JPH08258261A - インク噴射装置 - Google Patents

インク噴射装置

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Publication number
JPH08258261A
JPH08258261A JP6550395A JP6550395A JPH08258261A JP H08258261 A JPH08258261 A JP H08258261A JP 6550395 A JP6550395 A JP 6550395A JP 6550395 A JP6550395 A JP 6550395A JP H08258261 A JPH08258261 A JP H08258261A
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JP
Japan
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ink
electrode
groove
groove portion
ejecting apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP6550395A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Takahashi
高橋  義和
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH08258261A publication Critical patent/JPH08258261A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量生産性、信頼性に優れ、容易に電気的接
続が行えるインク噴射装置を提供すること。 【構成】圧電セラミックス材料からなるアクチュエータ
101は、射出成形法等により作製され、図中上方向に
開口する複数の第1溝部102と、図中下方向に開口す
る複数の第2溝部103とが交互に、補強部109上に
一列に形成されている。前記アクチュエータ101は、
矢印120方向に分極される。前記第1溝部102と同
ピッチで形成した第1電極パターン143を有する第1
FPC基板141を、前記第1電極パターン143と第
2傾斜部106上の第1電極121とを半田付けするこ
とでアクチュエータ101に接合し、同様に第2溝部1
03と同ピッチで形成した第2電極パターン144を有
する第2FPC基板142を、前記第2電極パターン1
44と第4傾斜部107上の第2電極122とを半田付
けすることでアクチュエータ101に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界の発生によりアク
チュエータ部材を変形させてインク室からインクを噴射
するインク噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、これまでのインパクト方式の印字
装置にとってかわり、その市場を大きく拡大しつつある
ノンインパクト方式の印字装置のなかで、原理が最も単
純で、かつ多階調化やカラー化が容易であるものとし
て、インクジェット方式の印字装置が上げられる。なか
でも印字に使用するインク滴のみを噴射するドロップ・
オン・デマンド型が、噴射効率の良さ、ランニングコス
トの安さなどから急速に普及している。
【0003】ドロップ・オン・デマンド型として特公昭
53−12138号公報に開示されているカイザー型、
あるいは特公昭61−59914号公報に開示されてい
るサーマルジェット型がその代表的な方式としてある。
このうち、前者は小型化が難しく、後者は高熱をインク
に加えるためにインクの耐熱性に対する要求が必要とさ
れ、それぞれに非常に困難な問題を抱えている。
【0004】以上のような欠陥を同時に解決する新たな
方式として提案されたのが、特開昭63−247051
号公報に開示されている圧電セラミックスを利用したせ
ん断モード型である。
【0005】図13に示すように、上記せん断モード型
のインク噴射装置600は、底壁601、天壁602及
びその間のせん断モードアクチュエータ壁603からな
る。そのアクチュエータ壁603は、底壁601に接着
され、且つ矢印611方向に分極された下部壁607
と、天壁602に接着され、且つ矢印609方向に分極
された上部壁605からなっている。アクチュエータ壁
603は一対となって、その間にインク流路613を形
成し、且つ次の一対のアクチュエータ壁603の間に
は、インク流路613よりも狭い空間615を形成して
いる。
【0006】各インク流路613の一端には、ノズル6
18を有するノズルプレート617が固着され、各アク
チュエータ壁603の両側面には電極619,621が
金属化層として設けられている。各電極619,621
はインクと絶縁するための絶縁層(図示せず)で覆われ
ている。そして、空間615に面している電極615に
面している電極619,621はアース623に接続さ
れ、インク流路613内に設けられている電極619,
621は、アクチュエータ駆動回路を与えるシリコン・
チップ625に接続されている。
【0007】次に、このインク噴射装置600の製造方
法を説明する。まず、矢印611に分極された圧電セラ
ミックス層を底壁601に接着し、矢印609に分極さ
れた圧電セラミックス層を天壁602に接着する。各圧
電セラミックス層の厚みは、下部壁607、上部壁60
5の高さに等しい。次に、圧電セラミックス層に、平行
な溝をダイヤモンドカッティング円板の回転等によって
形成して、下部壁607、上部壁605を形成する。そ
して、真空蒸着によって下部壁607の側面に電極61
9を形成し、その電極619上に前記絶縁層を設ける。
同様にして上部壁605の側面に電極621、前記絶縁
層を設ける。
【0008】上部壁605の天頂部と下部壁607の天
頂部とを接着してインク流路613と空間615とを形
成する。次に、ノズル618が形成されているノズルプ
レート617を、ノズル618がインク流路613と対
応するように、インク流路613及び空間615の一端
に接着し、インク流路613と空間615との他端をシ
リコン・チップ625とアース623とに接続する。
【0009】そして、各インク流路613の電極61
9,621にシリコン・チップ625が電圧を印加する
ことによって、各アクチュエータ壁603がインク流路
613の容積を増加する方向に圧電厚みすべり変形し
て、所定時間後電圧印加が停止されてインク流路613
の容積が増加状態から自然状態となってインク流路61
3内のインクに圧力が加えられ、インク滴がノズル61
8から噴射される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成のインク噴射装置600では、空間615に面し
ている電極619,621はアース623に接続され、
インク流路613内に設けられている電極619,62
1は、アクチュエータ駆動回路を与えるシリコン・チッ
プ625に接続されているが、その電気接続の具体的構
成および方法が開示されていない。そこで、例えば、イ
ンク流路613が50個あるとすると、空気室615は
51個必要となり、電極619,621の電気的接続が
101ケ所であり、その101ケ所は狭ピッチであるの
で、電気的接続が難しく、そのための工程に時間がかか
り、大量生産性に劣るといった問題点があった。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、大量生産性に優れ、容易に電気
的接続が行えるインク噴射装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインク噴射装置は、インクが噴射される複数
のインク液室と、分極された圧電セラミックスで少なく
とも一部が形成されたアクチュエータ部材と、前記圧電
セラミックスに駆動電界を発生するための電極とを有
し、前記電極からの電界の発生により前記アクチュエー
タ部材を変形させて前記インク液室からインクを噴射す
るものであり、更に、前記アクチュエータ部材は、第1
溝部と、前記第1溝部の両側に設けられ、且つ前記第1
溝部の開口方向とは逆方向に開口し、その長手方向が前
記第1溝部の長手方向と同方向の第2溝部とを有し、前
記電極は、前記第1溝部内部の少なくとも側表面に形成
された第1の電極と、前記第2溝部内部の少なくとも側
表面に形成された第2の電極とからなり、前記第1溝部
と前記第2溝部との少なくとも一方が前記インク液室を
構成すると共に、前記アクチュエータ部材における圧電
セラミックスの分極方向と前記各溝部の長手方向とが平
行であり、前記第1及び第2の電極の少なくとも一方
は、前記各溝部内部の側表面にその溝部の一端部から長
手方向の途中部分に亙って形成されており、これにより
駆動電界が圧電セラミックの分極方向に対してほぼ垂直
に印加されうる。
【0013】尚、前記アクチュエータ部材は、そのアク
チュエータ部材に形成された第2溝部がインク液室を構
成し、前記第1溝部が非インク液室を構成するものであ
り、前記電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との
いずれか一方の電極を、その対応する各溝部に共通の電
極として構成するものでもよい。
【0014】尚、前記電極は、前記第1の電極をインク
液室の個々に対応して、各インク液室を構成するアクチ
ュエータ部材の外周面に亙って各々形成された駆動電極
として構成し、前記第2の電極をその対応する全ての第
2溝部に共通の電極として構成するものでもよい。
【0015】尚、前記第1及び第2の電極の少なくとも
一方は、前記各溝部内部の側表面にその溝部の一端部か
ら長手方向の略半分を覆うように形成されていてもよ
い。
【0016】尚、前記第1及び第2の電極は、インク液
室の終端が開口した前記アクチュエータ部材の端面側よ
り、各溝部の並び方向に所定の角度を持った2方向から
の蒸着を行なうことで形成されたものでもよい。
【0017】尚、前記アクチュエータ部材は、その上下
端面が前記蒸着方向を向くように傾斜していてもよい。
【0018】尚、前記インク液室の先端が開口した前記
アクチュエータ部材の端面側には、インク噴射ノズルが
インク液室の個々に対応して形成されていてもよい。
【0019】尚、前記アクチュエータ部材は、圧電作用
のある材料を用いて射出成形にて作製されたものでもよ
い。
【0020】
【作用】 上記の構成を有する本発明の請求項1に係る
インク噴射装置においては、第1溝部及び第2溝部とが
交互に且つ開口方向が互いに逆になるようにアクチュエ
ータ部材に形成されている。そして、この各溝部に電極
が設けられている。各電極の取り出しはアクチュエータ
部材の上面からと下面からの二方向から可能で有り、従
来と比較して電極のピッチが2倍になるため電気的接続
が容易に行なわれる。更に、本発明のインク噴射装置に
おいては、前記第1の電極と前記第2の電極との間に駆
動電界が印加されると、前記アクチュエータ部材におけ
る前記圧電セラミックス部がインク室の長手方向に圧電
厚みすべり変形し、そのアクチュエータ部材に当接する
溝部の体積を確実に変化させ、的確にインクを噴射す
る。
【0021】請求項2に係るインク噴射装置において
は、インク液室と非インク液室とが交互に配列されてい
るため、近隣のインク液室の駆動による影響、いわゆる
クロストークを受けない。また、電極は、前記第1の電
極と前記第2の電極とのいずれか一方の電極を、その対
応する各溝部に共通の電極として構成されているため、
電極数が少なくなり、アクチュエータ部材の駆動制御を
行なう制御回路との電気的接続が容易となる。
【0022】請求項3に係るインク噴射装置において
は、インク液室側に形成される第2電極が共通電極であ
るため、インクを介してインク液室間で短絡が生ずるこ
とがなく、電極に絶縁層を設ける必要もなくなる。第1
電極は、インク液室の個々に対応して、各インク液室を
構成するアクチュエータ部材の外周面に亙って各々形成
された駆動電極をなし、この第1電極へ選択的に電圧が
印加されることで、任意のインク液室よりインクを噴射
する。
【0023】請求項4に係るインク噴射装置において
は、駆動電界の印加によるインク液室の容積変化を大き
く取ることができ、より効率的にインクを噴射させるこ
とができる。
【0024】請求項5に係るインク噴射装置において
は、第1及び第2の電極が、インク液室の終端が開口し
た前記アクチュエータ部材の端面側より、各溝部の並び
方向に所定の角度を持った2方向からの蒸着により形成
されている。そのため、マスキングや切削加工等の複雑
な加工を行なわなくとも、第1及び第2の電極を各溝部
内部の側表面にその溝部の一端部から長手方向の途中部
分に亙って形成させることができ、大量生産性に優れ
る。
【0025】請求項6に係るインク噴射装置において
は、前記蒸着加工によって、第1溝部の個々に対応し、
且つ各第1溝部を構成するアクチュエータ部材の外周面
に亙って各々形成された第2の電極と、第2溝部の個々
に対応し、且つ各第2溝部を構成するアクチュエータ部
材の外周面に亙って各々形成された第1の電極とが形成
される。
【0026】請求項7に係るインク噴射装置において
は、前記アクチュエータ部材の圧電厚みすべり変形によ
るインク液室内の圧力変動の伝搬を効果的に利用して、
ノズルよりインクを噴射する。
【0027】請求項8に係るインク噴射装置において
は、圧電作用のある材料を用いて射出成形にて作製さ
れ、溝切り加工を行なうことなく容易にアクチュエータ
部材を形成することができ、大量生産性に優れる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照しながら説明する。
【0029】図1に示すように、本発明の一実施例であ
るインク噴射装置100は、非インク液室を構成する第
1溝部102及びインク液室を構成する第2の溝103
とが形成されたアクチュエータ101と、インク吐出ノ
ズル132(図6乃至図7参照)が形成されたノズル板
131と、各溝部の終端を封止するカバー板133と、
前記第2溝部の解放面にインク供給口135を備えたマ
ニホールドカバー板134と、前記第1溝部102に設
けられた第1の電極121と電気的に接続される第1の
FPC基板141と、前記第2溝部103に設けられた
第2の電極122と電気的に接続される第2のFPC基
板142とからなる。
【0030】前記アクチュエータ101は、チタン酸ジ
ルコン酸鉛系(PZT)の圧電セラミックス材料で形成
されており、特に、本実施例におけるアクチュエータ1
01は、射出成形法等により作製される。図2に示すよ
うに、アクチュエータ101には、例えば深さ400μ
m、幅80μmでZ−Z’線方向に延び、図中上方向に
開口する開口部を有する複数の第1溝部102と、例え
ば深さ400μm、幅80μmでZ−Z’線方向に延
び、図中下方向に開口する開口部を有する複数の第2溝
部103とが交互に配列されて一列に形成されている。
また、第1溝部102と第2溝部103とを隔てて伸び
ている側壁108は、例えば厚さ80μmである。
【0031】また、前記第1溝部102及び第2溝部1
03の開口部は、各溝部の一端部から長手方向の略半分
に亙って形成されている。そして、前記開口部の形成さ
れたアクチュエータ101の図中前半部位が駆動部11
5、前記開口部の形成されていないアクチュエータ10
1の図中後半部位が補強部109を構成している。この
補強部109はアクチュエータ101の剛性を確保し、
印字駆動や不意の衝撃等を受けてもアクチュエータ10
1が破損しないようにしている。
【0032】アクチュエータ101は、その射出成形時
における金型からの離型性をよくするために、第1溝部
102の開口部が溝幅から例えば160μmまで広がる
第1傾斜部104を備えており、また、第1溝部102
が形成されていない駆動部115の図中上面には、補強
部109との境界から図中前面に向かって傾斜する第2
傾斜部106が設けられている。同様に、第2溝部10
3の開口部は溝幅から例えば160μmまで広がる第3
傾斜部105を備えており、また、第2溝部103が形
成されていない駆動部115の図中下面には、補強部1
09との境界から図中前面に向かって傾斜する第4傾斜
部107が設けられている。
【0033】射出成形により上記のように形成されたア
クチュエータ101は、図3に示すように、分極用電極
156,157にて挟み、80〜130℃の絶縁油中に
て2〜4kV/mmの電界が印加される。これにより、
アクチュエータ101は図2の矢印120方向に示され
るとおり、各溝部102,103の長手方向と平行に分
極される。尚、分極方法としては、前述の方法に限らず
コロナ放電等の方法でもよい。
【0034】次に、スパッタリング法、蒸着法などの乾
式方法により、前記第1溝部102内部の第1側表面1
11と第1傾斜部104と第2傾斜部106の表面に、
金属からなる第1の電極121を形成する。また、第2
溝部103内部の第2側表面112と第3傾斜部105
と第4傾斜部107と第2溝部103内部の第2底面1
14の表面に、金属からなる第2の電極122を形成す
る。このとき、図4乃至図5に示すように、アクチュエ
ータ101の駆動部115に対応する部位のみ金属電極
を形成し、補強部109に対応する部位には金属電極を
形成しない。また、第1溝部102内部の第1底面11
3と、前記補強部109の貫通穴110内表面にも、金
属電極を形成しない。
【0035】図13の従来例では、分極方向がアクチュ
エータ壁603の高さ方向と一致していたため、前記ア
クチュエータ壁603の全面を厚み滑り変形するために
は、そのアクチュエータ壁603の長さ方向の全長にわ
たって電極621を形成する必要があったが、本実施例
のアクチュエータ101は、分極方向120が第1溝部
102の長さ方向に一致しているので、側壁108の前
面を厚み滑り変形させるためには側壁108の長さ方向
の全長にわたって電極121,122を形成する必要が
ない。従って、前記駆動部115の第1溝部102と第
2溝部103とを隔てている側壁108の表面のみに電
極121,122を形成すればよく、電極形成が困難で
ある前記補強部内110に形成された各溝部の内表面に
まで金属電極を形成する必要がないのである。本発明に
おいては、形成する電極121,122の長さに限定を
行なわないが、本実施例では、電極形成の容易性と駆動
時のアクチュエータ101の変位量とを考慮して、各溝
部102,103の略中央に相当する位置まで形成して
いる。
【0036】ここで、金属電極を形成する方法として蒸
着による手法を例示する。図2に示すように、分極処理
がなされたアクチュエータ101において、その各溝部
102,103の終端が開口した駆動部115側の端面
(図中前面)にマスキング材料を塗布する。このマスキ
ング処理がなされたアクチュエータ101を、前記駆動
部115側の端面(図中前面)より、各溝部102,1
03の並び方向に所定の角度を持った方向123,12
4より蒸着を行なう。このとき、図2中のYZ平面での
断面図である図4に示すように、側壁108の遮蔽効果
を利用して、駆動部115のみに電極121,122が
形成されるような角度θを設定して蒸着を行なう。更
に、本実施例では、蒸着方向123,124はアクチュ
エータ101の上下方向にも角度を有しており、第2溝
部103の第2底面114に金属電極が形成されるよう
に蒸着方向123,124が図中斜め上方向を向くよう
に若干角度がつけられている。尚、蒸着方向123と蒸
着方向124とは各溝部の長手方向と平行な垂直面にお
いて対称である。
【0037】アクチュエータ101は、第2傾斜部10
6及び第4傾斜部107が蒸着方向123,124を向
くように傾斜している。そのため、この2方向123,
124からの蒸着のみで、図5に示すような、第2溝部
103(=インク液室)の個々に対応して、各第2溝部
103を構成する側壁108の外周面に亙って各々形成
された第1の電極121と、対応する全ての第2溝部1
03に共通の第2の電極122とが形成される。つま
り、本実施例ではマスキングや切削加工等の複雑な加工
を行なわなくとも、前記第1及び第2の電極121,1
22を各溝部123,124内部の側表面にその溝部の
端部から長手方向の略中央部に亙って形成させることが
できる。よって、電極形成に係る工程が少なくて済み、
生産性に優れる。
【0038】次に、図6に示すように、前記アクチュエ
ータ101の補強部109側にあたる一端面に、前記第
2溝部103(=インク液室)に対応する位置にノズル
132を有するノズル板131を図示しないエポキシ系
接着剤にて接合する。このノズル板131は、ポリアル
キレン(例えばエチレン)テレフタレート、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース等
のプラスチックによって形成されている。
【0039】前記アクチュエータ101の、前記ノズル
板131を接合した端面と反対側(駆動部115側)の
端面に、カバー板133を図示しないエポキシ系接着剤
にて接合する。
【0040】第1溝部102と同ピッチで形成した第1
電極パターン143を有する第1FPC基板141を、
その第1電極パターン143と前記第2傾斜部106上
の第1の電極121とを半田付けすることでアクチュエ
ータ101に接合し、同様に、第2溝部103と同ピッ
チで形成した第2電極パターン144を有する第2FP
C基板142を、その第2電極パターン144と、第4
傾斜部107上の第2の電極122とを半田付けするこ
とでアクチュエータ101に接合する。尚、第2の電極
122は共通電極のため、接合する第2電極パターン1
44は単一電極であってもよい。
【0041】また、前記第2溝部103の開放面にイン
ク供給口135を備えた、マニホールドカバー板134
を、図7に示すように、前記カバー板133と前記第2
FPC基板142とに図示しないエポキシ系接着剤にて
接合する。図1に示すように、第3傾斜部105と第4
傾斜部107と前記カバー板133と前記マニホールド
カバー板134とで囲まれた空間はマニホールド136
となる。マニホールド136の両端部は図示しない蓋に
より密閉される。
【0042】これにより、インク液室である第2溝部1
03と、少なくとも一部が圧電セラミックスからなる側
壁108と、電極121,122とを複数備えたインク
噴射装置100が作成される。
【0043】次に、上記インク噴射装置100の駆動制
御を行なう制御回路について説明する。図8に示すよう
に前記第1FPC基板141上の第1電極パターン14
3と、前記第2FPC基板142上の第2電極パターン
144は、各々個々にLSIチップ151に接続され、
クロックライン152、データライン153、電圧ライ
ン154及びアースライン155もLSIチップ151
に接続されている。LSIチップ151は、クロックラ
イン152から供給された連続するクロックパルスに基
づいて、データライン153上に現れるデータから、ど
のノズル132からインク液滴の噴射を行うべきかを判
断する。そして、LSIチップ151は、駆動する第2
溝部103に対応する第1電極121に導通する第1電
極パターン143に、電圧ライン154の電圧Vを印加
し、前記第2溝部103以外の第2溝部103に対応す
る第1電極121に導通する第1電極パターン143
と、全ての第2溝部103内の第2電極122にアース
ライン155を接続して接地する。
【0044】次に、本実施例によるインク噴射装置10
0の動作を図9乃至図12を用いて説明する。図9及び
図11は、前記インク噴射装置100の水平断面図であ
り、図10及び図12は、そのXーX’面での縦断面図
である。
【0045】図9の第2溝部103bからインク液滴を
噴射するために、その第2溝部103bに対応する第1
電極121bに対し電圧パルスを与える(ここで、ある
第1電極121に対して電圧を与えることは、その第1
電極121に電圧パルスを印加し、指示しない第1電極
121を接地することを言う)。第2電極122は全て
接地されている。すると、図11、12に示すように、
側壁108cには、矢印145方向、側壁108dに
は、矢印146方向の電界が発生し、側壁108c、側
壁108dが圧電厚みすべり効果により、第2溝部10
3bの容積が増加する方向に動く。すると、ノズル13
2b付近を含む第2溝部103b内の圧力が減少する。
これにより、図示しないインク供給源からインク供給口
135、マニホールド136を介して第2溝部103b
にインクが供給される。
【0046】尚、このアクチュエータ101の変位にお
いては、アクチュエータ101とマニホールドカバー板
134との接合部にては生ずることがなく、近隣のイン
ク液室の駆動による影響を隣接するインク液室が受ける
ことが無い。つまり、いわゆるクロストークを受けな
い。更に、本実施例では、側壁108c,108dが圧
電厚みすべり効果によりその長手方向において屈曲する
ように変位する。よって、アクチュエータ101とノズ
ル板131もしくはカバー板133との接合面に無理な
応力が加わらず、耐久性が良い。同時に、従来のものと
比較して、インク液室の体積の変位も大きくできる。
【0047】次に、第1電極121bに与えられていた
電圧パルスが停止され、前記第1電極121bが接地さ
れると、第2溝部103bの容積は前記増加状態から自
然状態へと減少し、第2溝部103bの容積が減少し、
前記第2溝部103b内のインクがインク液滴となり、
ノズル132bから噴射される。
【0048】また、前記実施例においては、まず駆動電
圧を第2溝部103bの容積が増加するように印加し
て、第2溝部103bにインクを供給し、駆動電圧の印
加を停止して第2溝部103bの容積を前記増加状態か
ら自然状態へと減少させ、第2溝部103b内のインク
をインク液滴として噴射していたが、逆に、第2溝部1
03bの体積が減少する方向に駆動電圧を印加しインク
液滴を噴射し、次に駆動電圧の印加を停止し第2溝部1
03の容積を自然状態に増加して第2溝部103にイン
クを供給してもよい。
【0049】上述したように、本実施例のインク噴射装
置100においては、1つの側壁108の両側面に第1
溝部102と第2溝部103とが交互に且つ開口方向が
互いに逆になるように形成されている。そして、この各
溝部102,103に第1電極121と、第2電極12
2が設けられ、それぞれは別のFPC基板141,14
2とアクチュエータ101の上面からと下面からとの2
方向から電気的に接続するので、従来よりも広い2倍の
ピッチで形成できる。従って、第1FPC基板141上
に形成した第1電極パターン143との電気的コネク
ト、および第2FPC基板142上に形成した第2電極
パターン144との電気的コネクトが容易且つ確実に行
える。
【0050】また、本実施例ではインク液室側の側表面
に形成された第2電極122を共通電極として形成して
いるので、インク液室間には第2電極122間の短絡に
よる電界が発生されることがない。よって、電気的効果
による前記インク液室内のインクの変質や第2電極12
2の劣化を引き起こすことが無い。従って、従来の様に
第2電極122の上に絶縁層を形成する必要が無い。更
に、共通電極にすることで、総電極数を少なくすること
ができ、駆動制御を行なう制御回路との電気的接続が容
易になる。
【0051】また、本実施例のアクチュエータ101は
射出成形により一体的に形成され、溝切り加工を行なう
ことなく容易にアクチュエータ101を形成することが
でき、大量生産性に優れている。
【0052】尚、本発明は上述の一実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更が可能
である。例えば、上記実施例では前記アクチュエータ1
01は全体がPZTの圧電セラミックス材料で形成され
ているが、アクチュエータ101の駆動部115のみP
ZTの圧電セラミックス材料で形成し、補強部109を
アルミナ等で形成した後、その2つを接着してアクチュ
エータ101としたものを用いてもよい。
【0053】また、上記実施例ではアクチュエータ10
1は射出成形で一体的に形成されていたが、圧電セラミ
ックスプレートをダイシング等で加工して形成したもの
でもよい。
【0054】尚、上記実施例においては、第2電極12
2を常に接地し、平常時には全ての第1電極121を接
地しておき、インクの噴射時には対応する第1電極12
1に対して電圧を与えるようにして、インクの噴射を制
御していたが、逆に、第2電極122に常に電圧Vを印
加し、平常時には全ての第1電極121を高インピーダ
ンス状態にしておき、インクの噴射時には対応する第1
電極121に対して接地、それ以外の第1電極121を
高インピーダンス状態にするようにして、インクの噴射
を制御するものでもよい。この制御によっても、インク
液室間には電界が発生されることがないので、電気的効
果による前記インク液室内のインクの変質や第2電極1
22の劣化を引き起こすことが無い。
【0055】また、前記実施例では、第2溝部103の
みにインクを供給し、インクを噴射していたが、第1溝
部102にもインクを供給して、倍密度にてインクを噴
射させるようにしてもよい。この場合は、図示しないマ
ニホールドカバー板を、第1溝部102の開放部に接合
する必要があり、また、第2電極122も共通電極でな
く、個々に独立して設ける必要がある。駆動方式として
は、第1溝部102のインク液室からのインク噴射と第
2溝部103のインク液室からのインク噴射とを時間的
にずらして、各々のインク噴射を上記実施例と同様な電
圧制御により行なうものが考えられる。
【0056】
【発明の効果】上述したように、本実施例によるインク
噴射装置は、1つの側壁の両側面に形成された第1の電
極及び第2の電極が互いに異なる面にて各々電気的に接
続されるので、従来よりも電極パターンのピッチが広く
なり、駆動電極と駆動制御を行なう制御回路との電気的
接続が容易であり、大量生産性、信頼性が向上する。
【0057】更に、本発明のインク噴射装置において
は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に駆動電界
が印加されると、前記アクチュエータ部材における前記
圧電セラミックス部がインク室の長手方向に圧電厚みす
べり変形し、そのアクチュエータ部材に当接する溝部の
体積を大きく変化させ、的確にインクを噴射する。ま
た、この変位は、インク噴射装置によけいな応力を与え
ることがなく、耐久性に優れたインク噴射装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインク噴射装置を示す斜視図
である。
【図2】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す断面図である。
【図5】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例のインク噴射装置の製造工程を
示す横断面図である。
【図8】本発明の実施例のインク噴射装置の制御回路を
示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例のインク噴射装置の動作を示す
説明図である。
【図10】本発明の実施例のインク噴射装置の動作を示
す説明図である。
【図11】本発明の実施例のインク噴射装置の動作を示
す説明図である。
【図12】本発明の実施例のインク噴射装置の動作を示
す説明図である。
【図13】従来例のインク噴射装置を示す図である。
【符号の説明】
100 インク噴射装置 102 第1溝部 103 第2溝部 108 側壁 120 分極方向 121 第1電極 122 第2電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが噴射される複数のインク液室
    と、分極された圧電セラミックスで少なくとも一部が形
    成されたアクチュエータ部材と、前記圧電セラミックス
    に駆動電界を発生するための電極とを有し、前記電極か
    らの電界の発生により前記アクチュエータ部材を変形さ
    せて前記インク液室からインクを噴射するインク噴射装
    置において、 前記アクチュエータ部材は、第1溝部と、前記第1溝部
    の両側に設けられ、且つ前記第1溝部の開口方向とは逆
    方向に開口し、その長手方向が前記第1溝部の長手方向
    と同方向の第2溝部とを有し、 前記電極は、前記第1溝部内部の少なくとも側表面に形
    成された第1の電極と、前記第2溝部内部の少なくとも
    側表面に形成された第2の電極とからなり、 前記第1溝部と前記第2溝部との少なくとも一方が前記
    インク液室を構成すると共に、 前記アクチュエータ部材における圧電セラミックスの分
    極方向と前記各溝部の長手方向とが平行であり、 前記第1及び第2の電極の少なくとも一方は、前記各溝
    部内部の側表面にその溝部の一端部から長手方向の途中
    部分に亙って形成されており、これにより駆動電界が圧
    電セラミックスの分極方向に対してほぼ垂直に印加され
    うることを特徴とするインク噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ部材は、そのアクチ
    ュエータ部材に形成された第2溝部がインク液室を構成
    し、前記第1溝部が非インク液室を構成するものであ
    り、 前記電極は、前記第1の電極と前記第2の電極とのいず
    れか一方の電極を、その対応する各溝部に共通の電極と
    して構成することを特徴とする請求項1に記載のインク
    噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、前記第1の電極をインク液
    室の個々に対応して、各インク液室を構成するアクチュ
    エータ部材の外周面に亙って各々形成された駆動電極と
    して構成し、前記第2の電極をその対応する全ての第2
    溝部に共通の電極として構成することを特徴とする請求
    項2に記載のインク噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の電極の少なくとも一
    方は、前記各溝部内部の側表面にその溝部の一端部から
    長手方向の略半分を覆うように形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインク噴射
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の電極は、インク液室
    の終端が開口した前記アクチュエータ部材の端面側よ
    り、各溝部の並び方向に所定の角度を持った2方向から
    の蒸着を行なうことで形成されたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のインク噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータ部材は、その上下端
    面が前記蒸着方向を向くように傾斜していることを特徴
    とする請求項5に記載のインク噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記インク液室の先端が開口した前記ア
    クチュエータ部材の端面側には、インク噴射ノズルがイ
    ンク液室の個々に対応して形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載のインク噴射装
    置。
  8. 【請求項8】 前記アクチュエータ部材は、圧電作用の
    ある材料を用いて射出成形にて作製されたことを特徴と
    する請求項1に記載のインク噴射装置。
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