JPH08257693A - チクソトロピー性金属材料の製造方法および製造装置 - Google Patents
チクソトロピー性金属材料の製造方法および製造装置Info
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- JPH08257693A JPH08257693A JP7062385A JP6238595A JPH08257693A JP H08257693 A JPH08257693 A JP H08257693A JP 7062385 A JP7062385 A JP 7062385A JP 6238595 A JP6238595 A JP 6238595A JP H08257693 A JPH08257693 A JP H08257693A
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- 239000007769 metal material Substances 0.000 title claims abstract 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims 3
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- 239000007787 solid Substances 0.000 abstract 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳型内凝固殻の形成を抑制するとともに、鋳
塊の表面をなめらかとして表面に形成されたクラックが
内部にまで到達することを軽減することによって、材料
欠陥の少ないチクソトロピー性の金属材料を歩留まりよ
く製造する。 【構成】 供給された溶湯Lを逐次凝固させチクソトロ
ピー性金属材料を製造する方法において、供給された溶
湯Lの内部で凝固界面Pの付近に溶湯Lの流れを形成さ
せるとともに、前記凝固界面Pの付近の溶湯Lに電磁気
力を作用させてその溶湯Lに内側向きの力を作用させ
る。
塊の表面をなめらかとして表面に形成されたクラックが
内部にまで到達することを軽減することによって、材料
欠陥の少ないチクソトロピー性の金属材料を歩留まりよ
く製造する。 【構成】 供給された溶湯Lを逐次凝固させチクソトロ
ピー性金属材料を製造する方法において、供給された溶
湯Lの内部で凝固界面Pの付近に溶湯Lの流れを形成さ
せるとともに、前記凝固界面Pの付近の溶湯Lに電磁気
力を作用させてその溶湯Lに内側向きの力を作用させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チクソトロピー性金
属材料の製造方法および製造装置に関するものである。
属材料の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チクソトロピー性の金属材料を製造する
方法として、従来から溶湯に電磁コイルによる電磁気力
を作用させてチクソトロピー性を金属材料に付与するも
のがある(例えば、特公平3−38019号公報参
照)。
方法として、従来から溶湯に電磁コイルによる電磁気力
を作用させてチクソトロピー性を金属材料に付与するも
のがある(例えば、特公平3−38019号公報参
照)。
【0003】このように溶湯に電磁コイルによる電磁気
力を作用させて溶湯にチクソトロピー性を付与する従来
の技術においては、溶湯の供給口の直後にその溶湯の凝
固による鋳塊の断面形状を調整するために、鋳型が用い
られている。
力を作用させて溶湯にチクソトロピー性を付与する従来
の技術においては、溶湯の供給口の直後にその溶湯の凝
固による鋳塊の断面形状を調整するために、鋳型が用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
においては、電磁コイルによりチクソトロピー性を付与
される溶湯の表面が鋳型と接触することにより急冷され
て鋳塊の外表面部に鋳型内凝固殻が形成されることとな
る。
においては、電磁コイルによりチクソトロピー性を付与
される溶湯の表面が鋳型と接触することにより急冷され
て鋳塊の外表面部に鋳型内凝固殻が形成されることとな
る。
【0005】かかる鋳型内凝固殻には樹枝状結晶が発生
しており、このような樹枝状結晶は材料欠陥の原因とな
るので、従来鋳塊の外表面部を切削加工等により除去す
るか,外表面部が製品内に入らないような処置を施して
おり、歩留まり低下の原因となっている。
しており、このような樹枝状結晶は材料欠陥の原因とな
るので、従来鋳塊の外表面部を切削加工等により除去す
るか,外表面部が製品内に入らないような処置を施して
おり、歩留まり低下の原因となっている。
【0006】また、鋳型によって鋳塊の断面形状を調整
する場合には、鋳塊の表面が粗面となり表面に形成され
たクラックが内部にまで到達することもあり、かかるク
ラックの存在も材料欠陥の原因となるので、このことか
らも鋳塊の外表面部が厚く除去され、歩留まりを低下さ
せている。
する場合には、鋳塊の表面が粗面となり表面に形成され
たクラックが内部にまで到達することもあり、かかるク
ラックの存在も材料欠陥の原因となるので、このことか
らも鋳塊の外表面部が厚く除去され、歩留まりを低下さ
せている。
【0007】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、鋳型内凝固殻の形成を抑制するととも
に、鋳塊の表面をなめらかとして表面に形成されたクラ
ックが内部にまで到達することを軽減することによっ
て、材料欠陥の少ないチクソトロピー性の金属材料を歩
留まりよく製造することを目的とするものである。
されたもので、鋳型内凝固殻の形成を抑制するととも
に、鋳塊の表面をなめらかとして表面に形成されたクラ
ックが内部にまで到達することを軽減することによっ
て、材料欠陥の少ないチクソトロピー性の金属材料を歩
留まりよく製造することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、供給された溶湯を逐次凝固
させチクソトロピー性金属材料を製造する方法におい
て、供給された溶湯の内部で凝固界面の付近に溶湯の流
れを形成させるとともに、前記凝固界面の付近の溶湯に
電磁気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用さ
せることを特徴とするチクソトロピー性金属材料の製造
方法である。
に、請求項1記載の発明は、供給された溶湯を逐次凝固
させチクソトロピー性金属材料を製造する方法におい
て、供給された溶湯の内部で凝固界面の付近に溶湯の流
れを形成させるとともに、前記凝固界面の付近の溶湯に
電磁気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用さ
せることを特徴とするチクソトロピー性金属材料の製造
方法である。
【0009】また、請求項2記載の発明は、溶湯を供給
する溶湯供給口を備え、その溶湯供給口から供給された
溶湯を逐次凝固させてチクソトロピー性金属材料の鋳塊
を製造する装置において、前記溶湯供給口の直後であっ
て供給された溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶
湯供給口から供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を
間隙をおいて臨ませて設置し、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものであることを特
徴とするチクソトロピー性金属材料の製造装置である。
する溶湯供給口を備え、その溶湯供給口から供給された
溶湯を逐次凝固させてチクソトロピー性金属材料の鋳塊
を製造する装置において、前記溶湯供給口の直後であっ
て供給された溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶
湯供給口から供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を
間隙をおいて臨ませて設置し、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものであることを特
徴とするチクソトロピー性金属材料の製造装置である。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、供給された溶湯
の内部で凝固界面の付近に溶湯の流れを形成させるの
で、その流れにより溶湯中に含まれる樹枝状結晶の破砕
等がされ、微細な球状粒子を含んだチクソトロピー性金
属材料が得られる。
の内部で凝固界面の付近に溶湯の流れを形成させるの
で、その流れにより溶湯中に含まれる樹枝状結晶の破砕
等がされ、微細な球状粒子を含んだチクソトロピー性金
属材料が得られる。
【0011】そして、その凝固界面の付近の溶湯に電磁
気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用させる
ので、その電磁気力による力でその溶湯による鋳塊の断
面形状を調整することができ、固体からなる鋳型の使用
を省略することができる。
気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用させる
ので、その電磁気力による力でその溶湯による鋳塊の断
面形状を調整することができ、固体からなる鋳型の使用
を省略することができる。
【0012】そのため、溶湯は鋳塊の断面形状を調整す
るための鋳型との接触を回避することができ、溶湯温度
が急激に低下することが少なく,樹枝状結晶を含む鋳型
内凝固殻の形成を防止することができる。
るための鋳型との接触を回避することができ、溶湯温度
が急激に低下することが少なく,樹枝状結晶を含む鋳型
内凝固殻の形成を防止することができる。
【0013】また、溶湯は鋳型と接触せずにその断面形
状が調整されるので、鋳塊の表面が鋳型により粗面とさ
れることがなく、鋳塊の表面がなめらかでクラックが内
部にまで到達することもない。
状が調整されるので、鋳塊の表面が鋳型により粗面とさ
れることがなく、鋳塊の表面がなめらかでクラックが内
部にまで到達することもない。
【0014】したがって、このようにして得られた鋳塊
においては、鋳型内凝固殻および内部にまで達するクラ
ックが軽減されているから、鋳塊の外表面部を厚く除去
せずに済み、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソト
ロピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
においては、鋳型内凝固殻および内部にまで達するクラ
ックが軽減されているから、鋳塊の外表面部を厚く除去
せずに済み、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソト
ロピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
【0015】また、請求項2記載の発明は、この種の製
造装置において、溶湯供給口の直後であって供給された
溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶湯供給口から
供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を間隙をおいて
臨ませて設置したものであり、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものである。
造装置において、溶湯供給口の直後であって供給された
溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶湯供給口から
供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を間隙をおいて
臨ませて設置したものであり、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものである。
【0016】すなわち、前記電磁コイル装置は、それが
生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯
を内部で流動させるものであるので、その流れにより溶
湯中に含まれる樹枝状結晶の破砕等がされ、微細な球状
粒子を含んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯
を内部で流動させるものであるので、その流れにより溶
湯中に含まれる樹枝状結晶の破砕等がされ、微細な球状
粒子を含んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
【0017】さらに、前記電磁コイル装置は、それが生
じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯に
内側向きの力を作用させるので、その電磁気力による力
でその溶湯による鋳塊の断面形状を調整することがで
き、固体からなる鋳型の使用を省略することができる。
じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯に
内側向きの力を作用させるので、その電磁気力による力
でその溶湯による鋳塊の断面形状を調整することがで
き、固体からなる鋳型の使用を省略することができる。
【0018】したがって、溶湯が鋳型と接触することが
回避できるので、鋳型内凝固殻の形成および鋳塊の表面
からのクラックが内部にまで到達することを防止するこ
とができ、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソトロ
ピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
回避できるので、鋳型内凝固殻の形成および鋳塊の表面
からのクラックが内部にまで到達することを防止するこ
とができ、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソトロ
ピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例によりこの発明を説
明する。
明する。
【0020】まず、図1により第1実施例を説明する
が、以下においては、説明の便宜上、図に示すチクソト
ロピー性金属材料の製造装置を説明しつつ、これによっ
て行なわれる製造方法をあわせて説明することとする。
が、以下においては、説明の便宜上、図に示すチクソト
ロピー性金属材料の製造装置を説明しつつ、これによっ
て行なわれる製造方法をあわせて説明することとする。
【0021】図1において、1は大気中に設置されたチ
クソトロピー性金属材料の製造装置(以下、単に製造装
置という)を示し、溶湯供給装置2とボトムブロック3
と電磁コイル装置4と水ジャケット5とを備えた連続鋳
造装置からなるものであって、鋳造された鋳塊Sは図中
の矢印方向に連続的に押し出されるものである。
クソトロピー性金属材料の製造装置(以下、単に製造装
置という)を示し、溶湯供給装置2とボトムブロック3
と電磁コイル装置4と水ジャケット5とを備えた連続鋳
造装置からなるものであって、鋳造された鋳塊Sは図中
の矢印方向に連続的に押し出されるものである。
【0022】溶湯供給装置2は、断熱耐火材料で形成さ
れた溶湯受け容器6とその底部から下方に延在する供給
管7とを有する。
れた溶湯受け容器6とその底部から下方に延在する供給
管7とを有する。
【0023】溶湯受け容器6は不図示の溶解炉で溶解さ
れた金属材料(例えば、アルミニウム合金)の溶湯Lを
一時的に貯留するものであって、その溶湯Lは前記供給
管7の直下に配置されたボトムブロック3上に前記供給
管7の溶湯供給口8からフロート9を介して供給するよ
うになっている。
れた金属材料(例えば、アルミニウム合金)の溶湯Lを
一時的に貯留するものであって、その溶湯Lは前記供給
管7の直下に配置されたボトムブロック3上に前記供給
管7の溶湯供給口8からフロート9を介して供給するよ
うになっている。
【0024】なお、前記溶湯受け容器6の底部で供給管
7との連通部分には、針弁状に形成された開閉弁11が
設置され、溶湯受け容器6からの溶湯Lの供給管7への
供給量および断続が調整可能となっている。
7との連通部分には、針弁状に形成された開閉弁11が
設置され、溶湯受け容器6からの溶湯Lの供給管7への
供給量および断続が調整可能となっている。
【0025】このような溶湯供給装置2の下方には、前
記溶湯供給口8の直後の位置においてフロート9を経て
下方の前記ボトムブロック3上に向けて供給された溶湯
Lの外側に環状に電磁コイル装置4が大気による空気層
を介して設置されている。
記溶湯供給口8の直後の位置においてフロート9を経て
下方の前記ボトムブロック3上に向けて供給された溶湯
Lの外側に環状に電磁コイル装置4が大気による空気層
を介して設置されている。
【0026】なお、このように電磁コイル装置4と溶湯
Lとの間に介在させる気体層を形成するものとしては、
前記した空気に限らず、窒素やアルゴン等の不活性ガス
を用いてもよい。
Lとの間に介在させる気体層を形成するものとしては、
前記した空気に限らず、窒素やアルゴン等の不活性ガス
を用いてもよい。
【0027】この実施例における電磁コイル装置4は、
溶湯供給口8寄りの上部に設置された第1の電磁コイル
12とこの第1の電磁コイル12の下方に設置された第
2の電磁コイル13とを有し、この第2の電磁コイル1
3はそれが生じさせた電磁気力で溶湯Lに作用するもの
を適宜に制御するための遮蔽用電磁コイル14を有す
る。
溶湯供給口8寄りの上部に設置された第1の電磁コイル
12とこの第1の電磁コイル12の下方に設置された第
2の電磁コイル13とを有し、この第2の電磁コイル1
3はそれが生じさせた電磁気力で溶湯Lに作用するもの
を適宜に制御するための遮蔽用電磁コイル14を有す
る。
【0028】これらの第1の電磁コイル12,第2の電
磁コイル13および遮蔽用電磁コイル14についてはす
ぐ後で説明する。
磁コイル13および遮蔽用電磁コイル14についてはす
ぐ後で説明する。
【0029】そして、これらの電磁コイルにより構成さ
れた電磁コイル装置4の直下には、溶湯Lの周囲を環状
に囲むように水ジャケット5が設置されており、その水
ジャケット5からのスプレー水Wは溶湯Lの表面に吹き
付けられ、溶湯Lは冷却されて鋳塊Sとなる。
れた電磁コイル装置4の直下には、溶湯Lの周囲を環状
に囲むように水ジャケット5が設置されており、その水
ジャケット5からのスプレー水Wは溶湯Lの表面に吹き
付けられ、溶湯Lは冷却されて鋳塊Sとなる。
【0030】このように、前記ボトムブロック3上に向
けて供給された溶湯Lは、その上部から前記水ジャケッ
ト5に達するまでの間その全体が大気による空気層で覆
われており、溶湯Lからの放熱が空気層で抑制されてお
り、その溶湯Lにおける樹枝状結晶の発生が軽減されて
いる。
けて供給された溶湯Lは、その上部から前記水ジャケッ
ト5に達するまでの間その全体が大気による空気層で覆
われており、溶湯Lからの放熱が空気層で抑制されてお
り、その溶湯Lにおける樹枝状結晶の発生が軽減されて
いる。
【0031】そして、このような溶湯Lの凝固界面Pの
付近の部分の周囲には環状の第2の電磁コイル13が大
気による空気層を介して間隙をおいて同心状に配置され
ている。
付近の部分の周囲には環状の第2の電磁コイル13が大
気による空気層を介して間隙をおいて同心状に配置され
ている。
【0032】この実施例において、第2の電磁コイル1
3は、前記溶湯Lの周方向に多数回(例えば10ター
ン)巻き付けられたコイルからなるもので、第2の電磁
コイル13の縦断面の中心が、溶湯Lの外周面での前記
凝固界面Pに概ね一致したレベルとなるように配置され
ており、この第2の電磁コイル13は例えば20KW,3KHz
の高周波電源に接続されている。
3は、前記溶湯Lの周方向に多数回(例えば10ター
ン)巻き付けられたコイルからなるもので、第2の電磁
コイル13の縦断面の中心が、溶湯Lの外周面での前記
凝固界面Pに概ね一致したレベルとなるように配置され
ており、この第2の電磁コイル13は例えば20KW,3KHz
の高周波電源に接続されている。
【0033】このような第2の電磁コイル13に対応す
る,凝固界面Pの近傍位置での前記溶湯Lの状態は、半
凝固状態であって固相分の多い,凝固直前の状態であ
る。
る,凝固界面Pの近傍位置での前記溶湯Lの状態は、半
凝固状態であって固相分の多い,凝固直前の状態であ
る。
【0034】このような溶湯Lに前記第2の電磁コイル
13からの電磁気力を作用させて溶湯Lに内側向きの力
を作用させ、溶湯Lの静水圧とその電磁気力とをバラン
スさせることによって、その半凝固状態の溶湯Lの断面
形状が整えられ、鋳型としての機能を発揮する。
13からの電磁気力を作用させて溶湯Lに内側向きの力
を作用させ、溶湯Lの静水圧とその電磁気力とをバラン
スさせることによって、その半凝固状態の溶湯Lの断面
形状が整えられ、鋳型としての機能を発揮する。
【0035】そして、この実施例においては、とくに前
記第2の電磁コイル13による電磁気力の溶湯Lへの作
用を、整えるべき溶湯Lの断面形状に応じて適宜に調
整,制限するために、溶湯Lを囲むように環状の遮蔽用
電磁コイル14が設置されている。
記第2の電磁コイル13による電磁気力の溶湯Lへの作
用を、整えるべき溶湯Lの断面形状に応じて適宜に調
整,制限するために、溶湯Lを囲むように環状の遮蔽用
電磁コイル14が設置されている。
【0036】この実施例の遮蔽用電磁コイル14には積
極的な通電が行なわれず、遮蔽用電磁コイル14を前記
第2の電磁コイル13の磁場内に設置して誘導電流を生
じさせることにより第2の電磁コイル13により生じた
磁場を遮蔽用電磁コイル14の近傍で遮蔽するものであ
る。
極的な通電が行なわれず、遮蔽用電磁コイル14を前記
第2の電磁コイル13の磁場内に設置して誘導電流を生
じさせることにより第2の電磁コイル13により生じた
磁場を遮蔽用電磁コイル14の近傍で遮蔽するものであ
る。
【0037】なお、磁場の制御条件等に応じて、場合に
よっては、遮蔽用電磁コイル14に第2の電磁コイル1
3による誘導電流とは逆位相の電流を積極的に流すこと
としてもよい。
よっては、遮蔽用電磁コイル14に第2の電磁コイル1
3による誘導電流とは逆位相の電流を積極的に流すこと
としてもよい。
【0038】このようにして、この実施例においては、
従来のように鋳型を用いずとも、凝固後の鋳塊Sを所要
の断面形状に調整することができる。
従来のように鋳型を用いずとも、凝固後の鋳塊Sを所要
の断面形状に調整することができる。
【0039】一方、前記第1の電磁コイル12は、環状
のコイルからなり、溶湯Lの上部あるいは供給管7のま
わりとなるように、溶湯Lの外周部上方に大気による空
気層を介して間隙をおいて配置されている。
のコイルからなり、溶湯Lの上部あるいは供給管7のま
わりとなるように、溶湯Lの外周部上方に大気による空
気層を介して間隙をおいて配置されている。
【0040】そして、この第1の電磁コイル12には、
例えば60HZ程度の低周波交流電源が接続されている。
例えば60HZ程度の低周波交流電源が接続されている。
【0041】この第1の電磁コイル12が臨む位置での
前記溶湯Lの状態は、液相中に固相の結晶粒が混在した
半凝固状態ではあるが、前記第2の電磁コイル13に対
応する位置での状態より固相分が少ない状態である。
前記溶湯Lの状態は、液相中に固相の結晶粒が混在した
半凝固状態ではあるが、前記第2の電磁コイル13に対
応する位置での状態より固相分が少ない状態である。
【0042】このような状態の溶湯Lに前記第1の電磁
コイル12からの電磁気力(とくに磁力)が作用して前
記溶湯Lを溶湯Lの内部で流動させるものであり、溶湯
Lの内部で凝固界面Pの付近の部位を含めて溶湯Lの流
れを形成し、溶湯Lのその循環対流により溶湯L中の樹
枝状結晶を縮退させるものである。
コイル12からの電磁気力(とくに磁力)が作用して前
記溶湯Lを溶湯Lの内部で流動させるものであり、溶湯
Lの内部で凝固界面Pの付近の部位を含めて溶湯Lの流
れを形成し、溶湯Lのその循環対流により溶湯L中の樹
枝状結晶を縮退させるものである。
【0043】なお、この明細書において「縮退」とは、
樹枝状結晶が結果的に小さくなることを意味するもので
あり、樹枝状結晶が小さくなる現象が、樹枝状結晶の衝
突による分断であるか,樹枝状結晶の融解によるもので
あるか等のメカニズムの如何を問わない。
樹枝状結晶が結果的に小さくなることを意味するもので
あり、樹枝状結晶が小さくなる現象が、樹枝状結晶の衝
突による分断であるか,樹枝状結晶の融解によるもので
あるか等のメカニズムの如何を問わない。
【0044】このように溶湯Lに前記第1の電磁コイル
12からの電磁気力(とくに磁力)が作用するに際し
て、溶湯Lが空気層で覆われているので、溶湯Lの凝固
の進行が遅く樹枝状結晶の発生が抑制されているととも
に、溶湯Lの流動性が高い状態であるので第1の電磁コ
イル12の電磁気力による溶湯Lの循環対流が高めら
れ、溶湯Lのこの流れによって樹枝状結晶の縮退が促進
する。
12からの電磁気力(とくに磁力)が作用するに際し
て、溶湯Lが空気層で覆われているので、溶湯Lの凝固
の進行が遅く樹枝状結晶の発生が抑制されているととも
に、溶湯Lの流動性が高い状態であるので第1の電磁コ
イル12の電磁気力による溶湯Lの循環対流が高めら
れ、溶湯Lのこの流れによって樹枝状結晶の縮退が促進
する。
【0045】さらに、第1の電磁コイル12により生じ
た電磁気力が、従来のように固体からなる鋳型を介さず
に、空気層を介して直接作用するので、電磁気力を減衰
させずに前記溶湯Lを効率的に流動させることができ、
樹枝状結晶の縮退が促進される。
た電磁気力が、従来のように固体からなる鋳型を介さず
に、空気層を介して直接作用するので、電磁気力を減衰
させずに前記溶湯Lを効率的に流動させることができ、
樹枝状結晶の縮退が促進される。
【0046】そのうえ、この実施例においては第1の電
磁コイル12を前記したように溶湯Lの上部の外周部上
方に配置してあるので、第1の電磁コイル12による磁
力は、その力が上下方向成分の多い状態で溶湯Lに作用
し、溶湯L内で溶湯Lの循環対流が大きく行なわれ、溶
湯Lに含まれる樹枝状結晶の縮退が効率的に行なわれ
る。
磁コイル12を前記したように溶湯Lの上部の外周部上
方に配置してあるので、第1の電磁コイル12による磁
力は、その力が上下方向成分の多い状態で溶湯Lに作用
し、溶湯L内で溶湯Lの循環対流が大きく行なわれ、溶
湯Lに含まれる樹枝状結晶の縮退が効率的に行なわれ
る。
【0047】また、この実施例において、前記第1の電
磁コイル12に60HZの低周波電源を供給することとして
あるのは、溶湯Lを磁力でその慣性力に打ち勝って循環
対流させるうえで効果的だからである。なお、このよう
な第1の電磁コイル12の機能からその電源周波数が低
周波であることが好ましいが、前記第2の電磁コイル1
3よりも低周波であればよい。
磁コイル12に60HZの低周波電源を供給することとして
あるのは、溶湯Lを磁力でその慣性力に打ち勝って循環
対流させるうえで効果的だからである。なお、このよう
な第1の電磁コイル12の機能からその電源周波数が低
周波であることが好ましいが、前記第2の電磁コイル1
3よりも低周波であればよい。
【0048】このようにして縮退された樹枝状結晶を含
有する溶湯Lは、その直後に前記した第2の電磁コイル
13の近傍位置に達するが、その際、その溶湯Lに作用
する第2の電磁コイル13からの磁力は、前記したよう
に溶湯Lの断面形状を整えるのみならず、溶湯L中に含
有される樹枝状結晶にも作用して若干の循環動作を行な
わせるので、これによって再度樹枝状結晶をよりよく破
砕等して縮退をより良好なものとすることができる。
有する溶湯Lは、その直後に前記した第2の電磁コイル
13の近傍位置に達するが、その際、その溶湯Lに作用
する第2の電磁コイル13からの磁力は、前記したよう
に溶湯Lの断面形状を整えるのみならず、溶湯L中に含
有される樹枝状結晶にも作用して若干の循環動作を行な
わせるので、これによって再度樹枝状結晶をよりよく破
砕等して縮退をより良好なものとすることができる。
【0049】さらに、この実施例において前記のように
フロート9を介して溶湯Lが供給されるが、このように
フロート9を用いているのは、溶湯供給口8からの溶湯
Lの流れが、ボトムブロック3上に供給されている溶湯
Lの表面に形成された酸化物を溶湯Lの内部へ巻き込む
ことを軽減するためであり、また、溶湯Lの流れが前記
第1の電磁コイル12による循環対流の妨げとなること
を防止するためである。
フロート9を介して溶湯Lが供給されるが、このように
フロート9を用いているのは、溶湯供給口8からの溶湯
Lの流れが、ボトムブロック3上に供給されている溶湯
Lの表面に形成された酸化物を溶湯Lの内部へ巻き込む
ことを軽減するためであり、また、溶湯Lの流れが前記
第1の電磁コイル12による循環対流の妨げとなること
を防止するためである。
【0050】このようにして得られた鋳塊Sにおいて
は、従来のように鋳型を使用していないので、鋳型の使
用に伴う鋳型内凝固殻による樹枝状結晶の発生が無いう
え鋳塊の外表面が滑らかとなり、鋳型の使用により鋳塊
の外表面部が粗面となることに伴って外表面部に形成さ
れるクラックが内部にまで達することも無いので、鋳塊
Sの外表面部を厚く除去せずとも、材料欠陥の少ないチ
クソトロピー性の金属材料を歩留まり良く製造すること
ができる。
は、従来のように鋳型を使用していないので、鋳型の使
用に伴う鋳型内凝固殻による樹枝状結晶の発生が無いう
え鋳塊の外表面が滑らかとなり、鋳型の使用により鋳塊
の外表面部が粗面となることに伴って外表面部に形成さ
れるクラックが内部にまで達することも無いので、鋳塊
Sの外表面部を厚く除去せずとも、材料欠陥の少ないチ
クソトロピー性の金属材料を歩留まり良く製造すること
ができる。
【0051】このようにこの実施例で得られた鋳塊は、
従来に較べて材料欠陥が少なくなるので、その鋳塊が用
途に応じた樹枝状結晶についての許容基準を満たす場合
には、切削加工等による外表面部の除去工程を省略する
ことができ、工数の低減が可能となることはいうまでも
ない。
従来に較べて材料欠陥が少なくなるので、その鋳塊が用
途に応じた樹枝状結晶についての許容基準を満たす場合
には、切削加工等による外表面部の除去工程を省略する
ことができ、工数の低減が可能となることはいうまでも
ない。
【0052】次に、図2により第2実施例について説明
する。
する。
【0053】この第2実施例の製造装置21は、水平連
続鋳造装置からなるものであって、先に説明した第1実
施例とは鋳塊Sの押し出し方向が矢印で示すように水平
とされている点が主に相違する。
続鋳造装置からなるものであって、先に説明した第1実
施例とは鋳塊Sの押し出し方向が矢印で示すように水平
とされている点が主に相違する。
【0054】以下の説明において前記の第1実施例と共
通するものについては図中に同一の参照番号を付与して
説明を省略することとし、前記第1実施例と相違する点
について主に説明を行なう。
通するものについては図中に同一の参照番号を付与して
説明を省略することとし、前記第1実施例と相違する点
について主に説明を行なう。
【0055】この第2実施例においては、前記のように
鋳塊Sの押し出し方向が水平であることから、溶湯受け
容器22の溶湯供給口23が側方に向けて形成されてい
る。
鋳塊Sの押し出し方向が水平であることから、溶湯受け
容器22の溶湯供給口23が側方に向けて形成されてい
る。
【0056】この溶湯供給口23の直後で,水平姿勢で
側方に押し出された溶湯Lの周囲を囲むように、環状の
電磁コイル装置4が縦向きに設置されており、この電磁
コイル装置4について前記溶湯供給口23とは逆側に水
ジャケット5が溶湯Lを囲むように配置されている。
側方に押し出された溶湯Lの周囲を囲むように、環状の
電磁コイル装置4が縦向きに設置されており、この電磁
コイル装置4について前記溶湯供給口23とは逆側に水
ジャケット5が溶湯Lを囲むように配置されている。
【0057】したがって、この第2実施例においても、
溶湯供給口23から水ジャケット5までの間の溶湯Lは
大気に覆われており、前記第2の電磁コイル13は溶湯
Lの凝固界面Pの近傍部分の周囲に大気による空気層を
介して間隔をおいて環状に設置されている。
溶湯供給口23から水ジャケット5までの間の溶湯Lは
大気に覆われており、前記第2の電磁コイル13は溶湯
Lの凝固界面Pの近傍部分の周囲に大気による空気層を
介して間隔をおいて環状に設置されている。
【0058】そして、この第2の電磁コイル13は高周
波電源に接続され、溶湯Lに前記第2の電磁コイル13
からの電磁気力を作用させることによって溶湯Lの静水
圧とその電磁気力とをバランスさせ、その半凝固状態の
溶湯Lの断面形状を整えることは前記実施例と同様であ
る。
波電源に接続され、溶湯Lに前記第2の電磁コイル13
からの電磁気力を作用させることによって溶湯Lの静水
圧とその電磁気力とをバランスさせ、その半凝固状態の
溶湯Lの断面形状を整えることは前記実施例と同様であ
る。
【0059】なお、この第2実施例の場合には、溶湯L
に作用する重力の方向が直交方向となるので、遮蔽用電
磁コイル14を用いる等によりこの重力の影響を考慮し
て溶湯Lに適切な電磁気力を作用させることが好まし
い。
に作用する重力の方向が直交方向となるので、遮蔽用電
磁コイル14を用いる等によりこの重力の影響を考慮し
て溶湯Lに適切な電磁気力を作用させることが好まし
い。
【0060】このようにして第2実施例においても前記
実施例と同様に、従来のように固体からなる鋳型を用い
ずとも、凝固後の鋳塊Sを所要の断面形状に調整するこ
とができる。
実施例と同様に、従来のように固体からなる鋳型を用い
ずとも、凝固後の鋳塊Sを所要の断面形状に調整するこ
とができる。
【0061】また、この第2実施例で第1の電磁コイル
12は、前記第2の電磁コイル13より溶湯供給口23
側の溶湯Lの周囲に大気による空気層を介して間隙をお
いて環状に囲むように設置されており、これに低周波交
流電源が接続されている。
12は、前記第2の電磁コイル13より溶湯供給口23
側の溶湯Lの周囲に大気による空気層を介して間隙をお
いて環状に囲むように設置されており、これに低周波交
流電源が接続されている。
【0062】そして、この溶湯Lに前記第1の電磁コイ
ル12からの磁力が作用すると、溶湯Lの押し出し方向
に沿って溶湯Lを流動させることとなり、溶湯L内で凝
固界面Pの近傍を含むように溶湯Lが循環対流すること
となって溶湯L中の樹枝状結晶が縮退されることも前記
実施例と同様である。
ル12からの磁力が作用すると、溶湯Lの押し出し方向
に沿って溶湯Lを流動させることとなり、溶湯L内で凝
固界面Pの近傍を含むように溶湯Lが循環対流すること
となって溶湯L中の樹枝状結晶が縮退されることも前記
実施例と同様である。
【0063】さらに、このようにして縮退された樹枝状
結晶を含有する溶湯Lが、その直後に前記第2の電磁コ
イル13の位置に達して、第2の電磁コイル13からの
磁力によって再度縮退されるので、樹枝状結晶の縮退が
より良好なものとなることも前記第1実施例と同様であ
る。
結晶を含有する溶湯Lが、その直後に前記第2の電磁コ
イル13の位置に達して、第2の電磁コイル13からの
磁力によって再度縮退されるので、樹枝状結晶の縮退が
より良好なものとなることも前記第1実施例と同様であ
る。
【0064】したがって、この第2実施例によって得ら
れた鋳塊Sにおいても、前記第1実施例と同様に従来の
ように鋳型を使用していないので、鋳型内凝固殻による
樹枝状結晶および鋳塊の外表面部に形成されるクラック
が内部にまで達することが無く、鋳塊Sの外表面部を厚
く除去せずとも、材料欠陥の少ないチクソトロピー性の
金属材料を歩留まり良く製造することができる。
れた鋳塊Sにおいても、前記第1実施例と同様に従来の
ように鋳型を使用していないので、鋳型内凝固殻による
樹枝状結晶および鋳塊の外表面部に形成されるクラック
が内部にまで達することが無く、鋳塊Sの外表面部を厚
く除去せずとも、材料欠陥の少ないチクソトロピー性の
金属材料を歩留まり良く製造することができる。
【0065】以上説明した第1および第2実施例の製造
装置あるいは製造方法においては、第2の電磁コイル1
3からの電磁気力により凝固直前の溶湯Lの断面形状を
整えて鋳塊Sの断面形状を適宜に制御することができ、
従来そのために必要であった固体からなる鋳型の使用を
回避することができる。
装置あるいは製造方法においては、第2の電磁コイル1
3からの電磁気力により凝固直前の溶湯Lの断面形状を
整えて鋳塊Sの断面形状を適宜に制御することができ、
従来そのために必要であった固体からなる鋳型の使用を
回避することができる。
【0066】したがって、溶湯Lと固体からなる鋳型と
の接触による鋳型内凝固殻の形成が防止され、外表面部
での樹枝状結晶が防止された良質で均質な鋳塊Sを得る
ことができる。
の接触による鋳型内凝固殻の形成が防止され、外表面部
での樹枝状結晶が防止された良質で均質な鋳塊Sを得る
ことができる。
【0067】また、溶湯Lが鋳型と接触しないので、鋳
塊Sの表面が滑らかでありクラックが内部に達すること
もないので、従来のように鋳塊Sの外表面部を厚く除去
せずとも十分に良質かつ均質であり、歩留まりが良好と
なる。
塊Sの表面が滑らかでありクラックが内部に達すること
もないので、従来のように鋳塊Sの外表面部を厚く除去
せずとも十分に良質かつ均質であり、歩留まりが良好と
なる。
【0068】さらに、これらの実施例は、溶湯供給口8
から供給された溶湯Lが水ジャケット5に至るまでの全
体が空気層で覆われて溶湯Lからの放熱が抑制されてお
り、溶湯Lの急激な温度低下が防止されているので、溶
湯Lでの樹枝状結晶の発生が抑制されるとともに、その
溶湯温度が高く維持されるので溶湯Lの流動性が高く第
1の電磁コイル12からの電磁気力による溶湯Lの循環
対流が強まり、樹枝状結晶の縮退が促進する。
から供給された溶湯Lが水ジャケット5に至るまでの全
体が空気層で覆われて溶湯Lからの放熱が抑制されてお
り、溶湯Lの急激な温度低下が防止されているので、溶
湯Lでの樹枝状結晶の発生が抑制されるとともに、その
溶湯温度が高く維持されるので溶湯Lの流動性が高く第
1の電磁コイル12からの電磁気力による溶湯Lの循環
対流が強まり、樹枝状結晶の縮退が促進する。
【0069】また、従来のように固体からなる鋳型を介
さずに、空気層を介して第1の電磁コイル12からの電
磁気力が直接作用するので、電磁気力を減衰させずに前
記溶湯Lを効率的に運動させることができ、樹枝状結晶
の縮退が促進される。
さずに、空気層を介して第1の電磁コイル12からの電
磁気力が直接作用するので、電磁気力を減衰させずに前
記溶湯Lを効率的に運動させることができ、樹枝状結晶
の縮退が促進される。
【0070】そのうえ、第1の電磁コイル12の直後に
前記第2の電磁コイル13の磁力が作用して樹枝状結晶
をさらに縮退させるので、樹枝状結晶を確実にうまく縮
退させることができる。
前記第2の電磁コイル13の磁力が作用して樹枝状結晶
をさらに縮退させるので、樹枝状結晶を確実にうまく縮
退させることができる。
【0071】以上説明した各実施例は、いずれも連続鋳
造装置によるものであるが、本願はこれに限らず,いわ
ゆる半連続鋳造装置であっても概ね同様に実施すること
ができる。
造装置によるものであるが、本願はこれに限らず,いわ
ゆる半連続鋳造装置であっても概ね同様に実施すること
ができる。
【0072】また、これらの実施例はいずれも遮蔽用電
磁コイルを用いたものであるが、遮蔽用電磁コイルに代
えて金属リングスクリーン等の公知の遮蔽部材を用いて
もよく、第1および第2の電磁コイルの供給電圧や周波
数等を適切に制御することとする場合等には遮蔽用電磁
コイルや遮蔽部材の設置を省略してもよい。
磁コイルを用いたものであるが、遮蔽用電磁コイルに代
えて金属リングスクリーン等の公知の遮蔽部材を用いて
もよく、第1および第2の電磁コイルの供給電圧や周波
数等を適切に制御することとする場合等には遮蔽用電磁
コイルや遮蔽部材の設置を省略してもよい。
【0073】さらに、前記各実施例においては、第1の
電磁コイルと第2の電磁コイルとをそれぞれ別々の電磁
コイルにより構成したが、本願はこれに限らず,単一の
電磁コイルに適宜の周波数フィルタ等を用いることによ
って、その電磁コイルの一部における電源周波数を他部
での電源周波数と異ならせ、これらの各部に前記各電磁
コイルの機能を果たさせるようにしてもよい。その場
合、両部のうち、周波数の低い部分を溶湯供給口側と
し、周波数の高い部分を水ジャケット側となるように配
置すればよい。
電磁コイルと第2の電磁コイルとをそれぞれ別々の電磁
コイルにより構成したが、本願はこれに限らず,単一の
電磁コイルに適宜の周波数フィルタ等を用いることによ
って、その電磁コイルの一部における電源周波数を他部
での電源周波数と異ならせ、これらの各部に前記各電磁
コイルの機能を果たさせるようにしてもよい。その場
合、両部のうち、周波数の低い部分を溶湯供給口側と
し、周波数の高い部分を水ジャケット側となるように配
置すればよい。
【0074】また、前記第1の電磁コイル12を環状の
コイルで形成せず、溶湯Lの外側を囲むように配置した
複数のコイルを共動させることにより前記第1の電磁コ
イル12と同等の磁界を形成させるようにしてもよく、
あるいは電磁コイルを用いず,公知の撹拌装置を設置し
てその撹拌装置により前記第1の電磁コイル12の機能
を行なわせることとしてもよい。
コイルで形成せず、溶湯Lの外側を囲むように配置した
複数のコイルを共動させることにより前記第1の電磁コ
イル12と同等の磁界を形成させるようにしてもよく、
あるいは電磁コイルを用いず,公知の撹拌装置を設置し
てその撹拌装置により前記第1の電磁コイル12の機能
を行なわせることとしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、供給された溶湯の内部で凝固界面の付近に
溶湯の流れを形成させるので、その流れにより溶湯中に
含まれる樹枝状結晶が破砕等され、微細な球状粒子を含
んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
明によれば、供給された溶湯の内部で凝固界面の付近に
溶湯の流れを形成させるので、その流れにより溶湯中に
含まれる樹枝状結晶が破砕等され、微細な球状粒子を含
んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
【0076】そして、その凝固界面の付近の溶湯に電磁
気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用させる
ので、その電磁気力による力でその溶湯による鋳塊の断
面形状を調整することができ、固体からなる鋳型の使用
を省略することができる。
気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用させる
ので、その電磁気力による力でその溶湯による鋳塊の断
面形状を調整することができ、固体からなる鋳型の使用
を省略することができる。
【0077】そのため、溶湯は鋳塊の断面形状を調整す
るための鋳型との接触を回避することができ、溶湯温度
が急激に低下することが少なく,樹枝状結晶を含む鋳型
内凝固殻の形成を防止することができる。
るための鋳型との接触を回避することができ、溶湯温度
が急激に低下することが少なく,樹枝状結晶を含む鋳型
内凝固殻の形成を防止することができる。
【0078】また、溶湯は鋳型と接触せずにその断面形
状が調整されるので、鋳塊の表面が鋳型により粗面とさ
れることがなく、鋳塊の表面がなめらかでクラックが内
部にまで到達することもない。
状が調整されるので、鋳塊の表面が鋳型により粗面とさ
れることがなく、鋳塊の表面がなめらかでクラックが内
部にまで到達することもない。
【0079】したがって、このようにして得られた鋳塊
においては、鋳型内凝固殻および内部にまで達するクラ
ックが軽減されているから、鋳塊の外表面部を厚く除去
せずに済み、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソト
ロピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
においては、鋳型内凝固殻および内部にまで達するクラ
ックが軽減されているから、鋳塊の外表面部を厚く除去
せずに済み、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソト
ロピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
【0080】また、請求項2記載の発明は、この種の製
造装置において、溶湯供給口の直後であって供給された
溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶湯供給口から
供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を間隙をおいて
臨ませて設置したものであり、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものである。
造装置において、溶湯供給口の直後であって供給された
溶湯の凝固界面付近である位置に、その溶湯供給口から
供給された溶湯の外側に電磁コイル装置を間隙をおいて
臨ませて設置したものであり、その電磁コイル装置は、
それが生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近
の溶湯を内部で流動させるとともに、前記凝固界面付近
の溶湯に内側向きの力を作用させるものである。
【0081】すなわち、前記電磁コイル装置は、それが
生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯
を内部で流動させるものであるので、その流れにより溶
湯中に含まれる樹枝状結晶が破砕等され、微細な球状粒
子を含んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
生じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯
を内部で流動させるものであるので、その流れにより溶
湯中に含まれる樹枝状結晶が破砕等され、微細な球状粒
子を含んだチクソトロピー性金属材料が得られる。
【0082】さらに、前記電磁コイル装置は、それが生
じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯に
内側向きの力を作用させるので、その電磁気力による力
でその溶湯による鋳塊の断面形状を調整することがで
き、固体からなる鋳型の使用を省略することができる。
じさせる電磁気力によって、前記凝固界面付近の溶湯に
内側向きの力を作用させるので、その電磁気力による力
でその溶湯による鋳塊の断面形状を調整することがで
き、固体からなる鋳型の使用を省略することができる。
【0083】したがって、溶湯が鋳型と接触することが
回避できるので、鋳型内凝固殻の形成および鋳塊の表面
からのクラックが内部にまで到達することを防止するこ
とができ、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソトロ
ピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
回避できるので、鋳型内凝固殻の形成および鋳塊の表面
からのクラックが内部にまで到達することを防止するこ
とができ、材料欠陥が少なく,肌の滑らかなチクソトロ
ピー性の金属材料を歩留まり良く製造することができ
る。
【図1】第1実施例の製造装置の全体概略図である。
【図2】第2実施例の製造装置の全体概略図である。
L 溶湯 P 凝固界面 S 鋳塊 1,21 製造装置 3 ボトムブロック 4 電磁コイル装置 8,23 溶湯供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 17/30 B22D 17/30 Z
Claims (2)
- 【請求項1】 供給された溶湯を逐次凝固させチクソト
ロピー性金属材料を製造する方法において、 供給された溶湯の内部で凝固界面の付近に溶湯の流れを
形成させるとともに、前記凝固界面の付近の溶湯に電磁
気力を作用させてその溶湯に内側向きの力を作用させる
ことを特徴とするチクソトロピー性金属材料の製造方
法。 - 【請求項2】 溶湯を供給する溶湯供給口を備え、その
溶湯供給口から供給された溶湯を逐次凝固させてチクソ
トロピー性金属材料の鋳塊を製造する装置において、 前記溶湯供給口の直後であって供給された溶湯の凝固界
面付近である位置に、その溶湯供給口から供給された溶
湯の外側に電磁コイル装置を間隙をおいて臨ませて設置
し、 その電磁コイル装置は、それが生じさせる電磁気力によ
って、前記凝固界面付近の溶湯を内部で流動させるとと
もに、前記凝固界面付近の溶湯に内側向きの力を作用さ
せるものであることを特徴とするチクソトロピー性金属
材料の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062385A JPH08257693A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | チクソトロピー性金属材料の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062385A JPH08257693A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | チクソトロピー性金属材料の製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08257693A true JPH08257693A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13198613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7062385A Pending JPH08257693A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | チクソトロピー性金属材料の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08257693A (ja) |
-
1995
- 1995-03-22 JP JP7062385A patent/JPH08257693A/ja active Pending
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