JPH08258595A - 無段変速機および内燃機関の制御装置 - Google Patents

無段変速機および内燃機関の制御装置

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Publication number
JPH08258595A
JPH08258595A JP7064486A JP6448695A JPH08258595A JP H08258595 A JPH08258595 A JP H08258595A JP 7064486 A JP7064486 A JP 7064486A JP 6448695 A JP6448695 A JP 6448695A JP H08258595 A JPH08258595 A JP H08258595A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
value
torque
fuel injection
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP7064486A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kurishige
正彦 栗重
Kouji Hasunaka
浩二 蓮中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7064486A priority Critical patent/JPH08258595A/ja
Publication of JPH08258595A publication Critical patent/JPH08258595A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼効率の低下や排ガス中の有害成分の増加
をなくし、CVTベルトスリップに起因するプーリおよ
び駆動ベルトの摩耗を防止し且つ良好な加速フィーリン
グを実現した無段変速機および内燃機関の制御装置を得
る。 【構成】 筒内直接噴射式エンジン9を用いるととも
に、遅れ特性発生手段を設け、燃料噴射装置9aに対す
る燃料噴射量目標値Fcが変化したときに、燃料噴射量
目標値と実際の燃料噴射量Jを定める燃料噴射量指令値
との間に、第2の油圧Poの応答時定数よりも大きな時
定数の遅れ特性を持たせることにより、運転者がアクセ
ルペダル51を急激に踏み込んで燃料噴射量目標値が急
変した場合にも、エンジンに対する燃料噴射量の変化を
抑制して、エンジントルクTeがCVT伝達可能トルク
を超えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用の無段変速
機(以下、「CVT」と言う)および内燃機関(以下、
「エンジン」と言う)の制御装置に関し、特にCVTお
よびエンジンを統合的に制御して燃焼効率および排ガス
成分を劣化することなくCVTに対する油圧を効果的に
制御することのできるCVTおよびエンジンの制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、2個の可動プーリを介して変速
比を無段制御するCVTにおいては、伝達可能トルクが
CVTに対する入力トルクよりも小さくならないよう
に、入力トルクが変化した場合に、要求変速比に応じて
一次側(入力側)および二次側(出力側)の各作動油圧
を調整することにより、各プーリ間の駆動ベルトがスリ
ップ摩耗を起こさないように伝達可能トルクを制御して
いる。
【0003】しかしながら、エンジンの出力トルクが急
変したときなどにおいては、CVTに対する入力トルク
が一時的にCVTの伝達可能トルクを越える場合があ
る。このような問題点を回避するため、従来より、たと
えば特開平4−50440号公報に示された制御方式の
ように、エンジン出力がCVTの伝達可能トルクを越え
ないようにエンジン出力を補正する手法が提案されてい
る。
【0004】図17は上記公報に参照されるような従来
のCVTおよびエンジンの制御装置を概略的に示すブロ
ック図である。図において、8はエンジントルクTeを
CVT入力トルクTcとして伝達する発進クラッチ、9
は複数の気筒を有しエンジントルクTeを出力するエン
ジンである。
【0005】51は運転者の操作によるアクセル踏込量
αを出力するアクセルペダル、52はアクセル踏込量α
に応じた開度θを設定することによりエンジン9に対す
る吸入空気量Qを調整するスロットル、55はCVT入
力トルクTcを最終的な出力トルクToとして車輪に伝
達するCVT、56は検出されたスロットル開度θおよ
びエンジン9の回転数Neに基づいてCVT55に対す
る油圧バルブ駆動信号DVを出力するCVTコントロー
ラである。
【0006】57はエンジン9のパラメータ(点火時期
および燃料噴射等)を制御するマイクロコンピュータか
らなるECU(電子制御ユニット)であり、以下の要素
57a〜57dを備えている。
【0007】57aはエンジントルクTeの推定値Ts
を出力するエンジンマップであり、検出されたエンジン
回転数Neおよび吸入空気量Qに基づいてエンジントル
ク推定値Tsをマップ演算する。57bはCVT55に
よる伝達可能トルクTmを出力するCVTマップであ
り、測定されたCVT55の油圧Poに基づいて伝達可
能トルクTmをマップ演算する。
【0008】57cはエンジン9のパラメータ(点火時
期および空燃比等)に対する補正信号Gcを出力するエ
ンジン補正器であり、エンジントルク推定値Tsと伝達
可能トルクTmとのトルク偏差ΔT(CVT55のスリ
ップが発生するまでのトルク余裕)に基づいて、エンジ
ントルクTeが最適となるように補正信号Gcを出力す
る。57dはエンジン9のパラメータ(点火時期および
燃料噴射等)に対する制御指令Gを出力するエンジンコ
ントローラであり、検出された吸入空気量Qoと補正信
号Gcに基づいてエンジントルクTeを制御する。
【0009】図18は図17内のCVT55を含む一般
的な自動車のトルク伝達系を示す構成図であり、8、
9、55、56、DV、Po、Te、TcおよびToは
前述と同様のものである。10はCVT55の二次側油
圧室(後述する)内に配置されて油圧Poを測定する油
圧センサ(油圧測定手段)である。なお、同様の油圧セ
ンサ(図示せず)が一次側油圧室(後述する)にも配置
され得る。
【0010】CVT55は、発進クラッチ8と関連する
変速機構1を有し、変速機構1は、一端が軸方向に移動
可能な一次側プーリ2および二次側プーリ3と、各プー
リ2および3間に張設された駆動ベルト1aとから構成
されている。2aおよび3aは各プーリ2および3の固
定片、2bおよび3bは各プーリ2および3の可動片、
2cおよび3cは各可動片2bおよび3bに設けられて
作動油が充填される油圧室である。矢印AおよびBは、
各可動片2bおよび3bの移動方向である。
【0011】一次側プーリ2の固定片2aは、発進クラ
ッチ8に接続されており、発進クラッチ8は、エンジン
9から出力されるエンジントルクTeを発進および停止
時に断続することにより、入力トルクTcを固定片2a
に与える。二次側プーリの固定片3aは、最終的な出力
トルクToにより、種々のギアおよびシャフト等(図示
せず)を介して車体(図示せず)を駆動する。
【0012】また、CVT55は、CVTコントローラ
56からの各駆動信号DV1およびDV2によって制御
される一次側バルブ4および二次側バルブ6を有し、各
バルブ4および6は、それぞれ、一次側油路5および二
次側油路7を介して、各プーリ2および3の可動片2b
および3bに作動油を供給している。
【0013】一次側バルブ4および一次側油路5は、変
速比を変更するための一次側油圧P1を一次側プーリ2
に与える第1の油圧手段を構成しており、二次側バルブ
6および二次側油路7は、駆動ベルト1aをスリップさ
せないための二次側油圧P2を二次側プーリ3に与える
第2の油圧手段を構成している。
【0014】すなわち、二次側バルブ6は、第2の油圧
バルブ駆動信号DV2により駆動され、二次側油路7を
介して油圧室3cに二次側油圧P2を与え、二次側プー
リ3の可動片3bを調圧して矢印B方向(軸方向)に移
動させる。また、一次側バルブ4は、第1の油圧バルブ
駆動信号DV1により駆動され、二次側油路7から分流
された二次側油圧P2をさらに調圧して、一次側油路5
を介して油圧室2cに一次側油圧P1を与え、一次側プ
ーリ2の可動片2bを調圧して矢印A方向(軸方向)に
移動させる。
【0015】これにより、各プーリ2および3と駆動ベ
ルト1aとの接触位置が回転軸の径方向に変化し、CV
T55の変速比が変更される。このとき、二次側油圧P
2は、第2の油圧バルブ駆動信号DV2により、ライン
圧として常に駆動ベルト1aがスリップしないように制
御される。また、一次側油圧P1は、第1の油圧バルブ
駆動信号DV1により、変速比が要求通りに調整される
ように制御される。
【0016】なお、二次側油圧P2は、油圧センサ10
により油圧Poとして測定され、ECU57内のCVT
マップ57bに入力されて、エンジン9のパラメータ補
正信号として用いられる。この結果、エンジン9の点火
時期および空燃比(燃料噴射)等のパラメータは、燃焼
効率および排ガス成分の点で最適となるように、ECU
57内のエンジンコントローラ57dにより制御され
る。
【0017】ところで、上記の特開平4−50440号
公報に示された制御装置においては、エンジン9とし
て、燃料を吸気ポートに噴射する方式のエンジンが用い
られており、この形式のエンジン9は、吸入空気量Qo
を主なパラメータとしてエンジントルクTeが決定され
る。また、エンジン9の点火時期や空燃比(燃料噴射量
と吸入空気量との比)等の制御パラメータは、エンジン
コントローラ57dにより、燃焼効率および排出ガス中
の有害成分の点で最適になるよう制御される。
【0018】したがって、点火時期および空燃比を最適
状態から変化させた場合、エンジントルクTeは多少変
化するが、燃焼効率の低下ならびに排出ガス中の有害成
分の増加等を招くことになる。エンジン9に対する吸入
空気量Qは、スロットル開度θの変化に対してほぼ一次
遅れの特性で変化する。
【0019】また、エンジン9に噴射された燃料は、一
旦、各気筒の吸気ポートに付着するので、実際に気化し
て燃焼可能な状態となるまでにほぼ一次遅れの性質を有
する。さらに、エンジントルクTeは、吸入空気量Qお
よび燃料気化の遅れ等により、スロットル開度θの変化
に対して、ほぼ両方の時定数の和を時定数とする一次遅
れ特性で変化する。
【0020】以下、図17および図18を参照しなが
ら、従来のCVT55およびエンジン9の制御動作(特
に、エンジントルクTeの一次遅れ特性)について具体
的に説明する。まず、自動車の運転者がアクセルペダル
51を操作すると、アクセル踏込量αに応じてスロット
ル52が開放方向に駆動され、スロットル開度θに応じ
た吸入空気量Qがエンジン9に供給される。
【0021】このとき、スロットル52を通過する吸入
空気量Qおよびエンジン9の回転数Neによって、エン
ジン9から発生するエンジントルクTeが決定する。エ
ンジントルクTeは、エンジン9の出力シャフトが発進
クラッチ8が直結している状態(発進および停止以外の
場合)は、そのままCVT55に入力されてCVT55
による変速比が乗じられ、最終的に車体を駆動する出力
トルクToとなる。
【0022】一方、CVTコントローラ56は、検出さ
れたスロットル開度θおよびエンジン回転数Neに基づ
いて油圧バルブ駆動信号DVを出力し、CVT55に対
する一次側油圧P1および二次側油圧P2を決定する。
各油圧P1およびP2は、前述したように、油圧バルブ
駆動信号DVによって駆動されるCVT55内の各バル
ブ4および6により発生する。
【0023】このとき、CVT55内の駆動ベルト1a
のスリップ発生防止のために、二次側プーリ3(および
一次側プーリ2)に作用する油圧Po(各油圧P1およ
びP2)を油圧センサ10等により測定し、ECU57
内のCVTマップ57bにフィードバックする。
【0024】CVTマップ57bは、測定された油圧P
oに基づいて、伝達可能トルクTmを演算する。また、
エンジンマップ57aは、エンジン9の回転数Neおよ
び吸入空気量Qoに基づいて、エンジントルク推定値T
sを演算する。さらに、エンジン補正器57cは、エン
ジントルク推定値Tsと伝達可能トルクTmとのトルク
偏差からなるトルク余裕ΔT(=Ts−Tm)に基づい
て、エンジントルクTeが最適となるように補正信号G
cを出力する。
【0025】すなわち、CVT55のトルク余裕ΔTが
所定値以下になった場合には、目標空燃比および点火時
期に対する補正信号Gcを生成し、トルク余裕ΔTが所
定値以上の状態では、エンジン9の燃焼効率等を最適に
制御するエンジンコントローラ57dに入力し、これに
より、目標空燃比および点火時期を補正してエンジント
ルクTeを補正する。
【0026】ところで、CVT55内の油圧センサ10
により測定された油圧Poには、油圧発生源となるポン
プ(図示せず)の振動や、各油路5および7を含む配管
の振動等により、高周波振動およびノイズが重畳されて
いる。
【0027】そこで、油圧Poの測定信号に対する高周
波振動やノイズの重畳を防止する手段として、従来よ
り、油圧Poの測定信号をフィルタに通す方法が採用さ
れている。しかし、フィルタ出力は実際の挙動に対し遅
れる性質があり、特に、エンジントルクTeおよび油圧
Poの過渡的な応答という短時間の現象を取り扱う場
合、フィルタによる遅れを無視することはできない。
【0028】特に、上記公報に参照されるようなCVT
55およびエンジン9の制御装置においては、筒内直接
噴射式エンジンでないため、燃料の気化に要する時間等
による制御遅れも生じる。また、仮に、筒内直接噴射式
エンジンを用いたとしても、筒内直接噴射制御について
考慮していないので、点火時期等の補正にともない、燃
焼効率の低下や排ガス中の有害成分の増加を発生した
り、エンジントルクTeの振動を引き起こすおそれがあ
る。
【0029】以下、CVT55の各油圧P1およびP2
と駆動ベルト1aのスリップとに関連した現象について
具体的に説明する。なお、駆動ベルト1aのスリップを
防するためのライン圧は、一次側プーリ2または二次側
プーリ3のいずれに与えられてもよいが、図18に示し
たように、二次側プーリ3に二次側油圧P2として与え
られるものとする。
【0030】通常、CVT55の変速比が一定に制御さ
れている場合、または、各プーリの可動片2bおよび2
cの移動速度が十分小さい場合、各油圧P1およびP2
の応答(時間変化)は、以下の微分方程式(1)、
(2)により表わされる。
【0031】 dP1/dt=B(Pv1−P1)/(V1・R1) …(1) dP2/dt=B(Pv2−P2)/(V2・R2) …(2)
【0032】但し、式(1)および(2)において、V
1およびV2は各油圧室2cおよび3cの容積、Bは作
動油の体積弾性係数、R1およびR2は各油路5および
7の配管抵抗、Pv1およびPv2は各バルブ4および
6の出口圧力(=ライン圧)である。
【0033】式(1)、(2)から、一次側油圧P1お
よび二次側油圧P2は、各バルブの出口油圧Pv1およ
びPv2の変化に対して一次遅れの応答を示す。すなわ
ち、一次遅れの応答時定数は、それぞれ、一次側油圧P
1に対してはV1・R1/B、二次側油圧P2に対して
はV2×R2/Bで表される。
【0034】また、各油路5および7の配管抵抗R1お
よびR2は、作動油の温度(油温)により変化するの
で、油圧応答の時定数は、油温によって変化する。ま
た、各出口油圧Pv1およびPv2に関連する各油圧P
1およびP2は、各バルブ4および6の開度(すなわ
ち、目標油圧値に対する立ち上がり時間に相当する)が
一般に早く変化するので、油圧目標値に対し近似的に一
次遅れの応答を示すことになる。さらに、上述したよう
に、実際には、油圧発生源であるポンプの振動や配管の
振動等の高周波振動が重畳されている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】従来のCVTおよびエ
ンジンの制御装置は以上のように、エンジン9の点火時
期および空燃比等のパラメータによりエンジントルクT
eを補正しているので、特にスロットル開度θが大きく
変化した場合に、燃焼不良を起こし、一時的に燃焼効率
の低下や排ガス中の有害成分の増加を招くおそれがあ
る。
【0036】また、油圧センサ10により測定された油
圧Poに基づいて補正信号Gcを決定しているので、エ
ンジントルクTeが、油圧Poの測定信号に重畳された
高周波信号およびノイズの影響を受けることになり、燃
焼効率の低下および排ガス中の有害成分の増加に加え
て、エンジントルクTeの振動を引き起こすという問題
点があった。
【0037】さらに、油圧Poの測定信号に対する高周
波振動やノイズの重畳を防止する手段として、油圧Po
の測定信号をフィルタに通す方法を採用した場合、フィ
ルタ出力が実際の挙動に対し遅れる性質があることか
ら、制御の応答性が悪くなるという問題点があった。
【0038】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、燃焼効率の低下や排ガス
中の有害成分の増加をともなうことなく、CVT内の駆
動ベルトのスリップによる摩耗を防止したCVT(無段
変速機)およびエンジン(内燃機関)の制御装置を得る
ことを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るCVTおよびエンジンの制御装置は、筒内直接噴射式
エンジンを用いるとともに、遅れ特性発生手段を設け、
遅れ特性発生手段は、燃料噴射装置に対する燃料噴射量
目標値が変化したときに、燃料噴射量目標値と実際の燃
料噴射量を定める燃料噴射量指令値との間に、第2の油
圧の応答時定数よりも大きな時定数の遅れ特性を持たせ
たものである。
【0040】また、この発明の請求項2に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項1において、燃料噴
射量およびエンジン回転数からエンジンの定常トルクを
演算する定常トルク演算手段と、定常トルクの演算値か
らエンジントルクの過渡応答値を推定する過渡トルク推
定手段と、第2の油圧を測定する油圧測定手段と、CV
Tの変速比を検出する変速比検出手段と、第2の油圧お
よび変速比よりCVTの伝達可能トルクを演算する伝達
可能トルク演算手段と、過渡応答値の推定値と伝達可能
トルクの演算値との比較演算値を求めるトルク余裕演算
手段とを含み、比較演算値が所定値以下になった場合に
のみ、遅れ特性発生手段を有効にするものである。
【0041】また、この発明の請求項3に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項2において、比較演
算値の関数として遅れ特性の時定数を設定したものであ
る。
【0042】また、この発明の請求項4に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項2において、油圧応
答推定手段(油圧応答モデル)を設け、油圧応答推定手
段は、第2の油圧に対する油圧目標値に基づいて、第2
の油圧の応答時定数を時定数とする一次遅れ特性を持た
せた油圧応答推定値を求め、伝達可能トルク演算手段
は、第2の油圧として油圧応答推定値を用いたものであ
る。
【0043】また、この発明の請求項5に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項2において、2入力
式の油圧推定手段(油圧推定オブザーバ)を設け、油圧
推定手段は、第2の油圧に定数を乗じた値および油圧目
標値に基づいて、第2の油圧の応答時定数と定数との和
を時定数とする一次遅れ特性を持たせた油圧推定値を求
め、伝達可能トルク演算手段は、第2の油圧として油圧
推定値を用いたものである。
【0044】また、この発明の請求項6に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項1から請求項5まで
のいずれかにおいて、CVTに供給される作動油の油温
を検出する油温検出手段と、エンジンの冷却水温を検出
する水温検出手段との少なくとも一方を設け、遅れ特性
発生手段は、油温および冷却水温のうちの少なくとも一
方に基づいて遅れ特性の時定数を変更したものである。
【0045】また、この発明の請求項7に係るCVTお
よびエンジンの制御装置は、請求項1から請求項5まで
のいずれかにおいて、エンジンの始動指令発生時からの
回転数を積算する回転数積算手段を設け、遅れ特性発生
手段は、回転数の積算値に基づいて遅れ特性の時定数を
変更したものである。
【0046】
【作用】この発明の請求項1においては、燃料噴射量目
標値が変化したときに、燃料噴射量目標値と実際の燃料
噴射量を定める燃料噴射量指令値との間に、CVTの第
2の油圧の応答時定数よりも大きな時定数の遅れ特性を
持たせることにより、燃料噴射量目標値が急変した場合
にも、エンジン出力トルク(すなわち、CVTに対する
入力トルク)がCVT伝達可能トルクを超えることがな
くなり、CVTベルトスリップに起因するプーリおよび
ベルトの摩耗を防止する。また、直接筒内に燃焼可能な
状態でガソリン、メタノールやディーゼル等の燃料が噴
射され、燃料気化の遅れがなくなるので、過渡的なエン
ジントルクの立ち上がりが速くなるうえ、未気化状態の
燃料が存在しなくなるため、点火時期を最適状態から変
動させない限りは、燃焼効率および排ガス中の有害成分
等の最適性が保持される。
【0047】また、この発明の請求項2においては、燃
料噴射量およびエンジン回転数からエンジンの定常トル
クを演算し、定常トルクの演算値からエンジントルクの
過渡応答値を推定し、CVTの第2の油圧および変速比
を検出し、第2の油圧および変速比よりCVTの伝達可
能トルクを演算し、過渡応答値の推定値と伝達可能トル
クの演算値との比較演算値(トルク余裕)が所定値以下
になった場合にのみ、遅れ特性発生手段を有効にするこ
とにより、CVTベルトがスリップする危険が生じた場
合のみにエンジントルクの応答を抑制し、必要以上にエ
ンジントルクの応答速度を小さくすることを防止する。
【0048】また、この発明の請求項3においては、比
較演算値(トルク余裕)の関数として遅れ特性の時定数
を設定することにより、トルク余裕に応じてエンジント
ルクの応答を抑制し、トルク余裕に応じた最適なエンジ
ン出力トルクの立ち上がり特性を指定する。
【0049】また、この発明の請求項4においては、C
VTの第2の油圧に対する油圧目標値に基づいて、第2
の油圧の応答時定数を時定数とする一次遅れ特性を持た
せた油圧応答推定値を求め、第2の油圧として油圧応答
推定値を用い、CVTの油圧の応答時定数を時定数とす
る一次遅れ特性の油圧推定値と変速比検出値とからCV
Tの伝達可能トルクを求めることにより、フィルタを用
いることなく、高周波振動およびノイズが重畳されない
油圧値を検出可能にする。また、油圧測定信号をフィル
タに通す必要がないので、実際の挙動に対し遅れること
がなく、特に、エンジントルクと油圧との過渡的な応答
からCVTベルトスリップに対するトルク余裕を求める
場合に無視できない制御遅れを防止する。
【0050】また、この発明の請求項5においては、C
VTの第2の油圧に定数を乗じた値および油圧目標値に
基づいて、第2の油圧の応答時定数と定数との和を時定
数とする一次遅れ特性を持たせた油圧推定値を求め、第
2の油圧として油圧推定値を用いて伝達可能トルクを算
出することにより、請求項4による油圧応答推定値と油
圧測定値との中間的な検出値を求めるとともに、検出信
号の特性を周波数領域で設定し、実際の信号の状態に応
じて最適な状態で油圧値検出を行う。
【0051】また、この発明の請求項6においては、油
圧応答の時定数が油温によって変化することに着目し、
CVTに供給される作動油の油温と、エンジンの冷却水
温との少なくとも一方に基づいて遅れ特性の時定数を変
更する。これにより、実際のCVTの油温の変化による
油圧応答特性の変化に応じてエンジンの応答特性を変化
させ、制御性を向上させる。
【0052】また、この発明の請求項7においては、油
温がエンジン回転数の積算値によって上昇することに着
目し、エンジンの始動指令発生時からの回転数を積算
し、回転数積算値に基づいて遅れ特性の時定数を変更す
る。これにより、温度センサを用いることなく油温の概
略値を検出し、油圧応答特性の変化に応じて、エンジン
の応答特性を変化させる。
【0053】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示すブロック図、図
2は図1内のCVT55およびエンジン9を含むトルク
伝達系を示す構成図であり、各図において、1〜10、
51、52、55および57dは前述と同様のものであ
る。また、57AはECU57に対応しており、57f
はCVTコントローラ56に対応している。
【0054】ECU57Aは、エンジンコントローラ5
7dおよびCVTコントローラ57fの他に、エンジン
コントローラ57dからの指令を補正して燃料噴射信号
Jを出力する燃料噴射量補正器57eを備えている。
【0055】9aは燃料噴射出力Jに応答してエンジン
9内に燃料Fを供給する燃料噴射装置(インジェクタ)
である。この場合、エンジン9としては、筒内直接噴射
式エンジンが用いられており、気筒内に配置された燃料
噴射装置9aにより、燃焼可能な状態で燃料Fが直接噴
射される。
【0056】二次側プーリ3(図2参照)の油圧室3c
内の二次側油圧P2は、油圧センサ10により油圧Po
として測定され、ECU57内のCVTコントローラ5
7fに取り込まれ、二次側油圧P2の制御時のフィード
バック信号として用いられる。また、アクセル踏込量α
の検出値αoは、エンジンコントローラ57dおよびC
VTコントローラ57fに取り込まれ、エンジン9およ
びCVT55の制御に用いられる。
【0057】エンジンコントローラ57dは、前述と同
様に、燃焼効率の向上および排ガス中の有害成分の抑制
の各条件を満たすように、点火時期および空燃比を制御
する。
【0058】また、燃料噴射量補正器57eは、後述す
るように、遅れ特性発生手段を含み、燃料噴射装置9a
に対する燃料噴射量目標値Fcが変化したときに、燃料
噴射量目標値Fcと実際の燃料噴射量を定める燃料噴射
量指令値Fu(燃料噴射信号J)との間に、油圧Poの
応答時定数よりも大きな時定数の遅れ特性を持たせるよ
うになっている。
【0059】なお、ここでは、1つのECU57Aがエ
ンジンコントローラ57dおよびCVTコントローラ5
7fを含む構成としたが、各コントローラ機能を個別の
ECUで構成して、各ECU間でデータ信号および制御
信号の授受を行うようにしてもよい。
【0060】次に、図1および図2に示したこの発明の
実施例1の動作について説明する。まず、運転者がアク
セルペダル51を操作すると、アクセル踏込量αに応じ
た吸入空気量Qがエンジン9に供給され、所望の回転数
Neが得られる状態となる。一方、ECU57A内のエ
ンジンコントローラ57dは、アクセル踏込量αの検出
値αoおよび吸入空気量Qの検出値Qoに応じて、目標
となる燃料噴射量Fcおよび点火時期を演算し、点火時
期信号Gをエンジン9のパラメータ指令として出力す
る。
【0061】また、燃料噴射量補正器57eは、エンジ
ンコントローラ57dで演算された燃料噴射量(目標
値)Fcを補正し、最終的な燃料噴射量指令値となる燃
料噴射信号Jを燃料噴射装置9aに出力する。このと
き、燃料噴射量補正器57eには、CVT55の油圧応
答よりも大きな時定数を有する一次遅れ特性が付与され
ている。
【0062】これにより、燃料噴射装置9aは、燃料噴
射信号Jに基づいてエンジン9内に燃料を噴射し、エン
ジン9は、燃料噴射量および回転数Neにより決定する
エンジントルクTeを出力する。エンジントルクTe
は、前述のように、発進クラッチ8を介してCVT55
の入力トルクTcとなり、さらに、CVT55を介して
最終的な出力トルクToとなり、ギア等を介して車体
(図示せず)を駆動する。
【0063】次に、図3のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施例1の動作について具体的に説明す
る。図3はECU57A内の燃料制御処理ルーチンを示
している。まず、運転者の操作によりイグニッション信
号がオンになったとき、ステップS101において、燃
料噴射量指令値の初期値Fu(0)をECU57A内の
ROM(図示せず)から読み込み、RAM等からなるメ
モリに記憶させる。なお、燃料噴射量指令値の初期値F
u(0)は、ECU57A内のROMに予め記憶されて
いるものとする。
【0064】また、ステップS102において、エンジ
ンコントローラ57dで生成された燃料噴射量目標値F
c(k)を読み込み、同様にメモリに記憶させる。続い
て、ステップS103において、燃料噴射量目標値Fc
(k)および燃料噴射量指令値の前回値Fu(k)(k
=0の場合には、初期値Fu(0))に基づいて、以下
の式(3)により、今回の燃料噴射量指令値Fu(k+
1)を計算し、これをメモリに記憶させる。
【0065】 Fu(k+1)=a1・Fu(k)+b1・Fc(k) …(3)
【0066】式(3)において、第1ループ目(k=
0)での燃料噴射量指令値Fu(1)を算出する場合、
前回値は初期値Fu(0)となる。
【0067】また、式(3)内のa1およびb1は、フ
ィルタ処理演算のための係数であり、応答が早すぎるエ
ンジン9に対して一次遅れの時定数を与えている。各係
数a1およびb1は、前述の式(1)および(2)内の
時定数V1・R1/BおよびV2・R2/Bと、サンプ
リング間隔とに基づいて、一義的且つ離散的に決定され
る値であり、a1+b1=1の関係を満たす。
【0068】続いて、ステップS104において、燃料
噴射量指令値Fu(k+1)に基づいて、燃料噴射装置
9aに対する駆動パルス長Fpを決定する。最後に、ス
テップS105において、エンジンコントローラ57d
からのパルス出力指令にしたがい、燃料噴射装置9aに
対する駆動パルスすなわち燃料噴射信号Jを出力する。
【0069】その後、燃料噴射量目標値Fc(k)の読
込ステップS102に戻り、ステップS102〜S10
5までの処理ループを繰り返す。第2ループ目以降、ス
テップS103において燃料噴射量指令値Fu(k+
1)を算出する場合、前回値を、初期値Fu(0)から
前サンプル時の燃料噴射量指令値Fu(k)に順次更新
して処理を実行する。
【0070】次に、アクセル踏込量αとエンジントルク
TeおよびCVT伝達可能トルクとの関係を示す図4の
特性図を参照しながら、この発明の実施例1によるトル
ク応答動作について説明する。
【0071】いま、図4(a)のように、アクセル踏込
量αが時刻toにおいて急激に変化した場合を想定し、
このとき、燃料噴射量目標値Fcにしたがって、そのま
ま燃料噴射量指令値Fuを設定したとすると、図4
(b)のように、補正前のエンジントルクTeo(点
線)は、CVT55の伝達可能トルクTm(実線)を一
時的に超えてしまい、駆動ベルト1a(図2参照)のス
リップが発生することになる。
【0072】そこで、上記ステップS103のように、
燃料噴射量目標値Fcと燃料噴射量指令値Fu(燃料噴
射信号J)との間に、CVT55の油圧Poの応答時定
数よりも大きな時定数の遅れ特性を持たせることによ
り、補正後のエンジントルクTec(破線)は、一次遅
れ処理された応答曲線となる。
【0073】したがって、エンジントルクTeがCVT
55の伝達可能トルクTmを超えることはなく、駆動ベ
ルト1aのスリップに起因する各プーリ2および3なら
びに駆動ベルト1aの摩耗を防止することができる。
【0074】特に、図2のように、筒内直接噴射式の燃
料噴射装置9aを有するエンジン9は、ガソリン、メタ
ノールおよびディーゼル等の燃料が筒内に燃焼可能な状
態で直接噴射されるので、燃料気化の遅れがなくなり、
過渡的な立ち上がりが速い。また、スロットル52を排
除した形式のエンジン9もあり、この場合、吸入空気量
Qの立ち上がりも速くなるので、アクセルペダル51の
操作に対する燃料Fの噴射量の遅れはさらに小さくな
る。
【0075】しかしながら、上記の応答遅れ処理ステッ
プS103により、燃料噴射制御を最適化することがで
きる。また、エンジン9において、燃料Fが気化してい
ないという状態がなくなるため、点火時期を最適状態か
ら変動させない限りは、燃焼効率向上および排ガス中の
有害成分抑制の点に関する最適性が保持される。
【0076】実施例2.なお、上記実施例1では、CV
T55の伝達可能トルクTmを演算により求めなかった
が、CVT55の変速比に基づいて伝達可能トルクTm
を演算し、エンジントルク推定値と伝達可能トルクTm
との偏差(トルク余裕)に基づいて燃料噴射信号Jを補
正してもよい。
【0077】たとえば、実施例1では、常に燃料噴射量
の変化を一次遅れ特性により抑制したが、アクセル踏込
量αoが大きくなった場合もトルク余裕ΔTが所定値よ
り大きい場合もあり、このような場合に燃料噴射量の変
化を抑制することは、エンジン9のアクセルペダル51
に対する応答性を悪化させることになり得る。
【0078】以下、トルク余裕に基づいて燃料噴射信号
Jを補正してアクセルペダル51の応答性悪化を防止し
たこの発明の実施例2を図について説明する。図5はこ
の発明の実施例2を示すブロック図であり、8、9、9
a、51、52、55および57d〜57fは前述と同
様のものである。また、57BはECU57Aに対応し
ており、CVT55を含むトルク伝達系の構成は図2に
示した通りである。
【0079】ECU57Bは、エンジンコントローラ5
7d、燃料噴射量補正器57eおよびCVTコントロー
ラ57fの他に以下の要素57g〜57jを備えてい
る。57gはCVT55の一次側プーリ2の回転数N1
と二次側プーリ3の回転数N2に基づいて変速比RTを
演算する変速比演算器である。
【0080】57hはアクセル踏込量Qoに基づいてエ
ンジントルクTeの過渡応答値の推定値Tesを演算す
るエンジントルク推定器、57iは推定値Tesおよび
伝達可能トルクTmの比較演算値(この場合、トルク偏
差)をトルク余裕ΔT(=Tm−Tes)として算出す
るトルク余裕計算器、57jはCVT55の変速比RT
および油圧Poに基づいて伝達可能トルクTmを算出す
る伝達可能トルク計算手段である。トルク余裕ΔTは燃
料噴射量補正器57eに入力される。
【0081】図5内のECU57Bは、図1内のECU
57Aに対して変速比演算器57g〜伝達可能トルク計
算手段57jを付加し、トルク余裕ΔT(比較演算値)
を求めるようにしたものである。この場合、燃料噴射量
補正器57eは、トルク余裕ΔTが所定値以下になった
場合にのみ、遅れ特性発生手段を有効にする。
【0082】次に、図2を参照しながら、図5に示した
この発明の実施例2の動作について説明する。まず、ア
クセルペダル51が踏み込まれてからエンジントルクT
eが出力されるまでの動作は前述と同様である。
【0083】ECU57B内のエンジントルク推定器5
7hは、検出されたアクセル踏込量αoおよびエンジン
回転数Neから、マップ等を利用してエンジントルクT
eの定常値を求め、これを実験等により見積もった時定
数を有する一次遅れ系に入力してエンジントルクTeの
過渡応答値の推定値Tesを求める。
【0084】また、ECU57B内の変速比演算器57
gは、CVT55の二次油圧P2の測定信号(油圧P
o)と、一次側プーリ2および二次側プーリ3の回転数
N1およびN2の比とから変速比RTを求め、伝達可能
トルク計算手段57jは、変速比RTおよび油圧Poか
ら、CVT55の伝達可能トルクTmを求める。
【0085】また、トルク余裕推定器57iは、エンジ
ン9の過渡応答値の推定値TesおよびCVT55の伝
達可能トルクTmから、比較演算値(トルク偏差)をト
ルク余裕ΔTとして求め、これを燃料噴射量補正器57
eに入力する。
【0086】燃料噴射量補正器57eは、アクセル踏込
量αoが大きくなり、且つトルク余裕ΔTが所定値以下
になった場合にのみ、CVT55の油圧Poの応答より
も大きな時定数を有する一次遅れ特性が付与されてい
る。なお、トルク余裕ΔTの比較基準となる所定値は、
確実に安全が保てる程度の最低値に設定されていればよ
い。
【0087】次に、図6および図7のフローチャートを
参照しながら、この発明の実施例2によるECU57B
内の処理動作について説明する。まず、運転者の操作に
よりイグニッション信号がオンになったときに、ステッ
プS201において、エンジントルクTeの推定値Te
sの初期値Teu(0)を記憶する。また、前述のステ
ップS101と同様に、ステップS202において、燃
料噴射量指令値の初期値Fu(0)をメモリに記憶す
る。
【0088】続いて、ステップS203において、検出
されたエンジン回転数Neを読み込んでメモリに記憶
し、同様に、ステップS204において、アクセル踏込
量αoを読み込んでメモリに記憶する。次に、ステップ
S205において、エンジン回転数Neおよびアクセル
踏込量αoに対し、エンジンマップからエンジントルク
Teの定常値を推定値Tes(k)として演算し、これ
をメモリに記憶する。
【0089】また、ステップS206において、前回の
サンプリングで計算された推定値Teu(k)および定
常値の推定値Tes(k)に基づき、以下の式(4)よ
り、エンジントルクTeの今回の推定値Tes(k+
1)を求め、これをメモリに記憶する。
【0090】 Tes(k+1)=a2・Tes(k)+b2・Tes(k) …(4)
【0091】但し、式(4)において、a2およびb2
は、一次遅れ特性のフィルタ処理演算に用いられる係数
であり、a2+b2=1の関係を満たす。また、式
(4)において、第1回のサンプリング時(k=0)に
は、前回の推定値Teu(k)として初期値Teu
(0)を用いる。
【0092】次に、ステップS207において、変速比
演算器57gの演算出力すなわち変速比RTを読み込ん
でメモリに記憶し、ステップS208において、二次油
圧P2の測定値すなわち油圧Poを読み込んでメモリに
記憶する。また、ステップS209において、変速比R
Tおよび油圧PoからCVT55の伝達可能トルクTm
を計算し、これをメモリに記憶する。
【0093】続いて、ステップS210において、伝達
可能トルクTmから推定値Tesを減じてトルク余裕Δ
Tを計算し、これをメモリに記憶する。次に、ステップ
S211において、トルク余裕ΔTが所定値(たとえ
ば、あらかじめROM等に設定されている)以上か否か
を判定する。
【0094】もし、トルク余裕ΔTが所定値以上(すな
わち、YES)と判定されれば、ステップS212にお
いて、エンジンコントローラ57dにより生成された燃
料噴射量目標値Fc(k)を指令値Fu(k+1)とし
て読み込んでメモリに記憶する。また、ステップS21
3において、指令値Fu(k+1)に基づいて、燃料噴
射装置駆動パルス長Fpを決定し、これをメモリに記憶
する。
【0095】次に、ステップS214において、エンジ
ンコントローラ57dからのパルス出力指令(目標値F
cに相当)にしたがい、燃料噴射装置9に対する駆動パ
ルス(燃料噴射信号)Jを出力する。以下、ステップS
203に戻り、次のサンプリングの処理を繰り返す。
【0096】一方、ステップS211において、トルク
余裕ΔTが所定値未満(すなわち、NO)と判定されれ
ば、前述のステップS102およびS103と同様に、
燃料噴射量目標値Fcと前回の燃料噴射量指令値Fuと
の間に、油圧Poの応答時定数より大きな時定数の一次
遅れ特性を持たせる処理に進む。
【0097】すなわち、まず、ステップS215におい
て、前回サンプリング時の燃料噴射指令値Fu(k+
1)を読み込み、これを前回値Fu(k)としてメモリ
に記憶する。続いて、ステップS216において、エン
ジンコントローラ57dで生成された燃料噴射量目標値
Fcを読み込んでメモリに記憶し、ステップS217に
おいて、前述のフィルタ演算式(3)により、一次遅れ
特性を計算する。
【0098】その後、ステップS213に進み、トルク
余裕ΔTが所定値以上の場合と同様の処理を行う。以
下、ステップS203に戻り、次のサンプリングの処理
を開始する。なお、ここでは、伝達可能トルクTmから
推定値Tesを減算してトルク余裕ΔTを求めたが、伝
達可能トルクTmを推定値Tesで除算してトルク余裕
ΔTを求めてもよい。
【0099】このように、図5の構成を採用することに
より、CVT55の駆動ベルト1aがスリップする危険
が生じた場合にのみ、エンジントルクTeの変化を抑制
することができ、必要以上にエンジン出力の応答速度を
小さくして応答性を悪化させる事態を防止することがで
きる。
【0100】実施例3.なお、上記実施例2では、燃料
噴射量補正器57eの一次遅れ特性の時定数を一定とし
たが、トルク余裕ΔTに応じて時定数を変化させてもよ
い。以下、一次遅れ特性の時定数を変化させるようにし
たこの発明の実施例3を図について説明する。
【0101】この場合、燃料噴射量補正器57eは、ト
ルク余裕推定器57iで計算されたトルク余裕ΔTによ
り、一次遅れ特性の時定数が変化するようになっている
が、それ以外の構成は上記実施例2と同じなので、図5
を参照しながら説明する。また、時定数は、トルク余裕
ΔTが大きいときには小さくなり、トルク余裕ΔTが小
さいときには大きくなるように変化するが、トルク余裕
ΔTに対するマップ演算で与えても、または関数で与え
てもよい。
【0102】次に、この発明の実施例3によるECU5
7B(図5参照)の処理動作について、図8のフローチ
ャートを用いて説明する。なお、伝達可能トルクTmか
ら推定値Tesを減算してトルク余裕ΔTを計算し、こ
れをメモリに記憶する処理動作(ステップS210)ま
では、図6および図7に示したステップS201〜S2
10と同一なので説明を省略する。
【0103】ステップS210に続き、まず、ステップ
S311において、トルク余裕ΔTの値より、燃料噴射
量補正器57eの一次遅れ特性の時定数τcをマップか
ら求めメモリに記憶する。続いて、ステップS312に
おいて、時定数τcの値から、前述の式(3)内の係数
a1およびb1を、たとえばマップにより求めてメモリ
に記憶する。
【0104】以下、図3内のステップS102〜S10
4と同様の処理ステップS314〜S316により、燃
料噴射装置9aに対する駆動パルスJを出力した後、前
述のステップS203(図6参照)に戻り、次のサンプ
リングの処理を開始する。
【0105】なお、ここでは、時定数τcをマップから
求めた(ステップS311)後、係数a1およびb1の
値を計算(ステップS312)したが、トルク余裕ΔT
の値から係数a1およびb1の値を直接求めてもよい。
また、伝達可能トルクTmから推定値Tesを減算して
トルク余裕ΔTを計算したが、伝達可能トルクTmを推
定値Tesで除算してトルク余裕ΔTを計算してもよ
い。
【0106】このように、この発明の実施例3によれ
ば、燃料噴射量補正器57eの一次遅れ特性の時定数τ
cをトルク余裕ΔTに対して変化させることにより、ト
ルク余裕ΔTに応じた最適なエンジントルクTeの立ち
上がり特性を指定することができる。
【0107】実施例4.なお、上記実施例3では、燃料
噴射量補正器57eにおける一次遅れ特性の時定数τc
をトルク余裕ΔTに応じて変化させるため、油圧Poに
基づいて伝達可能トルクTmを演算したが、油圧Poの
目標値を推定した値に基づいて伝達可能トルクTmを演
算してもよい。
【0108】次に、油圧応答推定値に基づいて伝達可能
トルクTmを演算するようにしたこの発明の実施例4を
図について説明する。図9はこの発明の実施例4を示す
ブロック図であり、57CはECU57Bに対応してお
り、他の構成(それぞれ、前述と同一の符号で示す)は
図5内の構成と同様である。
【0109】図9内のECU57Cにおいて、57kは
油圧Poの目標値Pocから油圧推定値Posを生成す
る油圧応答モデルであり、CVTコントローラ57fと
協動する油圧応答推定手段を構成している。ECU57
Cは、図5内のECU57Bに油圧応答モデル57kを
付加したものであり、油圧応答モデル57kは、油圧P
oの応答時定数を時定数とする一次遅れ特性を持たせた
油圧推定値Posを伝達可能トルク演算手段57iに入
力する。
【0110】この場合、油圧応答モデル57hにCVT
コントローラ57fで計算された二次油圧目標値Poc
を入力して油圧推定を行い、油圧推定値Posを変速比
RTとともに伝達可能トルク演算手段57jに入力す
る。このとき、油圧応答モデル57kから生成される油
圧推定値Posの時間変化は、以下の式(5)で与えら
れる。
【0111】 dPos2/dt=B(Poc2−Pos2)/(V2・R2) …(5)
【0112】但し、式(5)において、Pos2は二次
側の油圧推定値、Poc2は二次側の油圧目標値、Bは
作動油の体積弾性係数、V2は二次側油圧室3c(図2
参照)の容積、R2は二次側油路7の配管抵抗である。
ここでは、測定される油圧Poは二次側油圧P2である
ので、式(5)内の二次側油圧推定値Pos2および二
次側油圧目標値Poc2は、それぞれ油圧Poの推定値
および目標値に相当する。
【0113】次に、図10のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施例4によるECU57C内の処理
動作について説明する。この場合、前述の実施例2およ
び実施例3との差異は、油圧検出法のみにあるので、相
違する処理動作のみについて説明する。したがって、図
10は油圧応答モデル57kを用いた油圧推定値算出動
作のみを示している。
【0114】まず、ステップS401において、油圧推
定値Posの初期値Pos(0)をROMから読み込み
メモリに記憶し、同様に、ステップS402において、
油圧目標値Pocを読み込みメモリに記憶する。続い
て、ステップS403において、前サンプリングで計算
された油圧推定値Pos(k)および油圧目標値Poc
(k)に基づき、以下の式(6)のように今回の油圧推
定値Pos(k+1)を求めメモリに記憶する。
【0115】 Pos(k+1)=a3・Pos(k)+b3・Poc(k) …(6)
【0116】但し、式(6)において、a3およびb3
はフィルタ処理演算に用いられる係数であり、a3+b
3=1の関係を満たす。また、第1回サンプリング時に
おいては、前回の油圧推定値Pos(k)として初期値
Pos(0)を用いる。以下、油圧目標値Pocを読み
込むためのステップS402に戻り、次のサンプリング
処理を開始する。
【0117】こうして得られた油圧推定値Posおよび
変速比演算器57gから得られた変速比RTを用いて、
前述のように伝達可能トルクTmが算出され、さらにト
ルク余裕する。なお、ここでは、CVTコントローラ5
7fに入力される油圧検出値としてCVT55で測定さ
れた油圧Poを用いたが、油圧応答モデル57kから生
成される油圧推定値Posを用いてもよい。
【0118】このように、CVT55の伝達可能トルク
Tmを演算するための油圧値(二次側油圧値)として、
油圧目標値Pocを油圧応答モデル57kに入力して求
めた油圧推定値Posを用いることにより、高周波振動
およびノイズが重畳されることなく、油圧値を検出する
ことができるようになる。したがって、燃料噴射量指令
信号(燃料噴射信号J)の乱れに起因するエンジントル
クTeの振動を引き起こすことがなくなる。
【0119】実施例5.なお、上記実施例4では、油圧
推定値Posを得るために油圧応答モデル57kを用い
たが、油圧推定オブザーバを用い、油圧目標値Pocお
よび油圧Poに基づいて油圧推定値Posを求めるよう
にしてもよい。以下、油圧推定オブザーバを用いたこの
発明の実施例5を図について説明する。
【0120】図11はこの発明の実施例5を示すブロッ
ク図であり、57Dは前述のECU57Cに対応してお
り、他の構成(それぞれ、前述と同一の符号で示す)は
図5内の構成と同様である。
【0121】図11内のECU57Dにおいて、57m
は油圧目標値Pocおよび油圧Poから油圧推定値Po
sを生成する油圧推定オブザーバであり、CVTコント
ローラ57fと協動する2入力式の油圧推定手段を構成
している。ECU57Dは、ECU57C内の油圧応答
モデル57kに代えて油圧推定オブザーバ57mを付加
したものであり、油圧推定オブザーバ57mは、油圧P
oの応答時定数と定数(油圧Poに対する乗数)との和
を時定数とする一次遅れ特性を持たせた油圧推定値Po
sを伝達可能トルク演算手段57iに入力する。
【0122】この場合、油圧推定オブザーバ57mは、
CVTコントローラ57fで計算された油圧目標値Po
cと、CVT55の油圧センサ10(図2参照)で測定
された油圧Poとに基づいて油圧推定値Pocを求め、
これを変速比RTとともに伝達可能トルク演算手段57
jに入力する。このとき、油圧推定オブザーバ57mか
ら生成される油圧推定値Posの時間変化は、二次側油
圧推定値Pos2を用いて、上記式(5)に対応した以
下の式(7)で与えられる。
【0123】 dPos2/dt=−(β+g)Pos2+β・Poc2+g・Po…(7)
【0124】但し、式(7)において、βは立ち上がり
時定数の逆数を示し、式(5)内の係数を用いて以下の
ように表わされる。
【0125】β=B/(V2・R2)
【0126】また、式(7)において、gは任意の係数
であり、式(7)に示す油圧推定値Pos2を安定化さ
せるために、以下の関係を満たす範囲内で設定される。
【0127】β+g>0
【0128】次に、図12のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施例5によるECU57D内での処
理動作について説明する。まず、前述と同様のステップ
S401およびS402において、油圧推定値の初期値
Pos(0)および油圧目標値Pocを読み込む。
【0129】続いて、ステップS503において、油圧
センサ10からの油圧Poを読み込みメモリに記憶す
る。次に、ステップS504において、前サンプリング
で計算された油圧推定値Pos(k)、油圧目標値Po
c(k)および測定された油圧Po(k)に基づき、以
下の式(8)により今回の油圧推定値Pos(k+1)
を求める。
【0130】 Pos(k+1)=a4・Pos(k)+b4・Poc(k)+d4・Po …(8)
【0131】但し、式(6)において、a4およびb4
は一次遅れ特性のフィルタ処理演算に用いられる係数で
あり、d4は油圧Poに乗算される定数である。また、
第1回サンプリング時においては、前回の油圧推定値P
os(k)として初期値Pos(0)が用いられる。
【0132】以下、油圧目標値Pocを読み込むための
ステップS402に戻り、次のサンプリング処理を開始
する。なお、前述と同様に、油圧Poに代えて、CVT
コントローラ57fに油圧推定値Posを入力してもよ
い。
【0133】ここで、油圧推定オブザーバ57mにより
得られる油圧推定値Posの有効性について、具体的に
説明する。たとえば、前述の式(2)から、二次側の油
圧モデルは、油圧目標値Poc2、実際の油圧P2、お
よび立ち上がり時定数の逆数βを用いて、以下の式
(9)のように表わされる。
【0134】 dP2/dt=−β・P2+β・Poc2 …(9)
【0135】上記式(9)内の油圧目標値Poc2は、
式(2)内の二次側ライン圧Pv2とほぼ一致するの
で、実質的に式(9)は式(2)と同等である。また、
各状態量をラプラス変換したものをLを付して表わし、
伝達関数表現すると、以下の式(10)のようになる。
【0136】 LP2=β・LPoc2/(s+β) …(10)
【0137】ここで、油圧推定値Pos2を求めるため
に、二次側の油圧モデルに対して上記式(7)のように
オブザーバを構成する。式(7)のオブザーバの推定誤
差(実際の油圧値P2ー油圧推定値Pos2)をeと
し、測定された油圧PoにノイズΔpoが付加された場
合の、推定誤差eを伝達関数Le(ラプラス変換したも
の)で表すと、以下の式(11)のようになる。
【0138】 Le/ΔLP2=g/{s+(β+g)} …(11)
【0139】式(11)より、係数gが小さくなるほ
ど、低周波領域での推定誤差eが小さくなることが分か
る。なお、g=0の場合、図11内の油圧推定オブザー
バ57mは、図9内の油圧応答モデル57kと実質的に
一致する。
【0140】また、油圧モデルのモデル化誤差の影響を
外乱dの形、すなわち、実際の油圧モデルが以下の式
(12)で表わされた場合を想定する。
【0141】 dP2/dt=−β・P2+β・Poc2+d …(12)
【0142】式(12)は、上記式(9)に外乱dを加
算したものである。油圧P2の時間変化が式(12)の
ように表わされた場合の推定誤差を伝達関数Leで表す
と、ラプラス変換された外乱Ldを用いて、以下の式
(13)のようになる。
【0143】 Le/Ld=1/{s+(β+g)} …(13)
【0144】式(13)より、係数gが大きくなるほ
ど、低周波領域での推定誤差が小さくなることが分か
る。
【0145】すなわち、CVT55から測定される油圧
Poに重畳されたノイズ成分Δpoが大きい場合に係数
gを小さく設定し、油圧モデルのモデル化誤差が大きい
場合に係数gを大きく設定すれば、推定誤差eが小さく
なることになる。したがって、実際の状態に応じて係数
gを調整することにより、最適な状態で油圧Poの値を
検出することができる。
【0146】以上、数式的に示したとおり、油圧推定オ
ブザーバ57mに対して、油圧目標値Pocとともに油
圧Po(測定値)を同時に入力することにより、図9内
の油圧応答モデル57kによる油圧推定値と、CVT5
5から測定された油圧Poとの中間的な油圧推定値Po
sが得られる。
【0147】このように、油圧Po(測定値)に重畳さ
れたノイズ成分ΔPoが大きい場合に係数gを小さく設
定し、油圧モデルのモデル化誤差が大きい場合に係数g
を大きくすれば、推定誤差eが小さくなって、実際の状
態に応じた油圧推定値Posが得られることになる。
【0148】実施例6.なお、上記各実施例では、温度
を考慮しなかったが、温度の応じて遅れ特性の時定数を
変更するようにしてもよい。一般に、一次側油路5およ
び二次側油路7(図2参照)の各配管抵抗R1およびR
2は、油温によって変化するので、前述の式(1)およ
び(2)から、油圧応答の時定数V1・R1/Bおよび
V2・R2/Bは油温によって変化する。
【0149】以下、温度情報に基づいて遅れ特性の時定
数を変更するようにしたこの発明の実施例6を図につい
て説明する。ここでは、温度情報として、油温検出手段
から出力される油温を使用した場合について述べるが、
たとえば、エンジン冷却水温、または、油温および冷却
水温の両方の検出信号を使用してもよい。
【0150】図13はこの発明の実施例6を示すブロッ
ク図であり、57EはECU57Aに対応しており、燃
料噴射量補正器57eに対してCVT55の油温Coが
入力されている点のみが図1(実施例1)と異なる。
【0151】この場合、CVT55には、油温Coを検
出する温度センサ(図示せず)が設けられている。ま
た、燃料噴射量補正器57eは、油温Coに基づいて、
一次遅れ特性の時定数(たとえば、式(3)内のフィル
タ演算係数a1およびb1)が変化する構成となってい
る。
【0152】次に、図14のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施例6によるECU57Eの処理動
作について説明する。図14において、S101〜S1
05は図3と同様のステップであり、油温検出ステップ
S602および時定数変更ステップS603を付加した
点のみが異なる。
【0153】まず、運転者の操作によりイグニッション
信号がオンになったときに、燃料噴射量指令値の初期値
Fu(0)をメモリに記憶(ステップS101)した
後、ステップ602において、CVT55の油温Coを
検出して読み込み、これをメモリに記憶する。続いて、
ステップS603において、油温Coの値に応じて、前
述の式(3)内の係数a1およびb1をたとえばマップ
演算により求め、これをメモリに記憶する。
【0154】たとえば、油温Coが上昇すれば、配管抵
抗R1およびR2が減少することから、油圧P1および
P2の応答遅れ時定数が小さくなるので、油温Coの上
昇に応じて燃料噴射信号Jの一次遅れ特性の時定数を減
少させればよい。したがって、油温Coが高くなるほ
ど、係数a1は小さい値、係数b1は大きい値(時定数
が小)に設定され、逆に、油温Coが低くなるほど、係
数a1は大きい値、係数b1は小さい値(時定数が大)
に設定される。
【0155】以下、前述と同様に、エンジンコントロー
ラ57dからの燃料噴射量目標値Fc(k)を読み込ん
でメモリに記憶する(ステップS102)。続いて、燃
料噴射量目標値Fc(k)と、前サンプリングで計算さ
れた燃料噴射量指令値Fu(k)と、ステップS603
で求められた係数a1およびb1とに基づいて、式
(3)により燃料噴射量指令値Fu(k+1)(燃料噴
射信号Jに対応)を計算してメモリに記憶する(ステッ
プS103)。
【0156】ステップS103において、第1回のサン
プリング時には、燃料噴射量指令値の前回値Fu(k)
として初期値Fu(0)が用いられる。こうして算出さ
れた燃料噴射量指令値Fu(k+1)に応じて、駆動パ
ルス長Fp(ステップS104)の燃料噴射信号Jによ
り燃料噴射装置9aを駆動した後(ステップS10
5)、ステップS602に戻って次サンプリングの処理
を開始する。
【0157】このように、油温Coに基づいて、燃料噴
射量補正器57e内の一次遅れ特性の時定数を変更する
構成としたことにより、CVT55において実際に発生
する油温変化による油圧応答特性の変化に応じて、エン
ジン9の応答特性を変化させることができる。
【0158】なお、上記の時定数変更処理ステップS6
03においては、油温Coの値から係数a1およびb1
の値を直接求めるようにしたが、燃料噴射量目標値Fc
と燃料噴射量指令値Fu(燃料噴射信号J)との間の時
定数をマップから求めた後、時定数に応じた係数a1お
よびb1の値を計算する構成としてもよい。
【0159】また、油温Co(およびエンジン冷却水温
のうちの少なくとも一方)に基づいて、燃料噴射量補正
器57eにおける燃料噴射信号Jの一次遅れ特性の時定
数を変更する場合について説明したが、同様に、油温推
定オブザーバ57m(図11参照)における油圧推定値
Posの一次遅れ特性の時定数を変更するようにしても
よい。
【0160】実施例7.また、上記実施例6では、温度
情報たとえば油温Coに基づいて一次遅れ特性の時定数
を変更したが、エンジン9の回転数Ne基づいて積算値
(暖機状態に対応)に基づいて時定数を変更してもよ
い。以下、エンジン回転数Neの積算値に基づいて時定
数を変更するようにしたこの発明の実施例7を図につい
て説明する。
【0161】図15はこの発明の実施例7を示すブロッ
ク図であり、57FはECU57Eに対応している。こ
の場合、ECU57Fは、図1(実施例1)に示した構
成に加えて、エンジン9の始動指令からの回転数Neを
積算して回転数積算値SNeを出力する回転数積算手段
57nを有し、燃料噴射量補正器57eは、回転数積算
値SNeに基づいて一次遅れ特性の時定数を変更するよ
うになっている。
【0162】次に、図16のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施例7によるECU57Fの処理動
作について説明する。図16において、S101〜S1
05は図3と同様のステップであり、回転数積算値に基
づく時定数変更ステップS702〜S705を追加した
点のみが異なる。
【0163】まず、燃料噴射量指令値の初期値Fu
(0)を記憶(ステップS101)した後、ステップS
702において、エンジン回転数Neの積算値SNe
(k)の初期値SNe(0)をメモリに記憶し、また、
ステップS703において、エンジン回転数Ne(k)
を検出して読み込み、これをメモリに記憶する。
【0164】続いて、ステップS704において、前サ
ンプリングで計算された回転数積算値SNe(k)と、
検出された回転数Ne(k)とを加算して、今回の回転
数積算値SNe(k+1)を、以下の式(14)のよう
に計算する。
【0165】 SNe(k+1)=SNe(k)+Ne(k) …(14)
【0166】こうして、サンプリング毎に、回転数積算
値SNe(k+1)が更新されてメモリに記憶される。
なお、式(14)において、第1回のサンプリング時に
は、回転数積算値の前回値SNe(k)として初期値S
Ne(0)が用いられる。
【0167】次に、ステップS705において、回転数
積算値SNe(k+1)の値に基づいて、式(3)内の
係数a1およびb1をたとえばマップ演算により求め、
メモリに記憶する。この場合、回転数積算値SNeの増
大は、前述の実施例6での油温Coの上昇に対応し、回
転数積算値SNeが増大するほど、燃料噴射量補正器5
7eの一次遅れ特性の時定数が小さくなるように、係数
a1は小さい値に、係数b1は大きい値に設定される。
【0168】以下、エンジンコントローラ57dからの
燃料噴射量目標値Fcを読み込んでメモリに記憶し(ス
テップS102)、燃料噴射量目標値Fc(k)と、前
サンプリングで計算された燃料噴射量指令値Fu(k)
(燃料噴射信号J)と、変更後の係数a1およびb1と
に基づいて、今回の燃料噴射量指令値Fu(k+1)を
計算し、これをメモリに記憶する(ステップS10
3)。
【0169】ここで、第1回のサンプリング時には、燃
料噴射量指令値の前回値Fu(k)として初期値Fu
(0)が用いられる。以下、前述と同様の処理ステップ
S104およびS105により、燃料噴射装置9aに駆
動パルスを出力した後、ステップS703に戻って次の
サンプリングの処理を開始する。
【0170】なお、ここでは、回転数積算値SNeに基
づいて、各係数a1およびb1の値を直接求めるように
したが、燃料噴射量目標値Fcと燃料噴射量指令値Fu
(燃料噴射信号J)と間の時定数をマップから求めた
後、各係数a1およびb1の値を計算するようにしても
よい。
【0171】このように、常に入力されているエンジン
回転数Neの積算値SNeに基づいて燃料噴射量補正器
57eの時定数を変更することにより、油温Coを測定
する手段を用いることなく、実施例6と同等の効果を奏
することができる。
【0172】なお、上記各実施例では、燃料噴射量目標
値Fcを、アクセル踏込量αoに基づいて設定したが、
スロットル52を通過する吸入空気量Qoに基づいて設
定してもよく、アクセル踏込量αoおよび吸入空気量Q
oのうちの少なくとも一方に基づいて設定してもよい。
【0173】また、上記各実施例では、エンジンコント
ローラ57dおよびCVTコントローラ57fに対する
入力信号として、たとえば、エンジンコントローラ57
dに対してはアクセル踏込量αoおよび吸入空気量Qo
を用い、CVTコントローラ57fに対しては、アクセ
ルペダル51の踏込量αo、エンジン9の回転数Neお
よびCVT55の油圧Poを用いたが、たとえばCVT
コントローラ57fに対して、CVT55のプーリ回転
数N1およびN2を用いるなど、任意の入力信号に変更
することができる。
【0174】また、上記各実施例による効果は、エンジ
ントルクTeが大きくなる場合に特に有効であるので、
たとえば燃料噴射量目標値Fcが大きくなるときのみ、
燃料噴射量補正器57eが動作する構成としてもよい。
【0175】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、筒内直接噴射式エンジンを用いるとともに、遅れ特
性発生手段を設け、遅れ特性発生手段は、燃料噴射装置
に対する燃料噴射量目標値が変化したときに、燃料噴射
量目標値と実際の燃料噴射量を定める燃料噴射量指令値
との間に、第2の油圧の応答時定数よりも大きな時定数
の遅れ特性を持たせることにより、運転者がアクセルペ
ダルを急激に踏み込んで燃料噴射量目標値が急変した場
合にも、エンジンに対する燃料噴射量の変化を抑制し
て、エンジントルク(CVTの入力トルク)がCVT伝
達可能トルクを超えないようにしたので、燃焼効率の低
下や排ガス中の有害成分の増加をともなうことなく、C
VTベルトスリップに起因するプーリおよび駆動ベルト
の摩耗を防止するとともに良好な加速フィーリングを実
現した無段変速機および内燃機関の制御装置が得られる
効果がある。
【0176】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、燃料噴射量およびエンジン回転数からエ
ンジンの定常トルクを演算する定常トルク演算手段と、
定常トルクの演算値からエンジントルクの過渡応答値を
推定する過渡トルク推定手段と、第2の油圧を測定する
油圧測定手段と、CVTの変速比を検出する変速比検出
手段と、第2の油圧および変速比よりCVTの伝達可能
トルクを演算する伝達可能トルク演算手段と、過渡応答
値の推定値と伝達可能トルクの演算値との比較演算値を
求めるトルク余裕演算手段とを含み、比較演算値が所定
値以下になった場合にのみ、遅れ特性発生手段を有効に
するようにしたので、CVTベルトがスリップする危険
が生じた場合のみにエンジントルクの応答を抑制し、必
要以上にエンジントルクの応答速度を小さくすることを
防止した無段変速機および内燃機関の制御装置が得られ
る効果がある。
【0177】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、比較演算値(トルク余裕)の関数として
遅れ特性の時定数を設定するようにしたので、トルク余
裕に応じてエンジントルクの応答を抑制し、トルク余裕
に応じた最適なエンジン出力トルクの立ち上がり特性を
指定することのできる無段変速機および内燃機関の制御
装置が得られる効果がある。
【0178】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、油圧応答推定手段(油圧応答モデル)を
設け、油圧応答推定手段は、第2の油圧に対する油圧目
標値に基づいて、第2の油圧の応答時定数を時定数とす
る一次遅れ特性を持たせた油圧応答推定値を求め、伝達
可能トルク演算手段は、第2の油圧として油圧応答推定
値を用い、油圧の応答時定数を時定数とする一次遅れ特
性の油圧推定値と変速比検出値とからCVTの伝達可能
トルクを求めることにより、フィルタを用いることな
く、高周波振動およびノイズが重畳されない油圧値を検
出するようにしたので、特に、エンジントルクと油圧と
の過渡的な応答からCVTベルトスリップに対するトル
ク余裕を求める場合に無視できない制御遅れを防止した
無段変速機および内燃機関の制御装置が得られる効果が
ある。
【0179】また、この発明の請求項5によれば、請求
項2において、2入力式の油圧推定手段(油圧推定オブ
ザーバ)を設け、油圧推定手段は、第2の油圧に定数を
乗じた値および油圧目標値に基づいて、第2の油圧の応
答時定数と定数との和を時定数とする一次遅れ特性を持
たせた油圧推定値を求め、伝達可能トルク演算手段は、
第2の油圧として油圧推定値を用いて伝達可能トルクを
算出し、一次遅れ特性のない油圧応答推定値と油圧測定
値との中間的な検出値を求めとともに、検出信号の特性
を周波数領域で設定するようにしたので、実際の信号状
態に応じて最適な状態で油圧値検出を行うことのできる
無段変速機および内燃機関の制御装置が得られる効果が
ある。
【0180】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、油圧応答の
時定数が油温によって変化することに着目し、CVTに
供給される作動油の油温を検出する油温検出手段と、エ
ンジンの冷却水温を検出する水温検出手段との少なくと
も一方を設け、遅れ特性発生手段は、油温および冷却水
温のうちの少なくとも一方に基づいて遅れ特性の時定数
を変更するようにしたので、実際のCVTの油温の変化
による油圧応答特性の変化に応じてエンジンの応答特性
を変化させ、制御性を向上させた無段変速機および内燃
機関の制御装置が得られる効果がある。
【0181】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、油温がエン
ジン回転数の積算値によって上昇することに着目し、エ
ンジンの始動指令発生時からの回転数を積算する回転数
積算手段を設け、遅れ特性発生手段は、回転数の積算値
に基づいて遅れ特性の時定数を変更するようにしたの
で、温度センサを用いることなく油温の概略値を検出
し、油圧応答特性の変化に応じて、エンジンの応答特性
を変化させることのできる無段変速機および内燃機関の
制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施例1における自動車のトルク
伝達系を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施例1による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】 この発明の実施例1におけるアクセル踏込量
に対するトルク応答の時間変化を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施例2を示すブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施例2による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】 この発明の実施例2による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】 この発明の実施例3による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】 この発明の実施例4を示すブロック図であ
る。
【図10】 この発明の実施例4による処理動作を示す
フローチャートである。
【図11】 この発明の実施例5を示すブロック図であ
る。
【図12】 この発明の実施例5による処理動作を示す
フローチャートである。
【図13】 この発明の実施例6を示すブロック図であ
る。
【図14】 この発明の実施例6による処理動作を示す
フローチャートである。
【図15】 この発明の実施例7を示すブロック図であ
る。
【図16】 この発明の実施例7による処理動作を示す
フローチャートである。
【図17】 従来の無段変速機および内燃機関の制御装
置を示すブロック図である。
【図18】 従来の自動車のトルク伝達系を示す構成図
である。
【符号の説明】 1 変速機構、1a 駆動ベルト、2 一次側プーリ、
2a 一次側固定片、、2b 一次側可動片、2c 一
次側油圧室、3 二次側プーリ、3a 二次側固定片、
3b 二次側可動片、3c 二次側油圧室、4 一次側
バルブ、5 一次側油路、6 二次側バルブ、7 二次
側油路、9 エンジン、9a 燃料噴射装置、10 油
圧センサ、51 アクセルペダル、52 スロットル、
55 CVT(無段変速機)、57A〜57F EC
U、57d エンジンコントローラ、57e 燃料噴射
量補正器、57f CVTコントローラ、57g 変速
比演算器、57h エンジントルク推定器(定常トルク
演算手段、過渡トルク推定手段)、57i トルク余裕
計算器、57j 伝達可能トルク計算手段、57k油圧
応答モデル(油圧応答推定手段)、57m 油圧推定オ
ブザーバ(2入力式の油圧推定手段)、57n エンジ
ン回転数積算器、Co 油温、d4 定数、F 燃料、
Fc 燃料噴射量目標値、J 燃料噴射信号、Ne エ
ンジン回転数、P1 第1の油圧、P2 第2の油圧、
Po 測定された油圧、Poc 油圧目標値、Pos
油圧推定値、RT 変速比、SNe 回転数積算値、T
e エンジントルク、Tes 過渡応答値の推定値、T
m 伝達可能トルク、To 出力トルク、ΔT トルク
余裕(比較演算値)、S103、S217 燃料噴射指
令値に遅れ特性を持たせるステップ、S211 トルク
余裕を所定値と比較するステップ、S311 トルク余
裕から時定数を求めるステップ、S403、S504
油圧推定値に遅れ特性を持たせるステップ、S603
油温から時定数を変更するステップ、S705 回転数
積算値から時定数を変更するステップ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射
    装置を有する筒内直接噴射式の内燃機関と、 前記内燃機関の出力トルクを車輪に伝達する無段変速機
    と、 前記内燃機関のパラメータならびに前記無段変速機に対
    する第1および第2の油圧を制御する制御手段とを備
    え、 前記無段変速機は、一端が軸方向に移動可能な2個のプ
    ーリと、前記2個のプーリ間に張設された駆動ベルト
    と、変速比を変更するための前記第1の油圧を前記2個
    のプーリのうちの一方に与える第1の油圧手段と、前記
    駆動ベルトをスリップさせないための前記第2の油圧を
    前記2個のプーリのうちの他方に与える第2の油圧手段
    とを有する無段変速機および内燃機関の制御装置におい
    て、 前記制御手段は、遅れ特性発生手段を含み、 前記遅れ特性発生手段は、前記燃料噴射装置に対する燃
    料噴射量目標値が変化したときに、前記燃料噴射量目標
    値と実際の燃料噴射量を定める燃料噴射量指令値との間
    に、前記第2の油圧の応答時定数よりも大きな時定数の
    遅れ特性を持たせることを特徴とする無段変速機および
    内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記燃料噴射量および前記内燃機関の回転数から前記内
    燃機関の定常トルクを演算する定常トルク演算手段と、 前記定常トルクの演算値から前記内燃機関の発生トルク
    の過渡応答値を推定する過渡トルク推定手段と、 前記第2の油圧を測定する油圧測定手段と、 前記無段変速機の変速比を検出する変速比検出手段と、 前記第2の油圧および前記変速比より前記無段変速機の
    伝達可能トルクを演算する伝達可能トルク演算手段と、 前記過渡応答値の推定値と前記伝達可能トルクの演算値
    との比較演算値を求めるトルク余裕演算手段とを含み、 前記比較演算値が所定値以下になった場合にのみ、前記
    遅れ特性発生手段を有効にすることを特徴とする請求項
    1に記載の無段変速機および内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記遅れ特性発生手段は、前記比較演算
    値の関数として前記遅れ特性の時定数を設定することを
    特徴とする請求項2に記載の無段変速機および内燃機関
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、油圧応答推定手段を含
    み、 前記油圧応答推定手段は、前記第2の油圧に対する油圧
    目標値に基づいて、前記第2の油圧の応答時定数を時定
    数とする一次遅れ特性を持たせた油圧応答推定値を求
    め、 前記伝達可能トルク演算手段は、前記第2の油圧として
    前記油圧応答推定値を用いることを特徴とする請求項2
    に記載の無段変速機および内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、2入力式の油圧推定手
    段を含み、 前記油圧推定手段は、前記第2の油圧に定数を乗じた値
    および前記油圧目標値に基づいて、前記第2の油圧の応
    答時定数と前記定数との和を時定数とする一次遅れ特性
    を持たせた油圧推定値を求め、 前記伝達可能トルク演算手段は、前記第2の油圧として
    前記油圧推定値を用いることを特徴とする請求項2に記
    載の無段変速機および内燃機関の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記無段変速機に供給
    される作動油の油温を検出する油温検出手段と、前記内
    燃機関の冷却水温を検出する水温検出手段との少なくと
    も一方を含み、 前記遅れ特性発生手段は、前記油温および前記冷却水温
    のうちの少なくとも一方に基づいて、前記遅れ特性の時
    定数を変更することを特徴とする請求項1から請求項5
    までのいずれかに記載の無段変速機および内燃機関の制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記内燃機関の始動指
    令発生時からの回転数を積算する回転数積算手段を含
    み、 前記遅れ特性発生手段は、前記回転数の積算値に基づい
    て前記遅れ特性の時定数を変更することを特徴とする請
    求項1から請求項5までのいずれかに記載の無段変速機
    および内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306756A (ja) * 1997-05-09 1998-11-17 Nissan Motor Co Ltd 燃料噴射弁の駆動装置
US6174261B1 (en) * 1998-06-15 2001-01-16 Nissan Motor Co., Ltd. Speed controller and control methods of continuously variable transmission
US6757603B2 (en) 2002-01-22 2004-06-29 Nissan Motor Co., Ltd. Slippage prevention apparatus of belt-drive continuously variable transmission for automotive vehicle
US8524289B2 (en) 2009-02-27 2013-09-03 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Process for producing carotenoid

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