JPH08261045A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH08261045A
JPH08261045A JP7067894A JP6789495A JPH08261045A JP H08261045 A JPH08261045 A JP H08261045A JP 7067894 A JP7067894 A JP 7067894A JP 6789495 A JP6789495 A JP 6789495A JP H08261045 A JPH08261045 A JP H08261045A
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air
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learning correction
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Toshinari Nagai
俊成 永井
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Toyota Motor Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
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    • F02D41/1439Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the position of the sensor
    • F02D41/1441Plural sensors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
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    • F02D41/1475Regulating the air fuel ratio at a value other than stoichiometry
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    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空燃比制御実行時に学習補正が未完了の領域
でも空燃比を精度良く制御しながら、学習補正に誤差が
生じることを防止する。 【構成】 機関1排気通路16aの触媒コンバータ17
の上流側と下流側とに設けたO2 センサ28、29出力
に基づいて制御回路30により空燃比補正量FAFを算
出する。制御回路30は、更にFAFが所定の基準値に
近づくように学習補正量KGを変更する学習補正を行
う。制御回路30は、学習補正未完了時には、下流側O
2 センサ出力に基づく第2の空燃比補正量を、前回学習
補正が完了した状態での値から、現在の下流側O2 セン
サ出力に基づいて算出される値に徐々に変化させる。こ
れにより、学習補正未完了時の第2の空燃比補正量の変
動により学習補正に誤差が生じることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の空燃比制御装
置に関し、詳細には燃料系の機器の特性ずれ等を補償す
るための学習補正を行う空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関排気系に設けた空燃比センサの出力
信号に基づいて算出される空燃比補正量を用いて機関空
燃比が目標空燃比になるように燃料噴射量を制御する際
に学習補正量を用いて空燃比補正量が基準値を中心にし
て変動するようにする技術が知られている。空燃比補正
量は空燃比センサ出力に応じて変動し、機関燃料系の機
器の特性のずれ等が生じていない場合には変動の中心値
は予め設定した基準値になっている。また、経年変化等
により燃料系の機器の特性ずれが生じると、空燃比補正
量はこの特性ずれを補償して機関空燃比を目標空燃比に
維持するために基準値からずれた値を中心として変動す
るようになる。ところが、空燃比の過補正を防止するた
めに空燃比補正量には基準値を中心として上限値と下限
値とが設けられており、空燃比補正量は上限値と下限値
との間でしか変動することができないようになってい
る。このため、空燃比補正量の変動中心が前記基準値か
ら離れて上限値または下限値に接近すると、接近した側
では空燃比補正量が小さな量だけ変化してもすぐに限界
値に到達するようになり、空燃比補正量の変動できる範
囲、すなわち空燃比の制御範囲が狭まってしまう問題が
生じる。
【0003】そこで、通常、機器の特性の変化等を補償
するための学習補正量を別途設け、空燃比補正量と学習
補正量とに基づいて燃料噴射量を制御するとともに、空
燃比補正量の変動中心が上記基準値に一致するように学
習補正量の値を変化させるようにすることにより上記問
題を解決している。学習補正においては、空燃比補正量
が基準値から離れた場合には学習補正量が増減して空燃
比補正量を基準値に近づけるようにするため、空燃比補
正量は常に基準値に近い値を中心に変動するようにな
る。すなわち、機器の特性のずれ等は学習補正量により
補正し、空燃比補正量は運転状態による空燃比変化変化
の補正のみを行うようすることにより、空燃比補正量の
変動中心は常に基準値近傍になり空燃比制御の範囲が狭
くなることが防止される。
【0004】この種の空燃比制御装置としては、例えば
特開平4−17749号公報に記載されたものがある。
同公報の装置は、排気系の触媒コンバータ上流側と下流
側とに配置された2つの空燃比センサ出力にそれぞれ基
づいて算出される第1と第2の空燃比補正量に基づいて
最終的な空燃比補正量を算出するようにしており、この
最終的な空燃比補正量を基準値に近づけるように学習補
正量の値を変化させる制御を行っている。また、同公報
の装置では、空燃比補正量を基準値に近づける学習補正
は機関の運転領域毎に行うようにしており、各運転領域
で学習補正の進行度を判定し、学習補正の進行度が所定
の値以下の場合には下流側空燃比センサ出力に基づく第
2の空燃比補正量の算出を禁止するようにしている。
【0005】学習補正が完了した運転領域から未完の運
転領域に運転状態が移行すると最終空燃比補正量は一時
的に基準値から大きく離れ、その後学習補正により徐々
に基準値に近づくようになるが、この過渡的な状態で下
流側空燃比センサによる第2の空燃比補正量の算出を行
うと、第2の空燃比補正量の値は学習補正完了後の値と
は大幅に異なった値になるため、本来の空燃比補正量と
は異なる値に基づいて誤った学習補正が行われてしまう
おそれがある。上記公報の装置では、学習補正が完了す
るまで第2の空燃比補正量の算出を禁止することにより
学習補正に誤補正が生じることを防止したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】下流側空燃比センサ
は、本来上流側空燃比センサの劣化による特性の変化が
生じたような場合でも精度よく空燃比を目標空燃比に維
持するために設けられている。このため、上記特開平4
−17749号公報の装置のように学習補正が完了した
運転領域から未完の領域に移行する毎に下流側空燃比セ
ンサに基づく空燃比制御を中止していると、その間は上
流側空燃比センサの特性変化が補正されないまま直接空
燃比制御に反映されてしまうことになる。このため、学
習が完了して下流側空燃比センサによる空燃比制御が再
開されるまでは機関空燃比が目標空燃比に正確に維持さ
れない場合があり、特に空燃比変動が大きい機関では排
気エミッションの悪化等を生じる問題がある。
【0007】本発明は上記問題に鑑み、学習補正が完了
していない状態でも下流側空燃比センサによる補正を行
い、機関空燃比を目標空燃比に正確に維持しながら、し
かも学習補正に誤差を生じることを防止可能な空燃比制
御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関の排気系に設けられた排気浄化触媒コ
ンバータと、該触媒コンバータの上流側と下流側の排気
通路とにそれぞれ配置され、排気中の酸素濃度を検出す
る上流側空燃比センサと下流側空燃比センサと、前記上
流側空燃比センサ出力と補助空燃比補正量とに基づい
て、機関空燃比が目標空燃比になるように第1の空燃比
補正量を変化させる第1の空燃比フィードバック制御手
段と、前記第1の空燃比補正量が予め定めた基準値に一
致するように学習補正量を変化させる学習補正手段と、
前記第1の空燃比補正量と、前記学習補正量とに基づい
て機関への燃料供給量を制御する燃料供給制御手段と、
前記学習補正手段による補正が完了しているか否かを判
定する学習完了判定手段と、前記学習補正が完了した状
態での前記補助空燃比補正量の値を記憶する記憶手段
と、前記下流側空燃比センサで検出した機関空燃比が予
め定めた目標空燃比になるように第2の空燃比補正量を
変化させる第2の空燃比フィードバック制御手段と、前
記学習補正が完了した状態では、前記補助空燃比補正量
の値を前記第2の空燃比補正量の値と同一に設定し、前
記学習補正が完了していない状態では、前記補助空燃比
補正量の値を前記記憶手段により記憶した前回の学習補
正完了状態の補助空燃比補正量の値から徐々に現在の第
2の空燃比補正量の値へと変化させる過渡制御手段と、
を備えた内燃機関の空燃比制御装置が提供される。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、前記学習
補正手段は複数に分割された機関運転領域の各運転領域
毎に前記学習補正を行い、前記学習完了判定手段は前回
学習補正が完了した運転領域での学習補正完了後の学習
補正量を記憶する学習記憶手段を備えるとともに、機関
運転状態が学習補正が完了した運転領域から学習補正が
完了していない運転領域に移行した際に、該学習補正未
完領域における学習補正量の、前記学習記憶手段により
記憶した学習補正量からの偏差が予め定めた所定量以下
の場合には学習補正未完領域であっても学習補正が完了
していると判定する請求項1に記載の空燃比制御装置が
提供される。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、内燃機関
の排気系に設けられた排気浄化触媒コンバータと、該触
媒コンバータの上流側と下流側の排気通路とにそれぞれ
配置され、排気中の酸素濃度を検出する上流側空燃比セ
ンサと下流側空燃比センサと、前記下流側空燃比センサ
出力に基づいて、機関空燃比が予め定めた目標空燃比に
なるように第2の空燃比補正量を変化させる第2の空燃
比フィードバック制御手段と、前記上流側空燃比センサ
出力と前記第2の空燃比補正量とに基づいて、機関空燃
比が目標空燃比になるように第1の空燃比補正量を変化
させる第1の空燃比フィードバック制御手段と、前記第
1の空燃比補正量が予め定めた基準値に一致するように
学習補正量を変化させる学習補正手段と、前記第1の空
燃比補正量と、前記学習補正量とに基づいて機関への燃
料供給量を制御する燃料供給制御手段と、前記学習補正
手段による補正が完了しているか否かを判定する学習完
了判定手段と、前記学習補正が完了していないときに、
前記第1の空燃比補正量の前記基準値からの偏差が大き
いほど前記第2の空燃比フィードバック制御による前記
第2の補正量の変化速度を小さく設定する過渡制御手段
と、を備えた内燃機関の空燃比制御装置が提供される。
【0011】
【作用】請求項1の空燃比制御装置では、過渡制御手段
は学習補正が完了した状態では補助空燃比補正量を現在
の第2の空燃比補正量と同一の値に設定し、第1の空燃
比フィードバック制御手段は上流側空燃比センサ出力と
補助空燃比補正量とに基づいて第1の空燃比補正量を算
出する。これにより、学習補正が完了した状態では第1
の空燃比補正量の算出に第2の空燃比補正量の変化が直
接反映される。
【0012】一方、学習補正が完了していない状態で
は、過渡制御手段は補助空燃比補正量の値を前回学習補
正が完了した状態での第2の空燃比補正量の値から徐々
に現在の第2の空燃比補正量の値に近づけ、第1の空燃
比フィードバック制御手段は上流側空燃比センサ出力と
補助空燃比補正量とに基づいて第1の空燃比補正量を算
出する。学習が完了した状態では第2の空燃比補正量は
上流側空燃比センサの特性のずれのみに対応した値とな
っているが、学習が完了していない状態では第2の空燃
比補正量の値は学習補正が完了していないための空燃比
のずれをも反映して大きく変動するため、この第2の空
燃比補正量を直接用いて第1の空燃比補正量を算出する
と第1の空燃比補正量が大きく変動し、学習補正に誤差
を生じる。しかし、上記のように補助空燃比補正量を前
回学習完了時の第2の空燃比補正量の値から現在の第2
の空燃比補正量の値に徐々に近づけることにより、第2
の空燃比補正量の変動により第1の空燃比補正量が大き
く変動することが防止される。
【0013】請求項2に記載の空燃比制御装置では、請
求項1に加えて学習完了判定手段は現在の運転領域での
学習補正量の値と前回学習補正が完了した運転領域での
学習補正量の値との偏差が所定値以下になった場合には
学習補正が完了したと判定する。学習補正量の値が大き
く変化しなければ第2の空燃比補正量の変動幅も比較的
小さいため、第2の空燃比補正量を補助空燃比補正量と
して使用しても第1の空燃比補正量が大きく変動するこ
とはない。このため、学習補正量が前回学習完了した運
転領域での学習補正量から所定の偏差内に入った時に第
2の空燃比補正量を補助空燃比補正量として使用するよ
うにしたことにより、運転領域が学習補正未完領域に移
行した場合に学習補正に誤差を生じることなく早期に下
流側空燃比センサによる上流側空燃比センサの特性のず
れの補正が開始される。
【0014】請求項3に記載の空燃比制御装置では、過
渡制御手段は第1の空燃比補正量の基準値からの偏差が
大きい程第2の空燃比フィードバック制御における第2
の空燃比補正量の変化速度を小さく設定する。これによ
り、第1の空燃比補正量の基準値からの偏差が大きく、
学習補正に誤差が生じやすい場合ほど第2の空燃比補正
量の変動が小さくなり、正確な学習補正が行われる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は、本発明の空燃比制御装置を車
両用内燃機関に適用した場合の実施例を示す図である。
図1において、1は内燃機関本体、2は機関1のピスト
ン、3はシリンダヘッド、4は燃焼室をそれぞれ示して
いる。また、6はシリンダヘッド3に設けられた吸気ポ
ート、8は排気ポートを示す。吸気ポート6、排気ポー
ト8には吸気弁5、排気弁7がそれぞれ設けられてい
る。各吸気ポート6は、それぞれ対応する吸気枝管9を
介して共通のサージタンク10に接続され、各吸気枝管
9には燃料噴射弁11が配置されている。燃料噴射弁1
1は、後述する制御回路30からの出力信号に応じた量
の加圧燃料を機関1の吸気ポート6内に噴射する。
【0016】サージタンク10は吸気管12およびエア
フローメータ13を介してエアクリーナ14に接続され
ている。エアフローメータ13は機関吸入空気量に応じ
た出力電圧信号を発生するものである。吸気管12に
は、運転者の図示しないアクセルペダル操作に応じた開
度をとるスロットル弁15が設けられている。一方、機
関1の各排気ポート8は排気マニホルド16を介して共
通の排気管16aに接続されている。また、排気管16
aには排気中のHC、CO、NOX の3成分を浄化可能
な触媒を有する触媒コンバータ17が配置されている。
【0017】触媒コンバータ17の上流側の排気マニホ
ルド16上の各気筒からの排気の集合部と触媒コンバー
タ17下流側の排気通路16a上には、それぞれ排気中
の酸素成分濃度を検出するO2 センサ等の空燃比センサ
28、29が配置されている。O2 センサ28、29は
排気空燃比が理論空燃比よりリッチ側の場合とリーン側
の場合とで異なるレベルの出力電圧を発生する。
【0018】図1に18でその全体を示すのは、蒸発燃
料パージ装置である。蒸発燃料パージ装置18は、燃料
タンク24からの蒸発燃料を吸着するキャニスタ19を
備えている。キャニスタ19は活性炭等の吸着剤からな
る吸着層20と、蒸発燃料室21、大気に連通する大気
室22とを有している。キャニスタ19の蒸発燃料室2
1は、一方では逆止弁23を介して燃料タンク24の上
部空間に接続され、他方では逆止弁25とパージ制御弁
26とを介して吸気管12の負圧ポート27に接続され
ている。図1に示すように、負圧ポート27はスロット
ル弁15がアイドル位置にあるときにはスロットル弁1
5上流側に位置し、スロットル弁15が開弁するとスロ
ットル弁下流側に位置するようになっている。
【0019】パージ制御弁26閉弁時には、燃料タンク
24からの蒸発燃料は逆止弁23から蒸発燃料室21に
流入し、吸着層20で蒸発燃料が吸着剤に吸着される。
パージ制御弁26が開弁中にスロットル弁15が所定の
開度になるとキャニスタ19の蒸発燃料室21には負圧
ポート27を介して吸気管12のスロットル弁15下流
側の負圧が作用する。この状態ではキャニスタ19の大
気室22内の大気が吸着層20を通って蒸発燃料室21
に流入するため、吸着層20の吸着剤に吸着された蒸発
燃料は吸着剤を離脱して蒸発燃料室21に流入し、空気
と蒸発燃料との混合気(パージガス)となって負圧ポー
ト27から吸気管12内に流入する。すなわち、パージ
制御弁26開弁時には、吸着層20から離脱した蒸発燃
料と燃料タンク24からの蒸発燃料との両方が負圧ポー
ト27から吸気管12に流入し、機関1の燃焼室4内で
燃焼する。
【0020】本実施例では、パージ制御弁26は制御回
路30からの駆動信号に応じて作動するソレノイドアク
チュエータ、負圧アクチュエータ等の適宜な形式のアク
チュエータ26aを備えており、制御回路30からの駆
動信号により所望のパージ制御弁開度を設定することが
できる。図1に30で示すのは、機関1の制御回路であ
る。本実施例では、制御回路30はROM(リードオン
リメモリ)31、RAM(ランダムアクセスメモリ)3
2、CPU(マイクロプロセッサ)33、バックアップ
RAM34及び入力ポート35、出力ポート36をを双
方向性バス37で接続した公知の構成のディジタルコン
ピュータとして構成される。バックアップRAM34は
常時電源に接続されており、機関1のイグニッションス
イッチを切っても記憶した内容を保持することが可能で
ある。
【0021】制御回路30は、後述するように上流側O
2 センサ28、下流側O2 センサ29の出力に基づいて
第1と第2の空燃比補正量を算出するとともに、第1の
空燃比補正量に基づいて学習補正量を算出する。また、
制御回路30は機関の負荷状態に応じて基本燃料噴射量
を算出するとともに、第1の空燃比補正量と学習補正量
と基本燃料噴射量とから実際の燃料噴射量を算出し、機
関の空燃比制御を行う。また、これらの制御とは別に制
御回路30は機関運転状態に基づいてパージ率(機関に
供給されるパージガスと機関吸入空気量との比)を算出
し、エアフローメータ13で検出した機関吸入空気量に
応じてパージ制御弁26の開度を制御して上記パージ率
が得られるようにパージガス流量を制御している。
【0022】これらの制御のため、制御回路30の入力
ポート35には、エアフローメータ13から吸入空気量
を表す電圧信号と、上流側O2 センサ28と下流側O2
センサ29とから排気空燃比を表す電圧信号とがそれぞ
れAD変換器38〜40を介して入力されている他、機
関クランク軸(図示せず)に設けられた回転数センサ4
3から、機関回転数を表すパルス信号が入力されてい
る。
【0023】また、制御回路30の出力ポート36は、
対応する駆動回路41、42を介してそれぞれ燃料噴射
弁11とパージ制御弁26のアクチュエータ26aとに
接続され、燃料噴射弁11からの燃料噴射量とパージ制
御弁26の開度とを制御している。本実施例では、パー
ジ実行時(パージ制御弁26開弁時)には、燃料噴射量
TAUは以下の式に基づいて算出される。 TAU=TP・( FAF + (1.0 - KG ) + ( 1 - FGPG×PGR))・T1 +T2 … (1) ここで、TPは基本燃料噴射量であり、機関空燃比を目
標空燃比(例えば理論空燃比)にするのに必要とされる
燃料噴射量である。基本燃料噴射量TPは予め実験によ
り決定され、機関負荷(例えば機関吸入空気量Qと機関
回転数Nとの比、Q/N)の関数としてROM31に記
憶されている。
【0024】また、FAFは空燃比補正量、KGはフィ
ードバック学習補正量、FGPGは蒸発燃料学習補正
量、PGRはパージ率(パージガス流量/機関吸入空気
量)を表している。FAF、KG、FGPGについては
後に詳述する。また、T1 、T 2 は暖機状態などの機関
状態により定まる補正係数である。次に、図2から図8
を用いて空燃比補正量FAF、フィードバック学習補正
量KG、蒸発燃料学習補正量FGPGについて説明す
る。
【0025】図2から図4は空燃比補正量FAFの算出
を示すフローチャートである。空燃比補正量FAFは制
御回路30により実行される第1の空燃比フィードバッ
ク制御ルーチン(図2、図3)により上流側O2 センサ
28出力に基づいて算出される。また、FAF算出の際
に使用する第2の空燃比補正量(RSR、RSL)は、
同様に制御回路30により実行される第2の空燃比フィ
ードバック制御ルーチン(図4)により下流側O2 セン
サ29出力に基づいて決定される。すなわち、本実施例
では、第1の空燃比補正量FAF算出の際に第2の空燃
比補正量(RSR、RSL)を使用することにより、上
流側O2 センサ28の劣化等による出力特性のずれが下
流側O2 センサ29の出力により補正されるため、精度
の高い空燃比制御が行われる。
【0026】まず、図2、図3の第1の空燃比フィード
バック制御ルーチンについて説明する。本ルーチンは制
御回路30により、一定時間毎に実行される。本ルーチ
ンでは、下流側O2 センサ29の出力VOMを比較電圧
R1(理論空燃比相当電圧)と比較し、触媒コンバータ
下流側での排気空燃比が理論空燃比よりリッチ(VOM
>VR1)のときには空燃比補正量FAFを減少させ、リ
ーン(VOM≦VR1)のときにはFAFを増大させる制
御を行う。O2 センサは排気空燃比が理論空燃比よりリ
ッチ側のときに、例えば0.9ボルトの電圧信号を出力
し、排気空燃比が理論空燃比よりリーン側のときに例え
ば0.1ボルト程度の電圧信号を出力する。本実施例で
は、上記比較電圧VR1は0.45ボルト程度に設定され
る。上記のように空燃比補正量FAFを排気空燃比に応
じて増減することにより、エアフローメータ13、や燃
料噴射弁11等の燃料供給系の機器に多少の誤差が生じ
ている場合でも機関空燃比は正確に理論空燃比近傍に修
正される。
【0027】以下、図2、図3のフローチャートを簡単
に説明すると、ステップ201はフィードバック制御実
行条件(例えば、O2 センサが活性化していること、機
関暖機が完了していること、フュエルカットから復帰後
所定時間が経過していること等)が成立しているか否か
の判定を示し、条件が成立している時にのみステップ2
02以下のFAF算出が行われる。フィードバック制御
実行条件が成立していない場合には、ルーチンは図3、
ステップ227に進み、フラグXMFBの値を0にセッ
トしてルーチンを終了する。フラグXMFBは第1の空
燃比フィードバック制御を実行中か否かを示すフラグで
あり、XMFB=0は第1の空燃比フィードバック制御
が停止されていることを意味する。
【0028】ステップ202から215は空燃比の判定
を示す。ステップ209と215とに示すフラグF1
は、機関空燃比がリッチ(F1=1)かリーン(F1=
0)かを表す空燃比フラグであり、F1=0からF1=
1(リーンからリッチ)への切換えはO2 センサ17が
所定時間(TDR)以上継続してリッチ信号(VOM
>VR1)を出力したときに(ステップ203、210か
ら215)、またF1=1からF1=0(リッチからリ
ーン)への切換えはO2 センサ2が所定時間(TDL)
以上継続してリーン信号(VOM ≦VR1)を出力した
ときに行われる(ステップ203から209)。CDL
Yは空燃比フラグ切換えタイミングを判定するためのカ
ウンタである。
【0029】図3ステップ216から224では、上記
により設定されたフラグF1の値に応じてFAFの増減
を行う。すなわち、今回ルーチン実行時のF1の値と前
回ルーチン実行時のF1の値を比較して、F1の値が変
化したか、すなわち空燃比がリッチからリーン、または
リーンからリッチに反転したかを判断する(ステップ2
16)。そして、現在のF1の値がF1=0(リーン)
の場合には、先ずF1=1からF1=0(リッチからリ
ーン)に変化(反転)した直後に比較的大きな値RSR
だけFAFをスキップ的に増大させ(ステップ217、
220)、その後はF1=0である間はルーチン実行毎
に比較的小さな値KIRずつ徐々にFAFを増大させる
(ステップ222、223)。同様に、現在のF1の値
がF1=1(リッチ)の場合には、先ずF1=0からF
1=1(リーンからリッチ)に反転した直後にRSLだ
けFAFを減少させ(ステップ217、221)、その
後はF1=1である間はルーチン実行毎にKILずつ徐
々にFAFを減少させる(ステップ222、224)。
また、上記により算出したFAFの値を最大値MAX
(本実施例ではMAX=1.2)と最小値MIN(本実
施例ではMIN=0.8)で定まる範囲を越えないよう
にガードした後(ステップ225)、フラグXMFBの
値を1にセットして(ステップ226)本ルーチンは終
了する。
【0030】また、ステップ217において空燃比がリ
ーンからリッチに反転した場合には、反転直後のFAF
の値をFAF0 として記憶し(ステップ218)、リッ
チからリーンに反転した場合には、反転直後に後述する
KGまたはFGPGの学習制御(ステップ219)を実
行する。すなわち、図2、図3のルーチンでは、空燃比
が反転する毎にKG、FGPGの学習制御を実行する
(ステップ219)。
【0031】次に、第2の空燃比フィードバック制御に
ついて説明する。図4は第2の空燃比フィードバック制
御ルーチンを示している。本ルーチンは制御回路30に
より、第1の空燃比フィードバック制御より長い所定間
隔で実行される。本ルーチンでは、下流側O2 センサ2
9の出力VOSを比較電圧VR2(理論空燃比相当電圧)
と比較し、触媒コンバータ下流側での排気空燃比が理論
空燃比よりリッチ(VOS >VR2)のときには第1の
空燃比フィードバック制御で用いる補正量RSR(図3
ステップ220)を減少させるとともにRSL(図3ス
テップ221)を増大させる。また、触媒コンバータ下
流側での排気空燃比が理論空燃比よりリーン(VOS≦
R2)の時には補正量RSRを増大させるとともにRS
Lを減少させる操作を行う。これにより、触媒コンバー
タ下流側で排気空燃比がリッチの場合には第1の空燃比
フィードバック制御ではFAFの値は小さく設定される
ようになり、逆に下流側での排気空燃比がリッチの場合
にはFAFの値は大きく設定されるようになる。このた
め、上流側O2 センサ28が劣化したり特定の気筒の排
気の影響を強く受けたために上流側O2 センサ28出力
が実際の排気空燃比からずれたような場合でもFAFの
値は下流側O2 センサ29出力により補正されるので、
機関空燃比は正確に理論空燃比に維持される。
【0032】以下、図4のフローチャートを簡単に説明
すると、ステップ401、403はフィードバック制御
実行条件が成立しているか否かの判定を示す。ステップ
401の判定条件は、図2ステップ201のものと同様
である。また、ステップ403では第1の空燃比フィー
ドバック制御が実施されているか否かが判定され、制御
実施中(フラグXMFB=1)の場合にのみステップ4
05以下で図2、図3と同様に下流側O2 センサ29で
検出した排気空燃比がリッチか否かにより補正量RS
R、RSLの値を増減する操作を行う。すなわち、ステ
ップ405では下流側O2 センサ29の出力VOSをA
D変換して読み込み、ステップ407ではVOSがリー
ン空燃比相当値(VOS≦VR2)か否かを判定するとと
もに、VOSの値が前回ルーチン実行時から反転(リッ
チからリーンまたはリーンからリッチへ変化)したか否
か(ステップ409、415)に応じてRSR、RSL
の増減を行う。
【0033】RSRの増減は第1の空燃比フィードバッ
ク制御におけるFAFの増減と同様であり、例えばリッ
チからリーンへの反転直後にはRSRの値を比較的大き
な量ΔRSだけ増大し(ステップ407、409、41
1)、その後はVOSがリーンである限りルーチン実行
毎にRSRの値を比較的小さな量ΔKIだけ増加させる
(ステップ407、409、413)。また、VOSが
リーンからリッチに反転した場合にはその直後にRSR
の値をΔRSだけ減少し(ステップ407、415、4
17)、その後はVOSがリッチである限りルーチン実
行毎にRSRの値をΔKIだけ減少させる(ステップ4
07、415、419)。
【0034】そして、ステップ421では上記により算
出したRSRの値を最大値と最小値との範囲を越えない
ようにガードした後、ステップ423ではRSRを用い
てRSLの値を、RSL=K−RSRとして算出する
(Kは、例えば0.1程度の定数)。上記第2の空燃比
フィードバック制御ルーチン実行により、下流側O2
ンサ29で検出した排気空燃比がリッチの場合にはRS
Rの減少とRSLの増大が、また、排気空燃比がリーン
の場合にはRSRの増大とRSLの減少とが同時に行わ
れる。
【0035】図5は、図2から図4による制御を行った
場合の空燃比(A/F)変化(図5(A) )に対する、カ
ウンタCDLY(同(B) )、F1(同(C) )、FAF同
(D))の変化を示している。図5(D) に示すように、F
AFの値はある値を中心に変動することになる。次に本
実施例の学習補正量KGと蒸発燃料学習補正量FGPG
とについて説明する。第1の空燃比フィードバック制御
により設定される空燃比補正量FAFは機関運転状態の
変動等による空燃比変化を補正するように変化し、基準
値(本実施例では1.0)を中心として変動する。とこ
ろが、エアフローメータや燃料噴射量等の燃料系の機器
の特性ずれやパージガス等により燃料供給量の恒常的な
増加または減少があるとFAFの変動中心は上記基準値
からずれた値になる。この場合、FAFの値は図3ステ
ップ225で説明したように上限値と下限値とでガード
されているため、この範囲を越えて変化することができ
ず、基準値からずれた方の側ではFAFの変化による空
燃比の調節幅が少なくなり、機関運転条件による空燃比
変化の補正を十分に行うことができなくなる問題があ
る。
【0036】本実施例では、機器の特性のずれやパージ
ガスによる燃料供給量の恒常的変化を学習補正量KG、
FGPGを用いて補正し、常にFAFの変動中心が基準
値(1.0)近傍になるようにしている。これにより、
FAFの変動中心と変動の上限値、下限値との間に十分
な間隔を維持できるため、空燃比制御範囲が狭くなるこ
とが防止される。
【0037】また、本実施例では、機関運転領域を機関
の吸入空気量に応じて複数の領域に分割し、各領域毎に
個別に学習補正量KGの算出を行う。機関吸入空気量の
各領域毎に個別に学習補正を実施するのは、エアフロー
メータの特性のずれが機関吸入空気量領域毎に異なるた
め、各領域毎に特性のずれを補正するようにしたもので
ある。一方、蒸発燃料FGPGはパージ実行中にパージ
率が変化した場合に更新され、機関に供給される蒸発燃
料の量が変化した場合にもFAFの変動中心を基準値に
維持する。図6学習補正量KGの更新サブルーチンを示
すフローチャートである。
【0038】図6のサブルーチンは後述する条件成立時
に実行される。図6においてサブルーチンがスタートす
ると、ステップ601ではエアフローメータ13で検出
した機関吸入空気量Qが読み込まれ、ステップ603で
は機関吸入空気量Qの値から機関運転領域が判定され
る。本実施例では機関運転中の吸入空気量Q変化の全領
域を複数(例えばn個)のブロックに分割しており、そ
れぞれの領域毎に学習補正量KGを設定する。ステップ
603で、ステップ601で読み込んだ現在の吸入空気
量Qがどのブロックに(例えばn個のうちのi番目のブ
ロックに)相当するかが判定されると、ステップ605
では、その領域の学習補正量KGi (添字iは、吸入空
気量領域のi番目のブロックでの学習補正量の値を意味
する。)が更新される。
【0039】ステップ605では、図3ステップ218
で読み込んだ前回F1がF1=1(リッチ)からF1=
0(リーン)に反転した直後のFAFの値FAF0 (図
5(D) 参照)と、今回フラグF1の値がFAF=0から
FAF=1に反転した直後(図3ステップ219)のF
AFの値(図5(D) 参照)との算術平均値FAFAVを
算出し(FAFAV=(FAF0 +FAF)/2、図5
(D) 参照)、このFAFAVを近似的にFAFの値の変
動中心(理論空燃比相当値)とみなし、FAFAVと基
準値1.0との偏差に応じて、ステップ603で判定し
たブロックでの学習補正量KGi の値を増減する。
【0040】すなわち、FAFAVが1.0より小さい
所定値1−α以下である場合には、学習補正量KGを現
在の値より一定値ΔKGだけ増大させ、FAFAVが
1.0より大きい所定値1+β以上である場合には、学
習補正量KGを現在の値より一定値ΔKGだけ減少させ
る。FAFAVがこれらの値の間(1−α<FAFAV
<1+β)である場合にはKGの値はそのままに維持さ
れる(ステップ607から613)。
【0041】また、ステップ615では上記により更新
したKGi の値を制御回路30のバックアップRAM3
4に格納してルーチンを終了する。上記サブルーチンに
より、FAFAVが基準値より所定値β以上大きくなる
と前述のTAUの計算式(1)において学習補正量KG
が減少(すなわち(1−FG)が増大)するため図2、
図3のルーチンによりFAFの値は減少し基準値に近づ
く。また、FAFAVが基準値より所定値α以上小さく
なると、学習補正量KGは増大しFAFの値は増加して
基準値に近づく。
【0042】図7は蒸発燃料学習補正量FGPGの算出
サブルーチンを示すフローチャートである。本実施例で
は、FGPGはKGと同様にFAFの算術平均値FAF
AVの基準値からの偏差に応じてルーチン実行毎にΔF
Gずつ更新される。図7の各ステップは図6のステップ
605から615と同一の操作であるので、ここでは説
明を省略する。
【0043】図8は図3ステップ219で実行される学
習制御サブルーチンを示すフローチャートである。本サ
ブルーチンではパージの状態に応じて学習補正量KGの
更新サブルーチン(図6)または蒸発燃料学習補正量F
GPGの更新サブルーチン(図7)のいずれかを実行す
る。図8においてサブルーチンがスタートすると、ステ
ップ801では学習補正量の更新条件(学習条件)が成
立しているか否かが判断される。本実施例では、学習条
件は、第1と第2の空燃比フィードバック制御(図2、
図3、図4)実行中であること、機関暖機が終了してい
ること、等である。
【0044】ステップ801で学習条件が成立していな
い場合には本ルーチンはそのまま終了し、KG、FGP
Gの値の更新は行われない。また、学習条件が成立して
いた場合には、ステップ803に進み、前回ルーチン実
行時からパージ流量(パージ制御弁26)開度が所定値
以上変化したか否かを判断する。パージ流量が変化して
いる場合には、FAFAVの基準値からのずれは機関へ
の蒸発燃料の供給量の変化により生じたものであるた
め、ステップ805に進み蒸発燃料学習補正量FGPG
の更新サブルーチン(図7)を実行し、KGの更新は行
わない。また、パージ流量が変化していない場合にはF
AFAVのずれは燃料系の機器の特性ずれ等により生じ
たものであるため、ステップ807に進み学習補正量K
Gの更新サブルーチン(図6)を実行し、FGPGの更
新は行わない。
【0045】上記のように学習補正量KGと蒸発燃料学
習補正量FGPGとの更新を行うことにより、機器特性
のずれやパージ流量にかかわらずFAFは基準値を中心
として変動することになり、空燃比制御範囲が狭くなる
ことが防止される。ところが、このような学習補正を実
行すると逆に問題が生じる場合がある。例えば、本実施
例では機関吸入空気量Qの領域毎に学習補正量KGi
設定しているため、学習補正が完了してKGi の値がF
AF(実際にはFAFAV)を基準値に一致させる値に
なっている領域と、学習補正が完了していない領域とが
混在している場合が生じる。このような状態で機関吸入
空気量の変化により学習補正が完了した領域から学習補
正が完了していない領域に運転状態が移行すると、学習
補正が完了していないためにFAFの値は大きく変動す
る。また、このときに第2の空燃比フィードバック制御
を実行しているとRSR、RSLの値も大きな変動を繰
り返すことになり、FAFAVの値も短い周期で変動を
繰り返すようになる。このような過渡状態ではFAFA
Vの値は、もはやFAF全体の基準値からのずれの状態
を正確に表さなくなるため、FAFAVの値に基づいて
KGの学習補正を実行すると、KGの値は誤ったFAF
AVの値に基づいて設定されることになり補正に誤差を
生じするおそれがある。
【0046】また、この問題を防止するために学習補正
が完了していない場合には第2の空燃比フィードバック
制御を禁止してRSRとRSLとの値を固定してしまう
ことも可能であるが、第2の空燃比フィードバック制御
を停止すると上流側O2 センサの劣化等による特性のず
れが補正されずにそのままFAFに反映されるようにな
るため正確な空燃比制御ができなくなる問題が生じる。
【0047】そこで、以下に説明する実施例ではKGの
学習補正が完了した領域から補正が完了していない領域
に機関運転状態が移行したときにも、第2の空燃比フィ
ードバック制御による上流側O2 センサ出力の補正を停
止しないで、しかもRSR、RSLの急激な増減により
学習補正に誤差が生じることを防止している。図9から
図11は本実施例の空燃比制御を説明するフローチャー
トである。本実施例では、学習完了状態から未完了状態
への切換時に第2の空燃比フィードバック制御ルーチン
で算出したRSR、RSLの値をそのまま第1の空燃比
フィードバック制御ルーチンに使用するのではなく、R
SR、RSLの値が切換前(補正完了時)の値から徐々
に切換後の値に変化するようにしてRSR、RSLの値
の急激な増減を防止している。
【0048】図9、図10は本実施例で図4のルーチン
に変えて実行される第2の空燃比フィードバック制御ル
ーチンを示している。図4のルーチンでは、1つの空燃
比補正量(RSR)を下流側O2 センサ29の出力に基
づいて更新しているが、本実施例では、2つの補正量R
SR1 、RSR2 をそれぞれ別々に図4と全く同じ方法
で下流側O2 センサ29の出力に基づいて更新する。
【0049】図9、図10のルーチンは、それぞれ図4
のルーチンにおいてRSRの代わりにRSR1 またはR
SR2 を更新する点と、RSLの算出を行わない点以外
は図4のルーチンと全く同一であるので詳細な説明は省
略する。図11は、上記より算出した補正量RSR1
RSR2 を用いた学習補正完了状態と未完状態との切換
時の過渡制御ルーチンのフローチャートである。本ルー
チンは制御回路30により、一定時間毎に実行される。
【0050】図11においてルーチンがスタートする
と、ステップ1101では機関吸入空気量Qに基づいて
現在の運転領域が判定され、ステップ1103では、現
在の運転領域で前回ルーチン実行までに学習補正が完了
しているか否かが判定される。学習補正が完了したか否
かは、前回この運転領域で機関が運転されたときのFA
FAVの値から判断され、前回1−α≦FAFAV≦1
+β(図7参照)の範囲にFAFAVの値が収束してい
る場合には学習補正が完了していると判断される。
【0051】ステップ1103で現在の運転領域が学習
補正が完了している場合には、ステップ1105に進
み、図9のルーチンを実行しRSR1 の値を下流側O2
センサ29出力に基づいて更新する。また、ステップ1
107では、RSRの値を上記により算出したRSR1
の値に設定するとともに、ステップ1121でRSLの
値をK−RSR(Kは0.1程度の定数)として算出す
る。また、図2、図3の第1の空燃比フィードバック制
御ルーチンでは、このRSR、RSLの値を用いてFA
Fが算出される。すなわち、学習補正が完了した状態で
は図2から図4と同一の制御が行われることになる。
【0052】一方、ステップ1103で現在の運転領域
で学習補正が完了していないと判断されたときにはステ
ップ1109に進み、図9のルーチンに変えて図10の
ルーチンを実行し、RSR2 の値を下流側O2 センサ2
9の出力に基づいて更新する。さらに、ステップ111
1では前回ルーチン実行時に学習補正が完了していたか
否かに基づいて、今回のルーチン実行が学習補正完了領
域から未完了領域に移行した後の最初のルーチン実行で
あるか否か、すなわち今回のルーチンが領域の切換後最
初のルーチン実行であるか否かを判定する。
【0053】ステップ1111で今回が切換後最初のル
ーチン実行であった場合には、ステップ1113で後述
するなまし率mを所定の初期値aに設定する。また、ス
テップ1111で今回が切換後最初のルーチン実行でな
い場合には、ステップ1115でなまし率mを1だけ減
少させ、ステップ1117でmの値を0以下にならない
ようにガードする。
【0054】また、ステップ1119では前述のRSR
1 とRSR2 との値をなまし率mを用いてなまし処理
し、RSRとして設定するとともに、ステップ1121
でRSLの値を算出する。また、上記により算出したR
SR、RSLを用いて図2、図3の第1の空燃比フィー
ドバック制御が実行されるのは上記と同様である。ステ
ップ1103で学習補正が完了していないと判定された
場合には、図9のルーチンは実行されないためステップ
1119で使用されるRSR1 の値は前回学習補正完了
領域で図9のルーチンが最後に実行された際の値に一定
に保持される。一方RSR2 は補正が完了していない状
態で実行される図10のルーチンにより設定されるた
め、比較的大きく変動する。
【0055】しかし、ステップ1119のなまし処理、 RSR=((RSR1 ×m)+RSR2 )/(m+1) においては、RSR2 の変動の影響はなまし率mの値に
応じて小さくなるため、RSR2 が大きく変動していた
場合でもRSRの変動は小さくなる。また、なまし率m
は領域切換直後に初期値aにセットされ(ステップ11
07)、その後はルーチン実行毎に1ずつ減少し(ステ
ップ1115)、最終的には0に収束する(ステップ1
117)。このため、なまし率mの初期値aを十分に大
きく設定すれば、ステップ1119で算出されるRSR
の値は、領域切換直後はRSR1に略等しく、その後徐
々にRSR2 に近づき最終的にはRSR2 に等しくな
り、領域切換前後で連続的に徐々に変化する。このよう
に徐々に変化するRSRの値を用いて第1の空燃比フィ
ードバック制御を行うことにより、FAFAVの変化も
緩やかになり正確なKGの学習補正が行われる。また、
RSRの値は徐々にRSR2 に近づくためKGの学習補
正とともに下流側O2 センサ29出力に基づく上流側O
2 センサ28の特性ずれの補正が徐々に行われるように
なり、領域切換時にも第2の空燃比フィードバック制御
を停止した場合に較べて正確な空燃比制御を行うことが
可能となる。
【0056】すなわち、本実施例ではRSRの値を前回
学習補正が完了した状態の値から徐々に現在の下流側O
2 センサ29出力に応じた値に近づけることにより、K
Gの学習補正に誤差を生じることを防止しながら正確な
空燃比制御を可能としている。なお、本実施例では学習
補正量KGのみに例をとって説明したが、蒸発燃料学習
補正量FGPGについても、パージ流量の急変等により
FGPGの最適値が大きく変化すると上記と同様な問題
が起きる可能性がある。しかし、実際にはパージ流量は
徐々に増減するように制御するのが通常であり、学習完
了領域と未完領域との切換に伴うKGの変化のような急
激な変化は生じにくい。このため、本実施例では、学習
補正量KGのみについて上記過渡制御を実施している
が、必要に応じて、上記と同様な制御を蒸発燃料学習補
正量FGPGにも適用することも可能である。
【0057】次に、図12を用いて本発明の別の実施例
を説明する。本実施例では、図11と同様にKGの学習
完了領域から未完領域に運転が移行した場合には、図
9、図10で算出されるRSR1 とRSR2 とを用いて
切換後のRSRの値が徐々に前回学習補正完了時の値か
らRSR2 に近づくようにしている。しかし、本実施例
では、KGの学習完了領域から未完了領域に移行した場
合であっても移行直後のKGの値の変化が小さい場合に
は過渡制御を行わず学習補正が完了しているとみなす点
が相違している。
【0058】切換前後のKGの値の変化が小さければ、
切換後のFAFやRSRの変動も小さくなるため図11
のような過渡制御を行わなくてもKGの学習補正に誤差
を生じる可能性は少ない。このような場合には過渡制御
を行ってRSRの値を徐々に変化させるよりも、直ちに
第2空燃比フィードバック制御を実行した方が上流側O
2 センサ28の出力特性のずれの補正頻度が増し、切換
後早い時期から正確な空燃比制御を達成することができ
る。そこで、本実施例では切換前の学習補正完了後の領
域における学習補正量KGの値と切換後の学習補正未完
了の領域における学習補正量KGの値との差が所定値以
下の場合には過度制御を行わないようにしている。
【0059】図12においてルーチンがスタートすると
ステップ1201と1203とでは図11のルーチンと
同様機関吸入空気量Qから現在の運転領域を判定し、現
在の領域で学習補正が完了しているか否かを判定する。
また、学習補正が完了している場合には、ステップ12
25で図9のルーチンを実行してRSR1 を算出すると
とともに、このRSR1 の値をRSRの値として設定し
(ステップ1227)、RSLを算出する(ステップ1
229)。
【0060】一方、ステップ1203で現在の領域で学
習補正が完了していない場合には、ステップ1205に
進み、今回のルーチン実行が領域切換後最初のルーチン
実行か否かを判断し、最初の実行であった場合にはステ
ップ1207に進む。ステップ1207では、現在の領
域における学習補正量KGi と前回の運転領域での学習
補正完了後の学習補正量KGi-1 とをバックアップRA
M34から読み込み、KGi とKGi-1 との偏差が所定
値a以下か否かを判定する。
【0061】また、ステップ1207で|KGi −KG
i-1 |≦aであった場合には、切換前後の学習補正量K
Gの変化は小さく、過渡制御を行う必要はないため学習
補正が完了していない場合でも直接ステップ1225に
進み、学習補正完了後と同一の制御を行う。ステップ1
207で|KGi −KGi-1 |>aであった場合には、
ステップ1209でカウンタCTの値に初期値bをセッ
トし、ステップ1211以下の過渡制御を実行する。カ
ウンタCTは領域切換直後に初期値bにセットされ、そ
の後ステップ1219でルーチン実行毎に1づつ減算さ
れるため、カウンタCTの値は領域切換後の経過時間を
に対応している。
【0062】また、ステップ1205で今回が領域切換
後最初のルーチン実行でない場合にはステップ1223
でカウンタCTの値が所定値c以下になったか否か、す
なわち切換後一定の時間が経過したか否かが判定され、
一定時間が経過している場合には過渡制御を終了し、ス
テップ1225以下の補正完了後の制御を行う。上述の
ように、本実施例では領域切換後一定時間のみステップ
1211から1221の過渡制御を実行する。
【0063】本実施例では、図11と同様過渡制御実行
中は図10のルーチンにより補正量RSR2 を算出し
(ステップ1211)、このRSR2 とRSR1 とのな
まし処理により空燃比制御に用いるRSRの値を算出す
るが(ステップ1221)、なまし率mの設定方法が図
11の実施例とは相違している。すなわち、本実施例で
はRSR2 算出後ステップ1211で現在のFAFのな
まし処理により、FAFのなまし値FAFSMを、 FAFSM=((FAFSM×n)+FAF)/(n+
1) として算出し、FAFSMの基準値1.0からの偏差Δ
FAF(ステップ1215)を求める。また、ステップ
1221のなまし処理に使用するなまし率mは、ΔFA
Fの値に応じて設定される。
【0064】図13は本実施例のΔFAFとなまし率m
との関係を示す図である。図13に示すように、なまし
率mはΔFAFの値に略比例して直線的に変化する。前
述のように、なまし処理を行うことによりFAFが大き
く変動していた場合でもなまし値FAFSMの変動は小
さくなるため、なまし値FAFSMの値はFAFの全体
としての傾向を正確に表している。このため、本実施例
では、ΔFAF=|1.0−FAFSM|の値、すなわ
ち空燃比全体の基準値1.0からのずれが大きい程なま
し率mが大きく設定されるようになり、ずれが大きい場
合ほどRSR2 の変動がRSRに与える影響が小さくな
る。
【0065】この場合もKGの学習補正が進行するに連
れて、FAFSMの値は基準値に近づくため、なまし率
mは小さく設定されるようになりRSRの値は徐々にR
SR 2 の値に接近する。このため、図11の実施例と同
様、KGの学習補正に誤差を生じることを防止しつつ、
正確な空燃比制御が可能となる。なお、ステップ121
1におけるなまし率nおよび、図13のなまし率とΔF
AFとの関係は実際の機関を用いて実験等により最適な
値を設定することが好ましい。
【0066】ところで、図11と図12では学習補正完
了領域から未完領域への移行の際の過渡制御について説
明したが、逆に学習補正未完了領域から完了領域への移
行の際にも問題が生じる場合がある。前述のように、学
習補正が完了していない状態では下流側O2 センサ29
出力に基づいて算出した第2空燃比補正量RSRは比較
的大きく変動している。本来学習補正未完領域から完了
領域に移行するとRSRはの変動は小さくなり、FAF
は基準値近傍に収束するはずであるが、実際には下流側
2 センサ29は触媒コンバータ下流側にあるため、機
関排気空燃比の変化に対する応答が遅くなる。このた
め、RSRは学習補正完了領域に移行した後直ちに安定
せず、しばらくの間大きな変動を続ける場合がある。こ
のように、学習完了領域でRSRの大きな変動が続くと
FAFAVも変動するため、領域移行直後に実際には学
習補正が完了しているにもかかわらず学習補正が完了し
ていないと誤判断され、再度学習補正が実行されてしま
い逆に誤補正を生じる場合がある。このため、学習補正
未完領域から完了領域への移行時にも図11、図12の
ような過渡制御を行い、切換後のRSRを徐々に変化さ
せるようにしても良い。
【0067】次に、図14を用いて本発明の別の実施例
について説明する。前述の実施例では、図9、図10の
ルーチンで算出される2つの補正量RSR 1 とRSR2
を用いて、RSRが急激に変動することを防止している
が、本実施例では学習補正が完了していない場合には常
に空燃比補正量FAFの値の基準値からのずれに応じて
RSRの変化速度を変えるようにした点が相違してい
る。
【0068】すなわち、RSRの変化速度を常時一定に
していると空燃比補正量FAFの基準値からのずれが大
きい程RSR、RSLの値は大きく変動するようになり
学習補正に誤差を生じやすい。また、一律にRSR、R
SLの変化速度を小さくすると空燃比補正量FAFの基
準値からのずれが小さいときに第2の空燃比フィードバ
ック制御による上流側O2 センサの出力特性のずれの補
正速度が低下してしまう。そこで本実施例では、FAF
のずれが大きい程図4のルーチンで設定されるRSR、
RSLの変化速度が小さくなるようにして上記問題を解
決している。
【0069】本実施例では、第2の空燃比フィードバッ
ク制御ルーチン(図4)において、RSRの更新ステッ
プ411、413、417、419は係数fを用いて以
下のように修正されている。 RSR←RSR+ΔRS×f…(ステップ411) RSR←RSR+ΔKI×f…(ステップ413) RSR←RSR−ΔRS×f…(ステップ417) RSR←RSR+ΔKI×f…(ステップ419) すなわち、本実施例ではRSRのルーチン実行毎の変化
量(ΔRS、ΔKI)を係数fを変更することにより増
減可能としている。
【0070】図14は上記係数fの設定動作を示すフロ
ーチャートである。本ルーチンは制御回路30により一
定時間毎に実行される。図14においてルーチンがスタ
ートするとステップ1401では、図8ステップ803
と同様、現在の運転条件が、学習補正量KGの更新を実
施する運転条件か蒸発燃料学習補正量FGPGの更新を
実施する運転条件かを、パージ流量変化の有無に基づい
て判定する。そして、この判定結果に応じて、学習補正
量KGまたは蒸発燃料学習補正量FGPGのうちの該当
する方の学習補正が完了しているか否かを判断する(ス
テップ1403、1405)。
【0071】ステップ1403、1405の一方で学習
補正が完了していないと判定された場合には、ステップ
1407でFAFのなまし値FAFSMを算出し、ステ
ップ1409でFAFSMの基準値(1.0)からの偏
差に応じて係数fの値を設定する。ここでなまし値FA
FSMの算出方法は、図12ステップ1213のものと
同一である。
【0072】図15は、ステップ1407で係数fの決
定の際に用いられる、なまし値FAFSMと基準値との
偏差(|1.0−FAFSM|)と係数fとの関係を示
している。図15に示すように、係数fはなまし値FA
FSMと基準値との偏差(|1.0−FAFSM|)が
大きい程小さく設定されるため、図4のルーチンでは上
記偏差が大きい程RSRの変化速度は小さくなる。従っ
て、ステップ1407で設定された係数fの値を用いて
図4のルーチンを実行することにより、学習補正により
KGまたはFGの値の更新を実行中はRSR、RSLの
変化速度は小さくなり、学習補正に誤差が生じることが
防止される。
【0073】また、ステップ1403、1405でK
G、FGPGの学習補正が完了している場合にはステッ
プ1411、1413で係数fの値は1に設定されるた
め、RSRの変化速度は通常の値に復帰し、第2の空燃
比フィードバック制御の応答性が低下することが防止さ
れる。
【0074】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、空燃比
補正量の学習補正を行う際に学習補正が未完了の場合で
も、下流側空燃比センサ出力に基づく上流側空燃比セン
サの出力特性のずれの補正を中断せずに学習補正を行
い、空燃比を正確に制御しながら、しかも学習補正に誤
差が生じることを防止することができるという共通の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の空燃比制御装置を車両用内燃
機関に適用した場合の実施例を示す図である。
【図2】第1の空燃比フィードバック制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図3】第1の空燃比フィードバック制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】第2の空燃比フィードバック制御ルーチンを示
すフローチャートである。
【図5】図2から図4の空燃比フィードバック制御を補
足説明するタイミング図である。
【図6】学習補正量KGの更新ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図7】蒸発燃料学習補正量FGPGの更新ルーチンを
示すフローチャートである。
【図8】学習補正ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】補正量RSR1 の更新ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図10】補正量RSR2 の更新ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】学習領域の切換時の過渡制御ルーチンの1例
を示すフローチャートである。
【図12】学習領域の切換時の過渡制御ルーチンの1例
を示すフローチャートである。
【図13】図12のルーチンで使用する係数の設定例を
示す図である。
【図14】第2の空燃比補正量の変化速度の設定ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図15】図15のルーチンで使用する係数の設定例を
示す図である。
【符号の説明】
1…内燃機関本体 11…燃料噴射弁 12…吸気管 28…上流側空燃比センサ 19…下流側空燃比センサ 17…触媒コンバータ 18…蒸発燃料パージ装置 26…パージ制御弁 28、29…O2 センサ 30…制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられた排気浄化
    触媒コンバータと、該触媒コンバータの上流側と下流側
    の排気通路とにそれぞれ配置され、排気中の酸素濃度を
    検出する上流側空燃比センサと下流側空燃比センサと、 前記上流側空燃比センサ出力と補助空燃比補正量とに基
    づいて、機関空燃比が目標空燃比になるように第1の空
    燃比補正量を変化させる第1の空燃比フィードバック制
    御手段と、 前記第1の空燃比補正量が予め定めた基準値に一致する
    ように学習補正量を変化させる学習補正手段と、 前記第1の空燃比補正量と、前記学習補正量とに基づい
    て機関への燃料供給量を制御する燃料供給制御手段と、 前記学習補正手段による補正が完了しているか否かを判
    定する学習完了判定手段と、 前記学習補正が完了した状態での前記補助空燃比補正量
    の値を記憶する記憶手段と、 前記下流側空燃比センサで検出した機関空燃比が予め定
    めた目標空燃比になるように第2の空燃比補正量を変化
    させる第2の空燃比フィードバック制御手段と、 前記学習補正が完了した状態では、前記補助空燃比補正
    量の値を前記第2の空燃比補正量の値と同一に設定し、
    前記学習補正が完了していない状態では、前記補助空燃
    比補正量の値を前記記憶手段により記憶した前回の学習
    補正完了状態の補助空燃比補正量の値から徐々に現在の
    第2の空燃比補正量の値へと変化させる過渡制御手段
    と、 を備えた内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 前記学習補正手段は複数に分割された機
    関運転領域の各運転領域毎に前記学習補正を行い、前記
    学習完了判定手段は前回学習補正が完了した運転領域で
    の学習補正完了後の学習補正量を記憶する学習記憶手段
    を備えるとともに、機関運転状態が学習補正が完了した
    運転領域から学習補正が完了していない運転領域に移行
    した際に、該学習補正未完領域における学習補正量の、
    前記学習記憶手段により記憶した学習補正量からの偏差
    が予め定めた所定量以下の場合には学習補正未完領域で
    あっても学習補正が完了していると判定する請求項1に
    記載の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の排気系に設けられた排気浄化
    触媒コンバータと、該触媒コンバータの上流側と下流側
    の排気通路とにそれぞれ配置され、排気中の酸素濃度を
    検出する上流側空燃比センサと下流側空燃比センサと、 前記下流側空燃比センサ出力に基づいて、機関空燃比が
    予め定めた目標空燃比になるように第2の空燃比補正量
    を変化させる第2の空燃比フィードバック制御手段と、 前記上流側空燃比センサ出力と前記第2の空燃比補正量
    とに基づいて、機関空燃比が目標空燃比になるように第
    1の空燃比補正量を変化させる第1の空燃比フィードバ
    ック制御手段と、 前記第1の空燃比補正量が予め定めた基準値に一致する
    ように学習補正量を変化させる学習補正手段と、 前記第1の空燃比補正量と、前記学習補正量とに基づい
    て機関への燃料供給量を制御する燃料供給制御手段と、 前記学習補正手段による補正が完了しているか否かを判
    定する学習完了判定手段と、 前記学習補正が完了していないときに、前記第1の空燃
    比補正量の前記基準値からの偏差が大きいほど前記第2
    の空燃比フィードバック制御による前記第2の補正量の
    変化速度を小さく設定する過渡制御手段と、 を備えた内燃機関の空燃比制御装置。
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