JPH08257653A - 金属部品の接合方法 - Google Patents

金属部品の接合方法

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JPH08257653A
JPH08257653A JP8759295A JP8759295A JPH08257653A JP H08257653 A JPH08257653 A JP H08257653A JP 8759295 A JP8759295 A JP 8759295A JP 8759295 A JP8759295 A JP 8759295A JP H08257653 A JPH08257653 A JP H08257653A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸状部材に表面溝を形成し、軸状部材を管状
部材に挿通して、管状部材の端面にプレスで凹溝を形成
することにより接合する金属部品の接合方法において、
表面溝の断面を略V字状に形成することにより、接合部
品の初期ズレを解消するとともに、破壊強度を向上させ
る。 【構成】 軸状部材1には表面溝11,12を周回状に
形成し、管状部材2を挿通させた状態で、プレスにより
環状凹部22,23を形成する。環状凹部22,23の
形成により管状部材2の肉は表面溝11,12の内部に
充填され、軸状部材1と管状部材2とは強固に接合され
る。表面溝11,12の断面形状は90〜100度の開
き角を備えたV字形状を備えているため、管状部材2の
素材は容易に表面溝内へと押し出され、ほぼ完全に空間
を満たすようになるので、表面溝11,12の内面にお
ける接触面積は従来よりも大幅に増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属部品の接合方法に係
り、特に、一方の部品を他方の金属部品に挿通可能に構
成し、両者を接合する場合に好適な接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、少なくとも一方が金属製の2つの
部品を接合する場合には、接着剤を用いて接着する方法
やスポット溶接等のように溶着させる方法があり、これ
らの方法は、部品をそのままの状態で固着することがで
きる点で好ましいが、接着剤の充填状態や溶接状態によ
って接合強度が著しく変化する可能性があり、接合の信
頼性を得ることが困難であるという問題点がある。
【0003】これに対して、金属部品を塑性変形させて
カシメ固定する方法は、カシメ部を予め特定の形状に形
成しておき、プレス等によって当該部分を変形させて他
の部品と係合させるものである。したがって、事前の加
工処理が必要な反面、信頼性の高い接合状態を得ること
ができる。
【0004】カシメ固定する方法の中の一方法として、
軸状部材と、この軸状部材を挿通させる貫通孔を備えた
金属製の管状部材との接合を行う場合に、まず、図7に
示すように軸状部材3の周面に環状の表面溝31,32
を断面矩形状に形成し、次に、軸状部材3を管状部材4
の貫通孔41に挿通させた状態で、管状部材4の端面4
a,4bにプレス加工により環状の凹部42,43を形
成することによって、管状部材4を塑性変形させて、そ
の肉を軸状部材3の表面溝31,32内に移動させる方
法がある。このようにして、管状部材4の肉が軸状部材
3の表面溝31,32に係合するため、軸状部材3と管
状部材4とを比較的強固に接合することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の塑性変形に
よる接合方法では、比較的大きな接合力を得ることがで
きるとともに、外部に接合による痕跡を比較的残さない
(管状部材4の端面4a,4bに形成された凹部41,
42を除いて外観上には現れない。)ため、接合部品の
形状に制約がある場合に好適である。しかし、この接合
方法では、断面矩形状の表面溝31,32の内部に管状
部材4の肉が嵌合しているために接合強度が高くなるよ
うであるが、実際には、嵌合状態が充分ではなく、比較
的小さな応力を加えると初期ズレが発生し、その後ある
程度の応力までは耐えうるが、やがて嵌合部が破壊され
て破損するという問題点がある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、上記のような軸状部材と管状部材
との接合に際して、初期ズレを防止するとともに破壊限
界強度を従来よりも向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明が講じた手段は、挿通部品と、該挿通部品に
挿通される被挿通金属部品とを接合させる金属部品の接
合方法において、前記挿通部品における前記被挿通金属
部品に対向する外面上であって、前記被挿通金属部品の
端縁部の近傍に断面略V字状の表面溝を形成し、前記被
挿通金属部品の前記端縁部に応力を加えて塑性変形さ
せ、前記被挿通金属部品の変形部分を前記表面溝に係合
させて接合することを特徴とするものである。
【0008】ここで、前記表面溝の略V字状の断面の底
端部を曲面状若しくは平面状にカットした形状に形成す
ることが好ましい。
【0009】また、前記端縁部には、前記応力を加える
ことにより凹溝を設け、該凹溝における前記挿通部品側
の側面をその挿通方向に対して傾斜するように形成する
ことが好ましい。
【0010】この場合においては、前記凹溝における前
記挿通部品側の側面の前記挿通部品の挿通方向に対する
傾斜角を大きく設定し、反対側の側面の前記傾斜角を小
さく形成することが望ましい。
【0011】
【作用】請求項1によれば、表面溝を断面略V字状とし
たことにより、被挿通金属部品の塑性変形による表面溝
への充填が容易になり、挿通部品と被挿通金属部品との
表面溝の内面における接触面積が増大するので、低い応
力下での初期ズレも発生しないとともに、破壊強度を大
幅に向上させることができる。
【0012】請求項2によれば、表面溝の底端部を曲面
状若しくは平面状にカットした形状とすることにより、
充填される被挿通金属部品の素材の接触面積がさらに増
大して非接触部を殆ど無くすことができるので、破壊強
度をさらに向上させることができる。
【0013】請求項3によれば、被挿通金属部品に凹溝
を形成する場合に、凹溝の挿通部品側の側面を挿通方向
に対して傾斜するように形成することにより、被挿通金
属部品の素材を表面溝の側へ直接押し込むことができる
ので、表面溝との密着性の良い係合状態を確実かつ再現
性良く実現することができる。
【0014】請求項4によれば、凹溝の挿通部品側の側
面の傾斜角を大きく、反対側の側面の傾斜角を小さくす
ることにより、被挿通金属部品における表面溝に対向す
る部分を塑性変形により確実に表面溝に係合させること
ができる一方、その他の被挿通金属部品の形状、特にそ
の外径等の変形を最小限に抑制することができる。
【0015】
【実施例】次に、図面を参照して本発明に係る金属部品
の接合方法の実施例を説明する。この接合方法において
は、図1に示すように、軸状部材1の周面に予め表面溝
11,12を形成する。この表面溝11,12は断面略
V字状であり、約90〜100度程度の開き角を備えて
いる。表面溝11,12には、それぞれ傾斜した2つの
側面部11a,11bと、これらの側面部11a,11
bの間に小さな幅で形成された底面部11cとが設けら
れている。
【0016】一方、管状部材2は、中心に軸状部材1を
ほぼぴったりと挿通するような貫通孔21を備えてお
り、この貫通孔21の初期の内面は円筒面になってい
る。この貫通孔21に軸状部材1を挿通させて図2
(a)に示すような状態とし、この状態で前記表面溝1
1,12が管状部材2の端面2a,2bの近傍に来るよ
うに、図2(b)に示すプレスのダイ5に取付ける。こ
こで、表面溝11,12の形成位置は、管状部材2の端
面2a,2bの近傍で管状部材2の内部に隠れるように
予め設定されている。
【0017】さらに、図2(b)に示すように、ダイ5
に取付けられた2つの部品に対してプレスのパンチ6に
より圧力を加える。パンチ6には環状のリブ6aが形成
されており、このリブ6aが管状部材2の端面2aを加
圧して、図1及び図2(a)に示す環状凹部22が形成
される。この環状凹部22の形成によって、管状部材2
が塑性変形し、上記表面溝11内に管状部材2の肉が押
し出される。
【0018】同様の工程により、管状部材2の反対側の
端面2bにも同様の環状凹部23が形成され、これによ
って、環状部材2の肉が表面溝12内にも押し出され
る。このようにして、本実施例においては、軸状部材1
と管状部材2とは、軸状部材1の表面溝11,12と、
この表面溝11,12内に押し出された管状部材2の突
出部との係合によってしっかりと固定される。なお、例
えば上記ダイ5にも上記リブ6aと同様のリブを設ける
ことにより、環状凹部22と23を一つのプレス工程若
しくは鍛造工程において同時に形成することも可能であ
る。
【0019】本実施例における係合部と従来の矩形断面
の係合部との相違を、図1及び図7を参照して以下に説
明する。従来の矩形断面の表面溝31,32において
は、その側面部が軸状部材3の軸線に対してほぼ垂直に
形成されているため、軸状部材3と管状部材4との軸線
方向の接合強度が高くなるように思われがちであるが、
実際には表面溝31,32内に管状部材2の肉が完全に
充填され難く、図7に示すように、表面溝31,32の
矩形断面に対して、管状部材4の肉は山形に押し出され
る。したがって、表面溝31,32の開口縁部と管状部
材4の山形の肉とは、極端な場合には断面形状として点
接触(実際には線接触)になる。
【0020】このことにより、軸状部材3と管状部材4
との間に、軸状部材3の軸線方向に応力を加えると、表
面溝31,32の開口縁部と管状部材4の山形部との接
触部が崩れて、軸状部材3と管状部材4とが相対的に僅
かに移動する現象(初期ズレ)が発生する。この初期ズ
レは僅かなものであるが、接合部品の寸法を狂わせ、構
成機構に致命的な欠陥をもたらす。
【0021】一方、本実施例の場合には、図1に示すよ
うに、略V字状の表面溝11,12が軸状部材1に形成
されているので、表面溝11,12の内部に管状部材2
の素材が入り込み易くなっている。管状部材2は鍛造用
の金属材料で構成されることが好ましいが、鍛造用材料
ではなくても、金属材料でさえあれば所定の延性により
表面溝11,12の内部にはほぼ完全に管状部材2の素
材を充填させることが可能である。このようにして本実
施例においては、表面溝11,12内において管状部材
2との接触面積が従来よりも増大するので、初期ズレが
発生しないとともに、最終的な破壊強度も大幅に高ま
る。
【0022】この場合、表面溝11,12に底面部11
c,12cを設けることにより、管状部材2の素材の充
填性がさらに向上し、接合強度をさらに向上させること
ができる。この底面部11c,12cの底面部の幅は表
面溝の開口幅よりもかなり小さくてもよく、また、平面
状でなくても、曲面状に形成されていてもよい。本実施
例は底面部11c,12cの形成により、表面溝11,
12の側面及び底面の相互角は全て鈍角となり、金属の
塑性変形による充填性が向上している。
【0023】表面溝11,12の略V字形状は、管状部
材2の材質や、表面溝の形成位置によって適宜設定する
必要があるが、一般的には、表面溝11,12の側面の
傾斜角が45度若しくはこれよりやや大きくすることが
好ましく、V字の開き角としては、90〜100度の範
囲とすることが好ましい。
【0024】上記実施例において、プレス等により形成
される環状凹部22,23の形状としては、管状部材2
を塑性変形させて表面溝11,12の内部に係合させれ
ば足りるため、本来、任意の形状でよい。しかし、管状
部材2の全体形状に対する変形量をなるべく少なくし、
しかも、表面溝11,12の内部に移動する部分を確保
しようとすると、図1に示すように、軸状部材1の軸線
方向に直交する方向、即ち本実施例の場合には管状部材
2の端面2a,2bに対して、外側の側面22aを急角
度とし(挿通方向乃至は軸線方向を基準とする傾斜角を
小さくし)、内側の側面22bは緩い角度にする(挿通
方向乃至は軸線方向を基準とする傾斜角を大きくする)
ことにより、表面溝11,12に対しては充分に係合す
るように管状部材2の素材を表面溝に向かって押し出し
変形させる一方、管状部材2のその他の方向、例えば管
状部材2の外周方向に対しては、なるべく変形量が少な
くなるようにしている。
【0025】実際に環状凹部22,23を形成する際に
は、プレスの型内に接合部品を収容して加工するため、
例えば管状部材2の外周に合致したダイを用いてプレス
加工を行うことにより、管状部材2の外径に変化を来す
ことなく加工を行うことができる。同様に、管状部材2
の軸線方向の長さについても、プレス加工時に定まった
寸法に平打ちするように型を構成すれば、変形を防止し
て精度良く加工することができる。
【0026】図3は、上記実施例とは形状が異なる他の
実施例を示すものである。この実施例は、管状部材7を
リング状部材8に挿通した状態で接合する場合を示すも
のである。管状部材7の外周面には、環状に形成された
断面略V字状の表面溝71が形成されている。リング状
部材8には、管状部材7を挿通する貫通孔81が形成さ
れ、この貫通孔81の内面は円筒面となっている。
【0027】管状部材7をリング状部材8に挿通させた
状態で、リング状部材8の端面8aにプレスによって環
状凹部82を形成すると、上記実施例と同様にリング状
部材8が変形して表面溝71内に係合する。ここで、リ
ング状部材8の厚さが薄くなっているため、図1に示す
実施例とは異なり、表面溝及び環状凹部を一組ずつ形成
している。このような構成でも充分な接合強度が得られ
る。
【0028】この実施例においては、リング状部材8を
プレス加工によって形成すると、貫通孔81の穿設方向
(即ち部材の軸線方向)に湾曲した形状となるが、上記
実施例と同様に、管状部材7との接合工程において、リ
ング状部材8をプレスで変形させる際に、環状凹部82
の形成部分以外の端面8aをも同時に平打ち加工するこ
とによって、リング状部材8の平坦度を得ることができ
る。このことにより、従来の平打ち加工工程において同
時に接合加工を施すことができるので、製造工程を増加
させずに接合することができるという利点を持つことと
なる。
【0029】上記2つの実施例では、挿通部材である軸
状部材1又は管状部材7の外周面状に周回する表面溝を
形成したが、表面溝としては必ずしも周回形状にする必
要はなく、外周の一部分のみに任意の方向へ伸びるよう
に形成してもよい。また、挿通部材の形状は特に限定さ
れることなく、上記実施例のように断面円形の他、角
形、板形等、任意の形状とすることができる。さらに、
被挿通金属部材である管状部材2又はリング状部材8に
環状凹部を形成したが、これも環状に形成するのではな
く、表面溝の近傍に形成されるのであれば、任意の形状
に形成することができる。この形状は凹部ではなく、予
め凸部を被挿通金属部材の端面上に形成しておき、これ
を平坦化するようにプレスで押圧してもよい。
【0030】図4は上記実施例により接合した接合部品
について、被挿通金属部材である管状部材2又はリング
状部材8を固定し、挿通部材である軸状部材1又は管状
部材7に軸線方向へ応力を加えた場合の加圧力と軸線方
向の変形量との関係を示すものである。図4(a)は従
来の断面矩形状の表面溝により係合させた接合部品に対
して計測したもの、図4(b)は実施例の断面略V字状
の表面溝により係合させた接合部品に対して計測したも
のである。
【0031】図4に示すように、従来の接合方法による
接合部品では、比較的低い加圧力において初期ズレAが
発生するとともに、破壊強度Bも低いのに対し、本実施
例の接合方法で接合させた接合部品においては、初期ズ
レは全く発生せず、破壊強度Cもかなり向上している。
【0032】図5は、上記試験に使用した試験装置を示
す。この装置は、挿通部材Dに接合した被挿通金属部材
Eを支持する治具91と、挿通部材Dに上方から応力を
加える加圧ロッド92と、加圧ロッド92の加圧力を測
定するためのロードセル93と、ロードセル93からの
検出信号を受けて加圧力を測定する測定装置94とから
構成される。ここで、加圧ロッド92は、図示しない加
圧装置により下方へ圧力を印加し、この圧力をゆっくり
と所定の変化率で増大させていくようになっている。
【0033】測定装置94は、ロードセル93によって
挿通部材Dに加えられた圧力を表示するとともに、最終
的に上記加圧装置によって次第に増加してゆく圧力の最
高値を得るように構成されており、加圧ロッド92の圧
力が増加してやがて接合部品の接合部が破壊された場合
に、破壊時の最大加圧力の表示を保持することができ、
接合部品の接合部の破壊強度を求めることができる。
【0034】上記試験装置を用いて、図6(a)に示す
接合部品を10個試作し、これらの部品について上記破
壊強度を求めた結果を表1に示す。この接合部品は、挿
通部材Dを直径12mmの硫黄複合快削鋼製の軸状部材
とし、被挿通金属部材Eを2.0mmの厚さの圧延鋼板
製のリング状部材としたものであって、表面溝の位置を
被挿通金属部材の端面から0.15mmの位置に溝の開
口部の端が来るように決め、表面溝の深さを0.3m
m、その底面部の幅を0.1mm、V字形状の開き角を
95度としている。また、環状凹部の深さを0.35〜
0.45mm、外側の側面の傾斜角を7〜10度、内側
の側面の傾斜角を40〜55度として、両側面部に挟ま
れた底面部の幅を0.3mmとしている。なお、一方、
従来の接合方法を示す比較例として、上記表面溝を断面
矩形状にし、その他の条件を上記と同様にした場合につ
いても測定した。
【0035】
【表1】 破壊強度(kg) 部品番号 〔実施例〕 〔比較例〕 1 1257 851 2 1251 839 3 1260 844 4 1255 852 5 1235 848 6 1280 846 7 1278 847 8 1280 844 9 1276 847 10 1277 846
【0036】このデータからわかるように、全ての接合
部品において、破壊強度が50%程度向上している。ま
た、比較例を用いた接合部品では初期ズレが観測された
のに対し、実施例を用いた全ての接合部品では初期ズレ
は全く観測されなかった。なお、表面溝と環状凹部との
容積比はほぼ100%若しくは環状凹部の方がやや大き
くなる程度にすることが好ましい。表面溝の容積の方が
大きくなると充填不足による接合強度の低下を生じ、環
状凹部の容積の方が大きくなると被挿通金属部材の変形
が大きくなるという不都合を生じる。
【0037】上記と同様にして、図6(b)に示す直径
6mmの硫黄複合快削鋼製の軸状部材Dと厚さ1.6m
mの冷間圧延鋼板製のリング状部材Eとの接合部品、図
6(c)に示す直径3mmで硬度Hv=1100のステ
ンレス鋼製の軸状部材Dと厚さ20mmの硫黄複合快削
鋼製の円筒部材Eとの接合部品、図6(d)に示す直径
25mmの硫黄複合快削鋼製の軸状部材Dと厚さ2.9
mmの冷間圧延鋼板製のリング状部材Eとの接合部品、
図6(e)に示す直径4mmで硬度Hv=1100のス
テンレス鋼製の軸状部材Dと厚さ25mmの硫黄複合快
削鋼製の円筒部材Eとの接合部品、及び図6(f)に示
す直径8mmの硫黄複合快削鋼製の軸状部材Dと厚さ
3.2mmの冷間圧延鋼板製のリング状部材Eとの接合
部品について、それぞれ試験を行った。ここで、これら
の接合部品は上記図6(a)に示すものとほぼ同様の表
面溝及び環状凹部を設けることにより接合されたもので
ある。これらの接合部品の破壊強度を以下の表2に示
す。
【0038】 破壊強度(kg) 部品番号 図6(b) 図6(c) 図6(d) 図6(e) 図6(f) 1 311 618 1870 810 510 2 307 617 1802 810 521 3 318 613 1886 815 520 4 312 616 1854 818 519 5 309 616 1855 816 506 6 318 615 1860 823 509 7 317 609 1887 821 510 8 312 609 1866 815 512 9 313 609 1869 813 513 10 313 615 1871 813 513
【0039】以上のデータに示した接合部品について
は、どのような構造の接合部品であっても、挿通部品と
被挿通部品との間の接合強度は従来の接合部品に対して
大幅に向上している。また、いずれの接合部品において
も、初期ズレは全く観測されなかった。このように上記
各実施例によれば、表面溝の断面形状を略V字状に形成
することにより、従来の接合方法よりも破壊強度を著し
く向上させることができるとともに、従来方法の欠点で
あった初期ズレを生じることがなく、低い応力化での寸
法精度の狂いも生じないという極めて顕著な効果を奏す
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0041】請求項1によれば、表面溝を断面略V字状
としたことにより、被挿通金属部品の塑性変形による表
面溝への充填が容易になり、挿通部品と被挿通金属部品
との表面溝の内面における接触面積が増大するので、低
い応力下での初期ズレも発生しないとともに、破壊強度
を大幅に向上させることができる。
【0042】請求項2によれば、表面溝の底端部を曲面
状若しくは平面状にカットした形状とすることにより、
充填される被挿通金属部品の素材の接触面積がさらに増
大して非接触部を殆ど無くすことができるので、破壊強
度をさらに向上させることができる。
【0043】請求項3によれば、被挿通金属部品に凹溝
を形成する場合に、凹溝の挿通部品側の側面を挿通方向
に対して傾斜するように形成することにより、被挿通金
属部品の素材を表面溝の側へ直接押し込むことができる
ので、表面溝との密着性の良い係合状態を確実かつ再現
性良く実現することができる。
【0044】請求項4によれば、凹溝の挿通部品側の側
面の傾斜角を大きく、反対側の側面の傾斜角を小さくす
ることにより、被挿通金属部品における表面溝に対向す
る部分を塑性変形により確実に表面溝に係合させること
ができる一方、その他の被挿通金属部品の形状、特にそ
の外径等の変形を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属部品の接合方法の実施例を適
用した接合部の構造を示す拡大断面図である。
【図2】同実施例により接合した接合部品の外観形状を
示す斜視図(a)及び接合時の様子を示す概略断面図
(b)である。
【図3】異なる形状を有する部品に実施例を適用した場
合を示す接合部品の斜視図(a)及び断面図(b)であ
る。
【図4】接合部品に圧力を加えた場合の加圧力と変形量
(接合部品間の位置ズレ)との関係を示すグラフであっ
て、従来の接合方法を用いて接合した接合部品に対する
もの(a)及び実施例によって接合した接合部品に対す
るもの(b)である。
【図5】接合部品の破壊強度を測定するための試験装置
を示す説明図である。
【図6】試験を行った接合部品の形状を示す断面図
(a)〜(f)である。
【図7】従来の接合方法を用いた接合部を示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 軸状部材 2 管状部材 5 ダイ 6 パンチ 7 管状部材 8 リング状部材 11,12,71 表面溝 22,23,82 環状凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通部品と、該挿通部品に挿通される被
    挿通金属部品とを接合させる金属部品の接合方法におい
    て、 前記挿通部品における前記被挿通金属部品に対向する外
    面上であって、前記被挿通金属部品の端縁部の近傍に断
    面略V字状の表面溝を形成し、前記被挿通金属部品の前
    記端縁部に応力を加えて塑性変形させ、前記被挿通金属
    部品の変形部分を前記表面溝に係合させて接合すること
    を特徴とする金属部品の接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表面溝の略V字
    状の断面の底端部を曲面状若しくは平面状にカットした
    形状に形成することを特徴とする金属部品の接合方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記端縁部には、前
    記応力を加えることにより凹溝を設け、該凹溝における
    前記挿通部品側の側面をその挿通方向に対して傾斜する
    ように形成することを特徴とする金属部品の接合方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記凹溝における前
    記挿通部品側の側面の前記挿通部品の挿通方向に対する
    傾斜角を大きく設定し、反対側の側面の前記傾斜角を小
    さく形成したことを特徴とする金属部品の接合方法。
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