JPH08259340A - マグネシア−カーボン質キャスタブル耐火物 - Google Patents

マグネシア−カーボン質キャスタブル耐火物

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JPH08259340A
JPH08259340A JP7066395A JP6639595A JPH08259340A JP H08259340 A JPH08259340 A JP H08259340A JP 7066395 A JP7066395 A JP 7066395A JP 6639595 A JP6639595 A JP 6639595A JP H08259340 A JPH08259340 A JP H08259340A
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carbon
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JP7066395A
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Hisahiro Teranishi
久広 寺西
Isao Imai
功 今井
Hideo Uemoto
英雄 上本
Akifumi Hayashi
昌文 林
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来品よりも優れた耐食性を持つマグネシア
−カーボン質のキャスタブル耐火物を提供する。 【構成】 主原料として66〜95.7wt%のマグネ
シアと2〜20wt%の非晶質カーボンを用い、それに
粒径100μm以下の炭化珪素を2〜10wt%、粒径
100μm以下の炭化硼素を0.1〜2.0wt%、粒
径5μm以下のシリカフラワーを0.2〜2.0wt%
の割合で添加する。それにさらに、塩基性乳酸アルミニ
ウムを外率で0.1〜1.0wt%、芳香族スルホン酸
ホルマリン縮合物アンモニウム塩を外率で0.1〜5.
0wt%それぞれ添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャスタブル耐火物
に関し、さらに言えば、溶融金属の攪拌に使用されるガ
ス吹き付けランス用として好適に用いられるマグネシア
−カーボン質のキャスタブル耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融金属の攪拌に使用されるガス吹き付
けランスは、一般に、内部に攪拌用ガスを通過させる金
属管と、その金属管の外側を被覆したキャスタブル耐火
物から構成される。使用時には、ランスの先端を取鍋内
に垂直に挿入し、その先端の開口から攪拌用ガスを吹き
出す。この吹き出されたガス流によって取鍋内の溶鋼を
攪拌する。
【0003】このランスはまた、溶鋼を精練するために
溶鋼中にガスおよびフラックスを吹き込むのにも使用さ
れる。
【0004】ガス吹き付けランスはこのように使用され
るため、その外被体を構成するキャスタブル耐火物に
は、スラグに対する耐食性、耐構造的スポーリング性、
耐熱的スポーリング性などが要求される。
【0005】このような構成を持つガス吹き付けランス
には、従来より、アルミナ(Al23)を主原料とした
キャスタブル耐火物(アルミナ系キャスタブル耐火物)
が広く使用されている。しかしながら、アルミナ系キャ
スタブル耐火物はスラグによる溶損を受けやすいため、
耐食性の向上は困難である。
【0006】そのため、スラグに対する耐食性がアルミ
ナよりも優れたマグネシア(MgO)を主原料として用
い、それに塩基性乳酸アルミニウムと、SiO2を含有
する微粉とを添加する「塩基性不定形耐火物」が開発さ
れている(特開昭63−60168号公報参照)。
【0007】この不定形耐火物では、マグネシアとして
海水、天然の焼結クリンカー、電融クリンカーが用いら
れ、塩基性乳酸アルミニウムとしては公知の任意のもの
が用いられ、SiO2を含有する微粉としてはシリカフ
ラワー、蒸発シリカなどが用いられる。この不定形耐火
物によれば、熱間強度、耐食性が改善される。
【0008】また、主原料であるアルミナとグラファイ
トに、マグネシア、水酸化マグネシウムおよびマグネシ
ア富化スピネルの少なくとも1つをスピネル結合材とし
て添加した「ランス用アルミナ−カーボン質キャスタブ
ル耐火物」が開発されている(特開昭61−23665
6号公報参照)。
【0009】このランス用アルミナ−カーボン質キャス
タブル耐火物では、耐スラグ浸潤性に優れたグラファイ
トとしては、鱗状黒鉛、土状黒鉛などが用いられ、マグ
ネシアとしては、電融マグネシア、焼成マグネシア、仮
焼マグネシアなどが用いられる。マグネシア富化スピネ
ルとは、マグネシア分がスピネルの化学量論比よりも多
くなるように製造されたペリクレースを含有するスピネ
ルを意味する。この耐火物によれば強度、耐久性が改善
される。
【0010】塩基性スラグに対する耐食性に優れたマグ
ネシア材料に、熱的スポーリングを改良するためカーボ
ンを添加したマグネシア−カーボン(MgO−C)質の
耐火物では、通常のマグネシア−カーボン質の流し込み
耐火物に、耐火性超微粉とポリアクリル酸ソーダを添加
した「マグネシア−カーボン質流し込み耐火物」が開発
されている(特開昭59−83979号公報参照)。
【0011】このマグネシア−カーボン質流し込み耐火
物では、耐火性超微粉としてシリカ超微粉、アルミナ超
微粉、カーボンブラック親水処理品、TiO2親水処理
品などが使用される。ポリアクリル酸ソーダは、マグネ
シア原料、粘土および耐火性超微粉に対して分散性を付
与すると共に、成形体の常温強度発現に有効である。こ
の耐火物によれば、作業性、成形体の緻密性、耐溶鋼
性、耐スラグ性、耐スポーリング性、強度が改善され
る。
【0012】また、この流し込み耐火物は、成形時に上
記MgO−C質原料にフェノールレジンを配合してお
り、いわゆる「非水系」である。
【0013】さらに、主原料としてのカーボンおよび塩
基性耐火骨材に、樹脂を被覆したSi、Al−Si、A
l−Mgの少なくとも1種を添加した「カーボン含有塩
基性キャスタブル耐火物」が開発されている(特公昭6
2−20153号公報参照)。
【0014】このカーボン含有塩基性キャスタブル耐火
物では、カーボンとして土状黒鉛、鱗状黒鉛などの天然
黒鉛、電極屑、石油コークス、カーボンブラックなどの
人造黒鉛が使用される。また、マグネシアクリンカー、
ドロマイトクリンカー、スピネルクリンカーなどの塩基
性耐火骨材を主体として使用するが、アルミナ、シリ
カ、ジルコニアなどの酸化物が使用可能である。樹脂を
被覆したSi、Al−Si、Al−Mgは、添加された
カーボンの酸化を防止する機能を持つ。この耐火物によ
れば、耐酸化性、曲げ強度が改善される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−6016
8号公報に記載された、MgOを主原料とした「塩基性
不定形耐火物」では、マグネシアを主原料としているた
めアルミナよりも高い耐食性が得られるが、スラグ浸潤
による構造スポーリングのため、耐用性の向上は望みに
くい。
【0016】特開昭61−236656号公報に記載さ
れたアルミナ−カーボン質キャスタブル耐火物では、添
加されたカーボンによりスラグ浸潤はある程度抑制され
るものの、アルミナを主原料として使用しているため、
やはり耐食性が十分とは言えない。
【0017】そこで、高耐食性であるマグネシアと高耐
スラグ浸潤性であるカーボンとを主原料として使用した
もの(マグネシア−カーボン質)が有効であると考えら
れる。しかし、特開昭59−83979号公報に記載さ
れたマグネシア−カーボン質流し込み耐火物は、成形時
に上記MgO−C質原料にフェノールレジンを配合して
おり、いわゆる「非水系」である。よって、成形時に水
が必須であるキャスタブル耐火物としては実用的とは言
い難い。
【0018】特公昭62−20153号公報に記載され
たカーボン含有塩基性キャスタブル耐火物は、いわゆる
「水系」であるから、特開昭59−83979号公報の
耐火物のキャスタブル耐火物としての実用性に関する問
題点は生じない。しかし、添加されたカーボンの酸化を
防止するために、樹脂を被覆したSi、Al−Siまた
はAl−Mgの金属粉末を使用しているため、配合した
原料の混練時に樹脂被覆が剥離したり溶解したりする恐
れがある。その場合には、当該金属の水和反応により発
生する水素ガスに起因して、成形体に割れなどの欠陥が
生じることが懸念される。
【0019】そこで、この発明の目的は、上記従来品の
持つ実用性や水和反応に起因する問題点を生じることな
く、上記従来品よりも優れた耐食性を持つマグネシア−
カーボン質のキャスタブル耐火物を提供することにあ
る。
【0020】この発明の他の目的は、溶融金属の攪拌に
使用されるガス吹き付けランス用として好適に用いられ
るマグネシア−カーボン質のキャスタブル耐火物を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明のマグネシア−カーボン質キャスタブ
ル耐火物は、主原料として66〜95.7wt%のマグ
ネシアと2〜20wt%の非晶質カーボンとを含み、そ
れに粒径100μm以下の炭化珪素を2〜10wt%、
粒径100μm以下の炭化硼素を0.1〜2.0wt
%、粒径5μm以下のシリカフラワーを0.2〜2.0
wt%の割合で添加してなる配合体から構成され、さら
にその配合体に塩基性乳酸アルミニウムを外率で0.1
〜1.0wt%、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物ア
ンモニウム塩を外率で0.1〜5.0wt%それぞれ添
加したことを特徴とする。
【0022】(2) この発明では、塩基系スラグに対
する耐食性に優れたマグネシア(MgO)を主原料とし
て用いる。このマグネシアとしては、特に制限されず任
意のものが使用可能である。例えば、電融マグネシア、
焼成マグネシア、仮焼マグネシアなどが用いられる。
【0023】また、マグネシアの配合は、前記配合体の
全量に対して66〜95.7wt%の範囲とする。それ
は66wt%より少ないと、塩基性スラグに対する耐食
性が著しく低下し、95.7wt%より多いと、耐スラ
グ浸潤性および耐スポーリング性が著しく低下するから
である。
【0024】(3) またこの発明では、カーボン源と
して非晶質カーボンを用いる。例えば、カーボンブラッ
ク、コークス、低揮発分ピッチなどである。
【0025】これは、非晶質カーボン以外のカーボン
(結晶質カーボン)を用いた場合には、所望の耐用性向
上が達成できないからである。例えばMgO−C質れん
がに用いられる鱗状黒鉛や土状黒鉛を用いた場合には、
それらは分散性が悪いために添加水分が多量に必要とな
る。このため、それを用いた成形体の気孔率が高くな
り、その結果、十分な耐用の向上が図れない。
【0026】前記非晶質カーボンとしては、揮発分の少
ないものを用いるのが好ましい。先に例示したものの中
では、カーボンブラック、コークス、低揮発分ピッチな
どが好ましい。
【0027】例えば、通常のピッチは揮発分の多い非晶
質カーボンの一つであるが、このピッチをカーボン源と
して用いてガス吹き付けランスの外被用耐火物を構成す
ると、そのランスを溶鋼へ浸漬する時にピッチの揮発分
によりガスが発生する恐れがあるからである。このガス
は、外被用耐火物(成形体)を内部の金属管から剥離さ
せる恐れがあり、好ましくない。
【0028】カーボンブラックなどの低揮発分の非晶質
カーボンを使用した場合、これら非晶質カーボンは施工
(成形)時における分散性が極めて高いため、添加水分
量を減少することができる。その結果、緻密な成形体が
得られる。また、低揮発分のため、ガス吹き付けランス
の外被用耐火物を構成した場合に、溶鋼への浸漬の際の
ガスの発生を心配する必要がない。
【0029】揮発分の含有量は、このガス発生の可能性
を考慮すると、当該非晶質カーボンの全量に対して20
wt%以下が好ましい。
【0030】カーボンブラックなどの低揮発分の非晶質
カーボンは、上記のように水系での優れた分散性を有す
るが、カーボン分散剤である芳香族スルホン酸ホルマリ
ン縮合物アンモニウム塩を加えると、その分散性はさら
に向上することが分かった。このため、この発明のキャ
スタブル耐火物では、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合
物アンモニウム塩を含まないものに比べて、非晶質カー
ボンの分散性は極めて良好となる。
【0031】前記非晶質カーボンの配合量は、揮発分の
量にかかわらず、前記配合体の全量に対して2〜20w
t%の範囲に限定される。それは、2wt%より少ない
と、実質的にスラグ浸潤抑制効果がなくなり、ガス吹き
付けランスの外被用耐火物に適用した場合に耐用の向上
が望めないからである。逆に、20wt%を越えると、
施工水分量が大幅に増加するため成形体の気孔率が高く
なり、2wt%未満の場合と同様に耐用の向上が望めな
いからである。
【0032】なお、ガス吹き付けランスの外被用耐火物
に適用した場合において、高温時のカーボン結合を促進
させるため、非晶質カーボンの粒子の表面をピッチ等で
覆うなど、非晶質カーボンの粒子に表面処理を施しても
よい。
【0033】(4) 炭化珪素(SiC)および炭化硼
素(B4C)は、含有するカーボンの酸化防止剤として
作用する。これらを酸化防止剤として使用すると、施工
時に添加した水との水和反応による水素ガスの発生がな
く、緻密な成形体が得られる。
【0034】この発明で使用する炭化珪素および炭化硼
素の種類は、特に制限されず、任意のものが使用でき
る。それらの粒径と含有量が上記(1)の範囲にあれば
足りる。
【0035】炭化珪素および炭化硼素以外の物質を酸化
防止剤として用いた場合には、このような効果が得られ
ない。例えば、MgO−C質れんがに用いられる金属ア
ルミニウムや金属シリコンを使用すると、施工時に添加
した水がそれら金属と水和反応を起こし、水素ガスを発
生する。このため成形体に割れ(クラック)が生じやす
くなる。特に、ガス吹き付けランスのような長尺物に適
用した場合には、成形体にクラックがいっそう入りやす
い。
【0036】炭化珪素、炭化硼素ともに、粒径が100
μm以下のものを使用する必要がある。粒径が100μ
mを越えるものでは、いずれも十分なカーボンの酸化防
止効果が得られないからである。
【0037】また、炭化珪素の含有量は2〜10wt%
の範囲とする。2wt%未満では十分な酸化防止効果が
認められず、逆に10wt%を越えると、酸化防止効果
は高くなるが反面、珪酸の生成量が多くなり、使用時に
スラグとの反応による低融点化が進むため、耐用の改善
が望めないからである。
【0038】炭化硼素の含有量は0.1〜2.0wt%
の範囲とする。0.1wt%未満では十分な酸化防止効
果が認められず、逆に2.0wt%を越えると、酸化防
止効果は高くなるが、硼酸の生成量が多くなり、使用時
にスラグとの反応による低融点化が進むため、耐用の改
善が望めないからである。
【0039】(5) 塩基性乳酸アルミニウムは、この
発明では硬化剤として作用する。塩基性乳酸アルミニウ
ムはゲル化作用を持つので、それを利用して成形体の硬
化を行なう。
【0040】従来より、硬化剤としてはアルミナセメン
トが使用されているが、シリカフラワーと芳香族スルホ
ン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩とを水系キャスタ
ブル耐火物の分散剤として添加すると、アルミナセメン
トの水和が抑制され、養生後の成形体に十分な強度が得
られないことを、本発明者は見い出した。
【0041】そこで、本発明者らは、マグネシア質原料
とカーボン質原料の共存下で有効な硬化剤を発見すべ
く、様々な硬化剤について鋭意検討した。その結果、塩
基性乳酸アルミニウムが極めて有効であることを見い出
した。
【0042】塩基性乳酸アルミニウムは、アルミナセメ
ントのようにCaO成分を含まず、しかも0.1〜1.
0wt%の範囲で少量添加するだけで成形体を硬化でき
る。このため、塩基性乳酸アルミニウムの添加によって
耐食性が低下する恐れがなく、硬化剤として極めて有効
である。
【0043】塩基性乳酸アルミニウムは、上述のように
硬化剤として極めて有効であるが、添加量が0.1wt
%未満の場合は、硬化後に十分な成形体強度が得られな
い。また、1.0wt%を越える場合は、必要以上のゲ
ル化作用により成形体にクラックが生じやすくなる。よ
って、0.1〜1.0wt%の範囲で添加する必要があ
る。
【0044】更なる強度向上が成形体に要求される場合
には、耐食性は少し低下するが、硬化剤としてアルミナ
セメントを併用しても差し支えない。
【0045】(6) シリカフラワーは、水系でマグネ
シア質原料を使用する場合、水和抑制剤として必要不可
欠である。その抑制機構は明らかではないが、ポゾラン
反応によるマグネシア質原料とシリカフラワーとの選択
的な反応がマグネシア質原料の水和反応を抑制している
と考えられる。
【0046】使用するシリカフラワーの粒径は5μm未
満とする必要がある。5μm以上ではマグネシア質原料
の水和抑制効果が認められず、成形体の乾燥時にクラッ
クが発生する。
【0047】また、使用するシリカフラワーの含有量
は、0.2〜2.0wt%の範囲とする必要がある。
0.2wt%未満では、水和抑制効果が認められないか
らである。逆に、2.0wt%を越えると、流動性の悪
化により添加水分量が多く必要になり、それに伴って成
形体の気孔率が高くなるため、所望の耐用性改善が望め
ないためである。
【0048】(7) 芳香族スルホン酸ホルマリン縮合
物アンモニウム塩は、上記シリカフラワーと同様に、水
系のマグネシア質原料の水和抑制効果を持つと同時に、
水系のカーボン質原料の分散促進効果をも持つ。このた
め、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩
の添加により、施工時の添加水分量を大幅に減少できる
効果がある。
【0049】芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物アンモ
ニウム塩の含有量は、0.1〜5.0wt%の範囲とす
る必要がある。0.1wt%未満では、その分散効果が
期待できないからである。逆に、5.0wt%を越える
と、その界面活性作用により成形体中に大量の気泡が発
生し、成形体の気孔率が高くなって、所望の耐用性改善
が望めないからである。
【0050】(8) 成形体の強度をいっそう向上する
ため、上記(1)の配合に水硬性アルミナをさらに添加
してもよい。
【0051】また、爆裂防止剤として有機繊維を、脱落
防止剤として流し込み施工時に金属ファイバーをそれぞ
れ添加してもよい。
【0052】
【作用】この発明のキャスタブル耐火物では、塩基系ス
ラグに対する耐食性に優れたマグネシア(MgO)を主
原料として用い、熱的スポーリングの改良に有益なカー
ボン源として非晶質カーボンを添加している。さらに、
含有するカーボンの酸化防止剤として炭化珪素(Si
C)および炭化硼素(B4C)を、硬化剤として塩基性
乳酸アルミニウムを、水和抑制剤としてシリカフラワー
を、水和抑制剤および含有カーボンの分散促進剤として
芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩をそ
れぞれ添加している。
【0053】このため、上記従来品の持つ実用性や水和
反応に起因する問題点を生じることなく、上記従来品よ
りも優れた耐食性を持つマグネシア−カーボン質のキャ
スタブル耐火物を提供することができる。この耐火物
は、その特性から、溶融金属の攪拌に使用されるガス吹
き付けランス用として好適に用いられる。
【0054】
【実施例】次に、実施例に基づいてこの発明をさらに詳
細に説明する。
【0055】(実施例:試料No.1〜4)マグネシア
原料としてMgOクリンカーを、非晶質カーボン源とし
てカーボンブラックを用い、それに−325mesh
(粒径45μm以下)の炭化珪素(SiC)粉末と、−
325mesh(粒径45μm以下)の炭化硼素(B4
C)粉末と、塩基性乳酸アルミニウムと、芳香族スルホ
ン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩と、粒径5μm未
満のシリカフラワーとを、表1に示す配合比で配合し、
この発明のマグネシア−カーボン質キャスタブル耐火物
を得た。そして、そのキャスタブル耐火物(配合体)に
表1に示す添加量で水を添加してから40mm×40m
m×160mmの型枠に流し込み、室温で24時間放置
後、110゜Cで24時間乾燥させて成形体を得た。
【0056】試料No.2では、親水処理を施し、粒子
表面にピッチをコーティングしたカーボンブラックを使
用した。試料No.1、3および4では、そのような親
水処理とピッチ・コーティングを行なっていないカーボ
ンブラックを使用した。
【0057】試料No.4では、ハイアルミナセメント
を外率で5wt%、さらに添加した。
【0058】(比較例:試料No.5〜19)比較例で
は、表1〜表3に示すように、全試料について、マグネ
シア原料としてMgOクリンカーを用いた。カーボン源
としては、試料No.5では鱗状黒鉛を、試料No.6
では土状黒鉛を、試料No.7と試料No.9〜12で
はピッチをそれぞれ用いた。試料No.8と試料No.
13〜18ではカーボン源を添加しなかった。
【0059】試料No.5〜9、試料No.13〜14
および試料No.17〜19では、実施例と同じ−32
5meshの炭化珪素粉末と炭化硼素粉末を添加した。
試料No.10〜12では、炭化珪素粉末と炭化硼素粉
末を添加しなかった。試料No.15では、実施例とは
異なる−100mesh(粒径150μm以下)の炭化
硼素粉末と、実施例と同じ−325meshの炭化硼素
粉末とを添加した。試料No.16では、実施例と同じ
−325meshの炭化珪素粉末と、実施例とは異なる
−100mesh(粒径150μm以下)の炭化硼素粉
末とを添加した。
【0060】試料No.10〜12では、カーボンの酸
化防止剤として粒径100μm未満の金属アルミニウム
と金属シリコンを添加した。
【0061】試料No.5〜10、試料No.12〜1
9については、塩基性乳酸アルミニウムと、芳香族スル
ホン酸ホルマリン縮合物アンモニウム塩と、粒径5μm
未満のシリカフラワーとを、表1に示す配合比で添加し
た。ただし、試料No.11には、塩基性乳酸アルミニ
ウムを添加しなかった。
【0062】添加したシリカフラワーの粒径は、試料N
o.18についてのみ5μm以上とし、その他について
は5μm未満とした。
【0063】配合体の成形、硬化は、試料No.5〜1
9のいずれについても実施例と同様とした。
【0064】(従来例:試料No.20〜21)試料N
o.20では、主原料としてAl23クリンカーを用
い、それに粒径5μm未満のシリカフラワーを添加し
た。試料No.21では、主原料としてMgOクリンカ
ーとAl23クリンカーの両方を用い、それに粒径5μ
m未満のシリカフラワーを添加した。
【0065】配合体の成形、硬化は、いずれの試料につ
いても実施例と同様とした。
【0066】(試験1)各試料について、表1、表2お
よび表3に示す配合比で得られたキャスタブル耐火物の
成形体を110°Cで乾燥した後、24時間経過後のか
さ密度、見掛気孔率、圧縮強さを測定した。
【0067】(試験2)試験1が終了した各成形体につ
いて、1500°Cで3時間、還元焼成を行なった後、
それらのかさ密度、見掛け気孔率、寸法変化率(線変化
率)を測定した。
【0068】(試験3)試験1が終了した各成形体につ
いて、誘導炉ディップ法による浸食テストを行なった。
試験条件は、溶銑温度:1700°C、ディップ時間:
20分、浸食剤:合成スラグ(CaO/SiO2=3.
3)とした。
【0069】各試料について、試験1〜3の結果を表1
〜3に示す。浸食試験の結果は、試料No.1(実施例
1)の溶損量を100とした指数(溶損指数)で表示し
た。溶損指数の値が小さいほど、耐食性に優れているこ
とを意味する。また、比較例において生じた問題点を備
考欄に示した。
【0070】表1〜3より、この発明のキャスタブル耐
火物は、比較例および従来例に比べて優れた耐食性を有
していることが分かる。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のキャス
タブル耐火物によれば、上記従来品の持つ実用性や水和
反応に起因する問題点を生じることなく、それら従来品
よりも優れた耐食性を得ることができる。
【0075】また、この発明のキャスタブル耐火物は、
その特性から見れば、溶融金属の攪拌に使用されるガス
吹き付けランス用として好適に用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 林 昌文 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社刈谷製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料として66〜95.7wt%のマ
    グネシアと2〜20wt%の非晶質カーボンとを含み、
    それに粒径100μm以下の炭化珪素を2〜10wt
    %、粒径100μm以下の炭化硼素を0.1〜2.0w
    t%、粒径5μm以下のシリカフラワーを0.2〜2.
    0wt%の割合で添加してなる配合体から構成され、さ
    らにその配合体に塩基性乳酸アルミニウムを外率で0.
    1〜1.0wt%、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物
    アンモニウム塩を外率で0.1〜5.0wt%それぞれ
    添加したことを特徴とするマグネシア−カーボン質キャ
    スタブル耐火物。
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