形状に賦形することができる。なお、超弾性
材料からなる芯線の先部部にはその物性を変化させるよ
うな処理を加えずにすむので、先端部の柔軟性が損なわ
れることはない。したがって、全体としてしなやかな弾
性を有し、先端部の柔軟性に優れ、しかも先端部を容易
に賦形することができ、それによって操作性に優れ、製
造が容易な医療用ガイドワイヤを提供することができ
る。
【図1】本発明による医療用ガイドワイヤの一実施例を
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図2】本発明による医療用ガイドワイヤの他の実施例
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図3】本発明による医療用ガイドワイヤの更に他の実
施例を示す部分断面図である。
施例を示す部分断面図である。
【図4】形状記憶合金と形状記憶樹脂の温度と荷重との
関係を示す図表である。
関係を示す図表である。
【図5】ガイドワイヤの先端部を賦形する状態を示す部
分側面図である。
分側面図である。
【図6】上記のようにして賦形されたガイドワイヤの先
端を示す部分側面図である。
端を示す部分側面図である。
【図7】ガイドワイヤを分岐した血管の枝管に導く状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】カテーテル挿入手順を示す説明図である。
【符号の説明】 11、21、31 医療用ガイドワイヤ 12、22、32、33 芯線 12a、22a、33a 芯線の先端部 13、23、34 合成樹脂膜
Claims (2)
- 【請求項1】 超弾性材料からなる芯線の外周に合成樹
脂膜を被覆してなる医療用ガイドワイヤにおいて、前記
芯線は、その先端部が所定長さ細く形成されており、前
記芯線の少なくとも先端部を被覆する合成樹脂膜が形状
記憶樹脂膜であることを特徴とする医療用ガイドワイ
ヤ。 - 【請求項2】 前記合成樹脂膜の外周が、更に親水性樹
脂膜で被覆されている請求項1記載の医療用ガイドワイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7087454A JPH08257132A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 医療用ガイドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7087454A JPH08257132A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 医療用ガイドワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08257132A true JPH08257132A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13915315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7087454A Pending JPH08257132A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 医療用ガイドワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08257132A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014529518A (ja) * | 2011-08-16 | 2014-11-13 | シンセス・ゲーエムベーハーSynthes GmbH | 熱可塑性多層物品 |
| CN114214842A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-22 | 江南大学 | 一种具有光电刺激响应双程形状记忆纤维及其制备方法 |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP7087454A patent/JPH08257132A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014529518A (ja) * | 2011-08-16 | 2014-11-13 | シンセス・ゲーエムベーハーSynthes GmbH | 熱可塑性多層物品 |
| CN114214842A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-22 | 江南大学 | 一种具有光电刺激响应双程形状记忆纤维及其制备方法 |
| CN114214842B (zh) * | 2021-12-22 | 2022-10-21 | 江南大学 | 一种具有光电刺激响应双程形状记忆纤维及其制备方法 |
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